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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-27
(45)【発行日】2023-12-05
(54)【発明の名称】乾燥機
(51)【国際特許分類】
   D06F 58/00 20200101AFI20231128BHJP
【FI】
D06F58/00 D
D06F58/00 E
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2019182951
(22)【出願日】2019-10-03
(65)【公開番号】P2020203064
(43)【公開日】2020-12-24
【審査請求日】2022-09-21
(31)【優先権主張番号】P 2019111359
(32)【優先日】2019-06-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】石川 朋弘
(72)【発明者】
【氏名】小林 秀徳
(72)【発明者】
【氏名】内村 謙介
(72)【発明者】
【氏名】永留 誠一
【審査官】新井 浩士
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-175296(JP,A)
【文献】特開2016-182322(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
D06F 58/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体と、
前記筐体から引き出し可能に設けられ、風路を形成するホースと、
前記ホースの開口端部に接続されるノズルと、
前記ノズルが前記筐体の外部に配置されるように、前記ノズルを前記筐体に対して突出可能に支持する支持部材と、
水平面に対して傾斜した状態で前記支持部材を保持し、前記ノズルの傾斜状態を維持する傾斜維持機構と、を備えており、
前記支持部材は、前記筐体の開口部を開閉する蓋であり、
前記開口部は、前記ホースが前記筐体内に収納される収納状態と、前記ホースが使用される使用状態との間で、前記ホースが前記筐体の内外に移動可能となるように設けられていることを特徴とする乾燥機。
【請求項2】
前記傾斜維持機構は、
前記水平面に対して傾斜した状態に前記蓋を位置決めする傾斜位置決め部と、
前記傾斜位置決め部により位置決めされた前記蓋を係止する係止部と、を備えていることを特徴とする請求項に記載の乾燥機。
【請求項3】
前記傾斜位置決め部は、
前記蓋と当接する当接面を有し前記水平面に対して傾斜した傾斜板部と、
前記傾斜板部に形成され、前記蓋と嵌合する嵌合部と、を有することを特徴とする請求項に記載の乾燥機。
【請求項4】
前記傾斜維持機構は、前記蓋の側面を前記筐体における側壁の内面に係止する係止構造をさらに備えていることを特徴とする請求項からのいずれか1項に記載の乾燥機。
【請求項5】
前記係止構造は、前記蓋の側面に設けられた突起と、前記側壁の内面に設けられた係止凸部とを有することを特徴とする請求項に記載の乾燥機。
【請求項6】
前記傾斜維持機構は、
前記蓋が連結され、前記筐体に対して回動する回動部と、
前記回動部に設けられ、当該回動部が回動する円弧状軌跡に沿って形成された円弧状通路と、
前記筐体における前記円弧状通路と対向する位置に固定された凸部と、を備え、
前記凸部は、前記回動部の回動により、前記円弧状通路内を移動するように構成されており、
前記円弧状通路には、前記凸部に当接し、前記回動部の回動を係止する当接部が設けられていることを特徴とする請求項に記載の乾燥機。
【請求項7】
前記蓋と前記回動部とを分離する分離機構を備え、
前記分離機構は、
前記回動部に設けられた第1の連結部と、
前記蓋に設けられ、前記第1の連結部と着脱可能に連結する第2の連結部と、を備え、
前記第2の連結部は、前記第1の連結部に対して、前記蓋が延在する方向にスライドすることを特徴とする請求項に記載の乾燥機。
【請求項8】
前記ノズルは、前記蓋に着脱可能に保持されることを特徴とする請求項の何れか1項に記載の乾燥機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、対象物に対して送風する送風機に関する。
【背景技術】
【0002】
布団乾燥機などの送風機は、対象物へ空気を吹き付けるためのノズルと、当該ノズルへ空気を導くための屈曲自在なホースとを備えている。送風機を使用しないときには、ホースを必要としないので、ホースをコンパクトにまとめることが好ましい。また、布団乾燥機のように特定のシーズンにしか使用されない送風機は、使用されない期間に押し入れなどの収納スペースに収納されることが多い。
