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特許7392636情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-28
(45)【発行日】2023-12-06
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20231129BHJP
【FI】
G06Q50/10
【請求項の数】 18
(21)【出願番号】P 2020191850
(22)【出願日】2020-11-18
(65)【公開番号】P2022080652
(43)【公開日】2022-05-30
【審査請求日】2022-09-20
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002860
【氏名又は名称】弁理士法人秀和特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 章
(72)【発明者】
【氏名】泉田 修
(72)【発明者】
【氏名】駒嶺 聡史
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 晃史
(72)【発明者】
【氏名】竹下 文菜
(72)【発明者】
【氏名】村上 大輔
【審査官】西村 純
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-122706(JP,A)
【文献】特表2017-533481(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
又は複数のユーザが居住している特定住宅に定期的に配送される特定商品の配送及び前記ユーザの属性に関する配送情報を取得すること、
前記一又は複数のユーザそれぞれの所定の期間であって、前記特定商品が前記特定住宅に次回配送される予定日及び該予定日の次に前記特定商品が前記特定住宅に配送される予定日の間の期間である所定の期間におけるスケジュールに関するスケジュール情報を取得すること、
前記スケジュール情報に基づいて、前記所定の期間内に前記特定住宅に存在する予定の一又は複数の人員に関する人員情報を生成すること並びに
前記配送情報及び前記人員報に基づいて、前記所定の期間内の前記特定商品の前記特定住宅における需要量を予測すること、
実行する制御部を備え、
前記一又は複数のユーザには、在宅勤務及び外出を伴う勤務の両方の勤務を行うユーザが含まれ、
取得される前記スケジュール情報は、前記在宅勤務及び外出を伴う勤務の両方の勤務を行うユーザの勤務のスケジュールを含む、
報処理装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記一又は複数のユーザ以外の、前記所定の期間において前記特定住宅に滞在する予定の滞在者の前記特定住宅への滞在のスケジュールを含む滞在者情報を取得することを更に実行し、
人員情報は、前記スケジュール情報及び前記滞在者情報に基づいて生成される、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記需要量に基づいて、前記特定商品を次回配送する予定量を決定することをに実行する、
請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記予定量を前記一又は複数のユーザに提案することをに実行する、請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記一又は複数の人員の属性を取得することを更に実行し
記一又は複数の人員の属性にに基づいて、前記需要量予測される、
請求項1から4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記在宅勤務及び外出を伴う勤務の両方の勤務を行うユーザの勤務のスケジュールは、該ユーザの勤務を管理する管理者によって承認されたスケジュールである、
請求項1から5のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記特定商品は、特定の時間帯において消費される商品であって、
前記人員情報は、前記所定の期間内の前記特定の時間帯に前記特定住宅に存在する予定の前記一又は複数の人員に関する情報である、
請求項1から6のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
又は複数のユーザが居住している特定住宅に定期的に配送される特定商品の配送及び前記ユーザの属性に関する配送情報を取得すること、
前記一又は複数のユーザそれぞれの所定の期間であって、前記特定商品が前記特定住宅に次回配送される予定日及び該予定日の次に前記特定商品が前記特定住宅に配送される予定日の間の期間である所定の期間におけるスケジュールに関するスケジュール情報を取得すること、
前記スケジュール情報に基づいて、前記所定の期間内に前記特定住宅に存在する予定の一又は複数の人員に関する人員情報を生成すること並びに
前記配送情報及び前記人員報に基づいて、前記所定の期間内の前記特定商品の前記特定住宅における需要量を予測すること、
を含み、
前記一又は複数のユーザには、在宅勤務及び外出を伴う勤務の両方の勤務を行うユーザが含まれ、
取得される前記スケジュール情報は、前記在宅勤務及び外出を伴う勤務の両方の勤務を行うユーザの勤務のスケジュールを含む、
報処理方法。
