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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-28
(45)【発行日】2023-12-06
(54)【発明の名称】照明装置およびそのリニューアル方法
(51)【国際特許分類】
   F21S 2/00 20160101AFI20231129BHJP
   F21S 8/04 20060101ALI20231129BHJP
   F21V 19/00 20060101ALI20231129BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20231129BHJP
   F21Y 115/15 20160101ALN20231129BHJP
【FI】
F21S2/00 230
F21S8/04 110
F21V19/00 500
F21Y115:10
F21Y115:15
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2020016405
(22)【出願日】2020-02-03
(65)【公開番号】P2021125319
(43)【公開日】2021-08-30
【審査請求日】2022-08-19
(73)【特許権者】
【識別番号】000003757
【氏名又は名称】東芝ライテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100092565
【弁理士】
【氏名又は名称】樺澤 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100112449
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 哲也
(74)【代理人】
【識別番号】100062764
【弁理士】
【氏名又は名称】樺澤 襄
(72)【発明者】
【氏名】貴家 学
【審査官】山崎 晶
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-231010(JP,A)
【文献】特開2011-150816(JP,A)
【文献】特開2014-207249(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 2/00
F21S 8/04
F21V 19/00
F21Y 115/10
F21Y 115/15
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
天井側からの吊ボルトに取り付けられている既存器具本体に背面側が取り付けられるリニューアル用の反射板と;
前記反射板に固定されるシャーシと、光源として発光素子を有し、前記シャーシに着脱可能に取り付けられる光源ユニットと、前記シャーシまたは前記光源ユニットに設けられる電源ユニットと、を備えるリニューアル用の光源部と;
を備え
前記シャーシは、前記吊ボルトに取付可能とする吊ボルト用取付孔を有し、
前記反射板は、前記シャーシの前記吊ボルト用取付孔に連通する開口部を有する
ことを特徴とする照明装置
【請求項2】
天井側からの吊ボルトに取り付けられている既存器具本体と、この既存器具本体に取り付けられている既存反射板と、この既存反射板に対向して配置されている既存光源とを有する照明装置のリニューアル方法であって、
前記既存光源を取り外す工程と;
前記既存反射板を前記既存器具本体から取り外す工程と;
前記既存器具本体を前記吊ボルトから取り外す工程と;
前記吊ボルトに対して、リニューアル用の反射板に設けられた開口部を通じて、前記反射板に固定されているリニューアル用の光源部のシャーシに設けられた吊ボルト用取付孔を通して取り付けることで、前記吊ボルトに前記反射板を取り付ける工程と;
前記光源部の光源として発光素子を有する光源ユニットを前記シャーシに取り付ける工程と;
を備えることを特徴とする照明装置のリニューアル方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、既存の照明装置をリニューアルするための照明装置およびそのリニューアル方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、既設の照明装置に配置された蛍光灯などの既存光源を、LEDなどを用いた新たな光源ユニットに置き換えるための構成やリニューアル方法が提案されている。このリニューアル方法では、既存光源をソケット間から外し、取付金具を反射板に加工取付し、光源ユニットを取付金具に取り付けている。
【0003】
しかし、光源ユニットを反射板に取り付けるための取付金具の加工取付が必要となり、また、照明装置の種類によっては、既存光源を光源ユニットに置き換えようとしても、反射板の既存の取付構造などが障害となって、光源ユニットを取り付けることが困難となる場合もある。
【0004】
