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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-28
(45)【発行日】2023-12-06
(54)【発明の名称】情報処理装置及び情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0241 20230101AFI20231129BHJP
   G09F 19/00 20060101ALI20231129BHJP
【FI】
G06Q30/0241
G09F19/00 Z
【請求項の数】 19
(21)【出願番号】P 2023016124
(22)【出願日】2023-02-06
【審査請求日】2023-03-31
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000208891
【氏名又は名称】KDDI株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100165179
【弁理士】
【氏名又は名称】田▲崎▼ 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100175824
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100114937
【弁理士】
【氏名又は名称】松本 裕幸
(72)【発明者】
【氏名】川本 大功
【審査官】上田 威
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-028096(JP,A)
【文献】特開2001-312646(JP,A)
【文献】再公表特許第2019/240295(JP,A1)
【文献】特開2016-126380(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
G09F 19/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
現実空間において広告情報を伝達することができる媒体である現実媒体が存在する位置を特定する現実媒体位置識別情報と、仮想空間において広告情報を伝達することができる媒体である仮想媒体が存在する位置を特定する仮想媒体位置識別情報とを対応付ける媒体対応付け情報を記憶する媒体対応付け情報記憶部と、
前記現実媒体の利用予定の有無の情報又は前記現実媒体の利用の権利の情報に基づいて、前記現実媒体の利用の可否を判定する現実媒体利用判定部と、
前記仮想媒体の利用予定の有無の情報又は前記仮想媒体の利用の権利の情報に基づいて、前記仮想媒体の利用の可否を判定する仮想媒体利用判定部と、
広告情報を伝達する希望の位置を特定する広告希望位置識別情報を取得する広告希望取得部と、
前記媒体対応付け情報に基づいて、前記広告希望位置識別情報が現実空間における希望の位置を示す場合は前記広告希望位置識別情報に対応する前記仮想媒体位置識別情報を特定し又は前記広告希望位置識別情報が仮想空間における希望の位置を示す場合は前記広告希望位置識別情報に対応する前記現実媒体位置識別情報を特定し、特定した前記現実媒体位置識別情報の前記現実媒体の利用可否判定結果又は特定した前記仮想媒体位置識別情報の前記仮想媒体の利用可否判定結果を出力する媒体利用情報出力部と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記媒体利用情報出力部は、前記媒体対応付け情報に基づいて前記広告希望位置識別情報に対応する前記現実媒体位置識別情報及び前記仮想媒体位置識別情報を特定し、特定した前記現実媒体位置識別情報の前記現実媒体の利用可否判定結果と特定した前記仮想媒体位置識別情報の前記仮想媒体の利用可否判定結果とを出力する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記広告希望位置識別情報に対応する前記現実媒体位置識別情報の前記現実媒体及び前記仮想媒体位置識別情報の前記仮想媒体の両方が利用可能であると判定された場合に、当該現実媒体及び当該仮想媒体に対して広告情報を同期して出力させる制御を行う広告出力制御部をさらに備える、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記広告希望位置識別情報に対応する前記現実媒体位置識別情報の前記現実媒体又は前記仮想媒体位置識別情報の前記仮想媒体が利用可能であると判定された場合に、当該現実媒体又は当該仮想媒体を利用する権利に対応する非代替性トークンを発行させる制御を行うトークン制御部をさらに備える、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記トークン制御部は、前記広告希望位置識別情報に対応する前記現実媒体位置識別情報の前記現実媒体及び前記仮想媒体位置識別情報の前記仮想媒体の両方が利用可能であると判定された場合に、当該現実媒体及び当該仮想媒体の両方を利用する権利に対応する非代替性トークンを発行させる制御を行う、
