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特許7392146無線通信においてシンボルおよびシンボルブロックパラメータを構成するためのシステムおよび方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-27
(45)【発行日】2023-12-05
(54)【発明の名称】無線通信においてシンボルおよびシンボルブロックパラメータを構成するためのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   H04L 27/26 20060101AFI20231128BHJP
【FI】
H04L27/26 110
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2022529687
(86)(22)【出願日】2020-11-04
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-01-26
(86)【国際出願番号】 CN2020126609
(87)【国際公開番号】W WO2021098519
(87)【国際公開日】2021-05-27
【審査請求日】2022-07-01
(31)【優先権主張番号】62/991,834
(32)【優先日】2020-03-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/077,464
(32)【優先日】2020-10-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/939,207
(32)【優先日】2019-11-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】504161984
【氏名又は名称】ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133569
【弁理士】
【氏名又は名称】野村 進
(72)【発明者】
【氏名】ヨンシア・リュ
(72)【発明者】
【氏名】ジアンレイ・マ
(72)【発明者】
【氏名】ミン・ジア
(72)【発明者】
【氏名】リチン・ジャン
(72)【発明者】
【氏名】ペイイン・ジュ
【審査官】北村 智彦
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2017/204285(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0132829(US,A1)
【文献】特表2018-528649(JP,A)
【文献】国際公開第2017/056796(WO,A1)
【文献】特開2018-196005(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 27/26
IEEE Xplore
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置によって実行される方法であって、前記方法は、
シングルキャリアシンボルの少なくとも1つのパラメータを構成する制御シグナリングを受信するステップと、
記シングルキャリアシンボルをスケジューリングするスケジューリング許可を受信するステップと、
前記スケジューリング許可および前記少なくとも1つのパラメータに従って前記シングルキャリアシンボルを送信または受信するステップと、
を含み、
前記少なくとも1つのパラメータは、前記シングルキャリアシンボル内のデータシンボル数K、前記シングルキャリアシンボルのCP長tCP、前記シングルキャリアシンボルの占有帯域幅、前記シングルキャリアシンボルの前記データシンボルのシンボル持続時間ts、前記シングルキャリアシンボルの前記データシンボルのロールオフ係数α、前記シングルキャリアシンボルの周波数位置、のうちの少なくとも1つを含み、
前記装置が第1の装置であり、前記制御シグナリングおよび/または前記スケジューリング許可が第2の装置から受信される
方法。
【請求項2】
前記制御シグナリングが、ダウンリンク制御情報(DCI)、無線リソース制御(RRC)シグナリング、媒体アクセス制御(MAC)層シグナリング、のうちの少なくとも1つである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記少なくとも1つのパラメータが複数のパラメータを含み、前記複数のパラメータのうちの第1の1つまたは複数はRRCシグナリングで構成され、前記複数のパラメータのうちの第2の1つまたは複数はDCIで構成される、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記シングルキャリアシンボルの前記少なくとも1つのパラメータの所定数の異なる構成が、前記装置によって事前に知られており、前記制御シグナリングは前記異なる構成のうちの1つを示す、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記少なくとも1つのパラメータが複数のパラメータを含み、前記制御シグナリングが、前記複数のパラメータの特定の構成の選択を示す複数のビットを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記複数のパラメータが、前記シングルキャリアシンボル内の前記データシンボル数Kを含み、前記複数のビットはKの特定の値を示す、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記少なくとも1つのパラメータが、前記シングルキャリアシンボルの前記周波数位置を含み、前記周波数位置は、前記装置によって事前に知られている所定数のシングルキャリア周波数位置のうちの1つの選択としてシグナリングされる、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
時間領域が複数の時間窓に分割され、前記シングルキャリアシンボルが前記複数の時間窓のうちの特定の時間窓においてスケジューリングされた特定のシングルキャリアシンボルであり、前記制御シグナリングが、前記特定の時間窓においてスケジューリングされたすべてのシングルキャリアシンボルについて同じになるように前記少なくとも1つのパラメータを構成する、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記スケジューリング許可が、前記特定の時間窓に関連付けられた基準点からのオフセットを定義することによって前記特定のシングルキャリアシンボルをスケジューリングする、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記特定の時間窓においてスケジューリングされたすべてのシングルキャリアシンボルについての前記少なくとも1つのパラメータの前記構成が、前記複数の時間窓のうちの別の時間窓においてスケジューリングされたすべてのシングルキャリアシンボルについての前記少なくとも1つのパラメータの前記構成とは異なる、請求項8または請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記第1の装置が第1のユーザ機器(UE)であり、前記第2の装置が前記第1のUEとは異なる第2のUEである、請求項1~10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
プロセッサおよびメモリを備える装置であって、前記メモリは、前記プロセッサによって実行されると、前記プロセッサに、請求項1から11のいずれか一項に記載の方法を実行するように前記装置を制御させるプロセッサ実行可能命令を含む、装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0002】
本出願は、無線通信に関し、より具体的には、シンボルまたはシンボルブロックの持続時間および/または位置などのシンボルおよび/またはシンボルブロックのパラメータを構成することに関する。
【背景技術】
【0003】
一部の無線通信システムでは、ユーザ機器(UE)が1つまたは複数の基地局と無線で通信する。UEから基地局への無線通信は、アップリンク通信と呼ばれる。基地局からUEへの無線通信は、ダウンリンク通信と呼ばれる。アップリンク通信およびダウンリンク通信を行うにはリソースが必要である。例えば、基地局は、特定の持続時間にわたって特定の周波数でダウンリンク通信においてUEにデータを無線送信し得る。周波数および持続時間はリソースの例である。
【0004】
時間-周波数リソースが、UEと基地局との間の通信に割り当てられる。時間-周波数リソースセットに2つ以上のUEがスケジューリングされているときには、複数のアクセスが発生する。各UEは、ダウンリンク通信の場合には基地局からデータを受信するために、またはアップリンク通信の場合には基地局にデータを送信するために、時間-周波数リソースの一部を使用する。
【0005】
フレーム構造は、例えば、基本的な時間領域送信ユニットのタイミング基準およびタイミングアライメントを可能にするために、時間領域信号送信構造を定義する無線通信物理層の特徴である。UEと1つまたは複数の基地局との間の無線通信は、フレーム構造によって管理される時間-周波数リソース上で行われる。フレーム構造は、代わりに無線フレーム構造と呼ばれることがある。
【0006】
ロングタームエボリューション(LTE)および新しい無線(NR)における現在のフレーム構造は、フレーム内で送信されるシンボルにいくつかの制限、例えば各シンボルの持続時間に関する制限を課す。例えば、NRフレーム構造では、時間領域粒度は直交周波数分割多重(OFDM)シンボル持続時間によって制限され、サイクリックプレフィックス(CP)の長さに制限が課される。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
マルチキャリアシンボルおよび/またはシングルキャリアシンボルブロックが、構成可能な長さおよび/または構成可能な位置などの構成可能なパラメータを有し、それによってシンボルおよび/またはシンボルブロックのスケジューリングおよび送信におけるより高い柔軟性を可能にし、したがって異なるサービスの要件を満たす実施形態が開示される。構成可能な位置は、周波数領域(例えば、構成可能な周波数位置)および/または時間領域(例えば、フレーム内の基準点に関連する時間的に構成可能な位置)にあってもよい。
【0008】
いくつかの実施形態では、マルチキャリアシンボルおよび/またはシングルキャリアシンボルブロックは、以前のNRまたはLTEフレーム構造に対して構成可能な特定のパラメータも有するフレーム構造で送信されてもよい。例えば、以下のフレームのパラメータ、すなわち、フレームの長さ、および/またはサブフレームの長さ(サブフレームがさらに定義されている場合)、および/またはスロットの長さ、および/またはスロット内のシンボルもしくはシンボルブロックの数(スロットがさらに定義されている場合)、および/またはダウンリンク/アップリンク・スイッチング・ギャップ長の長さなどを構成することができる。
【0009】
構成可能なシンボルまたはシンボルブロックの長さおよび/または位置などの構成可能なパラメータを確立することにより、単一のフレームが多くの異なるアプリケーションシナリオ、例えば自律型車両通信、スマートメータ、サイドリンクチャネルを介したデバイス間通信、遅延許容通信、遅延感知(例えば、低レイテンシ)通信などに対応することが可能になる。実装に応じて、同じフレーム内で複数のアプリケーションシナリオが可能になる場合もある。
【0010】
しかしながら、シンボルもしくはシンボルブロックの構成可能な長さおよび/または位置などの構成可能なパラメータを有すると、パラメータが構成可能でない場合と比較して、制御シグナリングオーバーヘッドが増加する。これは、構成が基地局から(1つまたは複数の)UEに通信される必要があるためである。
【0011】
本明細書の実施形態は、特定のシンボルおよび/またはシンボルブロックパラメータの構成を可能にするシグナリングを提供することを目的とする。いくつかの実施形態はまた、シグナリングオーバーヘッドを削減しようとする方法で構成を実装することを目的とする。例えば、いくつかの実施形態では、基地局は、同じフレーム内の異なる長さのシンボルおよび/またはシンボルブロックをスケジューリングすることができ、そのような柔軟性を可能にするためのシグナリングオーバーヘッドは、例えば、UEおよび基地局によって事前に知られている所定数の構成のうちの1つの選択をシグナリングするだけで、比較的小さく保つことができる。
【0012】
いくつかの実施形態では、方法は、シングルキャリアシンボルおよび/またはマルチキャリアシンボルの少なくとも1つのパラメータを構成する制御シグナリングを受信するステップを含むことができる。本方法は、送信のためにシングルキャリアシンボルおよび/またはマルチキャリアシンボルをスケジューリングするスケジューリング許可を受信するステップをさらに含むことができる。本方法は、スケジューリング許可および少なくとも1つのパラメータに従ってシングルキャリアシンボルおよび/またはマルチキャリアシンボルを送信または受信するステップをさらに含むことができる。少なくとも1つのパラメータの例が本明細書に開示され、例えば、少なくとも1つのパラメータは、データシンボル数および/または占有帯域幅および/またはIDFTサイズなどであり得る。いくつかの実施形態では、制御シグナリングは、DCI、RRCシグナリング、および/またはMAC層シグナリングのうちの少なくとも1つである。例えば、第1の1つまたは複数のパラメータがRRCシグナリングで構成されてもよく、第2の1つまたは複数のパラメータがDCIで構成されてもよい。いくつかの実施形態では、本方法は、グラントフリー送信方式(すなわち、動的スケジューリング許可なしの送信方式)で動作してもよく、その場合、スケジューリング許可を受信するステップは省略されてもよい。代わりに、少なくとも1つのパラメータに従って、グラントフリーアップリンク送信が(1つまたは複数の)UEから送信されてもよい。いくつかの実施形態では、装置またはネットワークデバイスは、本明細書で開示される方法を実行するように構成される。
【0013】
以下の実施形態は、主にUEと基地局との間のダウンリンク通信およびアップリンク通信の文脈で説明されるが、実施形態は2つのUE間のサイドリンク通信にも適用される。実施形態は、衛星通信および/または車両のインターネット(IoV)などの様々な異なる用途にも適用可能である。
【0014】
「長さ」および「持続時間(duration)」(または「持続時間(time duration)」)は、本明細書では互換的に使用されることに留意されたい。「長さ」という用語は、時間領域の長さ、すなわち時間の長さを指す。また、「制御シグナリング」および「シグナリング」は、本明細書では互換的に使用される。
【0015】
添付の図を参照しながら単なる例として実施形態を説明する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】例示的な通信システムのネットワーク図である。
図2】例示的な電子デバイスのブロック図である。
図3】別の例示的な電子デバイスのブロック図である。
図4】例示的な構成要素モジュールのブロック図である。
図5】例示的なユーザ機器および基地局のブロック図である。
図6】LTEにおける例示的なフレーム構造を示す図である。
図7】NRにおける例示的なフレーム構造を示す図である。
図8】一実施形態による、シングルキャリアシンボルブロックの生成を示す図である。
図9】一実施形態による、5つの帯域幅部分(BWP)に分割された帯域幅を示す図である。
図10】一実施形態による、4つの持続時間に分割されたフレームを示す図である。
図11】一実施形態による、マルチキャリアシンボルの生成を示す図である。
図12】別の実施形態による、4つの持続時間に分割されたフレームを示す図である。
図13】一実施形態による、ネットワークデバイスおよび装置によって実行される方法である。
図14】別の実施形態による、ネットワークデバイスおよび装置によって実行される方法である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
例示の目的で、特定の例示的な実施形態が、図面と併せて以下により詳細に説明される。
【0018】
例示的な通信システムおよびデバイス
図1は、例示的な通信システム100を示す。一般に、通信システム100は、複数の無線要素または有線要素がデータおよび他のコンテンツを通信できるようにする。通信システム100の目的は、ブロードキャスト、ナローキャスト、ユーザデバイスからユーザデバイスなどを介して、音声、データ、ビデオ、および/またはテキストなどのコンテンツを提供することであり得る。通信システム100は、帯域幅などのリソースを共有することによって動作し得る。
【0019】
この例では、通信システム100は、電子デバイス(ED)110a~110c、無線アクセスネットワーク(RAN)120a~120b、コアネットワーク130、公衆交換電話網(PSTN)140、インターネット150、および他のネットワーク160を含む。これらの構成要素または要素のいくつかが図1に示されているが、通信システム100には、任意の適切な数のこのような構成要素または要素が含まれていてもよい。
【0020】
ED110a~110cは、通信システム100において、動作、通信、またはその両方を行うように構成される。例えば、ED110a~110cは、無線または有線通信チャネルを介して送信、受信、または、その両方を行うように構成される。各ED110a~110cは、無線動作のための任意の適切なエンドユーザデバイスを表し、ユーザ機器/デバイス(UE)、無線送信/受信ユニット(WTRU)、移動局、固定式もしくは移動式加入者ユニット、携帯電話、局(STA)、マシンタイプ通信(MTC)デバイス、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、スマートフォン、ラップトップ、コンピュータ、タブレット、無線センサ、または家庭用電子機器などのデバイスを含み得る(またはこのようなデバイスと呼ばれてもよい)。
【0021】
図1では、RAN120a~120bは、基地局170a~170bをそれぞれ含む。各基地局170a~170bは、任意の他の基地局170a~170b、コアネットワーク130、PSTN140、インターネット150、および/またはその他のネットワーク160へのアクセスを可能にするためにED110a~110cのうちの1つまたは複数と無線でインタフェースするように構成される。例えば、基地局170a~170bは、ベーストランシーバ基地局(BTS)、ノードB(NodeB)、進化型NodeB(eNodeBまたはeNB)、ホームeNodeB、gNodeB、送信点(TP)、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、または無線ルータなどの、いくつかの周知のデバイスのうちの1つまたは複数を含み得る(またはこれらであり得る)。代替としてまたはこれに加えて、任意のED110a~110cが、任意の他の基地局170a~170b、インターネット150、コアネットワーク130、PSTN140、その他のネットワーク160、またはこれらの任意の組み合わせとインタフェースし、これらにアクセスし、またはこれらと通信するように構成されてもよい。通信システム100は、RAN120bなどのRANを含むことができ、対応する基地局170bは、インターネット150を介してコアネットワーク130にアクセスする。
