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特許7391816電動寝具システム、及びアプリケーションソフトウェア
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-27
(45)【発行日】2023-12-05
(54)【発明の名称】電動寝具システム、及びアプリケーションソフトウェア
(51)【国際特許分類】
   A61B 5/16 20060101AFI20231128BHJP
   A61M 21/02 20060101ALI20231128BHJP
   A61B 5/00 20060101ALN20231128BHJP
   A61B 5/11 20060101ALN20231128BHJP
【FI】
A61B5/16 130
A61M21/02 Z
A61B5/00 101R
A61B5/11 100
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2020175602
(22)【出願日】2020-10-19
(65)【公開番号】P2022066970
(43)【公開日】2022-05-02
【審査請求日】2023-04-11
(73)【特許権者】
【識別番号】390039985
【氏名又は名称】パラマウントベッド株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110004026
【氏名又は名称】弁理士法人iX
(72)【発明者】
【氏名】西浦 想太
(72)【発明者】
【氏名】二階堂 友和
(72)【発明者】
【氏名】西村 潤子
(72)【発明者】
【氏名】窪田 伸之助
(72)【発明者】
【氏名】椎野 俊秀
(72)【発明者】
【氏名】田中 良
【審査官】磯野 光司
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2020/115924(WO,A1)
【文献】特開2018-094372(JP,A)
【文献】特開2013-009939(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 5/00- 5/398
A47C 17/00-23/34
A61M 21/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
各使用者の電動寝具の設定と、前記各使用者の状態及び前記各使用者のいびきの検出情報を取得可能な取得部と、
前記各使用者の状態に基づき、睡眠スコアを演算する演算部と、
前記電動寝具の複数の設定と、前記複数の設定のそれぞれに前記睡眠スコアを対応付けたデータを記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶される複数の前記睡眠スコアのうちの上位の睡眠スコアに対応する前記設定に基づき、前記電動寝具の推奨設定を出力する出力部と、
を備える電動寝具システムであって、
前記電動寝具システムは、前記各使用者の状態に基づき前記電動寝具の設定を自動で変更する第1モードと、前記各使用者のいびきの検出情報に基づき前記電動寝具の設定を自動で変更する第2モードと、を含み、
前記電動寝具システムは、複数の前記使用者のうちの一の使用者について前記第1モードと前記第2モードのいずれも有効に設定された場合、前記一の使用者のいびきの検出情報を取得すると前記第2モードを前記第1モードに対して優先する電動寝具システム。
【請求項2】
前記電動寝具は、前記一の使用者が前記推奨設定に基づいて決定した前記電動寝具の設定となり、
前記一の使用者について、前記第1モードと前記第2モードのいずれも有効に設定された場合、
前記電動寝具は、前記一の使用者が決定した前記電動寝具の設定になった後、前記第1モードで運転され、
前記電動寝具は、前記第1モードで運転中に前記取得部が前記一の使用者のいびきの検出情報を取得した場合に、前記第1モードから前記第2モードに切り替えて運転される、請求項1に記載の電動寝具システム。
【請求項3】
前記取得部は、前記各使用者の属性情報を取得し、
前記データにおいて、前記各使用者は、前記属性情報に応じて複数のカテゴリのいずれかに分類されており、
前記出力部は、前記一の使用者の前記推奨設定を出力する場合、複数の前記使用者のうち、前記一の使用者と同じ前記カテゴリに属する他の使用者の前記電動寝具の設定に基づき、前記推奨設定を出力する、請求項1または2に記載の電動寝具システム。
【請求項4】
前記取得部は、前記各使用者の前記電動寝具の好みの設定を取得し、
前記データは、前記各使用者の前記電動寝具の好みの設定を更に含み、
前記出力部は、前記一の使用者の前記推奨設定を出力する場合、複数の前記使用者のうち、前記一の使用者と同じ前記カテゴリに属し、かつ、前記電動寝具の好みの設定が同一である他の使用者の前記電動寝具の設定に基づき、前記推奨設定を出力する、請求項3に記載の電動寝具システム。
【請求項5】
前記電動寝具は第1寝具と第2寝具を含み、
前記電動寝具システムは、前記第1モードである場合、前記各使用者の状態に基づき前記第1寝具及び前記第2寝具の設定を自動で変更し、
前記電動寝具システムは、前記第2モードである場合、前記各使用者のいびきの検出情報に基づき前記第1寝具の設定を自動で変更することを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の電動寝具システム。
【請求項6】
前記電動寝具システムは、前記第2モードである場合、前記各使用者のいびきの検出情報に基づき、いびきのレベルを判定し、前記いびきのレベルに応じて前記電動寝具の設定を自動的に変更する、請求項1~5のいずれか1項に記載の電動寝具システム。
【請求項7】
使用者からの電動寝具の設定の入力を受け付け、入力された前記電動寝具の設定をサーバに送信し、
前記使用者のいびきを検出可能であり、前記使用者のいびきを検出した場合に、前記使用者のいびきの検出情報を前記サーバに送信し、
前記サーバから前記電動寝具の推奨設定を取得し、取得した前記推奨設定を前記使用者に提示可能であり、
前記使用者の状態に基づき前記電動寝具の設定を自動で変更する第1モードを有効にするか否か、及び、前記使用者のいびきの検出情報に基づき前記電動寝具の設定を自動で変更する第2モードを有効にするか否かについての入力を受け付け、
前記第1モードが有効である否か、及び前記第2モードが有効であるか否かについての入力結果を、前記サーバに送信する、アプリケーションソフトウェア。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、電動寝具システム、及びアプリケーションソフトウェアに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ボトムの角度等の設定が変更可能な電動ベッドが知られている。電動ベッド等の電動寝具の設定に応じて、使用者の睡眠の質は変化する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】米国特許出願公開第2018/0184811号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の実施形態は、質が高い睡眠を提供できる電動寝具システム、及びアプリケーションソフトウェアを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態に係る電動寝具システムは、各使用者の電動寝具の設定と、前記各使用者の状態及び前記各使用者のいびきの検出情報を取得可能な取得部と、前記各使用者の状態に基づき、睡眠スコアを演算する演算部と、前記電動寝具の複数の設定と、前記複数の設定のそれぞれに前記睡眠スコアを対応付けたデータを記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶される複数の前記睡眠スコアのうちの上位の睡眠スコアに対応する前記設定に基づき、前記電動寝具の推奨設定を出力する出力部と、を備える。前記電動寝具システムは、前記各使用者の状態に基づき前記電動寝具の設定を自動で変更する第1モードと、前記各使用者のいびきの検出情報に基づき前記電動寝具の設定を自動で変更する第2モードと、を含む。前記電動寝具システムは、複数の前記使用者のうちの一の使用者について前記第1モードと前記第2モードのいずれも有効に設定された場合、前記一の使用者のいびきの検出情報を取得すると前記第2モードを前記第1モードに対して優先する。
【0006】
実施形態に係るアプリケーションソフトウェアは、使用者からの電動寝具の設定の入力を受け付け、入力された前記電動寝具の設定をサーバに送信する。前記アプリケーションソフトウェアは、前記使用者のいびきを検出可能であり、前記使用者のいびきを検出した場合に、前記使用者のいびきの検出情報を前記サーバに送信する。前記アプリケーションソフトウェアは、前記サーバから前記電動寝具の推奨設定を取得し、取得した前記推奨設定を前記使用者に提示可能である。前記アプリケーションソフトウェアは、前記使用者の状態に基づき前記電動寝具の設定を自動で変更する第1モードを有効にするか否か、及び、前記使用者のいびきの検出情報に基づき前記電動寝具の設定を自動で変更する第2モードを有効にするか否かについての入力を受け付ける。前記アプリケーションソフトウェアは、前記第1モードが有効である否か、及び前記第2モードが有効であるか否かについての入力結果を、前記サーバに送信する。
【発明の効果】
【0007】
