IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 本田技研工業株式会社の特許一覧

特許7393241ハイブリッド車両の制御装置、及びプログラム
<>
  • 特許-ハイブリッド車両の制御装置、及びプログラム 図1
  • 特許-ハイブリッド車両の制御装置、及びプログラム 図2
  • 特許-ハイブリッド車両の制御装置、及びプログラム 図3
  • 特許-ハイブリッド車両の制御装置、及びプログラム 図4
  • 特許-ハイブリッド車両の制御装置、及びプログラム 図5
  • 特許-ハイブリッド車両の制御装置、及びプログラム 図6
  • 特許-ハイブリッド車両の制御装置、及びプログラム 図7
  • 特許-ハイブリッド車両の制御装置、及びプログラム 図8
  • 特許-ハイブリッド車両の制御装置、及びプログラム 図9
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-28
(45)【発行日】2023-12-06
(54)【発明の名称】ハイブリッド車両の制御装置、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   B60W 10/06 20060101AFI20231129BHJP
   B60W 20/12 20160101ALI20231129BHJP
   B60K 6/44 20071001ALI20231129BHJP
【FI】
B60W10/06 900
B60W20/12
B60K6/44
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2020025637
(22)【出願日】2020-02-18
(65)【公開番号】P2021130353
(43)【公開日】2021-09-09
【審査請求日】2022-11-28
(73)【特許権者】
【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】中嶋 孝憲
(72)【発明者】
【氏名】斉藤 武史
(72)【発明者】
【氏名】柴田 智弘
(72)【発明者】
【氏名】江藤 正
(72)【発明者】
【氏名】三輪 真也
【審査官】佐々木 淳
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-107736(JP,A)
【文献】特開2013-177089(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0390970(US,A1)
【文献】特開2007-099030(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60W 10/06
B60W 20/12
B60K 6/44
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハイブリッド車の走行予定経路を特定する経路特定部と、
前記走行予定経路にエンジン走行規制区間が含まれ、前記走行予定経路における前記エンジン走行規制区間の前にエンジンが動作している状態での走行であるエンジン走行を要する要エンジン区間が存在する場合に、前記ハイブリッド車が前記要エンジン区間の開始から前記エンジン走行規制区間まで走行する走行時間を推定する走行時間推定部と、
前記走行時間が前記ハイブリッド車のエンジン動作中に実行する自己診断に必要な時間として設定された時間よりも短い場合に、前記自己診断に必要な時間が満了できるように、前記ハイブリッド車に前記要エンジン区間よりも前にエンジンを始動させてエンジン走行を開始させる車両制御部と
前記走行時間が前記ハイブリッド車のエンジン動作中に実行する自己診断に必要な時間として設定された時間よりも短い場合に、前記ハイブリッド車にエンジン走行を開始させる前記走行予定経路でのエンジン走行開始地点を決定する地点決定部と
を備え、
前記車両制御部は、前記ハイブリッド車が前記エンジン走行開始地点に位置したことに応じて、前記ハイブリッド車にエンジン走行を開始させ、
前記地点決定部は、前記ハイブリッド車の自己診断に必要な時間から、前記走行時間推定部によって推定された前記走行時間を減算した減算時間に基づいて、前記エンジン走行開始地点を決定する、制御装置。
【請求項2】
前記地点決定部は、前記エンジン走行開始地点から前記要エンジン区間までの走行時間が前記減算時間と等しくなるように、前記エンジン走行開始地点を決定する、請求項1に記載の制御装置。
【請求項3】
ハイブリッド車の走行予定経路を特定する経路特定部と、
前記走行予定経路にエンジン走行規制区間が含まれ、前記走行予定経路における前記エンジン走行規制区間の前にエンジンが動作している状態での走行であるエンジン走行を要する要エンジン区間が存在する場合に、前記ハイブリッド車が前記要エンジン区間の開始から前記エンジン走行規制区間まで走行する走行時間を推定する走行時間推定部と、
前記走行時間が前記ハイブリッド車のエンジン動作中に実行する自己診断に必要な時間として設定された時間よりも短い場合に、前記自己診断に必要な時間が満了できるように前記ハイブリッド車に前記要エンジン区間よりも前にエンジンを始動させてエンジン走行を開始させる車両制御部と、
