(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-27
(45)【発行日】2023-12-05
(54)【発明の名称】モジュール式コンテナアクセスステーション
(51)【国際特許分類】
B65G 1/00 20060101AFI20231128BHJP
B65G 1/137 20060101ALI20231128BHJP
【FI】
B65G1/00 501H
B65G1/137 G
(21)【出願番号】P 2021573188
(86)(22)【出願日】2019-10-16
(86)【国際出願番号】 EP2019078107
(87)【国際公開番号】W WO2020249244
(87)【国際公開日】2020-12-17
【審査請求日】2022-08-30
(31)【優先権主張番号】PCT/EP2019/065204
(32)【優先日】2019-06-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】513044245
【氏名又は名称】オートストアー テクノロジー アーエス
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】アウストルハイム, トロンド
(72)【発明者】
【氏名】ヤルデヴィーク, エイスタイン
(72)【発明者】
【氏名】ファゲルランド, イングヴァル
【審査官】森林 宏和
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/233886(WO,A1)
【文献】特開2018-070369(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 1/00 - 1/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のアクセス地点(65)をもたらすように構成されるコンテナアクセスステーション(60)であって、各アクセス地点(65)へのアクセスが、前記コンテナアクセスステーション(60)の上側作業表面を通して、前記アクセス地点(65)に送達された下層コンテナ(70、106)まで可能にされ得、
前記コンテナアクセスステーション(60)は、1つ以上の作業表面区分
をさらに備え、各作業表面区分は、アクセスパネル
および閉塞パネル
のうちのいずれか一方であり、各
1つの作業表面区分は、
当該1つの作業表面区分が
前記複数のアクセス地点(65)のうちのいずれかにおいて前記コンテナアクセスステーション(60)の一部として装着されることを可能にするための共通取付構成を有
し、
前記コンテナアクセスステーション(60)は、送達レール(50)を備える送達システム(140)内にあり、前記送達レール(50)は、少なくとも第1のセットの平行レールおよび少なくとも第2のセットの平行レールを備え、前記少なくとも第1のセットの平行レールおよび前記少なくとも第2のセットの平行レールはともに、送達グリッドセル(52)の送達グリッド(51)を画定し、
前記送達グリッド(51)は、前記コンテナアクセスステーションの中に延在し、前記アクセス地点(65)における遠隔動作型送達車両(30)のための1つ以上の送達グリッドセル(52)、および前記アクセス地点(65)の前記1つ以上の送達グリッドセル(52)に隣接する複数の送達グリッドセル(52)を提供する、コンテナアクセスステーション。
【請求項2】
前記1つ以上の作業表面区分は、作業表面区分の行として提供される、請求項1に記載のコンテナアクセスステーション。
【請求項3】
前記コンテナアクセスステーション(60)は、各作業表面区分を下方から支持するように配列される上部表面支持構造(68)を備える、請求項1または2に記載のコンテナアクセスステーション。
【請求項4】
前記上部表面支持構造(68)は、前記作業表面区分の外周を支持するレールおよび/またはバーを備える、請求項3に記載のコンテナアクセスステーション。
【請求項5】
前記アクセスパネル(67)は、可動部品に電力を提供しおよび/または前記可動部品の制御を提供するための電気コネクタおよび/または制御コネクタの一部を備える、請求項1~4のいずれか1項に記載のコンテナアクセスステーション。
【請求項6】
前記アクセスパネル(67)は、自動化されたシャッタを具備するアクセス開口部(63)を備え、前記自動化されたシャッタは、開放して、前記コンテナアクセスステーションの前記上側作業表面内の前記アクセス地点の真下にある前記コンテナアクセスステーション内に送達された前記下層コンテナへのアクセスを提供することができる、請求項1~5のいずれか1項に記載のコンテナアクセスステーション。
【請求項7】
前記自動化されたシャッタは、所定の条件が満たされた場合に限り開放し、それによって、前記アクセス開口部(63)を通した前記コンテナ(70、106)へのアクセスを可能にするように配列される引っ込み可能なカバー(78)である、請求項6に記載のコンテナアクセスステーション。
【請求項8】
請求項1~7に記載のコンテナアクセスステーションを備える送達システム(140)であって、
前記送達システム(140)は、
-水平面(P1)内に配列され第1の方向(X)に延在する少なくとも第1のセットの平行レールと、前記水平面(P1)内に配列され前記第1の方向(X)に対して直交する第2の方向(Y)に延在する少なくとも第2のセットの平行レールとを備える送達レール(50)であって、前記少なくとも第1および第2のセットのレールはともに、送達グリッドセル(52)の送達グリッド(51)を画定する、送達レール(50)と、
-格納コンテナ(16)を搬送し、前記コンテナアクセスステーション(60)へ/から前記格納コンテナ(106)を輸送するために前記送達レール(50)上で動作するために適合される送達車両(30)と
を備え
、
前記複数の送達グリッドセル(52)を介した前記遠隔動作型送達車両(30)のための前記アクセス地点(65)へのおよび/または前記アクセス地点(65)からの1つを上回る経路が存在するようになっている、送達システム(140)。
【請求項9】
前記送達システム(140)は、前記送達車両を前記アクセス地点(65)における前記送達グリッド(51)に係止するために配列される係止デバイスを備える、請求項
8に記載の送達システム(140)。
【請求項10】
請求項7に記載のコンテナアクセスステーションを備える送達システム(140)であって、前記送達システム(140)は、
-水平面(P1)内に配列され第1の方向(X)に延在する少なくとも第1のセットの平行レールと、前記水平面(P1)内に配列され前記第1の方向(X)に対して直交する第2の方向(Y)に延在する少なくとも第2のセットの平行レールとを備える送達レール(50)であって、前記少なくとも第1および第2のセットのレールはともに、送達グリッドセル(52)の送達グリッド(51)を画定する、送達レール(50)と、
-格納コンテナ(16)を搬送し、前記コンテナアクセスステーション(60)へ/から前記格納コンテナ(106)を輸送するために前記送達レール(50)上で動作するために適合される送達車両(30)と
を備え、前記送達システム(140)は、前記送達車両を前記アクセス地点(65)における前記送達グリッド(51)に係止するために配列される係止デバイスを備え、1つ以上のセンサが、係止位置内の送達車両(30)を検出するように配列され、1つ以上のセンサが、前記引っ込み可能なカバー(78)の位置を位置合わせするように配列される
、送達システム(140)。
【請求項11】
制御システムが、前記1つ以上のセンサから情報を受信し、前記送達車両(30)が前記アクセス地点(65)において係止されたときに限り前記引っ込み可能なカバーを開放するように動作させる、請求項
10に記載の送達システム(140)。
