IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 沖電気工業株式会社の特許一覧

特許7392327情報処理装置、情報処理方法、プログラム、情報提供装置および情報処理システム
<>
  • 特許-情報処理装置、情報処理方法、プログラム、情報提供装置および情報処理システム 図1
  • 特許-情報処理装置、情報処理方法、プログラム、情報提供装置および情報処理システム 図2
  • 特許-情報処理装置、情報処理方法、プログラム、情報提供装置および情報処理システム 図3
  • 特許-情報処理装置、情報処理方法、プログラム、情報提供装置および情報処理システム 図4
  • 特許-情報処理装置、情報処理方法、プログラム、情報提供装置および情報処理システム 図5
  • 特許-情報処理装置、情報処理方法、プログラム、情報提供装置および情報処理システム 図6
  • 特許-情報処理装置、情報処理方法、プログラム、情報提供装置および情報処理システム 図7
  • 特許-情報処理装置、情報処理方法、プログラム、情報提供装置および情報処理システム 図8
  • 特許-情報処理装置、情報処理方法、プログラム、情報提供装置および情報処理システム 図9
  • 特許-情報処理装置、情報処理方法、プログラム、情報提供装置および情報処理システム 図10
  • 特許-情報処理装置、情報処理方法、プログラム、情報提供装置および情報処理システム 図11
  • 特許-情報処理装置、情報処理方法、プログラム、情報提供装置および情報処理システム 図12
  • 特許-情報処理装置、情報処理方法、プログラム、情報提供装置および情報処理システム 図13
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-28
(45)【発行日】2023-12-06
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、プログラム、情報提供装置および情報処理システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/30 20120101AFI20231129BHJP
   G07D 11/60 20190101ALI20231129BHJP
【FI】
G06Q20/30
G07D11/60
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2019153757
(22)【出願日】2019-08-26
(65)【公開番号】P2021033690
(43)【公開日】2021-03-01
【審査請求日】2022-05-10
(73)【特許権者】
【識別番号】000000295
【氏名又は名称】沖電気工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100140958
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 学
(74)【代理人】
【識別番号】100137888
【弁理士】
【氏名又は名称】大山 夏子
(74)【代理人】
【識別番号】100190942
【弁理士】
【氏名又は名称】風間 竜司
(72)【発明者】
【氏名】中里 宗旦
【審査官】田川 泰宏
(56)【参考文献】
【文献】特表2003-500760(JP,A)
【文献】特開2012-137893(JP,A)
【文献】特許第6123040(JP,B1)
【文献】特開2004-326374(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
G07D 11/60
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者に対応する過去の利用者情報、および前記過去の利用者情報の登録日付を取得する情報取得部と、
前記過去の利用者情報が取得された場合に、前記過去の利用者情報、および前記登録日付が出力されるように制御する出力制御部と、を備え、
前記出力制御部は、変更操作が入力された場合に、前記利用者に対応する現在の利用者情報を前記過去の利用者情報で変更するための変更指示が送信されるように制御する、
情報処理装置。
【請求項2】
前記情報取得部は、前記利用者に対応する複数の過去の利用者情報が登録されている場合、前記複数の過去の利用者情報の中から選択された過去の第1の利用者情報を取得する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記過去の第1の利用者情報として、前記現在の利用者情報の1つ前に登録された過去の利用者情報が選択される、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記情報取得部は、前記変更操作が入力されない場合に、前記複数の過去の利用者情報の中から選択された過去の第2の利用者情報を取得し、
前記出力制御部は、前記過去の第2の利用者情報が出力されるように制御し、前記変更操作が入力された場合に、前記現在の利用者情報を前記過去の第2の利用者情報で変更するための変更指示が送信されるように制御する、
請求項2または3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記情報取得部は、前記利用者に対応する複数の過去の利用者情報が登録されている場合、前記複数の過去の利用者情報を取得し、
前記出力制御部は、前記複数の過去の利用者情報が出力されるように制御し、前記複数の過去の利用者情報のいずれかが選択された場合に、前記現在の利用者情報を選択された前記過去の利用者情報で変更するための変更指示が送信されるように制御する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記出力制御部は、前記複数の過去の利用者情報それぞれの登録順序に基づいて、前記複数の過去の利用者情報が出力されるように制御する、
請求項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記過去の利用者情報は、前記利用者の結婚前の利用者情報である、
請求項1~のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記現在の利用者情報および前記過去の利用者情報それぞれは、前記利用者の名前、前記利用者の住所および前記利用者の印影の少なくとも一つを含む、
請求項1~のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
記憶部から利用者に対応する過去の利用者情報を取得する情報取得部と、
前記過去の利用者情報が取得された場合に、前記過去の利用者情報が出力されるように制御する出力制御部と、を備え、
前記出力制御部は、変更操作が入力された場合に、前記利用者に対応する現在の利用者情報を前記過去の利用者情報で変更するための変更指示が送信されるように制御し、
前記過去の利用者情報は、前記利用者の名前であり、
前記現在の利用者情報が変更されるたびに、当該変更される利用者情報が過去の利用者情報として前記記憶部に登録される、
情報処理装置。
【請求項10】
利用者に対応する過去の利用者情報を取得する情報取得部と、
前記過去の利用者情報が取得された場合に、前記過去の利用者情報が出力されるように制御する出力制御部と、を備え、
前記出力制御部は、変更操作が入力された場合に、前記利用者に対応する現在の利用者情報を前記過去の利用者情報で変更するための変更指示が送信されるように制御し、
前記情報取得部は、前記利用者に対応する複数の過去の利用者情報が登録されている場合、前記複数の過去の利用者情報の中から選択された過去の第1の利用者情報を取得し、前記変更操作が入力されない場合に、前記複数の過去の利用者情報の中から選択された過去の第2の利用者情報を取得し、
前記出力制御部は、前記過去の第2の利用者情報が出力されるように制御し、前記変更操作が入力された場合に、前記現在の利用者情報を前記過去の第2の利用者情報で変更するための変更指示が送信されるように制御する、
情報処理装置。
【請求項11】