【請求項9】
記一又は複数のユーザ以外の、前記所定の期間において前記特定住宅に滞在する予定の滞在者の前記特定住宅への滞在のスケジュールを含む滞在者情報を取得することを更に含み、
人員情報は、前記スケジュール情報及び前記滞在者情報に基づいて生成される、
請求項8に記載の情報処理方法。
【請求項10】
前記需要量に基づいて、前記特定商品を次回配送する予定量を決定することをに含む、
請求項8又は9に記載の情報処理方法。
【請求項11】
前記予定量を前記一又は複数のユーザに提案することをに含む、
請求項10に記載の情報処理方法。
【請求項12】
前記一又は複数の人員の属性を取得することを更に含み、
記一又は複数の人員の属性にに基づいて、前記需要量予測される、
請求項8から11のいずれか一項に記載の情報処理方法。
【請求項13】
前記在宅勤務及び外出を伴う勤務の両方の勤務を行うユーザの勤務のスケジュールは、該ユーザの勤務を管理する管理者によって承認されたスケジュールである、
請求項8から12のいずれか一項に記載の情報処理方法。
【請求項14】
前記特定商品は、特定の時間帯において消費される商品であって、
前記人員情報は、前記所定の期間内の前記特定の時間帯に前記特定住宅に存在する予定の前記一又は複数の人員に関する情報である、
請求項8から13のいずれか一項に記載の情報処理方法。
【請求項15】
コンピュータに情報処理方法を実行させるためのプログラムであって、
前記情報処理方法は、
又は複数のユーザが居住している特定住宅に定期的に配送される特定商品の配送及び前記ユーザの属性に関する配送情報を取得すること、
前記一又は複数のユーザそれぞれの所定の期間であって、前記特定商品が前記特定住宅に次回配送される予定日及び該予定日の次に前記特定商品が前記特定住宅に配送される予定日の間の期間である所定の期間におけるスケジュールに関するスケジュール情報を取得すること、
前記スケジュール情報に基づいて、前記所定の期間内に前記特定住宅に存在する予定の一又は複数の人員に関する人員情報を生成すること並びに
前記配送情報及び前記人員報に基づいて、前記所定の期間内の前記特定商品の前記特定住宅における需要量を予測すること、
を含み、
前記一又は複数のユーザには、在宅勤務及び外出を伴う勤務の両方の勤務を行うユーザが含まれ、
取得される前記スケジュール情報は、前記在宅勤務及び外出を伴う勤務の両方の勤務を行うユーザの勤務のスケジュールを含む、
ログラム。
【請求項16】
前記在宅勤務及び外出を伴う勤務の両方の勤務を行うユーザの勤務のスケジュールは、該ユーザの勤務を管理する管理者によって承認されたスケジュールである、
請求項15に記載のプログラム。
【請求項17】
前記情報処理方法は、前記需要量に基づいて、前記特定商品を次回配送する予定量を決定することを更に含む、
請求項15又は16に記載のプログラム。
【請求項18】
前記情報処理方法は、前記予定量を前記一又は複数のユーザに提案することを更に含む、
請求項17に記載のプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、消耗原料カプセルを用いて飲料を調整するマシン(飲料調整マシン)に消耗原料カプセルを供給する方法が開示されている。特許文献1に開示されている方法においては、飲料調整マシンにおける消耗原料カプセルの消費が自動的にモニタリングされている。そして、モニタリングによって消耗原料カプセルが不足に達していることが検出されると、飲料調整マシンを使用している顧客、または消耗原料カプセルを供給するサプライヤに対する命令が、サプライヤのサーバによって生成される。ここで、顧客に対する命令は、飲料調整マシンを使用している顧客に消耗原料カプセルの注文を促すための命令である。また、サプライヤに対する命令は、サプライヤに消耗原料カプセルの顧客への出荷を準備するための命令である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特表2013-504140号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、ユーザに定期的に配送される特定商品の好適な量の配送を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の第1の態様に係る情報処理装置は、
一または複数のユーザが居住している特定住宅に定期的に配送される特定商品の配送に関する第1情報を取得することと、
前記特定商品が前記特定住宅に次回配送される予定日と、該予定日の次に前記特定商品が前記特定住宅に配送される予定日との間の期間である所定の期間内に前記特定住宅に存在する予定の一または複数の人員に関する第2情報を取得することと、
前記第1情報と前記第2情報とに基づいて、前記所定の期間内の前記特定商品の前記特定住宅における需要量を予測することと、
を実行する制御部を備える。
【0006】
本開示の第2の態様に係る情報処理方法は、
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
一または複数のユーザが居住している特定住宅に定期的に配送される特定商品の配送に関する第1情報を取得することと、
前記特定商品が前記特定住宅に次回配送される予定日と、該予定日の次に前記特定商品が前記特定住宅に配送される予定日との間の期間である所定の期間内に前記特定住宅に存在する予定の一または複数の人員に関する第2情報を取得することと、
