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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-28
(45)【発行日】2023-12-06
(54)【発明の名称】無煙タバコ錠剤
(51)【国際特許分類】
   A24B 13/00 20060101AFI20231129BHJP
   A24B 15/24 20060101ALI20231129BHJP
   A24B 15/30 20060101ALI20231129BHJP
   A24B 15/16 20200101ALI20231129BHJP
【FI】
A24B13/00
A24B15/24
A24B15/30
A24B15/16
【請求項の数】 22
(21)【出願番号】P 2020191551
(22)【出願日】2020-11-18
(62)【分割の表示】P 2019170128の分割
【原出願日】2014-10-14
(65)【公開番号】P2021045144
(43)【公開日】2021-03-25
【審査請求日】2020-12-17
(31)【優先権主張番号】14/055,449
(32)【優先日】2013-10-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】594112886
【氏名又は名称】アール・ジエイ・レイノルズ・タバコ・カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】110001173
【氏名又は名称】弁理士法人川口國際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジェリー・ウェイン・マーシャル
(72)【発明者】
【氏名】ダニエル・バーディン・カントレル
(72)【発明者】
【氏名】セルバン・シー・モルドベアヌ
【審査官】木村 麻乃
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2012/075035(WO,A2)
【文献】米国特許出願公開第2013/0125904(US,A1)
【文献】特表2013-513399(JP,A)
【文献】特表2010-534475(JP,A)
【文献】国際公開第2013/119799(WO,A1)
【文献】国際公開第2009/141321(WO,A2)
【文献】国際公開第2013/090366(WO,A2)
【文献】国際公開第2013/096408(WO,A1)
【文献】国際公開第2013/119760(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24B 13/00
A24B 15/24
A24B 15/30
A24B 15/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの口内への挿入のために構成される錠剤であって、前記錠剤が、
(i)非タバコ植物性材料と、
(ii)少なくとも1つの天然ガム結合剤であって、少なくとも1つのガム結合剤がアラビアガム粉末である天然ガム結合剤と、
(iii)複数の糖アルコールと、を含み、前記複数の糖アルコールがイソマルト粉末を含み、および
前記複数の糖アルコールがイソマルト粉末に加えて少なくとも2つの追加的な糖アルコールを含み、および
前記少なくとも2つの追加的な糖アルコールが、エリスリトールシロップ;およびマルチトールシロップであり、少なくとも約3:1の乾燥重量比で存在し、当該エリスリトールシロップがより多い方の構成成分である、錠剤。
【請求項2】
イソマルトは複数の糖アルコールの主要成分であり、かつ、当該複数の糖アルコールの総乾燥重量に基づいて少なくとも80%の量で存在する、請求項1に記載の錠剤。
【請求項3】
前記少なくとも1つの天然ガム結合剤が、錠剤の総乾燥重量に基づいて、少なくとも約25乾燥重量パーセントの量で存在する、請求項1に記載の錠剤。
【請求項4】
前記2つの追加的な糖アルコールが、マルチトールおよびエリスリトールである、請求項1に記載の錠剤。
【請求項5】
さらに、約0.5~約4乾燥重量パーセントの量の湿潤剤;
約0.5~約7乾燥重量パーセントの量の塩化ナトリウム;および
約0.01~約0.5乾燥重量パーセントの量の追加的な甘味料
の1つ以上を含む、請求項1に記載の錠剤。
【請求項6】
前記追加的な甘味料が、スクラロースである、請求項に記載の錠剤。
【請求項7】
前記非タバコ植物性材料が、チョウセンニンジンである、請求項1に記載の錠剤。
【請求項8】
さらに、1つ以上のアミノ酸、レシチンまたはそれらの組合せを含む、請求項1に記載の錠剤。
【請求項9】
前記非タバコ植物性材料が、粒子状材料の形態である、請求項1に記載の錠剤。
【請求項10】
前記非タバコ植物性材料が、抽出物の形態である、請求項1に記載の錠剤。
【請求項11】
前記非タバコ植物性材料が、錠剤の総乾燥重量に基づいて、少なくとも約5乾燥重量パーセントの量で存在する、請求項1に記載の錠剤。
【請求項12】
前記非タバコ植物性材料が、アサイベリー、ムラサキウマゴヤシ、オールスパイス、アンナットシード、杏油、バジル、ビーバーム、ワイルドベルガモット、ブラックペッパー、ブルーベリー、ボラージシードオイル、蝦夷白根、カカオ、カラマスルート、イヌハッカ、カツアーバ、カイエンペッパー、カバノアナタケ、チャービル、シナモン、ダークチョコレート、ジャガイモ皮、グレープシード、チョウセンニンジン、イチョウ、セントジョンズワート、ノコギリヤシ、緑茶、紅茶、ブラックコホッシュ、カイエン、カモミール、クローブ、ココア粉末、クランベリー、タンポポ、グレープフルーツ、ハニーブッシュ、エキネシア、ニンニク、マツヨイグサ、ナツシロギク、ショウガ、ゴールデンシール、セイヨウサンザシ、ハイビスカス花、甘葛、キャバ、ラベンダー、カンゾウ、マージョラム、ミルクシスル、ミント(マント)、ウーロン茶、ビート根、オレンジ、オレガノ、パパイヤ、ペニーロイヤル、ペパーミント、アカツメクサ、ルイボス(レッドまたはグリーン)、ローズヒップ、ローズマリー、セージ、クラリーセージ、セイボリー、スペアミント、スピルリナ、アカニレの樹皮、ソルガムブラン高タンニン、ソルガムグレイン高タンニン、ウルシブラン、コンフリー葉及び根、ゴジベリー、グツコーラ、タイム、ターメリック、ウワウルシ、カノコソウ、ワイルドヤム根、ウィンターグリーン、ヤーコン根、イエロードック、イエルバマテ、イエルバサンタ、バコパモニエラ、アシュワガンダ、ならびにシリバムマリアナム、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項1に記載の錠剤。
【請求項13】
前記非タバコ植物性材料が、ローズマリー、オレガノ、セージ、ハイビスカス、クローブ、ローズヒップ、イエルバマテ、ココア、ターメリック、グアユサ、ハニーブッシュ、ルイボス、チザン、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項1に記載の錠剤。
【請求項14】
前記非タバコ植物性材料が、ハニーブッシュ、ルイボス、イエルバマテ、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項1に記載の錠剤。
【請求項15】
前記天然ガム結合剤が、アラビアガムを含む、請求項1に記載の錠剤。
【請求項16】
前記天然ガム結合剤が、アラビアガム、キサンタンガム、グアーガム、ガティガム、トラガントガム、カラヤガム、ローカストビーンガム、ゲランガム、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項1に記載の錠剤。
【請求項17】
前記複数の糖アルコールが、前記錠剤の総乾燥重量に基づいて、少なくとも約40乾燥重量パーセントの量で存在する、請求項1に記載の錠剤。
【請求項18】
前記複数の糖アルコールが、マルチトールを含む、請求項1に記載の錠剤。
【請求項19】
前記錠剤の形状が口腔内で成形可能である、請求項1に記載の錠剤。
【請求項20】
タバコ材料を実質的に含まない、請求項1に記載の錠剤。
【請求項21】
前記非タバコ植物性材料が、植物の汁の形態である、請求項1に記載の錠剤。
【請求項22】
前記植物の汁が発酵されている、請求項21に記載の錠剤。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、タバコから作製されるまたはタバコに由来する、あるいは別様にタバコを組み込み、ヒトによる消費を意図する製品に関する。具体的には、本発明は、ニコチアナ種の植物から得られるまたはニコチアナ種の植物に由来する成分または構成成分を含有する無煙タバコ製品に関する。
【背景技術】
【0002】
巻きタバコ、葉巻、及びパイプは、種々の形態でタバコを用いる、人気のある喫煙物品である。例えば、従来の種類の巻きタバコは、実質的に円筒形のロッド形構造を有し、包装紙で包囲され、それによりいわゆる「喫煙可能なロッド」、「タバコロッド」、または「巻きタバコロッド」を形成する、刻みタバコ(例えば、刻みフィラー形態)等の喫煙可能な材料の装填物、巻物、または柱状物を含む。タバコはまた、いわゆる無煙形態でも楽しむことができる。特に人気のある無煙タバコ製品は、何らかの形態の加工タバコまたはタバコ含有配合物をユーザの口内に挿入することによって用いられる。例えば、Brinkleyらへの米国特許公開第2011/0303511号及びDugginsらへの同第2013/0206150号に示される背景技術において言及される、代表的な無煙タバコ製品の種類、ならびに種々の無煙タバコ配合物、成分、及び加工手法を参照されたい。これらの米国特許公開は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0003】
無煙タバコ製品等のタバコ製品の満足できる形態を提供すること、及び無煙タバコ製品における使用に好適なタバコ含有組成物を調製するためのプロセスを提供することが望ましいであろう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】米国特許公開第2011/0303511号明細書
【文献】米国特許公開第2013/0206150号明細書
【発明の概要】
【0005】
本開示は、ユーザの口内への挿入のために構成される、溶解可能な無煙タバコ錠剤製品、及び無煙タバコ製品における使用にとって好適な無煙タバコ組成物を調製するためのプロセスに関する。本開示の無煙タバコ組成物は、溶解可能であり、軽く咀嚼可能な量を有し、典型的にはユーザによって口内で成形可能であるように十分に柔らかく弾力的である、溶解可能な無煙タバコ製品を提供する。ある特定の実施形態において、本発明の錠剤は、抽出物(例えば、水抽出物)の形態のタバコ材料、または約50ミクロン未満の平均粒径をもつ粒子等の微細に摩砕されたタバコ粒子の形態のタバコ材料を利用する。
【0006】
一態様において、本発明は、ユーザの口内への挿入のために構成される無煙タバコ錠剤を提供し、無煙タバコ錠剤は、(i)錠剤の総乾燥重量に基づいて約40乾燥重量パーセント未満の量で存在するタバコ材料と、(ii)少なくとも約25乾燥重量パーセントの量で存在する少なくとも1つの天然ガム結合剤と、(iii)少なくとも約40乾燥重量パーセントの総量で存在する複数の糖アルコールと、を含み、複数の糖アルコールの主要な構成成分は、イソマルトまたはエリスリトールであり、無煙タバコ錠剤の形状は、口腔内で成形可能である。
【0007】
