(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-28
(45)【発行日】2023-12-06
(54)【発明の名称】車両通信サービスの通信方法、装置及び通信システム
(51)【国際特許分類】
H04W 24/10 20090101AFI20231129BHJP
H04W 4/40 20180101ALI20231129BHJP
H04W 92/18 20090101ALI20231129BHJP
【FI】
H04W24/10
H04W4/40
H04W92/18
(21)【出願番号】P 2022525174
(86)(22)【出願日】2019-11-06
(86)【国際出願番号】 CN2019115995
(87)【国際公開番号】W WO2021087804
(87)【国際公開日】2021-05-14
【審査請求日】2022-05-17
(73)【特許権者】
【識別番号】000005223
【氏名又は名称】富士通株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】リ・グオルゥォン
(72)【発明者】
【氏名】ジア・メイイ
(72)【発明者】
【氏名】ジィ・ポンユィ
(72)【発明者】
【氏名】ワン・シヌ
【審査官】小林 正明
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-072629(JP,A)
【文献】特表2017-509264(JP,A)
【文献】RAN2,R2-1914149:LS on SL RLF handling,R2-1914149,2019年10月18日
【文献】OPPO,R2-1912078:Miscellaneous issues on PC5-RRC,R2-1912078,2019年10月03日
【文献】TD Tech,R2-101137:Carrier resource control of MC-HSUPA for1.28Mcps TDD,R2-101137,2010年02月15日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24-7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置に適用される車両通信(V2X)サービスの通信装置であって、第1の通信部を含み、
前記第1の通信部は、
サイドリンクに無線リンク障害(Radio Link Failure)が発生したことを検出し、
サイドリンクユーザ装置情報(Sidelink UE Information)メッセージを介してネットワーク装置に、前記端末装置のサイドリンクに無線リンク障害が発生したことを通知
し、
前記端末装置の全てのサイドリンクに無線リンクに障害が発生した場合、前記サイドリンクユーザ装置情報メッセージのサイドリンク送信リソース要求リスト(sl-TxResourceReqList)フィールドは、前記サイドリンクユーザ装置情報メッセージに出現しない、装置。
【請求項2】
前記サイドリンクユーザ装置情報メッセージには、前記端末装置の全てのサイドリンクに無線リンク障害が発生したことを示すための指示情報が含まれる、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記サイドリンクユーザ装置情報メッセージは、前記無線リンク障害が発生したサイドリンクの宛先識別子を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記サイドリンクユーザ装置情報メッセージは、前記無線リンク障害が発生したサイドリンク以外のサイドリンクの宛先識別子を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
ネットワーク装置に適用される車両通信(V2X)サービスの通信装置であって、第2の通信部を含み、
前記第2の通信部は、サイドリンクユーザ装置情報(Sidelink UE Information)メッセージを介して端末装置により通知された、前記端末装置のサイドリンクに無線リンク障害が発生したことを受信
し、
前記端末装置の全てのサイドリンクに無線リンクに障害が発生した場合、前記サイドリンクユーザ装置情報メッセージのサイドリンク送信リソース要求リスト(sl-TxResourceReqList)フィールドは、前記サイドリンクユーザ装置情報メッセージに出現しない、装置。
【請求項6】
前記サイドリンクユーザ装置情報メッセージには、前記端末装置の全てのサイドリンクに無線リンク障害が発生したことを示すための指示情報が含まれる、請求項
5に記載の装置。
【請求項7】
前記サイドリンクユーザ装置情報メッセージは、前記無線リンク障害が発生したサイドリンクの宛先識別子を含む、請求項
5に記載の装置。
【請求項8】
前記サイドリンクユーザ装置情報メッセージは、前記無線リンク障害が発生したサイドリンク以外のサイドリンクの宛先識別子を含む、請求項
5に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信分野に関する。
【背景技術】
【0002】
車両通信サービスは、V2Xサービスとして示される。V2Xサービスは、例えば、車両と車両(Vehicle-to-Vehicle:V2V)の通信サービス、車両とインフラストラクチャ(Vehicle-to-Infrastructure:V2I)の通信サービス、車両と歩行者(Vehicle-to-Pedestrian:V2P)の通信サービスなどの様々なタイプのサービスを含む。
【0003】
V2Xサービスは、PC5インターフェース及び/又はUuインターフェースを介して提供することができる。PC5インターフェースを介して伝送されるV2Xサービスは、V2Xサイドリンク(sidelink)通信により提供されてもよい。V2Xサイドリンク通信は、端末装置がPC5インターフェースを介して相互に直接通信することができる通信方式である。
【0004】
なお、背景技術に関する上記の説明は、単なる本発明の構成をより明確、完全に説明するためのものであり、当業者を理解させるために説明するものである。これらの構成が本発明の背景技術の部分に説明されているから当業者にとって周知の技術であると解釈してはならない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来技術では、ユニキャスト(unicast)リンクについて、PC5インターフェース(サイドリンク(sidelink)と称されてもよい)での無線リンク監視(Radio link monitoring:RLM)がサポートされている。サイドリンクに対して無線リンク監視を行うことによって、サイドリンクに無線リンク障害(Radio link failure:RLF)が発生したか否かを検出することができる。
【0006】
本発明の発明者の発見によると、従来技術では、端末装置の全てのサイドリンクに無線リンク障害が発生した場合、より少ない無線リソースを占有する方法でネットワーク装置に通知する方法が求められている。
【0007】
本発明の実施例は、端末装置が、該端末装置の全てのサイドリンクに無線リンク障害が発生したことをサイドリンクユーザ装置情報(Sidelink UE Information)メッセージを介してネットワーク装置に通知することで、より少ない無線リソースを占有する方法で、端末装置の全てのサイドリンクに無線リンク障害が発生したことをネットワーク装置に通知することができる、車両通信サービスの通信方法、装置及び通信システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の実施例の第1の態様では、端末装置に適用される車両通信(V2X)サービスの通信装置であって、第1の通信部を含み、前記第1の通信部は、サイドリンクに無線リンク障害(Radio Link Failure)が発生したことを検出し、サイドリンクユーザ装置情報(Sidelink UE Information)メッセージを介してネットワーク装置に、前記端末装置の全てのサイドリンクに無線リンク障害が発生したことを通知する、装置を提供する。
【0009】
本発明の実施例の第2の態様では、ネットワーク装置に適用される車両通信(V2X)サービスの通信装置であって、第2の通信部を含み、前記第2の通信部は、サイドリンクユーザ装置情報(Sidelink UE Information)メッセージを介して端末装置により通知された、前記端末装置の全てのサイドリンクに無線リンク障害が発生したことを受信する、装置を提供する。
【0010】
本発明の実施例の第3の態様では、端末装置と、ネットワーク装置と、を含む通信システムであって、該端末装置は、上記の実施例の第1の態様に記載の通信装置を含み、該ネットワーク装置は、上記の実施例の第2の態様に記載の通信装置を含む、通信システムを提供する。
【0011】
本発明の実施例の有利な効果の1つとしては、端末装置は、該端末装置の全てのサイドリンクに無線リンク障害が発生したことをサイドリンクユーザ装置情報(Sidelink UE Information)メッセージを介してネットワーク装置に通知することで、より少ない無線リソースを占有する方法で、端末装置の全てのサイドリンクに無線リンク障害が発生したことをネットワーク装置に通知することができる。
【0012】
下記の説明及び図面に示すように、本発明の特定の実施形態が詳細に開示され、本発明の原理を採用できる方式が示される。なお、本発明の実施形態の範囲はこれらに限定されない。本発明の実施形態は、添付される特許請求の範囲の要旨及び項目の範囲内において、変更されたもの、修正されたもの及び均等的なものを含む。
【0013】
1つの実施形態に記載された特徴及び/又は示された特徴は、同一又は類似の方式で1つ又はさらに多くの他の実施形態で用いられてもよいし、他の実施形態における特徴と組み合わせてもよいし、他の実施形態における特徴に代わってもよい。
【0014】
なお、本文では、用語「含む/有する」は、特徴、部材、ステップ又は構成要件が存在することを意味し、一つ又は複数の他の特徴、部材、ステップ又は構成要件の存在又は付加を排除しない。
【図面の簡単な説明】
【0015】
本発明の実施例の1つの図面及び1つの実施形態に記載された要素及び特徴は、1つ又はさらに多くの図面又は実施形態に示された要素及び特徴と組み合わせてもよい。また、図面において、類似の符号は複数の図面における対応する素子を示し、1つ以上の実施形態に用いられる対応素子を示してもよい。
【0016】
含まれる図面は、本発明の実施例をさらに理解するために用いられ、明細書の一部を構成し、本発明の実施形態を例示するために用いられ、文言の記載と共に本発明の原理を説明する。なお、以下に説明される図面は、単なる本発明の一部の実施例であり、当業者にとっては、これらの図面に基づいて他の図面を容易に想到できる。
【
図1】本発明の通信システムの1つの概略図である。
【
図2】本発明の実施例1の車両通信(V2X)サービスの通信方法の1つの概略図である。
【
図3】端末装置間のサイドリンクに無線リンク障害が発生したことの1つ概略図である。
【
図4】端末装置間のサイドリンクに無線リンク障害が発生したことのもう1つ概略図である。
【
図5】本発明の実施例2の通信方法の概略図である。
【
図6】ユーザ装置情報における宛先識別子とバッファ状態報告における宛先インデックスとのマッピング関係の1つの概略図である。
【
図7】ユーザ装置情報における宛先識別子とバッファ状態報告における宛先インデックスとのマッピング関係のもう1つの概略図である。
【
図8】本発明の実施例3の車両通信(V2X)サービスの通信方法の1つの概略図である。
【
図9】本発明の実施例4の通信方法の1つの概略図である。
【
図10】本発明の実施例5の車両通信(V2X)サービスの通信方法の1つの概略図である。
【
図11】本発明の実施例6の通信方法の1つの概略図である。
【
図12】本発明の実施例7の車両通信(V2X)サービスの通信方法の1つの概略図である。
【
図13】本発明の実施例7の車両通信(V2X)サービスの通信方法のもう1つの概略図である。
【
図14】本発明の実施例8の通信方法の1つの概略図である。
【
図15】本発明の実施例8の通信方法のもう1つの概略図である。
【
図16】本発明の実施例9の車両通信(V2X)サービスの通信方法の1つの概略図である。
【
