(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-28
(45)【発行日】2023-12-06
(54)【発明の名称】価値のある電子装置の分散遠隔収集のための低コストの器具および方法
(51)【国際特許分類】
G03B 15/12 20210101AFI20231129BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20231129BHJP
【FI】
G03B15/12
G06Q50/10
(21)【出願番号】P 2020501463
(86)(22)【出願日】2018-07-13
(86)【国際出願番号】 IB2018055219
(87)【国際公開番号】W WO2019012506
(87)【国際公開日】2019-01-17
【審査請求日】2021-07-13
(32)【優先日】2017-07-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】517394005
【氏名又は名称】ア ラ カルト メディア,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】ディオン,ドミニーク
(72)【発明者】
【氏名】マストロナルディ,トニ
【審査官】▲うし▼田 真悟
(56)【参考文献】
【文献】特表2016-519355(JP,A)
【文献】特開2006-201982(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03B 15/12
G06Q 50/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハンドヘルド式装置の画像化および収集ブースであって、
互いに取り付けられた第1の容器および第2の容器を含み、
前記第1の容器は、
上部パネル上に配置されるカメラが前記第1の容器の内部の鮮明な画像の取得を可能にする上部パネルであって、前記内部は前記第1の容器の複数の側面パネル、前記上部パネルおよび底部パネルによって囲まれた領域であり、前記第1の容器の前記上部パネルは、前記カメラを含む携帯型電子装置が配置される前記ハンドヘルド式装置の画像化および収集ブースの上部外面である、前記上部パネル、および
前記第1の容器の前記内部に面するように配置され、そのため、前記上部パネルが、1つまたは複数の鏡の中に、第1の容器の前記内部に置かれたハンドヘルド式装置の反射を取得し、前記カメラにより画像が取得される前記1つまたは複数の鏡を含み、
前記第2の容器は、前記ハンドヘルド式装置を格納するために構成された収集チャンバを含む、
ハンドヘルド式装置の画像化および収集ブース。
【請求項2】
前記第1の容器は、前記ハンドヘルド式装置の底部表面の少なくとも一部が前記反射に映されるように前記ハンドヘルド式装置を配置するための、前記第1の容器の底部表面の内側上に上昇した台を、さらに含む、請求項1に記載のハンドヘルド式装置の画像化および収集ブース。
【請求項3】
前記第1の容器は少なくとも一つの前記側面パネルに開口を含み、前記開口は、前記ハンドヘルド式装置を前記第1の容器の前記内部に入れるのに十分なサイズの開口である、請求項1に記載のハンドヘルド式装置の画像化および収集ブース。
【請求項4】
前記開口は、前記第1の容器の一つの面中にある、請求項3に記載のハンドヘルド式装置の画像化および収集ブース。
【請求項5】
前記第1の容器の一つの面は、扉を含み、前記開口は前記扉が開いているときに形成されるようになっている、請求項3に記載のハンドヘルド式装置の画像化および収集ブース。
【請求項6】
前記扉は、前記1つまたは複数の鏡のうちの少なくとも1つの鏡を、内側を向く表面に含む、請求項5に記載のハンドヘルド式装置の画像化および収集ブース。
【請求項7】
前記第1の容器の高さは、カメラの焦点距離に応じて構成される、請求項1に記載のハンドヘルド式装置の画像化および収集ブース。
【請求項8】
前記高さは、調整可能である、請求項7に記載のハンドヘルド式装置の画像化および収集ブース。
【請求項9】
前記上部パネルは、前記カメラが前記画像を取得するための開口を含む、請求項1に記載のハンドヘルド式装置の画像化および収集ブース。
【請求項10】
前記上部パネルは、前記画像は透明な材料を通して取得されるように、少なくとも部分的に透明な材料から構築される、請求項1に記載のハンドヘルド式装置の画像化および収集ブース。
【請求項11】
前記第1の容器は、前記第2の容器の上部に配置され、前記第1の容器の底面の少なくとも一部分および/または前記第2の容器の上部の少なくとも一部分は、前記ハンドヘルド式装置を前記第1の容器から前記第2の容器の中へ落下するための動作が可能なように構成される、請求項1に記載のハンドヘルド式装置の画像化および収集ブース。
【請求項12】
前記第2の容器は、前記ハンドヘルド式装置を第2の容器にデポジットし、前記第2の容器は、前記第2の容器から前記ハンドヘルド式装置を回収するために少なくとも2つの異なる鍵もしくは少なくとも2つの異なる認証を必要とするように構成されるための開口を含む、請求項1に記載のハンドヘルド式装置の画像化および収集ブース。
【請求項13】
前記第1の容器および前記第2の容器の少なくとも1つは、少なくとも部分的に木材により構築される、請求項1に記載のハンドヘルド式装置の画像化および収集ブース。
【請求項14】
ハンドヘルド式装置の画像化および収集の方法であって、
第1の容器の面の開口を通して前記ハンドヘルド式装置を挿入することにより、画像化および収集ブースの前記第1の容器の中に前記ハンドヘルド式装置を置く工程と、
前記第1の容器の上部から前記第1の容器の内部に面し、対話制御装置の一部であるカメラから画像を取得する工程と、
前記対話制御装置を用いて、前記画像をサーバに送信する工程と、
前記対話制御装置によって、前記送信された画像に応じた命令を受信し、前記対話制御装置のディスプレイ上に前記命令を表示する工程と、
前記対話制御装置のディスプレイ上に表示された前記命令に基づいて、ユーザまたは構内アシスタントが、前記第1の容器から、格納のための前記第1の容器に隣接した第2の容器付近に前記ハンドヘルド式装置を転送する工程と、を含み、
前記第1の容器は、
上部パネル上に配置される
前記カメラが前記第1の容器の内部の鮮明な画像の取得を可能にする上部パネルであって、前記内部は前記第1の容器の複数の側面パネル、前記上部パネルおよび底部パネルによって囲まれた領域である前記上部パネルと、前記第1の容器の前記内部に面するように配置され、そのため、前記上部パネルが、1つまたは複数の鏡の中に、第1の容器の前記内部に置かれたハンドヘルド式装置の反射を取得し、前記カメラにより画像が取得される前記1つまたは複数の鏡とを含み、前記第1の容器の前記上部パネルは、前記カメラを含む
前記対話制御装置が配置される前記ハンドヘルド式装置の画像化および収集ブースの上部外面であり、
前記取得された画像は、前記第1の容器の中の前記ハンドヘルド式装置の画像、および、前記1つまたは複数の鏡の中に反射された前記ハンドヘルド式装置の1つまたは複数の面の画像を含み、
前記命令は、前記サーバで、または遠隔オペレータによって生成されて前記対話制御装置へ送信され、前記送信された画像に従って判定された前記ハンドヘルド式装置の状態に基づいている、
ハンドヘルド式装置の画像化および収集の方法。
【請求項15】
前記転送する工程は、前記第2の容器の前記ハンドヘルド式装置をデポジットするために、前記第1の容器の底部の開口、および/または第2の容器の上部を作動する工程を含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
少なくとも2つの異なる鍵または少なくとも2つの認証が使用され、前記第2の容器が解除されるまで、前記第2の容器の中の前記ハンドヘルド式装置の入手を防止する工程をさらに含む、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記対話制御装置は、スマートフォンであり、前記カメラは、販売員によって操作される前記スマートフォンに組み込まれており、前記送信する工程は、前記スマートフォンから前記サーバへ前記画像を送信する工程を含む、請求項14に記載の方法。
【請求項18】
前記受信する工程は、前記サーバからメッセージを受信し、前記受信したメッセージを前記スマートフォン上に表示する工程を含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
ハンドヘルド式装置を収集するための売店の分散したシステムであって、
中央サーバと、複数の売店と、複数の対話制御装置とを含み、
前記売店の各々は、互いに取り付けられた第1の容器および第2の容器を含み、
前記第1の容器は、
上部パネル上に配置されるカメラが前記第1の容器の内部の鮮明な画像の取得を可能にする上部パネルであって、前記内部は前記第1の容器の複数の側面パネル、前記上部パネルおよび底部パネルによって囲まれた領域であり、前記第1の容器の前記上部パネルは、前記カメラを含む
対話制御装置が配置される前記ハンドヘルド式装置の画像化および収集ブースの上部外面である前記上部パネルと、
1つまたは複数の鏡であって、前記上部パネルを通して前記カメラにより取得された画像が、前記第1の容器の前記内部に置かれたハンドヘルド式装置の、前記1つまたは複数の鏡の中の反射を取得するように、前記第1の容器の前記内部に面するように配置されている、1つまたは複数の鏡とを含み、
前記第2の容器は、前記ハンドヘルド式装置を格納するように配置された収集チャンバを含み、
前記対話制御装置の各々は、第1の容器の内部の画像を取得し、前記画像を前記中央サーバに送信するために構成
される、
ハンドヘルド式装置を収集するための売店の分散したシステム。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本出願は、2017年7月14日に出願された米国仮出願第62/532,526号からの優先権の利益を主張し、その全内容は、参照により組み込まれる。本出願は、2017年5月17日に出願された米国特許出願第15/598,004号および2016年5月12日に出願された米国特許出願第15/153,137号に関連しており、これらの両方は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【技術分野】
【0002】
本明細書において提示される技術は、価値と引き換えに小型電子装置の遠隔収集に関連するシステムおよび方法に関する。例えば、本明細書において提示される技術は、例として、スマートフォン、タブレットコンピュータ、スマートウォッチ、もしくはそのようなものといった、クライアントの使用済み電子装置を受け入れ、その受け入れた使用済み電子装置の推定値の金額または同等の金額をクライアントに提供するように構成された売店の分散セットに使用することができる。
【背景技術】
【0003】
多くの人々は、より古い装置を交換するために新しいスマートフォンまたはいくつかの他の消費者用電子装置を購入した後に、古い装置を便利かつ安全に廃棄したい状況に気付くことが多い。多くの場合、そのような人々は、何らかの金銭的利益のために古い装置を取引することを望むかもしれない。イーベイといったサービスを使用して古い装置をリスト化し、販売することができるが、古い装置を処分するためといった手段は、販売のために装置をリスト化すること、購入申し出を監視すること、メールまたは他の方法を介して装置を買い手に提供すること、買い手からお金を受け取る前に比較的長い時間待つこと、および取引が完了した後でさえ、買い手による不利なコメントおよび/または装置の返品に自分自身をさらす危険性を依然として冒すことなど、いくつかのステップを手動で実行しなければならないという点で便利ではない。
【0004】
ecoATM(登録商標)によって提供されている、クライアントのスマートフォンを受け入れ、次いで、推定値に対応する金額をクライアントに提供するように構成された収集売店(本明細書では、「ブース」とも呼ばれる)といった分散収集センタが、知られている。しかしながら、古い消費者用電子装置における取引プロセスをクライアントにとって、より便利にし、売店オペレータ(例えば、売店の所有者、後続の取引のために複数の売店から電子装置を収集する責任を負う存在)にとって、より信頼性が高く効率的にするために、さらなる改善が望まれている。
【0005】
本出願に開示された実施形態は、特定の電子装置を効率的に収集するための遠隔分散収集売店を提供する。
【発明の概要】
【0006】