前記第1情報と前記第2情報とに基づいて、前記所定の期間内の前記特定商品の前記特定住宅における需要量を予測することと、
を含む。
【0007】
本開示の第3の態様に係るプログラムは、
コンピュータに情報処理方法を実行させるプログラムであって、
前記情報処理方法は、
一または複数のユーザが居住している特定住宅に定期的に配送される特定商品の配送に関する第1情報を取得することと、
前記特定商品が前記特定住宅に次回配送される予定日と、該予定日の次に前記特定商品が前記特定住宅に配送される予定日との間の期間である所定の期間内に前記特定住宅に存在する予定の一または複数の人員に関する第2情報を取得することと、
前記第1情報と前記第2情報とに基づいて、前記所定の期間内の前記特定商品の前記特定住宅における需要量を予測することと、
を含む。
【発明の効果】
【0008】
本開示により、ユーザに定期的に配送される特定商品の好適な量の配送が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】第1実施形態における配送システムの概略構成を示す図である。
図2】第1実施形態における管理サーバの機能構成の一例を概略的に示すブロック図である。
図3】配送情報のテーブル構成の一例を示す図である。
図4】第1実施形態における人員情報のテーブル構成の一例を示す図である。
図5】第1実施形態における生成処理のフローチャートである。
図6】第1実施形態における決定処理のフローチャートである。
図7】変形例における人員情報のテーブル構成の一例を示す図である。
図8】第2実施形態における配送システムの概略構成を示す図である。
図9】管理サーバの機能構成の一例を概略的に示す図である。
図10】滞在者情報のテーブル構成の一例を示す図である。
図11】第2実施形態における生成処理のフローチャートである。
図12】第2実施形態における決定処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示の第1の態様に係る情報処理装置は、特定商品の配送を管理するサーバ装置である。特定商品は、一または複数のユーザが居住している特定住宅に定期的に配送される商品である。また、特定商品は、主に特定住宅において消費される商品である。そのため、特定住宅に存在する人員に応じて、特定商品の消費量が異なることが想定される。例えば、特定住宅に存在する人員の構成に応じて、特定商品の消費量が変化することが想定される。例えば、特定住宅に存在する人員が多ければ多いほど、特定商品の消費量が多くなることが想定される。
【0011】
そこで、本開示の第1の態様に係る情報処理装置における制御部は、特定商品の配送に関する第1情報を取得する。また、情報処理装置における制御部は、所定の期間内に特定住宅に存在する予定の一または複数の人員に関する第2情報を取得する。ここで、所定の期間は、特定商品が特定住宅に次回配送される予定日と、該予定日の次に特定商品が特定住宅に配送される予定日との間の期間である。また、一または複数の人員には、特定住宅に居住する一または複数のユーザが含まれる。また、一または複数の人員には、特定住宅に滞在する予定の滞在者が含まれてもよい。また、第2情報には、所定の期間内における時間帯に応じて変化する人員の構成についての情報が含まれる。そして、制御部は、第1情報と第2情報とに基づいて、所定の期間内の特定商品の特定住宅における需要量を予測する。
【0012】
以上説明したように、情報処理装置は、所定の期間内の特定商品の特定住宅における需要量を予測する。これにより、予測された需要量に基づいて特定商品を配送することが可能となる。したがって、情報処理装置によって、特定商品の好適な量の配送が可能となる
【0013】
以下、本開示の具体的な実施形態について図面に基づいて説明する。本実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、および、その相対配置等は、特に記載がない限りは本開示の技術的範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0014】
<第1実施形態>
本実施形態における配送システム1について、図1に基づいて説明する。図1は、本実施形態における配送システム1の概略構成を示す図である。配送システム1は、ユーザ端末100と管理サーバ200とを含んで構成される。
【0015】
配送システム1においては、ユーザ端末100と管理サーバ200とがネットワークN1によって相互に接続される。ネットワークN1には、例えば、インターネット等の世界規模の公衆通信網であるWAN(Wide Area Network)または、携帯電話等の電話通信網が採用されてもよい。
【0016】
(ユーザ端末)
ユーザ端末100は、ユーザ10Aおよびユーザ10Bに関連する端末である。ユーザ端末100は、例えば、ユーザ10Aおよびユーザ10Bが使用する携帯情報端末またはコンピュータ等である。
【0017】
ユーザ10Aおよびユーザ10Bは、同じ住宅(以下、「特定住宅」と称する場合がある。)に居住している。そして、特定住宅には、特定食品が一週間ごとに配送される。つまり、特定住宅には、特定食品が定期的に配送される。また、特定食品は、特定の時間帯に特定住宅において消費される食品である。本実施形態においては、特定食品は、昼食時(12時から13時の間)に在宅しているユーザ10Aまたはユーザ10Bが、昼食時に特定住宅において消費する食品である。つまり、特定の時間帯は、昼食時(12時から13時の間)である。また、特定食品は、昼食時に在宅していないユーザ10Aまたはユーザ10Bは昼食時に消費しない食品である。なお、本実施形態における特定食品が、本開示に係る「特定商品」に相当する。