【0022】
ED110a~110cおよび基地局170a~170bは、本明細書に記載される機能および/または実施形態の一部または全部を実施するように構成され得る通信機器の例である。図1に示される実施形態では、基地局170aはRAN120aの一部を形成し、これは、他の基地局、(1つまたは複数の)基地局コントローラ(BSC)、(1つまたは複数の)無線ネットワークコントローラ(RNC)、中継ノード、要素、および/またはデバイスを含み得る。任意の基地局170a、170bは、図示されるような単一の要素、または、対応するRANにおいてあるいは別の方法で分布される複数の要素であってもよい。また、基地局170bはRAN120bの一部を形成し、RAN120bは、他の基地局、要素、および/またはデバイスを含み得る。各基地局170a~170bは、「セル」または「カバレッジエリア」と呼ばれることもある特定の地理的領域またはエリア内で無線信号を送信および/または受信する。セルはセルセクタにさらに分割されてもよく、基地局170a~170bは、例えば、複数のトランシーバを用いて複数のセクタにサービスを提供し得る。いくつかの実施形態では、ピコセルまたはフェムトセルが確立されてもよく、無線アクセス技術がこれをサポートする。いくつかの実施形態では、例えば多入力多出力(MIMO)技術を使用して、複数のトランシーバが各セルに使用されることが可能である。図示されるRAN120a~120bの数は例示に過ぎない。通信システム100を考案するときには任意の数のRANが企図され得る。
【0023】
基地局170a~170bは、例えば、無線周波数(RF)、マイクロ波、赤外線(IR)などの無線通信リンクを使用して1つまたは複数のエアインタフェース190上でED110a~110cのうちの1つまたは複数と通信する。エアインタフェース190は、任意の適切な無線アクセス技術を利用し得る。例えば、通信システム100は、エアインタフェース190において符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交FDMA(OFDMA)、またはシングルキャリアFDMA(SC-FDMA)などの1つまたは複数のチャネルアクセス方法を実施し得る。
【0024】
基地局170a~170bは、広帯域CDMA(WCDMA)を使用してエアインタフェース190を確立するためにユニバーサル移動体通信システム(UMTS)地上無線アクセス(UTRA)を実施し得る。その際、基地局170a~170bは、任意選択でHSDPA、HSUPA、または、これらの両方を含むHSPA、HSPA+などのプロトコルを実施し得る。あるいは、基地局170a~170bは、LTE、LTE-A、および/またはLTE-Bを使用して、進化型UTMS地上無線アクセス(E-UTRA)とのエアインタフェース190を確立し得る。通信システム100は、上述のような方式を含む、複数のチャネルアクセス機能を使用し得ることが企図されている。エアインタフェースを実施するための他の無線技術には、IEEE802.11、IEEE802.15、IEEE802.16、CDMA2000、CDMA2000 1X、CDMA2000 EV-DO、IS-2000、IS-95、IS-856、GSM、EDGE、およびGERANが含まれる。他の多元接続方式および無線プロトコルが利用されてもよい。
【0025】
RAN120a~120bは、ED110a~110cに音声、データ、および他のサービスなどの様々なサービスを提供するために、コアネットワーク130と通信している。RAN120a~120bおよび/またはコアネットワーク130は、1つまたは複数の他のRAN(図示せず)と直接的または間接的に通信していてもよく、これは、コアネットワーク130によって直接的にサービスされてもされなくてもよく、RAN120a、RAN120b、またはその両方と同じ無線アクセス技術を採用してもしなくてもよい。コアネットワーク130はまた、(i)RAN120a~120bまたはED110a~110cまたはその両方と、(ii)他のネットワーク(PSTN140、インターネット150、および他のネットワーク160など)との間のゲートウェイアクセスとしても機能し得る。加えて、ED110a~110cの一部または全部は、異なる無線技術および/またはプロトコルを使用して異なる無線リンクを介して異なる無線ネットワークと通信する機能を含み得る。無線通信の代わりに(または無線通信に加えて)、EDは有線通信チャネルを介してサービスプロバイダまたはスイッチ(図示せず)、およびインターネット150と通信してもよい。PSTN140は、旧来の音声通話サービス(POTS)を提供するための回線交換電話網を含み得る。インターネット150は、コンピュータおよびサブネット(イントラネット)またはその両方のネットワークを含んでもよく、IP、TCP、UDPなどのプロトコルを組み込んでもよい。ED110a~110cは、複数の無線アクセス技術に従って動作することができるマルチモードデバイスであってもよく、これらをサポートするのに必要な複数のトランシーバを組み込んでもよい。
【0026】
図2および図3は、この開示に係る方法および教示を実施できるデバイスの例を示す。具体的には、図2は例示的なED110を示し、図3は例示的な基地局170を示す。これらの構成要素は、通信システム100で、または任意の他の適切なシステムで使用され得る。
【0027】
図2に示されているように、ED110は少なくとも1つの処理ユニット200を含む。処理ユニット200は、ED110の様々な処理動作を実施する。例えば、処理ユニット200は、信号符号化、データ処理、電力制御、入力/出力処理、または、ED110が通信システム100で動作できるようにする任意の他の機能を実行することができる。処理ユニット200はまた、本明細書に詳細に記載された機能および/または実施形態の一部または全部を実施するように構成されてもよい。各処理ユニット200は、1つまたは複数の動作を実行するように構成された任意の適切な処理または計算デバイスを含む。各処理ユニット200は、例えば、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または、特定用途向け集積回路を含むことができる。
【0028】
ED110はまた、少なくとも1つのトランシーバ202を含む。トランシーバ202は、少なくとも1つのアンテナ204またはネットワークインタフェースコントローラ(NIC)による送信のためにデータまたは他のコンテンツを変調するように構成される。トランシーバ202はまた、少なくとも1つのアンテナ204によって受信したデータまたはその他のコンテンツを復調するように構成される。各トランシーバ202は、無線または有線送信のための信号を生成するための、および/または無線もしくは有線で受信した信号を処理するための、任意の適切な構造を含む。各アンテナ204は、無線または有線信号を送信および/または受信するための、任意の適切な構造を含む。ED110では、1つまたは複数のトランシーバ202が使用されることが可能である。ED110では、1つまたは複数のアンテナ204が使用されることが可能である。トランシーバ202は、単一の機能ユニットとして示されるが、少なくとも1つの送信機および少なくとも1つの別個の受信機を使用して実装されることも可能である。
【0029】
ED110は、1つまたは複数の入力/出力デバイス206またはインタフェース(インターネット150との有線インタフェースなど)をさらに含む。入力/出力デバイス206は、ユーザまたはネットワーク内の他のデバイスとの相互作用を可能にする。各入力/出力デバイス206は、ネットワークインタフェース通信を含む、スピーカ、マイクロフォン、キーパッド、キーボード、ディスプレイ、またはタッチスクリーンなど、ユーザに情報を提供する、またはユーザから情報を受信するための、任意の適切な構造を含む。
【0030】
加えて、ED110は少なくとも1つのメモリ208を含む。メモリ208は、ED110によって使用、生成、または収集される命令およびデータを記憶する。例えば、メモリ208は、前述した機能および/または実施形態の一部または全部を実施するように構成されたソフトウェア命令またはモジュールを記憶することができ、これらは(1つまたは複数の)処理ユニット200によって実行される。各メモリ208は、(1つまたは複数の)任意の適切な揮発性および/または不揮発性記憶および検索デバイスを含む。ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、ハードディスク、光ディスク、加入者識別モジュール(SIM)カード、メモリスティック、セキュアデジタル(SD)メモリカードなどの、任意の適切なタイプのメモリが使用されてもよい。
【0031】
図3に示されるように、基地局170は、少なくとも1つの処理ユニット250、少なくとも1つの送信機252、少なくとも1つの受信機254、1つまたは複数のアンテナ256、少なくとも1つのメモリ258、および、1つまたは複数の入力/出力デバイスまたはインタフェース266を含む。送信機252および受信機254の代わりに、図示されていないトランシーバが使用されてもよい。スケジューラ253が処理ユニット250に結合されてもよい。スケジューラ253は、基地局170の中に含まれてもよく、またはこれとは別個に動作してもよい。処理ユニット250は、信号符号化、データ処理、電力制御、入力/出力処理、または他の任意の機能などの、基地局170の様々な処理動作を実施する。処理ユニット250はまた、本明細書でより詳細に説明される機能および/または実施形態の一部または全部を実施するように構成され得る。各処理ユニット250は、1つまたは複数の動作を実行するように構成された任意の適切な処理または計算デバイスを含む。各処理ユニット250は、例えば、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または特定用途向け集積回路を含むことができる。
【0032】
各送信機252は、1つまたは複数のEDまたは他のデバイスへの無線送信または有線送信のための信号を生成するための任意の適切な構造を含む。各受信機254は、1つまたは複数のEDまたは他のデバイスから無線または有線で受信した信号を処理するための任意の適切な構造を含む。少なくとも1つの送信機252および少なくとも1つの受信機254は、別個の構成要素として示されているが、組み合わせられてトランシーバにすることができる。各アンテナ256は、無線または有線信号を送信および/または受信するための任意の適切な構造を含む。ここでは、共通のアンテナ256が送信機252と受信機254の両方に結合されているように示されているが、1つまたは複数のアンテナ256が(1つまたは複数の)送信機252に結合されてもよく、1つまたは複数の別個のアンテナ256が(1つまたは複数の)受信機254に結合されてもよい。各メモリ258は、ED110に関連して上述したものなどの、(1つまたは複数の)任意の適切な揮発性および/または不揮発性記憶および検索デバイスを含む。メモリ258は、基地局170によって使用、生成、または収集される命令およびデータを記憶する。例えば、メモリ258は、前述した機能および/または実施形態の一部または全部を実施するように構成されたソフトウェア命令またはモジュールを記憶することができ、これらは(1つまたは複数の)処理ユニット250によって実行される。
【0033】
各入力/出力デバイス266は、ネットワーク内のユーザまたは他のデバイスとの対話を可能にする。各入力/出力デバイス266は、ネットワークインタフェース通信を含む、ユーザに情報を提供する、またはユーザから情報を受信/提供するための、任意の適切な構造を含む。
【0034】
本明細書で提供される実施形態の方法の1つまたは複数のステップは、図4による対応するユニットまたはモジュールによって実行され得る。図4は、ED110または基地局170などのデバイス内のユニットまたはモジュールを示す。例えば、信号は、送信ユニットまたは送信モジュールによって送信され得る。信号は、受信ユニットまたは受信モジュールによって受信され得る。信号は、処理ユニットまたは処理モジュールによって処理され得る。処理モジュールは、後述するユニット/モジュール、特にプロセッサ210またはプロセッサ260を包含し得る。他のユニット/モジュールが図4に含まれてもよいが、図示されていない。それぞれのユニット/モジュールは、ハードウェア、ソフトウェア、またはそれらの組み合わせであってもよい。例えば、ユニット/モジュールの1つまたは複数が、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)または特定用途向け集積回路(ASIC)などの集積回路であってもよい。モジュールがソフトウェアの場合、必要に応じて全体的にまたは部分的に、処理するために個別にまたは一緒に、必要に応じて単一または複数インスタンスで、プロセッサによって取得されてもよいこと、ならびにモジュール自体が、さらに配備し具体化するための命令を含んでもよいことが理解されよう。
【0035】
ED110および基地局170に関するさらなる詳細は、当業者には知られている。したがって明解にするため、このような詳細についてはここでは省略する。
【0036】
図5は、ED110および基地局170の別の例を示す。ED110は、以後、ユーザ機器(UE)110または装置110と呼ばれる。
【0037】
基地局170は、いくつかの実施形態では、送受信点(TRP)、ベーストランシーバ基地局、無線基地局、ネットワークノード、ネットワークデバイス、送信/受信ノード、NodeB、進化型NodeB(eNodeBまたはeNB)、gNB、中継局、またはリモートラジオヘッドなどの、他の名前で呼ばれることがある。いくつかの実施形態では、基地局170の部分は分散されてもよい。例えば、基地局170のモジュールのいくつかは、基地局170のアンテナを収容する機器から離れて配置されてもよく、通信リンク(図示せず)を介してアンテナを収容する機器に結合されてもよい。したがって、いくつかの実施形態では、基地局170という用語は、リソース割り当て(スケジューリング)、メッセージ生成、および符号化/復号などの処理動作を実行し、必ずしも基地局170のアンテナを収容する機器の一部ではない、ネットワーク側のモジュールも指し得る。モジュールはまた、他の基地局にも結合され得る。いくつかの実施形態では、基地局170は実際には、協調マルチポイント送信などを介して、UE110にサービスするために一緒に動作している複数の基地局であり得る。また、「基地局」という用語は、本明細書ではネットワークデバイス、すなわちネットワーク側のデバイスを指すために使用される。
【0038】
基地局170は、1つまたは複数のアンテナ256に結合された、送信機252および受信機254を含む。1つのアンテナ256のみが示されている。送信機252および受信機254は、トランシーバとして統合されてもよい。基地局170は、UE110へのダウンリンク送信のための送信の準備に関連するもの、およびUE110から受信されたアップリンク送信の処理に関連するものを含む動作を実行するためのプロセッサ260をさらに含む。ダウンリンク送信のための送信の準備に関連する処理動作は、符号化、変調、プリコーディング(例えば、MIMOプリコーディング)、および本明細書に記載のシングルキャリアシンボルブロックおよびマルチキャリアシンボルの生成などの動作を含む。アップリンク送信を処理することに関連する処理動作は、本明細書に記載されたシングルキャリアシンボルブロックおよびマルチキャリアシンボルを復調および復号することを含む。プロセッサ260は、シングルキャリアシンボルブロックおよびマルチキャリアシンボルのパラメータを構成(例えば、選択)し、これらパラメータをUE110に示すためのシグナリングを生成し得る。その後、シグナリングは送信機252によって送信される。基地局170は、シングルキャリアシンボルブロックおよびマルチキャリアシンボルのアップリンク送信のためにUE110に割り当てられるアップリンクリソースをスケジューリングすることができ、シングルキャリアシンボルブロックおよびマルチキャリアシンボルのダウンリンク送信のためにダウンリンクリソースをスケジューリングすることもできるスケジューラ253をさらに含む。スケジューラ253は、本明細書で説明されるように、異なるパラメータを有するシングルキャリアシンボルブロックおよびマルチキャリアシンボル、例えば、異なる長さの、および/または異なる周波数位置のシンボルおよび/またはシンボルブロックを(プロセッサ260によって行われない場合に)構成し、スケジューリングすることができる。スケジューラ253は、本明細書に記載された制御シグナリングを生成し得る。基地局100は、情報およびデータを記憶するためのメモリ258をさらに含む。
【0039】
図示されていないが、プロセッサ260は、送信機252および/または受信機254の一部を形成し得る。また、図示されていないが、プロセッサ260は、スケジューラ253を実装し得る。
【0040】
プロセッサ260、スケジューラ253、ならびに送信機252および受信機254の処理構成要素はそれぞれ、メモリ(例えば、メモリ258内)に記憶された命令を実行するように構成された同じまたは異なる1つまたは複数のプロセッサによって実装され得る。あるいは、プロセッサ260、スケジューラ253、ならびに送信機252および受信機254の処理構成要素の一部または全部は、プログラムされたフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、グラフィック処理ユニット(GPU)、または特定用途向け集積回路(ASIC)などの専用回路を使用して実装され得る。
【0041】
UE110はまた、1つまたは複数のアンテナ204に結合された、送信機201および受信機203も含む。1つのアンテナ204のみが示されている。送信機201および受信機203は、トランシーバ、例えば図2のトランシーバ202として統合されてもよい。UE110は、基地局170へのアップリンク送信のための送信の準備に関連するもの、および基地局170から受信されたダウンリンク送信の処理に関連するものを含む動作を実行するためのプロセッサ210をさらに含む。アップリンク送信のための送信の準備に関連する処理動作は、本明細書に記載のシングルキャリアシンボルブロックおよびマルチキャリアシンボルの符号化、変調、および生成などの動作を含む。ダウンリンク送信を処理することに関連する処理動作は、本明細書に記載されたシングルキャリアシンボルブロックおよびマルチキャリアシンボルを復調および復号することを含む。プロセッサ210は、例えば、スケジューリングされている、またはスケジューリングされることになるシンボルまたはシンボルブロックの持続時間および位置を決定するために、シングルキャリアシンボルブロックおよびマルチキャリアシンボルのパラメータを決定するために、(例えば、シグナリングを復号することによって)ダウンリンク送信からシグナリングを抽出することができる。シングルキャリアシンボルブロックおよびマルチキャリアシンボルの送信または受信は、スケジューラによって発行されたスケジューリング許可に従って、かつスケジューリング許可によってスケジューリングされたシングルキャリアシンボルブロックおよび/またはマルチキャリアシンボルの構成されたパラメータに従って行われる。例えば、UE110がスケジューリング許可を有する基地局170から送信を受信し、スケジューリング許可が、シングルキャリアシンボルブロックおよび/またはマルチキャリアシンボルの送信が特定の時間-周波数位置で始まることを示す場合、UE110は、その時間-周波数位置で始まるシングルキャリアシンボルブロックおよび/またはマルチキャリアシンボルを送信または受信する。シングルキャリアシンボルブロックおよび/またはマルチキャリアシンボルが特定のパラメータ、例えば特定の持続時間を有することを示す制御シグナリングもUE110によって受信される場合、UE110は、その持続時間に従ってそのシングルキャリアシンボルブロックおよび/またはマルチキャリアシンボルを送信または受信する。基地局100は、情報およびデータを記憶するためのメモリ208をさらに含む。
