特許7392932IP Force 特許公報全文掲載

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夜間に就寝を伴って長時間乗車をする長距離夜行路線バスや長距離夜行貸切バス等の長距離夜行バスにおいて、シート数を減らすことなく、かつ、周辺乗客、特には後席の乗客に気兼ねをすることなく、より快適な夜間就寝を可能とするためのリラックスした姿勢を安定、かつ、安全に実現するシート構造

要約特許出願時に添付された[要約書]

【課題】より快適な夜間就寝を可能とするためのリラックスした姿勢を安定、かつ、安全に実現するための長距離夜行バスのシート構造を提供することを目的とする。
【解決手段】左右一対の前支柱43及び後支柱44を有するフレーム40内に、それぞれ座面11,21と背もたれ12,22を有する前シート10と後シート20からなる一対のシート30を所定のフレーム40内に組付けてユニット化し、一対のシート30を水平方向の略同列上に水平設置可能とするとともに、前シート10を後シート20の上部空間に移動させて、一対のシート30を鉛直方向の略同列上に鉛直設置可能とした長距離夜行バスのシート構造において、前シート10の座面11を前支柱43に昇降可能に装着し、前シート10の座面11を前支柱43に沿って上昇させることにより、前シート10を後シート20の上部空間に鉛直設置する長距離夜行バスのシート構造を基本として提供する。
【選択図】図3

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明者らは、文献1発明を夜間の就寝を伴って長時間乗車することを前提とする長距離夜行バスの実車に適用するために、文献1発明における一対のシートの水平設置時と鉛直設置時の相互の変位操作,水平設置時及び鉛直設置時の双方における一対のシートそれぞれへの進入及び離脱動作,シート周りの環境,身体の動作、特には就寝時の身体の動作の容易さ,頭上方向の上部空間の余裕等々について実車に基づいて多面的に検証し、試行錯誤を積み重ねた。その結果、営業車両として実際に運行するためには、実用性,快適性,安全性等の観点から一対のシートの構造に関し、新たに解決すべき3つの課題についての知見を得た。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明者らは、第2の課題を解決するためには、支持杆やガスシリンダ機構等の文献1発明における前シートを上方に移動させる手段に代えて、水平設置時や鉛直設置時において、後シートや前シートへの出入りの障害とならず、スムーズな出入りを実現するために、後シートや前シートの両側におけるフレームに後シートや前シートへ出入りするための開口領域を確保すること、換言すれば前記した開口領域を閉塞することなく前シート・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る

発明の効果[発明の詳細な説明]から抜粋

以載した本発明によれば、水平設置時における着座状態では、前シート及び後シートを組み付けたフレームに開口領域が形成されるとともに、開口領域を閉塞する障害物は存在しない。よって、乗客は前シート及び後シートにスムーズに進入し、離脱することができる。即ち、水平設置時において、乗客は自然な動作で楽に前シート及び後シートの座面に着座して乗車することができる。

そして、前シートを後シートの上部空間に移動させる手段として、フレームを構成する前支柱を利用することとし、前シートの座面を構成する支持体の両端部に装着した昇降部を、前支柱の中空凹部内に昇降可能に収納することによって、前シートの座面を前支柱に沿って昇降させる。そのため、前シートを昇降させる手段によって、乗客が前シート及び後シートに進入し、離脱するための開口領域が閉塞されることがない。また、昇降部がストッパによって規制されることにより、所定の位置に上昇した前シートの座面を後シート方向に摺動させてガイド台で支持することにより、前シートを後シートの上部空間に移動させて、一対のシートを鉛直方向の略同列上に鉛直設置することが可能である。

よって、鉛直設置時における就寝状態においても、前シート及び後シートを組み付けたフレームに開口領域が形成されるとともに、開口領域を閉塞する障害物は存在しない。そのため、乗客は前シート及び後シートにスムーズに進入し、離脱することができる。即ち、鉛直設置時においても、乗客は自然な動作で楽に前シート及び後シートに横臥,伏臥,仰臥等のそれぞれ任意の楽な姿勢で横たわって乗車することができる。

本発明によれば、水平設置時及び鉛直設置時の双方において、後シートや前シートへの出入りの障害とならず、スムーズな出入りを実現するために、後シートや前シートの両側におけるフレームに後シートや前シートへ出入りするための開口領域を確保すること、換言すれば前記した開口領域を閉塞することなく前シートを上方に移動させることが可能となる。これにより、乗客は前シート及び後シートへの進入及び離脱動作をスムーズに行うことができる。その結果、長距離夜行バスの実用性,快適性を大幅に向上させることができ、多数のバス会社が種々の路線を提供し、又同一路線における競合も激しくなっている長距離夜行バス業界において他社との差別化を実現でき、乗車率の向上に寄与し得る。

