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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-27
(45)【発行日】2023-12-05
(54)【発明の名称】ショベル及びショベルの保守方法
(51)【国際特許分類】
   E02F 9/00 20060101AFI20231128BHJP
   F01N 3/08 20060101ALI20231128BHJP
【FI】
E02F9/00 D
F01N3/08 B
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2019143631
(22)【出願日】2019-08-05
(65)【公開番号】P2021025290
(43)【公開日】2021-02-22
【審査請求日】2022-06-15
(73)【特許権者】
【識別番号】000002107
【氏名又は名称】住友重機械工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】因藤 雅人
【審査官】柿原 巧弥
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-185015(JP,A)
【文献】再公表特許第2016/060279(JP,A1)
【文献】特開2017-145729(JP,A)
【文献】特開2018-127777(JP,A)
【文献】特開2014-047551(JP,A)
【文献】特開平05-051938(JP,A)
【文献】特開2018-162647(JP,A)
【文献】実開昭59-183953(JP,U)
【文献】特開昭58-106024(JP,A)
【文献】特開2008-240286(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E02F 9/00
F01N 3/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
下部走行体と、前記下部走行体に旋回可能に搭載された上部旋回体と、前記上部旋回体に搭載されたエンジンと、前記上部旋回体に搭載された、前記エンジンの排ガスを処理する処理剤が貯留される処理剤タンクと、前記処理剤タンクに補充される処理剤が入った容器を支持可能な支持部と、を備えるショベルの保守方法であって、
前記支持部から吊り部材を介して前記容器を吊り下げて、前記容器を前記処理剤タンクよりも低い位置から高い位置に持ち上げるステップを有する、
ショベルの保守方法。
【請求項2】
下部走行体と、
前記下部走行体に旋回可能に搭載された上部旋回体と、
前記上部旋回体に搭載されたエンジンと、
前記上部旋回体に搭載された、前記エンジンの排ガスを処理する処理剤が貯留される処理剤タンクと、
前記処理剤タンクに補充される処理剤が入った容器を支持可能な支持部と、を備え、
前記支持部は、前記上部旋回体に設置された手摺りに配置され、且つ、前記容器を吊り下げる吊り部材を着脱可能な形状を有し、
前記手摺りは、前記処理剤タンクよりも高い位置に存在する、
ショベル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、エンジンの排ガスを処理する処理剤が貯留される処理剤タンクを有するショベル及びショベルの保守方法に関する。
【背景技術】
【0002】
建設機械としてのショベルには、動力源としてディーゼルエンジンが搭載されることが多い。近年、ディーゼルエンジンに対する高次の排ガス規制に対応した排ガス処理装置が開発されている。このような排ガス処理装置は、ディーゼルエンジンが搭載されたショベルにも搭載されている。
【0003】
排ガス処理装置は、ディーゼルエンジンの排気系に設置され、ディーゼルエンジンの排ガスを処理して排ガス規制をクリアした排ガスに変換する。具体的には、例えば、ディーゼルエンジンからの排ガスは、排気管の下流側に設けられたNOx還元触媒を通って大気中に放出される。
【0004】
上述の排ガス処理装置として、処理剤としての液体還元剤を用いた選択還元型のNOx処理装置が用いられることが多い。液体還元剤としての尿素水溶液(以下、「尿素水」とする。)は尿素水タンクに貯留され、尿素水タンクは供給パイプにより排気管に接続される。そして、尿素水タンク内の尿素水は、供給ポンプによりディーゼルエンジンの排気管に供給される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】国際公開第2015/053273号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、尿素水タンクは上部旋回体に搭載されている。そのため、尿素水タンクに尿素水を補充する際に、作業者は、補充用の尿素水が入った容器を高い位置に持ち上げる必要がある。