【0042】
図示されていないが、プロセッサ210は、送信機201および/または受信機203の一部を形成し得る。
【0043】
プロセッサ210、ならびに送信機201および受信機203の処理構成要素はそれぞれ、メモリ(例えば、メモリ208)に記憶された命令を実行するように構成された同じまたは異なる1つまたは複数のプロセッサによって実装され得る。あるいは、プロセッサ210の一部または全部、ならびに送信機201および受信機203の処理構成要素は、FPGA、GPU、またはASICなどの専用回路を使用して実装され得る。
【0044】
いくつかの実施形態では、UE110は、必ずしもスマートフォンである必要はないが、代わりに、任意の端末デバイス、例えばモノのインターネット(IoT)デバイス、ウェアラブルデバイス、車両デバイス、車載デバイス、車載機器などであり得る。
【0045】
基地局170およびUE110は、他の構成要素を含み得るが、これらは明確さのために省略されている。
【0046】
フレームでの送信
フレーム構造は、例えば、基本的な時間領域送信ユニットのタイミング基準およびタイミングアライメントを可能にするために、時間領域信号送信構造を定義する。UEと1つまたは複数の基地局との間の無線通信は、フレーム構造によって管理され得る時間-周波数リソース上で行われる。
【0047】
フレーム構造の一例が図6に示されている。図6のフレーム構造は、LTEにおけるフレーム構造の一例である。図6のフレーム構造は以下の構造を有する:各フレームは持続時間が10msである;各フレームは10個のサブフレームを有し、各サブフレームの持続時間は1msである;各サブフレームは2つのスロットを含み、各スロットの持続時間は0.5msである;各スロットは、(ノーマルCPを仮定して)7つのOFDMシンボルを送信するためのものである;各OFDMシンボルは、シンボル持続時間tと、サブキャリアの数およびサブキャリア間隔に関する特定の帯域幅(または部分帯域幅もしくは帯域幅分割)とを有する。図6のフレーム構造は、時間領域スケジューリングおよびシンボルの持続時間に制限を課し、例えば、時間領域粒度はOFDMシンボル持続時間によって制限され、制限はCPの長さに課される。
【0048】
フレーム構造の別の例は、NRで定義されたものである。NRでは、複数のサブキャリア間隔がサポートされ、各サブキャリア間隔はそれぞれのニューメロロジーに対応する。フレーム構造はニューメロロジーに依存するが、いずれの場合もフレーム長は10msに設定され、それぞれ1msの10個のサブフレームからなる。スロットは14個のOFDMシンボルとして定義され、スロット長はニューメロロジーに依存する。例えば、図7は、ノーマルCPの15kHzサブキャリア間隔(「ニューメロロジー1」)のNRフレーム構造およびノーマルCPの30kHzサブキャリア間隔(「ニューメロロジー2」)のNRフレーム構造を示す。15kHzのサブキャリア間隔の場合、スロット長は1msであり、30kHzのサブキャリア間隔の場合、スロット長は0.5msである。
【0049】
NRフレーム構造は、LTEフレーム構造よりも高い柔軟性を有し得るが、NRフレーム構造は、時間領域スケジューリングおよびシンボルの持続時間に依然として顕著な制限を課す。例えば、時間領域粒度はOFDMシンボル持続時間によって制限され、CP長オプションは限られている。予約可能な最小持続時間は、1つのOFDMシンボル(または複数のOFDMシンボル)に制限され、OFDMシンボルの実際の持続時間(すなわち、長さ)は、事前定義されたサブキャリア間隔オプション(15kHz、30kHz、60kHzなど)でスケーラブルである(逆にスケーリングされる)。OFDMシンボルにおける有効シンボル持続時間は、所与のサブキャリア間隔に対して固定される。この固定間隔の要件を満たすために、ほとんどのサブキャリア間隔に対して固定されたノーマルCPおよび対応する有効なシンボル持続時間がある。拡張CPは、60KHzのサブキャリア間隔に対してのみ構成可能である。NRおよび制限されたノーマルCP/拡張CPオプションにおける固定された有効なシンボル持続時間は、異なるサービスシナリオの異なる要件を満たさない場合がある。
【0050】
代わりに、異なる持続時間および/または異なる位置(時間および/または周波数位置)のシンボルおよび/またはシンボルブロックを構成およびスケジューリングする際により大きな柔軟性がある実施形態が本明細書に開示される。これにより、異なるサービスシナリオの要件を、おそらく同じフレーム内でさえも、単一のフレーム構造に収容することが可能になり得る。例えば、低レイテンシおよび遅延許容アプリケーションは、場合によっては両方とも同じフレーム内に収容され得る。シンボルおよび/またはシンボルブロックが送信されるフレーム構造は、本明細書では「フレキシブルフレーム構造」と呼ばれる。少なくとも、フレーム内でスケジューリングされるシンボルおよび/またはシンボルブロックの持続時間および/または時間位置および/または周波数位置においてより高い柔軟性があるため、フレキシブルフレーム構造は、LTEおよびNRフレーム構造よりも高い柔軟性を有する。シンボルおよび/またはシンボルブロックの持続時間および/または時間位置および/または周波数位置を構成するなど、シンボルおよび/またはシンボルブロックパラメータを構成するための制御シグナリングが開示される。いくつかの実施形態では、制御シグナリングは、比較的低いオーバーヘッドを有するように設計される。
【0051】
フレキシブルフレーム構造は、任意選択で、構成可能な他のパラメータ、例えば、フレームの長さ、および/またはサブフレームの長さ(サブフレームが定義されている場合)、および/またはスロットの長さ、および/またはスロット内のシンボルまたはシンボルブロックの数(スロットが定義されている場合)、および/またはダウンリンク/アップリンク切り替えギャップ長の長さなどを有することができる。
【0052】
構成され得るフレキシブルパラメータを有するシングルキャリアシンボルブロックが最初に論じられ、続いてマルチキャリアシンボルが論じられる。
【0053】
構成可能なシングルキャリアシンボルブロック
図8は、一実施形態による、シングルキャリアシンボルブロックの生成を示す。複数のビット348は、シンボルマッパ350によって、1つまたは複数のデータシンボルX1~XKにマッピングされる。Kは1以上の自然数である。各データシンボルはシンボル持続時間tsを有する。あるいは、シンボル持続時間は、シンボル間隔またはパルス間隔と呼ばれてもよい。あるいは、K個のデータシンボルはK個のパルスと呼ばれてもよい。シンボルマッパ350は、変調器(例えば、プロセッサ210もしくは260、またはモジュール/ユニット/回路)によって実装され得る。シンボルマッパ350によって実施され得る変調の1つの例示的なタイプは直交振幅変調(QAM)であり、その場合、1つまたは複数のデータシンボルX1~XKの各々は、コンスタレーション順序に応じて、複数のビット348のうちの2以上のビットを搬送するQAMシンボルである。CPは、例えば周波数領域における等化を支援するために、352に示されるように、1つまたは複数のデータシンボルX1~XKの前に任意選択的に追加される。CPのコンテンツは、データシンボルコンテンツのうちの1つまたはいくつかの繰り返し、例えば、352に示すように、シンボルブロックの最後に存在する1つまたは複数のデータシンボルの繰り返しであってもよく、その場合、CPを搬送するシンボルは「CPシンボル」と呼ばれてもよい。これにより、例えば、図示されるように、シンボルブロック354の先頭にCPを有する、CPおよびK個のデータシンボルを含むシンボルブロック354が生成される。CP部分は持続時間tCPを有し、データ部分は持続時間tDataを有し、これらは共にシンボルブロック354の持続時間tSB=tCP+tDataを構成する。シンボルブロック354は、356に示すように、特定の占有帯域幅で送信される。シンボルブロック354は、アップリンクまたはダウンリンクで送信され得る。図8に関連して説明された構成要素および動作は、シンボルブロック354がUE110によって送信されたアップリンク送信である場合、プロセッサ210によって実施され得る、または、シンボルブロック354が基地局170によって送信されたダウンリンク送信である場合、プロセッサ260によって実施され得る。
【0054】
図8では、シンボルブロック354はシングルキャリアであり、すなわち、シングルキャリア波形が使用される。すなわち、図8に示すように、CPシンボルおよびデータシンボルはすべて、時間的に前後して、同じ単一周波数で送信される。図8に示すシングルキャリアシンボルブロック354は、CPを含む。あるいは、CPは、シングルキャリアシンボルブロック354から省略され得、すなわち、tCP=0である。
【0055】
いくつかの実施形態では、シングルキャリアシンボルブロック354の以下のパラメータのうちの1つまたは複数は構成可能であり得、場合によっては、あるシンボルブロック(またはシンボルブロックのあるグループ)から次のシンボルブロックに変更され得る。
【0056】
(1)シンボルブロック内で送信されるシンボル数Kは構成可能であり得る。例えば、アプリケーションシナリオに基づいて動作中にKを変更することが望ましい場合がある。例えば、パイロットおよびCPオーバーヘッドを低減するために、より大きいKを使用して生成され得るより長いシンボルブロック長が使用され得る。しかしながら、低レイテンシアプリケーションでは、より長いシンボルブロック長は望ましくない場合があり、例えば、低レイテンシアプリケーションでは、より短いシンボルブロック長、例えばより小さいKを有することを好むデータがより早く復号される必要がある。したがって、いくつかのアプリケーションシナリオ(例えば、低レイテンシアプリケーション)では、より小さいKを有することが望ましい場合があり、他のアプリケーションシナリオ(例えば、遅延許容アプリケーション)では、より大きいKを有することが望ましい場合がある。以下は、ダウンリンクおよび/またはアップリンクでスケジューリングされた1つまたは複数のシングルキャリアシンボルブロックのためにシンボル数KがUEに通信され得る例示的な方法の非網羅的なリストである。
(a)Kは、例えばダウンリンク制御情報(DCI)において、基地局によって動的にシグナリングされ得る。例えば、シンボルブロックのKの値は、そのシンボルブロックをスケジューリングするときに基地局によって動的にシグナリングされ得る。
(b)Kは、例えば無線リソース制御(RRC)シグナリングにおいて、または媒体アクセス制御(MAC)層において、基地局によって準静的にシグナリングされ得る。例えば、Kの値は、いくつかのフレーム、サブフレーム、またはスロットについて一定のままであり得、Kの値が変更されるとき、それはRRCシグナリングまたはMAC層情報を介して行われる。
(c)Kは、アプリケーションシナリオに基づいて事前定義され得、例えば、Kは、低レイテンシアプリケーションのための特定の(より小さい)数として事前定義され、Kは、遅延許容アプリケーションのための特定の(より大きい)数として事前定義される。Kの所定の値は、固定されてもよいし、半静的に構成されてもよい。いくつかの実施形態では、UEはアプリケーションシナリオに基づいてKの値を知っており、したがって、Kの値はUEに明示的に通信される必要さえない可能性がある。
(d)Kは、UEによって知られている他のパラメータの関数としてUEによって決定され得る。例えば、(1つまたは複数の)Kの値は、UEが動作する周波数帯域またはキャリア周波数に基づいて事前定義され得る。別の例として、(1つまたは複数の)Kの値は、スケジューリングされたシンボルブロックの時間および/または周波数における位置に基づいて事前定義され得る。
(e)Kは、例えば規格によって固定され得る。
【0057】
(2)シングルキャリアシンボルブロックのCP長tCPは構成可能であり得る。CP長は、絶対長として、またはデータ部分長tDataに対するCP長tCPの比(例えば、有効シンボルブロック長に対するCPの比)として、または総シンボルブロック持続時間tSBに対するCP長tCPの比としてシグナリングされ得る。アプリケーションシナリオおよび/またはチャネルに応じて、長いCP長、短いCP長を有するか、またはCPがない(すなわち、tCP=0)ことが望ましい場合がある。以下は、ダウンリンクおよび/またはアップリンクでスケジューリングされた1つまたは複数のシングルキャリアシンボルブロックのためにCP長がUEに通信され得る例示的な方法の非網羅的なリストである。
(a)CP長は、例えばDCIにおいて、基地局によって動的にシグナリングされ得る。例えば、シンボルブロックのCP長は、そのシンボルブロックをスケジューリングするときに基地局によって動的にシグナリングされ得る。
(b)CP長は、例えばRRCシグナリングにおいて、またはMAC層において、基地局によって準静的にシグナリングされ得る。例えば、CP長は、いくつかのフレーム、サブフレーム、またはスロットについて一定のままであり得、CP長が変更されるとき、それはRRCシグナリングまたはMAC層情報を介して行われる。
(c)CP長は、アプリケーションシナリオに基づいて事前定義されてもよく、例えば、CP長は、特定のアプリケーションシナリオの1つの特定の長さ、および他のアプリケーションシナリオの別の特定の長さとして事前定義される。いくつかの実施形態では、UEはアプリケーションシナリオに基づいてCP長を知っており、したがって、CP長はUEに明示的に通信される必要さえない可能性がある。
(d)CP長はチャネル条件の関数であってもよく、その場合、例えば、UEと基地局との両方がチャネル条件を決定する(または通知される)ことができる場合、および異なるチャネル条件と異なるCP長との間に事前定義されたマッピングがある場合、CP長はUEに明示的に通信される必要はない可能性がある。
(e)CP長は、UEによって知られている他のパラメータの関数としてUEによって決定され得る。例えば、CP長は、Kの値に基づいて、および/またはUEが動作する周波数帯域もしくはキャリア周波数に基づいて、および/またはスケジューリングされたシンボルブロックの時間的位置および/または周波数などに基づいて事前定義され得る。
(f)CP長は、例えば規格によって固定され得る。
【0058】
(3)シングルキャリアシンボルブロックの占有帯域幅は構成可能であり得る。シングルキャリア波形は、占有帯域幅と呼ばれる特定の帯域幅、例えば図8のシンボルブロック354の占有帯域幅356を占有する。占有帯域幅は、シンボルブロック内の各シンボルのシンボル持続時間ts、ならびにロールオフ係数の関数であり得る。例えば、占有帯域幅は、占有BW=(1+α)/tsのとおりシンボル持続時間およびロールオフ係数に関連し得、tsはシンボルブロック内の各シンボルのシンボル持続時間であり、αはロールオフ係数である。αは実数であり、0≦α≦1である。ロールオフ係数は、ピーク対平均電力比(PAPR)に影響を与える。ロールオフ係数が大きい場合(例えば、α=1)、波形のPAPRは小さいが、占有帯域幅は大きい。ロールオフ係数が小さい場合、占有帯域幅は小さいが、波形のPAPRは高い。ロールオフ係数は、総シンボルブロック持続時間tSBに影響を及ぼし得る。例えば、例えばルートレイズドコサイン(RRC)インパルス応答に基づく従来のシングルキャリア波形の場合、シンボルブロック持続時間tSBはtCP+K*ts+y*tsとすることができ、ここで、yはロールオフ係数に関連付けられ、例えば、α=1の場合、y=2である。占有帯域幅は、直接シグナリングされてもよく、またはUEがシンボル持続時間tsおよびロールオフ係数αを知っている場合、UEによって計算されてもよい。例えば、シンボル持続時間tsはUEにシグナリングされ得、ロールオフ係数αは事前定義され得(例えば、規格で固定され得)、そのため、UEは、シグナリングされたシンボル持続時間tsおよび事前定義されたロールオフ係数αに基づいて占有帯域幅を決定し得る。以下は、ダウンリンクおよび/またはアップリンクでスケジューリングされた1つまたは複数のシングルキャリアシンボルブロックのために占有帯域幅がUEに通信され得る例示的な方法の非網羅的なリストである。
(a)占有帯域幅は、例えばDCIにおいて、基地局によって動的にシグナリングされ得る。例えば、シンボルブロックの占有帯域幅は、そのシンボルブロックをスケジューリングするときに基地局によって動的にシグナリングされ得る。
(b)占有帯域幅は、例えば無線RRCシグナリングにおいて、またはMAC層において、基地局によって準静的にシグナリングされ得る。例えば、占有帯域幅は、いくつかのフレーム、サブフレーム、またはスロットについて一定のままであり得、占有帯域幅の値が変更されるとき、それはRRCシグナリングまたはMAC層情報を介して行われる。
(c)占有帯域幅は、アプリケーションシナリオに基づいて事前定義されてもよく、例えば、占有帯域幅は、特定のシナリオの1つの値および他のシナリオの別の値として事前定義される。いくつかの実施形態では、UEはアプリケーションシナリオに基づいて占有帯域幅を知っており、したがって、占有帯域幅はUEに明示的に通信される必要さえない可能性がある。
(d)占有帯域幅は、UEによって知られている他のパラメータの関数としてUEによって決定され得る。例えば、占有帯域幅は、シンボル持続時間tsおよびロールオフ係数αに基づいてUEによって計算され得る。シンボル持続時間tsおよびロールオフ係数αは、(例えば、DCI、RRC、またはMAC層で)両方ともUEにシグナリングされてもよく、または一方が事前定義され、他方がシグナリングされてもよい(例えば、ロールオフ係数は事前定義されてもよく、シンボル持続時間はDCI、RRC、またはMAC層でシグナリングされてもよい)。いくつかの実施形態では、占有帯域幅は、UEが動作する周波数帯域もしくはキャリア周波数などのパラメータに基づいて、ならびに/またはスケジューリングされたシンボルブロックの時間的位置および/もしくは周波数などに基づいて事前定義され得る。
(e)占有帯域幅は、例えば規格によって固定され得る。
【0059】
(4)シングルキャリアシンボルブロックのデータシンボルのシンボル持続時間tsは構成可能であり得る。以下は、ダウンリンクおよび/またはアップリンクでスケジューリングされた1つまたは複数のシングルキャリアシンボルブロックのためにシンボル持続時間tsがUEに通信され得る例示的な方法の非網羅的なリストである。