【0003】
特許文献1には、ノズル部とホースとを収納する収納部が本体ケース内に設けられ、収納部にノズル部およびホースを収納する場合に、ノズル部が本体ケースの一部となるふとん乾燥機が開示されている。
【0004】
また、特許文献2には、ノズル部とホースとを収納する収納部が本体ケース内に設けられ、収納部にノズル部およびホースを収納する場合に、ホースの一部がノズル内に収納されるふとん乾燥機が開示されている。
【0005】
また、特許文献3には、筺体から外部へ伸びたホースがU字状に曲げられた状態で、ホースの先端部が筐体に接続したふとん乾燥機が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2016-182322号公報(2016年10月20日公開)
【文献】特開2016-182323号公報(2016年10月20日公開)
【文献】特許第5792909号公報(2015年10月14日発行)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1~3に開示されたふとん乾燥機では、ふとん乾燥以外の他の用途、例えば衣類乾燥にしようしたとき、利便性が悪いという問題がある。衣類乾燥に使用した場合、特許文献1~3に開示されたふとん乾燥機では、ホースが屈曲自在であり、かつ、ノズル部を本体ケースに位置固定する部材がないため、常時ノズル部を衣類へ向けて送風することが困難である。
【0008】
本発明の一態様は、容易にノズル部を本体に位置固定でき、ノズル部から対象物へ向けて送風することが可能な送風機を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る送風機は、筐体と、前記筐体から引き出し可能に設けられ、風路を形成するホースと、前記ホースの開口端部に接続されるノズルと、前記ノズルが前記筐体の外部に配置されるように、前記ノズルを前記筐体に対して突出可能に支持する支持部材と、水平面に対して傾斜した状態で前記支持部材を保持し、前記ノズルの傾斜状態を維持する傾斜維持機構と、を備えており、前記支持部材は、前記筐体の開口部を開閉する蓋であり、前記開口部は、前記ホースが前記筐体内に収納される収納状態と、前記ホースが使用される使用状態との間で、前記ホースが前記筐体の内外に移動可能となるように設けられていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0010】
本発明の一態様によれば、容易にノズル部を本体に位置固定でき、ノズル部から対象物へ向けて送風することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の実施形態1~3に係る布団乾燥機の外観構成を示す斜視図である。
図2】本発明の実施形態1~3に係る布団乾燥機の外観構成を示す上面図である。
図3】本発明の実施形態1に係る布団乾燥機の蓋を閉じた状態の内部構造を示す縦断面図である。
図4】本発明の実施形態1に係る布団乾燥機の蓋を開いた状態を示す上面図である。
図5】本発明の実施形態1に係る布団乾燥機の蓋を開いて筐体に対して固定した状態の内部構造を示す縦断面図である。
図6】本発明の実施形態1に係る布団乾燥機の蓋を閉じた状態の内部構造を示す縦断面図であり、ホースが無い状態を示す。
図7】本発明の実施形態1に係る布団乾燥機の蓋を開いて筐体に対して固定した状態の内部構造を示す縦断面図であり、ホースが無い状態を示す。
図8】本発明の実施形態2に係る布団乾燥機の蓋を閉じた状態の内部構造を示す縦断面図である。
図9】本発明の実施形態2に係る布団乾燥機の蓋を開いた状態を示す上面図である。
図10】本発明の実施形態2に係る布団乾燥機に備えられた傾斜維持機構の構成を示す拡大側面図である。
図11】蓋を開いて筐体に対して固定した状態での、本発明の実施形態2に係る布団乾燥機の蓋近傍部分の構造を拡大した縦断面図である。
図12】蓋を筐体から分離した状態での、本発明の実施形態2に係る布団乾燥機の蓋近傍の構造を拡大した縦断面図である。
図13】本発明の実施形態3に係る布団乾燥機の正面側の斜め上方から見た斜視図である。
図14】本発明の実施形態3に係る布団乾燥機の背面側の斜め上方から見た斜視図である。
図15】本発明の実施形態3に係る布団乾燥機の蓋を除いた状態の内部構造を示す縦断面図である。
図16】本発明の実施形態3に係る布団乾燥機における第1係止構造を示す横断面図である。
図17】本発明の実施形態3に係る布団乾燥機における第2係止構造を示す横断面図である。
図18】本発明の実施形態3に係る布団乾燥機の蓋を開いて筐体に対して固定した状態の内部構造を示す縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
