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特許7392172無線通信のための信号の送受信方法及びそのための装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-27
(45)【発行日】2023-12-05
(54)【発明の名称】無線通信のための信号の送受信方法及びそのための装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 74/08 20090101AFI20231128BHJP
   H04W 72/0457 20230101ALI20231128BHJP
【FI】
H04W74/08
H04W72/0457
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2022564742
(86)(22)【出願日】2021-05-17
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-05
(86)【国際出願番号】 KR2021006135
(87)【国際公開番号】W WO2021230728
(87)【国際公開日】2021-11-18
【審査請求日】2022-10-25
(31)【優先権主張番号】10-2020-0058683
(32)【優先日】2020-05-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】LG ELECTRONICS INC.
【住所又は居所原語表記】128, Yeoui-daero, Yeongdeungpo-gu, 07336 Seoul,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100159259
【弁理士】
【氏名又は名称】竹本 実
(72)【発明者】
【氏名】イ ヨンデ
(72)【発明者】
【氏名】キム チェヒョン
(72)【発明者】
【氏名】ヤン ソクチェル
(72)【発明者】
【氏名】キム ソンウク
(72)【発明者】
【氏名】ファン スンケ
【審査官】▲高▼木 裕子
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2021/203305(WO,A1)
【文献】国際公開第2019/083671(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおいて端末が任意接続手順を行う方法であって、
少なくとも1つのRACH設定を取得するステップと、
複数の上りリンク(UL)帯域幅パート(BWP)から初期UL BWPを選択するステップと、
前記複数のUL BWPから選択された前記初期UL BWP上で前記少なくとも1つのRACH設定に基づいて任意接続プリアンブルを送信するステップと、を含み、
前記複数のUL BWPは、第2タイプの端末より性能が低減された第1タイプの端末に専用の第1UL BWP、及び前記第2タイプの端末が動作する第2UL BWPの少なくとも1つを含み、
前記端末は前記第1タイプの端末であり、
前記第2UL BWPが前記端末の最大帯域幅を超えず、前記第1UL BWPが提供されない場合、前記端末は、前記第2UL BWPを前記初期UL BWPとして選択することにより、前記任意接続プリアンブルを送信する、方法。
【請求項2】
前記第1UL BWPが前記端末に対して利用可能である場合、前記端末は、前記第2UL BWPを除いて、前記第1UL BWPを前記初期UL BWPとして選択する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1UL BWPが前記端末に対して利用可能ではない場合、前記端末は、前記第2UL BWPを前記初期UL BWPとして選択する、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記端末は、ネットワークから得られた上位階層情報に基づいて、前記第1UL BWPの可用性を判断する、請求項に記載の方法。
【請求項5】
前記少なくとも1つのRACH設定は、前記第1タイプの端末に専用の第1RACH設定及び前記第2タイプの端末に使用される第2RACH設定の少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記少なくとも1つのRACH設定、前記第1RACH設定及び前記第2RACH設定の両方を含、前記端末は、前記第2RACH設定以外の前記第1RACH設定に基づいて、前記任意接続プリアンブルを送信する、請求項に記載の方法。
【請求項7】
前記第1RACH設定は、前記少なくとも1つのRACH設定に含まれ、前記端末は、前記第2RACH設定に基づいて、前記任意接続プリアンブルを送信する、請求項に記載の方法。
【請求項8】
請求項1に記載の方法を行うためのプログラムを記録した、プロセッサで読み取り可能な記録媒体。
【請求項9】
無線通信のためのデバイスであって、
命令語を記録したメモリと、
前記命令語を実行することにより動作を行うよう構成されたプロセッサと、を含み、
前記プロセッサにより行われる動作は、
少なくとも1つのRACH設定を取得し、
複数の上りリンク(UL)帯域幅パート(BWP)から初期UL BWPを選択し、
前記複数のUL BWPから選択された前記初期UL BWP上で前記少なくとも1つのRACH設定に基づいて任意接続プリアンブルを送信することを含み、
前記複数のUL BWPは、第2タイプのデバイスより性能が低減された第1タイプのデバイスに専用の第1UL BWP、及び前記第2タイプのデバイスが動作する第2UL BWPの少なくとも1つを含み、
前記デバイスは前記第1タイプのデバイスであり、
前記第2UL BWPが前記デバイスの最大帯域幅を超えず、前記第1UL BWPが提供されない場合、前記デバイスは、前記第2UL BWPを前記初期UL BWPとして選択することにより、前記任意接続プリアンブルを送信する、デバイス。
【請求項10】
前記プロセッサの制御によって無線信号を送受信する送受信機をさらに含み、
前記デバイスは3GPP-基盤の無線通信のためのユーザ装置(UE)である、請求項に記載のデバイス。
【請求項11】
無線通信システムにおいて基地局が端末と任意接続手順を行う方法であって、
少なくとも1つのRACH設定を送信するステップと、
前記少なくとも1つのRACH設定に基づいて、複数の上りリンク(UL)帯域幅パート(BWP)のうちの初期UL BWP内で、前記端末からの任意接続プリアンブルを検出するステップと、を含み、
前記複数のUL BWPは、第2タイプの端末より性能が低減された第1タイプの端末に専用の第1UL BWP、及び前記第2タイプの端末が動作する第2UL BWPの少なくとも1つを含み、
前記端末は前記第1タイプの端末であり、
前記第2UL BWPが前記第1タイプの端末の最大帯域幅を超えず、前記第1UL BWPが提供されない場合、前記基地局は、前記第2UL BWP内で前記第1タイプの端末から前記任意接続プリアンブルを受信する、方法。
【請求項12】
無線通信システムにおける基地局であって、
命令語を記録したメモリと、
前記命令語を実行することにより動作を行うよう構成されたプロセッサと、を含み、
前記プロセッサにより行われる動作は、
少なくとも1つのRACH設定を送信し、
前記少なくとも1つのRACH設定に基づいて、複数の上りリンク(UL)帯域幅パート(BWP)のうちの初期UL BWP内で、端末からの任意接続プリアンブルを検出することを含み、
前記複数のUL BWPは、第2タイプの端末より性能が低減された第1タイプの端末に専用の第1UL BWP、及び前記第2タイプの端末が動作する第2UL BWPの少なくとも1つを含み、
前記端末は前記第1タイプの端末であり、
前記第2UL BWPが前記第1タイプの端末の最大帯域幅を超えず、前記第1UL BWPが提供されない場合、前記プロセッサは、前記第2UL BWP内で前記第1タイプの端末から前記任意接続プリアンブルを受信する、基地局。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は無線通信に関し、より具体的には無線通信システムにおいて上り/下りリンク信号を送信又は受信する方法及びそのための装置に関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信システムが音声やデータなどの種々の通信サービスを提供するために広範囲に展開されている。一般に、無線通信システムは可用のシステムリソース(帯域幅、伝送パワーなど)を共有して多重使用者との通信を支援することができる多重接続(multiple access)システムである。多重接続システムの例としては、CDMA(code division multiple access)システム、FDMA(frequency division multiple access)システム、TDMA(time division multiple access)システム、OFDMA(orthogonal frequency division multiple access)システム、SC-FDMA(single carrier frequency division multiple access)システムなどがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明が達成しようとする技術的課題は、互いに異なるタイプの端末が動作する無線通信システムにおいてより効率的な信号の送受信方法を提供することにある。
【0004】
本発明は上記技術的課題に限定されず、詳しい説明から他の技術的課題を類推することができる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一側面において3GPP(3rd generation partnership project)-基盤の無線通信システムにおいて端末が任意接続(random access)手順を行う方法は、複数のUL(uplink) BWP(bandwidth part)のいずれに対するRACH(random access channel)設定を得、複数のUL BWPから初期(initial)UL BWPを選択、及び複数のUL BWPから選択された初期UL BWP上でRACH設定に基づいて任意接続プリアンブルを送信することを含む。複数のUL BWPは、所定の帯域幅より小さい帯域幅を支援するように性能(capability)が低減された(reduced)第1タイプの端末のみに関連する第1UL BWP及び第1タイプの端末とは異なる第2タイプの端末に関連する第2UL BWPを含む。端末は第1タイプの端末であって、所定の条件を満たすか否かによって第1UL BWPを初期UL BWPとして選択するか、又は第2UL BWPを初期UL BWPとして選択するように設定される。
【0006】
端末は第1タイプの端末であるにもかかわらず、所定の条件を満たしていないことに基づいて第2UL BWPを初期UL BWPとして選択するように設定される。
【0007】
端末は該端末の性能が第2UL BWPを支援できないことに基づいて所定の条件を満たしたと判断して、第1UL BWPを初期UL BWPとして選択する。
【0008】
端末は該端末が第1タイプの端末であるにもかかわらず、端末の性能が第2UL BWPを支援することに基づいて所定の条件を満たしていないと判断して、第2UL BWPを初期UL BWPとして選択する。
【0009】
端末は該端末のために第1UL BWPが可用(availalbe)であることに基づいて所定の条件を満たしたと判断して、第1UL BWPを初期UL BWPとして選択する。
【0010】
端末は該端末が第1タイプの端末であるにもかかわらず、端末のために第1UL BWPが可用(availalbe)ではないことに基づいて所定の条件を満たしていないと判断して、第2UL BWPを初期UL BWPとして選択する。
【0011】
端末は該端末のために第1UL BWPが可用(availalbe)であることに基づいて第2UL BWPの可用性(availability)とは関係なく、所定の条件を満たしたと判断して、第1UL BWPを初期UL BWPとして選択する。
【0012】
端末はネットワークから得た上位階層情報に基づいて第1UL BWPの可用性(availability)を判断する。
【0013】
本発明の一側面においては、上記方法を行うためのプログラムを記録したプロセッサで読み取り可能な記録媒体が提供される。
【0014】
本発明の一側面において3GPP(3rd generation partnership project)(登録商標)-基盤の無線通信のためのデバイスは、命令語を記録したメモリ、及び命令語を実行することにより動作するプロセッサを含み、このプロセッサの動作は、複数のUL(uplink) BWP(bandwidth part)のいずれに対するRACH(random access channel)設定を得、複数のUL BWPから初期(initial)UL BWPを選択、及び複数のUL BWPから選択された初期UL BWP上でRACH設定に基づいて任意接続プリアンブルを送信することを含む。複数のUL BWPは、所定の帯域幅より小さい帯域幅を支援するように性能(capability)が低減された(reduced)第1タイプのデバイスのみに関連する第1UL BWP、及び第1タイプのデバイスとは異なる第2タイプのデバイスに関連する第2UL BWPを含む。このデバイスは第1タイプのデバイスであって、プロセッサは所定の条件を満たすか否かによって第1UL BWPを初期UL BWPとして選択するか又は第2UL BWPを初期UL BWPとして選択するように設定される。
【0015】
デバイスはさらにプロセッサの制御によって無線信号を送受信する送受信機を含む。
【0016】
デバイスは3GPP-基盤の無線通信のためのユーザ装置(UE)である。
【0017】
デバイスはASIC(Application Specific Integrated Circuit)又はデジタル信号処理デバイスである。
【0018】
本発明の一側面において3GPP(3rd generation partnership project)-基盤の無線通信システムにおいて基地局が端末と任意接続(random access)手順を行う方法は、複数のUL(uplink) BWP(bandwidth part)のいずれに対するRACH(random access channel)設定及び少なくとも1つの初期UL BWPの選択条件を送信、及びRACH設定に基づいて複数のUL BWPから任意接続プリアンブルを検出することを含む。複数のUL BWPは、所定の帯域幅より小さい帯域幅を支援するように性能(capability)が低減された(reduced)第1タイプの端末のみに関連する第1UL BWP、及び第1タイプの端末とは異なる第2タイプの端末に関連する第2UL BWPを含む。少なくとも1つの初期UL BWPの選択条件は、第1タイプの端末が第1UL BWP及び第2UL BWPのいずれかを初期UL BWPとして選択するかに対する基準(criterion)を提供する。
【0019】
本発明の一側面において3GPP(3rd generation partnership project)-基盤の無線通信システムにおける基地局は、命令語を記録したメモリ、及び命令語を実行することにより動作するプロセッサを含み、このプロセッサの動作は、複数のUL(uplink) BWP(bandwidth part)のいずれに対するRACH(random access channel)設定及び少なくとも1つの初期UL BWPの選択条件を送信、及びRACH設定に基づいて複数のUL BWPから任意接続プリアンブルを検出することを含む。複数のUL BWPは、所定の帯域幅より小さい帯域幅を支援するように性能(capability)が低減された(reduced)第1タイプの端末のみに関連する第1UL BWP、及び第1タイプの端末とは異なる第2タイプの端末に関連する第2UL BWPを含む。少なくとも1つの初期UL BWPの選択条件は、第1タイプの端末が第1UL BWP及び第2UL BWPのいずれかを初期UL BWPとして選択するかに対する基準(criterion)を提供する。
