(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-28
(45)【発行日】2023-12-06
(54)【発明の名称】物品保管設備
(51)【国際特許分類】
B65G 1/04 20060101AFI20231129BHJP
【FI】
B65G1/04 555A
(21)【出願番号】P 2020191703
(22)【出願日】2020-11-18
【審査請求日】2022-11-17
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000003643
【氏名又は名称】株式会社ダイフク
(74)【代理人】
【識別番号】110001818
【氏名又は名称】弁理士法人R&C
(72)【発明者】
【氏名】上田 雄一
(72)【発明者】
【氏名】岩田 昌重
【審査官】加藤 三慶
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-178549(JP,A)
【文献】特開2014-159340(JP,A)
【文献】特開2016-169083(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 1/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数段の第1棚を有し、各段の前記第1棚が水平面に沿う第1方向に沿って配置されている第1積層ラックと、
複数段の第2棚を有し、各段の前記第2棚が前記第1方向に沿って配置され、前記第1積層ラックよりも前記第1方向の一方側に配置されている第2積層ラックと、を備える物品保管設備であって、
前記第1方向における、前記第1積層ラックと前記第2積層ラックとの間に配置され、前記第1棚及び前記第2棚のうち段数の少ない方以上の段数の待機コンベヤを有する待機ステーションと、
前記待機コンベヤの各段毎に又は複数段毎に配置され、前記第1方向に沿って走行し、前記待機コンベヤと前記第1棚と前記第2棚との間での物品の受け渡しを行う複数の移載シャトルと、
前記第1方向における前記第1積層ラックと前記待機ステーションとの間に配置され、前記待機コンベヤとの間で前記物品の受け渡しを行う第1昇降コンベヤ、及び、前記第1昇降コンベヤを前記待機コンベヤの全ての段に亘って昇降させる第1昇降機構を有する第1昇降装置と、
前記第1方向における前記第2積層ラックと前記待機ステーションとの間に配置され、前記待機コンベヤとの間で前記物品の受け渡しを行う第2昇降コンベヤ、及び、前記第2昇降コンベヤを前記待機コンベヤの全ての段に亘って昇降させる第2昇降機構を有する第2昇降装置と、を更に備える、物品保管設備。
【請求項2】
前記第1積層ラック又は前記第2積層ラックに入庫される前記物品を搬送する入庫コンベヤと、
前記第1積層ラック又は前記第2積層ラックから出庫される前記物品を搬送する出庫コンベヤと、を更に備え、
前記第1昇降機構は、前記入庫コンベヤから前記第1昇降コンベヤが前記物品を受け取る位置にも前記第1昇降コンベヤを移動させ、
前記第2昇降機構は、前記第2昇降コンベヤから前記出庫コンベヤへ前記物品を渡す位置にも前記第2昇降コンベヤを移動させる、請求項1に記載の物品保管設備。
【請求項3】
前記入庫コンベヤは、上下方向に沿う上下方向視で前記第1積層ラックと重複する位置に配置され、
前記出庫コンベヤは、前記上下方向視で前記第2積層ラックと重複する位置に配置されている、請求項2に記載の物品保管設備。
【請求項4】
前記第1昇降コンベヤが前記入庫コンベヤから受け取った前記物品を、前記待機コンベヤを経由せずに排出する排出コンベヤを更に備える、請求項2又は3に記載の物品保管設備。
【請求項5】
前記第1方向における、前記第2棚に対して前記第1棚が配置された側を第1方向第1側とし、前記第1棚に対して前記第2棚が配置された側を第1方向第2側として、
前記移載シャトルは、前記第1方向における、前記第1棚の前記第1方向第1側の端部から前記第2棚の前記第1方向第2側の端部までの間で走行可能に構成され、前記第1棚、前記待機コンベヤ、及び前記第2棚のそれぞれとの間で前記物品の受け渡しを行う、請求項1~4の何れか一項に記載の物品保管設備。
【請求項6】
前記第1昇降機構は、前記第1昇降コンベヤを上下方向に案内する第1マストを備え、
前記第2昇降機構は、前記第2昇降コンベヤを前記上下方向に案内する第2マストを備え、
前記第1マスト及び前記第2マストは、前記上下方向に沿う上下方向視で、前記移載シャトルの走行経路と重複しない位置に配置されている、請求項1~5の何れか一項に記載の物品保管設備。
【請求項7】
前記待機コンベヤは、複数の前記物品を前記第1方向に沿って並んだ状態で載置可能な載置領域を有し、載置された前記物品を前記第1方向に沿って移動させ、
前記載置領域の少なくとも1箇所が、前記移載シャトルが前記待機コンベヤに前記物品を渡す場所として使用され、前記載置領域の別の少なくとも1箇所が、前記移載シャトルが前記待機コンベヤから前記物品を受け取る場所として使用される、請求項1~6の何れか一項に記載の物品保管設備。
【請求項8】
前記待機コンベヤは、複数の前記物品を前記第1方向に沿って並んだ状態で載置可能な載置領域を有し、載置された前記物品を前記第1方向に沿う搬送方向における一方側である搬送方向第2側へ向けて移動させ、
前記載置領域には、前記物品に対して
前記物品の前記搬送方向第2側から接触することで前記待機コンベヤによる前記物品の移動を止めるストッパが設けられ、
前記ストッパに対して前記搬送方向第2側に位置する前記載置領域の少なくとも1箇所が、前記移載シャトルが前記待機コンベヤに前記物品を渡す場所として使用され、
前記ストッパに対して前記搬送方向第2側とは反対側である搬送方向第1側に位置する前記載置領域の別の少なくとも1箇所が、前記移載シャトルが前記待機コンベヤから前記物品を受け取る場所として使用される、請求項1~6の何れか一項に記載の物品保管設備
。
【請求項9】
前記ストッパが、前記物品に接触することで前記物品の移動を止める姿勢である接触姿勢と、前記物品に接触しないように退避した姿勢である非接触姿勢とに姿勢変更可能に構成されている、請求項8に記載の物品保管設備。
【請求項10】
上下方向に沿う上下方向視で前記第1方向に直交する方向を第2方向として、
前記第1積層ラック、前記第2積層ラック、前記待機ステーション、前記第1昇降装置、及び、前記第2昇降装置のそれぞれは、前記移載シャトルの走行経路を挟んで前記第2方向に対向する状態で一対設置されている、請求項1~9の何れか一項に記載の物品保管設備。
【請求項11】
前記待機コンベヤ、前記第1棚、及び前記第2棚を同じ段数だけ備える、請求項1~10の何れか一項に記載の物品保管設備。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数段の第1棚を有し、各段の第1棚が水平面に沿う第1方向に沿って配置されている第1積層ラックと、複数段の第2棚を有し、各段の第2棚が前記第1方向に沿って配置され、第1積層ラックよりも第1方向の一方側に配置されている第2積層ラックとを備える物品保管設備に関する。