【請求項12】
請求項1-7のいずれか1項に記載のコンテナアクセスステーションを再構築する方法であって、
前記1つ以上の作業表面区分は、第1の作業表面区分を含み、前記第1の作業表面区分は、前記アクセスパネル(67)および前記閉塞パネル(66)のうちのいずれか一方であり、前記方法は、
(1)前記第1の
作業表面区分を前記コンテナアクセスステーション(60)の
上部表面支持構造に固着させる取付手段を解放または除去することによって、前記第1の
作業表面区分を係止解除するステップと、
(2)前記第1の
作業表面区分を
前記アクセスパネル(67)および前記閉塞パネル(66)のうちの他方と置換するステップと、
(3)前記取付手段によって、前記第
1の
作業表面
区分を前記コンテナアクセスステーション(60)の
前記上部表面支持構造に係止するステップと、
(4)制御システムを更新し、新しいアクセス地点が前記第
1の
作業表面
区分の下方に提供されているかまたは前記第
1の
作業表面
区分の下方で閉鎖されていることを把握するステップと
を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のアクセス地点をもたらすように構成されるモジュール式コンテナアクセスステーションに関し、ステーションは、1つ以上の作業表面区分を備え、各作業表面区分は、アクセスパネルまたは閉塞パネルのいずれかが、複数のアクセス地点のうちのいずれかにおいてコンテナアクセスステーションの一部として装着されることを可能にするための、共通取付構成を有する。本発明はまた、モジュール式コンテナアクセスステーションを備える送達システムも対象とする。
【背景技術】
【0002】
図1Aおよび
図1Cは、骨格構造100を伴う典型的な先行技術の自動化された格納および回収システム1を開示する。
図1Bおよび
図1Dは、それぞれ、
図1Aおよび
図1Cに開示されるシステム1を動作させる先行技術のコンテナ荷役車両101を開示する。
【0003】
骨格構造100は、複数の直立部材102と、随意に、直立部材102を支持する複数の水平部材103とを備える。部材102、103は、典型的には、金属、例えば、押出アルミニウムプロファイルから成り得る。
【0004】
骨格構造100は、行で配列された格納カラム105を備える格納グリッド104を画定し、容器としても公知である格納コンテナ106の格納カラム105が、相互の上に積み重ねられてスタック107を形成する。各格納コンテナ106は、典型的には、複数の製品アイテム(図示せず)を保持し得、格納コンテナ106内の製品アイテムは、用途に応じて、同じであることもあるし、異なる製品タイプであることもある。
【0005】
格納グリッド104は、スタック107内での格納コンテナ106の水平移動を防止し、格納コンテナ106の垂直移動を誘導するが、通常は、スタックされると、格納コンテナ106を別様に支持することはない。自動化された格納および回収システム1は、格納庫104の上部にわたってグリッドパターンで配列されたレールシステム108を備え、そのレールシステム108上では、(
図1Bおよび
図1Dに例示されるような)複数のコンテナ荷役車両200、300が、格納コンテナ106を格納カラム105から上昇させ、格納コンテナ106を格納カラム105の中に降下させるように、また、格納コンテナ106を格納カラム105の上方で輸送するように動作させられる。グリッドパターンを構成するグリッドセル122のうちの1つの水平範囲が、
図1Aおよび
図1Cにおいて太線でマーキングされている。
【0006】
各グリッドセル122は、典型的に30~150cmの間隔内にある幅と、典型的に50~200cmの間隔内にある長さとを有する。各グリッド開口部115は、レール110、111の水平範囲に起因して、典型的にグリッドセル122の幅および長さより2~10cm小さい幅および長さを有する。
【0007】
レールシステム108は、フレーム構造100の上部にわたって第1の方向Xにおけるコンテナ荷役車両200、300の移動を誘導するように配列された第1のセットの平行レール110と、第1の方向Xに対して直角である第2の方向Yにおけるコンテナ荷役車両200、300の移動を誘導するための、第1のセットのレール110に対して直角に配列された第2のセットの平行レール111とを備える。このように、レールシステム108は、グリッドカラムを画定し、その上方で、コンテナ荷役車両200、300は、格納カラム105の上方を、すなわち、水平なX-Y平面に対して平行である平面において、側方に移動することができる。
【0008】
各々の先行技術のコンテナ荷役車両200、300は、車体と、8つの車輪の車輪配列201、301とを備え、4つの車輪の第1のセットが、コンテナ荷役車両200、300のX方向における側方移動を可能にし、残りの4つの車輪の第2のセットが、Y方向における側方移動を可能にする。車輪配列における車輪の一方または両方のセットは、車輪の第1のセットおよび/または車輪の第2のセットがどの時点においてもレール110、111のそれぞれのセットと係合されることができるように、持ち上げられ、降下させられることができる。
【0009】
各々の先行技術のコンテナ荷役車両200、300はまた、格納コンテナ106の垂直輸送のため、例えば、格納コンテナ106を格納カラム105から上昇させ、格納コンテナ106を格納カラム105の中に降下させるための、持ち上げデバイス(図示せず)も備える。持ち上げデバイスは、格納コンテナ106に係合するように適合される1つ以上の把持/係合デバイス(図示せず)を備え、把持/係合デバイスは、車両201、301に対する把持/係合デバイスの位置が第1の方向Xおよび第2の方向Yに直交する第3の方向Zにおいて調節されることができるように、車両201、301から降下させられることができる。
【0010】
従来、また、この用途の目的のために、Z=1は、グリッド104の最も上の層、すなわち、レールシステム108の直下にある層を識別し、Z=2は、レールシステム108の下方の第2の層を識別し、Z=3は、第3の層を識別する等となる。
図1Aおよび
図1Cに開示される例示的な先行技術のグリッド104では、Z=8が、グリッド104の最も下の底部層を識別する。その結果、例として、かつ
図1Aおよび
図1Dに示されるデカルト座標系X、Y、Zを使用すると、
図1Aにおいて106’として識別される格納コンテナは、グリッド場所またはセルX=10、Y=2、Z=3を占有すると言える。コンテナ荷役車両101は、層Z=0内を進行すると言え、各グリッドカラムは、そのXおよびY座標によって識別されることができる。
【0011】
各コンテナ荷役車両200は、レールシステム108にわたって格納コンテナ106を輸送するとき、格納コンテナ106を受け取り、収容するための、格納コンパートメントまたは空間(図示せず)を備える。格納空間は、例えば、第WO2014/090684A1号(その内容は、参照することによって本明細書に援用される)に説明されているように、車体内の中心に配列される空洞を備え得る。
【0012】
代替として、コンテナ荷役車両300は、第NO317366号(その内容もまた、参照することによって本明細書に援用される)に説明されているように、片持ち梁構築物を有し得る。
【0013】
コンテナ荷役車両200は、例えば、第WO2015/193278A1号(その内容は、参照することによって本明細書に援用される)に説明されているように、フットプリント、すなわち、概してグリッドセル122の側方範囲、すなわちグリッドセル122のXおよびY方向における範囲に等しい、XおよびY方向におけるある範囲を有し得る。本明細書において使用される用語「側方」は、「水平」を意味し得る。
【0014】
