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特許7393215消防設備用一斉開放弁、開放型スプリンクラー設備及び予作動式流水検知装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-28
(45)【発行日】2023-12-06
(54)【発明の名称】消防設備用一斉開放弁、開放型スプリンクラー設備及び予作動式流水検知装置
(51)【国際特許分類】
   F16K 7/07 20060101AFI20231129BHJP
   A62C 35/68 20060101ALI20231129BHJP
   A62C 35/62 20060101ALI20231129BHJP
   F16K 31/126 20060101ALI20231129BHJP
【FI】
F16K7/07 B
A62C35/68
A62C35/62
F16K31/126 Z
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2020006058
(22)【出願日】2020-01-17
(65)【公開番号】P2021105443
(43)【公開日】2021-07-26
【審査請求日】2022-10-14
(31)【優先権主張番号】10-2019-0175603
(32)【優先日】2019-12-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】000229405
【氏名又は名称】日本ドライケミカル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001508
【氏名又は名称】弁理士法人 津国
(72)【発明者】
【氏名】遠山 榮一
(72)【発明者】
【氏名】オ・ジュファン
【審査官】橋本 敏行
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第04451023(US,A)
【文献】韓国公開特許第10-2016-0077542(KR,A)
【文献】特開2009-061247(JP,A)
【文献】特開2008-206620(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A62C 2/00-99/00
F16K 7/00- 7/20
13/00-13/10
25/00-25/04
29/00-29/02
31/12-31/165
31/36-31/42
33/00
99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
弁室内の水圧が増減されることにより、前記弁室内における消火剤の流路が閉鎖又は開放される消防設備用一斉開放弁であって、
弁本体と、枠状弁体と、筒状パッキンとを含み、
前記弁本体は、前記弁室と、前記消火剤の1次側流入口と、前記消火剤の2次側出口とを備え、前記1次側流入口と前記2次側流出口とは、互いに対向するように前記弁本体に設けられ、前記弁室の内部には、前記枠状弁体及び前記筒状パッキンが収容され、
前記枠状弁体は、前記消火剤の流れを遮断するブロック体と、前記ブロック体を前記流路の途中に支持し、且つ前記消火剤を通過させることが可能な複数のサポーターとを備え、
前記筒状パッキンは、弾性変形可能な材料で形成された筒体であって、前記枠状弁体の外形に対応する内形を有し、内部に前記枠状弁体を収容することが可能であり、前記弁室内における前記筒状パッキンの外側の水圧が内側の水圧以上のときに、前記枠状弁体に密着する第1形態となって、前記枠状弁体とともに前記消火剤の流路を閉鎖し、前記弁室内における前記筒状パッキンの外側の水圧が内側の水圧よりも低いときに、前記枠状弁体から離反する第2形態となって、前記消火剤の流路を開放させ
前記枠状弁体が、略円錐台形状の2つの枠体を含み、各枠体は、直径の小さい第1リング板と、直径の大きい第2リング板との間に、板状の前記複数のサポーターを一定の間隔をおいて放射状に配置した構成であり、前記ブロック体は、互いに対向する2つの前記第1リング板の間に支持され、
互いに対向する2つの前記第1リング板の間に介在する支持板を備え、2つの前記第1リング板のそれぞれの裏面側から前記支持板の表面及び裏面に、2つの前記ブロック体をそれぞれ固定することにより、2つの前記枠体、前記支持板及び2つの前記ブロック体が一体に組み付けられた前記枠状弁体を構成し、
前記支持板の周縁部が、2つの前記第1リング板の周縁部よりも僅かに外側に突出し、前記筒状パッキンの内面の中央には、前記支持板の周縁部と対応する形状の凹部が設けられ、前記筒状パッキンが第1形態となったときに、前記凹部が、前記支持板の周縁部に密着する、消防設備用一斉開放弁。
【請求項2】