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記現実媒体利用判定部は、前記現実媒体を利用する権利に対応する非代替性トークンに関する発行の有無の情報及び発行有りの場合の保有者の情報に基づいて前記現実媒体の利用の可否を判定
前記仮想媒体利用判定部は、前記仮想媒体を利用する権利に対応する非代替性トークンに関する発行の有無の情報及び発行有りの場合の保有者の情報に基づいて前記仮想媒体の利用の可否を判定する、
請求項4又は5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記現実媒体及び前記仮想媒体の両方を利用する権利に対応する非代替性トークンの販売価格を、前記現実媒体を単独で利用する権利に対応する非代替性トークンの販売価格及び前記仮想媒体を単独で利用する権利に対応する非代替性トークンの販売価格とは異なるように算出するトークン価格算出部をさらに備える、
請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記トークン制御部は、広告主を前記非代替性トークンの保有者としてブロックチェーン上に記録させる、
請求項4又は5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記媒体対応付け情報は、一の前記現実媒体位置識別情報に対して、複数の異なる仮想空間毎にそれぞれの前記仮想媒体が存在する位置を特定する仮想媒体位置識別情報を対応付ける、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記媒体対応付け情報は、複数の異なる前記現実媒体の前記現実媒体位置識別情報と、複数の異なる前記仮想媒体の前記仮想媒体位置識別情報とを対応付ける、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記広告希望位置識別情報に対応する複数の前記現実媒体位置識別情報の前記現実媒体及び複数の前記仮想媒体位置識別情報の前記仮想媒体の全てが利用可能であると判定された場合に、当該複数の現実媒体及び当該複数の仮想媒体の全てを利用する権利に対応する非代替性トークンを発行させる制御を行うトークン制御部をさらに備える、
請求項10に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記媒体利用情報出力部は、前記現実媒体及び前記仮想媒体の両方が利用可能であると判定されたことを条件に、前記現実媒体位置識別情報及び前記仮想媒体位置識別情報を出力する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記広告希望取得部は、現実空間と仮想空間のうち少なくとも一方における前記広告情報の伝達を希望する広告希望時間を示す広告希望時間情報を取得し、
前記現実媒体利用判定部と前記仮想媒体利用判定部のうち前記広告情報の伝達が希望された方は、前記広告希望時間情報に基づいて前記利用の可否を判定し、
前記媒体利用情報出力部は、前記広告希望時間情報に基づいた前記現実媒体の利用可否判定結果又は前記仮想媒体の利用可否判定結果を出力する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項14】
前記媒体利用情報出力部は、前記現実媒体と前記仮想媒体のうち利用不可である媒体の利用可否判定結果が利用可に変わったことを検出したときに、利用不可であった媒体が利用可に変わったことを示す情報を出力する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項15】
仮想空間において前記仮想媒体の位置を強調表示させる仮想空間表示制御情報を出力する仮想空間制御部をさらに備える、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項16】
前記仮想空間制御部は、前記仮想媒体に対応する前記現実媒体の利用可否判定結果を当該仮想媒体の前記強調表示に関連付けて表示させる仮想空間表示制御情報を出力する、
請求項15に記載の情報処理装置。
【請求項17】
前記現実媒体及び前記仮想媒体の両方を利用する権利に対応する非代替性トークンに関する販売情報を取得する販売情報取得部と、
前記販売情報に基づいて前記非代替性トークンの販売によって得られた収益を分配する収益分配情報を出力する収益分配情報出力部と、をさらに備える、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項18】
