IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 四川省林業和草原調査規劃院(四川省林業和草原生態環境監測中心)の特許一覧 ▶ 四川様地時空科技有限公司の特許一覧

特許7391256国家森林資源連続精査クラウドプラットフォーム及びサンプル地区のモニタリング方法
<>
  • 特許-国家森林資源連続精査クラウドプラットフォーム及びサンプル地区のモニタリング方法 図1
  • 特許-国家森林資源連続精査クラウドプラットフォーム及びサンプル地区のモニタリング方法 図2
  • 特許-国家森林資源連続精査クラウドプラットフォーム及びサンプル地区のモニタリング方法 図3
  • 特許-国家森林資源連続精査クラウドプラットフォーム及びサンプル地区のモニタリング方法 図4
  • 特許-国家森林資源連続精査クラウドプラットフォーム及びサンプル地区のモニタリング方法 図5
  • 特許-国家森林資源連続精査クラウドプラットフォーム及びサンプル地区のモニタリング方法 図6
  • 特許-国家森林資源連続精査クラウドプラットフォーム及びサンプル地区のモニタリング方法 図7
  • 特許-国家森林資源連続精査クラウドプラットフォーム及びサンプル地区のモニタリング方法 図8
  • 特許-国家森林資源連続精査クラウドプラットフォーム及びサンプル地区のモニタリング方法 図9
  • 特許-国家森林資源連続精査クラウドプラットフォーム及びサンプル地区のモニタリング方法 図10
  • 特許-国家森林資源連続精査クラウドプラットフォーム及びサンプル地区のモニタリング方法 図11
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-24
(45)【発行日】2023-12-04
(54)【発明の名称】国家森林資源連続精査クラウドプラットフォーム及びサンプル地区のモニタリング方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/26 20120101AFI20231127BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20231127BHJP
【FI】
G06Q50/26
G06Q50/10
【請求項の数】 10
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023073080
(22)【出願日】2023-04-27
【審査請求日】2023-06-20
(31)【優先権主張番号】202210755800.9
(32)【優先日】2022-06-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】522417786
【氏名又は名称】四川省林業和草原調査規劃院(四川省林業和草原生態環境監測中心)
(73)【特許権者】
【識別番号】523159845
【氏名又は名称】四川様地時空科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】高飛
(72)【発明者】
【氏名】朱志芳
(72)【発明者】
【氏名】李娜娜
【審査官】宮地 匡人
(56)【参考文献】
【文献】特表2015-531228(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2012/0114185(US,A1)
【文献】加藤 顕,森林モニタリングのためのレーザー技術,計測と制御,2020年05月10日,Vol.59 No.5,pp.326-330
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
感知層と、ネットワーク層と、プラットフォーム層と、データ層と、アプリケーション層と、ユーザー層とを含む国家森林資源連続精査クラウドプラットフォームであって、
前記感知層は、サンプル木のタイプ、サンプル木の径方向成長、及び精査対象サンプル地区の温度湿度環境因子を収集して取得し、収集した情報を記憶してネットワーク層に伝送し、前記感知層及びネットワーク層のデバイスに対して構成及び管理を行い、前記感知層は、樹径測定センサ、環境センサ、傾斜角センサ及びデータ収集端末を含み、前記データ収集端末は、ユーザー層がデータ収集、デバイス管理、情報通信、精査対象サンプル地区及び感知端末デバイスの巡察、メンテナンス及び管理を行うために使用され、前記ネットワーク層は、通信中継デバイス、通信基地局、通信受信装置及び光ファイバ通信とインターネット伝送を行うデバイスを含み、
前記ネットワーク層は、精査対象サンプル地区で通信中継装置を設け、前記感知層により収集されたデータを集め、データをプラットフォーム層に伝送し、
前記プラットフォーム層は、前記国家森林資源連続精査クラウドプラットフォームに計算、記憶及びネットワーク資源を提供し、仮想化管理プラットフォームで統一管理を行い、
前記データ層は、感知層により収集されたデータに対して記憶管理を行い、データの処理及び集約を行い、プラットフォーム層を介してデータを地図サービスとして発行してデータ共有を実現し、
前記アプリケーション層は、感知層により収集されたデータ及びデバイスを管理し、ユーザー層に精査対象サンプル地区及びデバイスの動的モニタリング、施設デバイスのメンテナンス更新、及びモニタリング成果の評価、共有及び可視化のサービスを提供し、
前記ユーザー層は、精査対象サンプル地区の初回リセット調査及びデバイス配置、及びモニタリング期間の精査対象サンプル地区の巡察タスクとデバイスのメンテナンス作業を担当し、森林資源の動的モニタリング、評価、審査、研究作業を展開し、
前記アプリケーション層は、移動データ収集システムと、データ集約統計解析管理システムと、動的モニタリング管理システムと、成果評価・可視化システムと、を含み
前記移動データ収集システムは、サーバー側の情報を取得し、調査現場で通信中継装置と樹径測定センサを接続して、精査対象サンプル地区のサンプル木のリセット、データ収集、入力及び計算を行い、現場で通信中継装置及び樹径測定センサを配置して管理し、同時にパトロール員がデバイスメンテナンス情報を受信し、精査対象サンプル地区の変化状況の調査測量とデバイス更新を行うことに用いられ、前記移動データ収集システムは、前記データ収集端末に配置され、
前記データ集約統計解析管理システムは、データ収集端末の調査収集を集約して統計し、デバイスにより自動的に収集された精査対象サンプル地区のデータをモニタリングして統計し、カード論理関係を検査して調査し、全体サンプリング精度を解析し、成果報告書を統計し、移動データ収集システムがダウンロードする必要がある調査表のテンプレート及び関連数値表の構成機能を提供し、
前記動的モニタリング管理システムは、全ての精査対象サンプル地区に配置された通信中継装置及び樹径測定センサの状態をモニタリングして管理し、調査員と森林保護員のメッシュ化管理システムを構築し、精査対象サンプル地区の巡察タスクを展開し、デバイスのメンテナンス更新結果を確認し、
前記成果評価・可視化システムは、森林資源のモニタリング、生態系の評価及び重要指標の審査を展開し、基礎データと評価結果に基づいて可視化されたデータ展示と共有サービスを提供し、
前記移動データ収集システムは、ユーザーログインモジュールと、地図操作及び測位、ナビゲーション、航跡、写真撮影を行うモジュールと、精査対象サンプル地区のサンプル木の調査データをダウンロードするモジュールと、精査対象サンプル地区のサンプル木のカード因子の入力モジュールと、移動通信及び北斗衛星の信号テストを行うモジュールと、通信中継装置の接続、テスト及び設定を行うモジュールと、樹径測定センサの接続及びデータ入力を行うモジュールと、樹径測定センサと通信中継装置とのデータ伝送を行うモジュールと、精査対象サンプル地区の実測調査データの点検と検査を行うモジュールと、精査対象サンプル地区の巡察タスク受信モジュールと、精査対象サンプル地区の巡察結果フィードバックモジュールとを含み、
前記ユーザーログインモジュールは、移動データ収集システムにログインし、
前記地図操作及び測位、ナビゲーション、航跡、写真撮影を行うモジュールは、地図操作に基づくインタラクションモード、移動、拡大、縮小、階層表示の基礎地図操作機能、及び測位、ナビゲーション、航跡収集、写真撮影を含む高度地図操作機能をユーザーに提供し、
前記精査対象サンプル地区のサンプル木の調査データをダウンロードするモジュールは、前の国家森林資源連続精査対象サンプル地区のカード、精査対象サンプル地区のデータベース、外業調査記載表を含む調査表、及び衛星リモートセンシング映像、精査技術細則、優占樹種マップ、一元木材量表を含む基礎資料と数値表をダウンロードし、
前記精査対象サンプル地区のサンプル木のカード因子の入力モジュールは、精査対象サンプル地区の基本情報、サンプル地区の測位及び測定設計、サンプル地区の因子調査記録、固定サンプル木の実測図、樹高測定記録、森林災害状況の調査記録、植生調査記録、下木調査記録、天然更新状況の調査記録、再査察期間内のサンプル地区の変化状況の調査記録、未成林造林地の調査記録、モウソウチク検尺記録表、雑竹コドラート調査記録表、経済樹種の調査記録表、航跡写真の記録情報を入力し、
前記移動通信及び北斗衛星の信号テストを行うモジュールは、現場の移動信号のタイプを測定し、通信中継を選択し、移動信号又は北斗信号の強弱をテストし、通信受信側と通信して、データ伝送の成功率をテストし、
前記通信中継装置の接続、テスト及び設定を行うモジュールは、データ収集端末を用いて通信中継装置に接続し、データ収集の頻度を設定し、通信中継装置と樹径測定センサの起動時間と起動期間を決定し、ユーザーが設定したデータ収集の頻度と電池残量に基づいて、理論モニタリング時間の長さを推定し、
前記樹径測定センサの接続及びデータ入力を行うモジュールは、データ収集端末を用いて樹径測定センサに接続し、接続が正しいことを確認した後、調査対象サンプル木のサンプル木番号、立木タイプ、検尺タイプ、樹種名称、樹種コード、前回の胸径、林層、クロス角ランドタイプ番号、方位角、水平距離情報を入力し、
前記樹径測定センサと通信中継装置とのデータ伝送を行うモジュールは、調査対象サンプル木の情報入力が完了した後、樹径測定センサと通信中継装置とのバックグラウンド通信イベントをトリガし、樹径測定センサは、無線通信モジュールを介してデバイス番号、調査により入力されたサンプル木情報を通信中継装置に伝送して記憶し、
前記精査対象サンプル地区の実測調査データの点検と検査を行うモジュールは、すべてのサンプル木の調査を完了した後、データ収集端末を使用して通信中継装置に接続し、通信中継装置に記憶されているすべての樹径センサデータをデータ収集端末に取得し、前の調査モニタリングデータと比較し、欠落データがあるかどうかを点検し、異常変化データを検査し確認し、今期設置された樹径測定センサに電池残量が低いかどうかを点検し、
前記精査対象サンプル地区の巡察タスク受信モジュールは、省レベル又は国家ユーザーからの精査対象サンプル地区の巡察タスクを受信した場合、精査対象サンプル地区の番号と主要巡察内容を含む巡察タスク情報を点検し、確認後に巡察タスク人員と時間手配を提出し、巡察終了後に省レベル又は国家タスク完了確認情報を受信し、
前記精査対象サンプル地区の巡察結果フィードバックモジュールは、現地で精査対象サンプル地区を巡察した後、巡察タスクの完了状况を記入し、更新する必要があるデバイスに更新情報因子を記入し、又は、精査対象サンプル地区を再測定しモニタリングデバイスを配置し、現地の巡察結果と写真を提供する
ことを特徴とする国家森林資源連続精査クラウドプラットフォーム。
【請求項2】
前記データ集約統計解析管理システムは、ユーザーログインモジュールと、調査表・基礎数値表構成モジュールと、精査対象サンプル地区の調査データ集約モジュールと、精査対象サンプル地区のカードの調査論理検査モジュールと、全体サンプリング精度・特徴値の計算モジュールと、精査対象サンプル地区の実測結果計算モジュールと、精査成果報告書統計モジュールとを含み、
前記ユーザーログインモジュールは、データ集約統計解析管理システムにログインし、
前記調査表・基礎数値表構成モジュールは、前の国家森林資源連続精査対象サンプル地区のカード、精査対象サンプル地区のデータベース、外業調査記録表を含む調査表、及び衛星リモートセンシング映像、精査技術細則、優占樹種マップ、1元積材表を含む基礎資料と数値表を構成し、
前記精査対象サンプル地区の調査データ集約モジュールは、各通信中継装置が受信装置を介して返信した樹径測定センサのデータを集約し、精査対象サンプル地区の実測調査結果を計算し、
前記精査対象サンプル地区のカードの調査論理検査モジュールは、国家森林資源連続精査対象サンプル地区のカード内の調査因子の論理関係を検査し、必須項目の検査、未記入項目の検査、辞書項目の検査及び論理関係検査を含み、
前記全体サンプリング精度・特徴値の計算モジュールは、各モニタリング対象の全体サンプリングの精度及び特徴値を統計して生成し、その全体サンプリングの精度及び特徴値は、少なくともサンプルユニット数、サンプル平均数、変動係数、サンプリング精度、推定中央値、推定区間、サンプル地区のリセット率、サンプル木のリセット率を含み、
前記精査対象サンプル地区の実測結果計算モジュールは、精査対象サンプル地区の木ごとの検尺データを取得した後、標準地区の実測調査結果を計算し、
前記精査成果報告書統計モジュールは、国家森林資源連続精査の成果統計表を統計して生成する
ことを特徴とする請求項1に記載の国家森林資源連続精査クラウドプラットフォーム。
【請求項3】
前記動的モニタリング管理システムは、ユーザーログインモジュールと、通信中継装置デバイス及び状態管理モジュールと、樹径測定センサデバイス及び状態管理モジュールと、調査員・森林保護員管理モジュールと、精査対象サンプル地区の巡察タスク発行モジュールと、精査対象サンプル地区の巡察結果確認更新モジュールとを含み、
前記ユーザーログインモジュールは、動的モニタリング管理システムにログインし、
