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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-28
(45)【発行日】2023-12-06
(54)【発明の名称】作業車両
(51)【国際特許分類】
   A01C 11/02 20060101AFI20231129BHJP
【FI】
A01C11/02 350G
A01C11/02 350H
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2021076420
(22)【出願日】2021-04-28
(65)【公開番号】P2022170344
(43)【公開日】2022-11-10
【審査請求日】2022-10-27
(73)【特許権者】
【識別番号】000000125
【氏名又は名称】井関農機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003834
【氏名又は名称】弁理士法人新大阪国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100092794
【弁理士】
【氏名又は名称】松田 正道
(72)【発明者】
【氏名】岡田 卓也
(72)【発明者】
【氏名】鳥津 龍之
(72)【発明者】
【氏名】林 靖浩
(72)【発明者】
【氏名】藤代 孝行
(72)【発明者】
【氏名】朝田 雅貴
(72)【発明者】
【氏名】小松 弘茂
(72)【発明者】
【氏名】今泉 大介
【審査官】小島 洋志
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-258339(JP,A)
【文献】特開平07-236322(JP,A)
【文献】特開2003-125618(JP,A)
【文献】特開2000-232809(JP,A)
【文献】特開平08-205646(JP,A)
【文献】特開平10-113019(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01C 11/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
圃場へ植付けられる苗を収納している苗箱(900)を載置する、車体(100)の後方へ取付けられた苗箱載置台(600)と、
前記苗を前記圃場へ植付ける、前記車体(100)の後方へ取付けられた苗植付け装置(230)と、
を備え、
前記車体(100)を基準とした上下方向における前記苗植付け装置(230)の上下位置は、変更可能であり、
前記車体(100)を基準とした前記上下方向における前記苗箱載置台(600)の上下位置は、前記苗植付け装置(230)の前記上下位置に基づいて変更可能であり、
前記苗箱載置台(600)から前記苗植付け装置(230)への苗補給が行われるとき、前記苗箱載置台(600)の前記上下位置は自動的に変更されることを特徴とする業車両。
【請求項2】
圃場へ植付けられる苗を収納している苗箱(900)を載置する、車体(100)の後方へ取付けられた苗箱載置台(600)と、
撒布される薬剤を収納する、前記苗箱載置台(600)の下方へ設けられた薬剤収納部材(800)と、
を備え、
平面視における前記苗箱載置台(600)の形状は、長手方向が車体左右方向である矩形形状であり、
前記薬剤収納部材(800)への薬剤補給を行うための薬剤補給パイプ(810)のパイプ口(811)は、前記車体左右方向における前記苗箱載置台(600)の端部(610)の下方へ設けられていることを特徴とする作業車両。
【請求項3】
圃場へ植付けられる苗を収納している苗箱(900)を載置する、車体(100)の後方へ取付けられた苗箱載置台(600)と、
前記苗箱載置台(600)の前方へ取付けられた座席(241)と、
を備え、
前記苗箱載置台(600)は、長手方向が車体左右方向である二本のレール部材(621)を有し、
前記座席(241)は、車体前後方向において前方へ向かって倒伏回動可能であり、
平面視における前記二本のレール部材(621)の間のレール幅は、前記座席(241)の後方のレール中央部では切替え可能であり、
前記レール中央部での前記レール幅は、前記座席(241)が倒伏されている場合においてはレール端部での前記レール幅と一致するように切替えられ、前記座席(241)が倒伏されていない場合においては前記レール端部での前記レール幅より小さいように切替えられることを特徴とする作業車両。
【請求項4】
前記レール中央部で前記苗箱載置台(600)へ載置されている前記苗箱(900)の長手方向は、前記座席(241)が倒伏されている場合においては前記車体前後方向と一致し、前記座席(241)が倒伏されていない場合においては前記車体左右方向と一致することを特徴とする請求項に記載の作業車両。
【請求項5】
前記レール部材(621)の断面形状は、L字形状であり、
前記苗箱載置台(600)へ載置されている前記苗箱(900)は、前記車体左右方向においてスライド可能であり、
ポール部材(622)が、前記二本のレール部材(621)の間の前記レール中央部近傍へ設けられており、
前記苗箱(900)は、スライドさせられるとき、前記長手方向が変化するように前記ポール部材(622)へ当接させられることを特徴とする請求項に記載の作業車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、田植え機などのような作業車両に関する。
【背景技術】
【0002】
圃場へ植付けられる苗を収納している苗箱を載置する、車体の後方へ取付けられた苗箱載置台を有し、車体左右方向における苗箱載置台の端部は、折曲げ回動可能である田植え機が、知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2007-001581号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述された従来の田植え機などのような作業車両については、苗箱載置台の使い勝手に関する利便性が必ずしも十分ではない。
【0005】
本発明は、上述された従来の課題を考慮し、苗箱載置台の使い勝手に関する利便性を向上することができる作業車両を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の本発明は、圃場へ植付けられる苗を収納している苗箱(900)を載置する、車体(100)の後方へ取付けられた苗箱載置台(600)と、
前記苗を前記圃場へ植付ける、前記車体(100)の後方へ取付けられた苗植付け装置(230)と、
を備え、
前記車体(100)を基準とした上下方向における前記苗植付け装置(230)の上下位置は、変更可能であり、
前記車体(100)を基準とした前記上下方向における前記苗箱載置台(600)の上下位置は、前記苗植付け装置(230)の前記上下位置に基づいて変更可能であり、
前記苗箱載置台(600)から前記苗植付け装置(230)への苗補給が行われるとき、前記苗箱載置台(600)の前記上下位置は自動的に変更されることを特徴とする作業車両である。
第2の本発明は、圃場へ植付けられる苗を収納している苗箱(900)を載置する、車体(100)の後方へ取付けられた苗箱載置台(600)と、
撒布される薬剤を収納する、前記苗箱載置台(600)の下方へ設けられた薬剤収納部材(800)と、
を備え、
平面視における前記苗箱載置台(600)の形状は、長手方向が車体左右方向である矩形形状であり、
前記薬剤収納部材(800)への薬剤補給を行うための薬剤補給パイプ(810)のパイプ口(811)は、前記車体左右方向における前記苗箱載置台(600)の端部(610)の下方へ設けられていることを特徴とする作業車両である。
第3の本発明は、圃場へ植付けられる苗を収納している苗箱(900)を載置する、車体(100)の後方へ取付けられた苗箱載置台(600)と、
前記苗箱載置台(600)の前方へ取付けられた座席(241)と、
を備え、
前記苗箱載置台(600)は、長手方向が車体左右方向である二本のレール部材(621)を有し、
前記座席(241)は、車体前後方向において前方へ向かって倒伏回動可能であり、
平面視における前記二本のレール部材(621)の間のレール幅は、前記座席(241)の後方のレール中央部では切替え可能であり、
前記レール中央部での前記レール幅は、前記座席(241)が倒伏されている場合においてはレール端部での前記レール幅と一致するように切替えられ、前記座席(241)が倒伏されていない場合においては前記レール端部での前記レール幅より小さいように切替えられることを特徴とする作業車両である。
第4の本発明は、前記レール中央部で前記苗箱載置台(600)へ載置されている前記苗箱(900)の長手方向は、前記座席(241)が倒伏されている場合においては前記車体前後方向と一致し、前記座席(241)が倒伏されていない場合においては前記車体左右方向と一致することを特徴とする第3の本発明の作業車両である。
第5の本発明は、前記レール部材(621)の断面形状は、L字形状であり、
前記苗箱載置台(600)へ載置されている前記苗箱(900)は、前記車体左右方向においてスライド可能であり、
ポール部材(622)が、前記二本のレール部材(621)の間の前記レール中央部近傍へ設けられており、
前記苗箱(900)は、スライドさせられるとき、前記長手方向が変化するように前記ポール部材(622)へ当接させられることを特徴とする第4の本発明の作業車両である。
本発明に関連する第1の発明は、圃場へ植付けられる苗を収納している苗箱(900)を載置する、車体(100)の後方へ取付けられた苗箱載置台(600)を備え、
車体左右方向における前記苗箱載置台(600)の端部(610)は、折曲げ回動可能であり、
前記端部(610)の少なくとも三つの折曲げ角度が、選択可能であることを特徴とする作業車両などである。
【0007】
本発明に関連する第2の発明は、圃場へ植付けられる苗を収納している苗箱(900)を載置する、車体(100)の後方へ取付けられた苗箱載置台(600)を備え、
前記車体(100)を基準とした上下方向における前記苗箱載置台(600)の上下位置、前記車体(100)を基準とした車体左右方向における前記苗箱載置台(600)の左右位置、および前記車体(100)を基準とした前記苗箱載置台(600)の傾きの内の少なくとも一つは、変更可能であることを特徴とする作業車両などである。
【0008】
本発明に関連する第3の発明は、前記車体(100)の旋回が行われるとき、前記苗箱載置台(600)の前記上下位置、前記苗箱載置台(600)の前記左右位置、および前記苗箱載置台(600)の前記傾きの内の少なくとも一つは自動的に変更され、
前記旋回は、畦際における前記苗箱載置台(600)への苗箱補給が行われる旋回であることを特徴とする本発明に関連する第2の発明の作業車両などである。
【0009】
本発明に関連する第4の発明は、前記苗箱載置台(600)の前記左右位置、または前記苗箱載置台(600)の前記傾きは、前記旋回が左旋回であるか右旋回であるかに基づいて変更されることを特徴とする本発明に関連する第3の発明の作業車両などである。
【0010】
本発明に関連する第5の発明は、圃場へ植付けられる苗を収納している苗箱(900)を載置する、車体(100)の後方へ取付けられた苗箱載置台(600)と、