この特許の権利範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】 本発明の基本概念図。
【図2】 本発明にかかるシート構造を採用したバスの側面図。
【図3】 水平設置時における一対のシートの側面概略図。
【図4】 前シートの動作説明図。
【図5】 前シートの動作説明図。
【図6】 前シートの動作説明図。
【図7】 鉛直設置時における一対のシートの側面概略図。
【図8】 鉛直設置時における一対のシートの側面概略図。
【図9】 水平設置時の支持体と前支柱との関係を示す要部説明図。
【図10】 鉛直設置時の支持体と前支柱との関係を示す要部説明図。
【図11】 前シートの上昇時の支持体と前支柱との関係を示す要部説明図。
【図12】 前シートの上昇完了時の支持体と前支柱との関係を示す要部説明図。
【図13】 前シートの上昇完了時の座面枠の摺動状態の要部説明図。
【図14】 鉛直設置時における前シートの要部正面図。
【図15】 鉛直設置時における前シートの要部背面図。
【図16】 図14の要部拡大図。
【図17】 鉛直設置時における一対のシートの正面図。
【図18】 前シートの上昇完了時の座面の要部平面図。
【図19】 前シートの上昇完了時の座面枠の摺動状態の要部平面図。
【図20】 前シートの上昇完了時の座面枠の摺動完了後の要部平面図。
【図21】 背もたれ枠を座面枠に所定角度で固定した状態を示す要部説明図。
【図22】 背もたれ枠を座面枠に回動可能な状態を示す要部説明図。
【図23】 (a)(b)(c)座面連結板と背もたれ連結板の連結状態を示す説明図。
【図24】 (a)(b)前シートの背もたれの要部説明図。
【図25】 (a)(b)後シートの背もたれの要部説明図。
【図26】 後シートの縮小変更前の構造を示す要部説明図。
【図27】 図26の斜視図。
【図28】 後シートの縮小変更途中の構造を示す要部説明図。
【図29】 図28の斜視図。
【図30】 後シートの縮小変更後の構造を示す要部説明図。
【図31】 図30の斜視図。
【図32】 長距離夜行バスにおける乗客の選択基準の説明図。
【図33】 従来の長距離夜行バスにおける快適性と収益性との関係図。
【図34】 従来のシートの配置を示す平面図。
【図35】 (a)従来のシートの間隔を示す説明図,(b)リクライニング時のシートの間隔を示す説明図。
【図36】 (a)従来のシートの間隔を示す説明図,(b)シートの間隔を広げた説明図,(c)シートの間隔を広げた場合のリクライニング時の説明図。
【図37】 従来のシートの間隔を広げた仮想配置図。
【図38】 従来のシートの間隔を広げた仮想配置図。

代表図 図3本件の代表的な図

1…長距離夜行バス 2…床面 10…前シート 11…座面 12…背もたれ 13…レッグレスト 14…クッション 15…ステイ 19…着座脚 20…後シート 21…座面 22…背もたれ 23…レッグレスト 24…クッション 25…座面枠 26…座面上枠 27…座面下枠 27a…支持台座 28…座面脚 28a…座面前脚 28b…座面後脚 28c…鍔部 29…着座脚 30…一対のシート 33…固定手段 35,36…支持脚 37…脚連結杆 40…フレーム 41…基材 42…桁材 43…前支柱 43a…中空凹部 44…後支柱 45…ストッパ 50…座面枠 51…スライドガイド 52…スライドレール 53…レールガイド 53a…抜け止め用突部 55…支持体 55a…昇降部 55b…車輪 56…座面連結板 57…座面連結孔 58…基準固定孔 59…連結杆 59a…ブラケット 59b…キャップ 61…回動杆 62…索条 63…弾性部材 64…ストラップ 65…第1固定ピン 66…背もたれ連結板 67…背もたれ連結孔 68,68a,68b,68c…選択固定孔 70…ガイド台 80…(前シート10の)背もたれ枠 81…(背もたれ枠80の)クッション 82…操作杆 83…背もたれ固定孔 85…第2固定ピン 86…(背もたれ枠80の)ハンドル 90…(後シート20の)背もたれ枠 91…(背もたれ枠90の)クッション 96…(背もたれ枠90の)ハンドル 100…エアコンダクト H,H1,H2,H3,H4,H5,H6,H7,H8…高さ寸法 M…前方向 U…後方向

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