【背景技術】
【0002】
以下、背景技術について説明する。以下の説明において、かっこ書きの符号又は名称は、先行技術文献における符号又は名称とする。
特開2011-178549号公報(特許文献1)には物品保管設備が記載されている。例えば、特開2011-178549号公報の
図1には、複数段の棚(22)を有し、各段の棚(22)が水平面に沿う第1方向に沿って配置されている第1の積層ラック(12L
1)と、複数段の棚(22)を有し、各段の棚(22)が第1方向に沿って配置され、第1の積層ラック(12L
1)よりも第1方向の一方側に配置されている第2の積層ラック(12L
2)とを備える。また、第1の積層ラック(12L
1)における第2の積層ラック(12L
2)側の端部に隣接して第1の待機ステーション(24L
1)が設けられ、第2の積層ラック(12L
2)における第1の積層ラック(12L
1)側の端部に隣接して第2の待機ステーション(24L
2)が設けられている。加えて、第1の待機ステーション(24L
1)と第2の待機ステーション(24L
2)との第1方向の間に昇降装置(16)が設けられている。つまり、第1の積層ラック(12L
1)と昇降装置(16)との間に第1の待機ステーション(24L
1)が設けられ、第2の積層ラック(12L
2)と昇降装置(16)との間に第2の待機ステーション(24L
2)が設けられている。そして、1つの昇降装置(16)が、第1の積層ラック(12L
1)及び第2の積層ラック(12L
2)への物品の入出庫のために稼働している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特開2011-178549号公報に記載の物品保管設備では、1つの昇降装置(16)が、第1の積層ラック(12L1)及び第2の積層ラック(12L2)への物品の入出庫のために稼働して、第1の待機ステーション(24L1)と第2の待機ステーション(24L2)との間で物品の受け渡しを行う。しかし、所定時間内に1つの昇降装置(16)で受け渡しできる物品の数には限りがある。そのため、第1の積層ラック(12L1)及び第2の積層ラック(12L2)の棚(22)の段数が多い場合や入出庫対象の物品の数が多い場合などに、物品の入出庫を効率的に行うことは困難であった。
【0005】
上記実状に鑑みて、複数の積層ラックへの物品の入出庫を効率的に行うことができる物品保管設備の実現が望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記に鑑みた、物品保管設備の特徴構成は、
複数段の第1棚を有し、各段の前記第1棚が水平面に沿う第1方向に沿って配置されている第1積層ラックと、
複数段の第2棚を有し、各段の前記第2棚が前記第1方向に沿って配置され、前記第1積層ラックよりも前記第1方向の一方側に配置されている第2積層ラックと、
を備える物品保管設備であって、
前記第1方向における、前記第1積層ラックと前記第2積層ラックとの間に配置され、前記第1棚及び前記第2棚のうち段数の少ない方以上の段数の待機コンベヤを有する待機ステーションと、
前記待機コンベヤの各段毎に又は複数段毎に配置され、前記第1方向に沿って走行し、前記待機コンベヤと前記第1棚と前記第2棚との間での物品の受け渡しを行う複数の移載シャトルと、
前記第1方向における前記第1積層ラックと前記待機ステーションとの間に配置され、前記待機コンベヤとの間で前記物品の受け渡しを行う第1昇降コンベヤ、及び、前記第1昇降コンベヤを前記待機コンベヤの全ての段に亘って昇降させる第1昇降機構を有する第1昇降装置と、
前記第1方向における前記第2積層ラックと前記待機ステーションとの間に配置され、前記待機コンベヤとの間で前記物品の受け渡しを行う第2昇降コンベヤ、及び、前記第2昇降コンベヤを前記待機コンベヤの全ての段に亘って昇降させる第2昇降機構を有する第2昇降装置と、を更に備える点にある。
【0007】
この特徴構成によれば、待機ステーションの各段との間では、第1昇降装置の第1昇降コンベヤと第2昇降装置の第2昇降コンベヤとの両方が物品の受け渡しを行うことができる。つまり、1つの待機ステーションに対して2つの昇降装置が設けられ、これら2つの昇降装置のそれぞれが独立して物品の昇降搬送を行い、これら2つの昇降装置のそれぞれが独立して待機ステーションの各段の待機コンベヤとの間で物品の受け渡しを行うことができる。そのため、物品の昇降搬送の効率を高めることができる。従って、複数の積層ラックへの物品の入出庫を効率的に行うことができる物品保管設備が実現される。
【0008】
本開示に係る技術のさらなる特徴と利点は、図面を参照して記述する以下の例示的かつ非限定的な実施形態の説明によってより明確になるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図5】第4実施形態の物品保管設備における待機コンベヤの側面図
【
図6】第5実施形態の物品保管設備における待機コンベヤの側面図
【発明を実施するための形態】
【0010】
1.第1の実施形態
物品保管設備1の第1の実施形態について図面に基づいて説明する。
図1及び
図2に示すように、物品保管設備1は、第1積層ラック2(2A,2B)と、第2積層ラック3(3A,3B)と、待機ステーション4(4A,4B)と、移載シャトル5と、第1昇降装置6(6A,6B)と、第2昇降装置7(7A,7B)とを備える。また、第1の実施形態の物品保管設備1は、入庫コンベヤ8と、出庫コンベヤ9とを更に備える。以下の説明では、図中に示す第1方向Xの一方側を第1方向第1側X1と称し、その反対側を第1方向第2側X2と称する。また、上下方向Zに沿う上下方向視で第1方向Xに対して直交する方向を第2方向Yとし、第2方向Yの一方側を第2方向第1側Y1と称し、その反対側を第2方向第2側Y2と称する。移載シャトル5の走行方向は、第1方向Xに沿う。第2方向Yは第1積層ラック2及び第2積層ラック3の棚の奥行方向でもある。
【0011】
本実施形態では、上下方向Zに沿う上下方向視で第1方向Xに直交する方向を第2方向Yとして、第1積層ラック2、第2積層ラック3、待機ステーション4、第1昇降装置6、及び、第2昇降装置7のそれぞれは、移載シャトル5の走行経路12を挟んで第2方向Yに対向する状態で一対設置されている。本実施形態の場合、第2方向第1側Y1(
図1における紙面手前側)に、第1積層ラック2A、第1昇降装置6A、待機コンベヤ15A、第2昇降装置7A及び第2積層ラック3Aが設けられている。そして、第2方向第2側Y2(
図1における紙面奥側)に、第1積層ラック2B、第1昇降装置6B、待機コンベヤ15B、第2昇降装置7B及び第2積層ラック3Bが設けられている。また、物品保管設備1は、待機コンベヤ15、第1棚13、及び第2棚14を同じ段数だけ備えている。