前記走行時間が前記ハイブリッド車のエンジン動作中に実行する自己診断に必要な時間として設定された時間よりも短い場合に、前記ハイブリッド車にエンジン走行を開始させる前記走行予定経路でのエンジン走行開始地点を決定する地点決定部と
を備え、
前記車両制御部は、前記ハイブリッド車が前記エンジン走行開始地点に位置したことに応じて、前記ハイブリッド車にエンジン走行を開始させ、
前記地点決定部は、前記要エンジン区間の少なくとも終点までに前記ハイブリッド車の自己診断に必要な時間が満了するように、前記エンジン走行開始地点を決定する、制御装置。
【請求項4】
前記自己診断はOBD故障検知である、請求項1から3のいずれか一項に記載の制御装置。
【請求項5】
前記車両制御部は、前記要エンジン区間よりも前にエンジン走行を開始させたことに応じて、前記ハイブリッド車の自己診断を開始する、請求項1から4のいずれか一項に記載の制御装置。
【請求項6】
エンジン走行規制区間が対応付けられている地図データを格納する地図データ格納部
を備え、
前記走行時間推定部は、前記地図データを参照することによって、前記走行予定経路に前記エンジン走行規制区間が含まれるか否かを判定する、請求項1からのいずれか一項に記載の制御装置。
【請求項7】
道路情報を含む地図データを格納する地図データ格納部
を備え、
前記走行時間推定部は、前記走行予定経路に対応する道路情報を前記地図データから参照して、前記道路情報に基づいて、前記走行予定経路にエンジン走行規制区間が含まれるか否かを判定する、請求項1からのいずれか一項に記載の制御装置。
【請求項8】
コンピュータを、請求項1からのいずれか一項に記載の制御装置として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、制御装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、走行経路に基づいてOBD(On-Board Diagnostics)実施区間を選択する技術について記載されている。特許文献2には、走行経路上のエンジン走行規制区間を検知して経路案内を行う技術について記載されている。特許文献3には、走行経路上のエンジン走行規制区間を検知してエンジン制御を行う技術について記載されている。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開2016-107736号公報
[特許文献2]特開2009-244142号公報
[特許文献3]特開2019-085094号公報
【発明の概要】
【0003】
本発明の第1の態様によれば、制御装置が提供される。制御装置は、ハイブリッド車の走行予定経路を特定する経路特定部を備えてよい。制御装置は、走行予定経路にエンジン走行規制区間が含まれ、走行予定経路におけるエンジン走行規制区間の前にエンジン走行を要する要エンジン区間が存在する場合に、ハイブリッド車が要エンジン区間の開始からエンジン走行規制区間まで走行する走行時間を推定する走行時間推定部を備えてよい。制御装置は、走行時間が予め定められた時間よりも短い場合に、ハイブリッド車に要エンジン区間よりも前にエンジンを始動させる車両制御部を備えてよい。
【0004】
上記予め定められた時間は、上記ハイブリッド車のエンジン動作中に実行する自己診断に必要な時間として設定された時間であってよい。上記自己診断はOBD故障検知であってよい。上記車両制御部は、上記走行時間が上記予め定められた時間よりも短い場合に、上記ハイブリッド車に上記要エンジン区間よりも前にエンジンを始動させてエンジン走行を開始させてよい。上記車両制御部は、上記要エンジン区間よりも前にエンジン走行を開始させたことに応じて、上記ハイブリッド車の自己診断を開始してよい。上記制御装置は、上記走行時間が上記予め定められた時間よりも短い場合に、上記ハイブリッド車にエンジン走行を開始させるエンジン走行開始地点を決定する地点決定部を備えてよく、上記車両制御部は、上記ハイブリッド車が上記エンジン走行開始地点に位置したことに応じて、上記ハイブリッド車にエンジン走行を開始させてよい。上記地点決定部は、上記ハイブリッド車の自己診断に必要な時間から、上記走行時間推定部によって推定された上記走行時間を減算した減算時間に基づいて、上記エンジン走行開始地点を決定してよい。上記地点決定部は、上記エンジン走行開始地点から上記要エンジン区間までの走行時間が上記減算時間と等しくなるように、上記エンジン走行開始地点を決定してよい。上記地点決定部は、上記要エンジン区間の終点で上記ハイブリッド車の自己診断に必要な時間が満了するように、上記エンジン走行開始地点を決定してよい。上記制御装置は、エンジン走行規制区間が対応付けられている地図データを格納する地図データ格納部を備えてよく、上記走行時間推定部は、上記地図データを参照することによって、上記走行予定経路に上記エンジン走行規制区間が含まれるか否かを判定してよい。上記制御装置は、道路情報を含む地図データを格納する地図データ格納部を備えてよく、上記走行時間推定部は、上記走行予定経路に対応する道路情報を上記地図データから参照して、上記道路情報に基づいて、上記走行予定経路にエンジン走行規制区間が含まれるか否かを判定してよい。上記要エンジン区間は、エンジン出力を必要とする区間であってよい。