本発明の実施形態は、質が高い睡眠を提供できる電動寝具システム、及びアプリケーションソフトウェアを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1(a)は、第1の実施形態に係る電動寝具システムを示す概念図であり、図1(b)は、第1の実施形態に係る電動寝具システムにおけるサーバの機能を示すブロック図である。
図2】第1の実施形態に係る電動寝具システムにおけるマットレス及び検出部を示す斜視図である。
図3】マットレスを構成するエアセルを示す側面図である。
図4図4(a)及び図4(b)は、第1の実施形態における補助アプリのユーザ登録画面を示す図である。
図5図5(a)は、第1の実施形態における補助アプリのマットレスの設定機能を示す図であり、図5(b)は、第1の実施形態における補助アプリのスコア表示機能を示す図である。
図6】第1の実施形態における補助アプリのリコメンド機能を示す図である。
図7】第1の実施形態におけるサーバが記憶するデータを示す図である。
図8】第1の実施形態に係る電動寝具システムの動作を示すシーケンス図である。
図9】第2の実施形態に係る電動寝具システムを示す概念図である。
図10】第2の実施形態における枕を示す斜視図である。
図11】第2の実施形態におけるサーバが記憶するデータを示す図である。
図12】第2の実施形態における補助アプリの自動運転モードの選択画面を示す図である。
図13】第2の実施形態に係る電動寝具システムの動作を示すシーケンス図である。
図14】第3の実施形態に係る電動寝具システムを示す概念図である。
図15】第3の実施形態に係る補助アプリのいびき運転モードの選択画面を示す図である。
図16】第3の実施形態に係る電動寝具システムの動作を示すシーケンス図である。
図17】変形例における補助アプリのユーザ登録画面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<第1の実施形態>
先ず、第1の実施形態について説明する。
図1(a)は、本実施形態に係る電動寝具システムを示す概念図であり、図1(b)は、本実施形態に係る電動寝具システムにおけるサーバのブロック図である。
本実施形態に係る電動寝具システム100は、複数の使用者Mに使用される。本実施形態では、各使用者Mは、マットレス110(電動寝具)と、検出部120と、操作端末130と、を保有している。各使用者Mの操作端末130は、サーバ140と通信可能である。以下、電動寝具システム100の各部について詳述する。
【0010】
先ず、マットレス110について説明する。
図2は、本実施形態に係る電動寝具システムにおけるマットレス及び検出部を示す斜視図である。
図3は、マットレスを構成するエアセルを示す側面図である。
マットレス110は、電動で硬さが調整可能なマットレスである。マットレス110は、例えば、複数のエアセル111と、駆動部112aと、制御部112bと、カバー113と、を有する。
【0011】
複数のエアセル111は、マットレス110の頭側から足側に向かう方向に配列している。各エアセル111は、マットレス110の左右方向に延びている。
【0012】
図3に示すように、複数のエアセル111のうちの一部は、第1エアセルユニットU1を構成する。第1エアセルユニットU1は、例えば使用者Mの頭部の直下に位置する。複数のエアセル111のうちの他の一部は、第2エアセルユニットU2を構成する。第2エアセルユニットU2は、例えば使用者Mの肩部の直下に位置する。
【0013】
複数のエアセル111のうちの他の一部は、第3エアセルユニットU3を構成する。第3エアセルユニットU3は、例えば使用者Mの腹部の直下に位置する。複数のエアセル111のうちの他の一部は、第4エアセルユニットU4を構成する。第4エアセルユニットU4は、例えば使用者Mの臀部の直下に位置する。
【0014】
複数のエアセル111のうちの他の一部は、第5エアセルユニットU5を構成する。第5エアセルユニットU5は、例えば使用者Mの膝部の直下に位置する。複数のエアセル111のうちの他の一部は、第6エアセルユニットU6を構成する。第6エアセルユニットU6は、例えば使用者Mの足部の直下に位置する。
【0015】
なお、マットレスを構成するエアセルユニットの数、及び、各エアセルユニットを構成するエアセルの数はそれぞれ、図2及び図3に示す数に限定されない。
【0016】
駆動部112aは、図2に示すように、例えばポンプを含む。
制御部112bは、例えば駆動部112aを制御するための回路を含む。制御部112bは、駆動部112aを制御して、各エアセルユニットU1、U2、U3、U4、U5、U6内の空気の量を調整する。これにより、制御部112bは、各エアセルユニットU1、U2、U3、U4、U5、U6の硬さを調整できる。
【0017】
カバー113は、複数のエアセル111、駆動部112a、及び制御部112bを収容している。カバー113は、クッション部材(図示せず)を更に収容してもよい。なお、制御部は、カバーの外部に位置していてもよい。
【0018】
次に、検出部120について説明する。
検出部120は、本実施形態では、使用者Mの体動、心拍数、及び呼吸数のうちの少なくとも1つを含む生体情報を取得する。また、検出部120は、生体情報に基づき、入眠、中途覚醒、又は起床等の使用者Mの状態を判定する。
これらの呼吸数、心拍数等の生体情報を取得する方法としては、例えば特開2016-30177号公報(発明の名称:呼吸障害判定装置、呼吸障害判定方法及びプログラム、出願日:平成26年7月30日)に記載の方法を援用できる。また、それ以外の公知の技術を利用してもよい。
【0019】
検出部120は、図2に示すように、センサ121と、解析部122と、通信部123と、を含む。検出部120は、本実施形態では、マットレス110の下に位置する。ただし、検出部の位置は、上記の位置に限定されない。検出部は、マットレスの上に位置してもよい。
【0020】
センサ121は、例えば、圧力センサである。
解析部122は、例えば、CPU(central processing unit)等のプロセッサ、及びメモリを含む。解析部122は、センサ121が測定した圧力の時間変化から(例えば周波数解析をして)、体動、心拍数、及び呼吸数を含む生体情報を抽出する。また、解析部122は、生体情報に基づき、入眠、中途覚醒、及び起床等の使用者Mの状態を推定する。
【0021】
ただし、センサは、生体情報が抽出可能な信号を測定できればよく、圧力センサではなくてもよい。例えば、センサは、荷重センサであってもよい。また、検出部は、複数種類のセンサを有していてもよい。
【0022】
通信部123は、操作端末130及びサーバ140と無線通信をする。通信部123は、図1(a)に示すように、例えばBluetooth(登録商標)により、操作端末130と通信可能である。また、通信部123は、例えば、Wi-Fi(登録商標)により、ルータLTと通信可能である。ルータLTは、例えばインターネット等の通信ネットワークにアクセス可能である。通信部123は、ルータLTを経由して通信ネットワークにアクセスし、サーバ140と通信する。ただし、通信部と操作端末との通信方法、及び、通信部とサーバとの通信方法は、上記の方法に限定されない。また、通信部と操作端末は、通信可能でなくてもよい。
【0023】
通信部123は、検出部120の検出情報D4をサーバ140に送信する。検出情報D4は、生体情報及び使用者Mの状態の判定結果を含む。
【0024】
また、検出部120は、本実施形態では、ケーブル124を介してマットレス110の制御部112bに電気的に接続される。制御部112bは、検出部120の通信部123を介して、操作端末130及びサーバ140と通信する。ただし、マットレスに、マットレスの制御部が操作端末やサーバと通信するための通信部を設けてもよい。また、この場合、検出部は、通信部を有さず、マットレスの通信部を介してサーバや操作端末と通信してもよい。
なお、検出部120がマットレス110の一部を構成する態様となっていてもよい。
【0025】
次に、操作端末130について説明する。
操作端末130は、例えばスマートフォン等のタブレット型の端末である。操作端末130は、CPU等のプロセッサ、メモリ、通信部、表示部131、及び操作ボタン132等を含む。
【0026】
操作端末130の通信部は、例えばインターネット等の通信ネットワークにアクセス可能である。操作端末の130の通信部は、通信ネットワークにアクセスし、サーバ140と通信する。また、操作端末130は、例えばBluetooth(登録商標)により、検出部120と通信可能である。ただし、操作端末とサーバとの通信方法は、上記の方法に限定されない。
【0027】
使用者Mは、マットレス110を使用する前に、マットレス110の使用を補助するアプリケーションソフトウェアAPを操作端末130にインストールしておく。以下、マットレス110の使用を補助するアプリケーションソフトウェアAPを、補助アプリAPという。この補助アプリAPは、各エアセルユニットU1、U2、U3、U4、U5、U6の硬さの設定をする設定機能と、使用者Mの睡眠の質を表示するスコア表示機能と、睡眠情報に基づいて使用者Mに適切な各エアセルユニットU1、U2、U3、U4、U5、U6の硬さを推奨するリコメンド機能と、を含む。
補助アプリAPを操作端末130にインストールした後、使用者Mは、先ず、ユーザ登録を行う。
【0028】
図4(a)及び図4(b)は、本実施形態における補助アプリのユーザ登録画面を示す図である。
補助アプリAPは、ユーザ登録時に、使用者Mの識別情報D1a、属性情報D1b、及びマットレス110の好みの硬さD1cを取得する。また、補助アプリAPは、操作端末130の通信部を介して検出部120と通信し、使用者Mが保有しているマットレス110の情報を取得する。
