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特許7391449ユーザーに業務を割り当てる方法及びその装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-27
(45)【発行日】2023-12-05
(54)【発明の名称】ユーザーに業務を割り当てる方法及びその装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/0631 20230101AFI20231128BHJP
【FI】
G06Q10/0631
【請求項の数】 14
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022014058
(22)【出願日】2022-02-01
(62)【分割の表示】P 2020135015の分割
【原出願日】2020-08-07
(65)【公開番号】P2022048274
(43)【公開日】2022-03-25
【審査請求日】2022-02-02
(31)【優先権主張番号】10-2020-0035699
(32)【優先日】2020-03-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】520244544
【氏名又は名称】クーパン コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100188558
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(74)【代理人】
【識別番号】100154922
【弁理士】
【氏名又は名称】崔 允辰
(72)【発明者】
【氏名】エーリク・レーン
(72)【発明者】
【氏名】ヨン・シン・カン
(72)【発明者】
【氏名】ユル・ヘ・イ
【審査官】松田 岳士
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-035330(JP,A)
【文献】特開2019-144632(JP,A)
【文献】特開2003-006393(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザーに業務を割り当てる方法であって、
前記ユーザーの端末機から割り当て要請信号を業務割り当て装置の通信部によって受信するステップと、
前記業務割り当て装置の保存部又は外部のデータベースから前記受信した割り当て要請信号に対応する前記ユーザーが処理した業務に関連する情報を獲得することによって、前記ユーザーが処理した業務に関連した業務処理情報を前記業務割り当て装置のプロセッサによって決定するステップであって、前記業務処理情報は、複数の業務のうち前記ユーザーによって処理された業務に対する時間当たりの業務処理量の正規化の結果を含む、ステップと
前記複数の業務のうち少なくとも一つに関連した割り当て目標人員及び割り当て達成人員を、前記プロセッサによって決定するステップであって、前記割り当て目標人員はあらかじめ設定されており、前記割り当て達成人員は、前記割り当て要請信号を受信した時点で既に該当業務が他のユーザーに割り当てられた人数に対応する、ステップと、
前記業務処理情報、前記割り当て目標人員、前記割り当て達成人員、及び求人終了時間と前記割り当て要請信号を受信した時間の差に基づき、前記プロセッサによって前記複数の業務のうち少なくとも一つの業務を前記ユーザーに割り当てるステップと、
前記割り当て要請信号の受信に対応して前記割り当てられた少なくとも一つの業務を示す割り当て情報を、前記通信部によって前記端末機に伝送するステップと、を含むことを特徴とする業務割り当て方法。
【請求項2】
前記ユーザーによって処理された業務に関連した業務処理情報を決定するステップは、複数の業務のうち、前記ユーザーによって処理された業務に対する時間当たりの業務処理量の正規化した結果を含む第1スコアを前記プロセッサによって決定するステップを含み、
前記複数の業務のうち前記少なくとも一つの業務を、前記プロセッサにより、割り当てるステップは、
求人終了時間と前記割り当て要請信号を受信した時間の差及び前記割り当て目標人員に対する前記割り当て目標人員と前記割り当て達成人員の差に基づいて、前記プロセッサによって第2スコアを決定するステップであって、前記求人終了時間は、複数の業務のうち少なくとも一つに関連して予め設定されるステップと、
前記第1スコア及び前記第2スコアに基づいて決定された最終スコアに基づいて、前記少なくとも一つの業務を前記プロセッサによって前記ユーザーに割り当てるステップと、を含み、
前記第1スコア及び前記第2スコアのうち少なくとも一つは正規化(normalize)した情報を含むことを特徴とする、請求項1に記載の業務割り当て方法。
【請求項3】
前記ユーザーが処理した業務に関連した業務処理情報を決定するステップは、
前記業務処理情報に基づいて、前記ユーザーが処理した業務類型が業務処理数量に関する情報を獲得することができる第1業務類型及び前記業務処理数量に関する情報を獲得することができない第2業務類型のうちどの業務類型に関連したものであるかを前記プロセッサによって決定するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の業務割り当て方法。
【請求項4】
少なくとも一つの業務を前記ユーザーに割り当てるステップは、
前記ユーザーによって処理された業務の業務類型に関連した前記業務類型が、前記第1業務類型であるか前記第2業務類型であるかを決定した結果に基づいて、前記第1業務類型又は前記第2業務類型のうち前記ユーザーに関連した業務類型に含まれる業務を、前記ユーザーに割り当てることが可能であるか否かを前記プロセッサによって決定するステップを含むことを特徴とする、請求項3に記載の業務割り当て方法。
【請求項5】
少なくとも一つの業務を前記ユーザーに割り当てるステップは、
前記第1業務類型に関連したユーザーには、前記第1業務類型又は前記第2業務類型に含まれる前記少なくとも一つの業務を前記プロセッサによってユーザーに割り当てるステップと、
前記第2業務類型に関連したユーザーには、前記第2業務類型に含まれる前記少なくとも一つの業務を前記プロセッサによってユーザーに割り当てるステップと、をさらに含むことを特徴とする請求項4に記載の業務割り当て方法。
【請求項6】
前記ユーザーの勤務時間に関連した勤務時間情報を前記プロセッサによって獲得するステップと、
前記勤務時間情報に基づいて前記ユーザーの非正常勤務時間があらかじめ設定された臨界時間以上を示すものと決定する場合、前記プロセッサによって前記ユーザーに業務を割り当てないことに決定するステップと、をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の業務割り当て方法。
【請求項7】
前記勤務時間情報に基づいて前記ユーザーがあらかじめ設定された回数以上に連続勤務したことを示す場合、前記プロセッサによって前記ユーザーに優先的に前記少なくとも一つの業務を割り当てるように決定するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項6に記載の業務割り当て方法。