代替として、コンテナ荷役車両200は、例えば、第WO2014/090684A1号に開示されているように、グリッドカラム105の側方範囲(それによって画定される側方面積)より大きいフットプリントを有し得る。
【0015】
レールシステム108は、
図2Aに示されるように、単一レールシステムであり得る。代替として、レールシステム108は、
図2Bに示されるように、二重レールシステムであり、したがって、概して、グリッドカラム112によって画定される側方面積に対応するフットプリントを有するコンテナ荷役車両201が、別のコンテナ荷役車両200がその行と近隣のグリッドカラムの上方に位置付けられる場合でも、グリッドカラムの行に沿って進行することを可能にし得る。単一レールシステムおよび二重レールシステムの両方、または単一レールシステム108における単一レール配列と二重レール配列とを備える組み合わせが、複数の長方形と、均一なグリッド場所またはグリッドセル122とを備える水平面P内でグリッドパターンを形成し、各グリッドセル122は、第1のレール110の一対のレール110a、110bおよび第2のセットのレール111の一対のレール111a、111bによって分界されているグリッド開口部115を備える。
図2Bでは、グリッドセル122は、破線が付けられたボックスによって示される。
【0016】
その結果、レール110aおよび110bが、X方向に走るグリッドセルの平行な行を画定する対のレールを形成し、レール111aおよび111bが、Y方向に走るグリッドセルの平行な行を画定する対のレールを形成する。
【0017】
図2Cに示されるように、各グリッドセル122は、典型的に30~150cmの間隔内にある幅W
cと、典型的に50~200cmの間隔内にあるL
cとを有する。各グリッド開口部115は、典型的にグリッドセル122の幅W
cおよび長さL
cより2~10cm小さい幅W
oおよび長さL
oを有する。
【0018】
XおよびY方向において、近隣のグリッドセルが、それらの間に空間が存在しないように相互と接触して配列される。
【0019】
格納グリッド104では、グリッドカラムの大部分が、格納カラム105、すなわち、格納コンテナ106がスタック107内に格納されるグリッドカラム105である。しかしながら、グリッド104は、少なくとも1つのグリッドカラムであって、通常は格納コンテナ106を格納するために使用されないが、格納コンテナ106がグリッド104の外側からアクセスされるかまたはグリッド104から外にもしくはその中に移送されることができる第2の場所(図示せず)に輸送されることができるように、コンテナ荷役車両200、300が格納コンテナ106を積み降ろしおよび/または積み込むことができる場所を備える、少なくとも1つのグリッドカラムを有する。当技術分野では、そのような場所は、通常、「ポート」と称され、ポートが位置するグリッドカラムは、「送達カラム」119、120と称され得る。コンテナ荷役車両の積み降ろしおよび積み込みポートは、「送達カラムの上側ポート」119、120と称される。一方、送達カラムの反対端部は、「送達カラムの下側ポート」と称される。
【0020】
図1Aおよび
図1Cの格納グリッド104は、2つの送達カラム119および120を備える。第1の送達カラム119は、例えば、コンテナ荷役車両200、300が送達カラム119を通してさらにアクセスステーションまたは移送ステーションに輸送されるべき格納コンテナ106を積み降ろすことができる専用の積み降ろしポートを備え得、第2の送達カラム120は、コンテナ荷役車両200、300が送達カラム120を通してアクセスステーションまたは移送ステーションから輸送された格納コンテナ106を積み込むことができる専用の積み込みポートを備え得る。第1および第2の送達カラムのポートの各々は、格納コンテナの積み込みおよび積み降ろしの両方のために好適なポートを備え得る。
【0021】
図1Aに開示されるグリッド104内に格納される格納コンテナ106がアクセスされるべきとき、コンテナ荷役車両200、300のうちの一方が、標的格納コンテナ106をグリッド104内のその位置から回収し、標的格納コンテナ106を送達カラム119に、または送達カラム119を通して輸送するように命令される。この動作は、コンテナ荷役車両200、300を、標的格納コンテナ106が位置付けられる格納カラム105の上方のグリッド場所に移動させることと、コンテナ荷役車両の持ち上げデバイス(図示せず)を使用して、格納カラム105から格納コンテナ106を回収することと、格納コンテナ106を送達カラム119に輸送することとを伴う。
【0022】
標的格納コンテナ106がスタック107内の深部に位置する場合、すなわち、1つまたは複数の他の格納コンテナが標的格納コンテナ106の上方に位置付けられる場合、動作はまた、標的格納コンテナ106を格納カラム105から持ち上げることに先立って、上方に位置付けられる格納コンテナを一時的に移動させることも伴う。時として当技術分野において「掘り出し」と称されるこのステップは、送達カラムに標的格納コンテナ106を輸送するために続いて使用される同一のコンテナ荷役車両200、300を用いて、または1つもしくは複数の他の協働するコンテナ荷役車両200、300を用いて実施され得る。代替として、または加えて、自動化された格納および回収システム1は、特に格納カラム105から格納コンテナ106を一時的に除去するタスクに専用であるコンテナ荷役車両200、300を有し得る。標的格納コンテナ106が格納カラム105から除去されると、一時的に除去された格納コンテナは、元の格納カラム105の中に再度位置付けられることができる。しかしながら、除去された格納コンテナは、代替として、他の格納カラム105に再配置され得る。
【0023】
格納コンテナ106がグリッド104内に格納されるべきとき、コンテナ荷役車両200、300のうちの1つが、送達カラム120から格納コンテナ106を積み込み、これを、格納されるべき格納カラム105の上方のグリッド場所に輸送するように命令される。格納カラムスタック107内の標的位置またはその上方に位置付けられる任意の格納コンテナが除去された後、コンテナ荷役車両200、300は、所望の位置に格納コンテナ106を位置付ける。除去された格納コンテナは、次いで、格納カラム105の中に戻るように降下させられることもあるし、または他の格納カラム105に再配置されることもある。
【0024】
コンテナアクセスステーションは、典型的に、製品アイテムが格納コンテナ106から除去されるかまたはその中に位置付けられるピッキングステーションまたは備蓄ステーションであり得る。ピッキングステーションまたは備蓄ステーションでは、格納コンテナ106は、通常、決して自動化された格納および回収システム1から除去されないが、いったんアクセスされると、格納グリッド104の中に戻される。格納グリッド104の外または中への格納コンテナの移送のために、送達カラムの中に、下側ポートも提供され、そのような下側ポートは、例えば、格納コンテナ106を別の格納設備に(例えば、別の格納グリッドに)、直接輸送車両(例えば、電車もしくは大型トラック)に、または生産設備に移送するためのものである。
【0025】
コンテナアクセスステーションは、送達カラムの下側ポートの下方に配列される送達システム内に提供され得る。送達システムは、送達カラムの下側ポートとコンテナアクセスステーションとの間でコンテナを搬送するための車両またはキャリアを備え得る。
【0026】
コンテナアクセスステーションは、キャビネットであり得、キャビネットは、その上に開口部を備え、その開口部を通して、格納コンテナ内の内容物へのアクセスが提供され得る。非常に多くの場合、コンテナアクセスステーションは、特定のピッキングステーションに対して事前に設計され、それに合うように作製される。コンテナアクセスステーションを変化するニーズに対して変更または適合させる可能性は、存在しないか、または殆ど存在しない。