前記1次側流入口、前記2次側流出口、前記枠状弁体及び前記筒状パッキンが、互いの中心軸を共有する、請求項1に記載の消防設備用一斉開放弁。
【請求項3】
前記枠体を構成する前記第1リング板、前記第2リング板及び前記複数のサポーターのそれぞれがステンレス鋼板からなる、請求項に記載の消防設備用一斉開放弁。
【請求項4】
前記第1及び第2リング板のそれぞれには、放射状に配置された溝部が形成され、
各サポーターの両端部には、欠けている段差部と、前記段差部よりも突出する突起部とが設けられ、
前記突起部が前記溝部に挿入された状態で、各サポーターが前記第1及び第2リング板に溶接される、請求項に記載の消防設備用一斉開放弁。
【請求項5】
2つの前記ブロック体のそれぞれが略円錐形状であり、各ブロック体の底面が前記支持板の表面及び裏面にそれぞれ固定される、請求項に記載の消防設備用一斉開放弁。
【請求項6】
1次側流路の配管と接続される1次側ジョイントと、2次側流路の配管と接続される2次側ジョイントとを備え、前記1次側ジョイントが前記弁本体の前記1次側流入口に交換可能に接続され、前記2次側ジョイントが前記弁本体の前記2次側流出口に交換可能に接続される、請求項1~のいずれか1項に記載の消防設備用一斉開放弁。
【請求項7】
前記弁本体と前記1次側ジョイントとの間に接続され、前記1次側ジョイントから前記弁室内に消火剤を供給するための給水管と、
前記弁本体に接続され、前記弁室内の消火剤を排水するための排水管と、
を備えた請求項に記載の消防設備用一斉開放弁。
【請求項8】
前記1次側ジョイントが、前記1次側流路の配管の一のフランジと接続するための他のフランジ、又は前記1次側流路の配管のカップリングと接続するための溝を有する、請求項又はに記載の消防設備用一斉開放弁。
【請求項9】
前記2次側ジョイントが、前記2次側流路の配管の一のフランジと接続するための他のフランジ、又は前記2次側流路の配管のカップリングと接続するための溝を有する、請求項のいずれか1項に記載の消防設備用一斉開放弁。
【請求項10】
請求項1~のいずれか1項に記載の消防設備用一斉開放弁と、前記消防設備用一斉開放弁から一斉に消火剤が供給される複数の開放型スプリンクラーヘッドと、を備えた開放型スプリンクラー設備。
【請求項11】
請求項1~のいずれか1項に記載の消防設備用一斉開放弁と、前記消防設備用一斉開放弁の流路が開放されたときの前記消火剤の流れを検知する検知手段と、を備えた予作動式流水検知装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、弁室内の水圧が増減されることにより、前記弁室内における消火剤の流路が閉鎖又は開放される消防設備用一斉開放弁、この消防設備用一斉開放弁を用いた開放型スプリンクラー設備及び予作動式流水検知装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、消防用スプリンクラー設備は、火災発生時に高圧で水などの消火剤を散布するものであり、閉鎖型と開放型に区分される。
【0003】
閉鎖型のスプリンクラー設備には、湿式、乾式、予作動式などがあり、平常時に消火剤の出口が閉鎖された閉鎖型スプリンクラーヘッドが用いられる。一方、開放型のスプリンクラー設備には、平常時に消火剤の出口が開放された開放型のスプリンクラーヘッドと一斉開放弁とが用いられる。開放型のスプリンクラー設備は、火災発生時に一斉開放弁を開放させることにより、防護対象区域に設置された多数の開放型スプリンクラーヘッドから消火剤を一斉に散布させる。このような開放型のスプリンクラー設備は、火災の初期鎮圧に効果がある。
【0004】
一斉開放弁は、平常時に閉鎖されており、火災発生時や消防設備の点検時に開放され動作される。平常時において、一斉開放弁の1次側流路としての配管は、建物内に設置された凍結のおそれがない水槽に接続される。1次側流路としての配管内は、加圧された消火剤で満たされる。一方、一斉開放弁の2次側流路としての配管は、建物の外壁などに設置されてスプリンクラーヘッドに接続される場合があるので、凍結のおそれがある。このため、2次側流路としての配管は、内部が空気で満たされた乾式配管となっている。
【0005】
一斉開放弁は、弁が設けられている弁室内の水圧が増減されることによって閉鎖又は開放される。弁を動作させる弁室内の水圧は、1次側流路から供給される消火剤の水圧によって高くなり、弁の閉鎖状態を良好に維持する。
【0006】
火災発生時に火災が感知されると、例えば、一斉開放弁の電磁弁が開放され、弁室内の消火剤が流出する。これにより、弁を閉鎖状態にしていた水圧が喪失し、一斉開放弁が完全な開放状態になる。そして、消火ポンプによって1次側流路から一斉開放弁に流入した高圧の消火剤が、2次側流路に接続された複数の開放型スプリンクラーヘッドから散布される。
【0007】
