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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-24
(45)【発行日】2023-12-04
(54)【発明の名称】データ処理回路及び機器
(51)【国際特許分類】
   G11C 7/10 20060101AFI20231127BHJP
   G06F 12/00 20060101ALI20231127BHJP
   G06F 12/06 20060101ALI20231127BHJP
   G06F 13/16 20060101ALI20231127BHJP
   G11C 5/02 20060101ALI20231127BHJP
   G11C 7/22 20060101ALI20231127BHJP
【FI】
G11C7/10 510
G06F12/00 560B
G06F12/00 564A
G06F12/06 525B
G06F13/16 510C
G11C5/02 100
G11C7/10 415
G11C7/22
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2022549667
(86)(22)【出願日】2021-07-02
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-06
(86)【国際出願番号】 CN2021104344
(87)【国際公開番号】W WO2022193478
(87)【国際公開日】2022-09-22
【審査請求日】2022-08-18
(31)【優先権主張番号】202110296073.X
(32)【優先日】2021-03-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】522246670
【氏名又は名称】チャンシン メモリー テクノロジーズ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】CHANGXIN MEMORY TECHNOLOGIES,INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100205659
【弁理士】
【氏名又は名称】齋藤 拓也
(74)【代理人】
【識別番号】100185269
【弁理士】
【氏名又は名称】小菅 一弘
(72)【発明者】
【氏名】ファン ゼーチュン
【審査官】後藤 彰
(56)【参考文献】
【文献】特開平11-273335(JP,A)
【文献】特開2020-166346(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G11C 7/10
G06F 12/00
G06F 12/06
G06F 13/16
G11C 5/02
G11C 7/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
データ処理回路であって、
第1記憶グループと、第2記憶グループと、
1つの書き込み入力キャッシュ回路を含む書き込み回路であって、前記書き込み入力キャッシュ回路により、書き込みバスから、記憶データを受信し、第1読み書きバスにより、前記第1記憶グループに前記記憶データを書き込み、第2読み書きバスにより、前記第2記憶グループに前記記憶データを書き込む、書き込み回路と、
1つの読み取り出力キャッシュ回路を含む読み取り回路であって、前記第1読み書きバスにより、前記第1記憶グループから、前記記憶データを読み取り、前記第2読み書きバスにより、前記第2記憶グループから、前記記憶データを読み取り、前記読み取り出力キャッシュ回路により、読み取りバスに前記記憶データを送信する、読み取り回路と、を含み、
前記書き込み回路は、
それぞれ前記書き込み入力キャッシュ回路、第1書き込み出力キャッシュ回路、第2書き込み出力キャッシュ回路に接続され、前記書き込み入力キャッシュ回路から送信された前記記憶データを前記第1書き込み出力キャッシュ回路又は前記第2書き込み出力キャッシュ回路に送信する書き込み制御回路と、
前記第1記憶グループに接続され、前記書き込み制御回路から送信された前記記憶データを前記第1記憶グループに送信する第1書き込み出力キャッシュ回路と、
前記第2記憶グループに接続され、前記書き込み制御回路から送信された前記記憶データを前記第2記憶グループに送信する第2書き込み出力キャッシュ回路と、を更に含み、
前記書き込み入力キャッシュ回路は、第1制御信号により、前記記憶データを受信し、前記第1制御信号の周波数は、前記記憶データを書き込むクロック周波数と同じであり、
前記第1書き込み出力キャッシュ回路は、第2制御信号により、前記記憶データを前記第1記憶グループに書き込み、前記第2書き込み出力キャッシュ回路は、第3制御信号により、前記記憶データを前記第2記憶グループに書き込み、前記第2制御信号の周波数と前記第3制御信号の周波数は、前記第1制御信号の周波数の半分であり、前記第2制御信号のフォーリングエッジと前記第3制御信号のフォーリングエッジが交互に出現することを特徴とする、データ処理回路。
【請求項2】
前記読み取り回路は、
前記第1記憶グループに接続され、前記第1記憶グループから前記記憶データを読み取る第1読み取り入力キャッシュ回路と、
前記第2記憶グループに接続され、前記第2記憶グループから前記記憶データを読み取る第2読み取り入力キャッシュ回路と、
それぞれ前記第1読み取り入力キャッシュ回路、前記第2読み取り入力キャッシュ回路に接続され、前記第1読み取り入力キャッシュ回路又は前記第2読み取り入力キャッシュ回路から送信された前記記憶データを前記読み取り出力キャッシュ回路に送信する読み取り制御回路と、を含むことを特徴とする
請求項1に記載のデータ処理回路。
【請求項3】
前記第1読み取り入力キャッシュ回路は、第4制御信号により、前記記憶データを読み取り、前記第2読み取り入力キャッシュ回路は、第5制御信号により、前記記憶データを読み取り、前記第4制御信号の周波数は、前記第5制御信号の周波数と同じであり、前記第4制御信号におけるフォーリングエッジと前記第5制御信号におけるフォーリングエッジが交互に出現することを特徴とする
請求項に記載のデータ処理回路。
【請求項4】
前記読み取り出力キャッシュ回路は、第6制御信号により、前記記憶データを前記読み取りバスに送信し、前記第6制御信号の周波数は、前記第4制御信号の周波数の二倍であることを特徴とする
請求項に記載のデータ処理回路。
【請求項5】
前記第1読み書きバスと前記第2読み書きバスは、交差するように配列されることを特徴とする
請求項1に記載のデータ処理回路。
【請求項6】
前記第1読み書きバスは、複数のビットの第1サブバスを含み、前記第2読み書きバスは、複数のビットの第2サブバスを含み、同一のビットに対応する前記第1サブバスと前記第2サブバスは同一の高さに延伸した後、それぞれ前記第1記憶グループ、前記第2記憶グループに接続されることを特徴とする
請求項に記載のデータ処理回路。
【請求項7】
前記書き込み回路と前記読み取り回路は、第1直線上に並列に配置され、前記第1記憶グループと前記第2記憶グループは、第2直線上に並列に配置され、第1直線は、第2直線に平行であることを特徴とする
請求項1に記載のデータ処理回路。
【請求項8】
前記書き込み回路と前記読み取り回路の位置する第1領域、前記第1記憶グループと前記第2記憶グループの位置する第2領域は、第3直線上に並列に配置され、前記第3直線は、前記第1直線に垂直であることを特徴とする
請求項に記載のデータ処理回路。
【請求項9】
前記第1記憶グループと前記記憶グループのデータ読み書き時刻が異なり、前記第1記憶グループと前記第2記憶グループのデータ読み書き論理が同じであることを特徴とする
請求項1に記載のデータ処理回路。
【請求項10】
メモリであって、2つの請求項1からのうちいずれか一項に記載のデータ処理回路を含み、2つの前記データ処理回路における書き込み回路は、同一の書き込みバスに接続され、2つの前記データ処理回路における読み取り回路は、同一の読み取りバスに接続される、メモリ。
【請求項11】
前記メモリは、ダブルデータレートダイナミックランダムアクセスメモリ(DDR DRAM)であることを特徴とする
請求項10に記載のメモリ。
【請求項12】
2つの前記データ処理回路における前記書き込み回路と前記読み取り回路は、中心領域に位置し、そのうちの1つの前記データ処理回路における前記第1記憶グループと前記第2記憶グループは、前記中心領域の片側に位置し、別の1つの前記データ処理回路における前記第1記憶グループと前記第2記憶グループは、前記中心領域の他方側に位置することを特徴とする
