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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-24
(45)【発行日】2023-12-04
(54)【発明の名称】折り畳み装置および電子デバイス
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/00 20060101AFI20231127BHJP
   G09F 9/30 20060101ALI20231127BHJP
   G06F 1/16 20060101ALI20231127BHJP
   F16C 11/04 20060101ALI20231127BHJP
   H05K 5/02 20060101ALI20231127BHJP
【FI】
G09F9/00 350Z
G09F9/30 308Z
G06F1/16 312E
G06F1/16 312F
G06F1/16 312G
G06F1/16 312J
F16C11/04 F
H05K5/02 V
【請求項の数】 21
(21)【出願番号】P 2022562864
(86)(22)【出願日】2021-04-15
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-24
(86)【国際出願番号】 CN2021087451
(87)【国際公開番号】W WO2021208998
(87)【国際公開日】2021-10-21
【審査請求日】2022-11-25
(31)【優先権主張番号】202010295201.4
(32)【優先日】2020-04-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133569
【弁理士】
【氏名又は名称】野村 進
(72)【発明者】
【氏名】徐 正一
(72)【発明者】
【氏名】▲馬▼ 春▲軍▼
(72)【発明者】
【氏名】牛 林▲輝▼
(72)【発明者】
【氏名】李 云勇
(72)【発明者】
【氏名】王 ▲崗▼超
(72)【発明者】
【氏名】▲劉▼ ▲ティン▼
【審査官】中村 直行
(56)【参考文献】
【文献】特表2020-524327(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2020/0103935(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0391618(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0210496(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0295709(US,A1)
【文献】米国特許第09848502(US,B1)
【文献】中国特許出願公開第108520701(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第109936648(CN,A)
【文献】中国実用新案第207782858(CN,U)
【文献】韓国公開特許第10-2019-0065912(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F 9/00 - 9/46
G06F 1/16
F16C 11/04
H05K 5/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
軸アセンブリ、第1の固定ブラケット、第1の伝達アーム、第1の回転アーム、第2の固定ブラケット、第2の伝達アーム、および第2の回転アームを備えた回転機構であって
記第1の伝達アームは、摺動端および回転端を備え、前記第1の伝達アームの前記摺動端は前記第1の固定ブラケットに摺動可能に接続され、前記第1の伝達アームの前記回転端は前記主軸アセンブリに回転可能に接続され、前記第1の回転アームの一端は前記第1の固定ブラケットに回転可能に接続され、前記第1の回転アームの他端は前記主軸アセンブリに回転可能に接続され、
記第2の伝達アームは摺動端および回転端を備え、前記第2の伝達アームの前記摺動端は前記第2の固定ブラケットに摺動可能に接続され、前記第2の伝達アームの前記回転端は前記主軸アセンブリに回転可能に接続され、前記第2の回転アームの一端は前記第2の固定ブラケットに回転可能に接続され、前記第2の回転アームの他端は前記主軸アセンブリに回転可能に接続されている、回転機構
【請求項2】
前記主軸アセンブリは、内主軸と、前記内主軸に締結された外主軸と、を備え、前記回転機構が閉状態に折り畳まれると、前記内主軸は、前記外主軸と、前記第1の固定ブラケットおよび前記第2の固定ブラケットの各々と、の間に位置される、請求項1に記載の回転機構
【請求項3】
前記第1の伝達アームおよび前記主軸アセンブリは第1の回転中心の回りを回転し、前記第1の回転中心と前記内主軸との間の距離は前記第1の回転中心と前記外主軸との間の距離よりも短く、
前記第2の伝達アームおよび前記主軸アセンブリは第2の回転中心の回りを回転し、前記第2の回転中心と前記外主軸との間の距離は前記第2の回転中心と前記内主軸との間の距離よりも短く、
前記第2の伝達アームおよび前記主軸アセンブリは第3の回転中心の回りを回転し、前記第3の回転中心と前記内主軸との間の距離は前記第3の回転中心と前記外主軸との間の距離よりも短く、
前記第2の回転アームおよび前記主軸アセンブリは第4の回転中心の回りを回転し、前記第4の回転中心と前記外主軸との間の距離は前記第4の回転中心と前記内主軸との間の距離よりも短い、請求項2に記載の回転機構。
【請求項4】
前記内主軸および前記外主軸は数の円弧状溝を共に囲み、
前記第1の伝達アームの前記回転端は、円弧状であり、複数の前記円弧状溝の第1の円弧状溝内に配置され、前記第1の回転アームの端部であって前記主軸アセンブリに回転可能に接続された端部は、円弧状であり、複数の前記円弧状溝の第2の円弧状溝に配置され、
前記第2の伝達アームの前記回転端は、円弧状であり、複数の前記円弧状溝の第3の円弧状溝に配置され、前記第2の回転アームの端部であって前記主軸アセンブリに回転可能に接続された端部は、円弧状であり、複数の前記円弧状溝の第4の円弧状溝に配置されている、請求項2に記載の回転機構
【請求項5】
前記第1の固定ブラケット上に第の円弧状溝があり、前記第1の回転アームの端部であって前記第1の固定ブラケットに回転可能に接続された端部は、円弧状であり、前記第の円弧状溝に配置され、
前記第2の固定ブラケット上に第の円弧状溝があり、前記第2の回転アームの端部であって前記第2の固定ブラケットに回転可能に接続された端部は、円弧状であり、前記第の円弧状溝に配置されている、請求項1から4のいずれか一項に記載の回転機構
【請求項6】
前記第1の固定ブラケットは、第1の固定ベースおよび第1のファスナを備え、前記第1のファスナは、前記第1の固定ベースに締結され、前記第1の固定ベースと共に前記第の円弧状溝を囲む、請求項に記載の回転機構
【請求項7】
前記第1の固定ブラケット上に第1の摺動スロットがあり、前記第1の伝達アームの前記摺動端は前記第1の摺動スロット内に配置されている、請求項1から6のいずれか一項に記載の回転機構。
【請求項8】
前記第1の固定ブラケット上に第1の収容スロットがあり、前記第1の収容スロットは前記第1の摺動スロットと連通し、前記回転機構は第1の制限構成要素をさらに備え、前記第1の制限構成要素は前記第1の収容スロット内に配置され
前記第1の伝達アームの前記摺動端には第1の陥凹領域および第2の陥凹領域があり、前記第2の陥凹領域は、前記第1の陥凹領域と前記第1の伝達アームの前記回転端との間に位置され、
前記回転機構が平坦状態に展開されると、前記第1の制限構成要素は前記第1の陥凹領域内に部分的にクランプされ、または前記回転機構が閉状態に折り畳まれると、前記第1の制限構成要素は前記第2の陥凹領域内に部分的にクランプされる、請求項に記載の回転機構
【請求項9】
前記第1の摺動スロットの側壁上に凹状の案内空間があり、前記第1の伝達アームの前記摺動端は外周側に第1のフランジを備え、前記第1のフランジは前記第1の摺動スロットの前記案内空間内に配置され、前記第1の陥凹領域および前記第2の陥凹領域は前記第1のフランジ上に形成されている、請求項に記載の回転機構
【請求項10】
前記第1の制限構成要素は、第1のブラケットおよび第1の弾性部品を備え、前記第1のブラケットは、制御部品および当接部品を備え、前記第1の弾性部品の一端は前記第1のブラケットの前記制御部品上に配置され、前記第1の弾性部品の他端は前記第1の収容スロットのスロット壁に当接し、前記第1のブラケットの前記当接部品は前記第1の伝達アームの前記摺動端にクランプされている、請求項またはに記載の回転機構
【請求項11】
前記回転機構は、第1の同期スイングアームおよび第2の同期スイングアームをさらに備え、
前記第1の同期スイングアームは、回転端および可動端を備え、前記第1の同期スイングアームの前記回転端は前記主軸アセンブリに回転可能に接続され、前記第1の同期スイングアームの前記可動端は前記第1の固定ブラケットに移動可能に接続され
前記第2の同期スイングアームは、回転端および可動端を備え、前記第2の同期スイングアームの前記回転端は前記主軸アセンブリに回転可能に接続され、前記第2の同期スイングアームの前記回転端は前記第1の同期スイングアームの前記回転端に係合され、前記第2の同期スイングアームの前記可動端は前記第2の固定ブラケットに移動可能に接続されている、請求項1から10のいずれか一項に記載の回転機構
【請求項12】
前記回転機構が互いに対して折り畳まれるかまたは展開されると、前記第1の同期スイングアームの前記可動端は、前記第1の固定ブラケットに対して摺動および回転し、前記第2の同期スイングアームの前記可動端は、前記第2の固定ブラケットに対して摺動および回転する、請求項11に記載の回転機構。
【請求項13】
前記第1の同期スイングアームの前記回転端は、第1の回転体、第1の回転軸、および第1のギアを備え、前記第1の回転軸は前記第1の回転体の前端面および/または後端面に締結され、前記第1のギアは前記第1の回転体の外周側端面に締結され、前記第1の回転軸は前記主軸アセンブリに回転可能に接続され、
前記第2の同期スイングアームの前記回転端は、第2の回転体、第2の回転軸、および第2のギアを備え、前記第2の回転軸は前記第2の回転体の前端面および/または後端面に締結され、前記第2のギアは前記第2の回転体の外周側端面に締結され、前記第2の回転軸は前記主軸アセンブリに回転可能に接続され、前記第2のギアは前記第1のギアに係合されている、請求項11または12に記載の回転機構
【請求項14】
前記第1の固定ブラケット上に第3の摺動スロットがあり、前記第3の摺動スロットのスロット壁上に凹状の案内空間があり、前記第1の同期スイングアームの前記可動端は第3の回転軸を有し、前記第1の同期スイングアームは前記第3の摺動スロット内に配置され、前記第3の回転軸は前記第3の摺動スロットの前記案内空間内に配置され、
前記第2の固定ブラケット上に第4の摺動スロットがあり、前記第4の摺動スロットのスロット壁上に凹状の案内空間があり、前記第2の同期スイングアームの前記可動端は第4の回転軸を有し、前記第2の同期スイングアームは前記第4の摺動スロット内に配置され、前記第4の回転軸は前記第4の摺動スロットの前記案内空間内に配置されている、請求項11から13のいずれか一項に記載の回転機構
【請求項15】
前記回転機構は、第1の支持プレートおよび第2の支持プレートをさらに備え
前記回転機構が平坦状態に展開されると、前記第1の支持プレートは前記第2の支持プレートと同一平面になり、前記第1の支持プレートは前記第1の固定ブラケットと前記主軸アセンブリとの間に置かれ、前記第2の支持プレートは前記第2の固定ブラケットと前記主軸アセンブリとの間に置かれ、または
前記回転機構が閉状態に折り畳まれると、前記第1の支持プレートは、前記第1の固定ブラケットの側であって前記第2の固定ブラケットから離れた側に重ねられ、前記第2の支持プレートは、前記第2の固定ブラケットの側であって前記第1の固定ブラケットから離れた側に重ねられる、請求項1から14のいずれか一項に記載の回転機構
【請求項16】
前記主軸アセンブリは支持面を有し、前記回転機構が前記閉状態に折り畳まれると、前記主軸アセンブリの前記支持面は、前記第1の支持プレートおよび前記第2の支持プレートに対して露出され、前記主軸アセンブリの前記支持面は円弧状である、請求項15に記載の回転機構
【請求項17】
前記回転機構は、第1の遮蔽プレートおよび第2の遮蔽プレートをさらに備え、前記第1の遮蔽プレートは前記第1の伝達アームの前記摺動端に固定的に接続され、前記第2の遮蔽プレートは前記第2の伝達アームの前記摺動端に固定的に接続され、
前記回転機構が平坦状態に展開されると、前記第1の遮蔽プレートは前記第2の遮蔽プレートと同一平面になり、前記第1の遮蔽プレートは前記第1の固定ブラケットと前記主軸アセンブリとの間に置かれ、前記第2の遮蔽プレートは前記第2の固定ブラケットと前記主軸アセンブリとの間に置かれる、請求項1から16のいずれか一項に記載の回転機構
【請求項18】
前記回転機構は、第3の伝達アーム、第3の固定ブラケット、第4の伝達アーム、および第4の固定ブラケットをさらに備え、前記第3の伝達アームの一端は前記主軸アセンブリに回転可能に接続され、前記第3の伝達アームの他端は前記第3の固定ブラケットに摺動可能に接続され、前記第4の伝達アームの一端は前記主軸アセンブリに回転可能に接続され、前記第4の伝達アームの他端は前記第4の固定ブラケットに摺動可能に接続されている、請求項1から17のいずれか一項に記載の回転機構
【請求項19】
前記第3の伝達アームが前記主軸アセンブリに対してその回りを回転する回転中心および前記第1の伝達アームが前記主軸アセンブリに対してその回りを回転する回転中心は同一直線上にあり、
前記第4の伝達アームが前記主軸アセンブリに対してその回りを回転する回転中心および前記第2の伝達アームが前記主軸アセンブリに対してその回りを回転する回転中心は同一直線上にある、請求項18に記載の回転機構
【請求項20】
前記回転機構は、第1の支持プレートおよび第2の支持プレートをさらに備え、前記第1の支持プレートは前記第1の伝達アームの前記摺動端に固定的に接続され、前記第2の支持プレートは前記第2の伝達アームの前記摺動端に固定的に接続されている、請求項1から14のいずれか一項に記載の回転機構。
【請求項21】
フレキシブルディスプレイ、第1のハウジング、第2のハウジング、および請求項1から20のいずれか一項に記載の回転機構を備える電子デバイスであって、前記フレキシブルディスプレイは、順次配置された第1の部分第2の部分、および第部分を備え、前記第1の部分前記第1のハウジングに締結され、前記第の部分は前記第2のハウジングに締結され、前記第1のハウジングおよび前記第2のハウジングが互いに対して折り畳まれるかまたは展開されるとき、前記第2の部分が変形する、電子デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2020年4月15日に国家知識産権局に提出された、「折り畳み装置および電子デバイス」と題された中国特許出願第202010295201.4号の優先権を主張し、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
本出願は、折り畳み式電子製品技術に関し、具体的には、折り畳み装置および電子デバイスに関する。
【背景技術】
【0003】
近年、フレキシブルディスプレイは、軽さ、薄さ、および壊れにくさなどの利点のため、様々な折り畳み式電子デバイスに広く適用されている。折り畳み式電子デバイスは、フレキシブルディスプレイを支持するように構成された折り畳み装置をさらに含む。折り畳み装置は通常、2つのハウジングと、2つのハウジングの間に接続された回転機構と、を含む。2つのハウジングは、フレキシブルディスプレイの折り畳みまたは展開を駆動するために、回転機構の変形を通じて互いに対して折り畳まれるかまたは展開される。しかしながら、従来の折り畳み装置が折り畳まれるかまたは展開されるとき、フレキシブルディスプレイを支持するために使用される従来の折り畳み装置の軸受面の長さが著しく変化されるため、フレキシブルディスプレイは、折り畳みプロセスでは伸長され、展開プロセスでは圧迫される傾向がある。その結果、フレキシブルディスプレイは容易に損傷され、フレキシブルディスプレイの使用寿命が短縮される。
【発明の概要】
【0004】
本出願の目的は、折り畳み装置および電子デバイスを提供することである。折り畳み装置は、フレキシブルディスプレイを支持するように構成される。本出願によれば、折り畳み装置が折り畳まれるかまたは展開されるとき、フレキシブルディスプレイの信頼性が高く、フレキシブルディスプレイの使用寿命が長くなるように、フレキシブルディスプレイが伸長または圧迫されるリスクは低い。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の態様によれば、本出願は折り畳み装置を提供する。折り畳み装置は、折りたたみ式電子デバイスに適用されてもよく、フレキシブルディスプレイを支持するように構成される。折り畳み装置は、順次接続された第1のハウジング、回転機構、および第2のハウジングを含む。回転機構は、第1のハウジングおよび第2のハウジングが互いに対して折り畳まれるかまたは展開されるように、変形することができる。
【0006】
回転機構は、主軸アセンブリ、第1の固定ブラケット、第1の伝達アーム、第1の回転アーム、第2の固定ブラケット、第2の伝達アーム、および第2の回転アームを含む。第1の固定ブラケットは第1のハウジングに締結され、第1の伝達アームは摺動端および回転端を含み、第1の伝達アームの摺動端は第1の固定ブラケットに摺動可能に接続され、第1の伝達アームの回転端は、主軸アセンブリに回転可能に接続され、第1の回転アームの一端は第1の固定ブラケットに回転可能に接続され、第1の回転アームの他端は主軸アセンブリに回転可能に接続される。第2の固定ブラケットは第2のハウジングに締結され、第2の伝達アームは摺動端および回転端を含み、第2の伝達アームの摺動端は第2の固定ブラケットに摺動可能に接続され、第2の伝達アームの回転端は、主軸アセンブリに回転可能に接続され、第2の回転アームの一端は第2の固定ブラケットに回転可能に接続され、第2の回転アームの他端は主軸アセンブリに回転可能に接続される。
【0007】
本出願では、回転機構は、第1の伝達アームおよび第1の回転アームの両方を使用して、第1の固定ブラケットおよび第1のハウジングの運動軌跡を制御し、第2の伝達アームおよび第2の回転アームの両方を使用して、第2の固定ブラケットおよび第2のハウジングの運動軌跡を制御する。したがって、第1のハウジングおよび第2のハウジングが互いに対して折り畳まれるとき、回転機構は、第1の固定ブラケットが主軸アセンブリに接近するように第1のハウジングを駆動することを可能にし、第2の固定ブラケットが主軸アセンブリに接近するように第2のハウジングを駆動することを可能にする。第1のハウジングおよび第2のハウジングが互いに対して展開されるとき、回転機構は、第1の固定ブラケットが主軸アセンブリから離れるように第1のハウジングを駆動することを可能にし、第2の固定ブラケットが主軸アセンブリから離れるように第2のハウジングを駆動することを可能にする。言い換えると、回転機構は、折り畳み装置が、展開されるかまたは折り畳まれるときにフレキシブルディスプレイを中立面として使用して変形を実施できるように、折り畳み装置が平坦状態から閉状態に切り替えられるときにハウジングの引き込みを実施し、折り畳み装置が閉状態から平坦状態に切り替えられるときにハウジングの押出しを実施することができる。このようにして、フレキシブルディスプレイおよび電子デバイスが長い使用寿命を有するように、フレキシブルディスプレイを保護してフレキシブルディスプレイの信頼性を向上させるために、フレキシブルディスプレイが伸長または圧迫されるリスクが低減される。