前記苗を前記圃場へ植付ける、前記車体(100)の後方へ取付けられた苗植付け装置(230)と、
を備え、
前記車体(100)を基準とした上下方向における前記苗植付け装置(230)の上下位置は、変更可能であり、
前記車体(100)を基準とした前記上下方向における前記苗箱載置台(600)の上下位置は、前記苗植付け装置(230)の前記上下位置に基づいて変更可能であることを特徴とする作業車両などである。
【0011】
本発明に関連する第6の発明は、前記苗箱載置台(600)から前記苗植付け装置(230)への苗補給が行われるとき、前記苗箱載置台(600)の前記上下位置は自動的に変更されることを特徴とする本発明に関連する第5の発明の作業車両などである。
【0012】
本発明に関連する第7の発明は、圃場へ植付けられる苗を収納している苗箱(900)を載置する、車体(100)の後方へ取付けられた苗箱載置台(600)と、
前記苗を前記圃場へ植付ける、前記車体(100)の後方へ取付けられた苗植付け装置(230)と、
前記苗箱載置台(600)から前記苗植付け装置(230)への苗補給が行われた後に空になった前記苗箱(900)を搬送する空苗箱搬送レール部材(700)と、
を備え、
平面視における前記苗箱載置台(600)の形状は、長手方向が車体左右方向である矩形形状であり、
前記空苗箱搬送レール部材(700)の長手方向は、前記苗箱載置台(600)の前記長手方向と略平行であることを特徴とする作業車両などである。
【0013】
本発明に関連する第8の発明は、圃場へ植付けられる苗を収納している苗箱(900)を載置する、車体(100)の後方へ取付けられた苗箱載置台(600)と、
撒布される薬剤を収納する、前記苗箱載置台(600)の下方へ設けられた薬剤収納部材(800)と、
を備え、
平面視における前記苗箱載置台(600)の形状は、長手方向が車体左右方向である矩形形状であり、
前記薬剤収納部材(800)への薬剤補給を行うための薬剤補給パイプ(810)のパイプ口(811)は、前記車体左右方向における前記苗箱載置台(600)の端部(610)の下方へ設けられていることを特徴とする作業車両などである。
【0014】
本発明に関連する第9の発明は、圃場へ植付けられる苗を収納している苗箱(900)を載置する、車体(100)の後方へ取付けられた苗箱載置台(600)を備え、
前記車体(100)を基準とした車体左右方向における前記苗箱載置台(600)の端部(610)の左右位置は、変更可能であり、
畦際における苗植付けが行われるとき、畦と前記苗箱載置台(600)との間の干渉が回避されるように、前記苗箱載置台(600)の前記端部(610)の前記左右位置は自動的に変更されることを特徴とする作業車両などである。
【0015】
本発明に関連する第10の発明は、圃場へ植付けられる苗を収納している苗箱(900)を載置する、車体(100)の後方へ取付けられた苗箱載置台(600)と、
前記苗箱載置台(600)の前方へ取付けられた座席(241)と、
を備え、
前記苗箱載置台(600)は、長手方向が車体左右方向である二本のレール部材(621)を有し、
前記座席(241)は、車体前後方向において前方へ向かって倒伏回動可能であり、
平面視における前記二本のレール部材(621)の間のレール幅は、前記座席(241)の後方のレール中央部では切替え可能であり、
前記レール中央部での前記レール幅は、前記座席(241)が倒伏されている場合においてはレール端部での前記レール幅と一致するように切替えられ、前記座席(241)が倒伏されていない場合においては前記レール端部での前記レール幅より小さいように切替えられることを特徴とする作業車両などである。
【0016】
本発明に関連する第11の発明は、前記レール中央部で前記苗箱載置台(600)へ載置されている前記苗箱(900)の長手方向は、前記座席(241)が倒伏されている場合においては前記車体前後方向と一致し、前記座席(241)が倒伏されていない場合においては前記車体左右方向と一致することを特徴とする本発明に関連する第10の発明の作業車両などである。
【0017】
本発明に関連する第12の発明は、前記レール部材(621)の断面形状は、L字形状であり、
前記苗箱載置台(600)へ載置されている前記苗箱(900)は、前記車体左右方向においてスライド可能であり、
ポール部材(622)が、前記二本のレール部材(621)の間の前記レール中央部近傍へ設けられており、
前記苗箱(900)は、スライドさせられるとき、前記長手方向が変化するように前記ポール部材(622)へ当接させられることを特徴とする本発明に関連する第11の発明の作業車両などである。
【発明の効果】
【0018】
第1の本発明により、苗箱載置台(600)の使い勝手に関する利便性を向上することが可能である。第1の本発明により、このような効果に加えて、苗箱載置台(600)から苗植付け装置(230)への苗補給が行われるときの利便性を向上することが可能である。
第2の本発明により、苗箱載置台(600)の使い勝手に関する利便性を向上することが可能である。
第3の本発明により、苗箱載置台(600)の使い勝手に関する利便性を向上することが可能である。
第4の本発明により、第3の本発明の効果に加えて、苗箱載置台(600)の使い勝手に関する利便性を座席(241)の倒伏に応じて向上することが可能である。
第5の本発明により、第4の本発明の効果に加えて、苗箱載置台(600)の使い勝手に関する利便性をさらに向上することが可能である。
本発明に関連する第1の発明により、苗箱載置台(600)の使い勝手に関する利便性を向上することが可能である。
【0019】
本発明に関連する第2の発明により、苗箱載置台(600)の使い勝手に関する利便性を向上することが可能である。
【0020】
本発明に関連する第3の発明により、本発明に関連する第2の発明の効果に加えて、苗箱載置台(600)への苗箱補給が行われるときの利便性を向上することが可能である。
【0021】
本発明に関連する第4の発明により、本発明に関連する第3の発明の効果に加えて、苗箱載置台(600)の使い勝手に関する利便性をさらに向上することが可能である。
【0022】
本発明に関連する第5の発明により、苗箱載置台(600)の使い勝手に関する利便性を向上することが可能である。
【0023】
本発明に関連する第6の発明により、本発明に関連する第5の発明の効果に加えて、苗箱載置台(600)から苗植付け装置(230)への苗補給が行われるときの利便性を向上することが可能である。
【0024】
本発明に関連する第7の発明により、苗箱載置台(600)の使い勝手に関する利便性を向上することが可能である。
【0025】
本発明に関連する第8の発明により、苗箱載置台(600)の使い勝手に関する利便性を向上することが可能である。
【0026】
本発明に関連する第9の発明により、苗箱載置台(600)の使い勝手に関する利便性を向上することが可能である。
【0027】
本発明に関連する第10の発明により、苗箱載置台(600)の使い勝手に関する利便性を向上することが可能である。
【0028】
本発明に関連する第11の発明により、本発明に関連する第10の発明の効果に加えて、苗箱載置台(600)の使い勝手に関する利便性を座席(241)の倒伏に応じて向上することが可能である。
【0029】
本発明に関連する第12の発明により、本発明に関連する第11の発明の効果に加えて、苗箱載置台(600)の使い勝手に関する利便性をさらに向上することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1】本発明における実施の形態の田植え機の左側面図
図2】本発明における実施の形態の田植え機のブロック図
図3】(a)本発明における実施の形態の第一実施例の田植え機の苗箱載置台近傍の部分平面図、(b)本発明における実施の形態の第一実施例の田植え機の苗箱載置台近傍の部分背面図
図4】(a)本発明における実施の形態の第二実施例の田植え機の苗箱載置台近傍の部分平面図、(b)本発明における実施の形態の第二実施例の田植え機の苗箱載置台近傍の部分背面図
図5】(a)本発明における実施の形態の第三実施例に関する参考例の田植え機の苗植付け装置近傍の部分左側面図、(b)本発明における実施の形態の第三実施例の田植え機の苗植付け装置近傍の部分左側面図
図6】(a)本発明における実施の形態の第四実施例に関する参考例の田植え機の苗植付け装置近傍の部分平面図、(b)本発明における実施の形態の第四実施例の田植え機の苗箱載置台近傍の部分背面図
図7】(a)本発明における実施の形態の第五実施例の田植え機の苗箱載置台近傍の部分平面図、(b)本発明における実施の形態の第五実施例の田植え機の苗箱載置台近傍の部分背面図
図8】本発明における実施の形態の第六実施例の田植え機の苗箱載置台近傍の部分平面図
図9】本発明における実施の形態の第七実施例の田植え機の苗箱載置台近傍の部分平面図
図10】本発明における実施の形態の第八実施例の田植え機の苗箱載置台近傍の部分平面図
図11】本発明における実施の形態の第九実施例の田植え機の苗箱載置台近傍の部分平面図
図12】(a)本発明における実施の形態の第十実施例の田植え機の苗箱載置台近傍の部分背面図、(b)本発明における実施の形態の第十実施例の田植え機の苗箱載置台近傍の部分右側面図、(c)本発明における実施の形態の第十実施例の田植え機の苗箱載置台近傍の拡大部分背面図、(d)本発明における実施の形態の第十実施例の田植え機の苗箱載置台近傍の拡大部分右側面図
図13】本発明における実施の形態の第十一実施例の田植え機の苗箱載置台近傍の拡大部分背面図
図14】(a)本発明における実施の形態の第十二実施例の田植え機の苗箱載置台近傍の部分平面図、(b)本発明における実施の形態の第十二実施例の田植え機の苗箱載置台近傍の部分背面図、(c)本発明における実施の形態の第十二実施例の田植え機の苗箱載置台近傍の拡大部分背面図
図15】本発明における実施の形態の第十三実施例の田植え機の苗箱載置台近傍の部分背面図
図16】本発明における実施の形態の第十四実施例の田植え機の苗箱載置台近傍の部分背面図
図17】本発明における実施の形態の第十五実施例の田植え機の苗箱載置台近傍の部分背面図
図18】本発明における実施の形態の第十六実施例の田植え機の苗箱載置台近傍の部分背面図
図19】(a)本発明における実施の形態の第十七実施例に関する参考例の田植え機の苗箱載置台近傍の部分平面図、(b)本発明における実施の形態の第十七実施例に関する参考例の田植え機の苗箱載置台近傍の部分背面図、(c)本発明における実施の形態の第十七実施例の田植え機の苗箱載置台近傍の部分平面図、(d)本発明における実施の形態の第十七実施例の田植え機の苗箱載置台近傍の部分背面図
図20】(a)本発明における実施の形態の第十八実施例に関する参考例の田植え機の苗箱載置台近傍の部分背面図、(b)本発明における実施の形態の第十八実施例の田植え機の苗箱載置台近傍の部分背面図
図21】(a)本発明における実施の形態の第十九実施例の田植え機の苗箱載置台近傍の部分平面図、(b)本発明における実施の形態の第十九実施例の田植え機の苗箱載置台近傍の部分背面図
図22】(a)本発明における実施の形態の第二十実施例に関する参考例の田植え機の苗箱載置台近傍の部分平面図、(b)本発明における実施の形態の第二十実施例の田植え機の苗箱載置台近傍の部分平面図、(c)本発明における実施の形態の第二十実施例の田植え機の苗箱載置台近傍の部分背面図、(d)本発明における実施の形態の第二十実施例の田植え機の苗箱載置台近傍の部分右側面図