前記通信中継装置デバイス及び状態管理モジュールは、通信中継装置の情報を検索し、通信中継装置の動作状態を点検し、通信中継装置のモニタリング頻度、ウェイクアップ時間及びウェイクアップ期間を構成し、
前記樹径測定センサデバイス及び状態管理モジュールは、樹径測定センサのデバイス情報を検索し、樹径測定センサの動作状態を点検し、樹径測定センサのウェイクアップ時間及びウェイクアップ期間を構成し、
前記調査員・森林保護員管理モジュールは、調査員と森林保護員のアカウントと権限を確立し管理し、調査員と森林保護員の保護管理グリッドを画定し分割し、調査員と森林保護員の協力関係を確立し、
前記精査対象サンプル地区の巡察タスク発行モジュールは、デバイス状態の紛失状況を発見し、デバイスの故障が生じた精査対象サンプル地区を特定し、デバイスの故障が生じた精査対象サンプル地区をメンテナンスする調査員及び森林保護員を探し出し、デバイスメンテナンスタスクを開始し、紛失状態のデバイス番号と紛失状況情報を調査員と森林保護員のデータ収集端末に送信し、タスク進捗状況をリアルタイムで点検し、
前記精査対象サンプル地区の巡察結果確認更新モジュールは、各調査員と森林保護員のタスク受信と完了状况を受信して集約し、メンテナンス完了後、デバイスメンテナンスタスクを終了する
ことを特徴とする請求項1に記載の国家森林資源連続精査クラウドプラットフォーム。
【請求項4】
前記成果評価・可視化システムは、ユーザーログインモジュールと、森林資源評価モジュールと、生態系評価モジュールと、重点区域評価モジュールと、3次元実景地図可視化モジュールと、特別テーマ成果データ共有モジュールとを含み、
前記ユーザーログインモジュールは、成果評価・可視化システムにログインし、
前記森林資源評価モジュールは、精査対象サンプル地区の調査集約結果に基づいて森林面積、森林蓄積量、及び森林構造とその動的変化を生成し、森林面積、品質変化状況を評価し、
前記生態系評価モジュールは、モデル知識ベースに基づいて一連の生態評価指数と指標を生成し、
前記重点区域評価モジュールは、国家重点戦略と社会重要関心区域の生態系状況、品質、カーボンシンク、機能効果を総合的に評価し、
前記3次元実景地図可視化モジュールは、ビッグデータ可視化方式で、3次元実景地図及びその他のインタラクション方式を利用して国家レベル又は省レベルの国家森林資源連続精査の成果データの可視化プレテンションを展示し、長時間シーケンスのデータ対比解析と予測解析を展開し、
前記特別テーマ成果データ共有モジュールは、国家森林資源連続精査クラウドプラットフォームが所有、生成するデータ資源、サービス及びアプリケーションを展示する
ことを特徴とする請求項1に記載の国家森林資源連続精査クラウドプラットフォーム。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1項に記載の国家森林資源連続精査クラウドプラットフォームで実行する国家森林資源連続精査対象サンプル地区のモニタリング方法であって、
(1)精査対象サンプル地区のリセット及びデバイス配置:精査対象サンプル地区に対してサンプル地区のリセット及びサンプル木の再測定を行い、感知層及びネットワーク層のデバイスを配置するステップと、
(2)精査対象サンプル地区のデータ自動収集:精査対象サンプル地区の感知層のデバイスは、設定されたモニタリング頻度に従ってデータを返信し、プラットフォーム層は、収集データに対して解析と記憶タスクを行うステップと、
(3)自動収集されたデータ情報に基づいて、感知層と精査対象サンプル地区が変化しているかどうかを判断し、変化した場合、ステップ(4)に進み、変化しない場合、ステップ(5)に進むステップと、
(4)精査対象サンプル地区の動的モニタリング管理:サンプル地区の巡察タスクを発行しデバイスのメンテナンス更新結果を確認し、精査対象サンプル地区の連続モニタリングを維持し、ステップ(5)に進むステップと、
(5)データ集約統計解析:精査対象サンプル地区のサンプル木の調査データを集約し、データ論理及び全体サンプリング精度を検査し、モニタリング期間内の各精査対象サンプル地区及びモニタリング全体の重要指標情報を統計し、成果統計報告書を生成するステップと、
(6)成果評価の可視化:モデル知識ベースを構築し、森林資源のモニタリング、生態系の評価及び重点指標の審査を展開し、可視化されたデータ展示と共有サービスを提供するステップと、
(7)モニタリング作業が終了したかどうかを判断し、終了しない場合、ステップ(2)に進み、連続モニタリングを展開し、終了した場合、プロセスを終了するステップと、を含む
ことを特徴とする国家森林資源連続精査対象サンプル地区のモニタリング方法。
【請求項6】
前記ステップ(1)は、具体的には、
(1.1)精査対象サンプル地区に到着し、サンプル地区のリセットを行い、データ収集端末がローカル信号をテストして通信中継装置のタイプを決定するステップと、
(1.2)サンプル地区の中央位置で通信中継装置を配置して接続状態をテストし、成功後に通信中継装置のオン状態を維持するステップと、
(1.3)データ収集端末を介して通信中継装置に接続し、データの収集頻度を設定し、通信中継装置と樹径測定センサの起動時間及び起動期間を決定するステップと、
(1.4)サンプル木の直径測定位置を選択し、樹径測定センサを測定対象サンプル木に固定するステップと、
(1.5)樹径測定センサを起動し、データ収集端末を利用して樹径測定センサに接続するステップと、
(1.6)樹径測定センサの引出口から引出ロープを引出し、サンプル木の周りを一周した後、取外し防止引出固定口に差し込むステップと、
(1.7)データ収集端末でサンプル木の直径の測定値があるかどうかを点検し、ない場合、樹径測定センサの起動ボタンを押し、起動状態で再び引出ロープを引いて取り付けることを保証するステップと、
(1.8)樹径測定センサをクリックして接続し、樹種、検尺タイプを入力するステップと、
(1.9)樹径測定センサは、通信中継装置と通信し、各木の検尺と電池残量の情報を伝送して入力し、通信中継装置に集約して記憶するステップと、
(1.10)樹径測定センサは、通信中継装置とクロック同期を行い、樹径測定センサの起動時間と起動期間を取得するステップと、
(1.11)樹径測定センサは、通信接続がない場合、一定時間の間隔後に自動的にスリープ状態に入るステップと、
(1.12)ステップ(1.4~1.11)を繰り返し、精査対象サンプル地区内のすべてのサンプル木の各木の検尺と樹径測定センサの取り付けを完了するステップと、
(1.13)通信中継装置は、基地局を介して記憶情報を通信受信装置に返信し、プラットフォーム層のネットワークサーバーに集約するステップと、
(1.14)データ収集端末と通信中継装置の接続を切断し、一定時間の間隔後に通信中継装置は、自動的にスリープ状態に入るステップと、を含む
ことを特徴とする請求項5に記載の国家森林資源連続精査対象サンプル地区のモニタリング方法。
【請求項7】
前記ステップ(2)は、具体的には、
(2.1)通信中継装置は、設定されたウェイクアップ時間に従って定時的に起動し、基地局を介してサーバー側のネットワークサーバーにアクセスし、次のウェイクアップ時間とウェイクアップ期間を取得するステップと、
(2.2)樹径測定センサは、設定されたウェイクアップ時間に従って定時的に起動し、測定対象サンプル木の直径測定値、傾斜角センサの値を測定するステップと、
(2.3)傾斜角センサの傾斜角の値が所定の閾値を超えた場合、現在のサンプル木を倒木として判定し、検尺タイプを倒木として更新するステップと、
(2.4)サンプル木の連続期限の直径変化を読み取り、所定時間区間を超えて、サンプル木の直径が一定であるか、又は規則性が低下した場合、検尺タイプを枯れ立木として更新するステップと、
(2.5)樹径測定センサは、通信中継装置に接続し、立木直径、立木タイプ及び電池残量の情報を伝送するステップと、
(2.6)樹径測定センサは、通信中継装置とクロック同期を行い、次のウェイクアップ時間とウェイクアップ期間を取得し、成功後にスリープ状態に入るステップと、
(2.7)通信中継装置は、樹径測定センサのデータを受信して記憶し、前回の測定データと差分計算を行い、樹径測定センサの番号順に従って差分結果を返信するステップと、
(2.8)通信中継装置は、基地局を介して、記憶情報を通信受信装置に返信し、プラットフォーム層のネットワークサーバーに集約するステップと、を含む
ことを特徴とする請求項5に記載の国家森林資源連続精査対象サンプル地区のモニタリング方法。
【請求項8】
前記ステップ(4)は、具体的には、
(4.1)ユーザー層の主管部門は、身元認証を行ってログインするステップと、
(4.2)すべての精査対象サンプル地区に対して調査員と森林保護員を決定するステップと、
(4.3)前回のウェイクアップ時間帯におけるすべての精査対象サンプル地区に配置された通信中継装置の動作状態を取得するステップと、
(4.4)すべての通信中継装置の状態が正常かどうかを点検し、正常でない場合、ステップ(4.5)を実行し、正常である場合、ステップ(4.11)を実行するステップと、
(4.5)通信中継装置の状態が正常でない区域の森林保護員に対して巡察タスクを発行し、現地で精査対象サンプル地区の状態を確認することを要求するステップと、
(4.6)森林保護員は、精査対象サンプル地区の巡察対象を受信し、指定される精査対象サンプル地区に到着するステップと、
(4.7)森林保護員は、指定される精査対象サンプル地区の現場状況をフィードバックするステップと、
(4.8)ステップ(4.7)のフィードバック情報により、調査員を派遣してデバイスを更新し又は再調査する必要があるかどうかを判断し、必要がある場合、ステップ(4.9)を実行し、必要がない場合、ステップ(4.10)を実行するステップと、
(4.9)調査員は、通信中継装置及び樹径測定センサを持って精査対象サンプル地区に到着し、ステップ(1)に従ってサンプル地区を再測定し、新しいデータを返信するステップと、
(4.10)返信データに基づいて、現在の精査対象サンプル地区の状態を判定して確認し、サンプル地区とサンプル木の情報を更新するステップと、
(4.11)前回のウェイクアップ時間帯におけるすべての精査対象サンプル地区に配置された樹径測定センサと傾斜角センサの動作状態を取得するステップと、
(4.12)すべての樹径測定センサ、傾斜角センサの状態が正常であるかどうかを判読し、正常でない場合、ステップ(4.5)を実行し、正常である場合、ステップ(4.13)を実行するステップと、
(4.13)サンプル木の前後2期の直径変化を読み取り、差分変化が立木の直径成長率の正常な成長範囲を超えているかどうかを比較し、超える場合、現在のデータが異常であると判定し、ステップ(4.5)を実行し、超えない場合、フローを終了するステップと、を含む
ことを特徴とする請求項5に記載の国家森林資源連続精査対象サンプル地区のモニタリング方法。
【請求項9】
前記ステップ(5)は、具体的には、
(5.1)ユーザーがログインし、身元認証を行うステップと、
(5.2)設定された調査表のテンプレートと基礎数値表を使用して、移動データ収集システム側がダウンロードして使用するために、前の精査対象サンプル地区のカードを記憶するステップと、
(5.3)プラットフォーム層のネットワークサーバーが受信した調査情報を集約して収集するステップと、
(5.4)サンプル地区の調査成果データベースに集約した各記録情報に対して論理検査を行い、論理誤りがあるかどうかを判断し、存在する場合、誤り調査機関に修正を通知し、論理誤りがないまで修正後に移動データ収集システムを用いて再提出するステップと、
(5.5)樹種と1元積材表に基づいて、各精査対象サンプル地区の実測結果データを計算するステップと、
(5.6)今回の国家森林資源連続精査のモニタリング全体のサンプリング精度と特徴値を統計し、サンプリング精度が要求に合致するかどうかを判読し、合致しない場合、調査機関に修正を通知し、精度要求に達するまで修正後に移動データ収集システムを用いて再提出を行うステップと、
(5.7)このモニタリング期間内の各精査対象サンプル地区及びモニタリング全体の重要指標情報を計算して生成し、成果統計報告書を生成するステップと、を含む
ことを特徴とする請求項5に記載の国家森林資源連続精査対象サンプル地区のモニタリング方法。
【請求項10】
前記ステップ(6)は、具体的には、
(6.1)ユーザーがログインし、身元認証を行うステップと、
(6.2)任意のモニタリング年度、又は、モニタリング年度の間を選択して比較解析を行うステップと、
(6.3)景観生態学、過程機構モデル方法論を用いて、森林の生態機能とその動的変化状況を評価するステップと、
(6.4)行政区画選択、インタラクション地図選択、カスタム生態機能区選択を用いて、解析区域を選択し、森林資源の評価と生態系の評価を展開するステップと、
(6.5)ビッグデータ可視化方式で、3次元実景地図及びその他のインタラクション方式を利用して連続精査の成果データを展示し、長時間シーケンスのデータ比較解析と予測解析を展開するステップと、
(6.6)プラットフォームが持つデータ資源、サービス及びアプリケーションをタイプ、権限別に展示し、ユーザーは、ブラウザ、移動端末で資源センターにアクセスし、特別テーマ図資源を取得又は作成して、データ共有交換を実現するステップと、を含む
ことを特徴とする請求項5に記載の国家森林資源連続精査対象サンプル地区のモニタリング方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モノのインターネット及び地理空間のデータ収集、計算、処理の技術分野に関し、具体的には、国家森林資源連続精査クラウドプラットフォーム及びサンプル地区のモニタリング方法に関する。
【背景技術】
【0002】
国家森林資源連続精査は、森林資源の調査システムの中で最もレベルの高いマクロ森林資源の調査モニタリングであり、サンプリング調査の方法で、設置された固定サンプル地区に対して再測定調査を行い、数理統計の原理と方法で調査により得られたデータを解析することであり、ここで、比率サンプリング方法を用いて全体内の各タイプの面積を推計し、系統的サンプリング方法を用いて各タイプの蓄積量を推計し、サンプル木のリセットを用いて成長量及び消費量を計算する。固定サンプル地区の繰り返し調査と比較調査を展開することで、土地利用と被覆、森林資源と生態状況の全面的な情報を取得し、国家レベルで森林資源の現状とその消長動的などのマクロ情報を把握し、客観的で正確な森林資源の基礎データを提供する。