図1は、第2方向第1側Y1(手前側)の、第1積層ラック2A、第1昇降装置6A、待機コンベヤ15A、第2昇降装置7A及び第2積層ラック3Aを描いている。
【0012】
第1積層ラック2(2A,2B)は、複数段の第1棚13を有し、各段の第1棚13が水平面に沿う第1方向Xに沿って配置されている。第2積層ラック3(3A,3B)は、複数段の第2棚14を有し、各段の第2棚14が第1方向Xに沿って配置され、第1積層ラック2よりも第1方向Xの一方側(第1方向第2側X2)に配置されている。
【0013】
待機ステーション4(4A,4B)は、第1方向Xにおける、第1積層ラック2と第2積層ラック3との間に配置され、第1棚13及び第2棚14のうち段数の少ない方以上の段数の待機コンベヤ15(15A,15B)を有する。本実施形態では、第1棚13及び第2棚14の段数は同じであるので、待機コンベヤ15(15A,15B)もそれと同じ数になっている。待機ステーション4が有する待機コンベヤ15は、複数の物品22を第1方向Xに沿って並んだ状態で載置可能な載置領域23(23a,23b,23c)を有し、載置された物品22を第1方向Xに沿って(即ち、第1方向Xに沿う搬送方向における一方側である搬送方向第2側(第1方向第2側X2)へ向けて)移動させることができる。例えば、待機コンベヤ15は、複数の回転する棒状のローラを並べて構成される。或いは、待機コンベヤ15は、ベルトコンベヤを用いて構成される。
【0014】
待機コンベヤ15の載置領域23(23a,23b,23c)の少なくとも1箇所が、移載シャトル5が待機コンベヤ15に物品22を渡す場所として使用される。また、待機コンベヤ15の載置領域23の別の少なくとも1箇所が、移載シャトル5が待機コンベヤ15から物品22を受け取る場所として使用される。例えば、載置領域23のうち、第1昇降装置6に近い側の載置領域23aが、移載シャトル5が待機コンベヤ15から物品22を受け取る場所として使用される。また、載置領域23のうち、第2昇降装置7に近い側の載置領域23cが、移載シャトル5が待機コンベヤ15に物品22を渡す場所として使用される。
【0015】
移載シャトル5は、第1方向Xに沿って走行し、待機コンベヤ15と第1棚13と第2棚14との間での物品22の受け渡しを行う。この移載シャトル5は、待機コンベヤ15の各段毎に又は複数段毎に配置されている。本実施形態では、移載シャトル5は、待機コンベヤ15の各段毎に配置されている。
【0016】
移載シャトル5は、第1方向Xに沿った走行経路12を走行する走行体と、その走行体に支持され、第2方向Yに沿って物品22を移載する移載装置とを備えている。例えば、第1方向Xにおける、第2棚14に対して第1棚13が配置された側を第1方向第1側X1とし、第1棚13に対して第2棚14が配置された側を第1方向第2側X2として、移載シャトル5は、第1方向Xにおける、第1棚13の第1方向第1側X1の端部から第2棚14の第1方向第2側X2の端部までの間で走行可能に構成される。
【0017】
移載シャトル5の移載装置は、例えば、第2方向Yに沿って出退移動する一対のアーム等を備えている。そして、移載シャトル5は、走行経路12を走行して、第1積層ラック2の第1棚13又は待機コンベヤ15又は第2積層ラック3の第2棚14の何れかと第2方向Yに沿って隣接した位置に停止し、上述したアーム等を用いて、搬送してきた物品22を第1棚13、待機コンベヤ15、及び第2棚14に渡すこと、及び、第1棚13、待機コンベヤ15、及び第2棚14のそれぞれに載置されている物品22を受け取ることができる。このようにして、移載シャトル5は、第1棚13、待機コンベヤ15、及び第2棚14のそれぞれとの間で物品22の移載、すなわち、受け渡しを行うことができる。
【0018】
第1昇降装置6(6A,6B)は、第1方向Xにおける第1積層ラック2と待機ステーション4との間に配置され、待機コンベヤ15との間で物品22の受け渡しを行う第1昇降コンベヤ16(16A,16B)、及び、第1昇降コンベヤ16を待機コンベヤ15の全ての段に亘って昇降させる第1昇降機構17(17A,17B)を有する。また、第1昇降装置6は、第1昇降コンベヤ16を支持する第1昇降台(図示せず)を有する。第1昇降機構17(17A,17B)は、第1昇降コンベヤ16(16A,16B)を上下方向Zに案内する第1マスト18(18A,18B)を備える。第1マスト18は、上下方向Zに沿う上下方向視で、移載シャトル5の走行経路12と重複しない位置に配置されている。第1昇降機構17は、昇降用モータ(図示せず)などを用いて、第1昇降台及び第1昇降コンベヤ16を、第1マスト18に沿って上下方向Zに昇降させる。
【0019】
第2昇降装置7(7A,7B)は、第1方向Xにおける第2積層ラック3と待機ステーション4との間に配置され、待機コンベヤ15との間で物品22の受け渡しを行う第2昇降コンベヤ19(19A,19B)、及び、第2昇降コンベヤ19を待機コンベヤ15の全ての段に亘って昇降させる第2昇降機構20(20A,20B)を有する。また、第2昇降装置7は、第2昇降コンベヤ19を支持する第2昇降台(図示せず)を有する。第2昇降機構20(20A,20B)は、第2昇降コンベヤ19(19A,19B)を上下方向Zに案内する第2マスト21(21A,21B)を備える。第2マスト21は、上下方向Zに沿う上下方向視で、移載シャトル5の走行経路12と重複しない位置に配置されている。第2昇降機構20は、昇降用モータ(図示せず)などを用いて、第2昇降台及び第2昇降コンベヤ19を、第2マスト21に沿って上下方向Zに昇降させる。
【0020】
第1昇降コンベヤ16及び第2昇降コンベヤ19は、例えば複数の回転する棒状のローラを並べて構成され、それらのローラ上に載置された物品22をローラの回転により搬送できる。或いは、第1昇降コンベヤ16及び第2昇降コンベヤ19は、例えばベルトコンベヤを用いて構成され、そのベルトコンベヤの上に載置された物品22をベルトコンベヤの駆動により搬送できる。
【0021】
入庫コンベヤ8は、第1積層ラック2又は第2積層ラック3に入庫される物品22を搬送する。本実施形態では、入庫コンベヤ8は、上下方向Zに沿う上下方向視で第1積層ラック2と重複する位置に配置される。図示の例では、入庫コンベヤ8は、第1積層ラック2の下方の、上下方向視で第1積層ラック2と重複する位置に配置されている。なお、
図1及び
図2の図中には表れていないが、入庫コンベヤ8は、第2方向第1側Y1の第1積層ラック2Aと重複する位置、及び、第2方向第2側Y2の第1積層ラック2Bと重複する位置の双方に設けられる。
【0022】
出庫コンベヤ9は、第1積層ラック2又は第2積層ラック3から出庫される物品22を搬送する。本実施形態では、出庫コンベヤ9は、上下方向視で第2積層ラック3と重複する位置に配置されている。図示の例では、出庫コンベヤ9は、第1積層ラック2の下方の、上下方向視で第2積層ラック3と重複する位置に配置されている。なお、
図1及び
