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特許7392630情報処理装置、情報処理システム、及び、情報処理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-28
(45)【発行日】2023-12-06
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理システム、及び、情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20231129BHJP
【FI】
G06Q50/10
【請求項の数】 17
(21)【出願番号】P 2020182184
(22)【出願日】2020-10-30
(65)【公開番号】P2022072632
(43)【公開日】2022-05-17
【審査請求日】2022-09-20
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002860
【氏名又は名称】弁理士法人秀和特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】柏倉 俊樹
(72)【発明者】
【氏名】杉山 侑紀也
(72)【発明者】
【氏名】浅井 和
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 英男
【審査官】深津 始
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-185726(JP,A)
【文献】特開2005-235000(JP,A)
【文献】国際公開第2020/153207(WO,A1)
【文献】特開2002-002925(JP,A)
【文献】特開2016-095786(JP,A)
【文献】兵藤穂高,廃棄物分別管理システム,CASIO DISCLOSURE JOURNAL,カシオ計算機株式会社,2005年01月21日,第203巻,04-0717ページ
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 -G06Q 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
棄物を検知するセンサによって取得された前記廃棄物に関する情報を取得することと、
前記廃棄物に関する情報からユーザの消費行動に関する情報を取得することと、
前記ユーザの消費行動に関する情報に基づいた所定の処理を実行することと、
を実行する制御部、
を備える情報処理装置であって、
前記廃棄物に関する情報は、前記廃棄物に対応する第1の商品を特定可能な情報であり、
前記制御部は、
前記ユーザの消費行動に関する情報として、所定期間の前記廃棄物に関する情報から、前記第1の商品に対応する廃棄物の廃棄頻度又は廃棄量の少なくとも一方を取得し、
前記所定の処理として、前記第1の商品が前記ユーザの定期購入品である場合に、前記第1の商品の発送間隔又は1回の発送における発送量の少なくとも一方の変更の提案を行う、
情報処理装置。
【請求項2】
廃棄物を検知するセンサによって取得された前記廃棄物に関する情報を取得することと、
前記廃棄物に関する情報からユーザの消費行動に関する情報を取得することと、
前記ユーザの消費行動に関する情報に基づいた所定の処理を実行することと、
を実行する制御部、
を備える情報処理装置であって、
前記廃棄物に関する情報は、前記廃棄物に対応する第1の商品を特定可能な情報であり、
前記制御部は、
前記ユーザの消費行動に関する情報として、所定期間の前記廃棄物に関する情報から、前記第1の商品に対応する廃棄物の廃棄頻度又は廃棄量の少なくとも一方を取得し、
前記所定の処理として、前記第1の商品に対応する廃棄物の廃棄頻度又は廃棄量が所定量以上であり、前記第1の商品が前記ユーザの定期購入品でない場合に、前記第1の商品の定期購入の提案を行う、
情報処理装置。
【請求項3】
廃棄物を検知するセンサによって取得された前記廃棄物に関する情報を取得することと、
前記廃棄物に関する情報からユーザの消費行動に関する情報を取得することと、
前記ユーザの消費行動に関する情報に基づいた所定の処理を実行することと、
を実行する制御部、
を備える情報処理装置であって、
前記廃棄物に関する情報は、前記廃棄物に対応する商品を特定可能な情報であり、
前記制御部は、
前記ユーザの消費行動に関する情報として、所定期間の前記廃棄物に関する情報から所定の分類ごとの廃棄量を取得して前記ユーザの嗜好情報を取得し、
前記所定の処理として、前記嗜好情報に応じた商品の提案を行う、
情報処理装置。
【請求項4】
前記廃棄物に関する情報は、前記廃棄物に対応する第1の商品を特定可能な情報であり、
前記制御部は、
前記ユーザの消費行動に関する情報として、前記第1の商品に対応する廃棄物の廃棄量を取得し、
前記所定の処理として、前記第1の商品に対応する廃棄物の廃棄量が所定量に達した場合に、前記廃棄物が廃棄された場所に応じた場所への前記第1の商品の配送の指示を行う、
請求項1から3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記廃棄物に対応する商品には、前記商品の識別情報を含むコードが付与されており、
前記センサは、前記廃棄物に関する情報として、前記コードから前記商品の識別情報を読み取るセンサである、
請求項1からのいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記廃棄物に対応する商品には、前記商品の識別情報を含むRFID(Radio Frequency Identifier)タグが付与されており、