【0005】
本発明の第2の態様によれば、コンピュータを、上記制御装置として機能させるためのプログラムが提供される。
【0006】
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】システム10の一例を概略的に示す。
図2】車載装置200によるOBD故障検知の実行タイミングについて説明するための説明図である。
図3】車載装置200によるOBD故障検知の実行タイミングについて説明するための説明図である。
図4】車載装置200の機能構成の一例を概略的に示す。
図5】地点決定部210によって決定されたエンジン走行開始地点430の一例を概略的に示す
図6】地点決定部210によるエンジン走行開始地点430の候補領域440の一例を概略的に示す。
図7】車載装置200による処理の流れの一例を概略的に示す。
図8】管理サーバ300の機能構成の一例を概略的に示す。
図9】車載装置200又は管理サーバ300として機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0009】
図1は、システム10の一例を概略的に示す。システム10は、車載装置200及び管理サーバ300を備える。システム10は、ハイブリッド車100を備えてもよい。
【0010】
車載装置200は、ハイブリッド車100に搭載される。ハイブリッド車100は、タンク110、エンジン112、バッテリ120、及びモータ122を備える。ハイブリッド車100は、エンジン112を使用するエンジン走行と、エンジン112を使用しない非エンジン走行とを実行可能である。
【0011】
ハイブリッド車100がパラレル方式のハイブリッド車両である場合、エンジン走行は、エンジン112を動作させてエンジン112で発電機を駆動して発電した電力で、モータ122を駆動して走行する走行方法であってよい。エンジン走行は、エンジン112の動力によって駆動軸を回転させる走行方法であってもよい。エンジン走行は、エンジン112の動力と、モータ122の動力とを組み合わせて走行する走行方法であってもよい。非エンジン走行は、エンジン112を動作させずにバッテリ120の電力でモータ122を駆動して走行する走行方法であってよい。
【0012】
ハイブリッド車100がシリーズ方式のハイブリッド車両である場合、エンジン走行は、エンジン112を動作させて発電機を駆動して発電した電力でモータ122を駆動して走行する走行方法であってよい。非エンジン走行は、エンジン112は動作させずにバッテリ120の電力でモータ122を駆動して走行する走行方法であってよい。
【0013】
ハイブリッド車100がシリーズ・パラレル方式のハイブリッド車両である場合、エンジン走行は、エンジン112を動作させてエンジン112で発電機を駆動して発電した電力で、モータ122を駆動して走行する走行方法、エンジン112の動力によって駆動軸を回転させる走行方法、又はエンジン112の動力と、モータ122の動力とを組み合わせて走行する走行方法であってよい。非エンジン走行は、エンジン112を動作させずにバッテリ120の電力でモータ122を駆動して走行する走行方法であってよい。
【0014】
車載装置200は、ハイブリッド車100を制御する。車載装置200は、ネットワーク20を介して管理サーバ300から各種情報を受信してよい。車載装置200は、例えば、管理サーバ300から地図データを受信する。車載装置200は、管理サーバ300から道路情報を受信してよい。車載装置200は、管理サーバ300から天気情報を受信してもよい。
【0015】
道路情報は、道路の種類を含んでよい。道路情報は、道路の形状を含んでよい。道路の形状は、道路の勾配を含んでよい。道路情報は、道路の制限速度を含んでよい。道路情報は、道路の混雑度を含んでよい。道路情報は、道路の統計車速を含んでよい。地図データは、住宅街、教育施設、及び商業地域等を示す地域情報を含んでよい。地図データは、建物の種類を示す建物情報を含んでよい。
【0016】
地図データには、エンジン走行を規制する区間であるエンジン走行規制区間を示す情報が対応付けられていてもよい。エンジン走行規制区間は、例えば、住宅街及び教育施設等の騒音を抑制すべき地域である。エンジン走行規制区間は、大気汚染の改善を図るために指定された地域であってもよい。
【0017】
地図データには、エンジン出力を必要とする要エンジン区間を示す情報が対応付けられていてもよい。要エンジン区間は、例えば、登り坂及び高速道路への合流エリア等であってよい。
【0018】
ネットワーク20は、任意のネットワークであってよい。ネットワーク20は、例えば、いわゆる3G(3rd Generation)、LTE(Long Term Evolution)、4G(4th Generation)及び5G(5th Generation)等の移動体通信ネットワークを含む。ネットワーク20は、いわゆるWiFi(Wireless Fidelity)ネットワークを含んでよい。ネットワーク20は、インターネットを含んでよい。
【0019】
本実施形態に係る車載装置200は、車載装置200が搭載されているハイブリッド車100(自車と記載する場合がある)の走行予定経路を特定し、走行予定経路にエンジン走行規制区間が含まれ、かつ、走行予定経路におけるエンジン走行規制区間の前にエンジン走行を要する要エンジン区間が存在する場合に、自車が要エンジン区間の開始からエンジン走行規制区間まで走行する走行時間を推定する。