図23】(a)本発明における実施の形態の第二十一実施例に関する参考例の田植え機の苗箱載置台近傍の部分平面図、(b)本発明における実施の形態の第二十一実施例の田植え機の苗箱載置台近傍の部分平面図
図24】(a)本発明における実施の形態の第二十二実施例に関する参考例の田植え機の苗箱載置台近傍の部分平面図、(b)本発明における実施の形態の第二十二実施例の田植え機の苗箱載置台近傍の部分平面図
図25】(a)本発明における実施の形態の第二十三実施例に関する参考例の田植え機の苗箱載置台近傍の部分背面図、(b)本発明における実施の形態の第二十三実施例の田植え機の苗箱載置台近傍の部分背面図
図26】(a)本発明における実施の形態の第二十四実施例に関する参考例の田植え機の苗箱載置台近傍の部分平面図、(b)本発明における実施の形態の第二十四実施例の田植え機の苗箱載置台近傍の部分平面図
図27】(a)本発明における実施の形態の第二十五実施例に関する参考例の田植え機の苗箱載置台近傍の部分平面図、(b)本発明における実施の形態の第二十五実施例の田植え機の苗箱載置台近傍の部分平面図
図28】本発明における実施の形態の第二十五実施例の田植え機の苗箱載置台近傍の拡大部分平面図
図29】本発明における実施の形態の第二十六実施例の田植え機の苗箱載置台近傍の部分背面図
図30】(a)本発明における実施の形態の第二十七実施例の田植え機の苗箱載置台近傍の部分平面図、(b)本発明における実施の形態の第二十七実施例の田植え機の苗箱載置台近傍の部分背面図、(c)本発明における実施の形態の第二十七実施例の田植え機の苗箱載置台近傍の部分左側面図、(d)本発明における実施の形態の第二十七実施例の田植え機の苗箱載置台近傍の拡大部分平面図、(e)本発明における実施の形態の第二十七実施例の田植え機の苗箱載置台近傍の拡大部分背面図
図31】(a)本発明における実施の形態の第二十八実施例の田植え機の苗箱載置台近傍の部分平面図、(b)本発明における実施の形態の第二十八実施例の田植え機の苗箱載置台近傍の部分背面図
図32】(a)本発明における実施の形態の第二十九実施例の田植え機の苗箱載置台近傍の部分平面図、(b)本発明における実施の形態の第二十九実施例の田植え機の苗箱載置台近傍の部分背面図
図33】(a)本発明における実施の形態の第三十実施例の田植え機の平面図、(b)本発明における実施の形態の第三十実施例の田植え機の左側面図
図34】(a)本発明における実施の形態の第三十実施例の田植え機の苗箱載置台近傍の部分左側面図(その一)、(b)本発明における実施の形態の第三十実施例の田植え機の苗箱載置台近傍の部分左側面図(その二)
図35】本発明における実施の形態の第三十実施例の田植え機の苗箱載置台近傍の部分平面図
図36】(a)本発明における実施の形態の第三十実施例の田植え機の苗箱載置台近傍の部分正面図(その一)、(b)本発明における実施の形態の第三十実施例の田植え機の苗箱載置台近傍の部分正面図(その二)、(c)本発明における実施の形態の第三十実施例の田植え機の苗箱載置台近傍の部分正面図(その三)
図37】本発明における実施の形態の第三十一実施例の田植え機の左側面図
図38】本発明における実施の形態の第三十二実施例の田植え機の左側面図
図39】本発明における実施の形態の第三十三実施例の田植え機の左側面図
図40】(a)本発明における実施の形態の第三十四実施例の田植え機の後輪近傍の部分平面図、(b)本発明における実施の形態の第三十四実施例の田植え機の左側面図
図41】(a)本発明における実施の形態の第三十五実施例の田植え機の後輪近傍の部分平面図、(b)本発明における実施の形態の第三十五実施例の田植え機の左側面図
図42】(a)本発明における実施の形態の第三十六実施例の田植え機の後輪近傍の部分平面図、(b)本発明における実施の形態の第三十六実施例の田植え機の左側面図
図43】(a)本発明における実施の形態の第三十七実施例の田植え機の後輪近傍の部分平面図、(b)本発明における実施の形態の第三十七実施例の田植え機の左側面図
図44】(a)本発明における実施の形態の第三十八実施例の田植え機の後輪近傍の部分平面図、(b)本発明における実施の形態の第三十八実施例の田植え機の左側面図
図45】(a)本発明における実施の形態の第三十九実施例の田植え機の後輪近傍の部分平面図、(b)本発明における実施の形態の第三十九実施例の田植え機の左側面図
図46】(a)本発明における実施の形態の第四十実施例の田植え機の後輪近傍の部分平面図、(b)本発明における実施の形態の第四十実施例の田植え機の左側面図
図47】(a)本発明における実施の形態の第四十一実施例の田植え機の苗箱載置台近傍の部分右側面図、(b)本発明における実施の形態の第四十一実施例の田植え機の苗箱載置台近傍の部分正面図、(c)本発明における実施の形態の第四十一実施例の田植え機の苗箱載置台近傍の拡大部分右側面図(その一)、(d)本発明における実施の形態の第四十一実施例の田植え機の苗箱載置台近傍の拡大部分右側面図(その二)
図48】(a)本発明における実施の形態の第四十二実施例の田植え機の苗箱載置台近傍の部分右側面図、(b)本発明における実施の形態の第四十二実施例の田植え機の苗箱載置台近傍の部分正面図、(c)本発明における実施の形態の第四十二実施例の田植え機の苗箱載置台近傍の拡大部分右側面図(その一)、(d)本発明における実施の形態の第四十二実施例の田植え機の苗箱載置台近傍の拡大部分右側面図(その二)、(e)本発明における実施の形態の第四十二実施例の田植え機の苗箱載置台近傍の部分斜視図
図49】(a)本発明における実施の形態の第四十三実施例の田植え機の苗箱載置台近傍の部分右側面図、(b)本発明における実施の形態の第四十三実施例の田植え機の苗箱載置台近傍の部分正面図、(c)本発明における実施の形態の第四十三実施例の田植え機の苗箱載置台近傍の拡大部分右側面図(その一)、(d)本発明における実施の形態の第四十三実施例の田植え機の苗箱載置台近傍の拡大部分右側面図(その二)
図50】(a)本発明における実施の形態の第四十四実施例の田植え機の苗箱載置台近傍の部分平面図、(b)本発明における実施の形態の第四十四実施例の田植え機の苗箱載置台近傍の部分正面図、(c)本発明における実施の形態の第四十五実施例の田植え機の苗箱載置台近傍の部分平面図、(d)本発明における実施の形態の第四十五実施例の田植え機の苗箱載置台近傍の部分正面図、(e)本発明における実施の形態の第四十六実施例の田植え機の苗箱載置台近傍の部分平面図
【発明を実施するための形態】
【0031】
図面を参照しながら、本発明における実施の形態について詳細に説明する。
【0032】
以下同様であるが、いくつかの構成要素は図面において示されていないこともあるし透視的にまたは省略的に示されていることもある。
【0033】
(A)はじめに、図1および2を主として参照しながら、本実施の形態の田植え機の構成および動作について具体的に説明する。
【0034】
ここに、図1は本発明における実施の形態の田植え機の左側面図であり、図2は本発明における実施の形態の田植え機のブロック図である。
【0035】
本実施の形態の田植え機は、本発明における作業車両の例である。
【0036】
本実施の形態の田植え機の動作について説明しながら、コントローラー500などにより実現される、本発明に関連した発明の作業車両動作制御方法についても説明する。
【0037】
本実施の形態の田植え機は、操縦装置240における手動操縦操作または自動操縦操作に応じて、左右一対の前輪221および後輪222を有する走行装置220で走行しながら、整地フロート261を有する整地装置260により圃場の整地を行って苗植付け装置230により圃場への苗植付けを行うとともに施肥装置250により圃場への施肥を行うための田植え機である。
【0038】
走行装置220ならびに苗植付け装置230、施肥装置250および整地装置260は、HSTである主変速装置300および副変速装置400などを介して伝達されるエンジン210の動力により駆動される。
【0039】
(B)つぎに、図1および2を主として参照しながら、本実施の形態の田植え機の構成および動作についてより具体的に説明する。
【0040】
苗箱載置台600は、圃場へ植付けられる苗を収納している苗箱900を載置する、車体100の後方へ取付けられた苗箱載置台である。車体左右方向における苗箱載置台600の端部610は、折曲げ回動可能である。端部610の少なくとも三つの折曲げ角度が、選択可能である。
【0041】
図3(a)および3(b)において示されているような態様が、考えられる。
【0042】
ここに、図3(a)は本発明における実施の形態の第一実施例の田植え機の苗箱載置台600近傍の部分平面図であり、図3(b)は本発明における実施の形態の第一実施例の田植え機の苗箱載置台600近傍の部分背面図である。
【0043】
苗箱載置台600の苗レールの端部610の回動部をラチェット式とした構成が、考えられる。
【0044】
従来の回動部はヒンジのみで、両端のレール角度を任意に変える事が出来なかった。その為、両端にある苗が遠く、取り難かった。
【0045】
任意に端部610の角度を変える事が出来る。角度を付けると両端にある苗が中央に寄る為、苗補給が容易になる。
【0046】
図4(a)および4(b)において示されているような態様が、考えられる。
【0047】
ここに、図4(a)は本発明における実施の形態の第二実施例の田植え機の苗箱載置台600近傍の部分平面図であり、図4(b)は本発明における実施の形態の第二実施例の田植え機の苗箱載置台600近傍の部分背面図である。
【0048】
苗箱載置台600の苗枠に於いて、苗枠の折り畳みを電動で折り畳む構成とする。レール上に苗感知センサを設ける。中央のレールの苗が無くなると、両サイドのレールがおよそ45度回動し、苗が中央に運ばれる構成である。
【0049】
従来の苗枠は、折り畳むか伸ばすかの2パターンしかなかった為、中央の苗が無くなると、両端の苗を手で寄せてくる必要があった。
【0050】
両サイドの苗が中央に寄って来るので、苗補給作業が楽になる。
【0051】
図5(a)および5(b)において示されているような態様が、考えられる。
【0052】
ここに、図5(a)は本発明における実施の形態の第三実施例に関する参考例の田植え機の苗植付け装置230近傍の部分左側面図であり、図5(b)は本発明における実施の形態の第三実施例の田植え機の苗植付け装置230近傍の部分左側面図である。
【0053】
苗箱載置台600の苗枠に於いて、苗レールと植付部の間に通路を設ける。
【0054】
従来の苗枠には通路が無く、レール前方からレール後方の苗タンクへ苗補給をする為、手が届かなかった。作業性が悪かった。
【0055】
苗枠の後方で苗補給が出来るので、手が届く。作業性が良くなる。
【0056】
図6(a)および6(b)において示されているような態様が、考えられる。
【0057】
ここに、図6(a)は本発明における実施の形態の第四実施例に関する参考例の田植え機の苗植付け装置230近傍の部分平面図であり、図6(b)は本発明における実施の形態の第四実施例の田植え機の苗箱載置台600近傍の部分背面図である。
【0058】
苗箱載置台600の苗枠に於いて、苗レール先端に水車マーカを設ける。
【0059】
従来は水車マーカ用のステーを新たに設けていた為、部品点数が増えたり田植機重量が重くなったりしていた。重量が重くなる為、湿田性が悪くなっていた。
【0060】
部品点数削減が実現される。重量低減が実現される。湿田性向上が実現される。