利用者に対応する複数の過去の利用者情報を取得する情報取得部と、
前記複数の過去の利用者情報が出力されるように制御する出力制御部と、を備える、情報処理装置であって、
前記出力制御部は、前記複数の過去の利用者情報のいずれかが選択された場合に、前記利用者に対応する現在の利用者情報を選択された前記過去の利用者情報で変更するための変更指示が送信されるように制御し、
前記複数の過去の利用者情報それぞれは、過去の住所を含み、
前記現在の利用者情報は、現在の住所を含み、
前記出力制御部は、前記複数の過去の住所それぞれと前記情報処理装置との距離に応じて、前記複数の過去の住所が出力されるように制御する、
情報処理装置。
【請求項12】
コンピュータが行う情報処理方法であって、
利用者に対応する過去の利用者情報、および前記過去の利用者情報の登録日付を取得することと、
前記過去の利用者情報が取得された場合に、前記過去の利用者情報、および前記登録日付が出力されるように制御することと、を含み、
変更操作が入力された場合に、前記利用者に対応する現在の利用者情報を前記過去の利用者情報で変更するための変更指示が送信されるように制御することを含む、
情報処理方法。
【請求項13】
コンピュータを、
利用者に対応する過去の利用者情報、および前記過去の利用者情報の登録日付を取得する情報取得部と、
前記過去の利用者情報が取得された場合に、前記過去の利用者情報、および前記登録日付が出力されるように制御する出力制御部と、を備え、
前記出力制御部は、変更操作が入力された場合に、前記利用者に対応する現在の利用者情報を前記過去の利用者情報で変更するための変更指示が送信されるように制御する、
情報処理装置として機能させるためのプログラム。
【請求項14】
利用者に対応する過去の利用者情報が記憶されているか否かを判断する判断部と、
前記過去の利用者情報が記憶されている場合、前記過去の利用者情報、および前記過去の利用者情報の登録日付が送信されるように制御する送信制御部と、
変更指示が取得された場合に、前記利用者に対応する現在の利用者情報を前記過去の利用者情報に変更する記憶制御部と、
を備える、情報提供装置。
【請求項15】
情報処理装置と情報提供装置とを有する情報処理システムであって、
前記情報処理装置は、
利用者に対応する過去の利用者情報、および前記過去の利用者情報の登録日付を前記情報提供装置から取得する情報取得部と、
前記過去の利用者情報が取得された場合に、前記過去の利用者情報、および前記登録日付が出力されるように制御する出力制御部と、を備え、
前記出力制御部は、変更操作が入力された場合に、前記利用者に対応する現在の利用者情報を前記過去の利用者情報で変更するための変更指示が前記情報提供装置に送信されるように制御し、
前記情報提供装置は、
前記過去の利用者情報が記憶されているか否かを判断する判断部と、
前記過去の利用者情報が記憶されている場合、前記過去の利用者情報、および前記登録日付が前記情報処理装置に送信されるように制御する送信制御部と、
前記変更指示が取得された場合に、前記現在の利用者情報を前記過去の利用者情報に変更する記憶制御部と、
を備える、情報処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、プログラム、情報提供装置および情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、手続きを簡易に済ませるための技術が存在する。例えば、相続対象者に向けたメッセージを簡易に登録する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。かかる技術においては、結婚前に撮影された動画映像(夫婦財産契約を作成している様子を撮影した動画映像および配偶者に向けた気持ちを撮影した動画映像など)が登録される。したがって、離婚しようとした夫婦が夫婦財産契約を見直すときに必然的に結婚前の動画映像を確認することになるため、動画映像によって離婚を考え直す契機を夫婦に提供することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2009-181410号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、手続きをより簡易に済ませるための技術が提供されることが望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記問題を解決するために、本発明のある観点によれば、利用者に対応する過去の利用者情報、および前記過去の利用者情報の登録日付を取得する情報取得部と、前記過去の利用者情報が取得された場合に、前記過去の利用者情報、および前記登録日付が出力されるように制御する出力制御部と、を備え、前記出力制御部は、変更操作が入力された場合に、前記利用者に対応する現在の利用者情報を前記過去の利用者情報で変更するための変更指示が送信されるように制御する、情報処理装置が提供される。
【0006】
前記情報取得部は、前記利用者に対応する複数の過去の利用者情報が登録されている場合、前記複数の過去の利用者情報の中から選択された過去の第1の利用者情報を取得してもよい。
【0007】
前記過去の第1の利用者情報として、前記現在の利用者情報の1つ前に登録された過去の利用者情報が選択されてもよい。
【0009】
前記情報取得部は、前記変更操作が入力されない場合に、前記複数の過去の利用者情報の中から選択された過去の第2の利用者情報を取得し、前記出力制御部は、前記過去の第2の利用者情報が出力されるように制御し、前記変更操作が入力された場合に、前記現在の利用者情報を前記過去の第2の利用者情報で変更するための変更指示が送信されるように制御してもよい。
【0010】
前記情報取得部は、前記利用者に対応する複数の過去の利用者情報が登録されている場合、前記複数の過去の利用者情報を取得し、前記出力制御部は、前記複数の過去の利用者情報が出力されるように制御し、前記複数の過去の利用者情報のいずれかが選択された場合に、前記現在の利用者情報を選択された前記過去の利用者情報で変更するための変更指示が送信されるように制御してもよい。
【0011】
前記出力制御部は、前記複数の過去の利用者情報それぞれの登録順序に基づいて、前記複数の過去の利用者情報が出力されるように制御してもよい。
【0014】
前記過去の利用者情報は、前記利用者の結婚前の利用者情報であってもよい。
【0015】
前記現在の利用者情報および前記過去の利用者情報それぞれは、前記利用者の名前、前記利用者の住所および前記利用者の印影の少なくとも一つを含んでもよい。
また、本発明の別の観点によれば、記憶部から利用者に対応する過去の利用者情報を取得する情報取得部と、前記過去の利用者情報が取得された場合に、前記過去の利用者情報が出力されるように制御する出力制御部と、を備え、前記出力制御部は、変更操作が入力された場合に、前記利用者に対応する現在の利用者情報を前記過去の利用者情報で変更するための変更指示が送信されるように制御し、前記過去の利用者情報は、前記利用者の名前であり、前記現在の利用者情報が変更されるたびに、当該変更される利用者情報が過去の利用者情報として前記記憶部に登録される、情報処理装置が提供される。
また、本発明の別の観点によれば、利用者に対応する過去の利用者情報を取得する情報取得部と、前記過去の利用者情報が取得された場合に、前記過去の利用者情報が出力されるように制御する出力制御部と、を備え、前記出力制御部は、変更操作が入力された場合に、前記利用者に対応する現在の利用者情報を前記過去の利用者情報で変更するための変更指示が送信されるように制御し、前記情報取得部は、前記利用者に対応する複数の過去の利用者情報が登録されている場合、前記複数の過去の利用者情報の中から選択された過去の第1の利用者情報を取得し、前記変更操作が入力されない場合に、前記複数の過去の利用者情報の中から選択された過去の第2の利用者情報を取得し、前記出力制御部は、前記過去の第2の利用者情報が出力されるように制御し、前記変更操作が入力された場合に、前記現在の利用者情報を前記過去の第2の利用者情報で変更するための変更指示が送信されるように制御する、情報処理装置が提供される。
