(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-28
(45)【発行日】2023-12-06
(54)【発明の名称】データ同期方法、装置、電子機器、記憶媒体及びコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 16/182 20190101AFI20231129BHJP
G06F 21/62 20130101ALI20231129BHJP
G06F 16/178 20190101ALI20231129BHJP
【FI】
G06F16/182
G06F21/62 318
G06F16/178
(21)【出願番号】P 2022075006
(22)【出願日】2022-04-28
【審査請求日】2022-04-28
(31)【優先権主張番号】202110707290.3
(32)【優先日】2021-06-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】521208273
【氏名又は名称】阿波▲羅▼智▲聯▼(北京)科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】APOLLO INTELLIGENT CONNECTIVITY(BEIJING)TECHNOLOGY CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】101, 1st Floor, Building 1, Yard 7, Ruihe West 2nd Road, Beijing Economic and Technological Development Zone, Beijing 100176, China
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】陸 明 亮
(72)【発明者】
【氏名】連 善 淳
【審査官】三橋 竜太郎
(56)【参考文献】
【文献】特表2016-529599(JP,A)
【文献】特開2016-018507(JP,A)
【文献】特開2012-049771(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 16/00-16/958
G06F 21/62
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサによって実行され、
第1のクライアントからの、目標データと前記第1のクライアントの第1の識別情報とを含む、前記第1のクライアントにより前記目標データを決定するための第1の操作に応答して生成された同期要求に基づいて、前記第1のクライアントに関連する第2のクライアントを決定することと、
前記第2のクライアントが前記同期要求に基づいて前記目標データに対する第2の操作を実行するように、前記同期要求を前記第2のクライアントに送信することとを含
み、
前記第1のクライアントは、イントラネットクライアントであり、前記第2のクライアントは、エクストラネットクライアントであり、
前記同期要求を前記第2のクライアントに送信することは、
前記同期要求を情報セキュリティフィルタインタフェースに送信し、新たな同期要求を取得することであって、前記新たな同期要求における目標データが情報セキュリティフィルタリングされたデータであることと、
前記新たな同期要求を前記第2のクライアントに送信することとを含み、
前記イントラネットクライアントで選択又はコピーされたコンテンツは、機密に関するコンテンツを含み、該コンテンツは前記同期要求に伴って中間サーバを介して前記情報セキュリティフィルタインタフェースに伝送された後、情報セキュリティプラットフォームは予め設定されたフィルタリングアルゴリズムを用いて該コンテンツをフィルタリングする、
データ同期方法。
【請求項2】
前記第1の操作は、前記目標データに対する選択操作を示すための操作コマンドを含み、前記第2の操作は、前記目標データに対するコピー操作及び貼り付け操作を示すための操作コマンドを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1の操作は、前記目標データに対する選択操作及びコピー操作を示すための操作コマンドを含み、前記第2の操作は、前記目標データに対する貼り付け操作を示すための操作コマンドを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
第1のクライアントからの同期要求に基づいて、前記第1のクライアントに関連する第2のクライアントを決定することは、
前記第1のクライアントに関連する目標ユーザを決定することと、
前記目標ユーザに関連する目標クライアントを決定することと、
前記目標クライアントを前記第2のクライアントとすることとを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項5】
第1のクライアントからの同期要求に基づいて、前記第1のクライアントに関連する第2のクライアントを決定することは、
予め設定されたマッピング関係を有する、前記第1のクライアントの識別情報である第1の識別情報と前記第2のクライアントの識別情報である第2の識別情報が含まれる、予め設定されたマッピングテーブルを取得することと、
前記マッピングテーブルに基づいて、前記第1のクライアントに関連する第2のクライアントを決定することとを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項6】
プロセッサによって実行され、
第1のクライアントに印加された、同期しようとする目標データを決定するための第1の操作をモニタリングすることと、
前記第1の操作に応答して、前記目標データと前記第1のクライアントの第1の識別情報とを含む同期要求を生成することと、
第2のクライアントが前記同期要求に基づいて前記目標データに対する第2の操作を実行するように、前記同期要求を中間サーバにより前記第2のクライアントに送信することとを含
み、
前記第1のクライアントは、イントラネットクライアントであり、前記第2のクライアントは、エクストラネットクライアントであり、
前記同期要求を前記第2のクライアントに送信することは、
前記同期要求を情報セキュリティフィルタインタフェースに送信し、新たな同期要求を取得することであって、前記新たな同期要求における目標データが情報セキュリティフィルタリングされたデータであることと、
前記新たな同期要求を前記第2のクライアントに送信することとを含み、
前記イントラネットクライアントで選択又はコピーされたコンテンツは、機密に関するコンテンツを含み、該コンテンツは前記同期要求に伴って中間サーバを介して前記情報セキュリティフィルタインタフェースに伝送された後、情報セキュリティプラットフォームは予め設定されたフィルタリングアルゴリズムを用いて該コンテンツをフィルタリングする、
データ同期方法。
【請求項7】
プロセッサによって実行され、
第2のクライアントに印加された、第1のクライアントに印加された第1の操作に基づいて決定される目標データに対する同期を実現するための第2の操作をモニタリングすることと、
前記第1のクライアントにより前記第1の操作に応答して生成された、前記目標データと前記第1のクライアントの第1の識別情報とを含む同期要求に基づいて、前記目標データに対する第2の操作を実行することとを含
み、
前記第1のクライアントは、イントラネットクライアントであり、前記第2のクライアントは、エクストラネットクライアントであり、
前記同期要求を前記第2のクライアントに送信することは、
前記同期要求を情報セキュリティフィルタインタフェースに送信し、新たな同期要求を取得することであって、前記新たな同期要求における目標データが情報セキュリティフィルタリングされたデータであることと、
前記新たな同期要求を前記第2のクライアントに送信することとを含み、
前記イントラネットクライアントで選択又はコピーされたコンテンツは、機密に関するコンテンツを含み、該コンテンツは前記同期要求に伴って中間サーバを介して前記情報セキュリティフィルタインタフェースに伝送された後、情報セキュリティプラットフォームは予め設定されたフィルタリングアルゴリズムを用いて該コンテンツをフィルタリングする
データ同期方法。
【請求項8】
前記第1の操作は、前記目標データに対する選択操作及びコピー操作を示すための操作コマンドを含み、前記第2の操作は、前記目標データに対する貼り付け操作を示すための操作コマンドを含み、
同期要求に基づいて前記目標データに対する第2の操作を実行することは、
前記第2のクライアントのクリップボードに記憶された前記目標データを取得することと、