本製品中のタバコ材料は異なり得る。ある特定の実施形態において、本錠剤中に存在する唯一のタバコ材料は、1つ以上のタバコ抽出物(例えば、水抽出物)の形態であり、それらの抽出物は、典型的には約10乾燥重量パーセント未満の量で存在する。タバコ抽出物は、医薬品グレードのニコチンの形態であり得る。他の実施形態において、タバコ材料は、約12乾燥重量パーセント未満の量で存在する粒子状タバコ材料(微細に摩砕されたタバコ粒子等)を含む。タバコに加えて、本錠剤は、非タバコ植物性構成成分を更に含み得、典型的には、タバコ材料及び非タバコ植物性構成成分の総量は、約40乾燥重量パーセント未満に留まる。例示的な非タバコ植物性構成成分としては、ローズマリー、オレガノ、セージ、ハイビスカス、クローブ、ローズヒップ、イエルバマテ、ココア、ターメリック、グアユサ、ハニーブッシュ、緑茶、紅茶、ルイボス、及びそれらの組み合わせが挙げられる。
【0008】
ある特定の実施形態において、本無煙タバコ錠剤は、ある特定の望ましい感覚特性を本製品に付与するのに十分な量で、緑茶、グアユサ、ルイボス、またはハニーブッシュのうちの1つ以上を含む。例示的な量には、約1~約5乾燥重量パーセントの量で水抽出物として、または約5~約10乾燥重量パーセントの量で粉末の形態として存在する緑茶、グアユサ、ルイボス、またはハニーブッシュが挙げられる。
【0009】
天然ガム結合剤は、典型的にはアラビアガムであるが、キサンタンガム、グアーガム、ガティガム、トラガントガム、カラヤガム、ローカストビーンガム、ゲランガム、及びそれらの組み合わせ等の他の天然ガムもまた使用することができる。天然ガム結合剤は、典型的には、約25~約40乾燥重量パーセントの量で存在する。
【0010】
イソマルト(またはエリスリトール)に加えて、複数の糖アルコールは、エリスリトール、アラビトール、リビトール、ポリグリシトール、マルチトール、ズルシトール、イジトール、マンニトール、キシリトール、ラクチトール、ソルビトール、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される1つ以上の異なる糖アルコールを含み得る。典型的には、イソマルトまたはエリスリトールは、複数の糖アルコールの総乾燥重量の少なくとも約75%を構成する。ある特定の実施形態において、複数の糖アルコールは、主要な構成成分に加えて、少なくとも約3:1の乾燥重量比で存在する2つの追加的な糖アルコール等の、少なくとも2つの追加的な糖アルコールを含む。一実施形態において、エリスリトールまたはソルビトール、及びマルチトールまたはキシリトールのいずれかは、少なくとも約3:1の乾燥重量比で存在し、エリスリトールまたはソルビトールがより多い方の構成成分である。エリスリトールがイソマルトの代わりに糖アルコールの主要な構成成分である場合、イソマルトは、2つの追加的な糖アルコールのうちのより多い方の構成成分としてエリスリトールと置換され得る。
【0011】
上述された成分に加えて、風味剤、甘味料(例えばスクラロース)、追加的な結合剤、乳化剤、崩壊補助剤、湿潤剤(例えばグリセリン)、着色剤、緩衝剤、及びそれらの混合物等の他の構成成分を、本錠剤配合物に添加することができる。更に、本発明の錠剤は、本明細書に記載されるように、外側コーティングを含み得、デンプン成形され得る。
【0012】
特定の一実施形態において、本無煙タバコ錠剤は、
(i)タバコ粒子もしくは非タバコ植物性粒子、または両方の形態の、少なくとも1つの固体粒子状構成成分であって、少なくとも約5乾燥重量パーセントの量で存在する、粒子状構成成分と、
(ii)少なくとも約25乾燥重量パーセントの量で存在する天然ガム結合剤と、
(iii)少なくとも約40乾燥重量パーセントの量で存在する複数の糖アルコールであって、糖アルコールの総乾燥重量の少なくとも約75%の量のイソマルトまたはエリスリトールを含む、複数の糖アルコールと、
(iv)少なくとも約4乾燥重量パーセントの量で存在する塩と、
(v)少なくとも約1乾燥重量パーセントの量の湿潤剤と、を含む。本錠剤は、少なくとも約0.1乾燥重量パーセントの量で存在するタバコ抽出物または非タバコ植物性抽出物を更に含んでもよい。
【0013】
別の実施形態において、本無煙タバコ錠剤は、
(i)少なくとも1つの水性タバコ抽出物もしくは他の水性非タバコ植物性抽出物、または両方であって、少なくとも約1乾燥重量パーセントの量で存在する、抽出物構成成分と、
(ii)少なくとも約30乾燥重量パーセントの量で存在する天然ガム結合剤と、
(iii)少なくとも約45乾燥重量パーセントの量で存在する複数の糖アルコールであって、糖アルコールの総乾燥重量の少なくとも約75%の量のイソマルトまたはエリスリトールを含む、複数の糖アルコールと、
(iv)約4乾燥重量パーセント未満の量で存在する塩と、
(v)少なくとも約1乾燥重量パーセントの量の湿潤剤と、を含む。この実施形態においては、配合物中にいかなる固体の溶解不能な構成成分(粒子状タバコ等)を含まず、代わりに水溶性構成成分のみを使用することが典型的である。
【0014】
本発明は、以下の実施形態を含むが、これらに限定されない。
【0015】
実施形態1:ユーザの口内への挿入のために構成される無煙タバコ錠剤であって、無煙タバコ錠剤が、(i)錠剤の総乾燥重量に基づいて約40乾燥重量パーセント未満の量で存在するタバコ材料と、(ii)少なくとも約25乾燥重量パーセントの量で存在する少なくとも1つの天然ガム結合剤と、(iii)少なくとも約40乾燥重量パーセントの総量で存在する複数の糖アルコールと、を含み、複数の糖アルコールの主要な構成成分がイソマルトまたはエリスリトールであり、無煙タバコ錠剤の形状が口腔内で成形可能である、無煙タバコ錠剤。
【0016】
実施形態2:錠剤中に存在する唯一のタバコ材料が、約10乾燥重量パーセント未満の量で存在する1つ以上のタバコ抽出物の形態である、任意の先行または後続の実施形態に記載の無煙タバコ錠剤。
【0017】
実施形態3:1つ以上のタバコ抽出物が、水抽出物を含む、任意の先行または後続の実施形態に記載の無煙タバコ錠剤。
【0018】
実施形態4:1つ以上のタバコ抽出物が、医薬品グレードのニコチンを含む、任意の先行または後続の実施形態に記載の無煙タバコ錠剤。
【0019】
実施形態5:タバコ材料が、約12乾燥重量パーセント未満の量で存在する粒子状タバコ材料を含む、任意の先行または後続の実施形態に記載の無煙タバコ錠剤。
【0020】
実施形態6:粒子状タバコ材料が、約50ミクロン未満の平均粒径を有する、任意の先行または後続の実施形態に記載の無煙タバコ錠剤。
【0021】
実施形態7:錠剤が、追加的な非タバコ植物性構成成分を更に含み、タバコ材料及び非タバコ植物性構成成分の総量が、約40乾燥重量パーセント未満である、任意の先行または後続の実施形態に記載の無煙タバコ錠剤。
【0022】
実施形態8:非タバコ植物性構成成分が、ローズマリー、オレガノ、セージ、ハイビスカス、クローブ、ローズヒップ、イエルバマテ、ココア、ターメリック、グアユサ、ハニーブッシュ、緑茶、紅茶、ルイボス、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される、任意の先行または後続の実施形態に記載の無煙タバコ錠剤。
【0023】
実施形態9:天然ガム結合剤が、アラビアガムを含む、任意の先行または後続の実施形態に記載の無煙タバコ錠剤。
【0024】
実施形態10:天然ガム結合剤が、アラビアガム、キサンタンガム、グアーガム、ガティガム、トラガントガム、カラヤガム、ローカストビーンガム、ゲランガム、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される、任意の先行または後続の実施形態に記載の無煙タバコ錠剤。
【0025】
実施形態11:天然ガム結合剤が、約25~約40乾燥重量パーセントの量で存在する、任意の先行または後続の実施形態に記載の無煙タバコ錠剤。
【0026】
実施形態12:イソマルトに加えて、複数の糖アルコールが、エリスリトール、アラビトール、リビトール、イソマルト、ポリグリシトール、マルチトール、ズルシトール、イジトール、マンニトール、キシリトール、ラクチトール、ソルビトール、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される1つ以上の糖アルコールを含む、任意の先行または後続の実施形態に記載の無煙タバコ錠剤。
【0027】
実施形態13:イソマルトが、複数の糖アルコールの総乾燥重量の少なくとも約75%を構成する、任意の先行または後続の実施形態に記載の無煙タバコ錠剤。
【0028】
実施形態14:複数の糖アルコールが、少なくとも2つの追加的な糖アルコールを含む、任意の先行または後続の実施形態に記載の無煙タバコ錠剤。
【0029】
実施形態15:少なくとも2つの追加的な糖アルコールが、少なくとも約3:1の乾燥重量比で存在する、任意の先行または後続の実施形態に記載の無煙タバコ錠剤。
【0030】
実施形態16:錠剤が、少なくとも約3:1の乾燥重量比で存在する、エリスリトールまたはソルビトール、及びマルチトールまたはキシリトールのいずれかを含み、エリスリトールまたはソルビトールがより多い方の構成成分である、任意の先行または後続の実施形態に記載の無煙タバコ錠剤。
【0031】
実施形態17:風味剤、甘味料、追加的な結合剤、乳化剤、崩壊補助剤、湿潤剤、着色剤、緩衝剤、及びそれらの混合物からなる群から選択される1つ以上の追加的な構成成分を更に含む、任意の先行または後続の実施形態に記載の無煙タバコ錠剤。
【0032】
実施形態18:湿潤剤を更に含む、任意の先行または後続の実施形態に記載の無煙タバコ錠剤。
【0033】
実施形態19:湿潤剤がグリセリンである、任意の先行または後続の実施形態に記載の無煙タバコ錠剤。
【0034】
実施形態20:スクラロースを更に含む、任意の先行または後続の実施形態に記載の無煙タバコ錠剤。
【0035】
実施形態21:錠剤が、その上にコーティングされる外側コーティングを有する、任意の先行または後続の実施形態に記載の無煙タバコ錠剤。
【0036】
実施形態22:錠剤がデンプン成形される、任意の先行または後続の実施形態に記載の無煙タバコ錠剤。
【0037】
実施形態23:緑茶、グアユサ、ルイボス、またはハニーブッシュのうちの1つ以上を更に含む、任意の先行または後続の実施形態に記載の無煙タバコ錠剤。
【0038】
実施形態24:緑茶、グアユサ、ルイボス、またはハニーブッシュのうちの1つ以上が、約1~約5乾燥重量パーセントの量で水抽出物として、または約5~約10乾燥重量パーセントの量で粉末の形態として存在する、任意の先行または後続の実施形態に記載の無煙タバコ錠剤。
【0039】
実施形態25:(i)タバコ粒子もしくは非タバコ植物性粒子、または両方の形態の、少なくとも1つの固体粒子状構成成分であって、少なくとも約5乾燥重量パーセントの量で存在する、粒子状構成成分と、(ii)少なくとも約25乾燥重量パーセントの量で存在する天然ガム結合剤と、(iii)少なくとも約40乾燥重量パーセントの量で存在する複数の糖アルコールであって、糖アルコールの総乾燥重量の少なくとも約75%の量のイソマルトまたはエリスリトールを含む、複数の糖アルコールと、(iv)少なくとも約4乾燥重量パーセントの量で存在する塩と、(v)少なくとも約1乾燥重量パーセントの量の湿潤剤と、を含む、任意の先行または後続の実施形態に記載の無煙タバコ錠剤。
【0040】
実施形態26:少なくとも約0.1乾燥重量パーセントの量で存在するタバコ抽出物または非タバコ植物性抽出物を更に含む、任意の先行または後続の実施形態に記載の無煙タバコ錠剤。
【0041】
実施形態27:(i)少なくとも1つの水性タバコ抽出物もしくは他の水性非タバコ植物性抽出物、または両方であって、少なくとも約1乾燥重量パーセントの量で存在する、抽出物構成成分と、(ii)少なくとも約30乾燥重量パーセントの量で存在する天然ガム結合剤と、(iii)少なくとも約45乾燥重量パーセントの量で存在する複数の糖アルコールであって、糖アルコールの総乾燥重量の少なくとも約75%の量のイソマルトまたはエリスリトールを含む、複数の糖アルコールと、(iv)約4乾燥重量パーセント未満の量で存在する塩と、(v)少なくとも約1乾燥重量パーセントの量の湿潤剤と、を含む、任意の先行または後続の実施形態に記載の無煙タバコ錠剤。