【0020】
車載装置200は、推定した走行時間が予め定められた時間よりも短い場合に、自車に、要エンジン区間よりも前にエンジン112を始動させる。予め定められた時間は、ハイブリッド車100のエンジン112動作中に実行する自己診断に必要な時間として設定された時間であってよい。自己診断は、OBD故障検知であってよい。車載装置200は、制御装置の一例であってよい。
【0021】
図2及び図3は、車載装置200によるOBD故障検知の実行タイミングについて説明するための説明図である。OBD時間500は、OBD故障検知に要する時間として設定された時間を示す。すなわち、OBD時間500は、OBD故障検知の実行を開始してから完了するまでの時間を示す。
【0022】
OBD故障検知を実行するには、エンジンが動作している必要がある。従来、ハイブリッド車では、燃料を節約すべく非エンジン走行が優先的に実行され、例えば、登り坂等の高出力が求められる要エンジン区間420等においてエンジン112が始動したタイミングで、OBD故障検知が実行されていた。しかし、図2に示すように、要エンジン区間420の後にエンジン走行規制区間410が存在する場合、OBD故障検知を実行中にエンジン112を停止しなければならず、OBD故障検知を完了することができなくなる。
【0023】
それに対して、本実施形態に係る車載装置200は、例えば、自車が走行予定経路400における要エンジン区間420の始点422からエンジン走行規制区間410の始点412まで走行する走行時間520を推定し、走行時間520がOBD時間500よりも短い場合に、自車に、要エンジン区間420よりも前にエンジン112を始動させてエンジン走行を開始させる。
【0024】
車載装置200は、例えば、OBD時間500から走行時間520を減算した減算時間に基づいて、自車にエンジン走行を開始させるエンジン走行開始地点430を決定する。車載装置200は、例えば、エンジン走行開始地点430から要エンジン区間420の始点422までの走行時間が、当該減算時間と等しくなるようにエンジン走行開始地点430を決定する。そして、車載装置200は、自車がエンジン走行開始地点430に位置したことに応じて、自車にエンジン走行を開始させて、OBD故障検知を開始する。
【0025】
これにより、要エンジン区間420でのエンジン走行を利用しつつ、OBD故障検知の途中でエンジン走行規制区間410に入ってしまうことを防止することができる。
【0026】
図4は、車載装置200の機能構成の一例を概略的に示す。車載装置200は、地図データ格納部202、経路特定部204、走行時間推定部206、車両制御部208、地点決定部210、及び時間設定部212を備える。なお、車載装置200がこれらの全てを備えることは必須とは限らない。
【0027】
地図データ格納部202は、地図データを格納する。地図データ格納部202は、管理サーバ300から受信する情報によって、地図データを更新してよい。
【0028】
経路特定部204は、自車の走行予定経路を特定する。経路特定部204は、例えば、自車のナビゲーションシステムにおいて設定されている目的地までの設定ルートを走行予定経路として特定する。
【0029】
走行時間推定部206は、経路特定部204が特定した走行予定経路にエンジン走行規制区間が含まれ、かつ、走行予定経路におけるエンジン走行規制区間の前に要エンジン区間が存在するか否かを判定する。
【0030】
走行時間推定部206は、地図データ格納部202に格納されている地図データを参照して、走行予定経路上のエンジン走行規制区間の有無を判定してよい。地図データにエンジン走行規制区間を示す情報が対応付けられている場合、走行時間推定部206は、当該情報を参照することによって、エンジン走行規制区間の有無を判定する。地図データにエンジン走行規制区間を示す情報が対応付けられていない場合、走行時間推定部206は、走行予定経路に対応する道路情報に基づいて、エンジン走行規制区間の有無を判定してよい。走行時間推定部206は、例えば、走行予定経路のうちの、住宅街及び教育機関等の騒音を抑制すべき地域として予め指定された地域を、エンジン走行規制区間として判定する。
【0031】
走行時間推定部206は、地図データ格納部202に格納されている地図データを参照して、走行予定経路上の要エンジン区間の有無を判定してよい。地図データに要エンジン区間を示す情報が対応付けられている場合、走行時間推定部206は、当該情報を参照することによって、要エンジン区間の有無を判定する。地図データに要エンジン区間が対応付けられていない場合、走行時間推定部206は、走行予定経路に対応する道路情報に基づいて、要エンジン区間の有無を判定してよい。走行時間推定部206は、例えば、走行予定経路のうちの、予め定められた値よりも勾配が大きい登り坂や、高速道路への合流エリア等を、要エンジン区間として判定する。
【0032】
走行時間推定部206は、走行予定経路にエンジン走行規制区間が含まれ、かつ、走行予定経路におけるエンジン走行規制区間の前に要エンジン区間が存在すると判定した場合に、自車が要エンジン区間の開始からエンジン走行規制区間まで走行する走行時間を推定する。