図2の図中には表れていないが、出庫コンベヤ9は、第2方向第1側Y1の第2積層ラック3Aと重複する位置、及び、第2方向第2側Y2の第2積層ラック3Bと重複する位置の双方に設けられる。
【0023】
入庫コンベヤ8及び出庫コンベヤ9は、例えば複数の回転する棒状のローラを並べて構成され、それらのローラ上に載置された物品22をローラの回転により搬送できる。或いは、入庫コンベヤ8及び出庫コンベヤ9は、例えばベルトコンベヤを用いて構成され、そのベルトコンベヤの上に載置された物品22をベルトコンベヤの駆動により搬送できる。
【0024】
第1昇降装置6の第1昇降機構17は、入庫コンベヤ8から第1昇降コンベヤ16が物品22を受け取る位置にも第1昇降コンベヤ16を移動させることができる。
第2昇降装置7の第2昇降機構20は、第2昇降コンベヤ19から出庫コンベヤ9へ物品22を渡す位置にも第2昇降コンベヤ19を移動させることができる。
【0025】
本実施形態では、第1昇降装置6は物品22の入庫用に用いられ、第2昇降装置7は物品22の出庫用に用いられる。つまり、第1昇降装置6の第1昇降コンベヤ16は、入庫コンベヤ8から受け取った物品22を第1方向第2側X2へ向けて搬送する。また、第2昇降装置7の第2昇降コンベヤ19は、待機コンベヤ15から受け取った物品22を第1方向第2側X2へ向けて搬送する。
【0026】
次に、物品22が第1積層ラック2及び第2積層ラック3に入庫される工程と、第1積層ラック2及び第2積層ラック3から物品22が出庫される工程とについて説明する。
【0027】
〔物品22の入庫〕
例えば入庫コンベヤ8によって搬送されてきた物品22の外表面には光学的に読み取り可能な情報が記載されたラベルが設けられている。或いは、入庫コンベヤ8によって搬送されてきた物品22には無線等で読み取り可能な情報が記憶された記憶媒体が設けられている。物品保管設備1の制御装置は、入庫コンベヤ8で搬送途中にそのラベル又は記憶媒体に含まれる情報を読み取ることで、物品22をどの棚に収納するのか(収納先)を決定し、その旨の情報を第1昇降装置6、待機コンベヤ15、及び移載シャトル5に伝達する。そして、第1昇降装置6は、第1昇降コンベヤ16を下降(昇降)させて入庫コンベヤ8と同じ段(高さ)に止め、第1昇降コンベヤ16によって入庫コンベヤ8から物品22を受け取る。次に、物品保管設備1の制御装置は、第1昇降コンベヤ16を上昇させて収納先として決定された段(高さ)に止め、隣接する同じ段(高さ)の待機コンベヤ15に物品22を渡す。移載シャトル5は、待機コンベヤ15の載置領域23の一つ(例えば載置領域23a)に載置された物品22を受け取り、走行経路12を走行して第1積層ラック2又は第2積層ラック3の収納先として決定された棚の収納部の前で停止し、搬送してきた物品22をその棚に渡す。
【0028】
〔物品22の出庫〕
物品保管設備1の制御装置は、どの棚の収納部に収容されている物品22を出庫コンベヤ9から出庫するのか(取出元)を決定し、その旨の情報を移載シャトル5、待機コンベヤ15、及び第2昇降装置7に伝達する。そして、移載シャトル5は、第1積層ラック2又は第2積層ラック3の取出元として決定された棚の収納部の前で停止し、その収納部に収容されている物品22を受け取る。次に、移載シャトル5は、走行経路12を走行し、待機コンベヤ15の載置領域23の一つ(例えば載置領域23c)に隣接して停止し、搬送してきた物品22をその載置領域23cに渡す。待機コンベヤ15は、載置された物品22を隣接する第2昇降コンベヤ19に搬送する。第2昇降装置7は、第2コンベヤを降下させて出庫コンベヤ9と同じ段(高さ)に止め、出庫コンベヤ9に物品22を渡す。そして、出庫コンベヤ9はその物品22を出庫する。
【0029】
以上のように、待機ステーション4の各段との間では、第1昇降装置6の第1昇降コンベヤ16と第2昇降装置7の第2昇降コンベヤ19との両方が物品22の受け渡しを行うことができる。つまり、1つの待機ステーション4に対して2つの昇降装置が設けられ、これら2つの昇降装置のそれぞれが独立して物品22の昇降搬送を行い、これら2つの昇降装置のそれぞれが独立して待機ステーション4の各段の待機コンベヤ15との間で物品22の受け渡しを行うことができる。そのため、物品22の昇降搬送の効率を高めることができる。従って、複数の積層ラックへの物品22の入出庫を効率的に行うことができる物品保管設備1が実現される。
【0030】
2.第2の実施形態
次に、物品保管設備1の第2の実施形態について、
図3を用いて説明する。本実施形態では、物品保管設備1が排出コンベヤ10を備える点で、上記実施形態とは異なる。以下では、本実施形態に係る物品保管設備1について、上記実施形態との相違点を中心として説明する。なお、特に説明しない点については、上記実施形態と同様とする。
【0031】
図3は、第2の実施形態の物品保管設備1の側面図である。なお、
図3では、第2方向第1側Y1(手前側)の、第1積層ラック2A、第1昇降装置6A、待機コンベヤ15A、第2昇降装置7A及び第2積層ラック3Aを描いている。本実施形態の物品保管設備1は、第1昇降コンベヤ16が入庫コンベヤ8から受け取った物品22を、待機コンベヤ15を経由せずに排出する排出コンベヤ10を備える。具体的には、
図3に示す排出コンベヤ10は、待機コンベヤ15を経由せずに入庫コンベヤ8から第1昇降コンベヤ16を経由して物品22を受け取り、待機コンベヤ15を経由せずに第2昇降コンベヤ19を経由して出庫コンベヤ9に物品22を渡すことができる。
【0032】
上記実施形態で説明したように、例えば入庫コンベヤ8によって搬送されてきた物品22にはラベル又は記憶媒体が設けられている。そして、物品保管設備1の制御装置は、入庫コンベヤ8で搬送途中にそのラベルから情報を読み取ることで、物品22をどの棚に収納するのか(収納先)を決定する。但し、物品22にラベルが設けられていない場合や、ラベルが設けられていても汚れや破損などで情報を読み取ることができない場合には、制御装置は、第1積層ラック2及び第2積層ラック3にはその物品を入庫させない。具体的には、物品保管設備1の制御装置は、ラベルに含まれる情報を読み取ることができない場合、その物品22を排出コンベヤ10から排出させるための指令を第1昇降装置6、排出コンベヤ10、第2昇降装置7、及び出庫コンベヤ9に伝達する。この場合、入庫コンベヤ8によって搬送されてきた物品22は、第1昇降装置6の第1昇降コンベヤ16に渡される。そして、第1昇降装置6は、第1昇降コンベヤ16を昇降させず、隣接する排出コンベヤ10に物品22を渡す。次に、排出コンベヤ10は、その物品22を第2昇降装置7の第2昇降コンベヤ19に渡し、更に第2昇降コンベヤ19は、その物品22を出庫コンベヤ9に渡す。その結果、出庫コンベヤ9によって物品22は出庫される。
【0033】
このように、入庫コンベヤ8から搬入された物品22を、即座に出庫コンベヤ9へ搬出したい場合、その物品22を、待機コンベヤ15を経由せずに、排出コンベヤ10を経由して出庫コンベヤ9へ搬出できる。その結果、不要な物品22を移送するために待機コンベヤ15を運用するような無駄が無くなる。