また、既存光源を光源ユニットに置き換えるだけでは、外観が損なわれることがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特許第6414775号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、省施工可能で、外観がよく、リニューアルできる照明装置およびそのリニューアル方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態の照明装置は、リニューアル用の反射板と光源部を備える。反射板は、天井側からの吊ボルトに取り付けられている既存器具本体に背面側が取り付けられる。光源部は、反射板に固定されるシャーシと、光源として発光素子を有し、シャーシに着脱可能に取り付けられる光源ユニットと、シャーシまたは光源ユニットに設けられる電源ユニットと、を備える。シャーシは、吊ボルトに取付可能とする吊ボルト用取付孔を有する。反射板は、シャーシの吊ボルト用取付孔に連通する開口部を有する。
【発明の効果】
【0008】
実施形態の照明装置によれば、省施工可能で、外観がよく、リニューアルできる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】一実施形態を示す照明装置の分解状態の斜視図である。
図2】同上照明装置の組立状態の斜視図である。
図3】同上照明装置の断面図である。
図4】同上照明装置の反射板および光源部の斜視図である。
図5】同上照明装置の他の使用例の斜視図である。
図6】同上照明装置の他の使用例の断面図である。
図7】既設の照明装置の分解状態の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、一実施形態を、図面を参照して説明する。
【0011】
まず、図7に既設の照明装置10を示す。
【0012】
照明装置10は、天井板に設けられた埋込孔に埋め込み設置される埋込形照明装置である。照明装置10は、長尺状に設けられ、長手方向の2箇所が天井側に設けられる2本の吊ボルト11に取り付けられている。吊ボルト11は、天井板よりも上方の天井構造物から下方に突出されている。
【0013】
照明装置10は、吊ボルト11に取り付けられる既存器具本体14、この既存器具本体14に取り付けられる既存反射板15、およびこの既存反射板15に対向して配置される既存光源16を備えている。さらに、照明装置10は、既存光源16を接続するソケット17、既存光源16に点灯電力を供給する既存電源ユニット18、およびこの既存電源ユニット18と外部電源とを接続する既存端子台19などを備えている。
【0014】
そして、既存器具本体14は、長尺状の本体部20、この本体部20の長手方向の両端に取り付けられたソケット取付部材21、および本体部20の長手方向の両端でソケット取付部材21よりも内側位置に取り付けられた固定部材22を備えている。
【0015】
本体部20は、下面側が開口された箱形で、長尺状に設けられている。本体部20は、吊ボルト11に挿通され、吊ボルト11に装着される座金23およびナット24(図3参照)によって吊ボルト11に取り付けられている。本体部20の内側には、既存電源ユニット18および既存端子台19などが取り付けられている。
【0016】
ソケット取付部材21は、本体部20の長手方向に対して交差する方向に長く、長手方向の両端が本体部20の短手方向の両側から突出されている。ソケット取付部材21の長手方向の両端にソケット17が取り付けられている。
【0017】
固定部材22は、本体部20の長手方向に対して交差する方向に長く、長手方向の両端が本体部20の短手方向の両側から突出されている。固定部材22は、本体部20に取り付けられる取付部25、この取付部25の両端から下方に突出される側部26、およびこれら側部26から外側に向けて突出される係合部27を有している。取付部25には、長手方向の両端側に取付孔28が設けられている。側部26は、天井板の埋込孔の内縁に対向配置される。係合部27は、天井板の下面側(天井面)に係合される。
【0018】
また、既存反射板15は、下面側が開口された箱形に設けられている。なお、既存反射板15の長手方向の両端の端板部分は図示を省略している。既存反射板15は、本体部20側に取り付けられる天板部29を有している。この天板部29の四隅付近には、天板部29を固定部材22に取り付けるための取付具30が挿通する挿通孔31が設けられている。天板部29の長手方向の両端には、ソケット17が挿通するソケット挿通孔32が設けられている。
【0019】
取付具30は、例えばプッシュスクリューや化粧ねじなどが用いられている。取付具30は、天板部29の挿通孔31を通じて固定部材22の取付孔28に取り付けられ、既存反射板15の天板部29を既存器具本体14に取り付ける。
【0020】
また、既存光源16は、例えば直管形蛍光ランプなどの直管形ランプで、既存反射板15の内側に突出されるソケット17間に接続され、既存反射板15の内面に対向して配置されている。
【0021】
次に、図1ないし図4にリニューアルする照明装置40を示す。
【0022】
照明装置40は、既設の照明装置10のうち吊ボルト11に取り付けられている既存器具本体14の本体部20および固定部材22などがそのまま使用され、既存反射板15、既存光源16およびソケット17などが取り外されて、リニューアル用の反射板41および光源部42に置き換えられる。そして、反射板41および光源部42などがリニューアル用キットとして構成されている。なお、取付具30についても既存品から新たなものに置き換えてもよい。
【0023】
反射板41は、長尺状で、下面側が開口された箱形に設けられている。反射板41は、長方形板状の天板部46、この天板部46の短手方向の両側から斜めに設けられた側板部47、天板部46の長手方向の両端に設けられた端板部48、および下端周辺部に設けられた化粧枠部49を有している。
