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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-28
(45)【発行日】2023-12-06
(54)【発明の名称】情報処理プログラム、装置、及び方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/34 20120101AFI20231129BHJP
【FI】
G06Q50/34
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2019157035
(22)【出願日】2019-08-29
(65)【公開番号】P2021033942
(43)【公開日】2021-03-01
【審査請求日】2022-05-17
(73)【特許権者】
【識別番号】000005223
【氏名又は名称】富士通株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】西田 正輝
【審査官】山田 倍司
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-156374(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0213161(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0061411(US,A1)
【文献】特開2018-160190(JP,A)
【文献】特開2017-174264(JP,A)
【文献】特開2017-184866(JP,A)
【文献】特開2019-063161(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ毎に、施設への入場の日時と、所定時間単位で必要となる前記施設への入場のための課金の有無とが、前記ユーザの識別情報と対応付けて記憶された記憶部を参照し、前記課金が対応付けられた前記施設への入場の日時から前記所定時間が経過する前に、前記施設からの退場又は再課金を促す情報を、ユーザが保持する出力装置へ出力すると共に、前記ユーザについての、直近の所定期間内における前記施設への入場回数と、予め定められた入場回数の上限とに基づく前記施設への滞在可能時間を前記出力装置へ出力する
ことを含む処理をコンピュータに実行させるための情報処理プログラム。
【請求項2】
前記情報を、前記課金が対応付けられた前記施設への入場の日時から前記所定時間後の日時の一定時間前に出力する請求項1に記載の情報処理プログラム。
【請求項3】
前記課金が対応付けられた前記施設への入場の日時からの経過時間に応じて、前記出力装置へ出力する前記情報の出力態様を異ならせる請求項1又は請求項2に記載の情報処理プログラム。
【請求項4】
前記ユーザの前記施設への入場時に、前記滞在可能時間を前記出力装置へ出力する請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の情報処理プログラム。
【請求項5】
前記滞在可能時間を、前記直近の所定期間内における前記施設への入場履歴から算出される、前記直近の所定期間内における前記施設への入場回数と、前記予め定められた入場回数の上限とに基づく残りの入場可能回数を前記所定時間単位の時間に換算することにより算出する請求項1~請求項4のいずれか1項に記載の情報処理プログラム。
【請求項6】
前記滞在可能時間と、前記課金が対応付けられた前記施設への入場の日時からの経過時間とに基づいて、残りの前記滞在可能時間を算出して出力する請求項1~請求項5のいずれか1項に記載の情報処理プログラム。
【請求項7】
前記残りの滞在可能時間に応じて、前記出力装置への出力態様を異ならせる請求項6に記載の情報処理プログラム。
【請求項8】
前記ユーザの識別情報と、前記課金が対応付けられた前記施設への入場の日時と、前記施設の識別情報とを、複数の施設への入場をユーザ毎に管理する管理装置へ送信し、
ユーザの前記施設への入場時に、前記複数の施設の各々への入場履歴又は前記直近の所定期間内における前記複数の施設の各々へ入場の合計回数を前記管理装置から取得する
請求項~請求項7のいずれか1項に記載の情報処理プログラム。
【請求項9】
前記予め定められた入場回数の上限を、直近7日間に3回、及び直近28日間に10回を超えない回数とする請求項~請求項8のいずれか1項に記載の情報処理プログラム。
【請求項10】
ユーザ毎に、施設への入場の日時を、前記ユーザの識別情報と対応付けて記憶し、
ユーザの施設への入場時に、前記ユーザについての、直近の所定期間内における前記施設への入場回数と、予め定められた入場回数の上限とに基づく前記施設への滞在可能時間を、ユーザが保持する出力装置へ出力する
ことを含む処理をコンピュータに実行させるための情報処理プログラム。
【請求項11】
ユーザ毎に、施設への入場の日時と、所定時間単位で必要となる前記施設への入場のための課金の有無とが、前記ユーザの識別情報と対応付けて記憶された記憶部を参照し、前記課金が対応付けられた前記施設への入場の日時から前記所定時間が経過する前に、前記施設からの退場又は再課金を促す情報を、ユーザが保持する出力装置へ出力すると共に、前記ユーザについての、直近の所定期間内における前記施設への入場回数と、予め定められた入場回数の上限とに基づく前記施設への滞在可能時間を前記出力装置へ出力する出力部