【0034】
3.第3の実施形態
次に、物品保管設備1の第3の実施形態について、
図4を用いて説明する。本実施形態では、物品保管設備1の待機コンベヤ15がストッパ11A(11)を備える点で、上記実施形態とは異なる。以下では、本実施形態に係る物品保管設備1について、上記実施形態との相違点を中心として説明する。なお、特に説明しない点については、上記実施形態と同様とする。
【0035】
図4は、第3の実施形態の物品保管設備1の上面図である。図示するように、待機コンベヤ15の載置領域23には、物品22に対して第1方向第2側X2から接触することで待機コンベヤ15による物品22の移動を止めるストッパ11Aが設けられる。本実施形態では、第1方向Xと「搬送方向」とは同じ方向であり、第1方向第2側X2と「搬送方向第2側」とは同じ側である。また、第1方向第1側X1と「搬送方向第1側」とは同じ側である。
【0036】
ストッパ11Aに対して第1方向第2側X2に位置する載置領域23の少なくとも1箇所が、移載シャトル5が待機コンベヤ15に物品22を渡す場所として使用される。
ストッパ11Aに対して第1方向第2側X2とは反対側である第1方向第1側X1に位置する載置領域23の別の少なくとも1箇所が、移載シャトル5が待機コンベヤ15から物品22を受け取る場所として使用される。
【0037】
図4に示す例では、待機コンベヤ15には、4箇所の載置領域23である、第1載置領域23a,第2載置領域23b,第3載置領域23c,及び、第4載置領域23dが設けられている。そして、第2載置領域23bと第3載置領域23cとの間にストッパ11Aが設けられている。従って、待機コンベヤ15が稼働して、載置されている物品22を搬送方向に搬送する場合であっても、第2載置領域23bに載置されている物品22が第1方向第2側X2に搬送されることは阻止され、第3載置領域23cには搬送されない。
【0038】
そして、ストッパ11Aに対して第1方向第2側X2に位置する載置領域23の少なくとも1箇所が、移載シャトル5が待機コンベヤ15に物品22を渡す場所として使用される。また、ストッパ11Aに対して第1方向第2側X2とは反対側である第1方向第1側X1に位置する載置領域23の別の少なくとも1箇所が、移載シャトル5が待機コンベヤ15から物品22を受け取る場所として使用される。
【0039】
このように、ストッパ11Aは、そのストッパ11Aよりも第1方向第1側X1に載置されている物品22が、第1方向第2側X2へ移動することを阻止できる。その結果、待機コンベヤ15は、第1積層ラック2及び第2積層ラック3から搬出されてきた出庫途中の物品22と、第1積層ラック2及び第2積層ラック3への入庫待ちの物品22とを、ストッパ11Aの第1方向第2側X2と第1方向第1側X1とで区別して載置できる。
【0040】
なお、ストッパ11A(11)の位置は図示した例に限定されず、適宜変更可能である。例えば、ストッパ11Aを第1載置領域23aと第2載置領域23bとの間に設けてもよく、或いは、ストッパ11Aを第3載置領域23cと第4載置領域23dとの間に設けてもよい。また、第2方向第1側Y1の待機コンベヤ15Aと第2方向第2側Y2の待機コンベヤ15Bとで、第1方向Xにおけるストッパ11Aを設ける位置を同じとしても良いし異ならせても良い。
【0041】
4.第4の実施形態
次に、物品保管設備1の第4の実施形態について、
図5を用いて説明する。本実施形態では、物品保管設備1の待機コンベヤ15が姿勢変更可能なストッパ11B(11)を備える点で、上記実施形態とは異なる。以下では、本実施形態に係る物品保管設備1について、上記実施形態との相違点を中心として説明する。なお、特に説明しない点については、上記実施形態と同様とする。
【0042】
図5は、第4の実施形態の物品保管設備1における待機ステーション4の側面図である。
ストッパ11Bが、物品22に接触することで物品22の移動を止める姿勢である接触姿勢と、物品22に接触しないように退避した姿勢である非接触姿勢とに姿勢変更可能に構成されている。例えば、ストッパ11Bの姿勢変更はモータなどの駆動源の駆動力を用いて行われる。そして、当該駆動源の動作は、例えば物品保管設備1の制御装置が制御する。
【0043】
図5に示す例では、ストッパ11Bは揺動部材26を備え、その揺動部材26の一部が、待機コンベヤ15に対して支点25を揺動軸心にして揺動可能に待機コンベヤ15に装着されている。
図5において、上から2段目(真ん中の段)にある待機コンベヤ15では、ストッパ11Bが接触姿勢にあり、待機コンベヤ15の載置面に載置された物品22と接触するように、揺動部材26の一部(接触部分)が待機コンベヤ15の載置面よりも上方に突出する。それに対して、
図5において、上から1段目(最上段)及び上から3段目(最下段)にある待機コンベヤ15では、ストッパ11Bが非接触姿勢にあり、揺動部材26が待機コンベヤ15の載置面に載置された物品22と接触しないように、待機コンベヤ15の載置面よりも下方に退避する。
【0044】
このような構成のストッパ11Bを設けることで、待機コンベヤ15による物品22の移動を、必要に応じてストッパ11Bによって止めることができる。
【0045】
5.第5の実施形態
次に、物品保管設備1の第5の実施形態について、
図6を用いて説明する。本実施形態では、物品保管設備1の待機コンベヤ15が複数のストッパ11B(11)を備える点で、上記実施形態とは異なる。以下では、本実施形態に係る物品保管設備1について、上記実施形態との相違点を中心として説明する。なお、特に説明しない点については、上記実施形態と同様とする。
【0046】
図6は、第5の実施形態の物品保管設備1における待機ステーション4の側面図である。
本実施形態では、一つの待機コンベヤ15に複数のストッパ11Bが設けられている。このストッパ11Bは、第4の実施形態で説明したのと同様に、接触姿勢と非接触姿勢とに姿勢変更可能に構成さている。また、各待機コンベヤ15の2箇所にストッパ11Bが設けられている。
【0047】
図6に示す例では、上から1段目(最上段)の待機コンベヤ15では、両方のストッパ11Bが非接触姿勢になっている。上から2段目(中段)の待機コンベヤ15では、載置領域23bと載置領域23cとの間で物品22と接触可能なストッパ11Bは非接触姿勢になっており、載置領域23cよりも第1方向第2側X2で物品22と接触可能なストッパ11Bは接触姿勢になっている。上から3段目(最下段)の待機コンベヤ15では、載置領域23bと載置領域23cとの間で物品22と接触可能なストッパ11Bは接触姿勢になっており、載置領域23cよりも第1方向第2側X2で物品22と接触可能なストッパ11Bは非接触姿勢になっている。
【0048】
このように、一つの待機コンベヤ15に、接触姿勢と非接触姿勢とに姿勢変更可能に構成されるストッパ11Bを複数設けることで、移載シャトル5が待機コンベヤ15に物品22を渡す場所として使用される載置領域23の数と、移載シャトル5が待機コンベヤ15から物品22を受け取る場所として使用される載置領域23の数とをその時々で変更できる。
