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特許7392973検出装置、検出方法、プログラム及び記録媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-28
(45)【発行日】2023-12-06
(54)【発明の名称】検出装置、検出方法、プログラム及び記録媒体
(51)【国際特許分類】
   G06T 7/60 20170101AFI20231129BHJP
   G06M 7/04 20060101ALI20231129BHJP
【FI】
G06T7/60 200C
G06M7/04
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2019200598
(22)【出願日】2019-11-05
(65)【公開番号】P2021076897
(43)【公開日】2021-05-20
【審査請求日】2022-10-11
(73)【特許権者】
【識別番号】000232092
【氏名又は名称】NECソリューションイノベータ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115255
【弁理士】
【氏名又は名称】辻丸 光一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100201732
【弁理士】
【氏名又は名称】松縄 正登
(74)【代理人】
【識別番号】100154081
【弁理士】
【氏名又は名称】伊佐治 創
(72)【発明者】
【氏名】後藤 孝和
【審査官】佐藤 直樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-022395(JP,A)
【文献】特開2001-056866(JP,A)
【文献】特開2010-271774(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06T 7/60
G06M 7/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像取得手段、及び、検出手段を含み、
前記画像取得手段は、検出対象物である筒状体の開口端部を含む画像を取得し、
前記検出手段は、前記開口端部の最小径及び最大径を設定することで、前記画像に含まれる前記検出対象物を検出し、
前記検出手段は、前記最小径及び最大径の設定を、前記開口端部と同形状のガイドを用いて実施し、
前記ガイドは、小径部及び大径部が重なった二重形状であり、
前記小径部により、前記最小径を設定し、
前記大径部により、前記最大径を設定する、
検出装置。
【請求項2】
前記検出対象物が、円筒状のパイプであり、
前記ガイドが、二重丸である、
請求項1記載の検出装置。
【請求項3】
画像取得手段、及び、検出手段を含み、
前記画像取得手段は、検出対象物である筒状体の開口端部を含む画像を取得し、
前記検出手段は、前記開口端部の最小径及び最大径を設定することで、前記画像に含まれる前記検出対象物を検出し、
前記検出手段は、前記画像上で前記開口端部の内周及び外周をカーソルでなぞることで、前記最小径及び最大径を設定する、
検出装置。
【請求項4】
さらに、カウント手段を含み、
前記カウント手段は、前記検出手段で検出された前記検出対象物をカウントする、
請求項1から3のいずれか一項に記載の検出装置。
【請求項5】
画像取得工程、及び、検出工程を含み、
前記画像取得工程は、検出対象物である筒状体の開口端部を含む画像を取得し、
前記検出工程は、前記開口端部の最小径及び最大径を設定することで、前記画像に含まれる前記検出対象物を検出し、
前記検出工程は、前記最小径及び最大径の設定を、前記開口端部と同形状のガイドを用いて実施し、
前記ガイドは、小径部及び大径部が重なった二重形状であり、
前記小径部により、前記最小径を設定し、
前記大径部により、前記最大径を設定する、
検出方法。
【請求項6】
前記検出対象物が、円筒状のパイプであり、
前記ガイドが、二重丸である、
請求項5記載の検出方法。
【請求項7】
画像取得工程、及び、検出工程を含み、
前記画像取得工程は、検出対象物である筒状体の開口端部を含む画像を取得し、
前記検出工程は、前記開口端部の最小径及び最大径を設定することで、前記画像に含まれる前記検出対象物を検出し、
前記検出工程は、前記画像上で前記開口端部の内周及び外周をカーソルでなぞることで、前記最小径及び最大径を設定する、
検出方法。
【請求項8】
さらに、カウント工程を含み、
前記カウント工程は、前記検出工程で検出された前記検出対象物をカウントする、
請求項5から7のいずれか一項に記載の検出方法。
【請求項9】
請求項5から8のいずれか一項に記載の検出方法をコンピュータ上で実行可能なプログラム。
【請求項10】