を含む情報処理装置。
【請求項12】
ユーザ毎に、施設への入場の日時と、所定時間単位で必要となる前記施設への入場のための課金の有無とが、前記ユーザの識別情報と対応付けて記憶された記憶部を参照し、前記課金が対応付けられた前記施設への入場の日時から前記所定時間が経過する前に、前記施設からの退場又は再課金を促す情報を、ユーザが保持する出力装置へ出力すると共に、前記ユーザについての、直近の所定期間内における前記施設への入場回数と、予め定められた入場回数の上限とに基づく前記施設への滞在可能時間を前記出力装置へ出力する
ことを含む処理をコンピュータが実行する情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
開示の技術は、情報処理プログラム、情報処理装置、及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
例えばカジノ場など、利用回数や課金に関する条件が法令で定められている施設があり、このような施設への入場及び滞在に関しては、法令が順守されるよう、各ユーザの施設への入場及び滞在が管理される必要がある。
【0003】
施設の利用回数の管理に関する技術として、遊技者が遊技にのめり込むことを防止するためのシステムが提案されている。このシステムのサーバ装置は、遊技媒体取扱装置等から、遊技者が来店したことを表す来店情報を受信し、その来店情報に基づいて、第1期間を分割した2以上の第2期間における来店回数を所定期間にわたって集計する。その後、サーバ装置は、所定期間にわたって集計された来店回数が、所定条件を満たすか否かをそれぞれ判定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2019-63161号公報
【文献】特開2019-63162号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
カジノ場への入場料は、入場から24時間毎に課金される規定となっており、定められた上限の範囲内でカジノ場への滞在を継続する場合には、24時間毎に課金する必要があり、課金しない場合には、カジノ場から退場する必要がある。しかし、この規定に従った運用を適切に管理するための仕組みは存在しない。
【0006】
一つの側面として、開示の技術は、入場のための課金に応じた施設への滞在条件をユーザへ報知することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一つの態様として、開示の技術は、ユーザ毎に、施設への入場の日時と、所定時間単位で必要となる前記施設への入場のための課金の有無とが、前記ユーザの識別情報と対応付けて記憶された記憶部を参照する。そして、開示の技術は、前記課金が対応付けられた前記施設への入場の日時から前記所定時間が経過する前に、前記施設からの退場又は再課金を促す情報を、ユーザが保持する出力装置へ出力する。
【発明の効果】
【0008】
一つの側面として、入場のための課金に応じた施設への滞在条件をユーザへ報知することができる、という効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】第1実施形態に係る情報処理装置の機能ブロック図である。
図2】入退場DBの一例を示す図である。
図3】情報が表示されるユーザカードの一例を示す図である。
図4】情報の出力を説明するための図である。
図5】第1及び第2実施形態に係る情報処理装置として機能するコンピュータの概略構成を示すブロック図である。
図6】第1実施形態における情報処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。
図7】情報の出力の他の例を説明するための図である。
図8】第2実施形態に係る情報処理システムの概略構成を示すブロック図である。
図9】第2実施形態に係る情報処理装置の機能ブロック図である。
図10】第2実施形態に係る管理装置の機能ブロック図である。
図11】課金入場DBの一例を示す図である。
図12】入場回数DBの一例を示す図である。
図13】第2実施形態に係る管理装置として機能するコンピュータの概略構成を示すブロック図である。
図14】第2情報処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。
図15】滞在可能時間の出力を説明するための図である。
図16】集計処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。
図17】送信処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。
図18】滞在可能時間の出力の他の例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して、開示の技術に係る実施形態の一例を説明する。以下の各実施形態では、開示の技術の施設がカジノ場である場合を例に説明する。
【0011】
<第1実施形態>
カジノ場を利用するユーザは、ユーザの識別情報(以下、「ユーザID」という)が記録されたICチップを搭載したユーザカードを保持している。ユーザIDは、例えば、カジノ場を利用するユーザのマイナンバー、又はマイナンバーに基づいて、カジノ場を利用するために発行された番号である。
【0012】