図17】本発明の実施例10の通信方法の1つの概略図である。
【
図18】本発明の実施例12の通信装置の1つの概略図である。
【
図19】本発明の実施例12の通信装置のもう1つの概略図である。
【
図20】本発明の実施例12の通信装置のもう1つの概略図である。
【
図21】本発明の実施例12の通信装置のもう1つの概略図である。
【
図22】本発明の実施例12の通信装置のもう1つの概略図である。
【
図23】本発明の実施例12の通信装置のもう1つの概略図である。
【
図24】本発明の実施例13の通信装置の1つの概略図である。
【
図25】本発明の実施例13の通信装置のもう1つの概略図である。
【
図26】本発明の実施例13の通信装置のもう1つの概略図である。
【
図27】本発明の実施例13の通信装置のもう1つの概略図である。
【
図28】本発明の実施例13の通信装置のもう1つの概略図である。
【
図29】本発明の実施例13の通信装置のもう1つの概略図である。
【
図30】本発明の実施例14の端末装置の構成の概略図である。
【
図31】本発明の実施例15のネットワーク装置の構成の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の上記及び他の特徴は以下の説明により明らかになる。明細書及び図面において、本発明の特定の実施形態が詳細に開示され、本発明の原理を採用できる実施形態の一部が示される。なお、本発明は説明される実施形態に限定されない。本発明は、添付される特許請求の範囲内の全ての変更されたもの、変形されたもの及び均等的なものを含む。以下は、図面を参照しながら本発明の各実施形態を説明する。これらの実施形態は単なる例示的なものであり、本発明を制限するものではない。
【0018】
本発明の実施例では、用語「第1」、「第2」などは、タイトルで異なる要素を区別するために用いられるが、これらの要素の空間的配列又は時間的順序などを表すものではなく、これらの要素はこれらの用語に制限されない。用語「及び/又は」は、関連するリストに列挙された用語の1つ又は複数のうち何れか1つ及び全ての組み合わせを含む。用語「含む」、「包括する」、「有する」などは、列挙された特徴、要素、素子又は構成部材の存在を意味するが、1つ又は複数の他の特徴、要素、素子又は構成部材の存在又は追加を排除するものではない。
【0019】
本発明の実施例では、単数形の「1つ」、「該」などは複数形を含み、「1種類」又は「1類」と広義的に理解されるべきであり、「1個」に限定されない。また、用語「前記」は、文脈がそうでないことを明確に示さない限り、単数形及び複数形両方を含むと理解されるべきである。また、文脈がそうでないことを明確に示さない限り、用語「に記載の」は「少なくとも一部に記載の」と理解されるべきであり、用語「に基づいて」は「少なくとも一部に基づいて」と理解されるべきである。
【0020】
本発明の実施例では、用語「通信ネットワーク」又は「無線通信ネットワーク」は、例えばロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)、進化したロングタームエボリューション(LTE-A、LTE-Advanced)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA(登録商標):Wideband Code Division Multiple Access)、高速パケットアクセス(HSPA:High-Speed Packet Access)などの任意の通信規格に適合するネットワークを意味してもよい。
【0021】
また、通信システムにおける装置間の通信は、任意の段階の通信プロトコルに従って行われてもよく、該通信プロトコルは、例えば1G(generation)、2G、2.5G、2.75G、3G、4G、4.5G、及び将来の5G、新しい無線(NR:New Radio)等、及び/又は現在の既知の他の通信プロトコル若しくは将来開発される他の通信プロトコルを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0022】
本発明の実施例では、用語「ネットワーク装置」は、例えば通信システムに端末装置をアクセスさせて該端末装置にサービスを提供する通信システム内の装置を意味する。ネットワーク装置は、基地局(BS:Base Station)、アクセスポイント(AP:Access Point)、送受信ポイント(TRP:Transmission Reception Point)、ブロードキャスト送信機、モビリティ管理エンティティ(MME:Mobile Management Entity)、ゲートウェイ、サーバ、無線ネットワークコントローラ(RNC:Radio Network Controller)、基地局コントローラ(BSC:Base Station Controller)などを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0023】
そのうち、基地局は、ノードB(NodeB又はNB)、進化ノードB(eNodeB又はeNB)、及び5G基地局(gNB)など、並びにリモート無線ヘッド(RRH:Remote Radio Head)、リモート無線ユニット(RRU:Remote Radio Unit)、中継装置(relay)又は低電力ノード(例えばfemto、picoなど)を含んでもよいが、これらに限定されない。また、用語「基地局」はそれらの機能の一部又は全てを含んでもよく、各基地局は特定の地理的エリアに対して通信カバレッジを提供してもよい。用語「セル」は、該用語が使用されるコンテキストに応じて、基地局及び/又はそのカバレッジエリアを意味してもよい。
【0024】
本発明の実施例では、用語「ユーザ装置」(UE:User Equipment)又は用語「端末装置」(TE:Terminal Equipment)は、例えばネットワーク装置を介して通信ネットワークにアクセスし、ネットワークサービスを受ける装置を意味する。端末装置は、固定的なもの又は移動的なものであってもよく、移動局(MS:Mobile Station)、端末、加入者ステーション(SS:Subscriber Station)、アクセス端末(AT:Access Terminal)、ステーションなどと称されてもよい。
【0025】
そのうち、端末装置は、携帯電話(Cellular Phone)、パーソナルデジタルアシスタント(PDA:Personal Digital Assistant)、無線変復調装置、無線通信装置、ハンドヘルドデバイス、マシンタイプ通信装置、ラップトップコンピュータ、コードレス電話、スマートフォン、スマートウォッチ、デジタルカメラなどを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0026】
また、例えば、モノのインターネット(IoT:Internet of Things)などのシナリオでは、ユーザ装置は、監視又は測定を行う機器又は装置であってもよく、例えばマシンタイプ通信(MTC:Machine Type Communication)端末、車載通信端末、デバイスツーデバイス(D2D:Device to Device)端末、マシンツーマシン(M2M:Machine to Machine)端末などを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0027】
以下は、一例を参照しながら本発明の実施例のシナリオを説明するが、本発明はこれに限定されない。
【0028】
図1は、本発明の実施例の通信システムの概略図であり、端末装置及びネットワーク装置の例を概略的に示している。
図1に示すように、通信システム100は、ネットワーク装置101及び複数の端末装置102を含んでもよい。該複数の端末装置は、例えば端末装置1021、端末装置1022、端末装置1023、端末装置1024である。
【0029】
本発明の実施例では、ネットワーク装置101と端末装置102との間では、既存のサービス又は将来に実装可能なサービスを行うことができる。例えば、これらのサービスは、拡張モバイルブロードバンド(eMBB:enhanced Mobile Broadband)、大規模マシンタイプ通信(mMTC:massive Machine Type Communication)及び高信頼性低遅延通信(URLLC:Ultra-Reliable and Low-Latency Communication)などを含むが、これらに限定されない。
【0030】
ここで、端末装置102は、ネットワーク装置101にデータを送信し、ネットワーク装置101からフィードバック情報を受信してもよい。ネットワーク装置101は、1つ又は複数の端末装置102にデータを送信し、端末装置102により送信されたフィードバック情報を受信してもよい。
【0031】
また、端末装置102は、V2Xサービスに関連するメッセージを他の1つ又は複数の端末装置102に送信してもよく、或いは、端末装置102は、他の端末装置102からV2Xサービスに関連するメッセージを受信してもよい。ここで、V2Xサービスに関連するメッセージは、ユニキャスト、グループキャスト又はブロードキャストの方式で送受信されてもよい。例えば、端末装置1021は、V2Xサービスに関連するメッセージを端末装置1022に送信し、或いは、端末装置1021は、端末装置1022からV2Xサービスに関連するメッセージを受信する。別の例では、端末装置1021は、V2Xサービスに関連するメッセージを端末装置1022、端末装置1023及び端末装置1024に送信する。
【0032】
<実施例1>
本発明の実施例1は通信方法を提供し、該方法は端末装置により実行されてもよく、該端末装置は例えば
図1の端末装置1021であってもよい。
【0033】
図2は、本発明の実施例1の車両通信(V2X)サービスの通信方法の1つの概略図である。
図2に示すように、該方法は以下のステップを含む。
【0034】
ステップ201:端末装置は、サイドリンクに無線リンク障害(Radio Link Failure)が発生したことを検出する。
【0035】
ステップ202:端末装置は、サイドリンクユーザ装置情報(Sidelink UE Information)メッセージを介してネットワーク装置に、該端末装置の全てのサイドリンクに無線リンク障害が発生したことを通知する。
【0036】
本発明の実施例1によれば、端末装置は、該端末装置の全てのサイドリンクに無線リンク障害が発生したことをサイドリンクユーザ装置情報(Sidelink UE Information)メッセージを介してネットワーク装置に通知することで、より少ない無線リソースを占有する方法で、端末装置の全てのサイドリンクに無線リンク障害が発生したことをネットワーク装置に通知することができる。
【0037】
図3は、端末装置間のサイドリンクに無線リンク障害が発生したことの1つ概略図である。
図3に示すように、端末装置1021と端末装置1022との間でサイドリンク通信が行われ、端末装置1021と端末装置1022との間に複数の論理接続(logic connection)があってもよく、各論理接続は、例えばPC5-無線リソース制御接続(PC5-RRC connection)又はPC5ユニキャストリンク(unicast link)である。
【0038】
各論理接続は、ソース識別子(ID)と宛先識別子のペアにより識別される。例えば、論理接続31は、端末装置1021のソース識別子1と端末装置1022の宛先識別子Aにより識別され、論理接続32は、端末装置1021のソース識別子2と端末装置1022の宛先識別子Bにより識別され、論理接続31及び論理接続32は、ユニキャスト(unicast)通信方式であってもよく、即ち、ソース識別子1、2から宛先識別子A、Bデータにデータを送信する。
【0039】
図3には、端末装置1021と端末装置1022との間のサイドリンク通信の状況のみが示され、端末装置1021と他の端末装置との通信状況は、
図3と同様である。また、
図3には、論理接続の数が2である状況のみが示され、本発明の実施例はこれに限定されず、論理接続の数は3以上であってもよい。
【0040】
本発明では、
図3に示すように、端末装置1021は、ネットワーク装置101と通信を行ってもよい。例えば、端末装置1021は、サイドリンクユーザ装置情報(Sidelink UE Information)メッセージをネットワーク装置101に送信してもよく、端末装置1021は、ネットワーク装置101から構成情報及び/又は制御情報などを受信してもよい。