【請求項8】
前記少なくとも一つの業務を前記ユーザーに割り当てるステップは、
前記複数の業務のうち少なくとも一つに優先順位を前記プロセッサによって設定するステップと、
前記優先順位に基づいて前記プロセッサによって前記優先順位が高い業務を優先的に前記ユーザーに割り当てるステップと、を含むことを特徴とする請求項1に記載の業務割り当て方法。
【請求項9】
ユーザーに業務を割り当てる装置であって、
前記ユーザーの端末機から割り当て要請信号を受信するように構成される通信部と、
業務割り当て装置の保存部又は外部のデータベースから前記受信した割り当て要請信号に対応する前記ユーザーが処理した業務に関連する情報を獲得することによって、前記ユーザーが処理した業務に関連した業務処理情報を決定し、複数の業務のうち少なくとも一つの業務を前記ユーザーに割り当て、前記割り当て要請信号の受信に対応して前記割り当てられた少なくとも一つの業務を示す割り当て情報を前記端末機に伝送するように前記通信部を制御するように構成されるプロセッサと、を含み、
前記業務処理情報は、複数の業務のうち前記ユーザーによって処理された業務に対する時間当たりの業務処理量の正規化の結果を含み、
前記プロセッサは、
前記複数の業務のうち少なくとも一つに関連した割り当て目標人員及び割り当て達成人員を決定
前記業務処理情報、前記割り当て目標人員、前記割り当て達成人員、及び求人終了時間と前記割り当て要請信号を受信した時間の差に基づき、前記複数の業務のうち少なくとも一つの業務を前記ユーザーに割り当てることを特徴とし、
前記割り当て目標人員はあらかじめ設定されており、前記割り当て達成人員は、前記割り当て要請信号を受信した時点で既に該当業務が他のユーザーに割り当てられた人数に対応する、業務割り当て装置。
【請求項10】
前記プロセッサは、前記複数の業務のうち前記ユーザーによって処理された業務に対する時間当たりの業務処理量の正規化した結果を含む第1スコアを決定し、求人終了時間と前記割り当て要請信号を受信した時間の差及び前記割り当て目標人員と前記割り当て達成人員間の差と前記割り当て目標人員の比率に基づいて第2スコアを決定し、-前記求人終了時間は、前記複数の業務の前記少なくとも一つに対して予め設定される-、前記第1スコア及び前記第2スコアに基づいて決定された最終スコアに基づき、前記ユーザーに前記少なくとも一つの業務を割り当てるようさらに構成され、
前記第1スコア及び前記第2スコアのうち少なくとも一つは、正規化した情報を含むことを特徴とする、請求項9に記載の業務割り当て装置。
【請求項11】
前記プロセッサは、前記業務処理情報に基づいて、前記ユーザーが処理した業務類型が業務処理数量に対する情報を獲得することができる第1業務類型及び前記業務処理数量に対する情報を獲得することができない第2業務類型のうちどの業務類型に関連したものであるかを決定するように構成されることを特徴とする、請求項9に記載の業務割り当て装置。
【請求項12】
前記プロセッサは、前記ユーザーによって処理された業務の業務類型に関連した前記業務類型が前記第1業務類型であるか前記第2業務類型であるかを決定した結果に基づいて、前記第1業務類型又は前記第2業務類型のうち前記ユーザーに関連した業務類型に含まれる業務を前記ユーザーに割り当て可能であるか否かを決定するようにさらに構成されることを特徴とする、請求項11に記載の業務割り当て装置。
【請求項13】
前記プロセッサは、前記第1業務類型に関連したユーザーには、前記第1業務類型又は前記第2業務類型に含まれる前記少なくとも一つの業務をユーザーに割り当て、前記第2業務類型に関連したユーザーには、前記第2業務類型に含まれる前記少なくとも一つの業務をユーザーに割り当てるようさらに構成されることを特徴とする、請求項12に記載の業務割り当て装置。
【請求項14】
前記プロセッサは、前記複数の業務のうち少なくとも一つに優先順位を設定し、前記優先順位に基づいて前記優先順位が高い業務を優先的に前記ユーザーに割り当てるようさらに構成されることを特徴とする、請求項9に記載の業務割り当て装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、業務の割り当てを要請するユーザーに業務を割り当てる方法及びその装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電子商取引が本格的に具現されて多数のユーザーが物品をインターネットを通じて購入することによって、物品の販売及び出荷過程のための物品を倉庫に積載して移動する過程での在庫管理は、ユーザーに物品を販売する過程の迅速性及び正確性にも関連している。
【0003】
物品流通会社としては、多くのユーザーを雇用して物品の流通に必要な多数の作業を実行させることで物品を流通させて在庫を管理することができる。このような過程で、倉庫に積載された多数の物品に対する入庫、出荷などの多様な業務が実行されなければならない。物品流通会社は、物品流通に必要な多様な種類の業務を実行するように、正式に会社に雇用された職員だけではなく、一時的に外注に出す形態で個人を雇用することで、物品流通に必要な多数の業務を実行させ得る。
【0004】
物品流通会社が運用する物品保管場所は、その種類、位置、包含関係などが非常に多様であり、このような物品保管場所で行われる業務の種類も非常に多様であるので、物品流通会社としては、業務を効率的に適時適所で実行するように業務を割り当てる必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示は、物品流通会社が物品流通に必要な数多くの種類の業務を個人に効率的に割り当てることで、物品流通に必要な業務が効率的に実行されるようにすることを目的とする。
【0006】
本開示は、物品流通会社に物品流通に必要な業務の割り当てを要請した個人ユーザーに適合する最適の業務を割り当てることで、業務実行の効率性を向上させると同時に物品流通会社で必要とする業務が適時適所で実行されるようにすることを目的とした発明である。
【0007】
以下、実施例を通じて導出される目的は、以上で言及した目的に制限されず、言及されなかった他の目的及び長所は、下記の説明によって理解され得、実施例により一層明らかに理解され得る。また、実施例を通じて導出される目的及び長所は、特許請求の範囲に示した手段及びその組み合わせによって実現できることは容易に分かる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
一実施例によって、ユーザーに業務を割り当てる方法であって、ユーザーの端末機から割り当て要請信号を受信するステップと、ユーザーが処理した業務に関連した業務処理情報を決定するステップと、業務処理情報に基づいて複数の業務のうち少なくとも一つの業務をユーザーに割り当てるステップと、割り当て要請信号の受信に対応して割り当てられた少なくとも一つの業務を示す割り当て情報を端末機に伝送するステップと、を含む業務割り当て方法が提供され得る。