前記媒体対応付け情報が一の現実空間の前記現実媒体位置識別情報に前記仮想媒体位置識別情報を対応付ける仮想空間は、前記一の現実空間を模した仮想空間である、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項19】
情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
現実空間において広告情報を伝達することができる媒体である現実媒体が存在する位置を特定する現実媒体位置識別情報と、仮想空間において広告情報を伝達することができる媒体である仮想媒体が存在する位置を特定する仮想媒体位置識別情報とを対応付ける媒体対応付け情報を記憶する媒体対応付け情報記憶ステップと、
広告情報を伝達する希望の位置を特定する広告希望位置識別情報を取得する広告希望取得ステップと、
前記現実媒体の利用予定の有無の情報又は前記現実媒体の利用の権利の情報に基づいて、前記現実媒体の利用の可否を判定する現実媒体利用判定ステップと、
前記仮想媒体の利用予定の有無の情報又は前記仮想媒体の利用の権利の情報に基づいて、前記仮想媒体の利用の可否を判定する仮想媒体利用判定ステップと、
前記媒体対応付け情報に基づいて、前記広告希望位置識別情報が現実空間における希望の位置を示す場合は前記広告希望位置識別情報に対応する前記仮想媒体位置識別情報を特定し又は前記広告希望位置識別情報が仮想空間における希望の位置を示す場合は前記広告希望位置識別情報に対応する前記現実媒体位置識別情報を特定し、特定した前記現実媒体位置識別情報の前記現実媒体の利用可否判定結果又は特定した前記仮想媒体位置識別情報の前記仮想媒体の利用可否判定結果を出力する媒体利用情報出力ステップと、
を含む情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ユーザに対して仮想現実(Virtual Reality:VR)の空間(仮想空間)のサービス(仮想空間サービス)を提供するためのサービスシステムが知られている(例えば、非特許文献1参照)。非特許文献1に記載された技術は、仮想空間上に例えば東京渋谷の街「バーチャル渋谷」を構築し、ユーザが自分の分身として仮想空間上に配置されるキャラクター(一般に「アバター」と称される)を用いて「バーチャル渋谷」を体験することができる。
【0003】
また特許文献1には、ユーザが現実に存在する現実空間の位置と現実空間に対応した仮想空間におけるユーザの位置とが予め決められた条件を満たす場合に、ユーザの端末の表示画面に広告を表示する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2016-126380号公報
【非特許文献】
【0005】
【文献】「VIRTUAL CITY」、KDDI株式会社、インターネット<URL:https://www.au.com/5g/virtualcity/>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上述した特許文献1に記載された技術では、現実空間と仮想空間において対応する場所(例えば、現実空間上の東京渋谷のスクランブル交差点付近と仮想空間上の東京渋谷のスクランブル交差点付近)に例えば同じ広告を出すことまではできなかった。
【0007】
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、現実空間と仮想空間において対応する場所に広告を出すことを支援することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様は、現実空間において広告情報を伝達することができる媒体である現実媒体が存在する位置を特定する現実媒体位置識別情報と、仮想空間において広告情報を伝達することができる媒体である仮想媒体が存在する位置を特定する仮想媒体位置識別情報とを対応付ける媒体対応付け情報を記憶する媒体対応付け情報記憶部と、前記現実媒体の利用予定の有無の情報又は前記現実媒体の利用の権利の情報に基づいて、前記現実媒体の利用の可否を判定する現実媒体利用判定部と、前記仮想媒体の利用予定の有無の情報又は前記仮想媒体の利用の権利の情報に基づいて、前記仮想媒体の利用の可否を判定する仮想媒体利用判定部と、広告情報を伝達する希望の位置を特定する広告希望位置識別情報を取得する広告希望取得部と、前記媒体対応付け情報に基づいて、前記広告希望位置識別情報が現実空間における希望の位置を示す場合は前記広告希望位置識別情報に対応する前記仮想媒体位置識別情報を特定し又は前記広告希望位置識別情報が仮想空間における希望の位置を示す場合は前記広告希望位置識別情報に対応する前記現実媒体位置識別情報を特定し、特定した前記現実媒体位置識別情報の前記現実媒体の利用可否判定結果又は特定した前