【発明の効果】
【0020】
本発明の一実施例によれば、帯域幅に対する性能が低減した端末が初期UL BWPの動作と任意接続手順をより効率的に行うことができる。
【0021】
本発明は上記技術的効果に限定されず、詳しい説明から他の技術的効果を類推することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】無線通信システムの一例である3GPPシステムに用いられる物理チャネル及びこれらを用いた一般的な信号伝送方法を例示する図である。
図22は、無線フレームの構造を例示する図である。
図3】スロットのリソースグリッドを例示する図である。
図4】任意接続手順を例示する図である。
図5】物理チャネルマッピングの一例を示す図である。
図6】ACK/NACK送信過程を例示する図である。
図7】PUSCH(Physical Uplink Shared Channel)送信過程を例示する図である。
図8】制御情報をPUSCHに多重化する例を示す図である。
図9】本発明の提案に関連する端末の動作を例示する図である。
図10】本発明の提案に関連する端末の動作を例示する図である。
図11】SIB1/R-SIB1のRACH設定情報の一例を示す図である。
図12】本発明の提案に関連する信号の送受信を例示する図である。
図13】本発明に適用される通信システム1と無線機器を例示する図である。
図14】本発明に適用される通信システム1と無線機器を例示する図である。
図15】本発明に適用可能なDRX(Discontinuous Reception)動作を例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下の技術は、CDMA(code division multiple access)、FDMA(frequency division multiple access)、TDMA(time division multiple access)、OFDMA(orthogonal frequency division multiple access)、SC-FDMA(single carrier frequency division multiple access)などのような様々な無線接続システムに用いることができる。CDMAは、UTRA(Universal Terrestrial Radio Access)やCDMA2000のような無線技術(radio technology)によって具現することができる。TDMAは、GSM(Global System for Mobile communications)/GPRS(General Packet Radio Service)/EDGE(Enhanced Data Rates for GSM Evolution)のような無線技術によって具現することができる。OFDMAは、IEEE 802.11(Wi-Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802-20、E-UTRA(Evolved UTRA)などのような無線技術によって具現することができる。UTRAは、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)の一部である。3GPP(3rd Generation Partnership Project)LTE(long term evolution)は、E-UTRAを用いるE-UMTS(Evolved UMTS)の一部であり、LTE-Aは3GPP LTEの進化したバージョンである。3GPP NR(New Radio or New Radio Access Technology)は3GPP LTE/LTE-Aの進化したバージョンである。
【0024】
より多い通信機器がより大きい通信容量を要求することにより、既存の無線接続技術(radio Access technology、RAT)に比べて向上した無線広帯域(mobile broadband、eMBB)通信に対する必要性が台頭しつつある。また、複数の機器及びモノを連結していつでもどこでも様々なサービスを提供する大規模MTC(massive Machine Type Communications)が次世代通信において考慮すべき重要なイッシュの一つである。のみならず、信頼度(reliability)及びレイテンシ(latency)に敏感なサービス/UEを考慮したURLLC(Ultra-Reliable and Low Latency Communication)が論議されている。このようにeMBB(enhanced Mobile BroadBand Communication)、大規模MTC、URLLC(Ultra-Reliable and Low Latency Communication)などを考慮した次世代RATの導入が論議されており、本発明では、便宜上、該当技術をNR(New radio又はNew RAT)と呼ぶ。
【0025】
明確な説明のために3GPP NRを主として説明するが、本発明の技術的思想はこれに限られない。LTEは3GPP TS 36.xxx Release 8以後の技術を意味する。詳しくは、3GPP TS 36.xxx Release 10以後のLTE技術はLTE-Aと称され、3GPP TS 36.xxx Release 13以後のLTE技術はLTE-A proと称される。3GPP NRはTS 38.xxx Release 15以後の技術を意味する。LTE/NRは3GPPシステムとも称される。"xxx"は標準文書の細部番号を意味する。LTE/NRと3GPPシステムは混用される。
【0026】
この明細で使用する背景技術、用語、略語などについては、この発明の以前に公開された標準文書に記載された事項を参照できる。例えば、以下の文書を参照できる。
【0027】
3GPP LTE
【0028】
-36.211:Physical channels and modulation
【0029】
-36.212:Multiplexing and channel coding
【0030】
-36.213:Physical layer procedures
【0031】
-36.300:Overall description
【0032】
-36.321:Medium Access Control (MAC)
【0033】
-36.331:Radio Resource Control (RRC)
【0034】
3GPP NR
【0035】
-38.211:Physical channels and modulation
【0036】
-38.212:Multiplexing and channel coding
【0037】
-38.213:Physical layer procedures for control
【0038】
-38.214:Physical layer procedures for data
【0039】
-38.300:NR and NG-RAN Overall Description
【0040】
-38.321:Medium Access Control (MAC)
【0041】
-38.331:Radio Resource Control (RRC) protocol specification
【0042】
この明細書で使用する技術的用語
【0043】
-PDCCH:Physical Downlink Control CHannel
【0044】
-PDSCH:Physical Downlink Shared CHannel
【0045】
-PUSCH:Physical Uplink Shared CHannel
【0046】
-CSI:Channel state information
【0047】
-RRM:Radio Resource management
【0048】
-RLM:Radio link monitoring
【0049】
-DCI:Downlink Control Information
【0050】
-CAP:Channel Access Procedure
【0051】
-Ucell:Unlicensed cell
【0052】
-PCell:Primary Cell
【0053】
-PSCell:Primary SCG Cell
【0054】
-TBS:Transport Block Size
【0055】
-SLIV:Starting and Length Indicator Value(PDSCH及び/又はPUSCHのスロット内の開始シンボルインデックス及びシンボル数に関する指示フィールドであって、該当PDSCH及び/或いはPUSCHをスケジューリングするPDCCHに書き込まれる)
【0056】
-BWP:BandWidth Part(周波数軸上で連続するリソースブロック(resource block、RB)で構成され、1つのニューマロロジー(例えば、副搬送波間隔、CP長さ、スロット/ミニスロット区間)に対応する。なお、1つの搬送波で多数のBWPが設定されることができるが(搬送波ごとのBWP数も制限される)、活性化(activation)されたBWP数は搬送波ごとにその一部(例えば、1つ)に制限される)。
【0057】
-CORESET:COntrol REsourse SET(PDCCHが送信可能な時間周波数リソース領域を意味し、BWPごとにCORESET数が制限される)
【0058】
-REG:Resource element group
【0059】
-SFI:Slot Format Indicator(特定のスロット内のシンボルレベルのDL/UL directionを指示する指示子であって、group common PDCCHを介して送信される)
【0060】
-COT:Channel occupancy time
【0061】
-SPS:Semi-persistent scheduling
【0062】
-PLMN ID:Public Land Mobile Network identifier
【0063】
-RACH:Random Access Channel
【0064】
-RAR:Random Access Response
【0065】
-Msg3:Message transmitted on UL-SCH containing a C-RNTI MAC CE or CCCH SDU, submitted from upper layer And associated with the UE Contention Resolution Identity, as part of a Random Access procedure.
【0066】
-Special Cell(特別セル):For Dual Connectivity operation the term Special Cell refers to the PCell of the MCG or the PSCell of the SCG depending on if the MAC entity is associated to the MCG or the SCG, respectively. Otherwise the term Special Cell refers to the PCell. a Special Cell supports PUCCH transmission and contention-based Random Access, and is always activated.
【0067】
-Serving Cell(サービングセル):a PCell, a PSCell, or an SCell
【0068】
この明細書においては、"設定"という表現は"構成(configure/configuration)"という表現に置き換えてもよく、両者は混用される。また、条件的表現(例えば、"~~であると(if)"、"~の場合(in a case)"又は"~であるとき(when)"など)は、"~であることに基づいて(based on that ~~)"又は"~である状態で(in a state/status)"などの表現に置き換えてもよい。また、該当条件の充足による端末/基地局の動作又はSW/HW構成を類推/理解することができる。また、無線通信装置(例えば、基地局、端末)の間の信号送受信において、送信(又は受信)側のプロセスから受信(又は送信)側のプロセスが類推/理解できれば、その説明は省略してもよい。例えば、送信側の信号決定/生成/符号化/送信などは受信側の信号モニタリング受信/復号/決定などに理解できる。また、端末が特定の動作を行う(又は行わない)という表現は、基地局が端末の特定の動作の実行を期待/仮定(又は行わないと期待/仮定)して動作するとも解釈できる。基地局が特定の動作を行う(又は行わない)という表現は、端末が基地局の特定の動作の実行を期待/仮定(又は行わないと期待/仮定)して動作するとも解釈できる。また、以下の説明において、各セクション、実施例、例示、オプション、方法、方案などの区部とインデックスは、説明の便宜のためのものであり、それぞれが必ず独立した発明を構成することを意味するか、又はそれぞれが必ず個々に実施されるべきであることを意味すると解釈してはいけない。また、各セクション、実施例、例示、オプション、方法、方案などを説明するにおいて、明示的に衝突/反対する技術がなければ、これらの少なくとも一部を組み合わせて一緒に実施したり、少なくとも一部を省略して実施したりしてもよいと類推/解釈される。
【0069】
無線通信システムにおいて、端末は基地局から下りリンク(Downlink、DL)を介して情報を受信し、端末は基地局から上りリンク(Uplink、UL)を介して情報を伝送する。基地局と端末が送受信する情報はデータ及び様々な制御情報を含み、これらが送受信する情報の種類/用途によって様々な物理チャネルが存在する。
【0070】
図1は3GPP NRシステムに用いられる物理チャネル及びこれらを用いた一般的な信号伝送方法を例示する図である。
【0071】
電源Off状態で電源を入れたか或いは新しくセルに進入した端末は、段階S101において、基地局と同期を確立するなどの初期セル探索(Initial cell search)作業を行う。このために、端末は基地局からSSB(Synchronization Signal Block)を受信する。SSBはPSS(Primary Synchronization Signal)、SSS(Secondary Synchronization Signal)及びPBCH(Physical Broadcast Channel)を含む。端末はPSS/SSSに基づいて基地局と同期を確立し、セルID(cell identity)などの情報を得る。また端末はPBCHに基づいてセル内の放送情報を得る。なお、端末は初期セル探索の段階において、下りリンク参照信号(Downlink Reference Signal、DL RS)を受信して下りリンクチャネルの状態を確認することができる。
【0072】
SSBは4個の連続するOFDMシンボルに構成され、OFDMシンボルごとにPSS、PBCH、SSS/PBCH又はPBCHが送信される。PSSとSSSは夫々1個のOFDMシンボルと127個の副搬送波で構成され、PBCHは3個のOFDMシンボルと576個の副搬送波で構成される。PBCHにはポーラーコーディング(Polar Coding)に基づいて符号化/復号され、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)によって変調(modulation)/復調(demodulation)される。OFDMシンボル内のPBCHはPBCHの複素変調値がマッピングされるデータリソース要素(Resource element, RE)とPBCHのための復調参照信号(demodulation reference signal, DMRS)がマッピングされるDMRS REで構成される。OFDMシンボルのリソースブロックごとに3個のDMRS REが存在し、DMRS REの間には3個のデータREが存在する。