このような消防設備用一斉開放弁に関する先行技術として、下記の[特許文献]に挙げた大韓民国特許出願公開公報第10-2014-0024611号(公開日:2014年3月3日、以下「特許文献1」)の「消火設備用一斉開放弁の開閉装置」がある。
【0008】
特許文献1に開示された消防設備用一斉開放弁の開閉装置は、消火剤が流入される流入室と、この流入室を介して消火剤が流出する流出室と、油圧によって流入室と流出室との間の流路を開閉させるダイヤフラムと、このダイヤフラムが設けられたダイヤフラム室と、流入室の1次側に接続され、消火剤の流入を開閉させる遮断弁と、この遮断弁からダイヤフラム室に接続される接続ラインと、この接続ラインの途中に接続され、ダイヤフラム室への消火剤の流入を開閉させる第1手動弁と、を備えた構成となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【文献】大韓民国特許出願公開公報第10-2014-0024611号
【文献】特開平10-299938号公報
【文献】実開平6-50667号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
<圧力損失の問題>
特許文献1には、消防設備用一斉開放弁の機械的な構造が開示されていない。そこで、特開平10-299938号公報(特許文献2)及び実開平6-50667号公報(特許文献3)を例示する。
【0011】
特許文献2、3に開示されているように、従来の消防設備用一斉開放弁は、1次側流入口と2次側流出口とが、互いの中心軸を共通する直線状となっており、一方、弁及び弁座の中心軸が、1次側流入口及び2次側流出口の中心軸と直交する構成となっていた。
【0012】
このような構成であったために、従来の消防設備用一斉開放弁では、弁が開放状態になったときに、1次側流入口から流入した消火剤が、弁室の方向に迂回して、2次側流出口へ流出する。つまり、消火剤は、1次側流入口から2次側流出口へ直線状に流れるのではなく、弁室を迂回しなければならない。このような「流路の曲がり」が、1次側流入口と2次側流出口との間における消火剤の圧力損失を生じさせる。一斉開放弁で生じた消火剤の圧力損失は、複数のスプリンクラーから散布される消火剤の単位時間あたりの放出量を減少させてしまう。
【0013】
<開閉機構の問題>
特許文献2、3に開示されているように、従来の消防設備用一斉開放弁は、弁(ダイヤフラム又はピストン弁)を動作させるための開閉機構を備えていた。開閉機構は、弁を開閉させるための軸(ステム又はスピンドル)などの稼働部分をシールする必要があり、部品点数の多い複雑な構造となってしまう。
【0014】
<ウォーターハンマーの問題>
弁が急激な開閉動作をすると、流体の慣性により流路内に衝撃と高水圧が発生する。このような現象は、一般にウォーターハンマーと呼ばれている。このようなウォーターハンマーを防止するために、特許文献2の消防設備用一斉開放弁は、圧力保持弁19を設けることにより、ダイヤフラムの急激な移動を制限している。また、特許文献3の消防設備用一斉開放弁は、ピストン弁21に安全弁27を設けて、配管内の異常高圧を解消している。
【0015】
しかし、特許文献2、3に開示された構成は、一般に「親子弁構造」と呼ばれる複雑な弁構造であり、メンテナンス性が悪く、消防設備用一斉開放弁の保守に手間が掛かる。一方、複雑な「親子弁構造」を採用しなければ、消防設備用一斉開放弁は、圧力の変化に応じて急激に開閉動作し、配管内でウォーターハンマーが発生してしまう。したがって、極めて単純な構成によって、ウォーターハンマーを防止することが望まれる。
【0016】
<配管接続方式の問題>
特許文献2、3に開示されているように、従来の消防設備用一斉開放弁は、配管を接続するためのフランジが弁本体と一体に設けられていた。このため、従来の消防設備用一斉開放弁は、フランジが設けられた配管しか接続することができなかった。消防設備の分野では、フランジ方式以外の各種ジョイント(継手)が採用されている。特に、カップリングと溝との結合によるワンタッチジョイントは、結合のためにボルト、ナット及び工具を必要とせず、非常に便利である。このように、同一構成の消防設備用一斉開放弁が、フランジ方式を含む各種方式のジョイントと結合することが可能であれば、その用途が大幅に拡大する。
【0017】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、下記A)~D)を可能とする消防設備用一斉開放弁、この消防設備用一斉開放弁を用いた開放型スプリンクラー設備及び予作動式流水検知装置を提供することを目的とする。
A)消火剤の圧力損失を大幅に軽減すること
B)開閉機構を大幅に削減すること
C)ウォーターハンマーを軽減すること
D)各種方式のジョイントと結合すること
【課題を解決するための手段】