記仮想媒体位置識別情報の前記仮想媒体の利用可否判定結果を出力する媒体利用情報出力部と、を備える情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、前記媒体利用情報出力部は、前記媒体対応付け情報に基づいて前記広告希望位置識別情報に対応する前記現実媒体位置識別情報及び前記仮想媒体位置識別情報を特定し、特定した前記現実媒体位置識別情報の前記現実媒体の利用可否判定結果と特定した前記仮想媒体位置識別情報の前記仮想媒体の利用可否判定結果とを出力する、情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、前記広告希望位置識別情報に対応する前記現実媒体位置識別情報の前記現実媒体及び前記仮想媒体位置識別情報の前記仮想媒体の両方が利用可能であると判定された場合に、当該現実媒体及び当該仮想媒体に対して広告情報を同期して出力させる制御を行う広告出力制御部をさらに備える、情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、前記広告希望位置識別情報に対応する前記現実媒体位置識別情報の前記現実媒体又は前記仮想媒体位置識別情報の前記仮想媒体が利用可能であると判定された場合に、当該現実媒体又は当該仮想媒体を利用する権利に対応する非代替性トークンを発行させる制御を行うトークン制御部をさらに備える、情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、前記トークン制御部は、前記広告希望位置識別情報に対応する前記現実媒体位置識別情報の前記現実媒体及び前記仮想媒体位置識別情報の前記仮想媒体の両方が利用可能であると判定された場合に、当該現実媒体及び当該仮想媒体の両方を利用する権利に対応する非代替性トークンを発行させる制御を行う、情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、前記現実媒体利用判定部は、前記現実媒体を利用する権利に対応する非代替性トークンに関する発行の有無の情報及び発行有りの場合の保有者の情報に基づいて前記現実媒体の利用の可否を判定前記仮想媒体利用判定部は、前記仮想媒体を利用する権利に対応する非代替性トークンに関する発行の有無の情報及び発行有りの場合の保有者の情報に基づいて前記仮想媒体の利用の可否を判定する、情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、前記現実媒体及び前記仮想媒体の両方を利用する権利に対応する非代替性トークンの販売価格を、前記現実媒体を単独で利用する権利に対応する非代替性トークンの販売価格及び前記仮想媒体を単独で利用する権利に対応する非代替性トークンの販売価格とは異なるように算出するトークン価格算出部をさらに備える、情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、前記トークン制御部は、広告主を前記非代替性トークンの保有者としてブロックチェーン上に記録させる、情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、前記媒体対応付け情報は、一の前記現実媒体位置識別情報に対して、複数の異なる仮想空間毎にそれぞれの前記仮想媒体が存在する位置を特定する仮想媒体位置識別情報を対応付ける、情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、前記媒体対応付け情報は、複数の異なる前記現実媒体の前記現実媒体位置識別情報と、複数の異なる前記仮想媒体の前記仮想媒体位置識別情報とを対応付ける、情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、前記広告希望位置識別情報に対応する複数の前記現実媒体位置識別情報の前記現実媒体及び複数の前記仮想媒体位置識別情報の前記仮想媒体の全てが利用可能であると判定された場合に、当該複数の現実媒体及び当該複数の仮想媒体の全てを利用する権利に対応する非代替性トークンを発行させる制御を行うトークン制御部をさらに備える、情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、前記媒体利用情報出力部は、前記現実媒体及び前記仮想媒体の両方が利用可能であると判定されたことを条件に、前記現実媒体位置識別情報及び前記仮想媒体位置識別情報を出力する、情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、前記広告希望取得部は、現実空間と仮想空間のうち少なくとも一方における前記広告情報の伝達を希望する広告希望時間を示す広告希望時間情報を取得し、前記現実媒体利用判定部と前記仮想媒体利用判定部のうち前記広告情報の伝達が希望された方は、前記広告希望