(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-27
(45)【発行日】2023-12-05
(54)【発明の名称】交通状況予測装置及び交通状況予測方法
(51)【国際特許分類】
G08G 1/00 20060101AFI20231128BHJP
G08G 1/01 20060101ALI20231128BHJP
G08G 1/13 20060101ALI20231128BHJP
【FI】
G08G1/00 C
G08G1/01 A
G08G1/13
(21)【出願番号】P 2020000718
(22)【出願日】2020-01-07
【審査請求日】2022-04-05
(73)【特許権者】
【識別番号】000005108
【氏名又は名称】株式会社日立製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110001689
【氏名又は名称】青稜弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】山城 昌雄
(72)【発明者】
【氏名】大塚 理恵子
【審査官】▲高▼木 真顕
(56)【参考文献】
【文献】特開平09-319992(JP,A)
【文献】特開2003-044975(JP,A)
【文献】特開2007-128121(JP,A)
【文献】特開2000-231690(JP,A)
【文献】特開2002-049984(JP,A)
【文献】特開2003-317184(JP,A)
【文献】特開2007-085898(JP,A)
【文献】特開2014-137221(JP,A)
【文献】特開2004-037301(JP,A)
【文献】特開2011-060019(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08G 1/00 - 99/00
G01C 21/00 - 21/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
収集データ特性テーブルと個体観測情報推計部と個体位置予測部とを有し、移動体の交通状況を予測する交通状況予測装置であって、
前記収集データ特性テーブルは、
前記交通状況予測装置に入力された位置情報収集データが集計データか個体データかを示す集計単位情報を前記
移動体の種別毎に格納し、
前記個体観測情報推計部は、
前記集計単位情報に基づいて、前記位置情報収集データが前記集計データか前記個体データかを判定し、
前記判定の結果、前記位置情報収集データが前記集計データの場合、前記集計データを前記個体データに置換して
個別の前記移動体毎に個体観測情報を生成し、
前記判定の結果、前記位置情報収集データが前記個体データの場合、個別の前記移動体毎に前記個体観測情報を生成し、
前記個体位置予測部は、
前記個体観測情報に基づいて、予測対象時刻における前記移動体の位置を予測して個体位置予測結果を出力し、
前記集計データは、所定の集計時間内に取得された前記移動体の交通量に関する収集データであり、
前記個体データは、所定の時間に取得された前記移動体単体に関する収集データであり、
前記収集データ特性テーブルは、
前記位置情報収集データの時間レンジの粒度を示す集計時間粒度情報を更に格納し、
前記個体観測情報推計部は、
前記集計時間粒度情報に基づいて、前記集計データを前記移動体の前記交通量に対応した個数の前記個体データに置換して前記個体観測情報を生成することを特徴とする交通状況予測装置。
【請求項2】
前記個体位置予測部は、
前記移動体に関する時刻表情報があるかを判定し、
前記判定の結果、前記時刻表情報がある場合は、前記時刻表情報を参照して、
前記予測対象時刻における前記移動体の位置を予測し、
前記判定の結果、前記時刻表情報がない場合は、目的地を示す目的地情報と、所定の時刻に所定の移動元で観測された前記移動体が確率的に分散移動する移動先を予測する移動先予測モデルとを用いて、前記予測対象時刻における前記移動体の位置を予測することを特徴とする請求項1に記載の交通状況予測装置。
【請求項3】
個体位置予測判断部を更に有し、
前記個体位置予測判断部は、
前記個体観測情報から前記移動体毎の移動体情報を取得し、
前記移動体情報に紐づいた前記時刻表情報の有無と、前記移動体情報に紐づいた前記目的地の目的地予測の有無を予測判断結果として出力し、
前記個体位置予測部は、
前記予測判断結果を参照して、前記予測対象時刻における前記移動体の位置を予測することを特徴とする請求項2に記載の交通状況予測装置。
【請求項4】
前記個体位置予測部は、
前記移動体の位置の予測結果として、前記移動体毎に、推計観測時刻、前記予測対象時刻、前記推計観測時刻と前記予測対象時刻の時刻差分、前記移動体の予測緯度及び予前記移動体の予測経度を表す前記個体位置予測結果を出力することを特徴とする請求項1に記載の交通状況予測装置。
【請求項5】
1次データ取得時刻推計部を更に有し、
前記収集データ特性テーブルは、
前記位置情報収集データが1次データかn次データかを示すデータ区分情報と、前記n次データを生成するまでの処理時間を示す処理時間情報とを更に格納し、