ハンドヘルド式装置の画像化および収集器具、関連する技法およびシステムは、記載される。一例としての器具は、互いに取り付けられた第1の容器および第2の容器を含んでよい。第1の容器は、第1の容器の内部の鮮明な図を取得することを可能にするように配置される上部パネルと、第1の容器の内部に面するように配置され、上部パネルを通してカメラにより取得された画像は、第1の容器の内部に置かれたハンドヘルド式装置の、1つまたは複数の鏡の中の反射を取得する、1つまたは複数の鏡とを含む。第2の容器は、ハンドヘルド式装置を格納するために構成される収集チャンバを含む。
〔図面の簡単な説明〕
【0007】
図1は、いくつかの実施形態による、異なる種類の売店を有する遠隔分散型電子装置収集売店のネットワークのシステム図を示す。
【0008】
図2は、いくつかの実施形態による、「コンピュータレス」な電子装置収集売店を示す。
【0009】
図3は、いくつかの実施形態による、もう一つの「コンピュータレス」な電子装置収集売店を示す。
【0010】
図4は、いくつかの実施形態による、「コンピュータレス」な電子装置収集売店内の鏡の配置を示す。
【0011】
図5は、いくつかの実施形態による、「コンピュータレス」な電子装置収集売店内に配置された電子装置の画像を取得するように構成された画像取得装置の概略図である。
【0012】
図6~
図15は、いくつかの実施形態による、1つまたは複数の電子装置収集ブースの動作を容易にするプロセスのフローチャートを示す。
【発明を実施するための形態】
【0013】
〔詳細な説明〕
本発明の例示的な実施形態は、金銭的価値または他の価値と引き換えに、電子装置の遠隔分散収集を容易にする電子装置収集売店を含む。これらの売店に収集される可能性のある電子装置は、スマートフォン、タブレットコンピュータ、スマートウォッチ、ゲーム装置、個人用健康監視装置、または他のプロセッサベースの電子装置といった消費者用電子装置または携帯用電子装置を含むが、これらに限定されない。場合によっては、本明細書に記載される売店が、より頻繁に、広く使用されており、多くの消費者によって比較的短い(例えば、2~4年)交換サイクルにより、より新しいバージョンにしばしば置き換えられるスマートフォンといったものを収集することが予想され得る。以下、これらの実施形態について図面を用いて説明する。なお、以下の実施形態は例示にすぎず、例えば、本開示に基づく電子装置収集売店を構成および運用するものであり、本開示に基づく電子装置収集売店等を下記の具体的な構成に限定するものではないことに留意する必要がある。本実施形態によれば、他の具体的な構成を適宜採用することができる。
【0014】
例としての実施形態は、スマートフォン、携帯型ゲーム装置、携帯型メディアプレーヤなどの携帯型装置を評価し、収集するためのミニ売店を提供する。ミニ売店は、例えば米国特許適用第15/598,004号に記載されている種類の売店よりも実質的に安価であるように設計されている。例としての実施形態の少なくともいくつかにおいて、ミニ売店が米国特許第15/598,004号に記載されているフルサイズ売店102によって受け入れられる携帯型装置の全範囲を受け入れることができるように構成されている。いくつかの他の例としての実施形態において、ミニ売店が、ユーザによって頻繁に取引される携帯型装置の種類の内のいくつかのみを受け入れる(例えば、スマートフォンを受け入れるが、9.7インチのアイパッド(登録商標)(iPad(登録商標))ほどの大きさの装置は受け入れない)ように設計されてもよい。ミニ売店は、少なくとも部分的にはそれらのより低いコストのために、より多くの数の携帯型装置が収集されることを容易にするために、実質的により多くの数および/または実質的により高い密度で展開されることができる。ミニ売店のより低いコストは、各ミニ売店が収集期間当たりに収集されるより少ない数の携帯型装置により利益を得ることを可能にする。したがって、例えば、ミニ売店は、1つまたは複数のワイヤレスサービスプロバイダのそれぞれの小売店に展開されてもよく、ユーザは通常、新しい携帯型装置を入手し、携帯型装置を検査し、修理されるなどとしてよい。
【0015】
図1は、特定の例としての実施形態による、分散型電子装置収集売店のネットワークを含むシステム100を示す。複数の電子装置収集売店(以下、単に「売店」と呼ぶ)102、116、および118は、地理的に分散した様々な場所に配置される。各売店102、116、および118は、それぞれの売店構内104内に物理的に配置することができる。それぞれの売店構内104は、例えば、小売店または他の企業の監督下にある建物または他の領域とすることができる。
【0016】
売店102、116、および118ならびに/またはそれらの構内は、1つまたは複数の通信ネットワーク106を介して、データ処理サーバ108、データ格納110、およびコールセンタ112に接続される。売店102および118は、それ自体がネットワークおよび/またはデータ処理サーバ108などと通信することができるが、売店116に近接しているクライアントの第2のスマートフォン(例えば、クライアントが取引のために第1のスマートフォンを提出している場合、以下の携帯型装置122)または売店構内代表者(例えば、売店116を収容する店舗の販売員)のスマートフォンなどの別の装置は売店116がそれ自体の通信能力を有していない可能性があるため、売店116に関連する取引をサポートするために、ネットワークおよびデータ処理サーバ108と通信することができる。ネットワーク106は、インターネット、および/またはローカルエリアネットワーク、ワイドエリアネットワーク、携帯電話接続、および/またはポイントツーポイント通信接続などの1つまたは複数の他の通信ネットワークを含むことができるが、これらに限定されない。
【0017】
データ処理サーバ(本明細書では中央サーバと呼ばれることもある)108、記憶サーバ110、およびコールセンタ112は、同じ地理的位置または異なる位置に配置することができる。処理サーバ108は、任意の種類のコンピュータのうちの1つまたは複数を含むことができ、売店102、116、および118、ならびに/またはそれぞれの売店構内で収集されたデータ、ならびに売店102、116、および118で収集されている電子装置に関連する情報の処理および/または分析を実行するように構成される。1つまたは複数の処理サーバ108による処理は、ネットワーク内の売店をサポートして動作する売店または別の装置とクライアントとの間の現在進行中のトランザクションに関する情報のリアルタイム処理を含むことができる。例えば、取引中に売店または売店をサポートして動作する別の装置によって送信される情報は、例えば、現在取引されている装置に関する既知の情報を既知の偽造品に関する情報と比較することによって、漸進的に監視および分析することができる。いくつかの実施形態において、処理サーバが評価または事前評価プロセス中に取引装置によって取得された情報を受信し、処理してもよい。さらに他の実施形態において、別の装置(取引装置以外のスマートフォン)が取引装置および/またはユーザに関する画像および他の情報を取得し、処理のために処理サーバに送信してもよい。特定の例としての実施形態において、処理サーバ108は、売店において識別された様々なタイプの電子装置に提案された価格を提供するように構成された価格設定サーバを含んでもよく、またはそれにアクセスしてもよい。以下でさらに説明するように、いくつかの例としての実施形態において、1つまたは複数の処理サーバ108は、売店全体に広がる資金調達計画などを追跡してもよい。処理サーバ108は、また、価格情報および価格決定構成パラメータを含むデータベース110内の価格データベースの助けを借りて、様々な携帯型電子装置のための価格設定および価格設定関連情報を問い合わせ、売店に提供するように動作する、価格設定サーバを含んでもよい。今日のコンピューティングの仮想化を考えると、本明細書で使用するサーバという単語は、1つまたは複数の物理コンピュータまたは仮想コンピュータ上で実行されている可能性があるコンピューティングサーバを指すこともある。
【0018】
データ記憶サーバ110は、売店で収集され得る電子装置に関連する情報、および売店および/または売店構内で収集されたデータ(例えば、セッションデータ、クライアント情報、分析のためにクライアントによって提出された消費者用電子装置に関する情報、売店に関連する他の活動(例えば、資金調達活動)に関する情報など)を記憶するように構成される。データ記憶サーバ110は、任意のタイプのデジタルデータ記憶装置を備えることができ、記憶されたデータを収集し、維持するために、任意のタイプのデータベースおよび/またはファイル構造を使用することができる。データ記憶サーバ110は、また、売店によって受け入れられる任意のタイプの装置のプロファイル、およびパフォーマンスメトリックス(例えば、モデルごとに特定の試験命令を完了する時間)などを記憶するデータベースを有してもよい。例えば、あらかじめ売店によって処理され、かつ/または売店で受け入れられた、それぞれの種類の装置からの1つ、または複数の画像を、装置の自動認識に使用するために記憶することができる。既に完了したトランザクションの価格情報、および他の既知の携帯型電子装置の価格情報も記憶することができる。
【0019】
コールセンタ112は、1人またはそれ以上のオペレータ(「コールセンタエージェント」または「コールセンタオペレータ」)が、売店102および118のうちのいずれか1つ、および/または売店116の構内の別の通信装置に近い、および/またはそれらと対話しているユーザ(たとえば、クライアント)と対話することを可能にするように構成されてもよい。対話は、オーディオ、ビデオ、およびデータフィードのうちの1つ、または複数を含むことができる。例えば、売店に電子装置114を提出するために、ある人物が売店102のうちの1つの近くにいる時、コールセンタ112内の端末を介して1人または複数のオペレータが、電子装置114の提出に関してクライアントと対話することができる。対話は、売店102および/またはユーザの装置114のオーディオ、ビデオ、および/またはデータインターフェースによって容易にされてもよい。いくつかの例としての実施形態において、コールセンタオペレータによって提供されるサービスが以下で説明するように、2つ以上のサービスクラスにグループ化されてもよい。いくつかの実施形態において、コールセンタオペレータの少なくともいくつかは、完全にまたは部分的に自動化されてもよい。
【0020】
売店102、116、および118は、各々異なる種類のものであってよい。売店102は、フルフィーチャ売店と呼ぶことができ、米国特許出願第15/598,004号および米国特許出願第15/153,137号に記載されている売店であり、売店の説明は、参照により本明細書に組み込まれる。参考の特許出願に記載されているように、各売店102は、1つまたは複数のディスプレイ、1つまたは複数のタッチスクリーン、支払いディスペンサ、指紋検出器、撮像のためおよび撮像の後に電子装置を移動させるための関連する機械機構を有するイメージングチャンバ、電子装置を撮像するための固定カメラ、ユーザを検出および監視するための1つまたは複数のカメラ、スキャン、通信、およびディスプレイなどを制御するための1つまたは複数のコンピュータプロセッサを含むことができる。売店102は、そのすべての精巧さおよび能力により、少数の電子装置しか収集されない場所に展開することを金銭的に非実用的にするコストを有することがある。
【0021】
売店116は、「コンピュータレス」ミニ売店と呼ぶことができる。売店102および118と同様に、コンピュータレスミニ売店116もまた、電子装置の評価を容易にし、評価された電子装置を収集するように設計されている。売店116は、「コンピュータレス」であるが、いくつかの実施形態において、プロセッサを有さず、いくつかの実施形態において、取得された画像を取得し、サーバに送信すること以外の、例えばドアを開けること、もしくは解除すること、トレイドアを動かすことなどのために、例えば、アルヅイノ電子プラットフォーム(Arduino electronic platfom)、他の制御キット、シングルボードコントローラといった、またはメイクコントローラキット(Make Controller kit)に類似するもの、もしくは例えば、マイクロコントローラ、スイッチおよび他の基本的な電子機器を含むカスタム電子インプレメンテーション、といったことのための1つまたは複数のプロセッサ、またはより単純な電子制御装置を有することができる。ユーザが、売店116を使用して価値のために取引される電子装置120を有する場合、売店116はそれ自体の通信設備を有さないことがあるので、サーバ108および112は、電子装置の画像を取得し、取得した画像を送信し、電子装置120を取引しようとするユーザと対話することを提供するために、別の携帯型装置122に頼る。携帯型装置122は、例えば、スマートフォン(例えば、小売店の従業員のスマートフォン)、タブレット(例えば、アイパッド(登録商標)(iPad(登録商標)))、メディアプレーヤ(例えば、アイポッド(登録商標))、カメラ付きスマートウォッチなどを含んでよい。いくつかの実施形態において、装置122がカメラと通信可能に接続され得るデスクトップ/ラップトップ/ノートブック/ウルトラブック/タブレットコンピュータでもよい。売店116に関するさらなる詳細は、