また、本発明の別の観点によれば、利用者に対応する複数の過去の利用者情報を取得する情報取得部と、前記複数の過去の利用者情報が出力されるように制御する出力制御部と、を備える、情報処理装置であって、前記出力制御部は、前記複数の過去の利用者情報のいずれかが選択された場合に、前記利用者に対応する現在の利用者情報を選択された前記過去の利用者情報で変更するための変更指示が送信されるように制御し、前記複数の過去の利用者情報それぞれは、過去の住所を含み、前記現在の利用者情報は、現在の住所を含み、前記出力制御部は、前記複数の過去の住所それぞれと前記情報処理装置との距離に応じて、前記複数の過去の住所が出力されるように制御する、情報処理装置が提供される。
【0016】
また、本発明の別の観点によれば、コンピュータが行う情報処理方法であって、利用者に対応する過去の利用者情報、および前記過去の利用者情報の登録日付を取得することと、前記過去の利用者情報が取得された場合に、前記過去の利用者情報、および前記登録日付が出力されるように制御することと、を含み、変更操作が入力された場合に、前記利用者に対応する現在の利用者情報を前記過去の利用者情報で変更するための変更指示が送信されるように制御することを含む、情報処理方法が提供される。
【0017】
また、本発明の別の観点によれば、コンピュータを、利用者に対応する過去の利用者情報、および前記過去の利用者情報の登録日付を取得する情報取得部と、前記過去の利用者情報が取得された場合に、前記過去の利用者情報、および前記登録日付が出力されるように制御する出力制御部と、を備え、前記出力制御部は、変更操作が入力された場合に、前記利用者に対応する現在の利用者情報を前記過去の利用者情報で変更するための変更指示が送信されるように制御する、情報処理装置として機能させるためのプログラムが提供される。
【0018】
また、本発明の別の観点によれば、利用者に対応する過去の利用者情報が記憶されているか否かを判断する判断部と、前記過去の利用者情報が記憶されている場合、前記過去の利用者情報、および前記過去の利用者情報の登録日付が送信されるように制御する送信制御部と、変更指示が取得された場合に、前記利用者に対応する現在の利用者情報を前記過去の利用者情報に変更する記憶制御部と、を備える、情報提供装置が提供される。
【0019】
また、本発明の別の観点によれば、情報処理装置と情報提供装置とを有する情報処理システムであって、前記情報処理装置は、利用者に対応する過去の利用者情報、および前記過去の利用者情報の登録日付を前記情報提供装置から取得する情報取得部と、前記過去の利用者情報が取得された場合に、前記過去の利用者情報、および前記登録日付が出力されるように制御する出力制御部と、を備え、前記出力制御部は、変更操作が入力された場合に、前記利用者に対応する現在の利用者情報を前記過去の利用者情報で変更するための変更指示が前記情報提供装置に送信されるように制御し、前記情報提供装置は、前記過去の利用者情報が記憶されているか否かを判断する判断部と、前記過去の利用者情報が記憶されている場合、前記過去の利用者情報、および前記登録日付が前記情報処理装置に送信されるように制御する送信制御部と、前記変更指示が取得された場合に、前記現在の利用者情報を前記過去の利用者情報に変更する記憶制御部と、を備える、情報処理システムが提供される。
【発明の効果】
【0020】
以上説明したように本発明によれば、手続きをより簡易に済ませるための技術が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明の実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
図2】同実施形態に係る情報処理システムの機能構成例を示すブロック図である。
図3】受付端末の制御部の詳細構成の一例を示す図である。
図4】ホストコンピュータの制御部の詳細構成の一例を示す図である。
図5】利用者情報の構成例を示す図である。
図6】取引選択画面の例を示す図である。
図7】変更内容選択画面の例を示す図である。
図8】名前変更確認画面の例を示す図である。
図9】印影変更確認画面の例を示す図である。
図10】住所変更確認画面の例を示す図である。
図11】変更後の利用者情報の構成例を示す図である。
図12】情報処理システムの動作例について説明する。
図13】情報処理システムの動作例について説明する。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0023】
また、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素を、同一の符号の後に異なる数字を付して区別する場合がある。ただし、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素等の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。また、異なる実施形態の類似する構成要素については、同一の符号の後に異なるアルファベットを付して区別する場合がある。ただし、異なる実施形態の類似する構成要素等の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。
【0024】
<1.実施形態の詳細>
本発明の実施形態の詳細について説明する。
【0025】
(1-1.システムの概要)
まず、本発明の実施形態に係る情報処理システムの構成例について説明する。
【0026】
図1は、本発明の実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。図1に示されるように、本発明の実施形態に係る情報処理システム1は、情報処理装置の例としての受付端末10と、情報提供装置の例としてのホストコンピュータ20と、カード即時発行機30と、通帳即時発行機40とを有する。受付端末10とホストコンピュータ20とは、通信用ケーブル52によって接続されている。また、受付端末10とカード即時発行機30とは、通信用ケーブル53によって接続されている。また、受付端末10と通帳即時発行機40とは、通信用ケーブル54によって接続されている。
【0027】
受付端末10は、利用者による操作を受け付ける端末である。本発明の実施形態では、利用者が、利用者の離婚に伴って金融機関に登録されている利用者情報の変更手続きを行う場合を主に想定する。したがって、受付端末10が、金融機関の店頭に設置されている場合を主に想定する。しかし、利用者によって行われる手続きは、後にも説明するように、離婚に伴って生じた手続きに限定されない。したがって、受付端末10が設置される場所も、利用者によって行われる手続きの種類などに応じて適宜に変更されてよい。
【0028】
ホストコンピュータ20は、利用者を識別するための利用者識別情報と利用者情報とを対応付けて記憶する。本発明の実施形態では、利用者識別情報の例として、店舗番号と口座番号との組み合わせが用いられる。しかし、利用者識別情報は、かかる例に限定されない。例えば、利用者識別番号として、口座番号のみが用いられてもよい。また、利用者情報には、現在の利用者情報と過去の利用者情報とがある。利用者情報については、後に詳細に説明する。なお、ホストコンピュータ20が設置される場所は、特に限定されない。
【0029】
カード即時発行機30は、受付端末10からのカード発行指示に基づいてキャッシュカードを発行する。本発明の実施形態では、受付端末10と同様に、カード即時発行機30も金融機関の店頭に設置されている場合を主に想定する。しかし、カード即時発行機30も、受付端末10と同様に、利用者によって行われる手続きの種類などに応じて適宜に変更されてよい。
【0030】
通帳即時発行機40は、受付端末10からの通帳発行指示に基づいて通帳を発行する。本発明の実施形態では、受付端末10と同様に、通帳即時発行機40も金融機関の店頭に設置されている場合を主に想定する。しかし、通帳即時発行機40も、受付端末10と同様に、利用者によって行われる手続きの種類などに応じて適宜に変更されてよい。
【0031】
以上、本発明の実施形態に係る情報処理システム1の構成例について説明した。
【0032】
(1-2.情報処理システムの機能構成例)
