(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-27
(45)【発行日】2023-12-05
(54)【発明の名称】データ再送方法、装置、ターゲットノード、ソースノード及び端末
(51)【国際特許分類】
H04W 28/04 20090101AFI20231128BHJP
H04W 36/08 20090101ALI20231128BHJP
H04W 4/06 20090101ALI20231128BHJP
【FI】
H04W28/04 110
H04W36/08
H04W4/06
(21)【出願番号】P 2022566295
(86)(22)【出願日】2021-04-23
(86)【国際出願番号】 CN2021089120
(87)【国際公開番号】W WO2021218788
(87)【国際公開日】2021-11-04
【審査請求日】2022-10-28
(31)【優先権主張番号】202010367115.X
(32)【優先日】2020-04-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100153729
【氏名又は名称】森本 有一
(74)【代理人】
【識別番号】100196601
【氏名又は名称】酒井 祐市
(72)【発明者】
【氏名】張 艶霞
(72)【発明者】
【氏名】謝 振華
【審査官】望月 章俊
(56)【参考文献】
【文献】特表2010-541491(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W4/00-H04W99/00
H04B7/24-H04B7/26
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ターゲットノードに用いられるデータ再送方法であって、
ソースノードにより送信されるN個のデータパケットのGTP-Uシーケンス番号とソースノードが前記N個のデータパケットのためにそれぞれ割り当てるソースPDCPシーケンス番号とのマッピング関係を取得することであって、Nは、1以上の整数であることと、
前記マッピング関係に基づき、データ再送を行うこととを含
み、
前述した、前記マッピング関係に基づき、データ再送を行うことの前、前記方法は、
端末がソースノードにより送信されるデータパケットに対する受信状態指示情報を取得することをさらに含み、前記受信状態指示情報は、少なくとも一つの第一のデータパケットのソースPDCPシーケンス番号を指示するために用いられ、前記第一のデータパケットは、ノード切り替えを行う前に端末により受信されていなかったデータパケットであり、
前述した、前記マッピング関係に基づき、データ再送を行うことは、
前記少なくとも一つの第一のデータパケットのソースPDCPシーケンス番号及び前記マッピング関係に基づき、データ伝送を行うことを含む、データ再送方法。
【請求項2】
前述した、ソースノードにより送信されるN個のデータパケットのGTP-Uシーケンス番号とソースノードが前記N個のデータパケットのためにそれぞれ割り当てるソースPDCPシーケンス番号とのマッピング関係を取得することは、
前記ソースノードにより送信される状態指示情報を受信することを含み、前記状態指示情報は、
ソースノードが端末をターゲットノードに切り替える時に前記ソースノードが最近送信したデータパケットのGTP-Uシーケンス番号とソースPDCPシーケンス番号と、
ソースノードが端末をターゲットノードに切り替えると決定する時に前記ソースノードの一番目の送信待ちのデータパケットのGTP-Uシーケンス番号とソースPDCPシーケンス番号と、
切り替える前に端末により受信されていなかったデータパケットのGTP-Uシーケンス番号とソースPDCPシーケンス番号と、のうちの少なくとも一つの情報を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前述した、前記マッピング関係に基づき、データ再送を行うことの前、前記方法は、
前記ソースノードがN個のデータパケットのGTP-Uシーケンス番号の順に転送するデータパケットを受信することをさらに含み、
前述した、前記ソースノードがN個のデータパケットのGTP-Uシーケンス番号の順に転送する前記N個のデータパケットを受信することは、
前記ソースノードが第二のデータパケットからGTP-Uシーケンス番号の順に転送するデータパケットを受信することを含み、
そのうち、前記第二のデータパケットは、端末がターゲットノードに切り替わる時に前記ソースノードが最近送信したデータパケットの次のデータパケットであり、
又は、前記第二のデータパケットは、端末がターゲットノードに切り替わる時に前記ソースノードの一番目の送信待ちのデータパケットであり、
又は、前記第二のデータパケットは、切り替わる前に前記端末により受信されていなかった一番目のデータパケットである、請求項
2に記載の方法。
【請求項4】
前記方法は、
前記ターゲットノードのキャッシュデータ状態に基づき、前記ソースノードにデータ転送停止指示を送信することをさらに含み、
及び/又は
前述した、前記マッピング関係に基づき、データ再送を行うことは、
前記マッピング関係に基づき、前記端末がターゲットノードに切り替わる時に前記ソースノードが最近送信したデータパケットの次のデータパケットから順番にデータ再送を行うこと、
又は、
前記マッピング関係に基づき、前記端末がターゲットノードに切り替わる時に前記ソースノードの一番目の送信待ちのデータパケットから順番にデータ再送を行うことを含む、請求項
3に記載の方法。
【請求項5】
前述した、ソースノードにより送信されるN個のデータパケットのGTP-Uシーケンス番号とソースノードが前記N個のデータパケットのためにそれぞれ割り当てるソースPDCPシーケンス番号とのマッピング関係を取得することの前、前記方法は、
前記ソースノードにより送信される切り替え要求メッセージを受信することであって、前記切り替え要求メッセージには、マルチキャストサービス識別子と、ソースノードがマルチキャストサービスデータの転送を要求することを指示する第一の指示情報とのうちの少なくとも一つが運ばれていることと、
前記ソースノードに切り替え応答メッセージを送信することとをさらに含み、前記切り替え応答メッセージには、
マルチキャストサービス識別子と、
ターゲットノードがマルチキャストサービスデータ転送を行うことを承認することを指示する第二の指示情報と、
ターゲットノードがデータ再送を行うか否かを指示する第一の再送指示情報と、
ターゲットノードがデータ再送を行うリソースを指示する第二の再送指示情報と、
データ再送を行うためのハイブリッド自動再送要求HARQプロセス情報と、
マルチキャストモードによってマルチキャストデータ伝送を行うための共通リソースの配置情報と、のうちの少なくとも一つの情報が運ばれている、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前述した、前記マッピング関係に基づき、データ再送を行うことの前、前記方法は、
前記ソースノードにより送信される切り替え命令メッセージを受信した端末との接続を確立することをさらに含み、前記切り替え命令メッセージは、
マルチキャストサービス識別子と、
ターゲットノードがデータ再送を行うか否かを指示する第一の再送指示情報と、
ターゲットノードがデータ再送を行うリソースを指示する第二の再送指示情報と、
データ再送を行うためのハイブリッド自動再送要求HARQプロセス情報と、
マルチキャストモードによってマルチキャストデータ伝送を行うための共通リソースの配置情報と、のうちの少なくとも一つの情報を運んでいる、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
ソースノードに用いられるデータ再送方法であって、
ターゲットノードにN個のデータパケットのGTP-Uシーケンス番号とソースノードが前記N個のデータパケットのためにそれぞれ割り当てるソースPDCPシーケンス番号とを送信することを含み、Nは、1以上の整数であ
り、
端末がソースノードにより送信されるデータパケットに対する受信状態指示情報をターゲットノードに送信するように端末に指示することをさらに含み、
前記受信状態指示情報は、少なくとも一つの第一のデータパケットのソースPDCPシーケンス番号を指示するために用いられ、前記第一のデータパケットは、ノード切り替えを行う前に端末により受信されていなかったデータパケットである、データ再送方法。
【請求項8】
前述した、ターゲットノードにN個のデータパケットのGTP-Uシーケンス番号とソースノードが前記N個のデータパケットのためにそれぞれ割り当てるソースPDCPシーケンス番号とを送信することは、
ターゲットノードに状態指示情報を送信することを含み、前記状態指示情報は、
ソースノードが端末をターゲットノードに切り替える時に前記ソースノードが最近送信したデータパケットのGTP-Uシーケンス番号とソースPDCPシーケンス番号と、
ソースノードが端末をターゲットノードに切り替えると決定する時に前記ソースノードの一番目の送信待ちのデータパケットのGTP-Uシーケンス番号とソースPDCPシーケンス番号と、
切り替える前に端末により受信されていなかったデータパケットのGTP-Uシーケンス番号とソースPDCPシーケンス番号と、のうちの少なくとも一つの情報を含む、請求項
7に記載の方法。
【請求項9】
N個のデータパケットのGTP-Uシーケンス番号の順に前記ターゲットノードにデータパケットを転送することをさらに含む、請求項
7に記載の方法。
【請求項10】
前述した、N個のデータパケットのGTP-Uシーケンス番号の順に前記ターゲットノードにデータパケットを転送することは、
第二のデータパケットからGTP-Uシーケンス番号の順に前記ターゲットノードにデータパケットを転送することを含み、
そのうち、前記第二のデータパケットは、端末がターゲットノードに切り替わる時に前記ソースノードが最近送信したデータパケットの次のデータパケットであり、
又は、前記第二のデータパケットは、端末がターゲットノードに切り替わる時に前記ソースノードの一番目の送信待ちのデータパケットであり、
又は、前記第二のデータパケットは、切り替わる前に前記端末により受信されていなかった一番目のデータパケットである、請求項
9に記載の方法。
【請求項11】
前述した、ターゲットノードにN個のデータパケットのGTP-Uシーケンス番号とソースノードが前記N個のデータパケットのためにそれぞれ割り当てるソースPDCPシーケンス番号とを送信することの前、前記方法は、
前記ターゲットノードに切り替え要求メッセージを送信することであって、前記切り替え要求メッセージには、マルチキャストサービス識別子と、ソースノードがマルチキャストサービスデータの転送を要求することを指示する第一の指示情報とのうちの少なくとも一つが運ばれていることと、
前記ターゲットノードにより送信される切り替え応答メッセージを受信することとをさらに含み、前記切り替え応答メッセージには、
マルチキャストサービス識別子と、
ターゲットノードがマルチキャストサービスデータ転送を行うことを承認することを指示する第二の指示情報と、
ターゲットノードがデータ再送を行うか否かを指示する第一の再送指示情報と、
ターゲットノードがデータ再送を行うリソースを指示する第二の再送指示情報と、
データ再送を行うためのハイブリッド自動再送要求HARQプロセス情報と、
マルチキャストモードによってマルチキャストデータ伝送を行うための共通リソースの配置情報と、のうちの少なくとも一つの情報が運ばれており、
前記方法は、さらに、
端末に切り替え命令メッセージを送信することをさらに含み、前記切り替え命令メッセージは、
マルチキャストサービス識別子と、
ターゲットノードがデータ再送を行うか否かを指示する第一の再送指示情報と、
ターゲットノードがデータ再送を行うリソースを指示する第二の再送指示情報と、
データ再送を行うためのハイブリッド自動再送要求HARQプロセス情報と、
マルチキャストモードによってマルチキャストデータ伝送を行うための共通リソースの配置情報と、のうちの少なくとも一つの情報を運んでいる、請求項
7に記載の方法。
【請求項12】
前記ターゲットノードにより送信されるデータ転送停止指示を受信し、データパケット転送を停止すること、
又は、
第一のタイマーがタイムアウトし、前記ソースノードが、前記ターゲットノードにより送信されるデータ転送停止指示を受信していない時、データパケット転送を停止することをさらに含む、請求項
9に記載の方法。
【請求項13】
端末に用いられるデータ再送方法であって、
前記端末がターゲットノードに切り替わった後、前記ターゲットノードがデータパケットのGTP-Uシーケンス番号とソースPDCPシーケンス番号とのマッピング関係に基づいて再送するデータパケットを受信することを含み、
そのうち、前記データパケットのソースPDCPシーケンス番号は、ソースノードが前記データパケットのために割り当てるPDCPシーケンス番号であ
り、
前述した、前記ターゲットノードがデータパケットのGTP-Uシーケンス番号とソースPDCPシーケンス番号とのマッピング関係に基づいて再送するデータパケットを受信することの前、前記方法は、
前記端末がソースノードにより送信されるデータパケットに対する受信状態指示情報をターゲットノードに送信することをさらに含み、前記受信状態指示情報は、少なくとも一つの第一のデータパケットのソースPDCPシーケンス番号を指示するために用いられ、前記第一のデータパケットは、ノード切り替えを行う前に端末により受信されていなかったデータパケットである、データ再送方法。
【請求項14】
前述した、前記ターゲットノードがデータパケットのGTP-Uシーケンス番号とソースPDCPシーケンス番号とのマッピング関係に基づいて再送するデータパケットを受信することは、
ソースノードの第一のプロトコルスタックに基づき、前記ターゲットノードにより再送されるデータパケットを受信することを含む、請求項
13に記載の方法。
【請求項15】
前述した、前記ターゲットノードがデータパケットのGTP-Uシーケンス番号とソースPDCPシーケンス番号とのマッピング関係に基づいて再送するデータパケットを受信することは、
端末専用リソース又は一時的なスケジューリングリソースに基づき、前記ターゲットノードにより再送されるデータパケットを受信することを含む、請求項
13に記載の方法。
【請求項16】
前述した、前記ターゲットノードがデータパケットのGTP-Uシーケンス番号とソースPDCPシーケンス番号とのマッピング関係に基づいて再送するデータパケットを受信することの前、前記方法は、
ソースノードにより送信される切り替え命令メッセージを受信することと、
前記切り替え命令メッセージに基づいて前記ターゲットノードとの接続を確立することとをさらに含み、そのうち、切り替え命令メッセージは、
マルチキャストサービス識別子と、
ターゲットノードがデータ再送を行うか否かを指示する第一の再送指示情報と、
ターゲットノードがデータ再送を行うリソースを指示する第二の再送指示情報と、
データ再送を行うためのハイブリッド自動再送要求HARQプロセス情報と、
マルチキャストモードによってマルチキャストデータ伝送を行うための共通リソースの配置情報と、のうちの少なくとも一つの情報を運んでいる、請求項
13に記載の方法。
【請求項17】
前記切り替え命令メッセージにより指示されるマルチキャストサービスが前記ソースノードに対応する受信PDCPエンティティが変わらないことを維持することと、
前記切り替え命令メッセージにより指示されるマルチキャストサービスのマルチキャストモードに対応する受信無線リンク制御RLCエンティティを再確立することと、
端末側のデータパケットに対する受信状態を指示するための状態レポートのフィードバックをトリガーすることと、のうちの少なくとも一つをさらに含む、請求項
16に記載の方法。
【請求項18】
前述した、前記ターゲットノードがデータパケットのGTP-Uシーケンス番号とソースPDCPシーケンス番号とのマッピング関係に基づいて再送するデータパケットを受信することの後、前記方法は、
前記ターゲットノードにより送信される第三の指示情報を受信することをさらに含み、前記第三の指示情報は、ターゲットノードのデータ再送が終了することを指示するために用いられ、
前記方法は、
ターゲットノードによるデータ再送のための一時的なスケジューリングリソースのモニタリングを停止することをさらに含む、請求項
13に記載の方法。
【請求項19】
前記切り替え命令メッセージにより指示されるマルチキャストサービスが前記ソースノードに対応する受信PDCPエンティティをリリースすることと、
前記切り替え命令メッセージにより指示されるマルチキャストサービスが前記ソースノードに対応する受信RLCエンティティをリリースすることと、
前記切り替え命令メッセージにより指示されるマルチキャストサービスが前記ターゲットノードに対応する受信PDCPエンティティが上位層にデータを順番に引き渡すことができることを指示することと、
前記切り替え命令メッセージにより指示されるマルチキャストサービスが前記ターゲットノードに対応する受信RLCエンティティが上位層にデータを順番に引き渡すことができることを指示することと、のうちの少なくとも一つをさらに含む、請求項
18に記載の方法。
【請求項20】
前述した、前記ターゲットノードがデータパケットのGTP-Uシーケンス番号とソースPDCPシーケンス番号とのマッピング関係に基づいて再送するデータパケットを受信することは、
前記ターゲットノードが前記マッピング関係に基づいて前記少なくとも一つの第一のデータパケットのうちのPDCPシーケンス番号が最小である第一のデータパケットから再送するデータパケットを受信することを含む、請求項
13に記載の方法。