前記1次データ取得時刻推計部は、
前記データ区分情報に基づいて、前記位置情報収集データが前記1次データ
か前記n次データかを判定し、
前記判定の結果、前記位置情報収集データが前記n次データの場合、前記処理時間情報に基づいて、前記1次データの取得時刻を推計観測時刻として推定して前記個体観測情報を生成することを特徴とする請求項1に記載の交通状況予測装置。
【請求項6】
前記移動体の前記交通状況を把握するための交通情報予測画面を表示する出力装置を更に有し、
前記交通情報予測画面は、
前記個体観測情報と前記個体位置予測結果とを表示することを特徴とする請求項1に記載の交通状況予測装置。
【請求項7】
前記交通情報予測画面は、
前記個体位置予測結果として、前記移動体の出発地点、目的地及び移動経路を表示することを特徴とする請求項6に記載の交通状況予測装置。
【請求項8】
入力装置を更に有し、
前記交通情報予測画面は、
表示対象とする前記移動体の選択画面を表示し、
前記入力装置により前記選択画面を介して前記移動体の選択を行うことを特徴とする請求項6に記載の交通状況予測装置。
【請求項9】
移動体の交通状況を予測する交通状況予測方法であって、
交通状況予測装置に入力された位置情報収集データが集計データか個体データかを示す集計単位情報を前記
移動体の種別毎に格納し、
前記集計単位情報に基づいて、前記位置情報収集データが前記集計データか前記個体データかを判定し、
前記判定の結果、前記位置情報収集データが前記集計データの場合、前記集計データを前記個体データに置換して
個別の前記移動体毎に個体観測情報を生成し、
前記判定の結果、前記位置情報収集データが前記個体データの場合、個別の前記移動体毎に前記個体観測情報を生成し、
前記個体観測情報に基づいて、予測対象時刻における前記移動体の位置を予測して個体位置予測結果を出力し、
前記集計データは、所定の集計時間内に取得された前記移動体の交通量に関する収集データであり、
前記個体データは、所定の時間に取得された前記移動体単体に関する収集データであり、
前記位置情報収集データの時間レンジの粒度を示す集計時間粒度情報を更に格納し、
前記集計時間粒度情報に基づいて、前記集計データを前記移動体の前記交通量に対応した個数の前記個体データに置換して前記個体観測情報を生成することを特徴とする交通状況予測方法。
【請求項10】
前記移動体に関する時刻表情報があるかを判定し、
前記判定の結果、前記時刻表情報がある場合は、前記時刻表情報を参照して、
前記予測対象時刻における前記移動体の位置を予測し、
前記判定の結果、前記時刻表情報がない場合は、目的地を示す目的地情報と、所定の時刻に所定の移動元で観測された前記移動体が確率的に分散移動する移動先を予測する移動先予測モデルとを用いて、前記予測対象時刻における前記移動体の位置を予測することを特徴とする請求項9に記載の交通状況予測方法。
【請求項11】
前記個体観測情報から前記移動体毎の移動体情報を取得し、
前記移動体情報に紐づいた前記時刻表情報の有無と前記移動体情報に紐づいた前記目的地の目的地予測の有無を予測判断結果として出力し、
前記予測判断結果を参照して、前記予測対象時刻における前記移動体の位置を予測することを特徴とする請求項10に記載の交通状況予測方法。
【請求項12】
前記移動体の位置の予測結果として、前記移動体毎に、推計観測時刻、前記予測対象時刻、前記推計観測時刻と前記予測対象時刻の時刻差分、前記移動体の予測緯度及び予前記移動体の予測経度を表す前記個体位置予測結果を出力することを特徴とする請求項9に記載の交通状況予測方法。
【請求項13】
前記位置情報収集データが1次データかn次データかを示すデータ区分情報と、前記n次データを生成するまでの処理時間を示す処理時間情報とを更に格納し、
前記データ区分情報に基づいて、前記位置情報収集データが前記1次データ
か前記n次データかを判定し、
前記判定の結果、前記位置情報収集データが前記n次データの場合、前記処理時間情報に基づいて、前記1次データの取得時刻を推計観測時刻として推定して前記個体観測情報を生成することを特徴とする請求項9に記載の交通状況予測方法。
【請求項14】
前記個体観測情報と前記個体位置予測結果とを交通情報予測画面に表示することを特徴とする請求項9に記載の交通状況予測方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、交通状況予測装置及び交通状況予測方法に関する。
【背景技術】
【0002】
プローブ(GPS)を搭載した車両や携帯端末の普及により、位置情報を活用して道路混雑や遅延の発生を予測し、公共交通の発着時間を予測することが可能となっている。
例えば、特許文献1では、プローブデータから取得したプローブ速度から交通量を推測し、公共交通(バス)の発着遅延を予測している。
【0003】
また、特許文献2では、人が有する携帯端末から得られた位置情報とセンタ装置との通信遅延を加味し、通信に伴って発生する遅延時間に基づいて現在位置情報の誤差を補正してリアルタイムな位置情報を予測している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】WO2016-174745号公報