請求項9記載のプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、検出装置、検出方法、プログラム及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
鋼管工場で造管されたパイプの外径を、カメラを用いて測定する外径計測装置が提案されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開昭61-149810号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、パイプ等の筒状体の検出において、誤検出を抑制し、検出精度を向上することが求められている。
【0005】
そこで、本発明は、筒状体の検出において、誤検出を抑制し、検出精度を向上することが可能な検出装置及び検出方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本発明の検出装置は、
画像取得手段、及び、検出手段を含み、
前記画像取得手段は、検出対象物である筒状体の開口端部を含む画像を取得し、
前記検出手段は、前記開口端部の最小径及び最大径を設定することで、前記画像に含まれる検出対象物を検出する、装置である。
【0007】
本発明の検出方法は、
画像取得工程、及び、検出工程を含み、
前記画像取得工程は、検出対象物である筒状体の開口端部を含む画像を取得し、
前記検出工程は、前記開口端部の最小径及び最大径を設定することで、前記画像に含まれる前記検出対象物を検出する、方法である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、筒状体の検出において、誤検出を抑制し、検出精度を向上することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、実施形態1の検出装置の一例の構成を示すブロック図である。
図2図2は、実施形態1の検出装置のハードウエア構成の一例を示すブロック図である。
図3図3は、実施形態1の検出装置における処理の一例を示すフローチャートである。
図4図4は、実施形態1において、画像取得手段が、検出装置に搭載されたカメラで撮影することで、検出対象物の開口端部を含む画像を取得する態様の一例を示す図である。
図5図5は、実施形態1において、検出手段が、前記開口端部の最小径及び最大径の設定を、前記開口端部と同形状のガイドを用いて実施する態様の一例を示す図である。
図6図6は、実施形態1において、検出手段が、前記最小径及び最大径の設定を、カーソルを用いて実施する態様の一例を示す図である。
図7図7は、実施形態2の検出装置の一例の構成を示すブロック図である。
図8図8は、実施形態2の検出装置のハードウエア構成の一例を示すブロック図である。
図9図9は、実施形態2の検出装置における処理の一例を示すフローチャートである。
図10図10は、実施形態2におけるカウント数の出力の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の検出装置において、前記検出手段は、前記最小径及び最大径の設定を、前記開口端部と同形状のガイドを用いて実施するという態様であってもよい。
【0011】
前記ガイドを用いる態様において、前記ガイドは、小径部及び大径部が重なった二重形状であり、前記小径部により、前記最小径を設定し、前記大径部により、前記最大径を設定するという態様であってもよい。この場合において、前記検出対象物が、円筒状のパイプであり、前記ガイドが、二重丸であってもよい。
【0012】
本発明の検出装置において、前記検出手段は、前記画像上で前記開口端部の内周及び外周をカーソルでなぞることで、前記最小径及び最大径を設定するという態様であってもよい。
【0013】
本発明の検出装置は、さらに、カウント手段を含み、前記カウント手段は、前記検出手段で検出された前記検出対象物をカウントするという態様であってもよい。
【0014】
本発明の検出方法において、前記検出工程は、前記最小径及び最大径の設定を、前記開口端部と同形状のガイドを用いて実施するという態様であってもよい。
【0015】
前記ガイドを用いる態様において、前記ガイドは、小径部及び大径部が重なった二重形状であり、前記小径部により、前記最小径を設定し、前記大径部により、前記最大径を設定するという態様であってもよい。この場合において、前記検出対象物が、円筒状のパイプであり、前記ガイドが、二重丸であってもよい。
【0016】
本発明の検出方法において、前記検出工程は、前記画像上で前記開口端部の内周及び外周をカーソルでなぞることで、前記最小径及び最大径を設定するという態様であってもよい。
【0017】
本発明の検出方法において、さらに、カウント工程を含み、前記カウント工程は、前記検出工程で検出された前記検出対象物をカウントするという態様であってもよい。