続いて、本発明の実施形態に係る情報処理システム1の機能構成例について説明する。図2は、本発明の実施形態に係る情報処理システム1の機能構成例を示すブロック図である。図2に示されるように、本発明の実施形態に係る情報処理システム1は、受付端末10と、ホストコンピュータ20と、カード即時発行機30と、通帳即時発行機40とを有する。
【0033】
受付端末10は、表示操作部110と、制御部120と、カード挿入部130と、通帳挿入部135と、通信部140とを備える。
【0034】
表示操作部110は、利用者による操作を受け付ける操作部と、利用者に情報を表示する表示部とを有する。本発明の実施形態では、操作部がタッチパネルである場合を主に想定する。しかし、操作部の種類は限定されない。例えば、操作部は、マウスであってもよいし、他の入力装置であってもよい。また、本発明の実施形態では、表示部は、タッチパネルに積層されるディスプレイである場合を想定する。表示部の種類も特定のディスプレイに限定されない。例えば、表示部は、液晶ディスプレイ(LCD)装置であってもよいし、OLED(Organic Light Emitting Diode)装置であってもよい。
【0035】
あるいは、表示操作部110は、表示部の代わりに他の出力部を有してもよい。例えば、表示操作部110は、表示部の代わりに音出力部を有してもよいし、触覚提示部を有してもよい。表示操作部110が、表示部の代わりに音出力部を有する場合、表示部によって表示される情報に対応する音が音出力部によって出力されてもよい。あるいは、表示操作部110が、表示部の代わりに触覚提示部を有する場合、表示部によって表示される情報に対応する触覚が触覚提示部によって提示されてもよい。
【0036】
制御部120は、CPU(Central Processing Unit)などを含み、図示しない記憶部により記憶されているプログラムがCPUによりRAM(Random Access Memory)に展開されて実行されることにより、その機能が実現され得る。このとき、当該プログラムを記録した、コンピュータに読み取り可能な記録媒体も提供され得る。あるいは、制御部120は、専用のハードウェアにより構成されていてもよいし、複数のハードウェアの組み合わせにより構成されてもよい。
【0037】
カード挿入部130は、制御部120による制御に従ってキャッシュカードの挿入を受け付ける。また、カード挿入部130は、制御部120による制御に従ってキャッシュカードを排出する。通帳挿入部135は、制御部120による制御に従って通帳の挿入を受け付ける。また、通帳挿入部135は、制御部120による制御に従って通帳を排出する。
【0038】
通信部140は、通信インタフェースによって構成され、通信用ケーブル52を介してホストコンピュータ20との間で通信を行う。また、通信部140は、通信用ケーブル53を介してカード即時発行機30との間で通信を行う。また、通信部140は、通信用ケーブル54を介して通帳即時発行機40との間で通信を行う。
【0039】
図3は、制御部120の詳細構成の一例を示す図である。図3に示されるように、制御部120は、情報取得部121および出力制御部122を備える。例えば、情報取得部121が、キャッシュカードから読み取られた店舗番号および口座番号を取得する。また、情報取得部121が、表示操作部110によって利用者から受け付けられた暗証番号を取得すると、出力制御部122は、店舗番号および口座番号と暗証番号とが本人確認のためにホストコンピュータ20に送信されるように通信部140を制御する。
【0040】
さらに、ホストコンピュータ20において本人確認が正常に終了し、情報取得部121が、表示操作部110によって受け付けられた操作を取得すると、出力制御部122は、受け付けられた操作がホストコンピュータ20に送信されるように通信部140を制御する。また、情報取得部121が、ホストコンピュータ20から通信部140を介して操作に対応する処理結果を取得すると、出力制御部122は、処理結果が表示されるように表示操作部110を制御する。
【0041】
ホストコンピュータ20は、記憶部210と、制御部220と、通信部230とを備える。
【0042】
記憶部210は、制御部220を動作させるためのプログラムおよびデータを記憶することが可能な記憶装置である。また、記憶部210は、制御部220の動作の過程で必要となる各種データを一時的に記憶することもできる。例えば、記憶装置は、不揮発性の記憶装置であってよい。例えば、記憶部210は、各種データの例として、利用者情報を記憶し得る。
【0043】
制御部220は、CPUなどを含み、記憶部210により記憶されているプログラムがCPUによりRAMに展開されて実行されることにより、その機能が実現され得る。このとき、当該プログラムを記録した、コンピュータに読み取り可能な記録媒体も提供され得る。あるいは、制御部220は、専用のハードウェアにより構成されていてもよいし、複数のハードウェアの組み合わせにより構成されてもよい。
【0044】
通信部230は、通信インタフェースによって構成され、通信用ケーブル52を介して受付端末10との間で通信を行う。
【0045】
図4は、制御部220の詳細構成の一例を示す図である。図4に示されるように、制御部220は、取得部221、判断部222、記憶制御部223および送信制御部224を備える。例えば、取得部221が、通信部230を介して受付端末10から店舗番号および口座番号と暗証番号とを取得すると、判断部222は、店舗番号および口座番号と暗証番号とに一致するデータが、記憶部210に登録されているか否かによって、キャッシュカードを挿入した利用者が正当な利用者であるか否かの確認(本人確認)を行う。
【0046】
さらに、判断部222による本人確認が正常に終了し、取得部221が、受付端末10から通信部230を介して操作を取得すると、判断部222は、取得した操作と店舗番号および口座番号とに対応する処理を実行する。このとき、記憶制御部223は、処理に必要なデータを記憶部210から取得し、必要に応じて記憶部210に登録されているデータを更新する。送信制御部224は、処理結果が受付端末10に送信されるように通信部230を制御する。
【0047】
カード即時発行機30は、制御部310と、印字排出部320と、カードストック部330と、通信部340とを備える。
【0048】
制御部310は、CPUなどを含み、図示しない記憶部により記憶されているプログラムがCPUによりRAMに展開されて実行されることにより、その機能が実現され得る。このとき、当該プログラムを記録した、コンピュータに読み取り可能な記録媒体も提供され得る。あるいは、制御部310は、専用のハードウェアにより構成されていてもよいし、複数のハードウェアの組み合わせにより構成されてもよい。
【0049】
制御部310は、カード発行指示が通信部340によって受信されると、カード発行指示に従って、カードストック部330および印字排出部320それぞれに対してカード発行制御を行う。このとき、制御部310は、印字排出部320に対しては、印字すべき情報として、店舗番号、口座番号および利用者の名前などを指定する。
【0050】
印字排出部320は、印字ヘッドなどを含んで構成されており、印字排出部320は、制御部310によるカード発行制御に従って、カードストック部330から移動されてきたカードに印字を行い、印字が終わったカードを排出する。例えば、制御部310によって、店舗番号、口座番号および利用者の名前が指定されると、印字排出部320は、制御部310によって指定された店舗番号、口座番号および利用者の名前をカードに印字する。
【0051】
カードストック部330は、未発行のキャッシュカードを1または複数蓄積する収納庫などを含んで構成されている。カードストック部330は、制御部310によるカード発行制御に従って、蓄積している1または複数のカードの一部または全部を印字排出部320に移動させる。
【0052】
通信部340は、通信インタフェースによって構成され、通信用ケーブル53を介して受付端末10との間で通信を行う。例えば、通信部340は、受付端末10からカード発行指示を受信すると制御部310にカード発行指示を出力する。
【0053】