【0018】
(1)上記目的を達成するために、本発明の消防設備用一斉開放弁は、弁室内の水圧が増減されることにより、前記弁室内における消火剤の流路が閉鎖又は開放される消防設備用一斉開放弁であって、弁本体と、枠状弁体と、筒状パッキンとを含み、前記弁本体は、前記弁室と、前記消火剤の1次側流入口と、前記消火剤の2次側出口とを備え、前記1次側流入口と前記2次側流出口とは、互いに対向するように前記弁本体に設けられ、前記弁室の内部には、前記枠状弁体及び前記筒状パッキンが収容され、前記枠状弁体は、前記消火剤の流れを遮断するブロック体と、前記ブロック体を前記流路の途中に支持し、且つ前記消火剤を通過させることが可能な複数のサポーターとを備え、前記筒状パッキンは、弾性変形可能な材料で形成された筒体であって、前記枠状弁体の外形に対応する内形を有し、内部に前記枠状弁体を収容することが可能であり、前記弁室内における前記筒状パッキンの外側の水圧が内側の水圧以上のときに、前記枠状弁体に密着する第1形態となって、前記枠状弁体とともに前記消火剤の流路を閉鎖し、前記弁室内における前記筒状パッキンの外側の水圧が内側の水圧よりも低いときに、前記枠状弁体から離反する第2形態となって、前記消火剤の流路を開放させる。
【0019】
(2)好ましくは、上記(1)の消防設備用一斉開放弁において、前記1次側流入口、前記2次側流出口、前記枠状弁体及び前記筒状パッキンが、互いの中心軸を共有する。
【0020】
(3)好ましくは、上記(1)又は(2)の消防設備用一斉開放弁において、前記枠状弁体が、略円錐台形状の2つの枠体を含み、各枠体は、直径の小さい第1リング板と、直径の大きい第2リング板との間に、板状の前記複数のサポーターを一定の間隔をおいて放射状に配置した構成であり、前記ブロック体は、互いに対向する2つの前記第1リング板の間に支持される。
【0021】
(4)好ましくは、上記(3)の消防設備用一斉開放弁において、前記枠体を構成する前記第1リング板、前記第2リング板及び前記複数のサポーターのそれぞれがステンレス鋼板からなる。
【0022】
(5)好ましくは、上記(4)の消防設備用一斉開放弁において、前記第1及び第2リング板のそれぞれには、放射状に配置された溝部が形成され、各サポーターの両端部には、欠けている段差部と、前記段差部よりも突出する突起部とが設けられ、前記突起部が前記溝部に挿入された状態で、各サポーターが前記第1及び第2リング板に溶接される。
【0023】
(6)好ましくは、上記(3)~(5)のいずれかの消防設備用一斉開放弁において、互いに対向する2つの前記第1リング板の間に介在する支持板を備え、2つの前記第1リング板のそれぞれの裏面側から前記支持板の表面及び裏面に、2つの前記ブロック体をそれぞれ固定することにより、2つの前記枠体、前記支持板及び2つの前記ブロック体が一体に組み付けられた前記枠状弁体を構成する。
【0024】
(7)好ましくは、上記(6)の消防設備用一斉開放弁において、2つの前記ブロック体のそれぞれが略円錐形状であり、各ブロック体の底面が前記支持板の表面及び裏面にそれぞれ固定される。
【0025】
(8)好ましくは、上記(6)又は(7)の消防設備用一斉開放弁において、前記支持板の周縁部が、2つの前記第1リング板の周縁部よりも僅かに外側に突出し、前記筒状パッキンの内面の中央には、前記支持板の周縁部と対応する形状の凹部が設けられ、前記筒状パッキンが第1形態となったときに、前記凹部が、前記支持板の周縁部に密着する。
【0026】
(9)好ましくは、上記(1)~(8)のいずれかの消防設備用一斉開放弁において、1次側流路の配管と接続される1次側ジョイントと、2次側流路の配管と接続される2次側ジョイントとを備え、前記1次側ジョイントが前記弁本体の前記1次側流入口に交換可能に接続され、前記2次側ジョイントが前記弁本体の前記2次側流出口に交換可能に接続される。
【0027】
(10)好ましくは、上記(9)の消防設備用一斉開放弁において、前記弁本体と前記1次側ジョイントとの間に接続され、前記1次側ジョイントから前記弁室内に消火剤を供給するための給水管と、前記弁本体に接続され、前記弁室内の消火剤を排水するための排水管と、を備える。
【0028】
(11)上記(9)又は(10)の消防設備用一斉開放弁において、前記1次側ジョイントが、前記1次側流路の配管の一のフランジと接続するための他のフランジ、又は前記1次側流路の配管のカップリングと接続するための溝を有する。
【0029】
(12)上記(9)~(11)のいずれかの消防設備用一斉開放弁において、前記2次側ジョイントが、前記2次側流路の配管の一のフランジと接続するための他のフランジ、又は前記2次側流路の配管のカップリングと接続するための溝を有する。
【0030】