【0033】
走行時間推定部206は、地図データ格納部202に格納されている地図データに基づいて、走行時間を推定してよい。走行時間推定部206は、道路情報に基づいて走行時間を推定してよい。走行時間推定部206は、例えば、要エンジン区間の開始からエンジン走行規制区間までの距離、道路の形状、道路の制限速度、道路の混雑度、及び道路の統計車速等に基づいて走行時間を推定する。走行時間推定部206は、要エンジン区間の開始からエンジン走行規制区間まで天気情報にさらに基づいて走行時間を推定してもよい。
【0034】
車両制御部208は、走行時間推定部206によって推定された走行時間が予め定められた時間よりも短い場合に、自車に要エンジン区間よりも前にエンジン112を始動させる。予め定められた時間は、ハイブリッド車のエンジン動作中に実行する自己診断に必要な時間として設定された時間であってよい。自己診断は、OBD故障検知であってよい。
【0035】
自己診断に必要な時間は、例えば、車載装置200の製造時に製造者等によって設定される。自己診断に必要な時間は、車載装置200のハイブリッド車100への搭載時に設定されてもよい。また、自己診断に必要な時間は、車載装置200を搭載したハイブリッド車100の販売後に、ハイブリッド車100の所有者等によって設定されてもよい。
【0036】
車両制御部208は、走行時間推定部206によって推定された走行時間が予め定められた時間よりも短い場合に、自車に要エンジン区間よりも前にエンジン112を始動させて、エンジン走行を開始させてよい。車両制御部208は、自車に要エンジン区間よりも前にエンジン走行を開始させたことに応じて、自車の自己診断を開始してよい。これにより、要エンジン区間420でのエンジン走行を利用しつつ、OBD故障検知の途中でエンジン走行規制区間410に入ってしまう可能性を低減することができる。
【0037】
地点決定部210は、走行時間推定部206によって推定された走行時間が予め定められた時間よりも短い場合に、自車にエンジン走行を開始させるエンジン走行開始地点を決定する。車両制御部208は、自車がエンジン走行開始地点に位置したことに応じて、自車にエンジン走行を開始させ、自車の自己診断を開始してよい。
【0038】
地点決定部210は、自己診断に必要な時間から、走行時間推定部206によって推定された走行時間を減算した減算時間に基づいて、エンジン走行開始地点を決定してよい。地点決定部210は、例えば、エンジン走行開始地点から要エンジン区間までの走行時間が減算時間と等しくなるように、エンジン走行開始地点を決定する。これにより、要エンジン区間420でのエンジン走行を利用しつつ、OBD故障検知の途中でエンジン走行規制区間410に入ってしまうことを防止することができる。
【0039】
時間設定部212は、自車の自己診断に必要な時間を設定する。時間設定部212は、例えば、ハイブリッド車100における自己診断の実施履歴を記録する。そして、時間設定部212は、例えば、過去の自己診断の実施時間について算出した平均値を、自車の自己診断に必要な時間として設定する。これにより、設定されている時間と、実際の実施時間との差を低減することができる。
【0040】
図5は、地点決定部210によって決定されたエンジン走行開始地点430の一例を概略的に示す。図5では、地点決定部210が、要エンジン区間420の終点424でOBD時間500が満了するようにエンジン走行開始地点430を決定した場合を例示している。
【0041】
要エンジン区間420の終点424でOBD時間500が満了するようにエンジン走行開始地点430を決定することにより、要エンジン区間420でのエンジン走行を利用しつつ、要エンジン区間420の終点424を通過したタイミングでOBD故障検知を完了することができる。よって、要エンジン区間420の走行終了後に、速やかに非エンジン走行に切り替えることができる。
【0042】
図6は、地点決定部210によるエンジン走行開始地点430の候補領域440の一例を概略的に示す。地点決定部210は、要エンジン区間420の終点424でOBD時間500が満了するように決定した地点442から開始し、地点444から要エンジン区間420の始点422までの走行時間が、OBD時間500から走行時間520を減算した減算時間と等しくなるように決定した地点444で終了する候補領域440を特定してよい。
【0043】
地点決定部210は、候補領域440内の任意の位置をエンジン走行開始地点430として決定してよい。これにより、要エンジン区間420でのエンジン走行を利用しつつ、OBD故障検知の途中でエンジン走行規制区間410に入ってしまうことを防止することができるエンジン走行開始地点430を決定することができる。
【0044】
図7は、車載装置200による処理の流れの一例を概略的に示す。ここでは、自車の走行予定経路400が決定された状態を開始状態とし、OBD故障検知を開始する地点を決定するまでの処理の流れを説明する。
【0045】
ステップ(ステップをSと省略して記載する場合がある。)102では、経路特定部204が、自車の走行予定経路400を特定する。S104では、走行時間推定部206が、S102において特定された走行予定経路400に要エンジン区間420が有るか否かを判定する。有ると判定した場合、S106に進み、無いと判定した場合、S112に進む。