図2~
図3に関連して以下に見出すことができる。
【0022】
売店118は、ミニ売店であり、売店102および116と同様であり、売店118は、電子装置の評価を容易にし、評価された電子装置を収集するようにも設計されている。売店118は、1つまたは複数のプロセッサ、1つまたは複数のカメラ、1つまたは複数のルータなどのいくつかまたはすべてを含むことができる。したがって、フルフィーチャ売店102と比較して、まだ全ての機能を備えていないが、売店118は、「コンピュータレス」ミニ売店116よりも多くの能力および機能を含む。トレードイン電子装置124(例えば、上記の電子装置114または120に類似する)の画像を取得するため、売店118は、電子装置126(例えば、上記の電子装置122に類似する)のカメラ、または組み込みカメラを使用するように構成されてもよい。売店118に関するさらなる詳細は、
図2~
図4に関連して以下に見出すことができる。
【0023】
ミニ売店116および118の両方は、フルサイズ売店102に付随する機能が、より少ないにもかかわらず、携帯型装置を評価および収集することを可能にし、その結果、製造コストおよび/または維持コストが低くなり、より多数の展開を容易にすることができる。
【0024】
図2は、いくつかの実施形態による、上述したミニ売店116といった「コンピュータレス」な電子装置収集売店202を示す。
【0025】
売店202は、電子装置の撮像および収集のためのミニ売店である。売店202は、少なくともいくつかの実施形態において、コンピュータプロセッサおよび/または自身のカメラを含まない。ユーザは、取引装置の1つまたは複数の画像を取得するため、リモートサーバおよび/またはオペレータに取得した画像を送信するため、取引装置の提案された取引価値および/または更なる鑑定の命令を受け取るため、支払を提供するため、もしくは取引装置のために他の代償、およびトランザクションを完了するためにスマートフォン、タブレットコンピュータ等を利用してもよい。例えば、売店202は、モバイルサービスに特化した、および/またはユーザが取引可能な装置(例えば、上記の電子装置120といった)を持ってくる小売店の中に展開される時、販売員は、彼のスマートフォンまたはアイパッド(登録商標)(iPad(登録商標))等(例えば、上記の電子装置120といった)を、取引装置の画像を撮影し、サーバ(例えば、データ処理サーバ108および/または呼び出しキャンセル112といった)へと送信し、およびユーザとサーバとの間の対話を容易にする画像撮影装置として使用してもよい。
【0026】
取得された画像といった取引装置の情報の送信は、様々な方法によりなされてよい。一実施形態において、電子メールまたは他の標準的な情報メッセージシステム(SMS/MMS、iMessageなど)は、情報をデータ処理サーバ(例えば、データ処理サーバ108)およびまたはコールセンタオペレータ(例えば、コールセンタ112)に通信するために使用されてもよい。他の実施形態は、より良いユーザ体験を提供しつつ、取引装置の情報を送信するためにカスタムアプリまたはウェブページを使用してもよい。
【0027】
そのような実施形態は、2016年5月12日に出願された米国特許出願第15/153,137号および/または2017年5月17日に出願された米国特許出願第15/598,004号といった、取引装置で実行する診断アプリケーションと合わせて使用されてよい。そのような取引装置上の診断アプリケーションは、取引装置の価値、取引装置の型、モデルおよび完了した検査をより正確に鑑定するために、追加の情報をリモートサーバおよび/またはコールセンタエージェントに提供してもよい。
【0028】
売店202は、携帯型装置の評価を容易にするように構成された上部容器204と、取引装置を収集し、格納するように構成された下部容器206とを含む。
【0029】
容器は、製造コストを低く保つために、少なくとも部分的に、木材、パーティクルボード、プラスチック、または他の低コスト材料で構成されてもよい。例えば、いくつかの実施形態において、それぞれの容器のフレームおよび面が木および/またはパーティクルボードから作製される。いくつかの実施形態において、容器の一方または両方が少なくとも部分的にプラスチックおよび/またはプレキシガラスを含んでもよい。第1および第2の容器は、同じ材料、または異なる材料、または材料の組み合わせで構築されてもよい。
【0030】
図示された例としての実施形態において、第1および第2の容器が両方とも直方体の形をしている。しかしながら、例えば、いくつかの他の例としての実施形態は、様々な形状の容器を有することができる。例えば、いくつかの例としての実施形態は、円筒形の第1および第2の容器の少なくとも一方を含むことができる。さらに他の実施形態において、2つの容器が互いに異なった形状を有してもよい。容器は、互いに直接隣接するように構成されてもよい。いくつかの実施形態において、第1の容器の底部と第2の容器の上部は同じであってもよい。
【0031】
第1の容器204は、取引装置(例えば、取引されることを意図された電子装置)を、取引装置の1つ以上の画像を取得することができるように配置されるように構成される。一実施形態において、第1の容器204は、取引装置が第1の容器内に移動される開口212を含む。開口は、ユーザが手動で取引装置を第1の容器に挿入し、それを第1の容器の底部内面214上に配置することを可能にする形状または大きさであってもよい。いくつかの例としての実施形態では、第1の容器がその面の一方に扉(図示せず)を含み、扉を開口することによって第1の容器の内側にアクセスすることができる。
【0032】
いくつかの実施形態において、扉(別個に図示せず)が、電磁石、ソレノイド、またはモータといった電気機械手段によって閉鎖(ロック)されて保持されてもよく、そのため第1の容器は、ミニ売店が正常に動作している時のみ、例えば、販売員用アプリケーションのヘルプまたはウェブサイトによって、接近可能である。そのような実施形態において、最小または最低の電子装置及び通信手段は、例えば、システムオンチップ、ブルートゥース(登録商標)またはワイファイ(登録商標)が可能な装置、アルヅイノボード(Arduino board)もしくは類似のデザインといったインターネットオブシングス(Internet of Things)(コンピュータレスバージョンのため)、またはコンピュータを基本としたバージョンの低コストコンピュータ装置のラズベリーパイタイプのような扉を制御するために遠隔アプリケーションまたはソフトウェアのために存在してもよい。
【0033】
いくつかの実施形態において、取引装置は、第1の容器の内側に接近を容易にするためおよび第1の容器の内側に光が流れるのも容易にするために、少なくとも面(例えば210の面)の一部分を開けていてよい。
【0034】
第1の容器内側は、取引装置を配置するために指定された位置の周りの1つまたは複数の位置(例えば、内側212)に配置された、1つまたは複数の鏡を有することができる。鏡は、取引装置の面の反射を取得するように配置されてもよく、取得された反射はまた、第1の容器の上部又は底部に配置されたカメラによって取得された取引装置の表面の画像の中に取得される。鏡は、単一の鏡、または複数の鏡を含むことができる。いくつかの実施形態において、鏡は、取引装置(例えば、長方形または実質的に長方形のスマートフォン、など)のすべての面の全ての部分が鏡のうちの少なくとも1つの反射に取得されるように、配置される。
【0035】
いくつかの実施形態において、追加の視角を提供するための鏡の代わりに、同じカメラにとって追加のカメラまたは追加の撮像位置は、使用することができる。例えば、45度に配置され、上面図カメラおよび底面図カメラと組み合わされた取引装置のエッジ上の図を有する2つの追加のカメラは、第1の容器内で取引装置を移動させる必要なく、追加の視点を提供する。複数のカメラを有利に使用することができるが、取引装置の評価には単一のカメラだけが必要であることが理解されるだろう。
【0036】
いくつかの実施形態において、プラットフォームが第1の容器の底部内面上に形成される。プラットフォームは、取引装置を配置するための大きさおよび形状になっている。いくつかの実施形態において、プラットフォームが底部内面と同じ物質で作られる。いくつかの実施形態において、プラットフォーム210がプレキシガラスといった透明な物質で構成されてもよい。
【0037】
いくつかの実施形態において、1つまたは複数のQRコード(登録商標)などの一意のコンピュータ可読識別子が売店IDを表すことができ、撮像に干渉しない第1の容器の一部分内の観察領域に含めることができる。光学式文字認識、QR又はバーコード読み取り技術を使用して、システム(例えば、画像を処理するデータ処理サーバ又はアプリケーション)は、特定の取引が行われる位置を確認することができる。
【0038】
代替の実施形態において、売店IDは、どこにでも置かれており、「取引アプリケーション」(売店構内の代表者の装置または対話制御装置の上で実行するアプリ、売店アプリ、もしくは対話制御装置の上で実行されるうちの一部)のための追加のステップにおいて、売店IDをスキャンすることを要求し、それによりシステムは取引位置を知らされる。
【0039】
第1の容器が、取引装置が配置されるべきプラットフォームを含む、幾つかの実施形態において、鏡の少なくとも幾つかは、取引装置の面が反射するように反射することに加えて、取引装置の底面の少なくとも幾つかの部分も反射により表されるように、斜めに配置されてもよい。このようにして、取引装置の表面を取得する画像は、取引装置の面および取引装置の底面の少なくとも一部の反射も含むことができる。
【0040】
第1の容器の1つまたは複数の面は、第1の容器の内側への光の流れが容易になるように、および/または第1の容器内の取引装置の追加の画像を透明な材料の面を通して取得することができるように、透明な材料で構成することができる。
【0041】
第1の容器の上部208は、少なくとも部分的に透明な物質から構成されてもよい。透明材料は、容器の内側がより多くの光を有することを容易にすることができてもよい。
【0042】
いくつかの実施形態において、スマートフォンカメラ(例えば、電子装置122のカメラなど)が取引装置の表面の画像を取得するのにかろうじて充分な大きさの穴220は、上部の中心またはその付近に形成される。取引装置の表面の画像を取得できるように穴の上に配置されたカメラ領域は、取引装置の周囲に配置された鏡を含むことができる。このようにして、取引装置の表面の画像は、取引装置の底面の面および/または部分の反射も含む。したがって、穴は、使用されることが予想されるカメラ(例えば、カメラレンズ、またはレンズおよびフラッシュ)のサイズ、上部がカメラの領域と干渉しないような上部の厚さ、および鏡(または少なくとも鏡の部分)が穴に配置されたカメラの領域内にあり、鏡内の反射された画像も取引装置の表面の画像に含まれるような、底面の中心から鏡までの距離に従ってサイズを決定されてもよい。
【0043】
上部容器の高さは、調整可能であってよい。例えば、上部容器の第1の部分および第2の部分は、互いに相対的に移動されてもよく、そのため高さは変更できる。変更可能な高さは、使用されるカメラの焦点を適切にする高さを構成するため、および/またはミニ売店全体のサイズを変更し、より限定された場所に合わせるために使用されてもよい。いくつかの実施形態において、高さは、1つまたは複数の有名なスマートフォンモデルを用いた光学写真取得用に構成された、予めマークされたラッチ位置を用いて変更されてもよい。
【0044】
底部容器は、上述したように、複数の取引装置を収集するように構成されている。取引装置が、第1の容器内において画像を取得され、その後の評価を受けた後、ユーザおよびシステムが取引装置の取引することに合意した場合、取引装置は、さらなる処理のために別の位置に確実に転送されることができるまで格納され、底部容器にデポジットされる。
【0045】
いくつかの例としての実施形態において、取引装置が底部容器の面上の開口216を通して底部容器内にデポジットされる。開口は、特定の所定のサイズ(例えば、より大きなスマートフォンのサイズ、アイパッド(登録商標)(iPad(登録商標))のサイズなど)まで取引装置を受け入れるのに十分な大きさであるが、手または他の回収装置によってデポジットされた取引装置を回収することを可能にするには小さすぎるようにサイズ設定されてもよい。内側の開口の形状はまた、回収器具を使用してデポジットされた装置を回収することをより困難にするか、または実質的に不可能にするように構成されてもよい。
【0046】