カジノ場の入退場ゲートには、入場用及び退場用のICチップの読取装置、及びゲートの開閉を制御する制御装置が設けられる。ユーザは、入場時には、ユーザカードを入場用の読取装置にかざす。これにより、読取装置が、ユーザカードからユーザIDを読み取り、読み取ったユーザIDと入退区分「入場」とを対応付けて、制御装置へ受け渡す。同様に、ユーザは、退場時には、ユーザカードを退場用の読取装置にかざす。これにより、読取装置が、ユーザIDと入退区分「退場」とを対応付けて、制御装置へ受け渡す。
【0013】
また、入退場ゲートの制御装置は、入退区分が「入場」を示す場合、後述する情報処理装置10の入退場DB20に記憶された入退場情報に基づいて、該当のユーザがカジノ場へ入場するために、課金が必要か否かを判定する。カジノ場への入場には、所定時間単位で課金が必要となるものとする。本実施形態では、所定時間を24時間として説明する。
【0014】
具体的には、制御装置は、課金が対応付けられた直近の入場から、24時間を経過している場合には、課金要、24時間を経過していない場合には、課金不要と判定する。制御装置は、課金要の場合には、課金が確認されることを条件として入退場ゲートを開放し、課金不要の場合には、入退場ゲートをそのまま開放する。
【0015】
また、入退場ゲートの制御装置は、入退区分が「退場」を示す場合、ユーザカードの読み取りと共に入退場ゲートを開放する。
【0016】
制御装置は、読取装置が読み取ったユーザID及び入退区分と、課金の有無を示す課金フラグとを、情報処理装置10へ出力する。課金フラグは、例えば、課金があった場合は「1」、課金が不要であった場合は「0」とする。
【0017】
図1に示すように、情報処理装置10には、入退場ゲートの制御装置から出力されたユーザID、入退区分、及び課金フラグが入力される。
【0018】
また、情報処理装置10は、機能的には、図1に示すように、記録部12と、出力部14とを含む。また、情報処理装置10の所定の記憶領域には、入退場DB(Database)20が記憶される。
【0019】
記録部12は、ユーザ毎に、入力されたユーザID、入退区分、及び課金フラグに、カジノ場への入退場の日時を対応付けて入退場情報とし、例えば、図2に示すような入退場DB20に記憶する。入退場の日時は、情報処理装置10にユーザID、入退区分、及び課金フラグが入力された日時とすることができる。また、入場ゲートの読取装置やカジノ場内に設置された課金を行う装置でユーザカードが読み取られた日時を、ユーザID、入退区分、及び課金フラグと共に取得してもよい。
【0020】
出力部14は、入退場DB20を参照し、課金が対応付けられた入退場情報の日時から、24時間を経過する前に、カジノ場からの退場又は再課金を促す情報を、ユーザカードへ出力する。
【0021】
図3に示すように、ユーザカード30には、出力部14から出力された情報が表示される情報表示領域32が含まれる。また、ユーザカード30は、ユーザの氏名やユーザID等のユーザ情報の表示34、ユーザの顔写真36等を含んでいてもよい。さらに、ユーザカード30には、上述したように、ユーザIDが記録されたICチップ38が埋め込まれている。
【0022】
例えば、出力部14は、ユーザ毎に、入退場DB20において、課金が対応付けられた入退場情報、すなわち、課金フラグが「1」の入退場情報のうち、直近の入退場情報を特定する。出力部14は、特定した入退場情報の日時から24時間後となる日時の一定時間前(例えば、1時間前)に、「あと1時間で24時間滞在となり、追加料金(¥6,000)が必要です。」のような課金を促す情報を出力する。また、出力部14は、「あと1時間で退場してください。」のような、退場を促す情報を出力してもよい。
【0023】
上記のように、課金が対応付けられた入退場情報の日時からの経過時間に基づいて情報を出力する。これにより、図4に示すように、カジノ場から一旦退場し、課金が対応付けられた入場から24時間が経過する前に再入場したような場合であっても、退場又は再課金が必要な時間を適切にユーザに報知することができる。再課金を促す情報を出力するタイミングは、必ずしも24時間を経過する前に限定されず、例えば、複数の日にちにまたがり滞在する場合を踏まえ、48時間、72時間を経過する前に出力しても良い。
【0024】
情報処理装置10は、例えば図5に示すコンピュータ40で実現することができる。コンピュータ40は、CPU(Central Processing Unit)41と、一時記憶領域としてのメモリ42と、不揮発性の記憶部43とを備える。また、コンピュータ40は、入力部、表示部等の入出力装置44と、記憶媒体49に対するデータの読み込み及び書き込みを制御するR/W(Read/Write)部45とを備える。また、コンピュータ40は、インターネット等のネットワークに接続される通信I/F(Interface)46を備える。CPU41、メモリ42、記憶部43、入出力装置44、R/W部45、及び通信I/F46は、バス47を介して互いに接続される。
【0025】
記憶部43は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等によって実現できる。記憶媒体としての記憶部43には、コンピュータ40を、情報処理装置10として機能させるための情報処理プログラム50が記憶される。情報処理プログラム50は、記録プロセス52と、出力プロセス54とを有する。また、記憶部43は、入退場DB20を構成する情報が記憶される情報記憶領域60を有する。