【0008】
第1のハウジングおよび第2のハウジングが、回転機構を使用して、互いに対して閉状態に折り畳まれると、第1のハウジングおよび第2のハウジングは完全に閉じられることが可能であり、第1のハウジングと第2のハウジングとの間に隙間がないか、または第1のハウジングと第2のハウジングとの間の隙間は小さい。したがって、折り畳み装置の外観の完全性が実現され、外観における自己遮蔽が実現される。製品の信頼性およびユーザ体験が改善されるように、折り畳み装置が適用される電子デバイスの外観の完全性が実現される。
【0009】
加えて、第1の伝達アームは、リンクスライダ構造を形成するために、主軸アセンブリに回転可能に接続され、第1の固定ブラケットに摺動可能に接続され、第1の回転アームは、リンク構造を形成するために、主軸アセンブリに回転可能に接続され、第1の固定ブラケットに回転可能に接続される。第2の伝達アームは、リンクスライダ構造を形成するために、主軸アセンブリに回転可能に接続され、第2の固定ブラケットに摺動可能に接続される。第2の回転アームは、リンク構造を形成するために、主軸アセンブリに回転可能に接続され、第2の固定ブラケットに回転可能に接続される。回転機構において、ハウジングは、リンクスライダ構造およびリンク構造を使用して主軸アセンブリに接続される。回転機構の構成要素の数は少なく、協働関係および協働位置は単純であり、構成要素は製造および組み立てが容易である。これは、大量生産を容易にする。加えて、主軸アセンブリは第1の伝達アームおよび第1の回転アームを使用して第1の固定ブラケットに関連付けられ、主軸アセンブリは第2の伝達アームおよび第2の回転アームを使用して第2の固定ブラケットに関連付けられるので、回転機構は、より良い機構伸長耐性能力および機構圧迫耐性能力を有する。
【0010】
可能な実施形態では、主軸アセンブリは、内主軸と内主軸に締結された外主軸とを含み、第1のハウジングおよび第2のハウジングが互いに対して閉状態に折り畳まれると、内主軸は、外主軸と第1の固定ブラケットおよび第2の固定ブラケットの各々との間に位置される。
【0011】
第1の伝達アームが主軸アセンブリに対してその回りを回転する回転中心は、内主軸に近く外主軸から離れており、第1の回転アームが主軸アセンブリに対してその回りを回転する回転中心は、外主軸に近く内主軸から離れている。第2の伝達アームが主軸アセンブリに対してその回りを回転する回転中心は、内主軸に近く外主軸から離れており、第2の回転アームが主軸アセンブリに対してその回りを回転する回転中心は、外主軸に近く内主軸から離れている。
【0012】
この実施形態では、第1の伝達アームが主軸アセンブリに対してその回りを回転する回転中心、第1の回転アームが主軸アセンブリに対してその回りを回転する回転中心、第2の伝達アームが主軸アセンブリに対してその回りを回転する回転中心、および第2の回転アームが主軸アセンブリに対してその回りを回転する回転中心の場所は、折り畳み装置が平坦状態から閉状態に切り替えられるときにハウジングの引き込みを、折り畳み装置が閉状態から平坦状態に切り替えられるときに回転機構がハウジングの押出しをより容易に実施できるように設定される。
【0013】
可能な実施形態では、複数の三次元空間構造が、内主軸および外主軸の両方に配置される。これらの構造は、主軸アセンブリへの接続を実施するために、内主軸および外主軸が組み立てられた後、内主軸および外主軸が複数の移動空間を共に形成することができ、回転機構の機械部品が主軸アセンブリの複数の移動空間に移動可能に配置されるように設計される。内主軸および外主軸の分割設計は、主軸アセンブリの製造難度を低減し、主軸アセンブリの製造精度および製品歩留まりを向上させるのに役立つ。
【0014】
可能な実施形態では、主軸アセンブリの内主軸および外主軸は、複数の円弧状溝を共に囲む。第1の伝達アームの回転端は、円弧状であり、円弧状溝のうちの1つに配置され、第1の回転アームの端部であって主軸アセンブリに回転可能に接続された端部は、円弧状であり、別の円弧状溝内に配置される。第2の伝達アームの回転端は、円弧状であり、別の円弧状溝に配置され、第2の回転アームの端部であって主軸アセンブリに回転可能に接続された端部は、円弧状であり、別の円弧状溝内に配置される。
【0015】
この実施形態では、第1の伝達アームは、仮想軸を使用して主軸アセンブリに接続され、第1の回転アームは、仮想軸を使用して主軸アセンブリに接続され、第2の伝達アームは、仮想軸を使用して主軸アセンブリに接続され、第2の回転アームは、仮想軸を使用して主軸アセンブリに接続される。回転可能な接続部は、単純な構造を有し、小さな空間を占有する。これは、折り畳み装置および電子デバイスがより軽量かつ薄くなるように、回転機構の厚さを低減するのに役立つ。
【0016】
可能な実施形態では、第1の固定ブラケット上に第1の円弧状溝があり、第1の回転アームの端部であって第1の固定ブラケットに回転可能に接続された端部は、円弧状であり、第1の円弧状溝に配置される。第2の固定ブラケットには第2の円弧状溝があり、第2の回転アームの端部であって第2の固定ブラケットに回転可能に接続された端部は、円弧状であり、第2の円弧状溝に配置される。
【0017】
この実施形態では、第1の回転アームは、仮想軸を使用して第1の固定ブラケットに接続され、第2の回転アームは、仮想軸を使用して第2の固定ブラケットに接続される。このように、回転可能な接続部は、単純な構造を有し、小さな空間を占有する。これは、折り畳み装置および電子デバイスがより軽量かつ薄くなるように、回転機構の厚さを低減するのに役立つ。
【0018】
可能な実施形態では、第1の固定ブラケットは、第1の固定ベースおよび第1のファスナを含み、第1のファスナは、第1の固定ベースに締結され、第1の固定ベースと共に第1の円弧状溝を囲む。この実施形態では、第1の固定ベースおよび第1のファスナが別々に製造され、次いで第1の固定ベースおよび第1のファスナが第1の固定ブラケットに組み立てられる加工方法が使用される。これは、第1の固定ブラケットの加工難度を低減し、第1の固定ブラケットの製品歩留まりを向上させるのに役立つ。第1のファスナおよび第1の固定ベースは、ファスナを使用して互いに締結されてもよい。
【0019】
可能な実施形態では、第1のファスナは、第1の円弧状溝を囲むために使用される円弧面を有し、制限溝は、円弧面の中間部に形成され、接続構造の信頼性を向上させるために、第1の円弧状溝に配置された第1の回転アームを、主軸アセンブリの軸方向に制限するように構成される。いくつかの他の実施形態では、制限溝は、第1の固定ベースの円弧面であって第1の円弧状溝を囲むために使用される円弧面上に代替的に形成されてもよい。第1のファスナは、第1の円弧状溝に配置された第1の回転アームが第1の円弧状溝から誤って外れるのを防止するように構成された停止ブロックをさらに有してもよい。
【0020】
可能な実施形態では、第2の固定ブラケットは、第2の固定ベースおよび第2のファスナを含む。第2のファスナは、第2の固定ベースに締結され、第2の固定ベースと共に第2の円弧状溝を囲む。
【0021】
可能な実施形態では、第1の回転アームの端部であって第1の固定ブラケットに接続された端部は、制限隆起および制限突起を含む。制限隆起は、第1の円弧状溝の制限溝と協働するように構成される。制限突起は、第1の固定ブラケットの停止ブロックと協働するように構成される。可能な実施形態では、第1の回転アームの端部であって主軸アセンブリに接続された端部は、制限隆起および制限突起を含む。制限隆起は、主軸アセンブリの制限溝と協働するように構成される。制限突起は、主軸アセンブリの制限突起と協働するように構成される。
【0022】
この実施形態では、第1の回転アームは、ほぼ「W」形状である。第1の回転アームは、仮想軸を使用して第1の固定ブラケットに接続され、第1の回転アームは、仮想軸を使用して主軸アセンブリにも接続される。このように、回転可能な接続部は、単純な構造を有し、小さな空間を占有する。これは、折り畳み装置および電子デバイスがより軽量かつ薄くなるように、回転機構の厚さを低減するのに役立つ。
【0023】
可能な実施形態では、第1の固定ブラケット上に第1の摺動スロットおよび第1の収容スロットがあり、第1の収容スロットは第1の摺動スロットと連通する。回転機構は第1の制限構成要素をさらに含み、第1の制限構成要素は第1の収容スロット内に配置される。第1の伝達アームの摺動端は第1の摺動スロット内に配置され、第1の伝達アームの摺動端には第1の陥凹領域および第2の陥凹領域があり、第2の陥凹領域は、第1の陥凹領域と第1の伝達アームの回転端との間に位置される。第1のハウジングおよび第2のハウジングが互いに対して平坦状態に展開されると、第1の制限構成要素は、第1の陥凹領域内に部分的にクランプされる。第1のハウジングおよび第2のハウジングが互いに対して閉状態に折り畳まれると、第1の制限構成要素は、第2の陥凹領域内に部分的にクランプされる。
【0024】
この実施形態では、第1の制限構成要素は、大きな外力が印加されないときに第1の伝達アームおよび第1の固定ブラケットが予め設定された相対位置関係を維持することができ、回転機構が予め設定された角度に留まることができ、回転機構が平坦状態または閉状態を維持することができるように、第1の伝達アームを制限するために第1の伝達アームの摺動端にクランプされる。このようにして、折り畳み装置および電子デバイスのユーザ体験が改善される。
【0025】
可能な実施形態では、第1の摺動スロットの側壁上に凹状の案内空間があり、第1の伝達アームの摺動端は外周側に第1のフランジを含み、第1のフランジは第1の摺動スロットの案内空間内に配置され、第1の陥凹領域および第2の陥凹領域は第1のフランジ上に形成される。第1の摺動スロットの案内空間は、第1の伝達アームの摺動端が第1の摺動スロットの摺動方向に案内され得るように、第1の伝達アームの第1のフランジと協働する。このようにして、第1の伝達アームと第1の固定ブラケットとの間の相対摺動動作が実施しやすくなり、制御精度がより高くなる。
【0026】
可能な実施形態では、第1の制限構成要素は、第1のブラケットおよび第1の弾性部品を含む。第1のブラケットは、剛性構造であり、外力の下で容易に変形しない。第1の弾性部品は、弾性構造であり、外力の下で容易に変形する。第1のブラケットは、制御部品および当接部品を含み、第1の弾性部品の一端は第1のブラケットの制御部品上に配置され、第1の弾性部品の他端は第1の収容スロットのスロット壁に当接し、第1のブラケットの当接部品は第1の伝達アームの摺動端にクランプされる。
【0027】
この実施形態では、第1の制限構成要素の第1の弾性部品が外力の下で変形することができるので、第1の制限構成要素は、第1の制限構成要素と第1の伝達アームの摺動端との間の制限の信頼性を向上させるために、第1の伝達アームの摺動端に対して第1の陥凹領域と第2の陥凹領域との間で滑らかに移動することができる。
【0028】
可能な実施形態では、第1の制限構成要素は第1の弾性部品をさらに含むことができ、第1の弾性部品は、第1のブラケットの当接部品上に配置される。第1の弾性部品は、クッション性を実現するために、外力を受けたとき、第1の弾性部品が変形を通じて衝撃力を吸収することができるように、低剛性の材料(例えば、ゴム)で作られてもよい。第1の弾性部品は第1のブラケットの当接部品上にスリーブが付けられているため、第1の制限構成要素は、クッション機能を有する第1の弾性部品を使用して、第1の伝達アームの摺動端に当接する。これは、長時間の相対運動で第1のブラケットおよび第1の伝達アームを摩耗するリスクを低減し、第1の制限構成要素の制限信頼性を向上させ、回転アセンブリの信頼性を向上させるのに役立つ。
【0029】
可能な実施形態では、第1の制限構成要素の第1のブラケットは、位置決め部品をさらに含むことができる。位置決め部品は、当接部品の下方に締結され、当接部品に対して制御部品から離れる方向に突出する。第1の伝達アームの第1のフランジの2つの隣接面は、第1のフランジが第1のブラケットの位置決め部品に対して摺動できるように、第1のブラケットの当接部品および第1のブラケットの位置決め部品にそれぞれ当接する。第1のブラケットの位置決め部品は、回転アセンブリの信頼性を向上させるために、第1の制限構成要素と第1の伝達アームの摺動端との間の制限接続関係がより確実になるように配置される。
【0030】
可能な実施形態では、回転機構は、第1の同期スイングアームおよび第2の同期スイングアームをさらに含む。第1の同期スイングアームは、回転端および可動端を含み、第1の同期スイングアームの回転端は主軸アセンブリに回転可能に接続され、第1の同期スイングアームの可動端は第1の固定ブラケットに移動可能に接続され、第1のハウジングおよび第2のハウジングが互いに対して折り畳まれるかまたは展開されると、第1の同期スイングアームの可動端は、第1の固定ブラケットに対して摺動および回転する。第2の同期スイングアームは、回転端および可動端を含み、第2の同期スイングアームの回転端は主軸アセンブリに回転可能に接続され、第2の同期スイングアームの回転端は第1の同期スイングアームの回転端に係合され、第2の同期スイングアームの可動端は第2の固定ブラケットに移動可能に接続され、第1のハウジングおよび第2のハウジングが互いに対して折り畳まれるかまたは展開されると、第2の同期スイングアームの可動端は、第2の固定ブラケットに対して摺動および回転する。
【0031】
この実施形態では、第1の同期スイングアームの回転端および第2の同期スイングアームの回転端は互いに係合され、第1の同期スイングアームの回転端および第2の同期スイングアームの回転端は両方とも主軸アセンブリに回転可能に接続され、第1の同期スイングアームの可動端は第1の固定ブラケットに移動可能に接続され、第2の同期スイングアームの可動端は第2の固定ブラケットに移動可能に接続される。したがって、第1のハウジングおよび第2のハウジングが互いに対して展開されるかまたは折り畳まれるとき、第1の同期スイングアームおよび第2の同期スイングアームは、第1のハウジングおよび第2のハウジングの回転動作が同期して一定となるように、第1の固定ブラケットおよび第2の固定ブラケットの回転角度を主軸アセンブリに対して一定となるように制御することができる。折り畳み装置の折り畳み動作と展開動作との対称性は高い。これはユーザ体験を向上させるのに役立つ。
【0032】
第1の同期スイングアームは、リンクスライダ構造が形成されるように、主軸アセンブリに回転可能に接続され、第1の固定ブラケットに摺動可能かつ回転可能に接続される。第2の同期スイングアームは、リンクスライダ構造が形成されるように、主軸アセンブリに回転可能に接続され、第2の固定ブラケットに摺動可能かつ回転可能に接続される。互いに係合された2つのリンクスライダ構造は、第1のハウジングおよび第2のハウジングの回転動作を同期して一定となるように効果的に制御することができる。
【0033】
可能な実施形態では、第1の同期スイングアームの回転端は、第1の回転体、第1の回転軸、および第1のギアを含み、第1の回転軸は第1の回転体の前端面および/または後端面に締結され、第1のギアは第1の回転体の外周側端面に締結され、第1の回転軸は主軸アセンブリに回転可能に接続される。
【0034】
第2の同期スイングアームの回転端は、第2の回転体、第2の回転軸、および第2のギアを含み、第2の回転軸は第2の回転体の前端面および/または後端面に締結され、第2のギアは第2の回転体の外周側端面に締結され、第2の回転軸は主軸アセンブリに回転可能に接続され、第2のギアは第1のギアに係合される。
【0035】
この実施形態では、第1の同期スイングアームの回転端および第2の同期スイングアームの回転端は、第1の同期スイングアームおよび第2の同期スイングアームによって共に形成された同期アセンブリが単純な構造を有し、移動プロセスが制御しやすく、精度が高くなるように、第1のギアおよび第2のギアを使用して、互いに直接係合される。
【0036】
可能な実施形態では、第1の固定ブラケット上に第3の摺動スロットがあり、第3の摺動スロットのスロット壁上に凹状の案内空間があり、第1の同期スイングアームの可動端は第3の回転軸を有し、第1の同期スイングアームは第3の摺動スロット内に配置され、第3の回転軸は第3の摺動スロットの案内空間内に配置される。第2の固定ブラケット上に第4の摺動スロットがあり、第4の摺動スロットのスロット壁上に凹状の案内空間があり、第2の同期スイングアームの可動端は第4の回転軸を有し、第2の同期スイングアームは第4の摺動スロット内に配置され、第4の回転軸は第4の摺動スロットの案内空間内に配置される。
【0037】
この実施形態では、第3の摺動スロットの案内空間は、第1の同期スイングアームの可動端が第3の摺動スロットの摺動方向に案内され得るように、第1の同期スイングアームの第1の回転軸と協働する。このようにして、第1の同期スイングアームと第1の固定ブラケットとの間の相対運動動作が実施しやすくなり、制御精度がより高くなる。第4の摺動スロットの案内空間は、第2の同期スイングアームの可動端が第4の摺動スロットの摺動方向に案内され得るように、第2の同期スイングアームの第4の回転軸と協働する。このようにして、第2の同期スイングアームと第2の固定ブラケットとの間の相対運動動作が実施しやすくなり、制御精度がより高くなる。
【0038】
いくつかの他の実施形態では、第1の同期スイングアームは、コネクタを使用して第1の固定ブラケットに代替的に接続されてもよく、第2の同期スイングアームは、コネクタを使用して第2の固定ブラケットに代替的に接続されてもよい。例えば、回転機構は、第1のコネクタおよび第2のコネクタをさらに含む。第1のコネクタは第3の摺動スロットの案内空間内に摺動可能に配置され、第1の回転軸は第1のコネクタに回転可能に接続され、第2のコネクタは第4の摺動スロットの案内空間内に摺動可能に配置され、第2の回転軸は第2のコネクタに回転可能に接続される。
【0039】
可能な実施形態では、回転機構は、第1の支持プレートおよび第2の支持プレートをさらに含み、第1の支持プレートは第1の伝達アームの摺動端に固定的に接続され、第2の支持プレートは第2の伝達アームの摺動端に固定的に接続される。第1のハウジングおよび第2のハウジングが互いに対して平坦状態に展開されると、第1の支持プレートは第2の支持プレートと同一平面になり、第1の支持プレートは第1の固定ブラケットと主軸アセンブリとの間に置かれ、第2の支持プレートは第2の固定ブラケットと主軸アセンブリとの間に置かれる。第1のハウジングおよび第2のハウジングが互いに対して閉状態に折り畳まれると、第1の支持プレートは、第1の固定ブラケットの側であって第2の固定ブラケットから離れた側に重ねられ、第2の支持プレートは、第2の固定ブラケットの側であって第1の固定ブラケットから離れた側に重ねられる。
【0040】
この実施形態では、第1のハウジングおよび第2のハウジングが互いに対して平坦状態に展開されると、第1の支持プレート、主軸アセンブリ、および第2の支持プレートは、フレキシブルディスプレイの屈曲部のための完全平面支持体を共に形成することができる。第1のハウジングおよび第2のハウジングが互いに対して閉状態に折り畳まれると、第1の支持プレートおよび第2の支持プレートは、フレキシブルディスプレイの屈曲部のための完全な支持を形成するために主軸アセンブリが露出されるように、それぞれ第1のハウジングおよび第2のハウジングに対して摺動し、収容されることが可能である。言い換えると、折り畳み装置が平坦状態または閉状態にあるとき、回転機構はフレキシブルディスプレイの屈曲部を完全に支持することができ、これにより、フレキシブルディスプレイを保護するのに役立ち、ユーザ体験を向上させる。
【0041】