〔実施形態1〕
以下、本発明の一実施形態について、図1図7に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0013】
図1は、実施形態1~3に係る布団乾燥機1、1A、1Bの外観構成を示す斜視図である。図2は、本発明の実施形態1~3に係る布団乾燥機の外観構成を示す上面図である。図3は、布団乾燥機1の蓋3を閉じた状態の内部構造を示す縦断面図である。図4は、布団乾燥機1の蓋3を開いた状態を示す上面図である。図5は、布団乾燥機1の蓋3を開いて筐体2に対して固定した状態の内部構造を示す縦断面図である。図6は、布団乾燥機1の蓋3を閉じた状態の内部構造を示す縦断面図であり、ホース7が無い状態を示す。図7は、布団乾燥機1の蓋3を開いて筐体2に対して固定した状態の内部構造を示す縦断面図であり、ホース7が無い状態を示す。
【0014】
図1および図2に示すように、布団乾燥機1(送風機)は、筐体2と、蓋3(支持部材)とで外観構造を形成している。筐体2は、箱状に形成されており、図5に示すように、上端に開口部21が形成されている。蓋3は、開口部21を開閉するように設けられている。
【0015】
また、図3図5に示されるように、布団乾燥機1は、送風ファン4と、ヒータ5と、送風ダクト6と、ホース7と、ノズル8と、傾斜維持機構9と、を備えている。布団乾燥機1は、図1および図5に示されるような運転が行われない収納状態では、ホース7およびノズル8が筐体2内に収納されている。一方、運転状態では、ホース7が伸長して、ノズル8が筐体2外部へ引き出されるように構成されている。
【0016】
送風ファン4は、筐体2内に配置されており、筐体2の側面に設けられた空気の吸込口(図示せず)から空気を吸い込んで排出することにより、空気の流れを発生する。ヒータ5は、送風ファン4から送られてきた空気を温めるために、送風ファン4の空気の吹き出し口に配置されている。布団乾燥機1は、運転状態では、送風ファン4およびヒータ5が駆動源となって、対象物に対して温風を吹き付ける構成となっている。
【0017】
送風ダクト6は、ヒータ5を経た空気を上方に導くように、ヒータ5から上方に向く風路を形成している。また、ホース7は、屈曲自在であり、円筒形状に形成されている。ホース7は、送風ダクト6を通過する空気をノズル8へ導く風路を形成する。
【0018】
ノズル8は、ホース7内を送出される空気を吹き出す部材である。ノズル8の空気導入口は、ホース7の開口端部に接続可能な形状に形成されている。また、ノズル8は、空気の吹き出し口が幅の広い扁平状に形成されている。ノズル8は、このような構造により、吹き出す空気の流速を速めるとともに、空気を扇状の広い範囲に吹き出すことができる。
【0019】
ここで、本実施形態に係る布団乾燥機1では、蓋3は、ノズル8を保持する部材となっている。この蓋3により、ノズル8は、筐体2の外部に配置されるように、筐体2に対して突出可能に支持される。また、傾斜維持機構9は、筐体2の水平面に対して傾斜した状態で蓋3を保持し、ノズル8の傾斜状態を維持する。このように、本実施形態に係る布団乾燥機1によれば、ノズル8を保持する蓋3は、傾斜維持機構9によって、筐体2に対して所定角度で傾斜した状態で筐体2に支持される。
【0020】
図5および図6に示されるように、傾斜維持機構9は、傾斜位置決め部91と、係止部92と、を備えている。傾斜位置決め部91は、筐体2の水平面に対して傾斜した状態に蓋3を位置決めする。また、係止部92は、傾斜位置決め部91により位置決めされた蓋3を係止する。
【0021】
傾斜位置決め部91は、筐体2の内壁に対して突出した板状であり、水平方向に対して傾斜するように筐体2に設けられている。傾斜位置決め部91は、傾斜板部91aおよび嵌合部91bを有する。傾斜板部91aは、蓋3の後端下部31と当接する当接面91cを有し、水平面に対して所定の角度θで傾斜している。嵌合部91bは、蓋3の後端下部31の形状に沿って折れ曲がった板状に形成されている。蓋3の後端下部31が当接面91cに当接して配置されたとき、嵌合部91bは、蓋3の後端下部31と嵌合する。このように、傾斜位置決め部91が傾斜板部91aおよび嵌合部91bを有することにより、蓋3は、水平面に対して所定の角度θに傾斜した位置に位置決めされる。
【0022】
係止部92は、蓋3の後端上部32に対して上側から当接するように構成されている。蓋3の下部は、傾斜位置決め部91により後端下部31のみが位置決めされ、前端下部は支持されていない。このため、傾斜位置決め部91により位置決めされた蓋3は、前方へ倒れるおそれがある。係止部92が蓋3の後端上部32に対して上側から当接することにより、蓋3は係止され、前方へ倒れるのが防止される。
【0023】