通帳即時発行機40は、制御部410と、印字排出部420と、通帳ストック部430と、通信部440とを備える。
【0054】
制御部410は、CPUなどを含み、図示しない記憶部により記憶されているプログラムがCPUによりRAMに展開されて実行されることにより、その機能が実現され得る。このとき、当該プログラムを記録した、コンピュータに読み取り可能な記録媒体も提供され得る。あるいは、制御部410は、専用のハードウェアにより構成されていてもよいし、複数のハードウェアの組み合わせにより構成されてもよい。
【0055】
制御部410は、通帳発行指示が通信部440によって受信されると、通帳発行指示に従って、通帳ストック部430および印字排出部420それぞれに対して通帳発行制御を行う。このとき、印字排出部420に対しては、印字すべき情報として、店舗番号、口座番号および利用者の名前などを指定する。
【0056】
印字排出部420は、印字ヘッドなどを含んで構成されており、印字排出部420は、制御部410による通帳発行制御に従って、通帳ストック部430から移動されてきた通帳に印字を行い、印字が終わった通帳を排出する。例えば、制御部410によって、店舗番号、口座番号および利用者の名前が指定されると、印字排出部420は、制御部410によって指定された店舗番号、口座番号および利用者の名前を通帳に印字する。
【0057】
通帳ストック部430は、未発行の通帳を1または複数蓄積する収納庫などを含んで構成されている。通帳ストック部430は、制御部410による通帳発行制御に従って、蓄積している1または複数の通帳の一部または全部を印字排出部420に移動させる。
【0058】
通信部440は、通信インタフェースによって構成され、通信用ケーブル54を介して受付端末10との間で通信を行う。例えば、通信部440は、受付端末10から通帳発行指示を受信すると制御部410に通帳発行指示を出力する。
【0059】
以上、本発明の実施形態に係る情報処理システム1の機能構成例について説明した。
【0060】
(1-3.利用者情報の構成例)
上記したように、ホストコンピュータ20においては、利用者識別情報の例としての店舗番号および口座番号と利用者情報とが対応付けられて、記憶部210によってDB(DataBase)として記憶されている。また、本発明の実施形態では、利用者情報の例として利用者の名前が用いられ、利用者情報の例として利用者の住所が用いられ、利用者情報の例として利用者の印影が用いられる場合について説明する。しかし、利用者情報は、かかる例に限定されない。例えば、利用者情報は、利用者の名前、利用者の住所および利用者の印影の少なくとも一つを含んでもよいし、利用者に関する他の情報を含んでもよい。
【0061】
以下では、利用者情報の構成例について説明する。図5は、利用者情報の構成例を示す図である。図5を参照すると、店舗番号および口座番号に対応付けられて、現在の利用者情報および過去の利用者情報が登録されている。より詳細には、店舗番号および口座番号に対応付けられて、利用者の現在の名前、および、利用者の現在の名前よりも1つ前に登録された(以下、単に「1つ前の」とも言う。)利用者の名前が登録されている。
【0062】
また、図5を参照すると、店舗番号および口座番号に対応付けられて、利用者の現在の印影、および、1つ前の印影が登録されている。また、図5を参照すると、店舗番号および口座番号に対応付けられて、利用者の現在の住所、1つ前の住所、利用者の現在の住所よりも2つ前に登録された(以下、単に「2つ前の」とも言う。)利用者の住所、および、利用者の現在の住所よりも3つ前に登録された(以下、単に「3つ前の」とも言う。)利用者の住所が登録されている。
【0063】
利用者情報の下段に付された日付は、その利用者情報が登録された日付(登録日付)であり、利用者情報に対応付けられて記憶部210によって記憶される。例えば、利用者の現在の名前「田中 花子」の下段に付された「2019/7/4」は、利用者の現在の名前「田中 花子」が登録された日付が「2019/7/4」であることを示している。
【0064】
図5に示された例では、利用者の名前は、現在の名前から1つ前の名前まで記憶されており、利用者の印影も、現在の印影から1つ前の印影まで記憶されているが、利用者の住所は、現在の住所から3つ前の住所まで記憶されている。しかし、それぞれの利用者情報が幾つ前まで記憶されているかは特に限定されない。
【0065】
ここでは、1つ前の名前から現在の名前への変更が、利用者の結婚に伴う変更であり、1つ前の印影から現在の印影への変更が、利用者の結婚に伴う変更であり、1つ前の住所から現在の住所への変更が、利用者の結婚に伴う変更である場合を想定する。そして、2つ前の住所から1つ前の住所への変更は、利用者の結婚前の引っ越しに伴う変更であり、3つ前の住所から2つ前の住所への変更も、利用者の結婚前の引っ越しに伴う変更である場合を想定する。しかし、どのタイミングで利用者が結婚に伴う利用者情報の変更を行うかは限定されない。
【0066】
このように、本発明の実施形態では、利用者情報が変更された場合に、既に登録されていた利用者情報は削除されずに履歴として残っていくことを想定する。例えば、現在の利用者情報と過去の利用者情報とが既に登録されているときに、利用者情報が変更された場合には、既に登録されていた現在の利用者情報と過去の利用者情報の順序が、1つずつ前にシフトし、変更後の利用者情報が現在の利用者情報として登録される。
【0067】
一方、現在の利用者情報は既に登録されているが過去の利用者情報がまだ登録されていないときに、利用者情報が変更された場合には、既に登録されていた現在の利用者情報の順序が1つ前にシフトし、変更後の利用者情報が現在の利用者情報として登録される。あるいは、現在の利用者情報も過去の利用者情報もまだ登録されていないときに、新規の利用者情報が入力された場合には、新規の利用者情報が現在の利用者情報として登録される。
【0068】
以上、本発明の実施形態に係る利用者情報の構成例について説明した。
【0069】
(1-4.情報処理システムの機能詳細)
続いて、情報処理システム1の機能詳細について説明する。まず、受付端末10において、表示操作部110は、利用者が実行させたい取引(利用者が行いたい手続き)を選択するための取引選択画面を表示する。図6は、取引選択画面の例を示す図である。図6を参照すると、取引選択画面G1には、入金選択ボタンG11、出金選択ボタンG12、振込選択ボタンG13、残高照会選択ボタンG14、問合せ選択ボタンG15、および、変更選択ボタンG16が配置されている。
【0070】
例えば、入金選択ボタンG11が利用者によって選択された場合には、入金取引が実行される。出金選択ボタンG12が利用者によって選択された場合には、出金取引が実行される。振込選択ボタンG13が利用者によって選択された場合には、振込取引が実行される。残高照会選択ボタンG14が利用者によって選択された場合には、残高照会取引が実行される。問合せ選択ボタンG15が利用者によって選択された場合には、スタッフへの問合せが実行される。
【0071】
ここでは、変更選択ボタンG16が利用者によって選択された場合を想定する。かかる場合には、表示操作部110は、利用者がどのような変更を行いたいかを選択するための変更内容選択画面G2を表示する。図7は、変更内容選択画面G2の例を示す図である。図7を参照すると、変更内容選択画面G2には、名前選択ボタンG21、住所選択ボタンG22、離婚に伴う変更選択ボタンG23、および、パスワード選択ボタンG24が配置されている。
【0072】
例えば、名前選択ボタンG21が利用者によって選択された場合には、利用者の名前の変更が実行される。住所選択ボタンG22が利用者によって選択された場合には、利用者の住所の変更が実行される。パスワード選択ボタンG24が利用者によって選択された場合には、利用者のパスワードの変更が実行される。なお、印影を変更したい利用者は、直接窓口に相談に行くことが想定される。ここでは、離婚に伴う変更選択ボタンG23が利用者によって選択された場合を想定する。かかる場合には、利用者がキャッシュカードをカード挿入部130に挿入すると、上記したように本人確認が行われる。このとき、利用者は必要に応じて通帳を通帳挿入部135に挿入する。
【0073】