【0018】
本発明のプログラムは、本発明の検出方法をコンピュータ上で実行可能なプログラムである。
【0019】
本発明の記録媒体は、本発明のプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0020】
本発明の検出対象物は、筒状体であればよく、例えば、パイプ等が挙げられ、筒の形状については、円(丸)、楕円、角(四角、三角等)、星型等、どのようなものであってもよい。
【0021】
つぎに、本発明の実施形態について、図1から図10を用いて説明する。本発明は、下記の実施形態によって何ら限定及び制限されない。なお、図1から図10において、同一部分には、同一符号を付している。各実施形態における説明は、それぞれ、互いを援用できる。
【0022】
[実施形態1]
図1は、本実施形態の検出装置1の一例の構成を示すブロック図である。図1に示すように、検出装置1は、画像取得手段11、及び、検出手段12を含む。本発明の検出装置は、例えば、本発明のプログラムがインストールされたスマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ(PC)等であってもよい。また、本発明の検出装置は、システムとしてサーバーに組み込まれていてもよい。
【0023】
図2に、検出装置1のハードウエア構成のブロック図を例示する。図2に示すように、検出装置1は、例えば、CPU(中央処理装置)101、メモリ102、バス103、記憶装置104、入力装置105、ディスプレイ106、通信デバイス107等を有する。検出装置1の各部は、例えば、それぞれのインターフェース(I/F)により、バス103を介して接続されている。
【0024】
CPU101は、検出装置1の全体の制御を担う。検出装置1において、CPU101により、例えば、本発明のプログラムやその他のプログラムが実行され、また、各種情報の読み込みや書き込みが行われる。具体的には、例えば、CPU101が、画像取得手段11、及び、検出手段12として機能する。なお、本発明において、CPUに代えてGPU等の他の演算装置を用いても良い。
【0025】
バス103は、例えば、外部機器とも接続できる。前記外部機器は、例えば、外部記憶装置(外部データベース等)、プリンター等が挙げられる。検出装置1は、例えば、バス103に接続された通信デバイス107により、通信回線網に接続でき、前記通信回線網を介して、前記外部機器と接続することもできる。前記通信回線網は、特に制限されず、公知のネットワークを使用でき、例えば、有線でも無線でもよい。前記通信回線網は、例えば、インターネット回線、WWW(World Wide Web)、電話回線、LAN(Local Area Network)、WiFi(Wireless Fidelity)等が挙げられる。
【0026】
メモリ102は、例えば、メインメモリを含み、前記メインメモリは、主記憶装置ともいう。CPU101が処理を行う際には、例えば、後述する記憶装置104に記憶されている本発明のプログラム等の種々の動作プログラムを、メモリ102が読み込み、CPU101は、メモリ102からデータを受け取って、プログラムを実行する。前記メインメモリは、例えば、RAM(ランダムアクセスメモリ)である。メモリ102は、例えば、さらに、ROM(読み出し専用メモリ)を含む。
【0027】
記憶装置104は、例えば、前記メインメモリ(主記憶装置)に対して、いわゆる補助記憶装置ともいう。前述のように、記憶装置104には、本発明のプログラムを含む動作プログラムが格納されている。記憶装置104は、例えば、記憶媒体と、前記記憶媒体に読み書きするドライブとを含む。前記記憶媒体は、特に制限されず、例えば、内蔵型でも外付け型でもよく、HD(ハードディスク)、FD(フロッピー(登録商標)ディスク)、CD-ROM、CD-R、CD-RW、MO、DVD、フラッシュメモリー、メモリーカード等が挙げられ、前記ドライブは、特に制限されない。記憶装置104は、例えば、記憶媒体とドライブとが一体化されたハードディスクドライブ(HDD)であってもよい。
【0028】
検出装置1は、例えば、さらに、入力装置105、ディスプレイ106を有する。入力装置105は、例えば、タッチパネル、キーボード、マウス等である。ディスプレイ106は、例えば、LEDディスプレイ、液晶ディスプレイ等が挙げられる。
【0029】
検出装置1において、メモリ102及び記憶装置104は、ユーザーからのアクセス情報及びログ情報、並びに、外部データベース(図示せず)から取得した情報を記憶することも可能である。
【0030】
次に、本実施形態の検出装置における処理の一例を、図1のブロック図及び図3のフローチャートに基づき説明する。本例において、前記検出対象物は、円筒状のパイプである。
【0031】