【0009】
一実施例によって、ユーザーに業務を割り当てる装置であって、ユーザーの端末機から割り当て要請信号を受信するように構成される通信部と、ユーザーが処理した業務に関連した業務処理情報を決定し、複数の業務のうち業務処理情報に対応する少なくとも一つの業務をユーザーに割り当て、割り当て要請信号の受信に対応して割り当てられた少なくとも一つの業務を示す割り当て情報を端末機に伝送するように通信部を制御するよう構成される制御部と、を含む業務割り当て装置が提供され得る。
【発明の効果】
【0010】
本開示による業務割り当て方法及びその装置を用いることで、物品流通に必要な多様な業務が適時適所で効率的に実行され得る。
【0011】
本開示による業務割り当て方法及びその装置を用いて業務割り当てを要請したユーザーに適切な業務を割り当てることで、ユーザーが効率的に業務を実行できるようにして業務効率性を増進させ、業務を割り当てた物品流通会社としてもユーザーが効率的に実行できる業務を割り当てることで、迅速且つ効率的に業務を処理することができる。
【0012】
上述した効果と共に導出可能な具体的な効果は、以下、発明を実施するための具体的な事項を説明しながら一緒に記述する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】一実施例による業務割り当て装置を示すブロック図である。
図2】一実施例による業務割り当て方法を示すフローチャートである。
図3】一実施例による業務処理情報に基づいて決定される第1スコア及び求人終了時間に基づいて決定される第2スコアに基づいて少なくとも一つの業務をユーザーに割り当てる業務割り当て方法を示すフローチャートである。
図4】一実施例によって第1業務類型又は2業務類型のうちユーザーに関連した業務類型に含まれる業務をユーザーに割り当てるための業務割り当て方法を示すフローチャートである。
図5】一実施例によってユーザーが勤務した時間を考慮してユーザーに業務を割り当てるかを決定する過程を含む業務割り当て方法を示すフローチャートである。
図6】一実施例によって業務を割り当てるために設定された優先順位に関する情報に基づいて少なくとも一つの業務をユーザーに割り当てる業務割り当て方法を示すフローチャートである。
図7(a)】一実施例によってユーザーの業務割り当て要請によってユーザーに業務が割り当てられる過程を示す図である。
図7(b)】一実施例によってユーザーの業務割り当て要請によってユーザーに業務が割り当てられる過程を示す図である。
図7(c)】一実施例によってユーザーの業務割り当て要請によってユーザーに業務が割り当てられる過程を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、実施例に関連した技術分野の通常の知識を有した者が容易に実施できるように図面を参照して詳しく説明する。以下の実施例は、様々な相異なる形態で具現され得、ここで説明する実施例に限定されない。
【0015】
以下の説明で使われる構成要素に対する接尾辞「部」は、明細書作成の容易さのみが考慮されて付与されるか混用されるものであって、それ自体で互いに区別される意味又は役目を有するものではない。
【0016】
明確な説明のために説明と関係ない部分は省略し、明細書全体を通じて同一又は類似の構成要素に対しては同一の参照符号を付与する。また、一部の実施例を例示的な図面を参照して詳細に説明する。各図面の構成要素に参照符号を付加するにおいて、同一の構成要素に対しては、たとえ他の図面上に表示されてもできるだけ同一の符号を付与することができる。また、本発明を説明するにおいて、関連された公知の構成又は機能に対する具体的な説明が実施例の要旨を曖昧にすると判断される場合には、その詳細な説明は省略する。
【0017】
実施例の構成要素を説明するにおいて、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を用いることができる。このような用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのもので、その用語によって該当構成要素の本質、順番、順序又は個数などが限定されない。任意の構成要素の間が「連結」、「結合」又は「接続」されると記載した場合、任意の構成要素の間が直接的に連結又は接続され得、各構成要素の間に他の構成要素が「介在」されるか、各構成要素が他の構成要素を通じて「連結」、「結合」又は「接続」されると理解されるべきである。
【0018】
本開示で、「含む」、「構成される」又は「有する」などの用語は、明細書上に記載した特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、部品又はこれらを組み合わせたものが存在することを指定することであって、一つ又はその以上の他の特徴や数字、ステップ、動作、構成要素、部品又はこれらの組み合わせなどの存在又は付加可能性をあらかじめ排除しないものと理解されるべきである。
【0019】
また、本開示を具現するにおいて、説明の便宜のために構成要素を細分化して説明できるが、これら構成要素が一つの装置又はモジュール内に具現されてもよく、あるいは一つの構成要素が多数の装置又はモジュールに分けられて具現されてもよい。
【0020】
図1は、一実施例による業務割り当て装置100を示すブロック図である。
【0021】
一実施例によって、業務割り当て装置100は、ユーザーの端末機から割り当て要請信号を受信するように構成される通信部110と、ユーザーが処理した業務に関連した業務処理情報を決定し、複数の業務のうち業務処理情報に対応する少なくとも一つの業務をユーザーに割り当て、割り当て要請信号の受信に対応して割り当てられた少なくとも一つの業務を示す割り当て情報を端末機に伝送するように通信部を制御するよう構成される制御部120と、を含むことができる。
【0022】
一実施例によって、業務割り当て装置100は、業務処理方法を実行するために必要な多様な情報を保存することができる保存部(図示せず)をさらに含んでもよい。一実施例によって、保存部(図示せず)は、RAM、ROM、CPU、GPU及びバスのうち少なくとも一つを含むことができる。一実施例によって、業務割り当て装置100は、業務割り当て装置100の外部に位置する別途のデータベースとしてのサーバーと連動される方式で具現される保存部(図示せず)を用いてもよい。一実施例によって、業務割り当て装置100の通信部110は、保存部(図示せず)としての外部サーバーから所定の情報を送受信するように構成され得る。
【0023】