【請求項21】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサによって実行される時、請求項1から
6のいずれか1項に記載のデータ再送方法のステップを実現
する、電子機器。
【請求項22】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサによって実行される時、請求項7から12のいずれか1項に記載のデータ再送方法のステップを実現する、電子機器。
【請求項23】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサによって実行される時、請求項13から20のいずれか1項に記載のデータ再送方法のステップを実現する、電子機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2020年4月30日に中国で提出された中国特許出願番号No.202010367115.Xの優先権を主張しており、同出願の内容の全ては、ここに参照として取り込まれる。
【0002】
本出願は、通信技術分野に属し、具体的に、データ再送方法、装置、ターゲットノード、ソースノード及び端末に関する。
【背景技術】
【0003】
マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(Multimedia Broadcast and Multicast Service、MBMS)又はブロードキャストマルチキャストサービス(Multicast Broadcast Service、MBS)は、具体的に、以下の2種類の送信方式がある。
【0004】
MBMS/MBS送信方式1:MBMS単一周波数ネットワーク(Multimedia Broadcast multicast service Single Frequency Network、MBSFN)サブフレームにおいて物理マルチキャストチャネル(Physical Multicast Channel、PMCH)によって送信される。そのうち、制御情報は、システム情報(例えばシステム情報ブロックSIB13)とブロードキャスト制御チャネル(Multicast Control Channel、MCCH)によって送信され、データは、ブロードキャストトラフィックチャネル(Multicast Traffic Channel、MTCH)によって送信される。
【0005】
MBMS/MBS送信方式2:物理下りリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel、PDCCH)によりスケジューリングされる物理下りリンク共有チャネル(Physical Downlink Shared Channel、PDSCH)によって送信される。そのうち、制御情報は、システム情報(例えばシステム情報ブロックSIB20)とシングルセルブロードキャスト制御チャネル(Single Cell Multicast Control Channel、SC-MCCH)によって送信され、データは、シングルセルブロードキャストトラフィックチャネル(Single Cell Multicast Traffic Channel、SC-MTCH)によって送信される。そのうち、SC-MCCHは、シングルセル無線ネットワーク一時識別子(Single Cell Radio Network Temporary Identity、SC-RNTI)PDCCHによりスケジューリングされるPDSCHによって送信され、SC-MTCHは、グループ無線ネットワーク一時識別子(Group Radio Network Temporary Identity、G-RNTI)PDCCHによりスケジューリングされるPDSCHによって送信される。
【0006】
MBSサービスは、特定のMBMS無線ベアラ(MBMS Radio Bearer、MRB)によって送信される。MBSサービスは、
一時移動グループ識別子(Temporary Mobile Group Identity、TMGI)と、
サービス品質フロー識別子(QoS flow ID)と、のうちの識別子によってマークされることができる。
【0007】
端末がマルチキャスト方式でマルチキャストサービスを提供する一つのセルからマルチキャスト方式でサービスを提供する別のセルに切り替わる時に、切り替え及び/又は二つのセルのデータ送信が非同期であるため、端末が一部のデータを紛失する恐れがあり、端末が紛失したデータを減少する必要がある。例えば、ソースノードとターゲットノードとのデータ送信が非同期であり(例えばターゲットノードがマルチキャストグループに後に入り)、端末がソースノードでGTP-U SN(データパケット識別子)=1、2であるデータパケットを受信しており、ターゲットノードに切り替わる時、ターゲットノードがGTP-U SN=6であるデータパケットを最近送信した場合、端末が切り替え中にGTP-U SN=3、4、5であるデータパケットを紛失した。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本出願の実施例の目的は、端末がマルチキャストサービスのセル間で切り替わる場合、切り替え及び/又は二つのセルのデータ送信が非同期であるため、端末が一部のデータを紛失する可能性がある問題を解決することができるデータ再送方法、装置、ターゲットノード、ソースノード及び端末を提供する。
【0009】
上記技術課題を解決するために、本出願は、以下のように実現される。
【課題を解決するための手段】
【0010】
第一の方面によれば、本出願の実施例は、ターゲットノードに用いられるデータ再送方法を提供した。前記データ再送方法は、
ソースノードにより送信されるN個のデータパケットのGTP-Uシーケンス番号とソースノードが前記N個のデータパケットのためにそれぞれ割り当てるソースPDCPシーケンス番号とのマッピング関係を取得することであって、Nは、1以上の整数であることと、
前記マッピング関係に基づき、データ再送を行うこととを含む。
【0011】
第二の方面によれば、本出願の実施例は、ソースノードに用いられるデータ再送方法を提供した。前記データ再送方法は、
ターゲットノードにN個のデータパケットのGTP-Uシーケンス番号とソースノードが前記N個のデータパケットのためにそれぞれ割り当てるソースPDCPシーケンス番号とを送信することを含み、Nは、1以上の整数である。
【0012】
第三の方面によれば、本出願の実施例は、端末に用いられるデータ再送方法を提供した。前記データ再送方法は、
前記端末がターゲットノードに切り替わった後、前記ターゲットノードがデータパケットのGTP-Uシーケンス番号とソースPDCPシーケンス番号とのマッピング関係に基づいて再送するデータパケットを受信することを含み、
そのうち、前記データパケットのソースPDCPシーケンス番号は、ソースノードが前記データパケットのために割り当てるPDCPシーケンス番号である。
【0013】
第四の方面によれば、本出願の実施例は、ターゲットノードに用いられるデータ再送装置を提供した。前記データ再送装置は、
ソースノードにより送信されるN個のデータパケットのGTP-Uシーケンス番号とソースノードが前記N個のデータパケットのためにそれぞれ割り当てるソースPDCPシーケンス番号とのマッピング関係を取得するための関係取得モジュールであって、Nは、1以上の整数である関係取得モジュールと、
前記マッピング関係に基づき、データ再送を行うためのデータ再送モジュールとを含む。
【0014】
第五の方面によれば、本出願の実施例は、ソースノードに用いられるデータ再送装置を提供した。前記データ再送装置は、
ターゲットノードにN個のデータパケットのGTP-Uシーケンス番号とソースノードが前記N個のデータパケットのためにそれぞれ割り当てるソースPDCPシーケンス番号とを送信するための関係送信モジュールを含み、Nは、1以上の整数である。
【0015】
第六の方面によれば、本出願の実施例は、端末に用いられるデータ再送装置を提供した。前記データ再送装置は、
前記端末がターゲットノードに切り替わった後、前記ターゲットノードがデータパケットのGTP-Uシーケンス番号とソースPDCPシーケンス番号とのマッピング関係に基づいて再送するデータパケットを受信するための再送受信モジュールを含み、
そのうち、前記データパケットのソースPDCPシーケンス番号は、ソースノードが前記データパケットのために割り当てるPDCPシーケンス番号である。
【0016】
第七の方面によれば、本出願の実施例は、通信機器を提供した。前記通信機器は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサによって実行される時、第一の方面又は第二の方面又は第三の方面に記載の方法のステップを実現する。
【0017】
第八の方面によれば、本出願の実施例は、可読記憶媒体を提供した。前記可読記憶媒体には、プログラム又は命令が記憶されており、前記プログラム又は命令がプロセッサによって実行される時、第一の方面又は第二の方面又は第三の方面に記載の方法のステップを実現する。
【0018】
第九の方面によれば、本出願の実施例は、チップを提供した。前記チップは、プロセッサと、通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、第一の方面又は第二の方面又は第三の方面に記載の方法を実現するために用いられる。
【0019】
第十の方面によれば、本出願の実施例は、電子機器をさらに提供した。前記電子機器は、第一の方面又は第二の方面又は第三の方面に記載の方法を実行するように構成される。
【0020】
第十一の方面によれば、本出願の実施例は、データ再送装置をさらに提供した。前記データ再送装置は、第一の方面又は第二の方面又は第三の方面に記載の方法を実行するように構成される。
【0021】
第十二の方面によれば、本出願の実施例は、コンピュータプログラム製品をさらに提供した。前記コンピュータプログラム製品は、少なくとも一つのプロセッサによって実行されて第一の方面又は第二の方面又は第三の方面に記載の方法を実現する。
【発明の効果】
【0022】
本出願の実施例では、端末がマルチキャストセルからマルチキャストセルに切り替わる過程で、ターゲットノードは、データパケットのGTP-Uシーケンス番号とソースPDCPシーケンス番号とのマッピング関係に基づいてデータ再送を行い、端末が切り替え中で紛失するデータ量を減らして、マルチキャストサービスのサービス需要をさらに満たすことによって、端末が切り替え中で発生したデータの紛失という問題を解決することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】本出願の実施例によるデータ再送方法のステップのフローチャートのその一を示す。
【
図2】本出願の実施例によるデータ再送方法のステップのフローチャートのその二を示す。
【
図3】本出願の実施例によるデータ再送方法のステップのフローチャートのその三を示す。
【
図4】本出願の実施例によるデータ再送方法の例のインタラクションの概略図を示す。
【
図5】本出願の実施例によるデータ再送装置の構造の概略図のその一を示す。
【
図6】本出願の実施例によるデータ再送装置の構造の概略図のその二を示す。
【
図7】本出願の実施例によるデータ再送装置の構造の概略図のその三を示す。
【
図8】本出願の実施例によるネットワーク側機器の構造の概略図を示す。
【
図9】本出願の実施例による端末の構造の概略図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下は、本出願の実施例における図面を結び付けながら、本出願の実施例における技術案を明瞭且つ完全に記述する。明らかに、記述された実施例は、本出願の一部の実施例であり、全ての実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を払わない前提で得られた全ての他の実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【0025】
本出願の明細書と特許請求の範囲における用語である「第一」、「第二」などは、類似した対象を区別するためのものであり、特定の順序又は前後手順を記述するためのものではない。理解できるように、このように使用されるデータは、適切な場合に交換可能であり、それによって、本出願の実施例は、ここに図示されまたは記載されたもの以外の順序で実施することができる。なお、明細書及び請求項における「及び/又は」は、接続されている対象の少なくともそのうちの一つを表し、キャラクタである「/」は、一般的には前後関連対象が「又は」の関係であることを表す。
【0026】
以下では、図面を結び付けながら、本出願の実施例を紹介する。本出願の実施例によるデータ再送方法、装置、ターゲットノード、ソースノード及び端末は、無線通信システムに用いられてもよい。この無線通信システムは、5Gシステム、又は進化型長期的進化(Evolved Long Term Evolution、eLTE)システム、又は後続の進化通信システムを採用してもよい。
【0027】
本出願の実施例による端末は、携帯電話、タブレットパソコン、ノートパソコン、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(Ultra-Mobile Personal Computer、UMPC)、ネットブック、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)、車載機器又はパーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)などであってもよい。説明すべきこととして、本出願の実施例で端末の具体的なタイプが限定されない。本出願の実施例において、LTE及びNRシステムを例にするが、このシステムに限定されるものではなく、本出願による技術案は、同じ問題がある他のシステムに用いられてもよい。
【0028】
以下では、図面を結び付けながら、具体的な実施例及びそのアプリケーションシナリオによって本出願の実施例によるデータ再送方法、装置、ターゲットノード、ソースノード及び端末を詳細に説明する。
【0029】
図1に示すように、本出願の実施例は、ターゲットノードに用いられるデータ再送方法を提供した。前記データ再送方法は、以下のステップを含む。
【0030】
ステップ101、ソースノードにより送信されるN個のデータパケットのGTP-Uシーケンス番号とソースノードが前記N個のデータパケットのためにそれぞれ割り当てるソースPDCPシーケンス番号とのマッピング関係を取得する。Nは、1以上の整数である。そのうち、GPRSトンネルプロトコルユーザプレーンシーケンス番号(GPRS Tunnelling Protocol user plane sequence number、GTP-Uシーケンス番号、GTP-U SNと呼ばれてもよい)である。パケットデータコンバージェンスプロトコルシーケンス番号(Packet Data Convergence Protocol Sequence Number、PDCPシーケンス番号、PDCP SNと呼ばれてもよい)である。
【0031】
ステップ102、前記マッピング関係に基づき、データ再送を行う。
【0032】
本出願の実施例では、ソースノードとターゲットノードは、いずれもマルチキャストモードを採用してマルチキャスト伝送を行うネットワークノードであり、端末がソースノードからターゲットノードに切り替わる過程でデータが紛失されやすい。本出願において、ターゲットノードによってデータパケットのGTP-Uシーケンス番号とソースPDCPシーケンス番号とのマッピング関係に基づいてデータ再送が行われ、端末が切り替え中で紛失するデータ量を減らして、マルチキャストサービスのサービス需要をさらに満たすことによって、端末が切り替え中で発生したデータの紛失という問題を解決することができる。
【0033】
本出願の一つの選択的な実施例として、ステップ102は、
前記マッピング関係に基づき、端末専用スケジューリングリソース又は一時的なスケジューリングリソースによってデータ再送を行うことを含む。
【0034】
そのうち、端末専用スケジューリングリソースは、端末専用スケジューリング(例えば端末のC-RNTI)によってスケジューリングされる無線リソースであってもよい。一時的なスケジューリングリソースは、一時的なスケジューリング(例えばターゲットノードが端末に割り当てる一時的なG-RNTI、つまりターゲットノードがマルチキャスト方式を使用して前記マルチキャストサービスを伝送するスケジューリング情報と区分し、例えばG-RNTI)によってスケジューリングされる無線リソースであってもよい。
【0035】
ターゲットノードは、ソースノードから取得したGTP-Uシーケンス番号とソースPDCPシーケンス番号とのマッピング関係に基づいてデータ伝送を行う。例えば、ソースノードにより指示されるそのうちの一対のGTP-U SN=5とソースPDCP SN=5、ソースノードがこのデータパケットに割り当てるPDCP SN=5である場合、ターゲットノードは、このPDCP SN=5を再使用してGTP-U SN=5のデータを再送する。他方、ソースノードが、一対のGTP-U SN=6とPDCP SN=Noneを指示し、ソースノードがこのデータパケットに対してPDCP SNを割り当てていない場合、ターゲットノードは、順番に番号を付ける必要があり、例えばPDCP SN=6である場合、ターゲットノードは、このPDCP SN=6を使用してGTP-U SN=6のデータを再送する。
【0036】
一つの選択的な実施例として、ステップ102の前、前記方法は、
前記端末がソースノードにより送信されるデータパケットに対する受信状態指示情報を取得することをさらに含み、前記受信状態指示情報は、少なくとも一つの第一のデータパケットのソースPDCPシーケンス番号を指示するために用いられ、前記第一のデータパケットは、ノード切り替えを行う前に端末により受信されていなかったデータパケットである。
