(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-27
(45)【発行日】2023-12-05
(54)【発明の名称】電子線照射装置のビーム像取得方法
(51)【国際特許分類】
G21K 5/00 20060101AFI20231128BHJP
G21K 5/04 20060101ALI20231128BHJP
【FI】
G21K5/00 R
G21K5/04 E
(21)【出願番号】P 2020031560
(22)【出願日】2020-02-27
【審査請求日】2023-02-07
(73)【特許権者】
【識別番号】503237806
【氏名又は名称】株式会社NHVコーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】櫻井 翔太
【審査官】小林 幹
(56)【参考文献】
【文献】実開平01-066100(JP,U)
【文献】特開平10-319200(JP,A)
【文献】特開2004-97471(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2020/0054896(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G21K 1/00- 3/00
G21K 5/00- 7/00
H01J 37/00-37/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子線を開口窓部の窓箔を透過させて外部に出射する電子線照射装置における前記電子線のビーム像を取得するビーム像取得方法であって、
感光紙を前記窓箔の外部側の面に重ねて配置し、レーザ出射装置から出力されたレーザ光を、前記感光紙に対し前記窓箔とは反対側から照射し、前記レーザ光の照射による前記感光紙の色変化によって印を付ける第1工程と、
前記電子線を前記窓箔を介して前記感光紙に照射し、前記電子線の照射による前記感光紙の色変化によって前記電子線のビーム像を取得する第2工程と、
を備えた電子線照射装置のビーム像取得方法。
【請求項2】
前記感光紙は、シート状の基材と、前記基材における前記窓箔とは反対側の面に形成された感光層と、を備え、
前記第1工程において、前記レーザ光の照射による前記感光層の色変化によって印を付ける、請求項1に記載の電子線照射装置のビーム像取得方法。
【請求項3】
前記感光紙は、前記感光層を第1感光層として、前記基材における前記窓箔側の面に第2感光層を有し、
前記第2工程において、前記電子線の照射による前記第2感光層の色変化によって前記電子線のビーム像を取得する、請求項2に記載の電子線照射装置のビーム像取得方法。
【請求項4】
前記感光紙は、前記第1感光層と前記第2感光層との間に、前記レーザ光の透過を遮る遮光層を備えた、請求項3に記載の電子線照射装置のビーム像取得方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子線照射装置のビーム像取得方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1に記載された電子線照射装置は、チャンバの開口窓部が窓箔によって密閉されることで、チャンバ内が真空に保たれている。そして、フィラメントで発生された電子線は、開口窓部の窓箔を透過してチャンバの外部に出射されるようになっている。
【0003】
ところで、電子線照射装置においては、電子線が狙った位置に適切に出射されているかなどの確認のためにビーム像の取得が行われる。電子線のビーム像の取得においては、電子線の光に反応して所定有色に色変化する感光紙が一般的に用いられる。ビーム像取得の際には、感光紙を窓箔の外部側の面に重ねて配置する。そして、窓箔を透過した電子線が感光紙に到達することで、感光紙の電子線が照射された部位が感光色に変化する。これにより、電子線のビーム像が取得できる。ここで、感光紙には基準位置を示す印を付けておく必要があり、従来では、感光紙を窓箔の外部側の面に重ねて配置した状態で、ペンなどで感光紙に印を直接付けていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記したような感光紙に印を付ける方法では、ペンなどで印を付ける際の筆圧によって感光紙の裏側の窓箔が損傷するおそれがあった。このため、感光紙に荷重が極力かからないように印を付ける必要があり、感光紙に印を付ける作業が大変難しいものとなっていた。
