(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-24
(45)【発行日】2023-12-04
(54)【発明の名称】バッテリー、バッテリーモジュール、電気機器およびバッテリーの製造方法
(51)【国際特許分類】
H01M 50/533 20210101AFI20231127BHJP
H01M 50/107 20210101ALI20231127BHJP
H01M 50/586 20210101ALI20231127BHJP
H01M 50/593 20210101ALI20231127BHJP
H01M 50/627 20210101ALI20231127BHJP
H01M 50/645 20210101ALI20231127BHJP
【FI】
H01M50/533
H01M50/107
H01M50/586
H01M50/593
H01M50/627
H01M50/645
(21)【出願番号】P 2022536845
(86)(22)【出願日】2020-08-10
(86)【国際出願番号】 CN2020108155
(87)【国際公開番号】W WO2021203599
(87)【国際公開日】2021-10-14
【審査請求日】2023-08-07
(31)【優先権主張番号】202010274181.2
(32)【優先日】2020-04-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】513196256
【氏名又は名称】寧徳時代新能源科技股▲分▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Contemporary Amperex Technology Co., Limited
【住所又は居所原語表記】No.2,Xingang Road,Zhangwan Town,Jiaocheng District,Ningde City,Fujian Province,P.R.China 352100
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チェン ユアンバオ
(72)【発明者】
【氏名】リ チュアンクン
(72)【発明者】
【氏名】ワン ペン
(72)【発明者】
【氏名】ジアン リンヤン
【審査官】山本 雄一
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第109360932(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第106299226(CN,A)
【文献】特開平08-124547(JP,A)
【文献】特開平11-297301(JP,A)
【文献】国際公開第2020/026649(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01M 50/50-50/598
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
キャビティを設けるケースと、
前記ケースの開口部を閉塞するように構成される端部カバーと、
前記ケースの前記キャビティ内に配置される電極アセンブリと、
前記端部カバー上に配置される電極端子と、
前記電極アセンブリに電気的に接続される
第1接続部と、
前記電極端子に電気的に接続される
第2接続部とを有する接続部材
とを備え、
前記第1接続部は、前記第2接続部に対して折り目に沿って折り畳まれた状態であり、
前記折り目は、前記第1接続部の第1端面と第2端面との間に配置され、
前記接続部材が
、折り畳まれていない、展開された状態である場合、前記第2端面および前記第1端面は、長さ方向に沿って
対向配置され
、
前記第2端面は、前記第1端面よりも前記第2接続部から離れており、
前記第1接続部における前記第2接続部と隣接する側には、第1切欠きが配置され、
前記折り目は、前記第1切欠きまで延びており、
前記第1切欠きは、前記長さ方向と交差する方向、および、前記第1端面から前記第2端面までの方向に沿って、延びており、
前記第1切欠きは、前記折り目の幅が減少するように、前記接続部材の幅方向の中間部に向けて傾斜している、
バッテリー。
【請求項2】
前記第1切欠きは、輪郭が円弧状である円弧状切欠き部分を有する、
請求項
1に記載のバッテリー。
【請求項3】
前記第1接続部は、前記接続部材の幅方向に沿って前記第2接続部から突出する突出部分を有する、
請求項1
または請求項2に記載のバッテリー。
【請求項4】
前記第1接続部は、
前記接続部材の幅方向に沿って、前記第2接続部の両側のうちの1つにそれぞれ突出する2つの突出部分と、
前記2つの突出部分の前記第2端面の間に配置される第3切欠きと、
を含み、
前記第3切欠きは、前記第2端面から前記第1端面までの方向に沿って凹となっている、
請求項3に記載のバッテリー。
【請求項5】
前記接続部材は、前記電極アセンブリに接続され、かつ、前記接続部材が前記展開された状態である場合、前記第1接続部から前記第2接続部までの方向に沿って前記折り目から突出する接続部分を有する、
請求項1~
4の何れか1項に記載のバッテリー。
【請求項6】
前記接続部材の突起は、電解液を注入可能に構成された注入孔の軸方向に沿う注入孔の突起と重ならない、
請求項1~
5の何れか1項に記載のバッテリー。
【請求項7】
前記第1接続部は、前記接続部材の突起が、前記注入孔の前記軸方向に沿う前記注入孔の突起と重ならないように、前記第2接続部に対して前記折り目に沿って折り畳まれる、
請求項6に記載のバッテリー。
【請求項8】
前記接続部材の前記突起は、前記注入孔の前記軸方向に沿う孔プラグの突起と重ならず、
前記孔プラグは、前記注入孔の中に延び、かつ、前記電極アセンブリに隣接する前記注入孔側から突出する、
請求項
6または請求項7に記載のバッテリー。
【請求項9】
前記孔プラグを前記接続部材と接触することを防止するように構成された保護部材をさらに備える、
請求項
8に記載のバッテリー。
【請求項10】
前記電極アセンブリに隣接する前記バッテリーの端部カバー側に配置される第1絶縁部材をさらに備え、
前記第1絶縁部材は、絶縁本体および制限リングを有し、
前記制限リングは、前記絶縁本体より前記電極アセンブリに近い方向に向けて突出し、前記接続部材が前記バッテリーのケースに接触することを防止するように、前記接続部材の外縁に配置されている、
請求項1~
9の何れか1項に記載のバッテリー。
【請求項11】
前記制限リングは、前記電極アセンブリのタブにおける、前記端部カバーに隣接する、端部の外縁に配置されている、
請求項
10に記載のバッテリー。
【請求項12】
前記第1絶縁部材は、前記絶縁本体に配置される支持部分を有し、
前記支持部分は、前記電極アセンブリが位置する方向に向けて、前記絶縁本体から突出し、前記絶縁本体と前記第1接続部との間で支持される、
請求項
10または請求項
11に記載のバッテリー。
【請求項13】
前記絶縁本体は、重量削減溝に設けられ、
前記重量削減溝は、前記電極アセンブリから離れた前記絶縁本体の端面から前記電極アセンブリが位置する方向に向けて凹んでいる、
請求項
10~
12の何れか1項に記載のバッテリー。
【請求項14】
請求項1~
13の何れか1項に記載のバッテリーを備える、
バッテリーモジュール。
【請求項15】
電気エネルギーを供給するように構成される、請求項
14に記載のバッテリーモジュールを備える、