【0073】
PSSはセルIDグループ内でセルIDを検出するときに使用され、SSSはセルIDグループを検出するときに使用される。PBCHはSSB(時間)インデックスの検出及びハーフフレームの検出に使用される。336個のセルIDグループが存在し、セルIDグループごとに3個のセルIDが存在する。総1008個のセルIDが存在する。
【0074】
SSBはSSB周期(periodicity)に合わせて周期的に送信される。初期セル探索時にUEが仮定するSSB基本周期は20msと定義される。セル接続後、SSB周期はネットワーク(例えば、BS)により{5ms,10ms,20ms,40ms,80ms,160ms}のいずれかに設定される。SSB周期の開始部にSSBバースト(burst)セットが構成される。SSBバーストセットは5ms時間ウィンドウ(即ち、ハーフ-フレーム)で構成され、SSBはSSバーストセット内で最大L回送信される。SSBの最大送信回数Lは搬送波の周波数帯域によって以下のように与えられる。1つのスロットは最大2つのSSBを含む。
【0075】
-For frequency range up to 3 GHz, L=4
【0076】
-For frequency range from 3 GHz to 6 GHz, L=8
【0077】
-For frequency range from 6 GHz to 52.6 GHz, L=64
【0078】
SSバーストセット内でSSB候補の時間位置が副搬送波間隔によって定義される。SSB候補の時間位置はSSBバーストセット(即ち、ハーフ-フレーム)内で時間順に従って0~L-1のようにインデックスされる(SSBインデックス)。
【0079】
搬送波の周波数幅(span)内で多数のSSBが送信される。かかるSSBの物理階層セル識別子は固有(unique)である必要はなく、他のSSBは他の物理階層セル識別子を有しても良い。
【0080】
UEはSSBを検出することによりDL同期を得ることができる。UEは検出されたSSB(時間)インデックスに基づいてSSBバーストセットの構造を識別し、これによりシンボル/スロット/ハーフ-フレームの境界を検出することができる。検出されたSSBが属するフレーム/ハーフ-フレームの番号はシステムフレーム番号(system frame number,SFN)情報とハーフ-フレーム指示情報を用いて識別される。
【0081】
具体的には、UEはPBCHからPBCHが属するフレームに対する10ビットのSFNを得られる。次に、UEは1ビットのハーフフレーム指示情報を得られる。例えば、UEがハーフフレーム指示ビットが0にセットされたPBCHを検出する場合、PBCHが属するSSBがフレーム内の1番目のハーフフレームに属すると判断し、ハーフフレーム指示ビットが1にセットされたPBCHを検出する場合には、PBCHが属するSSBがフレーム内の2番目のハーフフレームに属すると判断することができる。最後にUEはDMRSシーケンスとPBCHが運ぶPBCHペイロードに基づいてPBCHが属するSSBのSSBインデックスを得られる。
【0082】
初期セル探索が終了した端末は、段階S102において、物理下りリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel、PDCCH)及び物理下りリンク制御チャネルの情報に基づく物理下りリンク共有チャネル(Physical Downlink Control Channel、PDSCH)を受信して、より具体的なシステム情報を得ることができる。
【0083】
システム情報(SI)はマスター情報ブロック(Master Information Block,MIB)と複数のシステム情報ブロック(System Information Block,SIB)に分けられる。MIB以外のシステム情報(system information,SI)はRMSI(Remaining Minimum System Information)と呼ばれる。詳しくは以下を参照する。
【0084】
-MIBはSIB1(SystemInformationBlock1)を運ぶPDSCHをスケジューリングするPDCCHのモニタリングのための情報/パラメータを含み、SSBのPBCHを介して送信される。例えば、UEはMIBに基づいてType0-PDCCH共通探索空間(common search space)のためのCORESET(Control Resource Set)が存在するか否かを確認することができる。Type0-PDCCH共通探索空間はPDCCH探索空間の一種であり、SIメッセージをスケジューリングするPDCCHの送信に使用される。Type0-PDCCH共通探索空間が存在する場合、UEはMIB内の情報(例えば、pdcch-ConfigSIB1)に基づいて、(i)CORESETを構成する複数の隣接するリソースブロック及び1つ以上の連続するシンボルと、(ii)PDCCH機会(即ち、PDCCH受信のための時間ドメイン位置)を決定することができる。Type0-PDCCH共通探索空間が存在しない場合、pdcch-ConfigSIB1はSSB/SIB1が存在する周波数位置とSSB/SIB1が存在しない周波数範囲に関する情報を提供する。
【0085】
-SIB1は残りのSIB(以下、SIBx、xは2以上の整数)の可用性及びスケジューリング(例えば、送信周期、SI-ウインドウサイズ)に関連する情報を含む。例えば、SIB1はSIBxが周期的に放送されるか否か、on-demand方式で端末の要請により提供されるか否かを知らせる。SIBxがon-demand方式で提供される場合、SIB1は端末がSI要請を行うために必要な情報を含む。SIB1はPDSCHを介して送信され、SIB1をスケジューリングするPDCCHはType0-PDCCH共通探索空間を介して送信され、SIB1はPDCCHにより指示されるPDSCHを介して送信される。
【0086】
-SIBxはSIメッセージに含まれ、PDSCHを介して送信される。それぞれのSIメッセージは周期的に発生する時間ウィンドウ(即ち、SI-ウィンドウ)内で送信される。
【0087】
以後、端末は基地局に接続を完了するために、段階S103乃至段階S106のような任意接続手順(random access procedure)を行う(例えば、4-StepのRA procedure)。このために端末は物理任意接続チャネル(Physical Random Access Channel、PRACH)を介してプリアンブル(preamble)を送信し(S103)、物理下りリンク制御チャネル及びこれに対応する物理下りリンク共有チャネルを介してプリアンブルに対する応答メッセージを受信する(S104)。競争基盤の任意接続の場合、さらなる物理任意接続チャネルの送信(S105)、物理下りリンク制御チャネル及びそれに対応する物理下りリンク共有チャネルの受信(S106)などの衝突解決手順(Contention Resolution Procedure)を行う。
【0088】
なお、2-Stepの任意接続手順について簡略に説明すると、S103/S105が(端末が送信を行う)1つの段階で行われ(メッセージA)、S104/S106が(基地局が送信を行う)1つの段階で行われると理解できる(メッセージB)。メッセージA(MSGA)はプリアンブル及びペイロード(PUSCHペイロード)を含む。プリアンブルとペイロードはTDM方式で多重化される。メッセージB(MSGB)はメッセージAに対する応答として、競争解決(contention resolution)、フォールバック指示(fallback indication)及び/又はバックオフ指示(backoff indication)のために送信される。2-Stepの任意接続手順はCBRA(Contention-based Random Access)タイプとCFRA(Contention-free Random Access)タイプに細分化できる。CFRAによれば、端末のメッセージAの送信前に、基地局は端末がメッセージAとして送信するプリアンブルに関する情報とPUSCH割り当てに関する情報を端末に提供する。
【0089】
このような手順を行った端末は、その後一般的な上り/下りリンク信号の送信手順として物理下りリンク制御チャネル/物理下りリンク共有チャネルの受信(S107)、及び物理上りリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel、PUSCH)/物理上りリンク制御チャネル(Physical Uplink Control Channel、PUCCH)の送信を行う(S108)。端末が基地局に送信する制御情報を併せて上りリンク制御情報(Uplink Control Information、UCI)と称する。UCIはHARQ ACK/NACK(Hybrid Automatic Repeat and reQuest Acknowledgement/Negative-ACK)、SR(Scheduling Request)、CSI(Channel State Information)などを含む。CSIはCQI(Channel Quality Indicator)、PMI(Precoding Matrix Indicator)、RI(Rank Indication)などを含む。UCIは一般的にPUCCHを介して送信されるが、制御情報とトラヒックデータが同時に送信される必要がある場合にはPUSCHを介して送信される。またネットワークの要請/指示によってPUSCHを介してUCIを非周期的に送信することができる。
【0090】
一方、NRシステムは非免許帯域での信号送受信を支援する。非免許帯域に対する地域別規制によれば、非免許帯域内の通信ノードは信号送信前に他の通信ノードのチャネル使用有無を判断する必要がある。具体的には、通信ノードは信号送信前にまずCS(Carrier Sensing)を行って、他の通信ノードが信号送信を行っているか否かを確認する。他の通信ノードが信号送信を行っていないと判断された場合をCCA(Clear Channel Assessment)が確認されたと定義する。所定の或いは上位階層(例えば、RRC)により設定されたCCAしきい値がある場合は、通信ノードはCCAしきい値より高いエネルギーがチャネルで検出されると、チャネル状態をビジー(busy)と判断し、そうではないと、チャネル状態を遊休(idle)と判断する。チャネル状態が遊休と判断されたら、通信ノードはUCellで信号送信を開始する。上述した一連の過程はLBT(Listen-Before-Talk)又はCAP(Channel Access Procedure)とも称される。LBTとCAPは混用される。
【0091】
図2は無線フレームの構造を例示する図である。NRにおいて、上りリンク及び下りリンク送信はフレームで構成される。それぞれの無線フレームは10msの長さを有し、2つの5msハーフフレーム(Half-Frame、HF)に分割される。それぞれのハーフフレームは5つの1msサブフレーム(Subframe、SF)に分割される。サブフレームは1つ以上のスロットに分割され、サブフレーム内のスロット数はSCS(Subcarrier Spacing)に依存する。それぞれのスロットはCP(cyclic prefix)によって12つ又は14つのOFDMシンボルを含む。一般CPが使用される場合、各スロットは14つのシンボルを含む。拡張CPが使用される場合は、各スロットは12つのシンボルを含む。
【0092】
表1は一般CPが使用される場合、SCSによってスロットごとのシンボル数、フレームごとのスロット数とサブフレームごとのスロット数が変化することを例示している。
【0093】
【表1】
【0094】
*Nslot symb:スロット内のシンボル数
【0095】
*Nframe,u slot:フレーム内のスロット数
【0096】
*Nsubframe,u slot:サブフレーム内のスロット数
【0097】
表2は拡張CPが使用される場合、SCSによってスロットごとのシンボル数、フレームごとのスロット数とサブフレームごとのスロット数が変化することを例示している。
【0098】
【表2】
【0099】
フレーム構造は例示に過ぎず、フレームにおいてサブフレーム数、スロット数及びシンボル数は様々に変更できる。
【0100】
NRシステムでは1つの端末に併合される複数のセル間でOFDMニューマロロジー(numerology)(例えば、SCS)が異なるように設定されることができる。これにより、同じ数のシンボルで構成された時間リソース(例えば、SF、スロット又はTTI)(便宜上、TU(Time Unit)と通称)の(絶対時間)区間が併合されたセル間で異なるように設定されることができる。ここで、シンボルはOFDMシンボル(或いはCP-OFDMシンボル)、SC-FDMAシンボル(或いはDiscrete Fourier Transform-spread-OFDM、DFT-s-OFDMシンボル)を含む。
【0101】
図3はスロットのリソースグリッド(resource grid)を例示する図である。スロットは時間ドメインで複数のシンボルを含む。例えば、一般CPの場合、1つのスロットが14つのシンボルを含むが、拡張CPの場合は、1つのスロットが12つのシンボルを含む。搬送波は周波数ドメインで複数の副搬送波を含む。RB(Resource Block)は周波数ドメインで複数(例えば、12)の連続する副搬送波と定義される。BWPは周波数ドメインで複数の連続するPRB(Physical RB)と定義され、1つのニューマロロジー(numerology)(例えば、SCS、CP長さなど)に対応する。搬送波は最大N個(例えば、5つ)のBWPを含む。データ通信は活性化されたBWPで行われ、1つの端末には1つのBWPのみが活性化される。リソースグリッドにおいて各々の要素はリソース要素(Resource Element、RE)と称され、1つの複素シンボルがマッピングされることができる。
【0102】
帯域幅パート(bandwidth part,BWP)
【0103】
NRシステムでは1つの搬送波ごとに最大400MHzまで支援される。ネットワークはかかる広帯域(wideband)搬送波の全体帯域幅ではない一部の帯域幅でのみ動作するようにUEに指示し、該当一部の帯域幅を帯域幅パート(bandwidth part,BWP)と称する。1つの搬送波内に1つ以上のBWPが設定される。周波数ドメインにおいてBWPは搬送波上の帯域幅パート内のニューマロロジーに対して定義された隣接する(contiguous)共通リソースブロックのサブセットであり、1つのニューマロロジー(例えば、副搬送波間隔、CP長さ、スロット/ミニスロット持続期間)が設定される。
【0104】
ネットワークシグナリング及び/又はタイマーによってDL/UL BWPの活性化/非活性化が行われるか又はBWPスイッチングが行われる(例えば、物理階層制御信号であるL1シグナリング、MAC階層制御信号であるMAC制御要素(Control element,CE)、又はRRCシグナリングなどにより)。UEが初期接続(initial access)過程中であるか、或いはUEのRRC連結がセットアップされる前などの状況では、UEがDL/UL BWPに対する設定を受信できないこともある。かかる状況でUEが仮定するDL/UL BWPを初期活性DL/UL BWPという。
【0105】
一方、3GPP NR標準では端末の初期上向BWP関連の動作について以下のように記載している。
【0106】
* A UE determines time resources and frequency resources for PUSCH occasions in an active UL BWP from msgA-PUSCH-config for the active UL BWP. If the active UL BWP is not the initial UL BWP and msgA-PUSCH-config is not provided for the active UL BWP, the UE uses the msgA-PUSCH-config provided for the initial UL BWP.