【0006】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、感光紙に印を付ける際の窓箔の損傷を防止できる電子線照射装置のビーム像取得方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決する電子線照射装置のビーム像取得方法は、電子線を開口窓部の窓箔を透過させて外部に出射する電子線照射装置における前記電子線のビーム像を取得するビーム像取得方法であって、感光紙を前記窓箔の外部側の面に重ねて配置し、レーザ出射装置から出力されたレーザ光を、前記感光紙に対し前記窓箔とは反対側から照射し、前記レーザ光の照射による前記感光紙の色変化によって印を付ける第1工程と、前記電子線を前記窓箔を介して前記感光紙に照射し、前記電子線の照射による前記感光紙の色変化によって前記電子線のビーム像を取得する第2工程と、を備えた。
【0008】
上記態様によれば、レーザ光によって感光紙に印を付ける。従って、感光紙に対して離間位置から印を付けることが可能となるため、感光紙の裏側にある窓箔に荷重をかけることなく、感光紙に印を付けることが可能となる。これにより、感光紙に印を付ける際の窓箔の損傷を防止できる。
【0009】
上記電子線照射装置のビーム像取得方法において、前記感光紙は、シート状の基材と、前記基材における前記窓箔とは反対側の面に形成された感光層と、を備え、前記第1工程において、前記レーザ光の照射による前記感光層の色変化によって印を付ける。
【0010】
上記態様によれば、感光紙の感光層が、基材の外部側の面(窓箔とは反対側の面)に形成される。このため、感光紙に対して外部側(窓箔とは反対側)から照射したレーザ光によって、感光紙の感光層に好適に印を付けることが可能となる。
【0011】
上記電子線照射装置のビーム像取得方法において、前記感光紙は、前記感光層を第1感光層として、前記基材における前記窓箔側の面に第2感光層を有し、前記第2工程において、前記電子線の照射による前記第2感光層の色変化によって前記電子線のビーム像を取得する。
【0012】
上記態様によれば、感光紙は両面に感光層を有する。これに対し、感光紙における窓箔とは反対側の面(外部側の面)のみを感光層とした場合には、感光紙の基材を透過した電子線が感光層に達することとなるため、電子線のビーム像がぼやけるおそれがある。この点、感光紙の窓箔側の面にも感光層(第2感光層)を設けることで、その第2感光層において輪郭がはっきりとしたビーム像を取得することができる。
【0013】
上記電子線照射装置のビーム像取得方法において、前記感光紙は、前記第1感光層と前記第2感光層との間に、前記レーザ光の透過を遮る遮光層を備えた。
上記態様によれば、第1感光層側から照射したレーザ光が第2感光層に達することを遮光層によって抑制できる。これにより、第2感光層にて電子線のビーム像をより適切に取得できる。
【発明の効果】
【0014】
本発明の電子線照射装置のビーム像取得方法によれば、感光紙に印を付ける際の窓箔の損傷を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】実施形態における電子線照射装置の概略構成図。
【
図4】同形態の電子線照射装置における電子線の出射部位を示す概略構成図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、電子線照射装置のビーム像取得方法の一実施形態について図面を参照して説明する。なお、図面では、説明の便宜上、構成の一部を誇張又は簡略化して示す場合がある。また、各部分の寸法比率についても、実際と異なる場合がある。
【0017】
図1に示す本実施形態の電子線照射装置10は、走査型の電子線照射装置である。電子線照射装置10は、熱電子放出を行う例えばタングステン製のフィラメント11を備えている。フィラメント11は、フィラメント用電源12からの電源供給に基づく自身の加熱により電子を放出する。フィラメント11は、加速管13の上端側に設けられている。
【0018】
加速管13は、フィラメント11が配置される上端側が閉塞された筒状をなしている。加速管13は、自身の管軸方向に並設される複数の加速電極14を有している。加速電極14は、加速電極用電源15からの電源供給に基づき、フィラメント11から放出された電子を収束させつつ下方に向けて加速させるような電界を生じさせる。つまり、加速管13では、加速電極14にて生じる電界にて、管軸方向の下方に向く電子流、すなわち電子線eが生じるようになっている。加速管13は、下端部に走査管16が接続されている。加速管13と走査管16とは互いに内部空間17が連通し、その内部空間17において電子線eが加速管13から走査管16側に進む。
【0019】
走査管16は、上端側が幅狭で、下方に向かうほど拡開する形状をなしている。走査管16は、その幅狭の上端部に走査コイル18が設けられている。走査コイル18は、自身への通電に基づき、加速管13にて生成された電子線eの向きを偏向、すなわち電子線eの走査を行う。走査管16の下端部には例えば略長方形状の開口窓部19が設けられており、開口窓部19には略長方形状の窓箔20が取り付けられている。窓箔20は、電子線eを透過させつつも、開口窓部19を密閉させるものである。つまり、加速管13と走査管16とに跨がる内部空間17は、密閉空間にて構成されている。内部空間17は、例えば走査管16に接続された真空ポンプ21の駆動にて、少なくとも電子線eを生じさせる期間は真空状態とされる。