前記目標データに対して貼り付け操作を実行することとを含む
請求項
7に記載の方法。
【請求項9】
前記第1の操作は、前記目標データに対する選択操作を示すための操作コマンドを含み、前記第2の操作は、前記目標データに対するコピー操作及び貼り付け操作を示すための操作コマンドを含み、
同期要求に基づいて前記目標データに対する第2の操作を実行することは、
前記目標データを取得することと、
前記目標データを前記第2のクライアントのクリップボードに記憶するように、前記目標データに対してコピー操作を実行することと、
前記目標データに対して貼り付け操作を実行することとを含む、
請求項
7に記載の方法。
【請求項10】
第1のクライアントからの、目標データと前記第1のクライアントの第1の識別情報とを含む、前記第1のクライアントにより前記目標データを決定するための第1の操作に応答して生成された同期要求に基づいて、前記第1のクライアントに関連する第2のクライアントを決定するための決定モジュールと、
前記第2のクライアントが前記同期要求に基づいて前記目標データに対する第2の操作を実行するように、前記同期要求を前記第2のクライアントに送信するための第1の送信モジュールとを含
み、
前記第1のクライアントは、イントラネットクライアントであり、前記第2のクライアントは、エクストラネットクライアントであり、
前記同期要求を前記第2のクライアントに送信することは、
前記同期要求を情報セキュリティフィルタインタフェースに送信し、新たな同期要求を取得することであって、前記新たな同期要求における目標データが情報セキュリティフィルタリングされたデータであることと、
前記新たな同期要求を前記第2のクライアントに送信することとを含み、
前記イントラネットクライアントで選択又はコピーされたコンテンツは、機密に関するコンテンツを含み、該コンテンツは前記同期要求に伴って中間サーバを介して前記情報セキュリティフィルタインタフェースに伝送された後、情報セキュリティプラットフォームは予め設定されたフィルタリングアルゴリズムを用いて該コンテンツをフィルタリングする、
データ同期装置。
【請求項11】
第1のクライアントに印加された、同期しようとする目標データを決定するための第1の操作をモニタリングするための第1のモニタリングモジュールと、
前記第1の操作に応答し、前記目標データと前記第1のクライアントの第1の識別情報とを含む同期要求を生成するための生成モジュールと、
第2のクライアントが前記同期要求に基づいて前記目標データに対する第2の操作を実行するように、前記同期要求を中間サーバにより前記第2のクライアントに送信するための第2の送信モジュールとを含
み、
前記第1のクライアントは、イントラネットクライアントであり、前記第2のクライアントは、エクストラネットクライアントであり、
前記同期要求を前記第2のクライアントに送信することは、
前記同期要求を情報セキュリティフィルタインタフェースに送信し、新たな同期要求を取得することであって、前記新たな同期要求における目標データが情報セキュリティフィルタリングされたデータであることと、
前記新たな同期要求を前記第2のクライアントに送信することとを含み、
前記イントラネットクライアントで選択又はコピーされたコンテンツは、機密に関するコンテンツを含み、該コンテンツは前記同期要求に伴って中間サーバを介して前記情報セキュリティフィルタインタフェースに伝送された後、情報セキュリティプラットフォームは予め設定されたフィルタリングアルゴリズムを用いて該コンテンツをフィルタリングする、
データ同期装置。
【請求項12】
第2のクライアントに印加された、目標データに対する同期を実現するための第2の操作をモニタリングするためのものであって、前記目標データが第1のクライアントに印加された第1の操作に基づいて決定されたものである第2のモニタリングモジュールと、
前記第1のクライアントにより前記第1の操作に応答して生成された、前記目標データと前記第1のクライアントの第1の識別情報とを含む同期要求に基づいて、前記目標データに対する第2の操作を実行するための実行モジュールとを含
み、
前記第1のクライアントは、イントラネットクライアントであり、前記第2のクライアントは、エクストラネットクライアントであり、
前記同期要求を前記第2のクライアントに送信することは、
前記同期要求を情報セキュリティフィルタインタフェースに送信し、新たな同期要求を取得することであって、前記新たな同期要求における目標データが情報セキュリティフィルタリングされたデータであることと、
前記新たな同期要求を前記第2のクライアントに送信することとを含み、
前記イントラネットクライアントで選択又はコピーされたコンテンツは、機密に関するコンテンツを含み、該コンテンツは前記同期要求に伴って中間サーバを介して前記情報セキュリティフィルタインタフェースに伝送された後、情報セキュリティプラットフォームは予め設定されたフィルタリングアルゴリズムを用いて該コンテンツをフィルタリングする、
データ同期装置。
【請求項13】
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサと通信接続するメモリとを備える電子機器であって、
前記メモリに、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行され得るコマンドが記憶されており、前記コマンドが前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されることで、前記少なくとも1つのプロセッサが請求項1~
5又は請求項
6又は請求項
7~
9のいずれか一項に記載の方法を実行することができる、
電子機器。
【請求項14】
コンピュータコマンドを記憶した非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記コンピュータコマンドは
、コンピュータに請求項1~
5又は請求項
6又は請求項
7~
9のいずれか一項に記載の方法を実行させるためのものである、
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項15】
プロセッサにより実行される時に請求項1~
5又は請求項
6又は請求項
7~
9のいずれか一項に記載の方法を実現する、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示はコンピュータの技術分野に関し、特に情報フローの分野に関する。
【背景技術】
【0002】
社会の情報化と情報の大量創発、及び人々の情報に対する要求の急増に伴い、情報フローは複雑で刻々に変化する形態になっている。社会経済生活において、インターネット技術の広範な発展に伴い、情報フローの役割はますます重要になり、例えばデータの同期などの方面に体現される。
【0003】
データ同期とは、パームトップコンピュータがデスクトップコンピュータ、ノートパソコンとのデータ同期及び情報共有を迅速に実現することができ、異なる端末におけるデータの完全性及び統一性を保持するデータ処理方式である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、データ同期方法、装置、電子機器、記憶媒体及びコンピュータプログラムを提供している。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の1つの局面によれば、第1のクライアントからの、目標データと前記第1のクライアントの第1の識別情報とを含む、前記第1のクライアントにより前記目標データを決定するための第1の操作に応答して生成された同期要求に基づいて、前記第1のクライアントに関連する第2のクライアントを決定することと、前記第2のクライアントは前記同期要求に基づいて前記目標データに対する第2の操作を実行するように、前記同期要求を前記第2のクライアントに送信することとを含むデータ同期方法を提供している。
【0006】
本開示の別の局面によれば、第1のクライアントに印加された、同期しようとする目標データを決定するための第1の操作をモニタリングすることと、前記第1の操作に応答して、前記目標データと前記第1のクライアントの第1の識別情報とを含む同期要求を生成することと、第2のクライアントが前記同期要求に基づいて前記目標データに対する第2の操作を実行するように、前記同期要求を中間サーバにより前記第2のクライアントに送信することとを含むデータ同期方法を提供している。
【0007】
本開示の別の局面によれば、第2のクライアントに印加された、目標データに対する同期を実現するための第2の操作をモニタリングすることであって、前記目標データは第1のクライアントに印加された第1の操作に基づいて決定されるものであることと、前記第1のクライアントにより前記第1の操作に応答して生成された、前記目標データと前記第1のクライアントの第1の識別情報とを含む同期要求に基づいて、前記目標データに対する第2の操作を実行することとを含むデータ同期方法を提供している。