【0107】
* If a UE does not have dedicated RRC configuration, or has an initial UL BWP as an active UL BWP, or is not provided startSymbolAndLengthMsgAPO, msgA-timeDomainAllocation provides a SLIV and a PUSCH mapping type for a PUSCH transmission by indicating
【0108】
-first maxNrofUL-Allocations values from PUSCH-TimeDomainResourceAllocationList, if PUSCH-TimeDomainResourceAllocationList is provided in PUSCH-ConfigCommon
【0109】
-entries, if PUSCH-TimeDomainResourceAllocationList is not provided in PUSCH-ConfigCommon
【0110】
else, the is provided a SLIV by startSymbolAndLengthMsgAPO, and a PUSCH mapping type by mappingTypeMsgAPUSCH for a PUSCH transmission.
【0111】
* An active UL BWP, for a PUSCH transmission scheduled by a RAR UL grant is indicated by higher layerS. For determining the frequency domain Resource allocation for the PUSCH transmission within the active UL BWP
【0112】
-if the active UL BWP and the initial UL BWP have same SCS and same CP length And the active UL BWP includes all RBs of the initial UL BWP, or the active UL BWP is the initial UL BWP, the initial UL BWP is used
【0113】
-else, the RB numbering startss from the first RB of the active UL BWP and the maximum number of RBs for frequency domain Resource allocation equals the number of RBS in the initial UL BWP
【0114】
If a UE does not have dedicated PUCCH Resource configuration, provided by PUCCH-ResourceSet in PUCCH-Config, a PUCCH Resource set is provided by pucch-ResourceCommon through an index to a row of predetermined Table for transmission of HARQ-ACK information on PUCCH in an initial UL BWP of NBWP size PRBs.
【0115】
If a UE is not provided initialDownlinkBWP, an initial DL BWP is defined by a location and number of contiguous PRBs, starting from a PRB with the lowest index and ending at a PRB with the highest index among PRBs of a CORESET for Type0-PDCCH CSS set, and a SCS and a cyclic prefix for PDCCH reception in the CORESET for Type0-PDCCH CSS set; otherwise, the initial DL BWP is provided by initialDownlinkBWP. For operation on the Primary cell or on a secondary cell, a UE is provided an initial UL BWP by initialUplinkBWP. If the UE is configured with a supplementary UL carrier, the UE can be provided an initial UL BWP on the supplementary UL carrier by initialUplinkBWP.
【0116】
図4は一般的な任意接続手順の一例を示す図である。具体的には、図4は端末の4-Stepを含む競争基盤の任意接続手順を例示する。
【0117】
まず端末が任意接続プリアンブルを含むメッセージ1(Msg1)をPRACHを介して送信する(例えば、図4(a)の1701を参照)。
【0118】
互いに異なる長さを有する任意接続プリアンブルシーケンスが支援される。長いシーケンス長さ839は1.25及び5kHzの副搬送波間隔(subcarrier spacing)に対して適用され、短いシーケンス長さ139は15、30、60及び120kHzの副搬送波間隔に対して適用される。
【0119】
多数のプリアンブルフォーマットが1つ又はそれ以上のRACH OFDMシンボル及び互いに異なる循環プレフィクス(cyclic prefix)(及び/又はガード時間)により定義される。セルのためのRACH Configurationがセルのシステム情報に含まれて端末に提供される。RACH ConfigurationはPRACHの副搬送波間隔、利用可能なプリアンブル、プリアンブルフォーマットなどに関する情報を含む。RACH ConfigurationはSSBとRACH(時間-周波数)リソースの間の連関情報を含む。端末は検出した或いは選択したSSBに連関するRACH時間-周波数リソースで任意接続プリアンブルを送信する。
【0120】
RACHリソース連関のためのSSBのしきい値がネットワークにより設定され、SSBに基づいて測定されたRSRP(reference signal received power)がしきい値を満たすSSBに基づいてRACHプリアンブルの送信又は再送信が行われる。例えば、端末はしきい値を満たすSSBのいずれを選択し、選択されたSSBに連関するRACHリソースに基づいてRACHプリアンブルを送信又は再送信する。
【0121】
基地局が端末から任意接続プリアンブルを受信すると、基地局は任意接続応答(random access response,RAR)に該当するメッセージ2(Msg2)を端末に送信する(例えば、図4(a)の1703を参照)。RARを運ぶPDSCHをスケジューリングするPDCCHはRA-RNTI(random access-radio Network temporary identifier)にCRCマスキングされて送信される。RA-RNTIにマスキングされたPDCCHを検出した端末は、該当PDCCHが運ぶDCIがスケジューリングするPDSCHからRARを受信する。端末は自分が送信したプリアンブル、即ち、Msg1に対する任意接続応答情報がRAR内にあるか否かを確認する。自分が送信したMsg1に対する任意接続情報が存在するか否かは、該当端末が送信したプリアンブルに対する任意接続プリアンブルIDが存在するか否かにより判断できる。Msg1に対する応答がないと、端末は電力ランピング(power ramping)を行いながらRACHプリアンブルを所定の回数内で再送信する。端末は最近の経路損失及び電力ランピングカウンターに基づいてプリアンブルの再送信に対するPRACH送信電力を計算する。
【0122】
PDSCH上で送信される任意接続応答情報はUL同期化のためのタイミングアドバンス(TA)情報、初期ULグラント及び臨時(temporary)C-RNTI(cell-RNTI)を含む。TA情報は上りリンク信号送信タイミングの制御に使用される。端末は任意接続応答情報に基づいて上りリンク共有チャネル上でUL送信を任意接続手順のMsg3として送信する(例えば、図4(a)の1705を参照)。Msg3はRRC連結要請及び端末識別子を含む。Msg3に対する応答として、ネットワークはMsg4を送信し、これはDLでの競争解決メッセージとして取り扱われる(例えば、図4(a)の1707を参照)。Msg4を受信することにより、端末はRRC連結された状態で進入することができる。
【0123】
一方、無競争(contention-free)任意接続手順は、端末が他のセル或いは基地局にハンドオーバーする過程で使用されるか、又は基地局の命令により要請される場合に行われる。無競争任意接続手順の場合、端末が使用するプリアンブル(以下、専用の任意接続プリアンブル)が基地局により割り当てられる。専用の任意接続プリアンブルに関する情報はRRCメッセージ(例えば、ハンドオーバー命令)に含まれるか、又はPDCCHオーダーにより端末に提供される。任意接続手順が開始されると、端末は専用の任意接続プリアンブルを基地局に送信する。端末が基地局から任意接続応答を受信すると、任意接続手順が完了する。
【0124】
上述したように、RAR内のULグラントは端末にPUSCH送信をスケジューリングする。RAR内のULグラントによる初期UL送信を運ぶPUSCHはMsg3 PUSCHとも称される。表3に示すように、RAR ULグラントのコンテンツはMSBから始まってLSBで終わる。
【0125】
【表3】
【0126】
図5はスロット内に物理チャネルがマッピングされる例を示す図である。DL制御領域ではPDCCHが送信され、DLデータ領域ではPDSCHが送信される。UL制御領域ではPUCCHが送信され、ULデータ領域ではPUSCHが送信される。GPは基地局と端末が送信モードから受信モードに転換する過程又は受信モードから送信モードに転換する過程で時間ギャップを提供する。サブフレーム内でDLからULに転換する時点の一部のシンボルがGPと設定されることができる。
【0127】
以下、各々の物理チャネルについてより詳しく説明する。
【0128】
PDCCHはDCI(Downlink Control Information)を運ぶ。例えば、PCCCH(即ち、DCI)はDL-SCH(downlink shared channel)の送信フォーマット及びリソース割り当て、UL-SCH(uplink shared channel)に対するリソース割り当て情報、PCH(Paging Channel)に関するページング情報、DL-SCH上のシステム情報、PDSCH上で送信されるランダム接続応答のような上位階層制御メッセージに関するリソース割り当て情報、送信電力制御命令、CS(Configured scheduling)の活性化/解除などを運ぶ。DCIはCRC(cyclic redundancy check)を含み、CRCはPDCCHの所有者又は使用用途によって様々な識別子(例えば、Radio Network Temporary Identifier、RNTI)にマスキング/スクランブルされる。例えば、PDCCHが特定の端末のためのものであれば、CRCは端末識別子(例えば、cell-RNTI、C-RNTI)にマスキングされる。PDCCHがページングに関するものであれば、CRCはP-RNTI(Paging-RNTI)にマスキングされる。PDCCHがシステム情報(例えば、System Information Block、SIB)に関するものであれば、CRCはSI-RNTI(System Information RNTI)にマスキングされる。PDCCHがランダム接続応答に関するものであれば、CRCはRA-RNTI(Random Access-RNTI)にマスキングされる。
【0129】
PDCCHはAL(Aggregation Level)によって1、2、4、8、16個のCCE(Control Channel Element)で構成される。CCEは無線チャネル状態によって所定の符号率のPDCCHを提供するために使用される論理的割り当て単位である。CCEは6個のREG(Resource Element Group)で構成される。REGは一つのOFDMシンボルと一つの(P)RBにより定義される。PDCCHはCORESET(Control Resource Set)により送信される。CORESETは与えられたニューマロロジー(例えば、SCS、CP長さなど)を有するREGセットにより定義される。一つの端末のための複数のCORESETは時間/周波数ドメインで重畳することができる。CORESETはシステム情報(例えば、Master Information Block、MIB)又は端末-特定(UE-specific)の上位階層(例えば、Radio Resource Control、RRC、layer)シグナリングにより設定される。具体的には、CORESETを構成するRB数及びOFDMシンボル数(最大3個)が上位階層シグナリングにより設定される。
【0130】
PDCCH受信/検出のために、端末はPDCCH候補をモニタする。PDCCH候補はPDCCH検出のために端末がモニタするCCEを示す。各PDCCH候補はALによって1、2、4、8、16個のCCEにより定義される。モニタリングはPDCCH候補を(ブラインド)復号することを含む。端末がモニタするPDCCH候補のセットをPDCCH検索空間(Search Space、SS)と定義する。検索空間は共通検索空間(Common Search Space、CSS)又は端末-特定の検索空間(UE-specific search space、USS)を含む。端末はMIB又は上位階層シグナリングにより設定された一つ以上の検索空間でPDCCH候補をモニタしてDCIを得ることができる。各々のCORESETは一つ以上の検索空間に連関し、各検索空間は一つのCORESTに連関する。検索空間は以下のパラメータに基づいて定義される。
【0131】
-controlResourceSetId:検索空間に関連するCORESETを示す。
【0132】
-monitoringSlotPeriodicityAndOffset:PDCCHモニタリング周期(スロット単位)及びPDCCHモニタリング区間オフセット(スロット単位)を示す。
【0133】
-monitoringSymbolsWithinSlot:スロット内のPDCCHモニタリングシンボルを示す(例えば、SORESETの1番目のシンボルを示す)。
【0134】
-nrofCandidates:AL={1、2、4、8、16}ごとのPDCCH候補の数(0、1、2、3、4、5、6、8のうちの1つ)を示す。
【0135】
*PDCCH候補をモニタする機会(occasion)(例、時間/周波数リソース)をPDCCH(モニタリング)機会であると定義する。スロット内に1つ以上のPDCCH(モニタリング)機会が構成される。
【0136】
表4は検索空間タイプごとの特徴を例示する。
【0137】
【表4】
【0138】
表5はPDCCHを介して送信されるDCIフォーマットを例示する。