【文献】特開2009-85761号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1では、現在バスが道路のどの位置にいるのかについては、常にデータを取得できることを前提としている。例えば、5分に1回だけしか位置情報を取得できないといった制約下において、取得した位置情報からどのように現在位置や遅延発生を予測するかについては言及されていない。
【0006】
また、特許文献2では、全ての人が携帯端末を所持しているとは限らず、所持していても常に位置情報を発信しているとも限らない。よって、GPSのみで都市全体の人の流れを把握することは難しい。このように、特許文献2では、携帯端末以外の情報からリアルタイムに人の位置を予測することについての言及はなく、その他のデータソースに活用できる手法とは言い難い。
【0007】
本発明の目的は、交通状況予測装置において、交通状況をリアルタイムかつより正確に把握することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様の交通状況予測装置は、収集データ特性テーブルと個体観測情報推計部と個体位置予測部とを有し、移動体の交通状況を予測する交通状況予測装置であって、前記収集データ特性テーブルは、前記交通状況予測装置に入力された位置情報収集データが集計データか個体データかを示す集計単位情報を前記移動体ごとに格納し、前記個体観測情報推計部は、前記集計単位情報に基づいて、前記位置情報収集データが前記集計データか前記個体データかを判定し、前記判定の結果、前記位置情報収集データが前記集計データの場合、前記集計データを前記個体データに置換して前記移動体毎に個体観測情報を生成し、前記個体位置予測部は、前記個体観測情報に基づいて、予測対象時刻における前記移動体の位置を予測して個体位置予測結果を出力することを特徴とする。
【0009】
本発明の一態様の交通状況予測方法は、移動体の交通状況を予測する交通状況予測方法であって、前記交通状況予測装置に入力された位置情報収集データが集計データか個体データかを示す集計単位情報を前記移動体ごとに格納し、前記集計単位情報に基づいて、前記位置情報収集データが前記集計データか前記個体データかを判定し、前記判定の結果、前記位置情報収集データが前記集計データの場合、前記集計データを前記個体データに置換して前記移動体毎に個体観測情報を生成し、前記個体観測情報に基づいて、予測対象時刻における前記移動体の位置を予測して個体位置予測結果を出力することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明の一態様によれば、交通状況予測装置において、交通状況をリアルタイムかつより正確に把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】実施例の交通状況予測装置の構成を示す図である。
【
図3】収集データ特性テーブルの一例を示す図である。
【
図4】個体観測情報推計部のフローチャートである。
【
図5】1次データ取得時刻推計部のフローチャートである。
【
図6】個体観測情報推計結果の一例を示す図である。
【
図8】(a)は緯度経度マスタの一例を示す図であり、(b)は目的地情報の一例を示す図である。
【
図9】個体位置予測判断部のフローチャートである。
【
図14】交通情報予測画面の第一の例を示す図である。
【
図15】交通情報予測画面の第二の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を用いて実施例について説明する。
【実施例】
【0013】
(交通状況予測装置)
図1を参照して、実施例の交通状況予測装置1の構成について説明する。
交通状況予測装置1は、一般的なコンピュータである。交通状況予測装置1は、中央制御装置11、キーボード、マウス等の入力装置12、ディスプレイ等の出力装置13、通信装置14、主記憶装置15及び補助記憶装置16を有する。これらはバスによって相互に接続されている。
【0014】
主記憶装置15における、個体観測情報推計部21、1次データ取得時刻推計部22、個体位置予測手法判断部23及び個体位置予測部24は、プログラムである。以降、“○○部は”と主体を記した場合は、中央制御装置11が、補助記憶装置16から各プログラムを読み出し、主記憶装置15にロードしたうえで、各プログラムの機能(詳細後記)を実現するものとする。
【0015】
補助記憶装置16は、位置情報収集データ31、収集データ特性テーブル32、個体観測情報推計結果33、時刻表情報34、目的地情報35、予測判断結果36、移動先予測モデル37、緯度経度マスタ38及び個体位置予測結果39を記憶する。交通状況予測装置1は、ネットワーク4を介して、外部システム2及び外部サーバ3と通信可能である。ここで、外部システム2とは、例えば運行管理システムであり、リアルタイムに時刻表情報を取得しても良い。また、運行管理システム側へ個体位置予測結果39を配信し、都市全体のリアルタイム交通情報を鉄道やバスの運行管理に活用しても良い。外部サーバ3とは、例えば、GPSデータ収集サーバであり、ネットワーク4を介して位置情報データを取得しても良い。