【0007】
上述に鑑み、処理剤の補充をより容易にするショベルの保守方法を提供することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の実施形態に係るショベルの保守方法は、下部走行体と、前記下部走行体に旋回可能に搭載された上部旋回体と、前記上部旋回体に搭載されたエンジンと、前記上部旋回体に搭載された、前記エンジンの排ガスを処理する処理剤が貯留される処理剤タンクと、前記処理剤タンクに補充される処理剤が入った容器を支持可能な支持部と、を備えるショベルの保守方法であって、前記支持部から吊り部材を介して前記容器を吊り下げて、前記容器を前記処理剤タンクよりも低い位置から高い位置に持ち上げるステップを有する。
【発明の効果】
【0009】
上述の手段により、処理剤の補充をより容易にするショベルの保守方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】ショベルの右側面図である。
図2】上部旋回体の平面図である。
図3】排ガス処理装置の構成例を示す図である。
図4図1に示すショベルの右側部の拡大図である。
図5】支援処理の一例のフローチャートである。
図6図1に示すショベルの右側部の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図面を参照しながら本発明の一実施形態について説明する。図1は、一実施形態による建設機械の一例である掘削機(ショベル100)の右側面図である。建設機械はクレーンであってもよい。
【0012】
図1に示すように、ショベル100は、下部走行体1、上部旋回体3、ブーム4、及びキャブ10を有する。上部旋回体3は、旋回機構2を介して下部走行体1上に搭載されている。上部旋回体3の左側前部にはキャブ10が設けられている。上部旋回体3の前部中央にはブーム4の一端が回動可能に取り付けられている。ブーム4の先端部にはアーム(図示せず。)が回動可能に取り付けられ、アーム5の先端部にはエンドアタッチメントとしてのバケット(図示せず。)が回動可能に取り付けられている。ブーム4、アーム、及びバケットはアタッチメントの一例である掘削アタッチメントを構成している。バケットの代わりにブレーカ又は破砕機等の他のエンドアタッチメントがアームの先端部に取り付けられてもよい。
【0013】
図1の例では、ショベル100は、輸送姿勢の状態にある。輸送姿勢は、トレーラ等の荷台に載せられて運搬される際にショベル100が取る姿勢である。輸送姿勢は、典型的には、アーム及びバケットのそれぞれを最も閉じた状態で、且つ、アームの先端を荷台に接触させた状態である。すなわち、輸送姿勢は、アタッチメントが折り畳まれた姿勢である。
【0014】
図2は上部旋回体3の概略構成を示す平面図である。図2に示すように、上部旋回体3の後部にはエンジンルームERが形成されている。エンジンルームER内にはエンジン11(ディーゼルエンジン)が設置されている。エンジン11の上には、図1に示すように、SCRシステム110(選択還元触媒システム)が配置されている。SCRシステム110は排ガス処理装置110aを含む。SCRシステム110の下側には、油圧ポンプ21が配置されている。エンジン11には冷却ファン11aが設けられ、冷却ファン11aの隣には、ラジエータを含む熱交換器ユニット13が設置されている。
【0015】
熱交換器ユニット13の隣(前側)には、エアフィルタを含むエアクリーナ63が配置されている。エアクリーナ63は、吸気管64を介してエンジン11に接続されている。エアクリーナ63で濾過された空気は、吸気管64を通じてエンジン11に供給される。
【0016】
エンジン11には、排ガスを放出するための排気管EPが接続されている。排気管EPの下流側の端部には、高次の排ガス規制に対応する排ガス処理装置110aが設置されている。本実施形態では、処理剤としての尿素水を用いた選択還元型のNOx処理装置が排ガス処理装置110aとして用いられる。
【0017】
キャブ10は上部旋回体3の左側前部に配置される。上部旋回体3の「前部」は、上部旋回体3の中央から見てブーム4が取り付けられている側の部分である。「左側」は、上部旋回体3において前方(ブーム4が延在する方向)を向いたときに左となる部分である。
【0018】
キャブ10の後方には油圧システムで用いられる作動油を貯蔵する作動油タンク120が配置されている。そして、作動油タンク120の後方には上述のエンジンルームERが配置されている。
【0019】
一方、エンジンルームERの前側には軽油等のディーゼルエンジン燃料を貯蔵する燃料タンク19が配置されている。燃料タンク19に貯蔵されたディーゼルエンジン燃料は、燃料供給配管(図示せず)を介してエンジン11に供給される。
【0020】