別の実施形態において、上部容器の底部および/または底部容器の上部にある機械的な扉は、取引装置が合意された条件で取引されることを確認した後、ユーザが上部容器内から底部容器内に取引装置を落とすように機械的な扉を操作することができる。扉は、底部容器の面に配置されたボタン、レバー、スライドなどのいずれかを使用してユーザによって操作されてもよい。いくつかの実施形態において、扉が上部容器内の扉に関して上述したように、ドアロックなどの特徴を提供する最小限の電子構成によって動作されてもよい。1つ以上の安全機構が底部容器内への取引装置の偶発的なデポジットを防止(または最小化)するために、所定の位置にあり得る。
【0047】
底部容器は、収集された取引装置の安全な保管を提供する。いくつかの実施形態において、底部容器を有する取引装置を収集することができる唯一の方法が底部容器の扉の上のロック218を開くことによるものである。ミニ売店が位置する小売店のスタッフが収集された装置にアクセスできないことを確実にするために、ロックの鍵は、小売店の責任者以外の別の存在によって維持されてもよい。このセキュリティを提供することができる別の方法は、各々が異なる鍵を必要とする2つ以上のロックを有することであってもよい。異なるキーを有する複数のロックを有する目的は、異なる利害関係者が自分自身のキーおよびロックを有することができ、その結果、底部容器内に収集された取引装置が、すべての利害関係者が存在するときにのみアクセスされることができるようにすることである。このセキュリティは、交換されたスマートフォン、行方不明の取引装置に関する苦情を減らす。
【0048】
いくつかの実施形態によれば、収集バッグ、ビンなどを底部容器内に配置することができ、その結果、扉を開いてこれまでにデポジットされた取引装置を収集するとき、収集装置はそれらを1つずつ収集する必要がなく、代わりに、収集バッグを単に回収し、収集された装置の加工のためにバッグを前進させる前にバッグを結ぶことができる。さらに他の実施形態において、扉の開口が収集袋の結束/封止を機械的に引き起こすことができる。
【0049】
いくつかの例としての実施形態において、上部容器および底部容器が上下に互いに対して移動されてもよい。このような運動は、取引装置を収集するために使用される領域のサイズに影響を及ぼす可能性がある。この特徴は、制限されたスペースに適合するなどの目的のために、ミニ売店のサイズを調整するために使用されてもよい。
【0050】
いくつかの実施形態は、底部容器を含まなくてもよく、その代わりに、バックといった装置容器を単に含んでもよい。さらに他の実施形態において、底部容器は単に存在しなくてもよい。そのような実施形態において、売買された電子装置は売店から離れて、例えば、安全な袋の中に、他の場所に置かれた別の金庫の中に、または売店の場所の販売員または代表者によって何らかの方法で管理されて、格納されてもよい。
【0051】
いくつかの例としての実施形態において、システムは、売店の位置から来た販売員または代理人(すなわち、トレードイン電子装置を受け入れるのを支援する代理人)を取引に関連付けるための手段を含むことができる。例えば、取引アプリケーションはサインインオプションを有してもよく、ピンコード、パスワード、サムプリント、または指紋スキャンを要求してもよく、または、任意の取引を販売員に関連付けることができるように、評価を実行する前後に販売員が自身を識別することを要求してもよい。識別は例えば、販売員が自分の個人電話を使用する場合に、一度だけ行うことができる。この識別メカニズムは、トランザクションに問題がある場合に有用であり得る。また、最良の販売員を監視し、任意選択で報酬または手数料を与えるために使用することもできる。
【0052】
図3は、いくつかの実施形態により、ミニ売店116といった、もう一つの「コンピュータレス」な電子装置の収集売店302を示す。売店302は、売店302の上部容器304がいくつかの面上にあり、また上部がプレキシガラスの種類の透明な材料からできている以外において、上述した売店202に類似してもよい。上部容器を透かして見ること(もしくは、透明もしくは部分的に透明な1つまたは複数の面を用いて少なくとも一部分は透明な上部)は、光が上部容器の内部に流れることを容易にしてもよく、またユーザにとってより魅力的および興味深い売店を作ってもよい。
【0053】
図4は、いくつかの実施形態による、売店202または302といった「コンピュータレス」な電子装置収集売店の内部の鏡の配置を示す。
図4に示すように、取引装置を保持するように構成されたプラットフォーム408と上部容器204の面との間に、1つ以上の鏡402、403、404、および405を配置することができる。図示されるように、鏡は、上部から取得された画像が取引装置の表面の画像に加えて、鏡に反映される取引装置の面および/又は底部の表示も含むように、角度を付けられてもよい。いくつかの実施形態において、視角が例えば、機械的調節機構を介して設定可能であってもよい。いくつかの実施形態において、鏡と取引装置との距離を調整することができるので、例えば、様々なサイズの装置を容易に映し出すことができる。鏡は、カメラ522の視角、焦点距離またはカメラと取引装置(524)が位置する領域の間の距離を考慮に入れる反射物理学により理想的に置かれ、その結果、カメラは、不具合を含む取引装置の状態を査定する間に助けとなる、取引装置の様々な視角を持つ画像を提供するために、取引装置の最も有効な画素および反射の全てにより取得することが可能になる。
【0054】
図5は、いくつかの実施形態による、上記の売店116といった「コンピュータレス」な電子装置収集売店502内に配置された電子装置524の画像を取得するように構成された画像取得装置520の概略図である。
【0055】
ユーザのスマートフォン(例えば、上述した電子装置122)であってもよい画像取得装置520は、そのカメラ522が下向きの穴(別個に
図5で示されていない)の真上に配置されるように、上部容器504の上部パネル上に配置される。カメラ522の視野は、鏡508が視野内にあるように配置されてもよく、同様に取引装置524は、プラットフォーム510上に配置されてもよい。
【0056】
トラップ扉512は、ドア512を開閉するために、ボタン、スライドまたはスイッチ516によって、および機械的な機構518を介して操作されてもよい。ドア512が開かれると、電子装置524は、売店502の底部容器506内に配置された収集ビン514内に落下することができる。
【0057】
いくつかの実施形態は、回収ビンの内部(例えば、袋、ビン等)に取引装置が安全にデポジットされたことを確実にするための規定を設けることができる。一例としての技法は、取引装置の上で実行される売店アプリケーションに収集ビン514内の写真を撮らせることを含むことができ、1つまたは複数のQRコード(登録商標)または他のコンピュータ可読識別子を、画像から、取引装置が実際に特定の売店のビン内にあったことを確認するために、戦略的位置に配置することができる。別の技法では、取引装置上で実行される売店アプリに、最小限の電子セットアップによって、音を聞き取らせ、または送信される光の特定のシーケンスなどの視覚信号を取得させることができる。例えば、音信号のためにLEDまたはスピーカを制御するために信号のオンオフを切り替えるようにプログラムされた最小限の電子部品(例えば、マイクロコントローラ)は、LEDをオン/オフすることによって、そのような「モールス信号」のような音声シーケンスまたは2進情報シーケンスを送信することができ、このシーケンスは、取引装置(および/またはその後にプロセッサ108またはコールセンタ112)上の売店アプリに、取引装置が意図されたビン514内に安全に配置されたことを確実に確認することを許可する情報を、含む。いくつかの実施形態において、そのような確認が取引券等の生成をするトリガとしてもよい。
【0058】
一例としてのカメラ対応の態様において、例えば、ラズベリーパイ等のプロセッサを含む態様がビン51の内部にカメラを位置させ、差分写真を撮影することにより、ビン514内の取引装置の位置を確認することができる。
【0059】
図6~30は、いくつかの実施形態による、1つまたは複数の電子装置回収売店116の動作を容易にする処理のフローチャートを示す。処理600の動作は、特定の順序で示されているが、いくつかの実施形態は、1つまたは複数の動作を削除し、1つまたは複数の動作を追加し、および/またはいくつかの動作の順序を変更してもよいことは理解される。
【0060】
米国特許第15/598,004の
図6から30は、取引装置がフルフィーチャ売店102に持ち込まれた時に、取引装置が評価されることおよび受け入れられることのプロセスを述べた。取引装置が「コンピュータレス」な売店116に持ち込まれる時、売店116の中には存在しないが売店102には存在する機能の内の多くのものであるから、処理のいくつかは発生しなくてもよく、または売店102のケースのように異なって発生してもよい。一般的には、「コンピュータレス」な売店116を用いた例としての実施形態は、画像取得装置として機能し、および、バックセンドサーバおよびコールセンタの人との対話のための入力/出力装置としても機能するユーザのスマートフォンまたはタブレットコンピュータといった装置を使用して処理してもよい。
【0061】
処理600は、クライアントが「コンピュータレス」の売店116を収容するハウスの構内に入り、ハウスアシスタント(または売店116のローカル使用を監督することができる同様の人物)に、彼/彼女(クライアント)が電子装置をトレードインしたいことを示すときに、開始することができる。動作602において、構内アシスタントは、売店116の一部ではない対話制御装置の上で取引アプリケーションを開始することができ、ユーザセッションが作成される。対話制御装置は、スマートフォン(例えば、構内アシスタントのパーソナルスマートフォン)、アイパッド(登録商標)(iPad(登録商標))(例えば、売店116に関係のない日常の構内販売に使用されるアイパッド(登録商標)(iPad(登録商標)))などのタブレットコンピュータなどであってもよい。ユーザセッションは、例えば、法的/契約上の目的、記録保持の目的およびデータ収集の目的を含む目的のために、取引全体を記録するのに充分な情報を取得することを意図している。後述するように、いくつかの実施形態において、クライアントが売店に到着する前に売店アプリを手に入れ、売店アプリがクライアントおよび取引装置に関する情報を収集することを可能にすることができる。したがって、売店アプリがクライアントおよび/または取引に関する何らかの情報をすでに有している態様において、クライアントが売店または売店構内に到着すると、情報を手に入れた売店アプリが対話制御装置に転送することができ、対話制御装置は以下の動作を変更またはカスタマイズして、売店アプリによってすでに手に入れられていない情報のみを手に入れることができる。
【0062】
動作604において、オプションとして、対話制御装置は、クライアントによって提供されたIDカードの画像を取得する。例えば、クライアントは、運転免許証(または他の類似の身分証明書)を提供していてもよい。IDカードはクライアントのID情報を取得するために、片面または両面でスキャンおよび/または撮影される。
【0063】
IDを使用する実施形態において、動作606では、提出されたIDが有効であるかどうかが判定される。いくつかの実施形態において、スキャンされた/撮影されたIDカード情報が情報を検証し、認否を通信するコールセンタの人員に送信されてもよい。他の実施形態において、この段階で、スキャン/撮影されたIDカードについて、ある基本的な所定のパラメータが満たされる場合、IDは有効であると仮定されてもよい。例えば、提供されたIDカードが運転免許証である場合、対話制御装置は、スキャン/撮影されたIDカード上で光学式文字認識などを実行することによって、運転免許証番号および名前を決定することができ、その情報は、IDカード情報の真正性を検証することができるインターネットリソースに通信することができる。
【0064】
身分証明書を使用する態様において、一旦カードがスキャンされると、対話制御装置によって取得されたクライアントの写真は、OCRサーバに送信されてもよい。API(例えば、Google Tesseract(登録商標)およびInlite ClearImage(登録商標))を使用することによって、サーバはIDカードまたは写真に存在し得るバーコードを発見および復号し、OCRを使用して任意のテキストを読み取る。その後、OCRデータがバーコードで見つかったデータと一致するかどうかについてチェックが行われる。これは、カードが有効であるかどうかを自動的に評価するのに役立つ。
【0065】
ID情報が有効でない場合、クライアントは拒絶され、ユーザセッションは動作607において閉じられる。
【0066】
ID情報が有効であることがわかる場合、動作608において、ユーザセッションは、クライアントの識別情報を含むように更新される。この段階で、ユーザセッションは、メモリ内に維持され得る。
【0067】