【0016】
(位置情報収集データ)
図2を参照して、位置情報収集データ31を説明する。
位置情報収集データ31においては、データ取得時刻欄101には、交通状況予測装置1にデータが入力された時点の時刻が、取得データ情報欄102には、位置情報を含む移動体の計測情報が記憶されている。
【0017】
例えば、(b)の収集データB103は、車両の位置情報を取得した結果であり、10時1分に車両ID:001の緯度経度を取得し(104)、10時2分に車両ID:002の緯度経度を取得している(105)。(d)の収集データD106は、ある地点の交通量を取得したデータである。10時25分に5人の交通量を取得し(107)、10時40分に10人の交通量を取得している(108)。
【0018】
(収集データ特性テーブル)
図3を参照して、収集データ特性テーブル32を説明する。
収集データ特性テーブル32は、交通状況予測装置1に入力される位置情報収集データ31がどのような属性や特性を持っているかの情報を記憶している。具体的に、項番欄201には項番が記憶されている。収集データ名欄202には収集データ名が記憶されている。事業者名欄203には収集データを取り扱っている事業者名が記憶されている。移動体欄204には列車、バス、人、タクシー、車などの移動体名が記憶されている。集計単位情報欄205には収集データが個体観測データなのか、集計結果なのかの情報が記憶されている。
【0019】
データソース欄206にはGPS、カメラ、その他のセンサなどの収集データの取得手段が記憶されている。データ区分欄207には収集データが1次データなのか、あるいはn次データのかの情報が記憶されている。1次データ時刻情報欄208には収集データの取得データ欄101に1次データの時刻情報が含まれているかどうかの情報が記憶されている。
【0020】
集計時間粒度欄209には収集データの時間レンジの粒度が記憶されている。データ取得頻度欄210には収集データの取得頻度が記憶されている。n次データ生成までの処理時間欄211には、移動体位置情報の観測後、そのデータが外部システムによって集計及び加工され、交通状況予測装置1に入力されるまでに要する時間が記憶されている。なお、n次データ生成までの処理時間欄211には、処理に要した時間の他に通信遅延なども含めても良い。
【0021】
(個体観測情報推計部)
図4を参照して、個体観測情報推計の手順を説明する。
ここで、実施例における”個体”とは、移動体単体のことであり、例えば、人であれば、個体観測情報推計部21は、個人単位の観測時刻と観測位置を推計する。
【0022】
ステップS201において、個体観測情報推計部21は、位置情報収集データ31を取得する。ステップS202において、個体観測情報推計部21は、収集データ特性テーブル32から集計単位情報205を取得する。
【0023】
ステップS203において、個体観測情報推計部21は、収集データ名202に紐づいた集計単位情報205を用いて、各収集データが集計データなのか単体データなのかを判定する。もし、集計データであった場合、ステップS204において、個体観測情報推計部21は、収集データ特性テーブル32の集計時間粒度209を基に個々の個体観測情報を生成する。
【0024】
以下、具体的な例を挙げ、個体観測情報の生成方法を説明する。例えば、位置情報収集データZが緯度経度(X,Y)の定点カメラ計測された10時~10時5分までの集計データであり、計6人であったとする。その際、ステップS203では10時、10時1分、10時2分、10時3分、10時4分、10時5分に(X,Y)での人の通過(計6名)が発生したと推計する。これにより集計データであっても単体データに置換することができる。上記の例では時間レンジ内で等分散して人が通過したとしているが、時間レンジの中で疎密なデータとしても良い。
【0025】
ステップS205において、個体観測情報推計部21は、結果を個体観測情報推計結果33に保存する。個体観測情報推計を行うことにより、全ての収集データは個体データとして扱うことが可能となる。
【0026】
(1次データ取得時刻推計部)
図5を参照して、1次データ取得時刻推計の手順を説明する。
ここで、実施例における”1次データ取得時刻”とは、移動体位置を観測した時点のタイムスタンプを示す。様々な収集データにおいて、必ずしも移動体位置を取得した時点のタイムスタンプが存在するとは限らない。また、収集されたデータは複数のシステムを介した上で本実施形態に入力される場合も考えられ、その際、システムを経由することによる通信遅延を加味した予測を行う必要がある。
【0027】
ステップS301において、1次データ取得時刻推計部22は、個体観測情報推計結果を取得する。なお、S301の時点の結果では、取得時刻と合わせた個体データが格納されている状態となっている。個体観測情報推計結果の詳細は後述する。
【0028】
ステップS302において、1次データ取得時刻推計部22は、収集データ特性テーブル32からデータ区部207を取得する。
【0029】