【0027】
したがって、本発明の目的は、格納および回収システムの変化するニーズに適するように容易に改造されることができるコンテナアクセスステーションを提供することである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0028】
【文献】国際公開第2014/090684号
【文献】国際公開第2015/193278号
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0029】
本発明は、複数のアクセス地点をもたらすように構成されているコンテナアクセスステーションを対象とし、各アクセス地点へのアクセスが、コンテナアクセスステーションの上側作業表面を通して、アクセス地点に送達された下層コンテナまで可能にされ得る。
【0030】
作業表面は、1つ以上の作業表面区分によって提供され、各作業表面区分は、アクセスパネルまたは閉塞パネルのいずれかが複数のアクセス地点のうちのいずれかにおいてコンテナアクセスステーションの一部として装着されることを可能にするための共通取付構成を有する。
【0031】
コンテナアクセスステーションは、人間オペレータまたはロボットオペレータ(例えば、ピッカー)と、格納コンテナを人間オペレータまたはロボットオペレータに送達するコンテナ荷役車両との間にインターフェースを提供するために、上記に説明される自動化された格納および回収システム内で使用され得る。
【0032】
コンテナアクセスステーションは、キャビネット、または上に支持される作業表面を伴う構造であり得る。作業表面は、1つ以上の置換可能な作業表面区分によって提供される。
【0033】
作業表面区分は、作業表面区分を通したアクセスを制限する閉塞パネルであることもあるし、または作業表面区分を通したアクセスを可能にするアクセスパネルであることもある。
【0034】
コンテナアクセスステーションは、作業表面区分の複数の行を伴って製造され得る。各表面区分は、最初は、閉塞パネルであり得る。コンテナアクセスステーションは、格納コンテナへのアクセスが望ましい場所内で、閉塞パネルのうちのいずれかをアクセスパネルと置換することによって、格納および回収グリッドに容易に適合され得る。
【0035】
コンテナアクセスステーションは、1つのアクセス地点へのアクセスが1つのアクセス地点の上方に提供されているアクセスパネルを通して可能にされ得る複数のアクセス地点をもたらすように構成される。
【0036】
逆に、アクセス地点へのアクセスがもはや望ましくなくなるか、または必要とされなくなった場合、アクセスパネルは、閉塞パネルと置換され得る。
【0037】
コンテナアクセスステーションは、例えば、上に支持される壁または壁構造を伴う作業表面区分の4つの行を備える標準的モジュ-ルとして工場から送達され得る。作業表面区分の各々は、下層のアクセス地点へのアクセスが要求される場合に除去されアクセスパネルと置換されることができる閉塞パネルであり得る。後により多くのアクセス地点へのアクセスが要求される場合、別の閉塞パネルが、アクセスパネルと置換され得る。
【0038】
解決策はまた、それとは逆にも作用する。アクセス地点へのアクセスがもはや要求されない場合、アクセスパネルは、閉塞パネルと置換され得る。
【0039】
各作業表面区分は、アクセスパネルまたは閉塞パネルのいずれかが複数のアクセス地点のうちのいずれかにおいてコンテナアクセスステーションの一部として装着されることを可能にするための共通取付構成を備える。
【0040】
アクセスパネルおよび閉塞パネルの各々が、同一のサイズと、長方形形状とを有することが、望ましくあり得る。アクセスパネル(単数または複数)および閉塞パネル(単数または複数)は、同一の下層の構造に装着され、それらが所望されるようにかつ所望されるときに(最小限の労力を用いて)交換可能であることを可能にすることができるように、実質的に同様または同じ周縁構成を有し得る。
【0041】
作業表面区分(アクセスパネルおよび閉塞パネル)は、コンテナアクセスステーションの上部において提供されるレールまたはバーを備える上部表面支持構造によって、それらの外周において支持され得る。
【0042】
上部表面支持構造は、作業表面区分が容易に上部表面支持構造上に設置されることができるように、かつ上部表面支持構造が作業表面区分の各々の外周を支持するように、長方形形状を有し得る。
【0043】
作業表面区分は、以下の取付手段、すなわち、釘、ねじ、ボルト、固着ピン、クリップ、挟持機構、簡易脱着機構、磁石、Velcro(登録商標)のうちの少なくともいずれか1つによって、または摩擦によって、支持構造に取り付けられ得る。
【0044】
アクセスパネルは、可動部品に電力を提供するため、および/または可動部品の制御を提供するための電気コネクタおよび/または制御コネクタの一部を備え得る。アクセスパネルは、可動部品を動作させ、および/または制御するためのモータを備え得る。可動部品は、電気的に、または空気圧によって、動作および/または制御され得る。
【0045】
アクセスパネルは、自動化されたシャッタを具備するアクセス開口部を備え得、自動化されたシャッタは、開放し、コンテナアクセスステーションの上側作業表面内のアクセス地点の真下にあるコンテナアクセスステーション内に送達された下層コンテナへのアクセスを提供することができる。
【0046】
自動化されたシャッタは、所定の条件が満たされた場合に限り開放し、それによって、アクセス開口部を通したコンテナへのアクセスを可能にするように配列される引っ込み可能なカバーである。
【0047】
本発明はまた、上記に説明されるようなものによるコンテナアクセスステーションを備える送達システムにも関する。
【0048】
送達システムは、
-水平面(P1)内に配列され第1の方向(X)に延在する少なくとも第1のセットの平行レールと、水平面(P1)内に配列され第1の方向(X)に対して直交する第2の方向(Y)において延在する少なくとも第2のセットの平行レールとを備える送達レールであって、少なくとも第1および第2のセットのレールは、送達グリッドセルの送達グリッドをともに画定する、送達レールと、
-格納コンテナを搬送し、コンテナアクセスステーションに/から格納コンテナを輸送するために送達レール上で動作するために適合される送達車両と
を備え、送達グリッドは、各アクセス地点へのアクセスがコンテナアクセスステーションの上側作業表面を通して可能にされ得る1つ以上のアクセス地点を提供するコンテナアクセスステーションの中に延在する。送達システムは、上記に説明される自動化された格納および回収システムの一部であり得る。
【0049】
送達グリッドは、コンテナアクセスステーションの中に延在し、アクセス地点における遠隔動作型送達車両のための1つ以上の送達グリッドセル、およびアクセス地点の1つ以上の送達グリッドセルに隣接する複数の送達グリッドセルを提供し、それによって、複数の送達グリッドセルを介した(格納グリッドからコンテナアクセスステーションに格納コンテナを送達するあるタイプのコンテナ荷役車両である)遠隔動作型送達車両のための、アクセス地点へのおよび/またはそこからの1つを上回る経路が存在する。
【0050】
送達システムは、送達車両をアクセス地点における送達グリッドに係止するために配列された係止デバイスを備え得る。係止デバイスは、アクセス地点において送達グリッドセル上に提供されることもあるし、または、係止デバイスは、アクセス地点にある間に送達車両が移動に関して制限されるように、アクセスパネル上に提供されることもある。
【0051】
したがって、係止デバイスは、人間オペレータおよび/またはロボットオペレータとのいかなる相互作用にも先立って、偶発的な変位に対して送達車両を係止することが可能であるように配列される。