【0046】
S106では、走行時間推定部206が、要エンジン区間420の後に、エンジン走行規制区間410が有るか否かを判定する。有ると判定した場合、S108に進み、無いと判定した場合、S110に進む。
【0047】
S108では、地点決定部210が、エンジン走行開始地点430の候補領域440を特定して、候補領域440からエンジン走行開始地点430を決定する。車両制御部208は、エンジン走行開始地点430をOBD故障検知の開始地点として決定してよい。
【0048】
S110では、車両制御部208が、要エンジン区間420の始点422をOBD故障検知の開始地点として決定する。S112では、車両制御部208が、エンジン動作時にOBD故障検知を実行することを決定する。
【0049】
図1から図7では、車載装置200を制御装置の一例として挙げて説明したが、これに限らない。管理サーバ300が制御装置として機能してもよい。
【0050】
図8は、管理サーバ300の機能構成の一例を概略的に示す。管理サーバ300は、地図データ格納部302、経路特定部304、走行時間推定部306、車両制御部308、地点決定部310、及び時間設定部312を備える。なお、管理サーバ300がこれらのすべてを備えることは必須とは限らない。
【0051】
地図データ格納部302は、地図データを格納する。経路特定部304は、制御対象となるハイブリッド車100(対象車両と記載する場合がある。)の走行予定経路を特定する。経路特定部304は、対象車両から、走行予定経路の通知を受け付けてよい。また、経路特定部304は、対象車両から、目的地の通知を受け付けて、目的地までの走行予定経路を特定して、対象車両に通知してもよい。
【0052】
走行時間推定部306は、経路特定部304が特定した走行予定経路にエンジン走行規制区間が含まれ、かつ、走行予定経路におけるエンジン走行規制区間の前に要エンジン区間が存在するか否かを判定する。そして、走行時間推定部306は、走行予定経路にエンジン走行規制区間が含まれ、かつ、走行予定経路におけるエンジン走行規制区間の前に要エンジン区間が存在すると判定した場合に、対象車両が要エンジン区間の開始からエンジン走行規制区間まで走行する走行時間を推定する。走行時間推定部306は、走行時間推定部206と同様の処理を実行してよい。
【0053】
車両制御部308は、対象車両に対して指示を送信することによって、対象車両を制御する。車両制御部308は、走行時間推定部306によって推定された走行時間が予め定められた時間よりも短い場合に、対象車両に要エンジン区間よりも前にエンジン112を始動させる。車両制御部308は、車両制御部208と同様の処理を実行してよい。
【0054】
地点決定部310は、走行時間推定部306によって推定された走行時間が予め定められた時間よりも短い場合に、対象車両にエンジン走行を開始させるエンジン走行開始地点を決定する。地点決定部310は、地点決定部210と同様の処理を実行してよい。車両制御部308は、対象車両がエンジン走行開始地点に位置したことに応じて、エンジン走行を開始させ、自己診断を開始するように、対象車両を制御してよい。
【0055】
時間設定部312は、対象車両毎の、対象車両の自己診断に必要な時間を設定する。時間設定部312は、例えば、対象車両における自己診断の実施履歴を対象車両から受信して記録する。そして、時間設定部312は、例えば、過去の自己診断の実施時間について算出した平均値を、対象車両の自己診断に必要な時間として設定する。
【0056】
図9は、車載装置200又は管理サーバ300として機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す。コンピュータ1200にインストールされたプログラムは、コンピュータ1200を、本実施形態に係る装置の1又は複数の「部」として機能させ、又はコンピュータ1200に、本実施形態に係る装置に関連付けられるオペレーション又は当該1又は複数の「部」を実行させることができ、及び/又はコンピュータ1200に、本実施形態に係るプロセス又は当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ1200に、本明細書に記載のフローチャート及びブロック図のブロックのうちのいくつか又はすべてに関連付けられた特定のオペレーションを実行させるべく、CPU1212によって実行されてよい。
【0057】
本実施形態によるコンピュータ1200は、CPU1212、RAM1214、及びグラフィックコントローラ1216を含み、それらはホストコントローラ1210によって相互に接続されている。コンピュータ1200はまた、通信インタフェース1222、記憶装置1224、DVDドライブ、及びICカードドライブのような入出力ユニットを含み、それらは入出力コントローラ1220を介してホストコントローラ1210に接続されている。DVDドライブは、DVD-ROMドライブ及びDVD-RAMドライブ等であってよい。記憶装置1224は、ハードディスクドライブ及びソリッドステートドライブ等であってよい。コンピュータ1200はまた、ROM1230及びキーボードのようなレガシの入出力ユニットを含み、それらは入出力チップ1240を介して入出力コントローラ1220に接続されている。