一実施例によって、制御部120は、業務割り当て装置100に含まれた多様な構成により実行され得る多様な実施例を実行するように業務割り当て装置100に含まれた構成を制御することができる。一実施例によって、制御部120は、RAM、ROM、CPU、GPU(Graphic Processing Unit)及びバス(BUS)のうち少なくとも一つを含むことができ、これは、互いに連結され得る。一実施例によって、通信部110が所定の情報を獲得するために有線通信技術が用いられ得るだけでなく、GSM(Global System for Mobile communication)、CDMA(Code Division Multi Access)、LTE(Long Term Evolution)、5G、WLAN(Wireless LAN)、Wi-Fi(登録商標)(Wireless-Fidelity)、ブルートゥース(登録商標)(Bluetooth(登録商標))、RFID(Radio Frequency Identification)、赤外線通信(Infrared Data Association;IrDA)、ZigBee(登録商標)、NFC(Near Field Communication)などの無線通信技術も用いられ得る。
【0024】
このような通信部110及び制御部120を含む業務割り当て装置100が実行できる多様な業務割り当て方法については、図2図7(c)を参照して詳しく後述する。
【0025】
図2は、一実施例による業務割り当て方法を示すフローチャートである。
【0026】
ステップS210において、業務割り当て装置100は、ユーザーの端末機から割り当て要請信号を受信することができる。
【0027】
一実施例によって、通信部110は、外部から多様な信号を受信して制御部120に提供することで、制御部120は所定の処理を実行することができる。
【0028】
一実施例によって、通信部110が受信する割り当て要請信号は、割り当て要請信号を伝送した端末機のユーザーに対する情報を含むことができる。例えば、割り当て要請信号は、ユーザーの端末機の一連番号、ユーザーの人的情報、ユーザーのIDなどユーザー及び/又はユーザーの端末機を識別することができる多様な形態の情報を含むことができ、割り当て要請信号を受信した業務割り当て装置100は、どんなユーザーが割り当て要請信号を伝送したかを決定することができる。
【0029】
一実施例によって、通信部110が受信する割り当て要請信号は、ユーザーが新規ユーザーであるか既存ユーザーであるかを示す情報を含むことができる。一実施例によって割り当て要請信号を伝送したユーザーが新規ユーザーである場合、制御部120は、新規ユーザーのためにあらかじめ設定された別途のアルゴリズムを通じて新規ユーザーの登録過程、新規ユーザーのための別途の業務割り当て方法などを実行することができる。
【0030】
一実施例によって、新規ユーザーのための別途の業務割り当て過程は、本開示で提示する既存ユーザーに対する多様な業務割り当て方法を用いるとともに追加的な条件をさらに付加した過程に対応され得る。例えば、新規ユーザーの端末機から業務割り当て要請が受信された場合、制御部120は、新規ユーザーに業務を割り当てることにおいて、連続する複数の日付に業務を割り当てず、一日ずつ割り当てるように制限するか、割り当てられる業務をユーザーが修正できないようにするなどの条件又は制限を与えることができる。ただし、このような実施例は、新規ユーザーに対する業務割り当て方法が本開示で提示する既存ユーザーに対する業務割り当て方法に追加的な条件又は制限を与えることができるということを説明するための例示的な方法であって、これに限定して解釈する必要はない。
【0031】
ステップS220において、業務割り当て装置100は、一実施例によってユーザーが処理した業務に関連した業務処理情報を決定することができる。
【0032】
一実施例によってユーザーの端末機から割り当て要請信号を受信した通信部110は、制御部120に割り当て要請信号を伝達することができる。一実施例によって、制御部120は、ユーザーの端末機から割り当て要請信号を受信した場合、割り当て要請信号に対応するユーザーが処理した業務に関連した多様な情報を獲得することができる。一実施例によって、ユーザーが処理した業務に関連した情報は、業務割り当て装置100に含まれた保存部(図示せず)に保存されていてもよく、又は業務割り当て装置100の外部にあるデータベースに保存されていてもよい。
【0033】
一実施例によって、制御部120は、割り当て要請信号に対応するユーザーがどのような業務を処理したかを決定することで業務処理情報を決定することができる。一実施例によって、業務処理情報は、ユーザーが処理した少なくとも一つの業務類型及び各業務類型に対する業務処理量を示す情報であってもよい。一実施例によって、業務処理情報は、業務類型別時間当り業務処理量(Unit Per Hour、UPH)を示すことができる。すなわち、業務処理情報は、ユーザーがどのような業務類型を処理したか、該当業務類型を処理する速度はどの程度であるかを示す情報を含むことができる。
【0034】
一実施例によってユーザーが処理できる業務類型の種類は、複数個であってもよい。一実施例によって、複数のそれぞれの業務類型には、各業務類型に含まれた少なくとも一つのサブ業務類型が含まれ得る。例えば、ユーザーが処理できる複数の業務類型及び各業務類型に含まれる少なくとも一つのサブ業務類型は、下記表1のような関係にあり得る。一実施例によって、pickingという業務類型には、bulk、multi、singleなどのようなサブ業務類型が含まれ得るが、ここで、bulk類型は、bulkタイプで包装された物品に対するpicking業務を示し、multi類型は、多数のアイテムが含まれたボックスに対するpicking業務を示し、single類型は、単一物品に対するpicking業務を示すものであってもよい。ただし、表1に示した業務類型及びサブ業務類型の種類は、業務類型とサブ業務類型の包含関係を示すための例示的な内容であるので、これに限定して解釈されてはいけない。
【0035】
【表1】
【0036】
一実施例によって、制御部120は、各業務類型ごとの業務処理量を示す業務処理情報を決定することができ、業務類型に含まれたサブ業務類型の個数が複数個で設定されている場合、各サブ業務類型ごとの業務処理量を示す業務処理情報を決定することができる。一実施例によって、業務類型に含まれたサブ業務類型の個数が複数個で設定されている場合、各サブ業務類型ごとの業務処理量に基づいて該当業務類型に対する業務処理情報を決定してもよい。
【0037】
一実施例によって、業務処理情報は、各業務類型に含まれたサブ業務類型の個数及び種類によって絶対的なサイズにおいて大きく差があり得る。業務処理情報で表現される時間当たり業務処理量は、時間当たりユーザーが処理できる物品の個数を基準として表現され得る。したがって、同一の業務類型に含まれた多様なサブ業務類型によって業務強度、物品体積、物品重さなどによって業務の実行速度が変わり得るという点を考慮する必要がある。したがって、業務処理速度は、サブ業務類型ごとに分散(variance)差が大きくなり得、このような分散が互いに異なるサブ業務類型同士は互いに比較が難しい場合がある。このようなサブ業務類型同士の好ましい比較及び演算のために、制御部120は、一実施例によってサブ業務類型ごとに時間当たりの業務処理量(すなわち、業務処理速度)を正規化(normalize)させ得る。例えば、サブ業務類型の時間当たり業務処理量の正規化は、下記表2の通りである。
【0038】
【表2】
【0039】