前記センサは、前記廃棄物に関する情報として、前記RFIDタグから前記商品の識別情報を読み取るリーダである、
請求項1からのいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
棄物を検知するセンサと、
前記センサによって取得された前記廃棄物に関する情報を取得することと、
前記廃棄物に関する情報からユーザの消費行動に関する情報を取得することと、
前記ユーザの消費行動に関する情報に基づいた所定の処理を実行することと、
を実行する制御部、
を備える情報処理装置と、
を含む情報処理システムであって、
前記廃棄物に関する情報は、前記廃棄物に対応する第1の商品を特定可能な情報であり、
前記制御部は、
前記ユーザの消費行動に関する情報として、所定期間の前記廃棄物に関する情報から、前記第1の商品に対応する廃棄物の廃棄頻度又は廃棄量の少なくとも一方を取得し、
前記所定の処理として、前記第1の商品が前記ユーザの定期購入品である場合に、前記第1の商品の発送間隔又は1回の発送における発送量の少なくとも一方の変更の提案を行
う、
情報処理システム。
【請求項8】
廃棄物を検知するセンサと、
前記センサによって取得された前記廃棄物に関する情報を取得することと、
前記廃棄物に関する情報からユーザの消費行動に関する情報を取得することと、
前記ユーザの消費行動に関する情報に基づいた所定の処理を実行することと、
を実行する制御部、
を備える情報処理装置と、
を含む情報処理システムであって、
前記廃棄物に関する情報は、前記廃棄物に対応する第1の商品を特定可能な情報であり、
前記制御部は、
前記ユーザの消費行動に関する情報として、所定期間の前記廃棄物に関する情報から、前記第1の商品に対応する廃棄物の廃棄頻度又は廃棄量の少なくとも一方を取得し、
前記所定の処理として、前記第1の商品に対応する廃棄物の廃棄頻度又は廃棄量が所定量以上であり、前記第1の商品が前記ユーザの定期購入品でない場合に、前記第1の商品の定期購入の提案を行う、
情報処理システム。
【請求項9】
廃棄物を検知するセンサと、
前記センサによって取得された前記廃棄物に関する情報を取得することと、
前記廃棄物に関する情報からユーザの消費行動に関する情報を取得することと、
前記ユーザの消費行動に関する情報に基づいた所定の処理を実行することと、
を実行する制御部、
を備える情報処理装置と、
を含む情報処理システムであって、
前記廃棄物に関する情報は、前記廃棄物に対応する商品を特定可能な情報であり、
前記制御部は、
前記ユーザの消費行動に関する情報として、所定期間の前記廃棄物に関する情報から所定の分類ごとの廃棄量を取得して前記ユーザの嗜好情報を取得し、
前記所定の処理として、前記嗜好情報に応じた商品の提案を行う、
情報処理システム。
【請求項10】
前記廃棄物に関する情報は、前記廃棄物に対応する第1の商品を特定可能な情報であり、
前記制御部は、
前記ユーザの消費行動に関する情報として、前記第1の商品に対応する廃棄物の廃棄量を取得し、
前記所定の処理として、前記第1の商品に対応する廃棄物の廃棄量が所定量に達した場合に、前記廃棄物が廃棄された場所に応じた場所への前記第1の商品の配送の指示を行う、
請求項7から9のいずれか一項に記載の情報処理システム。
【請求項11】
前記廃棄物に対応する商品には、前記商品の識別情報を含むコードが付与されており、
前記センサは、前記廃棄物に関する情報として、前記コードから前記商品の識別情報を読み取るセンサである、
請求項7から10のいずれか一項に記載の情報処理システム。
【請求項12】
前記廃棄物に対応する商品には、前記商品の識別情報を含むRFID(Radio Frequenc
y Identifier)タグが付与されており、
前記センサは、前記廃棄物に関する情報として、前記RFIDタグから前記商品の識別情報を読み取るリーダである、
請求項7から10のいずれか一項に記載の情報処理システム。
【請求項13】
コンピュータが、
棄物を検知するセンサによって取得された前記廃棄物に関する情報を取得することと、
前記廃棄物に関する情報からユーザの消費行動に関する情報を取得することと、
前記ユーザの消費行動に関する情報に基づいた所定の処理を実行することと、
実行する情報処理方法であって、
前記廃棄物に関する情報は、前記廃棄物に対応する第1の商品を特定可能な情報であり、
前記コンピュータが、
前記ユーザの消費行動に関する情報として、所定期間の前記廃棄物に関する情報から、前記第1の商品に対応する廃棄物の廃棄頻度又は廃棄量の少なくとも一方を取得し、
前記所定の処理として、前記第1の商品が前記ユーザの定期購入品である場合に、前記第1の商品の発送間隔又は1回の発送における発送量の少なくとも一方の変更の提案を行う、
情報処理方法。
【請求項14】
コンピュータが、
廃棄物を検知するセンサによって取得された前記廃棄物に関する情報を取得することと、
前記廃棄物に関する情報からユーザの消費行動に関する情報を取得することと、
前記ユーザの消費行動に関する情報に基づいた所定の処理を実行することと、
を実行する情報処理方法であって、
前記廃棄物に関する情報は、前記廃棄物に対応する第1の商品を特定可能な情報であり、
前記コンピュータが、
前記ユーザの消費行動に関する情報として、所定期間の前記廃棄物に関する情報から、前記第1の商品に対応する廃棄物の廃棄頻度又は廃棄量の少なくとも一方を取得し、
前記所定の処理として、前記第1の商品に対応する廃棄物の廃棄頻度又は廃棄量が所定量以上であり、前記第1の商品が前記ユーザの定期購入品でない場合に、前記第1の商品の定期購入の提案を行う、