【0003】
現在、国家森林資源連続精査作業は、全国の森林、草原、湿地の調査モニタリング作業に組み入れられ、森林サンプル地区調査作業と命名され、全国の森林、草原、湿地の調査モニタリング作業の重要な構成部分とされている。従来、国家森林資源連続精査は5年ごとに展開されるが、現在、森林サンプル地区調査作業は、国家森林資源を用いて固定サンプル地区を連続精査し、毎年の調査数は、総サンプル地区の数の1/5であり、また、残りの4/5サンプル地区の数の中でリモートセンシングにより変化が明らかなサンプル地区を加え、5年ごとに国家森林資源連続精査の固定サンプル地区に対して1回の調査を行うことを保証し、調査方法は、依然として人工的にサンプル地区のリセット、サンプル木の測定を行うことであるが、主に次のような欠点がある。
(1)時間間隔が長く、年間データを提供するような要求を確実に達成できない。全国には41.5万個の固定サンプル地区があり、仕事量が巨大であるため、国家森林資源連続精査は5年ごとに行われ、共同推計などの方法を採用し、全国及び各省(区、市)の森林面積、森林被覆率、森林蓄積量、森林単位面積の蓄積量、単位面積の成長量などの森林資源の総量データを統計的に計算するしかなく、実際には年間データを提供することを実現することはできず、森林資源の動的モニタリングに対する政府と社会のニーズを満たすことはできない。
(2)調査への投入が大きく、組織や保障の難しさが大きい。全国には41.5万個の固定サンプル地区があり、系統的サンプリングにより配置し、実測サンプル地区のいずれも、調査員が現地に到着して測定を行う必要があり、国家森林資源連続精査作業の組織、訓練、試験生産、生産、検査、集約及び成果統計にわたって、大量の人力と物資を消費する必要があり、全国の作業組織と保障への投入は巨大で、年度モニタリングを実現すれば、組織と保障の難度は比較的に大きい。
(3)調査作業が辛く、危険性が高い。国家森林資源連続精査は、系統的サンプリングを利用して行い、一部の調査対象サンプル地区は、無人区にあり、また、実測サンプル地区は、人工的にサンプル地区のリセット、サンプル木の測定を行う必要があり、実地に到着しなければならないため、調査員は、危険地に身を置いてこそタスクを行うことができ、作業が辛く、危険性が高い。
(4)調査技術と素質の要求が高い。調査作業は、測量学、製図学、生態学、森林管理学などの知識を一体化しており、精査対象サンプル地区ごとに調査記録表が14個があり、記入因子が200個を超えている。技術手段の高度化に伴い、調査員は、移動データの収集ソフトウェアを熟練して使用しなければならず、調査作業は、調査員の技術が優れていることを要求するだけでなく、身体能力が高く、意志がしっかりしていなければ仕事を完成できない。
(5)調査品質の把握が難しい。調査作業は、調査員の素質と客観的な状況のため、調査中にサンプル木のリセット失敗、誤測定、測定漏れなどの偏差が現れ、調査成果の精度に影響を与えることがあり、品質検査作業は、抜き取り検査方式を採用しているため、全面的な品質検査を行うことができず、調査員にはまぐれの心理があり、精査対象サンプル地区に到着しない位置でサンプル地区調査を開始したり、又は完全に室内でデータを作成したりして、調査品質の把握が難しい。
(6)調査と品質検査の作業は重複して労働する。サンプル地区のリセット、サンプル木のリセット、各木の検尺は、精査調査の最も主要な仕事であるが、実際の作業では、大部分の精査対象サンプル地区は、安定して連続的に存在し、成長しており、個別の進級木が変化しているだけであるが、依然としてサンプル地区のリセット、サンプル木のリセットと各木の検尺の作業を繰り返す必要があり、また、品質検査作業も、精査対象サンプル地区抽出検査に対して抜き取り検査を行い、サンプル地区のリセット、サンプル木のリセットと各木の検査を再度行い、調査と品質検査の作業には重複労働が多い。
(7)精査対象サンプル地区の変化情報をタイムリーに把握できない。調査員が精査対象サンプル地区を再度調査した場合にのみ、精査対象サンプル地区の変化が発生しているかどうかを発見することができ、調査では、精査対象サンプル地区の変化原因と変化時間をタイムリーに取得することができない。
【0004】
以上のように、モニタリング精度とモニタリング時効性が高く、作業組織、品質管理、技術要求、生産安全リスクを大幅に低減し、精査対象サンプル地区の変化情報をタイムリーに把握できる国家森林資源連続精査クラウドプラットフォーム及びサンプル地区のモニタリング方法を提供する必要がある。
【発明の概要】
【0005】
本発明の目的は、モニタリング精度とモニタリング時効性が高く、作業組織、品質管理、技術要求、生産安全リスクを大幅に低減し、精査対象サンプル地区の変化情報をタイムリーに把握できる国家森林資源連続精査クラウドプラットフォーム及びサンプル地区のモニタリング方法を提供することである。
【0006】
上記の目的は、以下の技術案により実現される。感知層と、ネットワーク層と、プラットフォーム層と、データ層と、アプリケーション層と、ユーザー層とを含む国家森林資源連続精査クラウドプラットフォームであって、
前記感知層は、サンプル木のタイプ、サンプル木の径方向成長、及び精査対象サンプル地区の温度湿度環境因子を収集して取得し、収集した情報を記憶してネットワーク層に伝送し、感知層及びネットワーク層のデバイスに対して構成及び管理を行い、
ネットワーク層は、精査対象サンプル地区で通信中継装置を設け、感知層により収集されたデータを集め、データをプラットフォーム層に伝送し、
プラットフォーム層は、前記国家森林資源連続精査クラウドプラットフォームに計算、記憶及びネットワークリソースを提供し、仮想化管理プラットフォームで統一管理を行い、
データ層は、感知層により収集されたデータを記憶し管理し、データの処理及び集約を行い、プラットフォーム層を介してデータを地図サービスとして発行してデータ共有を実現し、
アプリケーション層は、感知層により収集されたデータ及びデバイスを管理し、ユーザー層に精査対象サンプル地区及びデバイスの動的モニタリング、施設デバイスのメンテナンス更新、及びモニタリング成果の評価、共有及び可視化のサービスを提供し、
ユーザー層は、精査対象サンプル地区の初回リセット調査及びデバイス配置、及びモニタリング期間の精査対象サンプル地区の巡察タスクとデバイスのメンテナンス作業を担当し、森林資源の動的モニタリング、評価、審査、研究作業を展開する。
【0007】
さらなる技術案として、前記感知層は、樹径測定センサ、環境センサ、傾斜角センサ及びデータ収集端末を含み、前記データ収集端末は、ユーザー層がデータ収集、デバイス管理、情報通信、精査対象サンプル地区及び感知端末デバイスによる巡察、メンテナンス及び管理を行うに使用され、前記ネットワーク層は、通信中継デバイス、通信基地局、通信受信装置及び光ファイバ通信とインターネット伝送を行うデバイスを含む。
【0008】
さらなる技術案として、前記アプリケーション層は、移動データ収集システムと、データ集約統計解析管理システムと、動的モニタリング管理システムと、成果評価・可視化システムと、を含み、
移動データ収集システムは、サーバ側の情報を取得し、現場で接続されている通信中継装置と樹径測定センサを調査して精査対象サンプル地区のサンプル木のリセット、データ収集、入力及び計算を行い、現場で通信中継装置及び樹径測定センサを配置して管理し、同時にパトロール員がデバイスメンテナンス情報を受信し、精査対象サンプル地区の変化状況の調査測量とデバイス更新を行うことに用いられ、前記移動データ収集システムは、前記データ収集端末に配置され、
データ集約統計解析管理システムは、データ収集端末の調査収集を集約して統計し、デバイスにより自動に収集されて取得された精査対象サンプル地区のデータをモニタリングし、カード論理関係を検査して調査し、全体サンプリング精度を解析し、成果報告書を統計し、移動データ収集システムがダウンロードする必要がある調査表のテンプレート及び関連数値表の構成機能を提供し、
動的モニタリング管理システムは、全ての精査対象サンプル地区に配置された通信中継装置及び樹径測定センサの状態をモニタリングして管理し、調査員と森林保護員のメッシュ化管理システムを構築し、精査対象サンプル地区の巡察タスクを展開し、デバイスのメンテナンス更新結果を確認し、
成果評価・可視化システムは、森林資源のモニタリング、生態系の評価及び重要指標の審査を展開し、基礎データと評価結果に基づいて可視化されたデータ展示と共有サービスを提供する。
【0009】
さらなる技術案として、前記移動データ収集システムは、ユーザーログインモジュールと、地図操作及び測位、ナビゲーション、航跡、写真撮影を行うモジュールと、精査対象サンプル地区のサンプル木の調査データをダウンロードするモジュールと、精査対象サンプル地区のサンプル木のカード因子入力モジュールと、移動通信及び北斗衛星の信号テストを行うモジュールと、通信中継装置の接続、テスト及び設定を行うモジュールと、樹径測定センサの接続及びデータ入力を行うモジュールと、樹径測定センサと通信中継装置とのデータ伝送を行うモジュールと、精査対象サンプル地区の実測調査データの点検と検査を行うモジュールと、精査対象サンプル地区の巡察タスク受信モジュールと、精査対象サンプル地区の巡察結果フィードバックモジュールとを含み、
ユーザーログインモジュールは、移動データ収集システムにログインし、
地図操作及び測位、ナビゲーション、航跡、写真撮影を行うモジュールは、地図操作に基づくインタラクションモード、移動、拡大、縮小、階層表示の基礎地図操作機能、及び測位、ナビゲーション、航跡収集、写真撮影を含む高度地図操作機能をユーザーに提供し、
精査対象サンプル地区のサンプル木の調査データをダウンロードするモジュールは、前期の国家森林資源連続精査対象サンプル地区のカード、精査対象サンプル地区のデータベース、外業調査記載表を含む調査表、及び衛星リモートセンシング映像、精査技術細則、優占樹種マップ、一元木材量表を含む基礎資料と数値表をダウンロードし、
精査対象サンプル地区のサンプル木のカード因子入力モジュールは、精査対象サンプル地区の基本情報、サンプル地区の測位及び測定設計、サンプル地区の因子調査記録、固定サンプル木の実測図、樹高測定記録、森林災害状況の調査記録、植生調査記録、下木調査記録、天然更新状況の調査記録、再査察期間内のサンプル地区の変化状況の調査記録、未成林造林地の調査記録、モウソウチク検尺記録表、雑竹コドラート調査記録表、経済樹種の調査記録表、航跡写真の記録情報を入力し、
移動通信及び北斗衛星の信号テストを行うモジュールは、現場の移動信号のタイプを測定し、通信中継を選択し、移動信号又は北斗信号の強弱をテストし、通信受信側と通信して、データ伝送の成功率をテストし、
通信中継装置の接続、テスト及び設定を行うモジュールは、データ収集端末を用いて通信中継装置に接続し、データ収集の頻度を設定し、通信中継装置と樹径測定センサの起動時間と起動期間を決定し、ユーザーが設定したデータ収集の頻度と電池残量に基づいて、理論モニタリング時間の長さを推計し、
樹径測定センサの接続及びデータ入力を行うモジュールは、データ収集端末を用いて樹径測定センサに接続し、接続が正しいことを確認した後、調査対象サンプル木のサンプル木番号、立木タイプ、検尺タイプ、樹種名称、樹種コード、前期胸径、林層、交差角プロット(非高木林地と非疎林地に分類されるが、0.067hm以上の延長面積を持つ高木林地または疎林地にまたがる区画)番号、方位角、水平距離情報を入力し、
樹径測定センサと通信中継装置とのデータ伝送を行うモジュールは、調査対象サンプル木の情報入力が完了した後、樹径測定センサと通信中継装置とのバックグラウンド通信イベントをトリガし、樹径測定センサは、無線通信モジュールを介してデバイス番号、調査により入力されたサンプル木情報を通信中継装置に伝送して記憶し、
精査対象サンプル地区の実測調査データの点検と検査を行うモジュールは、すべてのサンプル木の調査を完了した後、データ収集端末を使用して通信中継装置に接続し、通信中継装置に記憶されているすべての樹径センサデータをデータ収集端末に取得し、前期の調査モニタリングデータと比較し、欠落データがあるかどうかを点検し、異常変化データを検査し確認し、今期設置された樹径測定センサに電池残量が低いかどうかを点検し、
精査対象サンプル地区の巡察タスク受信モジュールは、省レベル又は国家ユーザーからの精査対象サンプル地区の巡察タスクを受信した場合、精査対象サンプル地区の番号巡察と主要巡察内容を含む巡察タスク情報を点検し、確認後に巡察タスク人員と時間手配を提出し、巡察終了後に省レベル又は国家タスク完了確認情報を受信し、
精査対象サンプル地区の巡察結果フィードバックモジュールは、現地で精査対象サンプル地区を巡察した後、巡察タスクの完了状况を記入し、更新する必要があるデバイスに更新情報因子を記入し、又は、精査対象サンプル地区を再測定しモニタリングデバイスを配置し、現地の巡察結果と写真を提供する。
さらなる技術案として、前記データ集約統計解析管理システムは、ユーザーログインモジュールと、調査表・基礎数値表構成モジュールと、精査対象サンプル地区の調査データ集約モジュールと、精査対象サンプル地区のカードの調査論理検査モジュールと、全体サンプリング精度・特徴値の計算モジュールと、精査対象サンプル地区の実測結果計算モジュールと、精査成果報告書統計モジュールとを含み、
ユーザーログインモジュールは、データ集約統計解析管理システムにログインし、
調査表・基礎数値表構成モジュールは、前期の国家森林資源連続精査対象サンプル地区のカード、精査対象サンプル地区のデータベース、外業調査記録表を含む調査表、衛星リモートセンシング映像、精査技術細則、優占樹種マップ、1元積材表を含む基礎資料と数値表を構成し、