一実施例によって、制御部120は、正規化過程に基づいて決定された業務類型ごとの時間当たり業務処理量を含む業務処理情報を用いて相異なるサブ業務類型の間の定量的比較及びこれに基づいた演算を実行することができ、これを通じて、該当サブ業務類型が含まれた業務類型に対する時間当たり業務処理量を好ましく決定することができる。
【0040】
一実施例による複数のサブ業務類型(例えば、表1でのbulk、multi及びsingle)を含む業務類型(例えば、表1でのpicking)に対しては、次のような数式を通じて正規化が可能である。
【0041】
【数1】
【0042】
ここで、mは、サブ業務類型のうちmulti類型に対する業務時間を示し、sは、サブ業務類型のうちsingle類型に対する業務時間を示し、bは、サブ業務類型のうちbulk類型に対する業務時間を示し、NBUPHpickingは、業務類型のうちpicking類型に含まれたサブ業務類型中のbulkに対する正規化された時間当たり業務処理量を示し、NMUPHpickingは、業務類型のうちpicking類型に含まれたサブ業務類型中のmultiに対する正規化された時間当たり業務処理量を示し、NSUPHpickingは、業務類型のうちpicking類型に含まれたサブ業務類型中のsingleに対する正規化された時間当たり業務処理量を示す。
【0043】
一実施例によって、制御部120は、上の数式に基づいて業務類型に含まれた複数のサブ業務類型ごとの時間当たり業務処理量を決定することができ、複数のサブ業務類型ごとの時間当たり業務処理量に基づいて該当業務類型の時間当たり業務処理量の正規化実行結果を決定することができる。例えば、制御部120により複数のサブ業務類型ごとの時間当たり業務処理量に基づいて特定業務類型の時間当たり業務処理量を決定した結果は、下記表3の通りである。
【0044】
【表3】
【0045】
一実施例によって、制御部120は、少なくとも一つのサブ業務類型を含んだ少なくとも一つの業務類型に対する正規化された時間当たり業務処理量を含む業務処理情報を決定することができ、制御部120により決定された業務処理情報は、複数の業務類型に対する時間当たり業務処理量を正規化した結果であって、
【数2】
のような形式であってもよい(ここで、iは、割り当て要請信号を伝送したユーザーを示す)。一実施例によって、業務割り当て装置100は、このように決定された業務処理情報であるNを第1スコアとして決定することができ、第1スコアは、ユーザーに業務を割り当てるために活用され得る。
【0046】
ステップS230において、業務割り当て装置100は、一実施例によって複数の業務のうち業務処理情報に対応する少なくとも一つの業務をユーザーに割り当てることができる。
【0047】
一実施例によって、制御部120は、ステップS220で決定された業務処理情報に基づいてユーザーが最も効率的に実行できる業務を割り当てることができる。例えば、制御部120は、業務の割り当てを要請したユーザーに対応する業務処理情報を用いて最も高い時間当たり業務処理量を示す業務類型をユーザーに割り当てることができる。これによって、業務割り当て装置100は、ユーザーが最も効率的に実行できる業務にユーザーを割り当てることで業務処理の効率性を増進させ得る。
【0048】
一実施例によって、制御部120は、ユーザーに割り当てるための少なくても一つの業務をあらかじめ設定することができる。一実施例によって、制御部120は、ユーザーに割り当てるための業務を場所、日付、時間、割り当て目標人員などのような多様な基準によってあらかじめ設定することができる。一実施例によって、制御部120は、ユーザーの端末機から割り当て要請信号を受信した時点で、少なくとも一つの業務の割り当てのために、ユーザーに割り当てるための少なくても一つの業務があらかじめ設定されたかを確認し、実行する必要があるあらかじめ設定された少なくとも一つの業務が存在する場合に限って、ユーザーに業務を割り当てることができる。
【0049】
一実施例によって、制御部120は、各業務類型に含まれる少なくとも一つのサブ業務類型ごとに場所、日付、時間、割り当て目標人員などのような多様な基準をあらかじめ設定することができる。他の実施例によって、制御部120は、少なくとも一つのサブ業務類型を含む上位概念である業務類型に対してのみ場所、日付、時間、割り当て目標人員などのような多様な基準をあらかじめ設定してもよい。
【0050】
一実施例によって、制御部120は、実行する必要がある少なくとも一つの業務にそれぞれ割り当て目標人員をあらかじめ設定することができる。一実施例によって、制御部120は、実行する必要がある業務に対して割り当てが達成された割り当て達成人員を決定することができ、割り当て達成人員は、割り当て要請信号を受信した時点で既に該当業務が他のユーザーに割り当てられた人数に対応され得る。
【0051】
一実施例によって、制御部120は、実行する必要がある少なくとも一つの業務それぞれに対する割り当て目標人員及び割り当て達成人員に基づいて第2スコアを決定することができる。例えば、制御部120は、複数の業務それぞれに対する割り当て目標人員に対する割り当て目標人員及び割り当て達成人員の差の割合に基づいて第2スコアを決定することができる。一実施例によって、制御部120は、以下の数式2に基づいて第2スコアを決定することができる。
【0052】
【数3】
【0053】
ここで、Targetは、割り当て目標人員を示し、actualは、割り当て達成人員を示し、Rは、各業務類型ごとの複数の業務に対するそれぞれの割り当て目標人員に対する割り当て目標人員及び割り当て達成人員の差の割合を含む第2スコアを示す。このように、第2スコアは、割り当て要請信号を受信した時点での割り当て目標人員に対してまだ目標人員だけ割り当てられていない人員の割合として理解され得る。したがって、制御部120は、特定業務に対してまだ割り当てられていない人員が割り当て目標人員に比べて多い場合、該当業務に対する第2スコアは、大きい値を有するように決定することができる。
【0054】
ステップS240において、業務割り当て装置100は、一実施例によって割り当て要請信号の受信に対応して割り当てられた少なくとも一つの業務を示す割り当て情報を端末機に伝送することができる。一実施例によって端末機を通じて割り当て要請信号を業務割り当て装置100に伝送したユーザーは、受信される割り当て情報に基づいて自分に割り当てられた業務が何なのかに対する多様な情報の提供を受けることができる。一実施例によって、割り当て情報は、業務日付、業務時間、業務実行場所などに関する情報を含むことができる。
【0055】
図3は、一実施例によって業務処理情報に基づいて決定される第1スコア及び求人終了時間に基づいて決定された第2スコアに基づいて少なくとも一つの業務をユーザーに割り当てる業務割り当て方法を示すフローチャートである。図3のステップS310及びステップS340に対する特徴は、図2のステップS210及びステップS240に対する特徴と同一であるか類似しているので、その詳しい説明は省略する。
【0056】