動作610において、更新されたユーザセッションが記録される。記録は、対話制御装置の内の不揮発性メモリに行うことができる。いくつかの実施形態において、記録はまた、遠隔に位置するストレージに対するものであってもよい。
【0068】
いくつかの実施形態において、ID識別が迂回するか、または他の手段を使用する選択肢を必要としないことがあり、取引を支援する人物によって利用可能にされることがある。例えば、販売員は、身分証明書の代わりにキャリア口座番号を入力することができる。
【0069】
いくつかの実施形態において、先に出願された出願15/598,004に記載されているように、取引装置の上で実行される売店アプリを介して、または代理人の装置の上で同様に実行される売店アプリの上で、IDを提供することができる。これらのステップは、詐欺防止に有用であり得る。
【0070】
いくつかの実施形態において、対話制御装置(例えば、販売員のスマートフォンといった、もう一つのスマートフォン)は、診断を実行するために取引装置に直接接続(例えばケーブルを介して)してもよく、また取引装置の1つもしくは複数の画像は、対話制御装置のカメラを用いて取得されることができる。診断情報および画像は、次に、取引装置の支払い申し出に到達する情報の解析を実行する、遠隔データ処理サーバ(例えば、サーバ108)および/またはコールセンタ(コールセンタ112)に送信されてもよい。クライアントとの通信は、対話制御装置によって実行されてもよく、支払は電子的にクライアントに送信されることが可能である。売店は、そのような例としての実施形態(例えば売店レス処理)において要求されないかもしれない。しかしながら、売店なしにおいて、取引位置が確実に一致すること、および最後にデポジットされた装置として評価された携帯型装置が一致することのための間違いのない可能性は、困難であり、および/または不可能かもしれない。
【0071】
図7は、動作614~624を含むフローチャート600の一部を示す。動作610の後、フローチャート600は動作612に進む。動作612において、クライアントは、売店アプリケーション(「売店アプリ」)を取引装置(すなわちクライアントが売店による分析のために取引または提出することを意図する電子装置)にダウンロードするように促され得る。促しは、対話制御装置にメッセージを表示することによって実行することができる。いくつかの実施形態において、取引装置と対話制御装置の間の通信接続は、限定しないが、WiFi(登録商標)または一形態の近距離無線通信(NFC)プロトコルなどのワイヤレス接続を使用して行われ得る。通信接続は対話制御装置に使用して、取引装置の上の売店アプリ実行を制御したり、売店アプリが取得した情報を手に入れたりすることができる。
【0072】
いくつかの実施形態において、取引装置の事前評価が実行されてもよく、その結果、最初の支払い申し出額をユーザに提示することになる。事前評価は、処理600の処理の任意の時点で行うことができるが、クライアントが多くの入力を提供するか、または多くの時間を費やす前に、早期動作で行うことが好ましい。事前評価は、装置の年齢を決定するための質問、および装置の状態(例えば、ミント、良品、損傷、破損)を決定するための質問など、クライアントに提示される1つまたは複数の基本的な質問に基づくことができる。チェックボックスまたは他の同様のインターフェースを設けて、状態を判定し、損傷していると判定された場合、損傷のタイプ(例えば、ガラス損傷、損傷したポートなど)を判定するために、さらなるチェックボックス選択肢のセットを提示することができる。クライアントは、装置のスケールダウンされた評価の対象となる事前評価支払い額を受け入れ、評価プロセスの時間のかかる部分を迂回する機会、または事前評価支払い額を拒否し、評価プロセス全体を通過する機会を提供されてもよい。
【0073】
動作618において、売店アプリが、取引装置上で正常に実行されたかどうかが判定される。この判定は、対話制御装置またはリモートサーバが取引装置上で現在実行されている売店アプリから事前にプログラムされたメッセージを受信することに基づいてもよい。以下でさらに説明するように、売店アプリは、一連の診断活動を実行するように構成することができる。上述のように、そのような診断活動からの結果は、対話制御装置および/またはリモートサーバに転送することができる。
【0074】
売店アプリが正常に実行された場合、処理620において、顧客および/または構内アシスタントは、評価のために売店に取引装置を配置するように促され得る。この促しは、対話制御装置の画面および/または取引装置の画面を介して送達されてもよい。
【0075】
ある例としての実施形態において、売店アプリが装置に関する情報を売店、中央サーバ、および/又はコールセンタに中継し、クライアントに命令を表示し、また安全対策として使用される。アプリおよび対話制御装置は、各ユーザ装置の広範なテストを利用可能にするために、直列に動作する。金銭と引き換えに使用済み電子装置を受け入れるオンラインおよび「ブリック&モルタル(brick & mortar)」会社の中には電話を手に入れた後にのみ支払うものもあるが(したがって、すべての機能を物理的にテストし、電話の状態を見ると価格を調整する)、本明細書で説明する例としての実施形態において、サービスプロバイダ(たとえば、取引装置を購入する存在)は装置に対する支払いが、プロバイダまたはその人間のオペレータのいずれかがそれを物理的に受け取る前に売店の顧客に行われるので、装置の価値をできるだけ確実にすることを望むだろう。
【0076】
売店アプリは、取引装置の情報(例えば、IMEI/MEID/ESN(可能であれば)、ブランド、モデル#、担体、CPU、RAM、SDカードなど)を収集し、取引装置に直接に(例えば、イヤホン、バッテリパック、充電ケーブル、アダプタなど)、または無線により(例えば、時計、ヘッドセット、電話、温度計など)取り付けられた任意の周辺装置を検出することができる。それは、全てのこの情報を収集し、それを対話制御装置および/またはリモートサーバに転送する。次に、それは、さらなる命令を待つ。例えば取引装置の年齢、および取引装置の状態といった取引装置に関する特定の情報は、売店の画面上又は取引装置上に提示された具体的な質問に対するクライアントの応答に基づいて決定することができる。以下でさらに詳細に説明するように、いくつかの実施形態において、取引装置上で実行されるアプリによる収集が売店への接続が行われる前に行われてもよい。
【0077】
クライアントが依然として取引装置を処理している間、売店アプリは(ある実施形態では、対話制御装置および/またはコールセンタの制御のもとで)、クライアントに取引装置の物理ボタンを試験させることもできる(壊れたボタンは取引装置の価値を大幅に低下させるため)。売店アプリおよび対話制御装置の一方または両方は、音量、ホーム、およびオン/オフボタン(たとえば、売店アプリが売店またはコールセンタのオペレータにモデルを通知しているので、各モデル電話に固有の他のボタン)を押すようにクライアントに命令することができる。これが行われている間、売店またはコールセンタのオペレータは、(クライアントが気付くことなく)加速度計、ジャイロスコープ、GPS、Bluetooth(登録商標)などのようなものを売店アプリケーションにテストさせることができる。アプリが標準的な所定のテストルーチンを実行したとき、および/または売店またはコールセンタオペレータが、取引装置は売店内に配置される準備ができていることに、満足したときにのみ、クライアントはさらなる評価のために売店開口部にそれを配置することを許可される。
【0078】
取引装置が売店に入ると、アプリケーションおよび対話制御装置は、依然として、テストを継続するために直列に動作することができる。例えば、アプリケーションは、取引装置に、一方または両方のカメラで写真を撮らせ(売店内ではあるが)、これらをサーバに送信し、これらの写真を評価のためにコールセンタオペレータを呼び出すことを可能にさせることができる。売店は、商用装置のカメラによって取得された画像においてマーキングが検出されたときに、品質について分析される目的で、1つ以上の特定のマーキングを有するように構成されてもよい。
【0079】
取引装置が売店に入ると、対話制御装置は、一意の識別子を取引装置に送信し、次いで、取引装置は、それをQRコード(登録商標)として画面上に表示することができる。対話制御装置は、売店内の取引装置が実際にアプリケーションを実行している取引装置であることを検証する取引装置の写真を撮る間、このQRコード(登録商標)を読み返す。また、いくつかの実施形態において、QRコード(登録商標)以外のパターンを表示して検出するようにしてもよい。このセキュリティ対策は、クライアントが2つの装置の上でアプリケーションを実行しようとし、より低い価値のものを取引装置として売店に入れようとする状況を回避するために重要である。
【0080】
売店アプリはまた、対話制御装置内のマイクロフォンがオーディオファイルを記録し、結果を処理サーバ(例えば、処理サーバ108)に送る間に、売店にオーディオファイルを再生させることによって、取引装置のスピーカをテストすることができる。また、対話制御装置が売店内のスピーカによってファイルを再生し、売店アプリにそれを記録し、その結果をサーバまたは売店アプリに送信するように指示する場合にも、逆を行うことができる。サーバまたは売店アプリは、既知のオーディオファイルを検出し、取引装置のマイクロフォンまたはスピーカのいずれかが損傷した場合にエージェントに警告するように構成することができる。
【0081】
処理622では、取引装置の1つまたは複数の外部検出可能なメトリックス(例えば、写真、体積、形状、サイズなど)が取得される。対話制御装置のカメラは、取引装置の画像を取得するために利用されてもよい。画像は、取引装置の外部から見える特性を決定するためのものであってもよい。例えば、取引装置の種類および型式の目に見える表示、表面上の割れ、デント、傷など、不足ボタンなどである。売店は、いくつかの実施形態において、複数のカメラによって取得された画像に基づいて、取引装置の体積、大きさ、および/または形状を自動的に決定することができる。いくつかの実施形態において、重量計が、取引装置が売店内にあるときに取引装置を保持し、取引装置の重量を検出することができるプラットフォームに組み込まれてもよい。重量は画像の中に取得することができるように表示されてもよいし、そのような通信能力が実施形態に存在する場合には送信されてもよい。
【0082】
処理624では、取引装置上で実行されている売店アプリを使用して、取引装置との内部のメトリックスが取得される。内部のメトリックスは、オペレーティングシステム、メモリ、製造業者、モデル番号、ハードウェアの特徴および構成、バッテリ状態、ネットワーク状態、信号強度、オーディオ品質、ビデオディスプレイ品質などを含むことができる。
【0083】
いくつかの実施形態は、取引装置を識別するための1つまたは複数の技法に構成される。一実施形態によれば、装置を識別するための第2の技術の成功率を連続的に向上させるために、装置を識別する第1の技術も使用される。どの技法を使用するかを決定する基準は、いくつかの実施形態において、単に取引装置が売店アプリを実行することができるかどうかに基づいてもよい。
【0084】
取引装置が売店アプリを実行できる場合、そのアプリは取引装置に、それ自体を識別するのに必要なすべての情報をシステムのサーバに転送させるようにプログラムすることができる。いくつかの実施形態において、100%正確であると見なすことができる。対話制御装置は、取引装置の写真を撮って、画面上に示されたQRコード(登録商標)から解読された情報を、取引装置から直接受信された情報と照合することができる。全ての写真およびデータは、オペレータが受け取った情報および取引装置の状態(引っかき傷、欠落ボタン等)を評価することができるコールセンタに送ってもよい。このようにして得られた写真は、正確に識別された装置であると見なされ、したがって、1つまたは複数の中央データベースをさらに集団化するために使用することができる。
【0085】
取引装置がアプリケーションを実行できない場合(例えば、スマートフォンではないか、または互換性のあるプロセッサベースの装置であるか、壊れているなどの理由により)、取引装置は、そのまま売店に置かれてもよい。売店は、取引装置の写真を撮り、それらの写真をコールセンタまたは処理サーバに送ることができる。コールセンタでは一度、画像が装置の特徴(装置表面積、画面表面積、幅/高さ比、色、ボタン配置、エッジ特徴、マーキング)を検出するアルゴリズムを通過する。次に、これらの値をデータベースに記憶された画像と比較して、可能な候補を一致させる。トップ候補(例えば、トップ五の候補)は、おそらく確信度の割合によって、コールセンタエージェントに示され、コールセンタエージェントは次に、正しい候補を選択する。
【0086】
いくつかの実施形態において、販売員などはその対話制御装置に入力することにより、アプリケーションを実行できない取引装置を支援することができる。