【0029】
識別情報D1aとしては、例えば、使用者Mのニックネーム等が挙げられる。ただし、識別情報は、使用者を識別できる情報であればよく、ニックネームに限定されない。
【0030】
属性情報D1bは、例えば、使用者Mの年齢、性別、身長、体重、及びボディマス指数(BMI:Body Mass Index)のうちの少なくとも1つを含む。補助アプリAPは、例えば図4(a)に示すように、使用者Mに生年月日を入力させることで使用者Mの年齢を取得する。また、補助アプリAPは、例えば、使用者Mに身長及び体重を入力させることで、ボディマス指数を取得する。ただし、属性情報の取得方法は、上記の方法に限定されない。
【0031】
補助アプリAPは、好みの硬さD1cを、例えば、「硬い」、「やや硬い」、「ふつう」、「やや柔らかい」、及び「柔らかい」の5段階の硬さの中から使用者Mに選択させる。ただし、好みの硬さの取得方法は、上記の方法に限定されない。また、補助アプリは、好みの硬さを取得しなくてもよい。
【0032】
補助アプリAPは、図1(a)に示すように、操作端末130の通信部を介して、識別情報D1a、属性情報D1b、好みの硬さD1c、及び使用者Mが保有しているマットレス110の情報をサーバ140に送信する。これにより、使用者Mのユーザ登録が完了する。ユーザ登録により、使用者Mは、補助アプリAPの設定機能、スコア表示機能、及びリコメンド機能を使用できるようになる。
【0033】
先ず、設定機能について説明する。
図5(a)は、本実施形態における補助アプリのマットレスの設定機能を示す図であり、図5(b)は、本実施形態における補助アプリのスコア表示機能を示す図である。
使用者Mは、補助アプリAPを用いて、各エアセルユニットU1、U2、U3、U4、U5、U6の硬さを設定できる。補助アプリAPは、各エアセルユニットU1、U2、U3、U4、U5、U6の硬さの設定値を、例えば1から10の10段階の数字で表現する。数字が大きい程、対応するエアセルユニットU1、U2、U3、U4、U5、U6が硬いことを意味する。ただし、硬さの設定値の表現方法は、使用者が硬さの違いを把握できる限り上記に限定されない。補助アプリAPは、使用者Mに、各エアセルユニットU1、U2、U3、U4、U5、U6の硬さの設定値を10段階の中から一つ選択させ、確定させる。
【0034】
補助アプリAPは、確定した各エアセルユニットU1、U2、U3、U4、U5、U6の硬さの設定値を含むマットレス110の設定D3を、操作端末130の通信部を介してサーバ140に送信する。また、補助アプリAPは、図1(a)に示すように、マットレス110の設定D3を、操作端末130の通信部を介して、検出部120に送信する。マットレス110の制御部112bは、検出部120からマットレス110の設定D3を取得する。制御部112bは、設定D3に基づいて駆動部112aを制御し、各エアセルユニットU1、U2、U3、U4、U5、U6の硬さを調整する。ただし、操作端末が、検出部にマットレスの設定を送信するのではなく、サーバが、操作端末から取得したマットレスの設定を検出部に送信してもよい。
【0035】
なお、マットレスが、手元スイッチ等のリモートコントローラを更に有している場合、使用者は、操作端末とは別にリモートコントローラを操作して、各エアセルユニットの硬さを調整してもよい。そして、リモートコントローラは、各エアセルユニットの硬さの設定値を含むマットレスの設定をサーバに送信してもよい。
【0036】
次に、補助アプリAPのスコア表示機能について説明する。
スコア表示機能とは、図5(b)に示すように、使用者Mがマットレス110を用いて睡眠した際の睡眠スコアD5を表示する機能である。睡眠スコアD5は、使用者Mの睡眠の質を評価したスコアである。例えば、睡眠スコアD5は、使用者Mの入眠から起床までの一連の睡眠に対する評価である。サーバ140は使用者Mの睡眠スコアD5を算出し、補助アプリAPに出力する。
使用者Mは、起床したときに、表示部131の補助アプリAP上で、睡眠スコアD5を確認できる。
【0037】
補助アプリAPは、睡眠スコアD5を、例えば、1から100の100段階の数字で表現する。数字が大きいほど、睡眠の質がよいことを意味する。ただし、睡眠スコアの表現方法は、使用者が睡眠の質を把握できる限り、上記に限定されない。
【0038】
次に、補助アプリAPのリコメンド機能について説明する。
図6は、本実施形態における補助アプリのリコメンド機能を示す図である。
リコメンド機能とは、補助アプリAPが、マットレス110の各エアセルユニットU1、U2、U3、U4、U5、U6の硬さの推奨設定D2を、使用者Mに提示する機能である。使用者Mは、推奨設定D2を参考にして、各エアセルユニットU1、U2、U3、U4、U5、U6の硬さを設定できる。ここで、推奨設定D2は、推奨設定D2を要求している使用者Mの入力情報(例えば、属性情報D1b及び好みの硬さD1c等)と、睡眠情報(例えば、推奨設定D2を要求している使用者Mの睡眠スコアD5や他の使用者Mの睡眠スコアD5等)と、に基づいて決定される。
サーバ140は、使用者Mの入力情報や睡眠情報に基づいて、使用者Mの推奨設定D2を補助アプリAPに出力する。
【0039】
補助アプリAPは、図6に示すようにマットレス110の推奨設定D2を表示部131に表示する。
以下、補助アプリAPでの推奨設定D2の表示を具体的に説明する。
【0040】
推奨設定D2は、本実施形態では、第1の推奨設定D2aと、第2の推奨設定D2bと、を含む。第1の推奨設定D2aは、サーバ140が使用者Mの属性情報D1b、好みの硬さD1c、および睡眠情報に基づいて決定する。第2の推奨設定D2bは、サーバ140が使用者Mの好みの硬さD1cを考慮せずに、属性情報D1b及び睡眠情報に基づいて決定する。第1の推奨設定D2a及び第2の推奨設定D2bの決定方法については、後述する。
【0041】
補助アプリAPは、推奨される順に、複数の第2の推奨設定D2bを提示する。ただし、提示する第2の推奨設定D2bの数は、図6に示す数に限定されない。例えば、提示する第2の推奨設定の数は、1つであってもよい。また、補助アプリは、推奨される順に、複数の第1の推奨設定を提示してもよい。また、補助アプリは、第1の推奨設定又は第2の推奨設定のどちらかを提示しなくてもよい。
【0042】
第1の推奨設定D2a及び第2の推奨設定D2bのそれぞれは、第1エアセルユニットU1の推奨硬さD2c1、第2エアセルユニットU2の推奨硬さD2c2、第3エアセルユニットU3の推奨硬さD2c3、第4エアセルユニットU4の推奨硬さD2c4、第5エアセルユニットU5の推奨硬さD2c5、及び第6エアセルユニットU6の推奨硬さD2c6を含む。すなわち、補助アプリAPは、複数のエアセルユニットU1、U2、U3、U4、U5、U6の推奨される硬さのパターンを提示する。
【0043】
補助アプリAPは、推奨硬さD2c1、D2c2、D2c3、D2c4、D2c5、D2c6を、例えば1から10の10段階の数字で表現する。数字が大きい程、対応するエアセルユニットU1、U2、U3、U4、U5、U6が硬いことを意味する。ただし、硬さの表現方法は、使用者が硬さの違いを把握できる限り上記に限定されない。
【0044】
使用者Mは、表示部131に表示された推奨設定D2を参考にして、マットレス110の設定D3を決定する。例えば図6に示すように、使用者Mは、第1の推奨設定D2a及び第2の推奨設定D2bのうちの1つを、マットレス110の設定D3としてもよい。また、使用者Mは、第1の推奨設定D2a及び第2の推奨設定D2bのうちの1つを修正し、修正した設定を、マットレス110の設定D3としてもよい。補助アプリAPは、図1(a)に示すように、操作端末130の通信部を介して、マットレス110の設定D3をサーバ140に送信する。また、補助アプリAPは、操作端末130の通信部を介して、マットレス110の設定D3を検出部120に送信する。マットレス110の制御部112bは、検出部120からマットレス110の設定D3を取得する。制御部112bは、設定D3に基づいて駆動部112aを制御し、各エアセルユニットU1、U2、U3、U4、U5、U6の硬さを調整する。
【0045】
このように、使用者Mは、補助アプリAPの設定機能でマットレス110の設定D3を決定してもよいし、リコメンド機能で推奨設定D2を参考にしてマットレス110の設定D3を決定してもよい。
【0046】
なお、補助アプリは、必ずしも使用者の操作端末にインストールされなくてもよい。例えば、マットレスが表示部付きのリモートコントローラを有している場合、補助アプリは、マットレスのリモートコントローラにインストールされていてもよい。
【0047】
次に、サーバ140について説明する。
サーバ140は、例えばクラウドサーバである。サーバ140は、CPU等のプロセッサ、メモリ、及び通信部等を含む。サーバ140は、図1(b)に示すように本実施形態では、検出部120及び操作端末130から各種情報を取得する取得部141と、睡眠スコアD5の算出及び推奨設定D2の決定等の演算を行う演算部142と、検出部120及び操作端末130に各種情報を出力する出力部143と、各種情報を記憶する記憶部144と、としての機能を備える。以下、サーバ140の各機能について説明する。
【0048】
図7は、本実施形態におけるサーバが記憶するデータを示す図である。
記憶部144は、データTDを記憶している。データTDは、例えばテーブル形式のデータである。データTDは、各使用者Mについて、識別情報D1aの項目、属性情報D1bの項目、好みの硬さD1cの項目、マットレス110の設定D3の項目、及び睡眠スコアD5の項目を有する。