【0024】
天板部46の四隅付近には、取付具30が挿通する挿通孔50が設けられている。天板部46の挿通孔50の位置は、既存器具本体14の固定部材22に設けられた取付孔28の各位置に対応されている。
【0025】
天板部46の短手方向の中央域には、天板部46の長手方向の両端側に、光源部42を取り付けるための取付孔51および吊ボルト11の各位置に対応して開口された開口部52がそれぞれ設けられ、また、天板部46の長手方向の中央域に、配線用の開口部53が設けられている。
【0026】
また、光源部42は、例えばベースライトと呼ばれる既存の直付形の照明器具55が用いられている。光源部42は、長尺状で、細長い形状に形成され、反射板41の内側に配置可能とする。
【0027】
光源部42は、反射板41に取り付けられるシャーシ56、このシャーシ56に着脱可能に取り付けられる光源ユニット57、シャーシ56内に配置されるばね受金具58、電源ユニット59および端子台60などを備えている。
【0028】
シャーシ56は、長尺状で、下面側が開口された細長い箱形に形成されている。シャーシ56は、細長い天板部62、この天板部62の短手方向の両側に設けられた側板部63、および天板部62の長手方向の両端側に設けられた端板部64を有している。天板部62には、長手方向の両端近傍に、取付孔65、および各吊ボルト11に取付可能とする吊ボルト用取付孔66などがそれぞれ設けられ、また、中央付近に、配線孔67などが設けられている。天板部62の下面側で長手方向の両端近傍には、ばね受金具58が取り付けられている。
【0029】
シャーシ56は、反射板41の天板部46の下面側に配置され、天板部62の取付孔65を通じて反射板41の取付孔51に螺着されるねじなどの固定具によって反射板41に固定されている。シャーシ56の吊ボルト用取付孔66および配線孔67は、反射板41の開口部52および開口部53に対向して連通される。
【0030】
なお、光源部42には既存の照明器具55が用いられるため、シャーシ56の吊ボルト用取付孔66および配線孔67の位置に対応して、反射板41の開口部52および開口部53が設けられている。
【0031】
光源ユニット57は、細長いベース板69、このベース板69の下面側に配置された発光モジュール70、この発光モジュール70を覆ってベース板69の下面側に取り付けられた透光カバー71、透光カバー71の両端部に設けられる端板部72、およびベース板69の上面側で長手方向の両端近傍に取り付けられた取付ばね73を有している。
【0032】
発光モジュール70は、基板74、およびこの基板74に実装された発光素子75を備えている。基板74は、ベース板69の下面側に取り付けられている。発光素子75は、LEDや有機ELなどの半導体発光素子が用いられている。発光モジュール70に接続された接続ケーブルがベース板69の上面に引き出されている。
【0033】
取付ばね73は、ベース板69の長手方向の両端近傍に配置されている。そして、取付ばね73は、光源ユニット57がシャーシ56の下方に離反する位置にある状態で、ばね力に抗して弾性変形させながらシャーシ56のばね受金具58に引っ掛けられ、また、光源ユニット57がシャーシ56に向けて押し上げられることにより、ばね力によって光源ユニット57をシャーシ56に向けて引き上げて取り付ける。
【0034】
また、電源ユニット59は、外部電源から供給される交流電力などの外部電力を発光素子75が点灯する所定の直流電力などの点灯電力に変換して発光モジュール70の発光素子75に供給する。電源ユニット59は、シャーシ56の天板部62の下面側に取り付けられ、シャーシ56内に配置されている。電源ユニット59の一端の外部電力入力部は端子台60と内部配線により接続されている。電源ユニット59の他端の点灯電力出力部に出力ケーブルが接続され、この出力ケーブルに光源ユニット57の接続ケーブルがコネクタ接続される。なお、電源ユニット59は、光源ユニット57内に一体的に設けられていてもよい。
【0035】
また、端子台60は、シャーシ56の天板部62の下面側に取り付けられ、シャーシ56内に配置されている。端子台60は、内部配線により電源ユニット59に接続されており、外部電源に接続するための電源ケーブルを接続可能とする。
【0036】
次に、既設の照明装置10を、反射板41および光源部42を用いる照明装置40に置き換えるリニューアル方法について説明する。
【0037】
まず、既設の照明装置10の既存光源16をソケット17間から取り外す。
【0038】
続いて、既存反射板15の内側から各取付具30を外し、既存反射板15を既存器具本体14から取り外すとともに天井板の埋込孔から取り外す。これにより、天井板の埋込孔が開口され、埋込孔の上方に配置されている既存器具本体14が露出する。
【0039】
なお、露出した既存器具本体14の状態を確認し、不具合がないことが確認された場合には、以下のリニューアル作業を継続する。
【0040】
続いて、ソケット17をソケット取付部材21から取り外す。なお、ソケット17が取り付けられているソケット取付部材21を既存器具本体14から取り外してもよい。
【0041】
続いて、既存器具本体14の既存端子台19に接続されている電源ケーブルを取り外す。
【0042】
続いて、取り外した電源ケーブルを反射板41の開口部53およびシャーシ56の配線孔67を通じてシャーシ56の下方に通した後、反射板41の上部側を天井板の埋込孔に挿入する。
【0043】