可能な実施形態では、主軸アセンブリは支持面を有する。第1のハウジングおよび第2のハウジングが互いに対して閉状態に折り畳まれると、主軸アセンブリの支持面は、第1の支持プレートおよび第2の支持プレートに対して露出される。主軸アセンブリの支持面は円弧状である。
【0042】
この実施形態では、第1のハウジングおよび第2のハウジングが互いに対して閉状態に展開されると、主軸アセンブリは、フレキシブルディスプレイの屈曲部に完全な半円またはほぼ半円の支持体を提供することができ、これは、閉形態のフレキシブルディスプレイにより最適化された支持が提供され得るように、フレキシブルディスプレイの屈曲部の理想的な閉形態と一致する。
【0043】
可能な実施形態では、回転機構は、第1の遮蔽プレートおよび第2の遮蔽プレートをさらに含む。第1の遮蔽プレートは、第1の伝達アームの摺動端に固定的に接続され、第2の遮蔽プレートは、第2の伝達アームの摺動端に固定的に接続される。第1の遮蔽プレートは、第1の伝達アームの側であって第1の支持プレートから離れる方に面した側に位置され、第2の遮蔽プレートは、第2の伝達アームの側であって第2の支持プレートから離れる方に面した側に位置される。
【0044】
第1のハウジングおよび第2のハウジングが互いに対して平坦状態に展開されると、第1の遮蔽プレートは第2の遮蔽プレートと同一平面になり、第1の遮蔽プレートは第1の固定ブラケットと主軸アセンブリとの間に置かれ、第2の遮蔽プレートは第2の固定ブラケットと主軸アセンブリとの間に置かれる。第1のハウジングおよび第2のハウジングが互いに対して閉状態に折り畳まれると、第1の遮蔽プレートは、第1の固定ブラケットと第1のハウジングとの間に位置され、第2の遮蔽プレートは、第2の固定ブラケットと第2のハウジングとの間に位置される。
【0045】
この実施形態では、第1のハウジングおよび第2のハウジングが互いに対して平坦状態に展開されると、第1の遮蔽プレートは第2の遮蔽プレートと同一平面になり、第1の遮蔽プレートは、第1の固定ブラケットと主軸アセンブリとの間に置かれ、第1の固定ブラケットと主軸アセンブリとの間の隙間を遮蔽することができ、第2の遮蔽プレートは、第2の固定ブラケットと主軸アセンブリとの間に置かれ、第2の固定ブラケットと主軸アセンブリとの間の隙間を遮蔽することができる。したがって、折り畳み装置は自己遮蔽を実現することができる。このようにして、外観の完全性が向上され、折り畳み装置の信頼性を保証するために、埃、雑多なものなどが外部から回転機構に侵入するリスクも低減され得る。第1のハウジングおよび第2のハウジングが互いに対して閉状態に折り畳まれると、回避が実現されるように、第1の遮蔽プレートは、第1の固定ブラケットと第1のハウジングとの間に収容されることが可能であり、第2の遮蔽プレートは、第2の固定ブラケットと第2のハウジングとの間に収容されることが可能である。このようにして、折り畳み装置は、閉状態に滑らかに折り畳まれることが可能であり、機構信頼性が高い。
【0046】
この実施形態では、第1の支持プレートおよび第1の遮蔽プレートは第1の伝達アームの摺動端に締結され、第1の支持プレートおよび第1の遮蔽プレートは第1の伝達アームの摺動端と共に移動し、第2の支持プレートおよび第2の遮蔽プレートは第2の伝達アームの摺動端に締結され、第2の支持プレートおよび第2の遮蔽プレートは第2の伝達アームの摺動端と共に移動する。したがって、折り畳み装置が閉状態から平坦状態に切り替えられるとき、または折り畳み装置が平坦状態から閉状態に切り替えられるとき、第1の支持プレートおよび第2の支持プレートは、折り畳み装置が様々な形態のフレキシブルディスプレイを完全に支持することができるように、徐々に主軸アセンブリに接近するか、または主軸アセンブリから離れる方に移動する。このようにしてフレキシブルディスプレイおよび電子デバイスの信頼性が向上され、フレキシブルディスプレイおよび電子デバイスの使用寿命が延ばされる。加えて、折り畳み装置が閉状態から平坦状態に切り替えられるとき、または折り畳み装置が平坦状態から閉状態に切り替えられるとき、第1の遮蔽プレートおよび第2の遮蔽プレートは、自己遮蔽を実現するために、様々な形態の折り畳み装置が回転機構の形態に適合できるように、徐々に主軸アセンブリに接近するか、または主軸アセンブリから離れる方に移動する。このように、機構信頼性が高い。
【0047】
また、第1の支持プレートおよび第1の遮蔽プレートは両方とも第1の伝達アームの摺動端に締結され、第2の支持プレートおよび第2の遮蔽プレートは両方とも第2の伝達アームの摺動端に締結されるので、第1の伝達アームおよび第2の伝達アームは、第1のハウジングおよび第2のハウジングの回転動作を制御するのみならず、第1の支持プレート、第1の遮蔽プレート、第2の支持プレート、および第2の遮蔽プレートの延伸および後退も制御する。したがって、回転機構は高度に統合され、全体的な接続関係は単純であり、機構信頼性が高い。
【0048】
可能な実施形態では、主軸アセンブリは遮蔽面を有する。第1のハウジングおよび第2のハウジングが互いに対して平坦状態に展開されると、主軸アセンブリの遮蔽面は、第1の遮蔽プレートおよび第2の遮蔽プレートに対して露出される。したがって、第1の遮蔽プレート、主軸アセンブリ、および第2の遮蔽プレートは、回転機構が平坦状態において自己遮蔽を実現できるように、第1のハウジングと第2のハウジングとの間の隙間を共に遮蔽することができる。これは、外観の完全性を向上させる。
【0049】
可能な実施形態では、主軸アセンブリは遮蔽プレートをさらに含み、遮蔽プレートは、内主軸の側であって外主軸から離れる方に面した側に締結される。主軸アセンブリの遮蔽面が遮蔽プレート上に形成され、遮蔽面は、内主軸から離れる方に面するように配置される。遮蔽プレートは内主軸と一体であってもよく、または遮蔽プレートおよび内主軸は組み立て方式で互いに締結されてもよい。
【0050】
可能な実施形態では、回転機構は、第3の伝達アーム、第3の固定ブラケット、第4の伝達アーム、および第4の固定ブラケットをさらに含み、第3の固定ブラケットは第1のハウジングに締結され、第3の伝達アームの一端は主軸アセンブリに回転可能に接続され、第3の伝達アームの他端は第3の固定ブラケットに摺動可能に接続され、第4の固定ブラケットは第2のハウジングに締結され、第4の伝達アームの一端は主軸アセンブリに回転可能に接続され、第4の伝達アームの他端は第4の固定ブラケットに摺動可能に接続される。
【0051】
この実施形態では、第3の伝達アーム、第3の固定ブラケット、第4の伝達アーム、および第4の固定ブラケットは、折り畳み装置がより折り畳みおよび展開しやすいように、第1のハウジングおよび第2のハウジングと回転機構との間の相互作用力を増加させるために、回転機構に配置される。
【0052】
可能な実施形態では、第3の固定ブラケット上に第5の摺動スロットがあり、第5の摺動スロットのスロット壁の中間部は、第5の摺動スロットの案内空間を形成するために凹んでいる。第3の伝達アームは、摺動端および回転端を含む。第3の伝達アームの摺動端は第3のフランジを有する。第3の伝達アームの摺動端は第5の摺動スロット内に配置され、第3のフランジは第5の摺動スロットの案内空間内に配置される。第3の伝達アームの回転端は、円弧状であり、主軸アセンブリの円弧状溝のうちの1つに配置される。この場合、第3の伝達アームは、仮想軸を使用して、主軸アセンブリに回転可能に接続される。
【0053】
可能な実施形態では、第3の伝達アームが主軸アセンブリに対してその回りを回転する回転中心と、第1の伝達アームが主軸アセンブリに対してその回りを回転する回転中心と、は同一直線上にある。第4の伝達アームが主軸アセンブリに対してその回りを回転する回転中心と、第2の伝達アームが主軸アセンブリに対してその回りを回転する回転中心と、は同一直線上にある。
【0054】
この実施形態では、第3の伝達アームおよび第1の伝達アームが主軸アセンブリに対してその回りを回転する回転中心は同一直線上にあり、第3の伝達アームは第3の固定ブラケットに摺動可能に接続され、第4の伝達アームおよび第2の伝達アームが主軸アセンブリに対してその回りを回転する回転中心は同一直線上にあり、第4の伝達アームは第4の固定ブラケットに摺動可能に接続される。このようにして、回転機構の構造設計および接続関係が簡略化され得るように、第3の伝達アームの相対運動動作は第1の伝達アームの相対運動動作と同期されることが可能であり、第4の伝達アームの相対運動動作は第2の伝達アームの相対運動動作と同期されることが可能であり、回転構造の信頼性が向上される。加えて、回転機構の設計難度を低減するために、第3の伝達アームの構造は第1の伝達アームの構造と同じであってもよく、第4の伝達アームの構造は第2の伝達アームの構造と同じであってもよい。
【0055】
可能な実施形態では、第1のハウジングの側であって回転機構に近い側に第1の固定溝があり、第1のハウジングは、第1の固定溝に配置された第1の位置決めプレートを含み、第1の位置決めプレートと第1の固定溝の溝底壁とは離間されており、第1の固定ブラケットは、第1の位置決めプレートと第1の固定溝の溝底壁との間に配置され、第1の位置決めプレートに固定的に接続される。この実施形態では、第1の固定ブラケットおよび第1のハウジングは互いに締結されるので、第1のハウジングは第1の固定ブラケットと共に移動し、回転機構は、第1の固定ブラケットの運動軌道を制御することによって第1のハウジングの運動軌道を制御することができる。
【0056】
可能な実施形態では、第1のハウジングは第1の支持面を有し、第1の位置決めプレートは、第1の収容溝を形成するために、第1の支持面に対して沈んでいる。第1の収容溝は、第1の支持プレートに収容および移動空間を提供することができる。第1の収容溝が配置される場所は、第1の収容溝に配置された第1の支持プレートの支持面が第1のハウジングの第1の支持面と同一平面になることを可能にする。このようにして、第1の支持プレートは、フレキシブルディスプレイをより良く支持することができる。第1の収容溝の深さは非常に浅く、高硬度を有する支持バックプレーンがフレキシブルディスプレイの非表示側に配置される。したがって、第1の支持プレートが第1の収容溝を出て部分的に延在するとき、フレキシブルディスプレイの部分であって第1の収容溝に面する部分は、ユーザによって押圧されたときに著しく変形しない。これもまた、フレキシブルディスプレイの信頼性を保証する。
【0057】
可能な実施形態では、第3の固定ブラケットは、第1の位置決めプレートと第1の固定溝の溝底壁との間に位置され、第1の位置決めプレートに固定的に接続される。2つの第1の固定ブラケットおよび第3の固定ブラケットと第1の固定溝の溝底壁との間に隙間が形成され、隙間は、第1の遮蔽プレートに収容および移動空間を提供するために使用される。
【0058】
可能な実施形態では、第2のハウジングの側であって回転機構に近い側に第2の固定溝があり、第2のハウジングは、第2の固定溝に配置された第2の位置決めプレートを含み、第2の位置決めプレートと第2の固定溝の溝底壁とは離間されており、第2の固定ブラケットは、第2の位置決めプレートと第2の固定溝の溝底壁との間に配置され、第2の位置決めプレートに固定的に接続される。この実施形態では、第2の固定ブラケットおよび第2のハウジングは互いに締結されるので、第2のハウジングは第2の固定ブラケットと共に移動し、回転機構は、第2の固定ブラケットの運動軌道を制御することによって第2のハウジングの運動軌道を制御することができる。
【0059】
可能な実施形態では、第2のハウジングは第2の支持面を有し、第2の位置決めプレートは、第2の収容溝を形成するために、第2の支持面に対して沈んでいる。第2の収容溝は、第2の支持プレートに収容および移動空間を提供することができる。第2の収容溝が配置される場所は、第2の収容溝に配置された第2の支持プレートの支持面が第2のハウジングの第2の支持面と同一平面になることを可能にする。このようにして、第2の支持プレートは、フレキシブルディスプレイをより良く支持することができる。第2の収容溝の深さは非常に浅く、高硬度を有する支持バックプレーンがフレキシブルディスプレイの非表示側に配置される。したがって、第2の支持プレートが第2の収容溝を出て部分的に延在するとき、フレキシブルディスプレイの部分であって第2の収容溝に面する部分は、ユーザによって押圧されたときに著しく変形しない。これもまた、フレキシブルディスプレイの信頼性を保証する。
【0060】
可能な実施形態では、第4の固定ブラケットは、第2の位置決めプレートと第2の固定溝の溝底壁との間に位置され、第2の位置決めプレートに固定的に接続される。2つの第2の固定ブラケットおよび第4の固定ブラケットと第2の固定溝の溝底壁との間に隙間が形成され、隙間は、第2の遮蔽プレートに収容および移動空間を提供するために使用される。
【0061】
第2の態様によれば、本出願は、フレキシブルディスプレイおよび前述の実施形態のいずれか1つによる折り畳み装置を含む電子デバイスをさらに提供する。フレキシブルディスプレイは、順次配置された第1の非屈曲部、屈曲部、および第2の非屈曲部を含み、第1の非屈曲部は第1のハウジングに締結され、第2の非屈曲部は第2のハウジングに締結され、第1のハウジングおよび第2のハウジングが互いに対して折り畳まれるかまたは展開されるとき、屈曲部は変形する。
【0062】
本出願では、フレキシブルディスプレイは、折り畳み装置を用いて展開または折り畳みが可能である。電子デバイスが平坦状態にあるとき、フレキシブルディスプレイは平坦形態であり、ユーザの視聴体験を向上させるために、電子デバイスが広い表示面積を有するように、全画面表示を実行することができる。電子デバイスが閉状態にあるとき、ユーザが電子デバイスを携帯および載置するのに便利なように、電子デバイスの平面サイズは小さい(幅が狭い)。
【0063】
言い換えると、折り畳み装置は、展開されるかまたは折り畳まれるときにフレキシブルディスプレイを中立面として使用して変形を実施するために、折り畳み装置が平坦状態から閉状態に切り替えられるときにハウジングの引き込みを実施し、折り畳み装置が閉状態から平坦状態に切り替えられるときにハウジングの押出しを実施することができる。このようにして、フレキシブルディスプレイおよび電子デバイスが長い使用寿命を有するように、フレキシブルディスプレイを保護してフレキシブルディスプレイの信頼性を向上させるために、フレキシブルディスプレイが伸長または圧迫されるリスクが低減される。
【図面の簡単な説明】
【0064】
図1】本出願の一実施形態による、電子デバイスが平坦状態にある構造の概略図である。
図2図1に示される電子デバイスの折り畳み装置の構造の概略図である。
図3図1に示される電子デバイスが中間状態にある構造の概略図である。
図4図3に示される電子デバイスの折り畳み装置の構造の概略図である。
図5図1に示される電子デバイスが閉状態にある構造の概略図である。
図6図5に示される電子デバイスの折り畳み装置の構造の概略図である。
図7図2に示される折り畳み装置の部分分解構造の概略図である。
図8図7に示される回転機構の部分分解構造の概略図である。
図9】別の角度からの図2に示される折り畳み装置の構造の概略図である。
図10図2に示される折り畳み装置の部分分解部分構造の概略図である。
図11図10に示される主軸アセンブリの分解構造の概略図である。
図12】別の角度からの図11に示される外主軸の構造の概略図である。
図13図10に示される主軸アセンブリが線A-Aに沿って切断された構造の概略図である。
図14図10に示される主軸アセンブリが線B-Bに沿って切断された構造の概略図である。
図15図10に示される主軸アセンブリが線C-Cに沿って切断された構造の概略図である。
図16図10に示される主軸アセンブリが線D-Dに沿って切断された構造の概略図である。
図17図10に示される主軸アセンブリが線E-Eに沿って切断された構造の概略図である。
図18】別の角度からの図10に示される端部接続アセンブリの構造の概略図である。
図19図18に示される端部接続アセンブリの部分分解構造の概略図である。
図20図19に示される端部接続アセンブリの第1の固定ブラケットの分解構造の概略図である。
図21図19に示される端部接続アセンブリの第2の固定ブラケットの分解構造の概略図である。
図22図19に示される端部接続アセンブリの第1の制限構成要素の構造の概略図である。
図23図22に示される第1の制限構成要素の分解構造の概略図である。
図24図19に示される端部接続アセンブリの第1の伝達アームの構造の概略図である。
図25図19に示される端部接続アセンブリの第1の回転アームの構造の概略図である。
図26図19に示される端部接続アセンブリの第1の同期スイングアームの構造の概略図である。
図27】別の角度からの図10に示される中間接続アセンブリの構造の概略図である。
図28図27に示される中間接続アセンブリの分解構造の概略図である。
図29図7に示される回転機構の部分構造の概略図である。
図30図2に示される折り畳み装置の部分構造の概略図である。
図31図2に示される折り畳み装置の部分構造の概略図である。
図32図8に示される端部接続アセンブリの部分構造と主軸アセンブリとの間の接続関係の概略図である。
図33】第1の伝達アームのものであって図2に示される折り畳み装置に対応する位置の構造の概略断面図である。
図34】第1の伝達アームのものであって図4に示される折り畳み装置に対応する位置の構造の概略断面図である。
図35】第1の伝達アームのものであって図6に示される折り畳み装置に対応する位置の構造の概略断面図である。
図36】第1の回転アームのものであって図2に示される折り畳み装置に対応する位置の構造の概略断面図である。
図37】第1の回転アームのものであって図4に示される折り畳み装置に対応する位置の構造の概略断面図である。
図38】第1の回転アームのものであって図6に示される折り畳み装置に対応する位置の構造の概略断面図である。
図39図2に示される折り畳み装置に対応する第2の伝達アームの位置の構造の概略断面図である。
図40図4に示される折り畳み装置に対応する第2の伝達アームの位置の構造の概略断面図である。
図41図6に示される折り畳み装置に対応する第2の伝達アームの位置の構造の概略断面図である。
図42】第2の回転アームのものであって図2に示される折り畳み装置に対応する位置の構造の概略断面図である。
図43】第2の回転アームのものであって図4に示される折り畳み装置に対応する位置の構造の概略断面図である。
図44】第2の回転アームのものであって図6に示される折り畳み装置に対応する位置の構造の概略断面図である。
図45】第1の同期スイングアームおよび第2の同期スイングアームのものであって図2に示される折り畳み装置に対応する位置の構造の概略断面図である。
図46】第1の同期スイングアームおよび第2の同期スイングアームのものであって図4に示される折り畳み装置に対応する位置の構造の概略断面図である。
図47】第1の同期スイングアームおよび第2の同期スイングアームのものであって図6に示される折り畳み装置に対応する位置の構造の概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0065】
以下では、本出願の実施形態における添付図面を参照して本出願の実施形態を説明する。
【0066】
本出願の実施形態は、折り畳み装置および電子デバイスを提供する。電子デバイスは、折り畳み装置と、折り畳み装置に締結されたフレキシブルディスプレイとを含む。折り畳み装置は、平坦状態に展開されてもよく、閉状態に折り畳まれてもよく、または平坦状態と閉状態との間の中間状態にあってもよい。フレキシブルディスプレイは、折り畳み装置を用いて展開され折り畳まれる。電子デバイスでは、折り畳み装置の回転機構は、折り畳み装置がフレキシブルディスプレイを中立面として使用して回転することができるように最適化される。このようにして、フレキシブルディスプレイおよび電子デバイスが長い使用寿命を有するように、フレキシブルディスプレイを保護してフレキシブルディスプレイの信頼性を向上させるために、フレキシブルディスプレイが伸長または圧迫されるリスクが低減される。