【0087】
サーバは、取引位置から遠隔の位置に位置してもよく、取引装置の評価に関する情報を受け取ることができ、情報は、取引クライアントからである電子取引装置の少なくとも1枚の写真を含み、サーバは、値付け方法を用いて当該少なくとも1枚の写真から電子装置の状態を鑑定することが実行可能であり、サーバは取引者に見積価格を返すことが可能である。取引クライアントは、見積に同意することを容易にすることを提供されてもよい。見積に同意する上で、トランザクションは、サーバの記録装置の1つに記録されてもよい。サーバは、いくつかの実施形態において、上記された目的といったことのためにプログラムされた携帯型アプリケーションを介してサーバに送信された情報を使用してもよい。いくつかの実施形態において、情報はウェブサイトを介しておよび/もしくは電子メールを介して受け取られてもよく、電子メールには1枚もしくは複数の写真が添付されて送信されており、もしくは取引者もしくは取引位置を一意に識別可能である遠隔インターネットカメラを介してもよい。
【0088】
図8は、動作626~638を含むフローチャート600の一部を示す。動作624の後、フローチャート600は動作626に進む。動作626において、ユーザセッションは、収集されたメトリックスの態様を含むように更新される。
【0089】
動作628では、取得されたメトリックスが処理される。処理は、収集されたメトリックスのいくつかに対して有効性チェックを実行することを含んでもよい。処理は、取得されたパラメータに基づいて、1つまたは複数のパラメータを導出することを含んでもよい。例えば、バッテリ残存寿命は、バッテリ強度、バッテリタイプ、および取引装置のタイプならびにモデルの、収集されたメトリックスに基づいて決定され得る。
【0090】
動作630では、ユーザセッションは、リモートオペレータ(例えば、コールセンタオペレータ)に割り当てられる。一実施形態によれば、多数のレベルのリモートオペレータが売店でクライアントにサービスするために利用可能である場合、レベル1のリモートオペレータは、このユーザセッションの固有の基準に基づいてユーザセッションに割り当てられる。
【0091】
動作632では、任意選択で、遠隔オペレータがクライアントを検証する。クライアントを検証することは、取得された情報(例えば、IDカード情報)と、1つまたは複数の売店カメラまたは対話制御装置のカメラによって取得されたクライアントの画像とに基づくことができる。例えば、遠隔操作者は、運転免許の中の画像を、カメラが取得した画像と比較して、両者が一致しているかどうかを判定することができる。それらが一致すると判定された場合、遠隔オペレータは、クライアントが提供されたカード内で識別されたものと実際に同じ人物であるかどうかを判定する。
【0092】
いくつかの実施形態によれば、コールセンタエージェントは、すべてのトランザクションのそれぞれについての最終的な意思決定者であってもよい。一般に、トランザクションを満足に完了するためにコールセンタオペレータが決定する際に使用することができるいくつかの要因がある。
【0093】
いくつかの実施形態において、コールセンタオペレータがクライアントの撮影された写真がクライアントのオフィシャルIDカード上の写真と一致することに納得しなければならないことがあり、その結果、例えば、信頼できる正しい識別を行うことができる。コールセンタオペレータがより多くの写真が必要であると感じた場合、彼/彼女は対話制御装置を介して、構内アシスタントに、より多くの写真を取得するように要求することができる。いくつかの実施形態において、コールセンタオペレータが指定された取得パラメータ(例えば、取得角度、ズームレベル、ライトレベルなど)を使用して画像を取得することができる。取得された写真は取得の直後に、要求元のコールセンタオペレータに転送されてもよい。
【0094】
コールセンタオペレータは、またデータベースが提供することができるすべての助けを用いてではあるが、売店でクライアントによって提出された装置を正確に識別することができることに満足させられなければならない場合がある。
【0095】
コールセンタオペレータはまた、クライアントに自分の装置に対して提供される金銭(または他の価値手段)が、提出された装置の一般的な条件を含み、その時点までに収集された残りのすべての情報と一致していることに満足しなければならない場合がある。
【0096】
IDを使用する実施形態について、動作634では、クライアントが正常に検証されたかどうかが判定される。
【0097】
動作636では、取引装置が有効であるかどうかが判定される。コールセンタオペレータは、スキャニングおよび売店アプリを実行することから、取引装置に関してこれまでに収集されたすべてのメトリックスおよび他の情報に基づいて、この判定を行うことができる。
【0098】
処理638では、オペレータは取引装置条件を選択する。コールセンタオペレータには、様々な視覚状態オプションを提示してもよい。例えば:ひび割れしたスクリーン、傷、引っかき傷、ボタンの欠落、裏蓋の欠落、バッテリの欠落などである。また、オペレータには、価格に直接影響を及ぼす一般状態のセレクタ(すなわち、悪、不良、良好、優良など)を提示することもできる。この時点で、オペレータは、不要な付属オプション(すなわち、イヤホン、ケーブル、非純正カバーなど)のために、例えば、取引装置を減少させることを選択するかもしれない。
【0099】
図9は、処理640~648を含むフローチャート600の一部を示す。処理638の後、フローチャート600は処理640に進む。処理640では、収集された情報および以前に選択された状態に基づいて、取引装置の値が決定される。
【0100】
処理642では、ユーザセッションは、取引装置の推定値で更新される。
【0101】
処理644では、取引装置が取引可能であるかどうかが判定される。例えば、取引装置の推定値が所定閾値を上回る場合、取引可能であるとみなされる。そうでなければ、それは取引不能である。一例として所定の閾値は0ドルであってもよい。
【0102】
取引装置が取引可能であると判定された場合、処理646では、クライアントに取引装置に対する申し出が提示される。申し出は、売店運営会社が取引装置に対してクライアントに支払う意思がある価格を含むことができる。価格は推定値と同じであってもよいし、それに基づいていてもよい。申し出は、申し出の受諾または拒絶を示すためにクライアントが使用することができる価格および仮想ボタンを表示することによって提示することができる。
【0103】
ここで説明する売店のように、売店を操作するためのいくつかのビジネスモデルは、同じ企業が各売店を直接所有し、配布し、サービスすることを要求する。このモデルは、会社の財務および人的資源に非常に負担をかける傾向がある。
【0104】
いくつかの実施形態において、各売店116(または場合によっては売店の各群)が独立した事業所有者(IBO)に販売され、次いで、第1の企業のサービスに「加入」することになる。目標は柔軟性を提供すること、および/または地理固有の価格設定を奨励することであり得る。この処理のモデルを達成するために、複数の異なった「加入パッケージ」を提供することができる。IBOは売店からなるパッケージを、売店を使用するためのすべてのソフトウェア、例えば、取引装置上で実行するための売店アプリおよび対話制御装置上で実行するための取引アプリとともに購入する(または、場合によってはリースする)ことによって開始してもよい。売店116は、集中型コールセンタオペレータおよび処理サーバへの直接接続を有さず、代わりに、対話制御装置および/または取引装置を介したコールセンタ/サーバへの接続に依存することが理解される。柔軟な加入モデルのいくつかの例は、基本モデル、地理固有の価格設定モデル、またはコンボ価格設定技術を含む。
【0105】
基本的な価格設定モデルによれば、IBOは、売店ならびにそれを実行するソフトウェア(コールセンタオペレータなどを含む)を購入する。ユーザが取引装置に対して支払われる金額は、取引装置の現在の卸値、予想される小売価格、その特定の装置の現在または累積されると予想される在庫の量などの要因に基づいて決定される。
【0106】
一例としての実施形態によれば、取引される装置に対するIBOの支払いは、クライアントに支払われる金額、所与の時刻にIBOによって受け取られるユニットの総量、IBOによって運営される売店の総数などを含むことができる1つまたは複数の要因を統合する度合に基づく。
【0107】
地理特定の価格設定モデルによれば、IBOは、売店ならびにそれを実行するソフトウェア(コールセンタオペレータなどを含む)を購入する。システムは、取引装置がその特定の装置の在庫累積額で再販売される予想価格などのような因子に基づいて、クライアントが特定の装置に対して支払われる金額を決定する。売店の地理的位置に基づいて価格設定を変更することもできる。
【0108】
IBOは、(取引装置に対して支払われた金額、所与の時間内にIBOによって受け取られたユニットの総量、IBOによって操作される売店の総数などを含むことができる1つまたは複数の要因に基づいた)各販売金額の度合に応じて決定される少額を保持することができる。
【0109】
コンボ価格設定によれば、IBOは、売店ならびにそれを実行するソフトウェア(コールセンタオペレータなどを含む)を購入する。システムは、装置が販売された後に支払われる金額、在庫の累積金額などのような要因に基づいて、特定の装置に対して支払われるべき推奨金額を決定することができる。IBOは、クライアントに支払われる金額を(最小/最大範囲内で)それら自体の基準に基づいて修正することができる。取引装置収集の存在(例えば、第1の会社)は利益または損失を共有することができるが、いずれの場合にも、受け取られる最小限の金額を有する可能性がある。いくつかの実施形態において、以前のトランザクションおよび/またはトランザクション情報の他のソースが支払額を決定するために、および/またはクライアントに表示され得る他の取引情報を決定するために処理されてもよい。例えば、種々の情報源からの過去の取引データを分析して、類似の種類と特性を有する取引装置に対して競合者が支払った価格を決定することができる。
【0110】
処理648では、クライアントが申し出を受け入れたかどうかが判定される。クライアントは、対話制御装置の画面上に表示された適切な仮想ボタンを触れることによって、申し出の承諾を示すことができる。クライアントが辞退しようとする場合、クライアントは、辞退するために別の仮想ボタンに代わりに触れることができる。
【0111】
図10は、処理650~658を含むフローチャート600の一部を示す。処理648の後、フローチャート600は処理650に進む。処理650では、クライアントは、取引装置を取引するための契約を提示される。契約は、クライアントのアイデンティティおよび住所、取引装置の識別、および場合によっては取引装置が交換される価値に関する情報で満たされた特定のフィールドを有する標準形式契約であってもよい。
【0112】
処理652では、クライアントが合意を受け入れるかどうかが判定される。クライアントは、対話制御装置上の表示された仮想ボタンを押すことによって、合意に合意することを示すことができる。次に、売店アプリまたはサーバは合意IDを生成し、それを、クライアントを一意に識別するトランザクションで収集された他の情報と関連付けることができる。
【0113】
一実施形態において、クライアントが取引装置から、または対話制御装置から、またはコンピュータベースの売店タッチスクリーンから、オンスクリーン署名を使用して、取引を承認することができる。
【0114】
処理654では、取引装置は売店内に固定される。一例としての実施形態において、構内アシスタントが売店116の上部容器から取引装置を取り出し、底部容器にデポジットすることができる。別の実施形態において、構内補助装置が上部容器内から底部容器内に取引装置を落下させる扉を開けるために機械的なボタン等を操作することができる。
【0115】
処理656では、クライアントに支払いが提供される。合意された金額の顧客への支払いは、現金または現金の代わりに、ペイパル送金、電子メール有線送金、または他の信用といった手段を提供することができ、これらに限定されないが、様々な手段のうちの1つにより提供することができる。クーポンは、売店が位置する地元の施設または他の場所で償還可能であり、取引装置と引き換えに分配される別の形態の支払いであってもよい。
【0116】