【0041】
図2のステップ201において、端末装置1021は、サイドリンクに無線リンク障害(Radio Link Failure)が発生したか否かを検出してもよい。例えば、端末装置1021は、論理接続31、32に無線リンク障害(Radio Link Failure)が発生したか否かを検出する。
【0042】
本発明では、各論理接続と宛先識別子とは対応関係を有するため、論理接続に無線リンク障害が発生したことは、宛先識別子に無線リンク障害が発生したこと又は宛先識別子のサイドリンクに無線リンク障害が発生したことと称されてもよい。本発明の各実施例では、これらの3つの表現の意味は同一である。
【0043】
少なくとも1つの実施例では、無線リンク障害が検出された場合、端末装置1021は、ネットワーク装置101に報告してもよい。端末装置1021がネットワーク装置101に無線リンク障害を通知する方式は、以下の通りである。方式1としては、サイドリンクユーザ装置情報(Sidelink UE Information)メッセージにおいて、無線リンク障害が発生した論理接続を通知する。例えば、サイドリンクユーザ装置情報メッセージには、無線リンク障害が発生した宛先識別子が含まれる。ここで、サイドリンクユーザ装置情報メッセージでは、宛先識別子は、destination L2 id、destination ID又はdestination Identityなどの形式として表されてもよい。方式2として、サイドリンクユーザ装置情報(Sidelink UE Information)メッセージにおいて、無線リンク障害が発生した論理接続以外の残りの論理接続を通知する。例えば、サイドリンクユーザ装置情報メッセージには、無線リンク障害が発生した宛先識別子以外の残りの宛先識別子が含まれる。ここで、サイドリンクユーザ装置情報メッセージでは、宛先識別子は、destination L2 id、destination ID又はdestination Identityなどの形式として表されてもよい。
【0044】
図4は、端末装置間のサイドリンクに無線リンク障害が発生したことのもう1つ概略図である。
図4に示すように、端末装置1021と端末装置1022との間の論理接続31及び32の両方に無線リンク障害が発生した。即ち、端末装置1021と端末装置1022との間の全てのサイドリンクに無線リンク障害が発生した。
【0045】
端末装置1021と端末装置1022との間の全てのサイドリンクに無線リンク障害が発生した場合、方式1で通知を行うと、サイドリンクユーザ装置情報メッセージに無線リンク障害が発生した全ての宛先識別子を含める必要がある。よって、該サイドリンクユーザ装置情報メッセージのシグナリングのオーバーヘッドは比較的大きい。方式2で通知を行うと、宛先識別子が残っていないため、方式2に合致する通知を行うことは困難である。
【0046】
本発明の実施例1によれば、ステップ202において、端末装置1021は、サイドリンクユーザ装置情報メッセージを介して、全てのサイドリンクに無線リンク障害が発生したことを個別に通知してもよい。ネットワーク装置101は、端末装置1021の該メッセージを受信した後、該端末装置の全てのサイドリンクに無線リンク障害が発生したと決定することができるため、ユーザ装置情報メッセージに無線リンク障害が発生した全ての宛先識別子を列挙する必要がなく、シグナリングのオーバーヘッドを低減させることができる。
【0047】
以下は、ステップ202の具体的な態様を説明する。
【0048】
態様1では、サイドリンクユーザ装置情報メッセージにサイドリンク送信リソース要求リスト(sl-TxResourceReqList)フィールドが出現するか否かを介して、全てのサイドリンクに無線リンク障害が発生したか否かを通知する。
【0049】
端末装置1021が方式2でネットワーク装置101に無線リンク障害を通知する場合、サイドリンクユーザ装置情報メッセージにサイドリンク送信リソース要求リスト(sl-TxResourceReqList)フィールドが出現し、サイドリンク送信リソース要求リスト(sl-TxResourceReqList)フィールドには、無線リンク障害が発生した宛先識別子以外の残りの宛先識別子が列挙されている。
【0050】
例えば、サイドリンク送信リソース要求リスト(sl-TxResourceReqList)フィールドのタイプは、サイドリンク送信リソース要求リスト(SL-TxResourceReqList)であり、該サイドリンク送信リソース要求リスト(SL-TxResourceReqList)には、1つ以上のサイドリンク送信リソースリクエスト要素(SL-TxResourceReq)が列挙されている。該サイドリンク送信リソースリクエスト要素の内容には、サイドリンク宛先識別子(sl-DestinationIdentity)、サイドリンクキャストタイプ(sl-CastType)及びサービス品質(QoS)などの情報が含まれてもよい。
【0051】
態様1では、端末装置1021は、端末装置1022との間の全てのサイドリンクに無線リンクに障害が発生したと検出した場合、ネットワーク装置101にサイドリンクユーザ装置情報メッセージを送信し、該サイドリンクユーザ装置情報メッセージには、サイドリンク送信リソース要求リスト(sl-TxResourceReqList)フィールドが出現しない。
【0052】
例えば、態様1の一例は、以下の表1に示されている。
【0053】
【表1】
態様2では、端末装置1021の全てのサイドリンクに無線リンクに障害が発生した場合、端末装置1021からネットワーク装置101に送信されたサイドリンクユーザ装置情報メッセージにおけるサイドリンク送信リソース要求リスト(sl-TxResourceReqList)フィールドの内容は、空である。
【0054】
態様2と態様1との差異としては、態様2では、サイドリンクユーザ装置情報メッセージにサイドリンク送信リソース要求リスト(sl-TxResourceReqList)フィールドが出現しているが、該サイドリンク送信リソース要求リスト(sl-TxResourceReqList)フィールドの内容は空である。
【0055】
ここで、態様2では、サイドリンクユーザ装置情報メッセージのサイドリンク送信リソース要求リスト(sl-TxResourceReqList)フィールドの内容が空であることは、サイドリンクユーザ装置情報メッセージのサイドリンク送信リソース要求リスト(sl-TxResourceReqList)におけるサイドリンク送信リソース要求要素(SL-TxResourceReq)の数が0であることを意味する。
【0056】
言い換えれば、端末装置1021が方式2で無線リンク障害をネットワーク装置101に通知する場合、サイドリンク送信リソース要求リスト(SL-TxResourceReqList)におけるサイドリンク送信リソース要求要素(SL-TxResourceReq)の数は少なくとも1つであるが、本発明の態様2では、サイドリンク送信リソース要求リスト(SL-TxResourceReqList)におけるサイドリンク送信リソース要求要素(SL-TxResourceReq)の数は0であってもよく、且つ、サイドリンク送信リソース要求要素(SL-TxResourceReq)の数が0であることは、該端末装置1021の全てのサイドリンクに無線リンク障害が発生ことを示す。
【0057】
例えば、態様2の一例は、以下の表2及び表3に示されている。
【0058】
【0059】
【表3】
態様3では、端末装置1021の全てのサイドリンクに無線リンクに障害が発生した場合、サイドリンクユーザ装置情報メッセージのサイドリンク送信リソース要求リスト(SL-TxResourceReqList)フィールドにおけるサイドリンク送信リソース要求要素(SL-TxResourceReq)の内容は、空である。
【0060】
ここで、サイドリンク送信リソース要求要素(SL-TxResourceReq)の内容が空であることは、サイドリンク送信リソース要求要素の内容にサイドリンク宛先識別子(sl-DestinationIdentity)又はサイドリンクキャストタイプ(sl-CastType)又はサービス品質(QoS)などの情報が含まれないことを意味する。
【0061】
例えば、態様3では、端末装置1021の全てのサイドリンクに無線リンク障害が発生した場合でも、リンクユーザ装置情報メッセージのサイドリンク送信リソース要求リスト(sl-TxRothSeterReqList)フィールドには少なくとも1つのサイドリンク送信リソース要求要素(SL-TxResourceReq)が含まれてもよいが、各サイドリンク送信リソース要求要素(SL-TxResourceReq)の内容は何れも空である。
【0062】
例えば、態様3の一例は、以下の表4に示されている。
【0063】
【表4】
態様4では、サイドリンクユーザ装置情報メッセージには、端末装置1021の全てのサイドリンクに無線リンク障害が発生したことを示すための指示情報が含まれてもよい。例えば、該指示情報は1ビット(bit)であってもよく、端末装置1021の全てのサイドリンクに無線リンク障害が発生した場合、該指示情報は、第1の値であってもよい。これによって、ネットワーク装置101は、該指示情報の値に基づいて、端末装置1021の全てのサイドリンクに無線リンク障害が発生したことを決定することができる。
【0064】
例えば、態様4の一例は、以下の表5に示されている。即ち、サイドリンクユーザ装置情報メッセージには、表5に示す指示情報が追加されている。
【0065】
【表5】
本発明の実施例1によれば、端末装置は、該端末装置の全てのサイドリンクに無線リンク障害が発生したことをサイドリンクユーザ装置情報(Sidelink UE Information)メッセージを介してネットワーク装置に通知することで、より少ない無線リソースを占有する方法で、端末装置の全てのサイドリンクに無線リンク障害が発生したことをネットワーク装置に通知することができる。ネットワーク装置は、端末装置により送信されたサイドリンクユーザ装置情報(Sidelink UE Information)メッセージを受信することで、端末装置1021の全てのサイドリンクに無線リンク障害が発生したことを決定することができるため、専用のサイドリンク無線リソースの割り当てを低減させ、無線リソースの利用率を向上させることができる。
【0066】
<実施例2>
本発明の実施例2は、実施例1の端末装置により実行される方法に対応する通信方法を提供する。該方法は、ネットワーク装置により実行されてもよく、該ネットワーク装置は、例えば
図1のネットワーク装置101であってもよい。
【0067】
図5は、本発明の実施例2の通信方法の概略図である。
図5に示すように、該方法は以下のステップを含む。
【0068】
ステップ501:ネットワーク装置は、サイドリンクユーザ装置情報(Sidelink UE Information)メッセージを介して端末装置により通知された、端末装置の全てのサイドリンクに無線リンク障害が発生したことを受信する。
【0069】
ステップ501において、ネットワーク装置101は、端末装置1021からサイドリンクユーザ装置情報(Sidelink UE Information)メッセージを受信してもよい。これによって、ネットワーク装置101は、該サイドリンクユーザ装置情報メッセージに基づいて、端末装置1021の全てのサイドリンクに無線リンク障害が発生したと決定することができる。
【0070】
1つの態様では、端末装置1021の全てのサイドリンクに無線リンクに障害が発生した場合、サイドリンクユーザ装置情報メッセージのサイドリンク送信リソース要求リスト(sl-TxResourceReqList)フィールドは、サイドリンクユーザ装置情報メッセージに出現しない。
【0071】
もう1つの態様では、端末装置の全てのサイドリンクに無線リンクに障害が発生した場合、サイドリンクユーザ装置情報メッセージのサイドリンク送信リソース要求リスト(sl-TxResourceReqList)フィールドの内容は、空である。ここで、サイドリンクユーザ装置情報メッセージのサイドリンク送信リソース要求リスト(sl-TxResourceReqList)フィールドの内容が空であることは、サイドリンクユーザ装置情報メッセージのサイドリンク送信リソース要求リスト(SL-TxResourceReqList)における要素(SL-TxResourceReq)の数が0であることを意味する。