請求項10又は11に記載のメモリ。
【請求項13】
請求項10から12のうちいずれか一項に記載のメモリを含む電子機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、2021年03月19日に中国特許局で提出された、出願番号が202110296073.Xであり、発明名称が「データ処理回路及び機器」である中国特許出願に基づく優先権を主張し、該中国特許出願の全内容が参照として本願に組み込まれる。
【0002】
本願は、データ処理回路及び機器に関するが、それらに限らない。
【背景技術】
【0003】
メモリにおいて、メモリアレイによってデータを記憶する。メモリにおけるメモリアレイは、1つ又は複数であってもよい。そのうちの1つの一般的なメモリは、DRAM(dynamic random access memory:ダイナミックランダムアクセスメモリ)であってもよく、DRAMは、内部メモリである。DRAMの読み書き効率を向上させるために、DDR(double data rate:ダブルデータレート)DRAMにおいて、その内部のメモリアレイは一般的には、若干のBG(bank group:バンクグループ)に分割され、異なるBGの間でインタラクティブ読み書きを行う。各BGに接続されるデータ回線は、中心領域で統合される必要がある。統合後のデータ回線は1つのデータバスを共有し、データの読み取りを実現させる。
【0004】
しかしながら、上記方案における中心領域の回路のサイズが比較的大きい。
【発明の概要】
【0005】
本願の実施例は、データ処理回路及び機器を提供する。これは、
第1記憶グループと、第2記憶グループと、
1つの書き込み入力キャッシュ回路を含む書き込み回路であって、前記書き込み入力キャッシュ回路により、書き込みバスから、記憶データを受信し、第1読み書きバスにより、前記第1記憶グループに前記記憶データを書き込み、第2読み書きバスにより、前記第2記憶グループに前記記憶データを書き込む、書き込み回路と、
1つの読み取り出力キャッシュ回路を含む読み取り回路であって、前記第1読み書きバスにより、前記第1記憶グループから、前記記憶データを読み取り、前記第2読み書きバスにより、前記第2記憶グループから、前記記憶データを読み取り、前記読み取り出力キャッシュ回路により、読み取りバスに前記記憶データを送信する、読み取り回路と、を含む。
【0006】
本願の実施例は、メモリを更に提供する。これは、
2つの上記データ処理回路であって、2つの前記データ処理回路における書き込み回路は、同一の書き込みバスに接続され、2つの前記データ処理回路における読み取り回路は、同一の読み取りバスに接続される、2つの上記データ処理回路を含む。
【0007】
本願の実施例は、上記メモリを含む電子機器を更に提供する。
【発明の効果】
【0008】
本願の実施例は、データ処理回路及び機器を提供する。ここで、データ処理回路は、第1記憶グループと、第2記憶グループと、1つの書き込み入力キャッシュ回路を含む書き込み回路であって、前記書き込み入力キャッシュ回路により、書き込みバスから、記憶データを受信し、第1読み書きバスにより、前記第1記憶グループに前記記憶データを書き込み、第2読み書きバスにより、前記第2記憶グループに前記記憶データを書き込む、書き込み回路と、1つの読み取り出力キャッシュ回路を含む読み取り回路であって、前記第1読み書きバスにより、前記第1記憶グループから、前記記憶データを読み取り、前記第2読み書きバスにより、前記第2記憶グループから、前記記憶データを読み取り、前記読み取り出力キャッシュ回路により、読み取りバスに前記記憶データを送信する、読み取り回路と、を含む。本願の実施例の各書き込み回路に1つの書き込み入力キャッシュ回路が含まれ、各読み取り回路に1つの読み取り出力キャッシュ回路が含まれ、書き込み回路と読み取り回路が中心領域位置するため、中心領域の回路サイズを減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】従来技術におけるメモリDDR DRAMの構造概略図を例示的に示す。
図2】本願の実施例による2種のデータ処理回路の構造概略図を例示的に示す。
図3】本願の実施例による2種のデータ処理回路の構造概略図を例示的に示す。
図4】本願の実施例による第1読み書きバス、第2読み書きバスの配列概略図を例示的に示す。
図5】本願の実施例による2種のデータ処理回路の構造概略図を例示的に示す。
図6】本願の実施例による2種のデータ処理回路の構造概略図を例示的に示す。
図7】本願の実施例によるデータ読み込みプロセスのタイミング図を例示的に示す。
図8】本願の実施例による4種のメモリの構造図を例示的に示す。
図9】本願の実施例による4種のメモリの構造図を例示的に示す。
図10】本願の実施例による4種のメモリの構造図を例示的に示す。
図11】本願の実施例による4種のメモリの構造図を例示的に示す。
図12】本願の実施例によるハーフラッチの回路構造概略図を例示的に示す。
図13】本願の実施例によるフルラッチの回路構造概略図を例示的に示す。
図14】本願の実施例によるデータ処理回路の2種の具体的な構造概略図を例示的に示す。
図15】本願の実施例によるデータ処理回路の2種の具体的な構造概略図を例示的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下は、本願の実施例における添付図面を結び付けながら、本願の実施例における技術案を明瞭且つ完全に記述する。明らかに、記述された実施例は、本願の一部の実施例であり、全部の実施例ではない。本願における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を払わない前提で得られたすべての他の実施例は、いずれも本願の保護範囲に属する。
【0011】
本願の明細書と特許請求の範囲における「第1」と「第2」などの用語は、異なる対象を区別するためのものであり、対象の特定の順序を記述するためのものではない。理解すべきことは、このように使用されるデータが適切な状況で交換でき、それにより、ここで記述された本願の実施例は、例えば、ここで図示又は記述された順序以外の順序で実施できる。
【0012】
なお、「含む」と「有する」という用語及びそれらの任意の変形は、非排除性の「含む」を意図的にカバーするものであり、例えば、一連のステップ又はユニットを含むプロセス、方法、システム、製品又は機器は、必ずしも明瞭にリストアップされているそれらのステップ又はユニットに限らず、明瞭にリストアップされていない又はそれらのプロセス、方法、製品又は機器に固有の他のステップ又はユニットを含んでもよい。
【0013】
本願の実施例は、データアクセスシーンに用いられてもよく、例えば、記憶データをメモリに書き込むか又はメモリから記憶データを読み取る。ここで、本願の実施例におけるメモリは、内部メモリである。
【0014】
図1は、従来技術におけるメモリDDR DRAMの構造概略図を例示的に示す。図1に示すように、DDR DRAMは、データを記憶するための4つのBG:BG0、BG1、BG2及びBG3を含む。ここで、BG0とBG1は、1列に並列して設けられ、BG2とBG3は、別の1列に並列して設けられ、BG0とBG1の位置する列は、BG2とBG3の位置する列に平行である。
【0015】
なお、上記2列の間に1つの中心領域100が存在する。中心領域100における回路は、各BGに記憶データを読み込み、各BGから記憶データを読み取ることを制御するためのものである。中心領域100に、書き込み回路101、書き込み回路103、読み取り回路102及び読み取り回路104の4つの回路が存在する。
【0016】
ここで、書き込み回路101は、書き込みバス106における記憶データをBG0とBG1に書き込むためのものであり、書き込み回路103は、書き込みバス106における記憶データをBG2とBG3に書き込むためのものであり、読み取り回路102は、BG0とBG1から読み取られた記憶データを読み取りバス105に送信するためのものであり、読み取り回路104は、BG2とBG3から読み取られた記憶データを読み取りバス105に送信するためのものである。
【0017】
上記書き込みバス106における記憶データは、DQ(data queue:データキュー)から取得された記憶データである。
【0018】
上記書き込み回路101について、それに書き込み入力キャッシュ回路1013と書き込み入力キャッシュ回路1016、書き込み制御回路1012と書き込み制御回路1015、書き込み出力キャッシュ回路1011と書き込み出力キャッシュ回路1014が含まれる。
【0019】
明らかに、書き込み入力キャッシュ回路1013、書き込み制御回路1012、書き込み出力キャッシュ回路1011は、BG0に記憶データを書き込むためのものであり、書き込み入力キャッシュ回路1016、書き込み制御回路1015、書き込み出力キャッシュ回路1014は、BG1に記憶データを書き込むためのものである。