【0042】
本開示のこれらのまたは他の特徴、態様、及び利点は、以下の詳細な説明を以下に簡単に記載される添付の図面と併せて読み取ることから明確になるであろう。本発明は、かかる特徴または要素が、本明細書の具体的な実施形態の記載において明示的に組み合わされているかどうかに関わらず、上述の実施形態のうちの2つ、3つ、4つ、またはそれ以上の任意の組み合わせ、ならびに本開示において示される任意の2つ、3つ、4つ、またはそれ以上の特徴または要素の組み合わせを含む。本開示は、開示される発明の任意の分離可能な特徴または要素が、その種々の態様及び実施形態のいずれにおいても、文脈が別途明確に規定しない限り、組み合わせ可能であることを意図するとしてみなされるべきであるように、総合的に読み取られることを意図するものである。
【発明を実施するための形態】
【0043】
ここで、本開示を、より完全に以下に説明する。本開示は、多くの異なる形態で具体化されてもよく、本明細書に示される態様に限定されるとして解釈されるべきではない。むしろ、これらの態様は、本開示が適用可能な法的要件を満たすように提供される。本明細書及び特許請求の範囲において使用される場合、単数形「一つの(a)」、「一つの(an)」、及び「その(the)」は、文脈が別途明確に規定しない限り、複数の指示対象を含む。「乾燥重量パーセント」または「乾燥重量基準」への言及は、乾燥成分(すなわち、水を除く全ての成分)の基準に基づく重量を指す。
【0044】
本開示は、経口使用にとって好適な無煙タバコ組成物を提供する。本無煙タバコ組成物は概して、タバコ材料配合物及び1つ以上の追加的な構成成分を含み、これらは組み合わさって、溶解可能であり、軽く咀嚼可能な、経口使用のための無煙タバコ錠剤製品を形成する。本明細書で使用する場合、用語「錠剤」は、最終製品が硬化固体ゲルであるようにゲル化剤もしくは結合剤を含む組成物等の、液体またはゲル組成物を固体化することによって作製される溶解可能な経口製品を指す。本明細書で使用する場合、用語「溶解する(dissolve)」、「溶解(dissolving)」、及び「溶解可能な(dissolaveble)」は、口腔内の湿分と相互作用し、溶液に溶け込み、それによって本製品の段階的な消費をもたらす水溶性の構成成分を有する組成物を指す。
【0045】
ある特定の実施形態において、本開示の製品は、急速に崩壊することなく口腔内の軽い咀嚼行動に耐えるのに十分な凝集性によって特徴付けられる。加えて、本発明の錠剤製品のある特定の実施形態は、口腔内で成形可能であるとして表すことができ、これは、消費者が使用中に本製品の形状を操ることができるように、本製品が十分に柔らかいことを意味する。しかしながら、本開示の製品は、典型的には、従来のチューインガムにおいて見出されるような高度に変形可能な咀嚼品質を提示しない。
【0046】
製品使用の時間は異なり得、例えば、製品配合物そのもの、及び本製品が口内で操られる様式(例えば、軽いまたは重い咀嚼行動、頻繁な動きまたは稀な動き等)に依存する。ある特定の実施形態において、本発明の錠剤製品は、完全な溶解の前に口腔内に少なくとも約15分間、少なくとも約20分間、少なくとも約30分間、または少なくとも約40分間留まるように適合される。
【0047】
本発明のベース錠剤配合物は、配合物の主な構成成分として、ガム構成成分及び複数の糖アルコールの両方を含む。本発明の配合物は、従来の無煙タバコ製品と同様の感覚受容体験を、従来の製品においては見られない強化された特性と共に提供するために適合可能である。例えば、本発明のベース錠剤配合物の、比較的高い塩含量ならびに摩砕された粒子状構成成分(例えば、摩砕されたタバコ及び/または別の植物源由来の摩砕された植物性成分)との組み合わせは、ある特定の実施形態においては、従来の経口嗅ぎタバコ(例えば、タバコ「ディップ」)を思い起こさせる感覚特性を、製品を口内の1つの場所に保持する困難さの低減(すなわち、口内での意図せざる製品の分散の排除)、使用中に吐き出す必要性の低減(または一部の場合においては排除ですらある)、口腔及び咽喉刺激の低減、望ましくない食感(例えば、望ましくない滑らかさまたはぬるぬるした食感)の低減、ならびに製品の使用後の処分を必要とする廃棄物の低減等の、1つ以上の強化された性質と共に提供する製品を生み出す。別の例においては、本発明のベース錠剤配合物の、中程度の塩含量及び皆無であるかまたは僅かな水不溶性構成成分との組み合わせは、ある特定の実施形態においては、従来のタバコスヌースを思い起こさせる感覚特性を、パウチ(口内での不快感をもたらす場合がある)の必要性の排除、口内で製品が分散する可能性の排除(スヌースのパウチが破れた場合等)、消費者への風味の送達までの時間の低減(風味がまず通過しなければならないパウチが存在しないため)、製品の使用後の処分を必要とする廃棄物の低減、ならびに製品の溶解可能性に起因して容易に識別される製品使用の終了点等の、1つ以上の強化された性質と共に提供する製品を生み出す。
【0048】
本開示の無煙タバコ錠剤は、典型的には、少なくとも1つのタバコ材料(例えば、粒子状タバコ材料またはタバコ由来抽出物)、天然ガムの形態の少なくとも1つの結合剤またはゲル化剤、及び複数の糖アルコールを含む。
【0049】
本開示の製品は、典型的には、何らかの形態のニコチアナ種の植物を組み込み、それらの組成物または製品は、何らかの形態のタバコを組み込むことが最も好ましい。ニコチアナ種からの植物の選択は異なり得、特に、タバコ(複数可)の種類は異なってもよい。採用され得るタバコは、鉄管乾燥調製もしくはバージニア(例えば、K326)、バーレー葉、日光乾燥調製(例えば、Katerini、Prelip、Komotini、Xanthi、及びYambolタバコを含むIndian Kurnool及びOrientalタバコ)、Maryland、暗色、暗色焼成、暗色空気乾燥調製(例えば、Passanda、Cubano、Jatin、及びBezukiタバコ)、明色空気乾燥調製(例えば、North Wisconsin及びGalpaoタバコ)、インディアン空気乾燥調製、Red Russian及びRusticaタバコ、ならびに種々の他の珍しいまたは特殊なタバコを含む。種々の種類のタバコの説明、発育実践、及び収穫実践は、Tobacco Production,Chemistry and Technology,Davis et al.(Eds.)(1999)に示され、これは参照により本明細書に組み込まれる。ニコチアナ種は、遺伝子改変または品種間交雑技術を用いて誘導され得る(例えば、タバコ植物は、その生産を増加または減少させるために、あるいは別様に構成成分、特性、または属性を変更するために遺伝子操作または品種間交雑することができる)。本発明での使用にとって好適なニコチアナ種の種類についての更なる情報は、Dubeらへの米国特許出願公開第2012/0192880号において見出すことができ、これは参照により本明細書に組み込まれる。タバコ植物は、温室、栽培室、または戸外で栽培するか、または水耕法で栽培することができる。
【0050】
本発明に従って使用されるニコチアナ種の植物の一部または部分は異なり得る。例えば、植物の実質的に全て(例えば、植物全体)を収穫し、そのまま採用することができる。あるいは、植物の種々の部分または小片を収穫するか、または収穫後に更なる使用のために分離することができる。例えば、葉、葉柄、茎、根、葉片、花、種子、及び種々の部分、ならびにそれらの組み合わせを、更なる使用または処理のために単離することができる。したがって、本発明の植物材料は、ニコチアナ種の植物全体またはその植物の任意の部分を含んでもよい。例えば、Coleman,IIIらへの米国特許出願公開第2011/0174323号、及びDubeらへの同第2012/0192880号に示されるタバコ植物の部分を参照されたい。これらの米国特許出願公開は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0051】
ニコチアナ種の植物は、Dubeらへの第2012/0192880号に記載されるように、未成熟な形態または成熟した形態のどちらで採用されてもよく、緑色の形態または熟成された形態のどちらで使用されてもよく、この出願公開は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0052】
タバコ材料は、冷蔵、冷凍、乾燥(例えば、冷凍乾燥または噴霧乾燥)、照射、黄変、加熱、調理(例えば、焙煎、揚げ、または煮込み)、発酵、漂白等の種々の処理プロセスに供することができ、または別様に、後の使用のために貯蔵または処理に供することができる。例示的な加工技術は、例えば、Brinkleyらへの米国特許出願公開第2009/0025739号及びColemanらへの同第2011/0174323号に記載されており、これらは参照により本明細書に組み込まれる。
【0053】
タバコ材料は、2012年4月11日に出願された、Marshallらへの米国特許出願第13/444,272号及び2012年7月19日に出願された、Moldoveanuへの米国特許出願第13/553,222号において考察されるように、収穫前または収穫後に酵素及び/またはプロバイオティクスで処理することができ、これらの特許出願は、参照により本明細書に組み込まれる。タバコ材料は、照射されるか、低温殺菌されるか、あるいは制御された熱処理に別途供されてもよい。代表的なプロセスは、Muaらへの米国特許公開第2009/0025738号、Brinkleyらへの同第2009/0025739号、及びBeesonらへの同第2011/0247640号に示されており、これらは参照により本明細書に組み込まれる。タバコ材料は、例えば、Bhattacharyyaらへの米国特許公開第2007/0186940号、Reesらへの同第2011/0041859号、Jonssonらへの同第2011/0159160号、及びByrdらへの同第2012/0291793号に記載されるもの等の、インプリントポリマーまたは非インプリントポリマーと接触させることができ、これらの米国特許公開の全てが、参照により本明細書に組み込まれる。
【0054】
ニコチアナ種の植物の収穫された一部または部分は、物理的に加工することができる。植物の一部または部分は、個々の部分または小片に分離することができる(例えば、根は茎から取り外すことができ、葉柄は茎から取り外すことができ、葉は茎及び/または葉柄から取り外すことができ、花弁は花の残りの部分から取り外すことができる)。植物の収穫された一部または部分は更に、部分または小片へと細分することができる(例えば、充填材型の小片、顆粒、粒子、または微粉として特徴付けることができる小片または部分へと、寸断、切断、細かく砕く、微粉砕、摩砕、または粉砕することができる)。植物の収穫された一部または部分は、外力または圧力に供することができる(例えば、プレスするか、あるいはロール処理に供することによって)。そのような加工条件を実行する場合、植物の収穫された一部または部分は、その天然含水量に近似する含水量(例えば、収穫直後のその含水量)、植物の収穫された一部または部分に湿分を添加することによって達成される含水量、あるいは植物の収穫された一部または部分を乾燥した結果として生じる含水量を有し得る。
【0055】