このように、傾斜位置決め部91および係止部92を備えた傾斜維持機構9により、蓋3は、筐体2の水平面に対して所定の角度θで支持される。その結果、蓋3に支持されるノズル8は、空気の吹き出し口が所定の角度θで傾斜した状態で、筐体2に位置固定される。それゆえ、例えば、ノズル8を常時衣類へ向けて送風することが容易となる。
【0024】
次に、布団乾燥機1の運転状態、収納状態、および衣類乾燥形態について説明する。
【0025】
布団乾燥機1の運転状態では、蓋3が筐体2から完全に分離され、ホース7が送風ダクト6内から引き出される。また、ノズル8は、蓋3に保持されている。そして、ノズル8の導入口と、ホース7の開口端部とが接続される。
【0026】
これにより、送風ファン4からの空気が送風ダクト6、ホース7、およびノズル8を介して吹き出される。また、使用者が蓋3をノズル8とともに布団の所定の位置に配置することにより、布団乾燥することができる。また、布団乾燥機1を使用しない収納状態では、ホース7が筐体2内に収納されるとともに、蓋3が閉じられている。
【0027】
一方、布団乾燥機1を衣類乾燥に使用する衣類乾燥形態では、図5に示されるように、後端下部31が傾斜位置決め部91に嵌合するとともに、係止部92が後端上部32の上側から当接するように、蓋3が筐体2に配置される。これにより、蓋3は、筐体2の水平面に対して所定の角度θで傾斜して位置固定される。そして、この状態で布団乾燥機1を運転すれば、送風ファン4からの空気がノズル8の空気吹き出し口から衣類へ送風される。
【0028】
本実施形態に係る布団乾燥機1では、ノズル8は、蓋3に着脱可能に保持されることが好ましい。これにより、使用者は、複数種類のノズル8を蓋3に装着し、ホース7の開口端部に接続することができる。このため、布団乾燥機1の使用範囲が広がる。例えば、図1~5に示された形状のノズル8に代えて、二股形状のノズル8を装着することができる。この場合、二股形状のノズル8を用いて、靴、スリッパ等の履物を乾燥することが可能となる。
【0029】
また、上述したノズル8が筐体2の水平面に対して傾斜した形態(衣類乾燥形態)の布団乾燥機1は、衣類乾燥用途に限らず、様々な用途で使用可能である。例えば、この形態の布団乾燥機1は、室内の空気を清浄する空気清浄用途で使用することが可能であり、さらには、ヒーターまたは扇風機の代替としても使用可能である。
【0030】
また、蓋3は、ノズル8が筐体2の外部に配置されるように、筐体2に対して突出可能に支持される支持部材を兼ねている。これにより、布団乾燥機1を構成する部品を削減することができる。
【0031】
また、蓋3は、運転状態では、ノズル8を支持する機能も果たす。これにより、運転状態での風路の傾きや倒れを防ぐことができる。
【0032】
なお、本実施形態では、送風機が布団乾燥機1である例について説明した。ただし、本発明は、布団乾燥機1に限定されることはなく、ホースを用いて空気の流れを生じさせる機器に適用が可能である。これは、後述する実施形態2および3についても同様である。
【0033】
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、図8図12に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、上記実施形態1にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
【0034】
図8は、本実施形態に係る布団乾燥機1Aの蓋3を閉じた状態の内部構造を示す縦断面図である。図9は、布団乾燥機1Aの蓋3を開いた状態を示す上面図である。図10は、本実施形態に係る布団乾燥機1Aに備えられた傾斜維持機構9Aの構成を示す拡大側面図である。図11は、蓋3を開いて筐体2に対して固定した状態での布団乾燥機1Aの蓋3近傍部分の構造を拡大した縦断面図である。図12は、蓋3を筐体2から分離した状態での布団乾燥機1Aの蓋3近傍の構造を拡大した縦断面図である。
【0035】
図8図12に示されるように、本実施形態に係る布団乾燥機1Aは、傾斜維持機構9Aの構造が上記実施形態1と異なる。傾斜維持機構9Aは、回動軸93と、回動部94と、凸部95と、を備えている。蓋3は、回動部94に連結されている。回動部94は、回動軸93周りに、筐体2に対して回動するように構成されている。また、回動部94には、円弧状通路94aが形成されている。この円弧状通路94aが構成する円弧は、回動部94が回動する円弧状軌跡に沿って形成されている。換言すれば、円弧状通路94aは、回動軸93を軸とする円弧を構成するように、回動部94に形成されている。凸部95は、筐体2の内壁における円弧状通路94aと対向する位置に固定されている。
【0036】