情報処理方法。
【請求項15】
コンピュータが、
廃棄物を検知するセンサによって取得された前記廃棄物に関する情報を取得することと、
前記廃棄物に関する情報からユーザの消費行動に関する情報を取得することと、
前記ユーザの消費行動に関する情報に基づいた所定の処理を実行することと、
を実行する情報処理方法であって、
前記廃棄物に関する情報は、前記廃棄物に対応する商品を特定可能な情報であり、
前記コンピュータが、
前記ユーザの消費行動に関する情報として、所定期間の前記廃棄物に関する情報から所定の分類ごとの廃棄量を取得して前記ユーザの嗜好情報を取得し、
前記所定の処理として、前記嗜好情報に応じた商品の提案を行う、
情報処理方法。
【請求項16】
前記廃棄物に関する情報は、前記廃棄物に対応する第1の商品を特定可能な情報であり、
前記コンピュータが、
前記ユーザの消費行動に関する情報として、前記第1の商品に対応する廃棄物の廃棄量を取得し、
前記所定の処理として、前記第1の商品に対応する廃棄物の廃棄量が所定量に達した場合に、前記廃棄物が廃棄された場所に応じた場所への前記第1の商品の配送の指示を行う、
請求項13から15のいずれか一項に記載の情報処理方法。
【請求項17】
前記廃棄物に対応する商品には、前記商品の識別情報を含むRFID(Radio Frequency Identifier)タグが付与されており、
前記センサは、前記廃棄物に関する情報として、前記RFIDタグから前記商品の識別情報を読み取るリーダである、
請求項13から16のいずれか一項に記載の情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、情報処理システム、及び、情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ごみ箱にRFIDリーダを具備し、当該ごみ箱において廃棄された物品に含まれるRFIDから識別情報を読み取り、廃棄された物品を特定する技術が開示されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2006-248778号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
開示の態様の一つは、ユーザの消費行動に応じたサービスを提供することができる、情報処理装置、情報処理システム、及び、情報処理方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の態様の一つは、
ゴミ箱に投棄された廃棄物を検知するセンサによって取得された前記廃棄物に関する情報を取得することと、
前記廃棄物に関する情報からユーザの消費行動に関する情報を取得することと、
前記ユーザの消費行動に関する情報に基づいた所定の処理を実行することと、
を実行する制御部、
を備える情報処理装置である。
【0006】
本開示の他の態様の一つは、
ゴミ箱に投棄された廃棄物を検知するセンサと、
前記センサによって取得された前記廃棄物に関する情報を取得することと、
前記廃棄物に関する情報からユーザの消費行動に関する情報を取得することと、
前記ユーザの消費行動に関する情報に基づいた所定の処理を実行することと、
を実行する制御部、
を備える情報処理装置と、
を含む情報処理システムである。
【0007】
本開示の他の態様の一つは、
ゴミ箱に投棄された廃棄物を検知するセンサによって取得された前記廃棄物に関する情報を取得することと、
前記廃棄物に関する情報からユーザの消費行動に関する情報を取得することと、
前記ユーザの消費行動に関する情報に基づいた所定の処理を実行することと、
を含む情報処理方法である。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、ユーザの消費行動に応じたサービスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、第1実施形態に係る自動配送システムの構成の一例を示す図である。
図2図2は、第1実施形態に係るセンタサーバ及びセンサ装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
図3図3は、センタサーバの機能構成の一例を示す図である。
図4図4は、ユーザ情報データベースに格納される情報の一例である。
図5図5は、廃棄物情報データベースに保持されている情報の一例を示す図である。
図6図6は、センタサーバの自動配送処理のフローチャートの一例である。
図7図7は、センタサーバの定期購入提案処理のフローチャートの一例である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示の態様の一つは、ゴミ箱に投棄された廃棄物を検知するセンサによって取得された廃棄物に関する情報を取得することと、当該廃棄物に関する情報からユーザの消費行動に関する情報を取得することと、当該ユーザの消費行動に関する情報に基づいた所定の処理を実行することと、を実行する制御部を備える情報処理装置である。情報処理装置は、例えば、サーバである。制御部は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等のプ
ロセッサである。
【0011】
ゴミ箱に投棄された廃棄物は、実際にユーザが消費した物であるため、実態に即したユーザの消費行動に関する情報を取得することができる。これによって、ユーザの消費行動に応じたサービスを提供することができる。
【0012】