【0020】
ここで、書き込み入力キャッシュ回路1013の一端は、書き込みバス106に接続され、他端は、書き込み制御回路1012に接続され、書き込みバス106から取得された記憶データを書き込み制御回路1012に送信するためのものである。
【0021】
書き込み制御回路1012の一端は、上記書き込み入力キャッシュ回路1013に接続され、他端は、書き込み出力キャッシュ回路1011に接続され、書き込み入力キャッシュ回路1013から受信された記憶データを書き込み出力キャッシュ回路1011に送信するためのものである。
【0022】
書き込み出力キャッシュ回路1011の一端は、上記書き込み制御回路1012に接続され、他端は、BG0に接続され、書き込み制御回路1012から受信された記憶データをBG0に送信するためのものである。
【0023】
同様に、書き込み入力キャッシュ回路1016の一端は、書き込みバス106に接続され、他端は、書き込み制御回路1015に接続され、書き込みバス106から受信された記憶データを書き込み制御回路1015に送信するためのものである。
【0024】
書き込み制御回路1015の一端は、上記書き込み入力キャッシュ回路1016に接続され、他端は、書き込み出力キャッシュ回路1014に接続され、書き込み入力キャッシュ回路1016から受信された記憶データを書き込み出力キャッシュ回路1014に送信するためのものである。
【0025】
書き込み出力キャッシュ回路1014の一端は、上記書き込み制御回路1015に接続され、他端は、BG1に接続され、書き込み制御回路1015から受信された記憶データをBG1に送信するためのものである。
【0026】
理解できるように、書き込み回路103について、その構造は、書き込み回路101と同じであるが、書き込み回路103における2つの書き込み出力キャッシュ回路がそれぞれBG2、BG3に接続され、記憶データをBG2とBG3に書き込むためのものであるという点で相違する
【0027】
上記読み取り回路102について、それに読み取り出力キャッシュ回路1023と読み取り出力キャッシュ回路1026、読み取り制御回路1022と読み取り制御回路1025、読み取り入力キャッシュ回路1021と読み取り入力キャッシュ回路1024が含まれる。
【0028】
明らかに、読み取り入力キャッシュ回路1021、読み取り制御回路1022、読み取り出力キャッシュ回路1023は、BG0から記憶データを読み取るためのものであり、読み取り入力キャッシュ回路1024、読み取り制御回路1025、読み取り出力キャッシュ回路1026は、BG1から記憶データを読み取るためのものである。
【0029】
ここで、読み取り入力キャッシュ回路1021の一端は、BG0に接続され、他端は、読み取り制御回路1022に接続され、BG0から読み取られた記憶データを読み取り制御回路1022に送信するためのものである。
【0030】
読み取り制御回路1022の一端は、上記読み取り入力キャッシュ回路1021に接続され、他端は、読み取り出力キャッシュ回路1023に接続され、読み取り入力キャッシュ回路1021から受信された記憶データを読み取り出力キャッシュ回路1023に送信するためのものである。
【0031】
読み取り出力キャッシュ回路1023の一端は、上記読み取り制御回路1022に接続され、他端は、読み取りバス105に接続され、読み取り制御回路1022から受信された記憶データを読み取りバス105に送信するためのものである。
【0032】
同様に、読み取り入力キャッシュ回路1024の一端は、BG1に接続され、他端は、読み取り制御回路1025に接続され、BG1から読み取られた記憶データを読み取り制御回路1025に送信するためのものである。
【0033】
読み取り制御回路1025の一端は、上記読み取り入力キャッシュ回路1024に接続され、他端は、読み取り出力キャッシュ回路1026に接続され、読み取り入力キャッシュ回路1024から受信された記憶データを読み取り出力キャッシュ回路1026に送信するためのものである。
【0034】
読み取り出力キャッシュ回路1026の一端は、上記読み取り制御回路1025に接続され、他端は、読み取りバス105に接続され、読み取り制御回路1025から受信された記憶データを読み取りバス105に送信するためのものである。
【0035】
理解できるように、読み取り回路104について、その構造は、読み取り回路102と同じであるが、読み取り回路104における2つの読み取り入力キャッシュ回路がそれぞれBG2、BG3に接続され、BG2とBG3における記憶データを読み取りバス105に送信するためのものであるという点で相違する。
【0036】
しかしながら、上記メモリの中心領域100の回路サイズが比較的に大きい。
【0037】
上記問題を解決するために、出願者は、上記回路を検討した後、BG0とBG1に記憶データを書き込むプロセスは交互に行われ、両者の書き込み時刻が異なることによって、両者の間に書き込み衝突が存在しないことを発見した。なお、BG0とBG1から記憶データを読み取るプロセスも交互に行われ、両者の読み取り時刻が異なることによって、両者の間に読み取り衝突が存在しない。同様に、BG2とBG3にも書き込み衝突と読み取り衝突が存在しない。
【0038】
上記発見によれば、本願の実施例は、BG0とBG1に対応する書き込み入力キャッシュ回路の統合と、BG0とBG1に対応する書き込み制御回路の統合と、BG0とBG1に対応する読み取り出力キャッシュ回路の統合と、BG0とBG1に対応する読み取り制御回路の統合と、BG2とBG3に対応する書き込み入力キャッシュ回路の統合と、BG2とBG3に対応する書き込み制御回路の統合と、BG2とBG3に対応する読み取り出力キャッシュ回路の統合と、BG2とBG3に対応する読み取り制御回路の統合と、のうちの少なくとも1つの回路統合を行ってもよい。このように、統合後の中心領域の回路サイズは減少可能である。
【0039】
以下のいくつかの具体的な実施例は互いに結合してもよい。同じ又は類似する概念又はプロセスについて、いくつかの実施例において説明を省略する可能性がある。以下、図面を参照しながら、本願の実施例を説明する。
【0040】
図2図3は、本願の実施例による2種のデータ処理回路の構造概略図を例示的に示す。図2図3に示すように、上記データ処理回路は、主に、
第1記憶グループ201と第2記憶グループ202と、書き込み回路203であって、書き込み回路203に1つの書き込み入力キャッシュ回路2031が含まれ、書き込み回路203は、書き込み入力キャッシュ回路により、書き込みバス206から、記憶データを受信し、書き込み回路203jは、第1読み書きバス207により、第1記憶グループ201に記憶データを書き込み、書き込み回路203は、第2読み書きバス208により、第2記憶グループ202に記憶データを書き込む、書き込み回路203と、読み取り回路204であって、読み取り回路204に1つの読み取り出力キャッシュ回路2041が含まれ、読み取り回路204は、第1読み書きバス207により、第1記憶グループ201から、記憶データを読み取り、読み取り回路204は、第2読み書きバス208により、第2記憶グループ202から、記憶データを読み取り、読み取り回路204は、読み取り出力キャッシュ回路2041により、読み取りバス205に記憶データを送信する読み取り回路204と、を含む。
【0041】
ここで、第1記憶グループ201と第記憶グループ202のデータ読み書き時刻が異なる。上記第1記憶グループ201と第2記憶グループ202は、データを交互に記憶する2つの記憶グループであると共に、記憶データを交互に書き込む2つの記憶グループである。即ち、第1記憶グループ201と第2記憶グループ202に記憶データを交互に書き込み、第1記憶グループ201と第2記憶グループ202から、記憶データを交互に読み取る。なお、第1記憶グループ201と第2記憶グループ202のデータ読み書き論理が同じである。それにより第1記憶グループ201と第2記憶グループ202の書き込み回路を統合し、第1記憶グループ201と第2記憶グループ202の読み取り回路を統合してもよい。例えば、上記第1記憶グループ201が図1におけるBG0である場合、第2記憶グループ202は、BG1であり、上記第1記憶グループ201が図1におけるBG2である場合、第2記憶グループ202は、BG3である。
【0042】
図2から分かるように、上記書き込み回路203に、書き込み入力キャッシュ回路2031と、第1書き込み制御回路2032と、第2書き込み制御回路2034と、第1書き込み出力キャッシュ回路2033と、第2書き込み出力キャッシュ回路2035とが含まれる。