ステップS303において、1次データ取得時刻推計部21は、各収集データが1次データであるかどうかを判定する。1次データではなかった場合、ステップS304において、1次データ取得時刻推計部22は、収集データ特性テーブル32のn次データ生成までの処理時間211を基に個々の1次データ取得時刻を推定する。
【0030】
以下、具体的な例を挙げて1次データ取得時刻の推定方法を説明する。項番2の取集データB(212)は、データ区分207より、2次データ、すなわち、観測データである1次データから何らかの処理を経た後の結果であることが分かる。収集データBに関し、実際の観測時刻を推計するためには、その処理に要した時間を差し引く必要がある。n次データ生成までの処理時間211を参照すると、2次データである収集データBの作成に要した時間(通信遅延も含む)は1分であることが分かる。
【0031】
これより、収集データBに関しては、取得時刻から1分前の時刻が実際の観測時刻であると推測できる。n次データ生成までの処理時間211に関しては、データサイズの問題や通信環境の問題で定数とできない可能性もある。そのため、n次データ生成までの処理時間211に外部パラメータを加えた計算式を定義しても良い。
【0032】
ステップS305において、1次データ取得時刻推計部21は、個体観測情報推計結果に1次データ取得時刻として、取得時刻あるいはステップS304で推計した推計観測時刻を追加する。
【0033】
(個体観測情報推計結果)
図6を参照して、個体観測情報推計結果33を説明する。
個体観測情報推計結果33においては、個体ID欄301には個体IDが記憶されている。移動体欄302には列車、バス、人、タクシー、車などの移動体名が記憶されている。データソース欄303にはGPS、カメラ、その他のセンサーなどのデータ取得手段が記憶されている。緯度欄304には移動体の緯度情報が記憶されている。経度欄305には移動体の経度情報が記憶されている。取得時刻欄306には個体観測情報推計部21で推計された各移動体の取得時刻が記憶されている。推計観測時刻欄307には1次データ取得時刻推計部22で推計された各移動体の観測予測時刻が記憶されている。
【0034】
(時刻表情報)
図7を参照して、時刻表情報34を説明する。
時刻表情報34おいては、始点終点情報401と走行時間情報402が記憶されている。始点終点情報401では、事業者名欄403には事業者名が記憶されている。移動体欄404には移動体名が記憶されている。始発欄405には始発駅、始発停留所名が記憶されている。終点欄406には終点駅、終点停留所名が記憶されている。始発時刻欄407には始発時刻の一覧が記憶されている。走行時分情報402では、事業者名欄408には事業者名が記憶されている。移動体欄409には移動体名が記憶されている。区間欄410には走行区間あるいは停車駅・停留所名が記憶されている。所要時間欄411には移動時間あるいは停車時間が記憶されている。緯度経度マスタ名称欄412には緯度経路マスタ35から緯度経度情報を参照するための名称が記憶されている。
【0035】
(緯度経度マスタ)
図8(a)を参照して、緯度経度マスタ35を説明する。
緯度経度マスタ35においては、名称欄501に地点名あるいは経路名が記憶されている。番号欄502には各名称の緯度経路データ数に対応した連番(地点名であれば必ず1点、経路名であれば複数点の線分データ)が記憶されている。緯度欄503には緯度情報が記憶されている。経度欄504には経度情報が記憶されている。
【0036】
(目的地情報)
図8(b)を参照して、目的地情報36を説明する。
目的地情報36においては、事業者名欄505には事業者名が記憶されている。移動体欄606には移動体名が記憶されている。個体ID欄507に個体IDが記憶されている。目的地欄508には目的地情報が記憶されている。経路欄509には経路情報が記憶されている。
【0037】
目的地情報36は各個体IDについて、目的地が設定されていた場合のみデータを取得する。経路欄509は目的地に加えて移動経路が設定されている場合のみデータを取得し、データがない場合は、例えば”-“としておく。目的地情報は必ずしも必要ではなく、時刻表に合わせて移動する移動体や目的地不明の移動体については目的地情報を保有しない。
【0038】
(個体位置予測手法判定部)
図9を参照して、個体位置予測手法判定の手順を説明する。
個体位置予測を行うためには対象となる移動体が時刻表に基づいて移動しているのか、あるいは決められた目的地に対して移動しているのか、それとも目的地不明なのかを把握する必要がある。個体位置予測手法判定部23では、それらの情報を取得し、どういった予測が必要かを判定する。
【0039】
ステップS401において、個体位置予測手法判定部23は、個体観測情報推計結果から各個体の個体IDおよび移動体情報を取得する。ステップS402において、個体位置予測手法判定部23は、取得した移動体情報に紐づいた時刻表情報が存在するかどうかを参照し、時刻表情報34が存在すれば“有”、なければ“無”と判定する。もし、時刻表情報が“有”だった場合、目的地予測や経路予測は不要のため、ステップS403を省略しても良い。
【0040】