ある特定の実施形態において、タバコ材料は、粒子状として説明され得る形態(すなわち、寸断、粉砕、顆粒化、または粉末形態)で使用される。タバコ材料が微細に分割された形態または粉末タイプの形態で提供される様式は、異なってもよい。好ましくは、植物の部分または小片は、粉砕用、摩砕用等の装置及び技術を用いて、粒子状の形態へと細かく砕かれるか、粉砕されるか、または微粉砕される。ハンマーミル、カッターヘッド、エアコントロールミル等の装置を用いた粉砕または摩砕中には、植物材料は、比較的乾燥している形態にあることが最も好ましい。例えば、タバコの部分または小片は、その含水量が約15重量パーセント未満または約5重量パーセント未満である場合、粉砕または摩砕されてもよい。タバコ材料は、約50ミクロン未満の平均粒径を有する部分または小片の形態で採用されることが最も好ましい。一実施形態において、タバコ粒子の平均粒径は、約25ミクロン以下であってもよい。一部の事例において、タバコ粒子は、スクリーンメッシュを通過するようにサイズ決定され得る。所望される場合、所望のサイズまたはサイズの範囲の小型タバコ粒子を収集できることを確実にするために、空気分級装置を使用してもよい。所望される場合、顆粒化されたタバコの異なるサイズの小片が、一緒に混合されてもよい。ミクロに摩砕されたタバコ粒子(または他のミクロサイズの植物性構成成分)の使用は、ユーザが使用後の製品廃棄物の低減または排除を好む場合、有利であり得る。
【0056】
ある特定の実施形態において、タバコ組成物または製品において採用されるタバコ材料の少なくとも一部は、抽出物の形態を有することができる。タバコ抽出物は、蒸留水または水道水等の、水性の特性を有する溶媒を用いてタバコを抽出することによって得ることができる。したがって、水性タバコ抽出物は、水でタバコを抽出することによって提供することができ、それにより、水不溶性パルプ材料が水性溶媒から分離され、水溶性及び分散性タバコ構成成分がその中に溶解及び分散される。タバコの構成成分を抽出するための例示的な技術は、Fioreへの米国特許第4,144,895号、Osborne,Jr.らへの同第4,150,677号、Reidへの同第4,267,847号、Wildmanらへの同第4,289,147号、Brummerらへの同第4,351,346号、Brummerらへの同第4,359,059号、Mullerへの同第4,506,682号、Keritsisへの同第4,589,428号、Sogaらへの同第4,605,016号、Pouloseらへの同第4,716,911号、Niven,Jr.らへの同第4,727,889号、Bernasekらへの同第4,887,618号、Clappらへの同第4,941,484号、Faggらへの同第4,967,771号、Robertsらへの同第4,986,286号、Faggらへの同第5,005,593号、Grubbsらへの同第5,018,540号、Whiteらへの同第5,060,669号、Faggへの同第5,065,775号、Whiteらへの同第5,074,319号、Whiteらへの同第5,099,862号、Whiteらへの同第5,121,757号、Faggへの同第5,131,414号、Munozらへの同第5,131,415号、Faggへの同第5,148,819号、Kramerへの同第5,197,494号、Smithらへの同第5,230,354号、Faggへの同第5,234,008号、Smithへの同第5,243,999号、Raymondらへの同第5,301,694号、Gonzalez-Parraらへの同第5,318,050号、Teagueへの同第5,343,879号、Newtonへの同第5,360,022号、Clappらへの同第5,435,325号、Brinkleyらへの同第5,445,169号、Lauterbachへの同第6,131,584号、Turpenらへの同第6,284,875号、Kierulffらへの同第6,298,859号、Muaらへの同第6,772,767号、Beritらへの同第6,817,970号、Bratcherらへの同第6,906,172号、Turpenらへの同第7,034,128号、Bratcherらへの同第7,048,211号、及びThompsonへの同第7,337,782号に記載されており、これらの全ては、参照により本明細書に組み込まれる。また、両方ともHolton,Jr.への米国特許出願第2013/0074855号及び同第2013/0074856号に示されている、限外濾過された半透明タバコ抽出物も参照されたい。これらの特許出願は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0057】
タバコ由来抽出物は、典型的には、ニコチアナ種の植物から種々の手段で単離された所望の構成成分の混合物を含むことになる。しかしながら、所望される場合、タバコ由来抽出物は、抽出物の単一の構成成分または少数の抽出物構成成分に関して、高度に精製することができる。タバコ抽出物の構成成分を更に精製または単離することができる典型的な分離プロセスとしては、溶媒抽出(例えば、極性溶媒、有機溶媒、または超臨界流体を用いる)、クロマトグラフィー(例えば、分取液体クロマトグラフィー)、浄化、蒸留、濾過(例えば、限外濾過)、再結晶、及び/または溶媒-溶媒分配等の1つ以上のプロセスステップが挙げられる。一部の実施形態において、植物またはその一部は、例えばある特定の化合物を遊離させて、所望の化合物をより効率的な分離について利用可能にするために、前処理される。一部の実施形態において、複数の方法が、所望の化合物を単離及び/または精製するために使用される。例えば、Coleman,IIIらへの米国特許出願公開第2011/0174323号、Coleman,IIIらへの同第2011/0259353号、Dubeらへの同第2012/0192880号、Dubeらへの同第2012/0192882号、及びByrd,Jr.らへの同第2012/0211016号における、単離されたタバコ構成成分及び単離のための技術の記載を参照されたい。これらの特許出願公開は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0058】
上で説明されるように、「タバコ抽出物」への言及は、タバコの1つまたは数個の構成成分に関して高度に精製された抽出物を包含する。例えば、高度に精製されたタバコ由来ニコチン(例えば、98%を超えるもしくは99%を超える純度を有する医薬品グレードのニコチン)またはその誘導体を、本発明において使用することができる。代表的なニコチン含有抽出物は、Brinkleyらへの米国特許第5,159,942号に示される技術を用いて提供することができ、この特許は参照により本明細書に組み込まれる。比較的高いニコチン含量を含有する抽出物は、抽出物のpHを低下させるために、例えば、クエン酸等の緩衝剤を用いることで緩衝することができる。
【0059】
本発明に従って得たタバコ抽出物(またはそこからの単離物)の形態は異なり得る。典型的には、単離物は、固体、液体、または半固体、またはゲル形態である。配合物は、固体形態、無水形態、または未希釈の形態で使用され得る。タバコ単離物の固体形態は、噴霧乾燥及び冷凍乾燥形態を含み得る。タバコ単離物の液体形態は、水性または有機溶媒担体中に含まれる配合物を含む。
【0060】
ある特定の実施形態において、本発明の錠剤は、タバコ由来であるか合成に由来するかに関わらず、任意のソースからの任意の形態のニコチンを含み得る。通常、本発明において使用されるニコチン性化合物は、ニコチンベース、ニコチン塩酸塩、ニコチン二塩酸塩、ニコチン一酒石酸塩、ニコチン二酒石酸塩、ニコチン硫酸塩、ニコチン塩化亜鉛一水和物等のニコチン塩化亜鉛、及びニコチンサリチル酸塩からなる群から選択される。一部の実施形態において、ニコチンはその遊離塩基形態であり、これは任意選択で、無煙タバコ製品への包含のために、担体(例えば、微結晶セルロース)上に吸着され得る。例えば、Hanssonへの米国特許公開第2004/0191322号に示されているニコチン/担体組成物を参照されたい。この特許公開は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0061】
本無煙タバコ組成物中のタバコ材料の相対量は異なり得、採用されるタバコ材料の種類に部分的には依存する(例えば、摩砕タバコまたはタバコ抽出物)。本無煙タバコ錠剤中のタバコ材料(タバコ抽出物または単離物、及び粒子状タバコ材料を含む、任意のソースから)の配合物の総量は、乾燥重量ベースで約0.1~約40重量パーセント、より典型的には約0.2~約20乾燥重量パーセント(例えば、約0.3~約12乾燥重量パーセント)であることが好ましい。タバコ構成成分(医薬品グレードのニコチンを含む)としてタバコ抽出物のみを含有する実施形態においては、本錠剤は、典型的には、約8乾燥重量パーセント以下、約5乾燥重量パーセント以下、または約3乾燥重量パーセント以下等の、約10乾燥重量パーセント以下のタバコ構成成分を含むことになる(例えば、約0.1~約10乾燥重量パーセント)。単一のタバコ構成成分として、あるいはタバコ抽出物と共に粒子状タバコ構成成分(例えば、微細に摩砕されたタバコ)を含有する実施形態においては、本錠剤は、典型的には、約10乾燥重量パーセント以下、約8乾燥重量パーセント以下、または約6乾燥重量パーセント以下等の、約12乾燥重量パーセント以下のタバコ構成成分を含むことになる(例えば、約1~約12乾燥重量パーセント)。タバコ材料(またはタバコ材料と他の植物性構成成分との組み合わせ)の量は、典型的には、本製品中のセルロース系材料/バイオマスのレベルが本製品の凝集性に不必要に影響を及ぼすのを防ぐために、40乾燥重量パーセントを超えることはない。
【0062】
上述のタバコ材料に加えて(あるいはある特定の実施形態においては上述のタバコ材料の代わりに)、本発明の製品は更なる非タバコ植物性材料を含み得る。本明細書で使用する場合、用語「植物性材料」は、その自然形態である植物材料、及び植物材料または処理された植物材料からの抽出物または単離物等の、天然植物材料に由来する植物材料(例えば、加熱処理、発酵、または材料の化学性質を変化させることができる他の処理プロセスに供された植物材料)を含む、任意の植物材料を指す。本開示の目的に関して、「植物性材料」としては、限定されるものではないが、永続的な木組織を発育せず、多くの場合、それらの医療的または感覚特性について評価される種子生産植物を指す「ハーブ材料」が挙げられる(例えば、茶またはチザン)。この種類のある特定の植物性材料は、健康補助食品、栄養補助食品、「植物性化学物質」、または「機能性食品」と称されることがある。例示的な植物性材料は、その多くが抗酸化特性と関連付けられ、限定されるものではないが、アサイベリー、ムラサキウマゴヤシ、オールスパイス、アンナットシード、杏油、バジル、ビーバーム、ワイルドベルガモット、ブラックペッパー、ブルーベリー、ボラージシードオイル、蝦夷白根、カカオ、カラマスルート、イヌハッカ、カツアーバ、カイエンペッパー、カバノアナタケ、チャービル、シナモン、ダークチョコレート、ジャガイモ皮、グレープシード、チョウセンニンジン、イチョウ、セントジョンズワート、ノコギリヤシ、緑茶、紅茶、ブラックコホッシュ、カイエン、カモミール、クローブ、ココア粉末、クランベリー、タンポポ、グレープフルーツ、ハニーブッシュ、エキネシア、ニンニク、マツヨイグサ、ナツシロギク、ショウガ、ゴールデンシール、セイヨウサンザシ、ハイビスカス花、甘葛、キャバ、ラベンダー、カンゾウ、マージョラム、ミルクシスル、ミント(マント)、ウーロン茶、ビート根、オレンジ、オレガノ、パパイヤ、ペニーロイヤル、ペパーミント、アカツメクサ、ルイボス(レッドまたはグリーン)、ローズヒップ、ローズマリー、セージ、クラリーセージ、セイボリー、スペアミント、スピルリナ、アカニレの樹皮、ソルガムブラン高タンニン、ソルガムグレイン高タンニン、ウルシブラン、コンフリー葉及び根、ゴジベリー、グツコーラ、タイム、ターメリック、ウワウルシ、カノコソウ、ワイルドヤム根、ウィンターグリーン、ヤーコン根、イエロードック、イエルバマテ、イエルバサンタ、バコパモニエラ、アシュワガンダ、ならびにシリバムマリアナムが挙げられる。本組成物中に存在する場合、そのような植物性材料は、タバコに関して上述された形態と同一の形態(例えば、摩砕された粒子または抽出物)で使用することができ、利用される量は、典型的には、タバコ及び非タバコ植物性材料の合計が、本発明の組成物中のタバコ材料について上に提示された総量内に包含されるような量である。換言すれば、タバコ及び非タバコ植物性材料の総含量は、典型的には、乾燥重量ベースで約0.1~約40重量パーセント、より典型的には約0.2~約20乾燥重量パーセント(例えば、約0.3~約12乾燥重量パーセント)であることになる。非タバコ植物性材料は、水抽出物の形態(例えば、冷凍乾燥または噴霧乾燥抽出物)または粉末形態(例えば、約50ミクロン未満の平均粒径を有する)で採用されることが最も好ましい。