【0037】
例えば、端末は、ターゲットノードとの接続を確立している時、又はその後にターゲットノードにPDCP状態レポートをタイムリー且つ自発的に報告することによってターゲットノードが端末の受信状態指示情報を知り、又は、ターゲットノードは、ターゲットノードにPDCP状態レポートを報告するよう端末に要求し、又はソースノードは、ターゲットノードにPDCP状態レポートを報告するよう端末に指示することによって、ターゲットノードは、端末の受信状態指示情報を得ることができる。
【0038】
説明すべきこととして、前記PDCP状態レポートは、端末側受信状態を指示するために用いられ、例えば、PDCP SN=1を指示するためのパケットが受信され、PDCP SN=2のパケットが受信されていないなど、ターゲットノードは、前記PDCP状態レポート、及びソースノードから取得したGTP-U SNとPDCP SNとのマッピング関係に基づき、GTP-U SNに対応するデータパケットが端末により受信されていなかったと決定することができ、さらに受信されていなかったデータを再送することができる。
【0039】
それに応じて、ステップ102は、
前記少なくとも一つの第一のデータパケットのソースPDCPシーケンス番号及び前記マッピング関係に基づき、データ伝送を行うことを含む。
【0040】
そのうち、前述した、前記少なくとも一つの第一のデータパケットのソースPDCPシーケンス番号及び前記マッピング関係に基づき、データ伝送を行うことは、
前記マッピング関係に基づき、前記少なくとも一つの第一のデータパケットのうちのPDCPシーケンス番号が最小である第一のデータパケットからデータ再送を行うことを含む。
【0041】
例えば、端末により報告される第一のデータパケットのソースPDCPシーケンス番号は、3と4であり、ターゲットノードは、マッピング関係に基づき、ソースPDCPシーケンス=3であるデータパケットのGTP-Uシーケンス番号を探し、GTP-Uシーケンス番号に対応するデータパケットから順番にデータ再送を行う。
【0042】
選択的に、本出願の上記実施例では、ステップ101は、
前記ソースノードにより送信される状態指示情報を受信することを含み、前記状態指示情報は、以下の情報の少なくとも一つを含む。
【0043】
ソースノードが端末をターゲットノードに切り替える時に前記ソースノードが最近送信したデータパケットのGTP-Uシーケンス番号とソースPDCPシーケンス番号であり、例えば、ソースノードが端末をターゲットノードに切り替える時にソースノードが最近送信したデータパケットは、GTP-U SN=3に対応するデータパケットであり、ソースノードがそれに割り当てるPDCP層番号は、PDCP SN=5である。
【0044】
ソースノードが端末をターゲットノードに切り替えると決定する時に前記ソースノードの一番目の送信待ちのデータパケットのGTP-Uシーケンス番号とソースPDCPシーケンス番号であり、例えば、ソースノードが端末をターゲットノードに切り替えると決定する時にソースノードの一番目の送信待ちのデータパケットは、GTP-U SN=3に対応するデータパケットであり、ソースノードがそれに割り当て、又はそれに割り当てようとするPDCP層番号は、PDCP SN=5である。
【0045】
切り替える前に端末により受信されていなかったデータパケットのGTP-Uシーケンス番号とソースPDCPシーケンス番号であり、ソースノードは、端末により送信されるPDCP状態レポートに基づいて、切り替える前に端末により受信されていなかったデータパケットのGTP-U SNとPDCP SNを決定することができる。
【0046】
そのうち、ソースノードが状態指示情報を開始するオケージョンは、ソースノードが端末に切り替え命令を送信すると決定する時、又はソースノードが端末に切り替え命令を送信する時、又はソースノードが端末に切り替え命令を送信した後であってもよく、ここで具体的に限定しない。
【0047】
選択的に、本出願の少なくとも一実施例では、ステップ102の前、前記方法は、
前記ソースノードがN個のデータパケットのGTP-Uシーケンス番号の順に転送するデータパケットを受信することをさらに含む。この転送されるデータパケットは、ソースノードでキャッシュされるデータ及び/又はコアネットワークノードから取得した新たなデータであってもよい。
【0048】
選択的に、ソースノードは、ターゲットノードにデータパケットを転送する時にこのデータパケットのGTP-Uシーケンス番号とソースPDCPシーケンス番号とのマッピング関係を提供してもよく、そのうち、ソースPDCPシーケンス番号は、ソースノードが前記データパケットのために割り当てるPDCPシーケンス番号である。
【0049】
そのうち、前述した、前記ソースノードがN個のデータパケットのGTP-Uシーケンス番号の順に転送する前記N個のデータパケットを受信することは、
前記ソースノードが第二のデータパケットからGTP-Uシーケンス番号の順に転送するデータパケットを受信することを含み、
そのうち、前記第二のデータパケットは、端末がターゲットノードに切り替わる時に前記ソースノードが最近送信したデータパケットの次のデータパケットであり、
又は、前記第二のデータパケットは、端末がターゲットノードに切り替わる時に前記ソースノードの一番目の送信待ちのデータパケットであり、
又は、前記第二のデータパケットは、切り替わる前に前記端末により受信されていなかった一番目のデータパケットである。
【0050】
例えば、端末が切り替わる時にソースノードの次の送信待ちのGTP-U SN=6(このパケットがPDCP SN=6に対応するとする)のデータパケットである場合、ソースノードは、GTP-U SN=6/PDCP SN=6に従ってターゲットノードにデータを順番に転送し始める。ソースノードが、GTP-U SN=2/PDCP SN=2のパケットが受信されていなかった(他のデータパケットがいずれも受信されたとする)ことを取得した場合、ソースノードは、ターゲットノードにGTP-U SN=2/PDCP SN=2、GTP-U SN=6/PDCP SN=6であるデータパケットを順番に転送する。
【0051】
それに応じて、ステップ102は、
前記マッピング関係に基づき、前記端末がターゲットノードに切り替わる時に前記ソースノードが最近送信したデータパケットの次のデータパケットから順番にデータ再送を行うこと、
又は、
前記マッピング関係に基づき、前記端末がターゲットノードに切り替わる時に前記ソースノードの一番目の送信待ちのデータパケットから順番にデータ再送を行うことを含む。
【0052】
選択的に、本出願の少なくとも一実施例では、ステップ101の前、前記方法は、
前記ソースノードにより送信される切り替え要求メッセージを受信することをさらに含み、前記切り替え要求メッセージには、マルチキャストサービス識別子と、ソースノードがマルチキャストサービスデータの転送を要求することを指示する第一の指示情報とのうちの少なくとも一つが運ばれている。
【0053】
そのうち、このマルチキャストサービス識別子は、TMGI、又はマルチキャストサービス番号(例えば、ソースノードがXnインターフェース確立過程によってターゲットノードによりサポートされることができるマルチキャストサービスリストを取得した場合、ソースノードは、このリストにおけるマルチキャストサービス番号によって対応するマルチキャストサービスを指示することができる)であってもよい。例えば、第一の指示情報は、DL forwarding IE(下りリンク転送IE)であり、このIEが第一の値として設定される場合、ソースノードが対応するマルチキャストサービスデータの転送を要求することを示し、このIEが第二の値として設定される場合、ソースノードが対応するマルチキャストサービスデータの転送を要求しないことを示す。また例えば、第一の指示情報は、1ビット指示であり、この1ビットの取り値が「1」である場合、ソースノードが対応するマルチキャストサービスデータの転送を要求することを示し、この1ビットの取り値が「0」である場合、ソースノードが対応するマルチキャストサービスデータの転送を要求しないことを示す。また例えば、第一の指示情報は、特定の指示であり、この特定の指示が存在する場合、ソースノードが対応するマルチキャストサービスデータの転送を要求することを示し、この特定の指示が存在しない場合、ソースノードが対応するマルチキャストサービスデータの転送を要求しないことを示す。
【0054】
前記ソースノードに切り替え応答メッセージを送信し、前記切り替え応答メッセージには、以下の情報の少なくとも一つが運ばれている。
【0055】
マルチキャストサービス識別子であり、前記マルチキャストサービス識別子は、TMGIであってもよい。
【0056】
ターゲットノードがマルチキャストサービスデータ転送を行うことを承認することを指示する第二の指示情報であり、例えば、この第二の指示情報は、特定のIEであり、この特定のIEが存在する場合、ターゲットノードがマルチキャストサービスデータ転送を承認することを示し、ターゲットは、このIEにより提供されるGTP-Uシーケンス番号に基づいてデータ転送を行うことができ、この特定のIEが存在しない場合、ターゲットノードがマルチキャストサービスデータ転送を承認しないことを示す。
【0057】
ターゲットノードがデータ再送を行うか否かを指示する第一の再送指示情報であり、例えば、この第一の再送指示情報は、1ビット指示情報であり、この1ビット指示情報の取り値が「1」である場合、ターゲットノードがデータ再送を行うことを示し、このとき、ターゲットノードは、端末のC-RNTIによってマルチキャストサービスデータをスケジューリングする。この1ビット指示情報の取り値が「0」である場合、ターゲットノードがデータ再送を行わないことを示す。
【0058】
ターゲットノードがデータ再送を行うリソースを指示する第二の再送指示情報であり、例えば、MRBに対応する特定のフィールドを第一の値として設定し、端末がターゲットノードに切り替わった後にターゲットノードは、端末のC-RNTIによってマルチキャストサービスデータをスケジューリングすることができ、又は、第二の再送指示情報が一時的なマルチキャストデータスケジューリング情報(例えば一時的なG-RNTI)である場合、この指示が存在する場合、ターゲットノードがこの一時的なG-RNTIによってマルチキャストデータをスケジューリングすることを示す。
【0059】
データ再送を行うためのハイブリッド自動再送要求(Hybrid Automatic Repeat reQuest、HARQ)プロセス情報であり、例えば、端末がターゲットノードに切り替わった後にターゲットノードは、特定のHARQプロセスによってマルチキャストデータを再送する。例えば、ターゲットノードは、HARQ process ID=1、2を使用してマルチキャストモードでマルチキャストサービスを伝送しており、この端末に対し、ターゲットノードがそれに特定のHARQ process ID=3を割り当て、端末のためにこのマルチキャストサービスデータを再送する。
【0060】
マルチキャストモードによってマルチキャストデータ伝送を行うための共通リソースの配置情報であり、そのうち、前記共通リソースの配置情報は、ターゲットノードがマルチキャスト方式でこのマルチキャストサービスを送信する時のスケジューリング情報、例えばあるマルチキャストサービスに対応するスケジューリング情報G-RNTI(このG-RNTIが上記一時的なG-RNTIと異なる)であってもよい。
【0061】
そのうち、ソースノードは、マルチキャストサービスの需要に基づいてマルチキャストサービスデータの転送を要求するか否かを決定し、例えば、あるマルチキャストサービスのサービス品質QoS需要が比較的に高い(例えば信頼性が比較的に高い)場合、ソースノードは、切り替え要求に、マルチキャストサービスデータの転送を要求する第一の指示情報を運ぶ。逆に、第一の指示情報を運ばない。
【0062】
本出願のまた別の選択的な実施例として、ステップ102の前、前記方法は、
前記ソースノードにより送信される切り替え命令メッセージを受信した端末との接続を確立することをさらに含み、前記切り替え命令メッセージは、以下の情報の少なくとも一つを運んでいる。
【0063】
マルチキャストサービス識別子であり、前記マルチキャストサービス識別子は、TMGIであってもよい。
【0064】
ターゲットノードがデータ再送を行うか否かを指示する第一の再送指示情報であり、例えば、この第一の再送指示情報は、1ビット指示情報であり、この1ビット指示情報の取り値が「1」である場合、ターゲットノードがデータ再送を行うことを示し、このとき、ターゲットノードは、端末のC-RNTIによってマルチキャストサービスデータをスケジューリングする。この1ビット指示情報の取り値が「0」である場合、ターゲットノードがデータ再送を行わないことを示す。
【0065】
ターゲットノードがデータ再送を行うリソースを指示する第二の再送指示情報であり、例えば、MRBに対応する特定のフィールドを第一の値として設定し、端末がターゲットノードに切り替わった後にターゲットノードは、端末のC-RNTIによってマルチキャストサービスデータをスケジューリングすることができ、又は、第二の再送指示情報が一時的なマルチキャストデータスケジューリング情報(例えば一時的なG-RNTI)である場合、この指示が存在する場合、ターゲットノードがこの一時的なG-RNTIによってマルチキャストデータをスケジューリングすることを示す。
【0066】
データ再送を行うためのハイブリッド自動再送要求HARQプロセス情報であり、例えば、端末がターゲットノードに切り替わった後にターゲットノードは、特定のHARQプロセスによってマルチキャストデータを再送する。例えば、ターゲットノードは、HARQ process ID=1、2を使用してマルチキャストモードでマルチキャストサービスを伝送しており、この端末に対し、ターゲットノードがそれに特定のHARQ process ID=3を割り当て、端末のためにこのマルチキャストサービスデータを再送する。
【0067】
マルチキャストモードによってマルチキャストデータ伝送を行うための共通リソースの配置情報である。そのうち、前記共通リソースの配置情報は、ターゲットノードがマルチキャスト方式でこのマルチキャストサービスを送信する時のスケジューリング情報、例えばあるマルチキャストサービスに対応するスケジューリング情報G-RNTI(このG-RNTIが上記一時的なG-RNTIと異なる)であってもよい。
【0068】
本出願の実施例では、ソースノードがN個のデータパケットのGTP-Uシーケンス番号の順にデータパケットを転送する場合、前記方法は、
前記ターゲットノードのキャッシュデータ状態に基づき、前記ソースノードにデータ転送停止指示を送信することをさらに含む。
【0069】
例えば、ソースノードは、ターゲットノードにGTP-U SN=3、4、5、...であるデータパケットを転送し、ターゲットノードが、GTP-U SN=5に対応するデータパケットを受信しており、且つそのキャッシュにGTP-U SN=5であるデータパケットがある場合、データ転送を停止するようソースノードに指示する。又は、ターゲットノードが、GTP-U SN=5に対応するデータパケットを受信しており、且つターゲットノードのキャッシュにGTP-U SN=6であるデータパケットがある場合、データ転送を停止するようソースノードに指示する。
【0070】
更に、ステップ102の後、前記方法は、
ターゲットノードのデータ再送が終了することを指示するための第三の指示情報を端末に送信することをさらに含む。
【0071】
以上をまとめ、本出願の実施例では、端末がマルチキャストセルからマルチキャストセルに切り替わる過程で、ターゲットノードは、データパケットのGTP-Uシーケンス番号とソースPDCPシーケンス番号とのマッピング関係に基づいてデータ再送を行い、端末が切り替え中で紛失するデータ量を減らして、マルチキャストサービスのサービス需要をさらに満たすことによって、端末が切り替え中で発生したデータの紛失という問題を解決することができる。
【0072】
図2に示すように、本出願の実施例は、ソースノードに用いられるデータ再送方法をさらに提供する。このデータ再送方法は、以下のステップを含む。
【0073】
ステップ201、ターゲットノードにN個のデータパケットのGTP-Uシーケンス番号とソースノードが前記N個のデータパケットのためにそれぞれ割り当てるソースPDCPシーケンス番号とを送信し、Nは、1以上の整数である。
【0074】
そのうち、GPRSトンネルプロトコルユーザプレーンシーケンス番号(GPRS Tunnelling Protocol user plane sequence number、GTP-Uシーケンス番号、GTP-U SNと呼ばれてもよい)である。パケットデータコンバージェンスプロトコルシーケンス番号(Packet Data Convergence Protocol Sequence Number、PDCPシーケンス番号、PDCP SNと呼ばれてもよい)である。
【0075】
本出願の実施例では、ソースノードとターゲットノードは、いずれもマルチキャストモードを採用してマルチキャスト伝送を行うネットワークノードであり、端末がソースノードからターゲットノードに切り替わる過程でデータが紛失されやすい。本出願において、ターゲットノードによってデータパケットのGTP-Uシーケンス番号とソースPDCPシーケンス番号とのマッピング関係に基づいてデータ再送が行われ、端末が切り替え中で紛失するデータ量を減らして、マルチキャストサービスのサービス需要をさらに満たすことによって、端末が切り替え中で発生したデータの紛失という問題を解決することができる。
【0076】