(a)シンボルブロック内の各データシンボルのシンボル持続時間tsは、基地局によって、例えばDCIで動的にシグナリングされ得る。例えば、シンボルブロックのシンボル持続時間は、そのシンボルブロックをスケジューリングするときに基地局によって動的にシグナリングされ得る。
(b)シンボルブロック内の各データシンボルのシンボル持続時間tsは、例えば無線RRCシグナリングにおいて、またはMAC層において、基地局によって準静的にシグナリングされ得る。例えば、シンボル持続時間は、いくつかのフレーム、サブフレーム、またはスロットについて一定のままであり得、シンボル持続時間の値が変更されるとき、それはRRCシグナリングまたはMAC層情報を介して行われる。
(c)シンボルブロック内の各データシンボルのシンボル持続時間tsは、アプリケーションシナリオに基づいて事前定義されてもよく、例えば、シンボル持続時間は、特定のシナリオの1つの値および他のシナリオの別の値として事前定義される。いくつかの実施形態では、UEはアプリケーションシナリオに基づいてシンボル持続時間を知っており、したがって、シンボル持続時間はUEに明示的に通信される必要さえない可能性がある。
(d)シンボルブロック内の各データシンボルのシンボル持続時間tsは、UEによって知られている他のパラメータの関数としてUEによって決定され得る。例えば、シンボル持続時間は、占有帯域幅およびロールオフ係数αに基づいて、例えば、占有BW=(1+α)/tsの式を使用して、UEによって計算され得る。占有帯域幅およびロールオフ係数αは、両方ともUEにシグナリングされてもよく(例えば、DCI、RRC、またはMAC層)、または一方が事前定義され、他方がシグナリングされてもよい(例えば、ロールオフ係数は事前定義されてもよく、占有帯域幅はDCI、RRC、またはMAC層でシグナリングされてもよい)。いくつかの実施形態では、シンボル持続時間は、UEが動作する周波数帯域もしくはキャリア周波数などのパラメータに基づいて、ならびに/またはスケジューリングされたシンボルブロックの時間的位置および/もしくは周波数などに基づいて事前定義され得る。
(e)シンボルブロック内の各データシンボルのシンボル持続時間tsは、例えば規格によって固定され得る。
【0060】
(5)シングルキャリアシンボルブロックのデータシンボルのロールオフ係数αは構成可能であり得る。UEによるロールオフ係数の知識は、受信機におけるマッチドフィルタリングの実施を支援し得る。以下は、ダウンリンクおよび/またはアップリンクでスケジューリングされた1つまたは複数のシングルキャリアシンボルブロックのためにロールオフ係数がUEに通信され得る例示的な方法の非網羅的なリストである。
(a)シンボルブロックのデータシンボルのロールオフ係数αは、基地局によって、例えばDCIで動的にシグナリングされ得る。例えば、シンボルブロックのロールオフ係数は、そのシンボルブロックをスケジューリングするときに基地局によって動的にシグナリングされ得る。
(b)シンボルブロックのデータシンボルのロールオフ係数αは、例えば無線RRCシグナリングにおいて、またはMAC層において、基地局によって準静的にシグナリングされ得る。例えば、ロールオフ係数は、いくつかのフレーム、サブフレーム、またはスロットについて一定のままであり得、ロールオフ係数の値が変更されるとき、それはRRCシグナリングまたはMAC層情報を介して行われる。
(c)シンボルブロックのデータシンボルのロールオフ係数αは、アプリケーションシナリオに基づいて事前定義されてもよく、例えば、ロールオフ係数は、特定のシナリオの1つの値および他のシナリオの別の値として事前定義される。いくつかの実施形態では、UEはアプリケーションシナリオに基づいてロールオフ係数を知っており、したがって、シンボル持続時間はUEに明示的に通信される必要さえない可能性がある。
(d)シンボルブロックのデータシンボルのロールオフ係数αは、UEによって知られている他のパラメータの関数としてUEによって決定され得る。例えば、ロールオフ係数は、シンボルブロックの占有帯域幅およびシンボルブロック内の各データシンボルのシンボル持続時間tsに基づいて、例えば、占有BW=(1+α)/tsの式を使用して、UEによって計算され得る。占有帯域幅およびシンボル持続時間tsは、(例えば、DCI、RRC、またはMAC層で)両方ともUEにシグナリングされてもよく、または一方が事前定義され、他方がシグナリングされてもよい(例えば、シンボル持続時間tsは事前定義されてもよく、占有帯域幅はDCI、RRC、またはMAC層でシグナリングされてもよい)。いくつかの実施形態では、ロールオフ係数は、UEが動作する周波数帯域もしくはキャリア周波数などのパラメータに基づいて、ならびに/またはスケジューリングされたシンボルブロックの時間的位置および/もしくは周波数などに基づいて事前定義され得る。
(e)シンボルブロックのデータシンボルのロールオフ係数αは、例えば規格によって固定され得る。
【0061】
上述した可能な構成可能なシンボルブロックパラメータ(1)~(5)に加えて、UEは、シングルキャリアシンボルブロック送信が行われるべき周波数領域内の位置も知らなければならない。シングルキャリアシンボルブロックの周波数位置はUEによって知られるべきであるが、いくつかの実施形態では、周波数位置は依然として構成可能であり得る。
【0062】
例えば、シンボルブロックのシンボルが送信されるシングルキャリア周波数は、例えば、シンボルブロックが、別のシンボルまたはシンボルブロックが送信されている他の時間周波数リソースと重複しない特定の時間-周波数リソースで送信されるように構成され得る。シングルキャリア周波数は、占有帯域幅の中心周波数であり得る。いくつかの実施形態では、通信が発生する特定のキャリア周波数に対して、関連する帯域幅がある。関連する帯域幅は、異なる帯域幅部分(BWP)に分割されてもよい。各BWPは、シングルキャリア周波数が位置し得る関連する周波数位置(例えば、BWPの中心)を有し得る。複数の可能なシングルキャリア周波数(それぞれのBWP内の各々)は事前定義されてもよく、基地局は、シングルキャリア周波数のうちのどれが、例えばビットマップを使用して、特定の1つまたは複数のシンボルブロックに使用されるかをシグナリングする。例えば、図9は、特定の搬送波周波数に関連する100MHz帯域幅を示す。帯域幅は、各々20MHzの5つのBWPに分割される。各BWPの中心には、シングルキャリアシンボルブロックが送信される可能性があるシングルキャリア周波数がある。5つの可能なシングルキャリア周波数は、図9ではf1からf5としてラベル付けされている。5つの異なるシングルキャリア周波数の周波数位置は、UEによって事前に知られている。特定のシンボルブロックがスケジューリングされる特定のシングルキャリア周波数は、図9に示すように、ビットマップ、例えば5ビットを使用してUEに通信され得、各ビットは5つの可能なシングルキャリア周波数のそれぞれ異なる1つを表す。5ビットのビットマップを使用することにより、2つ以上のシングルキャリア周波数が同時に通信され得る。そうでなければ、3ビットが使用されてもよく、例えば、001=f1、010=f2、011=f3、100=f4、および101=f5である。図9は一例に過ぎない。より一般的には、以下は、ダウンリンクおよび/またはアップリンクでスケジューリングされた1つまたは複数のシングルキャリアシンボルブロックのためにシングルキャリア周波数の周波数位置がUEに通信され得る例示的な方法の非網羅的なリストである。
(a)周波数位置は、基地局によって動的に、例えばDCIでシグナリングされ得る。例えば、シンボルブロック(例えば、図9のビットマップ)の周波数位置は、そのシンボルブロックをスケジューリングするときに基地局によって動的にシグナリングされ得る。
(b)周波数位置は、例えば無線RRCシグナリングにおいて、またはMAC層において、基地局によって準静的にシグナリングされ得る。例えば、周波数位置は、いくつかのフレーム、サブフレーム、またはスロットについて一定のままであり得、周波数位置の値が変更されるとき、RRCシグナリングまたはMAC層情報(例えば、図9のビットマップは、RRCシグナリングで、またはMAC層情報の一部として送信される)を介して変更される。
(c)周波数位置は、アプリケーションシナリオに基づいて事前定義されてもよく、例えば、周波数位置は、特定のシナリオの1つの値および他のシナリオの別の値として事前定義される。いくつかの実施形態では、UEはアプリケーションシナリオに基づいて周波数位置を知っており、したがって、周波数位置はUEに明示的に通信される必要さえない可能性がある。
(d)周波数位置は、UEによって知られている他のパラメータの関数としてUEによって決定され得る。例えば、周波数位置は、シンボルブロックがスケジューリングされる時間などのパラメータに基づいて事前定義され得る。例えば、周波数位置は、フレーム内のシンボルブロックの時間位置の関数としてホップしてもよい。別の例として、周波数位置は、占有帯域幅および/またはシンボル持続時間tsおよび/またはシンボル数Kなどに基づいて事前定義され得る。
(e)周波数位置は、例えば規格によって固定され得る。
【0063】
UEはまた、スケジューリングされたシングルキャリアシンボルブロックが始まる時間領域内の位置を知らなければならない。いくつかの実施形態では、時間領域は所定の持続時間に分割され、各持続時間は、基地局とUEの両方によって知られている特定の基準点から始まる。いくつかの実施形態では、各基準点は、フレーム、サブフレーム、またはスロットの先頭であってもよい。いくつかの実施形態では、各シンボルブロックは、基準点のうちの1つに関してスケジューリングされる。いくつかの実施形態では、シンボルブロック持続時間は、持続時間ごとに(例えば、各サブフレームまたはスロットについて)構成されてもよいが、一度構成されると、シンボルブロック持続時間はその持続時間中に変化しない(例えば、シンボルブロック持続時間はサブフレームまたはスロット内で変化しない)。
【0064】
例えば、図10は、各々がそれぞれの基準点から始まる4つの持続時間#1~#4に分割されたフレームを示す。代わりに、持続時間は時間窓と呼ばれてもよい。4つの基準点はそれぞれ、サブフレームまたはスロットの先頭にあってもよいが、これは必須ではなく、例えば、サブフレームおよび/またはスロットの概念は定義されなくてもよい。各持続時間内に送信されるシングルキャリアシンボルブロックの持続時間は構成可能であり得るが、特定の持続時間内では、各シングルキャリアシンボルブロックの持続時間は同じである。シングルキャリアシンボルブロックは、基準点のうちの1つからのオフセットを示すことによって、例えばDCIまたはRRCシグナリングを使用して、時間領域でスケジューリングされる。例えば、図10のシングルキャリアシンボルブロック362は、シンボルブロック362がオフセットなしの持続時間#2内にあること、すなわちシンボルブロック362が持続時間#2の先頭で始まることをUEに示すことによって時間領域においてスケジューリングされる。別の例として、図10のシングルキャリアシンボルブロック364は、シンボルブロック364が持続時間#3内にあり、持続時間の開始から5つのシンボルブロック持続時間オフセットされている(すなわち、基準点#3から5つのシンボルブロック持続時間オフセットされている)ことをUEに示すことによって時間領域でスケジューリングされる。特定の持続時間(例えば、持続時間#2のtSB2および持続時間#3のtSB3)のシンボルブロック持続時間は、各持続時間に対して構成され得、切り替えは基準点で行われる。いくつかの実施形態では、フレーム内の各持続時間に対する構成可能なシンボルブロックパラメータ、例えばシンボルブロック持続時間は、フレームの先頭でシグナリングされ得る。これらの構成可能なシンボルブロックパラメータは、フレームごとに変化するか、または特定の数のフレームに対して同じままであり得る(例えば、10フレームごとに一度だけ再構成される)。
【0065】
いくつかの実施形態では、基地局によって示される時間領域リソース割り当ては、1つまたは複数のシングルキャリアシンボルブロック持続時間tSBのためのものであってもよく、時間領域リソース割り当ては、レガシー方法を使用してもよく、例えば、表内の1つのインデックスと共に1つの行にリストされている可能性がある開始シンボルおよび長さをシグナリングしてもよい。
【0066】
いくつかの実施形態では、構成可能パラメータの一部または全部は、基準点でのみ変化し得る。例えば、以下のパラメータ、すなわち、シンボルブロック持続時間、シンボルブロックで送信されるシンボル数K、シンボルブロックのCP長tCP、シンボルブロックの占有帯域幅、シンボルブロックのデータシンボルのシンボル持続時間ts、ロールオフ係数α、および/またはシンボルブロックの周波数位置のうちの1つ、いくつか、またはすべては、基準点でのみ変化し得る。したがって、いくつかの実施形態では、2つの基準点の間に介在する各持続時間内に、その持続時間内にスケジューリングされたシンボルブロックの1つまたは複数のパラメータは構成可能であり得るが、構成はその持続時間内にスケジューリングされたすべてのシンボルブロックについて同じである。これにより、基地局とUEの両方が、ある持続時間内にスケジューリングされたすべてのシンボルブロックについて構成が同じであることを知っているため、より簡単な実装が可能になり、そのため、構成は、ある持続時間内のすべてのシンボルブロックについて1回だけ基地局によってシグナリングされる必要がある。
【0067】
図10は、4つの異なる持続時間に分割されたフレームを示しているが、持続時間の数は4つに限定されず、事前定義されてもよく、構成可能であってもよい。また、図10は、異なる持続時間に分割されたフレームを示しているが、代わりに、サブフレームまたはスロットは、フレームごとではなく、スロットごとまたはサブフレームごとのベースを除いて、異なる持続時間に分割され、図10に関連して説明したのと同じ方法でスケジューリングされてもよい。
【0068】
いくつかの実施形態では、時間的な複数の基準点が(例えば、規格で)事前定義されてもよい。いくつかの実施形態では、フレーム長Fの場合、基準点は0(すなわち、フレーム開始時間)、
【数1】
であってもよく、ここで
【数2】
は次のフレームの開始時間である。いくつかの実施形態では、フレーム長Fの場合、基準点は0(すなわち、フレーム開始時間)、
【数3】
であってもよく、
【数4】
は次のフレームの開始時間であり、Nは(例えば、規格で)事前定義もしくは固定されてもよく、または準静的シグナリング(例えば、RRC)もしくは動的シグナリング(例えば、DCI)によって基地局からシグナリングされてもよい。N=1の場合、同じフレーム内のすべてのシンボルブロックに対して同じである単一の構成があるが、その構成はフレーム間で変更され得る。いくつかの実施形態では、Nは0より大きい整数に限定される。
【0069】
いくつかの実施形態では、基地局およびUEは、関連シグナリングを受信した後に最も近い基準点を使用する。他の実施形態では、基地局は、新しいパラメータが適用される基準点(または対応する持続時間)を示す。基準点(または対応する持続時間)は、その基準点に対応するその持続時間に対して構成された新しいパラメータと共に示され得る。
【0070】
いくつかの実施形態では、複数の基準点が時間的に存在するが、基準点の単位は、フレーム、サブフレーム、またはスロットの一部ではなくサンプル期間内にある。例えば、基準点は、0,nTs,2nTs,…,(P-1)nTs,PnTsごとに存在してもよい。Tsはサンプル持続時間、例えば1/サンプル周波数であり、一例として、サンプル周波数は1966.08MHzであり得る。nは、2つの基準点間の持続時間をサンプル持続時間の関数として定義し、例えばn=2の場合、各基準点は2つのサンプル持続時間だけ離れており、それによって各持続時間を2つのサンプル持続時間として定義する。いくつかの実施形態では、nは、(例えば、規格で)事前定義または固定されてもよく、準静的シグナリング(例えば、RRC)または動的シグナリング(例えば、DCI)によって基地局からシグナリングされてもよい。いくつかの実施形態では、nは0より大きい整数に限定される。Pは、基準点のセットが繰り返す周期性である。Pは、整数または0より大きい実数であり得る。一例では、PnTs=1ms、すなわち基準点のセットは1msにわたって定義される。基準点のセットは、1msごとに繰り返す/再開することができる。
【0071】
ここで、構成可能なシングルキャリアシンボルブロックパラメータをシグナリングするいくつかの特定の例示的な方法を説明する。以下の例では、構成可能なシングルキャリアシンボルブロックパラメータは、2つの基準点の間に介在する1つ、いくつか、またはそれぞれの持続時間に対して構成され得る。以下の実施形態でシグナリングされないパラメータは、事前定義されてもよく、例えば、アプリケーションシナリオまたはフレーム内の位置などに基づいて固定または事前定義されてもよい。
【0072】
いくつかの実施形態では、構成可能な各パラメータは別々にシグナリングされ、これにより多くの柔軟性が提供されるが、シグナリングオーバーヘッドが大きくなる可能性がある。例えば、以下のパラメータ、すなわち、シンボルブロック持続時間、シンボルブロックで送信されるシンボル数K、シンボルブロックのCP長tCP、シンボルブロックの占有帯域幅、シンボルブロックのデータシンボルのシンボル持続時間ts、ロールオフ係数α、および/またはシンボルブロックの周波数位置のうちの1つ、いくつか、またはすべてが、別々にシグナリングされてもよい。
【0073】
いくつかの実施形態では、異なるアプリケーションシナリオに対して異なるパラメータ構成がシグナリングされてもよい。例えば、低レイテンシ通信のためのシンボルブロックに対してより小さい値のKがシグナリングされてもよい。別の例として、シナリオに応じて、ロールオフ係数の異なる値がシグナリングされてもよい。
【0074】
いくつかの実施形態では、シンボルブロックの周波数位置(例えば、図9のf1~f5)およびシンボルブロック内のデータシンボル数Kは、DCIでシグナリングされ、残りのシンボルブロックパラメータは、例えばRRCシグナリングで事前定義または準静的にシグナリングされる。
【0075】
いくつかの実施形態では、1つのパラメータがシグナリングされ(例えば、データシンボル数Kまたは占有帯域幅または周波数位置)、他のパラメータは、例えば規格で事前定義される。
【0076】
いくつかの実施形態では、占有帯域幅、ロールオフ係数、および周波数位置(例えば、特定の帯域幅分割またはBWPの中心周波数に関して)はシグナリングされ得る。
【0077】
いくつかの実施形態では、シンボルブロック内の各データシンボルの占有帯域幅またはシンボル持続時間ts、ならびにシンボルブロック内のシンボルの数は、別々にシグナリングされ得る。
【0078】