【0063】
ある特定の実施形態において、非タバコ植物は、有利な感覚特性(例えば、味、芳香、もしくは色)または結合剤もしくは充填剤としての機能等の他の機能的利益を提供することになる。ある特定の実施形態において、非タバコ植物は、抗酸化品質等の望ましい生物活性または健康に関する効果に関連付けられ得る。特に好ましい実施形態において、非タバコ植物性構成成分は、配合物中のタバコ由来の材料に関連付けられる感覚特性を補い、一部の場合においては、タバコのような感覚特性に寄与さえすることになる。一部の実施形態において、非タバコ植物の存在は、本製品の望ましい感覚特性全体と調和しない口腔及び咽喉の感覚特性に関連付けられ、一部の場合においては、さもなければ配合物に関連付けられる、口腔及び/または咽喉刺激の低減に寄与することができる。緑茶(カメリアシネシス(Camellia sinesis))、グアユサ、ルイボス(特にグリーンルイボス)、及びハニーブッシュ(特にレッドハニーブッシュ)は、上述の望ましい特性につながり得る特に有利な非タバコ植物性構成成分である。
【0064】
ハニーブッシュ(Cyclopia属)は、その花の蜂蜜のような芳香に名前が由来するマメ科の顕花植物である。ハニーブッシュ植物は、南アフリカに特有のものであり、例示的な種としては、Cyclopia genistoides、Cyclopia longifolia、Cyclopia maculata、Cyclopia subternata、及びCyclopia intermediaが挙げられる。ハニーブッシュ植物の葉は、チザンにおいて使用されることがある。ハニーブッシュ植物の芽(葉及び小枝)は、典型的には、収穫され、切り刻まれるか、または細断される。その後、この植物材料は、より明るい色で甘味の少ない「未成熟」形態でそのまま使用されてもよく、または甘味を増強し濃厚な琥珀色を生み出す、「レッド」ハニーブッシュを生産するための発酵プロセスに供されてもよい。いずれの形態のハニーブッシュも、専門の茶配給業者から購入することができる。ハニーブッシュ植物は、マンギフェリン等の抗酸化物質が豊富であり、その癌予防利益の可能性について研究されている。Kokotkiewicz,A & Luczkiewics,M.2009.Honeybush(Cyclopia sp.)-A rich source of compounds with high antimutagenic properties.Fitoterapia 80(2009)3-11を参照されたい。ある特定の実施形態において、ハニーブッシュは、水抽出物形態で約1~約5乾燥重量パーセントまたは粉末形態で約5~約10乾燥重量パーセント等、最大約15乾燥重量パーセントの量で存在する。
【0065】
ハニーブッシュ同様、ルイボス(Aspalathus linearis)もまた、南アフリカに土着のマメ科の顕花植物であり、その葉もまたチザンにおいて使用される。ルイボス植物は、収穫され、上述のハニーブッシュと同様の様式で加工され、未成熟または赤褐色(発酵された)形態で利用可能である。いずれの形態のルイボスも、専門の茶配給業者から購入することができる。ルイボス植物は、抗酸化物質が豊富であり、健康保護利益の可能性について研究されている。The Science Behind Roobios-South Africa’s Unique and Healthy Herbal Tea,South African Rooibos Council,July 2013を参照されたい。ある特定の実施形態において、ルイボスは、水抽出物形態で約1~約5乾燥重量パーセントまたは粉末形態で約5~約10乾燥重量パーセント等、最大約15乾燥重量パーセントの量で存在する。
【0066】
本無煙タバコ組成物を形成するための任意の液体物質との混合前の、タバコ材料配合物(または他の植物)の含水量は異なり得る。タバコ材料配合物の含水量は、約10重量パーセント未満であることが最も好ましく、約5パーセント未満であってもよく、多くの場合約2.5重量パーセント未満である。タバコ材料配合物の含水量を制御する様式は異なってもよい。例えば、タバコ材料配合物は、熱加熱または対流加熱に供されてもよい。具体的な例としては、タバコ材料配合物は、約40℃~約95℃の温度の暖気中で、所望の含水量を達成するために適切な時間の長さでオーブン乾燥してもよい。例えば、タバコ材料配合物は、約54℃~約60℃で、約12時間~約24時間乾燥してもよい。
【0067】
結合剤(または結合剤の組み合わせ)を、所望の物理的属性及び物理的統合性を本無煙タバコ組成物に提供するのに十分な量で採用してもよい。ある特定の実施形態において、結合剤材料は、天然ガムを含む。本明細書で使用する場合、天然ガムは、増粘剤またはゲル化剤として有用な、天然由来の多糖類材料を指す。植物由来の代表的な天然ガムは、典型的にはある程度水溶性であり、キサンタンガム、グアーガム、アラビアガム、ガティガム、トラガントガム、カラヤガム、ローカストビーンガム、ゲランガム、及びそれらの組み合わせが挙げられる。結合剤(例えば天然ガム)の代表的な量は、本組成物の総乾燥重量の約25~約40パーセントである。ある特定の実施形態において、本組成物の結合剤構成成分(複数可)は、少なくとも約20乾燥重量パーセント、または少なくとも約25乾燥重量パーセント、または少なくとも約28乾燥重量パーセントの量で存在することになる。本組成物中の結合剤の総量は、本組成物の総乾燥重量の約38パーセントを超えないか、あるいは約36乾燥重量パーセントを超えないか、あるいは約34乾燥重量パーセントを超えない。
【0068】
本開示の無煙タバコ組成物は、典型的には、複数の糖アルコールを含み、それらの材料は一部の甘味に寄与し、最終製品の所望の咀嚼可能特性を妨害しないため、これらの糖アルコールは、本開示の錠剤中の充填剤構成成分として特に有利である。糖アルコールは、部分的または完全に水素化された形態を有する、単糖類または二糖類に由来するポリオールである。例示的な糖アルコールは、約4~約20個の炭素原子を有し、エリスリトール、アラビトール、リビトール、イソマルト、ポリグリシトール、マルチトール、ズルシトール、イジトール、マンニトール、キシリトール、ラクチトール、ソルビトール、及びそれらの組み合わせ(例えば、水素化デンプン加水分解物)が挙げられる。糖アルコールは、典型的には、約50~約90重量パーセントの固形物量を有する溶液または懸濁液等の水溶液または懸濁液の形態で、本開示の組成物に添加される。糖アルコールは、甘味の提供、歯応え及び食感等のある特定の感覚受容性質の強化、本製品の凝集性または圧縮性の強化等、複数の機能を実現させることができる。
【0069】
糖アルコールの組み合わせが、典型的には、本発明において利用される。任意の所与の配合物において使用される糖アルコールの組み合わせそのものは、便通の閾値、相対的な甘味、カロリー含有量、血糖指数、吸湿性の程度等を含むいくつかの因子に基づいて選択され得る。本発明において、主要な糖アルコール構成成分は、典型的にはイソマルトであり、イソマルトは、典型的には、少なくとも80乾燥重量%等の、糖アルコールの総乾燥重量の少なくとも約75%の量で使用される。糖アルコールの総乾燥重量の百分率としての例示的なイソマルトの重量百分率は、約75~約85%(例えば約80~約85%)である。ある特定の実施形態において、イソマルトは、上述の百分率の主要な糖アルコールとして、エリスリトールに置き換えられる。エリスリトールを主要な糖アルコールとして利用するある特定の実施形態は、主にイソマルトを含む実施形態と比較したとき、僅かに清涼感を提示することになる。
【0070】
糖アルコールの組み合わせはまた、少なくとも1つの追加的な糖アルコールも含むことになり、好ましい実施形態においては、少なくとも2つの追加的な糖アルコールを含むことになる。ある特定の実施形態において、追加的な糖アルコールは、少なくとも約3:1、少なくとも約3.5:1、または少なくとも約4:1の乾燥重量比で2つの追加的な糖アルコールを含むことになる。この比率におけるより多い方の構成成分として有用な例示的な糖アルコールは、エリスリトールまたはソルビトールを含む。エリスリトールが主要な糖アルコールとして代わりに使用される実施形態においては、イソマルトをより多い方の構成成分として使用することもできる。この比率におけるより少ない方の構成成分の例は、マルチトール、ソルビトール、またはキシリトールを含む。
【0071】
本発明の錠剤の糖アルコールの総含量は、典型的には、約42~約58乾燥重量パーセント、または約46~約53乾燥重量パーセント等の、約40~約60乾燥重量パーセントの範囲であることになる。本錠剤の糖アルコールの総含量は、典型的には、少なくとも約42乾燥重量パーセント、または少なくとも約44乾燥重量パーセント、または少なくとも約46乾燥重量パーセントであることになる。本錠剤の糖アルコール含量は、典型的には、約56乾燥重量パーセント以下または約54乾燥重量パーセント以下等、約58乾燥重量パーセントを超えることはない。
【0072】
塩(例えば、塩化ナトリウム、粉塩)を、所望の感覚属性を本無煙タバコ組成物に提供するのに十分な量で採用してもよい。存在する場合、塩の代表的な量は、本組成物の総乾燥重量の、少なくとも約0.5乾燥重量パーセント、または少なくとも約1.0乾燥重量パーセント、または少なくとも約1.5乾燥重量パーセントであるが、典型的には約8パーセント未満を構成し得ることになる(例えば、約0.5~約7乾燥重量パーセント)。
【0073】
湿潤剤(例えば、グリセリン)を、所望の湿分属性を本無煙タバコ組成物に提供するのに十分な量で採用してもよい。更に、一部の事例においては、湿潤剤は、本無煙タバコ組成物に対して、デンプン型に堆積させるための望ましい流動特性を付与し得る。存在する場合、湿潤剤の代表的な量は、本組成物の総乾燥重量の、少なくとも約0.5乾燥重量パーセント、または少なくとも約1.0乾燥重量パーセント、または少なくとも約1.5乾燥重量パーセントであるが、典型的には約5パーセント未満を構成することになる(例えば、約0.5~約4乾燥重量パーセント)。
【0074】
本発明の錠剤は、1つ以上の風味剤を更に含んでもよい。本明細書で使用する場合、「風味剤」または「香味剤」は、本無煙タバコ組成物に関連付けられる感覚特性を変更可能な、任意の風味豊かなまたは芳香性の物質である。風味剤によって変更可能な例示的な感覚特性としては、味、食感、湿り気、涼味/辛味、及び/または香気/芳香が挙げられる。風味剤は天然または合成であることができ、これらの風味の特性は、限定されるものではないが、爽やか、甘味のある、ハーブのような、糖菓のような、花のような、果物のような、または辛味のある、と説明され得る。風味の具体的の種類としては、限定されるものではないが、バニラ、コーヒー、チョコレート、クリーム、ミント(例えばハッカ油)、スペアミント、メントール、ペパーミント、ウィンターグリーン、ラベンダー、カルダモン、ナツメグ、シナモン、クローブ、カスカリラ、サンダルウッド、蜂蜜、ジャスミン、ショウガ、アニス、セージ、リコリス、レモン、オレンジ、リンゴ、モモ、ライム、サクランボ、及びイチゴが挙げられる。本開示において利用される風味剤としてはまた、ユーカリ等の、湿潤剤、冷却剤、または平滑剤とみなされる構成成分も挙げることができる。これらの風味は、未希釈で(すなわち、単独で)あるいは複合体として(例えばスペアミント及びメントール、またはオレンジ及びシナモン)提供され得る。一部の事例において、風味剤は、噴霧乾燥形態または液体形態で提供され得る。風味剤は、典型的には、約0.3~約10乾燥重量パーセント、多くの場合約0.4~約5乾燥重量パーセント、最も多くの場合約1~約3乾燥重量パーセントの量で存在する。