【0018】
したがって、ユーザ10が昼食時に在宅することが多い(外出することが少ない)場合と、昼食時に在宅することが少ない(外出することが多い)場合とでは、ユーザ10によって消費される特定食品の消費量が異なる。具体的には、ユーザ10が昼食時に在宅することが多い(外出することが少ない)場合には、特定住宅における特定食品の消費量は大きくなる。また、ユーザ10が昼食時に在宅することが少ない(外出することが多い)場合には、ユーザ10によって消費される特定食品の消費量は小さくなる。つまり、ユーザ10Aとユーザ10Bとそれぞれが在宅するスケジュールに応じて、特定住宅における特定食品の消費量は変化する。そこで、ユーザ10Aとユーザ10Bとはそれぞれ、ユーザ端末100を用いて、自らのスケジュールに関するスケジュール情報を、ネットワークN1を介して管理サーバ200に送信する。なお、本実施形態におけるユーザ10Aおよびユーザ10Bそれぞれのスケジュール情報が、本開示に係る「第3情報」に相当する。
【0019】
ここで、ユーザ10Aまたはユーザ10Bの少なくとも一方が、在宅勤務と外出を伴う勤務との両方の勤務を行うユーザ(以下、「特定ユーザ」と称する場合がある。)である場合がある。この場合において、特定ユーザは、昼食時に在宅勤務をしているときは、特定住宅において特定食品を消費する。また、特定ユーザは、昼食時に外出を伴う勤務をしている場合には、該特定ユーザは特定食品を消費しない。そのため、特定ユーザの勤務のスケジュールに応じて、特定住宅における特定食品の消費量は変化する。そこで、特定ユーザは、ユーザ端末100を用いて、該特定ユーザの勤務のスケジュールに関するスケジ
ュール情報を、ネットワークN1を介して管理サーバ200に送信する。
【0020】
(管理サーバ)
管理サーバ200は、特定食品の特定住宅への配送を管理するサーバである。管理サーバ200は、所定の期間内の特定食品の特定住宅における需要量(以下、単に「需要量」と称する場合がある。)を予測する。ここで、所定の期間は、特定食品を特定住宅に次回配送する予定日と、該予定日の次に特定食品を特定住宅に配送する予定日との間の期間である。配送予定日に配送された特定商品は、主に所定の期間の間に消費されると想定される。本実施形態においては、特定商品は、毎週月曜日に配送される。つまり、所定の期間は、特定食品が配送される月曜日から、該月曜日の次の日曜日までの間の一週間の期間である。なお、管理サーバ200が需要量を予測する方法については後述する。
【0021】
管理サーバ200は、プロセッサ210、主記憶部220、補助記憶部230、および通信インタフェース(通信I/F)240を有するコンピュータを含んで構成される。プロセッサ210は、例えば、CPU(Central Processing Unit)またはDSP(Digital Signal Processor)である。主記憶部220は、例えば、RAM(Random Access Memory)である。補助記憶部230は、例えば、ROM(Read Only Memory)である。また、補助記憶部230は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、またはCD-ROM、DVDディスク、もしくはブルーレイディスクのようなディスク記録媒体である。また、補助記憶部230は、リムーバブルメディア(可搬記憶媒体)であってもよい。ここで、リムーバブルメディアとして、例えば、USBメモリまたはSDカードが例示される。通信I/F240は、例えば、LAN(Local Area Network)インターフェースボード、または無線通信のための無線通信回路である。
【0022】
管理サーバ200において、補助記憶部230には、オペレーティングシステム(OS)、各種プログラム、および各種情報テーブル等が格納されている。また、管理サーバ200において、プロセッサ210が、補助記憶部230に記憶されたプログラムを主記憶部220にロードして実行することによって、後述するような各種の機能を実現することができる。ただし、管理サーバ200における一部または全部の機能はASICまたはFPGAのようなハードウェア回路によって実現されてもよい。なお、管理サーバ200は、必ずしも単一の物理的構成によって実現される必要はなく、互いに連携する複数台のコンピュータによって構成されてもよい。なお、本実施形態における管理サーバが、本開示に係る「情報処理装置」に相当する。
【0023】
(機能構成)
次に、配送システム1を構成する、管理サーバ200の機能構成について、図2から図4に基づいて説明する。図2は、本実施形態における管理サーバ200の機能構成の一例を概略的に示すブロック図である。
【0024】
管理サーバ200は、制御部201、通信部202、配送データベース(配送DB)203、スケジュールデータベース(スケジュールDB)204、および人員データベース(人員DB)205を含んで構成される。制御部201は、管理サーバ200を制御するための演算処理を行う機能を有する。制御部201は、管理サーバ200におけるプロセッサ210によって実現できる。通信部202は、管理サーバ200をネットワークN1に接続する機能を有する。通信部202は、管理サーバ200における通信I/F240によって実現できる。
【0025】