いくつかの実施形態では、シンボルブロックの占有帯域幅がシグナリングされ、シグナリングオーバーヘッドを低減するために量子化方法が使用される。例えば、4つの可能な占有帯域幅オプション:A、2A、3A、または4Aのうちの1つをシグナリングするために基地局によって3ビットが使用されてもよく、Aは最小帯域幅単位である。別の例として、8つの可能な占有帯域幅オプション:A、2A、3A、4A、5A、6A、7Aまたは8Aのうちの1つをシグナリングするために基地局によって4ビットが使用されてもよく、Aは最小帯域幅単位である。Aは、前もって事前定義または事前構成されてもよく、例えば、規格で事前定義されてもよい。いくつかの実施形態では、Aの値は周波数帯域に依存し得る。例えば、低周波数範囲FR1の場合、Aは180Hzまたは200Hzまたは400Hzなどに等しくてもよい。中周波数範囲FR2の場合、Aは180KHzまたは200KHzまたは360kHzなどに等しくてもよい。高周波数範囲FR3(例えば、THz範囲内)の場合、Aは100MHzまたは200KHzなどに等しくてもよい。UEは、UEが動作している周波数帯域範囲(FR1またはFR2またはFR3)を知っているが、所与の周波数帯域範囲(FR1、FR2またはFR3)内で複数のAの値が可能である場合、Aの値は、例えばDCI、RRC、またはMAC層でUEにシグナリングされなければならない。
【0079】
いくつかの実施形態では、シンボルブロックのロールオフ係数がシグナリングされ、シグナリングオーバーヘッドを低減するために量子化方法が使用される。例えば、2ビットを使用して、4つの所定のロールオフ係数:α=0またはα=0.25またはα=0.5またはα=1のうちの1つを示すことができる。別の例として、3ビットを使用して、8つの所定のロールオフ係数:α=0またはα=0.125またはα=0.25またはα=0.375またはα=0.5またはα=0.625またはα=0.75またはα=1のうちの1つを示すことができる。
【0080】
いくつかの実施形態では、シンボルブロック内のデータシンボルのデータシンボル持続時間tsがシグナリングされ、シグナリングオーバーヘッドを低減するために量子化方法が使用される。例えば、4つの所定のデータシンボル持続時間のうちの1つを示すために2ビットが使用されてもよく、8つの所定のデータシンボル持続時間のうちの1つを示すために3ビットが使用されてもよい。いくつかの実施形態では、CP持続時間は、有効なシンボルブロック持続時間に対するCPの比に基づいてUEによって決定される。いくつかの実施形態では、比率はシグナリングまたは事前定義されてもよい。
【0081】
いくつかの実施形態では、ある程度の柔軟性を提供するが、シグナリングオーバーヘッドを低減するのにも役立つように、異なるパラメータ構成のセットが事前定義され得、パラメータ構成のうちの1つの選択がシグナリングされ得る。例えば、2ビットを使用して、4つの異なる組み合わせインデックスのうちの1つを示すことができ、例えば、00=組み合わせインデックス0、01=組み合わせインデックス1、10=組み合わせインデックス2、および11=組み合わせインデックス3である。各組み合わせインデックスについてシグナリングされ得るパラメータ構成の例を、以下の表1および表2に示す。
【0082】
【表1】
【0083】
【表2】
【0084】
表2は、占有帯域幅の代わりにデータシンボル持続時間tsがシグナリングされる表1の代替例である。
【0085】
上記の表1の例では、(例えば、基地局がビット対00を送信することによって)組み合わせインデックス1がシグナリングされる場合、UEは、1つまたは複数のスケジューリングされたシングルキャリアシンボルブロックについて、各シンボルブロック内のデータシンボルの数が1であり、各シンボルブロックのロールオフ係数が1であり、各シンボルブロックの占有帯域幅が4Aであり、Aが基地局およびUEによって知られている最小帯域幅単位であり、例えばA=200Hzであることを知っている。別の例として、上記の表2の例では、組み合わせインデックス4がシグナリングされる場合(例えば、基地局がビット対11を送信することによって)、UEは、1つまたは複数のスケジューリングされたシングルキャリアシンボルブロックについて、各シンボルブロック内のデータシンボルの数が8であり、各シンボルブロックのロールオフ係数が0であり、各シンボルブロックの各データシンボルのシンボル持続時間がTであり、Tは、基地局およびUEによって知られている最小シンボル持続時間単位であり、例えば、T=0.1msであることを知っている。
【0086】
さらなる例が以下の表3および表4に示される。
【0087】
【表3】
【0088】
【表4】
【0089】
表3および表4は代替例である。表4の組み合わせインデックスをシグナリングするには、8つのオプションのうちの1つを選択するために3ビットが必要である。表2と異なり、表3および表4ではロールオフ係数は設定されていない。例えば、ロールオフ係数は、他のシグナリングを使用して設定されてもよく、または事前定義されてもよい。
【0090】
いくつかの実施形態では、表1から表4のいずれかについて基地局によって選択された組み合わせインデックスは、DCI、またはRRCシグナリング、またはMAC層シグナリングで基地局によってシグナリングされてもよい。一例では、表の値はRRCシグナリングを使用して準静的に構成されるが、選択された組み合わせインデックスはDCIでシグナリングされる。
【0091】
いくつかの実施形態では、表1から表4のいずれかについて基地局によって選択された組み合わせインデックスは、ブロードキャストシグナリングでシグナリングされてもよく、例えば、選択された組み合わせインデックスは、基地局から基地局と通信するすべてのUEにブロードキャストされてもよい。いくつかの実施形態では、表1から表4のいずれかについて基地局によって選択された組み合わせインデックスは、例えば、基地局が通信している1つまたは複数の特定のUEの組み合わせインデックスを基地局が選択している場合、UE固有のシグナリングで代わりにシグナリングされてもよい。
【0092】
構成可能なマルチキャリアシンボル
図11は、一実施形態による、マルチキャリアシンボルの生成を示す。マルチキャリアシンボルは、図8に関連して上述したシングルキャリアシンボルブロックと同様に、マルチキャリアシンボルが複数のデータシンボルを送信するので、代わりにマルチキャリアシンボルブロックと呼ばれることがある。複数のビット348は、シリアルパラレル変換器380においてシリアルパラレル変換を受けてM個のパラレルビットストリームをもたらし、Mは1より大きい自然数である。各パラレルビットストリームは、それぞれのシンボルマッパ350A~350Mによってマッピングされ、M個のデータシンボルX1~XMをもたらす。各シンボルマッパ350A~350Mは、変調器(例えば、プロセッサ210もしくは260、またはモジュール/ユニット/回路)によって実装され得る。1つまたは複数のシンボルマッパ350A~350Mによって実施され得る変調の1つの例示的なタイプはQAMであり、その場合、結果として得られるデータシンボルは、コンスタレーション順序に応じて、2以上のビットを搬送するQAMシンボルである。各データシンボルX1~XMは、それぞれ異なるキャリア周波数(すなわち、サブキャリア)での送信用であり、サブキャリアは特定のサブキャリア間隔を有する。データシンボルX1~XMは、逆離散フーリエ変換(IDFT)382(いくつかの実施形態では逆高速フーリエ変換(IFFT)として実装されてもよい)を受けて、N個の時間領域サンプル出力をもたらし、Nは、典型的にはMより大きい自然数であり、続いてパラレルシリアル変換およびCP挿入が行われる。これにより、冗長(例えば、CP)部分とデータ部分とを含むマルチキャリアシンボル394が生成される。CP部分は持続時間tCP(CP長とも呼ばれる)を有し、データ部分は持続時間tDataを有し、これらは共にシンボル394の持続時間tSB=tCP+tDataを構成する。CP部分は、データ部分のいくつかの繰り返し、例えば、シンボル394の最後に存在するデータ部分の繰り返しであってもよい。CP部分は、図示されるように、シンボル394の先頭に存在し得る。マルチキャリアシンボル394のデータ部分は、特定のサブキャリア間隔を有するM個の異なるサブキャリア上ですべて並列にデータシンボルX1~XMを送信する。マルチキャリアシンボル394は、396に示すように、特定の帯域幅(または部分的な帯域幅もしくは帯域幅分割)で送信される。帯域幅は、サブキャリア間隔および使用されるサブキャリアの数に依存し、これは、指定された帯域幅(または帯域幅分割)またはキャリアの一部を占有し得る。マルチキャリアシンボル394は、アップリンクまたはダウンリンクで送信され得る。図11に関連して説明された構成要素および動作は、シンボル394がUE110によって送信されたアップリンク送信である場合、プロセッサ210によって実施され得る、または、シンボル394が基地局170によって送信されたダウンリンク送信である場合、プロセッサ260によって実施され得る。
【0093】
図11において、シンボル394は、マルチキャリアであり、すなわち、マルチキャリア波形が使用される。すなわち、CPおよびデータシンボルは複数のサブキャリア上で送信され、データシンボルはデータ持続時間tDataの間に複数のサブキャリア上で並列に送信される。
【0094】
マルチキャリアシンボルの一例は、OFDMシンボルである。
【0095】
IDFT382のサイズは、IDFT382の出力サンプル数Nを指す。IDFT382のサイズは、マルチキャリアシンボル394の長さに影響する。特に、IDFT382のサイズが大きいほど(すなわち、より大きいN)、送信される出力サンプルが多くなるため、シンボル394の持続時間tSBは長くなる。IDFT382のサイズはまた、シンボル394が送信される帯域幅が固定されていると仮定すると、シンボル394で送信され得るデータシンボルの数(M)およびサブキャリア間隔に直接影響する。IDFTサイズNが小さいほど、シンボル394内で送信され得るデータシンボルMが少なくなることを意味し、これは、同じ帯域幅で使用されるサブキャリアが少ないため、サブキャリア間隔がより離れていることを意味する。例えば、N=1024であると仮定すると、M=600であり、サブキャリア間隔は15kHzである。IDFTサイズNがN=512に低減される場合、M=300であり、これは、データシンボルの半分がOFDMシンボルで送信されることを意味する。帯域幅が同じままである場合、したがって、サブキャリア間隔は(300個のデータシンボルを元の600個のデータシンボルと同じ周波数範囲に広げるために)2倍離れており、すなわち、サブキャリア間隔は30kHzに設定される。
【0096】
いくつかの実施形態では、図11のIDFT382はIFFTとして実装される。しかしながら、IFFTは、IDFT382サイズに2のべき乗の制限を課す、すなわち、IDFT382サイズNは2のべき乗である(例えば、Nは512または1024または2048などである)。したがって、IFFTはまた、シンボル394の長さtSBおよびサブキャリア間隔に制限を課す。スケーリングは、2倍ベースでのみ行うことができる(例えば、サブキャリア間隔は、15kHzまたは30kHzであり得るが、その間ではなく、シンボル持続時間も、この制限に基づいてスケーリングする)。より一般的には、IFFTに対する2のべき乗制限は望ましくない場合があり、したがって、例えば、IFFTを使用して取得することができない特定の持続時間tSBのシンボル394を生成することが望まれる場合、IFFTは必ずしも使用されるわけではない。
【0097】
いくつかの実施形態では、マルチキャリアシンボル394の持続時間は、CP長(tCP)を構成することによって、および/またはIDFTサイズNを構成することによって構成可能であり得る。IDFTサイズおよび/またはCP長は、代わりにシンボル長tSBを構成することによって間接的に構成されてもよく、これは特定のCP長tCPおよび/またはIDFTサイズNと既知の関係を有し得る。
【0098】
いくつかの実施形態では、例えばアプリケーションシナリオに基づいて、動作中にIDFTサイズNを変更することが望ましい場合がある。以下は、ダウンリンクおよび/またはアップリンクでスケジューリングされた1つまたは複数のマルチキャリアシンボルのためにIDFTサイズNがUEに通信され得る例示的な方法の非網羅的なリストである。
(a)Nは、例えばDCIにおいて、基地局によって動的にシグナリングされ得る。例えば、シンボルのNの値は、そのシンボルをスケジューリングするときに基地局によって動的にシグナリングされ得る。
(b)Nは、例えばRRCシグナリングにおいて、またはMAC層において、基地局によって準静的にシグナリングされ得る。例えば、Nの値は、いくつかのフレーム、サブフレーム、またはスロットについて一定のままであり得、Nの値が変更されるとき、それはRRCシグナリングまたはMAC層情報を介して行われる。
(c)Nは、アプリケーションシナリオに基づいて事前定義され得、例えば、Nは、低レイテンシアプリケーションのための特定の(より小さい)数として事前定義され、Nは、遅延許容アプリケーションのための特定の(より大きい)数として事前定義される。Nの所定の値は、固定されてもよいし、半静的に構成されてもよい。いくつかの実施形態では、UEはアプリケーションシナリオに基づいてNの値を知っており、したがって、Nの値はUEに明示的に通信される必要さえない可能性がある。
(d)Nは、UEによって知られている他のパラメータの関数としてUEによって決定され得る。例えば、(1つまたは複数の)Nの値は、UEが動作する周波数帯域またはキャリア周波数に基づいて事前定義され得る。別の例として、(1つまたは複数の)Nの値は、スケジューリングされたシンボルの時間および/または周波数における位置に基づいて事前定義され得る。
(e)Nは、例えば規格によって固定され得る。
【0099】
いくつかの実施形態では、例えばアプリケーションシナリオに基づいて、動作中にCP長tCPを変更することが望ましい場合がある。CP長は、絶対長として、またはデータ部分長tDataに対するCP長tCPの比(例えば、有効シンボル長に対するCPの比)として、または総シンボル持続時間tSBに対するCP長tCPの比としてシグナリングされ得る。アプリケーションシナリオおよび/またはチャネルに応じて、長いCP長、短いCP長を有するか、またはCPがない(すなわち、tCP=0)ことが望ましい場合がある。以下は、ダウンリンクおよび/またはアップリンクでスケジューリングされた1つまたは複数のマルチキャリアシンボルのためにCP長がUEに通信され得る例示的な方法の非網羅的なリストである。
(a)CP長は、例えばDCIにおいて、基地局によって動的にシグナリングされ得る。例えば、シンボルのCP長は、そのシンボルをスケジューリングするときに基地局によって動的にシグナリングされ得る。
(b)CP長は、例えばRRCシグナリングにおいて、またはMAC層において、基地局によって準静的にシグナリングされ得る。例えば、CP長は、いくつかのフレーム、サブフレーム、またはスロットについて一定のままであり得、CP長が変更されるとき、それはRRCシグナリングまたはMAC層情報を介して行われる。
(c)CP長は、アプリケーションシナリオに基づいて事前定義されてもよく、例えば、CP長は、特定のアプリケーションシナリオの1つの特定の長さ、および他のアプリケーションシナリオの別の特定の長さとして事前定義される。いくつかの実施形態では、UEはアプリケーションシナリオに基づいてCP長を知っており、したがって、CP長はUEに明示的に通信される必要さえない可能性がある。
(d)CP長はチャネル条件の関数であってもよく、その場合、例えば、UEと基地局との両方がチャネル条件を決定する(または通知される)ことができる場合、および異なるチャネル条件と異なるCP長との間に事前定義されたマッピングがある場合、CP長はUEに明示的に通信される必要はない可能性がある。
(e)CP長は、UEによって知られている他のパラメータの関数としてUEによって決定され得る。例えば、CP長は、Mの値に基づいて、および/またはtDataの値に基づいて、および/またはUEが動作する周波数帯域またはキャリア周波数に基づいて、および/またはスケジューリングされたシンボルの時間的位置および/または周波数などに基づいて事前定義され得る。
(f)CP長は、例えば規格によって固定され得る。
【0100】
IDFTサイズNを任意の数として設定することを許可することは、マルチキャリアシンボル持続時間tSBにおいて多くの柔軟性を可能にするが、Nは、複雑さの低い実装に利用できる所定数のセットに制限されないため、送信機および/または受信機でのシグナリングオーバーヘッドが高くなり、実装の複雑さが増す可能性がある。
【0101】
したがって、いくつかの実施形態では、Nの値に制限が依然として課されている。一例として、IDFTサイズNは、商用機器で実施するのに通常実行可能な特定の範囲内、例えば、512≦N≦8192に制限され得る。この範囲内のNの値のみが基地局によってシグナリングされる。別の例として、Nは、送信機および/または受信機における複雑さの低い実装を可能にする所定の関係または式を満たす値のセットに制限され得る。例えば、Nの値が素数のべき乗に基づく所定の式、例えばN=2σ3βまたはN=2σ3β5μを満たす場合、複雑さの低い実装が可能であり得、σ、β、およびμはそれぞれ0以上の整数である。いくつかの実施形態では、基地局は、(1つまたは複数の)整数σ、β、および/またはμの値をシグナリングすることによってIDFTサイズNをシグナリングし、UEは、これらの変数および所定の式を使用してNを計算する。いくつかの実施形態では、Nの値自体は、基地局によって(1つまたは複数の)UEにシグナリングされる。
【0102】
いくつかの実施形態では、IDFTサイズNは、4つの可能なサイズのうちの1つとして事前構成され、基地局は、4つの可能なサイズのうちの1つの選択を示す2ビット(例えば、DCIまたはRRCシグナリングにおいて)をシグナリングする。2つの代替例が以下の表5および表6に示される。
【0103】
【表5】
【0104】
【表6】
【0105】
いくつかの実施形態では、表5または表6の4つのオプションは、規格で事前定義されてもよいし、RRCシグナリングによって構成されてもよいし、場合によってはDCIで動的に示されてもよい。いくつかの実施形態では、シンボルの4つのオプションのうちの特定の1つの選択は、DCIまたはRRCシグナリングを使用して基地局によってシグナリングされ得る。
【0106】
いくつかの実施形態では、IDFTサイズNは、8つの可能なサイズのうちの1つとして事前構成され、基地局は、8つの可能なサイズのうちの1つの選択を示す3ビット(例えば、DCIまたはRRCシグナリングにおいて)をシグナリングする。一例が以下の表7に示される。
【0107】
【表7】
【0108】
いくつかの実施形態では、表7の8つのオプションは、規格で事前定義されてもよいし、RRCシグナリングによって構成されてもよいし、場合によってはDCIで動的に示されてもよい。いくつかの実施形態では、シンボルの8つのオプションのうちの特定の1つの選択は、DCIまたはRRCシグナリングを使用して基地局によってシグナリングされ得る。
【0109】
別の例が以下の表8に示される。
【0110】
【表8】
【0111】
dは、基地局およびUEによって知られている数であり、例えば、d=512である。表8の特定の例では、IDFTサイズN=7dは、式N=2σ3βまたはN=2σ3β5μを満たさないために選択され得ず、この例では、送信機および/または受信機におけるできる限り複雑さの低い実装を可能にするためのNの値の制限である。
【0112】
いくつかの実施形態では、表8の8つのオプションは、規格で事前定義されてもよいし、RRCシグナリングによって構成されてもよいし、場合によってはDCIで動的に示されてもよい。いくつかの実施形態では、マルチキャリアシンボルの8つのオプションのうちの特定の1つの選択は、DCIまたはRRCシグナリングを使用して基地局によってシグナリングされ得る。