精査対象サンプル地区の調査データ集約モジュールは、各通信中継装置が受信装置を介して返信した樹径測定センサのデータを集約し、精査対象サンプル地区の実測調査結果を計算し、
精査対象サンプル地区のカードの調査論理検査モジュールは、国家森林資源連続精査対象サンプル地区のカード内の調査因子の論理関係を検査し、必須項目の検査、未記入項目の検査、辞書項目の検査及び論理関係検査を含み、
全体サンプリング精度・特徴値の計算モジュールは、各モニタリング対象の全体サンプリングの精度及び特徴値を統計して生成し、その全体サンプリングの精度及び特徴値は、少なくともサンプルユニット数、サンプル平均数、変動係数、サンプリング精度、推計中央値、推計区間、サンプル地区のリセット率、サンプル木のリセット率を含み、
精査対象サンプル地区の実測結果計算モジュールは、精査対象サンプル地区の木ごとの検尺データを取得した後、標準プロットの実測調査結果を計算し、
精査成果報告書統計モジュールは、国家森林資源連続精査の成果統計表を統計して生成する。
さらなる技術案として、前記動的モニタリング管理システムは、ユーザーログインモジュールと、通信中継装置デバイス及び状態管理モジュールと、樹径測定センサデバイス及び状態管理モジュールと、調査員・森林保護員管理モジュールと、精査対象サンプル地区の巡察タスク発行モジュールと、精査対象サンプル地区の巡察結果確認更新モジュールとを含み、
ユーザーログインモジュールは、動的モニタリング管理システムにログインし、
通信中継装置デバイス及び状態管理モジュールは、通信中継装置の情報を検索し、通信中継装置の動作状態を点検し、通信中継装置のモニタリング頻度、ウェイクアップ時間及びウェイクアップ期間を構成し、
樹径測定センサデバイス及び状態管理モジュールは、樹径測定センサのデバイス情報を検索し、樹径測定センサの動作状態を点検し、樹径測定センサのウェイクアップ時間及びウェイクアップ期間を構成し、
調査員・森林保護員管理モジュールは、調査員と森林保護員のアカウントと権限を確立し管理し、調査員と森林保護員の保護管理グリッドを画定し分割し、調査員と森林保護員の協力関係を確立し、
精査対象サンプル地区の巡察タスク発行モジュールは、デバイス状態の紛失状況を発見し、デバイスの故障が生じた精査対象サンプル地区を特定し、デバイスの故障が生じた精査対象サンプル地区をメンテナンスする調査員及び森林保護員を探し出し、デバイスメンテナンスタスクを開始し、紛失状態のデバイス番号と紛失状況情報を調査員と森林保護員のデータ収集端末に送信し、タスク進捗状況をリアルタイムで点検し、
精査対象サンプル地区の巡察結果確認更新モジュールは、各調査員と森林保護員のタスク受信と完了状况を受信して集約し、メンテナンス完了後、デバイスメンテナンスタスクを終了する。
さらなる技術案として、前記成果評価・可視化システムは、ユーザーログインモジュールと、森林資源評価モジュールと、生態系評価モジュールと、重点区域評価モジュールと、3次元実景地図可視化モジュールと、特別テーマ成果データ共有モジュールとを含み、
ユーザーログインモジュールは、成果評価・可視化システムにログインし、
森林資源評価モジュールは、精査対象サンプル地区の調査集約結果に基づいて森林面積、森林蓄積量、及び森林構造とその動的変化を生成し、森林面積、品質変化状況を評価し、
生態系評価モジュールは、モデル知識ベースに基づいて一連の生態評価指数と指標を生成し、
重点区域評価モジュールは、国家重点戦略と社会重要関心区域の生態系状況、品質、カーボンシンク、機能効果を総合的に評価し、
3次元実景地図可視化モジュールは、ビッグデータ可視化方式で、3次元実景地図及びその他のインタラクション方式を利用して国家レベル又は省レベルの国家森林資源連続精査の成果データの可視化プレテンションを展示し、長時間シーケンスのデータ対比解析と予測解析を展開し、
特別テーマ成果データ共有モジュールは、国家森林資源連続精査クラウドプラットフォームが所有、生成するデータリソース、サービス及びアプリケーションを展示する。
【0010】
本発明は、上記の目的を実現するために、上記のいずれか1項の国家森林資源連続精査クラウドプラットフォームで実行する国家森林資源連続精査対象サンプル地区のモニタリング方法であって、
(1)精査対象サンプル地区のリセット及びデバイス配置:精査対象サンプル地区に対してサンプル地区のリセット及びサンプル木再測定を行い、感知層及びネットワーク層のデバイスを配置するステップと、
(2)精査対象サンプル地区のデータ自動収集:精査対象サンプル地区の感知層のデバイスは、設定されたモニタリング頻度に従ってデータを返信し、プラットフォーム層は、収集データに対して解析と記憶タスクを行うステップと、
(3)自動収集されたデータ情報に基づいて、感知層と精査対象サンプル地区が変化しているかどうかを判断し、変化した場合、ステップ(4)に進み、変化しない場合、ステップ(5)に進むステップと、
(4)精査対象サンプル地区の動的モニタリング管理:サンプル地区の巡察タスクを発行しデバイスのメンテナンス更新結果を確認し、精査対象サンプル地区の連続モニタリングを維持し、ステップ(5)に進むステップと、
(5)データ集約統計解析:精査対象サンプル地区のサンプル木の調査データを集約し、データ論理及び全体サンプリング精度を検査し、モニタリング期間内の各精査対象サンプル地区及びモニタリング全体の重要指標情報を統計し、成果統計報告書を生成するステップと、
(6)成果評価の可視化:モデル知識ベースを構築し、森林資源の評価、生態系の評価及び重点区域評価を展開し、可視化されたデータ展示と共有サービスを提供するステップと、
(7)モニタリング作業が終了したかどうかを判断し、終了しない場合、ステップ(2に進み、連続モニタリングを展開し、終了した場合、プロセスを終了するステップと、を含むモニタリング方法をさらに提供する。
【0011】
さらなる技術案として、前記ステップ(1)は、具体的には、
(1.1)精査対象サンプル地区に到着し、サンプル地区のリセットを行い、データ収集端末がローカル信号をテストして通信中継装置のタイプを決定するステップと、
(1.2)サンプル地区の中央位置で通信中継装置を配置して接続状態をテストし、成功後に、通信中継装置のオン状態を維持するステップと、
(1.3)データ収集端末を介して通信中継装置に接続し、データの収集頻度を設定し、通信中継装置と樹径測定センサの起動時間及び起動期間を決定するステップと、
(1.4)サンプル木の直径測定位置を選択し、樹径測定センサを測定対象サンプル木に固定するステップと、
(1.5)樹径測定センサを起動し、データ収集端末を利用して樹径測定センサに接続するステップと、
(1.6)樹径測定センサの引出口から引出ロープを引出し、サンプル木の周りを一周した後、取外し防止引出固定口に差し込むステップと、
(1.7)データ収集端末にサンプル木の直径の測定値があるかどうかを点検し、ない場合、樹径測定センサの起動ボタンを押し、起動状態で再び引出ロープを引いて取り付けることを保証するステップと、
(1.8)樹径測定センサをクリックして接続し、樹種、検尺タイプを入力するステップと、
(1.9)樹径測定センサは通信中継装置と通信し、各木の検尺と電池残量の情報を伝送して入力し、通信中継装置に集約するステップと、
(1.10)樹径測定センサは通信中継装置とクロック同期を行い、樹径測定センサの起動時間と起動期間を取得するステップと、
(1.11)樹径測定センサは、通信接続がない場合、一定時間の間隔後に自動的にスリープ状態に入るステップと、
(1.12)(1.4~1.11)を繰り返し、精査対象サンプル地区内のすべてのサンプル木の各木の検尺と樹径測定センサの取り付けを完了するステップと、
(1.13)通信中継装置は、基地局を介して記憶情報を通信受信装置に返信し、プラットフォーム層のネットワークサーバに集約するステップと、
(1.14)データ収集端末と通信中継装置の接続を切断し、一定時間の間隔後に通信中継装置は、自動的にスリープ状態に入るステップと、を含む。
【0012】
さらなる技術案として、前記ステップ(2)は、具体的には、
(2.1)通信中継装置は、設定されたウェイクアップ時間に従って定時的に起動し、基地局を介してサーバ側のネットワークサーバにアクセスし、次のウェイクアップ時間とウェイクアップ期間を取得するステップと、
(2.2)樹径測定センサは、設定されたウェイクアップ時間に従って定時的に起動し、測定対象サンプル木の直径測定値、傾斜角センサの値を測定するステップと、
(2.3)傾斜角センサの傾斜角の値が所定の閾値を超えた場合、現在のサンプル木を倒木として判定し、検尺タイプを倒木として更新するステップと、
(2.4)サンプル木の連続期限の直径変化を読み取り、所定時間区間を超えて、サンプル木の直径が一定であるか、又は規則性が低下した場合、検尺タイプを枯れ立木として更新するステップと、
(2.5)樹径測定センサは、通信中継装置に接続し、立木直径、立木タイプ及び電池残量の情報を伝送するするステップと、
(2.6)樹径測定センサは、通信中継装置とクロック同期を行い、次のウェイクアップ時間とウェイクアップ期間を取得し、成功後にスリープ状態に入るステップと
(2.7)通信中継装置は、樹径測定センサのデータを受信して記憶し、前回の測定データと差分計算を行い、樹径測定センサの番号順に従って差分結果を返信するステップと、
(2.8)通信中継装置は、基地局を介して、記憶情報を通信受信装置に返信し、プラットフォーム層のネットワークサーバに集約するステップと、を含む。
【0013】
さらなる技術案として、前記ステップ(4)は、具体的には、
(4.1)ユーザー層の主管部門は、身元認証を行ってログインするステップと、
(4.2)すべての精査対象サンプル地区に対して調査員と森林保護員を決定するステップと、
(4.3)前回のウェイクアップ時間帯におけるすべての精査対象サンプル地区に配置された通信中継装置の動作状態を取得するステップと、
(4.4)すべての通信中継装置の状態が正常かどうかを点検し、そうでなければ、ステップ(4.5)を実行し、そうであれば、ステップ(4.11)を実行するステップと、
(4.5)通信中継装置の状態が正常でない区域の森林保護員に対して巡察タスクを発行し、現地で精査対象サンプル地区の状態を確認することを要求するステップと、
(4.6)森林保護員は、精査対象サンプル地区の巡察対象を受信し、指定される精査対象サンプル地区に到着するステップと、
(4.7)森林保護員は、指定される精査対象サンプル地区の現場状況をフィードバックするステップと、
(4.8)ステップ(4.7)のフィードバック情報により、調査員を派遣してデバイスを更新し又は再調査する必要があるかどうかを判断し、必要がある場合、ステップ(4.9)を実行し、必要がない場合、ステップ(4.10)を実行するステップと、
(4.9)調査員は、通信中継装置及び樹径測定センサを持って精査対象サンプル地区に到着し、ステップ(1)に従ってサンプル地区を再測定し、新しいデータを返信するステップと、
(4.10)返信データに基づいて、現在の精査対象サンプル地区の状態を判定して確認し、サンプル地区とサンプル木の情報を更新するステップと、
(4.11)前回のウェイクアップ時間帯におけるすべての精査対象サンプル地区に配置された樹径測定センサと傾斜角センサの動作状態を取得するステップと、
(4.12)すべての樹径測定センサ、傾斜角センサの状態が正常であるかどうかを判読し、正常でない場合、ステップ(4.5)を実行し、正常である場合、ステップ(4.13)を実行するステップと、
(4.13)サンプル木の前後2期の直径変化を読み取り、差分変化が立木の直径成長率の正常な成長範囲を超えているかどうかを比較し、超える場合、現在のデータが異常であると判定し、ステップ(4.5)を実行し、超えない場合、フローを終了するステップと、を含む。
【0014】
さらなる技術案として、前記ステップ(5)は、具体的には、
(5.1)ユーザーがログインし、身元認証を行うステップと、
(5.2)設定された調査表のテンプレートと基礎数値表を使用して、移動データ収集システム側がダウンロードして使用するために、前期の精査対象サンプル地区のカードを記憶するステップと、
(5.3)プラットフォーム層のネットワークサーバが受信した調査情報を集約して収集するステップと、
(5.4)サンプル地区の調査成果データベースに集約した各記録情報に対して論理検査を行い、論理誤りがあるかどうかを判断し、存在する場合、誤り調査機関に修正を通知し、論理誤りがないまで修正後に移動データ収集システムを用いて再提出するステップと、
(5.5)樹種と1元積材表に基づいて、各精査対象サンプル地区の実測結果データを計算するステップと、
(5.6)今回の国家森林資源連続精査のモニタリング全体のサンプリング精度と特徴値を統計し、サンプリング精度が要求に合致するかどうかを判読し、合致しない場合、調査機関に修正を通知し、精度要求に達するまで、修正後に移動データ収集システムを用いて再提出を行うステップと、
(5.7)このモニタリング期間内の各精査対象サンプル地区及びモニタリング全体の重要指標情報を計算して生成し、成果統計報告書を生成するステップと、を含む。
【0015】
さらなる技術案として、前記ステップ(6)は、具体的には、
(6.1)ユーザーがログインし、身元認証を行うステップと、
(6.2)任意のモニタリング年度、又は、モニタリング年度の間を選択して比較解析を行うステップと、
(6.3)景観生態学、過程機構モデル方法論を用いて、森林の生態機能とその動的変化状況を評価するステップと、
(6.4)行政区画選択、インタラクション地図選択、カスタム生態機能区選択を用いて、解析区域を選択し、森林資源の評価と生態系の評価を展開するステップと、
(6.5)ビッグデータ可視化方式で、3次元実景地図及びその他のインタラクション方式を利用して連続精査の成果データを展示し、長時間シーケンスのデータ比較解析と予測解析を展開するステップと、
(6.6)プラットフォームが持つデータリソース、サービス及びアプリケーションをタイプ、権限別に展示し、ユーザーは、ブラウザ、移動端末でリソースセンターにアクセスし、特別テーマ図リソースを取得又は作成して、データ共有交換を実現するステップと、を含む。