【0075】
甘味料は、(複数の糖アルコールに加えて)更なる甘味を提供するために、天然または人工形態で、あるいは人工甘味料及び天然甘味料の組み合わせとして使用することができる。一実施形態において、スクラロースが、主な甘味料成分である。存在する場合、追加的な甘味料の代表的な量は、約0.01~約0.5乾燥重量パーセント、多くの場合約0.03~約0.1乾燥重量パーセント、最も多くの場合約0.04~約0.08乾燥重量パーセントである。
【0076】
更なる成分を、本発明による無煙タバコ組成物と混和するか、あるいは別途その中に組み込むことができる。この成分は、人工的であってもよく、あるいはハーブ源または生物学的源から得たりそれらに由来したりしてもよい。追加的な成分の例示的な種類としては、有機及び/または無機充填剤(例えば、穀物、ポン菓子、デキストロース、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、コーンスターチ、微細に分割されたセルロース等);追加的な結合剤(例えば、ポビドン、カルボキシメチルセルロースナトリウム及び他の改質セルロース型の結合剤、アルギン酸ナトリウム、デンプン系結合剤、レシチン等);pH調整剤または緩衝剤(例えば、金属水酸化物、好ましくは水酸化ナトリウム及び水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物、ならびに金属炭酸塩、好ましくは炭酸カリウムまたは炭酸ナトリウム等の他のアルカリ金属緩衝剤、あるいは重炭酸ナトリウム等の金属重炭酸塩等);着色剤(例えば、キャラメル着色剤及び二酸化チタン等を含む染料及び色素);ある特定の酸/塩基の組み合わせ等の起泡材料;口腔ケア添加剤(例えば、タイム油、ユーカリ油、及び亜鉛);防腐剤(例えば、ソルビン酸カリウム等);アミノ酸;ならびに崩壊補助剤(例えば、微結晶セルロース、クロスカルメロースナトリウム、クロスポビドン、デンプングリコール酸ナトリウム、α化コーンスターチ等)が挙げられる。例示的なカプセル化添加剤は、例えば、先に参照により本明細書に組み込まれた、Atchleyへの国際公開第2010/132444号に記載されている。また、Huntらへの米国特許公開第2012/0055494号及びByrdらへの同第2012/0199145号に示されている無煙タバコ成分も参照されたい。これらの特許公開は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0077】
上述されるように、本発明の基本的な錠剤配合物は、種々の従来の無煙タバコ区分を思い起こさせる無煙タバコ製品を開発するためのプラットフォームを提供する。例えば、従来の経口嗅ぎタバコと類似する感覚体験の提供にとって有用な例示的な錠剤製品は、(i)タバコ粒子もしくは他の植物性粒子(または両方)の形態の、少なくとも1つの固体粒子状構成成分であって、少なくとも約5乾燥重量パーセント(例えば、約5~約20乾燥重量パーセント)の量で存在する、粒子状構成成分と、(ii)少なくとも約25乾燥重量パーセント(例えば、約25~約35乾燥重量パーセント)の量で存在する天然ガム結合剤(例えば、アラビアガム)と、(iii)少なくとも約40乾燥重量パーセント(例えば、約40~約55乾燥重量パーセント)の量で存在する複数の糖アルコールであって、主要な構成成分(例えば、糖アルコールの総乾燥重量の少なくとも約75%)としてイソマルトまたはエリスリトールを含む、複数の糖アルコールと、(iv)少なくとも約4乾燥重量パーセント(例えば、約4~約8乾燥重量パーセント)の量で存在する塩と、(v)少なくとも約1乾燥重量パーセント(例えば、約1~約4乾燥重量パーセント)の量の任意選択の湿潤剤と、(vi)少なくとも約0.1乾燥重量パーセント(例えば、約0.1~約5乾燥重量パーセント)の量で存在する任意選択のタバコ抽出物(医薬品グレードのニコチンを含む)または他の植物性抽出物と、(vii)甘味料(例えば、スクラロース)、着色剤、風味剤、及び外側コーティング材料等の、バランス存在の1つ以上の追加的な任意選択の成分であって、そのような追加的な任意選択の成分のそれぞれが、約3乾燥重量パーセント未満(例えば、約0.1~約3乾燥重量パーセント)の量で存在する、成分とを含み、全ての重量百分率は、錠剤の総乾燥重量に基づくものである。
【0078】
更にまた、従来のスヌースタバコと類似する感覚体験の提供にとって有用な例示的な錠剤製品は、(i)少なくとも1つの水性タバコ抽出物(医薬品グレードのニコチンを含む)もしくは他の水性植物性抽出物(または両方)であって、少なくとも約1乾燥重量パーセント(例えば、約1~約5乾燥重量パーセント)の量で存在する、抽出物構成成分と、(ii)少なくとも約30乾燥重量パーセント(例えば、約30~約40乾燥重量パーセント)の量で存在する天然ガム結合剤(例えば、アラビアガム)と、(iii)少なくとも約45乾燥重量パーセント(例えば、約45~約60乾燥重量パーセント)の量で存在する複数の糖アルコールであって、主要な構成成分(例えば、糖アルコールの総乾燥重量の少なくとも約75%)としてイソマルトまたはエリスリトールを含む、複数の糖アルコールと、(iv)約4乾燥重量パーセント未満(例えば、約1~約3.5乾燥重量パーセント)の量で存在する塩と、(v)少なくとも約1乾燥重量パーセント(例えば、約1~約4乾燥重量パーセント)の量の任意選択の湿潤剤と、(vi)約8乾燥重量パーセント未満(例えば、約1~約8乾燥重量パーセント)の量で存在する任意選択の固体粒子状タバコまたは他の植物性材料と、(vii)甘味料(例えば、スクラロース)、着色剤、風味剤、及び外側コーティング材料等の、バランス存在の1つ以上の追加的な任意選択の成分であって、そのような追加的な任意選択の成分のそれぞれが、約3乾燥重量パーセント未満(例えば、約0.001~約3乾燥重量パーセント)の量で存在する、成分とを含み、全ての重量百分率は、錠剤の総乾燥重量に基づくものである。成分の具体的な割合及び選択は、所望の風味、歯応え、及び他の特性に応じて変化することになる。
【0079】
タバコ材料との組み合わせのための上述の成分の全てを、タバコ材料配合物との混合のために粉末または顆粒化形態で提供し得、あるいは液体形態で提供することができる。成分が粉末または顆粒化形態で提供される場合、平均粒径は、典型的には約50ミクロン未満である。一部の態様によれば、成分の平均粒径は、約25ミクロン以下であってもよい。粉末または顆粒化形態で提供される成分の含水量は、異なってもよい。粉末または顆粒化形態で提供される成分の含水量は、約10重量パーセント未満であることが最も好ましく、約5パーセント未満であってもよく、多くの場合約2.5重量パーセント未満である。
【0080】
本無煙タバコ組成物の種々の構成成分が組み合わされる様式は、異なってもよい。本無煙タバコ組成物の種々の構成成分は、Hobartミキサー等の円錐型ブレンダー、ドラムミキサー、リボンブレンダー等で、共に接触、組み合わせ、または混合されてもよい。したがって、種々の追加的な成分のタバコ材料との総体的な混合物は、性質が比較的均一であり得る。また、例えばSolomonらへの米国特許第4,148,325号、Korteらへの同第6,510,855号、及びWilliamsへの同第6,834,654号に示されている種類の方法も参照されたい。これらの特許のそれぞれは、参照により本明細書に組み込まれる。
【0081】
溶解可能な本無煙タバコ組成物を形成する成分は、その混合物が本無煙タバコ製品を形成するためのデンプン成形プロセスにおいて使用され得るように調製される。例示的な錠剤製造プロセスは、Ridgwayらへの米国特許第4,725,440号及びBolderらへの同第6,077,524号に示されており、これらは参照により本明細書に組み込まれる。
【0082】
一実施形態において、プロセスは、乾燥成分との混合のために、水性混合物を提供することを含む。一部の事例において、水性混合物は、結合剤材料を水で水和し、次いで高剪断ミキサーまたは起泡用の付属品を備えるHobart混合ボウルを用いて、その水和された結合剤を甘味料及び/または他の液体もしくは溶解可能な構成成分と混和することによって形成され得る。水和された結合剤と混合される、あるいは結合剤を水和するために使用すらされる液体構成成分としては、植物の汁(発酵されていても非発酵であってもよい)等の水以外の水性構成成分が挙げられ得る。例示的な水性構成成分としては、果実ジュース、野菜ジュース、及びワインが挙げられる。そのような構成成分は、結合剤の水和を提供するために有用であり得、また、その植物に関連付けられる、ある特定の感覚特性(例えば、風味、芳香、もしくは色)または生物活性もしくは健康上の利益等の、その液体が由来する植物性構成成分に関連付けられる機能的性質を導入するためにも有用であり得る。特に、赤ワインの添加は、本無煙製品の風味及び抗酸化性質における好ましい変化をもたらし得る。
【0083】
別個のミキサーにおいて、複数の糖アルコールを、組み合わせ、高温、典型的には主要な糖アルコールのハードクラック段階を超える温度まで加熱することができる。例えば、イソマルトが主要な成分である場合、糖アルコールは、任意に塩等の他のより揮発性が低い成分の存在下で、融解され、155℃を超える(例えば、約160~約180℃)まで加熱され、次いで冷却され、水和されたガムに添加され、十分に混合される。この水性混合物は、典型的には、混合物の総重量に基づいて少なくとも約30重量パーセントの水という含水量を有する。
【0084】
水性混合物は、Hobartの混合ボウル内で、タバコ材料または他の植物性材料(例えば、粒子状タバコ材料及び/またはタバコ抽出物)、ならびに任意選択で他の乾燥添加剤と混合されて、スラリー形態の無煙タバコ組成物を形成する。次いで、無煙タバコ組成物は、ある期間にわたって昇温まで加熱されてもよく、例えば、約40℃~約80℃まで加熱され、典型的には、約1~約3分間にわたって約70℃まで加熱される。結果として得られた無煙タバコ組成物は、典型的には、混合物の総重量に基づいて少なくとも約25重量パーセントの水という含水量を有する。
【0085】
一部の態様によれば、混合物は、スラリー混合物中に存在する気泡を低減または排除するために、型で受ける前または他の加工ステップに供する前に、脱気ステップまたはプロセスを通過させてもよい。混合物内に封入された気泡は、本無煙タバコ製品の最終重量に影響を及ぼす場合があり、これは最終無煙タバコ製品のユニット間の重量の均一性の欠如につながり得る。したがって、任意の脱気方法及びシステムが、混合物からそのような気泡を除去するために採用されてもよい。例えば、混合物を、減圧(すなわち、大気圧より下)下に置いて、スラリー混合物から気泡を引き出してもよい。一部の事例において、真空脱気プロセスを採用してもよく、このプロセスでは、混合物は、圧力減少を用いて混合物を脱気するために真空脱気器内に置かれる。一部の事例において、混合物は、真空下に約1~約10分間、典型的には約3~約5分間置かれる。脱気ステップは、混合物からガス状構成成分を制御下に除去するため、適宜観察及び調節されてもよい。
【0086】
加熱及び脱気された混合物の粘度は、例えば、Brookfield粘度計HAシリーズ、SC4ウォータージャケット、27/13R試料チャンバ、及びNo.27スピンドルを用いて測定することができる。混合物は、典型的には、約38℃の温度まで加熱される場合、約5.7パスカル秒(Pa・s)~約6.2Pa・s、約43℃の温度まで加熱される場合、約4.9Pa・s~約5.4Pa・s、及び約50℃の温度まで加熱される場合、約4.2Pa・s~約4.7Pa・sの粘度を有することになる。一部の事例においては、混合物の望ましい粘度を提供するために、追加の水を本無煙タバコ組成物に添加してもよい。