【0113】
表5から表8は単なる例である。他の実施形態では、IDFTサイズNは、異なる数のビット、例えば、2つのみのIDFTサイズオプションがある場合は1ビット、または8つを超えるIDFTサイズオプションがある場合は3以上のビットを使用してシグナリングされてもよい。
【0114】
いくつかの実施形態では、表5から表8のいずれかについて基地局によって選択された組み合わせインデックスは、DCI、またはRRCシグナリング、またはMAC層シグナリングで基地局によってシグナリングされてもよい。一例では、表5から表8の値はRRCシグナリングを使用して準静的に構成されるが、選択された組み合わせインデックスはDCIでシグナリングされる。
【0115】
いくつかの実施形態では、表5から表8のいずれかについて基地局によって選択された組み合わせインデックスは、ブロードキャストシグナリングでシグナリングされてもよく、例えば、選択された組み合わせインデックスは、基地局から基地局と通信するすべてのUEにブロードキャストされてもよい。いくつかの実施形態では、表5から表8のいずれかについて基地局によって選択された組み合わせインデックスは、例えば、基地局が通信している1つまたは複数の特定のUEの組み合わせインデックスを基地局が選択している場合、UE固有のシグナリングで代わりにシグナリングされてもよい。
【0116】
いくつかの実施形態では、可能なIDFTサイズのフルセットは固定されていてもよく、例えば規格で定義されていてもよく、フルセットは場合によっては大きくてもよく、例えばIDFTサイズの8つを超える異なるオプションであってもよい。いくつかのそのような実施形態では、RRCシグナリングは、1つ、いくつか、またはすべての可能なIDFTサイズの使用を構成するために使用され得る。RRCシグナリングが使用のために1つのIDFTサイズのみを構成する場合、UEはそのIDFTサイズを使用する。しかしながら、RRCシグナリングが2つ以上のIDFTサイズを構成する場合、DCIは、例えば所与のBWPまたはキャリアまたは周波数帯域またはサービングセルについて、構成されたIDFTサイズのうちのどれがUEに使用されるべきかを動的に示すために基地局によって使用され得る。
【0117】
いくつかの実施形態では、UEによって知られている規則が事前定義され、IDFTサイズを選択するために使用され得、例えば、規則は以下の通りである:(1)BWPまたはキャリアまたはサービングセルの帯域幅が5MHz以下である場合、IDFTサイズN=512;(2)BWPまたはキャリアまたはサービングセルの帯域幅が5MHzより大きいが8MHz以下である場合、IDFTサイズN=768;(3)BWPまたはキャリアまたはサービングセルの帯域幅が8MHzより大きいが10MHz以下である場合、IDFTサイズN=1024。
【0118】
いくつかの実施形態では、CP長および/またはIDFTサイズは、1つのシンボルから別のシンボルに、または1つのシンボルグループから別のシンボルグループに変化し得る。
【0119】
いくつかの実施形態では、マルチキャリアシンボルの占有帯域幅もまた、または代わりにシグナリングされてもよい。周波数領域におけるマルチキャリアシンボルの位置もUEによって知られている必要があり、いくつかの実施形態では、これは構成可能であり、UEにシグナリングされ得る(例えば、図9と同様の方法で)。
【0120】
上述した例示的な構成可能なマルチキャリアシンボルパラメータに加えて、UEは、スケジューリングされたマルチキャリアシンボルが開始する時間領域内の位置も知らなければならない。いくつかの実施形態では、時間領域は所定の持続時間に分割され、各持続時間は、基地局とUEの両方によって知られている特定の基準点から始まる。いくつかの実施形態では、各基準点は、フレーム、サブフレーム、またはスロットの先頭であってもよい。いくつかの実施形態では、各マルチキャリアシンボルは、基準点のうちの1つに関してスケジューリングされる。いくつかの実施形態では、マルチキャリアシンボル持続時間は、持続時間ごとに(例えば、各サブフレームまたはスロットについて)構成されてもよいが、一度構成されると、マルチキャリアシンボル持続時間はその持続時間中に変化しない(例えば、マルチキャリアシンボル持続時間はサブフレームまたはスロット内で変化しない)。
【0121】
例えば、図12図10と同じであるが、代わりに、シングルキャリアシンボルブロックではなく、マルチキャリアシンボルの送信を示す。図12は、各々がそれぞれの基準点から始まる4つの持続時間#1~#4に分割されたフレームを示す。代わりに、持続時間は時間窓と呼ばれてもよい。4つの基準点はそれぞれ、サブフレームまたはスロットの先頭にあってもよいが、これは必須ではなく、例えば、サブフレームおよび/またはスロットの概念は定義されなくてもよい。各持続時間内に送信されるシンボルの持続時間は構成可能であり得るが、特定の持続時間内では、各シンボルの持続時間は同じである。シンボルは、基準点のうちの1つからのオフセットを示すことによって、例えばDCIまたはRRCシグナリングを使用して、時間領域でスケジューリングされる。例えば、図12のマルチキャリアシンボル462は、シンボル462がオフセットなしの持続時間#2内にあること、すなわちシンボル462が持続時間#2の先頭で開始することをUEに示すことによって時間領域においてスケジューリングされる。別の例として、図12のマルチキャリアシンボル464は、シンボル464が持続時間#3内にあり、持続時間の開始から5つのシンボル持続時間オフセットされている(すなわち、基準点#3から5つのシンボル持続時間オフセットされている)ことをUEに示すことによって時間領域でスケジューリングされる。特定の持続時間(例えば、持続時間#2のtSB2および持続時間#3のtSB3)のシンボル持続時間は、各持続時間に対して構成され得、切り替えは基準点で行われる。いくつかの実施形態では、フレーム内の各持続時間に対する構成可能なマルチキャリアシンボルパラメータ、例えばシンボル持続時間は、フレームの先頭でシグナリングされ得る。これらの構成可能なシンボルパラメータは、フレームごとに変化するか、または特定の数のフレームに対して同じままであり得る(例えば、10フレームごとに一度だけ再構成される)。
【0122】
いくつかの実施形態では、基地局によって示される時間領域リソース割り当ては、1つまたは複数のシンボル持続時間tSBのためのものであってもよく、時間領域リソース割り当ては、レガシー方法を使用してもよく、例えば、表内の1つのインデックスと共に1つの行にリストされている可能性がある開始および長さをシグナリングしてもよい。
【0123】
いくつかの実施形態では、構成可能パラメータの一部または全部は、基準点でのみ変化し得る。例えば、以下のパラメータ、すなわち、シンボル持続時間tSB、シンボルのCP長tCP、シンボルのデータ長tData(またはIDFTサイズNなどの同等物)、シンボルの占有帯域幅、および/またはシンボルの周波数位置のうちの1つ、いくつか、またはすべては、基準点でのみ変化し得る。したがって、いくつかの実施形態では、2つの基準点の間に介在する各持続時間内に、その持続時間内にスケジューリングされたマルチキャリアシンボルの1つまたは複数のパラメータは構成可能であり得るが、構成はその持続時間内にスケジューリングされたすべてのマルチキャリアシンボルについて同じである。これにより、基地局とUEの両方が、ある持続時間内にスケジューリングされたすべてのマルチキャリアシンボルについて構成が同じであることを知っているため、より簡単な実装が可能になり、そのため、構成は、ある持続時間内のすべてのマルチキャリアシンボルについて1回だけ基地局によってシグナリングされる必要がある。
【0124】
図12は、4つの異なる持続時間に分割されたフレームを示しているが、持続時間の数は4つに限定されず、事前定義されてもよく、構成可能であってもよい。また、図12は、異なる持続時間に分割されたフレームを示しているが、代わりに、サブフレームまたはスロットは、フレームごとではなく、スロットごとまたはサブフレームごとのベースを除いて、異なる持続時間に分割され、図12に関連して説明したのと同じ方法でスケジューリングされてもよい。
【0125】
いくつかの実施形態では、時間的な複数の基準点が(例えば、規格で)事前定義されてもよい。いくつかの実施形態では、フレーム長Fの場合、基準点は0(すなわち、フレーム開始時間)、
【数5】
であってもよく、ここで
【数6】
は次のフレームの開始時間である。いくつかの実施形態では、フレーム長Fの場合、基準点は0(すなわち、フレーム開始時間)、
【数7】
であってもよく、この式の変数NはIDFTサイズではなく、むしろ0より大きい所定の整数であり、
【数8】
は次のフレームの開始時間である。Nは、(例えば、規格で)事前定義または固定されてもよく、準静的シグナリング(例えば、RRC)または動的シグナリング(例えば、DCI)によって基地局からシグナリングされてもよい。N=1の場合、同じフレーム内のすべてのマルチキャリアシンボルに対して同じである単一の構成があるが、その構成はフレーム間で変更され得る。
【0126】
いくつかの実施形態では、基地局およびUEは、関連シグナリングを受信した後に最も近い基準点を使用する。他の実施形態では、基地局は、新しいパラメータが適用される基準点(または対応する持続時間)を示す。基準点(または対応する持続時間)は、その基準点に対応するその持続時間に対して構成された新しいパラメータと共に示され得る。
【0127】
いくつかの実施形態では、複数の基準点が時間的に存在するが、基準点の単位は、フレーム、サブフレーム、またはスロットの一部ではなくサンプル期間内にある。例えば、基準点は、0,nTs,2nTs,…,(P-1)nTs,PnTsごとに存在してもよい。Tsはサンプル持続時間、例えば1/サンプル周波数であり、一例として、サンプル周波数は1966.08MHzであり得る。nは、2つの基準点間の持続時間をサンプル持続時間の関数として定義し、例えばn=2の場合、各基準点は2つのサンプル持続時間だけ離れており、それによって各持続時間を2つのサンプル持続時間として定義する。いくつかの実施形態では、nは、(例えば、規格で)事前定義または固定されてもよく、準静的シグナリング(例えば、RRC)または動的シグナリング(例えば、DCI)によって基地局からシグナリングされてもよい。いくつかの実施形態では、nは0より大きい整数に限定される。Pは、基準点のセットが繰り返す周期性である。Pは、整数または0より大きい実数であり得る。一例では、PnTs=1ms、すなわち基準点のセットは1msにわたって定義される。基準点のセットは、1msごとに繰り返す/再開することができる。
【0128】
さらなる実施形態および方法
いくつかの実施形態では、本明細書で開示される構成可能なシングルキャリアシンボルブロックパラメータおよび/または構成可能なマルチキャリアシンボルパラメータは、ネットワークに既に接続されているUEに関してのみ適用され得る。ネットワークに接続しているUEの初期アクセスのために、パラメータは、例えば規格によって事前定義され得る。例えば、初期アクセス手順のためのランダムアクセスチャネル内の同期シンボルおよびプリアンブルについて、単一のキャリア波形が使用される場合、特定のシンボル間隔、占有帯域幅、および/またはロールオフ係数は、所与の周波数帯域に対して(例えば、規格で)事前定義され得る。いくつかの実施形態では、初期アクセス手順中の(例えば、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)での)アップリンク送信および/または(例えば、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)での)ダウンリンク送信について、特定のシンボル間隔、占有帯域幅、および/またはロールオフ係数は、規格で事前定義されるか、またはブロードキャストシグナリングもしくはグループ共通シグナリングによってシグナリングされ得る。ブロードキャストシグナリングは、物理ブロードキャストチャネル(PBCH)上のメインブロック情報(MIB)またはシステム情報ブロック(SIB)であってもよい。グループ共通シグナリングは、物理層ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)共通探索空間におけるDCIであってもよい。初期アクセス手順のためのランダムアクセスチャネル内の同期シンボルおよびプリアンブルにマルチキャリア波形が使用される場合、特定のIDFTサイズおよび/またはCP長は、所与の周波数帯域について(例えば、規格で)事前定義され得る。初期アクセス手順中のPUSCHまたはPDSCH送信について、マルチキャリア波形が使用される場合、特定のIDFTサイズおよび/またはCP長は、ブロードキャストシグナリングまたはグループ共通シグナリングによってシグナリングされ得る。ブロードキャストシグナリングは、PBCHまたはSIB上のMIBであってもよい。グループ共通シグナリングは、PDCCH共通探索空間におけるDCIであってもよい。このようにして、ネットワークに最初にアクセスするUEは、初期アクセス時にシンボルおよび/またはシンボルブロックパラメータを知る。
【0129】
本明細書の実施形態では、フレームタイミングは、一般的なタイミング、例えば1つの時間単位タイミングで置き換えられ得る。いくつかの実施形態では、時間単位は、スロット、サブフレーム、フレーム、スーパーフレームなどであってもよい。いくつかの実施形態では、時間単位は、絶対時間、例えば、1msのタイミング、2msのタイミング、20msのタイミングなどであってもよい。したがって、フレームタイミングが論じられる本明細書に記載されたすべての実施形態では、フレームタイミングは、代わりに、例えば、絶対時間および/またはスロットタイミングおよび/またはサブフレームタイミングおよび/またはスーパーフレームタイミングなどであってもよい、より一般的な時間単位タイミングで置き換えられ得る。例えば、図10および図12において、図示された1つのフレームは、実装に応じて、代わりに、絶対時間(例えば10ms)または1つのスロットまたは1つのサブフレームまたは1つのスーパーフレームなどであってもよい。
【0130】
上記の説明では、主にUEと基地局との間の通信、すなわちダウンリンクおよびアップリンクの文脈で、構成可能なマルチキャリアシンボルおよびシングルキャリアシンボルブロックパラメータ、ならびにそのようなパラメータのシグナリングについて説明した。しかしながら、上述した実施形態は、サイドリンク通信、すなわち、デバイスツーデバイス(D2D)通信と呼ばれることもあるUE間通信にも適用される。すなわち、シングルキャリアシンボルブロックおよび/またはマルチキャリアシンボルは、1つのUEから別のUEに直接送信され得、UE(例えば、互いに通信している2つのUEのうちの1つ、またはマスタUE)または基地局は、シンボルブロックおよび/またはシンボルの構成可能なパラメータをシグナリングし得る。構成可能なパラメータは、本明細書で説明されるパラメータのいずれかであってもよい。D2D通信は、一方のUEから他方のUEへの送信に使用されるD2Dフレームの一部であってもなくてもよい。
【0131】
図13は、一実施形態による、ネットワークデバイスおよび装置によって実行される方法である。ネットワークデバイスは基地局170であってもよく、装置はUE110であってもよい。
【0132】
ステップ502で、ネットワークデバイスは、シングルキャリアシンボルブロックおよび/またはマルチキャリアシンボルの少なくとも1つのパラメータを構成する制御シグナリングを送信する。ステップ504で、装置は制御シグナリングを受信する。ステップ506で、ネットワークデバイスは、送信のためにシングルキャリアシンボルブロックおよび/またはマルチキャリアシンボルをスケジューリングするスケジューリング許可を送信する。ステップ508で、装置はスケジューリング許可を受信する。
【0133】
いくつかの実施形態では、ステップ502および506は同じ単一ステップ(例えば、ネットワークデバイスからの同じ単一の送信)であってもよく、その場合、ステップ504および508も同じ単一ステップである。
【0134】
ステップ510で、装置は、スケジューリング許可および少なくとも1つのパラメータに従って、シングルキャリアシンボルブロックおよび/またはマルチキャリアシンボルを送信する。送信は、ネットワークデバイスへのものであっても、別のUEへのものであってもよい。スケジューリング許可がスケジューリングされたダウンリンク送信である場合、ステップ510は、代わりに、ネットワークデバイスが、スケジューリング許可および少なくとも1つのパラメータに従って、シングルキャリアシンボルブロックおよび/またはマルチキャリアシンボルを装置に送信することを含む。
【0135】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのパラメータは、シングルキャリアシンボルブロック内および/またはマルチキャリアシンボルブロック内のデータシンボル数K;シングルキャリアシンボルブロックおよび/またはマルチキャリアシンボルのCP長tCP;シングルキャリアシンボルブロックおよび/またはマルチキャリアシンボルの占有帯域幅;シングルキャリアシンボルブロックおよび/またはマルチキャリアシンボルのデータシンボルのシンボル持続時間tS;シングルキャリアシンボルブロックのデータシンボルのロールオフ係数α;シングルキャリアシンボルブロックおよび/またはマルチキャリアシンボルの周波数位置;IDFTサイズN、のうちの少なくとも1つを含む。
【0136】
いくつかの実施形態では、制御シグナリングは、DCI;RRCシグナリング;MAC層制御シグナリング、のうちの少なくとも1つである。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのパラメータは複数のパラメータを含み、複数のパラメータのうちの第1の1つまたは複数はRRCシグナリングで構成され、複数のパラメータのうちの第2の1つまたは複数はDCIで構成される。
【0137】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのパラメータの所定数の異なる構成が装置およびネットワークデバイスによって事前に知られており、制御シグナリングは異なる構成のうちの1つを示す。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのパラメータの特定の構成の選択を示すために複数のビットが使用される。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのパラメータは、シングルキャリアシンボルブロック内のデータシンボル数Kを含み、複数のビットは、Kの特定の値を示す。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのパラメータは、IDFTサイズNを含み、複数のビットは、Nの特定の値を示す。
【0138】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのパラメータは、シングルキャリアシンボルブロックおよび/またはマルチキャリアシンボルの周波数位置を含み、周波数位置は、ネットワークデバイスおよび装置によって事前に知られている所定数の周波数位置のうちの1つの選択としてシグナリングされる。
【0139】