燃料タンク19の前側には排ガス処理装置110aが使用する処理剤(尿素水)を貯蔵する処理剤タンク(尿素水タンク20)が配置されている。尿素水タンク20に貯蔵された尿素水は、処理剤供給配管20pの途中に設けられた処理剤ポンプ20qにより排ガス処理装置110aに供給される。本実施形態では、処理剤ポンプ20qは、尿素水タンク20と排ガス処理装置110aとの間の略中間位置に配置されている。なお、液体還元剤として他の処理剤が用いられてもよく、他の処理方法が用いられてもよい。尿素水タンク20の前側には工具等を収納するためのスペース23が形成されている。
【0021】
ブーム4は、上部旋回体3の旋回フレームの前側中央部に強固に固定されたブーム支持フレーム17に回動可能に支持されている。具体的には、ブーム4は、ブーム支持フレーム17の右側フレーム17Rと左側フレーム17Lとの間に挟まれた状態で、右側フレーム17R、ブーム4、及び左側フレーム17Lを貫通して設けられるブームフートピンFPにより支持される。
【0022】
次に、図3を参照して排ガス処理装置110aの詳細を説明する。図3は排ガス処理装置110aの構成例を示す図である。本実施形態では、排ガス処理装置110aはエンジン11から排出される排ガスを浄化する。エンジン11は、制御モジュール60により制御される。
【0023】
エンジン11から排出される排ガスは、ターボチャージャ61を通じて排気管EPに流れる。そして、排ガスは、排気管EPから排ガス処理装置110aに流入し、排ガス処理装置110aで浄化された後で大気に排出される。
【0024】
一方、エアクリーナ63を通じて吸気管64内に導入された吸入空気は、ターボチャージャ61及び熱交換器ユニット13に含まれるインタークーラ65を通過してエンジン11に供給される。
【0025】
排気管EPには第1排気処理部と第2排気処理部とが直列に設けられている。本実施形態では、第1排気処理部は排ガス中の粒子状物質を捕集するディーゼルパティキュレートフィルタ66である。第2排気処理部は排ガス中のNOxを還元除去する選択還元触媒67である。なお、第1排気処理部はディーゼル酸化触媒であってもよい。
【0026】
選択還元触媒67は液体還元剤の供給を受けて排ガス中のNOxを連続的に還元することでNOxを除去する。本実施形態では取扱性の観点から、液体還元剤として尿素水が用いられる。しかし、NOxを連続的に還元することのできる処理剤であれば、尿素水以外の他の処理剤であってもよい。
【0027】
排気管EPにおける選択還元触媒67の上流側には選択還元触媒67に尿素水を供給するための尿素水噴射弁68が設けられている。尿素水噴射弁68は尿素水供給ライン69を介して尿素水タンク20に接続されている。
【0028】
尿素水供給ライン69には尿素水供給ポンプ70が設けられている。尿素水タンク20と尿素水供給ポンプ70との間にはフィルタ71が設けられている。尿素水タンク20内に貯留された尿素水は、尿素水供給ポンプ70により尿素水噴射弁68に供給される。そして、尿素水は、尿素水噴射弁68から排気管EPにおける選択還元触媒67の上流位置において排気管EP内に噴射される。
【0029】
尿素水噴射弁68から噴射された尿素水は選択還元触媒67に供給される。供給された尿素水は選択還元触媒67内において加水分解されてアンモニアが生成される。生成されたアンモニアは選択還元触媒67内で排ガスに含まれるNOxを還元する。これによりエンジン11から排出された排ガスが浄化される。
【0030】
第1のNOxセンサ72は尿素水噴射弁68の上流側に設置されている。第2のNOxセンサ73は選択還元触媒67の下流側に設置されている。第1のNOxセンサ72及び第2のNOxセンサ73は、それぞれの設置位置における排ガスに含まれるNOxの濃度を検出する。
【0031】
尿素水タンク20には尿素水残量センサ74が設置されている。尿素水残量センサ74は尿素水タンク20内の尿素水の残量を検出する。
【0032】
第1のNOxセンサ72、第2のNOxセンサ73、尿素水残量センサ74、尿素水噴射弁68、及び尿素水供給ポンプ70は、排ガスコントローラ75に接続されている。排ガスコントローラ75は、第1のNOxセンサ72及び第2のNOxセンサ73のそれぞれで検出されるNOx濃度に基づき、尿素水噴射弁68及び尿素水供給ポンプ70によって適正量の尿素水が排気管EP内に噴射されるように尿素水の噴射量を制御する。
【0033】
排ガスコントローラ75は、尿素水残量センサ74から出力される尿素水の残量に基づいて尿素水タンク20の全容積に対する尿素水の体積の割合を算出する。本実施形態では、尿素水タンク20の全容積に対する尿素水の体積の割合を尿素水残量比と定義する。例えば、尿素水残量比50%は、尿素水タンク20の容積の半分の体積の尿素水が尿素水タンク20内に残存していることを示す。
【0034】
排ガスコントローラ75は、通信手段により、エンジン11の制御を行う制御モジュール60に接続されている。制御モジュール60は、通信手段により、コントローラ30に接続されている。
【0035】