処理658では、クライアントは、取引装置のレシートを提供される。レシートは、取引装置の識別情報、取引の日時、および取引装置と引き換えにクライアントに支払われた金額を示すことができる。幾つかの実施形態において、クライアントが電子メール又は他の電子送金により自分の領収書を受け取ることを選択することができる。レシートは、QRコード(登録商標)、バーコード、または取引先がクーポンを受け入れるための他の認識可能な識別子の形態であってもよいクーポンを含んでもよい。本発明の一実施形態において、IBOが、例えば取引装置がほとんどまたは全く価値がないときに渡されるクーポンを含む、代替の支払方法のために渡されるクーポンを構成するための構成オプションを提示することができる。サーバはまた、売店または売店のグループに、売店によってクーポンを配布するための命令を送信することができる。
【0117】
図11は、取引契約の依頼人の承諾を得るための処理700のフローチャートを示す。処理700は、処理702~706を含むことができる。一実施形態によれば、処理700は、例えば、同意を受け入れるかどうかを指示するように依頼人に促す処理652を実行するときに実行されてもよい。
【0118】
処理702では、クライアントからの入力が受信され、同意の承諾を示す。例えば、クライアントが検収に対応する表示された仮想ボタンに触れたとしてもよい。
【0119】
処理704において、クライアントは、同意の確認を提供するように促される。促しは、売店の画面および/または、クライアントとのコミュニケーションを提供する対話制御装置といった他の装置を介して行うことができる。例えば、クライアントは、受諾の確認として指紋を提供するように要求されてもよい。いくつかの実施形態において、別の生体認証を、例えば目の走査、音声の認識、顔面の模様の認識などを、同意の確認として、使用することができる。
【0120】
処理706では、指紋リーダは、クライアントの確認を取得するために起動される。
【0121】
いくつかの実施形態において、小売価値を有するクーポンを使用して、ウェブページは、例えば、取引クーポンの償還会計を可能にすることによって、追加の特徴を提供することができる。そのような実施形態において、販売員はクーポンIDを入力またはスキャンすることによって、クーポンがまだ引き換えられていないことを、ウェブページを使用して検証することができ、またはクーポンの部分価値を引き換えるためにウェブサイトを使用することができる。
【0122】
図12は、取引装置をリサイクルするかどうかを判定するための処理800のフローチャートを示す。処理800は、処理802~804を含むことができる。一実施形態によれば、処理800は、取引装置が取引可能な価値を有していないと判断する処理644を実行するときに、実行されてもよい。
【0123】
処理802では、クライアントは、取引装置をリサイクルする選択肢を受け入れるように促される。例えば、このような選択肢は、取引装置が適切な取引可能な価値を有していないと判断した場合に提供されてもよい。
【0124】
処理804において、ユーザがリサイクル選択肢を選択したかどうかが判定される。その後、プロセスはクライアントに合意を提示し、リサイクルのために取引装置を収集することに進むことができる。
【0125】
図13は、取引装置が実行できない場合、または何らかの理由で売店アプリが実行されない場合に取引装置を処理するための処理1300のフローチャートを示す。処理1300は、処理1302~1316を含むことができる。
【0126】
処理1302では、クライアントは、取引装置を売店開口に配置するように促される。
【0127】
処理1304では、取引装置画像取得が実行され、評価が起動される。
【0128】
処理1306では、スキャニングチャンバ内の取引装置の評価が実行される。評価は、サイズ、形状、取引装置の画像を取得することによって決定可能な他の可視特性などの外部から見えるメトリックスを検出することを含む。また、重量等の特性を検出することもできる。ただし、売店アプリはアクティブではないため、特定の内部のメトリックスを入手できない場合がある。
【0129】
処理1308では、ユーザセッションは、取得されたメトリックスを用いて更新される。
【0130】
処理1310では、取引装置の値が決定される。決定は、上記の動作で得られたメトリックスに基づいてもよい。
【0131】
処理1312では、取引装置が適切な取引可能な価値を有するかどうかが判定される。いいえの場合、取引装置は、リサイクルのために考慮されてもよく、またはクライアントに返されてもよい。はいの場合、処理1300は処理1314に進み、対応するユーザセッションがコールセンタオペレータに割り当てられる。いくつかの実施形態において、売店アプリが取引装置上で実行できないこの状況ではユーザセッションがレベル2のオペレータに割り当てられるように待ち行列に入れられる。
【0132】
キューサービスは、異なる売店で待機しているクライアントが平等に扱われるように、ラウンドロビン規律に基づくことができる。処理1316において、ユーザセッションは、利用可能なレベル2のオペレータに割り当てられる。レベル2のオペレータは、レベル1のオペレータよりもクライアントとより高いレベルの関わりあいを許可され、また備えている。
【0133】
図14は、レベル2のオペレータによるユーザセッションの処理1400のフローチャートを示す。処理1400は、処理1402~1420を含むことができる。一実施形態によれば、処理1400は、例えば、売店アプリを実行しない取引装置に関連する取引のためのユーザセッションを実行する場合に実行されてもよい。
【0134】
処理1402では、ユーザセッションは、割り当てられたレベル2のコールセンタオペレータによって取得される。
【0135】
処理1404では、オペレータは、クライアントが助け、または支援を要求したかどうかを判定する。
【0136】
クライアントが、彼が問題を抱えていることを示している場合、動作1406において、オペレータは、問題を解決するためにクライアントと直接対話する。
【0137】
クライアントが、彼が問題を抱えていることを示さなかった場合、オペレータは、動作1408において、構内アシスタントと通信して、クライアントが提供したID情報をさらに確認または決定することができる。
【0138】
処理1410では、IDの使用を用いた実施形態のため、IDが正常に検証された場合、処理1400は、オペレータが取得された取引装置のメトリックスを検証することができる動作1412に進むことができる。
【0139】
処理1414では、取引装置が有効な装置であるかどうかが判定される。
【0140】
処理1416では、売店アプリが取引装置で実行されているかどうかが再び判定される。
【0141】
処理1418では、アプリが取引装置上で現在実行されていると判定された場合、オペレータは、取引装置の状態をさらに判定するためにアプリを利用することができる。
【0142】
アプリが取引装置上で実行されていない場合、またはアプリが実行されている場合、処理1420で、アプリの助けを借りて特定の取引装置条件が決定された後、オペレータは、システムによって選択された装置のリストから装置オプションを選択することができる。
【0143】
上述のように、取引装置の様々な態様(例えば、上述の売店アプリ)を検出し診断するためのアプリを、グーグルプレイストア(Google Play Store)(登録商標)またはアップルアイチューンズストア(Apple iTunes Store)(登録商標)といったアプリポータルから取引装置または別の装置(例えば、第2の携帯型装置)にダウンロードすることができる。いくつかの実施形態において、取引装置が売店に置かれる前であっても、取引装置が売店に近づく前であっても、いつでも、アプリを取引装置にダウンロードすることができる。
【0144】
いくつかの実施形態において、アプリは、取引装置の評価を容易にするために別の装置(例えば、取引装置ではない第2の携帯電子装置、別のコンピュータ)によって、使用されてもよく、例えば、取引装置の診断は、少なくとも他の装置のカメラを使用して取得された画像に基づいて実行されてもよい。そのような診断は、売店および/または取引装置によって実行される診断を補完することができる。他の装置は、スマートフォン、タブレットコンピュータ、または他の携帯電子装置であってもよい。
【0145】
アプリがダウンロードされ、第2の装置にインストールされる時、アプリはクライアントが取引装置情報を入力し、および/または取引装置の写真を提出することを提供することができ、その結果、ユーザが取引を完了する売店で物理的に費やさなければならない時間を大幅に短縮することができる。ユーザが売店で過ごすのに必要な時間を短縮することは、装置を取引するために売店を使用する際のユーザ体験を改善する。それはまた、取引装置を処理するための売店の処理能力を改善することを提供する。
【0146】
売店で必要とされる時間の短縮は自動的に、またはクライアントが手動で入力することによって、売店に到着する前に取引に必要な情報の多くをアプリが取得し、クライアントが売店の近くにいるときに取得した情報をアプリが売店に転送する、および/または売店構内の代表者の携帯型装置が対話制御装置を処理することによって達成することができる。いくつかの実施形態において、アプリが取得された情報を中央サーバ(例えば、サーバ108/110)に転送することができ、そこから売店はその後、情報にアクセスすることができる。第2の装置による情報の自動取得は、第2の装置のカメラを使用して取引装置の画像をキャプチャすること、第2の装置のマイクロフォンを使用して取引装置から音声出力を記録することなどによって行うことができる。取引装置の取得された画像または音声は、その後、分析のために売店または中央サーバに提出されてもよい。分析のいくつかは、第2の装置によって実行されてもよい。取引装置の1つまたは複数のピクチャおよび/またはオーディオクリップを、装置を有するクライアントが売店に到着する前またはすぐ後に、第2の装置によって売店または中央サーバに提出することができる。また、アプリが事前に取得した情報には、クライアントおよび/または取引装置に関する情報が含まれていてもよい。
【0147】
取引装置の写真は、売店によって取得されることが要求される取引装置の画像の数を減らすために使用されることができる。特定の実施形態において、取引装置の売店撮影画像と取引装置のアプリ撮影画像との対比を使用して、アプリ提供情報が売店によって、もしくは売店の中で撮影された同じ装置に関連することを確認することができる。
【0148】
図15は、クライアントが第2のスマートフォンといった第2の装置上で売店アプリを実行して取引装置情報を収集する処理1500のフローチャートを示す。これらの実施形態において、アプリは、取引装置が売店に近づく前に実行されてもよい。以下の処理は売店アプリの一部として説明されるが、いくつかの実施形態において、処理が売店アプリから分離された1つ以上のアプリによって実行されてもよい。
【0149】
処理1502では、クライアントは、アプリストアまたは他のネットワークリソースから第2の装置(例えば、取引装置ではない、クライアントの携帯電話)にアプリをダウンロードする。
【0150】
処理1504では、クライアントは、アプリを開始する。第2の装置上で実行されるアプリは、取引装置の一つまたは複数の画像を取得するようにクライアントに命令することができる。命令は、第2の装置の画面に表示されてもよいし、スピーカを介して出力されてもよい。命令は、取引装置の正面、背面、および/または面が写真撮影されること、取引装置の正面ディスプレイが写真撮影される前に取引装置上の1つまたは複数のボタンが押されて、その画面上に表示されるものが写真上に取得されることなどを指定することができる。第2の装置によって取得された画像から検出される取引装置の態様のいくつかは、上述された。
【0151】
アプリは取引装置が売店に持ち込まれる前に、取引装置の特徴および機能性を少なくとも部分的に評価するために第2の装置によって使用されることができる。例えば、第2の装置上で実行されるアプリは、取引装置の少なくとも1つの写真を撮ることができ、コンピュータ視覚、人工知能、物体認識、および欠陥認識などの技術を使用して、リモートサーバ(例えば、サーバ108およびデータベース110)による処理を用いて、アプリは取引装置を識別することができるが、これらに限定されない。例えば、クライアントがクライアントの携帯可能な装置上で実行されているアプリから取引装置を評価するために、クライアントは、コールセンタオペレータおよび/またはリモートサーバによって、取引装置の一連の少なくとも1つの写真を撮るように命令され得る。次いで、第2の装置上のアプリはさらなる分析のために、一連の少なくとも1つの写真を(例えば、サーバ108内の)認識サーバに送信する。認識サーバは、ボタン、マイクロフォン、ロゴなどの属性の長さ、幅、高さ、位置など、撮影された写真から特徴を認識するためにコンピュータビジョン技術を使用する。認識サーバは多数の画像を処理することにより、人工知能モデルおよびコンピュータビジョンモデルを用いて、取引装置のモデルを高精度に認識することができる。
【0152】