【0139】
【表5】
【0140】
DCIフォーマット0_0はTB-基盤(又はTB-level)のPUSCHをスケジューリングするために使用され、DCIフォーマット0_1はTB-基盤(又はTB-level)のPUSCH又はCBG(Code Block Group)-基盤(又はCBG-level)のPUSCHをスケジューリングするために使用される。DCIフォーマット1_0はTB-基盤(又はTB-level)のPDSCHをスケジューリングするために使用され、DCIフォーマット1_1はTB-基盤(又はTB-level)のPDSCH又はCBG-基盤(又はCBG-level)のPDSCHをスケジューリングするために使用される(DLグラントDCI)。DCIフォーマット0_0/0_1はULグラントDCI又はULスケジューリング情報と呼ばれ、DCIフォーマット1_0/1_1はDLグラントDCI又はULスケジューリング情報と呼ばれる。DCIフォーマット2_0は動的スロットフォーマット情報(例えば、dynamic SFI)を端末に伝達するために使用され、DCIフォーマット2_1は下りリンク先制(pre-Emption)情報を端末に伝達するために使用される。DCIフォーマット2_0及び/又はDCIフォーマット2_1は1つのグループで定義された端末に伝達されるPDCCHであるグループ共通PDCCH(Group Common PDCCH)を介して該当グループ内の端末に伝達される。
【0141】
DCIフォーマット0_0とDCIフォーマット1_0はフォールバック(fallback)DCIフォーマットと称され、DCIフォーマット0_1とDCIフォーマット1_1はノンフォールバックDCIフォーマットと称される。フォールバックDCIフォーマットは端末の設定に関係なくDCIサイズ/フィールドの構成が同様に維持される。反面、ノンフォールバックDCIフォーマットは端末の設定によってDCIサイズ/フィールドの構成が異なる。
【0142】
PDSCHは下りリンクデータ(例、DL-SCH transport block、DL-SCH TB)を運び、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)、16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)、64QAM、256QAMなどの変調方法が適用される。TBを符号化してコードワード(codeword)が生成される。PDSCHは最大2個のコードワードを運ぶ。コードワードごとにスクランブル及び変調マッピングが行われ、各コードワードから生成された変調シンボルは1つ以上のレイヤにマッピングされる。各レイヤはDMRS(Demodulation Reference Signal)と共にリソースにマッピングされてOFDMシンボル信号に生成され、該当アンテナポートにより送信される。
【0143】
PUCCHはUCI(Uplink Control Information)を運ぶ、UCIは以下を含む。
【0144】
-SR(Scheduling Request):UL-SCHリソースを要請するために使用される情報である。
【0145】
-HARQ-ACK:PDSCH上の下りリンクデータパケット(例えば、コードワード)に対する応答である。下りリンクデータパケットが成功的に受信されたか否かを示す。単一のコードワードに対する応答としてHARQ-ACK 1ビットが送信され、2個のコードワードに対する応答としてHARQ-ACK 2ビットが送信される。HARQ-ACK応答は、ポジティブACK(簡単に、ACK)、ネガティブACK(以下、NACK)、DTX又はNACK/DTXを含む。ここで、HARQ-ACKという用語は、HARQ ACK/NACK、ACK/NACKと同じ意味で使われる。
【0146】
-CSI(Channel State Information):下りリンクチャンネルに対するフィードバック情報である。MIMO(Multiple Input Multiple Output)-関連フィードバック情報は、RI(Rank Indicator)及びPMI(Precoding Matrix Indicator)を含む。
【0147】
PUSCHは上りリンクデータ(例えば、UL-SCH transport block、UL-SCH TB)及び/又は上りリンク制御情報(UCI)を運び、CP-OFDM(Cyclic Prefix-Orthogonal Frequency Division Multiplexing)波形又はDFT-s-OFDM(Discrete Fourier Transform-spread-Orthogonal Frequency Division Multiplexing)波形に基づいて送信される。PUSCHがDFT-s-OFDM波形に基づいて送信される場合、端末は変換プリコーディング(transform precoding)を適用してPUSCHを送信する。一例として、変換プリコーディングが不可能な場合は(例えば、transform precoding is disabled)、端末はCP-OFDM波形に基づいてPUSCHを送信し、変換プリコーディングが可能な場合には(例えば、transform precoding is enabled)、端末はCP-OFDM波形又はDFT-s-OFDM波形に基づいてPUSCHを送信する。PUSCH送信はDCI内のULグラントにより動的にスケジュールされるか、又は上位階層(例えば、RRC)シグナリング(及び/又はLayer 1(L1)シグナリング(例えば、PDCCH))に基づいて準-静的(semi-static)にスケジュールされる(configured grant)。PUSCH送信はコードブック基盤又は非コードブック基盤に行われる。
【0148】
端末のセル接続のための上向初期帯域幅パートの選択及び初期接続(Selection of Uplink initail bandwidth part And initial access)
【0149】
セルに接続する端末は一般的には一定の端末性能(capability)を支援する必要がある。仮にLTEセルに接続するために、端末は基地局が該当セルのために放送するMIBとSIBを受信する必要がある。SIBには複数のタイプ(例えば、SIB1,SIB2,…,SIBx-yなど)があり、SIBは複数のPRBにより送信されるので、LTEセルに接続する端末は少なくとも20MHzの帯域幅を受信できる能力が必要である。
【0150】
NRセルに接続するために、まず端末は初期DL BWPに送信されるSSB/PBCHを介してMIBを必ず受信する必要がある。また、SSB/PBCHが受信可能であっても、端末はSIB1が含むセル接続情報によって端末が該当セルに接続可能であるか否かをチェックしなければならない。このために、端末はMIBに基づいてType0-PDCCH CSS(common search space)のためのCORESETが存在するか否かを確認する。Type0-PDCCH CSSが存在する場合、端末はMIB内の情報(例えば、PDCCH-ConfigSIB1)に基づいてCORSET0とPDCCH機会を決定し、該当PDCCH機会に受信したPDCCHにより指示されるPDSCHを介してSIB1を受信する。
【0151】
SIBを受信した端末は該当セルに接続できるか否かを把握するために色々な情報を確認する必要があり、一部の情報が条件を満たさないと、端末は該当セルを接続禁止されたセルとして設定する。仮に端末が支援する最大上向チャネルの帯域幅は初期UL BWPの帯域幅より大きいか又は等しくなければならず、端末が支援する最大下向チャネルの帯域幅が初期DL BWPの帯域幅より大きいか又は等しくなければならない。これを満たさないと、該当セルを接続禁止されたセルとして設定する。
【0152】
一方、REL-17NRでは低減された性能(reduced capability)を有する新しいタイプの端末を支援する。この端末を既存のREL-15の端末とは異なるR-端末又はR-UEと呼ぶ。
【0153】
R-UEは既存の端末より制限された端末能力を支援するので、セル接続過程で問題が発生し得る。仮にR-UEは既存のNRセルの初期DL BWPを介してMIBを受信できず、MIBを受信できてもCORSET#0或いはSIB1をスケジューリングするPDCCHを受信できない。或いはR-UEは最大の上向チャネル帯域幅又は最大の下向チャネル帯域幅が既存のNRセルが支援する初期BWPの帯域幅より大きいか又は等しくない場合もある。又は既存のセルの初期BWPが支援するニューマロロジーがSCSを、これにより基地局が送信するページングメッセージを受信できないか、又は初期接続のための上向RACH送信を行えない問題があり得る。かかる問題により、R-端末には一般的なNRセルが接続禁止セルとして設定される場合がよくあるという問題がある。
【0154】
一方、以下のような理由で基地局は初期接続過程からR-UEに適する共通チャネル送受信方式を提供する必要がある。第一に、従来の端末はFDMにページング、MIB、SIB1、ユニキャストなどを最大4まで受信できるが、R-UEは制限された能力により同時受信可能なチャネル数が少ない。第二に、R-UEに適するユーザサービスが要求するニューマロロジーが一般の端末が接続するニューマロロジーと異なり、これにより、従来のセルの初期BWPニューマロロジーがR-UEには適しないこともある。第三に、R-UEは制限されたRF能力などにより既存の端末に比べてセルカバレッジが減少する。最後に、R-UEは既存の端末より向上した節電(power saving)技術が要求される。
【0155】
従って、この発明では、上記のように制限された能力を有するR-UEが1つのセルにより無線ネットワークシステムに初期接続する場合、該当セルを運用する基地局がR-UEが用いる初期上向BWPを提供する方式/初期上向BWPを用いた初期接続方式を提案する。特に、基地局は該当セルに対して2つ以上の初期上向BWPを提供し、端末は自分が支援する能力及び/又は以下に提案される複数の条件の少なくとも一部によって、複数の初期上向BWPのいずれかを選択して、制限された端末能力内で任意接続を行う方式を提案する。
【0156】
端末に関連して以下の動作が提供される。
【0157】
図9は本発明の一実施例による端末の初期UL BWPでの動作を説明する図である。
【0158】
図9を参照すると、端末は同期チャネルを検出し、セルに関するマスター情報を受信する(A05)(UE may detect a synchronization channel And receive a master information for a cell)。同期チャネルはSSBに該当する(the synchronization channel may correspond to SSB)。マスター情報はMIBに該当する(the master information may correspond to MIB)。
【0159】
端末は自分の性能に基づいて第1タイプの端末を支援する第1初期UL BWPを設定するか否かを決定する(A10)(UE may determine whether to configure a first initial uplink bandwidth part compatible with a first type of UEs based on the capability of the UE)。
【0160】
第1タイプの端末はRel-15 NR UEに該当する第2タイプの端末と比較して低減された性能を有する(the first type of UEs may have a reduced capability compared to the second type of UEs corresponding to REL-15 NR UE)。
【0161】
第1初期UL BWPは少なくとも第1タイプの端末を支援する反面、第2初期UL BWPは少なくとも第2タイプの端末を支援する(the first initial uplink bandwidth part can be compatible with at least the first type of UEs while the second initial uplink bandwidth part can be compatible with at least the second type of UEs)。
【0162】
第1初期UL BWPと第2初期UL BWPは別途にPRACHリソースを提供し、該当PRACHリソースに対する設定は第1初期UL BWPにマッピングされた第1初期DL BWPから受信されたSIB1により提供される(the first initial uplink bandwidth part and the second initial uplink bandwidth part may provide separate RACH resources of which configuration may be provided by SIB1 received from an initial downlink bandwidth part mapped to the first initial uplink bandwidth part)。
【0163】
以下の条件の1つ又は2つ以上を満たすと、端末は第1初期UL BWPを用いてセルに初期接続することができる(A15)(the UE may perform initial access to the cell by using the first initial uplink bandwidth part, if one or more of the following conditions are met)。端末はネットワークからの応答を受信するために第1初期DL BWPを活性化し、第2タイプの端末が初期接続で使用する第2初期UL BWPを非活性化する(UE may activate the first initial downlink bandwidth part to receive a response from the Network and deactivate the second initial downlink bandwidth part used by the second type of UEs during the initial access):
【0164】
-端末の能力がセルの第2UL BWPを支援できない場合(when the capability of the UE cannot support the second initial uplink bandwidth part of the cell);
【0165】
-第1初期UL BWPが第1タイプの端末の少なくとも一部に連関する場合(when the first initial uplink bandwidth part is associated with at least the first type of UEs)、この連関はセルのシステム情報により指示される(the association is indicated by system information of the cell);
【0166】
-端末に対して、第1初期UL BWPの優先順位が第2初期UL BWPの優先順位より高い場合(when the priority of the first initial uplink bandwidth part is higher than the priority of the second initial uplink bandwidth part for the UE);