【0067】
図1は、本出願の一実施形態による、電子デバイス1000が平坦状態にある構造の概略図であり、図2は、図1に示される電子デバイス1000の折り畳み装置100の構造の概略図であり、図3は、図1に示される電子デバイス1000が中間状態にある構造の概略図であり、図4は、図3に示される電子デバイス1000の折り畳み装置100の構造の概略図であり、図5は、図1に示される電子デバイス1000が閉状態にある構造の概略図であり、図6は、図5に示される電子デバイス1000の折り畳み装置100の構造の概略図である。電子デバイス1000は、携帯電話、タブレットコンピュータ、またはノートブックコンピュータなどの製品であってもよい。この実施形態は、電子デバイス1000が携帯電話である例を使用して説明される。
【0068】
電子デバイス1000は、折り畳み装置100およびフレキシブルディスプレイ200を含む。折り畳み装置100は、順次接続された第1のハウジング10、回転機構20、および第2のハウジング30を含む。回転機構20は、第1のハウジング10および第2のハウジング30が互いに対して折り畳まれるかまたは展開されるように、変形することができる。図1および図2に示されるように、第1のハウジング10および第2のハウジング30は、電子デバイス1000が平坦状態になるように、互いに対して平坦状態に展開されることが可能である。例えば、第1のハウジング10および第2のハウジング30が平坦状態にあるとき、第1のハウジング10と第2のハウジング30との間の夾角は、およそ180°であってもよい(わずかな逸脱は許容され、例えば夾角は165°、177°、または185°である)。図3および図4に示されるように、第1のハウジング10および第2のハウジング30は、電子デバイス1000が中間状態になるように、互いに対して中間状態に回転(展開または折り畳み)されることが可能である。図5および図6に示されるように、第1のハウジング10および第2のハウジング30は、電子デバイス1000が閉状態になるように、互いに対して閉状態に折り畳まれることが可能である。例えば、第1のハウジング10および第2のハウジング30が閉状態にあるとき、第1のハウジング10および第2のハウジング30は、互いに対して平行になるように完全に閉じられることが可能である(やはりわずかな逸脱は許容される)。図3および図4に示される中間状態は、平坦状態と閉状態との間のいずれの状態であってもよい。したがって、電子デバイス1000は、回転機構20の変形を通じて、平坦状態と閉状態との間で切り替えられることができる。
【0069】
いくつかの実施形態では、フレキシブルディスプレイ200は、画像を表示するように構成される。例えば、フレキシブルディスプレイ200は、有機発光ダイオード(organic light-emitting diode,OLED)ディスプレイ、アクティブマトリクス発光ダイオード(active-matrix organic light-emitting diode,AMOLED)ディスプレイ、ミニ発光ダイオード(mini organic light-emitting diode)ディスプレイ、マイクロ発光ダイオード(micro organic light-emitting diode)ディスプレイ、マイクロ有機発光ダイオード(micro organic light-emitting diode)ディスプレイ、または量子ドット発光ダイオード(quantum dot light-emitting diodes,QLED)ディスプレイであってもよい。
【0070】
フレキシブルディスプレイ200は、順次配置された第1の非屈曲部2001、屈曲部2002、および第2の非屈曲部2003を含む。フレキシブルディスプレイ200は、折り畳み装置100に締結される。例えば、フレキシブルディスプレイ200は、接着層を使用して、折り畳み装置100に接着されてもよい。フレキシブルディスプレイ200の第1の非屈曲部2001は第1のハウジング10に締結され、第2の非屈曲部2003は第2のハウジング30に締結される。第1のハウジング10および第2のハウジング30が互いに対して折り畳まれるかまたは展開されると、屈曲部2002は変形する。図1に示されるように、第1のハウジング10および第2のハウジング30が平坦状態にあるとき、フレキシブルディスプレイ200は平坦形態である。図3に示されるように、第1のハウジング10および第2のハウジング30が中間状態にあるとき、フレキシブルディスプレイ200は、平坦形態と閉形態との間の中間形態である。図5に示されるように、第1のハウジング10および第2のハウジング30が閉状態にあるとき、フレキシブルディスプレイ200は閉形態である。電子デバイス1000が閉状態にあるとき、フレキシブルディスプレイ200は折り畳み装置100の外側に位置され、フレキシブルディスプレイ200はほぼU字形であってもよい。
【0071】
この実施形態では、フレキシブルディスプレイ200は、折り畳み装置100を用いて展開または折り畳みが可能である。電子デバイス1000が平坦状態にあるとき、フレキシブルディスプレイ200は平坦形態であり、ユーザの視聴体験を向上させるために、電子デバイス1000が広い表示面積を有するように、全画面表示を実行することができる。電子デバイス1000が閉状態にあるとき、ユーザが電子デバイス1000を携帯および載置するのに便利なように、電子デバイス1000の平面サイズは小さい(幅が狭い)。
【0072】
この実施形態は、「電子デバイス1000の回転中心が電子デバイス1000の幅方向と平行である」例を使用して説明されることが理解されよう。この場合、電子デバイス1000は左右に回転することができ、電子デバイス1000の折り畳みおよび展開は、電子デバイス1000の幅に影響を及ぼす。いくつかの他の実施形態では、電子デバイス1000の回転中心は、代替的に、電子デバイス1000の長さ方向と平行であってもよい。この場合、電子デバイス1000は上下に回転することができ、電子デバイス1000の折り畳みおよび展開は、電子デバイス1000の長さに影響を及ぼす。
【0073】
図7は、図2に示される折り畳み装置100の部分分解構造の概略図であり、図8は、図7に示される回転機構20の部分分解構造の概略図である。図面を簡略化して折り畳み装置100の主な構造をより明確に示すために、折り畳み装置100のファスナは本出願の添付図面には示されていない。
【0074】
いくつかの実施形態では、折り畳み装置100の回転機構20は、主軸アセンブリ1、端部接続アセンブリ20a、中間接続アセンブリ20b、第1の支持プレート21、第2の支持プレート22、第1の遮蔽プレート23、および第2の遮蔽プレート24を含む。
【0075】
主軸アセンブリ1は、第1のハウジング10と第2のハウジング30との間に位置される。端部接続アセンブリ20aは、第1のハウジング10、主軸アセンブリ1、および第2のハウジング30に接続される。2つの端部接続アセンブリ20aがあり、2つの端部接続アセンブリ20aは、主軸アセンブリ1の軸方向に離間しており、例えば、主軸アセンブリ1の上部および底部にそれぞれ接続されてもよい。中間接続アセンブリ20bは、第1のハウジング10、主軸アセンブリ1、および第2のハウジング30に接続される。中間接続アセンブリ20bは、2つの端部接続アセンブリ20aの間に位置される。第1の支持プレート21および第2の支持プレート22は、複数の接続アセンブリ(すなわち、2つの端部接続アセンブリ20aおよび中間接続アセンブリ20b)の一方の側に位置され、第1の遮蔽プレート23および第2の遮蔽プレート24は、複数の接続アセンブリ(アセンブリ20aおよびアセンブリ20b)の他方の側に位置される。
【0076】
第1の支持プレート21は、主軸アセンブリ1の側であって第1のハウジング10に面する側に位置され、第1の支持プレート21は、端部接続アセンブリ20aに接続される。いくつかの実施形態では、第1の支持プレート21は、中間接続アセンブリ20bに代替的に接続されてもよい。第2の支持プレート22は、主軸アセンブリ1の側であって第2のハウジング30に面する側に位置され、第2の支持プレート22は、端部接続アセンブリ20aに接続される。いくつかの実施形態では、第2の支持プレート22は、中間接続アセンブリ20bに代替的に接続されてもよい。
【0077】
第1のハウジング10は第1の支持面101を有し、第1の支持面101はフレキシブルディスプレイ200を支持するように構成される。第2のハウジング30は第2の支持面301を有し、第2の支持面301はフレキシブルディスプレイ200を支持するように構成される。第1のハウジング10および第2のハウジング30が互いに対して平坦状態に展開されると、第1の支持面101は、フレキシブルディスプレイ200がより平坦になってユーザ体験を向上させるように、フレキシブルディスプレイ200をより良く支持するために、第2の支持面301と同一平面になる。
【0078】
主軸アセンブリ1は、支持面11を有する。第1のハウジング10および第2のハウジング30が互いに対して平坦状態に展開されると、主軸アセンブリ1の支持面11は、第1の支持プレート21および第2の支持プレート22に対して部分的に露出される。第1の支持プレート21、主軸アセンブリ1、および第2の支持プレート22は、フレキシブルディスプレイ200がより平坦であり、外力の接触によって容易に損傷せず、フレキシブルディスプレイ200の信頼性を向上させるように、フレキシブルディスプレイ200の屈曲部2002を共に支持することができる。図4に示されるように、第1のハウジング10および第2のハウジング30が中間状態にあるとき、主軸アセンブリ1の支持面11は第1の支持プレート21および第2の支持プレート22に対して部分的に露出され、主軸アセンブリ1の支持面11の露出面積は平坦状態での露出面積よりも広く、主軸アセンブリ1の支持面11、第1の支持プレート21、および第2の支持プレート22はフレキシブルディスプレイ200の屈曲部2002を共に支持する。図6に示されるように、第1のハウジング10および第2のハウジング30が互いに対して閉状態に折り畳まれたとき、主軸アセンブリ1の支持面11は、第1の支持プレート21および第2の支持プレート22に対して完全に露出され、主軸アセンブリ1の支持面11はフレキシブルディスプレイ200の屈曲部2002を支持する。
【0079】
例えば、主軸アセンブリ1の支持面11は円弧状である。この場合、第1のハウジング10および第2のハウジング30が互いに対して閉状態に展開されると、主軸アセンブリ1は、フレキシブルディスプレイ200の屈曲部2002に完全な半円またはほぼ半円の支持体を提供することができ、これは、閉形態のフレキシブルディスプレイ200により最適化された支持が提供され得るように、フレキシブルディスプレイ200の屈曲部2002の理想的な閉形態と一致する。主軸アセンブリ1の支持面11の中心角は、フレキシブルディスプレイ200をより良く支持するために、150°から180°の範囲内であり得る。
【0080】
本出願のこの実施形態では、主軸アセンブリ1の支持面11が円弧状である2つの場合があることが理解されよう。1つは、主軸アセンブリ1の支持面11が標準的な円弧状であることであり、もう1つは、主軸アセンブリ1の支持面11全体がほぼ円弧状であることである。いくつかの他の実施形態では、主軸アセンブリ1の支持面11は、代替的に別の形状を有してもよい。例えば、主軸アセンブリ1の支持面11は、電子デバイスを携帯および載置するのにより便利なように、閉状態での折り畳み装置100の幅を低減するために、半楕円形に設定される。主軸アセンブリ1の支持面の形状は、本出願のこの実施形態では、厳密に限定されない。
【0081】
図9は、別の角度からの図2に示される折り畳み装置100の構造の概略図である。図9の折り畳み装置100の画角は、図2の折り畳み装置100の画角が反転された後に得られる画角である。
【0082】
いくつかの実施形態では、第1の遮蔽プレート23は、主軸アセンブリ1の側であって第1のハウジング10に面する側に位置され、第1の遮蔽プレート23は端部接続アセンブリ20aに接続される。いくつかの実施形態では、第1の遮蔽プレート23は、中間接続アセンブリ20bに代替的に接続されてもよい。第2の遮蔽プレート24は、主軸アセンブリ1の側であって第2のハウジング30に面する側に位置され、第2の遮蔽プレート24は、端部接続アセンブリ20aに接続される。いくつかの実施形態では、第2の遮蔽プレート24は、中間接続アセンブリ20bに代替的に接続されてもよい。
【0083】
主軸アセンブリ1は、遮蔽面12を有する。第1のハウジング10および第2のハウジング30が互いに対して平坦状態に展開されると、主軸アセンブリ1の遮蔽面12は、第1の遮蔽プレート23および第2の遮蔽プレート24に対して露出される。第1の遮蔽プレート23は、第1のハウジング10と主軸アセンブリ1との間に位置され、第1のハウジング10と主軸アセンブリ1との間の隙間を遮蔽することができる。第2の遮蔽プレート24は、第2のハウジング30と主軸アセンブリ1との間に位置され、第2のハウジング30と主軸アセンブリ1との間の隙間を遮蔽することができる。したがって、第1の遮蔽プレート23、主軸アセンブリ1、および第2の遮蔽プレート24は、回転機構20が平坦状態において自己遮蔽を実現できるように、第1のハウジング10と第2のハウジング30との間の隙間を共に遮蔽することができる。このようにして、外観の完全性が向上され、折り畳み装置100の信頼性を保証するために、埃、雑多なものなどが外部から回転機構20に侵入するリスクも低減され得る。
【0084】
図10は、図2に示される折り畳み装置100の部分分解部分構造の概略図である。
【0085】
いくつかの実施形態では、主軸アセンブリ1の外部と連通する複数の移動空間が主軸アセンブリ1の内側に形成され、回転機構20の複数の接続アセンブリ(アセンブリ20aおよびアセンブリ20b)は、主軸アセンブリ1に接続するためにこれらの移動空間内に移動可能に配置される。回転機構20全体の回転中心は、主軸アセンブリ1の軸方向と平行であり、主軸アセンブリ1は、主軸アセンブリ1の軸方向に延在する。
【0086】
いくつかの実施形態では、2つの端部接続アセンブリ20aの構造は、互いに対して鏡面対称である。この場合、回転機構20の全体構造が単純であり、加工コストが低くなるように、2つの端部接続アセンブリ20aの構造は同じである。2つの端部接続アセンブリ20aは鏡面対称に配置されているので、折り畳み装置100の回転プロセスの間、2つの端部接続アセンブリ20aと主軸アセンブリ1との間、2つの端部接続アセンブリ20aと第1のハウジング10との間、および2つの端部接続アセンブリ20aと第2のハウジング30との間の応力は均一である。これは、折り畳み装置100の信頼性を向上させるのに役立つ。いくつかの他の実施形態では、2つの端部接続アセンブリ20aは、代替的に異なっていてもよい。
【0087】
中間接続アセンブリ20bの構造は、端部接続アセンブリ20aの構造よりも単純である。回転機構20において、2つの端部接続アセンブリ20aは、一次接続および制御機能を実装し、中間接続アセンブリ20bは、二次接続および制御機能を実装する。いくつかの他の実施形態では、回転機構20には中間接続アセンブリ20bが設けられなくてもよい。いくつかの他の実施形態では、代替的に、回転機構20において、中間接続アセンブリは一次接続アセンブリに設定されてもよく(例えば、接続アセンブリの構造については、図10の端部接続アセンブリ20aの構造を参照)、端部接続アセンブリは、二次接続アセンブリに設定されてもよい(例えば、接続アセンブリの構造については、図10の中間接続アセンブリ20bを参照)。いくつかの他の実施形態では、本出願のこの実施形態において、1つの端部接続アセンブリ20aのみが配置されてもよく、端部接続アセンブリ20aは、主軸アセンブリ1の中央、第1のハウジング10の中央、および第2のハウジング30の中央に接続される。回転機構20の構造は、複数の組み合わせおよび変形方法を有してもよいことが理解されよう。これは、本出願のこの実施形態において特に限定されない。
【0088】
図11は、図10に示される主軸アセンブリ1の分解構造の概略図である。図12は、別の角度からの図11に示される外主軸14の構造の概略図である。
【0089】
いくつかの実施形態では、主軸アセンブリ1は、外主軸14、内主軸15、および遮蔽プレート16を含む。外主軸14は内主軸15の一方の側に締結され、遮蔽プレート16は内主軸15の他方の側に締結される。主軸アセンブリ1の支持面11は、外主軸14上に形成され、内主軸15から離れる方に面するように配置される。主軸アセンブリ1の遮蔽面12は、遮蔽プレート16上に形成され、外主軸14から離れる方に面するように配置される。いくつかの実施形態では、遮蔽プレート16および内主軸15は、組み立てられた状態で互いに締結されてもよい。いくつかの他の実施形態では、遮蔽プレート16および内主軸15は、代替的に、一体に形成された機械部品であってもよい。
【0090】
複数の三次元空間構造が、内主軸15および外主軸14の両方に配置される。これらの構造は、主軸アセンブリ1への接続を実施するために、内主軸15および外主軸14が組み立てられた後、内主軸15および外主軸14が複数の移動空間を共に形成することができ、複数の接続アセンブリ(アセンブリ20aおよびアセンブリ20b)の機械部品が主軸アセンブリ1の複数の移動空間に移動可能に配置されるように設計される。内主軸15および外主軸14の分割設計は、主軸アセンブリ1の製造難度を低減し、主軸アセンブリ1の製造精度および製品歩留まりを向上させるのに役立つ。
【0091】
いくつかの実施形態では、図11に示されるように、内主軸15は、内主軸体151、複数の溝152、複数の突起153、2つの端部ストッパ154、および複数の締結孔155を含む。複数の溝152および複数の突起153は内主軸体151上に形成され、複数の溝152および複数の突起153は、複数の三次元空間構造を形成するために、互いに組み合わせられる。2つの端部ストッパ154は、内主軸体151の2つの端部に締結される。複数の締結孔155は、内主軸体151上に形成される。いくつかの溝152、いくつかの突起153、およびいくつかの締結孔155が、図11に概略的に記されている。
【0092】
図12に示されるように、外主軸14は、外主軸体141、2つの制限フランジ142、複数の溝143、複数の突起144、および複数の締結孔145を含む。2つの制限フランジ142は、互いに離間し、外主軸体141の両側にそれぞれ固定され、制限フランジ142は、主軸アセンブリ1の延伸方向に延在する。複数の溝143および複数の突起144は外主軸体141上に形成され、複数の溝143および複数の突起144は、複数の三次元空間構造を形成するために、互いに組み合わせられる。複数の締結孔145は、外主軸体141上に形成される。いくつかの溝143、いくつかの突起144、およびいくつかの締結孔145が、図12に概略的に記されている。
【0093】
外主軸14および内主軸15は互いに締結され、外主軸体141および内主軸体151は互いに接触し、内主軸15の端部ストッパ154は露出される。外主軸14の複数の締結孔155は内主軸15の複数の締結孔145に揃えられ、内主軸15および外主軸14は、ファスナ(図示せず)を使用して締結される。ファスナは、ねじ、ボルト、リベット、ドエルピンなどを含むが、これらに限定されない。外主軸14の複数の三次元空間構造および内主軸15の複数の三次元空間構造は、主軸アセンブリ1の複数の移動空間を共に形成する。例えば、複数の移動空間のいくつかは構造が同じであり、複数の移動空間のいくつかは構造が異なる。異なる構造を有する移動空間は、主軸アセンブリ1と複数の接続アセンブリ(アセンブリ20aおよびアセンブリ20b)との間の接続構造がより柔軟で多様化されるように、異なる構造を有する機械部品と協働するために使用される。同じ構造を有する移動空間は、同じ構造を有する機械部品と共同するために使用され、これは、主軸アセンブリ1および接続アセンブリの設計難度およびコストを低減するのに役立つ。