【0016】
従来技術に比べて、本発明は、国家森林資源連続精査クラウドプラットフォームを提案し、国家森林資源連続精査クラウドプラットフォームのシステムフレームワークを提供し、国家森林資源連続精査クラウドプラットフォームの構成部分を詳細に説明し、その上で国家森林資源連続精査対象サンプル地区のモニタリング方法を提案し、精査対象サンプル地区のリセット及びデバイス配置、精査対象サンプル地区のデータ自動収集、精査対象サンプル地区の動的モニタリング管理、データ集約統計解析及び成果評価可視化の5つのステップを実行することで、国家森林資源連続精査クラウドプラットフォームを実行し、人工モニタリングを自動モニタリングで代えて、国家森林資源連続精査作業の組織方式を変更し、リアルタイムモニタリングにより固定時間の間隔調査を代替し、国家森林資源連続精査全域を、全天候かつリアルタイムで連続的にモニタリングすることを実現し、以下の利点を有する。
【0017】
年間データを提供することを確実に実現し、さらには日間データを提供することもできる。本発明はサンプル地区のリセット作業において、人工検尺の代わりに樹径測定センサを採用することにより、測定精度を向上させると同時に、国家森林資源連続精査作業のモニタリング周期を現在の5年間から樹径測定センサの電力量による決定に変更する。現在の条件では、1回の配置で、1日1回の測定、7日に1回返信し、10年連続してモニタリングすることができ、年間データ又は日間データを提供することを確実に実現する。
【0018】
作業組織方式を変えて、組織と保障の難しさを大幅に下げる。本発明は、従来の一括性、運動式の面状調査を、問題と変化に対する点状調査に変更し、「変化が生じた領域を調査する」を実現し、国家森林資源連続精査対象サンプル地区の中で安定的に成長している「変化しない」を維持する精査対象サンプル地区の数が、顕著に変化した「変化」の精査対象サンプル地区の数よりはるかに大きく、このようにすると、作業量が大幅に削減され、わずかな専門チームだけで調査システム全体を維持することができ、組織と保障の難しさが大幅に低減する。
【0019】
調査作業の危険性を下げる。安定的に変化している精査対象サンプル地区については、人工モニタリングを自動モニタリングで代えて、人員による現地実測は不要になり、この部分の精査対象サンプル地区はしばしば過疎地で、条件が悪い区域である。頻繁に変化している精査対象サンプル地区のほとんどは、人間の活動が頻繁であり、交通条件が比較的便利な地域であり、サンプル地区のメンテナンスコストが低いため、全体の調査作業の危険性は大幅に低減する。
【0020】
調査技術への要求を低下させる。サンプル地区が完全に破壊された場合には再調査が必要であるほか、残りの精査対象サンプル地区は、人工モニタリングを自動モニタリングに代えて、人員による現地実測を必要とせず、調査の技術への要求を大幅に低下させる。
【0021】
調査品質の把握の難しさを大幅に低減させる。初めて樹径測定センサを配置した精査対象サンプル地区のリセット作業において、樹径測定センサの使用により、誤測、測定漏れなどの偏差を減少させ、ネットワークでサンプル地区のサンプル木のデータ返信状況をモニタリングすることができるため、調査員が現地に来ないでデータを作成する状況を根絶し、調査品質の把握の難しさを大幅に低下させる。
【0022】
調査と品質検査の重複作業を減らす。サンプル地区のリセット、サンプル木のリセット、各木の検尺は、精査作業の最も主要な作業である。樹径測定センサモニタリングを使用して、サンプル木のリセットと各木の検尺を代替した。品質検査の作業についても同様に上記の仕事を減らし、品質検査の重点を他の因子の検査に置いて、品質検査の作業時間を大幅に短縮させて、タスク量を減らす。
【0023】
サンプル地区の変化状況をリアルタイムで発見し、森林資源の変化原因と変化時間を把握する。国家森林資源連続精査クラウドプラットフォームは、週ごとのデータ返信を実現することができるため、1週間以内に全国又は省レベルの範囲内においてサンプル地区の変化状況を判定することができ、また、近くの森林保護員がサンプル地区の変化原因の判定を行うことによって、森林資源の変化状況、変化原因と変化時間をリアルタイムでモニタリングする。
【0024】
全域データのモニタリングを実現する。北斗ショートメッセージ通信中継装置を用いて移動通信信号がない場合のデータ伝送の問題を解決し、全域、全天候の森林資源のモニタリングを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
本発明の一部を構成する図面は、本発明を説明するための本発明のさらなる理解を提供するためのものであり、本発明の例示的な実施形態及びその説明は、本発明の不当な限定を構成するものではない。
図1】本願の一実施形態に係る国家森林資源連続精査クラウドプラットフォームのシステムフレーム図である。
図2】本願の一実施形態に係る移動データ収集システムの構成のブロック図である。
図3】本願の一実施形態に係るデータ集約統計解析管理システムの構成のブロック図である。
図4】本願の一実施形態に係る動的モニタリング管理システムの構成のブロック図である。
図5】本願の一実施形態に係る成果評価・可視化システムの構成のブロック図である。
図6】本願の一実施形態に係る国家森林資源連続精査対象サンプル地区のモニタリング方法のフローチャートである。
図7】本願の一実施形態に係る精査対象サンプル地区のリセット及びデバイス配置のフローチャートである。
図8】本願の一実施形態に係る精査対象サンプル地区のデータ自動収集のフローチャートである。
図9】本願の一実施形態に係る精査対象サンプル地区の動的モニタリング管理のフローチャートである。
図10】本願の一実施形態に係るデータ集約統計解析のフローチャートである。
図11】本願の一実施形態に係る成果評価・可視化システムのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、添付図面を用いて本発明を詳細に説明するが、この部分の説明は単なる例示と解釈であり、本発明の保護範囲を何ら制限するものではない。さらに、当業者は、本書類の記述に基づいて、本明細書の実施例及び各実施例の特徴をそれぞれ組み合わせてもよい。
【0027】
本発明の実施例では、図1を参照して、国家森林資源連続精査クラウドプラットフォームは、感知層、ネットワーク層、プラットフォーム層、データ層、アプリケーション層及びユーザー層を含み、国家森林資源連続精査モニタリングの技術基準、ネットワークセキュリティと動作維持保障システムと相互に関連し、相互にサポートし、閉ループの運営システムを形成する。
【0028】
ここで、感知層は、データ収集を担当し、樹径測定センサ、環境センサ、傾斜角センサ及びデータ収集端末を含み、樹径測定センサは、直径テープやノギスによる測定の代わりに使用され、サンプル木の径方向成長をリアルタイムでモニタリングする。樹径測定センサ装置は、引出ロープ歯車(互いに噛み合う第1の歯車と第2の歯車)、取り外し防止引出固定口、シングルターン・アブソリュートエンコーダ、PCB回路基板、電池、ボタンスイッチを含む。使用する際に、引出ロープを引くことによって第1の歯車を回転させ、第2の歯車を回転駆動し、シングルターン・アブソリュートエンコーダを駆動して計数し、収集信号をPCB回路基板に伝送して計算を行い、引出ロープを木の幹の周りに一周した後、取り外し防止引出固定口に差し込む。樹径センサの電源はPCB基板の上に固定され、PCB基板の電源インターフェースを介して接続される。ボタンスイッチはデータセンサの下端内側に固定され、PCB回路基板に接続され、電源起動と回路起動を制御する。
【0029】
環境センサには温度、湿度、気圧、光照射環境モニタリングチップが搭載されており、二酸化炭素、一酸化炭素、メタン用の電気化学ガスモニタリングチップも含まれている。環境センサは、独立して配置して、WIFI/Bluetooth/LORAなどの無線通信インターフェースを通じて樹径測定センサにアクセスすることができ、通信中継装置と集積することもできる。各精査対象サンプル地区には、環境センサが1つだけ必要であり、環境センサがモニタリングする指標は、実際の調査と研究の必要に応じて設定される。
【0030】
傾斜角センサは、集積方式によって樹径測定センサと通信中継装置にそれぞれ集積され、サンプル木の倒伏変化状態をモニタリングし、また、加速度センサと結合してデバイスが破壊されたかどうかを共同でモニタリングすることもできる。
【0031】
データ収集端末は、PDA、タブレット、タブレットコンピュータ、携帯電話などの記憶、計算、ネットワーク通信能力を有する端末装置を含むが、これに限定されない。データ収集端末には、調査者がデータ収集とデバイス管理を行い、及び森林保護員が情報通信、精査対象サンプル地区及び感知端末デバイスの巡察、メンテナンス及び管理を行うための移動データ収集システムが搭載されている。
【0032】
ネットワーク層はデータ送信を担当し、通信中継装置、衛星/移動通信基地局、通信受信装置、及び光ファイバ通信やインターネット伝送を行う装置を含む。
【0033】
通信中継装置は、主に無線通信ユニット、信号送受信ユニット、電池、センサ、ケースの5つの部分を含み、「無線アドホックネットワークと北斗RDSS技術に基づくデュアルモード通信システム及び通信方法」(特許番号:201711330802.9)技術によって実現される。無線通信ユニットは、精査対象サンプル地区の範囲内の各樹径測定センサの無線接続を実現し、無線伝送プロトコルは、WiFi、Bluetooth、Lora、NB―IOT、Zigbeeを含むが、これに限定されない。信号送受信ユニットは、通信中継装置と通信受信装置との接続を実現し、信号送受信ユニットの通信方式によって異なり、通信中継装置は、北斗ショートメッセージ通信中継装置と移動通信中継装置の2タイプに分けられる。移動通信中継装置の信号送信ユニットは、NB-IOTモジュール、GPRS、3G、4G、5Gモジュールを含む移動事業者ネットワークカードモジュールであるが、これに限定されるものではなく、通信事業者の移動通信ネットワークを用いて通信受信装置の通信サーバにデータを集約し、ネットワークサーバに接続する。北斗通信中継装置の信号送受信ユニットは、北斗RDSS送受信アンテナモジュールであり、北斗衛星を通じて通信受信装置の北斗指揮機にデータを返信し、ネットワークサーバにアクセスする。
【0034】
衛星は、北斗ショートメッセージ通信中継装置の情報を受信した後、北斗ショートメッセージ通信受信機に転送する。移動通信基地局デバイスは、移動通信中継装置の情報を受信した後、移動事業者通信ネットワークを用いて通信サーバに返信する。
【0035】
通信受信装置は、通信サーバと、北斗指揮機とを含み、ここで、通信サーバーは、移動事業者の通信ネットワークから伝送されたデータを受信し、北斗指揮機は、北斗衛星から伝送されたショートメッセージ通信、ブロードキャスト、モニタリングなどの業務機能を受信する。
【0036】
光ファイバ通信及びインターネット伝送デバイスは、通信受信装置のデータを光ファイバ通信でクラウドプラットフォームに伝送して、計算と記憶を行うことを実現し、そして、インターネットにアクセスすることを通じてデータ共有を実現し、関連デバイスは、ネットワークケーブル、光ファイバ、ハブ、スイッチ、ルータ、防火壁デバイスを含む。この部分は既存の成熟した技術を採用しているので、詳しい説明を省略する。
【0037】
プラットフォーム層は、プラットフォームのソフトウェアとハードウェアのサポートを提供し、クラウドプラットフォームとアプリケーションプラットフォームを含み、クラウドプラットフォームは、コンピューティングリソースプールを構築するX86コンピューティングサーバ、記憶リソースプールを構築する記憶サーバ、ネットワークリソースプールを構築するネットワークサーバ及びゲートウェイ、並びにソース仮想化管理を行う仮想化プラットフォームソフトウェアを含むが、これらに限定されない。アプリケーションプラットフォームは、仮想化プラットフォームにオペレーティングシステム、データベースプラットフォーム、GISプラットフォーム、ネットワークミドルウェアを配置することを含む。この部分は既存の成熟した技術を採用しておいるので、詳しい説明を省略する。
【0038】
データ層は、データ記憶、処理、集約及び展示などを行い、企業レベルの地理空間のデータベースで確立し、ここで、サンプル地区のサンプル木の調査データベースは、過去の国家森林資源連続精査の調査表データを記憶し、また、感知層とネットワーク層が収集して伝送したリアルタイムモニタリングデータを記憶する。データ成果及び品質検査データベースは、省レベル、国家レベルの集約、統計、計算の成果データ、及び品質検査の調査表データを記憶する。モニタリング動作データベースは、樹径測定センサと通信中継装置の動作状態、デバイスの故障処理データを記憶し、また、調査員、森林保護員、管理ユーザー情報、役割と権限などの管理情報も記憶する。モデル知識ベースは、調査と計算に必要な1元積材表、生態機能価値評価、生態系総合評価などのモデルと基礎数値表を記憶する。
【0039】
アプリケーション層は、ユーザーにアプリケーションシステムサービスを提供し、図1に示すように、移動データ収集システム、データ集約統計解析システム、動的モニタリング管理システム及び成果評価・可視化システムを含む。
【0040】
移動データ収集システムは、調査者がサーバ側情報を取得し、調査現場で通信中継装置と樹径測定センサを接続して精査対象サンプル地区のサンプル木のリセット、データ収集、入力及び計算を行い、また、現場で通信中継装置とデータセンサに対して構成管理を行うことに用いられ、また、パトロール要員が、デバイスメンテナンス情報を受信し、精査対象サンプル地区の変化状況の測定及びデバイス更新を行うことにも用いられる。
【0041】