【0020】
上記したフィラメント用電源12、加速電極用電源15、走査コイル18及び真空ポンプ21は、制御装置22にて制御される。制御装置22は、各電源12,15を通じて電子線eの出力調整を行ったり、走査コイル18を通じて電子線eの走査制御を行ったり、真空ポンプ21を通じて加速管13及び走査管16の内部空間17の真空調整を行ったりする。
【0021】
そして、開口窓部19に装着の窓箔20を介して出射される電子線eは、例えば搬送装置23により搬送方向xに搬送される被照射物24に対して照射され、被照射物24に所定処理を行う。なおこの場合、電子線照射装置10は、略長方形状の開口窓部19の長手方向が搬送装置23の搬送直交方向yに向く配置であり、搬送方向x及び搬送直交方向yを含めた電子線eの所定走査が行われて、開口窓部19に対応した略長方形状の照射エリアAの照射が行われる。電子線eの被照射物24への照射効果としては、例えば素材の性質改善や機能付加、殺菌・滅菌等が期待できる。
【0022】
次に、電子線(電子ビーム)eのビーム像取得方法について説明する。
図2は、電子線eが出射される開口窓部19に、電子線eのビーム像取得用の感光紙25を装着した状態を示している。また、
図3は、本実施形態で用いる感光紙25の層構造を示している。
【0023】
図3に示すように、感光紙25は、紙からなるシート状の基材30と、基材30の一方の主面側に形成された第1感光層31と、基材30の他方の主面側に形成された第2感光層32と、基材30と第1感光層31との間に形成された遮光層33と、を備えている。第1感光層31及び第2感光層32は、光の照射を受けて色変化が生じる感光材料にて構成されている。遮光層33は、光が透過しにくい材料にて構成されている。
【0024】
電子線eのビーム像を取得する際において、まず、感光紙25を、開口窓部19に閉塞する態様にて組み付けられた窓箔20の下面(窓箔20の外部側の面)に重なるように配置する。例えば、開口窓部19の周縁部に窓箔20が取付枠19aにて取り付けられている場合、窓箔20と取付枠19aとの間の隙間に感光紙25の周縁部が差し込まれて感光紙25が脱落しないように保持される。なお、取付枠19aは、図示しないボルトによって走査管16の下端部(出射側の端部)に固定されている。また、このとき、第2感光層32が窓箔20に対向し、第1感光層31が外部側を向くように、感光紙25を配置する。なお、本実施形態では、窓箔20の全面を覆う1枚の感光紙25が用いられる。
【0025】
その後、窓箔20の外部側の面に重ねて配置した感光紙25に対し、外部側(第1感光層31)側から印を付ける工程(第1工程)を行う。この工程では、感光紙25に印を付けるのにレーザ出射装置40を用いる。つまり、レーザ出射装置40からのレーザ光Lを第1感光層31に照射し、レーザ光Lの照射による第1感光層31の色変化によって印を付ける。なお、印の付与に用いるレーザ光Lの一例としては紫外レーザであり、この場合、第1感光層31には紫外光を受けて色変化する材料が用いられる。
【0026】
図4には、上記工程で感光紙25に付与される印の一例を示している。同図に示す例では、レーザ光Lによって、開口窓部19の範囲(本実施形態では、取付枠19aの開口19bの範囲)を示す印M1、及び、同範囲の中心位置を示す印M2が、第1感光層31に付けられる。なお、印M2は、走査管16や取付枠19aに設けられた開口窓部19の中心位置を示す目印に基づいて付けられる。
【0027】
また、上記工程において、第1感光層31側から照射されたレーザ光Lは、感光紙25の遮光層33にて遮られるため、レーザ光Lが第2感光層32に到達しにくくなっている。これにより、この工程におけるレーザ光Lでは、第2感光層32の色変化が生じにくくなっている。
【0028】
次に、電子線照射装置10が起動され、例えば電子線eのビーム像取得のための電子線eの所定走査による照射が行われる(第2工程)。これにより、窓箔20を透過した電子線eが感光紙25に照射され、窓箔20に面する第2感光層32における電子線eの照射部分が色変化する。これにより、電子線eの照射エリアや基準照射位置等の現状のビーム像を取得可能となっている。これにより、電子線eのビーム像が取得される。
【0029】
そして、感光紙25に描かれたビーム像及び印M1,M2に基づいて、電子線eが狙った位置に適切に出射されているかなどの確認を行うことが可能となり、必要に応じて電子線eの走査態様の調整などが行われる。この調整以降は、電子線eの被照射物24への好適な照射が行われるようになる。
【0030】
本実施形態の効果について説明する。
(1)窓箔20の外部側の面に重ねて配置された感光紙25に対し、レーザ出射装置40から出射されるレーザ光Lを外部側(第1感光層31側)から照射し、レーザ光Lの照射による第1感光層31の色変化によって印M1,M2を付ける。この態様によれば、感光紙25に対して離間位置から印M1,M2を付けることが可能となるため、感光紙25の裏側にある窓箔20に荷重をかけることなく、感光紙25に印M1,M2を付けることが可能となる。これにより、感光紙25に印M1,M2を付ける際の窓箔20の損傷を防止できる。