【0072】
もう1つの態様では、端末装置の全てのサイドリンクに無線リンクに障害が発生した場合、サイドリンクユーザ装置情報メッセージのサイドリンク送信リソース要求リスト(sl-TxResourceReqList)フィールドにおける要素(SL-TxResourceReq)の内容は、空である。ここで、要素(SL-TxResourceReq)の内容が空であることは、要素(SL-TxResourceReq)の内容にサイドリンク宛先識別子(sl-DestinationIdentity)又はサイドリンクキャストタイプ(sl-CastType)又はサービス品質(QoS)などの情報が含まれないことを意味する。
【0073】
もう1つの態様では、サイドリンクユーザ装置情報メッセージには、端末装置の全てのサイドリンクに無線リンク障害が発生したことを示すための指示情報が含まれる。例えば、該指示情報は、1ビット(bit)を有してもよい。端末装置1021の全てのサイドリンクに無線リンク障害が発生した場合、該指示情報は、第1の値であってもよい。
【0074】
これによって、ネットワーク装置101は、該指示情報の値に基づいて、端末装置1021の全てのサイドリンクに無線リンク障害が発生したと決定することができる。
【0075】
本発明の実施例2によれば、ネットワーク装置は、サイドリンクユーザ装置情報(Sidelink UE Information)メッセージを介して端末装置により通知された、該端末装置の全てのサイドリンクに無線リンク障害が発生したことを受信することで、より少ない無線リソースを占有する方法で、端末装置の全てのサイドリンクに無線リンク障害が発生したことをネットワーク装置に通知することができる。また、ネットワーク装置は、端末装置の全てのサイドリンクに無線リンク障害が発生したと決定した場合、専用のサイドリンク無線リソースの割り当てを低減させ、無線リソースの利用率を向上させることができる。
【0076】
<実施例3>
本発明の実施例3は、通信方法を提供し、該方法は端末装置により実行されてもよく、該端末装置は、例えば
図1の端末装置1021であってもよい。
【0077】
本発明の実施例3の通信方法は、サイドリンクユーザ装置情報メッセージにおける宛先識別子とサイドリンクバッファ状態報告における宛先インデックスとのマッピング関係を決定することに関する。
【0078】
図6は、ユーザ装置情報における宛先識別子とバッファ状態報告における宛先インデックスとのマッピング関係の1つの概略図である。
図6に示すように、端末装置1021のサイドリンクに無線リンク障害が発生していない場合、端末装置1021により送信されるサイドリンクユーザ装置情報メッセージにおける宛先識別子は、例えば識別子1(ID1)、識別子2(ID2)、識別子3(ID3)、識別子4(ID4)である。端末装置1021からネットワーク装置101に送信されるサイドリンクバッファ状態報告(SL BSR)における宛先インデックス(destination index)は、例えばインデックス1(Index1)、インデックス2(Index2)、インデックス3(Index3)、インデックス4(Index4)である。
図6に示すように、識別子1(ID1)、識別子2(ID2)、識別子3(ID3)及び識別子4(ID4)は、インデックス1(Index1)、インデックス2(Index2)、インデックス3(Index3)及びインデックス4(Index4)にそれぞれ対応する。
【0079】
図7は、ユーザ装置情報における宛先識別子とバッファ状態報告における宛先インデックスとのマッピング関係のもう1つの概略図である。
図7に示すように、端末装置1021のサイドリンクに無線リンク障害(Radio Link Failure)が発生した場合、例えば宛先識別子2(ID2)に無線リンク障害が発生した場合、該無線リンク障害が発生した宛先識別子を宛先インデックスに対応する必要がないため、
図6に示すマッピング関係が変更される。これによって、ネットワーク装置101が端末装置にサイドリンク通信リソースを割り当てるように、宛先識別子と宛先インデックスとのマッピング関係を再決定する必要がある。
【0080】
図8は、本発明の実施例3の車両通信(V2X)サービスの通信方法の1つの概略図である。
図8に示すように、該方法は、以下のステップを含む。
【0081】
ステップ801:端末装置1021は、ネットワーク装置101にサイドリンクユーザ装置情報(Sidelink UE Information)メッセージを送信する。
【0082】
ステップ802:端末装置1021は、宛先識別子とサイドリンクバッファ状態報告における宛先インデックスとのマッピング関係を決定する。
【0083】
本発明の実施例では、ステップ801において、端末装置1021は、サイドリンクに無線リンク障害(Radio Link Failure)が発生したと検出した場合、方式1でネットワーク装置101に無線リンク障害を通知してもよく、即ち、端末装置1021によりネットワーク装置101に送信されるサイドリンクユーザ装置情報(Sidelink UE Information)メッセージには、無線リンク障害が発生した宛先識別子が含まれてもよい。
【0084】
ステップ802において、端末装置1021は、無線リンク障害が発生した宛先識別子以外の残りの宛先識別子とサイドリンクバッファ状態報告における宛先インデックスとのマッピング関係を決定してもよい。
【0085】
以下は、ステップ802の具体的な態様を説明する。
【0086】
態様1では、端末装置1021は、所定の規則に従って、残りの宛先識別子をサイドリンクバッファ状態報告における宛先インデックスにマッピングしてもよい。
【0087】
ここで、所定の規則に従ったマッピングは、以下のスキーム1~スキーム4の何れかであってもよい。
【0088】
スキーム1:直前のサイドリンクユーザ装置情報メッセージにおける宛先識別子の順序に従って、無線リンク障害(Radio Link Failure)が発生した宛先識別子を除外した後の残りの宛先識別子を、サイドリンクバッファ状態報告における宛先インデックスに順次にマッピングする。例えば、直前のサイドリンクユーザ装置情報メッセージにおける宛先識別子の順序は、識別子1(ID1)、識別子2(ID2)、識別子3(ID3)及び識別子4(ID4)であり、無線リンク障害(Radio Link Failure)が発生した宛先識別子2を除外した後の残りの宛先識別子は、識別子1(ID1)、識別子3(ID3)及び識別子4(ID4)である。残りの宛先識別子をサイドリンクバッファ状態報告における宛先インデックスに順次にマッピングし、即ち、識別子1(ID1)、識別子3(ID3)及び識別子4(ID4)をインデックス1(Index1)、インデックス2(Index2)及びインデックス3(Index3)にそれぞれマッピングする。
【0089】
スキーム2:宛先インデックスを大きい順又は小さい順にサイドリンクバッファ状態報告における宛先識別子にマッピングする。例えば、
図7に示す残りの宛先識別子を大きい順に(例えば識別子4(ID4)、識別子3(ID3)、識別子1(ID1))又は小さい順に(例えば識別子1(ID1)、識別子3(ID3)、識別子4(ID4))サイドリンクバッファ状態報告における宛先インデックスに順次マッピングし、即ち、識別子4(ID4)、識別子3(ID3)及び識別子1(ID1)をインデックス1(Index1)、インデックス2(Index2)及びインデックス3(Index3)にそれぞれマッピングし、或いは識別子1(ID1)、識別子3(ID3)及び識別子4(ID4)をインデックス1(Index1)、インデックス2(Index2)及びインデックス3(Index3)にそれぞれマップする。
【0090】
スキーム3:宛先インデックスと宛先識別子における所定のビットと同一である場合、宛先インデックスと宛先識別子における所定のビットに基づいて、宛先識別子を宛先インデックスにマッピングする。例えば、宛先識別子は24ビットであり、宛先インデックスは3ビットであり、宛先インデックスは宛先識別子の下位3ビット又は上位3ビットと同一であってもよい。即ち、インデックス1(Index1)、インデックス2(Index2)、インデックス3(Index3)及びインデックス4(Index4)は、それぞれ識別子1(ID1)、識別子2(ID2)、識別子3(ID3)及び識別子4(ID4)の下位3ビット又は上位3ビットである。識別子2に無線リンク障害が発生した場合、宛先インデックスと宛先識別子における下位3ビット又は上位3ビットに基づいて、インデックス1(Index1)、インデックス3(Index3)及びインデックス4(Index4)を識別子1(ID1)、識別子3(ID3)及び識別子4(ID4)にそれぞれマッピングする。
【0091】
スキーム4:最後の宛先識別子を無線リンク障害(Radio Link Failure)が発生した宛先識別子の位置に充填してから、宛先識別子を宛先インデックスに順次にマッピングする。例えば、最後の宛先識別子4を識別子2の位置に充填してから、宛先識別子を宛先インデックスに順次にマッピングし、即ち、識別子1(ID1)、識別子4(ID4)及び識別子3(ID3)をインデックス1(Index1)、インデックス2(Index2)及びインデックス3(Index3)にそれぞれマッピングする。
【0092】
態様2では、端末装置1021は、ネットワーク装置101により送信された構成メッセージに基づいて、残りの宛先識別子をサイドリンクバッファ状態報告における宛先インデックスにマッピングしてもよい。該構成メッセージを使用して、宛先識別子とサイドリンクバッファ状態報告における宛先インデックスとのマッピング関係を構成することができる。
【0093】
態様3では、端末装置1021は、残りの宛先識別子とサイドリンクバッファ状態報告における宛先インデックスとのマッピング関係を自律的に決定してもよい。
【0094】
態様3では、
図8に示すように、該方法は、以下のステップをさらに含んでもよい。
【0095】
ステップ803:端末装置は、ネットワーク装置に、宛先識別子とサイドリンクバッファ状態報告における宛先インデックスとのマッピング関係を報告するためのメッセージを送信する。
【0096】
ステップ803によれば、端末装置により決定された該マッピング関係をネットワーク装置に報告することができる。これによって、ネットワーク装置と端末装置は、同一のマッピング関係を取得することができる。
【0097】
本発明の実施例3によれば、端末装置のサイドリンクに無線リンク障害が発生した場合、残りの宛先識別子とサイドリンクバッファ状態報告における宛先インデックスとのマッピング関係を決定することができ、サイドリンクバッファ状態報告の内容を修正する必要がなく、ネットワーク装置と端末装置は同一のマッピング関係を把握しているため、ネットワーク装置は適切なサイドリンク通信リソースを端末装置に割り当てることができる。
【0098】
<実施例4>
本発明の実施例4は、実施例3の端末装置により実行される方法に対応する通信方法を提供する。該方法は、ネットワーク装置により実行されてもよく、該ネットワーク装置は、例えば
図1のネットワーク装置101であってもよい。
【0099】
図9は、本発明の実施例4の通信方法の1つの概略図である。
図9に示すように、該方法は以下のステップを含む。
【0100】
ステップ901:ネットワーク装置は、サイドリンクユーザ装置情報(Sidelink UE Information)メッセージを受信する。
【0101】
ステップ902:ネットワーク装置は、宛先識別子とサイドリンクバッファ状態報告における宛先インデックスとのマッピング関係を決定する。
【0102】
態様1では、ネットワーク装置101は、所定の規則に従って、残りの宛先識別子をサイドリンクバッファ状態報告における宛先インデックスにマッピングしてもよい。
【0103】
ここで、所定の規則に従ったマッピングは、以下のスキーム1~スキーム4の何れかであってもよい。
【0104】
スキーム1:直前のサイドリンクユーザ装置情報メッセージにおける宛先識別子の順序に従って、無線リンク障害(Radio Link Failure)が発生した宛先識別子を除外した後の残りの宛先識別子を、サイドリンクバッファ状態報告における宛先インデックスに順次にマッピングする。
【0105】
スキーム2:宛先インデックスを大きい順又は小さい順にサイドリンクバッファ状態報告における宛先識別子にマッピングする。