【0094】
いくつかの実施形態では、図11に示されるように、内主軸15のいくつかの突起153は、接続構造の信頼性を向上させるために、対応する移動空間内に配置された機械部品を、主軸アセンブリ1の軸方向に制限するように構成された、制限溝1531を有する。いくつかの制限溝1531が、図11に概略的に記されている。図12に示されるように、制限溝1431は、接続構造の信頼性を向上させるために、対応する移動空間内に配置された機械部品を、主軸アセンブリ1の軸方向に制限するように構成された、外主軸14のいくつかの溝143の溝壁上に配置される。いくつかの制限溝1431が、図12に概略的に記されている。同じ移動空間内に1つの制限溝(1531/1431)が配置されているとき、機械部品は、主軸アセンブリ1の軸方向に制限され得ることが理解されよう。いくつかの他の実施形態では、2つの制限溝(1531および1431)が、同じ移動空間内に代替的に配置されてもよい。これは、本出願のこの実施形態において特に限定されない。
【0095】
いくつかの実施形態では、図12に示されるように、外主軸14のいくつかの突起144は、制限機能を有する。これらの突起144は、主軸アセンブリ1の移動空間内に位置され、回転機構20および折り畳み装置100の信頼性がより高くなるように、接続アセンブリ(アセンブリ20aおよびアセンブリ20b)と主軸アセンブリ1との間の接続および運動の信頼性を向上させるように、機械部品が主軸アセンブリ1から誤ってはずれるのを防止するために、接続アセンブリ(アセンブリ20aおよびアセンブリ20b)の機械部品を制限するように構成される。主軸アセンブリ1では、突起は、制限機能のために内主軸15上に代替的に配置されてもよいことが理解されよう。
【0096】
図13は、図10に示される主軸アセンブリ1が線A-Aに沿って切断された構造の概略図であり、図14は、図10に示される主軸アセンブリ1が線B-Bに沿って切断された構造の概略図であり、図15は、図10に示される主軸アセンブリ1が線C-Cに沿って切断された構造の概略図であり、図16は、図10に示される主軸アセンブリ1が線D-Dに沿って切断された構造の概略図であり、図17は、図10に示される主軸アセンブリ1が線E-Eに沿って切断された構造の概略図である。
【0097】
例えば、この実施形態では、異なる機械部品と協働するように構成された、主軸アセンブリ1上に形成された異なる形状を有する複数の移動空間がある。
【0098】
図13に示されるように、外主軸14および内主軸15は、円弧状溝131を共に囲む。円弧状溝131の円中心は、移動空間を形成するために、内主軸15に近く、外主軸14から離れている。いくつかの実施形態では、移動空間は、円弧状溝131と連通する制限溝1531をさらに含んでもよい。制限溝1531は、内主軸15上に形成される。いくつかの実施形態では、外主軸14は、制限機能を有する突起144をさらに含んでもよく、突起144は、移動空間内に配置された機械部品を制限するために、円弧状溝131内に延在する。
【0099】
図14に示されるように、外主軸14および内主軸15は、円弧状溝131を共に囲む。円弧状溝131の円中心は、移動空間を形成するために、内主軸15に近く、外主軸14から離れている。図13に示される円弧状溝131および図14に示される円弧状溝131は、ペアで配置される。いくつかの実施形態では、移動空間は、円弧状溝131と連通する制限溝1531をさらに含んでもよい。制限溝1531は、内主軸15上に形成される。いくつかの実施形態では、外主軸14は、制限機能を有する突起144をさらに含んでもよく、突起144は、移動空間内に配置された機械部品を制限するために、円弧状溝131内に延在する。
【0100】
図15に示されるように、外主軸14および内主軸15は、円弧状溝131を共に囲む。円弧状溝131の円中心は、移動空間を形成するために、外主軸14に近く、内主軸15から離れている。いくつかの実施形態では、移動空間は、円弧状溝131と連通する制限溝1431をさらに含んでもよい。制限溝1431は、外主軸14上に形成される。いくつかの実施形態では、外主軸14は、制限機能を有する突起144をさらに含んでもよく、突起144は、移動空間内に配置された機械部品を制限するために、円弧状溝131内に延在する。
【0101】
図16に示されるように、外主軸14および内主軸15は、円弧状溝131を共に囲む。円弧状溝131の円中心は、移動空間を形成するために、外主軸14に近く、内主軸15から離れている。図15に示される円弧状溝131および図16に示される円弧状溝131は、ペアで配置される。いくつかの実施形態では、移動空間は、円弧状溝131と連通する制限溝1431をさらに含んでもよい。制限溝1431は、外主軸14上に形成される。いくつかの実施形態では、外主軸14は、制限機能を有する突起144をさらに含んでもよく、突起144は、移動空間内に配置された機械部品を制限するために、円弧状溝131内に延在する。
【0102】
言い換えると、主軸アセンブリ1の内主軸15および外主軸14は、複数の円弧状溝131を共に囲む。異なる場所にある円弧状溝131は、接続アセンブリ(アセンブリ20aおよびアセンブリ20b)の異なる機械部品に接続されてもよい。
【0103】
図17に示されるように、外主軸14および内主軸15は、M字形溝132を共に囲み、M字形溝132の側壁上に2つの離間した陥凹溝133が形成され、M字形溝132および2つの陥凹溝133は、移動空間を共に形成する。
【0104】
本出願のこの実施形態における主軸アセンブリ1は、別の構造を代替的に有してもよいことが理解されよう。これは、本出願では厳密に限定されない。
【0105】
図18は、別の角度からの図10に示される端部接続アセンブリ20aの構造の概略図であり、図19は、図18に示される端部接続アセンブリ20aの部分分解構造の概略図である。
【0106】
いくつかの実施形態では、回転機構20の端部接続アセンブリ20aは、第1の固定ブラケット31、第2の固定ブラケット32、第1の伝達アーム4、第1の回転アーム5、第2の伝達アーム6、および第2の回転アーム7を含む。いくつかの実施形態では、回転機構20は、第1の制限構成要素81および第2の制限構成要素82をさらに含んでもよい。いくつかの実施形態では、回転機構20は、第1の同期スイングアーム91および第2の同期スイングアーム92をさらに含んでもよい。
【0107】
図20は、図19に示される端部接続アセンブリ20aの第1の固定ブラケット31の分解構造の概略図である。
【0108】
いくつかの実施形態では、第1の固定ブラケット31は、第1の固定ベース311および第1のファスナ312を含む。第1のファスナ312は、第1の固定ベース311に締結され、第1の固定ベース311と共に第1の円弧状溝313を囲む。例えば、第1のファスナ312および第1の固定ベース311は、ファスナを使用して互いに締結されてもよい。
【0109】
この実施形態では、第1の固定ベース311および第1のファスナ312が別々に製造され、次いで第1の固定ベース311および第1のファスナ312が第1の固定ブラケット31に組み立てられる加工方法が使用される。これは、第1の固定ブラケット31の加工難度を低減し、第1の固定ブラケット31の製品歩留まりを向上させるのに役立つ。いくつかの他の実施形態では、第1の固定ブラケット31は、代替的に、一体に形成された機械部品であってもよい。
【0110】
いくつかの実施形態では、図20に示されるように、第1のファスナ312は、第1の円弧状溝313を囲むために使用される円弧面を有し、制限溝3121は、円弧面の中間部に形成され、接続構造の信頼性を向上させるために、第1の円弧状溝313に配置された機械部品を、主軸アセンブリ1の軸方向に制限するように構成される。いくつかの他の実施形態では、制限溝は、第1の固定ベース311の円弧面であって第1の円弧状溝313を囲むために使用される円弧面上に代替的に形成されてもよい。例えば、第1のファスナ312は、第1の円弧状溝313に配置された機械部品が第1の円弧状溝313から誤って外れるのを防止するように構成された停止ブロック3122をさらに有してもよい。
【0111】
図20に示されるように、いくつかの実施形態では、第1の固定ブラケット31の第1の固定ベース311上に、第1の摺動スロット314および第1の収容スロット315がさらにあってもよく、第1の収容スロット315は第1の摺動スロット314と連通する。いくつかの実施形態では、第1の摺動スロット314の側壁上に凹状の案内空間3141があってもよい。いくつかの実施形態では、第1の固定ブラケット31の第1の固定ベース311上に第3の摺動スロット316がさらにあってもよく、第3の摺動スロット316のスロット壁上に凹状の案内空間3161がある。第3の摺動スロット316の案内空間3161の案内方向は、第1の摺動スロット314の案内空間3141の案内方向と同じである。
【0112】
この実施形態では、第1の摺動スロット314、第3の摺動スロット316、および第1の円弧状溝313はすべて同じ機械部品上に形成され、第1の固定ベース311は一体の機械部品であることが理解されよう。いくつかの他の実施形態では、第1の摺動スロット314、第3の摺動スロット316、および第1の円弧状溝313は、異なる機械部品上に代替的に形成されてもよく、第1の固定ベース311は複数の機械部品を含んでもよい。これは、本出願では厳密に限定されない。
【0113】
図20に示されるように、いくつかの実施形態では、第1の固定ブラケット31の第1の固定ベース311は、複数の締結孔3111を有する。回転機構20では、第1の固定ブラケット31は、複数のファスナを使用して、第1のハウジング10に締結されてもよい。いくつかの実施形態では、第1の固定ブラケット31は、位置決め突起3112をさらに有してもよく、位置決め突起3112は、第1の固定ブラケット31と第1のハウジング10との間の接続構造の組み立て精度および安定性がより高くなるように、第1のハウジング10と協働するように構成される。
【0114】
図21は、図19に示される端部接続アセンブリ20aの第2の固定ブラケット32の分解構造の概略図である。
【0115】
いくつかの実施形態では、第2の固定ブラケット32の構造は、第1の固定ブラケット31の構造と同様である。例えば、第2の固定ブラケット32は、第2の固定ベース321および第2のファスナ322を含む。第2のファスナ322は、第2の固定ベース321に締結され、第2の固定ベース321と共に第2の円弧状溝323を囲む。第2のファスナ322の構造は、第1のファスナ312の構造と同じであってもよい。
【0116】
第2の固定ブラケット32の第2の固定ベース321上には第2の摺動スロット324および第2の収容スロット325がさらにあってもよく、第2の収容スロット325は第2の摺動スロット324と連通する。第2の摺動スロット324の側壁上に凹状の案内空間3241があってもよい。第2の摺動スロット324および第2の収容スロット325の構造は、第1の固定ブラケット31の第1の摺動スロット314および第1の収容スロット315の構造と同じであってもよい。第2の固定ブラケット32の第2の固定ベース321上には第4の摺動スロット326がさらにあってもよく、第4の摺動スロット326のスロット壁上に凹状の案内空間3261がある。第4の摺動スロット326の構造は、第1の固定ブラケット31の第2の摺動スロット324の構造と同じであってもよい。
【0117】
第2の固定ブラケット32上の複数のスロットの場所は、第1の固定ブラケット31上の複数のスロットの場所とは異なっていてもよい。例えば、第2の固定ブラケット32上の複数のスロットは、回転機構20の空間利用率を向上させるために、第2の固定ブラケット32および第1の固定ブラケット31に接続された複数の機械部品が主軸アセンブリ1の軸方向に配置され得るように、主軸アセンブリ1の軸方向と平行な方向に、第1の固定ブラケット31上の複数のスロットと互い違いに配置されてもよい。
【0118】
図22は、図19に示される端部接続アセンブリ20aの第1の制限構成要素81の構造の概略図であり、図23は、図22に示される第1の制限構成要素81の分解構造の概略図である。
【0119】
いくつかの実施形態では、第1の制限構成要素81は、第1のブラケット811および第1の弾性部品812を含む。第1のブラケット811は、剛性構造であり、外力の下で容易に変形しない。第1のブラケット811は、制御部品8111および当接部品8112を含む。当接部品8112は、機械部品を制限するために、外部の機械部品に当接するように構成される。制御部品8111は、当接部品8112の場所を制御するように構成される。例えば、制御部品8111は、基板8113および複数の案内柱8114を含み、複数の案内柱8114は、基板8113の一方の側に締結され、互いに離間している。当接部品8112は、基板8113の他方の側に締結される。第1の弾性部品812は、弾性構造であり、外力の下で容易に変形する。第1の弾性部品812の一端は、第1のブラケット811の制御部品8111上に配置される。例えば、第1の弾性部品812は複数のばね8121を含んでもよく、複数のばね8121は、複数の案内柱8114上に一対一対応でスリーブが付けられている。図18図20、および図22を参照されたい。第1の制限構成要素81は、第1の固定ブラケット31の第1の収容スロット315内に配置される。第1の弾性部品812の他端(すなわち、制御部品8111から離れた端部)は、第1の収容スロット315のスロット壁に当接し、第1の弾性部品812は圧縮状態にあり、第1のブラケット811の当接部品8112は、第1の摺動スロット314内に部分的に延在する。
【0120】
いくつかの実施形態では、第1の制限構成要素81は第1の弾性部品813をさらに含むことができ、第1の弾性部品813は、第1のブラケット811の当接部品8112上に配置される。第1の弾性部品813は、クッション性を実現するために、外力を受けたとき、第1の弾性部品813が変形を通じて衝撃力を吸収することができるように、低剛性の材料(例えば、ゴム)で作られてもよい。第1の制限構成要素81では、制限構造の信頼性を向上させるために、当接部品8112と機械部品との間の応力を緩和するために、第1の弾性部品813が配置される。
【0121】
いくつかの実施形態では、第1の制限構成要素81の第1のブラケット811は、位置決め部品8115をさらに含むことができる。位置決め部品8115は、当接部品8112の下方に締結され、当接部品8112に対して制御部品8111から離れる方向に突出する。機械部品が当接部品8112に当接すると、位置決め部品8115は、制限構造の信頼性を向上させるために、機械部品を位置決めおよび支持することができる。
【0122】
いくつかの実施形態では、第2の制限構成要素82の構造は、制限機能を実行するために、第1の制限構成要素81の構造と同様または同じであってもよい。
【0123】
図24は、図19に示される端部接続アセンブリ20aの第1の伝達アーム4の構造の概略図である。
【0124】
いくつかの実施形態では、第1の伝達アーム4は、摺動端41および回転端42を含み、第1の伝達アーム4の摺動端41および回転端42は、互いに締結される。例えば、第1の伝達アーム4は、一体に形成された機械部品であってもよい。
【0125】
いくつかの実施形態では、第1の伝達アーム4の摺動端41には第1の陥凹領域411および第2の陥凹領域412があり、第2の陥凹領域412は、第1の陥凹領域411と第1の伝達アーム4の回転端42との間に位置される。第1の伝達アーム4の摺動端41は、外周側に第1のフランジ413を含む。第1の陥凹領域411および第2の陥凹領域412は、第1のフランジ413上に形成される。
【0126】
図18図20、および図24を参照されたい。第1の伝達アーム4の摺動端41は第1の摺動スロット314内に配置され、第1のフランジ413は第1の摺動スロット314の案内空間3141に配置される。この実施形態では、第1の摺動スロット314の案内空間3141は、第1の伝達アーム4の摺動端41が第1の摺動スロット314の摺動方向に案内され得るように、第1の伝達アーム4の第1のフランジ413と協働する。このようにして、第1の伝達アーム4と第1の固定ブラケット31との間の相対摺動動作が実施しやすくなり、制御精度がより高くなる。
【0127】
第1の制限構成要素81は、大きな外力が印加されないときに第1の伝達アーム4および第1の固定ブラケット31が予め設定された相対位置関係を維持することができ、回転機構20が予め設定された角度に留まることができ、回転機構が平坦状態または閉状態を維持することができるように、第1の伝達アーム4を制限するために第1の伝達アーム4の摺動端41にクランプされる。このようにして、折り畳み装置100および電子デバイス1000のユーザ体験が改善される。いくつかの実施形態では、第1のハウジング10および第2のハウジング30が互いに対して平坦状態に展開されると、第1の制限構成要素81は、第1の陥凹領域411内に部分的にクランプされる。第1のハウジング10および第2のハウジング30が互いに対して閉状態に折り畳まれると、第1の制限構成要素81は、第2の陥凹領域412内に部分的にクランプされる。
【0128】
図18図23、および図24を参照されたい。例えば、第1の制限構成要素81の第1のブラケット811の当接部品8112は、第1の伝達アーム4の摺動端41にクランプされる。第1の制限構成要素81の第1の弾性部品812が外力の下で変形することができるので、第1の制限構成要素81は、第1の制限構成要素81と第1の伝達アーム4の摺動端41との間の制限の信頼性を向上させるために、第1の伝達アーム4の摺動端41に対して第1の陥凹領域411と第2の陥凹領域412との間で滑らかに移動することができる。
【0129】
第1の弾性部品813は第1のブラケット811の当接部品8112上にスリーブが付けられているため、第1の制限構成要素81は、クッション機能を有する第1の弾性部品813を使用して、第1の伝達アーム4の摺動端41に当接する。これは、長時間の相対運動で第1のブラケット811および第1の伝達アーム4を摩耗するリスクを低減し、第1の制限構成要素81の制限信頼性を向上させ、回転アセンブリの信頼性を向上させるのに役立つ。
【0130】
例えば、第1の伝達アーム4の第1のフランジ413の2つの隣接面は、第1のフランジ413が第1のブラケット811の位置決め部品8115に対して摺動できるように、第1のブラケット811の当接部品8112および第1のブラケット811の位置決め部品8115にそれぞれ当接する。第1のブラケット811の位置決め部品8115は、回転アセンブリの信頼性を向上させるために、第1の制限構成要素81と第1の伝達アーム4の摺動端41との間の制限接続関係がより確実になるように配置される。
【0131】
いくつかの実施形態では、図24に示されるように、第1の伝達アーム4の回転端42は円弧状である。図13および図24を参照されたい。第1の伝達アーム4の回転端42は、第1の伝達アーム4が主軸アセンブリ1に回転可能に接続されるように、主軸アセンブリ1の円弧状溝131のうちの1つに配置されてもよい。この場合、第1の伝達アーム4が主軸アセンブリ1に対してその回りを回転する回転中心は、内主軸15に近く、外主軸14から離れている。
【0132】