【0167】
-QoS要件が第1初期UL BWPに合う場合(when QoS requirement is compatible with the first initial uplink bandwidth part)、QoS要件は端末のタイプ、サービス、手順又は該当初期接続のトリガー原因にマッピングされた遅延、優先順位、データレート、信頼性及び通信範囲のうちの1つ又は2つ以上に対応する(the QoS requirement corresponds to one or more of delay, priority, data rate, reliability and communication range which are mapped to the type of the UE, a service, a procedure or a cause triggering this initial access);
【0168】
-第2初期UL BWPの使用又は第2初期UL BWPにマッピングされたDL BWPの使用が端末に禁止された場合(when using the second initial UL BWP or a DL BWP mapped to the second initial UL BWP is barred for the UE);
【0169】
-セルに対するSSB上のRSRP測定結果がしきい値未満である場合(又はしきい値より高い場合)(when a measured RSRP result on the SSB for the cell is Lower than a threshold (or higher than a threshold));
【0170】
-第2初期UL BWPの混雑度(例えば、LBTに失敗した回数)がしきい値より高い場合(when congestion level of the second initial UL BWP(e.g.the number of LBT failures) is higher than a threshold);
【0171】
-しきい値より高いRPRP測定結果のSSBビームインデックスに連関するRACHプリアンブルがない場合(when no RACH preamble associated to a SSB beam index of which a measured RSRP result is higher than a threshold)、第1初期UL BWPに対して設定されたRACHプリアンブルのセットは、第2初期UL BWPに対して設定されたRACHプリアンブルのセットと区分される(wherein the set of RACH preambles configured for the first initial UL BWP is separated from the set of RACH preambles configured for the second initial UL BWP)。
【0172】
端末はセルに初期接続のために第1初期UL BWPに設定されたRACHリソースを用いてRACHプリアンブル又はRACHメッセージA(例えば、2-step RACH Msg A)を送信する(the UE transmits a RACH preamble or RACH MSGA by using RACH resources configured on the first initial uplink bandwidth part for initial access to the cell)。次いで、端末はセルに対する第1初期UL BWPにマッピングされた初期DL BWP上で任意接続応答又はRACHメッセージBを受信する(Then, the UE receives Random Access Response or RACH MSGB on the initial DL BWP mapped to the first initial uplink bandwidth part for initial access to the cell)。初期DL BWPも第1タイプの端末のいずれかのために、SSB、MIB、SIB1、SIB1ではない他のシステム情報及びページングのいずれかを提供する(The initial DL BWP may also provide one or more of SSB, MIB, SIB1, other system information than SIB1 and paging at least for the first type of UE)。
【0173】
以下、第1初期UL BWPは初期上向R-BWPと、第2初期UL BWPは初期上向BWPと表示する。
【0174】
Transmission side(例えば、端末):
【0175】
本発明の提案によれば、R-端末は一定の条件を満たすことにより、R-端末のために(新しく)構成されたSIB1を受信することができる。例えば、R-端末が従来のSIB1の送信を受信できない場合や、従来のSIB1がR-端末に該当しない場合(例えば、従来のSIB1がR-端末のためのSIB1ではない場合)、及び/又はR-端末が従来のSIB1情報に加えて、さらにR-端末専用情報を受信する必要がある場合、R-端末は新しいSIB1を受信することができる。このようにR-端末が受信できるSIB1を便宜上R-SIB1と表記する。R-SIB1は従来のSIB1に含まれる全部又は一部の設定情報を含み、R-UEのための専用の設定情報も共に含む。既存の端末はR-SIB1を受信しない。
【0176】
遊休(Idle)モードにある従来の端末はシステム情報を受信するために、又はページングメッセージを受信するために初期下向BWPを活性化する。しかし、R-端末は既存の初期下向BWPを支援できないか、又は既存の初期下向BWPがR-端末の動作に適合しないこともある。従って、R-端末はR-端末専用の初期下向R-BWPを活性化して動作することもある(例えば、システム情報を受信するか又はページングメッセージを受信)。
【0177】
このように端末が初期接続のために行うRACH過程で該当端末が受信する下向送信は初期下向BWPで発生するか、又は初期下向R-BWPで発生する。
【0178】
一方、R-端末は、(i)従来の端末に提供されることと同一のRACH設定情報に基づいて初期上向BWP或いは初期上向R-BWPを介してRACHを行うか、或いは(ii)R-端末専用のRACH設定情報に基づいて初期上向BWP或いは初期上向R-BWPを介してRACHを行うか、或いは(iii)従来の端末のRACH設定情報(の少なくとも一部)とR-端末専用のRACH設定情報の全てに基づいて(例えば、従来の端末のRACH設定情報とR-端末専用のRACH設定情報を結合した/組み合わせた設定情報により)初期上向BWP或いは初期上向R-BWPを介してRACHを行うことができる。
【0179】
R-端末も従来の端末のように、(i)端末がRRC連結を要請又は再開する場合、(ii)端末が隣接セルにハンドオーバーや2次セルグループの追加(SCG addition)を行う場合、(iii)基地局にスケジューリング要請を行う場合、(iv)基地局がPDCCHオーダーにより端末の任意接続を指示する場合、(v)システム情報を要請する場合、及び/又は(vi)ビーム失敗(Beam Failure)或いはRRC連結失敗が感知された場合などにRACH手順を行うことができる。
【0180】
遊休モード或いは連結モードの端末が4段階或いは2段階で構成されたRACH手順を行う場合、R-端末は以下の動作のいずれかを行うことができる。
【0181】
動作1)R-端末は初期下向BWP或いは初期下向R-BWPを介してSSBビーム或いはCSI-RSビームを測定する。端末はBest SSBのインデックス(即ち、ベストビーム)或いはCSI-RSのインデックスにリンクされた/対応する/マッピングされる(例えば、論理的マッピング)RACHプリアンブルとPRACHリソースを選択する。このとき、端末がどのようなDL BWPに基づいてビームを測定してRACHを行うかはSIB1或いはR-SIB1のRACH設定情報により指示される。或いは端末はactive DL BWPに基づいてSSBビーム或いはCSI-RSビームを測定してベストビームに対応するRACHプリアンブルとPRACHリソースを選択する。仮に、初期下向R-BWPがアクティブ(active)であると、端末は初期下向R-BWPのSSBビーム或いはCSI-RSビームを測定する。しかし、初期下向R-BWPがアクティブではなく、既存の初期下向BWPがアクティブであると、端末は既存の初期下向BWPのSSBビーム或いはCSI-RSビームを測定してベストビームに対応するRACHプリアンブルとPRACHリソースを選択することができる。
【0182】
一方、もし基地局がSIB1或いはR-SIB1により端末専用に割り当てられたRACHプリアンブルセットとPRACHリソースセットを提供する場合は、R-端末はR-端末専用に割り当てられたRACHプリアンブルセットとPRACHリソースセットのうち、ベストビームに対応するRACHプリアンブルとPRACHリソースを選択する必要がある。従って、R-端末専用のRACHプリアンブル/リソースを受信した基地局は該当端末がR-端末であることを認知して、続くメッセージの送受信をR-端末に適合するように行うことができる。R-端末専用にRACHプリアンブルセット/PRACHリソースセットが割り当てられない場合、R-端末はR-端末と従来の端末が共有するRACHプリアンブルセットとPRACHリソースセットのうち、ベストビームに対応するRACHプリアンブルとPRACHリソースを選択することができる。
【0183】
このとき、R-端末は自分が選択したRACHプリアンブルとPRACHリソースが位置する初期上向BWP或いは初期上向R-BWPを選択/設定する。R-端末は以下の条件のいずれか又は複数の条件によって初期上向BWP及び/又は初期上向R-BWPを選択する。初期上向BWP/R-BWPの選択とは別途に、又は追加して、R-端末は以下の条件のいずれか又は複数の条件によって初期下向BWP及び/又は初期下向R-BWPも選択することができる(例えば、図10のB05)。
【0184】
-条件1:初期上向BWPをR-端末の能力が支援できない場合、R-端末は初期上向R-BWPを選択する。そうではない場合、R-端末は初期上向BWPを選択する。
【0185】
-条件2:初期上向R-BWPがR-端末が利用可能なBWPである場合、R-端末は初期上向R-BWPを選択する。そうではない場合、R-端末は初期上向BWPを選択する。R-BWPを利用できるか否かはセルが送信するシステム情報(例えば、SIB1或いはR-SIB1)により得られるか/決定されるか、又はネットワークが提供する端末専用シグナリングにより得られる/決定される。
【0186】
-条件3:初期上向R-BWPの優先順位が初期上向BWPの優先順位より高い場合、R-端末は初期上向R-BWPを選択する。優先順位情報はセルが送信するシステム情報(例えば、SIB1或いはR-SIB1)により得られるか、又はネットワークが提供する端末専用シグナリングにより得られる。
【0187】
-条件4:初期上向R-BWPがQoS(Quality of Service)要求事項を満たす場合(そして初期上向BWPがQoS要求事項を満たさない場合)、R-端末は初期上向R-BWPを選択する。このとき、QoS要求事項は遅延、優先順位、送信速度、送信データ量、信頼度及び/又は送信範囲(Communication Range in meter)などにマッピングされ/関連し、これらのうちの一部又は全部を含む。QoS要求事項は端末の種類(例えば、一般スマートフォン、スマートウォッチ、IoTデバイス)、端末カテゴリー(例えば、Category 0, Category 1,…など)(例えば、端末カテゴリーに基づくBWP決定/選択)、端末の能力(UE capability as specified in 38.331)、RACH送信を行う理由(例えば、高い優先順位アクセル(high priority access)、耐遅延アクセス(Delay Tolerant Access)、モバイル発信信号(Mobile Originating Signalling)、モバイル発信データ(Mobile Originating Data)など)、RACH送信をトリガーした手順(例えば、RRC連結設定、RRC連結再開、RRC連結再設定、システム情報要請、RAN領域アップデート、トラッキング領域アップデートなど)及び/又はRACH送信をトリガーしたサービス或いはアプリケーション(例えば、massive MTC、URLLC、短いメッセージ、センサ情報、CCTVビデオ、工場自動化命令、イメージファイル、ファームウェアアップグレードなど、as identified by upper layers with an service ID or an application ID)のいずれかに基づいて決定/設定される。
【0188】
-条件5:初期上向BWPを用いたR-端末のRACH送信が禁止されたか(barred)或いは初期上向BWPを用いたR-端末の接続が禁止された場合にR-端末は初期上向R-BWPを選択する。
【0189】
-条件6:SSB或いはCSI-RSにより測定したセル品質が特定のしきい値以下である場合(或いは特定のしきい値以上である場合)、R-端末は初期上向R-BWPを選択する。そうではない場合、R-端末は初期上向BWPを選択する。
【0190】
-条件7:初期上向BWPの混雑レベルが一定水準以上である場合、R-端末は初期上向R-BWPを選択する。そうではない場合、R-端末は初期上向BWPを選択する。仮に初期上向BWPにおいてRACH送信のためのLBT(Listen Before Talk)が一定回数以上に失敗した場合(例えば、LBTの結果、ビジーと判断された回数がしきい値以上である場合)、R-端末は初期上向R-BWPに転換/選択する。
【0191】
-条件8:初期上向BWPのRACHプリアンブル及びPRACHリソースが初期上向R-BWPのRACHプリアンブル及びPRACHリソースと区分されている場合、R-端末はベストビームが位置する初期上向BWP或いは初期上向R-BWPを選択する。或いは、ベストビームが初期上向BWPにない場合、R-端末は初期上向R-BWPを選択する。或いはベストビームが初期上向R-BWPにない場合、R-端末は初期上向BWPを選択する。
【0192】
動作2)R-端末は選択したBWPを活性化する(例えば、図10のB10)。仮に初期上向R-BWPが選択されると、初期上向R-BWPとそれにマッピングされる初期下向BWP或いは初期下向R-BWPを活性化する。このとき、初期上向BWPを非活性化してもよく、相変わらず活性化した状態を維持してもよい。さらに、初期上向BWPにマッピングされる初期下向BWP或いは初期下向R-BWPを非活性化してもよく、相変わらず活性化した状態を維持してもよい。初期上向R-BWPにマッピングされる初期下向BWP或いは初期下向R-BWPに関する設定情報はSIB1、R-SIB1或いは端末専用シグナリングにより受信することができる。
【0193】