続いて、反射板41の内側から、取付具30を反射板41の挿通孔50を通じて固定部材22の取付孔28に取り付ける。取付具30により、反射板41を既存器具本体14の固定部材22に締め上げ、反射板41を化粧枠部49が天井板の下面側に当接する状態に取り付ける。
【0044】
続いて、シャーシ56の下方に通しておいた電源ケーブルを端子台60に接続する。
【0045】
続いて、光源ユニット57の取付ばね73を反射板41に固定されているシャーシ56のばね受金具58に引っ掛ける。この状態で、光源ユニット57がシャーシ56の下方に取付ばね73によって吊り下げられた状態となり、シャーシ56と光源ユニット57との間の隙間がある。
【0046】
続いて、シャーシ56と光源ユニット57との間の隙間を通じて、電源ユニット59からの出力ケーブルと光源ユニット57の接続ケーブルとをコネクタ接続する。
【0047】
続いて、光源ユニット57をシャーシ56に向けて押し上げることにより、取付ばね73のばね力によって光源ユニット57をシャーシ56に引き上げて取り付ける。これにより、照明装置40へのリニューアルが完了する。
【0048】
そして、この照明装置40では、リニューアルの際に、既設の照明装置10の既存器具本体14を残して使用することにより、既存反射板15および既存光源16をリニューアル用の反射板41および光源部42に置き換えるだけで済み、特別な加工などの必要がなく、省施工可能となり、外観がよく、既設の照明装置10を簡単にリニューアルすることができる。
【0049】
また、反射板41は薄形であるために歪みが生じやすいが、反射板41に光源部42のシャーシ56を固定することにより、反射板41の剛性が向上し、リニューアル作業中や施工後に反射板41に歪むが生じるのを低減できる。さらに、反射板41の背面側が既存器具本体14に取り付けられることにより、施工後に反射板41に歪みが生じるのを低減できる。
【0050】
さらに、既設の照明装置10のソケット挿通孔32などを有する既存反射板15をリニューアル用の反射板41に置き換えるため、外観がよいことに加え、反射板41を光源部42に適した形状として配光なども適切にすることも可能となる。
【0051】
さらに、既存器具本体14を使用することにより、この既存器具本体14に配置されている既存電源ユニット18および既存端子台19などはそのまま残しておくことも可能となるため、リニューアルの際には、既存反射板15、既存光源16およびソケット17のみを回収すればよく、回収量が少なく、一度に多数の既設の照明装置10のリニューアルを行う際に有利となる。
【0052】
また、光源部42には、シャーシ56、光源ユニット57および電源ユニット59などを有する照明器具55を用いるため、例えばベースライトと呼ばれる既存の直付形の照明器具55を用いることができ、反射板41のみを新しく作成するだけで済み、リニューアル用の照明装置40を安価に構成することができる。
【0053】
さらに、光源部42のシャーシ56に電源ユニット59を配置することにより、電源ユニット59が既存器具本体14側と干渉するようなことがなく、既存器具本体14を使用した照明装置40の施工が可能となる。
【0054】
また、リニューアル作業の際に、既存反射板15を外して既存器具本体14の状態を確認したところ、不具合があることが確認された場合には、既存器具本体14の使用を中止し、既存器具本体14を吊ボルト11から取り外し、図5および図6に示すように反射板41を吊ボルト11に直接取り付ける。
【0055】
この場合、天井板に配置される反射板41の高さ位置に応じて、吊ボルト11の長さを延長したり、または長い吊ボルト11に交換する吊ボルト調整作業を行う。
【0056】
吊ボルト調整作業の後、電源ケーブルを反射板41の開口部53およびシャーシ56の配線孔67を通じてシャーシ56の下方に通し、反射板41の上部側を天井板の埋込孔に挿入し、反射板41の開口部52を通じてシャーシ56の吊ボルト用取付孔66に吊ボルト11を通し、その吊ボルト11に座金23およびナット24を装着する。ナット24により、シャーシ56を介して反射板41を締め上げ、反射板41を化粧枠部49が天井板の下面側に当接する状態に取り付ける。
【0057】
その後は、上述したように、電源ケーブルを端子台60に接続し、光源ユニット57をシャーシ56に取り付ける。
【0058】
このように、光源部42のシャーシ56が有する吊ボルト用取付孔66を利用して、反射板41を吊ボルト11に取り付けることができ、また、反射板41にはシャーシ56の吊ボルト取付孔66に対して開口部52を設けておくことにより、シャーシ56の吊ボルト取付孔66を有効に利用することができる。
【0059】
そして、リニューアル作業の際に、既存器具本体14を使用できない場合でも、既存器具本体14を使用する反射板41および光源部42と同じ形状の反射板41および光源部42を設置することができるため、例えば同一フロアに設置される複数の照明装置40の外観を統一することができる。
【0060】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0061】
11 吊ボルト
14 既存器具本体
15 既存反射板
16 既存光源
40 照明装置
41 反射板
42 光源部
52 開口部
56 シャーシ
57 光源ユニット
59 電源ユニット
66 吊ボルト用取付孔
75 発光素子
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7