【0106】
スキーム3:宛先インデックスと宛先識別子における所定のビットと同一である場合、宛先インデックスと該宛先識別子における所定のビットに基づいて、宛先識別子を宛先インデックスにマッピングする。
【0107】
スキーム4:最後の宛先識別子を無線リンク障害(Radio Link Failure)が発生した宛先識別子の位置に充填してから、宛先識別子を宛先インデックスに順次にマッピングする。
【0108】
上記のスキーム1~スキーム4の詳細な説明は、本発明の実施例3の関連説明を参照してもよい。
【0109】
態様2では、ネットワーク装置101は、残りの宛先識別子とサイドリンクバッファ状態報告における宛先インデックスとのマッピング関係を決定する。
【0110】
態様2では、
図9に示すように、該方法は、以下のステップをさらに含む。
【0111】
ステップ903:ネットワーク装置は、端末装置に、宛先識別子とサイドリンクバッファ状態報告における宛先インデックスとのマッピング関係を構成するためのメッセージを送信する。
【0112】
ステップ903によれば、ネットワーク装置101は、ネットワーク装置101により決定された該マッピング関係を構成情報として端末装置1021に送信することができる。これによって、ネットワーク装置と端末装置は、同一のマッピング関係を取得することができる。
【0113】
態様3では、ネットワーク装置は、端末装置から受信された、宛先識別子とサイドリンクバッファ状態報告における宛先インデックスとのマッピング関係を報告するためのメッセージに基づいて、マッピング関係を決定することができる。ここで、該メッセージは、例えばサイドリンクユーザ装置情報(Sidelink UE Information)メッセージであってもよい。
【0114】
<実施例5>
本発明の実施例5は、通信方法を提供し、該方法は端末装置により実行されてもよく、該端末装置は、例えば
図1の端末装置1021であってもよい。
【0115】
本発明の実施例5の通信方法は、無線リンクの障害をネットワーク装置に通知する方式の決定に関する。
【0116】
図10は、本発明の実施例5の車両通信(V2X)サービスの通信方法の1つの概略図である。
図10に示すように、該方法は以下のステップを含む。
【0117】
ステップ1001:無線リンク障害(Radio Link Failure)が発生した場合、端末装置は、リソース割り当て方式に応じて、無線リンク障害が発生した宛先識別子をネットワーク装置に送信し、或いは、無線リンク障害が発生した宛先識別子以外の残りの宛先識別子を前記ネットワーク装置に送信する。
【0118】
本発明の実施例5によれば、リソース割り当て方式に応じて、第1の方式又は第2の方式を使用して無線リンク障害をネットワーク装置に報告することを決定することができるため、適切な方式を使用して報告を行うことができ、サイドリンクユーザ装置情報メッセージのオーバーヘッドを低減させ、サイドリンクバッファ状態報告の複雑化を回避することができる。
【0119】
少なくとも1つの態様では、リソース割り当て方式がネットワーク装置によりリソースを割り当てること(例えばmode-1リソース割り当て方式)である場合、端末装置は、無線リンク障害が発生した宛先識別子以外の残りの宛先識別子をネットワーク装置に送信し、即ち、端末装置は、方式2を使用して無線リンク障害をネットワーク装置に通知する。これによって、残りの宛先識別子をサイドリンクバッファ状態報告における宛先インデックスに簡単に対応させることができる。
【0120】
少なくとも1つの態様では、リソース割り当て方式が端末装置によりリソースを割り当てること(例えばmode-2リソース割り当て方式)である場合、端末装置は、無線リンク障害が発生した該宛先識別子をネットワーク装置に送信し、即ち、端末装置は、方式1を使用して無線リンク障害をネットワーク装置に通知する。これによって、サイドリンクユーザ装置情報メッセージのオーバーヘッドを低減させることができる。
【0121】
少なくとも1つの態様では、端末装置1021は、ネットワーク装置101により送信された構成情報に基づいて、リソース割り当て方式を設定してもよい。例えば、端末装置1021が1つのリソース割り当て方式を使用する場合、端末装置1021の全ての宛先識別子は、同一のリソース割り当て方式に対応し、即ち、端末装置がリソースを割り当て、或いはネットワーク装置がリソースを割り当てる。端末装置1021が2つのリソース割り当て方式を使用する場合、端末装置1021は、構成情報に基づいて、一部の宛先識別子のリソース割り当て方式をネットワーク装置によりリソースを割り当てることに設定し、他の宛先識別子のリソース割り当て方式を端末装置によりリソースを割り当てることに設定してもよい。
【0122】
また、端末装置1021は、ネットワーク装置101により送信された構成情報に基づいてリソース割り当て方式を設定している場合、リソース割り当て方式に応じて、方式1又は方式2を使用してネットワーク装置に無線リンク障害を報告することを決定してもよい。例えば、ネットワーク装置によりリソースが割り当てられた宛先識別子について、方式2を使用してこれらの宛先識別子の無線リンク障害を報告し、端末装置によりリソースが割り当てられた宛先識別子について、方式1を使用してこれらの宛先識別子の無線リンク障害を報告する。
【0123】
少なくとも1つの態様では、端末装置1021は、宛先識別子に対応するリソース割り当て方式を決定してもよい。例えば、端末装置1021が1つのリソース割り当て方式を使用する場合、該端末装置1021の全ての宛先識別子は、同一のリソース割り当て方式に対応し、即ち、端末装置がリソースを割り当て、或いはネットワーク装置がリソースを割り当てる。端末装置1021は、2つのリソース割り当て方式を使用する場合、方式を自律的に決定し、一部の宛先識別子のリソース割り当て方式をネットワーク装置によりリソースを割り当てることに設定し、他の宛先識別子のリソース割り当て方式を端末装置によりリソースを割り当てることに設定してもよい。
【0124】
また、端末装置1021は、リソース割り当て方式を決定した場合、リソース割り当て方式に応じて、第1の方式又は第2の方式を用いて無線リンク障害をネットワーク装置に報告することを決定してもよい。例えば、ネットワーク装置によりリソースが割り当てられた宛先識別子について、方式2を使用してこれらの宛先識別子の無線リンク障害を報告し、端末装置によりリソースが割り当てられた宛先識別子について、方式1を使用してこれらの宛先識別子の無線リンク障害を報告する。
【0125】
図10に示すように、端末装置1021は、リソース割り当て方式を決定した場合、該方法は、以下のステップをさらに含んでもよい。
【0126】
ステップ1002:端末装置は、宛先識別子に対応するリソース割り当て方式をネットワーク装置に報告する。
【0127】
ステップ1002において、端末装置は、サイドリンクユーザ装置情報メッセージを介して、宛先識別子に対応するリソース割り当て方式をネットワーク装置に報告することができる。
【0128】
本発明の実施例5によれば、リソース割り当て方式に応じて、第1の方式又は第2の方式を使用して無線リンク障害をネットワーク装置に報告することを決定することができるため、適切な方式を使用して報告を行うことができ、サイドリンクユーザ装置情報メッセージのオーバーヘッドを低減させ、サイドリンクバッファ状態報告の複雑化を回避することができる。
【0129】
<実施例6>
本発明の実施例6は、実施例5の端末装置により実行される方法に対応する通信方法を提供する。該方法は、ネットワーク装置により実行されてもよく、該ネットワーク装置は、例えば
図1のネットワーク装置101であってもよい。
【0130】
図11は、本発明の実施例6の通信方法の1つの概略図である。
図11に示すように、該方法は以下のステップを含む。
【0131】
ステップ1101:無線リンク障害(Radio Link Failure)が発生した場合、端末装置に対応するリソース割り当て方式に応じて、ネットワーク装置は、該端末装置から無線リンク障害が発生した宛先識別子を受信し、或いは、該端末装置から無線リンク障害が発生した宛先識別子以外の残りの宛先識別子を受信する。
【0132】
ステップ1101において、リソース割り当て方式がネットワーク装置によりリソースを割り当てること(例えばmode-1リソース割り当て方式)である場合、ネットワーク装置は、端末装置から無線リンク障害が発生した宛先識別子以外の残りの宛先識別子を受信する。
【0133】
ステップ1101において、リソース割り当て方式が端末装置によりリソースを割り当てること(例えばmode-2リソース割り当て方式)である場合、ネットワーク装置は、端末装置から無線リンク障害が発生した宛先識別子を受信する。
【0134】
少なくとも1つの態様では、ネットワーク装置により端末装置のリソース割り当て方式を決定し、該リソース割り当て方式を構成するための構成情報を端末装置に送信してもよい。例えば、端末装置1021が1つのリソース割り当て方式を使用する場合、構成情報は、該端末装置1021の全ての宛先識別子が同一のリソース割り当て方式、即ち、端末装置がリソースを割り当て、或いはネットワーク装置がリソースを割り当てることに対応するように構成してもよい。端末装置1021が2つのリソース割り当て方式を使用する場合、ネットワーク装置101は、一部の宛先識別子のリソース割り当て方式をネットワーク装置によりリソースを割り当てることに設定し、他の宛先識別子のリソース割り当て方式を端末装置によりリソースを割り当てることに設定してもよい。
【0135】
少なくとも1つの態様では、端末装置により該端末装置のリソース割り当て方式を決定してもよく、ネットワーク装置は、端末装置により送信された該リソース割り当て方式を通知するための情報を受信してもよい。例えば、該リソース割り当て方式を通知するための情報は、サイドリンクユーザ装置情報メッセージを介してネットワーク装置に送信されてもよい。
【0136】
また、端末装置1021は、リソース割り当て方式を決定した場合、リソース割り当て方式に応じて、第1の方式又は第2の方式を用いて無線リンク障害をネットワーク装置に報告することを決定してもよい。例えば、ネットワーク装置によりリソースが割り当てられた宛先識別子について、方式2を使用してこれらの宛先識別子の無線リンク障害を報告し、端末装置によりリソースが割り当てられた宛先識別子について、方式1を使用してこれらの宛先識別子の無線リンク障害を報告する。
【0137】
本発明の実施例6によれば、リソース割り当て方式に応じて、第1の方式又は第2の方式を使用して無線リンク障害をネットワーク装置に報告することを決定することができるため、適切な方式を使用して報告を行うことができ、サイドリンクユーザ装置情報メッセージのオーバーヘッドを低減させ、サイドリンクバッファ状態報告の複雑化を回避することができる。
【0138】
<実施例7>
本発明の実施例7は、通信方法を提供し、該方法は端末装置により実行されてもよく、該端末装置は、例えば
図1の端末装置1021であってもよい。
【0139】
本発明の実施例7の通信方法は、サイドリンクユーザ装置情報メッセージのシグナリングのオーバーヘッドを低減させる方法に関する。
【0140】
本発明の実施例7では、端末装置は、構成情報又は自律的な決定に従って宛先識別子を第1のインデックスに対応付け、後続のサイドリンクユーザ装置情報メッセージにおいて対応する宛先識別子の代わりに第1のインデックスを送信してもよい。これによって、サイドリンクユーザ装置情報メッセージのシグナリングのオーバーヘッドを低減させることができる。
【0141】
図12は、本発明の実施例7の車両通信(V2X)サービスの通信方法の1つの概略図である。
図12に示すように、該方法は以下のステップを含む。
【0142】
ステップ1201:端末装置は、ネットワーク装置により送信された無線リソース制御(RRC)メッセージを受信する。該無線リソース制御(RRC)メッセージは、端末装置により送信されたサイドリンクユーザ装置情報(Sidelink UE Information)メッセージにおける宛先識別子のために第1のインデックスを構成するために使用される。
【0143】
ステップ1202:端末装置は、該宛先識別子に対応する第1のインデックスを含むサイドリンクユーザ装置情報(Sidelink UE Information)メッセージを送信する。
【0144】