まず、画像取得手段11により、検出対象物である筒状体(円筒状のパイプ)の開口端部を含む画像を取得する(S1)。画像取得手段11は、例えば、検出装置1に搭載されたカメラ等の撮像手段で撮影することで、前記画像を取得してもよい。また、前記画像は、例えば、検出装置1とは別個に設けられたカメラ(例えば、工場内に設けられたカメラ)等の撮像手段で撮影され、前記通信回線網を介して、検出装置1の画像取得手段11によって取得されたものであってもよい。
【0032】
図4に、画像取得手段11が、検出装置1に搭載されたカメラで撮影することで、前記画像を取得する態様の一例を示す。図4において、検出装置1は、本発明のプログラムがインストールされたスマートフォンとして示すが、例示であって、これに限定されない。図4に示すように、本例では、検出装置1のディスプレイ106に表示された「対象が収まるように撮影して下さい」とのメッセージに応じて、ユーザーが、撮影ボタンを押下すると、検出装置1に搭載された入力装置(タッチパネル)105の機能により画像が撮影され、画像取得手段11が、検出対象物(円筒状のパイプ)20の開口端部を含む画像を取得する。
【0033】
次に、検出手段12により、前記開口端部の最小径及び最大径を設定することで、前記画像に含まれる検出対象物(円筒状のパイプ)20を検出する(S2)。前記最小径及び最大径の設定は、例えば、前記開口端部と同形状のガイドを用いて実施する。
【0034】
図5に、検出手段12が、前記最小径及び最大径の設定を、前記ガイドを用いて実施する態様の一例を示す。まず、図5(A)に示すように、検出手段12は、画像取得手段11が取得した前記画像に対して、ガイド30を表示する。図5では、ガイド30を破線で表示しているが、ガイド30を判別可能であれば、別の表示形式としてもよい。例えば、ガイド30は、青色等の目立つ色の実線で表示してもよいし、太い線で表示してもよい。ガイド30は、例えば、小径部31及び大径部32が重なった二重形状であってもよい。本例では、前記開口端部の形状が円(丸)であるため、ガイド30は、二重丸となっている。例えば、前記開口端部の形状が楕円、四角、三角、星型等である場合には、ガイド30を、二重の楕円、二重の四角、二重の三角、二重の星型等とすればよい。
【0035】
次に、図5(B)に示すように、入力装置(タッチパネル)105を用いた前記画像の移動及び拡大・縮小によって、ガイド30の二重形状内に前記開口端部の内周及び外周が収まるように調整することで、小径部31により、前記最小径を設定し、大径部32により、前記最大径を設定する。なお、図5(B)には、ガイド30の大きさを一定にして、前記画像を移動及び拡大・縮小する例を示したが、本実施形態においては、前記画像を一定にして、ガイド30を移動及び拡大・縮小することで、前記最小径及び最大径を設定してもよい。
【0036】
本実施形態によれば、前記最小径及び最大径を設定することで、筒状体の検出において、誤検出を抑制し、検出精度を向上することが可能である。本実施形態において、円(丸)等の前記開口端部の形状の検出には、例えば、ハフ変換、機械学習等の一般的な技術を用いてもよい。ハフ変換で円(丸)等を検出する場合、最小径と最大径との幅を狭くしなければ、対象外の径の円も検出してしまうが、最適な範囲を数値で指定することは難しく、試行錯誤が必要である。これに対し、本実施形態により前記最小径及び最大径を設定することで、試行錯誤を要することなく最適な最小径と最大径との幅を設定でき、対象の径の円のみを検出可能である。また、本実施形態によれば、例えば、円でないものを円と検出することもなく、誤検出を抑制し、検出精度を向上することが可能である。
【0037】
本実施形態において、検出手段12は、前記画像上で前記開口端部の内周及び外周をカーソルでなぞることで、前記最小径及び最大径を設定してもよい。例えば、検出装置1が、入力装置105としてタッチパネルを有するスマートフォン、タブレット端末等である場合には、前記開口端部の内周及び外周を指でなぞってカーソルを表示させることで、前記最小径及び最大径を設定可能である。図6に、入力装置(タッチパネル)105において、前記開口端部の外周を指でなぞってカーソルを表示させることで、前記最大径を設定した一例を示す。図示していないが、前記最小径の設定も、前記開口端部の内周を指でなぞってカーソルを表示させることで実施可能である。また、例えば、検出装置1が、入力装置105としてマウス等のポインティングデバイスを有するPC等である場合には、マウス等の操作によりカーソルを表示させることで、前記最小径及び最大径を設定可能である。
【0038】
[実施形態2]
次に、検出装置1が、さらに、カウント手段13を含む実施形態を説明する。図7及び図8に示すように、本実施形態の検出装置1は、さらに、カウント手段13を含む。それ以外の構成は、実施形態1と同様である。
【0039】