回動部94が回動軸93周りに回動するのに伴い、円弧状通路94aが回動軸93周りに回動する。凸部95は、このような回動部94の回動により、円弧状通路94a内を移動するように構成されている。より具体的には、回動部94の回動により、凸部95は、円弧状通路94a内の前方の端部と後方の端部との間を摺動して往復するように構成されている。円弧状通路94aの前方の端部には、当該前方の端部にて凸部95と嵌合する前方嵌合部94bが設けられている。また、円弧状通路94aの後方の端部には、当該公報の端部にて凸部95と嵌合する後方嵌合部94dが設けられている。そして、蓋3を閉じた状態では、凸部95は、円弧状通路94aの前方嵌合部94bにて嵌合係止されている。そして、この状態から、凸部95は、回動部94の回動により、円弧状通路94aの前方嵌合部94bと後方嵌合部94dとの間を往復する。前方嵌合部94bと回動部94とを結ぶ直線と後方嵌合部94dと回動軸93とを結ぶ直線とのなす角度を角度γとすると、回動部94に連結された蓋3の回動範囲は、水平方向から角度γまでの範囲である。
【0037】
図10に示されるように、円弧状通路94aには、凸部95に当接し、回動部94の回動を係止する当接部94cが設けられている。当接部94cは、円弧状通路94aにおける前方嵌合部94bと後方嵌合部94dとの間に設けられている。回動部94の回動により、凸部95は、円弧状通路94a内を移動し、当接部94cに当接する。そして、当接部94cにて、凸部95が嵌合係止される。
【0038】
その結果、図11に示されるように、回動部94に連結した蓋3は、筐体2の水平方向に対して所定の角度θで傾斜した状態で、筐体2に位置固定される。それゆえ、ノズル8を常時衣類へ向けて送風することが容易となる。
【0039】
次に、布団乾燥機1Aの衣類乾燥形態について説明する。
【0040】
布団乾燥機1Aを衣類乾燥に使用する衣類乾燥形態では、図11に示されるように、蓋3を筐体2に対して開くように回動させる。このとき、蓋3に連結された回動部94は、回動軸93周りに回動する。そして、この回動に伴い、筐体2に固定されている凸部95が円弧状通路94a内を移動する。そして、当接部94cにて当接し、凸部95の移動が係止される。これにより、蓋3は、筐体2に対して所定の角度θで傾斜して位置固定される。そして、この状態で布団乾燥機1Aを運転すれば、送風ファン4からの空気がノズル8の空気吹き出し口から衣類へ送風される。
【0041】
また、本実施形態に係る布団乾燥機1Aは、蓋3と回動部94とを分離する分離機構を備えている。当該分離機構は、回動部94に設けられた連結部11(第1の連結部)と、蓋3に設けられた連結部12(第2の連結部)と、を備えている。連結部12は、連結部11と着脱可能に連結するように構成されている。連結部11は、凹部11aと挿入凹部11bとを有している。また、連結部12は、挿入凸部12aと凹部12bとを有している。連結部12は、連結部11に対して蓋3が延在する方向(図12に示す矢印の方向)にスライドするように構成されている。
【0042】
より具体的には、連結部11において、凹部11aは、挿入凸部12aが挿入されるように形成されており、挿入凸部12aが摺動する壁部を有する。また、挿入凹部11bは、凹部11aに挿入されるように構成されている。また、連結部12において、挿入凸部12aは、凹部12bを構成する壁の一部であり、蓋3が延在する方向に伸びている。また、凹部12bは、蓋3が延在する方向に窪んでいる。
【0043】
このような構成により、連結部12は、連結部11に対して蓋3が延在する方向にスライドする。使用者は、蓋3が筐体2に対して傾斜して位置固定された状態であっても、蓋3を回動部94に対してスライドさせるだけで、蓋3を筐体2から分離することができる。このため、布団乾燥機1Aの利便性が向上する。
【0044】
なお、布団乾燥機1Aは、円弧状通路94a内に、凸部95に当接する当接部94cが1つ設けられた構成であった。しかし、当接部94cは、円弧状通路94a内に複数設けられていてもよい。この場合、蓋3を筐体2に対して複数の角度で傾斜して位置固定することができ、多段階の角度調節が可能となる。
【0045】
〔実施形態3〕
本発明のさらに他の実施形態について、図13図18に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、上記実施形態1にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
【0046】
図13は、本実施形態に係る布団乾燥機1Bの正面側の斜め上方から見た斜視図である。図14は、本実施形態に係る布団乾燥機1Bの背面側の斜め上方から見た斜視図である。図15は、本実施形態に係る布団乾燥機1Bの蓋3を除いた状態の内部構造を示す縦断面図である。図16は、本実施形態に係る布団乾燥機1Bにおける第1係止構造98を示す横断面図である。図17は、本実施形態に係る布団乾燥機1Bにおける第2係止構造99を示す横断面図である。図18は、本実施形態に係る布団乾燥機1Bの蓋3を開いて筐体2に対して固定した状態の内部構造を示す縦断面図である。