いくつかの実施形態では、時間領域は複数の時間窓に分割され、制御シグナリングは、特定の時間窓にスケジューリングされたすべてのシングルキャリアシンボルブロックおよび/またはマルチキャリアシンボルに対して同じになるように少なくとも1つのパラメータを構成する。いくつかの実施形態では、スケジューリング許可は、特定の時間窓に関連付けられた基準点からのオフセットを定義することによって、シングルキャリアシンボルブロックおよび/またはマルチキャリアシンボルをスケジューリングする。いくつかの実施形態では、特定の時間窓内でスケジューリングされたすべてのシングルキャリアシンボルブロックおよび/またはマルチキャリアシンボルの少なくとも1つのパラメータの構成は、複数の時間窓の別の時間窓内でスケジューリングされたすべてのシングルキャリアシンボルブロックおよび/またはマルチキャリアシンボルの少なくとも1つのパラメータの構成とは異なる。
【0140】
図14は、スケジューリング許可が構成されていない状況、例えば、グラントフリーアップリンク送信方式の図13の変形例を示す。ステップ602で、ネットワークデバイスは、シングルキャリアシンボルブロックおよび/またはマルチキャリアシンボルの少なくとも1つのパラメータを構成する制御シグナリングを送信する。ステップ604で、装置は制御シグナリングを受信する。ステップ606で、装置は、少なくとも1つのパラメータに従って、シングルキャリアシンボルブロックおよび/またはマルチキャリアシンボルを送信する。ステップ608で、ネットワークデバイスは、少なくとも1つのパラメータに従って、シングルキャリアシンボルブロックおよび/またはマルチキャリアシンボルを受信する。
【0141】
少なくとも1つのパラメータ「に従って」シングルキャリアシンボルブロックおよび/またはマルチキャリアシンボルを送信または受信することは、構成された少なくとも1つのパラメータを有するシングルキャリアシンボルブロックおよび/またはマルチキャリアシンボルを送信または受信することを意味することに留意されたい。例えば、少なくとも1つのパラメータが、シンボル持続時間が特定の長さであることである場合、その長さのシンボル持続時間が送信に使用される。スケジューリング許可「に従って」シングルキャリアシンボルブロックおよび/またはマルチキャリアシンボルを送信または受信することは、スケジューリング許可に示されたリソースを使用してシングルキャリアシンボルブロックおよび/またはマルチキャリアシンボルを送信または受信することを意味する。例えば、スケジューリング許可が特定の時間および/または周波数位置で送信をスケジューリングする場合、送信はその特定の時間および/または周波数位置で送信される。また、「送信または受信」は、一般に「通信」と呼ばれてもよい。
【0142】
「シンボルブロック」という用語は、データシンボルとよりよく区別するのを助けるために本明細書で使用されていることに留意されたい。例えば、「シングルキャリアシンボルブロック」という用語が上記の説明で使用されている。しかしながら、「ブロック」という用語は必須ではなく、「シングルキャリアシンボルブロック」は「シングルキャリアシンボル」に置き換えられてもよい。また、「シングルキャリア」および「マルチキャリア」という用語は、本明細書では、シングルキャリア波形で送信されるシンボルとマルチキャリア波形で送信されるシンボルとを区別するために使用される。しかしながら、これらの用語は、単に説明を助けるために使用され、限定することを意味するものではない。例えば、「シングルキャリアシンボル」(上記の説明では「シングルキャリアシンボルブロック」と呼ばれる)は、代わりに「シンボルの第1のタイプ(first type of symbol)」または「第1のタイプのシンボル(symbol of a first type)」と置き換えられてもよく、「マルチキャリアシンボル」は、代わりに「シンボルの第2のタイプ(second type of symbol)」または「第2のタイプのシンボル(symbol of a second type)」と置き換えられてもよい。ラベル「第1のタイプ」および「第2のタイプ」は、2つのタイプのシンボルを区別するために使用される。
【0143】
フレキシブルマルチキャリアシンボルパラメータおよび/またはフレキシブルシングルキャリアシンボルブロックパラメータのシグナリングが本明細書に開示される。
【0144】
いくつかの実施形態では、可変シンボルおよび/またはシンボルブロック持続時間(任意選択的にCPのない可変CP持続時間を含む)は、異なるシナリオで異なる要件を満たすための柔軟性を提供し得る。しかしながら、いくつかの実施形態では、高いシグナリングオーバーヘッドがあり得る。したがって、いくつかの実施形態では、可変シンボルおよび/またはシンボルブロック持続時間ならびに場合によっては可変CP持続時間をサポートするために、オーバーヘッドが低減されたシグナリングを設計および生成する方法が考慮される。開示された1つの方法は、例えば前述の表1から表8のように、所定のパラメータ構成のセットから1つの構成の選択をシグナリングすることである。いくつかの実施形態では、構成可能なシンボルおよび/またはシンボルブロックパラメータが変更された場合、基地局およびUEが新しいシンボルおよび/またはシンボルブロックパラメータをいつ使用すべきかを確実に知る方法が考慮される。開示された1つの方法は、例えば、図10および図12に関連して上述したような基準点の使用である。
【0145】
いくつかの実施形態では、シングルキャリア波形送信の場合、シグナリングされ得るシンボルブロックパラメータは、場合によっては、占有帯域幅、および/または周波数位置(例えば、中心周波数)、および/またはシンボルブロック内のデータシンボルの数、および/またはロールオフ係数を含む。いくつかの実施形態では、ルックアップテーブルは、異なるパラメータ(例えば、本明細書の表1から表4)の組み合わせのより低いオーバーヘッドシグナリングに使用され得る。
【0146】
いくつかの実施形態では、マルチキャリア波形送信の場合、シグナリングされ得るシンボルパラメータは、場合によっては、IDFTサイズ、および/またはプリアンブル(例えばCP)サイズ、および/またはマルチキャリア波形の占有帯域幅を含む。いくつかの実施形態では、ルックアップテーブルは、異なるパラメータ(例えば、本明細書の表5から表8)の組み合わせのより低いオーバーヘッドシグナリングに使用され得る。
【0147】
いくつかの実施形態では、基準点は、構成されたシンボルおよび/またはシンボルブロックパラメータの変更がいつ存在するか、または変更され得るかを示すように定義され得る。いくつかの実施形態では、基準点はシグナリングされてもよく、または規則は、基準点をどのように取得するかに関して基地局とUEの両方によって事前定義され既知であってもよい。いくつかの実施形態では、基準点は、代わりに事前定義されてもよく、例えば固定されてもよい(規格に示されているように)。
【0148】
そこで、上記に加えて、以下の例を開示する。
【0149】
例1:装置によって実行される方法であって、本方法は、シングルキャリアシンボルの少なくとも1つのパラメータを構成する制御シグナリングを受信するステップと、送信のためにシングルキャリアシンボルをスケジューリングするスケジューリング許可を受信するステップと、スケジューリング許可および少なくとも1つのパラメータに従ってシングルキャリアシンボルを送信または受信するステップと、を含み、少なくとも1つのパラメータは、シングルキャリアシンボル内のデータシンボル数K、シングルキャリアシンボルのCP長tCP、シングルキャリアシンボルの占有帯域幅、シングルキャリアシンボルのデータシンボルのシンボル持続時間tS、シングルキャリアシンボルのデータシンボルのロールオフ係数α、シングルキャリアシンボルの周波数位置、のうちの少なくとも1つを含む、方法。
【0150】
例2:制御シグナリングが、ダウンリンク制御情報(DCI)、無線リソース制御(RRC)シグナリング、媒体アクセス制御(MAC)層シグナリング、のうちの少なくとも1つである、例1に記載の方法。
【0151】
例3:少なくとも1つのパラメータが複数のパラメータを含み、複数のパラメータのうちの第1の1つまたは複数はRRCシグナリングで構成され、複数のパラメータのうちの第2の1つまたは複数はDCIで構成される、例2に記載の方法。
【0152】
例4:シングルキャリアシンボルの少なくとも1つのパラメータの所定数の異なる構成が、装置によって事前に知られており、制御シグナリングは異なる構成のうちの1つを示す、例1に記載の方法。
【0153】
例5:少なくとも1つのパラメータが複数のパラメータを含み、制御シグナリングが、複数のパラメータの特定の構成の選択を示す複数のビットを含む、例4に記載の方法。
【0154】
例6:複数のパラメータが、シングルキャリアシンボル内のデータシンボル数Kを含み、複数のビットはKの特定の値を示す、例5に記載の方法。
【0155】
例7:少なくとも1つのパラメータが、シングルキャリアシンボルの周波数位置を含み、周波数位置は、装置によって事前に知られている所定数のシングルキャリア周波数位置のうちの1つの選択としてシグナリングされる、例1から6のいずれか一例に記載の方法。
【0156】
例8:時間領域が複数の時間窓に分割され、シングルキャリアシンボルが複数の時間窓のうちの特定の時間窓においてスケジューリングされた特定のシングルキャリアシンボルであり、制御シグナリングが、特定の時間窓においてスケジューリングされたすべてのシングルキャリアシンボルについて同じになるように少なくとも1つのパラメータを構成する、例1から7のいずれか一例に記載の方法。
【0157】
例9:スケジューリング許可が、特定の時間窓に関連付けられた基準点からのオフセットを定義することによって特定のシングルキャリアシンボルをスケジューリングする、例8に記載の方法。
【0158】
例10:特定の時間窓においてスケジューリングされたすべてのシングルキャリアシンボルについての少なくとも1つのパラメータの構成が、複数の時間窓のうちの別の時間窓においてスケジューリングされたすべてのシングルキャリアシンボルについての少なくとも1つのパラメータの構成とは異なる、例8または例9に記載の方法。
【0159】
例11:制御シグナリングおよび/またはスケジューリング許可がネットワークデバイスから受信される、例1から10のいずれか一例に記載の方法。
【0160】
例12:装置が第1の装置であり、制御シグナリングおよび/またはスケジューリング許可が第2の装置から受信される、例1から10のいずれか一例に記載の方法。
【0161】
例13:第1の装置が第1のユーザ機器(UE)であり、第2の装置が第1のUEとは異なる第2のUEである、例12に記載の方法。
【0162】
例14:例1から13のいずれか一例に記載の方法を実行するように構成された装置。
【0163】
例15:プロセッサおよびメモリを備える装置であって、メモリは、プロセッサによって実行されると、プロセッサに、例1から13のいずれか一例に記載の方法を実行するように装置を制御させるプロセッサ実行可能命令を含む、装置。
【0164】
例16:シングルキャリアシンボルの少なくとも1つのパラメータを構成する制御シグナリング、および送信のためにシングルキャリアシンボルをスケジューリングするスケジューリング許可を受信する受信機と、スケジューリング許可および少なくとも1つのパラメータに従ってシングルキャリアシンボルを送信する送信機または受信する受信機と、を備える装置であって、少なくとも1つのパラメータは、シングルキャリアシンボル内のデータシンボル数K、シングルキャリアシンボルのCP長tCP、シングルキャリアシンボルの占有帯域幅、シングルキャリアシンボルのデータシンボルのシンボル持続時間tS、シングルキャリアシンボルのデータシンボルのロールオフ係数α、シングルキャリアシンボルの周波数位置、のうちの少なくとも1つを含む、装置。
【0165】
例17:シングルキャリアシンボルの少なくとも1つのパラメータを構成する制御シグナリングを装置に送信するステップと、送信のためにシングルキャリアシンボルをスケジューリングするスケジューリング許可を装置に送信するステップと、スケジューリング許可および少なくとも1つのパラメータに従ってシングルキャリアシンボルを送信または受信するステップと、を含む方法であって、少なくとも1つのパラメータは、シングルキャリアシンボル内のデータシンボル数K、シングルキャリアシンボルのCP長tCP、シングルキャリアシンボルの占有帯域幅、シングルキャリアシンボルのデータシンボルのシンボル持続時間ts、シングルキャリアシンボルのデータシンボルのロールオフ係数α、シングルキャリアシンボルの周波数位置、のうちの少なくとも1つを含む、方法。
【0166】
例18:制御シグナリングが、ダウンリンク制御情報(DCI)、無線リソース制御(RRC)シグナリング、媒体アクセス制御(MAC)層シグナリング、のうちの少なくとも1つである、例17に記載の方法。
【0167】
例19:少なくとも1つのパラメータが複数のパラメータを含み、複数のパラメータのうちの第1の1つまたは複数はRRCシグナリングで構成され、複数のパラメータのうちの第2の1つまたは複数はDCIで構成される、例18に記載の方法。
【0168】
例20:シングルキャリアシンボルの少なくとも1つのパラメータの所定数の異なる構成が、装置によって事前に知られており、制御シグナリングは異なる構成のうちの1つを示す、例17に記載の方法。
【0169】
例21:少なくとも1つのパラメータが複数のパラメータを含み、制御シグナリングが、複数のパラメータの特定の構成の選択を示す複数のビットを含む、例20に記載の方法。
【0170】
例22:複数のパラメータが、シングルキャリアシンボル内のデータシンボル数Kを含み、複数のビットはKの特定の値を示す、例21に記載の方法。
【0171】
例23:少なくとも1つのパラメータが、シングルキャリアシンボルの周波数位置を含み、周波数位置は、装置によって事前に知られている所定数のシングルキャリア周波数位置のうちの1つの選択としてシグナリングされる、例17から22のいずれか一例に記載の方法。
【0172】
例24:時間領域が複数の時間窓に分割され、シングルキャリアシンボルが複数の時間窓のうちの特定の時間窓においてスケジューリングされた特定のシングルキャリアシンボルであり、制御シグナリングが、特定の時間窓においてスケジューリングされたすべてのシングルキャリアシンボルについて同じになるように少なくとも1つのパラメータを構成する、例17から23のいずれか一例に記載の方法。
【0173】
例25:スケジューリング許可が、特定の時間窓に関連付けられた基準点からのオフセットを定義することによって特定のシングルキャリアシンボルをスケジューリングする、例24に記載の方法。
【0174】
例26:特定の時間窓においてスケジューリングされたすべてのシングルキャリアシンボルについての少なくとも1つのパラメータの構成が、複数の時間窓のうちの別の時間窓においてスケジューリングされたすべてのシングルキャリアシンボルについての少なくとも1つのパラメータの構成とは異なる、例24または例25に記載の方法。
【0175】
例27:方法がネットワークデバイスによって実行される、例17から26のいずれか一例に記載の方法。
【0176】
例28:装置が第1の装置であり、方法が第2の装置によって実行される、例17から26のいずれか一例に記載の方法。
【0177】
例29:第1の装置が第1のユーザ機器(UE)であり、第2の装置が第1のUEとは異なる第2のUEである、例28に記載の方法。
【0178】
例30:例17から29のいずれか一例に記載の方法を実行するように構成されたネットワークデバイス。
【0179】
例31:プロセッサおよびメモリを備えるネットワークデバイスであって、メモリは、プロセッサによって実行されると、プロセッサに、例17から29のいずれか一例に記載の方法を実行するようにネットワークデバイスを制御させるプロセッサ実行可能命令を含む、ネットワークデバイス。
【0180】
例32:シングルキャリアシンボルの少なくとも1つのパラメータを構成する制御シグナリング、および送信のためにシングルキャリアシンボルをスケジューリングするスケジューリング許可を装置に送信する送信機と、スケジューリング許可および少なくとも1つのパラメータに従ってシングルキャリアシンボルを受信する受信機または送信する送信機と、を備えるデバイスであって、少なくとも1つのパラメータは、シングルキャリアシンボル内のデータシンボル数K、シングルキャリアシンボルのCP長tCP、シングルキャリアシンボルの占有帯域幅、シングルキャリアシンボルのデータシンボルのシンボル持続時間tS、シングルキャリアシンボルのデータシンボルのロールオフ係数α、シングルキャリアシンボルの周波数位置、のうちの少なくとも1つを含む、デバイス。
【0181】
例33:デバイスが、ネットワークデバイスまたはユーザ機器である、例32に記載のデバイス。
【0182】
例34:装置によって実行される方法であって、本方法は、マルチキャリアシンボルの少なくとも1つのパラメータを構成する制御シグナリングを受信するステップと、送信のためにマルチキャリアシンボルをスケジューリングするスケジューリング許可を受信するステップと、スケジューリング許可および少なくとも1つのパラメータに従ってマルチキャリアシンボルを送信または受信するステップと、を含み、少なくとも1つのパラメータは、マルチキャリアシンボルのIDFTサイズNおよび/またはCP長tCPを含む、方法。
【0183】
例35:制御シグナリングが、ダウンリンク制御情報(DCI)、無線リソース制御(RRC)シグナリング、媒体アクセス制御(MAC)層シグナリング、のうちの少なくとも1つである、例34に記載の方法。
【0184】
例36:少なくとも1つのパラメータが複数のパラメータを含み、複数のパラメータのうちの第1の1つまたは複数はRRCシグナリングで構成され、複数のパラメータのうちの第2の1つまたは複数はDCIで構成される、例35に記載の方法。
【0185】
例37:マルチキャリアシンボルの少なくとも1つのパラメータの所定数の異なる構成が、装置によって事前に知られており、制御シグナリングは異なる構成のうちの1つを示す、例34から36のいずれか一例に記載の方法。
【0186】
例38:制御シグナリングが、異なる構成のうちの特定の1つの選択を示す複数のビットを含む、例37に記載の方法。
【0187】
例39:少なくとも1つのパラメータがIDFTサイズNを含み、複数のビットはNの特定の値を示す、例38に記載の方法。
【0188】
例40:時間領域が複数の時間窓に分割され、マルチキャリアシンボルは複数の時間窓のうちの特定の時間窓においてスケジューリングされた特定のマルチキャリアシンボルであり、制御シグナリングは、特定の時間窓においてスケジューリングされたすべてのマルチキャリアシンボルについて同じになるように少なくとも1つのパラメータを構成する、例34から39のいずれか一例に記載の方法。
【0189】
例41:スケジューリング許可が、特定の時間窓に関連付けられた基準点からのオフセットを定義することによって特定のマルチキャリアシンボルをスケジューリングする、例40に記載の方法。
【0190】
例42:特定の時間窓においてスケジューリングされたすべてのマルチキャリアシンボルについての少なくとも1つのパラメータの構成が、複数の時間窓のうちの別の時間窓においてスケジューリングされたすべてのマルチキャリアシンボルについての少なくとも1つのパラメータの構成とは異なる、例40または例41に記載の方法。