一例としての実施形態において、取引装置の型およびモデルを取引装置自身の画像から分類するために、認識サーバは少なくとも2つのフェーズを有する分類アルゴリズムを使用する畳み込みニューラルネットワーク(CNN)のようなディープラーニングアルゴリズムを使用することができる。トレーニングフェーズでは、CNNが既知の電話の画像と、それらの対応する型、モデル、および場合によっては属性からなるデータセットを使用してトレーニングされる。予測フェーズでは、CNNが訓練されたモデルを利用して、可能な属性だけでなく、電話画像から電話機型およびモデルを予測する。
【0153】
CNNネットワークは、トレーニングによって改善することができる。CNNの訓練には4つのステップがあり得る。
【0154】
CNNをトレーニングする第1の工程において、データ前処理として、画像は、明確にするために処理され、認識サーバによって使用され得る形式に記憶され得る。具体的には、前処理工程がすべてのトレーニング電話の画像に対するヒストグラム化、すべてのトレーニング画像の固定フォーマットへのサイズ変更、電話トレーニングデータの2つの組への分割、それぞれのトレーニング組、例えば、全画像組の5/6に対応する第1の組、および残り1/6に対応する検証組から構成されてもよく、前者はモデルをトレーニングするために使用されてもよく、後者はモデルの精度を計算するためであってもよい。
【0155】
モデル定義のステップにおいて、CNNモデルおよびそのパラメータが定義される。定義されたCNNモデルは、例えば、イメージネット(ImageNet)データセット上で事前訓練されたGoogleNETを使用することができる。予め訓練されたモデルの使用は、伝達学習と呼ばれる技術である。
【0156】
ソルバ定義のステップにおいて、CNNモデルを最適化することができる。モデルの精度は、所定の固定された反復回数ごとに(例えば、全てのith反復ごとである。ここで、iは事前構成される)、検証セットを使用して計算される。最適化は、i_max >50*iといった最大反復回数i_maxに対して実行される。
【0157】
モデルトレーニングのステップにおいて、CNNは、トレーニングセットを使用してトレーニングされてもよい。損失およびモデル精度が監視される時、トレーニングプロセスは、所定の反復回数に達するか、または損失およびモデル精度の変動が一貫して所定の閾値未満になるまで実行され得る。
【0158】
訓練が完了すると、認識サーバおよび/または第2の装置は、訓練されたCNNを使用して、電話の新しい画像について予測を行う。
【0159】
いくつかの実施形態において、上記に関連して、認識サーバはまた、画面がひび割れているか、またはボタンが欠落しているか、または他の属性が変更されていることを、例えば、検出するために、一連の画像に基づいて取引装置の欠陥を識別するように構成されてもよい。これを行うために、ある実施形態において、オープンCVから入手可能なライブラリのような種々のコンピュータビジョン機能およびライブラリを使用することによって、「ミント状態」画像に比べて類似の欠陥を識別することができる。
【0160】
例えば、欠陥を検出するための実施形態において、欠陥を検出するための1つの方法は少なくとも1つの視点から取得された画像に基づき、(1)勾配のヒストグラム(HOG)特徴、(2)前の段階で見出された画面の4つの隅に基づくホモグラフィ変換を適用することによる変換画像、(3)グレイスケール変換およびガウスブラー適用による画像の前処理、および(4)キャニーエッジ検出器のようなエッジ検出器を使用するひび割れの発見を実行する。
【0161】
コンピュータビジョンまたは人工知能ライブラリを使用することによって欠陥を検出することができる実施形態において、「ひび割れた画面」、「欠けているボタン」、「欠けているバッテリ」などといった特定の属性が関心の対象となることがある。これらの属性は価格を問い合わせるなどのさらなる処理のために、記憶され、ユーザセッションまたは取引装置に関連付けられる。自動化された売店または写真を撮ることができる第2の装置のいずれかからの一連の少なくとも1つの写真から撮られた、認識および/または欠陥認識サーバからの上記で識別された情報に基づいて、価格分析機能が実行され、データベースの助けを借りて、第2の装置についてエンドユーザに提供される推定市場価格を計算または選択する。
【0162】
いくつかの実施形態において、取引装置の画像を撮影する(第2の装置または売店の)少なくとも1つのカメラは、別のやり方により通常の可視スペクトルカメラによって見えないままにされる欠陥を検出することができる赤外カメラであってもよい。欠陥検出のための類似のモデルおよび方法は本明細書に記載されるように、赤外線カメラによって生成される画像に適用される。いくつかの実施形態において、取引装置の画像を撮影する少なくとも1つのカメラが深度を測定することができる3Dカメラであってもよい。いくつかの実施形態において、カメラが上述の技法といった技法によって、型およびモデルの装置識別または欠点検出の両方のために、カメラの視認能力を装置に向かって拡張することができる戦略的に配置された鏡によって支援されてもよい。
【0163】
取引装置のさらなる態様は、第2の装置を使用して検出することができる。いくつかの実施形態において、クライアントが携帯電話といった第1の装置上で*#06#をダイヤルするように促され、この第1の装置はほとんどの場合、携帯電話にIMEIを表示させ、第2の装置に接続された別のカメラを使用して、第2の装置上のコンピュータコードは光学式文字読み取り(OCR)技術を使用して、取引装置に表示されたIMEIを読み取ることができ、これにより、第2の装置はIMEI識別機能またはIMEIからこのような情報を取り出すことができるデータベースを使用することによって、取引装置の製造業者および型式を識別することができる。見積価格を表示した後、売店はアプリをダウンロードするためのリンクを含む電子メールまたはテキストメッセージを、例えば、追加の指示でフォローアップするための電子メールまたは電話番号を依頼することができる。電子メールは追加の情報、例えば、特定の時間量の間に提供される価格をロックすることができる特別なプロモーションコードを含むことができる。
【0164】
またはクライアントは、携帯電話(取引装置)上で*#06#をダイヤルするように促され、ほとんどの場合、携帯電話にIMEIを表示させ、その後、クライアントはIMEIが表示されたときにスクリーンショットを撮るように促され得る。次いで、第2の装置上で実行されているアプリは、クライアントの写真へのアクセスを要求し、表示されたIMEIを含むピクチャを探すために撮影された最後のピクチャを見ることができる。そうするために、アプリはIMEIを有するスクリーンショットを識別するために、スクリーンショットを比較する様々なモデルを有することができる。例えば、アイフォン(登録商標)(iPhone(登録商標))6s上では、IMEIが約330×50の寸法の長方形内の、大まかな座標(210,520)で始まる領域に表示される。また、例えばバッテリーロゴやOKボタンの有無を確認するために、アプリは、他のスクリーンショットの特徴を見ることもできる。
【0165】
処理1506では、クライアント情報をアプリに入力することができる。クライアント情報は、クライアント名、住所、および他の識別情報を含むことができる。いくつかの実施形態において、アプリによって取得されるクライアント情報は、クライアントの身分証明書、運転免許証等の画像を含んでもよい。
【0166】
処理1508では、取引装置の推定金額が決定される。この段階において、アプリが現在取得している情報に基づいて推定金額が決定される。いくつかの実施形態において、価格情報は、価格設定サーバから取得することができる。価格設定サーバおよびアプリ対話は、処理1600に関連して以下で説明するものと同様の方法で動作することができる。
【0167】
処理1510では、クライアントは売店を使用する。第2の装置によって取得された取引装置に関する情報は、直接に、または対話制御装置上で実行される取引アプリを介して、中央サーバに転送され得る。
【0168】
売店内の取引装置の1つ以上の画像が取得され、中央サーバに送信される。
【0169】
いくつかの実施形態において、第2の装置によって取得された画像および/または音声に基づいて、中央サーバは第2の装置上のクライアントに表示されてもよい推定支払い申し出を提供することができる。これらの実施形態において、中央サーバが取引装置の一意識別子(例えば、画像解析によって取得されてもよいIMEI)に関連して、推定された申し出を追跡し続けてもよい。その後、クライアントが取引装置を売店に提出すると、売店における完全な診断分析の後に提示された支払いは、一意識別子に基づいて見つけることができる推定支払い申し出の金額を考慮に入れることもできる。
【0170】
取引装置に関する取得された情報を中央サーバに転送するための上記の技術の多くは、以下の処理1600に関連して説明されるように、アプリを実行する取引装置によって、またはアプリを実行する第2の携帯型装置によって使用され得る。
【0171】
このアプリは、第2の装置上で実行されるとき、写真を取得し、取引装置のオーディオ出力を取得するために有用である。取引装置上で実行されるとき、アプリは、取引装置の機能および特徴の実質的により大きな部分をカバーする診断情報を取得することができる。
【0172】
特定の実施形態を上記で説明したが、本発明を提供した当業者であれば、様々な実施形態の態様を様々な組合せで使用して、電子装置を再利用するための技法および/または売店のさらに他の実施形態を実現することができることを理解するのであろう。
【0173】
本明細書に提示される実施形態を詳細に説明してきたが、前述の記載はすべての態様に例示的であり、限定的ではない。開示された実施形態の範囲から逸脱することなく、多くの他の修正および変形が考案され得ることが理解される。
【図面の簡単な説明】
【0174】
【
図1】
図1は、いくつかの実施形態による、異なる種類の売店を有する遠隔分散型電子装置収集売店のネットワークのシステム図を示す。
【
図2】
図2は、いくつかの実施形態による、「コンピュータレス」な電子装置収集売店を示す。
【
図3】
図3は、いくつかの実施形態による、もう一つの「コンピュータレス」な電子装置収集売店を示す。
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図4】
図4は、いくつかの実施形態による、「コンピュータレス」な電子装置収集売店内の鏡の配置を示す。
【
図5】
図5は、いくつかの実施形態による、「コンピュータレス」な電子装置収集売店内に配置された電子装置の画像を取得するように構成された画像取得装置の概略図である。
【
図6】いくつかの実施形態による、1つまたは複数の電子装置収集ブースの動作を容易にするプロセスのフローチャートを示す。
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図7】いくつかの実施形態による、1つまたは複数の電子装置収集ブースの動作を容易にするプロセスのフローチャートを示す。
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図8】いくつかの実施形態による、1つまたは複数の電子装置収集ブースの動作を容易にするプロセスのフローチャートを示す。
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図9】いくつかの実施形態による、1つまたは複数の電子装置収集ブースの動作を容易にするプロセスのフローチャートを示す。
【
図10】いくつかの実施形態による、1つまたは複数の電子装置収集ブースの動作を容易にするプロセスのフローチャートを示す。
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図11】いくつかの実施形態による、1つまたは複数の電子装置収集ブースの動作を容易にするプロセスのフローチャートを示す。
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図12】いくつかの実施形態による、1つまたは複数の電子装置収集ブースの動作を容易にするプロセスのフローチャートを示す。
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図13】いくつかの実施形態による、1つまたは複数の電子装置収集ブースの動作を容易にするプロセスのフローチャートを示す。
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図14】いくつかの実施形態による、1つまたは複数の電子装置収集ブースの動作を容易にするプロセスのフローチャートを示す。
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図15】いくつかの実施形態による、1つまたは複数の電子装置収集ブースの動作を容易にするプロセスのフローチャートを示す。