(13)上記目的を達成するために、本発明の開放型スプリンクラー設備は、上記(1)~(12)のいずれかの消防設備用一斉開放弁と、前記消防設備用一斉開放弁から一斉に消火剤が供給される複数の開放型スプリンクラーヘッドと、を備える。
【0031】
(14)上記目的を達成するために、本発明の予作動式流水検知装置は、上記(1)~(12)のいずれかの消防設備用一斉開放弁と、前記消防設備用一斉開放弁の流路が開放されたときの前記消火剤の流れを検知する検知手段と、を備える。
【0032】
ここで、本明細書における「消火剤」の用語は、水、浸潤剤等入り水、泡消火薬剤(水溶液を含む)、強化液消火薬剤、使用温度範囲内で液体であるその他の消火薬剤を含む。
【発明の効果】
【0033】
本発明の消防設備用一斉開放弁は、弁本体内に固定された枠状弁体に対して、筒状パッキンが第1又は第2形態に変形し、消火剤の流路を開閉させるという、従来技術にない新規な弁構造となっている。このような新規な弁構造により、本発明の消防設備用一斉開放弁、この消防設備用一斉開放弁を用いた開放型スプリンクラー設備及び予作動式流水検知装置のそれぞれは、上記A)~D)を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【0034】
図1】本発明の第1実施形態に係る消防設備用一斉開放弁を示す斜視図である。
図2】上記消防設備用一斉開放弁を示す側面図である。
図3】上記消防設備用一斉開放弁を示す分解斜視図である。
図4】上記消防設備用一斉開放弁の閉鎖状態を示す断面図である。
図5】上記消防設備用一斉開放弁の開放状態を示す断面図である。
図6】本発明の第2実施形態に係る消防設備用一斉開放弁を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
以下に述べる本発明の実施形態は、構造及び機能を説明するための一例であり、本発明の権利範囲は、本明細書の記載や実施形態により制限されるものと解釈してはならない。
【0036】
つまり、実施形態は、様々な変更が可能であり、様々な形態とすることができるので、本発明の権利範囲は、その技術的思想を実現することができる均等を含むものと理解されるべきである。
【0037】
また、本明細書で提示する本発明の目的及び効果は、その全てを特定の実施形態が含むという意味ではなく、また、そのような効果だけを含まなければならないという意味でもない。このような解釈によって、本発明の権利範囲が限定されるものと理解してはならない。
【0038】
以下、本発明の特徴を効果的に再現することができる、好ましい実施形態の構成及び効果について、願書に添付した図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0039】
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る消防設備用一斉開放弁を示す斜視図である。図2は、本実施形態の消防設備用一斉開放弁の側面図である。図3は、本実施形態の消防設備用一斉開放弁の分解斜視図である。図4及び図5は、本実施形態の消防設備用一斉開放弁の閉鎖状態及び開放状態を示す断面図である。
【0040】
これらの図面に示す本実施形態の消防設備用一斉開放弁は、弁本体100、枠状弁体(240a、240b、250、270、280)、筒状パッキン310、1次側ジョイント110a及び2次側ジョイント110bで構成されることを特徴とする。弁本体100の弁室は、1次側流入室200a、2次側流出室200b及びパッキン室300で構成され、筒状パッキン310は、パッキン室300内で動作する。1次側ジョイント110a及び2次側ジョイント110bは、図示しない1次側流路及び2次側流路としての各配管に接続される。
【0041】
図示しないが、1次側流路としての配管は、消防設備用一斉開放弁に消火剤を供給するためのポンプに接続される。一方、2次側流路としての配管は、防護対象区域に設置された多数の開放型スプリンクラーヘッドに接続される。
【0042】
図4に示すように、弁本体100の上部及び下部には、接続フランジ101が設けられている。例えば、下部の接続フランジ101の内側の開口は1次側流入口であり、上部の接続フランジ101の内側の開口は2次側流出口であり、1次側から流入した消火剤は、弁本体100内を通って2次側に供給される。弁本体100内の弁室は、枠状弁体によって、1次側流入室200a、2次側流出室200b及びパッキン室300に区画される。
【0043】
図3に示すように、枠状弁体は、略円錐台形状の2つの枠体を含み、各枠体は、直径の小さい第1リング板240aと、直径の大きい第2リング板240bとの間に、板状の複数のサポーター250を一定の間隔をおいて放射状に配置した構成となっている。互いに対向する2つの第1リング板240aの間には、円形の支持板270が介在される。支持板270の表面及び裏面には、それぞれボルト孔271が設けられている。2つの第1リング板240aのそれぞれの裏面側から支持板270の各ボルト孔271に、2つのブロック体280をそれぞれ固定することにより、2つの枠体(240a、240b、250)、支持板270及び2つのブロック体280が一体に組み付けられた枠状弁体が構成される。