この実施形態では、第1の伝達アーム4は、仮想軸を使用して、主軸アセンブリ1に回転可能に接続される。回転可能な接続部は、単純な構造を有し、小さな空間を占有する。これは、折り畳み装置100および電子デバイス1000がより軽量かつ薄くなるように、回転機構20の厚さを低減するのに役立つ。いくつかの他の実施形態では、第1の伝達アーム4は、物理軸を使用して、主軸アセンブリ1に代替的に接続されてもよい。これは、本出願のこの実施形態において特に限定されない。
【0133】
第1の伝達アーム4の回転端42は、制限隆起421および制限突起422を含み、制限隆起421は回転端42の内側に形成され、制限突起422は回転端42の末端部に形成される。制限隆起421は、第1の伝達アーム4および主軸アセンブリ1の相互制限が主軸アセンブリ1の軸方向に実施されるように、主軸アセンブリ1の制限溝1531(図13参照)と協働するように構成される。制限突起422は、第1の伝達アーム4が主軸アセンブリ1から誤ってはずれるのを防止するために、制限機能を有する主軸アセンブリ1の突起144(図13参照)と協働するように構成される。
【0134】
いくつかの実施形態では、図18および図19に示されるように、第2の伝達アーム6の構造は、第1の伝達アーム4の構造と同じであってもよい。第2の伝達アーム6は、摺動端61および回転端62を含む。第2の伝達アーム6の摺動端61は、第2の固定ブラケット32に摺動可能に接続される。第2の伝達アーム6の摺動端61は、第2の固定ブラケット32の第2の摺動スロット324内に配置されてもよい。第2の制限構成要素82は、第2の固定ブラケット32上に配置されてもよく、第2の制限構成要素82は、第2の伝達アーム6の摺動端61と第2の固定ブラケット32との間の相対運動を制限するように構成される。第2の伝達アーム6の回転端62は、主軸アセンブリ1に回転可能に接続される。
【0135】
図14および図19を参照されたい。第2の伝達アーム6の回転端62は、円弧状であり、主軸アセンブリ1の円弧状溝131のうちの1つに配置される。この場合、第2の伝達アーム6が主軸アセンブリ1に対してその回りを回転する回転中心は、内主軸15に近く、外主軸14から離れている。この実施形態では、第2の伝達アーム6は、仮想軸を使用して、主軸アセンブリ1に回転可能に接続される。いくつかの他の実施形態では、第1の伝達アーム4は、物理軸を使用して、主軸アセンブリ1に代替的に接続されてもよい。これは、本出願のこの実施形態において特に限定されない。
【0136】
図25は、図19に示される端部接続アセンブリ20aの第1の回転アーム5の構造の概略図である。
【0137】
いくつかの実施形態では、第1の回転アーム5の両端は回転端である。第1の回転アーム5の一端であって第1の固定ブラケット31に回転可能に接続された一端51は、円弧状であり、第1の円弧状溝313に配置される。例えば、第1の回転アーム5の一端51は、制限隆起511および制限突起512を含む。制限隆起511は、第1の円弧状溝313の制限溝3121と協働するように構成される。制限突起512は、第1の固定ブラケット31の停止ブロック3122と協働するように構成される。
【0138】
図25および図15を参照されたい。第1の回転アーム5の一端であって主軸アセンブリ1に回転可能に接続された一端52は、円弧状であり、主軸アセンブリ1の円弧状溝131に配置される。この場合、第1の回転アーム5が主軸アセンブリ1に対してその回りを回転する回転中心は、外主軸14に近く、内主軸15から離れている。例えば、第1の回転アーム5の端部52は、制限隆起521および制限突起522を含む。制限隆起521は、主軸アセンブリ1の制限溝1431と協働するように構成される。制限突起522は、主軸アセンブリ1の制限突起144と協働するように構成される。
【0139】
この実施形態では、第1の回転アーム5は、ほぼ「W」形状である。第1の回転アーム5は、仮想軸を使用して第1の固定ブラケット31に接続され、第1の回転アーム5は、仮想軸を使用して主軸アセンブリ1にも接続される。このように、回転可能な接続部は、単純な構造を有し、小さな空間を占有する。これは、折り畳み装置100および電子デバイス1000がより軽量かつ薄くなるように、回転機構20の厚さを低減するのに役立つ。いくつかの他の実施形態では、第1の回転アーム5は、物理軸を使用して第1の固定ブラケット31に代替的に接続されてもよく、第1の回転アーム5は、は、物理軸を使用して主軸アセンブリ1に代替的に接続されてもよい。これは、本出願のこの実施形態において特に限定されない。
【0140】
いくつかの実施形態では、図18および図19に示されるように、第2の回転アーム7の構造は、第1の回転アーム5の構造と同じであってもよい。第2の回転アーム7の両端は回転端である。第2の回転アーム7は、ほぼ「W」形状である。第2の回転アーム7の一端であって第2の固定ブラケット32に回転可能に接続された一端71は、円弧状であり、第2の円弧状溝323に配置される。図16および図19を参照されたい。第2の回転アーム7の一端であって主軸アセンブリ1に回転可能に接続された一端72は、円弧状であり、主軸アセンブリ1の円弧状溝131に配置される。この場合、第2の回転アーム7が主軸アセンブリ1に対してその回りを回転する回転中心は、外主軸14に近く、内主軸15から離れている。この実施形態では、第2の回転アーム7は、仮想軸を使用して、第2の固定ブラケット32および主軸アセンブリ1に回転可能に別々に接続される。いくつかの他の実施形態では、第2の回転アーム7は、物理軸を使用して、第2の固定ブラケット32および主軸アセンブリ1に回転可能に代替的に別々に接続される。これは、本出願のこの実施形態において特に限定されない。
【0141】
図26は、図19に示される端部接続アセンブリ20aの第1の同期スイングアーム91の構造の概略図である。
【0142】
いくつかの実施形態では、第1の同期スイングアーム91は、回転端911および可動端912を含む。第1の同期スイングアーム91の回転端911は、主軸アセンブリ1に回転可能に接続され、第1の同期スイングアーム91の可動端912は、第1の固定ブラケット31に移動可能に接続される。第1のハウジング10および第2のハウジング30が互いに対して折り畳まれるかまたは展開されるとき、第1の同期スイングアーム91の可動端912は、第1の固定ブラケット31に対して摺動および回転する。
【0143】
例えば、第1の同期スイングアーム91の回転端911は、第1の回転体9111、第1の回転軸9112、および第1のギア9113を含む。第1の回転体9111は、背中合わせに配置された前端面および後端面、ならびに前端面と後端面との間に接続された外周側端面を含む。第1のギア9113は、第1の回転体9111の外周側端面に締結される。第1の回転軸9112は、第1の回転体9111の前端面および/または後端面に締結される。本出願の実施形態では、「Aおよび/またはB」は、「A」、「B」、ならびに「AおよびB」の3つの場合を含む。いくつかの実施形態では、第1の回転軸9112は2つの部品を含み、2つの部品は、第1の回転軸9112を使用して別の構造に回転可能に接続されたときに第1の同期スイングアーム91が改善されたバランスおよび安定性を有するように、第1の回転体9111の前端面および後端面にそれぞれ締結される。いくつかの他の実施形態では、第1の回転軸9112は1つの部品を含み、第1の回転軸9112は、第1の同期スイングアーム91の空間に対する要件を縮小するために、第1の回転体9111の前端面または後端面に締結される。第1の回転軸9112は、主軸アセンブリ1に回転可能に接続されるように構成される。第1の同期スイングアーム91は、主軸アセンブリ1のM字形溝132(図17に示される)のうちの1つに配置されてもよく、第1の回転軸9112は、M字形溝132の1つの陥凹溝133に配置される。この実施形態では、第1の同期スイングアーム91の回転端911は、物理軸を使用して、主軸アセンブリ1に回転可能に接続される。いくつかの他の実施形態では、第1の同期スイングアーム91の回転端911は、仮想軸を使用して、主軸アセンブリ1に代替的に回転可能に接続される。これは、本出願のこの実施形態において特に限定されない。
【0144】
例えば、第1の同期スイングアーム91の可動端912は、第3の回転体9121および第3の回転軸9122を含み、第3の回転軸9122は、第3の回転体9121の前端面および/または後端面に締結される。第1の同期スイングアーム91の可動端912は、第1の固定ブラケット31の第3の摺動スロット316に配置されてもよく、第3の回転軸9122は、第3の摺動スロット316の案内空間3161に配置されてもよい。第1の同期スイングアーム91の可動端912は、第1の固定ブラケット31に対して摺動および回転することができる。
【0145】
この実施形態では、第3の摺動スロット316の案内空間3161は、第1の同期スイングアーム91の可動端912が第3の摺動スロット316の摺動方向に案内され得るように、第1の同期スイングアーム91の第1の回転軸9112と協働する。このようにして、第1の同期スイングアーム91と第1の固定ブラケット31との間の相対運動動作が実施しやすくなり、制御精度がより高くなる。
【0146】
図18および図19に示されるように、例えば、第2の同期スイングアーム92は、回転端921および可動端922を含み、第2の同期スイングアーム92の回転端921は主軸アセンブリ1に回転可能に接続され、第2の同期スイングアーム92の回転端921は第1の同期スイングアーム91の回転端911に係合され、第2の同期スイングアーム92の可動端922は第2の固定ブラケット32に移動可能に接続される。第1のハウジング10および第2のハウジング30が互いに対して折り畳まれるかまたは展開されるとき、第2の同期スイングアーム92の可動端922は、第2の固定ブラケット32に対して摺動および回転する。
【0147】
この実施形態では、第1の同期スイングアーム91の回転端911および第2の同期スイングアーム92の回転端921は互いに係合され、第1の同期スイングアーム91の回転端911および第2の同期スイングアーム92の回転端921は両方とも主軸アセンブリ1に回転可能に接続され、第1の同期スイングアーム91の可動端912は第1の固定ブラケット31に移動可能に接続され、第2の同期スイングアーム92の可動端922は第2の固定ブラケット32に移動可能に接続される。したがって、第1の固定ブラケット31および第2の固定ブラケット32が互いに対して展開されるかまたは折り畳まれるとき、第1の同期スイングアーム91および第2の同期スイングアーム92は、第1の固定ブラケット31および第2の固定ブラケット32の回転動作が同期して一定となるように、第1の固定ブラケット31および第2の固定ブラケット32の回転角度を主軸アセンブリ1に対して一定となるように制御することができる。回転機構20の折り畳み動作と展開動作との対称性は高い。これはユーザ体験を向上させるのに役立つ。
【0148】
第1の同期スイングアーム91は、リンクスライダ構造が形成されるように、主軸アセンブリ1に回転可能に接続され、第1の固定ブラケット31に摺動可能かつ回転可能に接続される。第2の同期スイングアーム92は、リンクスライダ構造が形成されるように、主軸アセンブリ1に回転可能に接続され、第2の固定ブラケット32に摺動可能かつ回転可能に接続される。互いに係合された2つのリンクスライダ構造は、第1のハウジング10および第2のハウジング30の回転動作を同期して一定となるように効果的に制御することができる。
【0149】
いくつかの実施形態では、図19に示されるように、第2の同期スイングアーム92の回転端921は、第2の回転体9211、第2の回転軸9212、および第2のギア9213を含む。第2の回転軸9212は、第2の回転体9211の前端面および/または後端面に締結され、第2のギア9213は、第2の回転体9211の外周側端面に締結される。第2の同期スイングアーム92の回転端921は、主軸アセンブリ1のM字形溝132(図17に示される)のうちの1つに配置されてもよく、第2の回転軸9212は、M字形溝132の他方の陥凹溝133に配置される。第2の回転軸9212は主軸アセンブリ1に回転可能に接続され、第2のギア9213は第1のギア9113に係合される。
【0150】
この実施形態では、第1の同期スイングアーム91の回転端911および第2の同期スイングアーム92の回転端921は、第1の同期スイングアーム91および第2の同期スイングアーム92によって共に形成された同期アセンブリが単純な構造を有し、移動プロセスが制御しやすく、精度が高くなるように、第1のギア9113および第2のギア9213を使用して、互いに直接係合される。
【0151】
例えば、第2の同期スイングアーム92の可動端922は第4の回転軸9221を有し、第2の同期スイングアーム92は第4の摺動スロット326内に配置され、第4の回転軸9221は、第4の摺動スロット326の案内空間3261に配置される。第4の摺動スロット326の案内空間3261は、第2の同期スイングアーム92の可動端922が第4の摺動スロット326の摺動方向に案内され得るように、第2の同期スイングアーム92の第4の回転軸9221と協働する。このようにして、第2の同期スイングアーム92と第2の固定ブラケット32との間の相対運動動作が実施しやすくなり、制御精度がより高くなる。
【0152】
いくつかの他の実施形態では、第1の同期スイングアーム91は、コネクタを使用して第1の固定ブラケット31に代替的に接続されてもよく、第2の同期スイングアーム92は、コネクタを使用して第2の固定ブラケット32に代替的に接続されてもよい。例えば、回転機構20は、第1のコネクタおよび第2のコネクタをさらに含む。第1のコネクタは第3の摺動スロット316の案内空間3161内に摺動可能に配置され、第1の回転軸9112は第1のコネクタに回転可能に接続され、第2のコネクタは第4の摺動スロット326の案内空間3261内に摺動可能に配置され、第2の回転軸9212は第2のコネクタに回転可能に接続される。
【0153】
例えば、第2の同期スイングアーム92の構造は、回転機構20の材料の種類を低減するため、ならびに回転機構20の設計難度およびコストを低減するために、第1の同期スイングアーム91の構造とほぼ同じであってもよい。第2の同期スイングアーム92と第1の同期スイングアーム91との間の構造上の相違点は、第1のギア9113および第2のギア9213の係合を容易にするために、第1のギア9113および第2のギア9213が異なる角度で配置されるという点にある。
【0154】
図27は、別の角度からの図10に示される中間接続アセンブリ20bの構造の概略図であり、図28は、図27に示される中間接続アセンブリ20bの分解構造の概略図である。
【0155】
いくつかの実施形態では、回転機構20の中間接続アセンブリ20bは、第3の伝達アーム40、第3の固定ブラケット33、第4の伝達アーム50、および第4の固定ブラケット34を含む。第3の固定ブラケット33は、第1のハウジング10に締結される。第3の伝達アーム40の一端は、主軸アセンブリ1に回転可能に接続され、第3の伝達アーム40の他端は、第3の固定ブラケット33に摺動可能に接続される。第4の固定ブラケット34は、第2のハウジング30に締結される。第4の伝達アーム50の一端は、主軸アセンブリ1に回転可能に接続され、第4の伝達アーム50の他端は、第4の固定ブラケット34に摺動可能に接続される。
【0156】
この実施形態では、第3の伝達アーム40、第3の固定ブラケット33、第4の伝達アーム50、および第4の固定ブラケット34は、折り畳み装置100がより折り畳みおよび展開しやすいように、第1のハウジング10および第2のハウジング30と回転機構20との間の相互作用力を増加させるために、回転機構20に配置される。
【0157】
例えば、第3の固定ブラケット33上に第5の摺動スロット331があり、第5の摺動スロット331のスロット壁の中間部は、第5の摺動スロット331の案内空間3311を形成するために凹んでいる。第3の伝達アーム40は、摺動端401および回転端402を含む。第3の伝達アーム40の摺動端401は第3のフランジ4011を有する。第3の伝達アーム40の摺動端401は第5の摺動スロット331内に配置され、第3のフランジ4011は第5の摺動スロット331の案内空間3311内に配置される。第3の伝達アーム40の回転端402は、円弧状であり、主軸アセンブリ1の円弧状溝131のうちの1つに配置される。この場合、第3の伝達アーム40は、仮想軸を使用して、主軸アセンブリ1に回転可能に接続される。いくつかの他の実施形態では、第3の伝達アーム40は、物理軸を使用して、主軸アセンブリ1に代替的に回転可能に接続されてもよい。これは、本出願のこの実施形態において特に限定されない。
【0158】
第3の伝達アーム40の回転端402は、制限隆起および制限突起を含み、制限隆起は回転端402の内側に形成され、制限突起は回転端402の末端部に形成される。制限隆起は、第3の伝達アーム40および主軸アセンブリ1の相互制限が主軸アセンブリ1の軸方向に実施されるように、主軸アセンブリ1の制限溝と協働するように構成される。制限突起は、第3の伝達アーム40が主軸アセンブリ1から誤ってはずれるのを防止するために、制限機能を有する主軸アセンブリ1の突起と協働するように構成される。
【0159】
例えば、第4の固定ブラケット34の構造は、第3の固定ブラケット33の構造と同じであってもよく、第4の伝達アーム50の構造は、第3の伝達アーム40の構造と同じであってもよい。本出願のこの実施形態では詳細は説明されない。
【0160】
いくつかの実施形態では、図10に示されるように、第3の伝達アーム40が主軸アセンブリ1に対してその回りを回転する回転中心40Cと、第1の伝達アーム4が主軸アセンブリ1に対してその回りを回転する回転中心4Cと、は同一直線上にある。第4の伝達アーム50が主軸アセンブリ1に対してその回りを回転する回転中心50Cと、第2の伝達アーム6が主軸アセンブリ1に対してその回りを回転する回転中心6Cと、は同一直線上にある。
【0161】
この実施形態では、第3の伝達アーム40および第1の伝達アーム4が主軸アセンブリ1に対してその回りを回転する回転中心は同一直線上にあり、第3の伝達アーム40は第3の固定ブラケット33に摺動可能に接続され、第4の伝達アーム50および第2の伝達アーム6が主軸アセンブリ1に対してその回りを回転する回転中心は同一直線上にあり、第4の伝達アーム50は第4の固定ブラケット34に摺動可能に接続される。このようにして、回転機構20の構造設計および接続関係が簡略化され得るように、第3の伝達アーム40の相対運動動作は第1の伝達アーム4の相対運動動作と同期されることが可能であり、第4の伝達アーム50の相対運動動作は第2の伝達アーム6の相対運動動作と同期されることが可能であり、回転構造の信頼性が向上される。加えて、回転機構20の設計難度を低減するために、第3の伝達アーム40の構造は第1の伝達アーム4の構造と同じであってもよく、第4の伝達アーム50の構造は第2の伝達アーム6の構造と同じであってもよい。
【0162】
図29は、図7に示される回転機構20の部分構造の概略図である。
【0163】
いくつかの実施形態では、第1の支持プレート21は、第1の伝達アーム4の摺動端41に固定的に接続され、第2の支持プレート22は、第2の伝達アーム6の摺動端61に固定的に接続される。第1の遮蔽プレート23は、第1の伝達アーム4の側であって第1の支持プレート21から離れる方に面した側に位置され、第1の伝達アーム4の摺動端41に固定的に接続される。第2の遮蔽プレート24は、第2の伝達アーム6の側であって第2の支持プレート22から離れる方に面した側に位置され、第2の伝達アーム6の摺動端61に固定的に接続される。言い換えると、第1の支持プレート21および第1の遮蔽プレート23は両方とも第1の伝達アーム4の摺動端41に締結され、第1の伝達アーム4の両側にそれぞれ位置される。第2の支持プレート22および第2の遮蔽プレート24は両方とも第2の伝達アーム6の摺動端61に締結され、第2の伝達アーム6の両側にそれぞれ位置される。