ステップS321において、業務割り当て装置100は、一実施例によって複数の業務のうちユーザーが処理した業務に対する時間当たり業務処理量を含む業務処理情報に基づいて複数の業務に対するそれぞれの第1スコアを決定することができる。第1スコアを決定するための方法は上述したので、その詳しい説明は省略する。
【0057】
ステップS331において、業務割り当て装置100は、一実施例によって複数の業務のうち少なくとも一つに関連した割り当て目標人員及び割り当て達成人員を決定することができる。一実施例によって業務に対するそれぞれの第2スコアを決定するために割り当て目標人員及び割り当て達成人員に対する情報を考慮する内容は、他の実施例を通じて上述したので、その詳細な説明は省略する。
【0058】
ステップS332において、業務割り当て装置100は、一実施例によって複数の業務のうち少なくとも一つに関連した求人終了時間を決定することができる。
【0059】
実施例によって、制御部120は、ユーザーに業務割り当て期間を場所、日付、時間、割り当て目標人員などのような多様な基準によってあらかじめ設定することができる。一実施例によって、制御部120は、特定業務に対して求人終了時間をあらかじめ設定して求人終了時間以前までユーザーに該当業務を割り当てることができる。すなわち、業務割り当て装置100は、業務別に求人終了時間を異なるように設定して、既に求人が完了されたか求人終了時間が到来した場合には、業務を割り当てないようにすることで、割り当て要請信号が受信された時点を基準に必要な業務類型に対してのみユーザーに業務を割り当てることができる。
【0060】
ステップS333において、業務割り当て装置100は、一実施例によって求人終了時間及び割り当て要請信号を受信した時間の差に基づいて第2スコアを決定することができる。一実施例によって、求人終了時間は、あらかじめ設定された日付又は時間として理解され得るので、必ず特定日付の時間に限定して解釈される必要はない。
【0061】
一実施例によって、制御部120は、業務割り当てのための求人終了時間とステップS310で割り当て要請信号を受信した現在時間の差を決定することができる。このような差に基づいて制御部120は、求人終了時間まで残っている時間を決定することができるが、求人終了時間まで残された時間が少ないほど業務を割り当てる必要性がさらに大きいものと決定することができる。一実施例によって、制御部120は、求人終了時間まで残された時間が少ないほど(すなわち、求人終了時間及び割り当て要請信号を受信した時間の差が少ないほど)第2スコアをさらに高く決定することができる。
【0062】
ステップS334において、業務割り当て装置100は、一実施例によって第1スコア及び第2スコアに基づいて決定された最終スコアに基づいて少なくとも一つの業務をユーザーに割り当てることができる。
【0063】
一実施例によって、第1スコアは、業務処理情報に基づいて決定されたものであり、第2スコアは、求人終了時間まで残された時間、割り当て目標人員及び割り当て達成人員に対する情報に基づいて決定されたものであってもよい。したがって、業務割り当て装置100は、割り当て要請信号を伝送したユーザーの業務処理速度が速いほど又は実行される必要があるとあらかじめ設定された業務の割り当て目標人員の達成率が少ないほど最終スコアを高く決定することができる。例えば、制御部120は、第1スコア及び第2スコアを加算して最終スコアを決定することができる。
【0064】
一実施例によって第2スコアを求人終了時間及び割り当て要請信号を受信した時間の差に基づいて調節するために、制御部120は、割り当て目標人員及び割り当て達成人員に基づいて決定された値(すなわち、数式2でのR)に所定の加重値を乗算することができ、求人終了時間及び割り当て要請信号を受信した時間の差が大きいほど所定の加重値が小さい値を有するように決定できる。したがって、制御部120は、割り当て目標人員及び割り当て達成人員に基づいて決定された値(R)に所定の加重値が乗算された結果である第2スコアに基づいて最終スコアを決定することができる。
【0065】
一実施例によって、制御部120は、求人終了時間及び割り当て要請信号を受信した時間の差とあらかじめ設定された臨界値(K)を比較した結果によって第2スコアに乗算する加重値を異なるように決定することができる。例えば、制御部120は、求人終了時間及び割り当て要請信号を受信した時間の差が臨界値(K)より大きい場合よりは小さい場合に、第2スコアに乗算される加重値を一層大きく決定することができる。一実施例によって、制御部120は、求人終了時間及び割り当て要請信号を受信した時間の差が臨界値(K)と同一の場合には、第2スコアに乗算される加重値を1に設定することができる。
【0066】
一実施例によって、制御部120は、第1スコア及び所定の加重値が乗算された第2スコアを加算して最終スコアを決定することができる。
【0067】
一実施例によって、tは、求人終了時間及び割り当て要請信号を受信した時間の差を示し、Kは、あらかじめ設定された臨界値を示すものとして定義する際に、制御部120は、tとKの差を入力にするあらかじめ設定された関数f(t-K)を用いて第2スコアを決定することができる(例えば、f(t-K)*R)。一実施例によって、f(t-K)としては、t-Kが小さいほど大きい値を出力するようにする多様な形式の関数が用いられ得る。
【0068】
図4は、一実施例によって第1業務類型又は第2業務類型のうちユーザーに関連した業務類型に含まれる業務をユーザーに割り当てるための業務割り当て方法を示すフローチャートである。一実施例によって、図4のステップS410、ステップS420及びステップS440に対する特徴は、図2のステップS210、ステップS220及びステップS240に対する特徴と同一であるか類似なので、その詳しい説明は省略する。
【0069】
ステップS421において、業務割り当て装置100は、一実施例によって業務処理情報に基づいてユーザーが処理した業務類型が第1業務類型及び第2業務類型のうちどんな業務類型に関連したものであるかを決定することができる。一実施例によって、第1業務類型は、ユーザーが処理した物品の数量を示す業務処理数量に対する情報を獲得することができる業務類型として定義され得、第2業務類型は、前記業務処理数量に対する情報を獲得することができない業務類型として定義され得る。
【0070】
一実施例によってユーザーが実行できる多様な業務類型のうちユーザーが処理した物品の数量がどのくらいであるかを定量的に数値化できる業務類型(例えば、陳列された商品をトートに入れる集品(picking)業務、商品を包装(packing)する業務、商品をフルフィルメントセンター(Fulfillment Center、FC)に移すためのスキャン作業である入庫(receive)業務、入庫された商品を層別に陳列(stow)する業務、トート単位の商品をボックス単位に分類するレビン(rebin)業務など)は、第1業務類型として決定され得る。これと異なり、所定の物品単位で業務実行程度を測定し困難な業務類型(例えば、第1業務類型に関連した作業を間接的にのみ助ける業務類型)は、第2業務類型として決定され得る。
【0071】