より具体的には、廃棄物に対応する商品には、当該商品の識別情報を含むコード又はRFID(Radio Frequency Identifier)タグが付与されていてもよい。商品の識別情報を含むコードは、例えば、バーコード、又は、QRコード(登録商標)等である。RFIDタグは、例えば、商品に貼り付けられたシールであってもよいし、商品の容器に埋め込まれていてもよい。センサは、廃棄物に関する情報として、コードから商品の識別情報を読み取るセンサ、又は、RFIDタグから商品の識別情報を読み取るRFIDのリーダであってもよい。コードから商品の識別情報を読み取るセンサは、例えば、バーコードリーダ、QRコード(登録商標)リーダ、又は、カメラである。センサは、例えば、ゴミ箱の投入口付近に備えられてもよい。
【0013】
廃棄物に関する情報は、当該廃棄物に対応する第1の商品を特定可能な情報であってもよい。第1の商品を特定可能な情報には、例えば、識別情報、又は、第1の商品の外観の画像である。制御部は、ユーザの消費行動に関する情報として、第1の商品に対応する廃棄物の廃棄量を取得してもよい。制御部は、所定の処理として、第1の商品の廃棄物の廃棄量が所定量に達した場合に、ゴミ箱の設置場所に応じた場所への第1の商品の配送の指示を行うようにしてもよい。これによって、例えば、ゴミ箱がユーザの自宅に設置されている場合には、第1の商品が所定量消費されると、自動的に第1の商品が配送され、第1の商品の在庫切れを抑制することができる。
【0014】
また、廃棄物に関する情報は、当該廃棄物に対応する第1の商品を特定可能な情報であってもよい。制御部は、ユーザの消費行動に関する情報として、所定期間の廃棄物に関する情報から、第1の商品に対応する廃棄物の廃棄頻度又は廃棄量の少なくとも一方を取得してもよい。制御部は、所定の処理として、第1の商品がユーザの定期購入品である場合に、第1の商品の発送間隔又は1回の発送における発送量の少なくとも一方の変更の提案を行うようにしてもよい。定期購入とは、ユーザが都度発注せずとも、所定の間隔で所定量の商品が発送されるサービスである。
【0015】
これによって、第1の商品の消費量又は使用頻度の変化に応じて、定期購入の発送間隔
又は1回の発送における発送量を柔軟に変更させることができる。例えば、第1の商品が食品のような消費期限のあるものである場合には、過剰発送により消費しきれずに廃棄してしまうような無駄を省くことができる。
【0016】
また、制御部は、所定の処理として、第1の商品に対応する廃棄物の廃棄量が所定量以上であり、第1の商品がユーザの定期購入品でない場合に、第1の商品の定期購入の提案を行うようにしてもよい。定期購入の提案は、ユーザの実際の消費行動に基づいて行われるので、ユーザの潜在的な需要を満たすことができる。
【0017】
また、廃棄物に関する情報は、廃棄物に対応する商品を特定可能な情報であってもよい。制御部は、ユーザの消費行動に関する情報として、所定期間の廃棄物に関する情報から所定の分類ごとの廃棄量を取得してユーザの嗜好情報を取得し、所定の処理として、嗜好情報に応じた商品の提案を行うようにしてもよい。ゴミ箱に捨てられた廃棄物は実際にユーザが消費した物であるため、ユーザの嗜好情報が反映されている。したがって、廃棄物に関する情報から取得されたユーザの嗜好情報に基づいて商品の提案を行うことによって、ユーザの嗜好に沿った商品が提案される。そのため、商品の提案が当該商品の購入につながる可能性が高くなる。また、ユーザは、商品を検索する手間を省くことができる。
【0018】
以下、図面に基づいて、本開示の実施の形態を説明する。以下の実施形態の構成は例示であり、本開示は実施形態の構成に限定されない。
【0019】
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係る自動配送システム100の構成の一例を示す図である。自動配送システム100は、所定の商品の消費量に応じて、当該商品を自動的に配送するシステムである。自動配送システム100は、センタサーバ1及びゴミ箱50に設置されているセンサ装置2を含む。ゴミ箱50は、例えば、ユーザの自宅200内の所定の位置に設置されている。
【0020】
センタサーバ1は、ネットワークN1に接続している。ネットワークN1は、例えば、インターネットである。ただし、ネットワークN1はインターネットに限定されない。センサ装置2は、例えば、無線通信可能であり、ユーザの自宅200内の中継装置と無線接続することで、ネットワークN1に接続する。センタサーバ1とセンサ装置2とは、ネットワークN1を通じて通信可能である。
【0021】
センサ装置2は、ゴミ箱50のごみの投入口付近に設置されている。センサ装置2は、ゴミ箱50にあらかじめ備え付けられて一体として販売されていてもよいし、ゴミ箱50に後付け可能な形態をしており、単体で販売されているものであってもよい。センサ装置2は、例えば、RFIDのリーダ、バーコードのリーダ、QRコードのリーダ、又は、カメラである。例えば、センサ装置2がRFIDのリーダである場合には、センサ装置2は、物品3がゴミ箱50に投入される際に、物品3に付与されている、対応する商品の識別情報を含むRFIDタグ31から当該物品3に対応する商品の識別情報を読み取る。例えば、センサ装置2がバーコードリーダ又はQRコード(登録商標)である場合には、センサ装置2は、物品3にプリントされているバーコード又はQRコードを読み取り、物品3に対応する商品の識別情報を取得する。例えば、センサ装置2がカメラである場合には、センサ装置2は、物品3にプリントされているバーコード又はQRコードを読み取り、又は、物品3の外観の画像データを解析して、物品3に対応する商品の識別情報を取得する。なお、センサ装置2がカメラである場合には、当該カメラはゴミ箱50のごみの投入口付近に設置されていなくてもよく、ゴミ箱50の周辺のゴミ箱50の投入口を撮像範囲に含むような位置に設置されていればよい。また、ゴミ箱50の配置場所はユーザの自宅200に限定されず、例えば、オフィス、及び、所定の施設等であってもよい。自宅200