ホストコンピュータ20において、本人確認が正常に終了すると、判断部222は、利用者に対応する(すなわち、店舗番号および口座番号に対応する)過去の利用者情報が記憶部210に記憶されているか否かを判断する。そして、送信制御部224は、過去の利用者情報が記憶されている場合、過去の利用者情報および現在の利用者情報とそれぞれの登録日付とが受付端末10に送信されるように通信部230を制御する。
【0074】
続いて、情報取得部121は、ホストコンピュータ20から通信部140を介して利用者に対応する過去の利用者情報および現在の利用者情報とそれぞれの登録日付とを取得する。出力制御部122は、情報取得部121によって過去の利用者情報および現在の利用者情報とそれぞれの登録日付とが取得された場合に、過去の利用者情報および現在の利用者情報とそれぞれの登録日付とが表示されるように表示操作部110を制御する。
【0075】
出力制御部122は、利用者から表示操作部110に変更操作が入力された場合に、利用者に対応する現在の利用者情報を過去の利用者情報で変更するための変更指示がホストコンピュータ20に送信されるように通信部140を制御する。ホストコンピュータ20において、取得部221によって通信部230を介して変更指示が取得された場合に、記憶制御部223は、記憶部210によって記憶されている、利用者に対応する現在の利用者情報を過去の利用者情報に変更する。
【0076】
ここでは、まず、受付端末10において、情報取得部121が、ホストコンピュータ20から、過去の利用者情報の例として利用者の1つ前の名前「佐藤 花子」とその登録日付「2017/10/3」とを取得し、現在の利用者情報の例として利用者の現在の名前「田中 花子」とその登録日付「2019/7/4」とを取得した場合を想定する。このとき、例えば、出力制御部122は、名前の変更を利用者に確認するための名前変更確認画面が表示されるように表示操作部110を制御する。
【0077】
図8は、名前変更確認画面G3の例を示す図である。図8を参照すると、名前変更確認画面G3には、現在の名前G31と現在の名前の登録日付G32と1つ前の名前G33と1つ前の名前の登録日付G34とが表示されている。さらに、名前変更確認画面G3には、変更指示ボタンG35、および、変更拒否ボタンG36が配置されている。ここでは、1つ前の名前G33が結婚前の名前であり、利用者が離婚に伴って1つ前の名前G33に現在の名前を変更したいと考え、変更指示ボタンG35を押下する操作(変更操作)を行った場合を想定する。
【0078】
このとき、出力制御部122は、現在の名前を1つ前の名前で変更するための変更指示がホストコンピュータ20に送信されるように通信部140を制御する。ホストコンピュータ20において、取得部221によって通信部230を介して変更指示が取得された場合に、記憶制御部223は、既に記憶部210に登録されていた現在の名前と1つ前の名前の順序を1つずつ前にシフトさせ、現在の名前を1つ前の名前に変更する(図11)。なお、利用者が変更拒否ボタンG36を押下する操作を行った場合には、過去の名前が他に登録されていないため、表示操作部110によって表示される画面は、次の画面(図9)に遷移してもよいし、取引選択画面G1(図6)または変更内容選択画面G2(図7)に戻ってもよい。
【0079】
なお、上記した例では、利用者に対応する過去の名前が1つだけ登録されている場合を想定した。しかし、利用者に対応する過去の名前が複数登録されている場合も想定される。かかる場合には、判断部222は、複数の過去の名前の中から過去の第1の名前(過去の第1の利用者情報)を選択してもよい。そして、送信制御部224は、選択された過去の第1の名前が受付端末10に送信されるように通信部230を制御してもよい。このとき、情報取得部121は、ホストコンピュータ20から通信部140を介して過去の第1の名前を取得し、出力制御部122は、情報取得部121によって取得された過去の第1の名前が表示されるように表示操作部110を制御してもよい。
【0080】
しかし、利用者が、当該過去の第1の名前に現在の名前を変更したいと考えているとは限らない。したがって、判断部222は、利用者から当該過去の第1の名前への変更操作が入力されない場合には(例えば、変更拒否ボタンG36を押下する操作が行われた場合には)、複数の過去の名前の中から過去の第2の名前(過去の第2の利用者情報)を選択してもよい。そして、送信制御部224は、過去の第2の名前が受付端末10に送信されるように通信部230を制御してもよい。このとき、情報取得部121は、ホストコンピュータ20から通信部140を介して過去の第2の名前を取得し、出力制御部122は、情報取得部121によって取得された過去の第2の名前が表示されるように表示操作部110を制御してもよい。
【0081】
そして、利用者から過去の第2の名前への変更操作が行われた場合には(例えば、変更指示ボタンG35を押下する操作が行われた場合には)、出力制御部122は、現在の名前を過去の第2の名前で変更するための変更指示がホストコンピュータ20に送信されるように通信部140を制御する。ホストコンピュータ20において、取得部221によって通信部230を介して変更指示が取得された場合に、記憶制御部223は、既に記憶部210に登録されていた現在の名前と1つ前の名前の順序を1つずつ前にシフトさせ、現在の名前を2つ前の名前に変更すればよい。利用者から第2の過去の名前への変更操作が入力されない場合には(例えば、変更拒否ボタンG36を押下する操作が行われた場合には)、過去の第3の名前について、過去の第2の名前に関する上記の処理と同様の処理が繰り返されればよい。
【0082】
例えば、結婚後の名前の変更は離婚まであまりないことを考慮すると、最後の名前の変更は、結婚に伴う変更である可能性が高い。そのため、利用者が離婚に伴って現在の名前を結婚前の名前に戻したいと考えている場合には、現在の名前を最後の変更直前の名前に変更すれば足りる可能性が高い。したがって、過去の第1の名前としては、1つ前の名前が選択されればよい。さらに、過去の第2の名前としては、2つ前の名前が選択されればよい。
【0083】
続いて、受付端末10において、情報取得部121が、ホストコンピュータ20から、過去の利用者情報の例として利用者の1つ前の印影「佐藤」とその登録日付「2017/10/3」とを取得し、現在の利用者情報の例として利用者の印影「田中」とその登録日付「2019/7/4」とを取得した場合を想定する。このとき、例えば、出力制御部122は、印影の変更を利用者に確認するための印影変更確認画面が表示されるように表示操作部110を制御する。
【0084】
図9は、印影変更確認画面G4の例を示す図である。図9を参照すると、印影変更確認画面G4には、現在の印影G41と現在の印影の登録日付G42と1つ前の印影G43と1つ前の印影の登録日付G44とが表示されている。さらに、印影変更確認画面G4には、変更指示ボタンG45、および、変更拒否ボタンG46が配置されている。ここでは、1つ前の印影G43が結婚前の印影であり、利用者が離婚に伴って1つ前の印影G43に現在の印影を変更したいと考え、変更指示ボタンG45を押下する操作(変更操作)を行った場合を想定する。
【0085】
このとき、出力制御部122は、現在の印影を1つ前の印影で変更するための変更指示がホストコンピュータ20に送信されるように通信部140を制御する。ホストコンピュータ20において、取得部221によって通信部230を介して変更指示が取得された場合に、記憶制御部223は、既に記憶部210に登録されていた現在の印影と1つ前の印影の順序を1つずつ前にシフトさせ、現在の印影を1つ前の印影に変更する(図11)。なお、利用者が変更拒否ボタンG46を押下する操作を行った場合には、過去の印影が他に登録されていないため、表示操作部110によって表示される画面は、次の画面(図10)に遷移してもよいし、取引選択画面G1(図6)または変更内容選択画面G2(図7)に戻ってもよい。
【0086】