電気機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2020年4月9日に出願された中国特許出願第202010274181.2号に基づき、その優先権を主張するものであり、その全内容は参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本出願の実施形態は、バッテリーの分野に関し、特に、バッテリー、バッテリーモジュール、電気機器及びバッテリーの製造方法に関する。
【背景技術】
【0003】
高エネルギー密度、高出力密度、サイクル数の多さおよび長い貯蔵時間のような利点のために、円筒形リチウムイオン電池および他の二次電池は、電気自動車(例えば、電気自動車、電気三輪車または電気自転車)などに広く使用されている。
【0004】
円筒形リチウムイオン電池のような二次電池では、バッテリーの端面を介してバッテリーの電極板間に電解液が入るため、浸透過程が実現される。
【0005】
関連技術では、バッテリーの浸透効率はまだ改善が必要である。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願の実施形態は、バッテリー、バッテリーモジュール、電気機器およびバッテリーの製造方法を提供し、バッテリーの浸透効率を向上させることを目的とする。
【0007】
本出願の実施形態で提供されるバッテリーは、電極アセンブリに電気的に接続されるように構成される第1接続部と、電極端子に電気的に接続されるように構成される第2接続部とを有する接続部材を備え、第1接続部は、第2接続部に対して折り目に沿って折り畳まれた状態であり、折り目は、第1接続部の第1端面と第2端面との間に配置され、接続部材が展開された状態である場合、第2端面および第1端面は、長さ方向に沿って配置される。
【0008】
いくつかの実施形態において、第1接続部における第2接続部と隣接する側には、第1切欠きが配置され、折り目は、第1切欠きまで延びている。
【0009】
いくつかの実施形態において、接続部材が展開された状態である場合、第1切欠きは、長さ方向に沿って、または、長さ方向と交差する方向に沿って、延びている。
【0010】
いくつかの実施形態では、第2端面は、第1端面よりも第2接続部から離れており、第1端面から第2端面までの方向に沿って、第1切欠きは、接続部材の幅方向の中間部に向けて傾斜している。
【0011】
いくつかの実施形態において、第1切欠きは、輪郭が円弧状である円弧状切欠き部分を有する。
【0012】
いくつかの実施形態において、第1接続部は、接続部材の幅方向に沿って第2接続部から突出する突出部分を有する。
【0013】
いくつかの実施形態では、接続部材は、電極アセンブリに接続され、かつ、接続部材が展開された状態である場合、第1接続部から第2接続部までの方向に沿って折り目から突出する接続部分を有する。
【0014】
いくつかの実施形態において、接続部材の突起は、電解液を注入可能に構成された注入孔の軸方向に沿う注入孔の突起と重ならない。
【0015】
いくつかの実施形態において、接続部材の突起は、注入孔の軸方向に沿う孔プラグの突起と重ならず、孔プラグは、注入孔の中に延び、かつ、電極アセンブリに隣接する注入孔側から突出する。
【0016】
いくつかの実施形態では、バッテリーは、孔プラグを接続部材と接触することを防止するように構成された保護部材をさらに備える。
【0017】
いくつかの実施形態において、バッテリーは、電極アセンブリに隣接するバッテリーの端部カバー側に配置される第1絶縁部材をさらに備え、第1絶縁部材は、絶縁本体および制限リングを有し、制限リングは、絶縁本体より電極アセンブリに近い方向に向けて突出し、接続部材がバッテリーのケースに接触することを防止するように、接続部材の外縁に配置されている。
【0018】
いくつかの実施形態では、制限リングは、電極アセンブリのタブにおける、端部カバーに隣接する、端部の外縁に配置されている。
【0019】
いくつかの実施形態において、第1絶縁部材は、絶縁本体に配置される支持部分を有し、支持部分は、電極アセンブリが位置する方向に向けて、絶縁本体から突出し、絶縁本体と第1接続部との間で支持される。
【0020】
いくつかの実施形態では、支持部分および、制限リングの内面は、間隔をあけて配置される、または、支持部分は、制限リングの内面に接触している。
【0021】
いくつかの実施形態において、絶縁本体は、重量削減溝に設けられ、重量削減溝は、電極アセンブリから離れた絶縁本体の端面から電極アセンブリが位置する方向に向けて凹んでいる。
【0022】
いくつかの実施形態において、バッテリーは、本体部分、第1ボスおよび第2ボスを有する端部カバーを備え、第1ボスは、電極アセンブリが位置する側に向けて本体部分から突出し、第2ボスは、電極アセンブリが位置する側に向けて第1ボスから突出し、注入孔は、第1ボスおよび第2ボスを貫通する。
【0023】
本願の実施形態で提供されるバッテリーモジュールは、本願の実施形態におけるバッテリーを備える。
【0024】
本願の実施形態に提供される電気機器は、電気エネルギーを供給するように構成される、本願の実施形態におけるバッテリーモジュールを備える。
【0025】
本願の実施形態で提供されるバッテリーの製造方法は、第1接続部の、第1端面と第2端面との間の位置で第2接続部に対して第1接続部を曲げるステップを有する。
【0026】
発明の他の特徴及び利点は、添付図面を参照した発明の例示的な実施形態の詳細な説明によって明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0027】
本出願の実施形態または先行技術における技術的解決策をより明確に示すために、実施形態または先行技術の説明において使用される必要がある添付の図面について以下に簡単に紹介する。以下に説明する添付図面は、本願の実施形態の一部の実施形態に過ぎないことは明らかである。当業者は、いかなる創造的な努力もなしに、これらの図面に従って他の添付図面を得ることができる。
【
図1】本願のいくつかの実施形態における電気機器の構造を示す概略図である。
【
図2】
図1のバッテリーモジュールの分解図である。
【
図5】
図4の第1タブに対応するトップカバーアセンブリを示す斜視図である。
【
図6】接続部材が展開された状態にある場合の、
図5のトップカバーアセンブリの分解図である。
【
図7】
図6の接続部材を拡大した状態で示す側面図である。
【
図8】接続部材の第1接続部、第2接続部及び第3接続部材が相対的に曲がった場合の
図7の接続部材を示す概略図である。
【
図9】
図7における接続部材の折り畳まれた状態の模式図である。
【
図10】
図6の接続部材を展開された状態で示す上面図である。
【
図19】本願のいくつかの他の実施形態における第1タブに対応するトップカバーアセンブリの斜視図を示す。
【
図20】
図19におけるトップカバーアセンブリの分解図である。
【
図22】展開された状態における
図21に示す連結部材を示す上面図である。
【
図24】本願の他のいくつかの実施形態における第1絶縁部材の第1斜視図である。
【
図26】本願の一実施形態におけるバッテリーの製造方法を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本願の発明の形態における技術的解決策について、本願の発明の形態における添付図面と併せて詳細に説明するが、以下に説明する発明の形態は、本願の発明の形態の一部に過ぎず、全てではないことは明らかである。以下の少なくとも1つの例示的な実施形態の説明は、単なる例示であり、本出願の実施形態およびその用途または使用に対するいかなる限定としても役立つものではない。本出願の実施形態に基づいて、発明の努力なしに当業者に思い付くことができる他のすべての実施形態は、本出願の実施形態の保護範囲に入るものとする。