説明すべきこととして、本出願の実施例によるデータ再送方法では、実行本体は、データ再送装置、又はデータ再送方法のロードを実行するためのこのデータ再送装置における制御モジュールであってもよい。本出願の実施例において、データ再送装置がデータ再送方法のロードを実行することを例にして、本出願の実施例によるデータ再送方法を説明する。
【0077】
選択的に、本出願の上記実施例では、ステップ201は、
ターゲットノードに状態指示情報を送信することを含み、前記状態指示情報は、以下の情報の少なくとも一つを含む。
【0078】
ソースノードが端末をターゲットノードに切り替える時に前記ソースノードが最近送信したデータパケットのGTP-Uシーケンス番号とソースPDCPシーケンス番号であり、例えば、ソースノードが端末をターゲットノードに切り替える時にソースノードが最近送信したデータパケットは、GTP-U SN=3に対応するデータパケットであり、ソースノードがそれに割り当てるPDCP層番号は、PDCP SN=5である。
【0079】
ソースノードが端末をターゲットノードに切り替えると決定する時に前記ソースノードの一番目の送信待ちのデータパケットのGTP-Uシーケンス番号とソースPDCPシーケンス番号であり、例えば、ソースノードが端末をターゲットノードに切り替えると決定する時にソースノードの一番目の送信待ちのデータパケットは、GTP-U SN=3に対応するデータパケットであり、ソースノードがそれに割り当て、又はそれに割り当てようとするPDCP層番号は、PDCP SN=5である。
【0080】
切り替える前に端末により受信されていなかったデータパケットのGTP-Uシーケンス番号とソースPDCPシーケンス番号であり、ソースノードは、端末により送信されるPDCP状態レポートに基づいて、切り替える前に端末により受信されていなかったデータパケットのGTP-U SNとPDCP SNを決定することができる。
【0081】
そのうち、ソースノードが状態指示情報を開始するオケージョンは、ソースノードが端末に切り替え命令を送信すると決定する時、又はソースノードが端末に切り替え命令を送信する時、又はソースノードが端末に切り替え命令を送信した後であってもよく、ここで具体的に限定しない。
【0082】
選択的に、本出願の少なくとも一実施例では、前記方法は、
N個のデータパケットのGTP-Uシーケンス番号の順に前記ターゲットノードにデータパケットを転送することをさらに含む。
【0083】
この転送されるデータパケットは、ソースノードでキャッシュされるデータ及び/又はコアネットワークノードから取得した新たなデータであってもよい。
【0084】
選択的に、ソースノードは、ターゲットノードにデータパケットを転送する時にこのデータパケットのGTP-Uシーケンス番号とソースPDCPシーケンス番号とのマッピング関係を提供してもよく、そのうち、ソースPDCPシーケンス番号は、ソースノードが前記データパケットのために割り当てるPDCPシーケンス番号である。
【0085】
そのうち、前述した、N個のデータパケットのGTP-Uシーケンス番号の順に前記ターゲットノードにデータパケットを転送することは、
第二のデータパケットからGTP-Uシーケンス番号の順に前記ターゲットノードにデータパケットを転送することを含み、
そのうち、前記第二のデータパケットは、端末がターゲットノードに切り替わる時に前記ソースノードが最近送信したデータパケットの次のデータパケットであり、
又は、前記第二のデータパケットは、端末がターゲットノードに切り替わる時に前記ソースノードの一番目の送信待ちのデータパケットであり、
又は、前記第二のデータパケットは、切り替わる前に前記端末により受信されていなかった一番目のデータパケットである。
【0086】
例えば、端末が切り替わる時にソースノードの次の送信待ちのGTP-U SN=6(このパケットがPDCP SN=6に対応するとする)のデータパケットである場合、ソースノードは、GTP-U SN=6/PDCP SN=6に従ってターゲットノードにデータを順番に転送し始める。ソースノードが、GTP-U SN=2/PDCP SN=2のパケットが受信されていなかった(他のデータパケットがいずれも受信されたとする)ことを取得した場合、ソースノードは、ターゲットノードにGTP-U SN=2/PDCP SN=2、GTP-U SN=6/PDCP SN=6であるデータパケットを順番に転送する。
【0087】
選択的に、本出願の少なくとも一実施例では、ステップ201の前、前記方法は、以下をさらに含む。
【0088】
前記ターゲットノードに切り替え要求メッセージを送信し、前記切り替え要求メッセージには、マルチキャストサービス識別子と、ソースノードがマルチキャストサービスデータの転送を要求することを指示する第一の指示情報とのうちの少なくとも一つが運ばれており、そのうち、このマルチキャストサービス識別子は、TMGI、又はマルチキャストサービス番号(例えば、ソースノードがXnインターフェース確立過程によってターゲットノードによりサポートされることができるマルチキャストサービスリストを取得した場合、ソースノードは、このリストにおけるマルチキャストサービス番号によって対応するマルチキャストサービスを指示することができる)であってもよい。例えば、第一の指示情報は、DL forwarding IE(下りリンク転送IE)であり、このIEが第一の値として設定される場合、ソースノードが対応するマルチキャストサービスデータの転送を要求することを示し、このIEが第二の値として設定される場合、ソースノードが対応するマルチキャストサービスデータの転送を要求しないことを示す。また例えば、第一の指示情報は、1ビット指示であり、この1ビットの取り値が「1」である場合、ソースノードが対応するマルチキャストサービスデータの転送を要求することを示し、この1ビットの取り値が「0」である場合、ソースノードが対応するマルチキャストサービスデータの転送を要求しないことを示す。また例えば、第一の指示情報は、特定の指示であり、この特定の指示が存在する場合、ソースノードが対応するマルチキャストサービスデータの転送を要求することを示し、この特定の指示が存在しない場合、ソースノードが対応するマルチキャストサービスデータの転送を要求しないことを示す。
【0089】
前記ターゲットノードにより送信される切り替え応答メッセージを受信し、前記切り替え応答メッセージには、以下の情報の少なくとも一つが運ばれている。
【0090】
マルチキャストサービス識別子であり、前記マルチキャストサービス識別子は、TMGIであってもよい。
【0091】
ターゲットノードがマルチキャストサービスデータ転送を行うことを承認することを指示する第二の指示情報であり、例えば、この第二の指示情報は、特定のIEであり、この特定のIEが存在する場合、ターゲットノードがマルチキャストサービスデータ転送を承認することを示し、ターゲットは、このIEにより提供されるGTP-Uシーケンス番号に基づいてデータ転送を行うことができ、この特定のIEが存在しない場合、ターゲットノードがマルチキャストサービスデータ転送を承認しないことを示す。
【0092】
ターゲットノードがデータ再送を行うか否かを指示する第一の再送指示情報であり、例えば、この第一の再送指示情報は、1ビット指示情報であり、この1ビット指示情報の取り値が「1」である場合、ターゲットノードがデータ再送を行うことを示し、このとき、ターゲットノードは、端末のC-RNTIによってマルチキャストサービスデータをスケジューリングする。この1ビット指示情報の取り値が「0」である場合、ターゲットノードがデータ再送を行わないことを示す。
【0093】
ターゲットノードがデータ再送を行うリソースを指示する第二の再送指示情報であり、例えば、MRBに対応する特定のフィールドを第一の値として設定し、端末がターゲットノードに切り替わった後にターゲットノードは、端末のC-RNTIによってマルチキャストサービスデータをスケジューリングすることができ、又は、第二の再送指示情報が一時的なマルチキャストデータスケジューリング情報(例えば一時的なG-RNTI)である場合、この指示が存在する場合、ターゲットノードがこの一時的なG-RNTIによってマルチキャストデータをスケジューリングすることを示す。
【0094】
データ再送を行うためのハイブリッド自動再送要求HARQプロセス情報であり、例えば、端末がターゲットノードに切り替わった後にターゲットノードは、特定のHARQプロセスによってマルチキャストデータを再送する。例えば、ターゲットノードは、HARQ process ID=1、2を使用してマルチキャストモードでマルチキャストサービスを伝送しており、この端末に対し、ターゲットノードがそれに特定のHARQ process ID=3を割り当て、端末のためにこのマルチキャストサービスデータを再送する。
【0095】
マルチキャストモードによってマルチキャストデータ伝送を行うための共通リソースの配置情報であり、そのうち、前記共通リソースの配置情報は、ターゲットノードがマルチキャスト方式でこのマルチキャストサービスを送信する時のスケジューリング情報、例えばあるマルチキャストサービスに対応するスケジューリング情報G-RNTI(このG-RNTIが上記一時的なG-RNTIと異なる)であってもよい。
【0096】
そのうち、ソースノードは、マルチキャストサービスの需要に基づいてマルチキャストサービスデータの転送を要求するか否かを決定し、例えば、あるマルチキャストサービスのサービス品質QoS需要が比較的に高い(例えば信頼性が比較的に高い)場合、ソースノードは、切り替え要求に、マルチキャストサービスデータの転送を要求する第一の指示情報を運ぶ。逆に、第一の指示情報を運ばない。
【0097】
本出願のまた別の選択的な実施例として、前記方法は、
端末に切り替え命令メッセージを送信することをさらに含み、前記切り替え命令メッセージは、以下の情報の少なくとも一つを運んでいる。
【0098】
マルチキャストサービス識別子であり、前記マルチキャストサービス識別子は、TMGIであってもよい。
【0099】
ターゲットノードがデータ再送を行うか否かを指示する第一の再送指示情報であり、例えば、この第一の再送指示情報は、1ビット指示情報であり、この1ビット指示情報の取り値が「1」である場合、ターゲットノードがデータ再送を行うことを示し、このとき、ターゲットノードは、端末のC-RNTIによってマルチキャストサービスデータをスケジューリングする。この1ビット指示情報の取り値が「0」である場合、ターゲットノードがデータ再送を行わないことを示す。
【0100】
ターゲットノードがデータ再送を行うリソースを指示する第二の再送指示情報であり、例えば、MRBに対応する特定のフィールドを第一の値として設定し、端末がターゲットノードに切り替わった後にターゲットノードは、端末のC-RNTIによってマルチキャストサービスデータをスケジューリングすることができ、又は、第二の再送指示情報が一時的なマルチキャストデータスケジューリング情報(例えば一時的なG-RNTI)である場合、この指示が存在する場合、ターゲットノードがこの一時的なG-RNTIによってマルチキャストデータをスケジューリングすることを示す。
【0101】
データ再送を行うためのハイブリッド自動再送要求HARQプロセス情報であり、例えば、端末がターゲットノードに切り替わった後にターゲットノードは、特定のHARQプロセスによってマルチキャストデータを再送する。例えば、ターゲットノードは、HARQ process ID=1、2を使用してマルチキャストモードでマルチキャストサービスを伝送しており、この端末に対し、ターゲットノードがそれに特定のHARQ process ID=3を割り当て、端末のためにこのマルチキャストサービスデータを再送する。
【0102】
マルチキャストモードによってマルチキャストデータ伝送を行うための共通リソースの配置情報である。そのうち、前記共通リソースの配置情報は、ターゲットノードがマルチキャスト方式でこのマルチキャストサービスを送信する時のスケジューリング情報、例えばあるマルチキャストサービスに対応するスケジューリング情報G-RNTI(このG-RNTIが上記一時的なG-RNTIと異なる)であってもよい。
【0103】
本出願の実施例では、ソースノードがN個のデータパケットのGTP-Uシーケンス番号の順にデータパケットを転送する場合、前記方法は、
前記ターゲットノードにより送信されるデータ転送停止指示を受信し、データパケット転送を停止することをさらに含み、例えば、ソースノードは、ターゲットノードにGTP-U SN=3、4、5、...であるデータパケットを転送し、ターゲットノードが、GTP-U SN=5に対応するデータパケットを受信しており、且つそのキャッシュにGTP-U SN=5であるデータパケットがある場合、データ転送を停止するようソースノードに指示する。又は、ターゲットノードが、GTP-U SN=5に対応するデータパケットを受信しており、且つターゲットノードのキャッシュにGTP-U SN=6であるデータパケットがある場合、データ転送を停止するようソースノードに指示する。
【0104】
又は、前記方法は、
第一のタイマーがタイムアウトし、前記ソースノードが、前記ターゲットノードにより送信されるデータ転送停止指示を受信していない時、データパケット転送を停止することをさらに含む。ソースノードは、タイマー(第一のタイマー)を維持し、タイマーがタイムアウトした時、ターゲットノードからデータ転送停止指示を受信していなかった場合、ソースノードは、データ転送を自動的に停止する。
【0105】
以上をまとめ、本出願の実施例では、端末がマルチキャストセルからマルチキャストセルに切り替わる過程で、ターゲットノードは、データパケットのGTP-Uシーケンス番号とソースPDCPシーケンス番号とのマッピング関係に基づいてデータ再送を行い、端末が切り替え中で紛失するデータ量を減らして、マルチキャストサービスのサービス需要をさらに満たすことによって、端末が切り替え中で発生したデータの紛失という問題を解決することができる。
【0106】
説明すべきこととして、本出願の実施例によるデータ再送方法では、実行本体は、データ再送装置、又はデータ再送方法のロードを実行するためのこのデータ再送装置における制御モジュールであってもよい。本出願の実施例において、データ再送装置がデータ再送方法のロードを実行することを例にして、本出願の実施例によるデータ再送方法を説明する。
【0107】
図3に示すように、本出願の実施例は、端末に用いられるデータ再送方法をさらに提供する。このデータ再送方法は、以下のステップを含む。
【0108】
ステップ301、前記端末がターゲットノードに切り替わった後、前記ターゲットノードがデータパケットのGTP-Uシーケンス番号とソースPDCPシーケンス番号とのマッピング関係に基づいて再送するデータパケットを受信する。
【0109】
そのうち、前記データパケットのソースPDCPシーケンス番号は、ソースノードが前記データパケットのために割り当てるPDCPシーケンス番号である。
【0110】
そのうち、GPRSトンネルプロトコルユーザプレーンシーケンス番号(GPRS Tunnelling Protocol user plane sequence number、GTP-Uシーケンス番号、GTP-U SNと呼ばれてもよい)である。パケットデータコンバージェンスプロトコルシーケンス番号(Packet Data Convergence Protocol Sequence Number、PDCPシーケンス番号、PDCP SNと呼ばれてもよい)である。
【0111】
端末は、2セットのプロトコルスタックを維持し、それぞれソースMRB(第一のプロトコルスタック)とターゲットMRB(第二のプロトコルスタック)に対応する。端末がデータ再送配置に基づいて受信したデータは、ソースMRBのプロトコルスタックに対応し、ターゲットセルの共通リソース配置に基づいて受信したデータは、ターゲットMRBのプロトコルスタックに対応する。(例えば、端末は、C-RNTI又は一時的なG-RNTI又はG-RNTIが特定のHARQプロセスによって伝送するデータを受信した時、このデータをソースMRBに対応するプロトコルスタックに引き渡し、端末は、G-RNTIによって公共HARQプロセスを介して伝送するデータを受信した時、このデータをターゲットMRBに対応するプロトコルスタックに引き渡す)。
【0112】
説明すべきこととして、前記ターゲットセルが、マルチキャスト方式でマルチキャストサービスデータを送信する共通リソース配置情報を送信することは、切り替え命令に運ばれているものであってもよく、端末がターゲットセルに切り替わってターゲットセルのシステム情報を読み取ることで取得されるものであってもよく、ターゲットセルが専用シグナリングによって端末に送信するものであってもよい。
【0113】
選択的に、ステップ301は、
ソースノードの第一のプロトコルスタックに基づき、前記ターゲットノードにより再送されるデータパケットを受信することを含む。
【0114】
及び/又は、
前記方法は、
ターゲットノードの第二のプロトコルスタックに基づき、前記ターゲットノードにより送信されるマルチキャストサービスのデータを受信することをさらに含む。
【0115】
説明すべきこととして、端末は、2セットのプロトコルスタック、即ちソースノードに基づく第一のプロトコルスタックと、ターゲットノードに基づく第二のプロトコルスタックを維持することができ、ターゲットノードにより送信される再送データ及びターゲットノードによりマルチキャスト方式で送信されるマルチキャストサービスデータを同時に受信することができる。端末が上位層(例えば応用層)に引き渡したデータが順番に従うことを確保するために、端末は、まず、受信された、ターゲットノードによってマルチキャスト方式で送信されるデータをキャッシュする必要があり、端末が、ターゲットノードにより送信されるデータ再送終了指示を受信しており、第一のプロトコルスタックのデータを上位層に引き渡した後にのみ、キャッシュされる、ターゲットノードによってマルチキャスト方式で送信されるデータを上位層に引き渡し始めることができる。端末が第一のプロトコルスタックと第二のプロトコルスタックに基づいて受信したデータに、重複データが存在する可能性があり、端末の応用層は、重複検出を実行して、重複データを破棄又は削除することができる。