【0008】
本開示の別の局面によれば、第1のクライアントからの、目標データと前記第1のクライアントの第1の識別情報とを含む、前記第1のクライアントにより前記目標データを決定するための第1の操作に応答して生成された同期要求に基づいて、前記第1のクライアントに関連する第2のクライアントを決定するための決定モジュールと、前記第2のクライアントが前記同期要求に基づいて前記目標データに対する第2の操作を実行するように、前記同期要求を前記第2のクライアントに送信するための第1の送信モジュールとを含むデータ同期装置を提供している。
【0009】
本開示の別の局面によれば、第1のクライアントに印加された、同期しようとする目標データを決定する第1の操作をモニタリングするための第1のモニタリングモジュールと、前記第1の操作に応答し、前記目標データと前記第1のクライアントの第1の識別情報とを含む同期要求を生成するための生成モジュールと、第2のクライアントが前記同期要求に基づいて前記目標データに対する第2の操作を実行するように、前記同期要求を中間サーバにより前記第2のクライアントに送信するための第2の送信モジュールとを含むデータ同期装置を提供している。
【0010】
本開示の別の局面によれば、第2のクライアントに印加された、目標データに対する同期を実現するための第2の操作をモニタリングするためのものであって、前記目標データは第1のクライアントに印加された第1の操作に基づいて決定されたものである第2のモニタリングモジュールと、前記第1のクライアントにより前記第1の操作に応答して生成された、前記目標データと前記第1のクライアントの第1の識別情報とを含む同期要求に基づいて、前記目標データに対する第2の操作を実行するための実行モジュールとを含むデータ同期装置を提供している。
【0011】
本開示の別の局面によれば、少なくとも1つのプロセッサと、前記少なくとも1つのプロセッサと通信接続するメモリとを備える電子機器であって、前記メモリに、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行され得るコマンドが記憶されており、前記コマンドが前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されることで、前記少なくとも1つのプロセッサが上記のデータ同期方法を実行することができる電子機器を提供している。
【0012】
本開示の別の局面によれば、コンピュータコマンドを記憶した非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記コンピュータコマンドは、前記コンピュータに上記のデータ同期方法を実行させるためのものである、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供している。
【0013】
本開示の別の局面によれば、プロセッサにより実行される時に上記のデータ同期方法を実現する、コンピュータプログラムを提供している。
【0014】
理解されるべきこととして、本部分に記載された内容は、本開示の実施例のキーポイント又は重要な特徴を示すことを意図するものではなく、本開示の範囲を限定するものでもない。本開示の他の特徴は、以下の説明により容易に理解される。
【0015】
図面は本開示の発明をよりよく理解するために用いられ、本開示を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】
図1は本開示の実施例に係るデータ同期方法及び装置を適用できる例示的なシステム構成を概略的に示す。
【
図2】
図2は本開示の実施例に係る中間サーバに適用されるデータ同期方法のフローチャートを概略的に示す。
【
図3】
図3は本開示の実施例に係る第1のクライアントに適用されるデータ同期方法のフローチャートを概略的に示す。
【
図4】
図4は本開示の実施例に係る第2のクライアントに適用されるデータ同期方法のフローチャートを概略的に示す。
【
図5】
図5は本開示の実施例に係るデータ同期方法を適用するシステム構成図を概略的に示す。
【
図6】
図6は本開示の実施例に係る中間サーバに適用されるデータ同期装置のブロック図を概略的に示す。
【
図7】
図7は本開示の実施例に係る第1のクライアントに適用されるデータ同期装置のブロック図を概略的に示す。
【
図8】
図8は本開示の実施例に係る第2のクライアントに適用されるデータ同期装置のブロック図を概略的に示す。
【
図9】
図9は本開示の実施例を実施するための電子機器の一例の概略的なブロック図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照して本開示の例示的な実施例を説明する。ここで、より理解しやすいために本開示の実施例の様々な詳細が含まれ、それらが例示的なものであると考えられるべきである。したがって、当業者であれば、ここで記載される実施例に対して様々な変更・修正を行うことができ、本開示の範囲及び精神から逸脱することはないと分るべきである。同様に、明確かつ簡潔に説明するために、以下の記載において周知の機能や構成に対する説明を省略する。
【0018】
本開示の技術手段において、関するユーザ個人情報の取得、記憶及び応用等は、いずれも相関法律規則の規定に満足し、必要なセキュリティ対策を採用し、かつ公序良俗に反するものではない。
【0019】
マルチクライアントクリップボード同期とは、異なるクライアント、異なるオペレーティングシステムの間のシステムクリップボードの同期を意味する。すなわち、クライアント1がctrl+cという組み合わせキーを押す時、コピーする必要があるコンデンサは、クライアント1のオペレーティングシステムにおけるクリップボードメモリ空間にコピーされ、この時に、ある方法を使用してクライアント1のシステムクリップボードのコンテンツとクライアント2のシステムクリップボードのコンテンツを同期させる必要がある。同期が成功した後、クライアント2がctrl+vを押すと、コピーされたコンテンツがクライアント2の貼り付けたい場所に貼り付けられる。ここで、クライアント2とクライアント1は、異なるオペレーティングシステム又は同種のオペレーティングシステムの異なるシステムバージョンである可能性がある。
【0020】
コピー・貼り付けは日常のオフィス仕事でよく使用される機能である。マルチクライアントクリップボードの同期は多くのオフィスシーンによく見られることである。会社は、ネットワーク安全性、データ安全性及びコストの観点から、一般的に、社員に性能が高くないクライアント1を割り当て、該クライアントはアンドロイド(登録商標)システム又はwindowシステムであってもよい。社員は該クライアント1を使用して会社の内部ネットワークのクライアント2を接続して使用する必要があり、普通のオフィス仕事は一般的に性能がよりよいクライアント2で完成する。しかし、安全性を考慮すると、クライアント2は一般的にエクストラネットに接続することができず、社員が資料を閲覧する時に、一般的にクライアント2におけるコンテンツをマルチクライアントクリップボード同期の方法でクライアント1にコピーする必要があり、このようにエクストラネットのアクセス権限があるクライアント1において閲覧した後、さらに閲覧の結果をクライアント2にコピーして使用する。
【0021】
現在、一般的に以下の方法を用いてマルチクライアントクリップボードの同期を実現する:
(1)マルチクライアント間にそれぞれチャットソフトウェアをインストールし、チャットソフトウェアのファイル伝送アシスタントにより異なるクライアント間のコンテンツ同期を実現して、単一クライアント間のコピー・貼り付け操作を実現する。具体的には、マルチクライアントクリップボード同期が必要な場合、まず、クライアント1にctrl+cを押し、次に、クライアント1のチャットソフトウェアによりctrl+vを押してチャット入力ウィンドウにコピーし、ファイル伝送アシスタントにコンテンツを送信する。次に、クライアント2に切り替え、クライアント2の同じチャットソフトウェアでファイル伝送アシスタントを見つけ、必要なコンテンツを見つけ、ctrl+cを押してクライアント2のシステムクリップボードにコピーする。
【0022】
(2)マルチクライアント同期クリップボード機能を有するソフトウェアをインストールし、その機能を配置して使用することにより実現される。
【0023】