【0031】
(2)前記感光紙は、シート状の基材30と、基材30における窓箔20とは反対側の面に形成された第1感光層31と、を備える。そして、レーザ光Lによって印M1,M2を付ける工程(第1工程)では、レーザ光Lの照射による第1感光層31の色変化によって印が付けられる。これにより、感光紙25に対して外部側(窓箔20とは反対側)から照射したレーザ光Lによって、第1感光層31に好適に印を付けることが可能となる。
【0032】
(3)感光紙25は、基材30における窓箔20側の面に第2感光層32を備え、その反対側(外部側)の面に第1感光層31を備える。そして、ビーム像取得のために感光紙25に電子線eを照射する工程(第2工程)において、電子線eが照射された第2感光層32の色変化によって電子線eのビーム像を取得する。
【0033】
上記態様によれば、感光紙25は両面に第1及び第2感光層31,32を有する。これに対し、感光層を感光紙25の外部側の面のみ(第1感光層31のみ)とした場合には、感光紙25の基材30を透過した電子線eを第1感光層31に照射して、第1感光層31でビーム像を得ることとなるため、電子線eのビーム像がぼやけるおそれがある。この点、感光紙25の窓箔20側にも感光層(第2感光層32)を設けることで、第2感光層32において輪郭がはっきりとしたビーム像を取得することができる。
【0034】
(4)感光紙25は、第1感光層31と第2感光層32との間に、レーザ光Lの透過を遮る遮光層33を備えた。この態様によれば、第1感光層31側から照射したレーザ光Lが第2感光層32に達することを遮光層33によって抑制できる。これにより、第2感光層32にて電子線eのビーム像をより適切に取得できる。
【0035】
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・レーザ光Lの照射により感光紙25に印M1,M2を付ける第1工程と、電子線eの照射により感光紙25にビーム像を描く第2工程との、時間的な順序は上記実施形態に限定されるものではなく、第2工程を行った後、第1工程を行ってもよい。
【0036】
・感光紙25の第1感光層31に印を付与するレーザ光Lの種類は上記実施形態に限定されるものではなく、紫外レーザ以外の例えば可視領域のレーザ光などであってもよい。
・上記実施形態の感光紙25では、基材30と第1感光層31との間に遮光層33を形成したが、これに限らず、第2感光層32と基材30との間に遮光層を形成してもよい。
【0037】
・上記実施形態の感光紙25から遮光層33を省略してもよい。
・上記実施形態の感光紙25から第2感光層32を省略してもよい。この場合、ビーム像取得のために感光紙25に電子線eを照射する工程(第2工程)において、電子線eは基材30を透過して第1感光層31に照射され、該第1感光層31でビーム像を取得できる。なお、第2感光層32を省略した場合には、遮光層33は不要となる。
【0038】
・上記実施形態の感光紙25から第1感光層31及び遮光層33を省略してもよい。この場合、レーザ光Lによって感光紙25に印M1,M2を付ける工程(第1工程)において、レーザ光Lは基材30を透過して第2感光層32に照射され、第2感光層32に印M1,M2を付けることができる。
【0039】
・感光紙25の基材30には、植物繊維などからなる紙の他、例えばシート状の合成樹脂材などを用いることができる。
・上記実施形態では、窓箔20の全面を覆う感光紙25を用いたが、これに限らず、ビーム像を取得したい特定の一部分を覆う大きさの感光紙を用いてもよい。
【0040】
・上記実施形態では、窓箔20の全面を覆う1枚の感光紙25を用いて電子線eのビーム像の取得を行ったが、これに限らず、複数枚の感光紙を、窓箔20の面方向に並べて、窓箔20の全面を覆う、或いはビーム像を取得したい特定の一部分を覆うように配置してもよい。これによれば、個々の感光紙を小さく作製することができる。
【0041】
・上記実施形態の電子線照射装置10では、開口窓部19の開口方向を下向きとした構成、すなわち、電子線eの進行方向を下方向の設定としていたが、上方向や水平方向、斜め方向であってもよい。
【0042】
・単一のフィラメント11から放出された電子から電子線eを形成し走査コイル18にて走査して照射エリアAの照射を行う走査型の電子線照射装置10に適用したが、照射エリアに対応して複数のフィラメントを用い走査コイルを省略した態様のエリア型の電子線照射装置に適用してもよい。
【符号の説明】
【0043】
10…電子線照射装置
19…開口窓部
20…窓箔
25…感光紙
30…基材
31…第1感光層
32…第2感光層
33…遮光層
40…レーザ出射装置
e…電子線
L…レーザ光
M1,M2…印