【0116】
説明すべきこととして、端末は、2セットのプロトコルスタック、即ちソースノードに基づく第一のプロトコルスタックと、ターゲットノードに基づく第二のプロトコルスタックを維持することができる。端末が、ターゲットノードにより送信されるデータ再送終了指示を受信しており、第一のプロトコルスタックのデータを上位層に引き渡した後にのみ、第二のプロトコルスタックに基づいてターゲットノードがマルチキャスト方式で送信するデータを受信し始めることができる。
【0117】
本出願の一つの選択的な実施例として、ステップ301は、
端末専用リソース又は一時的なスケジューリングリソースに基づき、前記ターゲットノードにより再送されるデータパケットを受信することを含む。
【0118】
そのうち、端末専用スケジューリングリソースは、端末専用スケジューリング(例えば端末のC-RNTI)によってスケジューリングされる無線リソースであってもよい。一時的なスケジューリングリソースは、一時的なスケジューリング(例えばターゲットノードが端末に割り当てる一時的なG-RNTI、つまりターゲットノードがマルチキャスト方式を使用して前記マルチキャストサービスを伝送するスケジューリング情報と区分し、例えばG-RNTI)によってスケジューリングされる無線リソースであってもよい。
【0119】
ターゲットノードは、ソースノードから取得したGTP-Uシーケンス番号とソースPDCPシーケンス番号とのマッピング関係に基づいてデータ伝送を行う。例えば、ソースノードにより指示されるそのうちの一対のGTP-U SN=5とソースPDCP SN=5、ソースノードがこのデータパケットに割り当てるPDCP SN=5である場合、ターゲットノードは、このPDCP SN=5を再使用してGTP-U SN=5のデータを再送する。他方、ソースノードが、一対のGTP-U SN=6とPDCP SN=Noneを指示し、ソースノードがこのデータパケットに対してPDCP SNを割り当てていない場合、ターゲットノードは、順番に番号を付ける必要があり、例えばPDCP SN=6である場合、ターゲットノードは、このPDCP SN=6を使用してGTP-U SN=6のデータを再送する。
【0120】
一つの選択的な実施例として、ステップ301の前、前記方法は、以下をさらに含む。
【0121】
ソースノードにより送信される切り替え命令メッセージを受信する。
【0122】
前記切り替え命令メッセージに基づいて前記ターゲットノードとの接続を確立し、そのうち、切り替え命令メッセージは、以下の情報の少なくとも一つを運んでいる。
【0123】
マルチキャストサービス識別子であり、前記マルチキャストサービス識別子は、TMGIであってもよい。
【0124】
ターゲットノードがデータ再送を行うか否かを指示する第一の再送指示情報であり、例えば、この第一の再送指示情報は、1ビット指示情報であり、この1ビット指示情報の取り値が「1」である場合、ターゲットノードがデータ再送を行うことを示し、このとき、ターゲットノードは、端末のC-RNTIによってマルチキャストサービスデータをスケジューリングする。この1ビット指示情報の取り値が「0」である場合、ターゲットノードがデータ再送を行わないことを示す。
【0125】
ターゲットノードがデータ再送を行うリソースを指示する第二の再送指示情報であり、例えば、MRBに対応する特定のフィールドを第一の値として設定し、端末がターゲットノードに切り替わった後にターゲットノードは、端末のC-RNTIによってマルチキャストサービスデータをスケジューリングすることができ、又は、第二の再送指示情報が一時的なマルチキャストデータスケジューリング情報(例えば一時的なG-RNTI)である場合、この指示が存在する場合、ターゲットノードがこの一時的なG-RNTIによってマルチキャストデータをスケジューリングすることを示す。
【0126】
データ再送を行うためのハイブリッド自動再送要求HARQプロセス情報であり、例えば、端末がターゲットノードに切り替わった後にターゲットノードは、特定のHARQプロセスによってマルチキャストデータを再送する。例えば、ターゲットノードは、HARQ process ID=1、2を使用してマルチキャストモードでマルチキャストサービスを伝送しており、この端末に対し、ターゲットノードがそれに特定のHARQ process ID=3を割り当て、端末のためにこのマルチキャストサービスデータを再送する。
【0127】
マルチキャストモードによってマルチキャストデータ伝送を行うための共通リソースの配置情報である。そのうち、前記共通リソースの配置情報は、ターゲットノードがマルチキャスト方式でこのマルチキャストサービスを送信する時のスケジューリング情報、例えばあるマルチキャストサービスに対応するスケジューリング情報G-RNTI(このG-RNTIが上記一時的なG-RNTIと異なる)であってもよい。
【0128】
更に、端末が切り替え命令メッセージを受信した後、前記方法は、以下の少なくとも一つをさらに含む。
【0129】
前記切り替え命令メッセージにより指示されるマルチキャストサービスが前記ソースノードに対応する受信PDCPエンティティが変わらないことを維持する。
【0130】
前記切り替え命令メッセージにより指示されるマルチキャストサービスのマルチキャストモードに対応する受信無線リンク制御RLCエンティティを再確立する。前記再確立行為は、受信RLCエンティティキャッシュにおけるデータを処理した後に上位層(例えばPDCPエンティティであり、この行為は、RLC配置に並べ替え機能があることに適用される)に引き渡すことと、受信RLCエンティティの受信ウィンドウを初期化することとを含む。
【0131】
端末側のデータパケットに対する受信状態を指示するための状態レポートのフィードバックをトリガーする。例えば、切り替え命令においてネットワーク側(例えばターゲットノード)があるマルチキャストサービスを再送しようとすることを指示し、端末は、ネットワーク側に下りリンクデータの受信状態(例えばPDCP 状態レポート)をフィードバックする。
【0132】
説明すべきこととして、前記マルチキャストサービスのマルチキャストモードに対応する受信PDCPエンティティ、RLCエンティティとは、端末が、ソースノードによりマルチキャスト方式で送信される前記マルチキャストサービスを受信する時に使用するプロトコルスタックエンティティである。
【0133】
前記ソースノードに対応する受信PDCPエンティティ、RLCエンティティは、端末がソースノード時にソースノードがマルチキャスト方式で送信するデータを受信する時に使用するプロトコルスタックエンティティであり、切り替えた後、端末は、前記プロトコルスタックエンティティを使用してターゲットノードにより送信される再送データを受信する。端末は、ターゲットノードにより送信されるデータ再送終了指示を受信すると、前記プロトコルスタックエンティティのデータを上位層に直ちに引き渡す(例えばPDCP、RLCエンティティを直ちにリリースする)ようにしてもよく、前記プロトコルスタックエンティティにより維持されるタイマーがタイムアウトした後に前記プロトコルスタックエンティティのデータを上位層に引き渡してもよい。
【0134】
前記ターゲットノードに対応する受信PDCPエンティティ、RLCエンティティは、端末がターゲットノード時にターゲットノードがマルチキャスト方式で送信するデータを受信する時に使用するプロトコルスタックエンティティである。
【0135】
本出願の実施例では、ステップ301の後、前記方法は、
前記ターゲットノードにより送信される第三の指示情報を受信することをさらに含み、前記第三の指示情報は、ターゲットノードのデータ再送が終了することを指示するために用いられる。
【0136】
それに応じて、ネットワーク側が端末に一時的なG-RNTIを配置した(即ちターゲットノードは、端末の再送データのために一時的なスケジューリングリソースを採用する)場合、前記方法は、
ターゲットノードによるデータ再送のための一時的なスケジューリングリソースのモニタリングを停止することをさらに含む。
【0137】
理解できるように、ネットワーク側が端末に一時的なスケジューリングリソース(例えば一時的なG-RNTI)を配置した場合、端末は、ターゲットノードにより送信されるデータ再送終了指示を受信すると、ターゲットノードが後続には、この一時的なスケジューリングリソースを使用して再送データを伝送しない可能性があると理解できるため、端末は、前記一時的なスケジューリングリソースのモニタリングを停止し、又は端末が、第一のプロトコルスタックデータを上位層に引き渡すと決定し、又は引き渡し始める時、前記一時的なスケジューリングリソースのモニタリングを停止することができる。
【0138】
更に、端末が第三の指示情報を受信した後、前記方法は、以下の少なくとも一つをさらに含む。
【0139】
前記切り替え命令メッセージにより指示されるマルチキャストサービスが前記ソースノードに対応する受信PDCPエンティティをリリースする。前記リリース行為は、受信PDCPエンティティキャッシュにおけるデータを処理した後に上位層に引き渡し、及び受信PDCPエンティティをリリースすることを含む。
【0140】
前記切り替え命令メッセージにより指示されるマルチキャストサービスが前記ソースノードに対応する受信RLCエンティティをリリースする。前記リリース行為は、受信RLCエンティティキャッシュにおけるデータを処理した後に上位層(例えばPDCPエンティティであり、この行為は、RLC配置に並べ替え機能があることに適用される)に引き渡すことと、受信RLCエンティティをリリースすることとを含む。
【0141】
前記切り替え命令メッセージにより指示されるマルチキャストサービスが前記ターゲットノードに対応する受信PDCPエンティティが上位層にデータを順番に引き渡すことができることを指示する。
【0142】
前記切り替え命令メッセージにより指示されるマルチキャストサービスが前記ターゲットノードに対応する受信RLCエンティティが上位層にデータを順番に引き渡すことができることを指示する。
【0143】
一つの選択的な実施例として、ステップ301の前、前記方法は、
前記端末がソースノードにより送信されるデータパケットに対する受信状態指示情報をターゲットノードに送信することをさらに含み、前記受信状態指示情報は、少なくとも一つの第一のデータパケットのソースPDCPシーケンス番号を指示するために用いられ、前記第一のデータパケットは、ノード切り替えを行う前に端末により受信されていなかったデータパケットである。
【0144】
例えば、端末は、ターゲットノードとの接続を確立している時、又はその後にターゲットノードにPDCP状態レポートをタイムリー且つ自発的に報告することによってターゲットノードが端末の受信状態指示情報を知り、又は、ターゲットノードは、要求し、又はソースノードは、ターゲットノードにPDCP状態レポートを報告するよう端末に指示することによって、端末の受信状態指示情報を得ることができる。
【0145】
説明すべきこととして、前記PDCP状態レポートは、端末側受信状態を指示するために用いられ、例えば、PDCP SN=1を指示するためのパケットが受信され、PDCP SN=2のパケットが受信されていなかったなど、ターゲットノードは、前記PDCP状態レポート、及びソースノードから取得したGTP-U SNとPDCP SNとのマッピング関係に基づき、GTP-U SNに対応するデータパケットが端末により受信されていなかったと決定することができ、さらに受信されていなかったデータを再送することができる。
【0146】
それに応じて、ステップ301は、
前記ターゲットノードが前記マッピング関係に基づいて前記少なくとも一つの第一のデータパケットのうちのPDCPシーケンス番号が最小である第一のデータパケットから再送するデータパケットを受信することを含む。
【0147】
例えば、端末により報告される第一のデータパケットのソースPDCPシーケンス番号は、3と4であり、ターゲットノードは、マッピング関係に基づき、ソースPDCPシーケンス=3であるデータパケットのGTP-Uシーケンス番号を探し、GTP-Uシーケンス番号に対応するデータパケットから順番にデータ再送を行う。
【0148】
以上をまとめ、本出願の実施例では、端末がマルチキャストセルからマルチキャストセルに切り替わる過程で、ターゲットノードは、データパケットのGTP-Uシーケンス番号とソースPDCPシーケンス番号とのマッピング関係に基づいてデータ再送を行い、端末が切り替え中で紛失するデータ量を減らして、マルチキャストサービスのサービス需要をさらに満たすことによって、端末が切り替え中で発生したデータの紛失という問題を解決することができる。
【0149】
説明すべきこととして、本出願の実施例によるデータ再送方法では、実行本体は、データ再送装置、又はデータ再送方法のロードを実行するためのこのデータ再送装置における制御モジュールであってもよい。本出願の実施例において、データ再送装置がデータ再送方法のロードを実行することを例にして、本出願の実施例によるデータ再送方法を説明する。
【0150】
本出願によるデータ再送方法をより明瞭に記述するために、以下では、一例を結び付けながらこのデータ再送方法を記述する。
図4に示すように、このデータ再送方法は、以下のステップを含む。
【0151】
ステップ1、ソースノードは、ターゲットノードに切り替え要求メッセージを送信し、前記切り替え要求メッセージには、マルチキャスト関連情報が運ばれている。そのうち、前記マルチキャストサービス情報は、以下の一つ又は複数の内容を含む。
【0152】
マルチキャストサービス識別子である。このマルチキャストサービス識別子は、TMGI、又はマルチキャストサービス番号(例えば、ソースノードがXnインターフェース確立過程によってターゲットノードによりサポートされることができるマルチキャストサービスリストを取得した場合、ソースノードは、このリストにおけるマルチキャストサービス番号によって対応するマルチキャストサービスを指示することができる)であってもよい。
【0153】
ソースノードがマルチキャストサービスデータの転送を要求することを指示する第一の指示情報であり、例えば、第一の指示情報は、DL forwarding IE(下りリンク転送IE)であり、このIEが第一の値として設定される場合、ソースノードが対応するマルチキャストサービスデータの転送を要求することを示し、このIEが第二の値として設定される場合、ソースノードが対応するマルチキャストサービスデータの転送を要求しないことを示す。また例えば、第一の指示情報は、1ビット指示であり、この1ビットの取り値が「1」である場合、ソースノードが対応するマルチキャストサービスデータの転送を要求することを示し、この1ビットの取り値が「0」である場合、ソースノードが対応するマルチキャストサービスデータの転送を要求しないことを示す。また例えば、第一の指示情報は、特定の指示であり、この特定の指示が存在する場合、ソースノードが対応するマルチキャストサービスデータの転送を要求することを示し、この特定の指示が存在しない場合、ソースノードが対応するマルチキャストサービスデータの転送を要求しないことを示す。
【0154】
ターゲットノードは、ソースノードに切り替え応答メッセージを送信し、前記切り替え応答メッセージには、マルチキャストサービス関連情報が運ばれている。そのうち、前記マルチキャストサービス関連情報は、以下の一つ又は複数を含む。
【0155】
マルチキャストサービス識別子であり、前記マルチキャストサービス識別子は、TMGIであってもよい。
【0156】
ターゲットノードがマルチキャストサービスデータ転送を行うことを承認することを指示する第二の指示情報であり、例えば、この第二の指示情報は、特定のIEであり、この特定のIEが存在する場合、ターゲットノードがマルチキャストサービスデータ転送を承認することを示し、ターゲットは、このIEにより提供されるGTP-Uシーケンス番号に基づいてデータ転送を行うことができ、この特定のIEが存在しない場合、ターゲットノードがマルチキャストサービスデータ転送を承認しないことを示す。
【0157】
ターゲットノードがデータ再送を行うか否かを指示する第一の再送指示情報であり、例えば、この第一の再送指示情報は、1ビット指示情報であり、この1ビット指示情報の取り値が「1」である場合、ターゲットノードがデータ再送を行うことを示し、このとき、ターゲットノードは、端末のC-RNTIによってマルチキャストサービスデータをスケジューリングする。この1ビット指示情報の取り値が「0」である場合、ターゲットノードがデータ再送を行わないことを示す。
【0158】
ターゲットノードがデータ再送を行うリソースを指示する第二の再送指示情報であり、例えば、MRBに対応する特定のフィールドを第一の値として設定し、端末がターゲットノードに切り替わった後にターゲットノードは、端末のC-RNTIによってマルチキャストサービスデータをスケジューリングすることができ、又は、第二の再送指示情報が一時的なマルチキャストデータスケジューリング情報(例えば一時的なG-RNTI)である場合、この指示が存在する場合、ターゲットノードがこの一時的なG-RNTIによってマルチキャストデータをスケジューリングすることを示す。
【0159】