排ガスコントローラ75が有している排ガス処理装置110aの各種情報は、コントローラ30によって共有され得る。制御モジュール60、排ガスコントローラ75、及びコントローラ30のそれぞれは、CPU、揮発性記憶装置、不揮発性記憶装置、及び入出力ポート等を備えたコンピュータで構成されている。
【0036】
コントローラ30には、モニター77(表示装置)が接続されている。モニター77には、警告及び運転条件等の情報が表示される。
【0037】
排ガス処理装置110aは、尿素水タンク20及び尿素水供給ライン69の凍結を防止する凍結防止機構を有する。本実施形態では、凍結防止機構は、配管80を通過するエンジン11のエンジン冷却水を利用する。具体的には、エンジン11を冷却した直後のエンジン冷却水は、比較的高い温度を維持しながら配管80の第1部分80aを通って第2部分80bに至る。第2部分80bは尿素水タンク20の外面に接する配管80の一部である。エンジン冷却水は、第2部分80bを流れるときに、尿素水タンク20及びその内部にある尿素水に熱を供給する。その後、エンジン冷却水は、尿素水供給ライン69に沿うように設置された配管80の第3部分80cを流れるときに、尿素水供給ライン69及びその内部にある尿素水に熱を供給する。その後、熱を放出して比較的低い温度となったエンジン冷却水は配管80の第4部分80dを通って熱交換器ユニット13(図2参照)に至る。このようにして、凍結防止機構は、エンジン冷却水を利用して尿素水タンク20及び尿素水供給ライン69に熱を供給し、尿素水タンク20及び尿素水供給ライン69の凍結を防止する。
【0038】
次に、図4及び図5を参照し、作業者が尿素水タンク20に尿素水を補充する補充作業の一例について説明する。この例では、作業者は、支援装置200を用いてショベル100を遠隔操作して補充作業を行う。
【0039】
支援装置200は、典型的には携帯端末装置であり、例えば、作業者が携帯できるノートPC、タブレットPC、スマートフォン、スマートウォッチ、又は携帯電話等である。但し、支援装置200は、固定端末装置であってもよい。
【0040】
図4は、図1に示すショベル100の右側部の拡大図であり、上部旋回体3内に設置されている実際には不可視の尿素水タンク20を点線で示している。図4(A)は、尿素水の補充が開始される前のショベル100の状態を示し、図4(B)は、尿素水の補充が開始された後のショベル100の状態を示している。図5は、支援装置200が補充作業を支援する処理(以下、「支援処理」とする。)の一例のフローチャートである。支援装置200は、所定のアプリケーションソフトウェアの起動操作等の所定の操作が行われたときに、この支援処理を実行する。
【0041】
最初に、支援装置200は、尿素水の補充を開始するか否かを判定する(ステップST1)。本実施形態では、支援装置200は、「尿素水の補充を開始しますか?」といったテキストメッセージとともに、ソフトウェアボタンとしての「はい」ボタン及び「いいえ」ボタンを画面に表示し、作業者が補充作業を行うつもりであるか否かを確認する。
【0042】
この場合、支援装置200は、作業者が「はい」ボタンを押したときに、作業者が尿素水の補充を開始すると判定し、作業者が「いいえ」ボタンを押したときに、作業者が尿素水の補充を開始しないと判定する。
【0043】
作業者が尿素水の補充を開始しないと判定した場合(ステップST1のNO)、支援装置200は、今回の支援処理を終了させる。
【0044】
作業者が尿素水の補充を開始すると判定した場合(ステップST1のYES)、支援装置200は、尿素水タンク20の空き容積に余裕があるか否かを判定する(ステップST2)。本実施形態では、支援装置200は、付属の通信機能を利用してショベル100のキャブ10に取り付けられている通信装置T1と通信する。そして、支援装置200は、尿素水残量センサ74が検出した尿素水タンク20内の尿素水の残量に関する情報を取得する。そして、支援装置200は、尿素水の残量が所定値未満の場合に、尿素水タンク20の空き容積に余裕があると判定し、尿素水の残量が所定値以上の場合に、尿素水タンク20の空き容積に余裕がないと判定する。
【0045】
尿素水タンク20の空き容積に余裕がないと判定した場合(ステップST2のNO)、すなわち、尿素水タンク20には十分な尿素水が残っているため尿素水の尿素水タンク20への補充は不要であると判定した場合、支援装置200は、「給液不要です」というメッセージを出力する(ステップST3)。その上で、支援装置200は、今回の支援処理を終了させる。
【0046】
本実施形態では、支援装置200は、「給液不要です」といったテキストメッセージを画面に表示させる。但し、支援装置200は、「給液不要です」といった音声メッセージを付属のスピーカから出力させてもよい。
【0047】