【0061】
図7(a)および7(b)において示されているような態様が、考えられる。
【0062】
ここに、図7(a)は本発明における実施の形態の第五実施例の田植え機の苗箱載置台600近傍の部分平面図であり、図7(b)は本発明における実施の形態の第五実施例の田植え機の苗箱載置台600近傍の部分背面図である。
【0063】
田植機にて、苗箱載置台600のレールの延長部分がモータ駆動と搬送ベルトにより苗箱900を搬送させる構成とする。モータを駆動させるスイッチは本機側と延長レール先端側に設ける。モータを正逆転出来るスイッチを設ける。
【0064】
手動により搬送させると安定した搬送にするには作業者の力加減を要する場合がある。
【0065】
レールの延長部分がモータ駆動と搬送ベルトにより苗箱を搬送させるので安定した搬送が実施できる。モータを駆動させるスイッチは本機側と延長レール先端側に設けているのでオペレータ側と畔からの作業者側両方で操作でき作業効率が良くなる。モータを正逆転出来るスイッチを設けているので空箱回収時、本機から畔側に容易に搬送できる。
【0066】
図8において示されているような態様が、考えられる。
【0067】
ここに、図8は、本発明における実施の形態の第六実施例の田植え機の苗箱載置台600近傍の部分平面図である。
【0068】
苗箱載置台600の苗レール上に苗箱900を検知するセンサを設置する。
【0069】
従来、苗レール上にセンサはなく苗箱を検知することは出来なかった。そのため、苗箱の有無は苗注ぎ作業者しか認識できなかった。
【0070】
(1)苗注ぎ作業者以外にも新しい苗箱の有無が認識可能となり、オペレータが次工程の把握をしやすくなり田植作業の効率が図れる。(2)苗注ぎ作業の効率化による田植え作業の時間短縮が実現される。
【0071】
図9において示されているような態様が、考えられる。
【0072】
ここに、図9は、本発明における実施の形態の第七実施例の田植え機の苗箱載置台600近傍の部分平面図である。
【0073】
苗箱載置台600の苗レール上に苗箱900をレール中央へと搬送するための駆動ローラを設置する。
【0074】
従来、苗レール上のローラは駆動せず苗箱を搬送する際は、作業者が手繰ることで行っていた。
【0075】
(1)新しい苗箱が苗レール中央部へと搬送されるため苗注ぎ作業の省力化になる。(2)苗注ぎ作業の効率化により田植え作業の時間短縮が実現される。
【0076】
図10において示されているような態様が、考えられる。
【0077】
ここに、図10は、本発明における実施の形態の第八実施例の田植え機の苗箱載置台600近傍の部分平面図である。
【0078】
(1)苗箱載置台600の苗レール上に苗箱900を検知するセンサを設置する。(2)苗箱載置台600の苗レール上に苗箱900をレール中央へと搬送するための駆動ローラを設置する。(3)上述されたセンサで苗箱900を検知すると苗レール中央へと、上述された駆動ローラによって苗箱900が搬送される。
【0079】
従来、苗レール上にセンサはなく苗箱を検知することは出来なかった。そのため、苗箱の有無は苗注ぎ作業者しか認識できなかった。また、苗レール上のローラは駆動せず苗箱を搬送する際は、作業者が手繰ることで行っていた。
【0080】
(1)センサにより検知された新しい苗箱が自動的に苗レール中央部へと搬送されるため苗注ぎ作業の省力化になる。(2)苗注ぎ作業の効率化による田植え作業の時間短縮が実現される。
【0081】
図11において示されているような態様が、考えられる。
【0082】
ここに、図11は、本発明における実施の形態の第九実施例の田植え機の苗箱載置台600近傍の部分平面図である。
【0083】
(1)苗箱載置台600の苗レール上の苗箱900が苗レール中央部に搬送される機構を設ける。(2)苗箱900が搬送されるタイミングを作業者が任意で決定できるようにボタンを設ける。
【0084】
従来、苗レール上の苗箱は手動により、苗レール上に設けられたローラが転がることで搬送されていた。
【0085】
作業者が任意のタイミングでボタンを押すことで、苗レール上の苗箱が搬送用駆動ローラにより搬送されるので、作業者は苗箱を手繰ることなく苗注ぎ作業が可能となり効率化が図れる。
【0086】
図12(a)から12(d)において示されているような態様が、考えられる。
【0087】
ここに、図12(a)は本発明における実施の形態の第十実施例の田植え機の苗箱載置台600近傍の部分背面図であり、図12(b)は本発明における実施の形態の第十実施例の田植え機の苗箱載置台600近傍の部分右側面図であり、図12(c)は本発明における実施の形態の第十実施例の田植え機の苗箱載置台600近傍の拡大部分背面図であり、図12(d)は本発明における実施の形態の第十実施例の田植え機の苗箱載置台600近傍の拡大部分右側面図である。
【0088】
(1)田植機にて、苗箱載置台600のレールの延長部分が左右にスライドして広がる構成とする。(2)両サイドレール部と相手側の、この字型案内プレートでスライドする構成とする。
【0089】
折りたたみ式では、作業位置及び収納位置にする動作に力を要する場合がある。
【0090】
(1)レールがスライド式なので、少ない動作で安全に作業位置、収納位置にすることが可能である。
【0091】
図13において示されているような態様が、考えられる。
【0092】
ここに、図13は、本発明における実施の形態の第十一実施例の田植え機の苗箱載置台600近傍の拡大部分背面図である。
【0093】
上述された構成にて苗箱載置台600の延長レールは、苗箱用方向1枚分のピッチで固定出来るように、ロック固定溝を設けてレバーを動かすと連動させたアームが溝に入り固定する構成とする。
【0094】
折りたたみ式では、作業位置及び収納位置にする動作に力を要する場合がある。延長レールが途中の位置に固定出来ない。
【0095】
(1)レールがスライド式なので、少ない動作で安全に作業位置、収納位置にすることが可能である。(2)レールの延長を小刻みに固定出来る。
【0096】
図14(a)から14(c)において示されているような態様が、考えられる。
【0097】
ここに、図14(a)は本発明における実施の形態の第十二実施例の田植え機の苗箱載置台600近傍の部分平面図であり、図14(b)は本発明における実施の形態の第十二実施例の田植え機の苗箱載置台600近傍の部分背面図であり、図14(c)は本発明における実施の形態の第十二実施例の田植え機の苗箱載置台600近傍の拡大部分背面図である。
【0098】
(1)田植機にて、苗箱載置台600のレールの延長部分に上下に折りたたむサイド補助ステップ使用時に、支えるプレートを設ける。(2)支えるプレートは、未使用時はトルクスプリングで延長レールのサイド側に収納させる構成とする。(3)プレートは補助ステップの左右方向最端位置になるように配置する。
【0099】
補助ステップの側面にガードが無いと、足がステップよりはみ出す場合がある。
【0100】
(1)レールの延長部分とサイド補助ステップを使用時に固定できるのでレール及び補助ステップの強度が向上する。(2)プレートが補助ステップの最端位置に配置されているので、ステップから足がはみ出るのを防止でき安全性が向上する。
【0101】
車体100を基準とした上下方向における苗箱載置台600の上下位置、車体100を基準とした車体左右方向における苗箱載置台600の左右位置、および車体100を基準とした苗箱載置台600の傾きの内の少なくとも一つは、変更可能である。
【0102】
車体100の旋回が行われるとき、苗箱載置台600の上下位置、苗箱載置台600の左右位置、および苗箱載置台600の傾きの内の少なくとも一つは自動的に変更される。旋回は、畦際における苗箱載置台600への苗箱補給が行われる旋回である。
【0103】
苗箱載置台600の左右位置、または苗箱載置台600の傾きは、旋回が左旋回であるか右旋回であるかに基づいて変更される。
【0104】
苗植付け装置230は、苗を圃場へ植付ける、車体100の後方へ取付けられた苗植付け装置である。車体100を基準とした上下方向における苗植付け装置230の上下位置は、変更可能である。車体100を基準とした上下方向における苗箱載置台600の上下位置は、苗植付け装置230の上下位置に基づいて変更可能である。
【0105】
苗箱載置台600から苗植付け装置230への苗補給が行われるとき、苗箱載置台600の上下位置は自動的に変更される。
【0106】
図15において示されているような態様が、考えられる。
【0107】
ここに、図15は、本発明における実施の形態の第十三実施例の田植え機の苗箱載置台600近傍の部分背面図である。
【0108】
苗箱載置台600の苗レールの高さを調整可能とする。電動モータで高さを調整する。
【0109】
従来のレール高さは固定の為、植付部を下げた時にレールが邪魔になり苗を入れることが出来なかった。
【0110】
レールの高さを変える事が出来る為、レール高さを使いやすい位置に変更する事が出来る。植付部を下げた時でも苗を入れられる。
【0111】
ある実施例においては、苗植付け装置230の植付部高さに合わせて、苗箱載置台600のレールの高さを調整する。
【0112】
上述において、植付部高さに合わせて、苗レール高さも制御する。植付部上げのときの苗レール高さは高であり、植付部下げのときの苗レール高さは低である。
【0113】
ある実施例においては、苗箱載置台600のレール高さ調整ボタンで調整する。
【0114】
上述において、苗レール高さ調整ボタンを設ける。ボタン押している間、苗レールが上がったり下がったりできる構成である。
【0115】
ある実施例においては、苗箱載置台600のレール高さ調整ダイヤルで調整する。
【0116】
上述において、苗レール高さ調整ダイヤルを設ける。苗レール高さをダイヤルで調整する構成である。
【0117】
ある実施例においては、旋回した時(旋回アシストに入った時、ハンドルを切った時)に苗箱載置台600の苗レール高さが自動で低くなる。
【0118】
上述において、旋回した時(旋回アシストに入った時、ハンドルを切った時)に苗レール高さが自動で低くなるように制御する。
【0119】
従来のレール高さは固定の為、畦から苗を入れる時にレールが高くて入れ難かった。
【0120】
苗補給時に苗を入れ易くなる。作業性向上が実現される。
【0121】
図16において示されているような態様が、考えられる。
【0122】
ここに、図16は、本発明における実施の形態の第十四実施例の田植え機の苗箱載置台600近傍の部分背面図である。
【0123】
上述において、旋回した時(旋回アシストに入った時、ハンドルを切った時)に苗が入れ易い方向へ苗箱載置台600のレールが傾くよう制御する。
【0124】
従来のレール高さは固定の為、手前から奥へ苗を押す必要があった。
【0125】
苗が奥側へ流れるよう、レールが傾斜するので、苗を押す必要が無くなる。苗補給の作業性向上が実現される。
【0126】
図17において示されているような態様が、考えられる。
【0127】
ここに、図17は、本発明における実施の形態の第十五実施例の田植え機の苗箱載置台600近傍の部分背面図である。
【0128】
苗箱載置台600の苗レールの高さを調整可能とする。油圧シリンダで高さを調整する。
【0129】
従来のレール高さは固定の為、植付部を下げた時にレールが邪魔になり苗を入れることが出来なかった。
【0130】
レールの高さを変える事が出来る為、レール高さを使いやすい位置に変更する事が出来る。植付部を下げた時でも苗を入れられる。