配送DB203は、特定食品の配送に関する情報である配送情報を格納する機能を有する。配送DB203は、管理サーバ200における補助記憶部230によって実現できる
。配送情報は、例えば、ユーザ10Aまたはユーザ10Bがユーザ端末100を用いて、特定食品の定期配送の注文を管理サーバ200に送信することによって生成される。管理サーバ200は、配送情報に基づいて、特定住宅に特定食品を配送する。なお、本実施形態における配送情報が、本開示に係る「第1情報」に相当する。
【0026】
図3は、配送情報のテーブル構成の一例を示す図である。図3に示すように、配送情報は、配送先フィールド、ユーザIDフィールド、属性フィールド、所定の期間フィールド、および配送量フィールドを有する。配送先フィールドには、特定食品の配送先を特定するための情報が入力される。配送先フィールドには、例えば、特定食品の配送先の住所等が入力される。ユーザIDフィールドには、配送先フィールドに入力されている配送先に居住しているユーザ10(ユーザ10Aおよびユーザ10B)を特定するための識別子(ユーザID)が入力される。属性フィールドには、ユーザIDフィールドに入力されているユーザIDに対応するユーザ10の属性が入力される。ユーザ10の属性は、例えば、ユーザ10の性別、または年齢等である。所定の期間フィールドには、所定の期間が入力される。つまり、特定食品を特定住宅に次回配送する予定日から、該予定日の次に特定食品を特定住宅に配送する予定日までの一週間の期間が入力される。配送量フィールドには、次回特定食品を特定住宅に配送する予定日に配送される特定食品の量が入力される。
【0027】
制御部201は、通信部202によって、ユーザ10Aおよびユーザ10Bそれぞれのスケジュール情報をユーザ端末100から受信する。そして、制御部201は、受信したスケジュール情報をスケジュールDB204に格納する。ここで、スケジュールDB204は、管理サーバ200における補助記憶部230によって実現できる。
【0028】
制御部201は、スケジュールDB204に格納されているユーザ10Aおよびユーザ10Bそれぞれのスケジュール情報に基づいて、人員情報を生成する。ここで、人員情報は、所定の期間内の特定の時間帯において特定住宅に存在する予定のユーザ10に関する情報である。つまり、本実施形態においては、人員情報は、昼食時である12時から13時までの時間帯において特定住宅に存在する予定のユーザ10に関する情報である。制御部201は、生成した人員情報を人員DB205に格納する。ここで、人員情報DB205は、管理サーバ200における補助記憶部230によって実現できる。なお、本実施形態における人員情報が、本開示に係る「第2情報」に相当する。
【0029】
図4は、本実施形態における人員情報のテーブル構成の一例を示す図である。図4に示すように、人員情報は、日付フィールドと人員フィールドとを有する。日付フィールドには、所定の期間内の日付が入力される。つまり、日付フィールドには、特定食品が特定住宅に配送される月曜日から、次の日曜日までの間の期間が入力される。つまり、日付フィールドに入力されている「M/D1」は特定食品が特定住宅に次回配送される日(月曜日)である。また、日付フィールドに入力されている「M/D7」は、「M/D1」の次に特定食品が特定住宅に配送される日の前日(日曜日)である。人員フィールドには、日付フィールドに入力されている日付における、昼食時に在宅しているユーザ10のユーザIDが入力される。昼食時にユーザ10Aおよびユーザ10Bが在宅している場合、人員フィールドには、ユーザ10Aおよびユーザ10BそれぞれのユーザIDが入力される。
【0030】
制御部201は、配送情報を配送DB203から取得する。これにより制御部201は、特定住宅に居住しているユーザ10Aおよびユーザ10Bそれぞれの属性、所定の期間、および特定住宅に配送する予定の特定食品の量、を把握することができる。また、制御部201は、人員情報を人員DB205から取得する。これにより、制御部201は、所定の期間内の昼食時において在宅しているユーザ10を把握することができる。そこで、制御部201は、取得した、配送情報と人員情報とに基づいて、需要量を予測する。具体的には、制御部201は、人員情報に基づいて、ユーザ10Aおよびユーザ10Bそれぞ
れが所定の期間内の昼食時に在宅する予定の日数(以下、「在宅日数」と称する場合がある。)を特定する。また、制御部201は、ユーザ10Aおよびユーザ10Bそれぞれを配送DB203に格納されている配送情報から取得する。そして、制御部201は、ユーザ10Aおよびユーザ10Bそれぞれの、属性と在宅日数とに基づいて、需要量を予測する。具体的には、制御部201は、ユーザ10Aおよびユーザ10Bそれぞれの属性に基づいて、ユーザ10Aおよびユーザ10Bそれぞれが昼食時に消費する特定食品の消費量を推定する。そして、制御部201は、ユーザ10Aおよびユーザ10Bそれぞれの、推定した特定食品の消費量と、在宅日数と、に基づいて、需要量を予測する。
【0031】
(生成処理)
次に、配送システム1において、管理サーバ200における制御部201によって実行される生成処理について、図5に基づいて説明する。図5は、本実施形態における生成処理のフローチャートである。生成処理は、人員情報を生成するための処理である。生成処理は、管理サーバ200が後述の決定処理を実行する前に実行される。
【0032】