【0049】
取得部141は、ユーザ登録時に、識別情報D1a、属性情報D1b、及び好みの硬さD1cを補助アプリAPから取得する。データTDは、複数のカテゴリCAに分けられている。演算部142は、属性情報D1bが類似する使用者M同士が、同じカテゴリCAに属するように、使用者Mを分類する。演算部142は、分類結果に応じて、取得した識別情報D1a、属性情報D1b、及び好みの硬さD1cをデータTDに格納する。
【0050】
また、取得部141は、使用者Mが補助アプリAPの設定機能又はリコメンド機能で、マットレス110の設定D3を決定する度に、設定D3を補助アプリAPから取得する。演算部142は、取得したマットレス110の設定D3が各使用者Mの識別情報D1aに対応付くように、データTDを更新する。
【0051】
なお、使用者Mは、補助アプリAPにおいて、属性情報D1bを変更してもよい。この場合、演算部142は、この使用者Mを、変更後の属性情報D1bに基づいて、複数のカテゴリCAのうちのいずれかに分類しなおす。演算部142は、データTDにおいて、分類しなおしたカテゴリCA内に、この使用者Mの識別情報D1a、変更後の属性情報D1b、及び好みの硬さD1cを格納する。この際、演算部142は、変更前に取得した、この使用者Mの属性情報D1b、好みの硬さD1c、及びマットレス110の設定D3を、データTDに残したままであってもよい。この場合、演算部142は、変更後に取得したこの使用者Mのマットレス110の設定D3を、データTDにおいて、分類しなおした最新のカテゴリCA内に格納する。
【0052】
同様に、使用者Mは、好みの硬さD1cを補助アプリAPにおいて変更してもよい。この場合、演算部142は、データTDに、変更後の好みの硬さD1cを格納する。この際、演算部142は、変更前に取得した、この使用者Mの好みの硬さD1c、及びマットレス110の設定D3をデータTDに残したままであってもよい。そして、演算部142は、変更後に取得したこの使用者Mのマットレス110の設定D3を、変更後の好みの硬さD1cに対応付くように、データTDに格納してもよい。
【0053】
また、取得部141は、少なくとも使用者Mが入床してから起床するまでの間、所定の時間間隔で、検出部120の検出情報D4を取得する。記憶部144は、検出情報D4を記憶する。演算部142は、検出部120が使用者Mの起床を検出した後、一連の検出情報D4に基づき、マットレス110の設定D3に対応する睡眠スコアD5を算出する。
【0054】
具体的には、演算部142は、検出情報D4に基づき、使用者Mが入床してから入眠するまでにかかった時間、中途覚醒の有無、総睡眠時間、体動の回数、及び離床の回数等を推定する。演算部142は、推定結果に基づき、睡眠スコアD5を算出する。
睡眠スコアD5を算出する方法としては、例えば特許第5749121号公報(発明の名称:睡眠状態評価装置、睡眠状態評価システム及びプログラム、出願日:平成23年8月25日)に記載の方法を援用できる。また、それ以外の公知の技術を利用してもよい。
【0055】
演算部142は、睡眠スコアD5を算出した場合、睡眠スコアD5が対応するマットレス110の設定D3に対応付くように、データTDを更新する。また、出力部143は、睡眠スコアD5を操作端末130に送信する。
【0056】
したがって、一人の使用者Mに対して、マットレス110及び補助アプリAPの使用回数に応じた分だけ、データTDに、マットレス110の設定D3及び睡眠スコアD5が格納される。換言すれば、各使用者Mのマットレス110の設定D3及び睡眠スコアD5を含む使用履歴DRが、データTDに格納される。
【0057】
補助アプリAPが推奨設定D2を要求した場合、演算部142は、使用者Mの入力情報、及び睡眠情報に基づいた推奨設定D2を決定する。
【0058】
演算部142は、本実施形態では、推奨設定D2を要求している使用者Mと同じカテゴリCAに属し、かつ、好みの硬さD1cが同じである使用者Mのグループの設定D3の中から、睡眠スコアD5が最大の設定D3を、第1の推奨設定D2aとする。また、演算部142は、好みの硬さD1cを考慮せずに、推奨設定D2を要求している使用者Mと同じカテゴリCAに属する使用者Mの設定D3の中から、睡眠スコアD5が上位の複数の設定D3を、複数の第2の推奨設定D2bとする。
【0059】
演算部142は、各カテゴリCAと各好みの硬さD1cとの組み合わせについて、予め第1の推奨設定D2aを設定しておいてもよい。また、演算部142は、各カテゴリCAについて、予め第2の推奨設定D2bを設定しておいてもよい。この場合、演算部142は、設定した複数の推奨設定D2の中から、使用者Mの属性情報D1b及び好みの硬さD1cに応じた推奨設定D2を抽出する。また、演算部142は、補助アプリAPが推奨設定D2を要求する度に、データTDの中から、使用者Mの属性情報D1b及び好みの硬さD1cに応じた推奨設定D2を抽出してもよい。
【0060】
ただし、推奨設定の決定方法は、上記の方法に限定されない。例えば、サーバは、使用履歴に含まれる設定のうち、睡眠スコアが上位の設定を、推奨設定としてもよい。また、例えば、サーバは、過去にマットレスを使用した際の睡眠情報(検出情報)に基づいて、使用者の体動数が少ない傾向があると判断した場合、過去の使用履歴における設定よりも、各エアセルユニットの硬さを硬くした設定を推奨設定としてもよい。
【0061】
次に、本実施形態に係る電動寝具システム100の動作について説明する。
図8は、本実施形態に係る電動寝具システムの動作を示すシーケンス図である。
なお、以下で説明する電動寝具システム100の動作は、一例である。電動寝具システムの各動作を行う構成要素、動作のタイミング、及び動作の順番は、電動寝具システムの構成により変わり得る。図8のシーケンスでは、説明の便宜上、既に使用者Mのユーザ登録は完了しているものとする。
【0062】
使用者Mは、補助アプリAPのレコメンド機能を使用してマットレス110を設定したい場合、操作端末130上の補助アプリAPにログインする(工程S11)。以降の工程において、検出部120は、所定の時間間隔で、検出情報D4をサーバ140に送信し、サーバ140の記憶部144は、受信した検出情報D4を記憶する(工程Sx1)。
【0063】
次に、操作端末130上の補助アプリAPは、使用者Mの識別情報D1a、属性情報D1b、及び好みの硬さD1cをサーバ140に送信する(工程S12a)。なお、操作端末は、使用者の識別情報のみをサーバに送信してもよい。
【0064】
次に、サーバ140の演算部142は、入力情報及び睡眠情報に応じて、推奨設定D2を決定する(工程S12b)。具体的には、サーバ140の演算部142は、本実施形態では、使用者Mの属性情報D1b及び好みの硬さD1c、並びに、複数の使用者Mの睡眠スコアD5を含む睡眠情報に基づいて、第1の推奨設定D2aを決定する。また、サーバ140の演算部142は、好みの硬さD1cを考慮せず、使用者Mの属性情報D1b、及び複数の使用者Mの睡眠スコアD5を含む睡眠情報に基づいて、複数の第2の推奨設定D2bを決定する。
【0065】
次に、サーバ140の出力部143は、推奨設定D2を操作端末130に出力する(工程S12c)。
【0066】
次に、操作端末130上の補助アプリAPは、推奨設定D2を表示部131に表示し、使用者Mにマットレス110の設定D3を決定させる(工程S13)。
【0067】
次に、補助アプリAPは、マットレス110の設定D3をサーバ140に送信する(工程S14a)。サーバ140の取得部141は、マットレス110の設定D3が使用者Mの識別情報D1aに対応づくように、データTDを更新する。
【0068】
また、補助アプリAPは、マットレス110の設定D3を、マットレス110の制御部112bに送信する(工程S14b)。
【0069】
次に、制御部112bは、駆動部112aを制御し、設定D3に基づいて、各エアセルユニットU1、U2、U3、U4、U5、U6の硬さを調整する(工程S14c)。これにより、各エアセルユニットU1、U2、U3、U4、U5、U6の硬さが、使用者Mが設定した硬さになる。次に、使用者Mは、マットレス110に入床する。
【0070】
例えば、使用者Mが入眠した場合、検出部120は、使用者Mが入眠したと判定する(工程S15a)。この場合、検出部120は、判定結果を含む検出情報D4を、サーバ140に送信する(工程Sx1)。
【0071】
また、例えば、入眠後に使用者Mが覚醒した場合、検出部120は、使用者Mが中途覚醒したと判定する(工程S15b)。この場合、検出部120は、判定結果を含む検出情報D4を、サーバ140に送信する(工程Sx1)。
【0072】
また、例えば、使用者Mが起床した場合、検出部120は、使用者Mが起床したと判定する(工程S15c)。この場合、検出部120は、判定結果を含む検出情報D4を、サーバ140に送信する(工程Sx1)。
【0073】
サーバ140の演算部142は、使用者Mが起床したという判定結果を受信した場合、睡眠スコアD5を算出する(工程S16)。また、サーバ140の演算部142は、睡眠スコアD5が対応するマットレス110の設定D3に対応付くように、データTDを更新する。
【0074】
次に、サーバ140は、睡眠スコアD5を操作端末130に送信する(工程S17)。使用者Mは、操作端末130上の補助アプリAPにおいて、睡眠スコアD5を確認できる。
【0075】
なお、電動寝具システムの各動作を行う構成要素は、上記の構成要素に限定されない。