【0049】
6.第6の実施形態
次に、物品保管設備1の第6の実施形態について、
図7~
図9を用いて説明する。本実施形態では、第1積層ラック2の第1棚13の段数と第2積層ラック3の第2棚14の段数が異なる点で、上記実施形態とは異なる。以下では、本実施形態に係る物品保管設備1について、上記実施形態との相違点を中心として説明する。なお、特に説明しない点については、上記実施形態と同様とする。
【0050】
図7は、第6の実施形態の物品保管設備1の上面図である。
図8及び
図9は、第6の実施形態の物品保管設備1の側面図である。
図7に示すように、第2方向第1側Y1(手前側)の第1積層ラック2A、第1昇降装置6A、待機コンベヤ15A、第2昇降装置7A及び第2積層ラック3Aと、第2方向第2側Y2(奥側)の第1積層ラック2B、第1昇降装置6B、待機コンベヤ15、第2昇降装置7及び第2積層ラック3Bとが、走行経路12を挟んで並行して設けられている。
【0051】
第2方向第1側Y1の入庫コンベヤ8Aは、第2方向第1側Y1の第1積層ラック2又は第2積層ラック3に入庫される物品22を搬送できる。この入庫コンベヤ8Aは、第1積層ラック2Aの上方で、上下方向視で第1積層ラック2Aと重複する位置に配置されている。第2方向第2側Y2の入庫コンベヤ8Bは、第2方向第2側Y2の第1積層ラック2又は第2積層ラック3に入庫される物品22を搬送できる。この入庫コンベヤ8Bは、第1積層ラック2Bの上方で、上下方向視で第1積層ラック2Bと重複する位置に配置されている。
【0052】
第2方向第1側Y1の出庫コンベヤ9Aは、第1積層ラック2又は第2積層ラック3から出庫される物品22を搬送できる。この出庫コンベヤ9Aは、第2積層ラック3Aの上方で、上下方向視で第2積層ラック3Aと重複する位置に配置されている。第2方向第2側Y2の出庫コンベヤ9Bは、第1積層ラック2又は第2積層ラック3から出庫される物品22を搬送できる。この出庫コンベヤ9Bは、第2積層ラック3Bの上方で、上下方向視で第2積層ラック3Bと重複する位置に配置されている。
【0053】
後述するように、背の高い物品22a(22)は、第2方向第2側Y2の入庫コンベヤ8Bによって搬入され、第2方向第2側Y2の出庫コンベヤ9Bによって搬出される。背の低い物品22b(22)は、第2方向第1側Y1の入庫コンベヤ8A及び第2方向第2側Y2の入庫コンベヤ8Bの両方から搬入でき、出庫コンベヤ9A及び第2方向第2側Y2の出庫コンベヤ9Bの両方から搬出できる。
【0054】
図8は、
図7に示した第2方向第1側Y1の設備(第1積層ラック2A、第1昇降装置6A、待機コンベヤ15A、第2昇降装置7A及び第2積層ラック3A)の側面図である。
図9は、
図7に示した第2方向第2側Y2の設備(第1積層ラック2B、第1昇降装置6B、待機コンベヤ15、第2昇降装置7及び第2積層ラック3B)の側面図である。
【0055】
図8に示す例では、第2方向第1側Y1の設備において、第1積層ラック2Aの第1棚13(13a,13b,13c,13d,13e)の段数と第2積層ラック3Aの第2棚14(14a,14b,14c,14d,14e)の段数は互いに5段で同じである。そして、第1積層ラック2Aの第1棚13の棚同士の間隔(ピッチ)と第2積層ラック3Aの第2棚14の棚同士の間隔とは同じである。また、待機コンベヤ15(15a,15b,15c,15d,15e)もそれと対応して同じ数(5段)だけ設けられている。本実施形態では、第1積層ラック2Aの第1棚13及び第2積層ラック3Aの第2棚14は、図示するような相対的に高さが低い物品22b(22)を収容するように設計されている。
【0056】
図9に示す例では、第2方向第2側Y2の設備において、第1積層ラック2Bの第1棚13(13a,13b,13c,13e)の段数は4段であり、第2積層ラック3Aの第2棚14(14a,14b,14c,14d,14e)の段数は5段であり、互いに異なっている。具体的には、第1積層ラック2Bの第1棚13cと第1棚13eとの間隔が他の棚同士の間隔よりも広くなっている。待機コンベヤ15(15a,15b,15c,15e)は第1棚13(13a,13b,13c,13e)と同じ数(4段)だけ設けられている。本実施形態では、第1積層ラック2Bの第1棚13cには、相対的に高さの高い物品22a(22)を収容できるように設計されている。第1積層ラック2Bの第1棚13a,13b,13eには、相対的に高さの低い物品22b(22)を収容するように設計されている。
【0057】
なお、
図9に示したように、第2方向第2側Y2の設備では、第2積層ラック3Bの第2棚14dと同じ段には、待機コンベヤ15は設けられていない。但し、
図8に示したように、第2方向第1側Y1の設備に設けられている待機コンベヤ15(15d)は、第2方向第2側Y2の第2積層ラック3Bの第2棚14dと同じ段にある。そのため、移載シャトル5が、第2方向第1側Y1の設備に設けられている待機コンベヤ15(15d)から受け取った物品22bを、第2方向第2側Y2の設備の第2積層ラック3Bの第2棚14dに渡すことができる。同様に、移載シャトル5が、第2方向第2側Y2の設備の第2積層ラック3Bの第2棚14dから受け取った物品22bを、第2方向第1側Y1の設備に設けられている待機コンベヤ15(15d)に渡すことができる。
【0058】
7.その他の実施形態
次に、物品保管設備1のその他の実施形態について説明する。
【0059】
(1)排出コンベヤ10の構成は上述した構成に限定されず、適宜変更可能である。
例えば、
図10は、その他の実施形態の物品保管設備1の上面図である。
図10に示す物品保管設備1は、第1昇降コンベヤ16が入庫コンベヤ8から受け取った物品22を、待機コンベヤ15を経由せずに排出する排出コンベヤ10B(10)を備える。具体的には、
図10に示す排出コンベヤ10は途中で屈曲しており、出庫コンベヤ9には物品22を渡さない。この排出コンベヤ10Bは、物品22を第1方向Xに沿って搬送するX方向部分10Bxと、物品22を第2方向Yに沿って搬送するY方向部分10Byとが組み合わされることで、屈曲した形状になっている。この構成により、排出コンベヤ10Bは、第1昇降装置6の第1昇降コンベヤ16から受け取った物品22を物品保管設備1の外部に排出できる。特に、出庫コンベヤ9が物品22を搬送する必要もなくなる。
【0060】
また、
図11は、その他の実施形態の物品保管設備1の側面図である。なお、
図11では、第2方向第1側Y1(手前側)の、第1積層ラック2A、第1昇降装置6A、待機コンベヤ15A、第2昇降装置7A及び第2積層ラック3Aを描いている。