【0026】
CPU41は、情報処理プログラム50を記憶部43から読み出してメモリ42に展開し、情報処理プログラム50が有するプロセスを順次実行する。CPU41は、記録プロセス52を実行することで、図1に示す記録部12として動作する。また、CPU41は、出力プロセス54を実行することで、図1に示す出力部14として動作する。また、CPU41は、情報記憶領域60から情報を読み出して、入退場DB20をメモリ42に展開する。これにより、情報処理プログラム50を実行したコンピュータ40が、情報処理装置10として機能することになる。なお、プログラムを実行するCPU41はハードウェアである。
【0027】
なお、情報処理プログラム50により実現される機能は、例えば半導体集積回路、より詳しくはASIC(Application Specific Integrated Circuit)等で実現することも可能である。
【0028】
次に、第1実施形態に係る情報処理装置10の作用について説明する。
【0029】
情報処理装置10にユーザID、入退区分、及び課金フラグが入力される都度、記録部12が、ユーザID、入退区分、及び課金フラグに、カジノ場への入退場の日時を対応付けた入退場情報を入退場DB20に記録する。そして、入退場DB20に、課金が対応付けられた入退場情報、すなわち、課金フラグが「1」の入退場情報が記憶されると、情報処理装置10において、図6に示す情報処理ルーチンがユーザ毎に実行される。なお、情報処理ルーチンは、開示の技術の情報処理方法の一例である。
【0030】
ステップS12で、出力部14が、入退場DB20に直近で記憶された、課金フラグが「1」の入退場情報の日時、すなわち課金が対応付けられた入場の日時を特定する。
【0031】
次に、ステップS14で、出力部14が、特定した課金が対応付けられた入場の日時から24時間後となる日時の一定時間前(例えば、1時間前)を、情報の出力時間として設定する。
【0032】
次に、ステップS16で、出力部14が、上記ステップS14で設定した出力時間になったか否かを判定する。出力時間になった場合には、処理はステップS18へ移行し、出力時間になっていない場合には、本ステップの判定を繰り返す。
【0033】
ステップS18では、出力部14が、カジノ場からの退場又は再課金を促す情報を、ユーザカード30へ出力し、情報処理ルーチンは終了する。
【0034】
以上説明したように、第1実施形態に係る情報処理装置は、ユーザ毎に、カジノ場への入場の日時と、所定時間単位で必要となるカジノ場への入場のための課金の有無とが、ユーザIDと対応付けて記憶された入退場DBを参照する。そして、情報処理装置は、課金が対応付けられたカジノ場への入場の日時から所定時間後の日時の一定時間前に、カジノ場からの退場又は再課金を促す情報を、ユーザが保持するユーザカードへ出力する。これにより、課金を行わなければ、カジノ場へ継続して滞在することができる残り時間は一定時間であること、すなわち、課金の条件に応じたカジノ場への滞在可能時間をユーザへ報知することができる。
【0035】
なお、第1実施形態では、課金が対応付けられたカジノ場への入場の日時から所定時間後の日時の一定時間前に1回、情報を出力する場合について説明したが、これに限定されない。図7に示すように、課金が対応付けられた入場から一定時間経過する毎に情報を出力するようにしてもよい。
【0036】
また、ユーザに提示する情報は、メッセージの場合に限定されない。図7の例では、課金が対応付けられたカジノ場への入場の日時からの経過時間に応じて、ユーザカード30の情報表示領域32の色を異ならせる例を示している。
【0037】
<第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。なお、第2実施形態に係る情報処理装置において、第1実施形態に係る情報処理装置10と同様の部分については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0038】
図8に示すように、第2実施形態に係る情報処理システム200は、複数のカジノ場の各々に配置される情報処理装置210A、210B、210Cと、複数のカジノ場の各々への入場をユーザ毎に管理する管理装置70とを含む。なお、図8の例では、情報処理システム200は、カジノAに配置される情報処理装置210A、カジノBに配置される情報処理装置210B、及びカジノCに配置される情報処理装置210Cを含む例を示しているが、情報処理装置の数は図8の例に限定されない。情報処理システム200に含まれる情報処理装置は1、2、又は4以上であってもよい。以下では、情報処理装置210A、210B、210Cを区別なく説明する場合、単に「情報処理装置210」と表記する。
【0039】
情報処理装置210は、機能的には、図9に示すように、記録部12と、送信部16と、出力部214とを含む。また、情報処理装置210の所定の記憶領域には、入退場DB20が記憶される。
【0040】
送信部16は、入退場DB20に記憶された入退場情報のうち、課金が対応付けられた入退場情報、すなわち、課金フラグが「1」の入退場情報に、カジノ場の識別情報(以下、「カジノID」という)を付与した課金入場情報を、管理装置70へ送信する。
【0041】
出力部214は、第1実施形態における出力部14と同様に、入退場DB20を参照し、課金が対応付けられた入退場情報の日時から24時間を経過する前に、カジノ場からの退場又は再課金を促す情報を、ユーザカード30へ出力する。