【0164】
この実施形態では、第1の支持プレート21、第1の遮蔽プレート23、および第1の伝達アーム4は1つの構成要素に組み立てられ、第2の支持プレート22、第2の遮蔽プレート24、および第2の伝達アーム6は1つの構成要素に組み立てられる。したがって、第1の伝達アーム4は、第1の支持プレート21および第1の遮蔽プレート23の運動軌跡を直接制御することができ、第2の伝達アーム6は、第2の支持プレート22および第2の遮蔽プレート24の運動軌跡を直接制御することができる。このように、フレキシブルディスプレイ200を支持する要件および回転機構20の自己遮蔽要件を満たすように、折り畳み装置100が回転されたときの延伸および後退を正確に実施するために、第1の支持プレート21、第2の支持プレート22、第1の遮蔽プレート23、および第2の遮蔽プレート24の移動プロセスの制御における精度が高く、ヒステリシスは低い。
【0165】
例えば、第1の支持プレート21および第1の遮蔽プレート23は、両方とも2つの端部接続アセンブリ20aの第1の伝達アーム4に締結され、中間接続アセンブリ20bの第3の伝達アーム40にさらに締結されてもよく、第2の支持プレート22および第2の遮蔽プレート24は両方とも2つの端部接続アセンブリ20aの第2の伝達アーム6に締結され、中間接続アセンブリ20bの第4の伝達アーム50にさらに締結されてもよい。この場合、複数の接続アセンブリ(アセンブリ20aおよびアセンブリ20b)は、運動制御難度が低減され、運動制御精度が向上されるように、第1の支持プレート21、第1の遮蔽プレート23、第2の支持プレート22、および第2の遮蔽プレート24が移動するように共に駆動することができる。
【0166】
いくつかの実施形態では、複数の伝達アームの摺動端は、ファスナを使用して、支持プレートおよび遮蔽プレートに係止および締結されることが可能である。ファスナは、ねじ、ボルト、リベット、ドエルピンなどを含むが、これらに限定されない。組み立て精度および信頼性が向上されるように、複数の伝達アームの摺動端と支持プレートとの間、ならびに複数の伝達アームの摺動端と遮蔽プレートとの間に、凹凸嵌合構造がさらに配置されてもよい。例えば、図24に示されるように、第1の伝達アーム4の摺動端41に位置決め孔414がさらにある。図8に示されるように、第1の支持プレート21は、位置決めブロック211を含む。第1の支持プレート21の位置決めブロック211は、第1の支持プレート21と第1の伝達アーム4との間の相互位置決めおよび制限を実施するために、第1の伝達アーム4の位置決め孔414に埋め込まれてもよい。
【0167】
いくつかの実施形態では、図29に示されるように、第1の支持プレート21および/または第1の遮蔽プレート23は、第1の支持プレート21および第1の遮蔽プレート23の支持強度を向上させるために、第1の支持プレート21および第1の遮蔽プレート23を支持するように構成された、1つ以上の支持柱をさらに含む。第2の支持プレート22および/または第2の遮蔽プレート24は、第2の支持プレート22および第2の遮蔽プレート24の支持強度を向上させるために、第2の支持プレート22および第2の遮蔽プレート24を支持するように構成された、1つ以上の支持柱25をさらに含む。
【0168】
図30は、図2に示される折り畳み装置100の部分構造の概略図である。図30に示される構造は、第1のハウジング10、2つの端部接続アセンブリ20aの第1の固定ブラケット31、および中間接続アセンブリ20bの第3の固定ブラケット33を含む。
【0169】
いくつかの実施形態では、第1のハウジング10の側であって回転機構20に近い側に第1の固定溝102があり、第1のハウジング10は、第1の固定溝102に配置された第1の位置決めプレート103を含み、第1の位置決めプレート103と第1の固定溝102の溝底壁とは離間されており、第1の固定ブラケット31は、第1の位置決めプレート103と第1の固定溝102の溝底壁との間に配置され、第1の位置決めプレート103に固定的に接続される。この実施形態では、第1の固定ブラケット31および第1のハウジング10は互いに締結されるので、第1のハウジング10は第1の固定ブラケット31と共に移動し、回転機構20は、第1の固定ブラケット31の運動軌道を制御することによって第1のハウジング10の運動軌道を制御することができる。
【0170】
いくつかの実施形態では、第1のハウジング10は第1の支持面101を有し、第1の位置決めプレート103は、第1の収容溝104を形成するために、第1の支持面101に対して沈んでいる。第1の収容溝104は、第1の支持プレート21に収容および移動空間を提供することができる。第1の収容溝104が配置される場所は、第1の収容溝104に配置された第1の支持プレート21の支持面が第1のハウジング10の第1の支持面101と同一平面になることを可能にする。このようにして、第1の支持プレート21は、フレキシブルディスプレイ200をより良く支持することができる。第1の収容溝104の深さは非常に浅く、高硬度を有する支持バックプレーンがフレキシブルディスプレイ200の非表示側に配置される。したがって、第1の支持プレート21が第1の収容溝104を出て部分的に延在するとき、フレキシブルディスプレイ200の部分であって第1の収容溝104に面する部分は、ユーザによって押圧されたときに著しく変形しない。これもまた、フレキシブルディスプレイ200の信頼性を保証する。
【0171】
例えば、第3の固定ブラケット33は、第1の位置決めプレート103と第1の固定溝102の溝底壁との間に位置され、第1の位置決めプレート103に固定的に接続される。2つの第1の固定ブラケット31および第3の固定ブラケット33と第1の固定溝102の溝底壁との間に隙間105が形成され、隙間105は、第1の遮蔽プレート23に収容および移動空間を提供するために使用される。
【0172】
例えば、第1の位置決めプレート103は、互いに離間した複数の構造を含んでもよく、または連続した構造であってもよい。これは、本出願では厳密に限定されない。第1の固定ブラケット31および第3の固定ブラケット33は、ファスナを使用して、第1の位置決めプレート103に係止されてもよい。ファスナは、ねじ、ボルト、またはリベットなどの構造であってもよいが、これらに限定されない。いくつかの他の実施形態では、第1の固定ブラケット31および第3の固定ブラケット33と第1のハウジング10との間に、別の接続構造が代替的に形成されてもよい。これは、本出願では厳密に限定されない。
【0173】
図31は、図2に示される折り畳み装置100の部分構造の概略図である。図31に示される構造は、第2のハウジング30、2つの端部接続アセンブリ20aの第2の固定ブラケット32、および中間接続アセンブリ20bの第4の固定ブラケット34を含む。
【0174】
いくつかの実施形態では、第2のハウジング30の側であって回転機構20に近い側に第2の固定溝302があり、第2のハウジング30は、第2の固定溝302に配置された第2の位置決めプレート303を含み、第2の位置決めプレート303と第2の固定溝302の溝底壁とは離間されており、第2の固定ブラケット32は、第2の位置決めプレート303と第2の固定溝302の溝底壁との間に配置され、第2の位置決めプレート303に固定的に接続される。この実施形態では、第2の固定ブラケット32および第2のハウジング30は互いに締結されるので、第2のハウジング30は第2の固定ブラケット32と共に移動し、回転機構20は、第2の固定ブラケット32の運動軌道を制御することによって第2のハウジング30の運動軌道を制御することができる。
【0175】
いくつかの実施形態では、第2のハウジング30は第2の支持面301を有し、第2の位置決めプレート303は、第2の収容溝304を形成するために、第2の支持面301に対して沈んでいる。第2の収容溝304は、第2の支持プレート22に収容および移動空間を提供することができる。第2の収容溝304が配置される場所は、第2の収容溝304に配置された第2の支持プレート22の支持面が第2のハウジング30の第2の支持面301と同一平面になることを可能にする。このようにして、第2の支持プレート22は、フレキシブルディスプレイ200をより良く支持することができる。第2の収容溝304の深さは非常に浅く、高硬度を有する支持バックプレーンがフレキシブルディスプレイ200の非表示側に配置される。したがって、第2の支持プレート22が第2の収容溝304を出て部分的に延在するとき、フレキシブルディスプレイ200の部分であって第2の収容溝304に面する部分は、ユーザによって押圧されたときに著しく変形しない。これもまた、フレキシブルディスプレイ200の信頼性を保証する。
【0176】
例えば、第4の固定ブラケット34は、第2の位置決めプレート303と第2の固定溝302の溝底壁との間に位置され、第2の位置決めプレート303に固定的に接続される。2つの第2の固定ブラケット32および第4の固定ブラケット34と第2の固定溝302の溝底壁との間に隙間305が形成され、隙間305は、第2の遮蔽プレート24に収容および移動空間を提供するために使用される。
【0177】
例えば、第2の位置決めプレート303は、互いに離間した複数の構造を含んでもよく、または連続した構造であってもよい。これは、本出願では厳密に限定されない。第2の固定ブラケット32および第4の固定ブラケット34は、ファスナを使用して第2の位置決めプレート303に係止されてもよい。ファスナは、ねじ、ボルト、またはリベットなどの構造であってもよいが、これらに限定されない。いくつかの他の実施形態では、第2の固定ブラケット32および第4の固定ブラケット34と第2のハウジング30との間に、別の接続構造が代替的に形成されてもよい。これは、本出願では厳密に限定されない。
【0178】
図32は、図8に示される端部接続アセンブリ20aの部分構造と主軸アセンブリ1との間の接続関係の概略図である。
【0179】
第1の伝達アーム4の一端は、主軸アセンブリ1に回転可能に接続され、第1の伝達アーム4の他端は、第1の固定ブラケット31に移動可能に接続される。第1の回転アーム5の一端は、主軸アセンブリ1に回転可能に接続され、第1の回転アーム5の他端は、第1の固定ブラケット31に回転可能に接続される。第2の伝達アーム6の一端は、主軸アセンブリ1に回転可能に接続され、第2の伝達アーム6の他端は、第2の固定ブラケット32に移動可能に接続される。第2の回転アーム7の一端は、主軸アセンブリ1に回転可能に接続され、第2の回転アーム7の他端は、第2の固定ブラケット32に回転可能に接続される。第1の伝達アーム4および第1の回転アーム5の両方が主軸アセンブリ1に対して回転するとき、第1の固定ブラケット31は、主軸アセンブリ1に接近するように引き戻されることが可能であり、または第1の固定ブラケット31は、主軸アセンブリ1から離れるように押し出されることが可能である。このようにして、第1の固定ブラケット31は、引き込みおよび押出し運動を実施するように第1のハウジング10を駆動する。第2の伝達アーム6および第2の回転アーム7の両方が主軸アセンブリ1に対して回転するとき、第2の固定ブラケット32は、主軸アセンブリ1に接近するように引き戻されることが可能であり、または第2の固定ブラケット32は、主軸アセンブリ1から離れるように押し出されることが可能である。このようにして、第2の固定ブラケット32は、引き込みおよび押出し運動を実施するように第2のハウジング30を駆動する。
【0180】
以下では、折り畳み装置100が平坦状態、中間状態、および閉状態にあるときに得られる内部構造の複数の図を参照して、折り畳み装置100の構造を説明する。
【0181】
図33は、第1の伝達アーム4のものであって図2に示される折り畳み装置100に対応する位置の構造の概略断面図である。図34は、第1の伝達アーム4のものであって図4に示される折り畳み装置100に対応する位置の構造の概略断面図である。図35は、第1の伝達アーム4のものであって図6に示される折り畳み装置100に対応する位置の構造の概略断面図である。図33から図35は、折り畳み装置100が平坦状態から閉状態に切り替えられるときに得られる第1の伝達アーム4の位置変化を示す。
【0182】
図33に示されるように、第1のハウジング10および第2のハウジング30が互いに対して平坦状態に展開されるとき、第1の伝達アーム4は、主軸アセンブリ1とほぼ平行であり、第1の伝達アーム4の回転端42は、主軸アセンブリ1に対して回転イン位置にあり、第1の伝達アーム4の摺動端41は、第1の固定ブラケット31に対して摺動アウト位置にあり、第1の伝達アーム4は、第1の固定ブラケット31および第1のハウジング10から離れている。
【0183】
図34に示されるように、第1のハウジング10および第2のハウジング30が互いに対して中間状態にあるとき、第1の伝達アーム4は、主軸アセンブリ1に対して傾斜しており、第1の伝達アーム4の回転端42は、主軸アセンブリ1に対して部分的回転アウト位置/部分的回転イン位置にあり、第1の伝達アーム4の摺動端41は、第1の固定ブラケット31に対して部分的に摺動イン位置/部分的に摺動アウト位置にあり、第1の伝達アーム4は、第1の固定ブラケット31および第1のハウジング10に徐々に接近する。
【0184】
図35に示されるように、第1のハウジング10および第2のハウジング30が互いに対して閉状態に折り畳まれるとき、第1の伝達アーム4は、主軸アセンブリ1とほぼ垂直であり、第1の伝達アーム4の回転端42は、主軸アセンブリ1に対して回転アウト位置にあり、第1の伝達アーム4の摺動端41は、第1の固定ブラケット31に対して摺動イン位置にあり、第1の伝達アーム4は、第1の固定ブラケット31および第1のハウジング10に接近する。
【0185】
図36は、第1の回転アーム5のものであって図2に示される折り畳み装置100に対応する位置の構造の概略断面図である。図37は、第1の回転アーム5のものであって図4に示される折り畳み装置100に対応する位置の構造の概略断面図である。図38は、第1の回転アーム5のものであって図6に示される折り畳み装置100に対応する位置の構造の概略断面図である。図36から図38は、折り畳み装置100が平坦状態から閉状態に切り替えられるときに得られる第1の回転アーム5の位置変化を示す。
【0186】
図36に示されるように、第1のハウジング10および第2のハウジング30が互いに対して平坦状態に展開されるとき、第1の回転アーム5の一端は、主軸アセンブリ1に対して回転アウト位置にあり、第1の回転アーム5の他端は、第1の固定ブラケット31に対して回転アウト位置にある。図37に示されるように、第1のハウジング10および第2のハウジング30が中間状態にあるとき、第1の回転アーム5の一端は、主軸アセンブリ1に対して部分的回転アウト位置/部分的回転イン位置にあり、第1の回転アーム5の他端は、第1の固定ブラケット31に対して部分的回転アウト位置/部分的回転イン位置にある。図38に示されるように、第1のハウジング10および第2のハウジング30が互いに対して閉状態に折り畳まれるとき、第1の回転アーム5の一端は、主軸アセンブリ1に対して回転イン位置にあり、第1の回転アーム5の他端は、第1の固定ブラケット31に対して回転イン位置にある。
【0187】
この実施形態では、第1の回転アーム5の位置および第1の伝達アーム4の位置(図33から図35参照)は互いに制限されており、フレキシブルディスプレイ200を中立面として使用することによって第1のハウジング10が主軸アセンブリ1に対して回転され得るように、第1の回転アーム5および第1の伝達アーム4は共に機能する。
【0188】
例えば、図36から図38から、第1の固定ブラケット31における第1の回転アーム5の一端の回転ラジアンストロークが、主軸アセンブリ1における第1の回転アーム5の他端の回転ラジアンストロークよりも小さいことがわかる。いくつかの他の実施形態では、第1の回転アーム5の2つの端部の回転ラジアンストロークは、代替的に同じであってもよく、または第1の固定ブラケット31における第1の回転アーム5の一端の回転ラジアンストロークは、主軸アセンブリ1における第1の回転アーム5の他端の回転ラジアンストロークよりも大きくてもよい。
【0189】
図39は、第2の伝達アーム6のものであって図2に示される折り畳み装置100に対応する位置の構造の概略断面図である。図40は、第2の伝達アーム6のものであって図4に示される折り畳み装置100に対応する位置の構造の概略断面図である。図41は、第2の伝達アーム6のものであって図6に示される折り畳み装置100に対応する位置の構造の概略断面図である。図39から図41は、折り畳み装置100が平坦状態から閉状態に切り替えられるときに得られる第2の伝達アーム6の位置変化を示す。
【0190】
図39に示されるように、第1のハウジング10および第2のハウジング30が互いに対して平坦状態に展開されるとき、第2の伝達アーム6は、主軸アセンブリ1とほぼ平行であり、第2の伝達アーム6の回転端62は、主軸アセンブリ1に対して回転イン位置にあり、第2の伝達アーム6の摺動端61は、第2の固定ブラケット32に対して摺動アウト位置にあり、第2の伝達アーム6は、第2の固定ブラケット32および第2のハウジング30から離れている。
【0191】
図40に示されるように、第1のハウジング10および第2のハウジング30が互いに対して中間状態にあるとき、第2の伝達アーム6は、主軸アセンブリ1に対して傾斜しており、第2の伝達アーム6の回転端62は、主軸アセンブリ1に対して部分的回転アウト位置/部分的回転イン位置にあり、第2の伝達アーム6の摺動端61は、第2の固定ブラケット32に対して部分的に摺動イン位置/部分的に摺動アウト位置にあり、第2の伝達アーム6は、第2の固定ブラケット32および第2のハウジング30に徐々に接近する。
【0192】
図41に示されるように、第1のハウジング10および第2のハウジング30が互いに対して閉状態に折り畳まれるとき、第2の伝達アーム6は、主軸アセンブリ1とほぼ垂直であり、第2の伝達アーム6の回転端62は、主軸アセンブリ1に対して回転アウト位置にあり、第2の伝達アーム6の摺動端61は、第2の固定ブラケット32に対して摺動イン位置にあり、第2の伝達アーム6は、第2の固定ブラケット32および第2のハウジング30に接近する。
【0193】
図42は、第2の回転アーム7のものであって図2に示される折り畳み装置100に対応する位置の構造の概略断面図である。図43は、第2の回転アーム7のものであって図4に示される折り畳み装置100に対応する位置の構造の概略断面図である。図44は、第2の回転アーム7のものであって図6に示される折り畳み装置100に対応する位置の構造の概略断面図である。図42から図44は、折り畳み装置100が平坦状態から閉状態に切り替えられるときに得られる第2の回転アーム7の位置変化を示す。
【0194】
図42に示されるように、第1のハウジング10および第2のハウジング30が互いに対して平坦状態に展開されるとき、第2の回転アーム7の一端は、主軸アセンブリ1に対して回転アウト位置にあり、第2の回転アーム7の他端は、第2の固定ブラケット32に対して回転アウト位置にある。図43に示されるように、第1のハウジング10および第2のハウジング30が中間状態にあるとき、第2の回転アーム7の一端は、主軸アセンブリ1に対して部分的回転アウト位置/部分的回転イン位置にあり、第2の回転アーム7の他端は、第2の固定ブラケット32に対して部分的回転アウト位置/部分的回転イン位置にある。図44に示されるように、第1のハウジング10および第2のハウジング30が互いに対して閉状態に折り畳まれるとき、第2の回転アーム7の一端は、主軸アセンブリ1に対して回転イン位置にあり、第2の回転アーム7の他端は、第2の固定ブラケット32に対して回転イン位置にある。