図11に示す物品保管設備1は、第1昇降コンベヤ16が入庫コンベヤ8から受け取った物品22を、待機コンベヤ15を経由せずに排出する排出コンベヤ10C(10)を備える。具体的には、上下方向Zに沿う上下方向視で第1積層ラック2と重複する位置は、第1積層ラック2の上方と下方とに存在するが、入庫コンベヤ8は、第1積層ラック2の上方の、上下方向視で第1積層ラック2と重複する位置に配置され、排出コンベヤ10Cは、第1積層ラック2の下方の、上下方向視で第1積層ラック2と重複する位置に配置される。この構成により、排出コンベヤ10Cは、第1昇降装置6の第1昇降コンベヤ16から受け取った物品22を物品保管設備1の外部に排出できる。特に、出庫コンベヤ9が物品22を搬送する必要もなくなる。
【0061】
(2)上記実施形態で説明したストッパ11の形状、設置位置、設置数などは例示目的で示したものであり、それらは適宜変更可能である。
【0062】
(3)上記実施形態において、同じ段(即ち、同一の走行経路12)を走行する移載シャトル5の台数は1台でもよいし、複数台でもよい。例えば、同じ段(即ち、同一の走行経路12)を走行する移載シャトル5を2台設置し、その内の1台が第1積層ラック2と待機コンベヤ15との間で物品22の受け渡しを行い、別の1台が第2積層ラック3と待機コンベヤ15との間で物品22の受け渡しを行うように構成してもよい。
【0063】
(4)上記実施形態において、各コンベヤによる物品22の搬送方向は適宜変更してもよい。例えば、入庫コンベヤ8による物品22の搬送方向を上述したのと逆方向にして出庫コンベヤ9として機能させ、出庫コンベヤ9による物品22の搬送方向を上述したのと逆方向にして入庫コンベヤ8として機能させてもよい、また、第1昇降コンベヤ16、第2昇降コンベヤ19、及び待機コンベヤ15による物品22の搬送方向も適宜変更してもよい。
【0064】
(5)なお、上述した各実施形態で開示された構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示された構成と組み合わせて適用することも可能である。その他の構成に関しても、本明細書において開示された実施形態は全ての点で単なる例示に過ぎない。従って、本開示の趣旨を逸脱しない範囲内で、適宜、種々の改変を行うことが可能である。
【0065】
8.上記実施形態の概要
以下、上記において説明した物品保管設備の概要について説明する。
【0066】
物品保管設備は、
複数段の第1棚を有し、各段の前記第1棚が水平面に沿う第1方向に沿って配置されている第1積層ラックと、複数段の第2棚を有し、各段の前記第2棚が前記第1方向に沿って配置され、前記第1積層ラックよりも前記第1方向の一方側に配置されている第2積層ラックと、を備える物品保管設備であって、前記第1方向における、前記第1積層ラックと前記第2積層ラックとの間に配置され、前記第1棚及び前記第2棚のうち段数の少ない方以上の段数の待機コンベヤを有する待機ステーションと、前記待機コンベヤの各段毎に又は複数段毎に配置され、前記第1方向に沿って走行し、前記待機コンベヤと前記第1棚と前記第2棚との間での物品の受け渡しを行う複数の移載シャトルと、前記第1方向における前記第1積層ラックと前記待機ステーションとの間に配置され、前記待機コンベヤとの間で前記物品の受け渡しを行う第1昇降コンベヤ、及び、前記第1昇降コンベヤを前記待機コンベヤの全ての段に亘って昇降させる第1昇降機構を有する第1昇降装置と、前記第1方向における前記第2積層ラックと前記待機ステーションとの間に配置され、前記待機コンベヤとの間で前記物品の受け渡しを行う第2昇降コンベヤ、及び、前記第2昇降コンベヤを前記待機コンベヤの全ての段に亘って昇降させる第2昇降機構を有する第2昇降装置と、を更に備える。
【0067】
本構成によれば、待機ステーションの各段との間では、第1昇降装置の第1昇降コンベヤと第2昇降装置の第2昇降コンベヤとの両方が物品の受け渡しを行うことができる。つまり、1つの待機ステーションに対して2つの昇降装置が設けられ、これら2つの昇降装置のそれぞれが独立して物品の昇降搬送を行い、これら2つの昇降装置のそれぞれが独立して待機ステーションの各段の待機コンベヤとの間で物品の受け渡しを行うことができる。そのため、物品の昇降搬送の効率を高めることができる。従って、複数の積層ラックへの物品の入出庫を効率的に行うことができる物品保管設備が実現される。
【0068】
また、前記第1積層ラック又は前記第2積層ラックに入庫される前記物品を搬送する入庫コンベヤと、前記第1積層ラック又は前記第2積層ラックから出庫される前記物品を搬送する出庫コンベヤと、を更に備え、前記第1昇降機構は、前記入庫コンベヤから前記第1昇降コンベヤが前記物品を受け取る位置にも前記第1昇降コンベヤを移動させ、前記第2昇降機構は、前記第2昇降コンベヤから前記出庫コンベヤへ前記物品を渡す位置にも前記第2昇降コンベヤを移動させると好適である。
【0069】
本構成によれば、第1昇降機構は、入庫コンベヤから第1昇降コンベヤが物品を受け取る位置にも第1昇降コンベヤを移動させる。つまり、第1昇降装置を物品の入庫用の昇降装置として用いることができる。この場合、第1昇降機構は、入庫コンベヤから搬入される物品を受け取る位置に第1昇降コンベヤを移動させた後、その物品を所定の待機コンベヤに渡す位置へと第1昇降コンベヤを移動させるという一連の動作を繰り返し行う。また、第2昇降機構は、第2昇降コンベヤから出庫コンベヤへ物品を渡す位置にも第2昇降コンベヤを移動させる。つまり、第2昇降装置を物品の出庫用の昇降装置として用いることができる。この場合、第2昇降機構は、物品を所定の待機コンベヤから受け取る位置に第2昇降コンベヤを移動させた後、その物品を出庫コンベヤに渡す位置へと第2昇降コンベヤを移動させるという一連の動作を繰り返す。このように、第1昇降装置及び第2昇降装置の各役割を入庫と出庫とに分けることで、第1昇降装置及び第2昇降装置のそれぞれの動作は単純化され、物品を入庫する場合及び物品を出庫する場合の昇降搬送の効率が高まる。その結果、第1積層ラック及び第2積層ラックへの物品の入出庫の効率を更に高めることができる。
【0070】
また、前記入庫コンベヤは、上下方向に沿う上下方向視で前記第1積層ラックと重複する位置に配置され、前記出庫コンベヤは、前記上下方向視で前記第2積層ラックと重複する位置に配置されていると好適である。
【0071】
本構成によれば、物品保管設備を設置する場合、入庫コンベヤを設置するためだけの床面積が必要になることは無く、出庫コンベヤを設置するためだけの床面積が必要になることは無い。その結果、物品保管設備を配置するのに要する床面積を小さく抑えることができる。
【0072】
また、前記第1昇降コンベヤが前記入庫コンベヤから受け取った前記物品を、前記待機コンベヤを経由せずに排出する排出コンベヤを更に備えると好適である。
【0073】
本構成によれば、入庫コンベヤから搬入された物品を、即座に出庫コンベヤへ搬出したい場合、その物品を、待機コンベヤを経由せずに、排出コンベヤにより排出することができる。その結果、第1積層ラック及び第2積層ラックへの物品の入庫及び第1積層ラック及び第2積層ラックからの物品の出庫のために待機コンベヤを運用することが優先され、不要な物品を搬送するために待機コンベヤを運用するような無駄が無くなる。