図12の方法では、端末装置は、ネットワーク装置の構成情報(即ち、無線リソース制御メッセージ)に基づいて、宛先識別子と第1のインデックスとの対応関係を決定する。
【0145】
図13は、本発明の実施例7の車両通信(V2X)サービスの通信方法のもう1つの概略図である。
図13に示すように、該方法は以下のステップを含む。
【0146】
ステップ1301:端末装置は、宛先識別子と第1のインデックスとの対応関係を決定する。
【0147】
ステップ1302:端末装置は、該宛先識別子に対応する第1のインデックスを含むサイドリンクユーザ装置情報(Sidelink UE Information)メッセージをネットワーク装置に送信する。
【0148】
図13の方法では、端末装置は、宛先識別子と第1のインデックスとの対応関係を自律的に決定する。
【0149】
図13に示すように、該方法は以下のステップをさらに含む。
【0150】
ステップ1303:端末装置は、宛先識別子と第1のインデックスとの対応関係を通知するメッセージをネットワーク装置に送信する。
【0151】
ステップ1303によれば、端末装置は、宛先識別子と第1のインデックスとの対応関係を決定した場合、該対応関係をネットワーク装置に通知してもよい。これによって、ネットワーク装置は、該対応関係を把握することができる。
【0152】
本発明の実施例7では、サイドリンクバッファ状態報告(SL BSR)における各宛先識別子に対応する宛先インデックス(destination index)は、第1のインデックスと同一であってもよいし、異なってもよい。
【0153】
本発明の実施例7によれば、端末装置は、構成情報又は自律的な決定に従って宛先識別子を第1のインデックスに対応付け、後続のサイドリンクユーザ装置情報メッセージにおいて対応する宛先識別子の代わりに第1のインデックスを送信してもよい。これによって、サイドリンクユーザ装置情報メッセージのシグナリングのオーバーヘッドを低減させることができる。
【0154】
<実施例8>
本発明の実施例8は、実施例7の端末装置により実行される方法に対応する通信方法を提供する。該方法は、ネットワーク装置により実行されてもよく、該ネットワーク装置は、例えば
図1のネットワーク装置101であってもよい。
【0155】
図14は、本発明の実施例8の通信方法の1つの概略図である。
図14に示すように、該方法は以下のステップを含む。
【0156】
ステップ1401:ネットワーク装置は、端末装置により送信されたサイドリンクユーザ装置情報(Sidelink UE Information)メッセージを受信する。
【0157】
ステップ1402:ネットワーク装置は、端末装置にサイドリンクに関連する構成メッセージを送信する。該構成メッセージには、サイドリンクユーザ装置情報メッセージにおける宛先識別子と第1のインデックスとの対応関係が含まれる。
【0158】
ステップ1401において、ネットワーク装置は、端末装置により送信されたサイドリンクユーザ装置情報メッセージを受信し、該サイドリンクユーザ装置情報メッセージには、宛先識別子が含まれる。
【0159】
ステップ1402において、ネットワーク装置は、受信されたサイドリンクユーザ装置情報メッセージにおける宛先識別子について、該宛先識別子と第1のインデックスとの対応関係を設定し、該対応関係に基づいて構成メッセージを生成し、該構成メッセージを端末装置に送信してもよい。これによって、該端末装置は、該構成メッセージに基づいて、宛先識別子と第1のインデックスとの対応関係を決定することができる。
【0160】
また、端末装置は、宛先識別子と第1のインデックスとの対応関係を決定した後、サイドリンクユーザ装置情報メッセージを送信する際に、サイドリンクユーザ装置情報メッセージに宛先識別子に対応する第1のインデックスを含めてもよい。例えば、
図14に示すように、該方法は以下のステップをさらに含んでもよい。
【0161】
ステップ1403:ネットワーク装置は、端末装置から宛先識別子に対応する第1のインデックスを含むサイドリンクユーザ装置情報(Sidelink UE Information)メッセージを受信する。
【0162】
図14に示す方法では、端末装置は、ネットワーク装置により送信された構成情報に基づいて、宛先識別子と第1のインデックスとの対応関係を決定する。本発明はこれに限定されず、端末装置が宛先識別子と第1のインデックスとの対応関係を自律的に決定してもよい。
【0163】
図15は、本発明の実施例8の通信方法のもう1つの概略図である。
図15に示すように、該方法は以下のステップを含む。
【0164】
ステップ1501:ネットワーク装置は、端末装置から送信されたサイドリンクユーザ装置情報(Sidelink UE Information)メッセージを受信する。該サイドリンクユーザ装置情報メッセージには、宛先識別子と第1のインデックスとの対応関係が含まれる。
【0165】
ステップ1502:ネットワーク装置は、端末装置から宛先識別子に対応する第1のインデックスを含むサイドリンクユーザ装置情報メッセージを受信する。
【0166】
図15に示す方法では、端末装置は、宛先識別子と第1のインデックスとの対応関係を自律的に決定し、サイドリンクユーザ装置情報メッセージを介して該対応関係をネットワーク装置に通知する。
【0167】
ステップ1502において、端末装置により送信されるサイドリンクユーザ装置情報メッセージには、宛先識別子が含まれず、宛先識別子に対応する第1のインデックスが含まれてもよい。これによって、サイドリンクユーザ装置情報メッセージのシグナリングのオーバーヘッドを低減させることができる。
【0168】
本発明の実施例8では、サイドリンクバッファ状態報告(SL BSR)における各宛先識別子に対応する宛先インデックス(destination index)は、第1のインデックスと同一であってもよいし、異なってもよい。
【0169】
本発明の実施例8によれば、ネットワーク装置は、宛先識別子と第1のインデックスとの対応関係を構成し、或いは通知され、後続のサイドリンクユーザ装置情報メッセージに対応する宛先識別子の代わりに該第1のインデックスを含めてもよい。これによって、サイドリンクユーザ装置情報メッセージのシグナリングのオーバーヘッドを低減させることができる。
【0170】
<実施例9>
本発明の実施例9は、通信方法を提供し、該方法は端末装置により実行されてもよく、該端末装置は、例えば
図1の端末装置1021であってもよい。
【0171】
本発明の実施例9の通信方法は、サイドリンクユーザ装置情報メッセージのシグナリングのオーバーヘッドを低減させる方法に関する。
【0172】
図16は、本発明の実施例9の車両通信(V2X)サービスの通信方法の1つの概略図である。
図16に示すように、該方法は以下のステップを含む。
【0173】
ステップ1601:ネットワーク装置にサイドリンクユーザ装置情報(Sidelink UE Information)メッセージを送信する。サイドリンクユーザ装置情報(Sidelink UE Information)メッセージにおける宛先識別子に対応するキャストタイプ(CastType)及び/又はサービス品質(QoS)が変化していない場合、該サイドリンクユーザ装置情報メッセージには、該宛先識別子に対応するキャストタイプを示すためのフィールド及び/又は該宛先識別子に対応するサービス品質を示すためのフィールドが出現しない。
【0174】
ここで、該宛先識別子に対応するキャストタイプを示すためのフィールドは、例えばsl-CastTypeとして表されてもよい。
【0175】
本発明の実施例9によれば、サイドリンクユーザ装置情報メッセージのシグナリングのオーバーヘッドを低減させることができる。
【0176】
<実施例10>
本発明の実施例10は、実施例9の端末装置により実行される方法に対応する通信方法を提供する。該方法は、ネットワーク装置により実行されてもよく、該ネットワーク装置は、例えば
図1のネットワーク装置101であってもよい。
【0177】
図17は、本発明の実施例10の通信方法の1つの概略図である。
図17に示すように、該方法は以下のステップを含む。
【0178】
ステップ1701:端末装置からサイドリンクユーザ装置情報(Sidelink UE Information)メッセージを受信する。ここで、該サイドリンクユーザ装置情報(Sidelink UE Information)メッセージにおける宛先識別子に対応するキャストタイプ(CastType)及び/又はサービス品質(QoS)が変化していない場合、該サイドリンクユーザ装置情報メッセージには、該宛先識別子に対応する該キャストタイプを示すためのフィールド及び/又は該宛先識別子に対応するサービス品質を示すためのフィールドが出現しない。
【0179】
ここで、該宛先識別子に対応するキャストタイプを示すためのフィールドは、例えばsl-CastTypeとして表されてもよい。
【0180】
本発明の実施例10によれば、サイドリンクユーザ装置情報メッセージのシグナリングのオーバーヘッドを低減させることができる。
【0181】
<実施例12>
本発明の実施例12は、端末装置に適用される通信装置を提供し、実施例1、3、5、7、9の方法にそれぞれ対応する。該通信装置の問題解決の原理は、実施例1、3、5、7、9の方法と同様であるため、その具体的な実施は、実施例1、3、5、7、9の方法の実施を参照してもよく、同様な内容についてその説明を省略する。
【0182】
図18は、本発明の実施例12の通信装置の1つの概略図である。
図18に示すように、通信装置180は、第1の通信部181を含む。第1の通信部181は
図2に示す方法を実施することができる。
図18の具体的な説明は、
図2の各ステップの説明を参照してもよい。
【0183】
図19は、本発明の実施例12の通信装置のもう1つの概略図である。
図19に示すように、通信装置190は、第3の通信部191を含む。第3の通信部191は
図8に示す方法を実施することができる。
図19の具体的な説明は、
図8の各ステップの説明を参照してもよい。
【0184】
図20は、本発明の実施例12の通信装置のもう1つの概略図である。
図20に示すように、通信装置200は、第5の通信部201を含む。第5の通信部201は
図10に示す方法を実施することができる。
図20の具体的な説明は、
図10の各ステップの説明を参照してもよい。
【0185】
図21は、本発明の実施例12の通信装置のもう1つの概略図である。
図21に示すように、通信装置210は、第7の通信部211を含む。第7の通信部211は
図12に示す方法を実施することができる。
図21の具体的な説明は、
図12の各ステップの説明を参照してもよい。
【0186】
図22は、本発明の実施例12の通信装置のもう1つの概略図である。
図22に示すように、通信装置220は、第8の通信部221を含む。第8の通信部221は
図13に示す方法を実施することができる。
図22の具体的な説明は、
図13の各ステップの説明を参照してもよい。
【0187】
図23は、本発明の実施例12の通信装置のもう1つの概略図である。
図23に示すように、通信装置230は、第11の通信部231を含む。第11の通信部231は
図16に示す方法を実施することができる。
図23の具体的な説明は、
図16の各ステップの説明を参照してもよい。
【0188】
<実施例13>
本発明の実施例13は、ネットワーク装置に適用される通信装置を提供し、実施例2、4、6、8、10の方法にそれぞれ対応する。該通信装置の問題解決の原理は、実施例2、4、6、8、10の方法と同様であるため、その具体的な実施は、実施例2、4、6、8、10の方法の実施を参照してもよく、同様な内容についてその説明を省略する。
【0189】
図24は、本発明の実施例13の通信装置の1つの概略図である。
図24に示すように、通信装置240は、第2の通信部241を含む。第2の通信部241は
図5に示す方法を実施することができる。
図24の具体的な説明は、
図5の各ステップの説明を参照してもよい。
【0190】
図25は、本発明の実施例13の通信装置のもう1つの概略図である。
図24に示すように、通信装置250は、第4の通信部251を含む。第4の通信部251は
図9に示す方法を実施することができる。
図25の具体的な説明は、
図9の各ステップの説明を参照してもよい。
【0191】
図26は、本発明の実施例13の通信装置のもう1つの概略図である。