例えば、補助アプリがマットレスのコントローラにインストールされている場合、マットレスのコントローラが、属性情報やマットレスの設定のサーバへの送信、及び、推奨設定の提示を行ってもよい。また、マットレスの制御部又は検出部の解析部が、睡眠スコアの算出、及び、サーバへの睡眠スコアの送信を行ってもよい。
【0076】
また、電動寝具システムの各動作のタイミングは、上記のタイミングに限定されない。例えば、補助アプリは、使用者が補助アプリにログインした場合に、属性情報をサーバに送信するのではなく、補助アプリにおいて使用者から推奨設定の要求があった場合に、属性情報をサーバに送信してもよい。また、サーバは、使用者が覚醒した場合に、睡眠スコアを算出するのではなく、補助アプリにおいて使用者から睡眠スコアの要求があった場合に、睡眠スコアを算出してもよい。
【0077】
次に、本実施形態の効果について説明する。
従来は、マットレス110の硬さが調整可能であっても、使用者Mには、質の高い睡眠が得られるようにマットレス110を設定するための判断材料が無かった。特にマットレス110が複数のエアセルユニットU1、U2、U3、U4、U5、U6を含む場合、複数のエアセルユニットU1、U2、U3、U4、U5、U6の硬さのパターンは、何通りも存在する。そのため、使用者Mは、質の高い睡眠を得ることができる硬さのパターンを判断し難かった。
【0078】
本実施形態に係る電動寝具システム100は、使用者Mの入力情報と睡眠情報に基づいたマットレス110の推奨設定D2を使用者Mに提示する。そのため、使用者Mは、推奨設定D2を参考にして、マットレス110の設定D3を決定できる。これにより、使用者Mはマットレス110を設定し易くなる。
【0079】
また、電動寝具システム100は、推奨設定D2を要求している使用者Mと属性情報D1bが類似する使用者Mのマットレス110の設定D3うち、睡眠スコアD5が高い設定D3を、推奨設定D2として提示する。そのため、使用者Mは、推奨設定D2を採用することで、質が高い睡眠を得る可能性が高くなる。以上より、電動寝具システム100は、質が高い睡眠を使用者Mに提供できる。
【0080】
また、推奨設定D2は、使用者Mの属性情報D1b及び好みの硬さD1cに基づく第1の推奨設定D2aと、属性情報D1bに基づく第2の推奨設定D2bと、を含む。そのため、使用者Mは、好みの硬さD1cを考慮した第1の推奨設定D2aと、好みの硬さD1cを考慮しない第2の推奨設定D2bと、の両方に参考にして、マットレス110を設定できる。
【0081】
<第2の実施形態>
次に、第2の実施形態について説明する。
図9は、本実施形態に係る電動寝具システムを示す概念図である。
本実施形態に係る電動寝具システム200は、補助アプリAP2がマットレス110(寝具)、ベッド250(寝具)、及び枕260(寝具)の推奨設定D22を提示可能である点、並びに、使用者Mが補助アプリAP上で自動運転モード(第1モード)を選択可能である点が、第1の実施形態に係る電動寝具システム100と相違する。
なお、以下の説明においては、原則として、第1の実施形態との相違点のみを説明する。以下に説明する事項以外は、第1の実施形態と同様である。
【0082】
以下では、電動寝具システム200の各使用者Mが、マットレス110、ベッド250、及び枕260を保有している例を説明する。ただし、全ての使用者が、マットレス、ベッド、及び枕を保有している必要はない。例えば、マットレス、ベッド、及び枕のうちの1つ、又は2つしか保有しない使用者がいてもよい。
【0083】
ベッド250は、電動ベッドである。ベッド250は、背ボトム(back section)251aと、膝ボトム(upper leg section)251bと、脚ボトム(lower leg section)251cと、駆動部252aと、制御部252bと、通信部253と、を有する。ただし、ベッドを構成するボトムの数は、図9に示す数に限定されない。例えばベッドは、腰ボトム(seat section)を更に有してもよい。
【0084】
マットレス110は、背ボトム251a、膝ボトム251b、及び脚ボトム251cの上に位置する。検出部120は、マットレス110と背ボトム251aとの間に位置する。ただし、検出部の位置は、上記の位置に限定されない。
【0085】
駆動部252aは、例えばアクチュエータを含む。
制御部252bは、例えば駆動部252aを制御するための回路を含む。制御部252bは、駆動部252aを制御して、背ボトム251aの角度、膝ボトム251bの角度、及び脚ボトム251cの角度を個別に調整する。これにより、制御部252bは、マットレス110上の使用者Mの姿勢を変化させることができる。
【0086】
通信部253は、検出部120、操作端末130、及びサーバ240と無線通信をする。通信部253は、例えばBluetooth(登録商標)により、操作端末130と通信可能である。また、通信部253は、例えば、Wi-Fi(登録商標)により、ルータLTと通信可能である。通信部253は、ルータLTを介して通信ネットワークにアクセスし、サーバ240と通信する。ただし、通信部と操作端末との通信方法、及び、通信部とサーバとの通信方法は、上記の方法に限定されない。操作端末130上の補助アプリAP2は、予め通信部253と通信し、使用者Mのベッド250を登録している。
【0087】
図10は、本実施形態における枕を示す斜視図である。
枕260は、例えば、複数のエアセル261と、駆動部262aと、制御部262bと、通信部263と、カバー264と、を有する。
【0088】
複数のエアセル261は、枕260の左右方向及び頭側から足側に向かう方向に配列している。枕260を構成するエアセルの数は、図10に示す数に限定されない。複数のエアセル261は、例えば、枕260の前後方向及び左側から右側に向かう方向に配列されてもよい。枕260の一部の領域では、枕260の左右方向及び頭側から足側に向かう方向に複数のエアセル261が配列され、他の一部の領域では、枕260の前後方向及び左側から右側に向かう方向に複数のエアセル261が配列されていてもよい。
【0089】
駆動部262aは、例えばポンプを含む。
制御部262bは、例えば駆動部262aを制御するための回路を含む。制御部262bは、駆動部262aを制御して、各エアセル261内の空気の量を調整する。これにより、制御部262bは、各エアセル261の高さ又は硬さを調整できる。また、制御部262bは、左右方向に並ぶエアセル261内の空気量、又は頭側から首側に向かって並ぶエアセル261内の空気量を調整することで、枕260の上の使用者Mの頭の向きを変化させることができる。
【0090】
通信部263は、検出部120、操作端末130、及びサーバ240と無線通信をする。通信部263は、例えばBluetooth(登録商標)により、操作端末130と通信可能である。また、通信部263は、例えば、Wi-Fi(登録商標)により、ルータLTと通信可能である。通信部263は、ルータLTを介して通信ネットワークにアクセスし、サーバ240と通信する。ただし、通信部と操作端末との通信方法、及び、通信部とサーバとの通信方法は、上記の方法に限定されない。操作端末130上の補助アプリAP2は、予め通信部263と通信し、使用者Mの枕260を登録している。
【0091】
カバー264は、複数のエアセル261、駆動部262a、制御部262b、及び通信部263を収容する。カバー264は、クッション部材を更に収容してもよい。なお、制御部は、カバーの外部に位置してもよい。
【0092】
次に、補助アプリAP2のリコメンド機能について説明する。
補助アプリAP2は、マットレス110、ベッド250、及び枕260の推奨設定D22をサーバから取得する。補助アプリAP2は、推奨設定D22を表示部131に表示することで使用者Mに提示する。
【0093】
ベッド250の推奨設定D22は、例えば、背ボトム251aの推奨角度、膝ボトム251bの推奨角度、及び脚ボトム251cの推奨角度を含む。枕260の推奨設定D22は、例えば、各エアセル261の推奨高さ又は推奨硬さを含む。補助アプリAP2は、マットレス110、ベッド250、及び枕260について、1組の推奨設定D22を提示してもよいし、推奨される順に複数組の推奨設定D22を提示してもよい。
【0094】
使用者Mは、推奨設定D22を参考にして、マットレス110、ベッド250、及び枕260の設定D23を決定できる。補助アプリAP2は、図9に示すように、マットレス110、ベッド250、及び枕260の設定D23をサーバ240に送信する。なお、使用者Mは、マットレス110、ベッド250、及び枕260の設定D3を、補助アプリAP2のリコメンド機能ではなく、設定機能で設定してもよい。
【0095】
図11は、本実施形態におけるサーバが記憶するデータを示す図である。
サーバ240は、第1の実施形態におけるサーバ140と同様に、取得部141、演算部142、出力部143、及び記憶部144としての機能を有する。
【0096】
記憶部144は、データTD2を記憶している。データTD2は、各使用者Mについて、マットレス110、ベッド250、及び枕260の設定D23の項目を有する。マットレス110の設定D23の項目は、各エアセルユニットU1、U2、U3、U4、U5、U6の硬さの設定値の項目を含む。ベッド250の設定D23の項目は、各ボトム251a、251b、251cの角度の設定値の項目を含む。枕260の設定D23の項目は、各エアセル261の高さの設定値の項目を含む。また、データTD2は、マットレス110、ベッド250、及び枕260の設定D23に対応する睡眠スコアD5の項目を有する。
【0097】
演算部142は、使用者Mの入力情報及び睡眠情報に基づいて、使用者Mのマットレス110、ベッド250、及び枕260の推奨設定D22を決定する。