【0029】
当業者に知られている技法、方法、および装置は、適切な条件下では詳細に論じられないことがあるが、技法、方法、および装置は、許可された説明の一部と見なされるべきである。
【0030】
本願の実施形態の説明において、「第1」および「第2」などの用語による構成要素および部品の定義は、対応する構成要素および部品を区別する便宜上のものにすぎず、特に断らない限り、上記の用語は特別な意味を有さず、したがって、そのような用語は、本願の実施形態の保護範囲に対する限定として理解されることはできないことを理解されたい。
【0031】
また、以下に説明する本願の異なる実施の形態に係る技術的特徴は、互いに矛盾しない限り、互いに組み合わせることができる。
【0032】
バッテリーは、一般に、ケース、電極アセンブリ、電極端子及び接続部材等を含む。電極アセンブリはケース内に配置され、接続部材を介して電極端子と電気的に接続されている。電極端子はケース外に露出しており、外部回路と電気的に接続される構成となっている。
【0033】
電解質は、ケース内に注入され、電極アセンブリの電極板の間に入り、電極板上の活性物質と電気化学反応を行い、それによって充放電プロセスを生成する。
【0034】
電解質が電極アセンブリに入るプロセスは、浸透プロセスと呼ばれ、電解質が電極アセンブリに入る速度は、浸透効率と呼ばれる。
【0035】
本願の実施形態を実施するプロセスにおいて、本発明者は、円筒形リチウムイオン電池のようないくつかのバッテリーにおいて、接続部材が曲げられるように構成され、関連技術において、曲げられた接続部材は、電極アセンブリの端面のより多くを遮蔽し、それによって、浸透効率に影響を及ぼすことを見出した。
【0036】
以上の知見に基づき、本願の実施形態では、バッテリーの構造を改善し、バッテリーの浸透効率を向上させている。
【0037】
図1-26は、本願の実施形態及びバッテリーの製造方法における電気機器、バッテリーモジュール及びバッテリーの構造を概略的に示す。
【0038】
以下にそれぞれの向きを明確に説明するために、まず、各方向を
図2の座標系で定義し、ここで、座標軸Lは第1方向を表し、第1方向は、接続部材13が展開された状態にある場合には第1接続部131と第2接続部132の配列方向であり、いくつかの実施形態では、展開された状態にある場合には接続部材13の長さ方向でもある。座標軸Hは第1方向Lおよび第3方向Wに対して垂直である第2方向を表し、第2方向Hは、接続部材13が折り畳まれた状態にある場合には第1接続部131および第2接続部132の積層方向であり、いくつかの実施形態では、第2方向Hはバッテリーモジュール102の高さ方向でもあり、接続部材13の厚さ方向であり、バッテリー10の軸方向である。座標軸Wは第3方向を表しおり、第3方向は、第1方向Lおよび第2方向Hに対して垂直であり、いくつかの実施形態では、接続部材13の幅方向でもある。
【0039】
しかしながら、上記の向きの定義は、本願の実施形態の説明を容易にするためのものにすぎず、説明を単純化するためのものであり、反対の例示がない場合、これらの向きの用語は、言及される装置または要素が、ある向きに配置されなければならないこと、またはある向きで構築または動作されなければならないことを示すまたは暗示するものではなく、したがって、これらの用語は、本出願の実施形態の保護範囲に対する限定として理解されることができないことを理解されたい。
【0040】
図1を参照すると、本願の実施形態は、電源としてバッテリーモジュール102を取る電気機器100を提供する。電気機器100は、機器本体101及びバッテリーモジュール102を含む。バッテリーモジュール102は、電気エネルギーを供給するために機器本体101上に配置される。
【0041】
電気機器100は、例えば、車両、船舶、小型航空機などの移動装置であり、電源を含む。電源は、バッテリーモジュール102を含み、バッテリーモジュール102は、電気エネルギーを供給するように構成され、それによって、電気機器100の駆動力を提供する。いくつかの実施形態では、電気機器100の駆動力は、全電気エネルギーであり、このとき、電源は、バッテリーモジュール102のみを含む。他のいくつかの実施形態では、電気機器100の駆動力は、電気エネルギーおよび他のエネルギー(例えば、機械的エネルギー)を含み、このとき、電源は、バッテリーモジュール102およびエンジンなどの他の電力機器を含む。
図1を参照すると、車両を例にとると、いくつかの実施形態では、電気機器10は、バッテリー電気自動車、ハイブリッド電気自動車、長距離車両、電気三輪車または二輪電気自動車などの新エネルギー車である。
【0042】
さらに、電気機器100は、バッテリーキャビネットのようなエネルギー蓄積装置であってもよく、バッテリーモジュール102を含む。バッテリーモジュール102の数は、バッテリーキャビネットが電力エネルギーを出力できるように、1つ、2つ、または複数であってもよい。
【0043】
したがって、バッテリーモジュール102を含む限り、電気機器100は、本願の実施形態の保護範囲内にある。
【0044】
図2を参照すると、バッテリーモジュール102は、ボックス102a及びバッテリー10を含み、バッテリー10は、ボックス102a内に収容される。
【0045】
ボックス102aは、スリーブ102bと、第1ボックスカバー102cと、第2ボックスカバー102dとを含む。例えばアルミニウム製のケースであるスリーブ102bは、内側が中空であり、第2方向Hに沿って互いに反対側の2つの端部で開口している。第2方向Hに沿って互いに反対側のスリーブ102bの2つの端部には、第1ボックスカバー102c及び第2ボックスカバー102dがそれぞれ被せられており、スリーブ102bの第2方向Hに沿って反対側のこれら2つの端部を閉塞する。これにより、第1ボックスカバー102cおよび第2ボックスカバー102dは、ボックス102aの内側に閉鎖空間が形成されるように、バッテリー10等を収容している。本明細書における「閉鎖された」とは、カバーまたは閉鎖を意味し、密封されていても、密封されていなくてもよい。
【0046】
二輪電気自動車や他の電気機器10に使用される場合、一般に、第1ボックスカバー102cが上にあり、第2ボックスカバー102dが下にある、すなわち、第1ボックスカバー102cが上カバーであり、第2ボックスカバー102dが下カバーである。使用時には、第1ボックスカバー102cの開閉を通して、ボックス102a内のバッテリー10やその他の構造部品を保守または交換する。
【0047】
ボックス102aの形状は、例えば、
図2を参照すると、変更可能であり、いくつかの実施形態では、ボックス102aは、立方体形状のオーバーカルである。スリーブ102bは、2つの端部が中空で開口した立方体形状であり、端部同士を順番に接続した4つの側板を含み、4つの側板を囲んでキャビティを形成し、隣り合う2つの側板は互いに垂直である。スリーブ102bの高さ方向は、第2方向Hに沿っており、第1ボックスカバー102cの形状は、スリーブ102bの上部の開口部の形状と一致している。また、第2ボックスカバー102bの形状は、スリーブ102bの下端における開口部の形状と一致している。
【0048】
バッテリー10は、ボックス102a内に収容され、バッテリーモジュール102のコア構造部分であり、電気エネルギーを供給するように構成される。バッテリー10の数は、1つ、2つ又は複数であってもよい。例えば、