【0043】
ここで、書き込み入力キャッシュ回路2031は、それぞれ、書き込みバス206、第1書き込み制御回路2032、第2書き込み制御回路2034に接続され、書き込みバス206から取得された記憶データを第1書き込み制御回路2032、第2書き込み制御回路2034に送信するためのものである。
【0044】
第1書き込み制御回路2032は、それぞれ、書き込み入力キャッシュ回路2031、第1書き込み出力キャッシュ回路2033に接続され、書き込み入力キャッシュ回路2031から送信された記憶データを第1書き込み出力キャッシュ回路2033に送信するためのものである。
【0045】
第2書き込み制御回路2034は、それぞれ、書き込み入力キャッシュ回路2031、第2書き込み出力キャッシュ回路2035に接続され、書き込み入力キャッシュ回路2031から送信された記憶データを第2書き込み出力キャッシュ回路2035に送信するためのものである。第1書き込み出力キャッシュ回路2033は、それぞれ、第1書き込み制御回路2032、第1記憶グループ201に接続され、第1書き込み制御回路2032から送信された記憶データを第1記憶グループ201に送信する。
【0046】
第2書き込み出力キャッシュ回路2035は、それぞれ、第2書き込み制御回路2034、第2記憶グループ202に接続され、第2書き込み制御回路2034から送信された記憶データを第2記憶グループ202に送信する。
【0047】
ここで、第1書き込み出力キャッシュ回路2033と第1記憶グループ201は、第1読み書きバス207を介して接続され、第2書き込み出力キャッシュ回路2035と第2記憶グループ202は、第2読み書きバス208を介して接続される。本願の実施例は、図2における書き込み入力キャッシュ回路2031、第1書き込み制御回路2032、第1書き込み出力キャッシュ回路2033により、書き込みバス206における記憶データを第1記憶グループ201に書き込み、書き込み入力キャッシュ回路2031、第2書き込み制御回路2034、第2書き込み出力キャッシュ回路2035により、書き込みバス206における記憶データを第2記憶グループ202に書き込むことができる。
【0048】
図2から分かるように、上記読み取り回路204に、読み取り出力キャッシュ回路2041と、第1読み取り制御回路2042と、第2読み取り制御回路2044と、第1読み取り入力キャッシュ回路2043と、第2読み取り入力キャッシュ回路2045とが含まれる。
【0049】
ここで、第1読み取り入力キャッシュ回路2043は、それぞれ、第1記憶グループ201、第1読み取り制御回路2042に接続され、第1記憶グループ201から取得された記憶データを第1読み取り制御回路2042に送信するためのものである。
【0050】
第2読み取り入力キャッシュ回路2045は、それぞれ、第2記憶グループ202、第2読み取り制御回路2044に接続され、第2記憶グループ202から取得された記憶データを第2読み取り制御回路2044に送信するためのものである。
【0051】
第1読み取り制御回路2042は、それぞれ、第1読み取り入力キャッシュ回路2043、読み取り出力キャッシュ回路2041に接続され、第1読み取り入力キャッシュ回路2043から取得された記憶データを読み取り出力キャッシュ回路2041に送信するためのものである。
【0052】
第2読み取り制御回路2044は、それぞれ、第2読み取り入力キャッシュ回路2045、読み取り出力キャッシュ回路2041に接続され、第2読み取り入力キャッシュ回路2045から取得された記憶データを読み取り出力キャッシュ回路2041に送信するためのものである。
【0053】
読み取り出力キャッシュ回路2041は、それぞれ、第1読み取り制御回路2042、第2読み取り制御回路2044、読み取りバス205に接続され、第1読み取り制御回路2042、第2読み取り制御回路2044から取得された記憶データを読み取りバス205に送信するためのものである。
【0054】
ここで、第1読み取り入力キャッシュ回路2043と第1記憶グループ201とは、第1読み書きバス207を介して接続され、第2読み取り入力キャッシュ回路2045と第2記憶グループ202とは、第2読み書きバス208を介して接続される。本願の実施例は、図2における第1読み取り入力キャッシュ回路2043、第1読み取り制御回路2042、読み取り出力キャッシュ回路2041により、第1記憶グループ201における記憶データを読み取りバス205に読み取り、第2読み取り入力キャッシュ回路2045、第2読み取り制御回路2044、読み取り出力キャッシュ回路2041により、第2記憶グループ202における記憶データを読み取りバス205に読み取ることができる。
【0055】
図3から分かるように、書き込み回路203に、書き込み入力キャッシュ回路2031と、書き込み制御回路2036と、第1書き込み出力キャッシュ回路2033と、第2書き込み出力キャッシュ回路2035とが含まれる。
【0056】
ここで、書き込み入力キャッシュ回路2031は、それぞれ、書き込みバス206、書き込み制御回路2036に接続され、書き込みバス206から取得された記憶データを書き込み制御回路2036に送信するためのものである。
【0057】
書き込み制御回路2036は、それぞれ、書き込み入力キャッシュ回路2031、第1書き込み出力キャッシュ回路2033、第2書き込み出力キャッシュ回路2035に接続され、書き込み入力キャッシュ回路2031から送信された記憶データを第1書き込み出力キャッシュ回路2033又は第2書き込み出力キャッシュ回路2035に送信するためのものである。
【0058】
第1書き込み出力キャッシュ回路2033は、第1記憶グループ201に接続され、書き込み制御回路2036から送信された記憶データを第1記憶グループ201に送信する。
【0059】
第2書き込み出力キャッシュ回路2035は、第2記憶グループ202に接続され、書き込み制御回路2036から送信された記憶データを第2記憶グループ202に送信する。
【0060】
本願の実施例は、図3における書き込み入力キャッシュ回路2031、書き込み制御回路2036、第1書き込み出力キャッシュ回路2033により、書き込みバス206における記憶データを第1記憶グループ201に書き込むことができ、書き込み入力キャッシュ回路2031、書き込み制御回路2036、第2書き込み出力キャッシュ回路2035により、書き込みバス206における記憶データを第2記憶グループ202に書き込むことができる。選択的に、図2又は図3における書き込み入力キャッシュ回路2031は、第1制御信号により、記憶データを受信し、該第1制御信号の周波数は、記憶データを書き込むクロック周波数と同じである。
【0061】
上記書き込み入力キャッシュ回路2031が書き込みバス206から記憶データを受信するプロセスにおいて、第1制御信号の周波数に依存する必要があり、第1制御信号の周波数は、第1制御信号による記憶データの受信の周波数である。例えば、第1制御信号は、クロック信号であってもよく、各クロック信号のライジングエッジ又はフォーリングエッジで書き込みバス206における記憶データを書き込み入力キャッシュ回路2031に移す。
【0062】
理解できるように、第1制御信号の周波数が記憶データを書き込むクロック周波数よりも大きい場合、書き込み入力キャッシュ回路2031が一部の時刻で記憶データを受信せず、書き込み入力キャッシュ回路2031のリソースの浪費を引き起こす。第1制御信号の周波数が記憶データを書き込むクロック周波数よりも小さい場合、書き込み入力キャッシュ回路2031は、書き込まれるべき記憶データを漏らす。本願の実施例は、第1制御信号の周波数と記憶データを書き込むクロック周波数を同一にすることができ、リソースを節約することができるだけでなく、書き込まれるべき記憶データを漏らすことを避けることもできる。
【0063】
選択的に、図2又は図3における第1書き込み出力キャッシュ回路2033は、第2制御信号により、記憶データを第1記憶グループ201に書き込み、第2書き込み出力キャッシュ回路2035は、第3制御信号により、記憶データを第2記憶グループ202に書き込み、第2制御信号の周波数と第3制御信号の周波数は、第1制御信号の周波数の半分であり、第2制御信号のフォーリングエッジと第3制御信号のフォーリングエッジは交互に出現する。
【0064】
理解できるように、書き込み回路203は、第1記憶グループ201と第2記憶グループ202に記憶データを交互に書き込むためのものであり、それにより、第2制御信号のフォーリングエッジと第3制御信号のフォーリングエッジは交互に出現する。図2に示す書き込み回路203について、第2制御信号のフォーリングエッジが出現する時、第1書き込み出力キャッシュ回路2033は、第1書き込み制御回路2032から取得された記憶データを第1記憶グループ201に書き込み、第3制御信号のフォーリングエッジが出現する時、第2書き込み出力キャッシュ回路2035は、第2書き込み制御回路2034から取得された記憶データを第2記憶グループ202に書き込む。注意すべきことは、制御信号のフォーリングエッジ駆動は、駆動方式を限定するものではなく、いくつかの実施例において、ライジングエッジ駆動又はレベル駆動を用いられてもよい。