具体的に本実施形態では、演算部142は、推奨設定D22を要求している使用者Mと同じカテゴリCAに属する使用者Mのマットレス110、ベッド250、及び枕260の設定D23うち、睡眠スコアD5が上位の設定D23を、推奨設定D22とする。出力部143は、推奨設定D22を、操作端末130上の補助アプリAP2に出力する。ただし、補助アプリは、ユーザ登録時に、マットレス及び枕の好みの硬さ等の好みの設定を取得し、出力部は、使用者の属性情報、好みの設定、及び睡眠情報に基づいた推奨設定を出力してもよい。また、出力部は、使用者の使用履歴に基づいた推奨設定を出力してもよい。
【0098】
次に、補助アプリAP2の自動運転モードの選択機能について説明する。
図12は、本実施形態における補助アプリの自動運転モードの選択画面を示す図である。
使用者Mは、補助アプリAP2上で、マットレス110、ベッド250、及び枕260の自動運転モードを有効にするか否かを選択できる。自動運転モードとは、検出部120の検出情報D4に応じて、マットレス110、ベッド250、及び枕260の設定を自動的に変更するモードである。
【0099】
例えば、検出部120は、入床、入眠、睡眠、覚醒、又は離床等の使用者Mの状態を検出する。検出部120は、本実施形態では、使用者Mの状態、体動、及び姿勢に基づきマットレス110、ベッド250、及び枕260をどのように動作させるかに関する動作設定を予め記憶している。検出部120は、予め記憶している動作設定の中から、検出した使用者Mの状態、体動、及び姿勢に応じた動作設定を選択する。検出部120は、マットレス110、ベッド250、及び枕260のそれぞれに、選択した動作設定を送信する。マットレス110、ベッド250、及び枕260の具体的な動作の例については、後述する。
【0100】
なお、マットレス、ベッド、及び枕のそれぞれが、予め動作設定を記憶していてもよい。この場合、マットレス、ベッド、及び枕の各制御部は、予め記憶している運転情報の中から、検出情報D4に対応する動作設定を選択し、選択した動作設定に基づき、各駆動部を制御する。
【0101】
また、サーバの記憶部が、動作設定を記憶してもよい。この場合、検出部は、検出情報をサーバに送信する。この場合、サーバの演算部は、動作設定の中から、検出情報に対応する動作設定を選択し、マットレス、ベッド、及び枕のそれぞれに送信する。
【0102】
次に、本実施形態に係る電動寝具システム200の動作を説明する。
図13は、本実施形態に係る電動寝具システムの動作を示すシーケンス図である。
なお、以下で説明する電動寝具システム200の動作は、一例である。電動寝具システムの各動作を行う構成要素、各動作のタイミング、及び動作の順番は、電動寝具システムの構成により変わり得る。
【0103】
使用者Mは、補助アプリAP2のレコメンド機能を参考にして、枕260、マットレス110、及びベッド250を設定したい場合、操作端末130上の補助アプリAPにログインする(工程S21)。
【0104】
次に、操作端末130は、サーバ240に使用者Mの識別情報D1a及び属性情報D1bを送信する(工程S22a)。ただし、操作端末は、識別情報のみを送信してもよい。
【0105】
次に、サーバ240の演算部142は、使用者Mの入力情報及び睡眠情報に基づき、枕260、マットレス110、及びベッド250の推奨設定D22を決定する(工程S22b)。
【0106】
次に、サーバ240の出力部143は、枕260、マットレス110、及びベッド250の推奨設定D22を、操作端末130に送信する(工程S22c)。
【0107】
次に、操作端末130上の補助アプリAP2は、枕260、マットレス110、及びベッド250の推奨設定D22を表示部131に表示し、使用者Mに枕260、マットレス110、及びベッド250の設定D23を決定させる(工程S23)。また、補助アプリAP2は、使用者Mに自動運転モード等のモードを有効にするか否かについて入力させる。以下では、自動運転モードが有効である例を説明する。ただし、使用者Mは、自動運転モードを無効にしてもよい。
【0108】
次に、補助アプリAP2は、枕260、マットレス110、及びベッド250の設定D23をサーバ240に送信する(工程S24a)。また、補助アプリAP2は、自動運転モードが有効である旨を含む使用者Mのモードについての入力結果をサーバ240に送信する。サーバ240の取得部141は、枕260、マットレス110、及びベッド250の設定D23が使用者Mの識別情報D1aに対応付くように、データTD2を更新する。
【0109】
次に、サーバ240の出力部143は、枕260、マットレス110、及びベッド250の設定D23を検出部120に送信する(工程S24b)。
【0110】
次に、検出部120は、枕260の設定D23を枕260に送信する(工程S24c)。また、検出部120は、マットレス110の設定D23をマットレス110に送信する。また、検出部120は、ベッド250の設定D23をベッド250に送信する。
【0111】
次に、枕260の制御部262bは、設定D23に基づき駆動部262aを制御して、各エアセル261の硬さを調整する(工程S25a)。また、マットレス110の制御部112bは、設定D23に基づき駆動部112aを制御して、各エアセルユニットU1、U2、U3、U4、U5、U6の硬さを調整する(工程S25b)。また、ベッド250の制御部252bは、設定D23に基づき駆動部252aを制御して、各ボトム251a、251b、251cの角度を調整する(工程S25c)。次に、使用者Mは、マットレス110に入床する。
【0112】
以降の工程では、自動運転モードが有効である場合、検出部120は、検出情報D4に応じた枕260の動作を設定し、枕260の動作設定を枕260に送信する(工程Sx2)。同様に、この場合、検出部120は、検出情報D4に応じたマットレス110の動作を設定、マットレス110の動作設定をマットレス110に送信する(工程Sx2)。同様に、この場合、検出部120は、検出情報D4に応じたベッド250の動作を設定し、ベッド250の動作設定をベッド250に送信する(工程Sx2)。
【0113】
枕260の制御部262bは、動作設定に応じて駆動部262aを制御して、各エアセル261の硬さを変更する(工程Sy1)。また、マットレス110の制御部112bは、動作設定に応じて駆動部112aを制御して、各エアセルユニットU1、U2、U3、U4、U5、U6の硬さを変更する(工程Sy2)。また、ベッド250の制御部252bは、動作設定に応じて駆動部252aを制御して、各ボトム251a、251b、251cの角度を変更する(工程Sy3)。
【0114】
以下、自動運転モードの制御の具体例を説明する。
例えば、使用者Mが入床してから所定時間経過しても覚醒したままであることを検出部120が検出した場合、枕260の制御部262bは、駆動部262aを制御して、枕260を柔らかくしてもよい。また、この場合、マットレス110の制御部112bは、駆動部112aを制御して、マットレス110を柔らかくしてもよい。また、この場合、ベッド250の制御部252bは、駆動部252aを制御して、背ボトム251aの角度を設定角度まで上げてもよい。設定角度は、特に限定されないが例えば10度以上である。これにより、使用者Mは入眠しやすくなる。なお、各制御部は、上記の制御を、使用者が覚醒しているか否かを問わず、使用者が入床したことを検出部120が検出してから所定時間経過したタイミングで行ってもよい。
【0115】
検出部120が使用者Mの入眠を検出した場合、マットレス110の制御部112bは、駆動部112aを制御して、マットレス110の硬さを元に戻してもよい。また、ベッド250の制御部252bは、駆動部252aを制御して、背ボトム251aの角度を元の角度に戻してもよい。また、枕260の制御部262bは、駆動部262aを制御して、枕260の硬さを元に戻してもよい。なお、各制御部は、元の設定に戻す制御を、検出部が使用者の入眠を検出した場合ではなく、体動が閾値以下であることを検出部が検出した場合に行ってもよい。
【0116】
また、例えば、所定時間内の使用者Mの体動が閾値以下であることを検出部120が検出した場合、枕260の制御部262bは、駆動部262aを制御して、枕260を硬くしてもよい。また、この場合、マットレス110の制御部112bは、駆動部112aを制御して、マットレス110を硬くしてもよい。これにより、使用者Mの体動数を増加させることができる。
【0117】
また、例えば、使用者Mが仰臥位であることを検出部120が検出した場合、マットレス110の駆動部112a、ベッド250の駆動部252a、及び枕260の駆動部262aが動作する。具体的には、マットレス110の制御部112bは、第1エアセルユニットU1が、第3エアセルユニットU3及び第4エアセルユニットU4よりも硬くなるように、駆動部112aを制御する。これにより、使用者Mの頭部が上がり、腰部や臀部がマットレス110に沈み込む。また、ベッド250の制御部252bは、背ボトム251aの角度が大きくなるように、駆動部252aを制御する。背ボトム251aの角度は、特に限定されないが、例えば30度である。この際、制御部262bは、背ボトム251aが低速で動くように、駆動部252aを制御する。これにより、使用者Mの背中が上がる。また、枕260の制御部262bは、枕260の高さが高くなるように、駆動部262aを制御する。これにより、使用者Mの頭部が上がる。また、枕260の制御部262bは、首側のエアセル261が頭側のエアセル261よりも高くなるように、駆動部262aを制御する。これにより、使用者Mの顎が上がる。
【0118】