【0047】
図13図17に示されるように、本実施形態に係る布団乾燥機1Bは、傾斜維持機構9Bの構造が上記実施形態1および2と異なる。傾斜維持機構9Bは、傾斜位置決め部96と、係止部97と、第1係止構造98(係止構造)と、第2係止構造99(係止構造)とを備えている。
【0048】
傾斜位置決め部96は、筐体2の水平面に対して傾斜した状態に蓋3を位置決めする。また、係止部97は、傾斜位置決め部96により位置決めされた蓋3を係止する。また、第1係止構造98および第2係止構造99は、蓋3が傾斜位置決め部96により位置決めされた位置で、蓋3の側面で蓋3を筐体2に係止させる。
【0049】
ここで、傾斜位置決め部96について詳しく説明する前に、筐体2について説明する。
【0050】
図13および図14に示されるように、筐体2は、側壁22、23を有している。側壁22には、操作部22aが設けられている。操作部22aには、電源ボタンなどの各種の操作ボタン、各種の情報を表示する表示パネルなどが設けられている。側壁23は、側壁22と対向する位置に形成されている。本実施形態では、操作部22aが側壁22に設けられていることから、側壁22を布団乾燥機1Bの正面と規定するとともに、側壁23を布団乾燥機1Bの背面と規定する。
【0051】
傾斜位置決め部96は、筐体2の側壁22および側壁23の内面に対して突出するように形成されている。傾斜位置決め部96は、図14および図15に示されるように、傾斜板部96aおよび支持部96bを有するとともに、図13に示されるように、傾斜板部96cおよび支持部96dを有している。傾斜板部96aおよび支持部96bは、側壁22の内面に設けられ、傾斜板部96cおよび支持部96dは、側壁23の内面に設けられている。
【0052】
傾斜板部96aは、蓋3の後端下部31と当接する当接面を有し、水平面に対して所定の角度θで傾斜している。この当接面は、実施形態1における当接面91c(図6参照)と同等の機能を有する。支持部96bは、蓋3の後端下部31より前端側の形状に沿って伸びるように形成されている。この支持部96bは、実施形態1における嵌合部91bよりも蓋3の前端側に長く形成されている。
【0053】
蓋3の後端下部31が、蓋3の一方の側部で傾斜板部96aの当接面に当接して配置されたとき、支持部96bは、蓋3の後端下部31より前の部分を支持する。このように、傾斜位置決め部96が傾斜板部96aおよび支持部96bを有することにより、蓋3は、水平面に対して所定の角度θに傾斜した位置に位置決めされる。
【0054】
傾斜板部96cは、蓋3の後端下部31と当接する当接面を有し、水平面に対して所定の角度θで傾斜している。この当接面は、実施形態1における当接面91c(図6参照)と同等の機能を有する。支持部96dは、蓋3の後端下部31より前端側の形状に沿って伸びるように形成されている。この支持部96dは、実施形態1における嵌合部91bよりも蓋3の前端側に長く形成されている。
【0055】
蓋3の後端下部31が、蓋3の他方の側部で傾斜板部96cの当接面に当接して配置されたとき、支持部96dは、蓋3の後端下部31より前の部分を支持する。このように、傾斜位置決め部96が傾斜板部96cおよび支持部96dを有することにより、蓋3は、水平面に対して所定の角度θに傾斜した位置に位置決めされる。
【0056】
係止部97は、実施形態1における係止部92(図7参照)と同じく、蓋3の後端上部32に対して上側から当接するように構成されている。係止部92は、板状部材の端部で蓋3の後端上部32に当接するように構成されている。これに対し、係止部97は、板状部材が折り曲げられた部分で蓋3の後端上部32に当接することから、係止部92よりも強度が高められている。
【0057】
蓋3の下部は、傾斜位置決め部96により後端下部31とその付近とが位置決めされ、前端下部は支持されていない。このため、傾斜位置決め部96により位置決めされた蓋3は、前方へ倒れるおそれがある。係止部97が蓋3の後端上部32に対して上側から当接することにより、蓋3は係止され、前方へ倒れるのが防止される。
【0058】
図16に示されるように、第1係止構造98は、凸条部98a(係止凸部)と、突起98b(係止凸部)とによって構成されている。
【0059】