図2を参照すると、いくつかの実施形態では、複数のバッテリー10が、より多くの電気エネルギーを供給するように、ボックス102a内に配置される。
【0049】
図2-4を参照すると、いくつかの実施態様において、バッテリー10は、第2方向Hに沿った軸方向を有する円筒形電池であり、バッテリー10は、ケース3、電極アセンブリ2及びトップカバーアセンブリ1等を含む。
【0050】
ケース3には、電極アセンブリ2等を収容するように構成されたキャビティ31が内部に設けられている。円筒状の電池では、ケース3は円筒状となるように構成されている。
【0051】
電極アセンブリ2は、ケース3のキャビティ31内に配置されており、例えば、第1電極板と、第2電極板と、第1電極板と第2電極板との間に配置された絶縁スペーサとを積層又は巻回して形成されている。第1電極板及び第2電極板の一方は正極板として、他方は負極板として、また、第1電極板及び第2電極板の両方は、活性物質がコーティングされた第1部分と、第1部分から外側に延びて活性物質がコーティングされていない第2部分とを有している。具体的には、
図4を参照すると、電極アセンブリ2は、セル本体22およびタブ21を含む。ここで、セル本体22は、活物物質で被覆されており、第1電極板および第2電極板の第1部分に相当し、電気エネルギーを発生するように構成されている。タブ21は、セル本体22の端部に配置され、セル本体22から外部に延びており、タブ21は、活性物質で被覆されておらず、第1電極板及び第2電極板の第2部分に対応しており、セル本体22が発生する電気エネルギーを外部に伝達するように構成されている。
【0052】
タブ21は、一般に、第1タブ21aと第2タブ21bとを含み、第1タブ21aと第2タブ21bの一方は正のタブとして機能し、他方は負のタブとして機能する。
図4を参照すると、いくつかの実施形態では、第1タブ21aおよび第2タブ21bは、セル本体22の第2方向Hに沿った2つの対向する端部にそれぞれ配置される。さらに、
図4を参照すると、いくつかの実施形態では、セル本体22から離れる方向に、第1タブ21aおよび第2タブ21bの断面積は、両方とも徐々に減少し、電極アセンブリ2の中心に向かって狭くなる。
【0053】
この端部カバーアセンブリ1は、キャビティ31を閉塞するためにケース3の端部に配置されており、電極アセンブリ2を保護し、ケース3を封止するようになっている。第1タブ21aおよび第2タブ21bが第2方向Hに沿ってセル本体22の2つの対向する端部にそれぞれ配置される場合、バッテリー10は、2つの端部カバーアセンブリ1を含み、第1タブ21aおよび第2タブ21bにそれぞれ対応する2つの端部カバーアセンブリ1は、第2方向Hに沿ってケース31の2つの対向する端部でそれぞれ覆われ、2つの端部カバーアセンブリ1は、区別の便宜上、第1端部カバーアセンブリおよび第2端部カバーアセンブリとも呼ばれ得る。
【0054】
図3-6及び
図19-20を参照すると、いくつかの実施形態では、端部カバーアセンブリ1は、端部カバー11、電極端子12及び接続部材13等を含む。
【0055】
端部カバー11は、ケース3の端部の開口部を閉塞している。
図4を参照すると、いくつかの実施態様において、第1端部カバーアセンブリの端部カバー11の構造は、第2端部カバーアセンブリの端部カバー11の構造と完全に同一ではない。例えば、一部の実施形態では、第1端部カバーアセンブリの端部カバー11には電解液注入用の注入孔11bが設けられており、第2端部カバーアセンブリの端部カバー11には注入孔11bは設けられておらず、ベント18が設けられている。もちろん、他のいくつかの実施態様において、注入孔11bは、第2端部カバーアセンブリの端部カバー11上に配置されてもよく、ベント18は、第1端部カバーアセンブリの端部カバー11上に配置されてもよい。
【0056】
電極端子12は、端部カバー11上に配置され、接続部材13を介して電極アセンブリ2と電気的に接続されており、電極アセンブリ2と外部回路との電気的接続を実現している。
図6及び
図13を参照すると、一部の実施形態では、端部カバー11に電極引出孔11aが設けられており、電極端子12が電極引出孔11a内に延びて、端部カバー11との接続を実現している。具体的には、いくつかの実施形態では、端部カバー11には2つの電極引出孔11aが設けられており、2つの電極引出孔11aは、2つの電極端子12とそれぞれ1対1に対応しており、すなわち、2つの電極端子12はそれぞれ2つの電極引出孔11aに延びている。また、
図6及び
図18を参照すると、一部の実施形態では、各電極引出孔11aに封止リング19が設けられていることにより、電極端子12と端部カバー11との封止が実現されている。
【0057】
接続部材13は、端部カバー11の電極アセンブリ2に隣接して、電極アセンブリ2と電極端子12とを電気的に接続する側に配置されている。バッテリー10が円筒形の電池である場合、接続部材13は、折り畳み可能な構成、言い換えれば、接続部材13は、展開された状態と折り畳まれた状態とを有し、接続部材13が完成したバッテリー10に組み立てられていない場合には、接続部材13は展開された状態となり、接続部材13が完成したバッテリー10に組み立てられた後には、接続部材13は折り畳まれた状態となる。
【0058】
例えば、
図5~11および
図21~23を参照されたい。いくつかの実施形態では、接続部材13は、第1接続部131および第2接続部132を含む。第1接続部131は、電極アセンブリ2(具体的にはタブ21)と電気的に接続されるように構成されている。第2接続部132は、電極端子12と電気的に接続されるように構成されている。接続部材13が展開された状態にあるとき、第1接続部131及び第2接続部132は第1方向Lに沿って配置される。しかも、第1接続部131は第2接続部132に対して折り曲げ可能であり、この2つが曲げられた後、すなわち第1接続部131及び第2接続部132が折り目131cで相対的に折り曲げられた後に折り目131cが形成される。第1接続部131が折り目131cに沿って第2接続部132に対して折り曲げられた後、第1接続部131及び第2接続部132は折り畳まれた状態となる。
図15を参照すると、折り畳まれた状態では、第1接続部131は、電極アセンブリ2の端面に被せられ、第2接続部132は、第1接続部131の電極アセンブリ2から遠い側に積み重ねられる。
【0059】
図10及び
図22を参照すると、いくつかの実施態様において、接続部材13は、スイッチ片として構成され、第1接続部131は、ほぼ円盤状であり、第2接続部132は、ほぼ帯状である。
【0060】
更に
図10及び
図22を参照すると、いくつかの実施態様において、第1接続部131は、第2接続部132に対して第3方向Wに突出する。すなわち、第1接続部131の幅は、第2接続部132の幅よりも大きい。
【0061】
具体的には、
図10および
図23を引き続き参照すると、第1接続部131は、突出部分131hを有し、突出部分131hは、第2接続部132に対して、第3方向Wに沿って突出している。より具体的には、2つの突出部分131hは、第2接続部132の第3方向Wに沿って2つの側面にそれぞれ配置されている。突出部分131hは、第1方向Lに沿って対向する第1端面131e及び第2端面131f、すなわち、第1端面131e及び第2端面131fが、第1方向(すなわち長さ方向)Lに沿って配置されている。また、第2端面131fは、第1端面131eに対して第2接続部132から遠く離れている。
【0062】