尿素水タンク20の空き容積に余裕があると判定した場合(ステップST2のYES)、すなわち、尿素水タンク20には十分な尿素水が残っていないため尿素水の尿素水タンク20への補充は必要であると判定した場合、支援装置200は、掘削アタッチメントが初期姿勢になっているか否かを判定する(ステップST4)。
【0048】
本実施形態では、支援装置200は、通信機能を利用し、ショベル100に搭載されているブーム角度センサ、アーム角度センサ、及びバケット角度センサのそれぞれの検出値に関する情報を取得する。そして、支援装置200は、取得した情報に基づき、掘削アタッチメントの姿勢が初期姿勢としての輸送姿勢になっているか否かを判定する。
【0049】
掘削アタッチメントが初期姿勢になっていないと判定した場合(ステップST4のNO)、支援装置200は、「初期姿勢にしてください」というメッセージを出力する(ステップST5)。その上で、支援装置200は、今回の支援処理を終了させる。
【0050】
本実施形態では、支援装置200は、「初期姿勢にしてください」といったテキストメッセージを画面に表示させる。但し、支援装置200は、「初期姿勢にしてください」といった音声メッセージを付属のスピーカから出力させてもよい。
【0051】
このようなメッセージの通知を受けた作業者は、キャブ10内に乗り込み、掘削アタッチメントの姿勢が初期姿勢としての輸送姿勢になるように、ショベル100を手動で操作してもよい。
【0052】
或いは、このようなメッセージの通知を受けた操作者は、支援装置200を利用し、掘削アタッチメントの姿勢が初期姿勢としての輸送姿勢になるように、ショベル100を遠隔操作してもよい。この場合、支援装置200は、例えば、「掘削アタッチメントを初期姿勢にしますか?」といったテキストメッセージとともに、ソフトウェアボタンとしての「はい」ボタン及び「いいえ」ボタンを画面に表示する。そして、支援装置200は、作業者が「はい」ボタンを押したときに、姿勢変更指令をショベル100に対して出力する。姿勢変更指令を受けたショベル100は、ブームシリンダ、アームシリンダ、及びバケットシリンダを自動的に伸縮させて掘削アタッチメントを輸送姿勢にする。なお、「自動的に伸縮させる」は、操作レバーの操作量とは無関係に伸縮させることを意味する。
【0053】
そして、掘削アタッチメントが初期姿勢になっていると判定した場合(ステップST4のYES)、支援装置200は、ショベル100又は作業者にブーム上げを実行させる(ステップST6)。
【0054】
本実施形態では、支援装置200は、「補充の準備が整っていますか?」といったテキストメッセージとともに、ソフトウェアボタンとしての「はい」ボタン及び「いいえ」ボタンを画面に表示し、尿素水を補充するための準備が整っているか否かを作業者に確認させる。この段階で、作業者は、尿素水を補充するための準備が整っているか否かの最終確認を行う。
【0055】
図4(A)に示すように、補充用の尿素水は、典型的には、略直方体の段ボール箱PKに収納された可撓性の容器に入った状態で提供される。可撓性の容器は、例えば、ビニールパックであり、ビニールパックの容量は、例えば、20リットルである。
【0056】
尿素水の補充の準備を整えるために、作業者は、最初に、吊り部材HMの一部を段ボール箱PKに取り付け、吊り部材HMの別の一部を支持部FKに取り付ける。
【0057】
吊り部材HMは、尿素水が入った容器を吊るための部材である。吊り部材HMは、例えば、紐、ロープ、ワイヤ、又はスリング等である。吊り部材HMは、吊りクランプ、ターンバックル、リング、定滑車、及び動滑車等の少なくとも1つを含んでいてもよい。
【0058】
支持部FKは、補充用の尿素水が入った容器を支持する部材である。支持部FKは、吊り部材HMを介して容器を支持してもよく、吊り部材HMを介さずに容器を支持してもよい。すなわち、支持部FKは、尿素水が入った容器を直接的に支持してもよい。支持部FKは、アタッチメントに着脱可能に取り付けられてもよく、アタッチメントに着脱不能に取り付けられていてもよい。支持部FKは、例えば、フック又はアイボルト等である。支持部FKは、クランプ等の把持装置であってもよい。或いは、支持部FKは、作業者が吊り部材HMを引っ掛けることができる任意の構造であってもよい。例えば、支持部FKは、ブーム4の右側面から右側に突出している、ブームトップピンの軸支部7S等、ショベル100を構成する部材の一部であってもよい。
【0059】
図4の例では、作業者は、吊り部材HMとしての紐STで段ボール箱PKを括り、ブーム4の右側面に取り付けられた支持部FKとしてのフックに、紐STの一端に取り付けられたリングを引っ掛ける。その結果、段ボール箱PKは、図4(A)に示すように、支持部FKにぶら下がった状態となる。
【0060】
その上で、作業者は、段ボール箱PK内に収納されているビニールパックの供給口と尿素水タンク20の給液口とをホースHSで繋ぐ。図4(A)は、尿素水を補充するための準備が整った状態を示す。なお、初期姿勢の掘削アタッチメント(図4の例ではブーム4)からぶら下がった状態にある段ボール箱PKに収納されているビニールパックの供給口は、尿素水タンク20の給液口よりも低い位置にある。そのため、この段階では、ビニールパック内の尿素水は、尿素水タンク20に流入しない。