【0044】
図4に示すように、弁本体100内において、枠状弁体の1次側に位置する枠体の内側は、1次側流入室200aとなる。枠状弁体の2次側に位置する枠体の内側は、2次側流出室200bとなる。さらに、一体に組み付けられた2つの枠体の外側は、弁本体100内の1次側から2次側に及ぶパッキン室300となる。そして、2つの枠体を構成する複数のサポーター250は、1次側流入室200aからパッキン室300を通って2次側流出室200bに至る消火剤の流路260を形成する。
【0045】
ここで、本実施形態の枠状弁体は、各枠体を構成する第1リング板240a、第2リング板240b及び複数のサポーター250のそれぞれがステンレス鋼板で作られている。枠状弁体の全体を鋳造することも可能であるが、鋳造の場合は、十分な強度を得るために複数のサポーター250の肉厚を厚くしなければならない。本実施形態のように、枠状弁体をステンレス鋼板で作ることにより、複数のサポーター250の肉厚を薄くすることができ、流路260の面積を最大限に拡大することが可能となる。
【0046】
このような場合に、複数のサポーター250のみをステンレス鋼板で形成し、通路260の面積拡大を図ってもよいが、本実施形態のように、第1リング板240a、第2リング板240b及び複数のサポーター250の全てをステンレス鋼板で形成すると、これら部品間の溶接が容易となり、枠状弁体の耐久性を向上させることができる。
【0047】
図5中の拡大図に示すように、第1及び第2リング板240a、240bのそれぞれには、放射状に配置された溝部241が形成されている。一方、各サポーター250の両端部には、欠けている段差部251と、この段差部251よりも突出する突起部252とが設けられている。各サポーター250は、突起部252が溝部241に挿入された状態で、第1及び第2リング板240a、240bに溶接される。
【0048】
各サポーター250の段差部251が、第1及び第2リング板240a、240bの一面に支持された状態となり、且つ各サポーター250の突起部252が、第1及び第2リング板240a、240bの溝部241に挟まれた状態となり、各部品は互いに溶接される。この結果、各部品間の締付力と耐久性とを向上させることができる。
【0049】
図4に示すように、支持板270は、互いに対向する2つの第1リング板240aの各孔の間に保持される。既に述べたように、支持板270の表面及び裏面には、それぞれボルト孔271が設けられており、各ボルト孔271に、2つのブロック体280がそれぞれ固定されている。各ブロック体280は、略円錐形状であり、その底面が支持板270の表面及び裏面にそれぞれ固定されている。ブロック体280の略円錐形状の表面は、消火剤のスムーズな流れを促し、圧損を軽減する。このようなブロック体280は、2つの第1リング板240aの各孔を塞ぎ、且つ1次側流入室200a及び2次側流出室200bを構成する2つの枠体を一体に結合させる役割を果たす。
【0050】
筒状パッキン310は、弾性変形可能な材料で形成された筒体であり、枠状弁体の外形に対応する内形を有し、内部に枠状弁体を収容することが可能である。図4に示すように、弁本体100内において、パッキン室300の水圧が1次側流入室200aの水圧以上のときに、筒状パッキン310は、枠状弁体に密着する第1形態となって、複数のサポーター250により形成される消火剤の流路260を閉鎖する。一方、図5に示すように、弁本体100内において、パッキン室300の水圧が1次側流入室200aの水圧よりも低いときに、筒状パッキン310は、枠状弁体から離反する第2形態となって、複数のサポーター250により形成される消火剤の流路260を開放する。このような筒状パッキン310は、天然又は合成のゴム材料で形成され、例えば、硬度75±5のエチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)で形成することが好ましい。
【0051】
なお、パッキン室300の水圧は、1次側流路から与えられるので、理論上は、1次側流入室200aの水圧と同じになり、1次側流入室200aの水圧を超えることはない。パッキン室300の水圧が1次側流入室200aの水圧と同じになった場合、筒状パッキン310は、自らの弾性により、枠状弁体に密着する第1形態となる。
【0052】