(3)マルチクライアント間にそれぞれネットワークディスクなどのソフトウェアをインストールし、コンテンツをネットワークディスクのファイルに共有することにより異なるクライアント間のコンテンツ同期を実現し、それにより単一クライアント間のコピー・貼り付け操作になる。
【0024】
発明者らは本開示の思想を実現する過程において以下を発見する:
方法(1)において、社員がコピー・貼り付けを繰り返し使用する必要がある。そして、チャットソフトウェアについては、一般的に同一のアカウントが一つのPC端しかにログインすることができないため、クライアント1のチャットソフトウェアがコンテンツを送信した後、それをログアウトさせ、クライアント2に該チャットソフトウェアを改めてログインする必要があり、操作ステップが非常に煩雑であり、作業効率が低い。
【0025】
システムクリップボードのコンテンツが第三者に取得される可能性があるため、方法(2)がオフィスシーンに使用されることができない。会社は安全性を考慮して、社員がこのような情報セキュリティリスクを有するソフトウェアを使用することがない。
【0026】
方法(3)が方法(1)と同様に操作しにくく、チャットソフトウェアを繰り返しログインするステップを省略するが、マルチクライアントクリップボード同期を実現するために、複数回の操作が必要である。
【0027】
図1は本開示の実施例に係るデータ同期方法及び装置を適用できる例示的なシステム構成を概略的に示す。
【0028】
注意すべきものとして、当業者が本開示の技術内容を理解するように、
図1に本開示の実施例のシステム構成を適用することができる例示を示すが、本開示の実施例は、別の装置、システム、環境又はシーンに用いることができないことを意味するものではない。例えば、別の実施例において、コンテンツ処理方法及び装置を応用することができる例示的なシステム構成は端末機器を含む場合があるが、端末機器はサーバと対話さずに、本開示の実施例が提供するデータ同期方法及び装置を実現することができる。
【0029】
図1に示すように、該実施例に係るシステム構成100は、端末機器101、102、103と、ネットワーク104と、サーバ105とを含んでもよい。ネットワーク104は、端末機器101、102、103とサーバ105との間に通信リンクの媒体を提供するために用いられる。ネットワーク104は、様々な接続タイプ、例えば有線及び/又は無線通信リンク等を含んでもよい。
【0030】
ユーザは、端末機器101、102、103を使用してネットワーク104を介してサーバ105と対話することにより、メッセージ等を受信するか又は送信してもよい。端末機器101、102、103に様々な通信クライアントアプリケーション、例えば知識閲覧類アプリケーション、ウェブページブラウザアプリケーション、検索類アプリケーション、リアルタイム通信ツール、メールボックスクライアント及び/又はソーシャルプラットフォームソフトウェアなど(例に過ぎない)がインストールされてもよい。
【0031】
端末機器101、102、103は、ディスプレイを有しかつウェブページの閲覧をサポートする様々な電子機器であってもよく、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ラップトップ型携帯コンピュータ及びデスクトップコンピュータ等を含むが、それらに限定されない。
【0032】
サーバ105は、様々なサービスを提供するサーバであってもよく、例えばユーザが端末機器101、102、103により閲覧されたコンテンツをサポートするバックグラウンド管理サーバ(例に過ぎない)であってもよい。バックグラウンド管理サーバは受信されたユーザ要求等のデータに対して分析等の処理を行い、処理結果(例えばユーザの要求に応じて取得又は生成されたウェブページ、情報、又はデータ等)を端末機器にフィードバックしてもよい。
【0033】
説明すべきものとして、本開示の実施例が提供するデータ同期方法は一般的にサーバ105により実行されてもよい。相応的には、本開示の実施例が提供するデータ同期装置は一般的にサーバ105に設置されてもよい。本開示の実施例が提供するデータ同期方法は、サーバ105とは異なりかつ端末機器101、102、103及び/又はサーバ105と通信可能なサーバ又はサーバクラスタによって実行されてもよい。相応的には、本開示の実施例が提供するデータ同期装置はサーバ105と異なりかつ端末機器101、102、103及び/又はサーバ105と通信可能なサーバ又はサーバクラスタに設置されてもよい。
【0034】
例えば、データ同期を行う必要がある場合、サーバ105は例えば端末機器101からの同期要求に基づいて、端末機器101に関連する端末機器102を決定してもよい。そして、該同期要求を端末機器102に送信することにより、端末機器102が該同期要求に基づいて目標データに対する第2の操作を実行する。又は、端末機器101、102及び/又はサーバ105と通信可能なサーバ又はサーバクラスタにより同期要求を処理し、かつ最終的に端末機器102が端末機器101からの同期要求に基づいて目標データに対する第2の操作を実行することを実現する。ここで、同期要求は目標データ及び端末機器101の第1の識別情報を含み、同期要求は、端末機器101が第1の操作に応答して生成されたものであり、第1の操作は該目標データを決定することに用いられる。
【0035】
又は、本開示の実施例が提供するデータ同期方法は一般的に端末機器101、102又は103により実行されてよい。相応的には、本開示の実施例が提供するデータ同期装置は端末機器101、102又は103に設置されてもよい。
【0036】
例えば、データ同期を行う必要がある時に、端末機器101に印加された第1の操作をモニタリングしてよく、第1の操作は、同期しようとする目標データを決定することに用いられる。次に、該第1の操作に応答し、該目標データと該端末機器101の第1の識別情報とを含む同期要求を生成する。その後に、該同期要求をサーバ105により例えば端末機器102に送信し、これにより、該端末機器102は該同期要求に基づいて該目標データに対する第2の操作を実行する。又は、端末機器101及び/又はサーバ105と通信可能なサーバ又はサーバクラスタにより、第1の操作に対して、モニタリング、応答、同期要求を生成し送信して、最終的に端末機器102が該同期要求に基づいて該目標データに対する第2の操作を実行することを実現する。
【0037】
また、例えば、データ同期を行う必要がある時に、端末機器102に印加された第2の操作をモニタリングしてよく、第2の操作は目標データに対する同期を実現することに用いられ、目標データは端末機器101に印加された第1の操作に基づいて決定される。その後に、同期要求に基づいて該目標データに対する第2の操作を実行し、同期要求は端末機器101が第1の操作に応答して生成されたものであり、同期要求は目標データと第1のクライアントの第1の識別情報とを含む。又は、端末機器102及び/又はサーバ105と通信可能なサーバ又はサーバクラスタにより第2の操作をモニタリングし、最終的に端末機器102が該同期要求に基づいて該目標データに対する第2の操作を実行することを実現する。
【0038】
図1における端末機器、ネットワーク及びサーバの数は単に例示的であることを理解すべきである。実現の必要に応じて、任意の数の端末機器、ネットワーク及びサーバを有してよい。
【0039】
図2は本開示の実施例に係る中間サーバに適用されるデータ同期方法のフローチャートを概略的に示す。
【0040】
図2に示すように、該方法は操作S210~S220を含む。
操作S210において、第1のクライアントからの同期要求に基づいて、第1のクライアントに関連する第2のクライアントを決定する。ここで、同期要求は目標データと第1のクライアントの第1の識別情報を含み、同期要求は第1のクライアントにより第1の操作に応答して生成されたものであり、第1の操作は該目標データを決定することに用いられる。
【0041】
操作S220において、第2のクライアントが同期要求に基づいて目標データに対する第2の操作を実行するように、同期要求を第2のクライアントに送信する。
【0042】
本開示の実施例により、データ同期は、主に、あるクライアントのデータを別のクライアントに同期させることを実現し、かつデータの該別のクライアントにおける直接的な記憶を実現する。第1のクライアントと第2のクライアントは独立して存在する二つ又は複数のハードウェアデバイスであってもよく、該二つ又は複数のハードウェアデバイスは様々なデバイスで表現されてよく、例えば携帯電話、コンピュータ、iPad(登録商標)などを含んでよい。
【0043】