時間情報に基づいて前記利用の可否を判定し、前記媒体利用情報出力部は、前記広告希望時間情報に基づいた前記現実媒体の利用可否判定結果又は前記仮想媒体の利用可否判定結果を出力する、情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、前記媒体利用情報出力部は、前記現実媒体と前記仮想媒体のうち利用不可である媒体の利用可否判定結果が利用可に変わったことを検出したときに、利用不可であった媒体が利用可に変わったことを示す情報を出力する、情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、仮想空間において前記仮想媒体の位置を強調表示させる仮想空間表示制御情報を出力する仮想空間制御部をさらに備える、情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、前記仮想空間制御部は、前記仮想媒体に対応する前記現実媒体の利用可否判定結果を当該仮想媒体の前記強調表示に関連付けて表示させる仮想空間表示制御情報を出力する、情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、前記現実媒体及び前記仮想媒体の両方を利用する権利に対応する非代替性トークンに関する販売情報を取得する販売情報取得部と、前記販売情報に基づいて前記非代替性トークンの販売によって得られた収益を分配する収益分配情報を出力する収益分配情報出力部と、をさらに備える、情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、前記媒体対応付け情報が一の現実空間の前記現実媒体位置識別情報に前記仮想媒体位置識別情報を対応付ける仮想空間は、前記一の現実空間を模した仮想空間である、情報処理装置である。
【0009】
本発明の一態様は、情報処理装置が実行する情報処理方法であって、現実空間において広告情報を伝達することができる媒体である現実媒体が存在する位置を特定する現実媒体位置識別情報と、仮想空間において広告情報を伝達することができる媒体である仮想媒体が存在する位置を特定する仮想媒体位置識別情報とを対応付ける媒体対応付け情報を記憶する媒体対応付け情報記憶ステップと、広告情報を伝達する希望の位置を特定する広告希望位置識別情報を取得する広告希望取得ステップと、前記現実媒体の利用予定の有無の情報又は前記現実媒体の利用の権利の情報に基づいて、前記現実媒体の利用の可否を判定する現実媒体利用判定ステップと、前記仮想媒体の利用予定の有無の情報又は前記仮想媒体の利用の権利の情報に基づいて、前記仮想媒体の利用の可否を判定する仮想媒体利用判定ステップと、前記媒体対応付け情報に基づいて、前記広告希望位置識別情報が現実空間における希望の位置を示す場合は前記広告希望位置識別情報に対応する前記仮想媒体位置識別情報を特定し又は前記広告希望位置識別情報が仮想空間における希望の位置を示す場合は前記広告希望位置識別情報に対応する前記現実媒体位置識別情報を特定し、特定した前記現実媒体位置識別情報の前記現実媒体の利用可否判定結果又は特定した前記仮想媒体位置識別情報の前記仮想媒体の利用可否判定結果を出力する媒体利用情報出力ステップと、を含む情報処理方法である。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、現実空間と仮想空間において対応する場所に広告を出すことを支援することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】第1実施形態に係る情報処理システムの構成例を示すブロック図である。
図2】第1実施形態に係る広告管理サーバ(情報処理装置)の構成例を示すブロック図である。
図3】第1実施形態に係る媒体対応付け情報201の構成例を示す図である。
図4】第1実施形態に係る現実媒体利用スケジュール202の構成例を示す図である。
図5】第1実施形態に係る仮想媒体利用スケジュール203の構成例を示す図である。
図6】第1実施形態に係る情報処理方法の手順の一例を示すフローチャートである。
図7】第2実施形態に係る情報処理システムの構成例を示すブロック図である。
図8】第2実施形態に係る現実広告管理サーバ(情報処理装置)の構成例を示すブロック図である。
図9】第2実施形態に係る仮想広告管理サーバ(情報処理装置)の構成例を示すブロック図である。
図10】第2実施形態に係る情報処理方法の手順の一例を示すシーケンス図である。
図11】第2実施形態に係る情報処理方法の手順の他の例を示すシーケンス図である。
図12】第3実施形態に係る情報処理システムの構成例を示すブロック図である。
図13】第3実施形態に係る現実広告管理サーバ(情報処理装置)の構成例を示すブロック図である。
図14】第3実施形態に係る仮想広告管理サーバ(情報処理装置)の構成例を示すブロック図である。