また、使用者Mが側臥位であることを検出部120が検出した場合、マットレス110の駆動部112a及びベッド250の駆動部252aが動作し、枕260の駆動部262aは、動作しない。この場合、マットレス110の制御部112bは、仰臥位のときと同様に、第1エアセルユニットU1が、第3エアセルユニットU3及び第4エアセルユニットU4よりも硬くなるように、駆動部112aを制御する。この際、制御部112bは、第3エアセルユニットU3及び第4エアセルユニットU4の硬さが仰臥位の場合と比べて、硬くなるように駆動部112aを制御する。また、ベッド250の制御部252bは、仰臥位の場合と比べて、背ボトム251aの角度が小さくなるように、駆動部252aを制御する。背ボトム251aの角度は、特に限定されないが、例えば10度である。
【0119】
自動運転モードにおいて、各駆動部112a、252a、262aが動作することで、使用者Mが覚醒する可能性がある。これに対して、使用者Mの体動数、心拍数、又は呼吸数のうちの少なくとも1つが、動作前の平均値から閾値以上変化したことを検出部120が検出した場合、各駆動部112a、252a、262aは、動作を停止してもよい。これにより、使用者Mが覚醒することを抑制できる。
【0120】
各駆動部112a、252a、262aが動作を停止した場合、検出部120は、駆動部112a、252a、262aが動作を停止した旨を、サーバ240に送信してもよい。サーバ240は、推奨設定D22を出力する場合、自動運転モード中に動作が停止したタイミングにおけるマットレス110、ベッド250、及び枕260の設定を避けるように、推奨設定D22を決定してもよい。
【0121】
また、自動運転モードにおいて、検出部120が、使用者Mの体動数、心拍数、又は呼吸数のうちの少なくとも1つが、動作前の平均値から閾値以上変化しなくなったことを検出したとき、各駆動部112a、252a、262aは、動作を再開してもよい。自動運転モードにおいて、各駆動部112a、252a、262aの動作が停止した回数がある閾値を超える場合や、使用者Mが覚醒する頻度が閾値を超える場合、サーバ240は、自動運転モードを無効にすることを推奨してもよい。
【0122】
また、例えば、操作端末130の補助アプリAP2において、起床時刻が設定されていてもよい。この場合、補助アプリAP2は、時刻が起床時刻の間近である旨を、サーバ240に送信する(工程S26a)。次に、サーバ240は、時刻が起床時刻の間近である旨を検出部120に送信する(工程S26b)。工程S26bの後に、検出部120が使用者Mの体動が増加していることを検出した場合、検出部120は、起床前の状態に対応する動作設定を、枕260、マットレス110、及びベッド250のそれぞれに送信する(工程S26c)。
【0123】
次に、枕260の制御部262bは、動作設定に応じて駆動部262aを制御し、各エアセル261が硬くなるように調整する(工程Sz1)。また、マットレス110の制御部112bは、動作設定に応じて駆動部112aを制御し、各エアセルユニットU1、U2、U3、U4、U5、U6が硬くなるように調整する(工程Sz2)。これにより、使用者Mは寝返りし易くなる。ベッド250の制御部252bは、動作設定に応じて駆動部252aを制御し、背ボトム251aを動かし背上げする(工程Sz3)。これにより、使用者Mは起床し易くなる。
【0124】
以降の工程は、第1の実施形態に係る電動寝具システム100と同様である。なお、自動運転モードにおけるマットレス、ベッド、及び枕の設定の変更方法は、上記の方法に限定されない。
【0125】
以上説明したように、本実施形態に係る電動寝具システム200は、使用者Mの入力情報及び睡眠情報に基づいたマットレス110、ベッド250、及び枕260の推奨設定D22を提示する。そのため、使用者Mは、推奨設定D22を参考にして、マットレス110、ベッド250、及び枕260を容易に設定できる。また、使用者Mは、推奨設定D22を採用することで、質が高い睡眠が得られる可能性が高い。したがって、電動寝具システム200は、使用者Mに質が高い睡眠を提供できる。
【0126】
また、本実施形態に係る電動寝具システム200は、検出部120の検出情報D4に応じてマットレス110、ベッド250、及び枕260が動作可能である。これにより、電動寝具システム200は、使用者Mに質が高い睡眠を提供できる。
【0127】
なお、本実施形態では、補助アプリAPは、レコメンド機能を有していたが、補助アプリは、レコメンド機能を有していなくてもよい。
【0128】
<第3の実施形態>
次に、第3の実施形態について説明する。
図14は、本実施形態に係る電動寝具システムを示す概念図である。
図15は、本実施形態に係る補助アプリのいびき運転モードの選択画面を示す図である。
本実施形態に係る電動寝具システム300は、使用者Mが補助アプリAP3上でいびき運転モード(第2モード)を選択できる点が、第2の実施形態に係る電動寝具システム200と相違する。
なお、以下の説明においては、原則として、第2の実施形態との相違点のみを説明する。以下に説明する事項以外は、第2の実施形態と同様である。
【0129】
電動寝具システム300は、いびきを検出可能な検出部333を備える。検出部333は、例えば操作端末130に搭載されている。検出部333は、例えばマイクロフォンを含む。検出部333は、マイクロフォンが測定した音声の時間変化に基づき、使用者Mがいびきをかいているか否かを判定する。ただし、マットレス、ベッド、又は枕等が、いびきを検出する検出部を有していてもよい。
【0130】
図15に示すように、使用者Mは、補助アプリAP3上で、いびき運転モードを有効にするか否かを選択できる。いびき運転モードとは、検出部333が使用者Mのいびきを検出した場合に、いびきを抑制するように、枕260、マットレス110、及びベッド250の設定を自動的に変更するモードである。
【0131】
ただし、使用者Mは、補助アプリAP3上で、無呼吸運転モード、又は、いびき・無呼吸運転モードを有効にするか否かを選択可能であってもよい。無呼吸運転モードとは、検出部120が使用者Mの無呼吸状態を検出した場合に、使用者Mの無呼吸を抑制するように、枕260、マットレス110、及びベッド250が動作するモードである。また、いびき・無呼吸運転モードは、検出部333が使用者Mのいびきを検出した場合、又は、検出部120が使用者Mの無呼吸状態を検出した場合に、使用者Mのいびき又は無呼吸を抑制するように、枕260、マットレス110、及びベッド250が動作するモードである。以下では、いびき運転モードについて説明するが、いびき運転モードについても説明は、適宜、無呼吸運転モード、又は、いびき・無呼吸運転モードに置き換えてもよい。
【0132】
図14に示すように、使用者Mのいびきの発生を検出部333が検出した場合、補助アプリAP3は、いびきが発生した旨、及びマイクロフォンの測定結果を含むいびきの検出情報D36をサーバ340に送信する。また、使用者Mのいびきの停止を検出部333が検出した場合、補助アプリAP3は、いびきが停止した旨を含む検出情報D37をサーバ340に送信する。
【0133】
サーバ340は、第1の実施形態におけるサーバ140と同様に、取得部141、演算部142、出力部143、及び記憶部144としての機能を有する。
【0134】
演算部142は、いびきの検出情報D36に基づき、いびきの大きさ、いびきの回数(頻度)、及びいびき継続時間を算出する。具体的には、演算部142は、マイクロフォンが測定した音の時間変化の信号の振幅に基づき、いびきの大きさを算出する。また、演算部142は、所定時間内に、マイクロフォンが測定した音の時間変化の信号において、1回分のいびきに相当する音の波形が何個含まれているかに基づき、いびきの回数(頻度)を算出する。また、演算部142は、マイクロフォンが測定した音の時間変化の信号において、1回分のいびきに相当する音の波形が現れた時間に基づき、いびきの継続時間を算出する。
【0135】
演算部142は、算出したいびきの大きさ、いびきの回数(頻度)、及びいびき継続時間に基づき、いびきのレベルLVを判定する。以下では、いびきのレベルLVとして、レベル1と、レベル1よりいびきが悪化したレベル2と、レベル2よりいびきが悪化したレベル3と、がある例を説明する。ただし、いびきのレベルは、2つであってもよいし、4以上であってもよい。なお、補助アプリがいびきのレベルを判定してもよい。また、サーバ及び補助アプリは、いびきのレベルを判定しなくてもよい。
【0136】
出力部143は、いびきのレベルLVを検出部120に送信する。検出部120は、いびきのレベルLVに応じたマットレス110、ベッド250、及び枕260の動作設定を予め記憶している。検出部120は、記憶している動作設定の中から、いびきのレベルLVに応じたマットレス110、ベッド250、及び枕260の動作設定を選択する。いびきのレベルLVに応じて、枕260、マットレス110、及びベッド250のうちの少なくとも1つが動作する。枕260、マットレス110、及びベッド250の具体的な動作方法は、後述する。
【0137】
なお、マットレス、ベッド、及び枕のそれぞれが、予めいびきのレベルに応じた動作設定を記憶していてもよい。この場合、マットレス、ベッド、及び枕のそれぞれは、記憶している動作設定の中から、いびきのレベルに応じた動作設定を選択する。また、サーバが、予めいびきのレベルに応じた動作設定を記憶していてもよい。この場合、サーバは、記憶している動作設定の中から、算出したいびきのレベルに応じた動作設定を選択する。また、無呼吸運転モード、又は、いびき・無呼吸運転モードがある場合、サーバは、いびきと同様に、無呼吸のレベルを判定し、枕、マットレス、及びベッドは、無呼吸のレベルに応じて設定を動作してもよい。