【0042】
また、出力部214は、ユーザの、カジノ場への課金が対応付けられた入場時に、該当のユーザのユーザIDを含む入場回数要求を管理装置70へ送信する。本実施形態における入場回数とは、直近の所定期間内における複数のカジノ場の各々への入場の合計回数である。出力部214は、要求に応じて管理装置70から送信された入場回数を取得し、取得した入場回数に基づいて、ユーザが入場したカジノ場への滞在可能時間を算出し、該当のユーザのユーザカード30へ出力する。
【0043】
具体的には、出力部214は、取得した入場回数と、予め定められた入場回数の上限とに基づいて、残りの入場可能回数を求める。出力部214は、求めた入場可能回数を、所定時間単位(ここでは、24時間単位)に換算した滞在可能時間を算出する。
【0044】
例えば、入場回数の上限を、直近7日間に3回、及び直近28日間に10回を超えない回数とする。この場合、出力部214は、管理装置70から、直近7日間の入場回数、及び直近28日間の入場回数を取得する。そして、出力部214は、3回から直近7日間の入場回数を引いた回数、及び10回から直近28日間の入場回数を引いた回数のうち、少ない方の回数を残りの入場可能回数として求める。また、出力部214は、求めた入場可能回数×24時間を滞在可能時間として算出する。
【0045】
また、出力部214は、算出した滞在可能時間と、課金が対応付けられたカジノ場への入場の日時からの経過時間とに基づいて、残りの滞在可能時間を算出する。出力部214は、算出した残りの滞在可能時間が一定時間以下となった場合に、残りの滞在可能時間をユーザカード30に出力する。
【0046】
管理装置70は、機能的には、図10に示すように、管理部72と、集計部74と、送信部76とを含む。また、管理装置70の所定の記憶領域には、課金入場DB82と、入場回数DB84とが記憶される。
【0047】
管理部72は、各カジノ場の情報処理装置210から送信された課金入場情報を、例えば図11に示すような課金入場DB82に記憶する。
【0048】
集計部74は、定期的なタイミングで、課金入場DB82に記憶された課金入場情報をユーザ毎に集計し、直近の所定期間内におけるカジノ場への入場回数を集計する。上記の例では、集計部74は、直近7日間の入場回数、及び直近28日間の入場回数を集計する。集計部74は、ユーザ毎に集計した入場回数を、例えば図12に示すような入場回数DB84に記憶する。
【0049】
送信部76は、情報処理装置210から、ユーザIDを含む入場回数要求を受信すると、入場回数DB84から、受信した入場回数要求に含まれるユーザIDに対応付けて記憶された入場回数を読み出す。そして、送信部76は、入場回数要求を送信した情報処理装置210へ、読み出した入場回数を送信する。
【0050】
情報処理装置210は、例えば図5に示すコンピュータ40で実現することができる。コンピュータ40の記憶部43には、コンピュータ40を、情報処理装置210として機能させるための情報処理プログラム250が記憶される。情報処理プログラム250は、記録プロセス52と、送信プロセス56と、出力プロセス254とを有する。また、記憶部43は、入退場DB20を構成する情報が記憶される情報記憶領域60を有する。
【0051】
CPU41は、情報処理プログラム250を記憶部43から読み出してメモリ42に展開し、情報処理プログラム250が有するプロセスを順次実行する。CPU41は、記録プロセス52を実行することで、図9に示す記録部12として動作する。また、CPU41は、送信プロセス56を実行することで、図9に示す送信部16として動作する。また、CPU41は、出力プロセス254を実行することで、図9に示す出力部214として動作する。また、CPU41は、情報記憶領域60から情報を読み出して、入退場DB20をメモリ42に展開する。これにより、情報処理プログラム250を実行したコンピュータ40が、情報処理装置210として機能することになる。
【0052】
なお、情報処理プログラム250により実現される機能は、例えば半導体集積回路、より詳しくはASIC等で実現することも可能である。
【0053】
管理装置70は、例えば図13に示すコンピュータ90で実現することができる。コンピュータ90は、CPU91と、一時記憶領域としてのメモリ92と、不揮発性の記憶部93とを備える。また、コンピュータ90は、入力部、表示部等の入出力装置94と、記憶媒体99に対するデータの読み込み及び書き込みを制御するR/W部95と、インターネット等のネットワークに接続される通信I/F96を備える。CPU91、メモリ92、記憶部93、入出力装置94、R/W部95、及び通信I/F96は、バス97を介して互いに接続される。
【0054】
記憶部93は、HDD、SSD、フラッシュメモリ等によって実現できる。記憶媒体としての記憶部93には、コンピュータ90を、管理装置70として機能させるための管理プログラム100が記憶される。管理プログラム100は、管理プロセス102と、集計プロセス104と、送信プロセス106とを有する。また、記憶部93は、課金入場DB82及び入場回数DB84の各々を構成する情報が記憶される情報記憶領域110を有する。
【0055】