ステップS403において、個体位置予測手法判定部23は、取得した個体IDに紐づいた目的地情報36が存在するかどうかを参照し、目的地情報36が存在すれば目的地予測を“不要”とし、存在しなければ“要”とする。更に、目的地情報36の中で経路欄509に経路情報が入力されていれば(”-”ではない場合)、経路予測を“不要”とし、経路情報が入力されていなければ(“-”の場合)、経路予測を“要”とする。ステップS404において、個体位置予測手法判定部23は、予測判断結果を出力する。
【0041】
(予測判断結果)
図10を参照して、予測判断結果37を説明する。
予測判断結果37においては、個体ID欄601には個体IDが記憶されている。移動体欄602には移動体名が記憶されている。時刻表有無欄603には各個体IDに対する時刻表情報34の有無が記憶されている。目的地予測欄604には目的地予測が必要か否かの判断結果が記憶されている。経路予測欄605には経路予測が必要か否かの判断結果が記憶されている。
【0042】
(移動先予測モデル)
図11を参照して、移動先予測モデル38を説明する。
移動先予測モデル38では、ある地点(エリア)にいた移動体(人、車両など)がどこに移動するかについて確率的に予測したモデルである。移動先予測モデル38においては、移動体欄601に移動体名が記憶されている。移動元欄602に移動元の地点名(エリア名)が記憶されている。時間帯欄603に時間帯情報が記憶されている。移動先欄604に移動先地点名(エリア名)が記憶されている。経路欄605に経路情報が記憶されている。滞在・移動時間欄606に滞在時間あるいは移動時間が記憶されている。移動確率欄607に移動元から移動先に移動する確率が記憶されている。
【0043】
以下、移動体:人A、移動元:エリアA、時間帯:6時(608)を例とし、具体的にモデルの説明を行う。(608)で示す5行のデータはエリアAに滞在する6時台の人が次にどのエリアに移動するかを予測するモデルである。上からエリアAからエリアAに移動、すなわちエリアAに10分間留まる人が10%、15分留まる人が10%、エリアAからエリアBに経路001を経由して移動する人が30%、経路002を経由する人が40%、エリアAからエリアCに経路003を経由して移動する人が10%となる。これらを合計すると、0.1+0.1+0.3+0.4+0.1=1.0となり、6時台にエリアAで観測された人が確率的にどこに分散移動するかを予測することができる。これらのデータは例えば、GPSの実績データを蓄積し、各移動体の移動確率を算出することで、モデル化することが可能である。
【0044】
(個体位置予測部)
図12を参照して、個体位置予測部の手順を説明する。
ステップS501において、個体位置予測部24は、予測対象時刻を入力する。予測対象時刻は、例えば現在時刻を入力するあるいは任意の未来の時刻を入力しても良い。
【0045】
ステップS502において、個体位置予測部24は、個体観測情報推計結果を取得する。ステップS503において、個体位置予測部24は、各個体IDに紐づく予測判断結果を取得する。ステップS504において、個体位置予測部24は、時刻表データの有無を確認する。もし、時刻表データが存在する場合、ステップS505において、個体位置予測部24は、時刻表情報34を参照し、予測対象時刻における移動体位置を予測する。
【0046】
以下、時刻表情報34を用いた移動体位置予測方法について、具体的に説明する。例えば、列車であれば時刻表を持つ列車であれば、次に到着する駅は自明となっている。より具体的には、時刻表34の列車Aであれば始発は駅Aであり、次の行先は駅Bであることが自明である。また、駅Aから駅Bへの移動に要する時間は2.5分であることが所要時間411により分かる。これより、仮に駅Aで10時に列車Aが観測され、予測対象時刻として10時2分30秒後の予測を行う場合、列車Aの位置は2.5分後の移動先である駅Bにいることが予測できる。
【0047】
ここで、個体観測情報推計結果33で観測している情報は、緯度304と経度304となっている。そのため、観測された緯度経度が時刻表におけるどの位置に該当するのかを把握する必要がある。より具体的には、緯度経度マスタ35の緯度経度情報と観測された緯度経度情報を比較し、最も緯度経度が違い名称501を観測地点とする必要がある。時刻表を有する移動体の予測に関し、仮に予測対象の列車が終点駅に到達していた場合、これ以上列車位置の予測は行わないと判断することも可能である。
【0048】
図12に戻り、説明を続ける。もし、時刻表データが存在しない移動体の場合、ステップS506において、目的地情報36および移動先予測モデル38を用いて予測対象時刻における移動体位置を予測する。
【0049】
以下、目的地情報36および移動先予測モデル38を用いた移動体位置予測方法について、具体的に説明する。予測判断結果37において目的地予測が“不要”であり、経路予測が“要”である場合、移動先予測モデル38を用いて経路を予測する必要がある。仮に、移動体が人Aであり、時間帯が6時台、移動元がエリアA、目的地(移動先)がエリアBであるとする。
【0050】