もちろん、図示しない他の実施形態において、第1接続部131は、第2接続部132に対して第3方向Wに突出しなくてもよく、すなわち、第1接続部131の幅は、第2接続部132の幅以下であってもよい。
【0063】
従来技術では、折り目131cは、第1端面131eにおける第2端面131fから遠い側に配置されているか、または第1端面131eに配置されている。この場合、折り曲げられた接続部材13については、第1端面131eと第2端面131fとの間の第1接続部131の部分が電極アセンブリ2の端面上を完全に覆い、より多くの電極アセンブリ2を遮蔽することにより、電極アセンブリ2の端面から電極アセンブリ2内部に電解質が入り込む速度が遅くなり、バッテリー10の浸透効率に影響を及ぼす。
【0064】
従来技術とは異なり、本願の実施形態では、
図10および
図22に示すように、接続部材13が展開された状態にあるとき、折り目131cは、第1端面131eと第2端面131fとの間に配置される。このようにして、接続部材13が折り畳まれた状態になると、第1端面131eと第2端面131fとの間の第1接続部131の一部が電極アセンブリ2の端面を完全に遮蔽することがなくなり、代わりに、第1端面131eと折り目131cとの間の部分が電極アセンブリ2の端面を遮蔽することがなくなり、電解質の浸透速度が速くなり、バッテリー10の浸透効率が向上する。
【0065】
さらに、第1端面131eと第2端面131fとの間に折り目131cを配置することも、第2接続部132の第1方向L(すなわち長さ)に沿ったサイズを短くするために有益であり、これにより、バッテリー10の抵抗を小さくすることができる。
【0066】
一方、第1端面131eと第2端面131fとの間に折り目131cを配置することで、注入孔11bからの接続部材13の回避が容易となり、注入効率の向上に有益である。
【0067】
関連技術では、折り目131cは、第1端面131eにおける第2端面131fから遠い側に、又は第1端面131eとほぼ同一面に配置され、折り曲げた後、接続部材13の一部が注入孔11bの直下に配置され、その後、注入プロセスにおいて、接続部材13が注入孔11bを介して注入された電解質を阻止して、注入効率に影響を及ぼすようになっている。
【0068】
本願の実施形態では、折り目131cは、第1端面131eと第2端面131fとの間に配置され、その結果、接続部材13は、折り畳まれた後、もはや正確に注入孔11bの下になくなり、それによって、注入プロセスにおける接続部材13による電解質へのブロッキングを低減し、注入効率を改善する。
【0069】
例えば、
図5を参照すると、いくつかの実施態様において、第1接続部131が折り目131cに沿って第2接続部132に対して折り曲げられた後、注入孔11bの軸方向に沿って、接続部材13の突起が注入孔11bの突起と重ならず、換言すれば、折り曲げ後(すなわち、接続部材13が折り曲げ状態にあるとき)、第2方向Hに垂直な面上の注入孔11bの突起が接続部材13と重ならない。これにより、注入孔11bの径方向において、接続部材13を注入孔11bから逃がすことができ、注入工程における電解液の遮断を低減し、注入孔11bを介したケース3内への電解液の円滑な注入を容易にし、注入効率を向上させることができる。
【0070】
第1端面131eと第2端面131fとの間に折り目131cを配置することを可能にする実施形態として、
図5、
図6、
図10及び
図19~23を参照する。いくつかの実施形態では、第1接続部131は、少なくとも1つの第1切欠き131dを備え、少なくとも1つの第1切欠き131dは、折り目131cの第3方向Wに沿った少なくとも1つの側に配置される。第1切欠き131dは、第1接続部131のうち第2接続部132に隣接する側面に配置されている。折り目131cは、第1切欠き131dまで延びている。このようにして、第1切欠き131dの効果を受けて、第1接続部131及び第2接続部132は、第1端面131eと第2端面131fとの間の折り目131cで比較的簡便かつ正確に折り曲げることができる。
【0071】
具体的には、
図10および
図22を参照すると、いくつかの実施形態では、2つの第1切欠き131dが、第2接続部132に隣接して第1接続部131の側部に配置され、2つの第1切欠き131dが、それぞれ第3方向Wに沿って折り目131cの2つの辺に配置され、すなわち、第3方向Wに沿って折り目131cの2つの端部にそれぞれ1つの第1切欠き131dが設けられ、さらに、折り目131cの2つの端部(具体的には、第3方向Wに沿って2つの端部)がそれぞれ2つの第1切欠き131dまで延びている。ここで、2つの第1切欠き131dは、折り目131cの第3方向Wに沿った2つの側に対称的に配置されてもよい。これに基づき、比較的曲げ加工では、第1接続部131と第2接続部132とのたわみが生じにくくなる。
【0072】
図10~
図11を参照すると、いくつかの実施形態において、接続部材13が展開された状態にある場合、第1切欠き131dは、第1方向Lに沿って延びるか、又は
図22~
図23を参照すると、他のいくつかの実施形態において、接続部材13が展開された状態にある場合、第1切欠き131dは、第1方向Lと交差する方向に沿って延びる。
【0073】
また、引き続き
図22~
図23を参照すると、第1切欠き131dが第1方向Lと交差する方向に沿って延びている場合には、一部の実施形態では、第1端面131eから第2端面131fまでの方向に沿って、第1切欠き131dが接続部材13の第3方向Wの中間部に向かって傾斜している。このようにして、折り目131cの幅が比較的小さくなり、折り目131cにおける第1接続部131と第2接続部132との相対的な折り曲げが容易となる。
【0074】
第1切欠き131dの特定の形状は、変更されてもよい。
【0075】
例えば、
図11を参照すると、一部の実施形態では、第1切欠き131dの輪郭線はすべて直線であり、第1切欠き131dの各断面の幅は基本的に同じである。
【0076】
例えば、別の例を挙げると、
図22~23を参照すると、他のいくつかの実施形態において、第1切欠き131dは、円弧状切欠き部分131iを含み、円弧状切欠き部分131iの輪郭は、円弧状である。前記、円弧状切欠き部分131iは、例えば端部に配置され、第2端面131fに隣接し、第1切欠き131dのうち、その一部、第2端面131fに隣接し、第1切欠き131dのうち、円弧状切欠き部分131iとなるように構成されている。このようにすることで、第1切欠き131dの加工が容易になるだけでなく、応力集中が低減され、これにより接続部材13の応力状態が改善され、接続部材13の支持力を高めることができる。具体的には、
図22~
図23を引き続き参照すると、一部の実施形態では、第1切欠き131dは、さらに、第1切欠き部131jを含み、第1切欠き部131jと円弧状切欠き部分131iとは、第1端面131eから第2端面131fまでの方向に沿って順番に連通し、第1切欠き部131jは、円弧状でない切欠きとなるように構成されている。この場合、円弧状切欠き部分131iを第2切欠き部と称することもできる。前記、第1端面131eから第2端面131fまでの方向に沿って、第1切欠き部131jの第3方向W(すなわち幅)に沿った大きさが徐々に小さくなっている。また、第1切欠き部131jと円弧状切欠き部分131iとの接続部分に丸みを帯びた角部を配置してもよく、応力集中をより一層向上させるようにしてもよい。
【0077】
また、
図5-11及び
図19-