本開示の実施例により、第1の操作は例えば選択操作又はコピー操作のうちの少なくとも一つであり、第1の操作を実行した後に、選択され又はコピーされた目標を決定し、かつそれを目標データとすることができる。それと同時に、第1のクライアントが第1の操作が実行されたことを検出した時、同期する必要があるデータを決定するように、該目標データと第1のクライアントの唯一の識別情報を含む同期要求を同時に生成してよい。同期要求は、第1のクライアントと異なるが関連関係を有する別のクライアント、例えば第2のクライアントに伝送されてよい。
【0044】
本開示の実施例により、第2のクライアントは同期要求を受信した後、同期要求中のコンテンツに基づいて同期しようとする目標データを決定してよい。第2の操作は例えばコピー・貼り付け操作又は貼り付け操作のうちの少なくとも一つであり、第2のクライアントが第2の操作が実行されたことを検出すると、該同期しようとする目標データを第2のクライアントの目標位置に貼り付けて良い。
【0045】
本開示の実施例により、例えば第1のクライアントと第2のクライアントに目標ソフトウェアをインストールすることにより、上記操作S210~S220を実現してよい。目標ソフトウェアは、例えば、ユーザがクライアントで実行したキー押しや操作をモニタリングし認識してよい。
【0046】
本開示の上記実施例により、操作コマンドに応答すれば、データの異なるクライアント間での同期を実現することができ、同期フローがより簡単であり、高頻度操作の便宜性を向上させ、煩雑な手動操作を解放し、作業効率を向上させることができる。
【0047】
以下、具体的な実施例を組み合わせて
図2に示す方法をさらに説明する。
本開示の実施例により、上記第1の操作は目標データに対する選択操作を示すための操作コマンドを含む。上述第2の操作は、目標データに対するコピー動作および貼り付け操作を示すための操作コマンドを含む。
【0048】
本開示の実施例により、選択操作がCtrl+Aであり、コピー操作がCtrl+Cであり、貼り付け操作がCtrl+Vであることを例として、目標データに対する選択操作を示すための操作コマンドは例えばCtrl+shift+Aであり、目標データに対するコピー操作を示すための操作コマンドは例えばCtrl+shift+Cであり、目標データに対する貼り付け操作を示すための操作コマンドは例えばCtrl+shift+Vである。
【0049】
本開示の実施例により、選択操作がマウスで目標データを選択することであり、コピー操作がマウスで目標データを右クリックした後に出力されたメニューにおけるコピーコマンドを選択することであり、貼り付け操作がマウスで目標位置を右クリックした後に出力されたメニューにおける貼り付けコマンドを選択することであることを例として、目標データに対する選択操作を示すための操作コマンドは、例えばマウスで目標データを右クリックした後に出力されたメニューにおける選択のためのコマンドを選択することであり、目標データに対するコピー操作を示すための操作コマンドは、例えばマウスで目標データを右クリックした後に出力されたメニューにおける予め配置されたコピーのためのコマンドを選択することであり、目標データに対する貼り付け操作を示すための操作コマンドは、例えばマウスで目標位置を右クリックした後に出力されたメニューに予め配置された貼り付けのためのコマンドを選択することである。
【0050】
本開示の実施例により、Ctrl+shift+A、Ctrl+shift+C及びCtrl+shift+Vなどのショートカットコマンドは、上記目標ソフトウェアのカスタム設定に応じて決定してよい。メニューにおける選択、コピー、貼り付けのためのコマンドは、該目標ソフトウェアをインストールして自動化して配置することにより得られる。本実施例において、目標ソフトウェアは、例えばシステムクリップボードを修正する機能を有するソフトウェアであり、該目標ソフトウェアにより例えばユーザが存在するマルチクライアントクリップボードの同期意図のキー押し又は操作をモニタリングし識別してもよい。例えば、Ctrl+shift+C等を押す操作は、該目標ソフトウェアによりモニタリングされることができる。
【0051】
本開示の実施例により、第1のクライアントにおいて選択操作を示すための操作コマンドを実行する場合、目標ソフトウェアは該操作コマンドをリアルタイムにモニタリングし、該操作コマンドにより選択された目標データを同期要求の方式で第2のクライアントに送信することができる。第2のクライアントがコピー操作を示すための操作コマンドを実行する場合、目標ソフトウェアは同様にリアルタイムにモニタリングし、かつ第2のクライアントが同期要求における目標データをコピーしてよく、すなわち第2のクライアントのコピー対象は第1のクライアントで選択された対象である。第2のクライアントが貼り付け操作を示すための操作コマンドを実行する場合、該目標データを第2のクライアントの目標位置に貼り付けることができる。
【0052】
本開示の上記実施例によれば、従来の常規コマンドに区別されるカスタマイズ操作コマンドを設計するため、同期を必要とするデータと同期を必要としないデータを区別し、操作時の転送リソースを節約するとともに、同期操作をよりインテリジェント化することができる。
【0053】
本開示の実施例により、上記第1の操作は目標データに対する選択操作及びコピー操作を示すための操作コマンドを含み、上記第2の操作は目標データに対する貼り付け操作を示すための操作コマンドを含む。
【0054】
本開示の実施例により、第1のクライアントにおいて選択された目標データに対してコピー操作を示すための操作コマンドを実行する場合、目標ソフトウェアは該操作コマンドをリアルタイムにモニタリングし、該操作コマンドによりコピーされた目標データを同期要求の方式で第2のクライアントに送信してよい。第2のクライアントが貼り付け操作を示すための操作コマンドを実行する場合、目標ソフトウェアは同様にリアルタイムにモニタリングしてよく、かつ該目標データを第2のクライアントの目標位置に貼り付けてよく、すなわち第1のクライアントからコピーされた目標データを第2のクライアントに直接的に貼り付けるという目的を実現する。
【0055】
本開示の上記実施例により、従来の常規コマンドに区別されるカスタマイズ操作コマンドを設計するため、同期を必要とするデータと同期を必要としないデータを区別し、操作時の転送リソースを節約するとともに、同期操作をよりインテリジェント化することができる。
【0056】
本開示の実施例により、第1のクライアントはイントラネットクライアントであり、第2のクライアントはエクストラネットクライアントである。
【0057】
本開示の実施例により、第1のクライアントはエクストラネットクライアントであってもよく、第2のクライアントはイントラネットクライアントであってもよい。
【0058】
本開示の上記実施例により、イントラネットとエクストラネットのデータ同期を実現し、オフィス環境におけるワークフローを簡略化し、作業効率を向上させることができる。
【0059】
本開示の実施例により、第1のクライアントからの同期要求に基づいて、第1のクライアントに関連する第2のクライアントを決定することは、第1のクライアントに関連する目標ユーザを決定することを含む。目標ユーザに関連付けられた目標クライアントを決定する。目標クライアントを第2のクライアントとする。
【0060】
本開示の実施例により、目標ユーザは例えば第1のクライアントにログインするユーザであり、目標ソフトウェアにログインするユーザであってもよい。目標クライアントは目標ユーザのアカウントでログインするクライアントであってもよく、目標ユーザのアカウントでログインした目標ソフトウェアが存在するクライアントであってもよい。例えば、ユーザ1がクライアント1及びクライアント2にログインすると、クライアント1及びクライアント2が同期データを必要とする二つのクライアントであることを決定してよい。
【0061】
本開示の上記実施例により、異なるクライアント間のデータ同期動作を実現するように、通信関係を確立する必要がある異なるクライアントを決定し、同期フローを簡略化する。
【0062】
本開示の実施例により、第1のクライアントからの同期要求に基づいて、第1のクライアントに関連する第2のクライアントを決定することは、予め設定されたマッピングテーブルを取得することを含む。ここで、マッピングテーブルには、予め設定されたマッピング関係を有する第1の識別情報及び第2の識別情報が含まれる。ここで、第1の識別情報は第1のクライアントの識別情報であり、第2の識別情報は前記第2のクライアントの識別情報である。マッピングテーブルに基づいて、第1のクライアントに関連する第2のクライアントを決定する。
【0063】
本開示の実施例により、例えば、異なるクライアントの間の関連関係を示すためのマッピングテーブルを予め確立してよい。後続きのデータ同期を必要とするプロセスにおいて、直接的に該マッピングテーブルにおけるコンテンツに基づいてクライアントに関連する別のクライアントを決定し、両者間のデータ同期を実現してよい。