図15】第3実施形態に係る総合広告管理サーバ(情報処理装置)の構成例を示すブロック図である。
図16】第3実施形態に係る情報処理方法の手順の一例を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
【0013】
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る情報処理システムの構成例を示すブロック図である。図1において、広告管理サーバ1は、現実空間において広告情報を伝達することができる媒体(現実媒体)及び仮想空間において広告情報を伝達することができる媒体(仮想媒体)の利用管理を行う。広告情報の伝達方法は、限定せず、任意の方法が適用可能である。
【0014】
例えば、現実媒体及び仮想媒体は、広告情報を、表示出力してもよく、音声出力してもよく、又は、表示及び音声により出力してもよい。現実媒体及び仮想媒体は、テキスト、静止画像及び動画像のいずれか又は複数によって広告情報を表示してもよい。現実媒体及び仮想媒体は、広告情報を音声再生してもよい。
なお、広告情報の表示出力方法及び音声出力方法は、限定せず、任意の方法が適用可能である。例えば、広告情報の表示は、2次元(2D)表示であってもよいし、3次元(3D)表示であってもよい。例えば、現実媒体として裸眼3Dディスプレイを用いて立体視を実現してもよい。また仮想媒体は、3Dオブジェクトがディスプレイから飛び出して見えるように3D表示を行うものであってもよい。例えば、現実空間の広告表示に使用される2Dコンテンツが仮想空間では3Dコンテンツとして3D表示されてもよい。
また、現実媒体は、広告情報を掲示してもよい。広告情報の掲示方法は、限定せず、任意の方法が適用可能である。例えば、現実媒体は、紙等の印刷媒体に広告情報が印刷されたポスターや垂れ幕等の印刷物を掲示することができる掲示板やビルの壁面や列車内のつり革広告等であってもよい。また、仮想媒体は、仮想空間において広告情報を掲示するように模擬する掲示板やビルの壁面や列車内のつり革広告等であってもよい。
【0015】
現実媒体は、現実空間に実在する媒体である。現実媒体は、現実空間において例えば東京渋谷のスクランブル交差点付近に設置された街頭ビジョンである。現実空間において東京渋谷のスクランブル交差点付近には複数の街頭ビジョン(ここでは、説明の便宜上、3台の街頭ビジョンA1,A2,A3とする)が設置されている。現実媒体は、現実空間において例えば〇〇鉄道〇〇線の列車内に設置されたつり革広告である。〇〇鉄道〇〇線の列車B1,B2内には、複数(m個)のつり革広告b1-bmが設置されている。
【0016】
N個の仮想空間V1-VNは、それぞれ対応するN台の仮想空間サーバ3_V1-VNによって構築される。以下、仮想空間V1-VNを特に区別しないときは「仮想空間V」と称する。また仮想空間サーバ3_V1-VNを特に区別しないときは「仮想空間サーバ3」と称する。
【0017】
仮想空間Vは、現実空間を模した仮想空間として構築される。なお、本実施形態では、仮想空間Vは、現実空間を模した仮想空間として構築されるが、これに限定されない。仮想空間Vは、現実空間とは別個の創造された仮想空間として構築されてもよい。
【0018】
仮想媒体は、仮想空間Vに設けられた媒体である。仮想媒体は、例えば、現実空間を模した仮想空間Vにおいて例えば東京渋谷のスクランブル交差点付近に設置された街頭ビジョンである。現実空間を模した仮想空間Vには、現実空間と同様に、東京渋谷のスクランブル交差点付近に複数の街頭ビジョン(ここでは、説明の便宜上、3台の街頭ビジョンA1,A2,A3とする)が設置されている。仮想媒体は、例えば、現実空間を模した仮想空間Vにおいて例えば〇〇鉄道〇〇線の列車内に設置されたつり革広告である。現実空間を模した仮想空間Vには、現実空間と同様に、〇〇鉄道〇〇線の列車B1,B2内に複数(m個)のつり革広告b1-bmが設置されている。
【0019】
仮想空間サーバ3は、仮想空間サービスを提供するための情報処理を実行する。仮想空間サービスとして、非特許文献1に記載された技術により例えば東京渋谷の街の構成を模して仮想空間V上に仮想の都市空間が構築され、ユーザが自分の分身として仮想空間V上に配置されるアバターを用いて仮想空間上の東京渋谷の街を体験することができる。
【0020】
ユーザは、VRデバイスVdevを使用して、例えば仮想空間V上の東京渋谷のスクランブル交差点付近の街頭ビジョンA1,A2,A3に表示される映像を視聴することができる。当該街頭ビジョンA1,A2,A3に表示される映像の一例は、広告情報を含む映像であって、例えばミュージックビデオや商品の照会ビデオ等の広告映像である。
【0021】
ユーザは、VRデバイスVdevを使用して、例えば仮想空間V上の〇〇鉄道〇〇線の列車B1,B2に乗車して当該列車内に設置されたつり革広告b1-bmを視認することができる。