動作3)端末は活性化したBWPにより以前に選択したRACHプリアンブル及び/又はPRACHリソースを用いてRACHプリアンブル或いはRACH MSGAを送信する(例えば、図10のB15)。これに対する基地局の応答を受信できない場合、端末は上記過程のような方式でRACHプリアンブル及び/又はPRACHリソースを選択し、活性化したBWPによりRACHプリアンブル(Msg1)或いはRACH MSGAを送信する。このとき、上記過程のような方式でBWPが再選択されてもよく、再選択したBWPが最初に選択したBWPと異なる場合は、端末は最初に選択した上向BWPとそれにマッピングされる/連関する下向BWPを非活性化することができる。
【0194】
動作4)RACHプリアンブル(Msg1)或いはRACH MSGAの送信後、端末は活性化された初期下向BWP或いは初期下向R-BWPにより基地局の応答(例えば、RAR或いはMSGB)を受信する(例えば、図10のB20)。仮に、PDCCH-ConfigCommonによりType1-PDCCH CSS(Common Search Space)セットが設定されている場合、端末は該当CSSによりRA-RNTI或いはTemporary C-RNTIにスクランブルされたCRCが付着したPDCCHをモニタリングする。
【0195】
このとき、RACH応答のためのCSSは基地局が提供した設定情報によって初期下向BWP或いは初期下向R-BWPに位置する。仮に、R-端末は初期上向R-BWPによりRACHプリアンブル或いはRACH MSGAを送信し、初期下向BWPのCSSによりRA-RNTIにスクランブルされたDCIをモニタリングする。又はR-端末は初期上向R-BWPによりRACHプリアンブル或いはRACH MSGAを送信し、初期下向R-BWPのCSSによりRA-RNTIにスクランブルされたDCIをモニタリングする。このとき、DCIはR-端末がPDSCHを受信する下向BWPを指示する。仮に受信したDCIが初期下向BWPを指示するか或いは初期下向R-BWPを指示する。これとは異なり、SIB1或いはR-SIB1がR-端末がPDSCHを受信する下向BWPを指示してもよい。R-端末は指示された下向BWPを選択して活性化し、これによりPDSCHを受信する。
【0196】
一方、一例として、端末はMsg2を受けたBWPはR-BWPに該当すると解釈/仮定する。端末がR-BWPであると解釈/仮定したBWPは既存の端末BWPとは異なるR-BWPであってもよいが、既存の端末BWPと同一であるか又は少なくとも一部が重なってもよい。
【0197】
動作5)PDCCHを介して受信したDCIがC-RNTIに基づき(例えば、C-RNTIによりCRCスクランブルされたPDCCH)、該当C-RNTIがR-端末のC-RNTIと同一である場合、或いはPDSCHに含まれたRAR MAC CE(Control Element)が端末が選択したRACHプリアンブルを指示した場合、R-端末はMsg2を成功的に受信したと判断する。
【0198】
このとき、RAR MAC CE(例えば、Msg2 PDSCH)或いはPDCCH(例えば、Msg2 PDCCH)或いはMSGBは、Msg3の送信或いは以後の上向送信のために端末を特定の上向BWPにスイッチングするように指示する。仮に、該当メッセージは端末に初期上向BWP或いは初期上向R-BWPに転換するように指示することができる。該当指示によって端末は転換する上向BWPを活性化し、以前の上向BWPを非活性化する。
【0199】
6)R-端末はRAR MAC CE或いはPDCCHが割り当てた上向リソースを用いて活性化した上向BWPにUL信号(例えば、PUSCH)を送信する(B25)。
【0200】
Reception side(例えば、基地局):
【0201】
上記例示に関連し、基地局の観点では1つのセルは2つのタイプのSIB1、即ち、SIB1とR-SIB1を同時に運用しなければならない。一例として、1つのタイプのMIBが2つのタイプのSIB1の全てにマッピング/連関する。他の例として、MIBは既存のSIB1にマッピング/連関し、既存のSIB1がR-SIB1にマッピング/連関する。既存のSIB1及び/又はR-SIB1は他のSIBxの放送有無及び送信区間を知らせるスケジューリング情報(例えば、schedulingInfoList)を含む。また、1つのセルが既存のSIBxと新しいSIBxを同時に運用してもよい。
【0202】
新しいSIBxはR-端末専用情報或いは既存の端末に該当しない情報を含み、R-SIBxと表記する。
【0203】
基地局は1つのセルによりSIB1又はR-SIB1のR-端末が利用可能なRACH設定情報を提供する。
【0204】
図11はSIB1又はR-SIB1のRACH設定情報の一例を示す。
【0205】
図11を参照すると、RACH-ConfigCommonの全てのパラメータがいずれもSIB1に含まれるか、いずれもR-SIB1に含まれるか、又は一部はSIB1に、一部はR-SIB1に含まれる。これにより、R-端末はSIB1のみを受信してRACHを行うか、R-SIB1のみを受信してRACHを行うか、又はSIB1とR-SIB1を全て受信してRACHを行うことができる。ここで、R-SIB1はSIBxに置き換えてもよい。例えば、SIBxがR-SIB1の代わりに一部又は全部のRACH設定情報を送信してもよい。一例として、図11のRACH設定情報にさらに該当RACH設定情報が適用可能なBWP情報(例えば、初期上向BWP、初期上向R-BWP、初期下向BWP及び/又は初期下向R-BWP情報)が含まれる。
【0206】
この発明では、能力が制限された端末が特定の条件によって専用の初期上向BWPを適切に設定することにより、従来の端末と共存するセルでも適切に初期上向送信を行うことができる。
【0207】
図12は上述した提案に基づく信号送受信方法の一例を示す。図12はこの発明が適用可能な一例であり、この発明は図12の例示に限られない。明示的な言及がなくても、上述した内容は図12の例示のために参照できる。
【0208】
基地局は複数のUL BWPのいずれに対するRACH(random access channel)設定を送信する(D05)。端末は複数のUL BWPのいずれに対するRACH設定を得られる(UE may obtain RACH Configuration for at least one of a plurality of UL BWPs)。複数のUL BWPは、所定の帯域幅より小さい帯域幅を支援するように性能が低減された第1タイプの端末のみに関連する第1UL BWP、及び第1タイプの端末とは異なる第2タイプの端末に関連する第2UL BWPを含む(the plurality of UL BWPs may include a first UL BWP related only to a first type UE with reduced capability to support a smaller BW than a predetermined BW, and a second UL BWP related to a second type UE which is a different type of UE from the first type UE)。
【0209】
端末は複数のUL BWPから初期UL BWPを選択する(D10)(the UE may select an initial UL BWP from among the plurality of UL BWPs)。
【0210】
端末は複数のUL BWPから選択された初期UL BWP上でRACH設定に基づいて任意接続プリアンブルを送信する(D15)(the UE may transmit a random access preamble on the initial UL BWP selected from the plurality of UL BWPs)。基地局はRACH設定に基づいて複数のUL BWPから任意接続プリアンブルを検出する(D20)。
【0211】
端末は第1タイプの端末であって、所定の条件を満たすか否かによって第1UL BWPを初期UL BWPとして選択するか、又は第2UL BWPを初期UL BWPとして選択するように設定される(the UE may be the first type UE and configured to select the first UL BWP or the second UL BWP as the initial UL BWP according to whether a predetermined condition is satisfied)。
【0212】
端末は第1タイプの端末であるにもかかわらず、所定の条件を満たしていないことに基づいて第2UL BWPを初期UL BWPとして選択するように設定される(the UE may be configured to select the second UL BWP based on the predetermined condition being not satisfied, even though the UE being the first type UE)。
【0213】
端末は端末の性能が第2UL BWPを支援できないことに基づいて所定の条件を満たしたと判断して、第1UL BWPを初期UL BWPとして選択する(based on that the capability of the UE is not able to support the second UL BWP, the UE may determine that the predetermined condition has been satisfied and select the first UL BWP as the initial UL BWP)。
【0214】
端末は端末が第1タイプの端末であるにもかかわらず、端末の性能が第2UL BWPを支援することに基づいて所定の条件を満たしていないと判断して、第2UL BWPを初期UL BWPとして選択する(based on that the capability of the UE is able to support the second UL BWP, even though the UE is the first type UE, the UE may determine that the predetermined condition has not been satisfied and select the second UL BWP as the initial UL BWP)。
【0215】
端末は端末のために第1UL BWPが可用であることに基づいて所定の条件を満たしたと判断して、第1UL BWPを初期UL BWPとして選択する(based on that the first UL BWP is available for the UE, the UE may determine that the predetermined condition has been satisfied and select the first UL BWP as the initial UL BWP)。
【0216】
端末は端末が第1タイプの端末であるにもかかわらず、端末のために第1UL BWPが可用ではないことに基づいて所定の条件を満たしていないと判断して、第2UL BWPを初期UL BWPとして選択する(based on that the first UL BWP is unavailable for the UE, even though the UE is the first type UE, the UE may determine that the predetermined condition has not been satisfied and select the second UL BWP as the initial UL BWP)。
【0217】
端末は自分のために第1UL BWPが可用であることに基づいて第2UL BWPの可用性とは関係なく、所定の条件を満たしたと判断して、第1UL BWPを初期UL BWPとして選択する(based on that the first UL BWP is available for the UE, the UE may determine that the predetermined condition has been satisfied irrespective of availability of the second UL BWP And select the first UL BWP as the initial UL BWP)。
【0218】
端末はネットワークから得た上位階層情報に基づいて第1UL BWPの可用性(availability)を判断する。
【0219】
基地局は第1タイプの端末の初期UL BWPの選択に関連する所定の条件に関する情報を端末に提供する。基地局が提供する所定の条件に関する情報(例えば、初期UL BWPの選択条件)は、第1タイプの端末が第1UL BWP及び第2UL BWPのいずれを初期UL BWPとして選択するかに対する基準になる。
【0220】
図13は本発明が適用可能な通信システム1を例示する。
【0221】
図13を参照すると、本発明に適用される通信システム1は無線機器、基地局及びネットワークを含む。ここで、無線機器は無線接続技術(例えば、5G NR、LTE)を用いて通信を行う機器を意味し、通信/無線/5G機器とも称される。これに限られないが、無線機器はロボット100a、車両100b-1,100b-2、XR(eXtended Reality)機器100c、携帯機器(Hand-held Device)100d、家電100e、IoT(Internet of Thing)機器100f及びAIサーバ/機器400を含む。例えば、車両は無線通信機能が備えられた車両、自律走行車両、車両間通信を行える車両などを含む。ここで、車両はUAV(Unmanned Aerial Vehicle)(例えば、ドローン)を含む。XR機器はAR(Augmented Reality)/VR(Virtual Reality)/MR(Mixed Reality)機器を含み、HMD(Head-Mounted Device)、車両に備えられたHUD(Head-Up Display)、TV、スマートフォン、コンピュータ、ウェアラブルデバイス、家電機器、デジタル看板、車両、ロボットなどの形態で具現される。携帯機器はスマートフォン、スマートパッド、ウェアラブル機器(例えば、スマートウォッチ、スマートグラス)、コンピュータ(例えば、ノートブックパソコンなど)などを含む。家電はTV、冷蔵庫、洗濯機などを含む。IoT機器はセンサ、スマートメータなどを含む。例えば、基地局、ネットワークは無線機器にも具現され、特定の無線機器200aは他の無線機器に基地局/ネットワークノードで動作することもできる。
【0222】
無線機器100a~100fは基地局200を介してネットワーク300に連結される。無線機器100a~100fにはAI(Artificial Intelligence)技術が適用され、無線機器100a~100fはネットワーク300を介してAIサーバ400に連結される。ネットワーク300は3Gネットワーク、4G(例えば、LTE)ネットワーク又は5G(例えば、NR)ネットワークなどを用いて構成される。無線機器100a~100fは基地局200/ネットワーク300を介して互いに通信できるが、基地局/ネットワークを介することなく、直接通信することもできる(例えば、サイドリンク通信)。例えば、車両100b-1、100b-2は直接通信することができる(例えば、V2V(Vehicle to Vehicle)/V2X(Vehicle to everything)通信)。またIoT機器(例えば、センサ)は他のIoT機器(例えば、センサ)又は他の無線機器100a~100fと直接通信することができる。