【0064】
本開示の上記実施例により、異なるクライアント間のデータ同期動作を実現し、同期フローを簡略化するように、通信関係を確立する必要がある異なるクライアントを決定してよい。
【0065】
本開示の実施例により、同期要求を第2のクライアントに送信することは、同期要求を情報セキュリティフィルタインタフェースに送信し、新たな同期要求を取得することを含む。ここで、新たな同期要求における目標データは情報セキュリティフィルタリングされた後のデータである。この新たな同期要求を第2クライアントに送信する。
【0066】
本開示の実施例により、情報セキュリティフィルタインタフェースは同期要求におけるデータ情報に対して安全フィルタリングを行うために用いられる。例えば、イントラネットクライアントで選択又はコピーされたコンテンツは、会社の機密に関するコンテンツを含み、該コンテンツは同期要求に伴って中間サーバを介して情報セキュリティフィルタインタフェースに伝送された後、情報セキュリティプラットフォームは予め設定されたフィルタリングアルゴリズムを用いて該コンテンツをフィルタリングしてよい。コンテンツをフィルタリングした後の同期要求は、中間サーバによりエクストラネットクライアントに送信し続けてよい。
【0067】
本開示の実施例により、同期要求における目標データが情報セキュリティプラットフォームにより全てフィルタされた後、第2のクライアントがコピー操作又は貼り付け操作を示すための操作コマンドを実行する場合、例えば「有効情報がない」、「情報がコピーされていない」又は「セキュリティ問題により情報が削除される可能性がある」等の提示枠をポップアップすることにより、情報のコピーが成功するか又は情報をコピーすることができないようにユーザに提示してよい。
【0068】
本開示の上記実施例により、データ同期過程において情報セキュリティフィルタインタフェースを導入するため、外部に漏れることができない情報をフィルタリングすることにより、情報同期過程での安全性を保証することができる。
【0069】
説明すべきものとして、本開示の上記データ同期方法は同様にリモートクライアントの間、及び同じネットワークセグメントに配置されたクライアントの間などに適用され、ここで制限しない。
【0070】
図3は本開示の実施例に係る第1のクライアントに適用されるデータ同期方法のフローチャートを概略的に示す。
【0071】
図3に示すように、該方法は操作S310~S330を含む。
操作S310において、第1のクライアントに印加された第1の操作をモニタリングする。ここで、第1の操作は同期しようとする目標データを決定することに用いられる。
【0072】
操作S320において、第1の操作に応答し、目標データと第1のクライアントの第1の識別情報とを含む同期要求を生成する。
【0073】
操作S330において、第2のクライアントが同期要求に基づいて目標データに対する第2の操作を実行するように、同期要求を中間サーバにより第2のクライアントに送信する。
【0074】
本開示の上記実施例により、操作コマンドに応答すれば、異なるクライアント間でのデータの同期を実現することができ、同期フローがより簡単であり、高頻度操作の利便性を向上させ、煩雑な手動操作を解放し、作業効率を向上させることができる。
【0075】
図4は本開示の実施例に係る第2のクライアントに適用されるデータ同期方法のフローチャートを概略的に示す。
【0076】
図4に示すように、該方法は操作S410~S420を含む。
操作S410において、第2のクライアントに印加された第2の操作をモニタリングする。ここで、第2の操作は目標データに対する同期を実現することに用いられ、目標データは第1のクライアントに印加された第1の操作に基づいて決定されるものである。
【0077】
操作S420において、同期要求に基づいて目標データに対する第2の操作を実行する。ここで、前記同期要求は第1のクライアントにより第1の操作に応答して生成されたものであり、該同期要求は目標データと第1のクライアントの第1の識別情報とを含む。
【0078】
本開示の上記実施例により、操作コマンドに応答すれば、異なるクライアント間でのデータの同期を実現することができ、同期フローがより簡単であり、高頻度操作の利便性を向上させ、煩雑な手動操作を解放し、作業効率を向上させることができる。
【0079】
本開示の実施例により、第1の操作は目標データに対する選択操作及びコピー操作を示すための操作コマンドを含み、第2の操作は目標データに対する貼り付け操作を示すための操作コマンドを含む。同期要求に基づいて目標データに対する第2の操作を実行することは、目標データを取得することを含む。ここで、目標データは第2のクライアントのクリップボードに記憶される。貼り付け操作は、目標データに対して行われる。
【0080】
本開示の上記実施例により、従来の常規コマンドに区別されるカスタマイズ操作コマンドを設計するため、同期を必要とするデータと同期を必要としないデータを区別することができ、操作時の転送リソースを節約するとともに、同期操作をよりインテリジェント化する。
【0081】
本開示の実施例により、第1の操作は目標データに対する選択操作を示すための操作コマンドを含み、第2の操作は目標データに対するコピー操作及び貼り付け操作を示すための操作コマンドを含む。同期要求に基づいて目標データに対する第2の操作を実行することは、目標データを取得することを含む。目標データを第2のクライアントのクリップボードに記憶するように、目標データに対してコピー操作を実行する。貼り付け操作は、目標データに対して行われる。
【0082】
本開示の上記実施例により、従来の常規コマンドに区別されるカスタマイズ操作コマンドを設計するため、同期を必要とするデータと同期を必要としないデータを区別することができ、操作時の転送リソースを節約するとともに、同期操作をよりインテリジェント化する。
【0083】
図5は本開示の実施例に係るデータ同期方法を適用するシステムフローチャートを概略的に示す。
【0084】
図5に示すように、システム500において本開示の実施例に係るデータ同期方法を実施してよい。当業者は、
図5に示すデータ同期方法は本開示の実施例の原理を示すためだけであり、本開示の実施例はこれに限定されるものではないことを理解すべきである。
【0085】
第1のクライアント501における目標データに印加される第1の操作をモニタリングした場合、第1のクライアント501は目標データと第1のクライアントの第1の識別情報を含む同期要求Request1を生成し、同期要求Request1を中間サーバ502に送信する。
【0086】
中間サーバ502は目標データを含む同期要求Request2を情報セキュリティフィルタインタフェース504に送信する。
【0087】
情報セキュリティフィルタインタフェース504は、情報セキュリティフィルタリングされた後の同期要求Request2’を中間サーバに送信する。
【0088】
第2のクライアント503が第1のクライアント501からの目標データに対する同期を実現するように、中間サーバ504は、情報セキュリティフィルタリングされた後の同期要求Request2’を第2のクライアント503に送信する。
【0089】
本開示の実施例により、コピー・貼り付け操作を例として、クライアント1がユーザによりCtrl+shift+Cを押すことを検出する時、クライアント1の唯一の識別情報とクライアント1が選択しコピーされたコンテンツを含む同期要求を中間サーバに送信する。次に、中間サーバは、取得したクライアント1の唯一の識別情報とクライアント1のコピーされたコンテンツを情報セキュリティフィルタインタフェースに送信し、情報セキュリティフィルタリングを行う。同時に、中間サーバは、クライアント1の唯一の識別情報に関連する別のクライアント2を取得し、かつクライアント2の目標ソフトウェアに同期要求を送信する。クライアント2の目標ソフトウェアは同期要求を受信する時に、コンテンツをクライアント2のシステムクリップボードに書き込む。それにより、クライアント2がユーザによりCtrl+shift+Vを押すことを検出する時、クリップボード内のコンテンツをクライアント2の対応する位置に貼り付ける。ここで、クライアント1とクライアント2は関連情報を確立する必要があり、クライアント1とクライアント2にインストールされた目標ソフトウェアを使用して同じアカウントにログインするなどの方式で実現してよい。
【0090】