【0131】
ある実施例においては、苗植付け装置230の植付部高さに合わせて、苗箱載置台600のレールの高さを調整する。
【0132】
上述において、植付部高さに合わせて、苗レール高さも制御する。植付部上げのときの苗レール高さは高であり、植付部下げのときの苗レール高さは低である。
【0133】
ある実施例においては、苗箱載置台600のレール高さ調整ボタンで調整する。
【0134】
上述において、苗レール高さ調整ボタンを設ける。ボタン押している間、苗レールが上がったり下がったりできる構成である。
【0135】
ある実施例においては、苗箱載置台600のレール高さ調整ダイヤルで調整する。
【0136】
上述において、苗レール高さ調整ダイヤルを設ける。苗レール高さをダイヤルで調整する構成である。
【0137】
ある実施例においては、旋回した時(旋回アシストに入った時、ハンドルを切った時)に苗箱載置台600の苗レール高さが自動で低くなる。
【0138】
上述において、旋回した時(旋回アシストに入った時、ハンドルを切った時)に苗レール高さが自動で低くなるように制御する。
【0139】
従来のレール高さは固定の為、畦から苗を入れる時にレールが高くて入れ難かった。
【0140】
苗補給時に苗を入れ易くなる。作業性向上が実現される。
【0141】
図18において示されているような態様が、考えられる。
【0142】
ここに、図18は、本発明における実施の形態の第十六実施例の田植え機の苗箱載置台600近傍の部分背面図である。
【0143】
上述において、旋回した時(旋回アシストに入った時、ハンドルを切った時)に苗が入れ易い方向へ苗箱載置台600のレールが傾くよう制御する。
【0144】
従来のレール高さは固定の為、手前から奥へ苗を押す必要があった。
【0145】
苗が奥側へ流れるよう、レールが傾斜するので、苗を押す必要が無くなる。苗補給の作業性向上が実現される。
【0146】
図19(a)から19(d)において示されているような態様が、考えられる。
【0147】
ここに、図19(a)は本発明における実施の形態の第十七実施例に関する参考例の田植え機の苗箱載置台600近傍の部分平面図であり、図19(b)は本発明における実施の形態の第十七実施例に関する参考例の田植え機の苗箱載置台600近傍の部分背面図であり、図19(c)は本発明における実施の形態の第十七実施例の田植え機の苗箱載置台600近傍の部分平面図であり、図19(d)は本発明における実施の形態の第十七実施例の田植え機の苗箱載置台600近傍の部分背面図である。
【0148】
苗箱載置台600の苗レール両端のローラ径を大きくする。
【0149】
従来の苗レールでは、両端のストッパを丸棒とスプリングで構成しており、構成が複雑になっていた。苗をストップさせたい時は、自分でストッパーバーを上げる必要があり、作業性も悪かった。
【0150】
ローラー径を上げる事で、苗ストッパにもなり、ストッパーバーの上げ下げ操作も無くなる為、作業性が良くなる。
【0151】
図20(a)および20(b)において示されているような態様が、考えられる。
【0152】
ここに、図20(a)は本発明における実施の形態の第十八実施例に関する参考例の田植え機の苗箱載置台600近傍の部分背面図であり、図20(b)は本発明における実施の形態の第十八実施例の田植え機の苗箱載置台600近傍の部分背面図である。
【0153】
苗箱載置台600の苗レールのレールを2段にする。
【0154】
従来の苗レールは1段だった為、苗搭載枚数が14枚しか入らず、頻繁に畦に寄って苗補給をする必要があった。
【0155】
苗搭載枚数が2倍になる為、苗を植えられる距離が長くなる。苗補給回数が少なくなり、作業効率が上がる。
【0156】
図21(a)および21(b)において示されているような態様が、考えられる。
【0157】
ここに、図21(a)は本発明における実施の形態の第十九実施例の田植え機の苗箱載置台600近傍の部分平面図であり、図21(b)は本発明における実施の形態の第十九実施例の田植え機の苗箱載置台600近傍の部分背面図である。
【0158】
苗箱載置台600の苗レール全体が左右方向へスライド可能にした構成である。苗レール下部に電動モータを設ける。電動モータで苗レールをスライドさせる。
【0159】
従来は折り畳み式だった為、障害物が有る時や苗補給時に、手動で折り畳んだり広げたりする必要があった。
【0160】
レール全体がスライドするので、作業中の折り畳み操作が無くなる。畦が遠い時は畦方向へ伸ばすことが出来るので、苗補給が容易になる。
【0161】
ある実施例においては、旋回時、苗箱載置台600は畦が有る方向へスライドする。
【0162】
上述において、旋回方向に合わせてレールが伸びるよう制御する。左旋回の時は、自動で右側へ伸びる。右旋回の時は、自動で左側へ伸びる。
【0163】
従来は固定式だった為、苗補給時、レールが届くところまで近寄る必要があった。毎年同じ所で旋回する為、旋回部分の圃場が深くなる欠点があった。
【0164】
苗補給時、畦から離れていてもレールを伸ばし、苗補給する事が出来る。旋回位置を畦から離すことが出来る。枕地が深くなることを防止できる。
【0165】
ある実施例においては、苗植付け装置230の植付部を上げ、旋回する時、苗箱載置台600は畦が有る方向へスライドする。
【0166】
上述において、植付部上下の動きに合わせてレールがスライドするよう制御する。植付部を上げて左に旋回する時は右側へスライドする。植付部を上げて右に旋回する時は左側へスライドする。
【0167】
ある実施例においては、苗植付け装置230が植付を停止し、旋回操作に入った時に苗箱載置台600のレールがスライドする。
【0168】
上述において、植付を停止し、旋回操作に入った時にレールがスライドするよう制御する。旋回方向の反対側へレールがスライドする。
【0169】
ある実施例においては、旋回アシストモードに入った時に苗箱載置台600のレールがスライドする。旋回位置でレールがスライドする。
【0170】
上述において、旋回アシストモードに入った時にレールがスライドするよう制御する。旋回位置でレールがスライドする。
【0171】
ある実施例においては、線引きマーカと反対側へ、苗箱載置台600のレールがスライドする。
【0172】
上述において、線引きマーカと反対側へ、レールがスライドするよう制御する。
【0173】
空苗箱搬送レール部材700は、苗箱載置台600から苗植付け装置230への苗補給が行われた後に空になった苗箱900を搬送する空苗箱搬送レール部材である。平面視における苗箱載置台600の形状は、長手方向が車体左右方向である矩形形状である。空苗箱搬送レール部材700の長手方向は、苗箱載置台600の長手方向と略平行である。
【0174】
図22(a)から22(d)において示されているような態様が、考えられる。
【0175】
ここに、図22(a)は本発明における実施の形態の第二十実施例に関する参考例の田植え機の苗箱載置台600近傍の部分平面図であり、図22(b)は本発明における実施の形態の第二十実施例の田植え機の苗箱載置台600近傍の部分平面図であり、図22(c)は本発明における実施の形態の第二十実施例の田植え機の苗箱載置台600近傍の部分背面図であり、図22(d)は本発明における実施の形態の第二十実施例の田植え機の苗箱載置台600近傍の部分右側面図である。
【0176】
苗箱載置台600の苗レールの前方に空苗箱搬送レール部材700の空箱回収レールを設ける。
【0177】
従来の空箱バケット式では集めた空箱を持ち上げて運ぶ必要があり、作業性が悪かった。
【0178】
畦に着いた時に空箱をレールに滑らせて回収する事が出来、作業性が良くなる。
【0179】
図23(a)および23(b)において示されているような態様が、考えられる。
【0180】
ここに、図23(a)は本発明における実施の形態の第二十一実施例に関する参考例の田植え機の苗箱載置台600近傍の部分平面図であり、図23(b)は本発明における実施の形態の第二十一実施例の田植え機の苗箱載置台600近傍の部分平面図である。
【0181】
苗箱載置台600の苗枠に於いて、空苗箱搬送レール部材700の空箱回収レールを苗枠の後ろ側に設ける。
【0182】
従来の空箱バケットは苗枠の前についており、苗補給時に苗補給と空箱回収の作業が交錯し、作業が混乱していた。
【0183】
苗枠の前方では苗補給、後方では空箱回収作業ができるので、作業が交錯しない。作業性が向上する。
【0184】
図24(a)および24(b)において示されているような態様が、考えられる。
【0185】
ここに、図24(a)は本発明における実施の形態の第二十二実施例に関する参考例の田植え機の苗箱載置台600近傍の部分平面図であり、図24(b)は本発明における実施の形態の第二十二実施例の田植え機の苗箱載置台600近傍の部分平面図である。
【0186】
苗箱載置台600の苗枠に於いて、空苗箱搬送レール部材700の空箱回収レールを機体前方(座席241より前方)に設ける。
【0187】
従来の空箱バケットは苗枠の前についており、苗補給時に苗補給と空箱回収の作業が交錯し、作業が混乱していた。
【0188】
苗枠の前方では苗補給、座席前方では空箱回収作業ができるので、作業が交錯しない。作業性が向上する。
【0189】
図25(a)および25(b)において示されているような態様が、考えられる。
【0190】
ここに、図25(a)は本発明における実施の形態の第二十三実施例に関する参考例の田植え機の苗箱載置台600近傍の部分背面図であり、図25(b)は本発明における実施の形態の第二十三実施例の田植え機の苗箱載置台600近傍の部分背面図である。
【0191】
苗箱載置台600の苗枠に於いて、空苗箱搬送レール部材700の空箱回収レールを苗箱載置台600のレールの下に設ける。
【0192】
従来の空箱バケットは苗枠の前についており、苗補給時に苗補給と空箱回収の作業が交錯し、作業が混乱していた。
【0193】
苗枠の上方では苗補給、下方では空箱回収作業ができるので、作業が交錯しない。作業性が向上する。
【0194】
図26(a)および26(b)において示されているような態様が、考えられる。
【0195】
ここに、図26(a)は本発明における実施の形態の第二十四実施例に関する参考例の田植え機の苗箱載置台600近傍の部分平面図であり、図26(b)は本発明における実施の形態の第二十四実施例の田植え機の苗箱載置台600近傍の部分平面図である。
【0196】
苗箱載置台600の苗枠に於いて、苗箱載置台600の苗レールの先端に空箱バケットを設ける。
【0197】
従来の空箱バケットは苗枠の前についており、苗補給時に苗補給と空箱回収の作業が交錯し、作業が混乱していた。
【0198】
苗枠の前方では苗補給、レール先端では空箱回収作業ができるので、作業が交錯しない。作業性が向上する。
【0199】
図27(a)、27(b)および28において示されているような態様が、考えられる。
【0200】
ここに、図27(a)は本発明における実施の形態の第二十五実施例に関する参考例の田植え機の苗箱載置台600近傍の部分平面図であり、図27(b)は本発明における実施の形態の第二十五実施例の田植え機の苗箱載置台600近傍の部分平面図であり、図28は本発明における実施の形態の第二十五実施例の田植え機の苗箱載置台600近傍の拡大部分平面図である。
【0201】
苗箱載置台600の苗枠に於いて、苗箱900の空箱バケットを横方向にスライド可能とした構成である。空箱バケットを引っ掛ける丸棒を延長する。