【0058】
CPU1212は、ROM1230及びRAM1214内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。グラフィックコントローラ1216は、RAM1214内に提供されるフレームバッファ等又はそれ自体の中に、CPU1212によって生成されるイメージデータを取得し、イメージデータがディスプレイデバイス1218上に表示されるようにする。
【0059】
通信インタフェース1222は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。記憶装置1224は、コンピュータ1200内のCPU1212によって使用されるプログラム及びデータを格納する。DVDドライブは、プログラム又はデータをDVD-ROM等から読み取り、記憶装置1224に提供する。ICカードドライブは、プログラム及びデータをICカードから読み取り、及び/又はプログラム及びデータをICカードに書き込む。
【0060】
ROM1230はその中に、アクティブ化時にコンピュータ1200によって実行されるブートプログラム等、及び/又はコンピュータ1200のハードウェアに依存するプログラムを格納する。入出力チップ1240はまた、様々な入出力ユニットをUSBポート、パラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入出力コントローラ1220に接続してよい。
【0061】
プログラムは、DVD-ROM又はICカードのようなコンピュータ可読記憶媒体によって提供される。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体から読み取られ、コンピュータ可読記憶媒体の例でもある記憶装置1224、RAM1214、又はROM1230にインストールされ、CPU1212によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ1200に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウェアリソースとの間の連携をもたらす。装置又は方法が、コンピュータ1200の使用に従い情報のオペレーション又は処理を実現することによって構成されてよい。
【0062】
例えば、通信がコンピュータ1200及び外部デバイス間で実行される場合、CPU1212は、RAM1214にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース1222に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース1222は、CPU1212の制御の下、RAM1214、記憶装置1224、DVD-ROM、又はICカードのような記録媒体内に提供される送信バッファ領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、又はネットワークから受信した受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ領域等に書き込む。
【0063】
また、CPU1212は、記憶装置1224、DVDドライブ(DVD-ROM)、ICカード等のような外部記録媒体に格納されたファイル又はデータベースの全部又は必要な部分がRAM1214に読み取られるようにし、RAM1214上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU1212は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックしてよい。
【0064】
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、及びデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。CPU1212は、RAM1214から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプのオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM1214に対しライトバックする。また、CPU1212は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU1212は、当該複数のエントリの中から、第1の属性の属性値が指定されている条件に一致するエントリを検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
【0065】
上で説明したプログラム又はソフトウエアモジュールは、コンピュータ1200上又はコンピュータ1200近傍のコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバシステム内に提供されるハードディスク又はRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読記憶媒体として使用可能であり、それによりプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ1200に提供する。