【0087】
いったん所望の粘度が達成されたら、次いで、加熱された本無煙タバコ組成物は、例えば、デンプン型等の型の中に堆積され得る。本明細書に更に記載されるプロセスは、デンプン型を用いる無煙タバコ製品の形成を対象とするが、例えば、スターチレス型、プラスチックトレイ型、金属トレイ型、ネオプレントレイ型等の他の種類の型がプロセスにおいて使用されてもよいことに留意する。
【0088】
デンプン型の使用を伴う事例において、デンプン型は、デンプン型自体から含水量を除去するために予備乾燥され得る。すなわち、スラリーまたは粘性無煙タバコ組成物を受ける前に、デンプン型は、デンプン型内の湿分を追い出すために昇温に供され得る。例えば、一部の事例において、デンプン型は当初は約10~15重量パーセントの含水量を有し得る。湿分のそのようなレベルは、結果として生じる製品の均一性に対して潜在的に影響を及ぼし得る。この点に関して、デンプン型中のある特定の湿分レベルは、製品に対して潜在的に皺を寄せるまたはしわしわにする効果を有し得、それにより最終製品は、萎びたまたは別様に皺の寄った外見を有する。したがって、デンプン型を昇温で乾燥して、デンプン型の含水量をデンプン型の総重量に基づいて約4~約10重量パーセントへと、好ましくは約6~約8重量パーセントへと低減してもよい。そのようなステップを取ることによって、本製品は、一部の事例において、外見がより均一に一貫したものになり得る。更に、デンプン型は、デンプン型自体が本無煙タバコ組成物を受ける際に昇温であるように、本無煙タバコ組成物を受ける前に昇温に加熱されてもよい。
【0089】
本無煙タバコ組成物は、例えば、約40℃~約80℃(例えば、少なくとも約40℃または少なくとも約50℃)、及び典型的には約60℃等の昇温でデンプン型中に残る。本無煙タバコ組成物は、本無煙タバコ組成物の含水量を所望の最終湿分レベルに至らせながら、本無煙タバコ組成物を乾燥調製し、錠剤形態に固体化するために、例えば、約15~25時間等の所定の期間にわたって昇温で保持してもよい。この点に関して、乾燥調製は概して、湿分の喪失が起こり、組成物の粘度が上昇し、化学的及び物理的変化が起こり始める固体化プロセスを指す(例えば、結晶化、架橋、ゲル化、フィルム形成等)。本無煙タバコ組成物は冷却され、その後、デンプン型から外される。一部の事例において、本無煙タバコ組成物は、冷蔵温度または周囲温度より下で冷却され得る。デンプン型から外した後、本無煙タバコ組成物からデンプン残余を除去するために、送風機/エアシェーカー装置を使用することができる。
【0090】
次いで、本無煙タバコ組成物は、典型的には、組成物が所望の湿分、形状、及び形態に平衡化することを可能にするのに好適な時間及び温度で、後乾燥調製される。時間及び温度は、本発明から逸脱せずに異なり得、かつ本製品の所望の最終特性に部分的には依存し得る。一実施形態において、後乾燥調製は、型から外された後、周囲温度で少なくとも約20時間にわたって実行される。結果として得られた錠剤製品は、約0.5グラム~約5グラムの重量の個別の小片で提供され得るが、本開示の態様はそのような重量に制限されない。
【0091】
本無煙タバコ組成物の乾燥調製の時間及び温度は、所望に応じて異なり得る。この点に関して、そのような変数は、本無煙タバコ製品の最終的な外観に影響を及ぼし得る。例えば、延長された乾燥調製時間及び/または低い乾燥調製温度は、本無煙タバコ製品の最終的な外側構成または外形に影響を及ぼし得る。すなわち、本製品の乾燥及び/または乾燥調製の速度が、本製品の最終的な性質に影響を及ぼし得る。一部の事例において、例えば、乾燥調製温度を下げること及び乾燥調製時間を延長することが、本無煙タバコ製品が比較的滑らかな外面を有することを引き起こし得る。対照的に、より短い時間でのより高温における乾燥調製は、本製品における凹凸のあるまたは皺の寄った外見につながり得る。
【0092】
本開示の他の態様によれば、本無煙タバコ製品を調製するために型を使用するよりもむしろ、押出プロセスを採用してもよく、このプロセスでは最終無煙タバコ製品が押出される。一部の事例において、湿性混合物形態内の本無煙タバコ組成物は、シートに形成し、例えば約15重量パーセント~約25重量パーセントの水という含水量まで乾燥させて、物理的な操作が可能な形態の、粘着性または別様にペースト状の材料を形成してもよい。次いで、材料は、切り刻まれるか、または別様に例えば、ミキサーを用いてより小さい小片へと切断されてもよい。次いで、切り刻まれた材料は、押出装置を通して、型では達成するのが困難または不可能であり得る形状を含む、所望される任意の形状/サイズへと押出され得る。一部の事例においては、次いで、押出された製品は、所望の含水量を達成するように乾燥させてもよい。同様の種類のプロセスは、例えば、Smylieらへの米国特許第3,806,617号に記載されており、これはその全体が参照により本明細書に組み込まれる。更に、本無煙タバコ組成物は、別の組成物と共に、共押出プロセスに供されてもよい。
【0093】
例えば、まず材料を所望の断面(例えば、円または正方形)を有するダイを通して押出し、次いで任意選択で押出された材料を所望の長さに切断することによって、ロッド及び立方体等の形状を形成することができる。タバコ材料を押出するための技術及び装置は、Wursburgへの米国特許第3,098,492号、Tamolらへの同第4,874,000号、Gravesらへの同第4,880,018号、Keritsisらへの同第4,989,620号、Lukeらへの同第5,072,744号、Whiteらへの同第5,829,453号、及びWhiteらへの同第6,182,670号に示されており、これらのそれぞれが参照により本明細書に組み込まれる。使用にとって好適な例示的な押出装置としては、食品もしくはガム押出機、またはイタリアのEmiliomiti,LLCから入手可能なModel TP 200/300等の産業用パスタ押出機が挙げられる。一部の事例において、例えば、Buss AGから入手可能な混練機システム等の単一の機械が、本明細書に記載されるプロセスの複数のステップを達成可能であり得る。
【0094】
一部の実施形態によれば、本無煙タバコ組成物は、デンプン型から外された後かつ乾燥前に、コーティング物質でコーティングされてもよい。例えば、自由流動性質を提供するために、例えばCAPOL(登録商標)410または570C(Centerchem,Inc.から入手可能)等の艶出しまたは付着防止コーティング物質を本無煙タバコ組成物に適用してもよい。外側コーティングはまた、本開示の無煙タバコ製品の貯蔵安定性の向上、ならびに脆弱性及び粉塵を低減することによって包装プロセスの向上にも役立ち得る。本開示の製品に外側コーティング層を提供するための装置としては、パンコーター及びスプレー塗装機が挙げられ、特にThomas EngineeringからCompuLab 24、CompuLab 36、Accela-Cota 48、及びAccela-Cota 60として入手可能なコーティング装置が挙げられる。更なるコーティング組成物及び適用方法は、Huntらへの米国特許公開第2012/0055494号に記載されており、これは参照により本明細書に組み込まれる。
【0095】
本無煙タバコ錠剤製品は、所望の最終湿分レベルに到達するように乾燥または湿らせることができる。消費者による使用の前の本無煙タバコ製品の含水量は、異なり得る。典型的には、ユーザの口内への挿入前の製品の単一ユニット内に存在する本無煙タバコ製品の含水量は、本製品ユニットの総重量に基づいて、約5~約20重量パーセントの範囲内であり、多くの場合約8~約15重量パーセントの範囲内であり、より多くの場合約10~約13重量パーセントの範囲内である。
【0096】
本無煙タバコ製品の酸度またはアルカリ度は、多くの場合pHに関して頻繁に特徴付けられるが、異なり得、部分的には本製品がpH調整剤または緩衝剤と共に配合されるかどうかに依存することになる。典型的には、配合物のpHは、約4.5~約9の範囲に包含されることになる。塩基またはアルカリ性緩衝剤が存在する場合、pHは、典型的には、約6.5~約8等、この範囲の上限に向かう。本製品がpH調整剤または緩衝剤を伴わずに配合される場合、ある特定の実施形態においては、pHは、約4.5~約6.5の範囲であることになる。無煙タバコ配合物のpHを判定するための代表的な技術は、5gのその配合物を100mlの高速液体クロマトグラフィー水に分散させることと、結果として得られる懸濁液/溶液のpHを測定する(例えば、pHメーターを用いて)こととを伴う。
【0097】
溶解可能な本無煙タバコ錠剤製品は、任意の好適な所定の形状または形態で提供することができ、丸薬、ペレット、錠剤、コイン、ビーズ、卵形、回転楕円体、立方体等の概形を有する形態で提供されるのが最も好ましい。本無煙タバコ製品の食感は、僅かに咀嚼可能かつ溶解可能な品質を、使用中の展性を可能にする穏やかな弾性と共に有することが好ましい。本製品は、そのユーザの口内にいかなる残留物も、いかなる実質的な程度にも残さず、滑らかな、蝋のような、またはぬるぬるした感触をユーザの口に付与しないことが好ましい。本錠剤は、消費者による口腔内への挿入及び操作にとって適切にサイズ決定され、約10mm~約60mmの長さ及び幅を含む典型的な外法寸法を有する。
【0098】
前述の記載はそれぞれの製品ユニットを通して均一である組成物に注目してきたが、製品はまた、同一の製品ユニットにおいて、異なる性質を有する複数の異なる配合物を伴って形成することもできる。例えば、2つの異なる組成物を単一の型に堆積させて、層状製品を製品できる。更にまた、2つの異なる組成物は、その断面にわたって異なる特性を伴う製品を形成するように共押出することもできる。そのようなプロセスは、製品の第1の部分が第1の速度(例えば、より速い速度)で溶解し、第2の部分は第2のより緩徐な速度で溶解するように、異なる溶解速度を特徴とする2つの異なる組成物を伴う製品を提供するために使用することができる。
【0099】
本開示の製品は、任意の好適な包装でパッケージ化及び貯蔵することができる。例えば、Hensonらへの米国特許第7,014,039号、Kutschらへの同第7,537,110号、Kutschらへの同第7,584,843号、Thiellierへの同第D592,956号、Patelらへの同第D594,154号、及びBaileyらへの同第D625,178号、Robinsonらへの米国特許公開第2008/0173317号、Clarkらへの同第2009/0014343号、Bjorkholmへの同第2009/0014450号、Bellamahらへの同第2009/0250360号、Gelardiらへの同第2009/0266837号、Gelardiへの同第2009/0223989号、Thiellierへの同第2009/0230003号、Gelardiへの同第2010/0084424号、及びBaileyらへの同第2010/0133140号、Baileyらへの同第2010/0264157号、Baileyらへの同第2011/0168712号、及びGelardiらへの同第2011/0204074号に示される無煙タイプの製品のための種々の種類の容器を参照されたい。これらの特許及び特許公開は、参照により本明細書に組み込まれる。
実験
【0100】
以下の実施例は、本開示に関連付けられる更なる態様を例示するために提供されるが、その範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。特に断りの無い限り、全ての部及び割合は、乾燥重量に基づく。
【0101】
実施例1
経口嗅ぎタバコの代替物としての使用に適合させた錠剤製品を、以下の重量百分率の成分を用いて製造する。表1に列記される百分率は、水を含むことに留意されたい。
【表1】
【0102】