データ再送を行うためのハイブリッド自動再送要求HARQプロセス情報であり、例えば、端末がターゲットノードに切り替わった後にターゲットノードは、特定のHARQプロセスによってマルチキャストデータを再送する。例えば、ターゲットノードは、HARQ process ID=1、2を使用してマルチキャストモードでマルチキャストサービスを伝送しており、この端末に対し、ターゲットノードがそれに特定のHARQ process ID=3を割り当て、端末のためにこのマルチキャストサービスデータを再送する。
【0160】
マルチキャストモードによってマルチキャストデータ伝送を行うための共通リソースの配置情報である。そのうち、前記共通リソースの配置情報は、ターゲットノードがマルチキャスト方式でこのマルチキャストサービスを送信する時のスケジューリング情報、例えばあるマルチキャストサービスに対応するスケジューリング情報G-RNTI(このG-RNTIが上記一時的なG-RNTIと異なる)であってもよい。
【0161】
ステップ3、ソースノードは、ターゲットノードに状態指示情報を送信し、前記状態指示情報は、N個のデータパケットのGTP-Uシーケンス番号とソースPDCPシーケンス番号とのマッピング関係を示すために用いられ、前記状態指示情報は、以下の情報の少なくとも一つを含む。
【0162】
ソースノードが端末をターゲットノードに切り替える時に前記ソースノードが最近送信したデータパケットのGTP-Uシーケンス番号とソースPDCPシーケンス番号であり、例えば、ソースノードが端末をターゲットノードに切り替える時にソースノードが最近送信したデータパケットは、GTP-U SN=3に対応するデータパケットであり、ソースノードがそれに割り当てるPDCP層番号は、PDCP SN=5である。
【0163】
ソースノードが端末をターゲットノードに切り替えると決定する時に前記ソースノードの一番目の送信待ちのデータパケットのGTP-Uシーケンス番号とソースPDCPシーケンス番号であり、例えば、ソースノードが端末をターゲットノードに切り替えると決定する時にソースノードの一番目の送信待ちのデータパケットは、GTP-U SN=3に対応するデータパケットであり、ソースノードがそれに割り当て、又はそれに割り当てようとするPDCP層番号は、PDCP SN=5である。
【0164】
切り替える前に端末により受信されていなかったデータパケットのGTP-Uシーケンス番号とソースPDCPシーケンス番号であり、ソースノードは、端末により送信されるPDCP状態レポートに基づいて、切り替える前に端末により受信されていなかったデータパケットのGTP-U SNとPDCP SNを決定することができる。
【0165】
そのうち、ソースノードが状態指示情報を開始するオケージョンは、ソースノードが端末に切り替え命令を送信すると決定する時、又はソースノードが端末に切り替え命令を送信する時、又はソースノードが端末に切り替え命令を送信した後であってもよく、ここで具体的に限定しない。
【0166】
ステップ3.1、ソースノードは、ターゲットノードにデータを転送する。例えば、ソースノードは、順番に(GTP-U SN)でターゲットノードにデータを転送し、前記データは、ソースノードでキャッシュされるデータ及び/又はコアネットワークノードから取得した新たなデータであってもよい。
【0167】
そのうち、ソースノードは、ターゲットノードにデータを転送する時にこのデータパケットのGTP-U SNとソースPDCP SNとのマッピング関係を提供し、そのうち、前記ソースPDCP SNは、ソースノードが前記データパケットのために割り当てるPDCPシーケンス番号である。
【0168】
そのうち、ソースノードは、端末が切り替わる時にソースノードの状態指示情報に対応するデータパケットから順番に送信する。又は、ソースノードは、端末が切り替わる時にソースノードの状態指示情報に対応する次のデータパケットから順番に送信する。
【0169】
追加的に、ソースノードが端末の受信状態情報を取得した場合、ソースノードは、端末により受信されていなかった一番目のデータから順番にデータを転送する。例えば、端末が切り替わる時にソースノードの次の送信待ちのGTP-U SN=6(このパケットがPDCP SN=6に対応するとする)のデータパケットである場合、ソースノードは、GTP-U SN=6/PDCP SN=6に従ってターゲットノードにデータを順番に転送し始める。ソースノードが、GTP-U SN=2/PDCP SN=2のパケットが受信されていなかった(他のデータパケットがいずれも受信されたとする)ことを取得した場合、ソースノードは、ターゲットノードにGTP-U SN=2/PDCP SN=2、GTP-U SN=6/PDCP SN=6であるデータパケットを順番に転送する。
【0170】
そのうち、ステップ3とステップ3.1は、独立した過程であってもよく、統合される過程であってもよい。
【0171】
ステップ4、ソースノードは、端末に切り替え命令メッセージを送信し、前記切り替え命令メッセージには、マルチキャストサービス関連情報が運ばれている。そのうち、前記マルチキャストサービス関連情報は、以下の内容の少なくとも一つを含む。
【0172】
マルチキャストサービス識別子であり、前記マルチキャストサービス識別子は、TMGIであってもよい。
【0173】
ターゲットノードがデータ再送を行うか否かを指示する第一の再送指示情報であり、例えば、この第一の再送指示情報は、1ビット指示情報であり、この1ビット指示情報の取り値が「1」である場合、ターゲットノードがデータ再送を行うことを示し、このとき、ターゲットノードは、端末のC-RNTIによってマルチキャストサービスデータをスケジューリングする。この1ビット指示情報の取り値が「0」である場合、ターゲットノードがデータ再送を行わないことを示す。
【0174】
ターゲットノードがデータ再送を行うリソースを指示する第二の再送指示情報であり、例えば、MRBに対応する特定のフィールドを第一の値として設定し、端末がターゲットノードに切り替わった後にターゲットノードは、端末のC-RNTIによってマルチキャストサービスデータをスケジューリングすることができ、又は、第二の再送指示情報が一時的なマルチキャストデータスケジューリング情報(例えば一時的なG-RNTI)である場合、この指示が存在する場合、ターゲットノードがこの一時的なG-RNTIによってマルチキャストデータをスケジューリングすることを示す。
【0175】
データ再送を行うためのハイブリッド自動再送要求HARQプロセス情報であり、例えば、端末がターゲットノードに切り替わった後にターゲットノードは、特定のHARQプロセスによってマルチキャストデータを再送する。例えば、ターゲットノードは、HARQ process ID=1、2を使用してマルチキャストモードでマルチキャストサービスを伝送しており、この端末に対し、ターゲットノードがそれに特定のHARQ process ID=3を割り当て、端末のためにこのマルチキャストサービスデータを再送する。
【0176】
マルチキャストモードによってマルチキャストデータ伝送を行うための共通リソースの配置情報であり、そのうち、前記共通リソースの配置情報は、ターゲットノードがマルチキャスト方式でこのマルチキャストサービスを送信する時のスケジューリング情報、例えばあるマルチキャストサービスに対応するスケジューリング情報G-RNTIであってもよい。
【0177】
ステップ5、端末は、ソースノードにより送信される切り替え命令メッセージを受信し、前記切り替え命令メッセージには、マルチキャストサービス関連情報が運ばれている。端末は、ターゲットノードとの接続確立過程を開始する。なお、端末の行為は、
前記切り替え命令メッセージにより指示されるマルチキャストサービスが前記ソースノードに対応する受信PDCPエンティティが変わらないことを維持することと、
前記切り替え命令メッセージにより指示されるマルチキャストサービスのマルチキャストモードに対応する受信無線リンク制御RLCエンティティを再確立することと、
端末側のデータパケットに対する受信状態を指示するための状態レポートのフィードバックをトリガーすることと、のうちの一つ又は複数をさらに含む。
【0178】
ステップ6、ターゲットノードがデータ再送を行い、前記データ再送のリソースは、端末専用スケジューリング(例えばC-RNTI)又は一時的なスケジューリング(例えば一時的なG-RNTI)によって無線リソースがスケジューリングされる。ターゲットノードは、ソースノードから取得したGTP-U SNとソースPDCP SNとのマッピング関係に基づいてデータ再送を行う。例えば、ソースノードにより指示されるそのうちの一対のGTP-U SN=5とソースPDCP SN=5、ソースノードがこのデータパケットに割り当てるPDCP SN=5である場合、ターゲットノードは、このPDCP SN=5を再使用してGTP-U SN=5のデータを再送する。他方、ソースノードが、一対のGTP-U SN=6とPDCP SN=Noneを指示し、ソースノードがこのデータパケットに対してPDCP SNを割り当てていない場合、ターゲットノードは、順番に番号を付ける必要があり、例えばPDCP SN=6である場合、ターゲットノードは、このPDCP SN=6を使用してGTP-U SN=6のデータを再送する。
【0179】
説明すべきこととして、端末は、2セットのプロトコルスタックを維持し、それぞれソースMRB(第一のプロトコルスタック)とターゲットMRB(第二のプロトコルスタック)に対応する。端末がデータ再送配置に基づいて受信したデータは、ソースMRBのプロトコルスタックに対応し、ターゲットセルの共通リソース配置に基づいて受信したデータは、ターゲットMRBのプロトコルスタックに対応する。(例えば、端末は、C-RNTI又は一時的なG-RNTI又はG-RNTIが特定のHARQプロセスによって伝送するデータを受信した時、このデータをソースMRBに対応するプロトコルスタックに引き渡し、端末は、G-RNTIによって公共HARQプロセスを介して伝送するデータを受信した時、このデータをターゲットMRBに対応するプロトコルスタックに引き渡す)。
【0180】
ステップ7、ターゲットノードは、データ転送を停止するようソースノードに指示する。例えば、ターゲットノードは、以下の情報に基づいてデータ転送を停止するようソースノードに指示するオケージョンを決定する。
【0181】
ターゲットノードのキャッシュデータ又は送信状態に基づき、例えば、ソースノードは、ターゲットノードにGTP-U SN=3、4、5、...であるデータパケットを転送し、ターゲットノードが、GTP-U SN=5に対応するデータパケットを受信しており、且つそのキャッシュにGTP-U SN=5であるデータパケットがある場合、データ転送を停止するようソースノードに指示する。又はターゲットノードが、GTP-U SN=5に対応するデータパケットを受信しており、且つそのキャッシュにGTP-U SN=6であるデータパケットがある場合、データ転送を停止するようソースノードに指示する。例えば、ソースノードは、ターゲットノードにGTP-U SN=3、4、5、...であるデータパケットを転送し、ターゲットノードが、GTP-U SN=5に対応するデータパケットを受信しており、且つターゲットノードがGTP-U SN=5であるデータパケットを最近送信した場合、データ転送を停止するようソースノードに指示する。又はターゲットノードが、GTP-U SN=5に対応するデータパケットを受信しており、且つそのターゲットノードの一番目の伝送待ちのデータが、GTP-U SN=6に対応するデータパケットである場合、データ転送を停止するようソースノードに指示する。
【0182】
選択的に、ステップ7は、ステップ8の前又は後であってもよい。
【0183】
又は、ソースノードは、タイマーを維持し、タイマーがタイムアウトした時、ターゲットノードからデータ転送停止の指示情報を受信していなかった場合、ソースノードは、データ転送を自動的に停止する。
【0184】
ステップ8、ターゲットノードは、ターゲットノードのデータ再送が終了することを指示する第三の指示情報を端末に送信する。端末が第三の指示情報を受信した後、端末の行為は、
前記切り替え命令メッセージにより指示されるマルチキャストサービスが前記ソースノードに対応する受信PDCPエンティティをリリースすることと、
前記切り替え命令メッセージにより指示されるマルチキャストサービスが前記ソースノードに対応する受信RLCエンティティをリリースすることと、
前記切り替え命令メッセージにより指示されるマルチキャストサービスが前記ターゲットノードに対応する受信PDCPエンティティが上位層にデータを順番に引き渡すことができることを指示することと、
前記切り替え命令メッセージにより指示されるマルチキャストサービスが前記ターゲットノードに対応する受信RLCエンティティが上位層にデータを順番に引き渡すことができることを指示することと、のうちの一つ又は複数をさらに含む。
【0185】
説明すべきこととして、前記ソースノードに対応する受信PDCPエンティティ、RLCエンティティは、端末がソースノード時にソースノードがマルチキャスト方式で送信するデータを受信する時に使用するプロトコルスタックエンティティであり、切り替えた後、端末は、前記プロトコルスタックエンティティを使用してターゲットノードにより送信される再送データを受信する。端末は、ターゲットノードにより送信されるデータ再送終了指示を受信すると、前記プロトコルスタックエンティティのデータを上位層に直ちに引き渡す(例えばPDCP、RLCエンティティをリリースする)ようにしてもよく、前記プロトコルスタックエンティティにより維持されるタイマーがタイムアウトした後に前記プロトコルスタックエンティティのデータを上位層に引き渡してもよい。
【0186】
説明すべきこととして、前記ターゲットノードに対応する受信PDCPエンティティ、RLCエンティティは、端末がターゲットノード時にターゲットノードがマルチキャスト方式で送信するデータを受信する時に使用するプロトコルスタックエンティティである。
【0187】
追加的に、ネットワーク側がUEのために一時的なG-RNTIを配置した場合、UEは、この一時的なG-RNTIのモニタリングを停止する。
【0188】
理解できるように、ネットワーク側がUEのために一時的なスケジューリングリソース(例えば一時的なG-RNTI)を配置した場合、端末は、ターゲットノードにより送信されるデータ再送終了指示を受信すると、ターゲットノードが後続には、この一時的なスケジューリングリソースを使用して再送データを伝送しない可能性があると理解できるため、端末は、前記一時的なスケジューリングリソースのモニタリングを停止し、又は端末が、第一のプロトコルスタックデータを上位層に引き渡すと決定し、又は引き渡し始める時、前記一時的なスケジューリングリソースのモニタリングを停止することができる。
【0189】
図5に示すように、本出願の実施例は、ターゲットノードに用いられるデータ再送装置500をさらに提供する。このデータ再送装置500は、
ソースノードにより送信されるN個のデータパケットのGTP-Uシーケンス番号とソースノードが前記N個のデータパケットのためにそれぞれ割り当てるソースPDCPシーケンス番号とのマッピング関係を取得するための関係取得モジュール501であって、Nは、1以上の整数である関係取得モジュール501と、
前記マッピング関係に基づき、データ再送を行うためのデータ再送モジュール502とを含む。
【0190】
本出願の少なくとも一つの選択的な実施例として、前記装置は、
前記端末がソースノードにより送信されるデータパケットに対する受信状態指示情報を取得するための情報取得モジュールをさらに含み、前記受信状態指示情報は、少なくとも一つの第一のデータパケットのソースPDCPシーケンス番号を指示するために用いられ、前記第一のデータパケットは、ノード切り替えを行う前に端末により受信されていなかったデータパケットであり、
前記データ再送モジュールは、
前記少なくとも一つの第一のデータパケットのソースPDCPシーケンス番号及び前記マッピング関係に基づき、データ伝送を行うための第一のデータ再送サブモジュールを含む。
【0191】
本出願の少なくとも一つの選択的な実施例として、前記第一のデータ再送サブモジュールは、
前記マッピング関係に基づき、前記少なくとも一つの第一のデータパケットのうちのPDCPシーケンス番号が最小である第一のデータパケットからデータ再送を行うための第一のデータ再送ユニットを含む。
【0192】
本出願の少なくとも一つの選択的な実施例として、前記関係取得モジュールは、
前記ソースノードにより送信される状態指示情報を受信するための関係取得サブモジュールを含み、前記状態指示情報は、
ソースノードが端末をターゲットノードに切り替える時に前記ソースノードが最近送信したデータパケットのGTP-Uシーケンス番号とソースPDCPシーケンス番号と、
ソースノードが端末をターゲットノードに切り替えると決定する時に前記ソースノードの一番目の送信待ちのデータパケットのGTP-Uシーケンス番号とソースPDCPシーケンス番号と、
切り替える前に端末により受信されていなかったデータパケットのGTP-Uシーケンス番号とソースPDCPシーケンス番号と、のうちの少なくとも一つの情報を含む。
【0193】
本出願の少なくとも一つの選択的な実施例として、前記装置は、
前記ソースノードがN個のデータパケットのGTP-Uシーケンス番号の順に転送するデータパケットを受信するためのデータ受信モジュールをさらに含む。
【0194】
本出願の少なくとも一つの選択的な実施例として、前記データ受信モジュールは、
前記ソースノードが第二のデータパケットからGTP-Uシーケンス番号の順に転送するデータパケットを受信するためのデータ受信サブモジュールを含み、
そのうち、前記第二のデータパケットは、端末がターゲットノードに切り替わる時に前記ソースノードが最近送信したデータパケットの次のデータパケットであり、
又は、前記第二のデータパケットは、端末がターゲットノードに切り替わる時に前記ソースノードの一番目の送信待ちのデータパケットであり、