図26に示すように、通信装置260は、第6の通信部261を含む。第6の通信部261は
図11に示す方法を実施することができる。
図26の具体的な説明は、
図11の各ステップの説明を参照してもよい。
【0192】
図27は、本発明の実施例13の通信装置のもう1つの概略図である。
図27に示すように、通信装置270は、第9の通信部271を含む。第9の通信部271は
図14に示す方法を実施することができる。
図27の具体的な説明は、
図14の各ステップの説明を参照してもよい。
【0193】
図28は、本発明の実施例13の通信装置のもう1つの概略図である。
図28に示すように、通信装置280は、第10の通信部281を含む。第10の通信部281は
図15に示す方法を実施することができる。
図28の具体的な説明は、
図15の各ステップの説明を参照してもよい。
【0194】
図29は、本発明の実施例13の通信装置のもう1つの概略図である。
図28に示すように、通信装置290は、第12の通信部291を含む。第12の通信部291は
図17に示す方法を実施することができる。
図29の具体的な説明は、
図17の各ステップの説明を参照してもよい。
【0195】
<実施例14>
本発明の実施例14は、端末装置を提供する。
【0196】
図30は、本発明の実施例14の端末装置の構成の概略図である。
図30に示すように、端末装置3000は、中央処理装置(CPU、プロセッサ)3001及びメモリ3002を含んでもよく、メモリ3002は中央処理装置3001に接続される。メモリ3002は、様々なデータを記憶することができ、さらに、データ処理プログラムも記憶する。該プログラムは、中央処理装置3001の制御により実行され、受信された信号に基づいて端末装置に指示する。
【0197】
1つの態様では、実施例12の装置の機能は、端末装置3000の中央処理装置3001に統合されてもよい。ここで、中央処理装置3001は、実施例1、3、5、7、9の方法を実現するように構成されてもよい。
【0198】
例えば、中央処理装置3001は、端末装置3000が実施例1、3、5、7、9の方法を実行するように制御するように構成されてもよい。
【0199】
また、中央処理装置3001の他の構成方法は、実施例1、3、5、7、9の方法を参照してもよく、ここでその説明を省略する。
【0200】
もう1つの態様では、実施例12の装置は、中央処理装置3001とそれぞれ配置されてもよく、例えば実施例12の装置は、中央処理装置3001に接続されたチップであり、
図30に示しように、中央処理装置3001の制御により実施例12の装置の機能を実現してもよい。また、端末装置3000は、入力部3006、通信モジュール3003、電源3004、ディスプレイ3005をさらに含んでもよい。
【0201】
<実施例15>
本発明の実施例15は、ネットワーク装置を提供する。
【0202】
図31は、本発明の実施例15のネットワーク装置の構成の概略図である。
図31に示すように、ネットワーク装置3100は、中央処理装置(CPU、プロセッサ)3101及びメモリ3102を含んでもよく、メモリ3102は中央処理装置3101に接続される。メモリ3102は、各種のデータを記憶してもよいし、情報処理のプログラムをさらに記憶し、中央処理装置3101の制御で該プログラムを実行する。
【0203】
1つの態様では、実施例13の装置の機能は、中央処理装置3101に統合されてもよい。ここで、中央処理装置3101により実施例2、4、6、8、10の方法を実現するように構成されてもよい。
【0204】
例えば、中央処理装置3101は、ネットワーク装置3100が実施例2、4、6、8、10の方法を実行するように制御するように構成されてもよい。
【0205】
また、中央処理装置3101の他の構成方法は、実施例2、4、6、8、10の方法を参照してもよく、ここでその説明を省略する。
【0206】
もう1つの態様では、実施例13の装置は中央処理装置3101とそれぞれ配置されてもよく、例えば実施例13の装置は中央処理装置3101に接続されたチップであり、
図31に示すように、中央処理装置3101の制御により実施例13の装置の機能を実現してもよい。
【0207】
また、
図31に示すように、ネットワーク装置3100は、送受信機3103及びアンテナ3104などをさらに含んでもよい。上記部材の機能は従来技術と類似し、ここでその説明を省略する。なお、ネットワーク装置3100は
図31に示す全てのユニットを含む必要がない。また、ネットワーク装置3100は、
図31に示されていないユニットをさらに含んでもよく、従来技術を参照してもよい。
【0208】
<実施例16>
本発明の実施例16は、実施例12の装置と実施例13の装置とを含む通信システムを提供する。実施例12及び実施例13の内容は、ここで援用され、その説明を省略する。
【0209】
本発明の実施例は、コンピュータ読み取り可能なプログラムが記憶されている記憶媒体であって、該プログラムを実行する際に、車両通信(V2X)サービスの通信装置又は端末装置又はネットワーク装置において対応する実施例に記載の車両通信(V2X)サービスの通信方法を実行させる、記憶媒体をさらに提供する。
【0210】
本発明の実施例では、コンピュータ読み取り可能なプログラムであって、車両通信(V2X)サービスの通信装置又は端末装置又はネットワーク装置において該プログラムを実行する際に、車両通信(V2X)サービスの通信装置又は端末装置又はネットワーク装置に対応する実施例に記載の車両通信(V2X)サービスの通信方法を実行させる、プログラムをさらに提供する。
【0211】
本発明の以上の装置及び方法は、ハードウェアにより実現されてもよく、ハードウェアとソフトウェアを結合して実現されてもよい。本発明はコンピュータが読み取り可能なプログラムに関し、該プログラムはロジック部により実行される際に、該ロジック部に上述した装置又は構成要件を実現させる、或いは該ロジック部に上述した各種の方法又はステップを実現させることができる。本発明は上記のプログラムを記憶するための記憶媒体、例えばハードディスク、磁気ディスク、光ディスク、DVD、フラッシュメモリ等に関する。
【0212】
本発明の実施例を参照しながら説明した各装置における各処理方法は、ハードウェア、プロセッサにより実行されるソフトウェアモジュール、又は両者の組み合わせで実施されてもよい。例えば、図面に示す機能的ブロック図における1つ若しくは複数、又は機能的ブロック図の1つ若しくは複数の組み合わせは、コンピュータプログラムフローの各ソフトウェアモジュールに対応してもよいし、各ハードウェアモジュールに対応してもよい。これらのソフトウェアモジュールは、図面に示す各ステップにそれぞれ対応してもよい。これらのハードウェアモジュールは、例えばフィールド・プログラマブル・ゲートアレイ(FPGA)を用いてこれらのソフトウェアモジュールをハードウェア化して実現されてもよい。
【0213】
ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、モバイルハードディスク、CD-ROM又は当業者にとって既知の任意の他の形の記憶媒体に位置してもよい。プロセッサが記憶媒体から情報を読み取ったり、記憶媒体に情報を書き込むように該記憶媒体をプロセッサに接続してもよいし、記憶媒体がプロセッサの構成部であってもよい。プロセッサ及び記憶媒体はASICに位置してもよい。該ソフトウェアモジュールは移動端末のメモリに記憶されてもよいし、移動端末に挿入されたメモリカードに記憶されてもよい。例えば、機器(例えば移動端末)が比較的に大きい容量のMEGA-SIMカード又は大容量のフラッシュメモリ装置を用いる場合、該ソフトウェアモジュールは該MEGA-SIMカード又は大容量のフラッシュメモリ装置に記憶されてもよい。
【0214】
図面に記載されている機能的ブロック図における一つ以上の機能ブロック及び/又は機能ブロックの一つ以上の組合せは、本願に記載されている機能を実行するための汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲートアレイ(FPGA)又は他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタ論理装置、ディスクリートハードウェアコンポーネント、又はそれらの任意の適切な組み合わせで実現されてもよい。図面に記載されている機能的ブロック図における一つ以上の機能ブロック及び/又は機能ブロックの一つ以上の組合せは、例えば、コンピューティング機器の組み合わせ、例えばDSPとマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサの組み合わせ、DSP通信と組み合わせた1つ又は複数のマイクロプロセッサ又は他の任意の構成で実現されてもよい。
【0215】
以上、具体的な実施形態を参照しながら本発明を説明しているが、上記の説明は、例示的なものに過ぎず、本発明の保護の範囲を限定するものではない。本発明の趣旨及び原理を離脱しない限り、本発明に対して各種の変形及び変更を行ってもよく、これらの変形及び変更も本発明の範囲内のものである。
【0216】
また、上述の実施例を含む実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
端末装置に適用される車両通信(V2X)サービスの通信装置であって、第1の通信部を含み、
前記第1の通信部は、
サイドリンクに無線リンク障害(Radio Link Failure)が発生したことを検出し、
サイドリンクユーザ装置情報(Sidelink UE Information)メッセージを介してネットワーク装置に、前記端末装置の全てのサイドリンクに無線リンク障害が発生したことを通知する、装置。
(付記2)
前記端末装置の全てのサイドリンクに無線リンクに障害が発生した場合、前記サイドリンクユーザ装置情報メッセージのサイドリンク送信リソース要求リスト(sl-TxResourceReqList)フィールドは、前記サイドリンクユーザ装置情報メッセージに出現しない、付記1に記載の装置。
(付記3)
前記端末装置の全てのサイドリンクに無線リンクに障害が発生した場合、前記サイドリンクユーザ装置情報メッセージのサイドリンク送信リソース要求リスト(sl-TxResourceReqList)フィールドの内容は、空である、付記1に記載の装置。
(付記4)
前記サイドリンクユーザ装置情報メッセージのサイドリンク送信リソース要求リスト(sl-TxResourceReqList)フィールドの内容が空であることは、前記サイドリンクユーザ装置情報メッセージのサイドリンク送信リソース要求リスト(sl-TxResourceReqList)における要素の数が0であることを意味する、付記3に記載の装置。
(付記5)
前記端末装置の全てのサイドリンクに無線リンクに障害が発生した場合、前記サイドリンクユーザ装置情報メッセージのサイドリンク送信リソース要求リスト(sl-TxResourceReqList)フィールドにおける要素の内容は、空である、付記1に記載の装置。
(付記6)
前記要素の内容が空であることは、前記要素の内容にサイドリンク宛先識別子(sl-DestinationIdentity)又はサイドリンクキャストタイプ(sl-CastType)又はサービス品質(QoS)情報が含まれないことを意味する、付記5に記載の装置。
(付記7)
前記サイドリンクユーザ装置情報メッセージには、前記端末装置の全てのサイドリンクに無線リンク障害が発生したことを示すための指示情報が含まれる、付記1に記載の装置。
(付記8)
ネットワーク装置に適用される車両通信(V2X)サービスの通信装置であって、第2の通信部を含み、
前記第2の通信部は、サイドリンクユーザ装置情報(Sidelink UE Information)メッセージを介して端末装置により通知された、前記端末装置の全てのサイドリンクに無線リンク障害が発生したことを受信する、装置。
(付記9)
前記端末装置の全てのサイドリンクに無線リンクに障害が発生した場合、前記サイドリンクユーザ装置情報メッセージのサイドリンク送信リソース要求リスト(sl-TxResourceReqList)フィールドは、前記サイドリンクユーザ装置情報メッセージに出現しない、付記8に記載の装置。
(付記10)
前記端末装置の全てのサイドリンクに無線リンクに障害が発生した場合、前記サイドリンクユーザ装置情報メッセージのサイドリンク送信リソース要求リスト(sl-TxResourceReqList)フィールドの内容は、空である、付記8に記載の装置。