CPU91は、管理プログラム100を記憶部93から読み出してメモリ92に展開し、管理プログラム100が有するプロセスを順次実行する。CPU91は、管理プロセス102を実行することで、図10に示す管理部72として動作する。また、CPU91は、集計プロセス104を実行することで、図10に示す集計部74として動作する。また、CPU91は、送信プロセス106を実行することで、図10に示す送信部76として動作する。また、CPU41は、情報記憶領域110から情報を読み出して、課金入場DB82及び入場回数DB84の各々をメモリ92に展開する。これにより、管理プログラム100を実行したコンピュータ90が、管理装置70として機能することになる。なお、プログラムを実行するCPU91はハードウェアである。
【0056】
なお、管理プログラム100により実現される機能は、例えば半導体集積回路、より詳しくはASIC等で実現することも可能である。
【0057】
次に、第2実施形態に係る情報処理システム200の作用について説明する。
【0058】
情報処理装置210にユーザID、入退区分、及び課金フラグが入力される都度、記録部12が、入退場情報を入退場DB20に記録する。また、送信部16が、課金が対応付けられた入退場情報、すなわち、課金フラグが「1」の入退場情報に、カジノ場のカジノIDを付与した課金入場情報を、管理装置70へ送信する。そして、入退場DB20に、課金が対応付けられた入退場情報、すなわち、課金フラグが「1」の入退場情報が記憶されると、情報処理装置210において、第1情報処理ルーチン、及び図14に示す第2情報処理ルーチンがユーザ毎に実行される。なお、第1情報処理ルーチン及び第2情報処理ルーチンは、開示の技術の情報処理方法の一例である。
【0059】
一方、管理装置70では、情報処理装置210から送信された課金入場情報を受信する都度、管理部72が、受信した課金入場情報を課金入場DB82に記憶する。また、管理装置70において、定期的なタイミングで、図16に示す集計処理ルーチンが実行される。さらに、管理装置70が、情報処理装置210から、ユーザIDを含む入場回数要求を受信すると、管理装置70において、図17に示す送信処理ルーチンが実行される。
【0060】
以下、第2情報処理ルーチン、集計処理ルーチン、及び送信処理ルーチンの各々について詳述する。なお、第1情報処理ルーチンは、第1実施形態における情報処理ルーチン(図6)と同様であるため、説明を省略する。
【0061】
まず、図14に示す第2情報処理ルーチンについて説明する。
【0062】
ステップS22で、出力部214が、該当のユーザのユーザIDを含む入場回数要求を管理装置70へ送信する。そして、出力部214が、要求に応じて管理装置70から送信された入場回数を取得する。
【0063】
次に、ステップS24で、出力部214が、取得した入場回数と、予め定められた入場回数の上限とに基づいて、残りの入場可能回数を求める。そして、出力部214が、求めた入場可能回数×24時間を滞在可能時間として算出する。
【0064】
次に、ステップS26で、出力部214が、該当のユーザのユーザカード30へ、算出した滞在可能時間を出力する。
【0065】
次に、ステップS28で、出力部214が、課金が対応付けられた入場の日時から、上記ステップS24で算出した滞在可能時間後となる日時の一定時間前(例えば、1時間前)を、残りの滞在可能時間の出力時間として設定する。
【0066】
次に、ステップS30で、出力部214が、上記ステップS28で設定した出力時間になったか否かを判定する。出力時間になった場合には、処理はステップS32へ移行し、出力時間になっていない場合には、本ステップの判定を繰り返す。
【0067】
ステップS32では、出力部214が、残りの滞在可能時間が一定時間前(例えば、1時間前)であることを、ユーザカード30へ出力し、第2情報処理ルーチンは終了する。
【0068】
例えば、図12に示すように、ユーザIDがU001のユーザ(以下、「ユーザ1」という)については、残りの入場可能回数は2回であるので、滞在可能時間は48時間と算出される。また、ユーザIDがU002のユーザ(以下、「ユーザ2」という)については、残りの入場可能回数は1回であるので、滞在可能時間は24時間と算出される。
【0069】
この場合、例えば、図15に示すように、課金に対応付けられた入場時(8/3 0:00)に、ユーザ1に対しては、滞在可能時間が48時間である旨のメッセージ(図15中の121)が提示される。また、ユーザ2に対しては、滞在可能時間が24時間である旨のメッセージ(図15中の122)が提示される。そして、ユーザ1に対しては、8/5 0:00の1時間前に、残りの滞在可能時間が1時間である旨のメッセージ(図15中の123)が提示される。また、ユーザ2に対しては、8/4 0:00の1時間前に、残りの滞在可能時間が1時間である旨のメッセージ(図15中の124)が提示される。このように、ユーザ毎に、残りの入場可能回数に応じて、適切な滞在可能時間を提示することができる。
【0070】
なお、第1情報処理ルーチン(図6)により出力される情報と、上記の残りの滞在可能時間の出力とが重複する場合もある。この場合、再課金したとしても、残りの滞在可能時間を超えて滞在することはできないため、残りの滞在可能時間を優先的に表示するようにすればよい。
【0071】
次に、図16に示す集計処理ルーチンについて説明する。
【0072】