【0066】
本実施形態におけるフローチャート及びブロック図におけるブロックは、オペレーションが実行されるプロセスの段階又はオペレーションを実行する役割を持つ装置の「部」を表わしてよい。特定の段階及び「部」が、専用回路、コンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路、及び/又はコンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタル及び/又はアナログハードウェア回路を含んでよく、集積回路(IC)及び/又はディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、及びプログラマブルロジックアレイ(PLA)等のような、論理積、論理和、排他的論理和、否定論理積、否定論理和、及び他の論理演算、フリップフロップ、レジスタ、並びにメモリエレメントを含む、再構成可能なハードウェア回路を含んでよい。
【0067】
コンピュータ可読記憶媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよく、その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読記憶媒体は、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を作成すべく実行され得る命令を含む、製品を備えることになる。コンピュータ可読記憶媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイ(登録商標)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
【0068】
コンピュータ可読命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、又はSmalltalk、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、及び「C」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語のような従来の手続型プログラミング言語を含む、1又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコード又はオブジェクトコードのいずれかを含んでよい。
【0069】
コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路が、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を生成するために当該コンピュータ可読命令を実行すべく、ローカルに又はローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路に提供されてよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。
【0070】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0071】
特許請求の範囲、明細書、及び図面中において示した装置、システム、プログラム、及び方法における動作、手順、ステップ、及び段階などの各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」などと明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、及び図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」などを用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【符号の説明】
【0072】
10 システム、20 ネットワーク、100 ハイブリッド車、110 タンク、112 エンジン、120 バッテリ、122 モータ、200 車載装置、202 地図データ格納部、204 経路特定部、206 走行時間推定部、208 車両制御部、210 地点決定部、212 時間設定部、300 管理サーバ、302 地図データ格納部、304 経路特定部、306 走行時間推定部、308 車両制御部、310 地点決定部、312 時間設定部、400 走行予定経路、410 エンジン走行規制区間、412 始点、420 要エンジン区間、422 始点、424 終点、430 エンジン走行開始地点、440 候補領域、442 地点、444 地点、500 OBD時間、520 走行時間、1200 コンピュータ、1210 ホストコントローラ、1212 CPU、1214 RAM、1216 グラフィックコントローラ、1218 ディスプレイデバイス、1220 入出力コントローラ、1222 通信インタフェース、1224 記憶装置、1230 ROM、1240 入出力チップ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9