図14に示されるように、凸条部98aは、側壁22の内面に形成された凹部22bの一端側に設けられている。図14に示されるように、凸条部98aは、蓋3が傾斜して配置されるときの水平方向に対する傾斜角度とほぼ直交する方向に傾き、かつ、突起98bにおける凸条部98aに当接する面の幅よりも長くなるように形成されている。突起98bは、蓋3における側壁22側の側面に突出するように形成されている。第1係止構造98は、突起98bにおける蓋3の前端側の面が凸条部98aに当接することで、突起98bを凸条部98aに係止させる。
【0060】
図17に示されるように、第2係止構造99は、凸条部99aと、突起99bとによって構成されている。
【0061】
凸条部99aは、側壁23の内面に設けられている。図13に示されるように、凸条部99aは、凸条部98aと同じ方向に傾き、かつ、突起99bにおける凸条部99aに当接する面の幅よりも長くなるように形成されている。突起99bは、蓋3における側壁23側の側面に突出するように形成されている。第2係止構造99は、突起99bにおける蓋3の前端側の面が凸条部99aに当接することで、突起99bを凸条部99aに係止させる。
【0062】
なお、第1係止構造98および第2係止構造99は、いずれか一方のみが設けられていてもよい。また、突起98b、99bは、図16および図17に示されるように、蓋3の側面に凸形状に形成される構造に限定されない。蓋3は、突起98b、99bに代えて、例えば、爪を備えていてもよい。この爪は、蓋3の側面に開口する部分に形成された弾性を有する腕部の先端に設けられている。
【0063】
次に、布団乾燥機1Bの衣類乾燥形態について説明する。
【0064】
布団乾燥機1Bを衣類乾燥に使用する衣類乾燥形態では、図18に示されるように、蓋3の後端下部31および後端下部31付近の前端側の部分が傾斜位置決め部96に支持される。また、係止部97は、後端上部32の上側から当接するように、蓋3が筐体2に配置される。さらに、蓋3は、第1係止構造98および第2係止構造99により、蓋3の側面で筐体2に係止される。
【0065】
蓋3は、傾斜位置決め部96上に支持され、かつ係止部97に当接するように配置されるとき、蓋3の後端部が傾斜位置決め部96に沿って、係止部97側に押し込まれる。このとき、第1係止構造98の突起98bは、突起98bにおける蓋3の前端側(図16参照)の面が凸条部98aに当接すると、弾性を有する蓋3の側面が内側に撓む。これにより、突起98bは、凸条部98aを乗り越えて、図16に示される位置に移動する。同様に、第2係止構造99の突起99bは、突起99bにおける蓋3の前端側(図17参照)の面が凸条部99aに当接すると、弾性を有する蓋3の側面が内側に撓む。これにより、突起99bは、凸条部99aを乗り越えて、図17に示される位置に移動する。
【0066】
このようにして、蓋3は、筐体2の水平面に対して所定の角度θで傾斜して位置固定される。そして、この状態で布団乾燥機1Bを運転すれば、送風ファン4からの空気がノズル8の空気吹き出し口から衣類へ送風される。
【0067】
本実施形態に係る布団乾燥機1Bは、傾斜位置決め部96および係止部97を備えることにより、実施形態1に係る布団乾燥機1と同様、蓋3が、筐体2の水平面に対して所定の角度θで支持される。その結果、蓋3に支持されるノズル8は、空気の吹き出し口が所定の角度θで傾斜した状態で、筐体2に位置固定される。それゆえ、例えば、ノズル8を常時衣類へ向けて送風することが容易となる。
【0068】
また、布団乾燥機1Bは、第1係止構造98および第2係止構造99をさらに備えることにより、蓋3は、蓋3の側面でも筐体2に保持される。したがって、蓋3の傾斜状態を、簡素な構成で、より安定させることができる。
【0069】
なお、第1係止構造98および第2係止構造99は、布団乾燥機1Bに設けられるだけでなく、実施形態2に係る布団乾燥機1Aに設けられていてもよい。
【0070】
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
【0071】
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る送風機(布団乾燥機1、1A、1B)は、筐体2と、前記筐体2から引き出し可能に設けられ、風路を形成するホース7と、前記ホース7の開口端部に接続されるノズル8と、前記ノズル8が前記筐体2の外部に配置されるように、前記ノズル8を筐体2に対して突出可能に支持する支持部材(蓋3)と、水平面に対して傾斜した状態で前記支持部材を保持し、前記ノズル8の傾斜状態を維持する傾斜維持機構9、9A、9Bと、を備えている構成である。
【0072】
上記の構成によれば、傾斜維持機構9、9A、9Bにより、前記支持部材は、前記筐体2の水平面に対して所定の角度で支持される。その結果、前記支持部材に支持されるノズル8は、空気の吹き出し口が所定の角度で傾斜した状態で、前記筐体2に位置固定される。それゆえ、容易にノズル8を筐体2に位置固定でき、ノズル8から対象物へ向けて送風することが可能となる。