生成処理においては、まずS101において、ユーザ10Aおよびユーザ10Bそれぞれのスケジュール情報がスケジュールDB204から取得される。次に、S102において、ユーザ10Aおよびユーザ10Bそれぞれのスケジュール情報に基づいて、人員情報を生成する。そして、生成処理は終了される。
【0033】
(決定処理)
配送システム1において、管理サーバ200における制御部201によって実行される決定処理について、図6に基づいて説明する。図6は、本実施形態における決定処理のフローチャートである。決定処理は、需要量を予測し、次回特定食品を特定住宅に配送する予定の量(以下、「予定量」と称する場合がある。)を決定するための処理である。決定処理は、所定の期間の始期の前の、特定のタイミングで実行される。特定のタイミングは、例えば、次回特定食品を特定住宅に配送する予定日の所定の日数前のタイミングである。
【0034】
決定処理においては、まず、S201において、配送情報が配送DB203から取得される。また、S202において、そして、S203において、取得された、配送情報とスケジュール情報に基づいて、需要量が予測される。
【0035】
次に、S204において、特定食品の配送量の変更が必要であるか否かが判別される。具体的には、制御部201は、配送情報における配送量と需要量とに基づいて、特定食品の配送量の変更が必要であるか否かを判別する。制御部201は、配送情報における配送量と、需要量との差が所定の値よりも大きいときに配送量の変更が必要であると判定する。また、配送情報における特定食品の配送量と、特定食品の需要量との差が所定の値よりも大きいときに配送量の変更が必要でないと判定する。ここで、所定の値は、特定食品の配送量の変更が必要であると判断できる量として予め設定されている値である。S204において否定判定がされた場合、特定食品の配送量を変更する必要がない。そのため、決定処理は終了される。
【0036】
次に、S204において肯定判定がされた場合、S205において、需要量に基づいて予定量が決定される。具体的には、制御部201は、需要量に一致するように、予定量を決定する。つまり、制御部201は、ユーザ10が在宅することが多い(外出することが少ない)場合に、配送情報における配送量よりも大きく、予定量を決定する。また、制御部201は、ユーザ10が在宅することが少ない(外出することが多い)場合に、配送情報における配送量よりも小さく、予定量を決定する。
【0037】
次に、S206において、提案情報がユーザ端末100に送信される。提案情報は、ユーザ10に特定食品の配送量を予定量に変更することを提案するための情報である。提案情報がユーザ端末100に送信されることにより、ユーザ10は、特定食品の配送量を予定量に変更すべきであることを把握することができる。ユーザ10は、特定食品の配送量を予定量に変更することを承認する場合に、ユーザ端末100を操作して、承認情報をユーザ端末100から管理サーバ200に送信する。ここで、承認情報は、特定食品の配送量を予定量に変更することを承認することを示す情報である。承認情報を受信した管理サーバ200は、配送情報DB203に格納されている配送情報における配送量を予定量に変更する。これにより、管理サーバ200は、変更された配送量の特定食品を特定住宅に配送することが可能となる。また、S205において否定判定がされた場合、特定食品の配送量を変更する必要がない。そのため、決定処理は終了される。
【0038】
以上説明したように、配送システム1によって、需要量を予測することができる。これにより、所定の期間においてユーザ10Aおよびユーザ10Bそれぞれが在宅する日数が多い(少ない)場合に、次回配送する特定食品の配送量を好適な量に変更することができる。このようにして、特定食品の好適な量の配送が可能となる。
【0039】
(変形例)
本実施形態においては、ユーザ10Aおよびユーザ10Bの二人が特定住宅に居住している。なお、特定住宅には、一人のユーザ10が居住していてもよい。この場合において、管理サーバ200は、一人のユーザ10のスケジュールに関するスケジュール情報を取得し、人員情報を生成する。そして、管理サーバ200は、配送情報と、人員情報と、に基づいて、需要量を予測する。
【0040】
また、ユーザ10Aまたはユーザ10Bの少なくとも一人が特定ユーザである場合、該特定ユーザのスケジュール情報は、特定ユーザの勤務のスケジュールに関する情報である。この場合において、特定ユーザのスケジュール情報は、特定ユーザの勤務を管理する管理者によって承認されたスケジュールに関する情報(以下、「承認スケジュール情報」と称する場合がある。)であってもよい。管理サーバ200は、承認スケジュール情報を取得することにより、特定ユーザが在宅勤務を行う日、およびその時間帯を正確に把握することができる。これにより、管理サーバ200は、より正確な人員情報を生成することが可能となる。
【0041】
また、特定住宅には、食品以外の商品(以下、「特定商品」と称する場合がある。)が定期的に配送されてもよい。特定商品として、石鹸またはティッシュペーパー等の特定住宅において日常的に使用される商品が例示できる。また、特定商品は、特定食品のように、特定の時間帯に消費される商品でなくてもよい。この場合において、ユーザ10が在宅している時間が長ければ長いほど、消費される特定商品の量が増えることが想定される。そこで、管理サーバ200は、人員情報として、所定の期間における各時間帯に特定住宅に存在する予定のユーザ10に関する情報を生成する。図7は、本変形例における人員情報のテーブル構成の一例を示す図である。図7に示すように、人員情報は、日付フィールド、時間帯フィールド、および人員フィールドを有する。時間帯フィールドには、日付フィールドに入力されている日付に対応する一日を分割した時間帯が入力される。人員フィールドには、時間帯フィールドに入力されている各時間帯に特定住宅に存在する予定の人員が入力される。そして、管理サーバ200は、配送情報と、人員情報とに基づいて、需要量を予測する。