は、「前記ゴミ箱の設置場所に応じた場所」の一例である。
【0022】
以降、ゴミ箱50に投入された物品3を、廃棄物3、と称する。また、ゴミ箱50に物品3が投入されたことを検出することを、廃棄物3の検出、と称する。センサ装置2は、廃棄物3を検出すると、当該廃棄物3に関する廃棄物情報をセンタサーバ1へ送信する。廃棄物情報には、例えば、廃棄物3が検出された時刻、廃棄物3に対応する商品の識別情報、及び、センサ装置2の識別情報が含まれる。ただし、これに限られず、廃棄物情報には、ユーザの識別情報が含まれてもよい。
【0023】
センタサーバ1は、センサ装置2からの廃棄物情報を収集し、収集した廃棄物情報を解析して、ユーザの消費行動情報を取得する。ユーザの消費行動情報は、例えば、廃棄物3の廃棄量及び廃棄頻度等である。センタサーバ1は、ユーザの消費行動情報に基づいて、廃棄物3に対応する商品をユーザの自宅200へ配送したり、廃棄物3に対応する商品の定期購入の発送間隔又は1回の発送における発送量の変更を提案したり、廃棄物3に対応する商品の定期購入を提案したりする。
【0024】
例えば、物品3が商品Aのビール缶であり、商品Aのビール缶が所定数ゴミ箱に投入されると、自動的に商品Aが所定数ユーザの自宅200へ届けられる。例えば、物品3が商品Bのビール缶であり、ユーザが商品Bの定期購入を契約している場合には、所定期間における商品Bのビール缶の廃棄頻度又は廃棄数に変更が生じた場合には、商品Bのビールの定期購入の発送間隔又は1回の発送における発送量の変更が提案される。例えば、物品3が商品Cのビール缶であり、ユーザが商品Cの定期購入を契約していない場合には、所定期間における商品Cのビール缶の廃棄量が所定量に達した場合に、商品Cの定期購入の提案を行ってもよい。なお、定期購入に関する提案は、例えば、センタサーバ1からユーザ端末4へ送信される。
【0025】
第1実施形態によれば、ユーザの消費行動に応じて、廃棄物3に対応する商品が発送されたり、定期購入の設定内容の変更が提案されたり、定期購入が提案されたりして、ユーザの消費行動に応じた商品発送のサービスを提供することができる。
【0026】
図2は、第1実施形態に係るセンタサーバ1及びセンサ装置2のハードウェア構成の一例を示す図である。センタサーバ1は、ハードウェア構成として、CPU(Central Processing Unit)101、メモリ102、外部記憶装置103、通信部104、及び、画像
処理部105を有する。メモリ102および外部記憶装置103は、コンピュータで読み取り可能な記録媒体である。センタサーバ1は、「情報処理装置」の一例である。
【0027】
外部記憶装置103は、様々なプログラムや、各プログラムの実行に際してCPU 101が使用するデータを格納する。外部記憶装置103は、例えば、EPROM(Erasable Programmable ROM)、及び/又は、ハードディスクドライブ(Hard Disk Drive)である。外部記憶装置103に保持されるプログラムには、例えば、オペレーティングシステム(OS)、自動配送システム100の制御プログラム、及び、その他様々なアプリケーションプログラムがある。自動配送システム100の制御プログラムは、ユーザの消費行動に応じて商品の配送を制御するためのプログラムである。
【0028】
メモリ102は、CPU 101に、外部記憶装置103に格納されているプログラムをロードする記憶領域及び作業領域を提供したり、バッファとして用いられたりする記憶装置である。メモリ102は、例えば、ROM(Read Only Memory)、及び、RAM(Random Access Memory)のような半導体メモリを含む。
【0029】
CPU 101は、外部記憶装置103に保持されたOS及び様々なアプリケーション
プログラムをメモリ102にロードして実行することによって、様々な処理を実行する。CPU 101は、1つに限られず、複数備えられてもよい。CPU 101は、「制御部」の一例である。
【0030】
通信部104は、ネットワークとの情報の入出力を行うインタフェースである。通信部104は、例えば、LAN(Local Area Network)カード等である。ただし、通信部104はこれに限定されず、例えば、光回線のONU(Optical Network Unit)インタフェースであってもよい。
【0031】
画像処理部105は、例えば、画像解析専用のプロセッサである。画像処理部105は入力された画像に対して所定の認識処理を行い、認識結果をCPU 101へ出力する。なお、センタサーバ1のハードウェア構成は、図2に示されるものに限定されない。
【0032】
センサ装置2は、ハードウェア構成として、CPU 201、メモリ202、外部記憶装置203、通信部204、及び、センサ205を備える。CPU 201、メモリ202、及び、外部記憶装置203は、それぞれ、CPU 101、メモリ102、及び、外部記憶装置103と同様である。
【0033】
通信部204は、ネットワークとの情報の入出力を行うインタフェースである。通信部204は、例えば、WiFi、又は、LTE(Long Term Evolution)、LTE-Adv