【0074】
また、前記第1方向における、前記第2棚に対して前記第1棚が配置された側を第1方向第1側とし、前記第1棚に対して前記第2棚が配置された側を第1方向第2側として、前記移載シャトルは、前記第1方向における、前記第1棚の前記第1方向第1側の端部から前記第2棚の前記第1方向第2側の端部までの間で走行可能に構成され、前記第1棚、前記待機コンベヤ、及び前記第2棚のそれぞれとの間で前記物品の受け渡しを行うと好適である。
【0075】
本構成によれば、1台の移載シャトルが、第1棚の第1方向第1側の端部と第2棚の第1方向第2側の端部との間を走行して、第1棚、待機コンベヤ、及び第2棚のそれぞれとの間で物品の受け渡しを行う。つまり、複数台の移載シャトルが同一の走行経路を走行する場合には、それら複数台の移載シャトル同士の走行が干渉する可能性があるものの、本構成ではそのような問題は発生しない。よって、移載シャトルの制御を簡略化することができる。
【0076】
また、前記第1昇降機構は、前記第1昇降コンベヤを上下方向に案内する第1マストを備え、前記第2昇降機構は、前記第2昇降コンベヤを前記上下方向に案内する第2マストを備え、前記第1マスト及び前記第2マストは、前記上下方向に沿う上下方向視で、前記移載シャトルの走行経路と重複しない位置に配置されていると好適である。
【0077】
本構成によれば、移載シャトルの走行経路が第1マスト及び第2マストによって遮られない。その結果、1台の移載シャトルが、第1方向に沿った第1昇降装置の両側(第1積層ラックの側及び待機ステーションの側)に自由に走行できる。また、1台の移載シャトルが、第1方向に沿った第2昇降装置の両側(第2積層ラックの側及び待機ステーションの側)に自由に走行できる。従って、移載シャトルによる、第1棚と待機コンベヤとの間での物品の搬送、及び、第2棚と待機コンベヤとの間での物品の搬送を適切に行うことができる。
【0078】
また、前記待機コンベヤは、複数の前記物品を前記第1方向に沿って並んだ状態で載置可能な載置領域を有し、載置された前記物品を前記第1方向に沿って移動させ、前記載置領域の少なくとも1箇所が、前記移載シャトルが前記待機コンベヤに前記物品を渡す場所として使用され、前記載置領域の別の少なくとも1箇所が、前記移載シャトルが前記待機コンベヤから前記物品を受け取る場所として使用されると好適である。
【0079】
本構成によれば、待機コンベヤ上の、複数の物品を載置可能な載置領域に、移載シャトルが待機コンベヤに物品を渡す場所と、移載シャトルが待機コンベヤから物品を受け取る場所とが設定されている。その結果、第1積層ラック及び第2積層ラックへの入庫途中の物品と、第1積層ラック及び第2積層ラックから搬出されてきた出庫途中の物品とが、載置領域で無秩序に並ぶことを回避できる。従って、待機コンベヤを介した物品の入出庫を効率的に行うことができる。
【0080】
また、前記待機コンベヤは、複数の前記物品を前記第1方向に沿って並んだ状態で載置可能な載置領域を有し、載置された前記物品を前記第1方向に沿う搬送方向における一方側である搬送方向第2側へ向けて移動させ、前記載置領域には、前記物品に対して前記搬送方向第2側から接触することで前記待機コンベヤによる前記物品の移動を止めるストッパが設けられ、前記ストッパに対して前記搬送方向第2側に位置する前記載置領域の少なくとも1箇所が、前記移載シャトルが前記待機コンベヤに前記物品を渡す場所として使用され、前記ストッパに対して前記搬送方向第2側とは反対側である搬送方向第1側に位置する前記載置領域の別の少なくとも1箇所が、前記移載シャトルが前記待機コンベヤから前記物品を受け取る場所として使用されると好適である。
【0081】
本構成によれば、ストッパは、そのストッパよりも搬送方向第1側に載置されている物品が、搬送方向第2側へ移動することを阻止できる。その結果、待機コンベヤは、第1積層ラック及び第2積層ラックから搬出されてきた出庫途中の物品と、第1積層ラック及び第2積層ラックへの入庫待ちの物品とを、ストッパの搬送方向第1側と搬送方向第2側とで区別して載置できる。
【0082】
また、前記ストッパが、前記物品に接触することで前記物品の移動を止める姿勢である接触姿勢と、前記物品に接触しないように退避した姿勢である非接触姿勢とに姿勢変更可能に構成されていると好適である。
【0083】
本構成によれば、待機コンベヤによる物品の移動を、必要に応じてストッパによって止めることができる。また、ストッパの姿勢変更により、出庫途中の物品が載置される領域と入庫待ちの物品が載置される領域との境界を、状況に応じて変更することができる。
【0084】
また、上下方向に沿う上下方向視で前記第1方向に直交する方向を第2方向として、前記第1積層ラック、前記第2積層ラック、前記待機ステーション、前記第1昇降装置、及び、前記第2昇降装置のそれぞれは、前記移載シャトルの走行経路を挟んで前記第2方向に対向する状態で一対設置されていると好適である。
【0085】
本構成によれば、第1積層ラック及び第2積層ラックの規模を大きくして、より多くの物品を保管できる。
【0086】
また、前記待機コンベヤ、前記第1棚、及び前記第2棚を同じ段数だけ備えると好適である。
【0087】
第1積層ラックの第1棚の段数と第2積層ラックの第2棚の段数とが異なる場合、段数の多い方の積層ラックに、段数の少ない方の積層ラックの各棚と対応しない高さに配置された棚である非対応棚が生じる。この場合、非対応棚との間で物品を受け渡しするためだけの待機コンベヤ及び移載シャトルを設ける必要も生じる。そして、そのような待機コンベヤ及び移載シャトルは、非対応棚との間で物品を受け渡しするためだけに用いられるため、物品の搬送処理のために有効に活用されない場合も生じ得る。
それに対して、本構成では、待機コンベヤ、第1棚、及び第2棚を同じ段数だけ備えるため、全ての待機コンベヤ及び移載シャトルは、第1積層ラックの第1棚及び第2積層ラックの第2棚との間で物品を受け渡しする。その結果、待機コンベヤ及び移載シャトルを物品の搬送処理のために有効に活用できる。
【産業上の利用可能性】
【0088】
本開示に係る技術は、複数の積層ラックへの物品の入出庫を効率的に行うことができる物品保管設備に利用することができる。
【符号の説明】
【0089】
1 物品保管設備
2(2A,2B) 第1積層ラック
3(3A,3B) 第2積層ラック
4 待機ステーション
5 移載シャトル
6 第1昇降装置
7 第2昇降装置
8 入庫コンベヤ
9 出庫コンベヤ
10(10A,10B) 排出コンベヤ
11Bx X方向部分
11By Y方向部分
11(11A,11B) ストッパ
12 走行経路
13 第1棚
14 第2棚
15 待機コンベヤ
16 第1昇降コンベヤ
17 第1昇降機構
18 第1昇降マスト
19 第2昇降コンベヤ
20 第1昇降機構
21 第2昇降マスト
22 物品
23(23a、23b、23c、23d) 載置領域
25 支点
26 揺動部材