又は、前記第二のデータパケットは、切り替わる前に前記端末により受信されていなかった一番目のデータパケットである。
【0195】
本出願の少なくとも一つの選択的な実施例として、前記データ再送モジュールは、
前記マッピング関係に基づき、前記端末がターゲットノードに切り替わる時に前記ソースノードが最近送信したデータパケットの次のデータパケットから順番にデータ再送を行い、
又は、前記マッピング関係に基づき、前記端末がターゲットノードに切り替わる時に前記ソースノードの一番目の送信待ちのデータパケットから順番にデータ再送を行うための第二のデータ再送サブモジュールを含む。
【0196】
本出願の少なくとも一つの選択的な実施例として、前記装置は、
前記ソースノードにより送信される切り替え要求メッセージを受信するための要求受信モジュールであって、前記切り替え要求メッセージには、マルチキャストサービス識別子と、ソースノードがマルチキャストサービスデータの転送を要求することを指示する第一の指示情報とのうちの少なくとも一つが運ばれている要求受信モジュールと、
前記ソースノードに切り替え応答メッセージを送信するための応答送信モジュールとをさらに含み、前記切り替え応答メッセージには、
マルチキャストサービス識別子と、
ターゲットノードがマルチキャストサービスデータ転送を行うことを承認することを指示する第二の指示情報と、
ターゲットノードがデータ再送を行うか否かを指示する第一の再送指示情報と、
ターゲットノードがデータ再送を行うリソースを指示する第二の再送指示情報と、
データ再送を行うためのハイブリッド自動再送要求HARQプロセス情報と、
マルチキャストモードによってマルチキャストデータ伝送を行うための共通リソースの配置情報と、のうちの少なくとも一つの情報が運ばれている。
【0197】
本出願の少なくとも一つの選択的な実施例として、前記装置は、
前記ソースノードにより送信される切り替え命令メッセージを受信した端末との接続を確立するための第二の接続モジュールをさらに含み、前記切り替え命令メッセージは、
マルチキャストサービス識別子と、
ターゲットノードがデータ再送を行うか否かを指示する第一の再送指示情報と、
ターゲットノードがデータ再送を行うリソースを指示する第二の再送指示情報と、
データ再送を行うためのハイブリッド自動再送要求HARQプロセス情報と、
マルチキャストモードによってマルチキャストデータ伝送を行うための共通リソースの配置情報と、のうちの少なくとも一つの情報を運んでいる。
【0198】
本出願の少なくとも一つの選択的な実施例として、前記装置は、
前記ターゲットノードのキャッシュデータ状態に基づき、前記ソースノードにデータ転送停止指示を送信するための指示送信モジュールをさらに含む。
【0199】
本出願の少なくとも一つの選択的な実施例として、前記装置は、
ターゲットノードのデータ再送が終了することを指示するための第三の指示情報を端末に送信するための第三の送信モジュールをさらに含む。
【0200】
本出願の実施例によるデータ再送装置は、
図1の方法の実施例においてデータ再送装置によって実現された各プロセスを実現することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0201】
本出願の実施例では、端末がマルチキャストセルからマルチキャストセルに切り替わる過程で、ターゲットノードは、データパケットのGTP-Uシーケンス番号とソースPDCPシーケンス番号とのマッピング関係に基づいてデータ再送を行い、端末が切り替え中で紛失するデータ量を減らして、マルチキャストサービスのサービス需要をさらに満たすことによって、端末が切り替え中で発生したデータの紛失という問題を解決することができる。
【0202】
選択的に、本出願の実施例は、通信機器をさらに提供する。この通信機器は、ターゲットノードであり、プロセッサと、メモリと、メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、このプログラム又は命令がプロセッサによって実行される時、上記データ再送方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0203】
図6に示すように、本出願の実施例は、ソースノードに用いられるデータ再送装置600をさらに提供する。このデータ再送装置600は、
ターゲットノードにN個のデータパケットのGTP-Uシーケンス番号とソースノードが前記N個のデータパケットのためにそれぞれ割り当てるソースPDCPシーケンス番号
とを送信するための関係送信モジュール601を含み、Nは、1以上の整数である。
【0204】
本出願の少なくとも一つの選択的な実施例として、前記関係送信モジュールは、
ターゲットノードに状態指示情報を送信するための関係送信サブモジュールを含み、前記状態指示情報は、
ソースノードが端末をターゲットノードに切り替える時に前記ソースノードが最近送信したデータパケットのGTP-Uシーケンス番号とソースPDCPシーケンス番号と、
ソースノードが端末をターゲットノードに切り替えると決定する時に前記ソースノードの一番目の送信待ちのデータパケットのGTP-Uシーケンス番号とソースPDCPシーケンス番号と、
切り替える前に端末により受信されていなかったデータパケットのGTP-Uシーケンス番号とソースPDCPシーケンス番号と、のうちの少なくとも一つの情報を含む。
【0205】
本出願の少なくとも一つの選択的な実施例として、前記装置は、
N個のデータパケットのGTP-Uシーケンス番号の順に前記ターゲットノードにデータパケットを転送するためのデータ転送モジュールをさらに含む。
【0206】
本出願の少なくとも一つの選択的な実施例として、前記データ転送モジュールは、
第二のデータパケットからGTP-Uシーケンス番号の順に前記ターゲットノードにデータパケットを転送するためのデータ転送サブモジュールを含み、
そのうち、前記第二のデータパケットは、端末がターゲットノードに切り替わる時に前記ソースノードが最近送信したデータパケットの次のデータパケットであり、
又は、前記第二のデータパケットは、端末がターゲットノードに切り替わる時に前記ソースノードの一番目の送信待ちのデータパケットであり、
又は、前記第二のデータパケットは、切り替わる前に前記端末により受信されていなかった一番目のデータパケットである。
【0207】
本出願の少なくとも一つの選択的な実施例として、前記装置は、
前記ターゲットノードに切り替え要求メッセージを送信するための要求送信モジュールであって、前記切り替え要求メッセージには、マルチキャストサービス識別子と、ソースノードがマルチキャストサービスデータの転送を要求することを指示する第一の指示情報とのうちの少なくとも一つが運ばれている要求送信モジュールと、
前記ターゲットノードにより送信される切り替え応答メッセージを受信するための応答受信モジュールとをさらに含み、前記切り替え応答メッセージには、
マルチキャストサービス識別子と、
ターゲットノードがマルチキャストサービスデータ転送を行うことを承認することを指示する第二の指示情報と、
ターゲットノードがデータ再送を行うか否かを指示する第一の再送指示情報と、
ターゲットノードがデータ再送を行うリソースを指示する第二の再送指示情報と、
データ再送を行うためのハイブリッド自動再送要求HARQプロセス情報と、
マルチキャストモードによってマルチキャストデータ伝送を行うための共通リソースの配置情報と、のうちの少なくとも一つの情報が運ばれている。
【0208】
本出願の少なくとも一つの選択的な実施例として、前記装置は、
端末に切り替え命令メッセージを送信するための命令送信モジュールをさらに含み、前記切り替え命令メッセージは、
マルチキャストサービス識別子と、
ターゲットノードがデータ再送を行うか否かを指示する第一の再送指示情報と、
ターゲットノードがデータ再送を行うリソースを指示する第二の再送指示情報と、
データ再送を行うためのハイブリッド自動再送要求HARQプロセス情報と、
マルチキャストモードによってマルチキャストデータ伝送を行うための共通リソースの配置情報と、のうちの少なくとも一つの情報を運んでいる。
【0209】
本出願の少なくとも一つの選択的な実施例として、前記装置は、停止モジュールをさらに含み、前記停止モジュールは、
前記ターゲットノードにより送信されるデータ転送停止指示を受信し、データパケット転送を停止するために用いられ、
又は、第一のタイマーがタイムアウトし、前記ソースノードが、前記ターゲットノードにより送信されるデータ転送停止指示を受信していない時、データパケット転送を停止するために用いられる。
【0210】
本出願の実施例によるデータ再送装置は、
図2の方法の実施例においてデータ再送装置によって実現された各プロセスを実現することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0211】
本出願の実施例では、端末がマルチキャストセルからマルチキャストセルに切り替わる過程で、ターゲットノードは、データパケットのGTP-Uシーケンス番号とソースPDCPシーケンス番号とのマッピング関係に基づいてデータ再送を行い、端末が切り替え中で紛失するデータ量を減らして、マルチキャストサービスのサービス需要をさらに満たすことによって、端末が切り替え中で発生したデータの紛失という問題を解決することができる。
【0212】
選択的に、本出願の実施例は、通信機器をさらに提供する。この通信機器は、ソースノードであり、プロセッサと、メモリと、メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、このプログラム又は命令がプロセッサによって実行される時、上記データ再送方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0213】
図7に示すように、本出願の実施例は、端末に用いられるデータ再送装置700をさらに提供する。このデータ再送装置700は、
前記端末がターゲットノードに切り替わった後、前記ターゲットノードがデータパケットのGTP-Uシーケンス番号とソースPDCPシーケンス番号とのマッピング関係に基づいて再送するデータパケットを受信するための再送受信モジュール701を含み、
そのうち、前記データパケットのソースPDCPシーケンス番号は、ソースノードが前記データパケットのために割り当てるPDCPシーケンス番号である。
【0214】
本出願の少なくとも一つの選択的な実施例として、前記再送受信モジュールは、
ソースノードの第一のプロトコルスタックに基づき、前記ターゲットノードにより再送されるデータパケットを受信するための第一のサブモジュールを含む。
【0215】
本出願の少なくとも一つの選択的な実施例として、前記再送受信モジュールは、
端末専用リソース又は一時的なスケジューリングリソースに基づき、前記ターゲットノードにより再送されるデータパケットを受信するための再送受信サブモジュールを含む。
【0216】
本出願の少なくとも一つの選択的な実施例として、前記装置は、
ソースノードにより送信される切り替え命令メッセージを受信するための命令受信モジュールと、
前記切り替え命令メッセージに基づいて前記ターゲットノードとの接続を確立するための第一の接続モジュールとをさらに含み、そのうち、切り替え命令メッセージは、
マルチキャストサービス識別子と、
ターゲットノードがデータ再送を行うか否かを指示する第一の再送指示情報と、
ターゲットノードがデータ再送を行うリソースを指示する第二の再送指示情報と、
データ再送を行うためのハイブリッド自動再送要求HARQプロセス情報と、
マルチキャストモードによってマルチキャストデータ伝送を行うための共通リソースの配置情報と、のうちの少なくとも一つの情報を運んでいる。
【0217】
本出願の少なくとも一つの選択的な実施例として、前記装置は、
前記切り替え命令メッセージにより指示されるマルチキャストサービスが前記ソースノードに対応する受信PDCPエンティティが変わらないことを維持するための第一の保持モジュールと、
前記切り替え命令メッセージにより指示されるマルチキャストサービスのマルチキャストモードに対応する受信無線リンク制御RLCエンティティを再確立するための第一の再確立モジュールと、
端末側のデータパケットに対する受信状態を指示するための状態レポートのフィードバックをトリガーするための第一のフィードバックモジュールと、のうちの少なくとも一つのモジュールをさらに含む。
【0218】
本出願の少なくとも一つの選択的な実施例として、前記装置は、
前記ターゲットノードにより送信される第三の指示情報を受信するための停止指示受信モジュールをさらに含み、前記第三の指示情報は、ターゲットノードのデータ再送が終了することを指示するために用いられる。
【0219】
本出願の少なくとも一つの選択的な実施例として、前記装置は、
ターゲットノードの第二のプロトコルスタックに基づき、前記ターゲットノードにより送信されるマルチキャストサービスのデータを受信するための第四の受信モジュールをさらに含む。
【0220】
本出願の少なくとも一つの選択的な実施例として、前記装置は、
前記切り替え命令メッセージにより指示されるマルチキャストサービスが前記ソースノードに対応する受信PDCPエンティティをリリースするための第一のリリースモジュールと、
前記切り替え命令メッセージにより指示されるマルチキャストサービスが前記ソースノードに対応する受信RLCエンティティをリリースするための第二のリリースモジュールと、
前記切り替え命令メッセージにより指示されるマルチキャストサービスが前記ターゲットノードに対応する受信PDCPエンティティが上位層にデータを順番に引き渡すことができることを指示するための第一の指示モジュールと、
前記切り替え命令メッセージにより指示されるマルチキャストサービスが前記ターゲットノードに対応する受信RLCエンティティが上位層にデータを順番に引き渡すことができることを指示するための第二の指示モジュールと、のうちの少なくとも一つのモジュールをさらに含む。
【0221】
本出願の実施例によるデータ再送装置は、
図3の方法の実施例においてデータ再送装置によって実現された各プロセスを実現することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない
本出願の実施例では、端末がマルチキャストセルからマルチキャストセルに切り替わる過程で、ターゲットノードは、データパケットのGTP-Uシーケンス番号とソースPDCPシーケンス番号とのマッピング関係に基づいてデータ再送を行い、端末が切り替え中で紛失するデータ量を減らして、マルチキャストサービスのサービス需要をさらに満たすことによって、端末が切り替え中で発生したデータの紛失という問題を解決することができる。
【0222】
選択的に、本出願の実施例は、通信機器をさらに提供する。この通信機器は、端末であり、プロセッサと、メモリと、メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、このプログラム又は命令がプロセッサによって実行される時、上記データ再送方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0223】
本出願の実施例におけるデータ再送装置は、装置であってもよく、端末における部品、集積回路、又はチップであってもよい。この装置は、移動電子機器であってもよく、非移動電子機器であってもよい。例示的には、移動電子機器は、携帯電話、タブレットパソコン、ノートパソコン、パームトップコンピュータ、車載電子機器、ウェアラブルデバイス、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer、UMPC)、ネットブック又はパーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant、PDA)などであってもよく、非移動電子機器は、サーバ、ネットワーク付属メモリ(Network Attached Storage、NAS)、パーソナルコンピュータ(personal computer、PC)、テレビ(television、TV)、現金自動預け払い機又はセルフヘルプ機などであってもよい。本出願の実施例は、具体的に限定しない。
【0224】
本出願の実施例におけるデータ再送装置は、オペレーティングシステムを有する装置であってもよい。このオペレーティングシステムは、アンドロイド(Android(登録商標))オペレーティングシステムであってもよく、iosオペレーティングシステムであってもよく、他の可能なオペレーティングシステムであってもよい。本出願の実施例は、具体的に限定しない。
【0225】
図8は、本出願の一実施例のネットワーク側機器(ターゲットノード又はソースノード)の構造図であり、上記の情報受信方法の詳細を実現し、且つ同じ効果を達することができる。
図8に示すように、ネットワーク側機器1300は、プロセッサ1301と、送受信機1302と、メモリ1303と、バスインターフェースとを含み、そのうち、
プロセッサ1301は、メモリ1303におけるプログラムを読み取り、
ソースノードにより送信されるN個のデータパケットのGTP-Uシーケンス番号とソースノードが前記N個のデータパケットのためにそれぞれ割り当てるソースPDCPシーケンス番号とのマッピング関係を取得し、Nは、1以上の整数である過程、
前記マッピング関係に基づき、データ再送を行う過程、を実行するために用いられる。
【0226】
又は、プロセッサ1301は、メモリ1303におけるプログラムを読み取り、
ターゲットノードにN個のデータパケットのGTP-Uシーケンス番号とソースノードが前記N個のデータパケットのためにそれぞれ割り当てるソースPDCPシーケンス番号とのマッピング関係を送信する過程を実行するために用いられ、Nは、1以上の整数である。