【0061】
この段階で、作業者は、「補充の準備が整っていますか?」といったテキストメッセージとともに支援装置200の画面に表示された「はい」ボタンを押し、尿素水を補充するための準備が整っていることを支援装置200に知らせる。
【0062】
支援装置200は、「はい」ボタンが押されたことを検知すると、通信機能を利用し、ショベル100に対してブーム上げ指令を送信する。
【0063】
ブーム上げ指令を受信したショベル100は、ブームシリンダ7を自動的に伸張させることでブーム4を自動的に上昇させる。本実施形態では、ショベル100は、所定の伸張速度で所定の伸張量までブームシリンダ7を自動的に伸張させるように構成されている。ショベル100は、ブーム上げ指令を受信した時点で、エンジン11を始動させるように構成されていてもよい。図4(B)は、ブーム4が自動的に上昇させられたときのショベル100の状態を示している。具体的には、図4(B)は、ブーム4が上昇させられる前のブーム4、段ボール箱PK、及びホースHSの位置を点線で示し、ブーム4の位置の変化を矢印AR1で示し、段ボール箱PKの位置の変化を矢印AR2で示している。
【0064】
図4(B)に示すように、ブーム4が上昇させられると、段ボール箱PKに収納されているビニールパックの供給口は、尿素水タンク20の給液口よりも高い位置に至る。そのため、ビニールパック内の尿素水は、尿素水タンク20に流入する。
【0065】
その後、支援装置200は、尿素水タンクの空き容積に余裕があるか否かを判定する(ステップST7)。本実施形態では、支援装置200は、通信機能を利用し、尿素水残量センサ74が検出した尿素水タンク20内の尿素水の残量に関する情報を取得する。そして、支援装置200は、尿素水の残量が所定値未満の場合に、尿素水タンク20の空き容積に余裕があると判定し、尿素水の残量が所定値以上となった場合に、尿素水タンク20の空き容積に余裕がないと判定する。支援装置200は、尿素水の補充が行われている間、所定の制御周期で繰り返しこの判定を実行する。
【0066】
尿素水タンク20の空き容積に余裕があると判定した場合(ステップST7のYES)、すなわち、尿素水が尿素水タンク20に未だ十分には補充されていないと判定した場合、支援装置200は、尿素水タンク20内への尿素水の流入速度が所定値TH未満になったか否かを判定する(ステップST8)。
【0067】
本実施形態では、支援装置200は、通信機能を利用し、尿素水残量センサ74が検出した尿素水タンク20内の尿素水の残量に関する情報を取得する。そして、支援装置200は、尿素水の残量の時間的推移に基づき、尿素水タンク20内への尿素水の流入速度を算出する。
【0068】
尿素水タンク20内への尿素水の流入速度が所定値THより大きいと判定した場合(ステップST8のNO)、支援装置200は、ビニールパックが未だ空になっていないと判定し、再びステップST7以降を実行する。所定値THは、例えば、ゼロであってもよい。
【0069】
一方、尿素水タンク20内への尿素水の流入速度が所定値TH以下であると判定した場合(ステップST8のYES)、支援装置200は、ビニールパックが空になったと判定し、ショベル100又は作業者にブーム下げを実行させる(ステップST9)。
【0070】
本実施形態では、支援装置200は、通信機能を利用し、ショベル100に対してブーム下げ指令を送信する。ブーム下げ指令を受信したショベル100は、ブームシリンダ7を自動的に収縮させることでブーム4を自動的に下降させる。本実施形態では、ショベル100は、所定の収縮速度で所定の収縮量までブームシリンダ7を自動的に伸張させるように構成されている。その上で、支援装置200は、今回の支援処理を終了させる。
【0071】
ブーム4が下降させられると、段ボール箱PKに収納されているビニールパックの供給口は、再び尿素水タンク20の給液口よりも低い位置に至る。そのため、ビニールパックから尿素水タンク20への尿素水の流れは止まる。
【0072】
尿素水タンク20の空き容積に余裕がないと判定した場合にも(ステップST7のNO)、支援装置200は、尿素水タンク20が尿素水で満たされたと判定し、ショベル100又は作業者にブーム下げを実行させる(ステップST9)。
【0073】
上述の例では、ステップST7及びステップST8のそれぞれにおける判定は、支援装置200で行われるように構成されているが、コントローラ30で行われるように構成されていてもよい。この場合、コントローラ30は、支援装置200からブーム下げ指令を受信することなく、ブーム4を下降させてもよい。
【0074】