【0065】
図3に示す書き込み回路203について、第2制御信号のフォーリングエッジが出現する時、第1書き込み出力キャッシュ回路2033は、書き込み制御回路2036から取得された記憶データを第1記憶グループ201に書き込み、第3制御信号のフォーリングエッジが出現する時、第2書き込み出力キャッシュ回路2035は、書き込み制御回路2036から取得された記憶データを第2記憶グループ202に書き込む。
【0066】
なお、第2制御信号と第3制御信号のフォーリングエッジの到達周波数は、第1制御信号の周波数の半分であり、つまり、記憶データを書き込むクロック周波数の半分である。このように、書き込みバス206における記憶データを第1記憶グループ201と第2記憶グループ202に均一かつ交互に書き込むことができる。例えば、第1記憶グループ201-第2記憶グループ202-第1記憶グループ201-第2記憶グループ202-…-第1記憶グループ201-第2記憶グループ202の順序に応じて第1記憶グループ201と第2記憶グループ202に記憶データを書き込み、このように繰り返す。
【0067】
図3から分かるように、上記読み取り回路204に、読み取り出力キャッシュ回路2041と、読み取り制御回路2046と、第1読み取り入力キャッシュ回路2043と、第2読み取り入力キャッシュ回路2045とが含まれる。
【0068】
ここで、第1読み取り入力キャッシュ回路2043は、第1記憶グループ201に接続され、第1記憶グループ201から記憶データを読み取るためのものである。
【0069】
第2読み取り入力キャッシュ回路2045は、第2記憶グループ202に接続され、第2記憶グループ202から記憶データを読み取るためのものである。
【0070】
読み取り制御回路2046は、それぞれ、第1読み取り入力キャッシュ回路2043、第2読み取り入力キャッシュ回路2045に接続され、第1読み取り入力キャッシュ回路2043又は第2読み取り入力キャッシュ回路2045から送信された記憶データを読み取り出力キャッシュ回路2041に送信するためのものである。
【0071】
読み取り出力キャッシュ回路2041は、それぞれ、読み取り制御回路2046、読み取りバス205に接続され、読み取り制御回路2046から取得された記憶データを読み取りバス205に送信するためのものである。
【0072】
ここで、第1読み取り入力キャッシュ回路2043と第1記憶グループ201とは、第1読み書きバス207を介して接続され、第2読み取り入力キャッシュ回路2045と第2記憶グループ202とは、第2読み書きバス208を介して接続される。本願の実施例は、読み取り回路204における読み取り出力キャッシュ回路2041、読み取り制御回路2046、第1読み取り入力キャッシュ回路2043により、第1記憶グループ201から、記憶データを読み取りバス205に読み取り、読み取り回路204中的読み取り出力キャッシュ回路2041、読み取り制御回路2046、第2読み取り入力キャッシュ回路2045により、第2記憶グループ202から、記憶データを読み取りバス205に読み取ることができる。
【0073】
説明すべきことは、図1における書き込み制御回路1012、書き込み制御回路1015、読み取り制御回路1022、読み取り制御回路1025におけるデータの時間間隔はいずれも同じであり、例えば、5ナノ秒であり、図3における書き込み制御回路2036、読み取り制御回路2046におけるデータ間隔はいずれも図1における書き込み制御回路1012の半分であり、例えば、2.5ナノ秒である。
【0074】
上記図3における読み取りバス205、書き込みバス206、第1読み書きバス207、第2読み書きバス208のビット数は、実際の応用シーンに応じて選択されてもよい。図14は、本願の実施例によるデータ処理回路の具体的な構造概略図を例示的に示す。図14から分かるように、読み取りバス205、書き込みバス206がいずれも36(即ち[35:0])ビットである場合、第1読み書きバス207、第2読み書きバス208は、72(即ち[71:0])ビットであってもよい。このように、同一の記憶グループに対して、書き込みと読み取りを同時に行うことができる。例えば、書き込みバス206、第1読み書きバス207の[35:0]ビットにより、第1記憶グループ201にデータを書き込むと同時に、更に、読み取りバス205、第1読み書きバス207の[71:36]ビットにより、第1記憶グループ201からデータを読み取ることもできる。説明すべきことは、図14におけるデータ処理回路は、複数のサブ回路で構成されてもよく、例えば、9個のサブ回路で構成され、各サブ回路の構造は、図14における回路構造と同じであるが、各サブ回路の書き込みバス206と読み取りバス205はいずれも4(即ち[3:0])ビットであり、第1読み書きバス207と第2読み書きバス208は8(即ち[7:0])ビットであり、かつ全てのサブ回路における第1記憶グループは同じであり、全てのサブ回路における第2記憶グループは同じである。
【0075】
選択的に、図2又は図3における第1読み取り入力キャッシュ回路2043は、第4制御信号により、記憶データを読み取り、第2読み取り入力キャッシュ回路2045は、第5制御信号により、記憶データを読み取り、第4制御信号の周波数は、第5制御信号の周波数と同じであり、第4制御信号におけるフォーリングエッジと第5制御信号におけるフォーリングエッジが交互に出現する。
【0076】
理解できるように、読み取り回路204は、第1記憶グループ201と第2記憶グループ202から、記憶データを交互に読み取るためのものであり、それにより、第4制御信号のフォーリングエッジと第5制御信号のフォーリングエッジは交互に出現する。第4制御信号のフォーリングエッジが出現する時、第1読み取り入力キャッシュ回路2043は、第1記憶グループ201から、記憶データを読み取り、第5制御信号のフォーリングエッジが出現する時、第2読み取り入力キャッシュ回路2045は、第2記憶グループ202から、記憶データを読み取る。
【0077】
なお、第4制御信号と第5制御信号のフォーリングエッジの到達周波数が同じである。このように、第1記憶グループ201と第2記憶グループ202から、記憶データを均一かつ交互に読み取ることができる。例えば、第1記憶グループ201-第2記憶グループ202-第1記憶グループ201-第2記憶グループ202-…-第1記憶グループ201-第2記憶グループ202の順序に応じて、第1記憶グループ201と第2記憶グループ202から、記憶データを読み取り、このように繰り返す。
【0078】
選択的に、図2又は図3における読み取り出力キャッシュ回路2041は、第6制御信号により、記憶データを読み取りバス205に送信し、第6制御信号の周波数は、第4制御信号の周波数の二倍である。
【0079】
ここで、第6制御信号の周波数は、第6制御信号におけるフォーリングエッジの到達周波数であり、第6制御信号のフォーリングエッジが到達する時、読み取り出力キャッシュ回路2041は、記憶データを読み取りバス205に送信する。読み取り出力キャッシュ回路2041が、第1読み取り入力キャッシュ回路2043により第1記憶グループ201から読み取られた記憶データを読み取りバス205に送信する必要があるだけでなく、第2読み取り入力キャッシュ回路2045により第2記憶グループ202から読み取られた記憶データを読み取りバス205に送信する必要もあるため、第6制御信号の周波数は、第4制御信号の周波数の二倍である。
【0080】
第4制御信号と第5制御信号のフォーリングエッジが交互に行われる時、読み取り出力キャッシュ回路2041は、第1記憶グループ201における記憶データと第2記憶グループ202における記憶データを読み取りバス205に交互に送信することができる。
【0081】
選択的に、第1読み書きバス207と第2読み書きバス208は、交差するように配列され、第1読み書きバス207は、複数のビットの第1サブバスを含み、前記第2読み書きバス208は、複数のビットの第2サブバスを含み、同一のビットに対応する第1サブバスと第2サブバスが同一の高さに延伸した後、それぞれ、第1記憶グループ201、第2記憶グループ202に接続される。
【0082】