【0052】
係止デバイスは、係止要素を備え、係止要素は、可動係止ボルトに接続され、アクセス地点において送達グリッドセル内のパネル構造上に配列され得る。
【0053】
モータの作動は、係止ボルトの一端が送達車両の一部と係合するようにパネル構造の上方に突出するように、係止ボルトの一端をパネル構造内の開口部を通して上昇させる。係止ボルトは、送達車両内の開口部の中に嵌入するように定寸および成形される。
【0054】
係止ボルトは、円筒形であり、送達車両内の円形の開口部の中に嵌入し得るが、他の構成もまた、可能である。例えば、係止ボルトは、プレート様の構造を有し得る。その目的は、人間オペレータまたはロボットオペレータがコンテナにアクセスする間、車両と係合して車両が移動しないように拘束することである。
【0055】
係止ボルトはまた、アクセスパネル上に提供される開口部内に配列され得る。ボルトモータの作動は、係止ボルトの一端が送達車両の開口部の中に突出するように、係止ボルトの一端をアクセスパネル内の開口部を通して上昇させる。送達車両内の開口部は、コンテナキャリアの上部側壁上にあり得る。
【0056】
送達車両はまた、フラップがアクセスパネルから下方に回転させられ、送達車両が移動することを制限し得るように、アクセスパネルに枢動可能に接続される1つ以上のフラップによってアクセス地点における係止位置に保持され得る。
【0057】
他の係止デバイスは、送達車両と相互作用するためのグリッパであることもあるし、または車両を所望の位置に保持するための磁気デバイスであることもある。
【0058】
送達システムは、係止位置内の送達車両を検出するように配列された1つ以上のセンサを備え得、1つ以上のセンサは、引っ込み可能なカバーの位置を位置合わせするように配列される。
【0059】
キャビネットの壁上、アクセスパネルの下側、アクセス地点における送達グリッドセル上、またはそれらの組み合わせにおいて提供され得る。
【0060】
制御システムは、1つ以上のセンサから情報を受信し得、引っ込み可能なカバーを、送達車両がアクセス地点において係止されたときに限り開放するように動作させる。
【0061】
制御システムはまた、制御システムの「再構成」を備え得、それによって、制御システムは、ユーザにとって利用可能な送達グリッド上のアクセス地点を把握し、これらが入れ替えられているかまたは拡張されている場合、制御システムは、次いで、新しい構成で更新される。
【0062】
アクセスパネルは、例えば、係止デバイス、センサ、および/または引っ込み可能なカバーをアクティブ化するための電気信号を伝達するためのプラグおよびソケット接続の第1の部分を備え、コンテナアクセスステーションのフレームは、プラグおよびソケット接続の第2の部分を備え得る。代替として、無線伝送機および受信機が、そのような信号を伝達するために提供され得る。制御システムは、センサから情報を読み取り、係止デバイスおよび引っ込み可能なカバーのうちの少なくとも一方を制御し得るように、自動的に更新され得る。
【0063】
アクセスパネルが閉塞パネルと置換される場合、制御システムは、次いで、新しい構成で更新され得る。
【0064】
送達グリッドはまた、送達グリッドからアクセス地点に延在するコンベヤラインに接続され得、それによって、送達車両は、アクセス地点への輸送のために、格納コンテナをコンベヤラインに送達し得る。コンベヤラインは、モータによって動作可能なローラを備え得る。格納コンテナがアクセス地点において荷役されたとき、格納コンテナは、これがさらなる輸送のために送達車両によって回収され得る送達グリッドに戻るように、コンベヤライン上で輸送される。
【0065】
本発明はまた、上記に説明されるようなコンテナアクセスステーションを再構成する方法も対象とする。方法は、
-第1の表面区分をコンテナアクセスステーションの上部表面に固着させる取付手段を解放または除去することによって、第1の表面区分を係止解除するステップと、
-第1の表面区分を除去するステップと、
-第1の表面区分を第2の表面区分で置換するステップと、
-取付手段によって、第2の表面をコンテナアクセスステーションの上部表面に係止するステップと、
-制御システムを更新し、新しいアクセス地点が第2の表面の下方に提供されているかまたはそこで閉鎖されていることを把握するステップと
を含む。
【0066】
取付手段は、少なくとも、釘、ねじ、ボルト、固着ピン、クリップ、挟持機構、簡易脱着機構、磁石、Velcro(登録商標)、または摩擦のうちのいずれか1つであり得る。
【0067】
第1の表面区分は、閉塞パネルまたはアクセスパネルのいずれかであり得る。
【0068】
第2の表面区分は、閉塞パネルまたはアクセスパネルのいずれかであり得る。
【0069】
第1の表面区分は、第2の表面区分と異なる。例えば、第1の表面区分が閉塞パネルである場合、第2の表面区分は、アクセスパネルであり、逆もまた同様である。
本発明は、例えば以下を提供する。
(項目1)
複数のアクセス地点(65)をもたらすように構成されるコンテナアクセスステーション(60)であって、各アクセス地点(65)へのアクセスが、前記コンテナアクセスステーション(60)の上側作業表面を通して、前記アクセス地点(65)に送達された下層コンテナ(70、106)まで可能にされ得、
前記作業表面は、1つ以上の作業表面区分によって提供され、各作業表面区分は、アクセスパネル(67)または閉塞パネル(66)のいずれかが複数のアクセス地点(65)のうちのいずれかにおいて前記コンテナアクセスステーション(60)の一部として装着されることを可能にするための共通取付構成を有する、コンテナアクセスステーション。
(項目2)
前記1つ以上の作業表面区分は、作業表面区分の行として提供される、項目1に記載のコンテナアクセスステーション。
(項目3)
前記コンテナアクセスステーション(60)は、各作業表面区分を下方から支持するように配列される上部表面支持構造(68)を備える、項目1または2に記載のコンテナアクセスステーション。
(項目4)
前記上部表面支持構造(68)は、前記作業表面区分の外周を支持するレールおよび/またはバーを備える、項目3に記載のコンテナアクセスステーション。
(項目5)
前記アクセスパネル(67)は、可動部品に電力を提供しおよび/または前記可動部品の制御を提供するための電気コネクタおよび/または制御コネクタの一部を備える、項目1~4のいずれか1項に記載のコンテナアクセスステーション。
(項目6)
前記アクセスパネル(67)は、自動化されたシャッタを具備するアクセス開口部(63)を備え、前記自動化されたシャッタは、開放して、前記コンテナアクセスステーションの前記上側作業表面内の前記アクセス地点の真下にある前記コンテナアクセスステーション内に送達された前記下層コンテナへのアクセスを提供することができる、項目1~5のいずれか1項に記載のコンテナアクセスステーション。
(項目7)
前記自動化されたシャッタは、所定の条件が満たされた場合に限り開放し、それによって、前記アクセス開口部(63)を通した前記コンテナ(70、106)へのアクセスを可能にするように配列される引っ込み可能なカバー(78)である、項目6に記載のコンテナアクセスステーション。
(項目8)
項目1~7に記載のコンテナアクセスステーションを備える送達システム(140)であって、
-水平面(P1)内に配列され第1の方向(X)に延在する少なくとも第1のセットの平行レールと、前記水平面(P1)内に配列され前記第1の方向(X)に対して直交する第2の方向(Y)に延在する少なくとも第2のセットの平行レールとを備える送達レール(50)であって、前記少なくとも第1および第2のセットのレールはともに、送達グリッドセル(52)の送達グリッド(51)を画定する、送達レール(50)と、