図23を参照されたい。いくつかの実施態様において、接続部材13は、第3接続部材133をさらに有し、第2接続部132は、第3接続部材133を介して電極端子12と電気的に接続されている。しかも、第2接続部132は、第3接続部材133に対して折り曲げ可能であり、このとき、第2接続部132は、第1接続部131及び第3接続部材133に対して共に折り曲げ可能である。このように、接続部材13が展開された状態にあるとき、第3接続部材133は、第2接続部132の第1接続部131から遠い側の端部に接続され、換言すれば、第1接続部131、第2接続部132、および第3接続部材133は、第1方向Lに沿って配置され、順に接続され、接続部材13が折り畳まれた状態にあるとき、第1接続部131は、電極アセンブリ2の端面を覆い、第2接続部132は、第1接続部131の電極アセンブリ2から遠い側に積み重ねられ、第3接続部材133は、電極アセンブリ2から遠い側に、第2接続部132の遠い側に積み重ねられ、すなわち、第2接続部132および第3接続部材133は、電極アセンブリ2から離れる方向に沿って順に、第1接続部131における、電極アセンブリ2から遠い側に積み重ねられる。
【0078】
図5-11及び
図19-23を参照する。いくつかの実施形態では、第1接続部131には、貫通孔131bおよび接続部分13dが設けられている。
【0079】
また、貫通孔131bは、第1接続部131を第2方向Hに沿って貫通しているため、一方の位置決めが容易となり、他方の電解質の流通が容易となる。組立工程において、接続部材13と電極アセンブリ2との第1方向L及び第3方向Wとの相対的な位置関係は、貫通孔131bに基づいて求めることができ、例えば、貫通孔131bを電極アセンブリ2の巻回中心に位置合わせすることができる。一方、電解質の注入プロセスにおいて、電解質は貫通孔131bを通じて電極アセンブリ2に流入することができ、これにより、浸透効率及び注入効率を向上させることができる。
【0080】
接続部分13dは、電極アセンブリ2と接続されている。すなわち、第1接続部131は、接続部分13dを介して電極アセンブリ2と接続されている。接続部分13dと電極アセンブリ2とは、溶接又はリベット止めにより接続されている。
【0081】
いくつかの実施形態において、接続部分13dは、第1接続部131の電極アセンブリ2の一方の側に向かって突出するボスであり、接続部分13dとタブ21との溶接をさらに容易にするようになっている。このとき、接続部分13dは、圧縮成形によって形成してもよく、かつ圧縮成形した後、表面には、電極アセンブリ2から遠く離れた、溝131aが形成された第1接続部131のうち、接続部分13dと溝131aとが、接続部材13の厚さ方向に対応して配置されている。いくつかの実施形態では、溝131aはV字形である。
【0082】
引き続き、
図5~11および
図19~
図23を参照されたい。いくつかの実施態様において、接続部分13dの少なくとも一部は、突出部分131h上に配置されている、すなわち、第3方向Wにおいて、接続部分13dは、折り目131cに対して突出している。
【0083】
加えて、
図10および
図22を参照すると、いくつかの実施態様において、接続部材13が展開された状態にあるとき、第1接続部131から第2接続部132までの方向に沿って、すなわち、第2端面131fから第1端面131eまでの方向に沿って、溝131aが折り目131cに対して突出し、接続部分13dが溝131aに対応しているので、接続部分13dも折り目131cに対して相対的に突出し、換言すれば、第1方向Lにおいて、接続部分13dが側方に延び、折り目131cの第1端面131eに隣接している。このようにして、第1端面131eと第2端面131fとの間に折り目131cが配置されることで浸透効率が向上し、接続部分13dとタブ21との接続領域がより大きくなり、接続部分13dとタブ21との接続信頼性を高めるとともに、バッテリー10の過電流容量を向上させることができる。
【0084】
具体的には、
図5及び
図21を参照すると、一部の実施形態において、第1接続部131には2つの接続部分13dが設けられており、第1接続部131上には2つの接続部分13dが対称的に配置されている。例えば、いくつかの実施態様において、2つの接続部分13dは、第1接続部131上に配置され、貫通孔131bに対して対称に配置されている。
【0085】
また、
図10および
図22を参照すると、一部の実施形態では、第1接続部131の2つの突出部分131hの第2端面131fの間に第3切欠き13eが配置されており、第3切欠き13eは、第2端面131fから第1端面131eまでの方向に沿って凹となっている。この設定により、一方では、第1端部カバーアセンブリに対して、第1接続部131による電極アセンブリ2の端面への遮蔽が低減され、これにより浸透効率が向上する一方で、第2端部カバーアセンブリに対しては、第3切欠き13eがベント18における電極アセンブリ2に隣接する側に配置されることにより、ベント18に高圧ガスが作用しやすくなり、予め設定された圧力下でベント18をより確実に開放することができるという利点がある。
【0086】
なお、
図6、
図10、
図18及び
図22を参照すると、一部の実施形態では、第3接続部材133に第1接続孔133aが設けられており、第1接続孔133aと電極端子12とが互いに1対1で対応し、電極端子12が第1接続孔133aを貫通して、第3接続部材133と電極端子12との接続を実現している。いくつかの実施形態では、第3接続部材133はまた、第2接続部132の幅よりも大きい幅を有する円盤形状であるように構成される。
【0087】
第3接続部材133と第2接続部132との相対的な折り曲げを容易にするために、
図10及び
図22を参照して、一部の実施形態では、第3接続部材133と第2接続部132との接続部分に、第2切欠き132aが配置されている。第2切欠き132aは、第3方向Wに沿う第2接続部132のエッジから、第3方向Wに沿う第2接続部132の中間部まで延びている。すなわち、第2切欠き132aは、第3方向Wに沿う第2接続部132のエッジから、第3方向Wに沿う第2接続部132の中間部まで凹となっている。また、
図10および
図22を参照すると、一部の実施形態では、第3方向Wに沿って第2接続部132の2つの側面に、第2接続部132の第3方向Wに沿って、2つの第2切欠き132aが2つの側面に配置されている(第2切欠き132aはそれぞれ1つずつ設けられている)。このようにして、第3接続部材133及び第2接続部132は、第2切欠き132aにおいて比較的簡便に折り曲げることができる。
【0088】
加えて、
図6及び
図20を参照すると、いくつかの実施形態において、端部カバーアセンブリ1は、第1絶縁部材15、第2絶縁部材16、接続ブロック17及び孔プラグ141等を更に含む。
【0089】
第1絶縁部材15及び第2絶縁部材16は、端部カバー11の電極アセンブリ2に隣接し且つ遠方の側部にそれぞれ位置しており、絶縁の効果を果たすとともに、短絡の危険を低減している。
【0090】
第1絶縁部材15および第2絶縁部材16は、プラスチックなどの絶縁材料で形成されていてもよい。
【0091】
図12を参照すると、いくつかの実施形態において、第1絶縁部材15は、絶縁本体151と、絶縁本体151上に配置された制限リング152及び支持部分153とを含む。
【0092】
円筒形バッテリーの全体形状に合わせて、絶縁本体151は略円形である。また、
図6、
図12及び
図18を参照すると、絶縁本体151には第2接続孔151aが設けられており、電極端子12は第2接続孔151aを貫通している。第2接続孔151aと電極端子12とは1対1で対応している。
【0093】