【0191】
例43:制御シグナリングおよび/またはスケジューリング許可がネットワークデバイスから受信される、例34から42のいずれか一例に記載の方法。
【0192】
例44:装置が第1の装置であり、制御シグナリングおよび/またはスケジューリング許可が第2の装置から受信される、例34から42のいずれか一例に記載の方法。
【0193】
例45:第1の装置が第1のユーザ機器(UE)であり、第2の装置が第1のUEとは異なる第2のUEである、例44に記載の方法。
【0194】
例46:例34から45のいずれか一例に記載の方法を実行するように構成された装置。
【0195】
例47:プロセッサおよびメモリを備える装置であって、メモリは、プロセッサによって実行されると、プロセッサに、例34から45のいずれか一例に記載の方法を実行するように装置を制御させるプロセッサ実行可能命令を含む、装置。
【0196】
例48:マルチキャリアシンボルの少なくとも1つのパラメータを構成する制御シグナリング、および送信のためにマルチキャリアシンボルをスケジューリングするスケジューリング許可を受信する受信機と、スケジューリング許可および少なくとも1つのパラメータに従ってマルチキャリアシンボルを送信する送信機または受信する受信機と、を備える装置であって、少なくとも1つのパラメータは、マルチキャリアシンボルのIDFTサイズNおよび/またはCP長tCPを含む、装置。
【0197】
例49:マルチキャリアシンボルの少なくとも1つのパラメータを構成する制御シグナリングを装置に送信するステップと、送信のためにマルチキャリアシンボルをスケジューリングするスケジューリング許可を装置に送信するステップと、スケジューリング許可および少なくとも1つのパラメータに従ってマルチキャリアシンボルを送信または受信するステップと、を含む方法であって、少なくとも1つのパラメータは、マルチキャリアシンボルのIDFTサイズNおよび/またはCP長tCPを含む、方法。
【0198】
例50:制御シグナリングが、ダウンリンク制御情報(DCI)、無線リソース制御(RRC)シグナリング、媒体アクセス制御(MAC)層シグナリング、のうちの少なくとも1つである、例49に記載の方法。
【0199】
例51:少なくとも1つのパラメータが複数のパラメータを含み、複数のパラメータのうちの第1の1つまたは複数はRRCシグナリングで構成され、複数のパラメータのうちの第2の1つまたは複数はDCIで構成される、例50に記載の方法。
【0200】
例52:マルチキャリアシンボルの少なくとも1つのパラメータの所定数の異なる構成が、装置によって事前に知られており、制御シグナリングは異なる構成のうちの1つを示す、例49から51のいずれか一例に記載の方法。
【0201】
例53:制御シグナリングが、異なる構成のうちの特定の1つの選択を示す複数のビットを含む、例52に記載の方法。
【0202】
例54:少なくとも1つのパラメータがIDFTサイズNを含み、複数のビットはNの特定の値を示す、例53に記載の方法。
【0203】
例55:時間領域が複数の時間窓に分割され、マルチキャリアシンボルは複数の時間窓のうちの特定の時間窓においてスケジューリングされた特定のマルチキャリアシンボルであり、制御シグナリングは、特定の時間窓においてスケジューリングされたすべてのマルチキャリアシンボルについて同じになるように少なくとも1つのパラメータを構成する、例49から54のいずれか一例に記載の方法。
【0204】
例56:スケジューリング許可が、特定の時間窓に関連付けられた基準点からのオフセットを定義することによって特定のマルチキャリアシンボルをスケジューリングする、例55に記載の方法。
【0205】
例57:特定の時間窓においてスケジューリングされたすべてのマルチキャリアシンボルについての少なくとも1つのパラメータの構成が、複数の時間窓のうちの別の時間窓においてスケジューリングされたすべてのマルチキャリアシンボルについての少なくとも1つのパラメータの構成とは異なる、例55または例56に記載の方法。
【0206】
例58:方法がネットワークデバイスによって実行される、例49から57のいずれか一例に記載の方法。
【0207】
例59:装置が第1の装置であり、方法が第2の装置によって実行される、例49から57のいずれか一例に記載の方法。
【0208】
例60:第1の装置が第1のユーザ機器(UE)であり、第2の装置が第1のUEとは異なる第2のUEである、例59に記載の方法。
【0209】
例61:例49から60のいずれか一例に記載の方法を実行するように構成されたネットワークデバイス。
【0210】
例62:プロセッサおよびメモリを備えるネットワークデバイスであって、メモリは、プロセッサによって実行されると、プロセッサに、例49から60のいずれか一例に記載の方法を実行するようにネットワークデバイスを制御させるプロセッサ実行可能命令を含む、ネットワークデバイス。
【0211】
例63:マルチキャリアシンボルの少なくとも1つのパラメータを構成する制御シグナリング、および送信のためにマルチキャリアシンボルをスケジューリングするスケジューリング許可を装置に送信する送信機と、スケジューリング許可および少なくとも1つのパラメータに従ってマルチキャリアシンボルを受信する受信機または送信する送信機と、を備えるデバイスであって、少なくとも1つのパラメータは、マルチキャリアシンボルのIDFTサイズNおよび/またはCP長tCPを含む、デバイス。
【0212】
例64:デバイスが、ネットワークデバイスまたはユーザ機器である、例63に記載のデバイス。
【0213】
例65:装置によって実行される方法であって、本方法は、シングルキャリアシンボルの少なくとも1つのパラメータを構成する制御シグナリングを受信するステップと、少なくとも1つのパラメータに従ってシングルキャリアシンボルを送信または受信するステップと、を含み、少なくとも1つのパラメータは、シングルキャリアシンボル内のデータシンボル数K、シングルキャリアシンボルのCP長tCP、シングルキャリアシンボルの占有帯域幅、シングルキャリアシンボルのデータシンボルのシンボル持続時間ts、シングルキャリアシンボルのデータシンボルのロールオフ係数α、シングルキャリアシンボルの周波数位置、のうちの少なくとも1つを含む、方法。
【0214】
例66:送信のためにシングルキャリアシンボルをスケジューリングするスケジューリング許可を受信するステップをさらに含み、少なくとも1つのパラメータに従ってシングルキャリアシンボルを送信または受信するステップは、スケジューリング許可および少なくとも1つのパラメータに従ってシングルキャリアシンボルを送信または受信するステップを含む、例65に記載の方法。
【0215】
例67:少なくとも1つのパラメータに従ってシングルキャリアシンボルを送信または受信するステップが、少なくとも1つのパラメータに従ってシングルキャリアシンボルを送信するステップを含む、例65に記載の方法。
【0216】
例68:シングルキャリアシンボルを送信するためにグラントフリーアップリンク送信が使用される、例67に記載の方法。
【0217】
例69:制御シグナリングが、ダウンリンク制御情報(DCI)、無線リソース制御(RRC)シグナリング、媒体アクセス制御(MAC)層シグナリング、のうちの少なくとも1つである、例65から68のいずれか一例に記載の方法。
【0218】
例70:少なくとも1つのパラメータが複数のパラメータを含み、複数のパラメータのうちの第1の1つまたは複数はRRCシグナリングで構成され、複数のパラメータのうちの第2の1つまたは複数はDCIで構成される、例69に記載の方法。
【0219】
例71:シングルキャリアキャリアシンボルの少なくとも1つのパラメータの所定数の異なる構成が、装置によって事前に知られており、制御シグナリングは異なる構成のうちの1つを示す、例65から70のいずれか一例に記載の方法。
【0220】
例72:少なくとも1つのパラメータが複数のパラメータを含み、制御シグナリングが、複数のパラメータの特定の構成の選択を示す複数のビットを含む、例71に記載の方法。
【0221】
例73:複数のパラメータが、シングルキャリアシンボル内のデータシンボル数Kを含み、複数のビットはKの特定の値を示す、例72に記載の方法。
【0222】
例74:少なくとも1つのパラメータが、シングルキャリアシンボルの周波数位置を含み、周波数位置は、装置によって事前に知られている所定数のシングルキャリア周波数位置のうちの1つの選択としてシグナリングされる、例65から73のいずれか一例に記載の方法。
【0223】
例75:時間領域が複数の時間窓に分割され、シングルキャリアシンボルが複数の時間窓のうちの特定の時間窓においてスケジューリングされた特定のシングルキャリアシンボルであり、制御シグナリングが、特定の時間窓においてスケジューリングされたすべてのシングルキャリアシンボルについて同じになるように少なくとも1つのパラメータを構成する、例66に記載の方法。
【0224】
例76:スケジューリング許可が、特定の時間窓に関連付けられた基準点からのオフセットを定義することによって特定のシングルキャリアシンボルをスケジューリングする、例75に記載の方法。
【0225】
例77:特定の時間窓においてスケジューリングされたすべてのシングルキャリアシンボルについての少なくとも1つのパラメータの構成が、複数の時間窓のうちの別の時間窓においてスケジューリングされたすべてのシングルキャリアシンボルについての少なくとも1つのパラメータの構成とは異なる、例75または例76に記載の方法。
【0226】
例78:制御シグナリングがネットワークデバイスから受信される、例65から77のいずれか一例に記載の方法。
【0227】
例79:装置が第1の装置であり、制御シグナリングが第2の装置から受信される、例65から77のいずれか一例に記載の方法。
【0228】
例80:第1の装置が第1のユーザ機器(UE)であり、第2の装置が第1のUEとは異なる第2のUEである、例79に記載の方法。
【0229】
例81:例65から80のいずれか一例に記載の方法を実行するように構成された装置。
【0230】
例82:シングルキャリアシンボルの少なくとも1つのパラメータを構成する制御シグナリングを装置に送信するステップと、少なくとも1つのパラメータに従ってシングルキャリアシンボルを送信または受信するステップと、を含む方法であって、少なくとも1つのパラメータは、シングルキャリアシンボル内のデータシンボル数K、シングルキャリアシンボルのCP長tCP、シングルキャリアシンボルの占有帯域幅、シングルキャリアシンボルのデータシンボルのシンボル持続時間ts、シングルキャリアシンボルのデータシンボルのロールオフ係数α、シングルキャリアシンボルの周波数位置、のうちの少なくとも1つを含む、方法。
【0231】
例83:例82の方法を実行するように構成されたデバイスであって、デバイスは、ネットワークデバイスまたはユーザ機器である、デバイス。
【0232】
例84:装置によって実行される方法であって、本方法は、マルチキャリアシンボルの少なくとも1つのパラメータを構成する制御シグナリングを受信するステップと、少なくとも1つのパラメータに従ってマルチキャリアシンボルを送信または受信するステップと、を含み、少なくとも1つのパラメータは、マルチキャリアシンボルのIDFTサイズNおよび/またはCP長tCPを含む、方法。
【0233】
例85:送信のためにマルチキャリアシンボルをスケジューリングするスケジューリング許可を受信するステップをさらに含み、少なくとも1つのパラメータに従ってマルチキャリアシンボルを送信または受信するステップは、スケジューリング許可および少なくとも1つのパラメータに従ってマルチキャリアシンボルを送信または受信するステップを含む、例84に記載の方法。
【0234】
例86:少なくとも1つのパラメータに従ってマルチキャリアシンボルを送信または受信するステップが、少なくとも1つのパラメータに従ってマルチキャリアシンボルを送信するステップを含む、例84に記載の方法。
【0235】
例87:マルチキャリアシンボルを送信するためにグラントフリーアップリンク送信が使用される、例86に記載の方法。
【0236】
例88:制御シグナリングが、ダウンリンク制御情報(DCI)、無線リソース制御(RRC)シグナリング、媒体アクセス制御(MAC)層シグナリング、のうちの少なくとも1つである、例84から87のいずれか一例に記載の方法。
【0237】
例89:少なくとも1つのパラメータが複数のパラメータを含み、複数のパラメータのうちの第1の1つまたは複数はRRCシグナリングで構成され、複数のパラメータのうちの第2の1つまたは複数はDCIで構成される、例88に記載の方法。
【0238】
例90:マルチキャリアシンボルの少なくとも1つのパラメータの所定数の異なる構成が、装置によって事前に知られており、制御シグナリングは異なる構成のうちの1つを示す、例84から89のいずれか一例に記載の方法。
【0239】
例91:制御シグナリングが、異なる構成のうちの特定の1つの選択を示す複数のビットを含む、例90に記載の方法。
【0240】
例92:少なくとも1つのパラメータがIDFTサイズNを含み、複数のビットはNの特定の値を示す、例91に記載の方法。
【0241】
例93:時間領域が複数の時間窓に分割され、マルチキャリアシンボルは複数の時間窓のうちの特定の時間窓においてスケジューリングされた特定のマルチキャリアシンボルであり、制御シグナリングは、特定の時間窓においてスケジューリングされたすべてのマルチキャリアシンボルについて同じになるように少なくとも1つのパラメータを構成する、例85に記載の方法。
【0242】
例94:スケジューリング許可が、特定の時間窓に関連付けられた基準点からのオフセットを定義することによって特定のマルチキャリアシンボルをスケジューリングする、例93に記載の方法。
【0243】
例95:特定の時間窓においてスケジューリングされたすべてのマルチキャリアシンボルについての少なくとも1つのパラメータの構成が、複数の時間窓のうちの別の時間窓においてスケジューリングされたすべてのマルチキャリアシンボルについての少なくとも1つのパラメータの構成とは異なる、例93または例94に記載の方法。
【0244】
例96:制御シグナリングがネットワークデバイスから受信される、例84から95のいずれか一例に記載の方法。
【0245】
例97:装置が第1の装置であり、制御シグナリングが第2の装置から受信される、例84から95のいずれか一例に記載の方法。
【0246】
例98:第1の装置が第1のユーザ機器(UE)であり、第2の装置が第1のUEとは異なる第2のUEである、例97に記載の方法。
【0247】
例99:例84から98のいずれか一例に記載の方法を実行するように構成された装置。
【0248】
例100:マルチキャリアシンボルの少なくとも1つのパラメータを構成する制御シグナリングを装置に送信するステップと、少なくとも1つのパラメータに従ってマルチキャリアシンボルを送信または受信するステップと、を含む方法であって、少なくとも1つのパラメータは、マルチキャリアシンボルのIDFTサイズNおよび/またはCP長tCPを含む、方法。
【0249】
例101:例100の方法を実行するように構成されたデバイスであって、デバイスは、ネットワークデバイスまたはユーザ機器である、デバイス。
【0250】
本発明の具体的な特徴と実施形態を参照しながら本発明を説明してきたが、本発明には、本発明から逸脱することなく様々な修正や組み合わせを行うことができる。したがって、説明および図面は、単に添付の特許請求の範囲によって定義される本発明のいくつかの実施形態の例示として見なされるべきであり、本発明の範囲内にあるあらゆる修正、変形、組み合わせまたは均等物を網羅すると考えられる。したがって、本発明とその利点を詳しく説明してきたが、添付の請求項によって規定される本発明から逸脱することなく様々な変更、代替、改変を本発明に行うことができる。また、本願の範囲は、本明細書に記載されているプロセス、機械、製造物、組成物、手段、方法、およびステップの特定の実施形態に限定されることを意図しない。当業者であれば本発明の開示から容易に理解されるように、実質的に同じ機能を果たす、または本明細書に記載された対応する実施形態と実質的に同じ結果を達成することができる、現在存在するまたは後に開発されるプロセス、機械、製品、組成物、手段、方法またはステップは、本発明によって使用することができる。したがって、添付の特許請求の範囲は、そのようなプロセス、機械、製品、組成物、手段、方法、またはステップをその範囲内に含むことが意図されている。
【0251】
また、本明細書で例示されている、命令を実行する、いずれのモジュール、構成要素、またはデバイスも、コンピュータ/プロセッサ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、および/またはその他データなどの情報を記憶する非一時的なコンピュータ/プロセッサ可読記憶媒体を含んでよく、あるいは非一時的なコンピュータ/プロセッサ可読記憶媒体にアクセスしてよい。非一時的なコンピュータ/プロセッサ可読記憶媒体の例の非網羅的なリストは、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶デバイス、または他の磁気記憶デバイス、コンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)、デジタルビデオディスク、またはデジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイディスク(商標)、または他の光学式ストレージなどの光ディスク、任意の方法または技術で実装された揮発性および不揮発性リムーバブルおよび非リムーバブル媒体、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、電気的消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリ、または他のメモリ技術を含む。そのような非一時的なコンピュータ/プロセッサ記憶媒体はいずれもデバイスの一部であってよく、あるいはデバイスにアクセス可能または接続可能であってよい。本明細書に記載されているどのアプリケーションまたはモジュールも、そのような非一時的なコンピュータ/プロセッサ可読記憶媒体に記憶または保持できるコンピュータ/プロセッサ可読/実行可能命令を用いて実行されてよい。
【符号の説明】
【0252】
100 通信システム
110 電子デバイス
120 無線アクセスネットワーク
130 コアネットワーク
140 公衆交換電話網
150 インターネット
160 他のネットワーク
170 基地局
190 エアインタフェース
200 処理ユニット
201 送信機
202 トランシーバ
203 受信機
204 アンテナ
206 入力/出力デバイス
208 メモリ
210 プロセッサ
252 送信機
253 スケジューラ
254 受信機
256 アンテナ
258 メモリ
260 プロセッサ
266 入力/出力デバイス
348 複数のビット
350 シンボルマッパ
354 シンボルブロック
356 占有帯域幅
362 シンボルブロック
364 シンボルブロック
380 シリアルパラレル変換器
382 逆離散フーリエ変換
394 シンボル
462 シンボル
464 シンボル
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14