-格納コンテナ(16)を搬送し、前記コンテナアクセスステーション(60)へ/から前記格納コンテナ(106)を輸送するために前記送達レール(50)上で動作するために適合される送達車両(30)と
を備える、送達システム(140)。
(項目9)
前記送達グリッド(51)は、前記コンテナアクセスステーションの中に延在し、前記アクセス地点(65)における遠隔動作型送達車両(30)のための1つ以上の送達グリッドセル(52)、および前記1つ以上の送達グリッドセル(52)に隣接する複数の送達グリッドセル(52)を提供し、それによって、前記複数の送達グリッドセル(52)を介した前記遠隔動作型送達車両(30)のための前記アクセス地点(65)へのおよび/または前記アクセス地点(65)からの1つを上回る経路が存在する、項目8に記載の送達システム(140)。
(項目10)
前記送達システム(140)は、前記送達車両を前記アクセス地点(65)における前記送達グリッド(51)に係止するために配列される係止デバイスを備える、項目8または9に記載の送達システム(140)。
(項目11)
1つ以上のセンサが、係止位置内の送達車両(30)を検出するように配列され、1つ以上のセンサが、前記引っ込み可能なカバー(78)の位置を位置合わせするように配列される、項目10に記載の送達システム(140)。
(項目12)
制御システムが、前記1つ以上のセンサから情報を受信し、前記送達車両(30)が前記アクセス地点(65)において係止されたときに限り前記引っ込み可能なカバーを開放するように動作させる、項目11に記載の送達システム(140)。
(項目13)
項目1-7のいずれか1項に記載のコンテナアクセスステーションを再構築する方法であって、
-第1の表面区分を前記コンテナアクセスステーション(60)の前記上部表面に固着させる取付手段を解放または除去することによって、前記第1の表面区分を係止解除するステップと、
-前記第1の表面区分を除去するステップと、
-前記第1の表面区分を第2の表面区分と置換するステップと、
-前記取付手段によって、前記第2の表面を前記コンテナアクセスステーション(60)の上部表面に係止するステップと、
-制御システムを更新し、新しいアクセス地点が前記第2の表面の下方に提供されているかまたは前記第2の表面の下方で閉鎖されていることを把握するステップと
を含む、方法。
【図面の簡単な説明】
【0070】
以下の図面は、本発明の理解を促進するために、例としてのみ添付される。
【0071】
【
図1-1】
図1A-
図1Dは、先行技術の自動化された格納および回収システムの斜視図であり、
図1Aおよび
図1Cは、システム全体を示し、
図1Bおよび
図1Dは、システム動作可能な先行技術のコンテナ荷役車両の例を示す。
【
図1-2】
図1A-
図1Dは、先行技術の自動化された格納および回収システムの斜視図であり、
図1Aおよび
図1Cは、システム全体を示し、
図1Bおよび
図1Dは、システム動作可能な先行技術のコンテナ荷役車両の例を示す。
【0072】
【
図2】
図2A-
図2Cは、遠隔動作型車両の移動を誘導するように配列される平行レールのセットを備えるグリッドセルの上部からの図である。
【0073】
【
図3】
図3A-
図3Cは、格納グリッドとコンテナアクセスステーションとの間で格納コンテナを輸送するために配列される遠隔動作型送達車両の異なるバージョンを示す。
【0074】
【
図4】
図4A-
図4Bは、格納グリッドとコンテナアクセスステーションとの間で格納コンテナを輸送するための他の自動化された格納および送達グリッドならびに送達システムの斜視図である。
【0075】
【
図5】
図5は、3つの作業表面区分を伴うコンテナアクセスステーションを示す。
【0076】
【
図6】
図6は、遠隔動作型車両とステーションの中に延在する送達レールとを伴うコンテナアクセスステーションの内側を示す。
【0077】
【
図7】
図7は、2つのアクセスパネルが中央にあり、2つの閉塞パネルが両側に1つずつある、4つの作業表面区分を備えるコンテナアクセスステーションを示す。
【0078】
【
図8】
図8は、4つの区分全てがアクセスパネルを構成する、4つの作業表面区分を備えるコンテナアクセスステーションを示す。
【0079】
【
図9】
図9は、送達レールと、遠隔動作型車両と、アクセス地点において提供される車両係止デバイスとを伴うコンテナアクセスステーションの内側を示す。
【0080】
【0081】
【
図11】
図11は、アクセスステーションの中に延在し複数のアクセス地点を提供する送達レールを伴う、本発明のコンテナアクセスステーションを示す。
【発明を実施するための形態】
【0082】
以下において、本発明の実施形態が、添付の図面を参照して、さらに詳細に議論される。しかしながら、図面が、本発明を図面に描写される主題に限定することを意図していないことを理解されたい。さらに、特徴のうちのいくつかがシステムのみに関連して説明される場合でも、それらが、送達車両および関連する方法に関しても同様に有効であり、逆もまた同様であることが、明白である。故に、送達車両のみに関連して説明されるいかなる特徴、および/または関連する方法もまた、システムに関して有効である。
【0083】
図1A-
図1Dを参照すると、各格納構造1の格納グリッド104は、合計143個のグリッドカラム112内に骨格100を構成し、骨格の幅および長さは、それぞれ、グリッドカラム112の13個の幅および11個の長さに対応する。骨格100の最も上の層は、上で複数のコンテナ荷役車両200、300が動作させられるレールシステム108である。
【0084】
格納システム1の骨格100は、上記に説明される上記に述べられた先行技術の骨格100、すなわち、複数の直立部材102と直立部材102によって支持される複数の水平部材103とに従って構築され、さらに、水平部材103は、それぞれ、格納カラム105の上部にわたって配列されたX方向およびY方向における平行レール110、111のレールシステム108を含む。単一のグリッドセル122の、すなわち、XおよびY方向に沿った水平面積は、それぞれ、隣接するレール110とレール111との間の距離によって画定され得る(
図2B-
図2Cも参照)。
図1Aおよび
図1Cでは、そのようなグリッドセル122が、太線によってレールシステム108上にマーキングされる。
【0085】
レールシステム108は、コンテナ荷役車両200、300が異なるグリッド場所間で水平に移動することを可能にし、各グリッド場所がグリッドセル122と関連付けられる。
【0086】
図1Aおよび
図1Cでは、格納グリッド104は、8つのセルの高さを伴って示される。しかしながら、格納グリッド104が原理上いかなるサイズでもあることもできることを理解されたい。特に、格納グリッド104が、
図1Aおよび
図1Cに開示されるものよりも大幅に広く、および/または長くあり得ることを理解されたい。例えば、グリッド104は、700×700個のグリッドセル122を上回る水平範囲を有し得る。また、グリッド104は、
図1Aおよび
図1Cに開示されるものより大幅に深くあることができる。例えば、格納グリッド104は、12個より多いグリッドセル深さであり得る。
【0087】
格納コンテナ車両200、300は、当技術分野において公知である任意のタイプ、例えば、第WO2014/090684A1号、第NO317366号、または第WO2015/193278A1号に開示される自動化されたコンテナ荷役車両のうちのいずれか1つであり得る。
【0088】
レールシステム108は、
図2Aに示されるように、単一レールシステムであり得る。代替として、レールシステム108は、
図2Bに示されるような二重レールシステムであり得る。レールシステム108はまた、単一レールと二重レールとの組み合わせであり得る。単一レールシステムおよび二重レールシステムの詳細が、本明細書において、背景技術の節の下に開示される。