一実施例によって、制御部120は、ユーザーが過去に実行した業務類型内訳を獲得することができる。一実施例によって、制御部120は、ユーザーが過去に実行した業務類型に第1業務類型が含まれる場合、ユーザーは、第1業務類型に関連すると決定でき、そうではない場合、ユーザーは、第2業務類型に関連すると決定できる。
【0072】
ステップS430において、業務割り当て装置100は、第1業務類型に含まれる業務をユーザーに割り当て可能であるか決定できる。
【0073】
一実施例によって、制御部120は、ユーザーに関連した業務類型が第1業務類型であるか第2業務類型であるかを決定した結果に基づいて、ユーザーに割り当て可能な業務が存在するかを決定することができる。一実施例によって、制御部120は、実行する必要がある業務類型をあらかじめ設定することができ、このようにあらかじめ設定された業務類型がユーザーに関連した業務類型に対応する場合にのみ該当業務類型にユーザーを割り当てることができる。例えば、業務割り当て信号を受信した時点で割り当てられるものとあらかじめ設定された業務類型に第2業務類型が含まれない場合、制御部120は、第2業務類型に関連したユーザーには業務を割り当てなくなる。
【0074】
一実施例によって、制御部120は、第1業務類型に関連したユーザーと第2業務類型に関連したユーザーに他の基準で業務を割り当てることができる。例えば、制御部120は、第1業務類型に関連したユーザーには、第1業務類型又は第2業務類型に含まれる少なくとも一つの業務を割り当てることができる。すなわち、第1業務類型に関連したユーザーは、第1業務類型及び第2業務類型に含まれる全ての業務類型に割り当てられ得る。それと異なり、第2業務類型に関連したユーザーは、前記第2業務類型に含まれる業務類型のみ割り当てられ得る。
【0075】
一実施例によって、ステップS410での割り当て要請信号を伝送した端末機のユーザーに第1業務類型に含まれる業務を割り当てることが可能であると決定される場合、業務割り当て装置100は、ステップS431において、第1業務類型又は第2業務類型に含まれる少なくとも一つの業務をユーザーに割り当てることができる。
【0076】
一実施例によって、ステップS410での割り当て要請信号を伝送した端末機のユーザーに第2業務類型に含まれる業務のみを割り当てることが可能であると決定される場合、業務割り当て装置100は、ステップS432において、第2業務類型に含まれる少なくとも一つの業務をユーザーに割り当てることができる。
【0077】
図5は、一実施例によってユーザーが勤務した時間を考慮してユーザーに業務を割り当てるかを決定する過程を含む業務割り当て方法を示すフローチャートである。図5のステップS510、ステップS520、ステップS530及びステップS540に対する特徴は、図2のステップS210、ステップS220、ステップS230及びステップS240に対する特徴と同一であるか類似しているので、その詳しい説明は省略する。
【0078】
ステップS521において、制御部120は、一実施例によってユーザーの勤務時間に関連した勤務時間情報を獲得することができる。一実施例によって、勤務時間情報は、ユーザーが勤務した日付、時間、回数、割り当てを受けた業務を実行しない回数などの情報を少なくとも一つ含むことができる。一実施例によって、ユーザーの勤務時間情報は、業務割り当て装置100に含まれた保存部(図示せず)に保存された情報であるか又は外部サーバーから獲得した情報であってもよい。一実施例によって、制御部120は、勤務時間情報に基づいてユーザーの非正常勤務時間があらかじめ設定された臨界時間以上を示すと決定される場合、ユーザーに業務を割り当てないことに決定することができる。一実施例によって、制御部120は、勤務時間情報に基づいて業務の割り当てを受けた後に業務を実行しないことに決定することができ、このような勤務時間情報に基づいて非正常勤務時間があらかじめ設定された臨界時間以上を示すかを決定することができる。
【0079】
一実施例によって、勤務時間情報に基づいてユーザーの非正常勤務時間があらかじめ設定された臨界時間以上であると決定される場合、業務割り当て装置100は、ステップS523において、ユーザーに業務を割り当てないことに決定することができる。例えば、制御部120は、3日以上無断欠勤したユーザーには、業務を割り当てないことに決定することができ、獲得された情報に基づいて割り当て要請信号を伝送した端末機のユーザーが非正常的に勤務した時間が4日累積されたものと決定された場合、該当ユーザーには、業務を割り当てないことに決定することができる。
【0080】
一実施例によって、制御部120は、勤務時間情報に基づいて前記ユーザーがあらかじめ設定された回数以上に連続勤務したことを示す場合、該当ユーザーに優先的に前記少なくとも一つの業務を割り当てるように決定することができる。例えば、制御部120は、最終スコアが同一であるユーザー同士の競合がある場合、あらかじめ設定された回数以上に連続勤務したユーザー又は連続勤務した回数がより多いユーザーに優先的に業務を割り当てるように決定することができる。
【0081】
図6は、一実施例によって業務を割り当てるために設定された優先順位に関する情報に基づいて少なくとも一つの業務をユーザーに割り当てる業務割り当て方法を示すフローチャートである。図6のステップS610、ステップS620及びステップS640に対する特徴は、図2のステップS210、ステップS220及びステップS240に対する特徴と同一であるか類似しているので、その詳しい説明は省略する。
【0082】
ステップS631において、業務割り当て装置100は、一実施例によって複数の業務のうち少なくとも一つに優先順位を設定することができる。一実施例によって設定される優先順位は、業務割り当て装置100を通じてユーザーが任意に設定したものであってもよく、割り当て目標人員を満たさなかった割合、求人終了時間まで残された時間などを考慮して自動的に設定されるものであってもよい。
【0083】
ステップS632において、業務割り当て装置100は、一実施例によって設定された優先順位及び業務処理情報に基づいて複数の業務のうち少なくとも一つの業務を優先順位が高い順に優先的にユーザーに割り当てることができる。
【0084】
一実施例によって、制御部120は、複数の業務のうち少なくとも一つに優先順位が設定されているか否かを決定することができる。一実施例によって、複数の業務のうち少なくとも一つに優先順位が設定されていると決定される場合、制御部120は、優先順位が設定された少なくとも一つの業務に対して優先的にユーザーを割り当てることができる。例えば、制御部120は、優先順位が高い業務に対して優先的に第1スコア及び第2スコアのうち少なくとも一つに基づいてユーザーに業務を割り当てることができる。一実施例によって、制御部120は、複数の業務のうち優先順位が設定されない業務は、優先順位が設定された業務に比べて優先されない業務として扱うことができる。各優先順位が設定された業務ごとに業務処理情報に基づいてユーザーに業務を割り当てる方法に対しては、多様な実施例を通じて上述したので、その詳細な説明は省略する。
【0085】