【0202】
従来の空箱バケットは定位置に固定していた為、畦と反対側の空箱を回収する時、空箱を持ち上げて田植機の上を歩く(運ぶ)必要があった。
【0203】
空箱バケットを畦の方向へスライドすることが出来るので、空箱回収作業が楽になる。
【0204】
ある実施例においては、旋回時、自動で畦の方へスライドする。
【0205】
上述に於いて、苗箱900の空箱バケットをチェンと電動モータでスライドさせる。旋回時、マーカが出ていた方向と反対側へスライドするよう制御する。旋回後、マーカが出るタイミングで空箱バケットが元の位置へ戻る。
【0206】
空箱バケットが自動で畦の方向へスライドするので、空箱回収作業が楽になる。
【0207】
上述に於いて、旋回時、旋回方向(ハンドルを切った方向)と反対側へスライドするよう制御する。旋回後、ハンドルを戻して植付部を下げた時に、空箱バケットが元の位置へ戻る。
【0208】
図29において示されているような態様が、考えられる。
【0209】
ここに、図29は、本発明における実施の形態の第二十六実施例の田植え機の苗箱載置台600近傍の部分背面図である。
【0210】
(1)苗箱載置台600の苗レールの下段に苗箱900の空苗箱回収専用レールを設ける。(2)上述で示した回収専用レール上を、空箱は移動する。(3)空箱は回収専用レール上を移動することで回収装置まで搬送される。
【0211】
従来、苗注ぎ作業者が空箱を手作業で空箱入れに入れていた。その為、苗注ぎ以外の作業が増え非効率な作業になり作業者の負担が大きかった。
【0212】
(1)回収専用レールを設けることで、空箱回収の手間を省力化することができる。(2)空箱回収の時間短縮による田植作業時間の短縮が実現される。(3)田植時間短縮による燃料消費量の削減が実現される。(4)苗注ぎ作業者の労働力の削減が実現される。
【0213】
上述において示した苗箱900の空箱回収専用レールはスロープ状になっており、空箱は回収装置まで滑り降りる。
【0214】
(1)回収専用レールを設けることで、空苗箱回収の手間が省け省力化が実現される。(2)空箱回収の時間短縮による田植作業時間の短縮が実現される。(3)田植時間短縮による燃料消費量の削減が実現される。(4)苗注ぎ作業者の労働力の削減が実現される。(5)苗箱が動力を必要とせず自動で回収装置まで搬送されるため省エネルギー化が実現される。
【0215】
上述において設置された苗箱900の空箱回収専用レールにて搬送された空箱を、苗箱載置台600の苗レールの端で回収する装置を設ける。
【0216】
(1)作業者が並べていた作業が省かれるため省力化となり効率的に苗注ぎが可能である。(2)空箱回収の時間短縮による田植作業時間の短縮が実現される。(3)田植時間短縮による燃料消費量の削減が実現される。(4)補助作業者の労働力の削減が実現される。
【0217】
(1)上述において設置された、苗箱900の空箱回収専用レールにて搬送された空箱を、苗箱載置台600の苗レールの端で回収する装置を設ける。(2)回収された苗箱は、順に積み重ねられ、まとめて取り出すことが可能である。
【0218】
(1)順番に積み重ねられ空箱は一定枚数同時に取り出すことが可能となり時間を短縮出来る。(2)作業者が並べていた作業が省かれるため苗注ぎ作業が省力化される。(3)空箱回収の時間短縮による田植作業時間の短縮が実現される。(4)田植時間短縮による燃料消費量の削減が実現される。(5)補助作業者の労働力の削減が実現される。
【0219】
薬剤収納部材800は、撒布される薬剤を収納する、苗箱載置台600の下方へ設けられた薬剤収納部材である。平面視における苗箱載置台600の形状は、長手方向が車体左右方向である矩形形状である。薬剤収納部材800への薬剤補給を行うための薬剤補給パイプ810のパイプ口811は、車体左右方向における苗箱載置台600の端部610の下方へ設けられている。
【0220】
図30(a)から30(e)において示されているような態様が、考えられる。
【0221】
ここに、図30(a)は本発明における実施の形態の第二十七実施例の田植え機の苗箱載置台600近傍の部分平面図であり、図30(b)は本発明における実施の形態の第二十七実施例の田植え機の苗箱載置台600近傍の部分背面図であり、図30(c)は本発明における実施の形態の第二十七実施例の田植え機の苗箱載置台600近傍の部分左側面図であり、図30(d)は本発明における実施の形態の第二十七実施例の田植え機の苗箱載置台600近傍の拡大部分平面図であり、図30(e)は本発明における実施の形態の第二十七実施例の田植え機の苗箱載置台600近傍の拡大部分背面図である。
【0222】
(1)ペースト仕様の田植機にて、薬剤収納部材800のペーストタンクをリヤステップ側の苗箱載置台600のレールの下側に設ける。(2)タンクに液剤を入れる薬剤補給パイプ810の延長ホースをレールに沿わし、液剤挿入口であるパイプ口811をレール最長端である端部610に設ける。(3)レールの折りたたみ部は柔軟性のある形状とし、曲げても折れない形状とする。(4)タンク2個の場合は、タンク同士をホースでつなぐ。
【0223】
苗補給は機体横からで、ペーストの液剤挿入は機体に乗って挿入する必要がある。
【0224】
(1)ペーストの液剤延長ホースが、レール最長端にあるので、苗補給と液剤挿入が同じ箇所から実施でき、作業効率が良くなる。(2)レールの折りたたみ部が柔軟性のある形状なので、レールを折りたたんでもホースが破損しない。
【0225】
車体100を基準とした車体左右方向における苗箱載置台600の端部610の左右位置は、変更可能である。畦際における苗植付けが行われるとき、畦と苗箱載置台600との間の干渉が回避されるように、苗箱載置台600の端部610の左右位置は自動的に変更される。
【0226】
図31(a)および31(b)において示されているような態様が、考えられる。
【0227】
ここに、図31(a)は本発明における実施の形態の第二十八実施例の田植え機の苗箱載置台600近傍の部分平面図であり、図31(b)は本発明における実施の形態の第二十八実施例の田植え機の苗箱載置台600近傍の部分背面図である。
【0228】
苗箱載置台600の苗枠に於いて、畦を感知するセンサーを設ける。苗枠の折り畳みを電動で折り畳む構成とする。畦を感知すると、畦側の苗レールが折り畳まれる構成である。
【0229】
従来の苗枠は、畦や障害物が有る時は手動で折り畳む必要があった。
【0230】
畦際を植える時は、サイドの苗レールが自動で折り畳まれるので、作業性が良くなる。
【0231】
図32(a)および32(b)において示されているような態様が、考えられる。
【0232】
ここに、図32(a)は本発明における実施の形態の第二十九実施例の田植え機の苗箱載置台600近傍の部分平面図であり、図32(b)は本発明における実施の形態の第二十九実施例の田植え機の苗箱載置台600近傍の部分背面図である。
【0233】
苗箱載置台600の苗枠に於いて、畦を感知するセンサーを設ける。苗枠のレールが左右にスライド可能な構成とする。畦を感知すると、畦と反対側へスライドするよう制御する。
【0234】
従来の苗枠は、畦や障害物が有る時は手動で折り畳む必要があった。
【0235】
畦際を植える時は、畦側の苗レールが縮み、畦に当る事が無いので、作業性が良くなる。
【0236】
座席241は、苗箱載置台600の前方へ取付けられた座席である。苗箱載置台600は、長手方向が車体左右方向である二本のレール部材621を有する。座席241は、車体前後方向において前方へ向かって倒伏回動可能である。平面視における二本のレール部材621の間のレール幅は、座席241の後方のレール中央部では切替え可能である。レール中央部でのレール幅は、座席241が倒伏されている場合においてはレール端部でのレール幅と一致するように切替えられ、座席241が倒伏されていない場合においてはレール端部でのレール幅より小さいように切替えられる。
【0237】
図33(a)および33(b)ならびに34(a)および34(b)において示されているような態様が、考えられる。
【0238】
ここに、図33(a)は本発明における実施の形態の第三十実施例の田植え機の平面図であり、図33(b)は本発明における実施の形態の第三十実施例の田植え機の左側面図であり、図34(a)および34(b)は本発明における実施の形態の第三十実施例の田植え機の苗箱載置台600近傍の部分左側面図(その一および二)である。
【0239】
苗箱載置台600の補助苗枠中央部折りたたみ機構の概略構成について説明する。
【0240】
乗用田植機の苗箱載置台600の機体後方補助苗枠において、レール部材621のフロント側レール機体中央部分を後方上部へ回動させてレールの幅を後方側半分にすることが出来るように構成する。加えて、回動させることが出来るレールの長さを座席241のシート幅以上にし、後方上部へ回動させてレールの無くなった部分にシートの背もたれ部が入りこむようにシートを配置する。後方上部へ回動させたレールは、シートをハンドル側に起こすことで元に戻すことが出来るようにし、戻した際に起こしたシートとレールの間にはオペレータが通ることが出来る間隔を設けておく。
【0241】
補助苗枠のレール中央部分を一部回動させることが出来るようにし、生まれた空間にシートを配置することで、補助苗枠をより機体前方に配置することが出来、機体の全長を短く構成することが可能になる為、補助苗枠の付いた機械でも小回りしやすく操作性、使い勝手の良い、8条田植機でも楽に枕地1工程で田植作業が出来る作業性の良い機械にすることが出来る。また、大きめのゆったりとしたシートも搭載可能なスペースが出来、オペレータの乗り心地も良く楽に運転出来るようになる。苗補給作業を行う際は、シートを起こすことでレールは左右につながり左端から右端まで補助苗を送ることが出来、起こしたシートとレールの間には作業空間もあり、従来の補助苗枠での作業と変わりなく作業が出来る。加えて、標準機と同等のホイルベースでの補助苗枠の搭載が可能となる為、走行部の共用性が上がりコスト面でも有利となったり、補助苗枠を後付けOPTなどでも設定可能になるといったメリットもある。
【0242】
苗箱載置台600の補助苗枠のレール中央部分を一部回動させてレールの幅を縮めてそこに座席241であるシートが入り込むように配置することで、補助苗枠の付いた機械でも機体の全長を短く構成出来、小回りしやすく操作性、作業性の良い機械にすることが出来る。
【0243】
機体中央の回動するレール部分にもう1つのセンタレールを設けておくことで、フロントレールを上方へ回動させた状態でも幅の狭いレールに横向きに補助苗を載せることができる。
【0244】
この状態で苗箱900をスムーズに向きを変えられるようにすることで、楽に作業出来、使いやすい構成となる。
【0245】
レール中央部で苗箱載置台600へ載置されている苗箱900の長手方向は、座席241が倒伏されている場合においては車体前後方向と一致し、座席241が倒伏されていない場合においては車体左右方向と一致する。
【0246】
レール部材621の断面形状は、L字形状である。苗箱載置台600へ載置されている苗箱900は、車体左右方向においてスライド可能である。ポール部材622が、二本のレール部材621の間のレール中央部近傍へ設けられている。苗箱900は、スライドさせられるとき、長手方向が変化するようにポール部材622へ当接させられる。
【0247】