実際の応用において、複数のビットの第1サブバスは、第1記憶グループ201に対するマルチビット並行読み取り又はマルチビット並行書き込みを実現させることができ、複数のビットの第2サブバスは、第2記憶グループ202に対するマルチビット並行読み取り又はマルチビット並行書き込みを実現させることができる。図4は、本願の実施例による第1読み書きバス、第2読み書きバスの配列概略図を例示的に示す。図4に示すように、第1読み書きバス207は、b11、b12、b13、b14及びb15という5個のビットの第1サブバスを含み、第2読み書きバスは、b21、b22、b23、b24及びb25という5個のビットの第2サブバスを含み、ここで、b11とb21は、同一のビットであり、b12とb22は、同一のビットであり、b13とb23は、同一のビットであり、b14とb24は、同一のビットであり、b15とb25は、同一のビットである。明らかに、b11とb21が同一の高さに延伸した後、b11は、第1記憶グループ201に接続され、b12は、第2記憶グループ202に接続される。このように類推する。
【0083】
図4から分かるように、上記第1読み書きバス207に含まれる第1サブバスと第2読み書きバス208に含まれる第2サブバスは、交差するように配列される。
【0084】
本願の実施例は、上記読み書きバスの配列方式により、同一のビットの第1サブバスと第2サブバスに、1つの横方向回線を共有させることができ、回線の数の減少に寄与し、更に、データ処理回路のサイズを減少させる。
【0085】
選択的に、書き込み回路203と読み取り回路204は、第1直線上に並列に配置され、第1記憶グループ201と第2記憶グループ202は、第2直線上に並列に配置され、第1直線は、第2直線に平行である。
【0086】
説明すべきことは、第1直線と第2直線が互いに平行であるが、重なり合わない。このように、書き込み回路203と第1記憶グループ201との回線接続、書き込み回路203と第2記憶グループ202との回線接続、読み取り回路204と第1記憶グループ201との回線接続、読み取り回路204と第2記憶グループ202との回線接続を容易にすることができる。
【0087】
選択的に、書き込み回路203と読み取り回路204の位置する第1領域、第1記憶グループ201と第2記憶グループ202の位置する第2領域は、第3直線上に並列に配置され、第3直線は、第1直線に垂直である。
【0088】
理解できるように、第3直線が第1直線に垂直であり、第1直線が第2直線に平行である場合、書き込み回路、読み取り回路、第1記憶グループ及び第2記憶グループで1つの近似矩形を構成することができ、回路のサイズを可能な限り減少させることに寄与する。
【0089】
以上は、書き込みプロセスにおいて、1つの書き込み回路により、第1記憶グループと第2記憶グループに対してデータ書き込みを行う原理を詳しく説明した。以下、2つの書き込み回路により、第1記憶グループと第2記憶グループに対してデータ書き込みを行う原理を詳しく説明する。
【0090】
図5又は図6は、本願の実施例による第3種のデータ処理回路の構造概略図を例示的に示す。図5又は図6に示すように、該データ処理回路は、主に、
第1記憶グループ301と第2記憶グループ302と、2つの書き込み回路303と304であって、書き込み回路303は、1つの書き込み入力キャッシュ回路3031を含み、書き込み回路304は、1つの書き込み入力キャッシュ回路3041を含み、書き込み回路303と304は、それぞれ、書き込み入力キャッシュ回路3031と3041により、同一の書き込みバス306から、記憶データを受信し、第1読み書きバス307により、第1記憶グループ301に記憶データを書き込み、第2読み書きバス308により、第2記憶グループ302に記憶データを書き込み、2つの書き込み入力キャッシュ回路3031と3041に用いられる制御信号の周波数はいずれも書き込みバス306により記憶データを書き込むクロック周波数の半分であり、且つフォーリングエッジは交互に出現する、2つの書き込み回路303と304と、を含む。
【0091】
ここで、第1記憶グループ301と第2記憶グループ302の詳細な説明は、第1記憶グループ201と第2記憶グループ202の詳細な説明を参照してもよい。ここで説明を省略する。
【0092】
図5から分かるように、上記書き込み回路303に、書き込み入力キャッシュ回路3031と、第1書き込み制御回路3032と、第2書き込み制御回路3034と、第1書き込み出力キャッシュ回路3033と、第2書き込み出力キャッシュ回路3035とが含まれる。
【0093】
ここで、書き込み入力キャッシュ回路3031は、それぞれ、書き込みバス306、第1書き込み制御回路3032、第2書き込み制御回路3034に接続され、書き込みバス306から取得された記憶データを第1書き込み制御回路3032、第2書き込み制御回路3034に送信するためのものである。
【0094】
第1書き込み制御回路3032は、それぞれ、書き込み入力キャッシュ回路3031、第1書き込み出力キャッシュ回路3033に接続され、書き込み入力キャッシュ回路3031から送信された記憶データを第1書き込み出力キャッシュ回路3033に送信するためのものである。
【0095】
第2書き込み制御回路3034は、それぞれ、書き込み入力キャッシュ回路3031、第2書き込み出力キャッシュ回路3035に接続され、書き込み入力キャッシュ回路3031から送信された記憶データを第2書き込み出力キャッシュ回路3035に送信するためのものである。
【0096】
第1書き込み出力キャッシュ回路3033は、それぞれ、第1書き込み制御回路3032、第1記憶グループ301に接続され、第1書き込み制御回路3032から送信された記憶データを第1記憶グループ301に送信する。
【0097】
第2書き込み出力キャッシュ回路3035は、それぞれ、第2書き込み制御回路3034、第2記憶グループ302に接続され、第2書き込み制御回路3034から送信された記憶データを第2記憶グループ302に送信する。
【0098】
ここで、第1書き込み出力キャッシュ回路3033と第1記憶グループ301とは、第1読み書きバス307を介して接続され、第2書き込み出力キャッシュ回路3035と第2記憶グループ302とは、第2読み書きバス308を介して接続される。本願の実施例は、図5における書き込み入力キャッシュ回路3031、第1書き込み制御回路3032、第1書き込み出力キャッシュ回路3033により、書き込みバス306における記憶データを第1記憶グループ301に書き込み、書き込み回路303における書き込み入力キャッシュ回路3031、第2書き込み制御回路3034、第2書き込み出力キャッシュ回路3035により、書き込みバス306における記憶データを第2記憶グループ302に書き込むことができる。
【0099】
書き込み回路304の構造は、303と同じである。ここで説明を省略する。
【0100】
本願の実施例は、図5における第1分岐(書き込み入力キャッシュ回路3031、第1書き込み制御回路3032、第1書き込み出力キャッシュ回路3033で構成される回路)、及び第2分岐(書き込み入力キャッシュ回路3041、第1書き込み制御回路3042、第1書き込み出力キャッシュ回路3043で構成される回路)により、書き込みバス306における記憶データを第1記憶グループ301に並行して書き込み、図5における第3分岐(書き込み入力キャッシュ回路3031、第2書き込み制御回路3034、第2書き込み出力キャッシュ回路3035で構成される回路)、及び第4分岐(書き込み入力キャッシュ回路3041、第2書き込み制御回路3044、第2書き込み出力キャッシュ回路3045で構成される回路)により、書き込みバス306における記憶データを第2記憶グループ302に並行して書き込むことができる。
【0101】
図5に示すように、第1分岐と第2分岐の計2本の分岐により、並行書き込みを行う。いくつかの実施例において、4本の分岐又は8本の分岐により、並行書き込みを行ってもよい。書き込み分岐の数は、書き込みバス306の桁数によって決定されてもよい。ここで限定しない。
【0102】
図6から分かるように、書き込み回路303に、書き込み入力キャッシュ回路3031と、書き込み制御回路3036と、第1書き込み出力キャッシュ回路3033と、第2書き込み出力キャッシュ回路3035とが含まれる。
【0103】
書き込み入力キャッシュ回路3031は、それぞれ、書き込みバス306、書き込み制御回路3036に接続され、書き込みバス306から取得された記憶データを書き込み制御回路3036に送信するためのものである。
【0104】
書き込み制御回路3036は、自体の書き込み回路303における書き込み入力キャッシュ回路3031、自体の書き込み回路303における第1書き込み出力キャッシュ回路3033、自体の書き込み回路303における第2書き込み出力キャッシュ回路3035に接続され、書き込み入力キャッシュ回路3031から送信された記憶データを第1書き込み出力キャッシュ回路3033又は第2書き込み出力キャッシュ回路3035に送信するためのものである。