(付記11)
前記サイドリンクユーザ装置情報メッセージのサイドリンク送信リソース要求リスト(sl-TxResourceReqList)フィールドの内容が空であることは、前記サイドリンクユーザ装置情報メッセージのサイドリンク送信リソース要求リスト(sl-TxResourceReqList)における要素の数が0であることを意味する、付記10に記載の装置。
(付記12)
前記端末装置の全てのサイドリンクに無線リンクに障害が発生した場合、前記サイドリンクユーザ装置情報メッセージのサイドリンク送信リソース要求リスト(sl-TxResourceReqList)フィールドにおける要素の内容は、空である、付記8に記載の装置。
(付記13)
前記要素の内容が空であることは、前記要素の内容にサイドリンク宛先識別子(sl-DestinationIdentity)又はサイドリンクキャストタイプ(sl-CastType)又はサービス品質(QoS)情報が含まれないことを意味する、付記12に記載の装置。
(付記14)
前記サイドリンクユーザ装置情報メッセージには、前記端末装置の全てのサイドリンクに無線リンク障害が発生したことを示すための指示情報が含まれる、付記8に記載の装置。
(付記15)
端末装置に適用される車両通信(V2X)サービスの通信装置であって、第3の通信部を含み、
前記第3の通信部は、
ネットワーク装置にサイドリンクユーザ装置情報(Sidelink UE Information)メッセージを送信し、
宛先識別子とサイドリンクバッファ状態報告における宛先インデックスとのマッピング関係を決定する、装置。
(付記16)
宛先識別子とサイドリンクバッファ状態報告における宛先インデックスとのマッピング関係を決定することは、
直前のサイドリンクユーザ装置情報メッセージにおける宛先識別子の順序に従って、無線リンク障害(Radio Link Failure)が発生した宛先識別子を除外した後の残りの宛先識別子を、サイドリンクバッファ状態報告における宛先インデックスに順次にマッピングすること、又は、
前記宛先インデックスを大きい順又は小さい順にサイドリンクバッファ状態報告における宛先識別子にマッピングすること、又は、
宛先インデックスと宛先識別子における所定のビットと同一である場合、宛先インデックスと前記宛先識別子における所定のビットに基づいて、宛先識別子を宛先インデックスにマッピングすること、又は、
最後の宛先識別子を無線リンク障害(Radio Link Failure)が発生した宛先識別子の位置に充填してから、宛先識別子を宛先インデックスに順次にマッピングすることを含む、付記15に記載の装置。
(付記17)
宛先識別子とサイドリンクバッファ状態報告における宛先インデックスとのマッピング関係を決定することは、
前記端末装置が、ネットワーク装置から受信された、宛先識別子とサイドリンクバッファ状態報告における宛先インデックスとのマッピング関係を構成するためのメッセージに基づいて、前記対応関係を決定することを含む、付記15に記載の装置。
(付記18)
前記第3の通信部は、ネットワーク装置に、宛先識別子とサイドリンクバッファ状態報告における宛先インデックスとのマッピング関係を報告するためのメッセージを送信する、付記15に記載の装置。
(付記19)
ネットワーク装置に適用される車両通信(V2X)サービスの通信装置であって、第4の通信部を含み、
前記第4の通信部は、
サイドリンクユーザ装置情報(Sidelink UE Information)メッセージを受信し、
宛先識別子とサイドリンクバッファ状態報告における宛先インデックスとのマッピング関係を決定する、装置。
(付記20)
宛先識別子とサイドリンクバッファ状態報告における宛先インデックスとのマッピング関係を決定することは、
直前のサイドリンクユーザ装置情報メッセージにおける宛先識別子の順序に従って、無線リンク障害(Radio Link Failure)が発生した宛先識別子を除外した後の残りの宛先識別子を、サイドリンクバッファ状態報告における宛先インデックスに順次にマッピングすること、又は、
前記宛先インデックスを大きい順又は小さい順にサイドリンクバッファ状態報告における宛先識別子にマッピングすること、又は、
宛先インデックスと宛先識別子における所定のビットと同一である場合、宛先インデックスと前記宛先識別子における所定のビットに基づいて、宛先識別子を宛先インデックスにマッピングすること、又は、
最後の宛先識別子を無線リンク障害(Radio Link Failure)が発生した宛先識別子の位置に充填してから、宛先識別子を宛先インデックスに順次にマッピングすることを含む、付記19に記載の装置。
(付記21)
前記第4の通信部は、端末装置に、宛先識別子とサイドリンクバッファ状態報告における宛先インデックスとのマッピング関係を構成するためのメッセージを送信する、付記19に記載の装置。
(付記22)
宛先識別子とサイドリンクバッファ状態報告における宛先インデックスとのマッピング関係を決定することは、
前記ネットワークが、端末装置から受信された、宛先識別子とサイドリンクバッファ状態報告における宛先インデックスとのマッピング関係を報告するためのメッセージに基づいて、前記対応関係を決定することを含む、付記19に記載の装置。
(付記23)
端末装置に適用される車両通信(V2X)サービスの通信装置であって、第5の通信部を含み、
前記第5の通信部は、無線リンク障害(Radio Link Failure)が発生した場合、リソース割り当て方式に応じて、無線リンク障害が発生した宛先識別子をネットワーク装置に送信し、或いは、無線リンク障害が発生した宛先識別子以外の残りの宛先識別子を前記ネットワーク装置に送信する、装置。
(付記24)
前記リソース割り当て方式がネットワーク装置によりリソースを割り当てることである場合、前記第5の通信部は、無線リンク障害が発生した宛先識別子以外の残りの宛先識別子を前記ネットワーク装置に送信する、付記23に記載の装置。
(付記25)
前記リソース割り当て方式が前記端末装置によりリソースを割り当てることである場合、前記第5の通信部は、無線リンク障害が発生した前記宛先識別子を前記ネットワーク装置に送信する、付記23に記載の装置。
(付記26)
前記第5の通信部は、前記ネットワーク装置により送信された構成情報に基づいて、リソース割り当て方式を設定する、付記23乃至25の何れかに記載の装置。
(付記27)
前記第5の通信部は、前記宛先識別子に対応するリソース割り当て方式を決定する、付記23乃至25の何れかに記載の装置。
(付記28)
前記第5の通信部は、前記宛先識別子に対応するリソース割り当て方式を前記ネットワーク装置に報告する、付記27に記載の装置。
(付記29)
ネットワーク装置に適用される車両通信(V2X)サービスの通信装置であって、第6の通信部を含み、
前記第6の通信部は、無線リンク障害(Radio Link Failure)が発生した場合、端末装置に対応するリソース割り当て方式に応じて、前記端末装置から無線リンク障害が発生した宛先識別子を受信し、或いは、前記端末装置から無線リンク障害が発生した宛先識別子以外の残りの宛先識別子を受信する、装置。
(付記30)
前記リソース割り当て方式がネットワーク装置によりリソースを割り当てることである場合、前記第6の通信部は、前記端末装置から無線リンク障害が発生した宛先識別子以外の残りの宛先識別子を受信する、付記29に記載の装置。
(付記31)
前記リソース割り当て方式が前記端末装置によりリソースを割り当てることである場合、前記第6の通信部は、前記端末装置から無線リンク障害が発生した前記宛先識別子を受信する、付記29に記載の装置。
(付記32)
前記第6の通信部は、前記端末装置に、リソース割り当て方式を構成するための構成情報を送信する、付記29乃至31の何れかに記載の装置。
(付記33)
前記第6の通信部は、前記端末装置から前記宛先識別子に対応するリソース割り当て方式を報告するための情報を受信する、付記29乃至31の何れかに記載の装置。
(付記34)
端末装置に適用される車両通信(V2X)サービスの通信装置であって、第7の通信部を含み、
前記第7の通信部は、
ネットワーク装置により送信された無線リソース制御(RRC)メッセージを受信し、前記無線リソース制御メッセージは、前記端末装置により送信されたサイドリンクユーザ装置情報(Sidelink UE Information)メッセージにおける宛先識別子のために第1のインデックスを構成するために使用され、
前記宛先識別子に対応する第1のインデックスを含むサイドリンクユーザ装置情報(Sidelink UE Information)メッセージを送信する、装置。
(付記35)
端末装置に適用される車両通信(V2X)サービスの通信装置であって、第8の通信部を含み、
前記第8の通信部は、
宛先識別子と第1のインデックスとの対応関係を決定し、
前記宛先識別子に対応する第1のインデックスを含むサイドリンクユーザ装置情報(Sidelink UE Information)メッセージをネットワーク装置に送信する、装置。
(付記36)
前記第7の通信部又は前記第8の通信部は、前記対応関係を通知するメッセージをネットワーク装置に送信する、付記35に記載の装置。
(付記37)
サイドリンクバッファ状態報告(SL BSR)における各宛先識別子に対応する宛先インデックスは、前記第1のインデックスと同一であり、或いは異なる、付記34乃至36の何れかに記載の装置。
(付記38)
ネットワーク装置に適用される車両通信(V2X)サービスの通信装置であって、第9の通信部を含み、
前記第9の通信部は、
端末装置により送信されたサイドリンクユーザ装置情報(Sidelink UE Information)メッセージを受信し、
前記端末装置にサイドリンクに関連する構成メッセージを送信し、前記構成メッセージには、前記サイドリンクユーザ装置情報メッセージにおける宛先識別子と第1のインデックスとの対応関係が含まれる、装置。
(付記39)
前記第9の通信部は、前記端末装置から前記宛先識別子に対応する前記第1のインデックスを含むサイドリンクユーザ装置情報(Sidelink UE Information)メッセージを受信する、付記38に記載の装置。
(付記40)
ネットワーク装置に適用される車両通信(V2X)サービスの通信装置であって、第10の通信部を含み、
前記第10の通信部は、
端末装置から送信されたサイドリンクユーザ装置情報(Sidelink UE Information)メッセージを受信し、前記サイドリンクユーザ装置情報メッセージには、宛先識別子と第1のインデックスとの対応関係が含まれ、
前記端末装置から前記宛先識別子に対応する前記第1のインデックスを含むサイドリンクユーザ装置情報メッセージを受信する、装置。
(付記41)
サイドリンクバッファ状態報告(SL BSR)における各宛先識別子に対応する宛先インデックスは、前記第1のインデックスと同一であり、或いは異なる、付記38乃至40の何れかに記載の装置。
(付記42)
端末装置に適用される車両通信(V2X)サービスの通信装置であって、第11の通信部を含み、
前記第11の通信部は、ネットワーク装置にサイドリンクユーザ装置情報(Sidelink UE Information)メッセージを送信し、
前記サイドリンクユーザ装置情報(Sidelink UE Information)メッセージにおける宛先識別子に対応するキャストタイプ(CastType)及び/又はサービス品質(QoS)が変化していない場合、前記サイドリンクユーザ装置情報メッセージには、前記宛先識別子に対応する前記キャストタイプを示すためのフィールド及び/又は前記宛先識別子に対応するサービス品質を示すためのフィールドが出現しない、装置。
(付記43)
ネットワーク装置に適用される車両通信(V2X)サービスの通信装置であって、第12の通信部を含み、
前記第12の通信部は、端末装置からサイドリンクユーザ装置情報(Sidelink UE Information)メッセージを受信し、
前記サイドリンクユーザ装置情報(Sidelink UE Information)メッセージにおける宛先識別子に対応するキャストタイプ(CastType)及び/又はサービス品質(QoS)が変化していない場合、前記サイドリンクユーザ装置情報メッセージには、前記宛先識別子に対応する前記キャストタイプを示すためのフィールド及び/又は前記宛先識別子に対応するサービス品質を示すためのフィールドが出現しない、装置。