製品を調製するために、2倍の量のアラビアガム及び水を低速で30分間、高速ミキサー中で一緒に混合する。この混合物を、被覆された容器中で60℃及び25%の相対湿度で夜通し加熱する。混合物を熱源から取り除き、泡部分を廃棄する。
【0103】
220グラムの上述の水和されたアラビアガム溶液を秤量する。本明細書に列記される各成分の実際のグラムは、バッチサイズに応じて異なり得るが、重量百分率は、ほぼ同じのままであろう。温かいガム混合物を、その上で約155~160°F(68~71℃)に加熱しながらゆっくりと穏やかに撹拌されるヘラを備える撹拌調理器具中に設置する。
【0104】
30グラムの水をビーカー中に秤量する。約10.0グラムの塩を水に追加し、溶解する。上に示されるレシピ水準のスクラロース(0.18グラム)、リコリス風味(1.85グラム)、カラメル色素(6.00グラム)、及びグリセリン(8.0グラム)を水に追加し、撹拌する。次いで、この水混合物を撹拌調理器具に追加する。
【0105】
別個の加熱皿中で、イソマルト粉末(137.25グラム)、エリスリトール(24.50グラム)、及びマルチトールシロップ(7.50グラム)を一緒に混合して、約350°F(177℃)まで加熱する。この混合物を加熱しながら、約12.5グラムの塩を撹拌調理器具に追加する。塩の追加に続いて、更なる風味(4.00グラム)を秤量して、撹拌調理器具に追加する。イソマルト、エリスリトール、及びマルチトール混合物を望ましい温度まで加熱した後、この混合物を約290°F(143℃)まで冷却して、次いで、ゆっくりと撹拌調理器具に追加する。撹拌調理器具中の温度は上昇するが、すぐに冷却される。いったん撹拌調理器具中のスラリーを160°F(71℃)まで冷却すると、燃焼乾燥調製され、摩砕されたタバコ(22.85グラム)及び燃焼乾燥調製され、噴霧乾燥された抽出物(15.00グラム)を撹拌調理器具に追加する。スラリーを1分間撹拌する。次いで、スラリーを堆積用にディポジッター中に注ぎ入れる。
【0106】
60℃、25%の相対湿度でデンプントレイを予熱してデンプンベッドを調製する。トレイ中に刻印を作製し、ディポジッターを使用してスラリーで充填する。スラリーをトレイ中に堆積させた後、堆積させた小片の上に約1インチの高さのコーンスターチが存在するように堆積させたスラリー片を篩にかけたコーンスターチで被覆する。堆積させたトレイを60℃、25%の相対湿度で17時間、環境キャビネットに設置する。デンプントレイから小片を外し、残りのデンプンを吹き飛ばす。手で、またはコーティング皿を使用して、0.1%(0.35グラム)水準の付着防止コーティング(Capol 570C)を適用する。次いで、水分レベル及びpHを測定する。堆積する前、トレイ中のデンプンの湿分は、環境キャビネットでの予備乾燥後、約6%以下の湿分である。各錠剤中の標的とされる含水量は、乾燥後、約8%以下である。下の表2は、上の手順に従って作製される各錠剤中の各成分の乾燥重量パーセント、ならびに標的とされる8%の含水量水準での各成分の重量パーセントを示す。
【表2】
【0107】
実施例2
スヌースの代替物としての使用に適合させた錠剤製品を、摩砕されたタバコを摩砕された緑茶と置き換え、異なる着色剤を使用し、リコリス香料を取り除き、より少ない塩を使用することを除いて、実施例1に示されるものと同じ一般的なプロセス及び配合物を用いて製造する。
【0108】
下の表3は、この手順に従って作製される各錠剤中の各成分の乾燥重量パーセント、ならびに標的とされる12%含水量水準での各成分の重量パーセントを示す。この重量百分率は、本製品に適用される0.2重量パーセントのCapol(登録商標)570Cコーティングを含まない。
【表3】
【0109】
実施例3
スヌースの代替物としての使用に適合させた錠剤製品を、摩砕された緑茶を取り除くことを除いて、実施例2に示されるものと同じ一般的なプロセス及び配合物を用いて製造する。
【0110】
下の表4は、この手順に従って作製される各錠剤中の各成分の乾燥重量パーセント、ならびに標的とされる12%含水量水準での各成分の重量パーセントを示す。この重量百分率は、本製品に適用される0.2重量パーセントのCapol(登録商標)570Cコーティングを含まない。
【表4】
【0111】
実施例4
スヌースの代替物としての使用に適合させた錠剤製品を、タバコから作製された微結晶セルロース(MCC)を添加することを除いて、実施例3に示されるものと同じ一般的なプロセス及び配合物を用いて製造する。
【0112】
下の表5は、この手順に従って作製される各錠剤中の各成分の乾燥重量パーセント、ならびに標的とされる12%含水量水準での各成分の重量パーセントを示す。この重量百分率は、本製品に適用される0.2重量パーセントのCapol(登録商標)570Cコーティングを含まない。
【表5】
【0113】
実施例5
スヌースの代替物としての使用に適合させた錠剤製品を、医薬品グレードのニコチン組成物をタバコ抽出物構成成分として使用することを除いて、実施例1に示されるものと同じ一般的なプロセス及び配合物を用いて製造する。
【0114】
下の表6は、この手順に従って作製される各錠剤中の各成分の乾燥重量パーセント、ならびに標的とされる12%含水量水準での各成分の重量パーセントを示す。この重量百分率は、本製品に適用される0.2重量パーセントのCapol(登録商標)570Cコーティングを含まない。
【表6】
【0115】
実施例6
経口嗅ぎタバコの代替物としての使用に適合させた錠剤製品を、タバコ構成成分と同様のステップで添加することができる、リジン及び炭酸ナトリウムの添加を除いて、実施例1に示されるものと同じ一般的なプロセス及び配合物を用いて製造する。
【0116】
下の表7は、この手順に従って作製される各錠剤中の各成分の乾燥重量パーセント、ならびに標的とされる15%含水量水準での各成分の重量パーセントを示す。
【表7】
【0117】
実施例7
経口嗅ぎタバコの代替物としての使用に適合させた錠剤製品を、医薬品グレードのニコチン組成物をタバコ抽出物構成成分として使用し、カラメル色素及びリコリス風味剤を取り除くことを除いて、実施例1に示されるものと同じ一般的なプロセス及び配合物を用いて製造する。
【0118】
下の表8は、この手順に従って作製される各錠剤中の各成分の乾燥重量パーセント、ならびに標的とされる8%含水量水準での各成分の重量パーセントを示す。
【表8】
【0119】
実施例8
経口嗅ぎタバコの代替物としての使用に適合させた錠剤製品を、医薬品グレードのニコチン組成物をタバコ抽出物構成成分として使用し、Nutriose(登録商標)可溶性食物繊維粉末(Roquette of Lestrem,Franceから入手可能)を添加することを除いて、実施例1に示されるものと同じ一般的なプロセス及び配合物を用いて製造する。
【0120】
下の表9は、この手順に従って作製される各錠剤中の各成分の乾燥重量パーセント、ならびに標的とされる10%含水量水準での各成分の重量パーセントを示す。
【表9】
【0121】
実施例9
経口嗅ぎタバコの代替物としての使用に適合させた錠剤製品を、摩砕されたタバコを摩砕された緑茶と置き換えることを除いて、実施例1に示されるものと同じ一般的なプロセス及び配合物を用いて製造する。
【0122】
下の表10は、この手順に従って作製される各錠剤中の各成分の乾燥重量パーセント、ならびに標的とされる8%含水量水準での各成分の重量パーセントを示す。
【表10】
【0123】
実施例10
経口嗅ぎタバコの代替物としての使用に適合させた錠剤製品を、より少ない摩砕された緑茶を使用することを除いて、実施例9に示されるものと同じ一般的なプロセス及び配合物を用いて製造する。
【0124】
下の表11は、この手順に従って作製される各錠剤中の各成分の乾燥重量パーセント、ならびに標的とされる12%含水量水準での各成分の重量パーセントを示す。
【表11】
【0125】
実施例11
スヌースの代替物としての使用に適合させた錠剤製品を、エリスリトールを取り除き、追加的なイソマルトと置き換えることを除いて、実施例5に示されるものと同じ一般的なプロセス及び配合物を用いて製造する。
【0126】
実施例12
スヌースの代替物としての使用に適合させた錠剤製品を、1~5乾燥重量パーセントのハニーブッシュ抽出物を添加することを除いて、実施例5に示されるものと同じ一般的なプロセス及び配合物を用いて製造する。結果として、イソマルト及びアラビアガム構成成分を比例して低減させる。
【0127】
約180°F(約82℃)の温度で約10分間、1部のハニーブッシュに対して10部の水(重量で)のスラリーにハニーブッシュ粉末を浸すことによって、ハニーブッシュ抽出物を調製する。浸した後、寒冷紗を通して液体抽出物を濾過し、抽出プロセスを残りのパルプに対して繰り返す。組み合わせた液体抽出物を蒸発乾燥することによって濃縮し、凍結乾燥させて粉末を形成する。
【0128】
実施例13
スヌースの代替物としての使用に適合させた錠剤製品を、1~5乾燥重量パーセントのグリーンルイボス抽出物を添加することを除いて、実施例5に示されるものと同じ一般的なプロセス及び配合物を用いて製造する。結果として、イソマルト及びアラビアガム構成成分を比例して低減させる。
【0129】
約180°F(約82℃)の温度で約10分間、1部のルイボスに対して10部の水(重量で)のスラリーにグリーンルイボス粉末を浸すことによって、グリーンルイボス抽出物を調製する。浸した後、寒冷紗を通して液体抽出物を濾過し、抽出プロセスを残りのパルプに対して繰り返す。組み合わせた液体抽出物を蒸発乾燥することによって濃縮し、凍結乾燥させて粉末を形成する。
【0130】
実施例14
スヌースの代替物としての使用に適合させた錠剤製品を、1~5乾燥重量パーセントのレッド(発酵させた)ルイボス抽出物を添加することを除いて、実施例13に示されるものと同じ一般的なプロセス及び配合物を用いて製造する。結果として、イソマルト及びアラビアガム構成成分を比例して低減させる。
【0131】
実施例15
スヌースの代替物としての使用に適合させた錠剤製品を、5~10乾燥重量パーセントの摩砕されたレッド(発酵させた)ハニーブッシュ粉末(約50ミクロン未満の平均粒径)を添加することを除いて、実施例5に示されるものと同じ一般的なプロセス及び配合物を用いて製造する。摩砕されたハニーブッシュ粉末は、寸断したハニーブッシュ葉を所望の粒径まで粉砕することによって形成する。結果として、イソマルト及びアラビアガム構成成分を比例して低減させる。
【0132】
実施例16
スヌースの代替物としての使用に適合させた錠剤製品を、5~10乾燥重量パーセントの摩砕されたグリーンルイボス粉末(約50ミクロン未満の平均粒径)を添加することを除いて、実施例5に示されるものと同じ一般的なプロセス及び配合物を用いて製造する。摩砕されたルイボス粉末は、寸断したルイボス葉を所望の粒径まで粉砕することによって形成する。結果として、イソマルト及びアラビアガム構成成分を比例して低減させる。
【0133】
実施例17
経口嗅ぎタバコの代替物としての使用に適合させた錠剤製品を、約4乾燥重量パーセントの摩砕されたローズマリー粉末(約50ミクロン未満の平均粒径)を本製品に添加することを除いて、実施例1に示されるものと同じ一般的なプロセス及び配合物を用いて製造する。摩砕されたローズマリー粉末は、寸断したローズマリー葉を所望の粒径まで粉砕することによって形成する。結果として、イソマルト及びアラビアガム構成成分を比例して低減させる。
【0134】
前述の説明で提示された教示の利益を有する、本発明の多くの変更形態及び他の実施形態が、本発明が関連する技術分野の当業者には思い浮かぶことであろう。それ故に、本発明は開示された特定の実施形態に限定されるものではなく、変更形態及び他の実施形態が添付の特許請求の範囲内に含まれることが意図されるということが理解されるべきである。特定の用語が本明細書で使用されているが、これらは一般的意味及び説明的意味で使用されているに過ぎず、制限を目的とするものではない。