【0105】
第1書き込み出力キャッシュ回路3033は、第1記憶グループ301に接続され、書き込み制御回路3036から送信された記憶データを第1記憶グループ301に送信するためのものである。
【0106】
第2書き込み出力キャッシュ回路3035は、第2記憶グループ302に接続され、書き込み制御回路3036から送信された記憶データを第2記憶グループ302に送信するためのものである。
【0107】
同様に、書き込み回路304の構造は、書き込み回路303の構造と同じである。ここで説明を省略する。
【0108】
本願の実施例において、図6における第1分岐(書き込み入力キャッシュ回路3031、書き込み制御回路3036、第1書き込み出力キャッシュ回路3033で構成される回路)、及び第2分岐(書き込み入力キャッシュ回路3041、書き込み制御回路3046、第1書き込み出力キャッシュ回路3043で構成される回路)により、書き込みバス306における記憶データを第1記憶グループ301に並行して書き込み、図6における第3分岐(書き込み入力キャッシュ回路3031、書き込み制御回路3036、第2書き込み出力キャッシュ回路3035で構成される回路)、及び第4分岐(書き込み入力キャッシュ回路3041、書き込み制御回路3046、第2書き込み出力キャッシュ回路3045で構成される回路)により、書き込みバス306における記憶データを第2記憶グループ302に並行して書き込むことができる。
【0109】
図6に示すように、第1分岐と第2分岐の計2本の分岐により、並行書き込みを行う。いくつかの実施例において、4本の分岐又は8本の分岐により、並行書き込みを行ってもよい。書き込み分岐の数は、書き込みバス306の桁数によって決定されてもよい。ここで限定しない。
【0110】
説明すべきことは、図1における書き込み制御回路1012、書き込み制御回路1015、読み取り制御回路1022、読み取り制御回路1025におけるデータの時間間隔はいずれも同じであり、例えば、5ナノ秒であり、図6における書き込み制御回路3036、3046におけるデータ間隔はいずれも図1における書き込み制御回路1012の半分であり、例えば、2.5ナノ秒である。
【0111】
上記図6における書き込みバス306、第1読み書きバス307、第2読み書きバス308のビット数(即ち、桁数)は、実際の応用シーンに応じて選択されてもよい。図15は、本願の実施例による別のデータ処理回路の具体的な構造概略図を例示的に示す。図15から分かるように、書き込みバス306が4(即ち、[3:0])ビットである場合、第1読み書きバス307、第2読み書きバス308は、8(即ち、[7:0])ビットであってもよい。このように、書き込みバス306における前後の2つの4ビットをそれぞれ、第1読み書きバス307の[3:0]ビットと[7:4]ビットにより、第1記憶グループ201に同時に書き込むことができ、又は、書き込みバス306における前後の2つの4ビットをそれぞれ、第2読み書きバス308の[3:0]ビットと[7:4]ビットにより、第2記憶グループ202に同時に書き込むことができる。
【0112】
図15から更に分かるように、第1記憶グループ201に対して、書き込み回路303は、第1記憶グループ201に4(即ち、[3:0])ビットを書き込むために用いられてもよく、書き込み回路304は、第1記憶グループ201に4(即ち、[7:4])ビットを書き込むために用いられてもよい。同様に、第2記憶グループ202に対して、書き込み回路303は、第2記憶グループ202に4(即ち、[3:0])ビットを書き込むために用いられてもよく、書き込み回路304は、第2記憶グループ202に4(即[7:4])ビットを書き込むために用いられてもよい。
【0113】
図15に2つの書き込み回路が含まれる。実際の応用において、データ処理回路は、2つ以上の書き込み回路を含んでもよく、その接続方式は、図156に示す接続方式と同じである。例えば、書き込みバス306が36(即ち、[35:0])ビットである場合、第1読み書きバス307、第2読み書きバスは、72(即ち、[71:0])ビットであってもよい。それにより、それに含まれる書き込み回路は、18個であり、即ち、9組の図15に示すデータ処理回路を含む。
【0114】
選択的に、図5又は図6における2つの書き込み回路303、304における第1書き込み出力キャッシュ回路3033、3043は、同じ第2制御信号を用い、2つの書き込み回路303、304における第2書き込み出力キャッシュ回路3035、3045は、同じ第3制御信号を用い、第2制御信号と第3制御信号の周波数は、いずれも、記憶データを書き込むクロック周波数の四分の一であり、第2制御信号的フォーリングエッジと第3制御信号のフォーリングエッジは交互に出現する。
【0115】
図7は、本願の実施例によるタイミング図を例示的に示す。図7は、図6のデータ処理回路に対応するタイミング図である。図7から分かるように、2つの書き込み回路303、304の書き込み入力キャッシュ回路3031と3041に用いられる制御信号の周波数は、いずれも、書き込みバス306により記憶データを書き込むクロック周波数の半分であり、即ち、書き込み入力キャッシュ回路3031のフォーリングエッジの出現周波数、書き込み入力キャッシュ回路3041のフォーリングエッジの出現周波数は、記憶データを書き込む周波数の半分である。なお、明らかに、書き込み入力キャッシュ回路3031のフォーリングエッジと書き込み入力キャッシュ回路3041のフォーリングエッジは交互に出現する。
【0116】
t1時刻で、書き込み入力キャッシュ回路3031の制御信号の1つのフォーリングエッジが到達するため、書き込み制御回路3036は、現在受信された記憶データd1を出力する。t2時刻で、書き込み入力キャッシュ回路3041の制御信号の1つのフォーリングエッジが到達するため、書き込み制御回路3046は、現在受信された記憶データd2を出力する。それと同時に、t2時刻で、第1書き込み出力キャッシュ回路3033の制御信号の1つのフォーリングエッジが到達するため、第1書き込み出力キャッシュ回路3033は、書き込み制御回路3036から出力された記憶データd1を第1記憶グループ301に書き込む。それと同時に、t2時刻で、第1書き込み出力キャッシュ回路3043の制御信号の1つのフォーリングエッジが到達するため、第1書き込み出力キャッシュ回路3043は、書き込み制御回路3046から出力された記憶データd2を第2記憶グループ302に書き込む。明らかに、上記プロセスにより、異なる時刻での記憶データd1とd2を同一の時刻t2で第1記憶グループ301に書き込むことを実現させる。
【0117】
同様に、t3時刻で、書き込み入力キャッシュ回路3031の制御信号の1つのフォーリングエッジが到達するため、書き込み制御回路3036は、現在受信された記憶データd3を出力する。t4時刻で、書き込み入力キャッシュ回路3041の制御信号の1つのフォーリングエッジが到達するため、書き込み制御回路3046は、現在受信された記憶データd4を出力する。それと同時に、t4時刻で、第2書き込み出力キャッシュ回路3035の制御信号の1つのフォーリングエッジが到達するため、第2書き込み出力キャッシュ回路3035は、書き込み制御回路3036から出力された記憶データd3を第2記憶グループ302に書き込む。それと同時に、t4時刻で、第2書き込み出力キャッシュ回路3045の制御信号の1つのフォーリングエッジが到達するため、第2書き込み出力キャッシュ回路3045は、書き込み制御回路3046から出力された記憶データd4を第2記憶グループ302に書き込む。明らかに、上記プロセスにより、異なる時刻での記憶データd3とd4を同一の時刻t4で第2記憶グループ302に書き込むことを実現させる。
【0118】
図6における書き込みバスが4ビットである場合、上記図7における記憶データd1、d2、d3及びd4はいずれも4ビットであってもよく、d1は、第1記憶グループ301に書き込まれる[3:0]ビットであり、d2は、第1記憶グループ301に書き込まれる[7:4]ビットであり、d3は、第2記憶グループ302に書き込まれる[3:0]ビットであり、d4は、第2記憶グループ302に書き込まれる[7:4]ビットである。
【0119】
選択的に、図6を参照すると、2つの書き込み回路303、304における書き込み制御回路3036、3046に用いられる制御信号の周波数は、書き込み入力キャッシュ回路3031、3041に用いられる制御信号の周波数と同じである。このように、書き込み入力キャッシュ回路3031、3041から送信された記憶データを同期して受信し、記憶データの紛失を避けることができる。
【0120】