また、上述の例では、ショベル100は、支援装置200からのブーム上げ指令又はブーム下げ指令に応じて自動的に動作するように構成されているが、キャブ10内の操作レバーを用いた手動操作に応じて動作するように、すなわち、自動的には動作しないように構成されていてもよい。この構成では、支援装置200は、掘削アタッチメントが初期姿勢になっていると判定した場合(ステップST4のYES)、ショベル100の操作者にブーム上げの開始を指示するように構成されていてもよい。例えば、支援装置200は、支援装置200に搭載されているスピーカ、インジケータ、及びディスプレイ等の少なくとも1つを通じてショベル100の操作者にブーム上げの開始を指示してもよい。或いは、支援装置200は、キャブ10内に設置されているスピーカ、インジケータ、及びディスプレイを通じてショベル100の操作者にブーム上げの開始を指示してもよい。或いは、支援装置200は、ショベル100の操作者が携帯している別の支援装置に搭載されているスピーカ、インジケータ、及びディスプレイ等の少なくとも1つを通じてショベル100の操作者にブーム上げの開始を指示してもよい。
【0075】
ブーム下げの開始についても同様である。例えば、支援装置200は、尿素水タンク20の空き容積に余裕がないと判定した場合(ステップST7のNO)、すなわち、尿素水タンク20が尿素水で満たされたと判定した場合に、ショベル100の操作者にブーム下げの開始を指示するように構成されていてもよい。或いは、支援装置200は、尿素水タンク20内への尿素水の流入速度が所定値TH以下であると判定した場合(ステップST8のYES)、すなわち、ビニールパックが空になったと判定した場合に、ショベル100の操作者にブーム下げの開始を指示するように構成されていてもよい。
【0076】
次に、図6を参照し、作業者が尿素水タンク20に尿素水を補充する補充作業の別の一例について説明する。
【0077】
図6は、図1に示すショベル100の右側部の拡大図であり、上部旋回体3内に設置されている実際には不可視の尿素水タンク20を点線で示している。図6(A)は、尿素水の補充が開始される前のショベル100の状態を示し、図6(B)は、尿素水の補充が開始された後のショベル100の状態を示している。
【0078】
補充用の尿素水は、図4の場合と同様に、略直方体の段ボール箱PKに収納された可撓性の容器であるビニールパックに入った状態で提供される。
【0079】
図6の例では、吊り部材HMは、定滑車FB、動滑車RB、紐ST、及びロープRPを含む。作業者は、紐STで段ボール箱PKを括り、動滑車RBに取り付けられたフックに、紐STの一端に取り付けられたリングを引っ掛ける。そして、作業者は、矢印AR3で示す方向にロープRPを引っ張ることで、図6(A)に示すような位置まで動滑車RBを上昇させることができる。その結果、段ボール箱PKは、図6(A)に示すように、支持部FKにぶら下がった状態となる。支持部FKは、上部旋回体3に設置されている手摺りHRに取り付けられている。図6の例では、支持部FKはクランプである。但し、定滑車FBは、紐で手摺りHRに括り付けられていてもよい。
【0080】
段ボール箱PK内に収納されているビニールパックの供給口と尿素水タンク20の給液口とは、典型的には、段ボール箱PKが持ち上げられる前に、ホースHSで繋がれる。図6(A)に示す段階では、段ボール箱PKに収納されているビニールパックの供給口と尿素水タンク20の給液口とホースHSで繋がれており、且つ、ビニールパックの供給口は、尿素水タンク20の給液口よりも低い位置にある。そのため、ビニールパック内の尿素水は、尿素水タンク20に流入しない。
【0081】
その後、作業者は、矢印AR3で示す方向にロープRPを更に引っ張ることで、図6(B)に示すような位置まで動滑車RB及び段ボール箱PKを上昇させることができる。図6(B)に示す段階では、段ボール箱PKに収納されているビニールパックの供給口は、尿素水タンク20の給液口よりも高い位置にある。そのため、ビニールパック内の尿素水は、ホースHSを通って尿素水タンク20に流入する。
【0082】
その後、作業者は、図6(B)の矢印AR4で示す方向にロープRPを繰り出すことで、図6(A)に示すような位置まで動滑車RB及び段ボール箱PKを下降させることができる。そのため、作業者は、尿素水タンク20から尿素水が溢れ出す前に、段ボール箱PKを下降させることで尿素水の補充を中止できる。
【0083】
ショベル100は、動滑車RB及び段ボール箱PKを下降させるタイミングを作業者に知らせることができるように構成されていてもよい。例えば、ショベル100に搭載されているコントローラ30は、尿素水残量センサ74が検出した尿素水タンク20内の尿素水の残量に関する情報を取得する。そして、コントローラ30は、尿素水の残量が所定値以上となった場合に、尿素水タンク20が補充用の尿素水によってほぼ満たされたと判定し、その旨を作業者に知らせるようにする。例えば、コントローラ30は、ホーンを吹鳴させることで、尿素水タンク20が尿素水でほぼ満たされたことを作業者に知らせてもよい。ホーンの吹鳴を聞いた作業者は、図6(B)の矢印AR4で示す方向にロープRPを繰り出すことで、段ボール箱PKを直ちに下降させることができる。