ステップS42で、集計部74が、ユーザ毎に、課金入場DB82に記憶された課金入場情報の日付が、現在時点から遡って過去7日以内に含まれる課金入場情報の数を、直近7日間の入場回数として集計する。そして、集計部74が、直近7日間の入場回数を、入場回数DB84において、該当のユーザの「ユーザID」に対応する「入場回数(直近7日)」欄に記憶する。
【0073】
次に、ステップS44で、集計部74が、ユーザ毎に、課金入場DB82に記憶された課金入場情報の日付が、現在時点から遡って過去28日以内に含まれる課金入場情報の数を、直近28日間の入場回数として集計する。そして、集計部74が、直近28日間の入場回数を、入場回数DB84において、該当のユーザの「ユーザID」に対応する「入場回数(直近28日)」欄に記憶する。そして、集計処理ルーチンは終了する。
【0074】
次に、図17に示す送信処理ルーチンについて説明する。
【0075】
ステップS52で、送信部76が、情報処理装置210から受信した入場回数要求に含まれるユーザIDに対応付けて、入場回数DB84に記憶された入場回数を読み出す。
【0076】
次に、ステップS54で、送信部76が、入場回数要求を送信した情報処理装置210へ、読み出した入場回数を送信し、送信処理は終了する。
【0077】
以上説明したように、第2実施形態に係る情報処理装置は、ユーザの課金が対応付けられたカジノ場への入場時に、そのユーザについての、カジノ場への直近所定期間における入場回数に基づいて算出されるカジノ場への滞在可能時間を出力する。これにより、ユーザ毎の現在までの入場回数に応じて、適切な滞在可能時間をユーザに報知することができる。
【0078】
また、滞在可能時間の終了前に、残りの滞在可能時間をユーザに報知することで、適切な滞在可能時間をユーザに報知することができる。
【0079】
なお、第2実施形態では、課金が対応付けられたカジノ場への入場の日時から滞在可能時間後の日時の一定時間前に1回、残りの滞在可能時間を出力する場合について説明したが、これに限定されない。図18に示すように、課金が対応付けられた入場から一定時間経過する毎に、残りの滞在可能時間を出力するようにしてもよい。
【0080】
また、ユーザに提示する滞在可能時間、及び残りの滞在可能時間は、メッセージで提示する場合に限定されない。例えば、滞在可能時間、及び残りの滞在可能時間の長さに応じて、ユーザカード30の情報表示領域32の色を異ならせる等としてもよい。
【0081】
また、第2実施形態では、管理装置で各ユーザの入場回数を集計する場合について説明したが、これに限定されない。例えば、ユーザの課金が対応付けられたカジノ場への入場時に、情報処理装置が管理装置から過去28日分の課金入場情報を取得し、情報処理装置において、入場回数を集計するようにしてもよい。
【0082】
また、第2実施形態では、第1情報処理ルーチン(図6)により出力される情報と、滞在時間及び残りの滞在可能時間の出力とを両方実行する場合について説明したが、滞在時間及び残りの滞在可能時間の出力を単独で実行するようにしてもよい。
【0083】
また、上記各実施形態では、入退場情報を情報処理装置で記録する場合について説明したが、これに限定されず、例えば、入退場ゲートの制御装置により記録するなど、他の装置により記録してもよい。この場合、情報処理装置の出力部は、他の装置により入退場情報が記録された入退場DBを参照して、上記各実施形態の処理を実行すればよい。
【0084】
また、上記各実施形態では、情報を出力する出力装置として、ユーザカードを例に説明したが、出力装置はこれに限定されない。例えば、ユーザが保持するスマートフォンやタブレット端末で動作するアプリケーションや、腕時計タイプ等のウェアラブル装置を出力装置として用いてもよい。また、情報の提示方法も、メッセージや色の表示に限定されず、音声での出力、LEDランプの点灯、バイブレーション等で行ってもよい。
【0085】
また、上記実施形態では、情報処理プログラム及び管理プログラムが記憶部に予め記憶(インストール)されている態様を説明したが、これに限定されない。開示の技術に係るプログラムは、CD-ROM、DVD-ROM、USBメモリ等の記憶媒体に記憶された形態で提供することも可能である。
【0086】
以上の各実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
【0087】
(付記1)
ユーザ毎に、施設への入場の日時と、所定時間単位で必要となる前記施設への入場のための課金の有無とが、前記ユーザの識別情報と対応付けて記憶された記憶部を参照し、前記課金が対応付けられた前記施設への入場の日時から前記所定時間が経過する前に、前記施設からの退場又は再課金を促す情報を、ユーザが保持する出力装置へ出力する
ことを含む処理をコンピュータに実行させるための情報処理プログラム。
【0088】
(付記2)
前記情報を、前記課金が対応付けられた前記施設への入場の日時から前記所定時間後の日時の一定時間前に出力する付記1に記載の情報処理プログラム。
【0089】
(付記3)
前記課金が対応付けられた前記施設への入場の日時からの経過時間に応じて、前記出力装置へ出力する前記情報の出力態様を異ならせる付記1又は付記2に記載の情報処理プログラム。
【0090】
(付記4)
ユーザの前記施設への入場時に、前記ユーザについての、前記施設への入場の履歴に基づく前記施設への滞在可能時間を前記出力装置へ出力する付記1~付記3のいずれか1項に記載の情報処理プログラム。
【0091】
(付記5)