【0138】
次に、本実施形態に係る電動寝具システム300の動作について説明する。
図16は、本実施形態に係る電動寝具システムの動作を示すシーケンス図である。
なお、以下で説明する電動寝具システム200の動作は、一例である。電動寝具システムの各動作を行う構成要素、各動作のタイミング、及び動作の順番は、電動寝具システムの構成により変わり得る。
【0139】
サーバ340から推奨設定D22を受信した後、補助アプリAP3は、推奨設定D22を表示部131に表示し、使用者Mに枕260、マットレス110、及びベッド250の設定D23を決定させる(工程S33)。また、補助アプリAP3は、使用者Mに自動運転モード、及びいびき運転モードを有効にするか否かについて入力させる。以下では、自動運転モード及びいびき運転モードの両方が有効である例を説明する。ただし、使用者Mは、自動運転モード又はいびき運転モードを無効にしてもよい。
【0140】
次に、補助アプリAP3は、枕260、マットレス110、及びベッド250の設定D23をサーバ340に送信する(工程S34a)。また、補助アプリAP3は、自動運転モード及びいびき運転モードが有効である旨を含む使用者Mのモードについての入力結果をサーバ340に送信する。サーバ340の取得部141は、枕260、マットレス110、及びベッド250の設定D23が使用者Mの識別情報D1aに対応付くように、データTD2を更新する。
【0141】
次に、サーバ340は、枕260、マットレス110、及びベッド250の設定D23、並びに、自動運転モード及びいびき運転モードが有効である旨を、検出部120に送信する(工程S34b)。
【0142】
次に、検出部120は、枕260の設定D23を枕260に送信する(工程S34c)。また、検出部120は、マットレス110の設定D23をマットレス110に送信する。また、検出部120は、ベッド250の設定D23をベッド250に送信する。
【0143】
次に、枕260の制御部262bは、設定D23に基づき駆動部262aを制御して、各エアセル261の硬さを調整する(工程S25a)。また、マットレス110の制御部112bは、設定D23に基づき駆動部112aを制御して、各エアセルユニットU1、U2、U3、U4、U5、U6の硬さを調整する(工程S25b)。また、ベッド250の制御部252bは、設定D23に基づき駆動部252aを制御して、各ボトム251a、251b、251cの角度を調整する(工程S25c)。次に、使用者Mは、マットレス110に入床する。
【0144】
以降の工程では、電動寝具システム300は、基本的に自動運転モードとなる。自動運転モード中に使用者Mがいびきをかいた場合、検出部333は、使用者Mのいびきの発生を検出する。この場合、補助アプリAP3は、いびきの検出情報D36を、サーバ340に送信する(工程S36a)。
【0145】
次に、サーバ340の演算部142は、いびきの検出情報D36に基づき、いびきのレベルLVを判定する(工程S36b)。次に、サーバ340の出力部143は、検出部120に自動運転モードからいびき運転モードに切り替えるように指示する信号を送信する(工程S36c)。また、サーバ340の出力部143は、いびきのレベルLVを検出部120に送信する。検出部120が受信したいびきのレベルLVに応じて、枕260の駆動部262a、マットレス110の駆動部112a、及びベッド250の駆動部252aのうちの少なくとも1つが動作する。
【0146】
例えば、いびきのレベルLVがレベル1の場合、いびきを抑制するように枕260の駆動部262aが動作する(工程S37a)。例えば、枕260の制御部262bは、枕の高さが変更前よりも高くなるように、駆動部262aを制御する。また、いびきのレベルLVがレベル2の場合、いびきを抑制するようにマットレス110の駆動部112aが動作する(工程S37b)。例えば、マットレス110の制御部112bは、第2エアセルユニットU2及び第3エアセルユニットの高さが変更前よりも高くなるように、駆動部112aを制御する。また、いびきのレベルLVがレベル3の場合、いびきを抑制するようにベッド250の駆動部252aが動作する(工程S37c)。例えば、ベッド250の制御部252bは、背ボトム251aの角度が変更前よりも大きくなるように駆動部252aを制御する。
【0147】
使用者Mのいびきが停止した場合、検出部333は、使用者Mのいびきの停止を検出する。この場合、補助アプリAP3は、いびき停止の検出情報D37を、サーバ340に送信する(工程S38a)。次に、サーバ340の出力部143は、検出部120にいびき運転モードを停止し、自動運転モードに切り替えるように指示する(工程S38b)。次に、検出部120は、マットレス110、枕260、及びベッド250に、いびき運転モードを停止し、自動運転モードに切り替えるように指示する(工程S38c)。
【0148】
以上説明したように、本実施形態に係る電動寝具システム300では、使用者Mは、補助アプリAP3において、いびき運転モードを有効にするか否かを選択できる。いびき運転モードが有効である場合、使用者Mのいびきを検出部333が検出したときに、マットレス110、ベッド250、及び枕260のうちの少なくとも1つが、使用者Mのいびきを抑制するように、設定を自動的に変更する。そのため、使用者Mがいびきをかくことを抑制できる。これにより、電動寝具システム300は、使用者Mに質が高い睡眠を提供できる。
【0149】
また、電動寝具システム300は、複数の使用者Mのうちの一の使用者Mについて自動運転モードといびき運転モードのいずれも有効に設定された場合、一の使用者Mのいびきの検出情報D36を取得するといびき運転モードを自動運転モードに対して優先する。そのため、使用者Mがいびきをかくことを抑制できる。これにより、電動寝具システム300は、使用者Mに質が高い睡眠を提供できる。
【0150】
また、電動寝具システム300は、寝具として、マットレス110、ベッド250、及び枕260のうちの少なくとも2つを含む。そして、電動寝具システム300は、自動運転モードである場合、各使用者Mの状態に基づき、少なくとも2つの寝具の設定を自動で変更する。また、電動寝具システム300は、いびき運転モードである場合、各使用者Mのいびきの検出情報D36に基づきマットレス110、ベッド250、及び枕260のうちのいずれか1つの寝具の設定を自動で変更する。そのため、電動寝具システム300は、自動運転モードでは、2つの寝具の設定を変更することにより、使用者Mの姿勢を変更できる。また、電動寝具システム300は、いびき運転モードでは、1つの寝具の設定を変更することにより、使用者Mが覚醒することを抑制できる。
【0151】
また、電動寝具システム300は、いびき運転モードである場合、各使用者Mのいびきの検出情報D36に基づき、いびきのレベルLVを判定し、いびきのレベルLVに応じてマットレス110、ベッド250、及び枕260の設定を自動的に変更する。そのため、電動寝具システム300は、使用者Mのいびきを効率的に抑制できる。
【0152】
<変形例>
次に、第3の実施形態の変形例を説明する。
図17は、本変形例における補助アプリのユーザ登録画面を示す図である。
操作端末130上の補助アプリAP4は、ユーザ登録時に、睡眠情報として、使用者Mの睡眠時の特徴情報D41dを更に取得してもよい。使用者Mの睡眠時の特徴情報D41dとしては、例えばいびきのかきやすさ等が挙げられる。補助アプリAP4は、例えば、使用者Mに、「寝つきが悪い」、「途中で何度も目が覚める」、「眠った満足感がない」、「いびきをかく」等の項目に当てはまるか否かを入力させることで、睡眠時の特徴情報D41dを取得する。
【0153】
自動運転モード又はいびき運転モードにおいて、マットレス110、ベッド250、及び枕260は、睡眠時の特徴情報D41dに応じて設定の変更量を変えてもよい。具体的には、いびきをかきやすい使用者Mについては、マットレス110の制御部112bは、マットレス110の硬さの変更量を大きくしてもよい。同様に、ベッド250の制御部252bは、ボトム251a、251b、251cの角度の変更量を大きくしてもよい。同様に、枕260の制御部262bは、各エアセル261の硬さの変更量を大きくしてもよい。
【0154】
また、睡眠時の特徴情報は、補助アプリがユーザ登録時に取得しなくてもよい。具体的には、サーバが、検出部が取得した生体情報に基づき、使用者の睡眠時の特徴を推定してもよい。また、サーバが、属性情報に含まれるボディマス指数に基づいて、使用者の睡眠時の特徴を推定してもよい。
【0155】
実施形態によれば、質の高い睡眠を提供できる電動寝具システムが提供できる。
【0156】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0157】
100、200、300:電動寝具システム
110 :マットレス
111 :エアセル
112a :駆動部
112b :制御部
120 :検出部
130 :操作端末
140、240、340:サーバ
250 :ベッド
251a :背ボトム
251b :膝ボトム
251c :脚ボトム
252a :駆動部
252b :制御部
260 :枕
261 :エアセル
262a :駆動部
262b :制御部
333 :検出部
AP、AP2、AP3、AP4:補助アプリ
CA :カテゴリ
D1b :属性情報
D2、D22:推奨設定
D3、D23:設定
D5 :睡眠スコア
M :使用者
LV :レベル
TD、TD2:データ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17