選択的に、そのうちの1つの書き込み回路における第1書き込み出力キャッシュ回路と第2書き込み出力キャッシュ回路は、いずれもフルフルラッチを用い、別の1つの書き込み回路における第1書き込み出力キャッシュ回路と第2書き込み出力キャッシュ回路は、いずれもハーフラッチを用いる。書き込み回路における書き込み制御回路は、列アドレスストロボ間の時間遅延によりデータの書き込みを制御し、列アドレスストロボ間の時間遅延は、4つのクロック周期を含む。
【0121】
ここで、ラッチ(Latch)は、パルスレベル、ライジングエッジ又はフォーリングエッジに対する感度が高い記憶ユニット回路であり、データのキャッシュリングに用いられる。本願の実施例において、書き込み入力キャッシュ回路、第1書き込み出力キャッシュ回路、第2書き込み出力キャッシュ回路、第1読み取り入力キャッシュ回路、第2読み取り入力キャッシュ回路、読み取り出力キャッシュ回路はいずれもラッチである。
【0122】
本願の実施例において、書き込み回路について、書き込みバス306における記憶データは、時間的にはシリアルなものであり、シリアルな記憶データを第1記憶グループ301に同時に書き込むか又は第2記憶グループ302に同時に書き込むために、先に、記憶データを受信する書き込み回路は、後に記憶データを受信する書き込み回路を待つ必要がある。それにより、先に記憶データを受信する書き込み回路における第1書き込み出力キャッシュ回路、第2書き込み出力キャッシュ回路は、フルラッチを用いてもよく、後に記憶データを受信する書き込み回路における第1書き込み出力キャッシュ回路、第2書き込み出力キャッシュ回路は、ハーフラッチを用いてもよい。フルラッチによる記憶データのキャッシュリング時間長がハーフラッチによる記憶データのキャッシュリング時間長よりも長いため、記憶データを受信する時刻が異なる2つの書き込み回路は、記憶データを同時に書き込むことができ、シリアル方式のデータ書き込みプロセスから並列方式のデータ書き込みプロセスへの変換を実現させる。
【0123】
図12図13は、本願の実施例によるハーフラッチとフルラッチの回路構造概略図を例示的に示す。図12図13に示すように、フルラッチは、2つのハーフラッチを直列接続することで得られたものであり、Dは、データ入力ポートであり、CKとCKBは、互いに補い合うクロックポートであり、QとQBは、データ出力ポートである。
【0124】
選択的に、第1読み書きバスと前記第2読み書きバスは、交差するように配列される。
【0125】
選択的に、第1読み書きバスは、複数のビットの第1サブバスを含み、前記第2読み書きバスは、複数のビットの第2サブバスを含み、同一のビットに対応する前記第1サブバスと前記第2サブバスは、同一の高さに延伸した後、それぞれ、前記第1記憶グループ、前記第2記憶グループに接続される。
【0126】
選択的に、2つの書き込み回路は、第1直線上に並列に配置され、前記第1記憶グループと前記第2記憶グループは、第2直線上に並列に配置され、前記第1直線は、前記第2直線に平行である。
【0127】
説明すべきことは、第1直線と第2直線が互いに平行であるが、重なり合わない。このように、書き込み回路と第1記憶グループとの回線接続、書き込み回路と第2記憶グループとの回線接続を容易にすることができる。
【0128】
選択的に、2つの前記書き込み回路の位置する第1領域、前記第1記憶グループと前記第2記憶グループの位置する第2領域は、第3直線上に並列に配置され、前記第3直線は、前記第1直線に垂直である。
【0129】
選択的に、前記第1記憶グループと前記第2記憶グループによるデータ書き込み時刻は、異なり、前記第1記憶グループと前記第2記憶グループのデータ書き込み論理は同じである。このように、衝突が存在しない場合、データ書き込みロンロが同じである第1記憶グループと第2記憶グループの書き込み回路を統合してもよい。
【0130】
図8から図11は、本願の実施例による4種のメモリの構造概略図を例示的に示す。図8から図11に示すように、2つのデータ処理回路における各書き込み回路は、同一の書き込みバスに接続され、読み取り回路を有する2つのデータ処理回路について、2つのデータ処理回路における各読み取り回路は、同一の読み取りバスに接続される。
【0131】
図8又は図9に示すように、1つのデータ処理回路401は、第1記憶グループBG0と、第2記憶グループBG1と、書き込み回路203と、読み取り回路204と、を含み、別の1つのデータ処理回路402は、第1記憶グループBG2と、第2記憶グループBG3と、書き込み回路209と、読み取り回路210と、を含む。図8における2つのデータ処理回路401と402は、図2に示すデータ処理回路の構造と同じであり、図9における2つのデータ処理回路401と402は、図3に示すデータ処理回路の構造と同じでる。
【0132】
無論、図2におけるデータ処理回路と図3におけるデータ処理回路で、1つのメモリを構成することができる。即ち、メモリに、1つの図2に示すデータ処理回路と、1つの図3に示すデータ処理回路と、が含まれる。
【0133】
図10又は図11に示すように、1つのデータ処理回路401は、第1記憶グループBG0と、第2記憶グループBG1と、書き込み回路303と、書き込み回路304と、を含み、別のデータ処理回路402は、第1記憶グループBG2と、第2記憶グループBG3と、書き込み回路309と、書き込み回路310と、を含む。図10における2つのデータ処理回路401と402は、図5に示すデータ処理回路の構造と同じであり、図11における2つのデータ処理回路401と402は、図6に示すデータ処理回路の構造と同じである。
【0134】
無論、図5におけるデータ処理回路と図6におけるデータ処理回路で、1つのメモリを構成することができる。即ち、メモリに、1つの図5に示すデータ処理回路と、1つの図6に示すデータ処理回路とが含まれる。
【0135】
選択的に、上記メモリは、ダブルデータレートダイナミックランダムアクセスメモリ(DDR DRAM)である。
【0136】
選択的に、2つのデータ処理回路における書き込み回路は、中心領域に位置し、そのうちの1つの前記データ処理回路における前記第1記憶グループと前記第2記憶グループは、前記中心領域の片側に位置し、別の1つの前記データ処理回路における前記第1記憶グループと前記第2記憶グループは、前記中心領域の他方側に位置する。
【0137】
同様に、2つのデータ処理回路における読み取り回路は、中心領域に位置し、そのうちの1つの前記データ処理回路における前記第1記憶グループと前記第2記憶グループは、前記中心領域の片側に位置し、別の1つの前記データ処理回路における前記第1記憶グループと前記第2記憶グループは、前記中心領域の他方側に位置する。
【0138】
図8又は図9に示すように、書き込み回路203、209、読み取り回路204、210は、中心領域200に位置し、データ処理回路401における第1記憶グループBG0と第2記憶グループBG1は、中心領域200の上側に位置し、データ処理回路402における第1記憶グループBG2と第2記憶グループBG3は、中心領域200の下側に位置する。
【0139】
図10又は11に示すように、書き込み回路303、304、309、310は、中心領域300に位置し、データ処理回路401における第1記憶グループBG0と第2記憶グループBG1は、中心領域300の上側に位置し、データ処理回路402における第1記憶グループBG2と第2記憶グループBG3は、中心領域300の下側に位置する。このように、記憶グループと読み取り回路、書き込み回路との回線接続を容易にする。
【0140】
本願の実施例において、上記メモリを含む電子機器を更に提供する。
【0141】
最後に説明すべきことは、以上の各実施例は、本願の技術案を説明するためのものだけであり、それを限定するためのものではない。前記各実施例を参照しながら、本願の実施例を詳しく説明したが、当業者であれば理解できるように、依然として、前記各実施例に記載の技術案に対して修正を行うことができ、又は、その一部又は全ての技術的特徴に対して等価代替を行うこともでき、これらの修正又は等価代替は、関連技術案の本質を本願の各実施例の技術案の範囲から逸脱させるものではない。
【0142】
説明しやすくするために、具体的な実施形態を結び付けながら、上述したように説明した。しかしながら、上記例示的な検討は、網羅的なものを意図するものではなく、又は、実施形態を上記開示の具体的な形式に限定するものではない。上記教示によれば、種々の修正と変形を得ることができる。上記実施形態の選択と記述は、原理及び実際の応用をより良く解釈するためのものであり、それにより、当業者に、前記実施形態及び具体的な使用に適した種々の異なる変形の実施形態をより良く使用させる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15