本開示の上記実施例により、クライアント1においてユーザがCtrl+shift+Cキーを押すと、クライアント2のシステムクリップボードのコンテンツはクライアント1のコピーしたコンテンツと自動的に同期する。ユーザがクライアント2に切り替える時、同じクライアント間でのコピー・貼り付けのように、Ctrl+shift+Vを押すと異なるクライアント間のコピー・貼り付けを実現することができる。そして、情報セキュリティフィルタインタフェースを導入し、コピーコンテンツの安全モニターを保証することを前提として、高頻度操作の利便性を向上させ、両手を解放し、作業効率を向上させることができる。
【0091】
本開示の上記実施例により、Ctrl+shift+Cを使用してさらにユーザの単一クライアント間のコピー・貼り付け意図を区別することができ、そして、情報セキュリティフィルタインタフェースの圧力を軽減することもできる。これは、一般的に、それぞれ内外ネットワークアクセス権限を有する二つの異なるクライアント端末の間にクリップボードのコンテンツ同期を行う場合のみ、そのコンテンツに対して情報セキュリティフィルタリングを行う必要があるためである。
【0092】
図6は本開示の実施例に係る中間サーバに適用されるデータ同期装置のブロック図を概略的に示す。
【0093】
図6に示すように、データ同期装置600は、決定モジュール610及び第1の送信モジュール620を含む。
【0094】
決定モジュール610は、第1のクライアントからの同期要求に基づいて、第1のクライアントに関連する第2のクライアントを決定するために用いられる。ここで、同期要求は目標データと第1のクライアントの第1の識別情報を含み、同期要求は第1のクライアントにより第1の操作に応答して生成されたものであり、第1の操作は目標データを決定することに用いられる。
【0095】
第1の送信モジュール620は、第2のクライアントが同期要求に基づいて目標データに対する第2の操作を実行するように、同期要求を第2のクライアントに送信するために用いられる。
【0096】
本開示の実施例により、第1の操作は目標データに対する選択操作を示すための操作コマンドを含み、第2の操作は目標データに対するコピー操作及び貼り付け操作を示すための操作コマンドを含む。
【0097】
本開示の実施例により、第1の操作は目標データに対する選択操作及びコピー操作を示すための操作コマンドを含み、第2の操作は目標データに対する貼り付け操作を示すための操作コマンドを含む。
【0098】
本開示の実施例により、第1のクライアントはイントラネットクライアントであり、第2のクライアントはエクストラネットクライアントである。
【0099】
本開示の実施例により、送信モジュールは、第1の送信ユニットと第2の送信ユニットを含む。
【0100】
第1の送信ユニットは、同期要求を情報セキュリティフィルタインタフェースに送信し、新たな同期要求を取得するために用いられる。ここで、新たな同期要求における目標データは、情報セキュリティフィルタリングされた後のデータである。
【0101】
第2の送信ユニットは、新たな同期要求を第2のクライアントに送信するために用いられる。
【0102】
本開示の実施例により、決定モジュールは、第1の決定ユニット、第2の決定ユニット及び定義ユニットを含む。
【0103】
第1の決定ユニットは、第1のクライアントに関連する目標ユーザを決定するために用いられる。
【0104】
第2の決定ユニットは、目標ユーザに関連する目標クライアントを決定するために用いられる。
【0105】
定義ユニットは、目標クライアントを第2のクライアントとするために用いられる。
本開示の実施例により、決定モジュールは、第1の取得ユニットと第3の決定ユニットを含む。
【0106】
第1の取得ユニットは、予め設定されたマッピングテーブルを取得するために用いられる。ここで、マッピングテーブルに予め設定されたマッピング関係を有する第1の識別情報及び第2の識別情報が含まれる。ここで、第1の識別情報は第1のクライアントの識別情報であり、第2の識別情報は第2のクライアントの識別情報である。
【0107】
第3の決定ユニットは、マッピングテーブルに基づいて、第1のクライアントに関連する第2のクライアントを決定するために用いられる。
【0108】
図7は本開示の実施例に係る第1のクライアントに適用されるデータ同期装置のブロック図を概略的に示す。
【0109】
図7に示すように、データ同期装置700は、第1のモニタリングモジュール710と、生成モジュール720と、第2の送信モジュール730とを含む。
【0110】
第1のモニタリングモジュール710は、第1のクライアントに印加された第1の操作をモニタリングするために用いられる。ここで、第1の操作は、同期しようとする目標データを決定することに用いられる。
【0111】
生成モジュール720は、第1の操作に応答し、目標データと第1のクライアントの第1の識別情報を含む同期要求を生成するために用いられる。
【0112】
第2の送信モジュール730は、第2のクライアントが同期要求に基づいて目標データに対する第2の操作を実行するように、同期要求を中間サーバにより第2のクライアントに送信するために用いられる。
【0113】
図8は本開示の実施例に係る第2のクライアントに適用されるデータ同期装置のブロック図を概略的に示す。
【0114】
図8に示すように、データ同期装置800は、第2のモニタリングモジュール810と実行モジュール820を含む。
【0115】
第2のモニタリングモジュール810は、第2のクライアントに印加された第2の操作をモニタリングするために用いられる。ここで、第2の操作は目標データに対する同期を実現することに用いられ、目標データは第1のクライアントに印加された第1の操作に基づいて決定されるものである。
【0116】
実行モジュール820は、同期要求に基づいて目標データに対する第2の操作を実行するために用いられる。ここで、同期要求は第1のクライアントが第1の操作に応答して生成されたものであり、同期要求は目標データと第1のクライアントの第1の識別情報とを含む。
【0117】
本開示の実施例により、第1の操作は目標データに対する選択操作及びコピー操作を示すための操作コマンドを含み、第2の操作は目標データに対する貼り付け操作を示すための操作コマンドを含む。実行モジュールは、第2の取得ユニットと、第1の実行ユニットとを含む。
【0118】
第2の取得ユニットは、目標データを取得するために用いられる。ここで、目標データは、第2のクライアントのクリップボードに記憶される。
【0119】
第1の実行ユニットは、目標データに対して貼り付け操作を実行するために用いられる。
【0120】
本開示の実施例により、第1の操作は目標データに対する選択操作を示すための操作コマンドを含み、第2の操作は目標データに対するコピー操作及び貼り付け操作を示すための操作コマンドを含む。実行モジュールは、第3の取得ユニットと、第2の実行ユニットと、第3の実行ユニットとを含む。
【0121】
第3の取得ユニットは、目標データを取得するために用いられる。
第2の実行ユニットは、目標データを第2のクライアントのクリップボードに記憶するように、目標データに対してコピー操作を実行するために用いられる。
【0122】
第3の実行ユニットは、目標データに対して貼り付け操作を実行するために用いられる。
【0123】
本開示の実施例により、本開示は電子機器、読み取り可能な記憶媒体及びコンピュータプログラムをさらに提供する。
【0124】
本開示の実施例により、電子機器は、少なくとも一つのプロセッサと、少なくとも一つのプロセッサと通信接続されるメモリとを含み、ここで、メモリに少なくとも一つのプロセッサにより実行可能なコマンドが記憶され、少なくとも一つのプロセッサが前記のような方法を実行することができるように、コマンドが少なくとも一つのプロセッサにより実行される。
【0125】
本開示の実施例により、コンピュータコマンドを記憶した非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であって、コンピュータコマンドはコンピュータに上記のような方法を実行させるために用いられる。
【0126】
本開示の実施例により、コンピュータプログラムであって、プロセッサにより実行される時に上記のような方法を実現する。
【0127】
図9は、本開示の実施例を実施することが可能な電子機器900の一例を示す概略ブロック図である。電子機器は、様々な形式のデジタルコンピュータ、例えば、ラップトップ型コンピュータ、デスクトップコンピュータ、作業台、パーソナルデジタルアシスタント、サーバ、ブレードサーバ、大型コンピュータ、及び他の適切なコンピュータを示す。電子機器は、様々な形式の移動装置、例えば個人デジタル処理、携帯電話、スマートフォン、ウェアラブル装置及び他の類似の計算装置を示してもよい。本明細書に示された部材、それらの接続及び関係、及びそれらの機能は例示に過ぎず、本明細書に記載された及び/又は要求された本開示の実現を限定するものではない。
【0128】