【0227】
本出願の実施例では、端末がマルチキャストセルからマルチキャストセルに切り替わる過程で、ターゲットノードは、データパケットのGTP-Uシーケンス番号とソースPDCPシーケンス番号とのマッピング関係に基づいてデータ再送を行い、端末が切り替え中で紛失するデータ量を減らして、マルチキャストサービスのサービス需要をさらに満たすことによって、端末が切り替え中で発生したデータの紛失という問題を解決することができる。
【0228】
図8では、バスアーキテクチャは、任意の数の相互接続されたバスとブリッジとを含んでもよく、具体的には、プロセッサ1301によって代表される一つ又は複数のプロセッサとメモリ1303によって代表されるメモリの各種の回路でリンクされてもよい。バスアーキテクチャは、周辺機器、電圧レギュレータとパワー管理回路などのような各種の他の回路をリンクしてもよい。これらは、全て当分野でよく知っているものであるため、本明細書において、それをさらに記述しない。バスインターフェースは、インターフェースを提供する。送受信機1302は、複数の素子であってもよく、即ち、送信機と受信機とを含み、伝送媒体で各種の他の装置と通信するためのユニットを提供する。
【0229】
図9は、本出願の各実施例を実現するための電子機器のハードウェア構造の概略図である。
【0230】
この電子機器900は、無線周波数ユニット901、ネットワークモジュール902、オーディオ出力ユニット903、入力ユニット904、センサ905、表示ユニット906、ユーザ入力ユニット907、インターフェースユニット908、メモリ909、及びプロセッサ910などの部品を含むが、それらに限らない。
【0231】
当業者が理解できるように、電子機器900は、各部品に電力を供給する電源(例えば電池)をさらに含んでもよく、電源は、電源管理システムによってプロセッサ910にロジック的に接続されてもよく、それにより、電源管理システムによって充放電管理及び消費電力管理などの機能を実現することができる。
図9に示す電子機器構造は、電子機器に対する限定を構成しない。電子機器は、図示された部品の数よりも多く又は少ない部品、又はいくつかの部品の組み合わせ、又は異なる部品の配置を含んでもよく、ここでこれ以上説明しない。
【0232】
そのうち、無線周波数ユニット901は、前記端末がターゲットノードに切り替わった後、前記ターゲットノードがデータパケットのGTP-Uシーケンス番号とソースPDCPシーケンス番号とのマッピング関係に基づいて再送するデータパケットを受信するために用いられ、
そのうち、前記データパケットのソースPDCPシーケンス番号は、ソースノードが前記データパケットのために割り当てるPDCPシーケンス番号である。
【0233】
本出願の実施例では、端末がマルチキャストセルからマルチキャストセルに切り替わる過程で、ターゲットノードは、データパケットのGTP-Uシーケンス番号とソースPDCPシーケンス番号とのマッピング関係に基づいてデータ再送を行い、端末が切り替え中で紛失するデータ量を減らして、マルチキャストサービスのサービス需要をさらに満たすことによって、端末が切り替え中で発生したデータの紛失という問題を解決することができる。
【0234】
理解すべきこととして、本出願の実施例では、無線周波数ユニット901は、情報の送受信又は通話における信号の送受信に用いられてもよい。具体的には、基地局からの下りリンクのデータを受信してから、プロセッサ910に処理させ、また、上りリンクのデータを基地局に送信する。一般的には、無線周波数ユニット901は、アンテナ、少なくとも一つの増幅器、送受信機、カプラ、低雑音増幅器、デュプレクサなどを含むが、それらに限らない。なお、無線周波数ユニット901は、無線通信システムやネットワークを介して他の機器との通信を行ってもよい。
【0235】
電子機器は、ネットワークモジュール902によってユーザに無線のブロードバンドインターネットアクセスを提供し、例えば、ユーザへの電子メールの送受信、ウェブページの閲覧とストリーミングメディアへのアクセスなどを支援する。
【0236】
オーディオ出力ユニット903は、無線周波数ユニット901又はネットワークモジュール902によって受信された又はメモリ909に記憶されたオーディオデータをオーディオ信号に変換して、音声として出力することができる。そして、オーディオ出力ユニット903は、電子機器900によって実行された特定の機能に関連するオーディオ出力(例えば、呼び信号受信音、メッセージ着信音など)をさらに提供することができる。オーディオ出力ユニット903は、スピーカ、ブザー及び受話器などを含む。
【0237】
入力ユニット904は、オーディオ又はビデオ信号を受信するために用いられる。入力ユニット904は、グラフィックスプロセッサ(Graphics Processing Unit、GPU)9041とマイクロホン9042とを含んでもよく、グラフィックスプロセッサ9041は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードにおいて画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)によって得られた静止画像又はビデオの画像データを処理する。処理された画像フレームは、表示ユニット906上に表示されてもよい。グラフィックスプロセッサ9041によって処理された画像フレームは、メモリ909(又は他の記憶媒体)に記憶されてもよく、又は無線周波数ユニット901又はネットワークモジュール902によって送信されてもよい。マイクロホン9042は、音声を受信することができるとともに、このような音声をオーディオデータとして処理することができる。処理されたオーディオデータは、電話の通話モードにおいて、無線周波数ユニット901を介して移動通信基地局に送信することが可能なフォーマットに変換して出力されてもよい。
【0238】
電子機器900は、少なくとも一つのセンサ905、例えば光センサ、モーションセンサ及び他のセンサをさらに含む。具体的には、光センサは、環境光センサ及び接近センサを含み、そのうち、環境光センサは、環境光の明暗に応じて、表示パネル9061の輝度を調整し、接近センサは、電子機器900が耳元に移動した時、表示パネル9061及び/又はバックライトをオフにすることができる。モーションセンサの一種として、加速度計センサは、各方向(一般的には、三軸)での加速度の大きさを検出することができ、静止時、重力の大きさ及び方向を検出することができ、電子機器姿勢(例えば縦横スクリーン切り替え、関連ゲーム、磁力計姿勢キャリブレーション)の識別、振動識別関連機能(例えば歩数計、タップ)などに用いられてもよい。センサ905は、指紋センサ、圧力センサ、虹彩センサ、分子センサ、ジャイロ、気圧計、湿度計、温度計、赤外線センサなどをさらに含んでもよく、ここでこれ以上説明しない。
【0239】
表示ユニット906は、ユーザによって入力された情報又はユーザに提供される情報を表示するために用いられる。表示ユニット906は、表示パネル9061を含んでもよく、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display、LCD)、有機発光ダイオード(Organic Light-Emitting Diode、OLED)などの形式で表示パネル9061が配置されてもよい。
【0240】
ユーザ入力ユニット907は、入力された数字又はキャラクタ情報の受信、及び電子機器のユーザによる設置及び機能制御に関するキー信号入力の発生に用いられてもよい。具体的には、ユーザ入力ユニット907は、タッチパネル9071及び他の入力機器9072を含む。タッチパネル9071は、タッチスクリーンとも呼ばれ、その上又は付近でのユーザによるタッチ操作(例えばユーザが指、タッチペンなどの任意の適切な物体又は付属品を使用してタッチパネル9071上又はタッチパネル9071付近で行う操作)を収集することができる。タッチパネル9071は、タッチ検出装置とタッチコントローラという二つの部分を含んでもよい。そのうち、タッチ検出装置は、ユーザによるタッチ方位を検出し、タッチ操作による信号を検出し、信号をタッチコントローラに伝送する。タッチコントローラは、タッチ検出装置からタッチ情報を受信し、それをタッチポイント座標に変換してから、プロセッサ910に送信し、プロセッサ910から送信されてきた命令を受信して実行する。なお、抵抗式、静電容量式、赤外線及び表面音波などの様々なタイプを採用してタッチパネル9071を実現してもよい。タッチパネル9071以外、ユーザ入力ユニット907は、他の入力機器9072をさらに含んでもよい。具体的には、他の入力機器9072は、物理的なキーボード、機能キー(例えば、ボリューム制御ボタン、スイッチボタンなど)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限らなく、ここでこれ以上説明しない。
【0241】
更に、タッチパネル9071は、表示パネル9061上に覆われてもよい。タッチパネル9071は、その上又は付近でのユーザによるタッチ操作を検出すると、プロセッサ910に伝送して、タッチイベントのタイプを特定し、その後、プロセッサ910は、タッチイベントのタイプに応じて表示パネル9061上で該当する視覚出力を提供する。
図9において、タッチパネル9071と表示パネル9061は、二つの独立した部品として電子機器の入力と出力機能を実現するものであるが、いくつかの実施例において、タッチパネル9071と表示パネル9061とを統合して電子機器の入力と出力機能を実現してもよい。具体的には、ここで限定しない。
【0242】
インターフェースユニット908は、外部装置と電子機器900との接続のためのインターフェースである。例えば、外部装置は、有線又は無線ヘッドフォンポート、外部電源(又は電池充電器)ポート、有線又は無線データポート、メモリカードポート、識別モジュールを有する装置への接続用のポート、オーディオ入力/出力(I/O)ポート、ビデオI/Oポート、イヤホンポートなどを含んでもよい。インターフェースユニット908は、外部装置からの入力(例えば、データ情報、電力など)を受信するとともに、受信した入力を電子機器900内の一つ又は複数の素子に伝送するために用いられてもよく、又は電子機器900と外部装置との間でデータを伝送するために用いられてもよい。
【0243】
メモリ909は、ソフトウェアプログラム及び様々なデータを記憶するために用いられてもよい。メモリ909は、主にプログラム記憶領域及びデータ記憶領域を含んでもよい。そのうち、プログラム記憶領域は、オペレーティングシステム、少なくとも一つの機能に必要なアプリケーションプログラム(例えば、音声再生機能、画像再生機能など)などを記憶することができ、データ記憶領域は、携帯電話の使用によって作成されるデータ(例えば、オーディオデータ、電話帳など)などを記憶することができる。なお、メモリ909は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非揮発性メモリ、例えば少なくとも一つの磁気ディスクメモリデバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の非揮発性ソリッドステートメモリデバイスをさらに含んでもよい。
【0244】
プロセッサ910は、電子機器の制御センターであり、様々なインターフェースと線路によって電子機器全体の各部分に接続され、メモリ909に記憶されたソフトウェアプログラム及び/又はモジュールを運行又は実行すること、及びメモリ909に記憶されたデータを呼び出し、電子機器の様々な機能を実行し、データを処理することにより、電子機器全体をモニタリングする。プロセッサ910は、一つ又は複数の処理ユニットを含んでもよく、好ましくは、プロセッサ910は、アプリケーションプロセッサとモデムプロセッサを統合してもよい。そのうち、アプリケーションプロセッサは、主にオペレーティングシステム、ユーザインターフェース及びアプリケーションプログラムなどを処理するためのものであり、モデムプロセッサは、主に無線通信を処理するためのものである。理解できるように、上記モデムプロセッサは、プロセッサ910に統合されなくてもよい。
【0245】
電子機器900は、各部品に電力を供給する電源(例えば電池)をさらに含んでもよく、好ましくは、電源は、電源管理システムによってプロセッサ910にロジック的に接続されてもよく、それにより、電源管理システムによって充放電管理及び消費電力管理などの機能を実現することができる。
【0246】
また、電子機器900は、いくつかの示されていない機能モジュールを含む。ここでこれ以上説明しない。
【0247】
本出願の実施例は、可読記憶媒体をさらに提供する。前記可読記憶媒体には、プログラム又は命令が記憶されており、このプログラム又は命令がプロセッサによって実行される時、上記データ再送方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0248】
そのうち、前記プロセッサは、上記実施例に記載の電子機器におけるプロセッサである。前記可読記憶媒体は、コンピュータ可読記憶媒体、例えばコンピュータリードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク又は光ディスクなどを含む。
【0249】
本出願の実施例は、チップをさらに提供した。前記チップは、プロセッサと、通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、上記データ再送方法の実施例の各プロセスを実現するために用いられ、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0250】
理解すべきこととして、本出願の実施例に言及するチップは、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップなどと呼ばれてもよい。
【0251】
本出願の実施例は、電子機器をさらに提供した。前記電子機器は、上記データ再送方法の実施例の各プロセスを実行するように構成され、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0252】
本出願の実施例は、データ再送装置をさらに提供した。前記データ再送装置は、上記データ再送方法の実施例の各プロセスを実行するように構成され、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0253】
本出願の実施例は、コンピュータプログラム製品をさらに提供した。前記コンピュータプログラム製品は、少なくとも一つのプロセッサによって上記データ再送方法の実施例の各プロセスが実行され、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0254】
説明すべきこととして、本明細書では、「含む」、「包含」という用語又はその他の任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであり、それにより、一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確にリストアップされていない他の要素も含み、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素も含む。それ以上の制限がない場合に、「……を1つ含む」という文章で限定された要素について、この要素を含むプロセス、方法、物品又は装置には他の同じ要素も存在することが排除されるものではない。なお、指摘すべきこととして、本出願の実施の形態における方法と装置の範囲は、示され、又は検討される順序で機能を実行することに限らず、関わる機能に基づいて基本的に同時である方式、又は逆の順序で機能を実行することを含んでもよく、例えば、記述されたものとは異なる手順で、記述された方法を実行することができ、且つ様々なステップを追加し、省略し、又は組み合わせてもよい。また、いくつかの例を参照して記述された特徴は、他の例で組み合わせられることができる。
【0255】
以上の実施の形態の記述によって、当業者であればはっきりと分かるように、上記実施例の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームの形態によって実現されてもよい。無論、ハードウェアによっても実現されるが、多くの場合、前者は、好適な実施の形態である。このような理解を踏まえて、本出願の技術案は、実質には又は従来の技術に寄与した部分がソフトウェア製品の形式によって表われてもよい。このコンピュータソフトウェア製品は、一つの記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、一台の端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器などであってもよい)に本出願の各実施例に記載の方法を実行するための若干の命令を含む。
【0256】
以上は、図面を結び付けながら、本出願の実施例を記述したが、本出願は、上記した具体的な実施の形態に限らない。上記した具体的な実施の形態は、例示的なものに過ぎず、制限性のあるものではない。当業者は、本出願の示唆を基にして、本出願の趣旨や請求項が保護する範囲から逸脱しない限り、多くの形式を行うこともでき、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【0257】
上記は、本出願の具体的な実施の形態に過ぎないが、本出願の保護範囲は、これに限定されない。いかなる当業者は、本出願に掲示される技術範囲内、容易に想到できる変形又は置き換えは、いずれも本出願の保護範囲内に含まれるべきである。そのため、本出願の保護範囲は、請求項の保護範囲を基準とすべきである。