【0042】
また、本実施形態においては、ユーザ10Aおよびユーザ10Bそれぞれの属性が配送情報に含まれている。しかしながら、ユーザ10Aおよびユーザ10Bそれぞれの属性は、必ずしも、配送情報に含まれていなくてもよい。管理サーバ200は、例えば、ユーザ
10Aまたはユーザ10Bが予め管理サーバ200に登録したユーザ10Aおよびユーザ10Bそれぞれの属性を、データベースに記憶しておいてもよい。この場合において、管理サーバ200は、需要量を予測する際に、データベースからユーザ10Aおよびユーザ10Bそれぞれの属性を取得し、使用する。
【0043】
また、本実施形態においては、管理サーバ200は、ユーザ10Aおよびユーザ10Bそれぞれの属性に基づいて、ユーザ10Aおよびユーザ10Bそれぞれが昼食時に消費する特定食品の消費量を推定する。そして、制御部201は、ユーザ10Aおよびユーザ10Bそれぞれの、推定した特定食品の消費量と、在宅日数と、に基づいて、需要量を予測する。しかしながら、管理サーバ200は、必ずしも、ユーザ10Aおよびユーザ10Bそれぞれの属性に基づいて、ユーザ10Aおよびユーザ10Bそれぞれが昼食時に消費する特定食品の消費量を推定しなくてもよい。管理サーバ200は、例えば、ユーザ10Aおよびユーザ10Bそれぞれの昼食時における在宅日数の和(総在宅日数)を算出する。そして、管理サーバ200は、算出した総在宅日数分の特定食品の量を需要量として予測する。ここで、一日分の特定食品の量は予め決まっている量である。一日分の特定食品の量は、例えば、昼食一回分の量である。
【0044】
<第2実施形態>
第1実施実施形態においては、特定食品は、ユーザ10Aおよびユーザ10Bのみによって消費される食品である。一方、第2実施形態においては、特定食品はユーザ10Aおよびユーザ10Bの他に、特定住宅に滞在する滞在者によっても消費される食品である。以下、第1実施形態と異なる点のみ説明する。
【0045】
本実施形態における配送システム2について、図8に基づいて説明する。図8は、本実施形態における配送システムの概略構成を示す図である。配送システム2は、ユーザ端末100、管理サーバ200、および滞在者端末300を含んで構成される。滞在者端末300は、ネットワークN1によって、ユーザ端末100と管理サーバ200とに相互に接続されている。
【0046】
(滞在者端末)
滞在者端末300は、滞在者30に関連する端末である。滞在者端末300は、例えば、滞在者30が使用する携帯情報端末またはコンピュータ等である。ここで、滞在者30は、特定住宅を訪問し、滞在する予定の者である。滞在者30は、例えば、ユーザ10Aまたはユーザ10Bの、親戚または友人等である。
【0047】
滞在者30は、昼食時に特定住宅に滞在している場合、特定住宅において特定食品を消費する。この場合において、滞在者30が昼食時に特定住宅に滞在することによって、滞在者30が昼食時に特定住宅に在宅しない場合よりも、滞在者30による特定食品の消費量は増加する。そのため、滞在者30が消費する分の特定食品が特定住宅に配送される必要がある。そこで、滞在者端末300は、ネットワークN1を介して、滞在者30の特定住宅への滞在のスケジュールを含む滞在者情報を管理サーバ200に送信する。ここで、滞在者端末300は、例えば、滞在者30が特定住宅への滞在のスケジュールを滞在者端末300に入力したとき、滞在者情報を管理サーバ200に送信する。また、滞在者情報には、滞在者30の属性に関する情報も含まれている。なお、本実施形態における滞在者情報が、本開示に係る「第4情報」に相当する。
【0048】
(機能構成)
次に、配送システム2を構成する、管理サーバ200の機能構成について、図9および図10に基づいて説明する。図9は、本実施形態における管理サーバ200の機能構成の一例を概略的に示す図である。
【0049】
(管理サーバ200)
管理サーバ200は、制御部201、通信部202、配送データベース(配送DB)203、スケジュールデータベース(スケジュールDB)204、人員データベース(人員DB)205、および滞在者データベース(滞在者DB)206を含んで構成される。
【0050】
制御部201は、通信部202によって、滞在者情報を滞在者端末300から受信する。制御部201は、受信した滞在者情報を滞在者DB206に格納する。ここで、滞在者DB206は、管理サーバ200における補助記憶部230によって実現できる。図10は、滞在者情報のテーブル構成の一例を示す図である。図10に示すように、滞在者情報は、滞在者IDフィールド、滞在先フィールド、滞在日フィールド、および属性フィールドを有する。
【0051】
滞在者IDフィールドには、滞在者を特定するための識別子(滞在者ID)が入力される。滞在先フィールドには、滞在者30が滞在する予定の滞在先を特定するため情報が入力される。本実施形態においては、滞在先フィールドに入力されるのは、特定住宅を特定するための情報である。つまり、滞在先フィールドには、例えば、滞在者30が滞在する予定の特定住宅の住所等が入力される。滞在日フィールドには、滞在者30が特定住宅に滞在するスケジュールが入力される。属性フィールドには、滞在者30の属性が入力される。属性フィールドには、滞在者IDフィールドに入力されている滞在者IDに対応する滞在者30の属性が入力される。滞在者30の属性は、例えば、滞在者30の性別、または年齢等である。