anced、及び、5G(5th Generation)等の移動体通信方式の通信を行い、インターネット等の公衆回線網に接続する。
【0034】
センサ205は、例えば、RFIDのリーダ、バーコードリーダ、QRコードリーダ、又は、カメラである。第1実施形態では、センサ205は、RFIDのリーダであることが想定される。センサ205によって取得された廃棄物3に対応する商品の識別情報はCPU 201へ出力され、CPU 201によって通信部204を通じてセンタサーバ1へ送信される。なお、センサ装置2のハードウェア構成は図2に示されるものに限定されない。
【0035】
図3は、センタサーバ1の機能構成の一例を示す図である。センタサーバ1は、機能構成要素として、受信部11、制御部12、送信部13、ユーザ情報データベース(DB)14、及び、廃棄物情報DB 15を備える。受信部11、制御部12、及び、送信部13は、CPU 101が所定のプログラムを実行することによって達成される。
【0036】
受信部11は、ネットワークN1を通じて、センサ装置2から廃棄物情報を受信する。受信された廃棄物情報は、制御部12へ出力される。送信部13は、制御部12から入力された情報を、ネットワークN1を通じて送信する。
【0037】
制御部12は、受信部11から、廃棄物情報を受信すると、廃棄物情報DB 15へ格納する。また、制御部12は、廃棄物情報DB 15から、1のユーザについて所定期間の廃棄物情報を収集して解析し、解析結果をユーザの消費行動情報として取得する。ユーザの消費行動情報は、例えば、廃棄物3に対応する商品の廃棄量、及び/又は、廃棄頻度である。廃棄頻度は、例えば、1日、1週間、又は、1カ月等の単位当たりのゴミ箱50への廃棄物3の投棄回数または廃棄量で示されてもよいし、ゴミ箱50への投棄間隔の平均時間で示されてもよい。
【0038】
制御部12は、ユーザの消費行動情報に基づいて、廃棄物3に対応する商品の発送の指示、廃棄物3に対応する商品の定期購入の発送間隔又は1回の発送における発送量の変更の提案、又は、廃棄物3に対応する商品の定期購入の提案を行う。これらの処理の詳細は
、後述される。
【0039】
ユーザ情報DB 14及び廃棄物情報DB 15は、外部記憶装置103の記憶領域に作成される。ユーザ情報DB 14は、ユーザに関する情報が格納される。廃棄物情報DB 15は、センサ装置2から受信された廃棄物情報が格納される。ユーザ情報DB 14及び廃棄物情報DB 15に格納される情報の詳細は、それぞれ後述される。
【0040】
図3に示されるセンタサーバ1の機能構成は一例であって、センタサーバ1の機能構成は図3に示されるものに限定されない。
【0041】
図4は、ユーザ情報DB 14に格納される情報の一例である。ユーザ情報DB 14の1レコードには、ユーザID、センサID、氏名、住所、定期購入品ID、定期購入量、発送間隔、次回発送予定日、及び、廃棄量のフィールドが含まれる。
【0042】
ユーザIDのフィールドには、自動配送システム100のサービスに登録しているユーザの識別情報が格納される。センサIDのフィールドには、センサ装置2の識別情報が格納される。氏名及び住所のフィールドには、それぞれ、ユーザの氏名及び住所が格納される。住所のフィールドの値は、定期購入品の届け先となる住所である。また、住所のフィールドの値が示す住所は、ゴミ箱50の配置場所を含む住所である。ゴミ箱50の配置場所は商品の消費場所であり、当該商品に対する需要がある場所であるからである。
【0043】
定期購入品IDのフィールドには、ユーザが契約している定期購入の商品の識別情報が格納される。定期購入量のフィールドには、ユーザによって指定された、1回の発送における商品の発送量が格納される。発送間隔のフィールドには、ユーザによって指定された定期購入の商品の発送間隔が格納される。次回発送予定日のフィールドには、次回、定期購入の商品が発送される予定日が格納される。廃棄量のフィールドには、定期購入の商品の、ユーザの自宅200における廃棄量が格納される。定期購入ID、定期購入量、発送間隔、次回発送予定日、及び廃棄量のフィールドは、ユーザが定期購入の契約をしている商品がない場合には、いずれも空となる。
【0044】
廃棄量のフィールドは、例えば、定期購入IDのフィールドの値に合致する廃棄物情報が受信された場合に、制御部12によって、廃棄量分インクリメントされる。また、廃棄量のフィールドは、例えば、定期購入の商品が発送されると、制御部12によってリセットされる。
【0045】
ユーザ情報DB 14は、例えば、定期購入商品の発送の可否、定期購入の発送間隔又は1回の発送における発送量の変更の提案、及び、定期購入の提案の際に制御部12によって参照される。なお、ユーザ情報DB 14に保持される情報は、図4に示されるものに限定されない。
【0046】
図5は、廃棄物情報DB 15に保持されている情報の一例を示す図である。廃棄物情報DB 15には、センサ装置2から受信された廃棄物情報が保持される。廃棄物情報DB 15の1レコードには、センサID、タイムスタンプ、及び、商品IDのフィールドが含まれている。
【0047】
センサIDには、センサ装置2の識別情報が格納されている。タイムスタンプのフィールドには、廃棄物情報の廃棄物3が検出された時刻が格納されている。商品IDのフィールドには、廃棄物3に対応する商品の識別情報が格納されている。なお、廃棄物情報DB
15に含まれる情報は、図5に示される情報に限定されない。
【0048】
<処理の流れ>