図7の(a)~図7の(c)は、一実施例によってユーザーの業務割り当て要請によってユーザーに業務が割り当てされる過程を示す図である。
【0086】
図7の(a)は、一実施例によってユーザーが端末機を通じて業務割り当てを要請するための例示的な画面を示す。
【0087】
一実施例によって、ユーザーは、端末機を通じて業務可能日付の範囲702、業務を実行可能な場所704及び業務が実行可能な時間帯706を設定することができる。一実施例によって、端末機を通じて入力された上述した多様な情報は、割り当て要請信号に含まれ得、割り当て要請信号は、ユーザーインターフェース上の所定のオブジェクト708を選択することで業務割り当て装置100に伝達され得る。
【0088】
図7の(b)は、一実施例によって割り当て要請信号の伝達を受けた業務割り当て装置100によりユーザーに業務が割り当てられた場合、ユーザーに割り当てられた業務に対する割り当て情報の伝達を受けた端末機の画面に表示される情報を示す。
【0089】
一実施例によって、多様な実施例を通じて業務割り当て装置100がユーザーに業務を割り当てた後、割り当てられた少なくとも一つの業務を示す割り当て情報がユーザーの端末機に伝送されると、ユーザーは、割り当てられた業務に対する多様な情報を端末機に表示されるユーザーインターフェースを通じて提供を受けることができる。
【0090】
一実施例によって、業務割り当て方法を通じてユーザーに業務が割り当てられた場合、端末機は、上述した多様な実施例を通じて業務が割り当てられたことを示す追加的なオブジェクト710a、710bなどを表示することができる。
【0091】
一実施例によって、端末機が業務割り当て装置100から伝達を受けた割り当て情報は、業務実行日付、業務種類、割り当て目標人員、割り当て達成人員、業務実行時間帯のうち少なくとも一つを含むことができる。端末機は、業務割り当て装置100から伝達を受けた割り当て情報712をユーザーインターフェースを通じてユーザーに提供することができる。
【0092】
一実施例によって、業務割り当て装置100は、割り当て情報を端末機に伝送しながら自動的に業務を割り当てることができる。
【0093】
一実施例によって、業務割り当て装置100は、割り当て情報を端末機に伝送した後、割り当て情報に含まれた少なくとも一つの業務のうち少なくとも一つを実行予定であることを確認する割り当て確認情報を端末機から受信することができる。業務割り当て装置100は、割り当て情報を伝達したことに対応して受信される割り当て確認情報に基づいてユーザーを業務に割り当てることができる。図7の(b)を参照すると、ユーザーは、端末機に表示される割り当て確認情報の伝送のためのオブジェクト714を選択することで割り当て確認情報を業務割り当て装置100に伝送することができる。
【0094】
一実施例によって、ユーザーの端末機は、業務割り当て装置100から受信した割り当て情報に含まれた少なくとも一つの業務のうち少なくとも一つを選択するための選択オブジェクト713を表示することができる。一実施例によって、ユーザーは、選択オブジェクト713を通じて割り当て情報に含まれた少なくとも一つの業務のうち少なくとも一部を選択して割り当て確認情報の伝送のためのオブジェクト714を選択し、選択された業務のみを割り当てることを業務割り当て装置100に要請することができる。一実施例によって、業務割り当て装置100は、受信した割り当て確認情報に基づいてユーザーにより選択された業務にユーザーを割り当てることができる。
【0095】
一実施例によって、ユーザーの端末機は、上述した多様な実施例を通じて端末機に受信された割り当て情報に含まれた少なくとも一つの業務ではない他の業務を選択するためのオブジェクト718をさらに表示することができる。オブジェクト718が選択される場合、端末機は、業務を割り当てることを要請するための多様な情報を作成するためのユーザーインターフェースをユーザーに表示することができる。例えば、オブジェクト718が選択されることで表示されるユーザーインターフェースには、業務実行日付、業務実行時間、業務類型、割り当て目標人員、割り当て達成人員、業務実行場所などのような業務実行に必要な多様な情報が含まれ得る。ユーザーの端末機は、ユーザーインターフェースを通じて提供される多様な情報に基づいて特定時間、場所、日付、業務類型をユーザーに提供し、これに基づいてユーザーが選択した少なくとも一つの業務の割り当てを要請する所定の情報を業務割り当て装置100に伝達することができる。
【0096】
図7の(c)は、一実施例によってユーザーに割り当てられた業務に対する情報を含むユーザーインターフェースを示す。
【0097】
一実施例によって、割り当て確認情報を受信した業務割り当て装置100は、ユーザーにより選択された少なくとも一つの業務をユーザーに割り当てることができる。一実施例によって、ユーザーの端末機は、割り当てが完了された少なくとも一つの業務に対する情報をユーザーインターフェースを通じてユーザーに提供することができる。一実施例によって、業務割り当て装置100が割り当て情報を端末機に伝送する際に、少なくとも一つの業務にユーザーを割り当て完了した場合には、端末機は、業務割り当て装置100から伝達を受けた割り当て情報によって割り当てられた少なくとも一つの業務に対する情報を確認することができる。一実施例によって、業務割り当て装置100が端末機から伝達を受けた割り当て確認情報に基づいてユーザーに業務を割り当てる場合には、業務割り当て装置100に伝達した割り当て情報確認情報によって割り当てられた少なくとも一つの業務に対する情報を確認することができる。
【0098】
上記で説明した本開示に関する業務割り当て方法は、コンピュータで実行させるためのプログラムであって、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供され得る。本開示による業務割り当て方法は、ソフトウェアを通じて実行され得る。ソフトウェアで実行されるとき、本開示の構成手段は、必要な作業を行うコードセグメントである。プログラム又はコードセグメントは、プロセッサで判読可能な媒体に保存され得る。
【0099】
コンピュータが読み取り可能な記録媒体は、コンピュータシステムにより読み取り可能なデータが保存される全ての種類の記録装置を含む。コンピュータで読み取り可能な記録装置の例としては、ROM、RAM、CD-ROM、DVD±ROM、DVD-RAM、磁気テープ、フロッピーディスク、ハードディスク(hard disk)、光データ保存装置などがある。また、コンピュータが読み取り可能な記録媒体は、ネットワークで連結されたコンピュータ装置に分散されて分散方式によりコンピュータが読み取り可能なコードが保存されて実行され得る。
【0100】
上述した開示内容は、本開示が属する技術分野で通常の知識を有した者において実施例の技術的思想を脱しない範囲内で様々な置換、変形及び変更が可能なので、上述した実施例及び添付された図面によって限定されるものではない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7(a)】
図7(b)】
図7(c)】