図2に示すように、移動データ収集システムは、ユーザーログインモジュールと、地図操作及び測位、ナビゲーション、航跡、写真撮影を行うモジュールと、精査対象サンプル地区のサンプル木の調査データをダウンロードするモジュールと、精査対象サンプル地区のサンプル木のカード因子入力モジュールと、移動通信及び北斗衛星の信号テストを行うモジュールと、通信中継装置の接続、テスト及び設定を行うモジュールと、樹径測定センサの接続及び検尺情報入力を行うモジュールと、樹径測定センサと通信中継装置とのデータ伝送を行うモジュールと、精査対象サンプル地区の実測調査データの点検と検査を行うモジュールと、精査対象サンプル地区の巡察タスク受信モジュールと、精査対象サンプル地区の巡察結果フィードバックモジュールと、を含む。
【0042】
ユーザーログインモジュールは、ユーザーの身元を認証し、移動データ収集システムにログインする。
【0043】
地図操作及び測位、ナビゲーション、航跡、写真撮影を行うモジュールは、地図操作に基づくインタラクションモード、移動、拡大、縮小、階層表示の基礎地図操作機能、及び測位、ナビゲーション、航跡収集、写真撮影を含む高度地図操作機能をユーザーに提供する。
【0044】
精査対象サンプル地区のサンプル木の調査データをダウンロードするモジュールは、前期の国家森林資源連続精査対象サンプル地区のカード、精査対象サンプル地区のデータベース、外業調査記載表等の調査表、及び衛星リモートセンシング映像、精査技術細則、優占樹種マップ、一元木材量表を含む基礎資料と数値表をダウンロードする。
【0045】
精査対象サンプル地区のサンプル木のカード因子入力モジュールは、ユーザー記載精査対象サンプル地区の基本情報、サンプル地区の測位及び測定設計、サンプル地区の因子調査記録、固定サンプル木の実測図、樹高測定記録、森林災害状況の調査記録、植生調査記録、下木調査記録、天然更新状況の調査記録、再査察期間内のサンプル地区の変化状況の調査記録、未成林造林地の調査記録、モウソウチク検尺記録表、雑竹コドラート調査記録表、経済樹種の調査記録表、航跡写真の記録情報を記載する。
【0046】
移動通信及び北斗衛星の信号テストを行うモジュールは、ユーザーが現場の移動信号のタイプを測定し、2/3/4/5G移動事業者信号があれば、ユーザーに移動通信中継装置の選択を提示し、移動事業者信号がなければ、ユーザーに北斗通信中継装置の選択を提示する。通信中継を選択した後、移動信号又は北斗信号の強弱をテストし、通信受信側と通信することで、データ伝送成功率をテストすることができる。
【0047】
通信中継装置の接続、テスト及び設定を行うモジュールは、ユーザーがデータ収集端末を用いて通信中継装置に接続し、データ収集の頻度を設定し、通信中継装置と樹径測定センサの起動時間と起動期間を決定し、ユーザーが設定したデータ収集の頻度と電池残量に基づいて、理論モニタリング時間の長さを推計する。
【0048】
樹径測定センサの接続及びデータ入力を行うモジュールは、ユーザーがデータ収集端末を用いて樹径測定センサに接続し、接続が正しいことを確認した後、調査対象サンプル木のサンプル木番号、立木タイプ、検尺タイプ、樹種名称、樹種コード、前期胸径、林層、交差角プロット番号、方位角、水平距離情報を入力する。
【0049】
樹径測定センサと通信中継装置とのデータ伝送を行うモジュールは、ユーザーが調査対象サンプル木の情報入力を完了した後、樹径測定センサと通信中継装置とのバックグラウンド通信イベントをトリガし、樹径測定センサは、無線通信モジュールを介してデバイス番号、調査により入力されたサンプル木情報を通信中継装置に伝送して記憶する。
【0050】
精査対象サンプル地区の実測調査データの点検と検査を行うモジュールは、ユーザーがすべてのサンプル木の調査を完了した後、データ収集端末を使用して通信中継装置に接続し、通信中継装置に記憶されているすべての樹径センサデータをデータ収集端末に取得し、前期の調査モニタリングデータと比較し、欠落データがあるかどうかを点検し、異常変化データを検査し確認し、今期設置された樹径測定センサに電池残量が低いかどうかを点検する。
【0051】
精査対象サンプル地区の巡察タスク受信モジュールは、ユーザーが省レベル又は国家ユーザーからの精査対象サンプル地区の巡察タスクを受信した場合、精査対象サンプル地区の番号巡察と主要巡察内容を含む巡察タスク情報を点検し、確認後に巡察タスク人員と時間手配を提出し、巡察終了後に省レベル又は国家タスク完了確認情報を受信する。
【0052】
精査対象サンプル地区の巡察結果フィードバックモジュールは、ユーザーが現地で精査対象サンプル地区を巡察した後、巡察タスクの完了状况を記入し、更新する必要があるデバイスに更新情報因子を記入し、又は、精査対象サンプル地区を再測定しモニタリングデバイスを配置し、現地の巡察結果と写真を提供する。
【0053】
データ集約統計解析管理システムは、自然資源/林業主管部門が、データ収集端末によって調査、収集された精査対象サンプル地区のデータ、及びモニタリングデバイスにより自動に収集された精査対象サンプル地区のデータを集約して統計し、カード論理関係を検査して調査し、全体サンプリング精度を解析し、成果報告書を統計し、移動データ収集システムがダウンロードする必要がある調査表のテンプレート及び関連数値表の構成機能を提供する。
【0054】
図3に示すように、データ集約統計解析管理システムは、ユーザーログインモジュールと、調査表・基礎数値表構成モジュールと、精査対象サンプル地区の調査データ集約モジュールと、精査対象サンプル地区のカードの調査論理検査モジュールと、全体サンプリング精度・特徴値の計算モジュールと、精査対象サンプル地区の実測結果計算モジュールと、精査成果報告書統計モジュールと、を含む。
【0055】
ユーザーログインモジュールは、ユーザーの身元を認証し、データ集約統計解析管理システムにログインする。
【0056】
調査表・基礎数値表構成モジュールは、ユーザーが、前期の国家森林資源連続精査対象サンプル地区のカード、精査対象サンプル地区のデータベース、外業調査記録表を含む調査表、衛星リモートセンシング映像、精査技術細則、優占樹種マップ、1元積材表を含む基礎資料と数値表を構成することに用いられる。
【0057】
精査対象サンプル地区の調査データ集約モジュールは、ユーザーが、各通信中継装置が受信装置を介して返信した樹径測定センサのデータを集約し、樹高曲線モデル、1元積材表モデルなどの基礎数値表を用いてサンプル地区の実測調査結果を算出する。各樹種の組成、年齢、平均直径、平均高さ、サンプル地区の生立木蓄積、生立木ヘクタール蓄積、サンプル地区の生立木株数、生立木ヘクタール株数、ヘクタールあたりの枯れ木株数、ヘクタールあたりの枯れ木蓄積、ヘクタールあたりの倒木株数、ヘクタールあたりの倒木蓄積、及びサンプル地区の全体樹種組成、生立木ヘクタール蓄積、生立木ヘクタール株数を含む。
【0058】
精査対象サンプル地区のカードの調査論理検査モジュールは、ユーザーが国家森林資源連続精査対象サンプル地区のカード内の調査因子の論理関係を検査することに用いられ、必須項目の検査、未記入項目の検査、辞書項目の検査及び論理関係検査を含む。
【0059】
全体サンプリング精度・特徴値の計算モジュールは、ユーザーが各モニタリング対象の全体サンプリング精度と特徴値を統計的に生成することに用いられ、ここで、全体サンプリング精度と特徴値は、サンプルユニット数、サンプル平均数、変動係数、サンプリング精度、推計中央値、推計区間、サンプル地区のリセット率、サンプル木のリセット率を含むが、これらに限定されない。モニタリング対象には、生立木の総蓄積、森林蓄積、人工林蓄積、天然林蓄積、総蓄積純増加量、総成長量、総消費量、林地面積、高木林地面積、竹林面積、森林面積、人工林面積、天然林面積、森林面積純増加量、森林蓄積純増加量が含まれるが、これらに限定されない。
【0060】
精査対象サンプル地区の実測結果計算モジュールは、ユーザーが、精査対象サンプル地区の各木の検尺データを取得した後、1元積材表により標準プロットの実測調査結果を計算することに用いられる。精査対象サンプル地区内の各樹種の組成、年齢、平均直径、平均高さ、標準プロット生立木蓄積、生立木ヘクタール蓄積、標準プロット生立木の株数、生立木ヘクタール株数、ヘクタール当たりの枯れ木株数、ヘクタール当たりの枯れ木蓄積、ヘクタール当たりの倒木株数、ヘクタール当たりの倒木蓄積、及び精査対象サンプル地区の全体樹種の組成、生立木ヘクタール蓄積、生立木ヘクタール株数を含む。
【0061】
精査成果報告書統計モジュールは、ユーザーが国家森林資源連続精査の成果統計表を統計して生成することに用いられ、各タイプの土地別権利統計表、各タイプの林木蓄積別権利統計表、各タイプの土地面積動的表、各タイプの林木蓄積動的表、林木蓄積年平均各タイプ成長量消費量統計表、全体特徴数計算表などの数値表の内容を含むが、これらに限定されない。
【0062】
動的モニタリング管理システムは、感知層とネットワーク層の確立が完了した場合、すべての精査対象サンプル地区に配置された通信中継装置と樹径測定センサの状態に対して監督管理を行い、調査員と森林保護員の管理システムを構築し、デバイスのメンテナンス職責をメッシュ化して決定し、デバイスの状態が失われたことを発見した場合、精査対象サンプル地区の巡察タスクを発行し、デバイスのメンテナンス更新結果を確認する。
【0063】
図4に示すように、動的モニタリング管理システムは、ユーザーログインモジュールと、通信中継装置デバイス及び状態管理モジュールと、樹径測定センサデバイス及び状態管理モジュールと、調査員・森林保護員管理モジュールと、精査対象サンプル地区の巡察タスク発行モジュールと、精査対象サンプル地区の巡察結果確認更新モジュールと、を含む。
【0064】
ユーザーログインモジュールは、ユーザーの身元を認証し、動的モニタリング管理システムにログインする。
【0065】
通信中継装置デバイス及び状態管理モジュールは、ユーザーが通信中継装置デバイスの番号、デバイスタイプ、座標位置、サンプル地区の番号情報を検索し、通信中継装置の動作状態、電池残量、自己センサ測定データを点検し、通信中継装置のモニタリング頻度、ウェイクアップ時間及びウェイクアップ期間を配置することに用いられる。
【0066】
樹径測定センサデバイス及び状態管理モジュールは、ユーザーが樹径測定センサデバイスの番号、サンプル地区の番号情報を検索し、樹径測定センサの動作状態、電池残量、自己センサの測定データを点検し、樹径測定センサウェイクアップ時間及びウェイクアップ期間を配置することに用いられる。
【0067】
調査員・森林保護員管理モジュールは、ユーザーが調査員と森林保護員のアカウントと権限を確立し管理し、調査員と森林保護員の保護管理グリッドを画定し分割し、調査員と森林保護員の協力関係を確立することに用いられる。
【0068】
精査対象サンプル地区の巡察タスク発行モジュールは、ユーザーが通信中継装置デバイス、状態管理モジュール、樹径測定センサデバイス及び状態管理モジュールによって、デバイスの紛失を発見し、デバイスの故障が生じた精査対象サンプル地区を決定し、デバイスの故障が生じた精査対象サンプル地区をメンテナンスする調査員及び森林保護員を決定し、デバイスメンテナンスタスクを開始し、紛失状態のデバイス番号と紛失状況情報を、調査員と森林保護員のデータ収集端末に送信し、タスク進捗状況をリアルタイムで点検することに用いられる。
【0069】
精査対象サンプル地区の巡察結果確認更新モジュールは、ユーザーが各調査員と森林保護員のタスク受信と完了状况を受信して集約し、メンテナンス完了後、デバイスメンテナンスタスクを終了することに用いられる。
【0070】
成果評価・可視化システムは、モデル知識ベースに基づいて森林資源の評価、生態系の評価及び重点地域評価を展開し、基礎データと評価結果に基づいてその他の基礎研究又は社会応用のための、可視化されたデータ展示と共有サービスを提供する。
【0071】
図5に示すように、成果評価・可視化システムは、ユーザーログインモジュールと、森林資源評価モジュールと、生態系評価モジュールと、重点区域評価モジュールと、3次元実景地図可視化モジュールと、特別テーマ成果データ共有モジュールと、を含む。
【0072】
ユーザーログインモジュールは、ユーザーの身元を認証し、成果評価・可視化システムにログインする。
【0073】
森林資源評価モジュールは、ユーザーが精査対象サンプル地区の調査集約結果に基づいて森林面積、森林蓄積量、高木林の林種、樹種、林齢層などの森林構造及びその動的変化を作成し、森林面積、品質変化状況を評価することに用いられる
【0074】
生態系評価モジュールは、ユーザーがモデル知識ベースに基づいて生態系構造、生態系品質、生物多様性状況、生態系カーボンシンク能力、生態系機能、生態系生態サービス価値、土地劣化状況などの一連の評価指数と指標を生成することに用いられる
【0075】
重点区域評価モジュールは、ユーザーが国家重点戦略と社会重要関心区域の生態系状況、品質、カーボンシンク、機能効果を総合的に評価することに用いられる
3次元実景地図可視化モジュールは、ユーザーが、ビッグデータ可視化方式で、3次元実景地図及びその他のインタラクション方式を利用して国家レベル又は省レベルの国家森林資源連続精査の成果データの可視化プレテンションを展示し、長時間シーケンスのデータ対比解析と予測解析を展開することに用いられる。
【0076】
特別テーマ成果データ共有モジュールは、ユーザーが、国家森林資源連続精査クラウドプラットフォームが所有、生成するデータリソース、サービス及びアプリケーションをタイプ、権限別に展示することに用いられ、ユーザーは、ブラウザ、移動端末でリソースセンターにアクセスし、自分の特別テーマリソースを取得又は作成して、共有交換を実現することができる。
【0077】
ユーザー層には、専門調査員と森林保護員、省レベル人民政府と国務院、自然資源と林業主管部門、科学研究者と科学普及教育者の4タイプの直接ユーザーが含まれているが、これらに限らない。
【0078】
専門調査員と森林保護員は、モニタリング周期内の精査対象サンプル地区の調査リセットとデバイス状態のメンテナンスを行い、主なデータ収集維持者であり、主に移動データ収集システムを使用し、収集データをデータ集約統計解析システムに集約し、動的モニタリング管理システムからのデバイスメンテナンスタスクを受信する。