【0195】
この実施形態では、第2の回転アーム7の位置および第2の伝達アーム6の位置(図39から図41参照)は互いに制限されており、フレキシブルディスプレイ200を中立面として使用することによって第2のハウジング30が主軸アセンブリ1に対して回転され得るように、第2の回転アーム7および第2の伝達アーム6は共に機能する。
【0196】
例えば、図42から図44までから、第2の固定ブラケット32における第2の回転アーム7の一端の回転ラジアンストロークが、主軸アセンブリ1における第2の回転アーム7の他端の回転ラジアンストロークよりも小さいことがわかる。いくつかの他の実施形態では、第2の回転アーム7の2つの端部の回転ラジアンストロークは、代替的に同じであってもよく、または第2の固定ブラケット32における第2の回転アーム7の一端の回転ラジアンストロークは、主軸アセンブリ1における第2の回転アーム7の他端の回転ラジアンストロークよりも大きい。
【0197】
本出願のこの実施形態では、図33から図44に示されるように、回転機構20は、第1の伝達アーム4および第1の回転アーム5の両方を使用して、第1の固定ブラケット31および第1のハウジング10の運動軌跡を制御し、第2の伝達アーム6および第2の回転アーム7の両方を使用して、第2の固定ブラケット32および第2のハウジング30の運動軌跡を制御する。したがって、第1のハウジング10および第2のハウジング30が互いに対して折り畳まれるとき、回転機構20は、第1の固定ブラケット31が主軸アセンブリ1に接近するように第1のハウジング10を駆動することを可能にし、第2の固定ブラケット32が主軸アセンブリ1に接近するように第2のハウジング30を駆動することを可能にする。第1のハウジング10および第2のハウジング30が互いに対して展開されるとき、回転機構20は、第1の固定ブラケット31が主軸アセンブリ1に離れるように第1のハウジング10を駆動することを可能にし、第2の固定ブラケット32が主軸アセンブリ1に離れるように第2のハウジング30を駆動することを可能にする。言い換えると、回転機構20は、折り畳み装置100が、展開されるかまたは折り畳まれるときにフレキシブルディスプレイ200を中立面として使用して変形を実施できるように、折り畳み装置100が平坦状態から閉状態に切り替えられるときにハウジングの引き込みを実施し、折り畳み装置100が閉状態から平坦状態に切り替えられるときにハウジングの押出しを実施することができる。このようにして、フレキシブルディスプレイ200および電子デバイス1000が長い使用寿命を有するように、フレキシブルディスプレイ200を保護してフレキシブルディスプレイ200の信頼性を向上させるために、フレキシブルディスプレイ200が伸長または圧迫されるリスクが低減される。
【0198】
加えて、第1のハウジング10および第2のハウジング30が、回転機構20を使用して、互いに対して閉状態に折り畳まれると、第1のハウジング10および第2のハウジング30は完全に閉じられることが可能であり、第1のハウジング10と第2のハウジング30との間に隙間がないか、または第1のハウジング10と第2のハウジング30との間の隙間は小さい。したがって、折り畳み装置100の外観の完全性が実現され、外観における自己遮蔽が実現される。製品の信頼性およびユーザ体験が改善されるように、折り畳み装置100が適用される電子デバイス1000の外観の完全性が実現される。
【0199】
加えて、第1の伝達アーム4は、リンクスライダ構造を形成するために、主軸アセンブリ1に回転可能に接続され、第1の固定ブラケット31に摺動可能に接続され、第1の回転アーム5は、リンク構造を形成するために、主軸アセンブリ1に回転可能に接続され、第1の固定ブラケット31に回転可能に接続される。第2の伝達アーム6は、リンクスライダ構造を形成するために、主軸アセンブリ1に回転可能に接続され、第2の固定ブラケット32に摺動可能に接続される。第2の回転アーム7は、リンク構造を形成するために、主軸アセンブリ1に回転可能に接続され、第2の固定ブラケット32に回転可能に接続される。回転機構20において、ハウジングは、リンクスライダ構造およびリンク構造を使用して主軸アセンブリ1に接続される。回転機構20の構成要素の数は少なく、協働関係および協働位置は単純であり、構成要素は製造および組み立てが容易である。これは、大量生産を容易にする。加えて、主軸アセンブリ1は第1の伝達アーム4および第1の回転アーム5を使用して第1の固定ブラケット31に関連付けられ、主軸アセンブリ1は第2の伝達アーム6および第2の回転アーム7を使用して第2の固定ブラケット32に関連付けられるので、回転機構20は、より良い機構伸長耐性能力および機構圧迫耐性能力を有する。
【0200】
図35に示されるように、第1のハウジング10および第2のハウジング30が互いに対して閉状態に折り畳まれると、主軸アセンブリ1の内主軸15は、外主軸14と第1の固定ブラケット31および第2の固定ブラケット32の各々との間に位置される。図35図38図41、および図44に示されるように、第1の伝達アーム4が主軸アセンブリ1に対してその回りを回転する回転中心は、内主軸15に近く外主軸14から離れており、第1の回転アーム5が主軸アセンブリ1に対してその回りを回転する回転中心は、外主軸14に近く内主軸15から離れている。第2の伝達アーム6が主軸アセンブリ1に対してその回りを回転する回転中心は、内主軸15に近く外主軸14から離れており、第2の回転アーム7が主軸アセンブリ1に対してその回りを回転する回転中心は、外主軸14に近く内主軸15から離れている。
【0201】
この実施形態では、第1の伝達アーム4が主軸アセンブリ1に対してその回りを回転する回転中心、第1の回転アーム5が主軸アセンブリ1に対してその回りを回転する回転中心、第2の伝達アーム6が主軸アセンブリ1に対してその回りを回転する回転中心、および第2の回転アーム7が主軸アセンブリ1に対してその回りを回転する回転中心の場所は、折り畳み装置100が平坦状態から閉状態に切り替えられるときにハウジングの引き込みを、折り畳み装置100が閉状態から平坦状態に切り替えられるときに回転機構20がハウジングの押出しをより容易に実施できるように設定される。
【0202】
図33に示されるように、第1のハウジング10および第2のハウジング30が互いに対して平坦状態に展開されると、第1の支持プレート21は第2の支持プレート22と同一平面になり、第1の支持プレート21は第1の固定ブラケット31と主軸アセンブリ1との間に置かれ、第2の支持プレート22は第2の固定ブラケット32と主軸アセンブリ1との間に置かれる。第1の支持プレート21、主軸アセンブリ1、および第2の支持プレート22は、フレキシブルディスプレイ200の屈曲部2002のための完全平面支持体を共に形成することができる。図35に示されるように、第1のハウジング10および第2のハウジング30が互いに対して閉状態に折り畳まれると、第1の支持プレート21は、第1の固定ブラケット31の側であって第2の固定ブラケット32から離れた側に重ねられ、第2の支持プレート22は、第2の固定ブラケット32の側であって第1の固定ブラケット31から離れた側に重ねられる。第1の支持プレート21および第2の支持プレート22は、フレキシブルディスプレイ200の屈曲部2002のための完全な支持を形成するために主軸アセンブリ1が露出されるように、それぞれ第1のハウジング10および第2のハウジング30に対して摺動し、収容されることが可能である。言い換えると、折り畳み装置100が平坦状態または閉状態にあるとき、回転機構20はフレキシブルディスプレイ200の屈曲部2002を完全に支持することができ、これにより、フレキシブルディスプレイ200を保護するのに役立ち、ユーザ体験を向上させる。
【0203】
図33に示されるように、第1のハウジング10および第2のハウジング30が互いに対して平坦状態に展開されると、第1の遮蔽プレート23は第2の遮蔽プレート24と同一平面になり、第1の遮蔽プレート23は、第1の固定ブラケット31と主軸アセンブリ1との間に置かれ、第1の固定ブラケット31と主軸アセンブリ1との間の隙間を遮蔽することができ、第2の遮蔽プレート24は、第2の固定ブラケット32と主軸アセンブリ1との間に置かれ、第2の固定ブラケット32と主軸アセンブリ1との間の隙間を遮蔽することができる。したがって、折り畳み装置100は自己遮蔽を実現することができる。このようにして、外観の完全性が向上され、折り畳み装置100の信頼性を保証するために、埃、雑多なものなどが外部から回転機構20に侵入するリスクも低減され得る。図35に示されるように、第1のハウジング10および第2のハウジング30が互いに対して閉状態に折り畳まれると、回避が実現されるように、第1の遮蔽プレート23は、第1の固定ブラケット31と第1のハウジング10との間に収容されることが可能であり、第2の遮蔽プレート24は、第2の固定ブラケット32と第2のハウジング30との間に収容されることが可能である。このようにして、折り畳み装置100は、閉状態に滑らかに折り畳まれることが可能であり、機構信頼性が高い。
【0204】
図33および図39に示されるように、第1の支持プレート21および第1の遮蔽プレート23は第1の伝達アーム4の摺動端41に締結され、第1の支持プレート21および第1の遮蔽プレート23は第1の伝達アーム4の摺動端41と共に移動し、第2の支持プレート22および第2の遮蔽プレート24は第2の伝達アーム6の摺動端61に締結され、第2の支持プレート22および第2の遮蔽プレート24は第2の伝達アーム6の摺動端61と共に移動する。したがって、折り畳み装置100が閉状態から平坦状態に切り替えられるとき、または折り畳み装置100が平坦状態から閉状態に切り替えられるとき、第1の支持プレート21および第2の支持プレート22は、折り畳み装置100が様々な形態のフレキシブルディスプレイ200を完全に支持することができるように、徐々に主軸アセンブリ1に接近するか、または主軸アセンブリ1から離れる方に移動する。このようにしてフレキシブルディスプレイ200および電子デバイス1000の信頼性が向上され、フレキシブルディスプレイ200および電子デバイス1000の使用寿命が延ばされる。加えて、折り畳み装置100が閉状態から平坦状態に切り替えられるとき、または折り畳み装置100が平坦状態から閉状態に切り替えられるとき、第1の遮蔽プレート23および第2の遮蔽プレート24は、自己遮蔽を実現するために、様々な形態の折り畳み装置100が回転機構20の形態に適合できるように、徐々に主軸アセンブリ1に接近するか、または主軸アセンブリ1から離れる方に移動する。このように、機構信頼性が高い。
【0205】
また、第1の支持プレート21および第1の遮蔽プレート23は両方とも第1の伝達アーム4の摺動端41に締結され、第2の支持プレート22および第2の遮蔽プレート24は両方とも第2の伝達アーム6の摺動端61に締結されるので、第1の伝達アーム4および第2の伝達アーム6は、第1のハウジング10および第2のハウジング30の回転動作を制御するのみならず、第1の支持プレート21、第1の遮蔽プレート23、第2の支持プレート22、および第2の遮蔽プレート24の延伸および後退も制御する。したがって、回転機構20は高度に統合され、全体的な接続関係は単純であり、機構信頼性が高い。
【0206】
図45は、第1の同期スイングアーム91および第2の同期スイングアーム92のものであって図2に示される折り畳み装置100に対応する位置の構造の概略断面図である。図46は、第1の同期スイングアーム91および第2の同期スイングアーム92のものであって図4に示される折り畳み装置100に対応する位置の構造の概略断面図である。図47は、第1の同期スイングアーム91および第2の同期スイングアーム92のものであって図6に示される折り畳み装置100に対応する位置の構造の概略断面図である。図45から図47は、折り畳み装置100が平坦状態から閉状態に切り替えられるときに得られる第1の同期スイングアーム91および第2の同期スイングアーム92の位置変化を示す。
【0207】
図45に示されるように、第1のハウジング10および第2のハウジング30が互いに対して平坦状態に展開されると、第1の同期スイングアーム91および第2の同期スイングアーム92は平坦状態にあり、第1の同期スイングアーム91は第1の固定ブラケット31に対して延伸アウト位置にあり、第1の同期スイングアーム91は第1の固定ブラケット31および第1のハウジング10から離れており、第2の同期スイングアーム92は第2の固定ブラケット32に対して延伸アウト位置にあり、第2の同期スイングアーム92は第2の固定ブラケット32および第2のハウジング30から離れている。
【0208】
図46に示されるように、第1のハウジング10および第2のハウジング30が中間状態にあるとき、第1の同期スイングアーム91および第2の同期スイングアーム92は中間状態にあり、第1の同期スイングアーム91と第2の同期スイングアーム92との間に夾角が形成される。第1の同期スイングアーム91は、第1の固定ブラケット31に対して部分的に延伸アウト位置/部分的に後退位置にあり、第2の同期スイングアーム92は、第2の固定ブラケット32に対して部分的に延伸アウト位置/部分的に後退位置にある。
【0209】
図47に示されるように、第1のハウジング10および第2のハウジング30が互いに対して閉状態に折り畳まれると、第1の同期スイングアーム91および第2の同期スイングアーム92は折り畳み状態にあり、第1の同期スイングアーム91は第1の固定ブラケット31に対して後退位置にあり、第1の同期スイングアーム91は第1の固定ブラケット31および第1のハウジング10に近く、第2の同期スイングアーム92は第2の固定ブラケット32に対して後退位置にあり、第2の同期スイングアーム92は第2の固定ブラケット32および第2のハウジング30に近い。
【0210】
この実施形態では、第1の同期スイングアーム91の回転端911および第2の同期スイングアーム92の回転端921は互いに係合され、第1の同期スイングアーム91の回転端911および第2の同期スイングアーム92の回転端921は両方とも主軸アセンブリ1に回転可能に接続され、第1の同期スイングアーム91の可動端912は第1の固定ブラケット31に移動可能に接続され、第2の同期スイングアーム92の可動端922は第2の固定ブラケット32に移動可能に接続される。したがって、第1のハウジング10および第2のハウジング30が互いに対して展開されるかまたは折り畳まれるとき、第1の同期スイングアーム91および第2の同期スイングアーム92は、第1のハウジング10および第2のハウジング30の回転動作が同期して一定となるように、第1の固定ブラケット31および第2の固定ブラケット32の回転角度を主軸アセンブリ1に対して一定となるように制御することができる。折り畳み装置100の折り畳み動作と展開動作との対称性は高い。これはユーザ体験を向上させるのに役立つ。
【0211】
第1の同期スイングアーム91は、リンクスライダ構造が形成されるように、主軸アセンブリ1に回転可能に接続され、第1の固定ブラケット31に摺動可能かつ回転可能に接続される。第2の同期スイングアーム92は、リンクスライダ構造が形成されるように、主軸アセンブリ1に回転可能に接続され、第2の固定ブラケット32に摺動可能かつ回転可能に接続される。互いに係合された2つのリンクスライダ構造は、第1のハウジング10および第2のハウジング30の回転動作を同期して一定となるように効果的に制御することができる。
【0212】
本出願の実施形態によれば、折り畳み装置100は、展開されるかまたは折り畳まれるときにフレキシブルディスプレイ200を中立面として使用して変形を実施するために、折り畳み装置100が平坦状態から閉状態に切り替えられるときにハウジングの引き込みを実施し、折り畳み装置100が閉状態から平坦状態に切り替えられるときにハウジングの押出しを実施することができる。このようにして、フレキシブルディスプレイ200および電子デバイス1000が長い使用寿命を有するように、フレキシブルディスプレイ200を保護してフレキシブルディスプレイ200の信頼性を向上させるために、フレキシブルディスプレイ200が伸長または圧迫されるリスクが低減される。
【0213】
前述の説明は本出願の特定の実施形態にすぎず、本出願の保護範囲を限定することを意図するものではない。例えば、機械部品を低減または追加すること、もしくは機械部品の形状を変更することなど、本出願に開示された技術的範囲内で当業者によって容易に考え出されるいかなる変形または置換も、本出願の保護範囲内にあるものとする。矛盾が生じない場合、本出願の実施形態および実施形態の特徴は、相互に組み合わせられてもよい。したがって、本出願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。
【符号の説明】
【0214】
1 主軸アセンブリ
4 第1の伝達アーム
4C、6C、40C、50C 回転中心
5 第1の回転アーム
6 第2の伝達アーム
7 第2の回転アーム
10 第1のハウジング
11 支持面
14 外主軸
15 内主軸
16 遮蔽プレート
20 回転機構
20a 端部接続アセンブリ
20b 中間接続アセンブリ
21 第1の支持プレート
22 第2の支持プレート
23 第1の遮蔽プレート
24 第2の遮蔽プレート
25 支持体
30 第2のハウジング
31 第1の固定ブラケット
32 第2の固定ブラケット
33 第3の固定ブラケット
34 第4の固定ブラケット
40 第3の伝達アーム
41、61、401 摺動端
42、62、911、921、402 回転端
50 第4の伝達アーム
51、71 一端
52 一端、端部
81 第1の制限構成要素
82 第2の制限構成要素
91 第1の同期スイングアーム
92 第2の同期スイングアーム
100 折り畳み装置
101 第1の支持面
102 第1の固定溝
103 第1の位置決めプレート
104 第1の収容溝
105、305 隙間
131 円弧状溝
132 M字形溝
133 陥凹溝
141 外主軸体
142 制限フランジ
143 溝
144、422、512、522 制限突起
145、155、3111 締結孔
151 内主軸体
152 溝
153 突起
154 端部ストッパ
200 フレキシブルディスプレイ
211 位置決めブロック
301 第2の支持面
302 第2の固定溝
303 第2の位置決めプレート
304 第2の収容溝
311 第1の固定ベース
312 第1のファスナ
313 第1の円弧状溝
314 第1の摺動スロット
315 第1の収容スロット
316 第3の摺動スロット
321 第2の固定ベース
322 第2のファスナ
323 第2の円弧状溝
324 第2の摺動スロット
325 第2の収容スロット
326 第4の摺動スロット
331 第5の摺動スロット
411 第1の陥凹領域
412 第2の陥凹領域
413 第1のフランジ
421、511、521 制限隆起
811 第1のブラケット
812、813 第1の弾性部品
912、922 可動端
1000 電子デバイス
1431、1531、3121 制限溝
2001、2003 非屈曲部
2002 屈曲部
3112 位置決め突起
3122 停止ブロック
3141、3161、3241、3261、3311 案内空間
4011 第3のフランジ
8111 制御部品
8112 当接部品
8113 基板
8114 案内柱
8115 位置決め部品
8121 ばね
9111 第1の回転体
9112 第1の回転軸
9113 第1のギア
9121 第3の回転体
9122 第3の回転軸
9211 第2の回転体
9212 第2の回転軸
9213 第2のギア
9221 第4の回転軸
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34
図35
図36
図37
図38
図39
図40
図41
図42
図43
図44
図45
図46
図47