直近の所定期間内における前記施設への入場履歴から算出される、前記直近の所定期間内における前記施設への入場回数と、予め定められた入場回数の上限とに基づく残りの入場可能回数を前記所定時間単位の時間に換算した前記滞在可能時間を出力する付記4に記載の情報処理プログラム。
【0092】
(付記6)
前記滞在可能時間と、前記課金が対応付けられた前記施設への入場の日時からの経過時間とに基づいて、残りの前記滞在可能時間を算出して出力する付記5に記載の情報処理プログラム。
【0093】
(付記7)
前記残りの滞在可能時間に応じて、前記出力装置への出力態様を異ならせる付記6に記載の情報処理プログラム。
【0094】
(付記8)
前記ユーザの識別情報と、前記課金が対応付けられた前記施設への入場の日時と、前記施設の識別情報とを、複数の施設への入場をユーザ毎に管理する管理装置へ送信し、
ユーザの前記施設への入場時に、前記複数の施設の各々への入場履歴又は前記直近の所定期間内における前記複数の施設の各々へ入場の合計回数を前記管理装置から取得する
付記4~付記7のいずれか1項に記載の情報処理プログラム。
【0095】
(付記9)
前記予め定められた入場回数の上限を、直近7日間に3回、及び直近28日間に10回を超えない回数とする付記4~付記8のいずれか1項に記載の情報処理プログラム。
【0096】
(付記10)
ユーザ毎に、施設への入場の日時を、前記ユーザの識別情報と対応付けて記憶し、
ユーザの施設への入場時に、前記ユーザについての、前記施設への入場の履歴に基づく前記施設への滞在可能時間を、ユーザが保持する出力装置へ出力する
ことを含む処理をコンピュータに実行させるための情報処理プログラム。
【0097】
(付記11)
ユーザ毎に、施設への入場の日時と、所定時間単位で必要となる前記施設への入場のための課金の有無とが、前記ユーザの識別情報と対応付けて記憶された記憶部を参照し、前記課金が対応付けられた前記施設への入場の日時から前記所定時間が経過する前に、前記施設からの退場又は再課金を促す情報を、ユーザが保持する出力装置へ出力する出力部
を含む情報処理装置。
【0098】
(付記12)
前記出力部は、前記情報を、前記課金が対応付けられた前記施設への入場の日時から前記所定時間後の日時の一定時間前に出力する付記11に記載の情報処理装置。
【0099】
(付記13)
前記出力部は、前記課金が対応付けられた前記施設への入場の日時からの経過時間に応じて、前記出力装置へ出力する前記情報の出力態様を異ならせる付記11又は付記12に記載の情報処理装置。
【0100】
(付記14)
前記出力部は、ユーザの前記施設への入場時に、前記ユーザについての、前記施設への入場の履歴に基づく前記施設への滞在可能時間を前記出力装置へ出力する付記11~付記13のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【0101】
(付記15)
前記出力部は、直近の所定期間内における前記施設への入場履歴から算出される、前記直近の所定期間内における前記施設への入場回数と、予め定められた入場回数の上限とに基づく残りの入場可能回数を前記所定時間単位の時間に換算した前記滞在可能時間を出力する付記14に記載の情報処理装置。
【0102】
(付記16)
前記出力部は、前記滞在可能時間と、前記課金が対応付けられた前記施設への入場の日時からの経過時間とに基づいて、残りの前記滞在可能時間を算出して出力する付記15に記載の情報処理装置。
【0103】
(付記17)
前記出力部は、前記残りの滞在可能時間に応じて、前記出力装置への出力態様を異ならせる付記16に記載の情報処理装置。
【0104】
(付記18)
ユーザ毎に、施設への入場の日時を、前記ユーザの識別情報と対応付けて記憶する記録部と、
ユーザの施設への入場時に、前記ユーザについての、前記施設への入場の履歴に基づく前記施設への滞在可能時間を、ユーザが保持する出力装置へ出力する出力部と、
を含む情報処理装置。
【0105】
(付記19)
ユーザ毎に、施設への入場の日時と、所定時間単位で必要となる前記施設への入場のための課金の有無とが、前記ユーザの識別情報と対応付けて記憶された記憶部を参照し、前記課金が対応付けられた前記施設への入場の日時から前記所定時間が経過する前に、前記施設からの退場又は再課金を促す情報を、ユーザが保持する出力装置へ出力する
ことを含む処理をコンピュータが実行する情報処理方法。
【0106】
(付記20)
ユーザ毎に、施設への入場の日時と、所定時間単位で必要となる前記施設への入場のための課金の有無とが、前記ユーザの識別情報と対応付けて記憶された記憶部を参照し、前記課金が対応付けられた前記施設への入場の日時から前記所定時間が経過する前に、前記施設からの退場又は再課金を促す情報を、ユーザが保持する出力装置へ出力する
ことを含む処理をコンピュータに実行させるための情報処理プログラムを記憶した記憶媒体。
【符号の説明】
【0107】
10、210 情報処理装置
12 記録部
14、214 出力部
16 送信部
20 入退場DB
30 ユーザカード
32 情報表示領域
38 ICチップ
40、90 コンピュータ
41、91 CPU
42、92 メモリ
43、93 記憶部
49、99 記憶媒体
50、250 情報処理プログラム
70 管理装置
72 管理部
74 集計部
76 送信部
82 課金入場DB
84 入場回数DB
100 管理プログラム
200 情報処理システム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18