次に、本実施形態の検出装置における処理の一例を、図7のブロック図及び図9のフローチャートに基づき説明する。本例において、前記検出対象物は、円筒状のパイプである。
【0040】
まず、実施形態1と同様にして、画像取得手段11により、検出対象物(円筒状のパイプ)の開口端部を含む画像を取得し(S1)、検出手段12により、前記開口端部の最小径及び最大径を設定することで、前記画像に含まれる検出対象物(円筒状のパイプ)20を検出する(S2)。
【0041】
次に、カウント手段13により、検出手段12で検出された検出対象物(円筒状のパイプ)20をカウントする(S3)。本実施形態において、図10に例示するように、ディスプレイ106に検出対象物(円筒状のパイプ)20のカウント数を表示するようにしてもよい。
【0042】
[実施形態3]
本実施形態のプログラムは、前記各実施形態の検出方法を、コンピュータ上で実行可能なプログラムである。また、本実施形態のプログラムは、例えば、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。前記記録媒体としては、特に限定されず、例えば、読み出し専用メモリ(ROM)、ハードディスク(HD)、光ディスク、フロッピー(登録商標)ディスク(FD)等が挙げられる。
【0043】
<付記>
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のように記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
画像取得手段、及び、検出手段を含み、
前記画像取得手段は、検出対象物である筒状体の開口端部を含む画像を取得し、
前記検出手段は、前記開口端部の最小径及び最大径を設定することで、前記画像に含まれる前記検出対象物を検出する、
検出装置。
(付記2)
前記検出手段は、前記最小径及び最大径の設定を、前記開口端部と同形状のガイドを用いて実施する、
付記1記載の検出装置。
(付記3)
前記ガイドは、小径部及び大径部が重なった二重形状であり、
前記小径部により、前記最小径を設定し、
前記大径部により、前記最大径を設定する、
付記2記載の検出装置。
(付記4)
前記検出対象物が、円筒状のパイプであり、
前記ガイドが、二重丸である、
付記3記載の検出装置。
(付記5)
前記検出手段は、前記画像上で前記開口端部の内周及び外周をカーソルでなぞることで、前記最小径及び最大径を設定する、
付記1記載の検出装置。
(付記6)
さらに、カウント手段を含み、
前記カウント手段は、前記検出手段で検出された前記検出対象物をカウントする、
付記1から5のいずれかに記載の検出装置。
(付記7)
画像取得工程、及び、検出工程を含み、
前記画像取得工程は、検出対象物である筒状体の開口端部を含む画像を取得し、
前記検出工程は、前記開口端部の最小径及び最大径を設定することで、前記画像に含まれる前記検出対象物を検出する、
検出方法。
(付記8)
前記検出工程は、前記最小径及び最大径の設定を、前記開口端部と同形状のガイドを用いて実施する、
付記7記載の検出方法。
(付記9)
前記ガイドは、小径部及び大径部が重なった二重形状であり、
前記小径部により、前記最小径を設定し、
前記大径部により、前記最大径を設定する、
付記8記載の検出方法。
(付記10)
前記検出対象物が、円筒状のパイプであり、
前記ガイドが、二重丸である、
付記9記載の検出方法。
(付記11)
前記検出工程は、前記画像上で前記開口端部の内周及び外周をカーソルでなぞることで、前記最小径及び最大径を設定する、
付記7記載の検出方法。
(付記12)
さらに、カウント工程を含み、
前記カウント工程は、前記検出工程で検出された前記検出対象物をカウントする、
付記7から11のいずれかに記載の検出方法。
(付記13)
付記7から12のいずれかに記載の検出方法をコンピュータ上で実行可能なプログラム。
(付記14)
付記13記載のプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【0044】
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をできる。
【産業上の利用可能性】
【0045】
本発明によれば、筒状体の検出において、誤検出を抑制し、検出精度を向上することが可能となり、検出が必要な工場、店舗等の業務管理等に有用である。
【符号の説明】
【0046】
1 検出装置
11 画像取得手段
12 検出手段
13 カウント手段
20 検出対象物
30 ガイド
31 小径部
32 大径部
101 CPU(中央処理装置)
102 メモリ
103 バス
104 記憶装置
105 入力装置
106 ディスプレイ
107 通信デバイス

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10