なお、上記した例では、利用者に対応する過去の印影が1つだけ登録されている場合を想定した。しかし、利用者に対応する過去の印影が複数登録されている場合も想定される。かかる場合には、判断部222は、複数の過去の印影の中から過去の第1の印影(過去の第1の利用者情報)を選択してもよい。そして、送信制御部224は、選択された過去の第1の印影が受付端末10に送信されるように通信部230を制御してもよい。このとき、情報取得部121は、ホストコンピュータ20から通信部140を介して過去の第1の印影を取得し、出力制御部122は、情報取得部121によって取得された過去の第1の印影が表示されるように表示操作部110を制御してもよい。
【0087】
しかし、利用者が、当該過去の第1の印影に現在の印影を変更したいと考えているとは限らない。したがって、判断部222は、利用者から当該過去の第1の印影への変更操作が入力されない場合には(例えば、変更拒否ボタンG46を押下する操作が行われた場合には)、複数の過去の印影の中から過去の第2の印影(過去の第2の利用者情報)を選択してもよい。そして、送信制御部224は、過去の第2の印影が受付端末10に送信されるように通信部230を制御してもよい。このとき、情報取得部121は、ホストコンピュータ20から通信部140を介して過去の第2の印影を取得し、出力制御部122は、情報取得部121によって取得された過去の第2の印影が表示されるように表示操作部110を制御してもよい。
【0088】
そして、利用者から過去の第2の印影への変更操作が行われた場合には(例えば、変更指示ボタンG45を押下する操作が行われた場合には)、出力制御部122は、現在の印影を過去の第2の印影で変更するための変更指示がホストコンピュータ20に送信されるように通信部140を制御する。ホストコンピュータ20において、取得部221によって通信部230を介して変更指示が取得された場合に、記憶制御部223は、既に記憶部210に登録されていた現在の印影と1つ前の印影の順序を1つずつ前にシフトさせ、現在の印影を2つ前の印影に変更すればよい。利用者から第2の過去の印影への変更操作が入力されない場合には(例えば、変更拒否ボタンG46を押下する操作が行われた場合には)、過去の第3の印影について、過去の第2の印影に関する上記の処理と同様の処理が繰り返されればよい。
【0089】
名前の変更と同様に、結婚後の印影の変更は離婚まであまりないことを考慮すると、最後の印影の変更は、結婚に伴う変更である可能性が高い。そのため、利用者が離婚に伴って現在の印影を結婚前の印影に戻したいと考えている場合には、現在の印影を最後の変更直前の印影に変更すれば足りる可能性が高い。したがって、過去の第1の印影としては、1つ前の印影が選択されればよい。さらに、過去の第2の印影としては、2つ前の印影が選択されればよい。なお、利用者が下の名前を印影に利用している場合などには、結婚後の印影の変更は不要である。かかる場合には、離婚後も印影の変更も不要である。
【0090】
続いて、受付端末10において、情報取得部121が、ホストコンピュータ20から、過去の利用者情報の例として、利用者の1つ前の住所「A1県B1市1丁目」とその登録日付「2017/10/3」とを取得し、利用者の2つ前の住所「A2県B2市2丁目」とその登録日付「2014/6/6」とを取得し、利用者の3つ前の住所「A3県B3市3丁目」とその登録日付「2010/4/26」とを取得し、現在の利用者情報の例として利用者の現在の住所「A0県B0市0丁目」とその登録日付「2019/7/4」とを取得した場合を想定する。このとき、例えば、出力制御部122は、住所の変更を利用者に確認するための住所変更確認画面が表示されるように表示操作部110を制御する。
【0091】
図10は、住所変更確認画面G5の例を示す図である。図10を参照すると、住所変更確認画面G5には、現在の住所G51と現在の住所の登録日付G52と、1つ前から3つ前までの住所のいずれか一つを選択するための選択欄G53と、1つ前から3つ前までの住所G54と、1つ前から3つ前までの住所の登録日付G55とが表示されている。
【0092】
ここで、1つ前から3つ前までの住所はどのような順序で表示されてもよい。例えば、最近登録された過去の住所に現在の住所を変更したいなどと利用者が考えている可能性が高いため、出力制御部122は、1つ前から3つ前までの住所が登録順序に応じて表示されるように制御するとよい(例えば、登録順序が遅い順に住所が表示されてもよい)。ここでは、1つ前から3つ前までの住所G54が、登録順序の遅い順に表示されている。
【0093】
さらに、住所変更確認画面G5には、変更指示ボタンG56、および、変更拒否ボタンG57が配置されている。ここでは、1つ前から3つ前までの住所が結婚前の住所であり、利用者が離婚に伴って1つ前の住所「A1県B1市1丁目」に現在の住所を変更したいと考え、1つ前の住所「A1県B1市1丁目」を選択し、変更指示ボタンG56を押下する操作(変更操作)を行った場合を想定する。
【0094】
このとき、出力制御部122は、現在の住所を1つ前の住所で変更するための変更指示がホストコンピュータ20に送信されるように通信部140を制御する。ホストコンピュータ20において、取得部221によって通信部230を介して変更指示が取得された場合に、記憶制御部223は、既に記憶部210に登録されていた現在の住所と1つ前の住所の順序を1つずつ前にシフトさせ、現在の住所を1つ前の住所「A1県B1市1丁目」に変更する(図11)。なお、利用者が変更拒否ボタンG57を押下する操作を行った場合には、表示操作部110によって表示される画面は、取引選択画面G1(図6)または変更内容選択画面G2(図7)に戻ってもよい。
【0095】
図10を参照しながら説明したように、情報取得部121は、利用者に対応する複数の過去の住所がホストコンピュータ20に登録されている場合、複数の過去の住所を取得すればよい。そして、出力制御部122は、複数の過去の住所が表示されるように表示操作部110を制御すればよい。そして、出力制御部122は、複数の過去の住所のいずれかが利用者によって選択された場合に、現在の住所を選択された過去の住所で変更するための変更指示が送信されるように制御すればよい。
【0096】
このとき、上記した例では、複数の過去の住所それぞれの登録順序に応じて、複数の過去の住所が表示される場合を説明した。しかし、複数の過去の住所の表示は、かかる例に限定されない。例えば、利用者は受付端末10の近くに現在住んでいる可能性があるため、出力制御部122は、複数の過去の住所それぞれと受付端末10との距離に応じて、複数の過去の住所が表示されるように制御してもよい(例えば、受付端末10までの距離が小さい順に住所が表示されてもよい)。例えば、記憶部210によって、受付端末10の住所があらかじめ記憶され、複数の住所間の距離関係があらかじめ登録されていれば、受付端末10の住所と複数の住所間の距離とに基づいて、判断部222によって複数の過去の住所の表示順序が判断され得る。
【0097】
図11は、変更後の利用者情報の構成例を示す図である。上記したように、現在の名前、印影および住所の変更が変更されると、図11に示した変更後の利用者情報のように、利用者情報が変更され得る。利用者の名前が変更された場合には、送信制御部224は、通信部230を介して、カード即時発行機30にカード発行指示を送信するとともに、通帳即時発行機40に通帳発行指示を送信する。
【0098】
カード即時発行機30は、カード発行指示を受信すると、カード発行指示によって指定された、店舗番号、口座番号および変更後の利用者の名前を未発行のキャッシュカードに印字して、新たなカードとして排出する。通帳即時発行機40は、通帳発行指示を受信すると、通帳発行指示によって指定された、店舗番号、口座番号および変更後の利用者の名前を未発行の通帳に印字して、新たな通帳として排出する。利用者によって挿入された古いカードは、受付端末10から排出される。また、利用者によって古い通帳が挿入されている場合には、受付端末10は、当該古い通帳に繰り越しを示す印字を行い、印字が終わった古い通帳を排出する。
【0099】
なお、上記では、名前変更確認画面G3では、利用者の過去の名前が複数登録されている場合であっても、利用者の過去の名前が1つずつ逐次表示される場合を主に想定した。また、印影変更確認画面G4では、利用者の過去の印影が複数登録されている場合であっても、利用者の過去の印影が1つずつ逐次表示される場合を主に想定した。一方、住所変更確認画面G5では、利用者の過去の住所が複数登録されている場合に、利用者の複数の過去の住所が一覧表示される場合を想定した。しかし、本発明の実施形態は、かかる例に限定されない。