【0089】
図3A-
図3Cは、以降で送達車両30と称される遠隔動作型送達車両30のある実施形態を示す。
【0090】
送達車両30は、以降で格納グリッド104と称される格納コンテナ106の複数のスタック107を格納するように構成される自動化された格納および回収グリッド104(
図4Aおよび
図4B参照)と、ロボットオペレータおよび人間オペレータのうちの少なくとも一方によって格納コンテナ106の荷役のためにコンテナアクセスステーション60内に提供される、アクセス開口部63との間での格納コンテナ106(
図3Cに示されず)の輸送のために構成される。
【0091】
該送達車両30は、車体31と、車体31に接続される少なくとも1つの転動デバイス32a、32bと、水平面(P)において転動デバイス32a、32bを駆動するための少なくとも1つの転動デバイスモータと、転動デバイスモータに接続される電源(図示せず)とを備える。電源は、十分な電力を転動デバイスモータ(図示せず)に提供し、格納グリッド104から例えばアクセスステーション60への設定されたルートにわたって転動デバイス32a、32bを推進するべきである。
【0092】
送達車両30はさらに、車体31の上方に搭載されるコンテナキャリア35を備え得る。コンテナキャリア35は、格納コンテナ106が送達車両30に対して水平面(P1)において摺動することを防止されるように、例えばコンテナキャリア35の上にまたはその中に格納コンテナ106を受け取るように構成されるべきである。
【0093】
コンテナキャリア35は、下方から格納コンテナ106を支持するコンテナ支持デバイスを備え得る。
【0094】
図3A-
図3Bでは、コンテナキャリア35は、底部/基部と、側壁とを有するコンパートメントを受け取る格納コンテナの形態で開示される。格納コンテナの水平範囲全体と、格納コンテナの垂直範囲の少なくとも一部とを受け取りおよび含有し得るようなコンパートメントの容積が、この例示的構成において示される。
【0095】
図3A-
図3Bに開示されるコンテナキャリア35の特定の構成は、送達車両30が異なる高さを有する格納コンテナ106を輸送することを可能にする。
【0096】
コンテナキャリア35内のコンパートメントのサイズが、1つの動作において複数の数の格納コンテナ106を受け取り、支持するために容易に適合され得ることに留意されたい。
【0097】
図3Cは、遠隔動作型送達車両30のさらに別の例示的構成を示す。この構成では、コンテナキャリア35は、ベースプレートと、ベースプレート上に配列されたコンベヤと、ベースプレートから上向きに突出する2つの側壁とを備える。転動デバイス32および車体31は、上記に説明される転動デバイス32および車体31と同一であるか、またはそれと同様である。
【0098】
コンベヤは、特に、2つの側壁に対して垂直である共通の長手方向を有する複数の平行に配向されたロール36によって築かれ得る。このようにして、ロール36は、1つ以上の格納コンテナ106が、側壁によって誘導されている間コンテナキャリア35の中にまたはそれから離れるように偏移されることを可能にする。コンベヤは、ロールのうちの1つ以上のものの回転を可能にするコンベヤモータに接続され得る。
【0099】
自動化された格納および回収システムの斜視図が、
図4A-
図4Bに示される。システムは、格納グリッド104と、送達レールシステム50を備える送達システム140と、送達レールシステム50上で動作する複数の送達車両30とを備える。
【0100】
格納グリッド104は、上記に説明されるような先行技術の格納グリッド104、すなわち、レールシステム108と、格納コンテナ106の複数のスタック107と、スタック107内にスタックされる格納コンテナ106を持ち上げ移動させるための複数のコンテナ荷役車両300と、コンテナ荷役車両300から格納コンテナ106を受け取るように構成される送達カラム119、120とを備える格納グリッド104と同一または同様であり得る。
【0101】
送達システム140は、上記に説明されるような送達車両30、すなわち、1つ以上の送達カラム119、120と、格納グリッド104の外側において位置する1つ以上のコンテナ荷役ステーション60との間での輸送のための格納コンテナ106を受け取り支持するように構成される送達車両30のうちの1つ以上を備える。コンテナ荷役ステーション60は、コンテナを荷役するために好適な任意の所定の位置に位置し得る。
【0102】
送達システム140はさらに、1つ以上の送達カラム119、120の送達ポート150の下方に据え付けられた送達レールシステム50を備え得る。
【0103】
送達システム140は、コンテナ荷役車両または持ち上げ機によって送達カラム119、120を通して送達される格納コンテナ106が、効果的に送達ポート150の下方の送達車両30によって受け取られ、離れるように送達レール50上でコンテナアクセスステーション60に輸送され、それによって、送達カラム119、120における格納コンテナ106の過密を回避し得るように、配列される。
【0104】
図4A-
図4Bに示されるように、送達レールシステム50は、コンテナ荷役車両200、300のためのレールシステム108と同一の方法または同様の方法で構築され得る。送達レールシステム50は、少なくとも1つ以上の送達カラム119、120の送達ポート150から、少なくとも1つのコンテナアクセスステーション60まで延在し、それによって、各格納コンテナ106は、格納コンテナ106内に保持される物品がアクセスされ得るコンテナアクセスステーション60の中に輸送されることができる。
【0105】
コンテナアクセスステーション60は、
図5A-
図5Bに示されるように、壁と、その上に支持される上部カバーとを備えるキャビネット61を備え得る。送達車両30によって搬送され、コンテナアクセスステーション60に輸送される格納コンテナ106内に保持される物品は、キャビネット61の上部カバー内のアクセス開口部63を通して到達可能である。
【0106】
キャビネット61は、格納グリッド104の隣に配列され、送達レールシステム50は、送達ポート150の下方からコンテナアクセスステーション60のアクセス地点65まで延在する。
【0107】
コンテナアクセスステーション60は、アクセス開口部63を備え、それを通して人間オペレータおよび/またはロボットオペレータがコンテナ70、106の内容物にアクセスし得る。
【0108】
用語「コンテナ」は、送達車両30上での輸送のために好適な格納コンテナ、KLTコンテナ、パッキング、またはオーダボックス等であり得る。
【0109】
図5は、本発明のある実施形態によるコンテナアクセスステーション60を示す。コンテナアクセスステーション60は、1つ以上の作業表面区分66、67によって提供される作業表面を備え、各作業表面区分は、アクセスパネル67または閉塞パネル66のいずれかが複数のアクセス地点65のうちのいずれかにおいてコンテナアクセスステーション60の一部として装着されることを可能にするための共通取付構成を有する。
図5は、3つの作業表面区分66、67を示し、アクセスパネル67が、中央に配列され、閉塞パネル66が、アクセスパネル67の両側に配列される。
【0110】
さらなるアクセス地点65へのアクセスが要求される場合、閉塞パネル66のうちの1つ以上が、1つ以上のアクセスパネル67と置換され得る。
【0111】
故に、コンテナアクセスステーション60は、各アクセス地点65へのアクセスがコンテナアクセスステーション60の上側作業表面を通してアクセス地点65に送達された下層コンテナ106まで可能にされ得る複数のアクセス地点65をもたらすように構成される。
【0112】