【0223】
無線機器100a~100f/基地局200、基地局200/基地局200の間には無線通信/連結150a、150b、150cが行われる。ここで、無線通信/連結は上り/下りリンク通信150aとサイドリンク通信150b(又は、D2D通信)、基地局間の通信150c(例えば、relay、IAB(Integrated Access Backhaul)のような様々な無線接続技術により行われる(例えば、5G NR)。無線通信/連結150a、150b、150cにより無線機器と基地局/無線機器、基地局と基地局は互いに無線信号を送信/受信することができる。例えば、無線通信/連結150a、150b、150cは様々な物理チャネルを介して信号を送信/受信することができる。このために、本発明の様々な提案に基づいて、無線信号の送信/受信のための様々な構成情報の設定過程、様々な信号処理過程(例えば、チャネル符号化/復号、変調/復調、リソースマッピング/デマッピングなど)、リソース割り当て過程のうちのいずれか1つが行われる。
【0224】
図14は本発明に適用可能な無線機器を例示する。
【0225】
図14を参照すると、第1無線機器100と第2無線機器200は様々な無線接続技術(例えば、LTE、NR)により無線信号を送受信する。ここで、{第1無線機器100、第2無線機器200}は図13の{無線機器100x、基地局200}及び/又は{無線機器100x、無線機器100x}に対応する。
【0226】
第1無線機器100は1つ以上のプロセッサ102及び1つ以上のメモリ104を含み、さらに1つ以上の送受信機106及び/又は1つ以上のアンテナ108を含む。プロセッサ102はメモリ104及び/又は送受信機106を制御し、この明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートを具現するように構成される。例えば、プロセッサ102はメモリ104内の情報を処理して第1情報/信号を生成した後、送受信機106で第1情報/信号を含む無線信号を送信する。またプロセッサ102は送受信機106で第2情報/信号を含む無線信号を受信した後、第2情報/信号の信号処理から得た情報をメモリ104に格納する。メモリ104はプロセッサ102に連結され、プロセッサ102の動作に関連する様々な情報を格納する。例えば、メモリ104はプロセッサ102により制御されるプロセスのうちの一部又は全部を行うか、又はこの明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートを行うための命令を含むソフトウェアコードを格納する。ここで、プロセッサ102とメモリ104は無線通信技術(例えば、LTE、NR)を具現するように設計された通信モデム/回路/チップの一部である。送受信機106はプロセッサ102に連結され、1つ以上のアンテナ108により無線信号を送信及び/又は受信する。送受信機106は送信機及び/又は受信機を含む。送受信機106はRF(radio Frequency)ユニットとも混用することができる。本発明において、無線機器は通信モデム/回路/チップを意味することもできる。
【0227】
第2無線機器200は1つ以上のプロセッサ202及び1つ以上のメモリ204を含み、さらに1つ以上の送受信機206及び/又は1つ以上のアンテナ208を含む。プロセッサ202はメモリ204及び/又は送受信機206を制御し、この明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートを具現するように構成される。例えば、プロセッサ202はメモリ204内の情報を処理して第3情報/信号を生成した後、送受信機206で第3情報/信号を含む無線信号を送信する。またプロセッサ202は送受信機206で第4情報/信号を含む無線信号を受信した後、第4情報/信号の信号処理から得た情報をメモリ204に格納する。メモリ204はプロセッサ202に連結され、プロセッサ202の動作に関連する様々な情報を格納する。例えば、メモリ204はプロセッサ202により制御されるプロセスのうちの一部又は全部を行うか、又はこの明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートを行うための命令を含むソフトウェアコードを格納する。ここで、プロセッサ202とメモリ204は無線通信技術(例えば、LTE、NR)を具現するように設計された通信モデム/回路/チップの一部である。送受信機206はプロセッサ202に連結され、1つ以上のアンテナ208により無線信号を送信及び/又は受信する。送受信機206は送信機及び/又は受信機を含む。送受信機206はRFユニットとも混用することができる。本発明において、無線機器は通信モデム/回路/チップを意味することもできる。
【0228】
以下、無線機器100,200のハードウェア要素についてより具体的に説明する。これに限られないが、1つ以上のプロトコル階層が1つ以上のプロセッサ102,202により具現される。例えば、1つ以上のプロセッサ102,202は1つ以上の階層(例えば、PHY、MAC、RLC、PDCP、RRC、SDAPのような機能的階層)を具現する。1つ以上のプロセッサ102,202はこの明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートによって1つ以上のPDU(Protocol Data Unit)及び/又は1つ以上のSDU(Service Data Unit)を生成する。1つ以上のプロセッサ102,202はこの明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートによってメッセージ、制御情報、データ又は情報を生成する。1つ以上のプロセッサ102,202はこの明細書に開示された機能、手順、提案及び/又は方法によってPDU、SDU、メッセージ、制御情報、データ又は情報を含む信号(例えば、ベースバンド信号)を生成して、1つ以上の送受信機106,206に提供する。1つ以上のプロセッサ102,202は1つ以上の送受信機106,206から信号(例えば、ベースバンド信号)を受信して、この明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートによってPDU、SDU、メッセージ、制御情報、データ又は情報を得ることができる。
【0229】
1つ以上のプロセッサ102,202はコントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ又はマイクロコンピュータとも称される。1つ以上のプロセッサ102,202はハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせにより具現される。一例として、1つ以上のASIC(Application Specific Integrated Circuit)、1つ以上のDSP(Digital Signal Processor)、1つ以上のDSPD(Digital Signal Processing Device)、1つ以上のPLD(Programmable Logic Device)又は1つ以上のFPGA(Field Programmable Gate Arrays)が1つ以上のプロセッサ102,202に含まれる。この明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートはファームウェア又はソフトウェアを使用して具現され、ファームウェア又はソフトウェアはモジュール、手順、機能などを含むように具現される。この明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートを行うように設定されたファームウェア又はソフトウェアは1つ以上のプロセッサ102,202に含まれるか、又は1つ以上のメモリ104,204に格納されて1つ以上のプロセッサ102,202により駆動される。この明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートはコード、命令語(instruction)及び/又は命令語集合の形態でファームウェア又はソフトウェアを使用して具現される。
【0230】
1つ以上のメモリ104,204は1つ以上のプロセッサ102,202に連結され、様々な形態のデータ、信号、メッセージ、情報、プログラム、コード、指示及び/又は命令を格納することができる。1つ以上のメモリ104,204はROM、RAM、EPROM、フラッシメモリ、ハードドライブ、レジスター、キャッシュメモリ、コンピュータ読み取り格納媒体及び/又はこれらの組み合わせにより構成される。1つ以上のメモリ104,204は1つ以上のプロセッサ102,202の内部及び/又は外部に位置する。また、1つ以上のメモリ104,204は有線又は無線連結のような様々な技術により1つ以上のプロセッサ102,202に連結される。
【0231】
1つ以上の送受信機106,206は1つ以上の他の装置にこの明細書における方法及び/又はフローチャートなどで言及されたユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを送信することができる。1つ以上の送受信機106,206は1つ以上の他の装置からこの明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートなどで言及されるユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを受信することができる。例えば、1つ以上の送受信機106,206は1つ以上のプロセッサ102,202に連結され、無線信号を送受信することができる。例えば、1つ以上のプロセッサ102,202は1つ以上の送受信機106,206が1つ以上の他の装置にユーザデータ、制御情報又は無線信号を送信するように制御することができる。また、1つ以上のプロセッサ102,202は1つ以上の送受信機106,206が1つ以上の他の装置からユーザデータ、制御情報又は無線信号を受信するように制御することができる。また、1つ以上の送受信機106,206は1つ以上のアンテナ108,208に連結され、1つ以上の送受信機106,206は1つ以上のアンテナ108,208によりこの明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートなどで言及されるユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを送受信するように設定される。この明細書において、1つ以上のアンテナは複数の物理アンテナであるか、複数の論理アンテナ(例えば、アンテナポート)である。1つ以上の送受信機106,206は受信されたユーザ データ、制御情報、無線信号/チャネルなどを1つ以上のプロセッサ102,202を用いて処理するために、受信された無線信号/チャネルなどをRFバンド信号からベースバンド信号に変換する(Convert)。1つ以上の送受信機106,206は1つ以上のプロセッサ102,202を用いて処理されたユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどをベースバンド信号からRFバンド信号に変換する。このために、1つ以上の送受信機106,206は(アナログ)オシレーター及び/又はフィルターを含む。
【0232】
図15は本発明の一実施例による端末のDRX(Discontinuous Reception)動作を説明する図である。
【0233】
端末は、上述した説明/提案した手順及び/又は方法を実行しながら、DRX動作を行うことができる。DRXが設定された端末は、DL信号を不連続的に受信することで電力消費を下げることができる。DRXは、RRC(Radio Resource Control)_IDLE状態、RRC_INACTIVE状態、RRC_CONNECTED状態で行われる。RRC_IDLE状態及びRRC_INACTIVE状態におけるDRXは、ページング信号を不連続的に受信するのに用いられる。以下、RRC_CONNECTED状態で行われるDRXについて説明する(RRC_CONNECTED DRX)。
【0234】
DRXサイクルは、On DurationとOpportunity for DRXとからなる。DRXサイクルは、On Durationが周期的に繰り返される時間間隔を定義する。On Durationは、端末がPDCCHを受信するためにモニタする時間区間を示す。DRXが設定されると、端末は、On Durationの間にPDCCHモニタリングを行う。PDCCHモニタリングの間に、検出に成功したPDCCHがある場合、端末は、inactivityタイマーを動作させて、起動(awake)状態を維持する。一方、PDCCHモニタリングの間に検出に成功したPDCCHがない場合、端末は、On Durationが終了した後、睡眠(sleep)状態へ入る。よって、DRXが設定された場合、上述した説明/提案した手順及び/又は方法を行うとき、PDCCHモニタリング/受信が時間ドメインにおいて不連続的に行われる。例えば、DRXが設定された場合、本発明において、PDCCH受信機会(occasion)(例えば、PDCCH探索空間を有するスロット)は、DRX設定に従って不連続的に設定される。一方、DRXが設定されていない場合、上述/提案した手順及び/又は方法を行うとき、PDCCHモニタリング/受信が時間ドメインにおいて連続的に行われる。例えば、DRXが設定されていない場合、本発明において、PDCCH受信機会(例えば、PDCCH探索空間を有するスロット)は連続的に設定される。一方、DRX設定有無には関係なく、測定ギャップで設定された時間区間では、PDCCHモニタリングが制限されてもよい。
【0235】
前述した実施例は、本発明の構成要素と特徴が所定形態に結合されたものである。各構成要素又は特徴は、別途の明示的言及がない限り、選択的なものとして考慮しなければならない。各構成要素又は特徴は、他の構成要素や特徴と結合されない形態で実施することができる。また、一部の構成要素及び/又は特徴を結合して本発明の実施例を構成することも可能である。本発明の実施例で説明する各動作の順序は変更可能である。いずれかの実施例の一部の構成や特徴は、他の実施例に含ませることができ、又は、他の実施例の対応する構成又は特徴に取り替えることができる。特許請求の範囲で明示的な引用関係のない請求項を組み合せて実施例を構成するか、出願後の補正によって新しい請求項として含ませ得ることは自明である。
【0236】
本発明は、本発明の特徴を逸脱しない範囲で他の特定の形態に具体化できることは当業者にとって自明である。よって、前記の詳細な説明は、全ての面で制限的に解釈してはならなく、例示的なものとして考慮しなければならない。本発明の範囲は、添付の請求項の合理的解釈によって決定しなければならなく、本発明の等価的範囲内での全ての変更は本発明の範囲に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0237】
本発明は無線移動通信システムの端末、基地局又はその他の装備に使用できる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
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図9
図10
図11
図12
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図14
図15