この情報を基に、移動先予測モデル38を参照すると、経路候補として経路001と経路002が該当する。それぞれ移動確率607は0.3と0.4となっており、経路001を使う確率が0.3/0.7、経路002を使う確率が0.4/0.7となり、仮に該当の移動体が7人存在したとすれば、3名人を経路001を利用してエリアBに向かう、4名を経路002を利用してエリアBに向かうと予測しても良い。このとき、例えば、予測対象時刻が1分後であった場合、7人全てが経路001および経路002の線分上に存在すると予測できる。
【0051】
より具体的には、経路001の移動時間は4分であり、経路002の移動時間が6分であることから、経路001においては、経路上の1/4地点、経路002においては形状の1/6地点であると予測できる。もし、予測対象時刻が移動時間を超えた場合(上記の場合、6分を超えるとエリアBにすべての移動体が到達する)、到達した移動先を移動元に置き換え、同様に次の移動先の予測を行うことで、何分先であっても移動体の位置を予測することが可能となる。
【0052】
予測判断結果37において、目的地予測が“要”であり、経路予測も“要”である場合、移動先予測モデル38を用いて移動先と経路の双方を予測する必要がある。仮に、移動体が人Aであり、時間帯が6時台、移動元がエリアAであった場合、移動先および経路の候補としては、(608)で示す5行のデータとなる。
【0053】
上からエリアAからエリアAに移動、すなわちエリアAに10分間留まる人が10%、15分留まる人が10%、エリアAからエリアBに経路001を経由して移動する人が30%、経路002を経由する人が40%、エリアAからエリアCに経路003を経由して移動する人が10%である。これら移動確率を用いることで移動体の位置を予測することが可能となる(予測手法は、目的地予測が“不要”であり、経路予測が“要”である場合と同様のため省略する)。
上記、予測した結果は、ステップS507において、個体位置予測結果に保存する。
【0054】
(個体位置予測結果)
図13を参照して、個体位置予測結果39を説明する。
個体位置予測結果39においては、個体ID欄701には個体IDが記憶されている。移動体欄702には移動体名が記憶されている。推計観測時刻欄703には推計観測時刻が記憶されている。緯度欄704には観測した移動体の緯度が記憶されている。経度欄705には観測した移動体の経度が記憶されている。データソース欄706にはデータソース名が記憶されている。予測対象時刻欄707には予測対象時刻が記憶されている。時刻差分欄708には推計観測時刻と予測対象時刻の時刻差分が記憶されている。予測緯度欄709には個体位置予測部24で予測した移動体の緯度が記憶されている。予測経度欄710には個体位置予測部24で予測した移動体の緯度が記憶されている。
【0055】
(システム画面)
交通状況予測装置1は、ユーザー、例えば交通情報監視者が都市の交通状況を把握するための画面等を有する。以下に具体的な画面の一例を示して説明する。
【0056】
(システム画面:交通情報予測画面)
図14を参照して、交通情報予測画面の第1の例(80)を説明する。
交通情報予測画面80は、個体観測情報推計結果33の表示(801)と個体位置予測結果39の表示(802)を行っている例である。個体観測情報推計結果33の表示(801)では、各収集データの取得座標に合わせて地図上に円形のマークを表示させている(例えば、収集データであれば収集データ量に合わせた円のサイズ、個体データであれば小型の円とするなど)。
【0057】
個体観測情報推計結果33の表示(801)では、収集データDが選択されている状態となっており(逆三角のマークが選択位置)、収集データDの個体ID一覧や、移動体および推計観測時刻が表示されている(803)。個体位置予測結果39の表示(802)では、集計データも全て個体データに置き換えて位置情報を予測した結果を表示させており、予測対象時刻を10時25分に設定している例である。個体位置予測結果39の表示(802)では、移動体:d-001が選択されている状態となっており(逆三角のマークが選択位置)、移動体:d-001が“カメラ”によって取得された“人”の情報であり、最終観測時刻が10時であり、10時25分時点の予測結果を予測していることが表示されている(805)。
【0058】
図15を参照して、交通情報予測画面の第2の例(81)を説明する。
交通情報予測画面81は、個体観測情報推計結果33の表示(901)と、表示対象とする移動体およびデータソースの選択画面(902)の表示を行っている例である。表示対象とする移動体およびデータソースの選択画面(902)では、人、列車などの表示させたい移動体の選択と、GPS、カメラなどの表示させたいデータソースをチェックボックスによって選択できるようにしている(チェックされたもののみ表示させるなど)。また、オプションとして移動体の重複削除(903)や移動体の発生予測(904)を実行も行うことができる。こちらの方法に関しては拡張機能として後述する。
【0059】
移動体選択のドロップダウンボックス905では、移動体:a-001が選択される状態となっており(地図上の逆三角のマークが選択された移動体)、移動体:a-001の出発・目的地の表示(例えば、出発は最初に観測された位置、目的地は目的地情報として与えられた目的地、あるいは移動先として予測した地点)や移動経路の表示(目的地情報として与えられた経路、あるいは予測した経路)の表示を行うことができる。