【0052】
(生成処理)
次に、配送システム2において、管理サーバ200における制御部201によって実行される生成処理について、図11に基づいて説明する。図11は、本実施形態における生成処理のフローチャートである。
【0053】
生成処理においては、第1実施形態と同様に、まずS101において、スケジュール情報がスケジュールDB204から取得される。また、S301において、滞在者情報が滞在者DB206から取得される。次に、S302において、スケジュールDB204におけるスケジュール情報と、滞在者DB206における滞在者情報に基づいて、人員情報が生成される。本実施形態においては、人員情報は、所定の期間内の特定の時間帯において特定住宅に存在するユーザ10A、ユーザ10Bおよび滞在者30に関する情報である。つまり、図4に示す人員情報における人員フィールドには、日付フィールドに入力されている日付における、昼食時に在宅しているユーザ10のユーザIDまたは滞在者30の滞在者IDが入力される。そして、生成処理は終了される。
【0054】
(決定処理)
配送システム2において、管理サーバ200における制御部201によって実行される決定処理について、図12に基づいて説明する。図12は、本実施形態における決定処理のフローチャートである。
【0055】
決定処理においては、まず第1実施形態と同様にS201およびS202において、配送情報と人員情報とが取得される。次にS401において、滞在者情報が取得される。次に、S402において、配送情報、人員情報、および滞在者情報に基づいて、需要量が予測される。具体的には、制御部201は、滞在者情報における滞在者30の属性に基づいて、滞在者30の特定食品の一日当たりの消費量を推定する。制御部201は、滞在者30の特定食品の一日当たりの消費量と、人員情報における滞在者30の滞在日数と、に基づいて、需要量を予測する。そして、制御部201は、ユーザ10Aおよびユーザ10B
による需要量と、滞在者30による需要量との和を、所定の期間内の特定食品の特定住宅における需要量と予測する。そして、第1実施形態と同様にS204からS206の処理が実行され、決定処理は終了される。
【0056】
以上説明した通り、配送システム2において、滞在者30による需要量を含む所定の期間内の特定食品の特定住宅における需要量が予測される。これにより、特定住宅に滞在者30が滞在する場合であっても、次回配送する特定食品の配送量を変更することができる。このようにして、特定食品の好適な量の配送が可能となる。
【0057】
(変形例)
なお、本実施形態においては、滞在者端末300が滞在者情報を管理サーバ200に送信する。しかしながら、滞在者情報は、必ずしも、滞在者端末300によって送信されなくてもよい。滞在者情報は、例えば、ユーザ端末100から送信されてもよい。この場合において、管理サーバ200は、ユーザ端末100から受信した、ユーザ10Aおよびユーザ10Bそれぞれのスケジュール情報と、滞在者情報とに基づいて、人員情報を生成する。
【0058】
<その他の実施形態>
上述の実施形態はあくまでも一例であって、本開示はその要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得る。また、本開示において説明した処理および手段は、技術的な矛盾が生じない限りにおいて、自由に組み合わせて実施することができる。
【0059】
また、1つの装置が行うものとして説明した処理が、複数の装置によって分担して実行されてもよい。あるいは、異なる装置が行うものとして説明した処理が、1つの装置によって実行されても構わない。コンピュータシステムにおいて、各機能をどのようなハードウェア構成(サーバ構成)によって実現するかは柔軟に変更可能である。
【0060】
本開示は、上記の実施形態で説明した機能を実装したコンピュータプログラムをコンピュータに供給し、当該コンピュータが有する1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出して実行することによっても実現可能である。このようなコンピュータプログラムは、コンピュータのシステムバスに接続可能な非一時的なコンピュータ可読記憶媒体によってコンピュータに提供されてもよいし、ネットワークを介してコンピュータに提供されてもよい。非一時的なコンピュータ可読記憶媒体は、例えば、磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、またはハードディスクドライブ(HDD)等)、光ディスク(CD-ROM、DVDディスク、またはブルーレイディスク等)など任意のタイプのディスク、読み込み専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、EPROM、EEPROM、磁気カード、フラッシュメモリ、または光学式カードのような、電子的命令を格納するために適した任意のタイプの媒体を含む。
【符号の説明】
【0061】
1、2・・・配送システム
100・・・ユーザ端末
200・・・管理サーバ
201・・・制御部
300・・・滞在者端末
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12