【0073】
本発明の態様2に係る送風機(布団乾燥機1、1A、1B)は、上記態様1において、前記支持部材は、前記筐体2の開口部21を開閉する蓋3である構成であってもよい。
【0074】
上記の構成によれば、蓋3が支持部材を兼ねるので、送風機を構成する部材を削減することができる。
【0075】
本発明の態様3に係る送風機(布団乾燥機1、1B)は、上記態様2において、前記傾斜維持機構9は、前記水平面に対して傾斜した状態に前記蓋3を位置決めする傾斜位置決め部91、96と、前記傾斜位置決め部91、96により位置決めされた前記蓋3を係止する係止部92、97と、を備えている構成であってもよい。
【0076】
これにより、前記蓋3は、前記筐体2に対して所定の角度で支持される。
【0077】
本発明の態様4に係る送風機(布団乾燥機1)は、上記態様3において、前記傾斜位置決め部91は、前記蓋3と当接する当接面91cを有し前記水平面に対して傾斜した傾斜板部91aと、前記傾斜板部91aに形成され、前記蓋3と嵌合する嵌合部91bと、を有する構成であることが好ましい。
【0078】
これにより、より強固に、前記蓋3は、前記筐体2に対して所定の角度で支持される。
【0079】
本発明の態様5に係る送風機(布団乾燥機1B)は、上記態様2から4のいずれかにおいて、前記傾斜維持機構9Bは、前記蓋3の側面を前記筐体2における側壁22、23の内面に係止する係止構造(第1係止構造98、第2係止構造99)をさらに備えている構成であってもよい。
【0080】
これにより、蓋3は、蓋3の側面でも筐体2に保持される。したがって、蓋3の傾斜状態をより安定させることができる。
【0081】
本発明の態様6に係る送風機(布団乾燥機1B)は、上記態様5において、前記係止構造は、前記蓋3の側面に設けられた突起98b、99bと、前記側壁22、23の内面に設けられた係止凸部(凸条部98a、99b)とを有する構成であってもよい。
【0082】
これにより、簡素な構成で蓋3の傾斜状態をより安定させることができる。
【0083】
本発明の態様7に係る送風機(布団乾燥機1A)は、上記態様2において、前記傾斜維持機構9Aは、前記蓋3が連結され、前記筐体2に対して回動する回動部94と、前記回動部94に設けられ、当該回動部94が回動する円弧状軌跡に沿って形成された円弧状通路94aと、前記筐体2における前記円弧状通路94aと対向する位置に固定された凸部95と、を備え、前記凸部95は、前記回動部94の回動により、前記円弧状通路94a内を移動するように構成されており、前記円弧状通路94aには、前記凸部95に当接し、前記回動部94の回動を係止する当接部94cが設けられている構成であってもよい。
【0084】
上記の構成によれば、蓋3を回動させることにより、回動部94に連結した蓋3は、筐体2の水平方向に対して所定の角度で傾斜した状態で、筐体2に位置固定される。それゆえ、容易にノズル8を筐体2に位置固定でき、ノズル8から対象物へ向けて送風することが可能となる。
【0085】
本発明の態様8に係る送風機(布団乾燥機1A)は、上記態様7において、前記蓋3と前記回動部94とを分離する分離機構を備え、前記分離機構は、前記回動部94に設けられた第1の連結部(連結部11)と、前記蓋3に設けられ、前記第1の連結部と着脱可能に連結する第2の連結部(連結部12)と、を備え、前記第2の連結部は、前記第1の連結部に対して、前記蓋3が延在する方向にスライドする構成であることが好ましい。
【0086】
上記の構成によれば、使用者は、蓋3が筐体2に対して傾斜して位置固定された状態であっても、蓋3を回動部94に対してスライドさせるだけで、蓋3を筐体2から分離することができる。このため、布団乾燥機1Aの利便性が向上する。
【0087】
本発明の態様9に係る送風機(布団乾燥機1、1A、1B)は、上記態様2~8の何れかにおいて、前記ノズル8は、前記蓋3に着脱可能に保持される構成であることが好ましい。
【0088】
これにより、使用者は、複数種類のノズル8を蓋3に装着し、ホース7に接続することができる。このため、送風機の使用範囲が広がる。
【符号の説明】
【0089】
1、1A、1B 布団乾燥機(送風機)
2 筐体
7 ホース
8 ノズル
9、9A、9B 傾斜維持機構
11 連結部(第1の連結部)
12 連結部(第2の連結部)
21 開口部
91a、96a 傾斜板部
91b 嵌合部
91c 当接面
92、97 係止部
94 回動部
94a 円弧状通路
94c 当接部
95 凸部
98 第1係止構造(係止構造)
99 第2係止構造(係止構造)
98a、99a 凸条部(係止凸部)
98b、99b 突起
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18