図9に示すように、機器900は、リードオンリーメモリ(ROM)902に記憶されたコンピュータプログラム又は記憶ユニット908からランダムアクセスメモリ(RAM)903にロードされたコンピュータプログラムに基づいて、様々な適切な動作及び処理を実行する演算ユニット901を含む。RAM 903には、機器900の操作に必要な様々なプログラム及びデータを記憶してもよい。演算ユニット901、ROM 902、およびRAM 903は、バス904により相互に接続されている。バス904には、入出力インタフェース905も接続されている。
【0129】
機器900における複数の部品は、I/Oインタフェース905に接続され、I/Oインタフェース905は、例えばキーボード、マウスなどの入力ユニット906と、例えば様々なタイプのディスプレイ、スピーカなどの出力ユニット907と、例えば磁気ディスク、光ディスクなどの記憶ユニット908と、例えばネットワークカード、モデム、無線通信トランシーバなどの通信ユニット909とを含む。通信ユニット909は、機器900がインターネット等のコンピュータネットワークや各種の電気通信網を介して他の装置と情報/データをやり取りすることを可能にする。
【0130】
演算ユニット901は、処理、演算能力を有する汎用及び/又は専用の各種の処理モジュールであってもよい。演算ユニット901の例示としては、中央処理ユニット(CPU)、グラフィック処理ユニット(GPU)、各種専用の人工知能(AI)演算チップ、各種機械学習モデルアルゴリズムを実行する演算ユニット、デジタル信号プロセッサ(DSP)、任意の適切なプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含むが、これらに限定されるものではない。演算ユニット901は、上記説明した各方法及び処理を実行し、例えばデータ同期方法を実行する。例えば、いくつかの実施例において、データ同期方法はコンピュータソフトウェアプログラムとして実現され、それは機械可読媒体、例えば記憶ユニット908に有形的に含まれる。いくつかの実施例において、コンピュータプログラムの一部又は全部はROM 902及び/又は通信ユニット909を介して機器900にロード及び/又はインストールされる。コンピュータプログラムがRAM 903にロードされかつ演算ユニット901により実行される時に、上記データ同期方法の一つ又は複数のステップを実行することができる。また、他の実施例において、演算ユニット901は他の任意の適切な方式(例えば、ファームウェア)によりデータ同期方法を実行するように構成されてもよい。
【0131】
本明細書で以上に説明されたシステム及び技術の様々な実施形態は、デジタル電子回路システム、集積回路システム、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、特定用途向け標準製品(ASSP)、システムオンチップ(SOC)、コンプレックスプログラムマブルロジックデバイス (CPLD)、コンピュータハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、及び/又はそれらの組み合わせにおいて実現されてもよい。これらの様々な実施形態は、1つ又は複数のコンピュータプログラムにおいて実施、該1つ又は複数のコンピュータプログラムは、少なくとも1つのプログラムマブルプロセッサを含むプログラムマブルシステムで実行され及び/又は解釈されることが可能であり、該プログラムマブルプロセッサは、専用又は汎用のプログラムマブルプロセッサであってもよく、記憶システム、少なくとも1つの入力装置、及び少なくとも1つの出力装置からデータ及びコマンドを受信し、かつデータ及びコマンドを該記憶システム、該少なくとも1つの入力装置、及び該少なくとも1つの出力装置に伝送することができることを含んでもよい。
【0132】
本開示の方法を実施するためのプログラムコードは、1つ又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで作成されてもよい。これらのプログラムコードは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサ又はコントローラに提供されてもよく、それによって、プログラムコードがプロセッサ又はコントローラにより実行される時に、フローチャート及び/又はブロック図に規定された機能・操作が実施される。プログラムコードは、機器に完全に実行されてもよく、部分的に機器で実行されてもよく、独立したソフトウェアパッケージとして部分的に機器で実行され、かつ部分的に遠隔機器で実行されるか又は完全に遠隔機器又はサーバで実行されてもよい。
【0133】
本開示のコンテキストにおいて、機械可読媒体は、有形の媒体であってもよく、コマンド実行システム、装置又は電子機器に使用され、又はコマンド実行システム、装置又は電子機器と組み合わせて使用されるプログラムを含んで又は記憶してもよい。機械可読媒体は、機械可読信号媒体又は機械可読記憶媒体であってもよい。機械可読媒体は、電子の、磁気的、光学的、電磁的、赤外線の、又は半導体システム、装置又は電子機器、又は上記内容の任意の適切な組み合わせを含んでもよいが、それらに限定されない。機械可読記憶媒体のより具体的な例としては、1つ以上の線による電気的接続、携帯式コンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、コンパクトディスクリードオンリーメモリ(CD-ROM)、光学記憶装置、磁気記憶装置、又は上記内容の任意の適切な組み合わせを含む。
【0134】
ユーザとの対話を提供するために、コンピュータにここで説明されたシステム及び技術を実施させてもよく、該コンピュータは、ユーザに情報を表示するための表示装置(例えば、CRT(陰極線管)又はLCD(液晶ディスプレイ)モニタ)と、キーボード及びポインティングデバイス(例えば、マウス又はトラックボール)とを備え、ユーザは、該キーボード及び該ポインティングデバイスを介して入力をコンピュータに提供することができる。他の種類の装置は、さらにユーザとの対話を提供してもよく、例えば、ユーザに提供されたフィードバックは、いかなる形式のセンシングフィードバック(例えば、視覚フィードバック、聴覚フィードバック、又は触覚フィードバック)であってもよく、かついかなる形式(音声入力、語音入力又は、触覚入力を含む)でユーザからの入力を受信してもよい。
【0135】
ここで説明されたシステム及び技術は、バックグラウンド部品を含むコンピューティングシステム(例えば、データサーバとする)、又はミドルウェア部品を含むコンピューティングシステム(例えば、アプリケーションサーバ)、又はフロントエンド部品を含むコンピューティングシステム(例えば、グラフィカルユーザインタフェース又はウェブブラウザを有するユーザコンピュータ、ユーザが該グラフィカルユーザインタフェース又は該ネットワークブラウザを介してここで説明されたシステム及び技術の実施形態と対話することができる)、又はこのようなバックグラウンド部品、ミドルウェア部品、又はフロントエンド部品のいずれかの組み合わせを含むコンピューティングシステムに実施されることが可能である。任意の形式又は媒体のデジタルデータ通信(例えば、通信ネットワーク)によりシステムの部品を互いに接続することができる。通信ネットワークの例としては、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)及びインターネットを例示的に含む。
【0136】
コンピュータシステムは、クライアント及びサーバを含んでもよい。クライアントとサーバ同士は、一般的に離れており、通常、通信ネットワークを介して対話する。クライアントとサーバとの関係は、該当するコンピュータ上でランニングし、クライアント-サーバの関係を有するコンピュータプログラムによって生成される。サーバは、クラウドサーバであってもよく、分散型システムのサーバであってもよく、又はブロックチェーンを組合せたサーバであってもよい。
【0137】
理解されるべきこととして、以上に示された様々な形式のフローを使用してもよく、操作を改めてソーティングしたり、追加したり又は削除してもよい。例えば、本開示に記載の各操作は、並列に実行されたり、順次に実行されたり、又は異なる順序で実行されてもよく、本開示の発明の所望の結果を実現することができれば、本明細書はここで限定されない。
【0138】
上記具体的な実施形態は、本開示の保護範囲を限定するものではない。当業者であれば、設計要件及び他の要因に応じて、様々な修正、組み合わせ、サブコンビネーション及び代替を行うことが可能であると理解すべきである。本開示の精神と原則内で行われる任意の修正、均等置換及び改良などは、いずれも本開示の保護範囲内に含まれるべきである。