ここで、図4及び図5図6中の拡大図に示すように、支持板270の周縁部は、2つの第1リング板240aの周縁部よりも僅かに外側に突出する。一方、筒状パッキン310の内面の中央には、支持板270の周縁部と対応する形状の凹部311が設けられている。筒状パッキン310が第1形態となったときに、凹部311が、支持板270の周縁部を挟み込み、これに密着する。凹部311と支持板270の周縁部との密着は、筒状パッキン310が閉鎖状態のとき、1次側流入室200aから2次側流出室200bへの消火剤の流れを良好に遮断する。
【0053】
図3に示すように、1次側ジョイント110a及び2次側ジョイント110bは、フランジ方式のジョイント(継手)であり、両端のそれぞれにフランジ111、112が設けられている。1次側ジョイント110aの一のフランジ111を、弁本体100の1次側の接続フランジ101にボルトで締結することにより、1次側ジョイント110aは、弁本体100と一体になる。一方、2次側ジョイント110bの一のフランジ111を、弁本体100の2次側の接続フランジ101にボルトで締結することにより、2次側ジョイント110bは、弁本体100と一体になる。このように、1次側ジョイント110a及び2次側ジョイント110bを、弁本体100と別体の部品にすることにより、フランジ方式以外の各種ジョイント(例えば、図6に示すカップリング方式のジョイント)に交換することが可能となる。
【0054】
なお、1次側ジョイント110aの他のフランジ112には、1次側流路としての配管に設けられた図示しないフランジがボルトで締結される。2次側ジョイント110bのフランジ112には、2次側流路としての配管に設けられた図示しないフランジがボルトで締結される。
【0055】
図4に示すように、弁本体100と1次側ジョイント110aとの間には、給水管120が接続される。この給水管120の途中には、手動の第1ボール弁121が接続される。給水管120は、弁本体100のパッキン室300と、1次側ジョイント110aの内部とを連絡させる。第1ボール弁121を開放させると、1次側流路から1次側ジョイント110aの内部に流入した消火剤が、給水管120を通ってパッキン室300内に供給される。これにより、パッキン室300の水圧が1次側流入室200aの水圧以上になり、筒状パッキン310が、枠状弁体に密着する第1形態となって、複数のサポーター250により形成される消火剤の流路260を閉鎖する。
【0056】
さらに、弁本体100には、排水管130が接続される。この排水管130の途中には、自動の電磁弁131及び手動の第2ボール弁132が接続される。排水管130は、パッキン室300を外部に連絡させる。電磁弁131又は第2ボール弁132のいずれか一方を開放させると、パッキン室300内を満たしていた消火剤が外部に排水される。これにより、パッキン室300の水圧が1次側流入室200aの水圧よりも低くなり、筒状パッキン310が、枠状弁体から離反する第2形態となって、複数のサポーター250により形成される消火剤の流路260を開放する。
【0057】
図1及び図2に示すように、1次側ジョイント110aと2次側ジョイント110bとの間には、試験配管140が接続される。この試験配管140の途中には、圧力センサー141、圧力計142及び手動の第3ボール弁143が接続される。また、2次側ジョイント110bには、手動の排水弁150が接続される。消防設備の点検時に、第3ボール弁143を開放させると、1次側流路から1次側ジョイント110aの内部に流入した消火剤が、試験配管140を通って2次側ジョイント110bの内部に直接流入する。2次側ジョイント110bの内部に流入した消火剤は、排水弁150を介して外部に排水することができる。
【0058】
<第2実施形態>
図6は、本発明の第2実施形態に係る消防設備用一斉開放弁を示す断面図である。既に述べたように、本実施形態の消防設備用一斉開放弁は、1次側ジョイント110a及び2次側ジョイント110bを、弁本体100と別体の部品にすることにより、フランジ方式以外の各種ジョイントに交換することができる。
【0059】
図6に示す第2実施形態の消防設備用一斉開放弁では、1次側ジョイント110a及び2次側ジョイント110bが、それぞれカップリング方式のジョイントになっている。すなわち、図6において、1次側ジョイント110aには、1次側流路の配管に設けられた図示しないカップリングと接続するための溝113が形成されている。これと同様に、2次側ジョイント110bにも、2次側流路の配管に設けられた図示しないカップリングと接続するための溝113が形成されている。
【0060】
図示しないカップリングは、ボルト、ナット及び工具を必要とせず、1次側ジョイント110a及び2次側ジョイント110bの各溝113にワンタッチで結合させることができ、配管の接続作業をより迅速且つ容易に行うことが可能となる。
【0061】
<作用効果>