制限リング152は、接続部材13の横方向の変位(すなわち、第2方向Hに垂直な面内の変位)を制限するように構成されており、短絡の危険を低減するようになっている。
図5、
図12、
図16および
図19を参照すると、制限リング152は、絶縁本体151に対して電極アセンブリ2に近い方向に突出し、接続部材13の周囲に配置されて、接続部材13がケース3に接触することを防止し、したがって、バッテリー10が振動し、接続部材13が折り畳まれ、短絡問題を引き起こす可能性がある場合に、接続部材13とケース3との間の接触を回避する。
【0094】
具体的には、
図5、
図15-16、
図19を参照されたい。制限リング152の内径は、折り畳まれた接続部材13の第1方向L及び第3方向Wに沿って最大の大きさよりも大きく、制限リング152は、電極アセンブリ2の側に向けて、絶縁本体151から、第1接続部131における電極アセンブリ2に隣接する側に延びており、制限リング152が第1接続部131の外縁の周囲に配置されるようになっている。このようにして、制限リング152によって規定される範囲に折り畳まれた接続部材13が過度に配置され、制限リング152によって接続部材13の横方向の変位をある程度制限することができ、これによって、過度の横方向の変位によって接続部材13がケース3に接触することが防止される。
【0095】
より具体的には、
図16を参照すると、いくつかの実施形態では、制限リング152は、第1接続部131の、電極アセンブリ2に隣接する側部まで延在するだけでなく、タブ21の、端部カバー11に隣接する端部までも延在する。このとき、制限リング152は、接続部材13の外縁の周囲に配置されるだけでなく、タブ21の端部カバー11に隣接する端部の周囲にも配置され、その結果、制限リング152は、接続部材13の横方向変位を制限しながら、電極アセンブリ2の横方向変位をある程度制限することができ、それによって、過度の横方向変位による電極アセンブリ2とケース3との間の接触によって引き起こされる短絡の問題を防止し、タブ21aのケース3に向かう折り曲げによって引き起こされる短絡の問題を防止する。
【0096】
図12を参照すると、いくつかの実施形態では、制限リング152は、連続円形リングとして構成されるが、同時に、制限リング152は、閉鎖されていない円形リングであり、展開された接続部材13の第2接続部132が外側に延在することを可能にするために、延在する開口152aが、制限リング152の2つの自由端の間に配置される。これに基づいて、制限リング152は、接続部材13の横方向の変位を確実に制限することができるだけでなく、短絡のリスクを低減することができ、また、接続部材13が、最初に展開された状態で端部カバーアセンブリ1に組み付けられ、次いで折り畳まれることを容易にすることができる。
【0097】
支持部分153は、電極アセンブリ2の長手方向の変位(すなわち、第2方向Hに沿った変位)を制限するように構成されており、これにより、バッテリー10の性能および使用の安全性に影響を及ぼし得る電極アセンブリ2の過度の長手方向の変位が防止される。
図12及び
図18を参照すると、支持部分153は、絶縁本体151に対して電極アセンブリ2に近い方向に突出し、絶縁本体151と第1接続部131との間に支持されている。このようにして、支持部分153は、第1接続部131に突き当てることによって、電極アセンブリ2の長手方向の変位を制限し、それによって、電極アセンブリ2の揺れを低減し、バッテリー10がより安全かつ確実に動作することを可能にするのに有益である。
【0098】
具体的には、
図12を参照すると、一部の実施形態では、支持部分153は円弧状の断面で構成されているが、このとき、支持部分153と第1接続部131との接触面積が比較的大きく、電極アセンブリ2の長手方向の変位がより確実に制限されるようになっている。
【0099】
また、
図12及び
図15を参照すると、一部の実施形態では、絶縁本体151には2つの支持部分153が設けられており、2つの支持部分153が第2接続部132の2辺に対向配置されていることにより、第1接続部131に対してより安定して当接・制限されるようになっている。例えば、
図12を参照すると、いくつかの実施形態において、支持部分153は、制限リング152と第2接続孔151aとの間に位置し、2つの支持部分153は、絶縁本体151の中心に対して対称に配置される。このとき、2つの支持部分153は、共に制限リング152の内側に配置され、互いに逆向きであり、絶縁本体151と第1接続部131との間により安定して支持されることができるので、第1接続部131に対してより安定して確実に当接しかつ制限することができる。
【0100】
図12を参照すると、いくつかの実施形態では、支持部分153および制限リング152の内面は、間隔をおいて配置される。
図24を参照すると、支持部分153と第1接続部131との接触面積をさらに増加させるために、他の実施形態では、支持部分153は、制限リング152の内面と接触する。
図12と
図24との比較から、支持部分153と絶縁本体151の中心との半径方向の距離が不変であることを前提とすると、支持部分153が制限リング152の内面と間隔を置いて配置されることから制限リング152の内面と接触するように変更されると、支持部分153の半径方向の幅が大きくなり、このようにして、第1接続部131と接触する支持部分153の表面積が大きくなるので、第1接続部131をより確実に当接・制限することができることが分かる。
【0101】
さらに、
図25を参照すると、いくつかの実施形態において、絶縁本体151には、重量削減溝154が設けられており、重量削減溝154は、電極アセンブリ2が位置する方向に向かって、絶縁本体
151の電極アセンブリ2から遠く離れた端面から凹状となっている。一方、重量削減溝154は、第1絶縁部材15の重量を軽くすることができ、これによりバッテリー10の重量を軽くすることができ、一方、第1絶縁部材15が射出成形を介して成形される場合、重量削減溝154は、射出成形中に第1絶縁部材15が収縮痕を生じるのをさらに防止することができる。
【0102】
図25を参照すると、いくつかの実施形態において、重量削減溝154は、少なくとも2つの溝部154aを含み、少なくとも2つの溝部154aは、絶縁本体151の円周に沿って配置される。
【0103】
引き続き
図25を参照されたい。いくつかの実施形態において、絶縁本体151には2つの重量削減溝154が設けられており、2つの重量削減溝154は絶縁本体151の中心の2辺に配置されており、互いに逆向き、すなわち2つの重量削減溝154は絶縁本体151の中心に対して対称に配置されている。これにより、重量をより十分に低減することができ、射出成形収縮痕をより効果的に防止することができる。
【0104】
図24及び
図25と組み合わせて分かるように、いくつかの実施形態において、絶縁本体151には、重量削減溝154及び支持部分153が同時に設けられている。このとき、重量削減溝154と支持部分153とは対応して1つずつ配置されている。また、重量削減溝154及び支持部分153は、同一の円周方向及び半径方向位置並びに同一の円周方向及び半径方向サイズで絶縁本体151の2つの軸方向端面にそれぞれ配置されている。このように、支持部分153の厚さが比較的大きい場合であっても、重量削減溝154は、重量を効果的に減少させ、収縮痕を防止することができる。
【0105】
第2絶縁部材16及び接続ブロック17は、端部カバー11上に配置され、電極アセンブリ2から遠い方向に沿って順次配置されている、すなわち、接続ブロック17と端部カバー11との間に第2絶縁部材16が配置され、端部カバー11と接続ブロック17との間の絶縁を実現するように構成されている。