図6は、センタサーバ1の自動配送処理のフローチャートの一例である。自動配送処理は、ユーザの消費行動情報に基づいて、商品を発送する処理である。図6に示される処理は、所定の周期で繰り返し実行される。図6に示される処理の実行主体は、CPU 101であるが、便宜上、機能構成を主体として説明する。図7でも同様である。
【0049】
OP101では、制御部12は、廃棄物情報を受信したか否を判定する。廃棄物情報が受信された場合には(OP101:YES)、処理がOP102へ進む。廃棄物情報が受信されていない場合には(OP101:NO)、図6に示される処理が終了する。
【0050】
OP102では、制御部12は、受信した廃棄物情報を廃棄物情報DB 15に格納する。OP103では、制御部12は、受信した廃棄物情報が、対応するユーザが定期購入の契約をしている商品であるか否かを判定する。OP103では、制御部12は、ユーザ情報DB 14を参照して、判定を行う。受信した廃棄物情報が、対応するユーザが定期購入の契約をしている商品である場合には(OP103:YES)、処理がOP104へ進む。受信した廃棄物情報が、対応するユーザが定期購入の契約をしている商品でない場合には(OP103:NO)、図6に示される処理が終了する。
【0051】
OP104では、制御部12は、受信した廃棄物情報に含まれるセンサの識別情報と廃棄物3に対応する商品の識別情報とが、センサIDと定期購入品IDのフィールドの値とに合致するユーザ情報DB 14のレコードの廃棄量のフィールドの値を更新する。例えば、廃棄物情報が示す廃棄物3に対応する商品及び定期購入品IDが示す商品が所定量の缶ビールである場合には、1つの廃棄物情報を受信するごとに、廃棄量のフィールドの値は、1が追加されて更新される。定期購入品の廃棄量は、ユーザの消費行動情報の一例である。
【0052】
OP105では、制御部12は、当該ユーザの当該定期購入品の廃棄量が、定期購入量-αより大きいか否かを判定する。当該ユーザの当該定期購入品の廃棄量が、定期購入量ーαより大きい場合には(OP105:YES)、処理がOP106へ進む。当該ユーザの当該定期購入品の廃棄量が、定期購入量-α以下である場合には(OP105:NO)、図6に示される処理が終了する。定期購入量-αは、「所定の量」の一例である。なお、OP105で用いられる閾値は、これに限定されない。
【0053】
OP106では、制御部12は、当該ユーザの自宅200へ当該定期購入品の配送の手配を行う。例えば、制御部12は、予めユーザから指定された販売店へ当該定期購入品の配送を依頼してもよいし、複数の販売店のうち最安値の販売店へ当該定期購入品の配送を依頼してもよい。発送される商品の量は、例えば、ユーザ情報DB 14の該当レコードの定期購入量のフィールドで指定された量であってもよいし、実際の廃棄量と同等の量であってもよい。その後、図6に示される処理が終了する。
【0054】
図7は、センタサーバ1の定期購入提案処理のフローチャートの一例である。定期購入提案処理は、ユーザの消費行動情報に基づいて、定期購入に関する提案を行う処理である。図7に示される処理は、例えば、1週間又は1カ月等の所定の周期で繰り返し実行される。また、図7に示される処理は、1ユーザごとに行われる。
【0055】
OP201では、制御部12は、対象ユーザの所定期間の廃棄物情報を廃棄物情報DB
15から取得する。廃棄物情報が収集される期間は、例えば、定期購入品の発送間隔と同じであってもよいし、異なっていてもよい。OP202では、制御部12は、OP201で取得した廃棄物情報を所定の分類ごとに集計する。廃棄物情報の分類は、例えば、商品、商品の種類、又は、商品の製造会社のいずれかで行われる。ただし、これに限定され
ない。OP202では、廃棄物情報の集計の結果、各分類の、廃棄量及び廃棄頻度等が取得される。OP202において取得される廃棄物情報の集計結果は、ユーザの消費行動情報の一例である。
【0056】
OP203では、制御部12は、所定量以上の廃棄量となる商品があるか否かを判定する。OP203の判定では、例えば、廃棄物情報の数が所定数以上となるか否かを判定することで代替されてもよい。所定量以上の廃棄量となる商品がある場合には(OP203:YES)、処理がOP204へ進む。所定量以上の廃棄量となる商品がない場合には(OP203:NO)、図7に示される処理が終了する。
【0057】
OP204では、OP203で検出された商品が対象ユーザの定期購入品であるか否かを判定する。OP204の処理は、ユーザ情報DB 14を参照して行われる。OP203で検出された商品が対象ユーザの定期購入品である場合には(OP204:YES)、処理がOP205へ進む。OP203で検出された商品が対象ユーザの定期購入品でない場合には(OP204:NO)、処理がOP207へ進み、OP207では、制御部12は、OP203で検出された商品の定期購入の提案を、送信部13を通じて、ユーザ端末4へ送信する。定期購入の提案は、例えば、電子メールの送信で行われてもよいし、プッシュ配信で行われてもよい。定期購入の提案とともに、OP202で取得された集計結果に基づいて、発送間隔と1回の発送における発送量の提案も送信されてもよい。その後、図7に示される処理が終了する。
【0058】
OP205では、制御部12は、OP202において取得された定期購入品の廃棄頻度及び廃棄量に変化があるか否かを判定する。OP205の判定は、例えば、OP202において取得された定期購入品の廃棄頻度及び廃棄量が、ユーザ情報DB 14の該当レコードの発送間隔及び1回当たりの発送量から所定値分以上乖離しているか否かで判定されてもよい。または、定期購入提案処理の実行ごとに、OP202において取得された定期購入品の廃棄頻度及び廃棄量を記録しておき、前回の値から所定値以上変化があるか否かで判定されてもよい。