図35において示されているような態様が、考えられる。
【0248】
ここに、図35は、本発明における実施の形態の第三十実施例の田植え機の苗箱載置台600近傍の部分平面図である。
【0249】
苗箱載置台600の補助苗枠中央部折りたたみ機構の回動させた部分の補助苗搭載について説明する。
【0250】
乗用田植機の苗箱載置台600の機体後方補助苗枠において、レール部材621のフロント側レール中央部分を一部回動させることが出来るように構成した際、その部分にはフロント側レールとリヤ側レールとの間にもう1つセンタレールを設けておく。フロント側レールを回動させて後方上部へ移動させた際にはセンタレールとリヤ側レールにて半分の幅のレールに苗箱900の補助苗を90度向きを変えて横に向けて搭載することが出来るようにする。また、フロント側レールを元に戻した際には、センタレールがじゃまにならないように2つのレールよりも低い位置に引っこむように移動するよう構成する。加えて、フロントレール中央を上部へ回動させている際、補助苗枠左右にて縦向きに載っている苗箱900が機体中央部で横向きに向きを変えることが出来るように、回動するレールを支えるステーの配置をフロントレール寄りに設けこのステーのポール部材622に苗箱が当たりながら回動するように構成し、なおかつフロントレール側面を一部ふくらませ、センタレール受け面を左右に余分に伸ばしておく。
【0251】
機体中央の回動するレール部分にもう1つのセンタレールを設けておくことで、フロントレールを上方へ回動させても幅の狭いレールに横向きに補助苗を載せることが出来、回動させてもより多くの補助苗を載せることが出来る作業性の良い構成となる。また、この状態で左右からの縦向きの苗箱が横向きにスムーズに向きを変えて移動することが出来るよう構成することで、オペレータが苗箱を持ち上げることなく片手でアシストしながら押し滑らせて中央部も左右へ苗箱を移動させ通過させることが出来、部分的に幅の異なるレール構成でも不自由無く楽に作業を行うことが出来るレール構成となる。
【0252】
苗箱900が回転しフロントレールから外れても落ちないようにセンタレールの受け面は苗箱が縦向きで移動する範囲まで飛び出させておく。
【0253】
フロントレール中央を回動させるステーに苗箱900が当たり、ここのポール部材622とリヤレール側面に沿って当りながら苗箱は90度向きを変える。
【0254】
苗箱900がレール上で回転し向きを変えることが出来るようにフロントレール側面を一部ふくらませておく。
【0255】
向きを変えてリヤレール側後方側へ苗箱900が移動していきやすいように、フロントレールとステーとの間隔よりもリヤレールとステーとの間隔の方が広くなるように配置する。
【0256】
図36(a)から36(c)において示されているような態様が、考えられる。
【0257】
ここに、図36(a)から36(c)は、本発明における実施の形態の第三十実施例の田植え機の苗箱載置台600近傍の部分正面図(その一から三)である。
【0258】
苗箱載置台600の補助苗枠中央部折りたたみ機構の回動させた状態での左右折りたたみについて説明する。
【0259】
乗用田植機の苗箱載置台600の機体後方補助苗枠において、レール部材621のフロント側レール中央部分を一部上方へ回動することが出来るように構成した際、左右に長いレールの機体左右端より飛び出す左右部分の折りたたみを次のように構成する。まず、機体左右端より飛び出したレール部分をそれぞれ左右長手方向に2分割しそれぞれの連結部に回動支点を設けてつなぐ。折りたたむ際は三つ折りになるように、まず左右外側レールを180度機体内側へ左右内側レールの上に回動させてたたみ、次に左右内側レールを上に載った左右外側レールごと180度機体内側へ中央レールの上に回動させてたたむ。三つ折りにたたんだ際に上方へ回動させたフロント側レール中央部分にまでは届かずに当たらない長さで構成し、それぞれのレールが水平に重なるように回動支点部の高さとアーム長さを配置構成する。加えて、三つ折りにはたたまずに左右それぞれ分割された2つのレールを中央レールの上にハの字に載せ、左右外側レールの最外端部を中央レールに載せて支持するのに加えて、上方へ回動させたフロント側レール中央部分のステーに当てることでハの字の状態を保持することが出来るようにもする。
【0260】
左右に長いレールの機体左右端より飛び出す左右部分を三つ折りにして折りたたむことが出来るように構成することで、フロント側レール中央部分を上方へ回動させシートを通常の位置にした状態で機体幅を狭めることが出来るようになる為、路上走行など田植機を移動させる際には折りたたんだ状態でオペレータがシートに座って操作可能な構成にすることが出来る。加えて、左右部分を中央レール上にハの字に載せることが出来るように構成することで、田植作業にて汚れたレールを洗車する際などにこのような状態にすると、狭いスペースでもレールを広げることなく左右のレール部分も間から洗うことが出来るなど、作業しやすい構成となる。
【0261】
左右に長いレールの機体左右端より飛び出す左右部分を3つ折りにしてコンパクトに折りたたむことが出来るようにすることで、畳んだ状態でもフロント側レール中央部分を上方へ回動させてシートを通常の位置にしてオペレータが座って操作することが出来るようになる
左右部分を中央レール上にハの字に載せることが出来るようになることで、汚れたレールを狭いスペースでも広げることなく洗うことが出来る。
【0262】
(C)つぎに、図1および2を主として参照しながら、本実施の形態の田植え機の構成および動作についてさらにより具体的に説明する。
【0263】
図37において示されているような態様が、考えられる。
【0264】
ここに、図37は、本発明における実施の形態の第三十一実施例の田植え機の左側面図である。
【0265】
上述において、機体前方に近接センサを設ける。畦が近づくとホイールベースが短く、遠くなるとホイールベースが長くなるよう油圧制御する。
【0266】
従来は固定で、条数や型式によって、メインフレームを設定する必要があった。ホイールベースを短くすると前後バランスが悪くなり、長くすると枕地1工程が出来なくなる、旋回性が悪くなるという欠点があった。
【0267】
用途に合わせてホイールベースを変更する事が出来る為、メインフレームが1種類になる。部品点数削減が向上される。前後バランス向上が実現される。植付精度向上が実現される。旋回性向上が実現される。
【0268】
ポット田植機において利用可能である。
【0269】
図38において示されているような態様が、考えられる。
【0270】
ここに、図38は、本発明における実施の形態の第三十二実施例の田植え機の左側面図である。
【0271】
上述において、電動マーカと連動させる。電動マーカが上がった時、ホイールベースが短くなり、電動マーカが下がった時、ホイールベースが長くなるよう制御する。
【0272】
従来は固定で、条数や型式によって、メインフレームを設定する必要があった。ホイールベースを短くすると前後バランスが悪くなり、長くすると枕地1工程が出来なくなる、旋回性が悪くなるという欠点があった。
【0273】
用途に合わせてホイールベースを変更する事が出来る為、メインフレームが1種類になる。部品点数削減が向上される。前後バランス向上が実現される。植付精度向上が実現される。旋回性向上が実現される。
【0274】
ポット田植機において利用可能である。
【0275】
図39において示されているような態様が、考えられる。
【0276】
ここに、図39は、本発明における実施の形態の第三十三実施例の田植え機の左側面図である。
【0277】
上述において、高速時はホイールベース変更の信号が入らないように規制する。
【0278】
高速時にホイールベースを変更すると、植付が乱れる。
【0279】
低速時にホイールベースを変更する為、植付精度に影響が無い。
【0280】
ポット田植機において利用可能である。
【0281】
図40(a)および40(b)において示されているような態様が、考えられる。
【0282】
ここに、図40(a)は本発明における実施の形態の第三十四実施例の田植え機の後輪222近傍の部分平面図であり、図40(b)は本発明における実施の形態の第三十四実施例の田植え機の左側面図である。
【0283】
上述において、旋回時外側のシリンダが伸びるよう制御する。
【0284】
従来は固定している為、旋回半径が大きくなったり、内側の車輪で泥を掘り起こしたり、外側の車輪で泥を持ち上げたり押したりしていた。旋回時に圃場を荒らしていた。
【0285】
旋回がスムースになる。旋回性向上が実現される。
【0286】
ポット田植機において利用可能である。
【0287】
図41(a)および41(b)において示されているような態様が、考えられる。
【0288】
ここに、図41(a)は本発明における実施の形態の第三十五実施例の田植え機の後輪222近傍の部分平面図であり、図41(b)は本発明における実施の形態の第三十五実施例の田植え機の左側面図である。
【0289】
上述において、直進アシストモード時、左にそれた時は右のシリンダを縮める。右にそれた時は左のシリンダを縮めるよう制御する。
【0290】
圃場に障害物が有る時や凸凹になっている時、ハンドル操作のみでは直進性能に限界があった。
【0291】
ハンドル操作およびメインフレーム補正で直進性能が向上する。
【0292】
ポット田植機において利用可能である。
【0293】
図42(a)および42(b)において示されているような態様が、考えられる。
【0294】
ここに、図42(a)は本発明における実施の形態の第三十六実施例の田植え機の後輪222近傍の部分平面図であり、図42(b)は本発明における実施の形態の第三十六実施例の田植え機の左側面図である。
【0295】
上述において、旋回時、前の工程で電動マーカが下がっていた方のシリンダが縮むよう制御する。
【0296】
従来は固定している為、旋回半径が大きくなったり、内側の車輪で泥を掘り起こしたり、外側の車輪で泥を持ち上げたり押したりしていた。旋回時に圃場を荒らしていた。
【0297】
旋回がスムースになる。旋回性向上が実現される。
【0298】
ポット田植機において利用可能である。
【0299】
図43(a)および43(b)において示されているような態様が、考えられる。
【0300】
ここに、図43(a)は本発明における実施の形態の第三十七実施例の田植え機の後輪222近傍の部分平面図であり、図43(b)は本発明における実施の形態の第三十七実施例の田植え機の左側面図である。
【0301】
上述において、旋回時、ハンドルを切った方のシリンダが縮むよう制御する。
【0302】
従来は固定している為、旋回半径が大きくなったり、内側の車輪で泥を掘り起こしたり、外側の車輪で泥を持ち上げたり押したりしていた。旋回時に圃場を荒らしていた。
【0303】
旋回がスムースになる。旋回性向上が実現される。
【0304】
ポット田植機において利用可能である。
【0305】
図44(a)および44(b)において示されているような態様が、考えられる。
【0306】
ここに、図44(a)は本発明における実施の形態の第三十八実施例の田植え機の後輪222近傍の部分平面図であり、図44(b)は本発明における実施の形態の第三十八実施例の田植え機の左側面図である。
【0307】
上述において、旋回が終了する手前で、シリンダの長さが元に戻るよう制御する。
【0308】
従来は固定している為、旋回半径が大きくなったり、内側の車輪で泥を掘り起こしたり、外側の車輪で泥を持ち上げたり押したりしていた。旋回時に圃場を荒らしていた。