【0100】
例えば、利用者の過去の名前が複数登録されている場合、名前変更確認画面G3において、利用者の複数の過去の名前が一覧表示されてもよい。また、利用者の過去の印影が複数登録されている場合、印影変更確認画面G4において、利用者の複数の過去の印影が一覧表示されてもよい。さらに、利用者の過去の住所が複数登録されている場合、住所変更確認画面G5において、利用者の過去の住所が1つずつ逐次表示されてもよい。このとき、最初に表示される過去の第1の住所として、判断部222によって現在の住所に最も近い過去の住所が選択されてもよい。
【0101】
以上、本発明の実施形態に係る情報処理システム1の機能詳細について説明した。
【0102】
(1-5.情報処理システムの動作例)
続いて、情報処理システム1の動作例について説明する。図12および図13は、情報処理システム1の動作例を示すフローチャートである。なお、図12および図13に示されたフローチャートからは、情報処理システム1の全体的に動作の流れを把握しやすくするため、上記において説明した機能のうちの一部が省略されている。図12に示されるように、利用者は、離婚に伴う変更手続きを行うために金融機関の店舗を訪れ、離婚に伴う変更を示す操作を表示操作部110に入力し、受付端末10のカード挿入部130にキャッシュカードを挿入する(S1)。
【0103】
情報取得部121は、キャッシュカードから読み取られた店舗番号および口座番号を取得するとともに、表示操作部110によって利用者から受け付けられた暗証番号を取得する。出力制御部122は、店舗番号および口座番号と暗証番号とが本人確認のためにホストコンピュータ20に送信されるように通信部140を制御する。
【0104】
ホストコンピュータ20において本人確認が正常に終了し(S2)、情報取得部121が、表示操作部110によって受け付けられた操作を取得すると、出力制御部122は、受け付けられた操作がホストコンピュータ20に送信されるように通信部140を制御する。ホストコンピュータ20において、本人確認が正常に終了すると、判断部222は、利用者に対応する(すなわち、店舗番号および口座番号に対応する)利用者情報の過去の変更履歴(過去の利用者情報)をDBから検索する(S3)。
【0105】
そして、記憶制御部223は、過去の変更履歴がDBから取得され、過去に名義変更の履歴がある場合(すなわち、1つ前の氏名が登録されている場合)(S4において「Yes」)、利用者の現在の氏名を直近の変更前の氏名に変更し(S5)、S6に動作を移行させる。なお、記憶制御部223は、過去に名義変更の履歴がない場合(すなわち、1つ前の氏名が登録されていない場合)(S4において「No」)、S6に動作を移行させる。
【0106】
続いて、記憶制御部223は、過去に改印の履歴(印影変更の履歴)がある場合(すなわち、1つ前の印影が登録されている場合)(S6において「Yes」)、利用者の現在の印影を直近の変更前の印影に変更し(S7)、S8に動作を移行させる。なお、記憶制御部223は、過去に改印の履歴がない場合(すなわち、1つ前の印影が登録されていない場合)(S6において「No」)、S8に動作を移行させる。
【0107】
続いて、送信制御部224は、過去に住所変更の履歴がある場合(すなわち、1つ前の住所が登録されている場合)(S8において「Yes」)、利用者の過去に登録された住所と現在の住所との一覧が受付端末10に送信されるように通信部230を制御し、受付端末10においては、出力制御部122は、当該一覧が表示されるように表示操作部110を制御する(S9)。過去に登録された住所が利用者によって選択されると、記憶制御部223は、現在の住所を利用者によって選択された過去の住所に変更し(S10)、S11(図13)に動作を移行させる。なお、記憶制御部223は、過去に住所変更の履歴がない場合(S8において「No」)、S11に動作を移行させる。
【0108】
図13に進んで、送信制御部224は、S5において名義変更が行われた場合には(すなわち、利用者の現在の名前が利用者の過去の名前によって変更された場合には)(S11において「Yes」)、通信部230を介して、カード即時発行機30にカード発行指示を送信するとともに、通帳即時発行機40に通帳発行指示を送信する。
【0109】
カード即時発行機30は、カード発行指示を受信すると、カード発行指示によって指定された、店舗番号、口座番号および変更後の利用者の名前を未発行のキャッシュカードに印字して、新たなカードとして排出する。これによって、キャッシュカードの再発行が行われる。一方、通帳即時発行機40は、通帳発行指示を受信すると、通帳発行指示によって指定された、店舗番号、口座番号および変更後の利用者の名前を未発行の通帳に印字して、新たな通帳として排出する。これによって、通帳の再発行が行われる(S12)。
【0110】
利用者によって挿入された古いキャッシュカードは、受付端末10から返却される(排出される)(S13)。さらに、利用者によって古い通帳が挿入されている場合には、受付端末10は、当該古い通帳に繰り越しを示す印字を行い、印字が終わった古い通帳を排出する。
【0111】
<2.まとめ>
以上に説明したように、本発明の実施形態によれば、利用者に対応する過去の利用者情報を取得する情報取得部と、前記過去の利用者情報が取得された場合に、前記過去の利用者情報が出力されるように制御する出力制御部と、を備え、前記出力制御部は、変更操作が入力された場合に、前記利用者に対応する現在の利用者情報を前記過去の利用者情報で変更するための変更指示が送信されるように制御する、情報処理装置が提供される。
【0112】
かかる構成によれば、手続きをより簡易に済ませることが可能となる。これによって、利用者にとっては、手続きに掛かる時間が低減され、変更後の情報(例えば、結婚前の情報)が記載された書類を持ち込む手間も低減される。また、店舗側にとっては、窓口での対応に要する時間が低減される。
【0113】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0114】
例えば、上記では、利用者からの操作を受け付ける受付端末10が、金融機関の店頭に設置されている場合を想定した。しかし、受付端末10が有する上記の各種機能は、どのような種類の装置によって実現されてもよい。例えば、受付端末10が有する上記の各種機能は、ATM(Automated/Automatic Teller Machine)などといった装置によって実現されてもよい。
【0115】
上記では、利用者が、金融機関に登録される利用者情報(利用者の氏名、住所、印影など)の変更手続きを行う場合を主に説明した。しかし、他の利用者情報が変更される場合であっても、本発明の実施形態に係る利用者情報の変更の技術が適用され得る。例えば、金融機関に登録される利用者情報の代わりに、旅行先での宿泊施設の利用者情報が用いられてもよい。そうすれば、利用者が過去に利用した宿泊施設に関する情報が容易に再利用され得る。また、金融機関に登録される利用者情報の代わりに、定期券購入の利用者情報が用いられてもよい。そうすれば、利用者が過去に購入した定期券に関する情報(例えば、利用者が過去に購入した定期券の路線情報など)が容易に再利用され得る。
【符号の説明】
【0116】
1 情報処理システム
10 受付端末
110 表示操作部
120 制御部
121 情報取得部
122 出力制御部
130 カード挿入部
135 通帳挿入部
140 通信部
20 ホストコンピュータ
210 記憶部
220 制御部
221 取得部
222 判断部
223 記憶制御部
224 送信制御部
230 通信部
30 カード即時発行機
310 制御部
320 印字排出部
330 カードストック部
340 通信部
40 通帳即時発行機
410 制御部
420 印字排出部
430 通帳ストック部
440 通信部
52 通信用ケーブル
53 通信用ケーブル
54 通信用ケーブル
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13