図6を参照して、第2絶縁部材16及び接続ブロック17には、それぞれ第3接続孔161及び第4接続孔171が配置されている。第3接続孔161および第4接続孔171は、いずれも電極端子12と1対1で対応するように配置されている。電極端子12は、電極引出孔11aから外側に延び、第3接続孔161及び第4接続孔171を順次貫通し、第2絶縁部材16と接続ブロック17との接続を実現している。
【0106】
孔プラグ141は、注入孔11bを封止するように構成されている。
図16に示すように、孔プラグ141は、注入孔11b内に延び、注入孔11bの電極アセンブリ2に隣接して、側面から貫通している。注入後、注入孔11bに孔プラグ141を挿入することにより、注入された電解液が注入孔11bから流出することを防止し、漏洩を生じる。
【0107】
一方、
図6及び
図15~
図17を参照する。いくつかの実施態様において、端部カバーアセンブリ1は、閉止部材142を更に有し、閉止部材142は、端部カバー11上に配置されており、注入孔11bの電極アセンブリ2から遠く離れた軸方向端面を塞いでいる。例えば、閉止部材142は、孔プラグ141の電極アセンブリ2から遠い端部に配置され、端部カバー11と接続されている。これに基づいて、閉止部材142は、注入孔11bに対するシール効果を向上させることができ、一方で、孔プラグ141の脱落のリスクを低減させることもできる。シール効果を果たすことに加えて、閉止部材142は、さらに、孔プラグ141の電極アセンブリ2から遠い側に側変位を制限することによって、孔プラグ141が注入穴11bから逃げるのを防止することができ、これは、シール効果をさらに向上させるために有益であり、電解質の漏洩リスクを低減する。
【0108】
閉止部材142と端部カバー11との接続を実現するために、
図6を参照して、一部の実施形態では、端部カバー11に収容溝11cを設け、閉止部材142を収容溝11cに収容して、端部カバー11に溶接している。このようにすれば、閉止部材142を端部カバー11上により安定して固定することができ、より確実にシール効果を向上させるとともに、孔プラグ141の脱落を防止することができる。
【0109】
さらに、
図5および
図16を参照すると、一部の実施形態では、接続部材13が折り畳まれた状態にあるときに、注入孔11bの軸方向に沿って、接続部材13の突起が孔プラグ141の突起と重ならない、すなわち、注入孔11bの軸方向に垂直な面上の孔プラグ141の突起が接続部材13と重ならないようにすることは、揺動などの条件下で接続部材13が電極アセンブリ2から遠い側に移動した場合に、接続部材13と孔プラグ141との衝突の危険性を低減する上で有益であり、これにより接続部材13が閉止部材142の設置および閉止部材142の設置信頼性に影響を与えることを回避し、より緊密なシール効果を実現することができる。
【0110】
孔プラグ141の設置信頼性を向上させるために、
図13及び
図16を参照して、いくつかの実施形態では、端部カバー11は、本体部分111と、第1ボス112及び第2ボス113とを有し、第1ボス112は、本体部分111から電極アセンブリ2が位置する側に向かって突出し、第2ボス113は、第1ボス112から電極アセンブリ2が位置する側に向かって突出し、注入孔11bは、第1ボス112及び第2ボス113を貫通している。本体部分111と第1ボス112に基づいてさらに第2ボス113を追加して、第1ボス112と第2ボス113とを貫通するように注入孔11bを構成することで、注入孔11bの軸方向長さが長くなり、孔プラグ141と注入孔11bとの接触面積が大きくなり、孔プラグ141の脱落の危険性が低減され、より確実な注入孔11bへの孔プラグ141のセットが実現される。この場合、
図6及び
図16を参照すると、いくつかの実施形態において、絶縁本体151上に整合溝151bが配置され、圧縮成形によって形成され得る整合溝151bは、第1ボス112を収容するように構成され、端部カバー11と第1絶縁部材15とのより密接な連携を実現する。
【0111】
加えて、
図17を参照すると、いくつかの実施形態において、バッテリー10は、保護部材143をさらに含み、保護部材143は、孔プラグ141が接続部材13に接触するのを防止するように構成される。保護部材143は、孔プラグ141に対して電極アセンブリ2に近い方向に向けて突出する。すなわち、電極アセンブリ2に隣接する保護部材143の端部が、電極アセンブリ2に隣接する孔プラグ141の端部よりも電極アセンブリ2に近い、または、言い換えると、保護部材143と電極アセンブリ2との間の距離は、孔プラグ141と電極アセンブリ2との間の距離よりも小さい。このように、保護部材143は、孔プラグ141をある程度保護することができ、バッテリー10の揺動プロセスで上方に移動する接続部材13や電極アセンブリ2などのケース3内の他の構造部品が衝突することによる孔プラグ141の脱落を防止することができ、すなわち、保護部材143は、ケース3内の他の構造部品が孔プラグ141に直接衝突することを防止することによって孔プラグ141の脱落リスクを低減することができ、さらに、孔プラグ141が衝撃によって電極アセンブリ2から離れる方向に移動することを防止し、閉止部材142の設置及び閉止部材142の設置信頼性への影響を回避し、より緊密なシール効果を実現することができる。
【0112】
いくつかの実施形態において、保護部材143は、第1絶縁部材15上に配置され、電極アセンブリ2に近い側に向かって第1絶縁部材15から突出する。具体的には、
図12及び
図17を参照すると、保護部材143は、絶縁本体151上に配置されており、絶縁本体151から電極アセンブリ2が位置する側に向かって突出している。より具体的には、保護部材143は、上記整合溝151bに圧縮成形を介して形成されたボス上に配置されている。保護部材143は、凸柱状に構成されてもよい。このとき、
図5、
図6及び
図16を参照すると、一部の実施形態では、絶縁本体151には整合孔151cが設けられており、孔プラグ141は整合孔151cを貫通し、整合孔151cの電極アセンブリ2に隣接する側部を貫通して延びているが、孔プラグ141の底端部は、依然として保護部材143の底端部よりも高くなっており、電極アセンブリ2が上方に移動すると、孔プラグ141の前に保護部材143を接続部材13に接触させることができるため、孔プラグ141が接続部材13等に衝撃を与えられないようになり、保護効果を奏する。この整合孔151cは、上述の整合溝151bを圧縮成形して形成されたボスを例えば貫通している。
【0113】
なお、保護部材1
43の数は、特に限定されず、1個、2個以上であってもよい。例えば、
図12および
図17を参照すると、いくつかの実施形態では、バッテリー10は、2つの保護部材143を含み、2つの保護部材143は、孔プラグ141をより安定して確実に保護するために、注入孔11bの2つの側面に相対的に配置される。
【0114】
図26を参照して、本願の実施の形態で提供されるバッテリー10の製造方法は、以下の工程を含む。
【0115】
S110は、第1接続部131の第1端面131eと第2端面131fとの間の位置で第2接続部132に対して第1接続部131を折り曲げる。
【0116】
上記は、本発明の例示的な実施形態に過ぎず、本発明を限定するために使用されるものではない。本願の精神および原理の範囲内で行われる任意の修正、同等の置換および改善については、パラメータはすべて本願の保護範囲内に入るものとする。