【0309】
旋回がスムースになる。旋回性向上が実現される。
【0310】
ポット田植機において利用可能である。
【0311】
図45(a)および45(b)において示されているような態様が、考えられる。
【0312】
ここに、図45(a)は本発明における実施の形態の第三十九実施例の田植え機の後輪222近傍の部分平面図であり、図45(b)は本発明における実施の形態の第三十九実施例の田植え機の左側面図である。
【0313】
上述において、メインフレーム両側の油圧シリンダで旋回アシストを補正する。機体が大回りしている時は内側のシリンダが縮む。機体が小回りしている時は内側のシリンダが伸びるよう制御する。
【0314】
従来はハンドルを戻すタイミングのみで補正している為、旋回精度に限界があった。
【0315】
旋回アシスト精度が良くなる。条合わせ精度が向上する。
【0316】
ポット田植機において利用可能である。
【0317】
図46(a)および46(b)において示されているような態様が、考えられる。
【0318】
ここに、図46(a)は本発明における実施の形態の第四十実施例の田植え機の後輪222近傍の部分平面図であり、図46(b)は本発明における実施の形態の第四十実施例の田植え機の左側面図である。
【0319】
上述において、旋回アシスト終了後、植付部下げ信号でシリンダが2本とも伸びるよう制御する。
【0320】
旋回後、シリンダが縮んだままでは直進性が良くない。
【0321】
直進モードではシリンダが伸びる為、直進性が良くなる。
【0322】
ポット田植機において利用可能である。
【0323】
図47(a)から47(d)において示されているような態様が、考えられる。
【0324】
ここに、図47(a)は本発明における実施の形態の第四十一実施例の田植え機の苗箱載置台600近傍の部分右側面図であり、図47(b)は本発明における実施の形態の第四十一実施例の田植え機の苗箱載置台600近傍の部分正面図であり、図47(c)および47(d)は本発明における実施の形態の第四十一実施例の田植え機の苗箱載置台600近傍の拡大部分右側面図(その一および二)である。
【0325】
苗箱載置台600の苗枠の苗取り出し容易化について説明する。
【0326】
従来の苗枠のつぎのような問題1から3に関する課題解決について説明する。
【0327】
(問題1)従来の苗枠構成では中央の苗枠支柱が障害となり、機体フロント側の苗が取り難いという問題があった。そのため、中央苗枠支柱を軸に苗枠を回転させられる構成になっているが熟練者でなければ、回転および苗タンクに補充という操作を平行して行うことが難しい。
【0328】
(問題2)上述に加えて、フロント側の苗枠を引き寄せる際に補助となるローラ等の部品がない。
【0329】
(問題3)空箱を回収する作業が容易ではない。
【0330】
図48(a)から48(e)において示されているような態様が、考えられる。
【0331】
ここに、図48(a)は本発明における実施の形態の第四十二実施例の田植え機の苗箱載置台600近傍の部分右側面図であり、図48(b)は本発明における実施の形態の第四十二実施例の田植え機の苗箱載置台600近傍の部分正面図であり、図48(c)および48(d)は本発明における実施の形態の第四十二実施例の田植え機の苗箱載置台600近傍の拡大部分右側面図(その一および二)であり、図48(e)は本発明における実施の形態の第四十二実施例の田植え機の苗箱載置台600近傍の部分斜視図である。
【0332】
図に記載のように中央苗枠支柱の軸芯と交差する回転支点を有する回転苗枠Aを組付ける。全体の苗枠ユニットの中で最もパイプ形が大きく高剛性の中央苗枠支柱に組付けることで、この苗箱引き寄せ動作の安定性が期待できる。
【0333】
上述に記載の回転苗枠Aは、複数のローラを有し、機体平行状態にて苗載せプレートより上方に全ローラの一部を突出させる構成である。この構成により、苗箱はローラ以外の部品との接触はなく、摩擦が発生しないことから、ローラの回転性を良くする効果が期待できる。
【0334】
上述に記載のプレートは回転苗枠Aが回転する際、干渉しないように切り欠きを有することを特徴に持つ。また、プレートは中央苗枠支柱等、高剛性の部材に支持(溶接)させる。
【0335】
回転苗枠Aは機体が傾いた時など回転してしまうが、上述に記載の苗載せプレートに苗箱が載るような構成になっている。機体の傾きによる影響がない。
【0336】
上述に記載の傾きと同様に、回転苗枠がアンバランスになる時は、2枚の苗箱の内、1枚が取り出された時であるが苗箱は苗載せプレートに先に載る為、安定した苗積載が可能となる構成とした。
【0337】
回転苗枠の作動を容易にする為にレバー(グリップ)等を上図の位置に組付ける。加えてレバー(グリップ)が苗箱の前後方向の滑り落ちを防止するストッパの役割をかねている(平行時)。
【0338】
回転苗枠傾斜状態(苗箱寄せ)の時に、レバー側(力点側)につれてローラがプレートの下側に来るように配置し最終的に苗載せプレートに載った苗をオペレータが取り出すことになる。
【0339】
ローラは苗箱が置かれた際に、導通となるスイッチ式となっており、苗箱の有無を判別できる構成にする。
【0340】
上述に記載のスイッチを設け、苗箱無しと判別した段から折りたたむ構成にするのも良い。上側から折りたたんでいくことで苗の取り出しを更に容易にする。
【0341】
図49(a)から49(d)において示されているような態様が、考えられる。
【0342】
ここに、図49(a)は本発明における実施の形態の第四十三実施例の田植え機の苗箱載置台600近傍の部分右側面図であり、図49(b)は本発明における実施の形態の第四十三実施例の田植え機の苗箱載置台600近傍の部分正面図であり、図49(c)および49(d)は本発明における実施の形態の第四十三実施例の田植え機の苗箱載置台600近傍の拡大部分右側面図(その一および二)である。
【0343】
空箱回収装置を図に示す。苗枠ユニットの外側に組付ける。
【0344】
上述に記載の空箱回収装置は、回転苗枠Aの動作に対し、逆回転させる機構になっている構成を特徴とし、図のように、回転苗枠Aを反時計回りに回転(苗箱が作業者側に寄る)させた際、回収装置は時計回りに回転し、空箱を機体外側に寄せ、畔際にいる作業補助者が空箱を回収し易くなる。
【0345】
上述に記載のレールは機体前方(畔方向)に向けて伸縮できる構造になっていても良い。
【0346】
上述に記載のスイッチは苗残量を算出し、圃場面積、株間、苗取り量などの要素から残り必要苗枚数を計算し、モニターに表示させる機能に使っても良い。
【0347】
図50(a)から50(e)において示されているような態様が、考えられる。
【0348】
ここに、図50(a)は本発明における実施の形態の第四十四実施例の田植え機の苗箱載置台600近傍の部分平面図であり、図50(b)は本発明における実施の形態の第四十四実施例の田植え機の苗箱載置台600近傍の部分正面図であり、図50(c)は本発明における実施の形態の第四十五実施例の田植え機の苗箱載置台600近傍の部分平面図であり、図50(d)は本発明における実施の形態の第四十五実施例の田植え機の苗箱載置台600近傍の部分正面図であり、図50(e)は本発明における実施の形態の第四十六実施例の田植え機の苗箱載置台600近傍の部分平面図である。
【0349】
苗箱載置台600の苗枠支柱装置変更による苗箱取り出しの容易化について説明する。
【0350】
支柱位置を機体外側に配置し、苗箱取り出しを容易にする
苗箱Bと呼ぶ、苗枠(苗箱2枚載せ)を横長に苗箱を横方向から取り出せるようにする。
【0351】
なお、本発明に関連した発明のプログラムは、上述された本発明に関連した発明の作業車両動作制御方法の全部または一部のステップ(または工程、動作および作用など)の動作をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、コンピュータと協働して動作するプログラムである。
【0352】
また、本発明に関連した発明の記録媒体は、上述された本発明に関連した発明の作業車両動作制御方法の全部または一部のステップ(または工程、動作および作用など)の全部または一部の動作をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録した記録媒体であり、読取られたプログラムがコンピュータと協働して利用されるコンピュータ読取り可能な記録媒体である。
【0353】
なお、上述された「一部のステップ(または工程、動作および作用など)」は、それらの複数のステップの内の一つまたはいくつかのステップを意味する。
【0354】
また、上述された「ステップ(または工程、動作および作用など)の動作」は、上述されたステップの全部または一部の動作を意味する。
【0355】
また、本発明に関連した発明のプログラムの一利用形態は、インターネット、光、電波または音波などのような伝送媒体の中を伝送され、コンピュータにより読取られ、コンピュータと協働して動作するという形態であってもよい。
【0356】
また、記録媒体としては、ROM(Read Only Memory)などが含まれる。
【0357】
また、コンピュータは、CPU(Central Processing Unit)などのような純然たるハードウェアに限らず、ファームウェア、OS(Operating System)、そしてさらに周辺機器を含んでもよい。
【0358】
なお、上述されたように、本発明の構成は、ソフトウェア的に実現されてもよいし、ハードウェア的に実現されてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0359】
本発明における作業車両は、苗箱載置台の使い勝手に関する利便性を向上することができ、田植え機などのような作業車両に利用する目的に有用である。
【符号の説明】
【0360】
100 車体
210 エンジン
220 走行装置
221 前輪
222 後輪
230 苗植付け装置
240 操縦装置
241 座席
250 施肥装置
260 整地装置
261 整地フロート
300 主変速装置
400 副変速装置
500 コントローラー
600 苗箱載置台
610 端部
621 レール部材
622 ポール部材
700 空苗箱搬送レール部材
800 薬剤収納部材
810 薬剤補給パイプ
811 パイプ口
900 苗箱
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
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図17
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図28
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図30
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図37
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図39
図40
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図44
図45
図46
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図50