【0079】
省レベル人民政府と国務院は、成果評価・可視化システムを通じて動的モニタリング周期内の全国と各省の森林資源及び森林生態系の現状と変化の傾向を取得し、生態文明建設のための政策決定のサポートを提供し、データ共有インターフェースを取得し、より高いレベルのシステムアプリケーションのためのデータ価値を共有する。
【0080】
自然資源と林業主管部門は、国家森林資源連続精査クラウドプラットフォームの建設を担当し、調査員と森林保護員の隊列を組み、データ集約統計解析システム及び動的モニタリング管理システムのメンテナンスシステムの運転をメンテナンスして、国家森林資源連続精査成果を作成し、森林官スキーム(forest chief scheme)、森林資源の保護発展の審査などの仕事を展開するためのデータ上のサポートを提供する。
【0081】
科学研究者と科学普及教育者は、専門知識を活用してモデル知識データベースをメンテナンスし、成果評価・可視化システムを用いてデータ成果の適用場面と範囲を広げ、森林資源保護の価値と意義を宣伝して展示する。
【0082】
国家森林資源連続精査クラウドプラットフォームの動作方式は、クラウドプラットフォームの上位層から下位層の順に動作する。
(1)感知層は、樹径測定センサ、環境センサ、傾斜角センサを配置することで、サンプル木の径方向成長、精査対象サンプル地区の温度湿度環境因子、サンプル木のタイプ情報を収集して取得し、データ収集端末で収集情報を記憶してネットワーク層デバイスに伝送し、感知層及びネットワーク層デバイスに対してデバイス構成及び管理を行う。
(2)ネットワーク層は、無線アドホックネットワーク、移動通信ネットワーク、衛星通信ネットワーク、光ファイバ通信ネットワーク及びインターネットを総合的に使用し、精査対象サンプル地区で移動/北斗通信中継装置を配置し、無線アドホックネットワークを使用して感知層の収集データを集約し、移動通信ネットワーク又は衛星通信ネットワークによってデータを光ファイバーネットワークで接続されたプラットフォーム層に伝送し、プラットフォーム層は、データを処理後に、インターネットを介してユーザーにデータ交換と共有サービスを提供する。
(3)プラットフォーム層は、国家森林資源連続精査クラウドプラットフォームにコンピューティング、記憶、ネットワークリソースを提供し、仮想化管理プラットフォームを通じて統一管理を行い、クラウドプラットフォームにアプリケーションプラットフォームを配置し、データ層とアプリケーション層のソフトウェアとシステムに、オペレーティングシステム、データベースプラットフォーム、GISプラットフォーム及びネットワークミドルウェアを含むが、これらに限らないプラットフォーム能力サービスを提供する。
(4)データ層は、プラットフォーム層のリソースとアプリケーションプラットフォーム能力を使用して、サンプル地区のサンプル木の調査データベース、データ成果及び品質検査データベース、モニタリング運転データベース及びモデル知識ベースを含むが、これらに限定されるものを構築し、企業レベルの地理空間データベースを主な方式として、感知層が収集した空間ベクトルデータ、グリッドデータ、音声ビデオマルチメディアデータ、テキストファイルなどのタイプのデータを記憶して管理し、GISプラットフォームを通じてデータを地図サービスとして発行して、データ共有を実現する。
(5)アプリケーション層は、移動データ収集システムを確立し、感知層のデータ収集及びデバイス管理用にデータ収集端末に配置し、データ集約統計解析システムを設計し、収集データをデータ層の各タイプのデータベースに集約し、動的モニタリング管理システム及び成果評価・可視化システムを作成し、精査対象サンプル地区及びデバイスの動的モニタリング、施設デバイスのメンテナンス更新、及びモニタリング成果の評価、共有及び可視化サービスをユーザーに提供する。
(6)ユーザー層の調査員と林業員は、精査対象サンプル地区の最初のリセット調査とデバイス配置、及びモニタリング期間中の精査対象サンプル地区の巡察タスクとデバイスメンテナンス作業を担当している。省レベルの人民政府と国務院は、動的モニタリング周期内の全国と各省の森林資源及び森林生態系の現状と変化の傾向を取得し、生態文明建設のための政策決定のサポートを提供する。自然資源と林業主管部門は、国家森林資源連続精査モニタリングプラットフォームの運営を維持し、その上で森林官スキーム、森林資源保護発展審査などの仕事を展開している。科学研究者は、プラットフォームによるデータを利用して森林生態効果の中の「グリーンダム、グリーン炭素バンク、グリーン酸素バー、生物遺伝子バンク」のモニタリングと評価、科学研究を行い、科学普及教育者は、「緑水青山」の保護価値を公衆に普及させ、宣伝する。
【0083】
感知層及びネットワーク層の動作方式
国家森林資源連続精査対象サンプル地区に移動通信事業者4G、5Gネットワークがあるかどうかによって、感知層及びネットワーク層のデバイスの動作は、北斗ショートメッセージ伝送と移動通信伝送の2つの方式に分けられる。
北斗ショートメッセージ伝送の動作方式は以下の通りである。
(1)樹径測定センサ、環境センサ、傾斜角センサの測定値については、WiFi、Bluetooth、Loraなどの無線伝送プロトコルを通じて、北斗通信中継装置に接続し、北斗通信中継装置とクロック同期を行い、測定情報を北斗通信中継装置に伝送して記憶する。
(2)データ収集端末を使用して、WiFi、Bluetooth、Loraなどの無線伝送プロトコルを使用して樹径測定センサに接続し、測定値を取得し、他のサンプル地区の情報、例えばサンプル目視因子、サンプル木種、検尺タイプを記録する。
(3)データ収集端末を用いて、WiFi、Bluetooth、Loraなどの無線伝送プロトコルを用いて北斗通信中継装置に接続し、データ端末により収集されたデータを北斗通信中継装置に記憶する。
(4)北斗通信中継装置は、北斗ショートメッセージ技術を用いて、北斗衛星を介して北斗指揮機に記憶データを伝送する。
(5)北斗指揮機は、取得した情報を光ファイバーネットワーク接続を通じてプラットフォーム層のネットワークサーバに伝送し、データ層とアプリケーション層に供する。
【0084】
移動通信伝送の動作方式は、以下の通りである。
(1)樹径測定センサ、環境センサ、傾斜角センサの測定値については、WiFi、Bluetooth、Loraなどの無線伝送プロトコルを活用して、移動通信中継装置に接続し、移動通信中継装置とクロック同期を行い、測定情報を移動通信中継装置に伝送して記憶する。
(2)データ収集端末を使用して、WiFi、Bluetooth、Loraなどの無線伝送プロトコルを使用して樹径測定センサに接続し、測定値を取得し、他のサンプル地区の情報、例えばサンプル目視因子、サンプル木種、検尺タイプを記録する。
(3)データ収集端末を用いて、WiFi、Bluetooth、Loraなどの無線伝送プロトコルを用いて移動通信中継装置に接続し、データ端末により収集されたデータを北斗通信中継装置に記憶する。
(4)移動通信中継装置は、NB-IOT、GPRS、3G、4G、5Gを含むが、これらに限定されない通信プロトコルを用いて、移動通信基地局を介して通信サーバに記憶データを送信する。
(5)通信サーバは、取得した情報を光ファイバーネットワーク接続を介してプラットフォーム層のネットワークサーバに転送し、データ層及びアプリケーション層に供する。
【0085】
プラットフォーム層の動作方式
(1)プラットフォーム層は、コンピューティングリソースプールを構築するX86コンピューティングサーバ、記憶リソースプールを構築する記憶サーバ、ネットワークリソースプールを構築するネットワークサーバ、ゲートウェイなどのデバイスに対して、仮想化プラットフォームソフトウェアを通じてコンピューティング、記憶、ネットワークリソース仮想化管理を行う。
(2)仮想化プラットフォーム上に仮想マシンの割り当てを区画し、仮想マシン上にオペレーティングシステム、データベースプラットフォーム、GISプラットフォーム、ネットワークミドルウェアなどのアプリケーションプラットフォームを配置する。
(3)ネットワークサーバは、光ファイバーネットワークを介して、北斗指揮機と通信サーバから取得した伝送データ情報を受信し、データタイプ別にデータ層の各種特別テーマデータベースに記憶する。
【0086】
データ層の動作方式
(1)仮想化プラットフォームでデータ記憶のための仮想マシンを割当て、GISプラットフォームとデータベースプラットフォームを使用して企業レベルの地理空間データベースを作成する。
(2)企業レベルの地理空間データベースにサンプル地区のサンプル木の調査データベースを作成し、過去の国家森林資源連続精査の調査表データ、及び感知層とネットワーク層が収集して伝送したリアルタイムモニタリングデータを記憶し、時間シーケンスに従ってサンプル地区のサンプル木の調査データベースに格納する。
(3)企業レベルの地理空間データベースにデータ成果及び品質検査データベースを作成し、過去の国家森林資源連続精査の国家レベルと省レベルの集約、統計、計算成果データ、及び品質検査の調査表データを記憶するとともに、リアルタイムモニタリングのサンプル地区のサンプル木の調査データベース中のデータに対して統計と計算を行う。
(4)企業レベルの地理空間データベースにモニタリング動作データベースを作成し、樹径測定センサと通信中継装置の運転状態、デバイス故障処理データを記憶するとともに、調査員、森林保護員、管理ユーザー情報、役割と権限などの管理情報を記憶する。
(5)企業レベルの地理空間データベースにモデル知識ベースを作成し、調査、計算に必要な1元積材表、生態機能価値評価と生態系総合評価などのモデルと基礎数値表を記憶する。
【0087】
アプリケーション層及びユーザー層の動作方式
(1)専門調査員は、移動データ収集システムを用いて精査対象サンプル地区に到着し、サンプル地区に対して感知層とネットワーク層のデバイスを配置し、収集データを北斗/移動通信中継装置を通じて返信し、サンプル地区のサンプル木の調査データベースに記憶し、最後に、データ集約統計解析管理システムを通じてデータ管理を行う。
(2)自然資源/林業主管部門の人員は、データ集約統計解析システムを通じて、データ収集端末が取得した調査データを集約、統計、解析し、森林、林木と林地の数、品質、構造及び分布、林分(stand origin)、権属、林齢層、林種、樹種の面積と蓄積、森林成長量と消費量とその動的変化などの重要な指標を含む情報を生成し、データ成果及び品質検査データベースに記憶し、データベース成果を省レベル人民政府/国務院に報告し展示する。
(3)自然資源/林業主管部門の人員は、動的モニタリング管理システムを通じて、精査対象サンプル地区の変化状況を検知し、専門調査員と森林保護員のメッシュ化管理モデルを構築し、感知層とネットワーク層のデバイスメンテナンス職責を区画し、精査対象サンプル地区の巡察タスクを発行し、デバイスメンテナンス更新結果を確認し、動作結果をモニタリング動作データベースに記憶する。
(4)自然資源/林業主管部門/科学研究者は、成果評価・可視化システムを通じて、モデル知識ベースを構築し、森林資源の評価、生態系の評価及び重点区域評価を展開し、基礎データと評価結果に基づいてその他の基礎研究又は社会応用のための可視化されたデータ展示と共有サービスを提供する。科学普及び教育者は、成果と共有サービスを用いて、森林資源保護の価値と意義を宣伝し展示する。
【0088】
本発明は、また、国家森林資源連続精査対象サンプル地区のモニタリング方法を提供し、図6に示すように、実施例は、
(1)精査対象サンプル地区のリセット及びデバイス配置:精査対象サンプル地区に対してサンプル地区のリセット及びサンプル木再測定を行い、感知層及びネットワーク層のデバイスを配置するステップと、
(2)精査対象サンプル地区のデータ自動収集:精査対象サンプル地区の感知層のデバイスは、設定されたモニタリング頻度に従ってデータを返信し、プラットフォーム層は、収集データに対して解析と記憶タスクを行うステップと、
(3)自動収集されたデータ情報に基づいて、感知層と精査対象サンプル地区が変化しているかどうかを判断し、変化した場合、ステップ(4)に進み、変化しない場合、ステップ(5)に進むステップと、
(4)精査対象サンプル地区の動的モニタリング管理:サンプル地区の巡察タスクを発行しデバイスのメンテナンス更新結果を確認し、精査対象サンプル地区の連続モニタリングを維持し、ステップ(5)に進むステップと、
(5)データ集約統計解析:精査対象サンプル地区のサンプル木の調査データを集約し、データ論理及び全体サンプリング精度を検査し、モニタリング期間内の各精査対象サンプル地区及びモニタリング全体の重要指標情報を統計し、成果統計報告書を生成するステップと、
(6)成果評価の可視化:モデル知識ベースを構築し、森林資源のモニタリング、生態系の評価及び重点指標の審査を展開し、可視化されたデータ展示と共有サービスを提供するステップと、
(7)モニタリング作業が終了したかどうかを判断し、終了しない場合、ステップ(2)に進み、連続モニタリングを展開し、終了した場合、プロセスを終了するステップと、を含む。
【0089】
具体的には、図7に示すように、前記ステップ(1)の具体的なステップは、次の通りである。
(1.1)データ収集端末を起動し、インターネットに接続し、サーバ側から精査対象サンプル地区調査の電子表、1元積材表モデルを含む数値表をダウンロードする。
(1.2)精査対象サンプル地区に到着し、サンプル地区のリセットを行い、精査対象サンプル地区の測位及び測定設計、サンプル地区基本情報及びサンプル地区の因子調査記録因子を記入する。
(1.3)データ収集端末を起動してローカル信号タイプをテストし、通信中継装置タイプを選択し、4G又は5G移動事業者信号があれば、移動通信中継装置を選択し、移動事業者信号がなければ、北斗通信中継装置を選択する。
(1.4)精査対象サンプル地区の中央位置で1つのサンプル木を選択してアルミニウム合金ホルダを配置し、通信中継装置を固定して信号テストを行い、成功後に通信中継装置のオン状態を維持する。