【0060】
(拡張機能1:移動体の重複削除)
実施例では、様々なデータソースを入力とし、移動体位置の予測を行っている。そのため、同じ移動体が別々の場所で重複して観測される可能性が考えられる。例えばエリアAとエリアBに観測装置があった場合、エリアAからエリアBに移動する移動体はエリアAとエリアBで時間的差異をもって観測されてしまう。つまり、観測された移動体が新規に出現した移動体なのか、観測済の別エリアから移動してきた移動体なのかは観測された時点では判別できない。また、別々のデータソースで同じ移動体を重複して取得してしまう可能も考えられる。
【0061】
そこで、エリアBでの予測された移動体数とエリアBで実測された移動体数の差分を抽出し、差分が新規に発生した移動体と判定することで重複を削除する。より具体的には、例えば10時25分にエリアBに位置する人の総数(他エリアから移動してきた人)が10人と予測された場合、その後、実測された10時25分のエリアBの移動体総数と比較し、仮に実測でも10人であり、予測と実測が一致した場合、エリアBでは新規の移動体発生はないとし、10時25分時点での移動体の移動先予測は行わない。仮に実測が11名であった場合、1人は新規発生と推測されるため、例えば、集計データであれば1名のみを新規追加し、移動先を予測する。仮に実測が9名であった場合、移動体1人は移動を終了した可能性が考えられる。そのため、予測する移動体を1名削減した上で予測を継続しても良い。
【0062】
(拡張機能2:移動体の新規発生予測)
実施例では、観測された移動体に対し、現在あるいは将来の位置情報を予測している。しかしながら、未観測の移動体についても、将来において新規観測できる可能性が考えられる。特に時刻表を有する移動体の場合、未観測の状態であっても予測対象時刻が始発時刻を過ぎていた場合は、新規の移動体として観測を予測することができる。具体的には時刻表情報34の始発時刻407を参照し、各移動体の最終観測時刻から予測対象時刻の間に始発する移動体がないかを確認し、存在していた場合は新規発生する移動体として予測結果に加えても良い。
【0063】
また、時刻表を保有しない移動体であっても、移動体発生の統計データを作成し(例えば、エリアAでは10時に人が5人新規に発生など)、時間帯ごとに発生する新規移動体として予測結果に加えても良い。
【0064】
上記実施例によれば、様々なデータ取得環境下において、複数のデータソースを統合して都市の交通状況をリアルタイムかつより正確に把握することができる。
【0065】
また、取得データの通信遅延や更新間隔を加味し、データソースとしてGPS情報の他に、監視カメラ情報、改札データ、赤外線センサによるカウンティングデータなど様々なソースからリアルタイムな車両や人の位置を予測することができる。つまり、様々なデータ取得環境下において、複数のデータソースを統合して都市の交通状況をリアルタイムかつより正確に把握することができる。
【0066】
なお、本発明は前記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、前記した実施例は、本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明したすべての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
【0067】
また、前記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウエアで実現してもよい。また、前記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウエアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、又は、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
【0068】
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしもすべての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆どすべての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
【符号の説明】
【0069】
1 交通状況予測装置
2 外部システム
3 外部サーバ
4 ネットワーク
11 中央制御装置(制御部)
12 入力装置
13 出力装置
14 通信装置
15 主記憶装置
16 補助記憶装置
21 個体観測情報推計部
22 1次データ取得時刻推計部
23 個体位置予測判断部
24 個体位置予測部
31 位置情報収集データ
32 収集データ特性テーブル
33 個体観測情報推計結果
34 時刻表情報
35 緯度経度マスタ
36 目的地情報
37 予測判断結果
38 移動先予測モデル
39 個体位置予測結果
80 交通情報予測画面
81 交通情報予測画面