【0059】
OP202において取得された定期購入品の廃棄頻度及び廃棄量に変化がある場合には(OP205:YES)、処理がOP206へ進む。OP202において取得された定期購入品の廃棄頻度及び廃棄量に変化がない場合には(OP205:NO)、図7に示される処理が終了する。
【0060】
OP206では、制御部12は、定期購入品の発送間隔及び/又は1回の発送における発送量の変更の提案を、送信部13を通じて、ユーザ端末4へ送信する。当該提案は、例えば、電子メールの送信で行われてもよいし、プッシュ配信で行われてもよい。OP202で取得された集計結果に基づいて、発送間隔と1回の発送における発送量の提案も送信されてもよい。その後、図7に示される処理が終了する。
【0061】
<第1実施形態の作用効果>
第1実施形態では、ゴミ箱50に投入された廃棄物3をセンサ装置2が検知して、廃棄物情報を取得し、センタサーバ1が廃棄物情報からユーザの消費行動情報を取得する。センタサーバ1は、ユーザの消費行動情報に応じた処理を行う。これによって、ユーザの消費行動情報に応じたサービスを提供することができる。
【0062】
第1実施形態では、1つの商品について、廃棄物情報に基づいて、廃棄量が監視され、廃棄量が所定数に達した場合に、当該商品がユーザの自宅200へ自動配送される。これによって、当該商品がなくなりそうなタイミングで、発注を行わなくとも、当該商品の在庫を補充することができる。また、第1実施形態では、センタサーバ1は、特定の販売店
や販売サイトと結びついておらず、複数の販売店及び販売サイトの中から購入先を選択することができる。
【0063】
第1実施形態では、1つの商品について、廃棄物情報に基づいて、廃棄頻度及び廃棄量が取得され、廃棄頻度及び廃棄量に応じて、当該商品の定期購入の提案又は当該商品の定期購入の発送間隔又は1回の発送における発送量の変更の提案が行われる。これによって、ユーザが実際に消費した商品の傾向に基づいて定期購入に関する提案を行うことができる。また、商品の定期購入の提案が行われる場合には、ユーザの潜在的な需要を拾いあげることができ、商品の売り上げを伸ばすことができる。また、商品の定期購入の発送間隔又は1回の発送における発送量の変更の提案が行われる場合には、季節、又は、家族構成の変化等に応じた消費量又は消費頻度の変化に応じて、定期購入の発送間隔及び発送量を調整することができる。
【0064】
<その他の実施形態>
上記の実施形態はあくまでも一例であって、本開示はその要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施しうる。
【0065】
廃棄物情報を解析して得られるユーザの消費行動情報は、ユーザの嗜好を反映した嗜好情報としても捉えることができる。廃棄物情報は販売サイトや販売店等との関連がないため、廃棄物情報から取得される嗜好情報は、当該ユーザの嗜好をより正確に反映している。廃棄物情報から取得される嗜好情報は、例えば、所定期間において廃棄量が上位所定数又は所定の閾値以上の商品、商品の種類、又は、商品の製造会社等を示す情報である。このような嗜好情報を利用して、センタサーバ1は、例えば、ユーザの嗜好情報により適合する新商品の情報を提供することができる。例えば、ユーザの嗜好情報が、製造会社Dの商品Eのビールの廃棄量が多いことを示す場合には、センタサーバ1は、当該製造会社Dのビールの新製品Fの情報をユーザ端末4へ送信する。
【0066】
本開示において説明した処理や手段は、技術的な矛盾が生じない限りにおいて、自由に組み合わせて実施することができる。
【0067】
また、1つの装置が行うものとして説明した処理が、複数の装置によって分担して実行されてもよい。あるいは、異なる装置が行うものとして説明した処理が、1つの装置によって実行されても構わない。コンピュータシステムにおいて、各機能をどのようなハードウェア構成(サーバ構成)によって実現するかは柔軟に変更可能である。
【0068】
本開示は、上記の実施形態で説明した機能を実装したコンピュータプログラムをコンピュータに供給し、当該コンピュータが有する1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出して実行することによっても実現可能である。このようなコンピュータプログラムは、コンピュータのシステムバスに接続可能な非一時的なコンピュータ可読記憶媒体によってコンピュータに提供されてもよいし、ネットワークを介してコンピュータに提供されてもよい。非一時的なコンピュータ可読記憶媒体は、例えば、磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスクドライブ(HDD)等)、光ディスク(CD-ROM、DVDディスク、ブルーレイディスク等)など任意のタイプのディスク、読み込み専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、EPROM、EEPROM、磁気カード、フラッシュメモリ、光学式カード、電子的命令を格納するために適した任意のタイプの媒体を含む。
【符号の説明】
【0069】
1 :センタサーバ
2 :センサ装置
3 :廃棄物
4 :ユーザ端末
11 :受信部
12 :制御部
13 :送信部
14 :ユーザ情報データベース
15 :廃棄物情報データベース
31 :RFIDタグ
50 :ゴミ箱
100 :自動配送システム
101 :CPU
102 :メモリ
103 :外部記憶装置
104 :通信部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7