(1.5)データ収集端末を介して通信中継装置に接続し、データの収集頻度を設定し、通信中継装置と樹径測定センサの起動時間及び起動期間を決定する。
(1.6)サンプル木の直径測定位置を選択し、釘を用いて木の樹径測定センサを、測定対象サンプル木に固定する。
(1.7)樹径測定センサの起動ボタンを押し、ランプが点灯し、データ収集端末を使用して樹径測定センサに接続し、接続される樹径測定センサを表すコードと樹径測定センサのケースのコードが一致することを確保する。
(1.8)樹径測定センサの引出口から引出ロープを引出し、サンプル木の周りを一周した後、取外し防止引出固定口に差し込む。
(1.9)データ収集端末にサンプル木の直径の測定値があるかどうかを点検し、ない場合、樹径測定センサの起動ボタンを押し、起動状態で再びロープを引くことを保証する。
(1.10)樹径測定センサをクリックし接続し、樹種、検尺タイプを入力し、ここで、樹種と検尺タイプは、技術規定のコード要求に従ってコードを記入して、例えば、樹種が柏木である場合、コードは601で、検尺タイプが保留木である場合、コードは11で記入する。
(1.11)樹径測定センサは、通信中継装置と通信し、各木の検尺と電池残量情報の情報を伝送して入力し、通信中継装置に集約して記憶する。
(1.12)樹径測定センサは、通信中継装置とクロック同期を行い、樹径測定センサの起動時間と起動期間を取得する。
(1.13)樹径測定センサは、通信接続がない場合、一定時間の間隔後に自動的にスリープ状態に入る。
(1.14)ステップ(1.6~1.13)を繰り返し、精査対象サンプル地区内のすべてのサンプル木の各木の検尺と樹径測定センサの取り付けを完了する。
(1.15)データ収集端末は、通信中継装置に接続し、データをデータ収集端末にダウンロードして点検と検査を行い、胸径、樹種、検尺タイプがNULLの場合などの欠落データがあるかどうかを点検し、ある場合、データ欠落又は電池残量が低いサンプル木番号を見つけ、ステップ(1.7~1.13)を実行する。
(1.16)電池残量が低いかどうかを確認し、低い場合、電池残量が低いサンプル木番号を見つけ、電池残量が十分である新しい樹径測定センサを交換し、ステップ(1.6~1.13)を実行する。
(1.17)データ収集端末において、各樹種の組成、年齢、平均直径、平均高さ、標準プロット生立木蓄積、生立木ヘクタール蓄積、標準プロット生立木株数、生立木ヘクタール株数、ヘクタールあたりの枯れ立木株数、ヘクタールあたりの枯れ立木蓄積、ヘクタールあたりの倒木株数、ヘクタールあたりの倒木蓄積、及び精査対象サンプル地区全体の樹種組成、生立木ヘクタール蓄積、生立木ヘクタールの株数を含む標準プロットの実測調査結果を計算する。
(1.18)通信中継装置は、基地局を介して、記憶した情報を通信受信装置に返送し、プラットフォーム層のネットワークサーバに集約し、衛星を通じて返信された情報に対しては、北斗指揮機に返信してネットワークサーバに集約し、移動通信基地局を通じて返信された情報に対しては、通信サーバに返信してネットワークサーバに集約する。
(1.19)データ収集端末と通信中継装置の接続を切断し、一定時間の間隔後に通信中継装置は自動的にスリープ状態に入る。
【0090】
図8に示すように、前記ステップ(2)の具体的なステップは、次の通りである。
(2.1)通信中継装置は、設定されたウェイクアップ時間に従って定時的に起動し、通常、通信中継の起動時間は、樹径測定センサの起動時間よりも早い。
(2.2)通信中継装置は、衛星/移動通信基地局を通じてサーバ側のネットワークサーバにアクセスし、次のウェイクアップ時間とウェイクアップ期間を取得する。
(2.3)樹径測定センサは、設定されたウェイクアップ時間に従って定時的に起動する。
(2.4)樹径測定センサの測定により得られたサンプル木の直径測定値を取得する。
(2.5)サンプル木の傾斜角センサの数値を読み取り、傾斜角センサの傾斜角数値が所定の閾値、例えば傾斜角が45°を超える場合、現在の木材を倒木として判定し、検尺タイプを倒木として更新する。
(2.6)サンプル木の連続期間の直径変化を読み取り、所定時間区間、例えば1年間以内を超えて、サンプル木の直径が一定であるか、又は規則性が低下した場合、検尺タイプを枯れ立木として更新する。
(2.7)樹径測定センサは、無線通信ユニットを通じて通信中継装置に接続し、立木直径と電池残量情報を伝送する。
(2.8)樹径測定センサは、通信中継装置とクロック同期を行い、次のウェイクアップ時間とウェイクアップ期間を取得し、成功後にスリープ状態に入る。
(2.9)通信中継装置は、樹径測定センサのデータを受信して記憶し、前回の測定データと差分計算を行い、樹径測定センサの番号順に従って差分結果を返信し、今回の樹径測定センサにより測定値が取得されない場合、差分値を9999とする。
(2.10)通信中継装置は、温度センサ、湿度センサ、傾斜角センサを含むが、これらに限定されなく、精査対象サンプル地区の環境因子のモニタリングを実現する自分のセンサデータを記憶し、同時に通信中継装置製品の製品番号と受信した樹径測定センサのデータを返信する。
(2.11)通信中継装置は、衛星/移動通信基地局を介して記憶情報を通信受信装置に返信し、プラットフォーム層のネットワークサーバに集約する。衛星を通じて返信された情報に対しては、北斗指揮機に返信してネットワークサーバに集約し、移動通信基地局を通じて返信された情報に対しては、通信サーバに返信してネットワークサーバに集約する。
(2.12)プラットフォーム層は、通信中継装置と樹径測定センサのウェイクアップ時間及びウェイクアップ期間を設定する。
【0091】
図9に示すように、前記ステップ(4)の具体的なステップは、次の通りである。
(4.1)自然資源/林業主管部門のユーザーは、ユーザーログインモジュールを使用して、身元認証を行う。
(4.2)調査員と森林保護員を管理するグリッド化管理モジュールを用いて、すべての精査対象サンプル地区に対して、行政区域グリッド又はキログリッド方式によって、調査員と森林保護員を決定する。1人の森林保護員が1つのグリッド内のすべての精査対象サンプル地区を巡回し、1人の調査員が複数の森林保護員の技術サポートとデバイスメンテナンスを提供する。
(4.3)通信中継装置デバイス及び状態管理モジュールを使用して、前回のウェイクアップ時間帯におけるすべての精査対象サンプル地区に配置された通信中継装置の動作状態を取得する。
(4.4)すべての通信中継装置の状態が正常かどうかを点検し、正常でない場合、ステップ(4.5)を実行し、正常である場合、ステップ(4.11)を実行する。
(4.5)サンプル地区の巡察タスク発行モジュールを使用して、通信中継装置の状態が正常でない区域の森林保護員に対して巡察タスクを発行し、現地で精査対象サンプル地区の状態を確認することを要求する。
(4.6)森林保護員は、データ収集端末のサンプル地区の巡察タスク受信モジュールを利用して、巡察精査対象サンプル地区対象を受信し、指定される精査対象サンプル地区に到着する。
(4.7)森林保護員は、データ収集端末の調査対象サンプル地区の巡察結果フィードバックモジュールを利用して、指定される精査対象サンプル地区の現場状況をフィードバックする。
(4.8)サンプル地区の巡察結果確認更新モジュールを利用して、ステップ(4.7)のフィードバック情報を受信し、実際の状況に基づいて、調査員を派遣してデバイスを更新したり、再調査したりする必要があるかどうかを判断し、必要がある場合、ステップ(4.9)を実行し、必要がない場合、ステップ(4.10)を実行する。
(4.9)調査員は、通信中継装置及び樹径測定センサを持って精査対象サンプル地区に到着し、ステップ(1)に従ってサンプル地区を再測定し、新しいデータを返信する。
(4.10)返信データに基づいて、現在の精査対象サンプル地区の状態を判定して確認し、サンプル地区とサンプル木の情報を更新する。
(4.11)樹径測定センサデバイス及び状態管理モジュールを利用して、前回のウェイクアップ時間帯におけるすべての精査対象サンプル地区に配置された樹径測定センサと傾斜角センサの動作状態を取得する。
(4.12)すべての樹径測定センサ、傾斜角センサの状態が正常であるかどうかを判読し、正常でない場合、ステップ(4.5)を実行し、正常である場合、ステップ(4.13)を実行する。
(4.13)サンプル木の前後2期の直径変化を読み取り、差分変化が立木の直径成長率の正常な成長範囲を超えているかどうかを比較し、例えば、1月以内に立木の径方向成長又は減少が3cmを超えているかどうかを比較し、超える場合、現在のデータが異常であると判定し、ステップ(4.5)を実行し、超えない場合、フローを終了する。
【0092】
図10に示すように、前記ステップ(5)の具体的なステップは、次の通りである。
(5.1)ユーザーは、ユーザーログインモジュールを利用して、身元認証を行う。
(5.2)調査表・基礎数値表構成モジュールを利用して、設定された調査表のテンプレートと基礎数値表を使用して、移動データ収集システム側がダウンロードして使用するために、前期の精査対象サンプル地区のカードを記憶する。
(5.3)精査対象サンプル地区の調査データ集約モジュールを利用して、プラットフォーム層のネットワークサーバが受信した調査情報を集約して収集する。
(5.4)精査対象サンプル地区の調査因子の論理検査モジュールを利用して、サンプル地区の調査成果データベースに集約した各記録情報に対して論理検査を行い、論理誤りがあるかどうかを判断し、存在する場合、誤り調査機関に修正を通知し、論理誤りがないまで、修正後に移動データ収集システムを用いて再提出する。
(5.5)精査対象サンプル地区の実測結果計算モジュールを利用して、樹種と1元積材表に基づいて、サンプル地区組成、樹齢、平均高さ、平均直径、ヘクタール蓄積、ヘクタール株数、サンプル蓄積、サンプル株数を含むが、これらに限定されるものではない、各精査対象サンプル地区の実測結果データを計算する。
(5.6)全体サンプリング精度・特徴値の計算モジュールを利用して、今回の国家森林資源連続精査モニタリング全体のサンプリング精度及び特徴値を統計し、サンプリング精度が『国家森林資源連続精査の技術規定』と精査細則の要求に合致するかどうかを判読し、合致しない場合、調査機関に修正を通知し、精度要求に達するまで、修正後に移動データ収集システムを用いて再提出を行う。
(5.7)精査成果報告書統計モジュールを用いて、森林、林木と林地の数量、品質、構造と分布、林分、権利、林齢層、林種、樹種の面積と蓄積、森林成長量と消費量とその動的変化を含むが、これらに限定されるものではない、モニタリング期間内の各精査対象サンプル地区及びモニタリング全体の重要な指標情報を計算して生成し、成果統計報告書を生成して、省レベル人民政府/国務院に報告し展示する。
【0093】
ステップ(6)における成果評価・可視化システムのフローは、科学研究者/科学普及者が成果評価・可視化システムを通じて、モデル知識ベースを構築し、森林資源評価、生態系評価及び重点区域評価を展開し、基礎データと評価結果に基づいてその他の基礎研究又は社会応用のための可視化されたデータ展示と共有サービスを提供することである。図11に示すように、その具体的なステップは、次の通りである。
(6.1)ユーザーは、ユーザーログインモジュールを利用して、身元認証を行う。
(6.2)ユーザーは、森林資源評価モジュールを利用して、任意のモニタリング年度、又は、モニタリング年度の間を選択して比較解析を行い、評価には、森林面積、森林蓄積、森林品質、高木林品質に重要な森林数、品質と空間分布の変化や傾向が含まれるが、これらに限定されるものではない。
(6.3)ユーザーは、生態系評価モジュールを利用して、景観生態学、過程機構モデル方法論を用いて、生態系タイプ、生態系構造、生態系品質、生物多様性状況、森林生態系のカーボンシンク能力、森林生態系の生態サービス価値などの重要生態系状態指標と内容を含むが、これらに限定されるものではない、森林の生態機能とその動的変化状況を評価する。
(6.4)ユーザーは、重点区域評価モジュールを用いて、行政区画選択、インタラクティブ地図選択、カスタム生態機能区選択を用いて、ユーザーが関心を持つとともに統計解析の必要がある区域を選択し、森林資源の評価と生態系の評価を展開する。
(6.5)ユーザーは、3次元実景地図可視化モジュールを使用して、ビッグデータ可視化方式で、3次元実景地図及びその他のインタラクション方式を利用して、国家級又は省レベル国家森林資源連続精査の成果データ可視化プレテンションを展示し、長時間シーケンスのデータ対比解析と予測解析を展開する。
(6.6)ユーザーは、特別テーマ成果データ共有モジュールを使用して、プラットフォームが持つデータリソース、サービス及びアプリケーションをタイプ、権限別に展示し、公衆ユーザーは、ブラウザ、移動端末でリソースセンターにアクセスし、自分の特別テーマ図リソースを取得又は作成して、データ共有交換を実現することができる。
【0094】
上記は本発明の好適な実施形態にすぎず、当業者にとっては、本発明の原理を逸脱することなく、いくつかの改良及び仕上げを行うことができ、これらの改良及び仕上げも本発明の保護範囲と見なすべきであることを指摘すべきである。
【要約】      (修正有)
【課題】森林サンプル地区調査作業の組織と保障の難度を大幅に低下させ、調査作業の危険性を低下させ、調査作業と人員の技術要求を低下させ、調査作業品質の把握の難しさを低下させ、調査と品質検査の重複労働を大幅に削減する国家森林資源連続精査クラウドプラットフォーム及びサンプル地区のモニタリング方法を提供する。
【解決手段】方法は、精査対象サンプル地区のリセット及びデバイス配置、精査対象サンプル地区のデータ自動収集、精査対象サンプル地区の動的モニタリング管理、データ集約統計解析及び成果評価の可視化のステップを行い、国家森林資源連続精査クラウドプラットフォームを動作することで自動モニタリングを行い、国家森林資源連続精査作業を組織化する方式を変更し、リアルタイムモニタリングを行う。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11