コンテナアクセスステーション60は、1つ以上の作業表面区分66、67を支持する上部表面支持構造68を備え得る。アクセスパネル67と閉塞パネル66とが上部表面支持構造68上で相互に容易に置換され得るように、それらの各々が同一のサイズと長方形形状とを有することが、好ましくあり得る。
【0113】
上部表面支持構造68は、作業表面区分68の外周を支持するレールおよび/またはバーを備え得る。
【0114】
図6に見られるように、各作業表面区分66、67は、コンテナアクセスステーション60の上部に提供されるレールおよび/またはバーを備える上部表面支持構造68によって、各作業区分66、67の周縁において支持され得る。
【0115】
上部表面支持構造68は、作業表面区分66、67が上部表面支持構造68上に容易に設置されることができるように、かつ上部表面支持構造68が作業表面区分66、67の各々の外周を支持するように、長方形フレーム様の形状を有し得る。
【0116】
作業表面区分は、
図5、
図7、および
図8に示されるように、ねじによって上部表面支持構造68に取り付けられ得る。
【0117】
図6は、送達レールシステム50上のアクセス地点65に位置付けられる遠隔動作型車両30を示す。送達レールシステム50は、複数の潜在的なアクセス地点65を提供するコンテナアクセスステーション60の中に延在する。アクセスパネル67は、格納コンテナ106(図示せず)内の物品がアクセスパネル67内に提供される開口部63を通してアクセス可能であるように、アクセス地点65の上方に提供される。
【0118】
コンテナアクセスステーション60は、例えば上に支持される壁または壁構造を伴う作業表面区分の4つの行を備えるキャビネット等の標準モジュールとして工場から送達され得る。作業表面区分の各々は、下層のアクセス地点65へのアクセスが要求される場合に除去されアクセスパネル67と置換されることができる閉塞パネル66であり得る。
【0119】
図7は、2つの中間区分がアクセスパネル67と置換されており、したがって、コンテナアクセスステーション60の上側作業表面を通したアクセス地点65に送達された下層コンテナ106へのアクセスを可能にする、ある実施形態を示す。
【0120】
図8は、コンテナアクセスステーション内に合計4つのアクセスパネルが存在するように、付加的な2つの区分がアクセスパネル67と置換される、
図7のコンテナアクセスステーション60を示す。例えば、積込容量等の増加に適応するために作業表面を再構成するため、または、おそらく、購入者が元の設定においてパネルを装着すべき場所を決定する基部支持部およびパネルの選択物として販売されるため等、再構成のための異なる理由が、存在し得る。
【0121】
制御システム(図示せず)は、付加的なアクセスパネルによってコンテナアクセスステーション内での容量が増加していること、およびアクセスパネルが位置する場所を把握するために、更新され得る。
【0122】
4つのアクセスパネル67のうちのいずれか1つは、要求される場合、閉塞パネル67と置換され得、同様に、制御システムが、新しい構成で更新される。
【0123】
図7および
図8に示されるように、コンテナアクセスステーション60は、アクセス開口部63を通したアクセスを制限するための展開可能なカバー78を備え得る。
【0124】
展開可能なカバー78は、引っ込み可能なカバー78であり得る。カバー78は、所定の条件が満たされる場合に限り(例えば、コンテナへのアクセスが認可される場合)開放するように配列され得、それによって、コンテナ70、106がアクセス地点65に位置するときに、アクセス開口部63を通したコンテナ70、106へのアクセスを可能にし得る。
【0125】
カバー78は、透明であり得、コンテナ106の内容物がコンテナアクセスステーション60の外側から視認されることを可能にし得る。
【0126】
図9および
図10は、遠隔動作型(送達)車両30と、コンテナアクセスステーション60においてオペレータに安全性を提供するためにアクセス地点65において送達車両30を係止するための係止デバイス70とを示す。
【0127】
係止デバイス70は、係止要素を備え、係止要素は、可動係止ボルトに接続され、アクセス地点65においてパネル構造物75上に配列され得る。
【0128】
係止デバイス70およびパネル構造物75は、アクセスパネル67のアクセス開口部63の真下に配列され得る。
【0129】
モータ74の作動は、係止ボルトの一端がパネル構造物75の上方に突出して送達車両30の一部と係合するように、係止ボルトの一端をパネル構造75内の開口部76を通して上昇させる。
【0130】
係止ボルトは、送達車両30内の開口部77の中に嵌入するように定寸および成形される。係止ボルトは、示されるように、円筒形であり、送達車両30内の円形開口部77の中に嵌入し得るが、他の構成もまた可能性である。この例では、開口部77は、送達車両30の下側(
図10参照)、例えば、車体31の床パネル内に提供される。
【0131】
したがって、係止デバイス70は、人間オペレータおよび/またはロボットオペレータとのいかなる相互作用にも先立って、偶発的な変位に対して送達車両30を係止することが可能であるように配列される。コンテナアクセスステーション60を伴って示される配列では、これは、送達車両30へのアクセスが可能にされる前、または送達車両30により搬送される格納コンテナ106の内容物へのアクセスがコンテナアクセスステーション60によって可能にされる前であり得る。係止デバイス70は、次いで、人間オペレータおよび/またはロボットオペレータとの相互作用がもはや要求されなくなると、送達車両30を係止解除し得る。これは、コンテナアクセスステーション60のアクセス開口部63が閉鎖されているので、送達車両30または格納コンテナ106の内容物へのアクセスがもはや可能ではなくなったときであり得る。
【0132】
図11は、壁とその上に支持される4つの作業表面とを備えるキャビネット61を備えるコンテナアクセスステーション60を示し、4つの作業表面の各々は、それぞれの潜在的なアクセス地点65の上方に提供される。
図11は、送達車両30によって搬送されるコンテナ106へのアクセスがアクセスパネル67内に提供される開口部63を通して可能であるように、2つの中央区分がアクセスパネル67を伴って配列されていることを示す。
【0133】
2つのアクセス開口部63は、展開可能なカバーを具備し、所定の条件が満たされる場合に限り開放し、それによって、アクセス開口部63を通したコンテナ70、106へのアクセスを可能にするように配列され得る。
【符号の説明】
【0134】
参照番号
30 送達車両
31 車体
32 転動デバイス
32a 第1のセットの車輪
32b 第2のセットの車輪
35 コンテナキャリア
36 コンベヤのロール
50 送達レールシステム
51 送達グリッド
52 送達グリッドセル
60 コンテナアクセスステーション
61 キャビネット
63 キャビネット/アクセス開口部の開口部上部カバー
65 アクセス地点
66 閉塞パネル
67 アクセスパネル
68 上部表面支持構造
70 コンテナ
74 モータ
75 パネル構造
76 開口部パネル構造
77 開口部車体
78 展開可能なカバー
P1 送達レールシステムの水平面
100 骨格構造
102 骨格構造の直立部材
103 骨格構造の水平部材
104 格納グリッド/3次元グリッド
105 格納カラム
106 格納コンテナ
107 スタック
108 レールシステム
110 第1の方向(X)における第1のセットの平行レール
111 第2の方向(Y)における第2のセットの平行レール
115 グリッド開口部
119 送達カラム
120 送達カラム
122 グリッドセル
140 送達システム
150 送達ポート
200 第1のコンテナ荷役車両
201 車輪配列
300 第2のコンテナ荷役車両
301 車輪配列
X 第1の方向
Y 第2の方向
P レールシステムの水平面