上述した第1及び第2実施形態の消防設備用一斉開放弁は、弁本体100内に固定された枠状弁体(240a、240b、250、270、280)に対して、筒状パッキン310が第1又は第2形態に変形し、消火剤の流路を開閉させるという、従来技術にない新規な弁構造となっている。このような新規な弁構造により、各実施形態の消防設備用一斉開放弁は、以下に述べる作用効果を奏する。
【0062】
<<圧力損失の軽減>>
上述した第1及び第2実施形態の消防設備用一斉開放弁は、消火剤の圧力損失を大幅に軽減することが可能である。すなわち、図4図6に示すように、各実施形態の消防設備用一斉開放弁は、1次側から順番に、1次側流入室200a、枠状弁体(240a、240b、250、270、280)、筒状パッキン310及び2次側流出室200bのそれぞれの中心軸が一致している。このことは、弁本体100において、消火剤の「流路の曲がり」がないことを意味する。したがって、図5中の矢印に示すように、弁本体100に供給された消火剤は、1次側流入室200aから2次側流出室200bへほぼストレートに流れる。この結果、1次側流入口と2次側流出口との間における消火剤の圧力損失は、大幅に軽減される。消火剤の圧力損失が軽減されることにより、防護対象区域に設置された多数の開放型スプリンクラーヘッドからの一斉散水が効果的に行われ、火災の初期鎮圧が極めて良好となる。
【0063】
さらに、消火剤の流路260を形成する枠状弁体は、第1リング板240a、第2リング板240b及び板状のサポーター250といった肉厚の薄い板材によって構成されている。この構成により、消火剤の流路260の面積を最大限に拡大することが可能となる。この結果、1次側流入口と2次側流出口との間における消火剤の圧力損失は、より大幅に軽減される。
【0064】
<<開閉機構の削減>>
弾性変形可能な材料で形成された筒体の筒状パッキン310は、図4に示す第1形態と図5に示す第2形態とに変形することで、消火剤の流路260を開閉させている。したがって、筒状パッキン310を開閉動作させるための機械的な機構が一切不要であり、稼働部分をシールする必要もなく、部品点数の大幅な削減と、構造の大幅な単純化とを図ることができる。
【0065】
<<ウォーターハンマーの軽減>>
従来の一斉開放弁は、開閉機構によって弁を急激に開閉動作させていたため、流路内でウォーターハンマーが生じていた。これに対し、各実施形態の筒状パッキン310は、パッキン室300と1次側流入室200aとの差圧に応じて、ゴム製の筒体が収縮拡張し、図4に示す第1形態と図5に示す第2形態とに次第に変形する。この結果、開放時点及び閉鎖時点におけるウォーターハンマーが大幅に軽減される。特に、各実施形態の消防設備用一斉開放弁では、特許文献2、3に開示されているような「親子弁構造」を設けなくても、筒状パッキン310が急激な変形をしないので、構造が大幅に単純化され、消防設備用一斉開放弁の保守が極めて容易になる。
【0066】
<<ジョイントの交換>>
各実施形態の消防設備用一斉開放弁は、1次側ジョイント110a及び2次側ジョイント110bを、弁本体100と別体の部品にすることにより、フランジ方式を含む各種ジョイントに交換することができる。この結果、同一構成の消防設備用一斉開放弁を、各種方式のジョイントと結合することが可能であり、その用途が大幅に拡大する。
【0067】
<<消防設備用一斉開放弁の用途>>
各実施形態の消防設備用一斉開放弁は、平常時に消火剤の出口が開放された開放型のスプリンクラーヘッドとともに、開放型スプリンクラー設備を構成することが可能である。具体的には、消防設備用一斉開放弁の2次側ジョイント110bに、図示しない2次側流路の配管を接続し、この2次側流路の配管に、複数の開放型スプリンクラーヘッドを接続する。火災発生時に消防設備用一斉開放弁を開放させることにより、防護対象区域に設置された複数の開放型スプリンクラーヘッドへ一斉に消火剤が供給される。
【0068】
また、各実施形態の消防設備用一斉開放弁は、流水の検知手段を設けることにより、予作動式流水検知装置として使用することが可能である。検知手段は、消防設備用一斉開放弁の流路が開放されたときの消火剤の流れを検知する。検知手段の検知結果に基づいて、警報が発せられる。
【符号の説明】
【0069】
100 弁本体
101 接続フランジ
110a 1次側ジョイント
110b 2次側ジョイント
111、112 フランジ
113 溝
120 給水管
121 第1ボール弁
131 電磁弁
132 第2ボール弁
140 試験配管
141 圧力センサー
142 圧力計
143 第3ボール弁
150 排水弁
200a 1次側流入室
200b 2次側流出室
240a 第1リング板
240b 第2リング板
241 溝部
250 サポーター
251 段差部
252 突起部
260 流路
270 支持板
271 ボルト孔
280 ブロック体
300 パッキン室
310 筒状パッキン
311 凹部
図1
図2
図3
図4
図5
図6