【0084】
上述のように、本発明の実施形態に係るショベル100は、下部走行体1と、下部走行体1に旋回可能に搭載された上部旋回体3と、上部旋回体3に搭載されたエンジン11と、上部旋回体3に搭載された、エンジン11の排ガスを処理する処理剤としての尿素水が貯留される処理剤タンクとしての尿素水タンク20と、尿素水タンク20に補充される尿素水が入った容器を支持する支持部FKと、を備えている。支持部FKは、尿素水の補充の際に、尿素水タンク20よりも高い位置に配置されている。
【0085】
この構成により、ショベル100は、作業者がより容易に尿素水を尿素水タンク20に補充できるようにする。この構成では、作業者は、補充用の尿素水の入った容器を持ち上げた状態で保持する必要がないためである。また、この構成では、尿素水を尿素水タンク20に補充する際に給液ポンプが使用されることはない。そのため、作業者は、給液ポンプを駆動するための電源を用意する必要もない。
【0086】
補充用の尿素水が入っている容器は、望ましくは、尿素水タンク20よりも高い位置まで持ち上げられる。容器に入っている補充用の尿素水が位置エネルギによって尿素水タンク20に流れ込むようにするためである。なお、補充用の尿素水が入っている容器は、吊り部材HMを介して支持部FKに支持されていてもよい。
【0087】
支持部FKは、ブーム4に配置されていてもよい。この構成により、作業者は、例えば図4に示すようにブーム4を上昇させることで、支持部FKにぶら下げられた容器も上昇させることができる。すなわち、作業者は、補充用の尿素水の位置エネルギを容易に高めることができる。そのため、作業者の負荷は大幅に低減される。
【0088】
支持部FKは、上部旋回体3に設置された手摺りHRに配置されていてもよい。この構成により、作業者は、例えば図6に示すように、定滑車FB及び動滑車RBを含む吊り部材HMを操作することで、支持部FKにぶら下げられた容器を上昇させることができる。この構成においても、作業者は、補充用の尿素水の入った容器を持ち上げた状態で保持する必要がないため、補充用の尿素水の位置エネルギを容易に高めることができる。そのため、作業者の負荷は大幅に低減される。
【0089】
また、本発明の実施形態に係るショベル100の保守方法は、支持部FKを用いて、尿素水タンク20に補充される尿素水が入った容器を、尿素水タンク20よりも低い位置から高い位置に持ち上げるステップを有する。この保守方法により、作業者は、尿素水を尿素水タンク20により容易に補充できるようになる。
【0090】
以上、本発明の好ましい実施形態について詳説した。しかしながら、本発明は、上述した実施形態に制限されることはない。上述した実施形態は、本発明の範囲を逸脱することなしに、種々の変形又は置換等が適用され得る。また、別々に説明された特徴は、技術的な矛盾が生じない限り、組み合わせが可能である。
【0091】
例えば、上述の図4の例では、支援装置200は、段ボール箱PKを持ち上げるために、ブームシリンダ7を伸張させてブーム4を上昇させているが、ブームシリンダ7以外の他のアクチュエータを動作させて段ボール箱PKを上昇させてもよい。例えば、ショベル100がエレベータキャブを備える場合、支援装置200は、エレベータキャブを昇降させるための油圧シリンダを伸張させてエレベータキャブを上昇させることで、エレベータキャブにぶら下げられた段ボール箱PKを上昇させてもよい。
【符号の説明】
【0092】
1・・・下部走行体 2・・・旋回機構 3・・・上部旋回体 4・・・ブーム 5・・・アーム 6・・・バケット 10・・・キャブ 11・・・エンジン 11a・・・冷却ファン 13・・・熱交換器ユニット 17・・・ブーム支持フレーム 17L・・・左側フレーム 17R・・・右側フレーム 19・・・燃料タンク 20・・・尿素水タンク 21・・・油圧ポンプ 28・・・レベルゲージ 60・・・制御モジュール 61・・・ターボチャージャ 63・・・エアクリーナ 64・・・吸気管 65・・・インタークーラ 66・・・ディーゼルパティキュレートフィルタ 67・・・選択還元触媒 68・・・尿素水噴射弁 69・・・尿素水供給ライン 70・・・尿素水供給ポンプ 71・・・フィルタ 72、73・・・NOxセンサ 74・・・尿素水残量センサ 75・・・排ガスコントローラ 76・・・ショベルコントローラ 77・・・モニター 80・・・配管 80a・・・第1部分 80b・・・第2部分 80c・・・第3部分 80d・・・第4部分 82 複合配管 83・・・断熱材付きジョイント部 110・・・SCRシステム 110a・・・排ガス処理装置 120・・・作動油タンク EP・・・排気管 ER・・・エンジンルーム FP・・・ブームフートピン
図1
図2
図3
図4
図5
図6