【0022】
仮想空間サーバ3は、インターネット等の通信ネットワークNWを介して、ユーザが使用するVRデバイスVdevとの間で、仮想空間サービスに関するデータを送受する。VRデバイスVdevは、例えばヘッドマウントディスプレー(HMD)である。ヘッドマウントディスプレーは、装着者に対して、コンピューターグラフィックス(CG)により作られた仮想空間Vを、リアルな空間(現実空間)のように見せることができる。また、ヘッドマウントディスプレーが備える各種センサーによって動きや傾きなどが検出され、装着者が仮想空間V上を移動しているように見せたり、仮想空間V上のオブジェクトを見る方向を変えたりすることができる。ユーザは、ヘッドマウントディスプレーが備える操作部を使用して、仮想空間V上の自分のアバターを移動させたり向きを変えたり等の所定の操作を行うことができる。ヘッドマウントディスプレーが備える操作部は、例えば、ヘッドマウントディスプレー本体とは別個の装置として構成されるものであって、ヘッドマウントディスプレー本体との間で近距離無線通信を行う。
【0023】
広告管理サーバ1は、通信ネットワークNWを介して、広告依頼者が使用する端末(依頼者端末)2との間でデータを送受する。広告依頼者は、広告主であってもよく、又は広告主から依頼された代理人であってもよい。
【0024】
広告管理サーバ1は、通信ネットワークNWを介して、ブロックチェーンサービスシステム4との間でデータを送受する。ブロックチェーンサービスシステム4は、ブロックチェーン5を利用するサービスを提供する。ブロックチェーンサービスシステム4は、例えば、ブロックチェーン5を利用して各種の情報の管理を行う。例えば、ブロックチェーンサービスシステム4は、ブロックチェーン5を利用してNFT(Non-Fungible Token、非代替性トークン)の管理を行う。
【0025】
ブロックチェーンサービスシステム4が管理するNFTは、ブロックチェーン5上で保有者が管理される。ブロックチェーン5には、ブロックチェーンサービスシステム4が管理するNFTの来歴が記録されている。このブロックチェーン5によって、ブロックチェーンサービスシステム4が管理するNFTの保有者が証明される。
【0026】
ブロックチェーン5には、NFTに関するメタデータが記録される。NFTに関するメタデータは、当該NFTについての、識別子(NFTID)や作成日時や保有者を特定する保有者アドレス(保有者識別情報(保有者ID))や対象URL等の情報を有する。対象URLは、NFTが保有者を証明する対象を示すURL(Uniform Resource Locator)である。NFTが保有者を証明する対象は、例えば、デジタルアートやゲームアイテムやトレーディングカードやデジタル写真やデジタル音声やデジタルテキスト等のデジタルコンテンツや、特定の権利など、様々である。例えば、NFTによって、特定の権利を保有する保有者が証明される。
【0027】
なお、ブロックチェーンサービスシステム4は、NFTマーケットプレイスの機能を有してもよい。NFTマーケットプレイスの機能は、NFTの発行や購入や販売等の流通に関する機能であり、例えばNFTの発行要求の受付及びNFTの発行やNFTの購入依頼及び売却依頼の受付やNFTの代金の決済等である。
【0028】
図2は、第1実施形態に係る広告管理サーバ(情報処理装置)の構成例を示すブロック図である。図2において、広告管理サーバ1は、現実媒体利用判定部101と、仮想媒体利用判定部102と、広告希望取得部103と、媒体利用情報出力部104と、広告出力制御部105と、トークン制御部106と、トークン価格算出部107と、仮想空間制御部108と、販売情報取得部109と、収益分配情報出力部110と、記憶部200と、を備える。
【0029】
広告管理サーバ1の各機能は、広告管理サーバ1がCPU(Central Processing Unit:中央演算処理装置)及びメモリ等のコンピュータハードウェアを備え、CPUがメモリに格納されたコンピュータプログラムを実行することにより実現される。なお、広告管理サーバ1として、汎用のコンピュータ装置を使用して構成してもよく、又は、専用のハードウェア装置として構成してもよい。例えば、広告管理サーバ1は、インターネット等の通信ネットワークに接続されるサーバコンピュータを使用して構成されてもよい。また、広告管理サーバ1の各機能はクラウドコンピューティングにより実現されてもよい。また、広告管理サーバ1は、単独のコンピュータにより実現するものであってもよく、又は広告管理サーバ1の機能を複数のコンピュータに分散させて実現するものであってもよい。また、広告管理サーバ1として、例えばWWWシステム等を利用してウェブサイトを開設するように構成してもよい。
【0030】
記憶部200は、各種のデータを記憶する。記憶部200は、媒体対応付け情報201と、現実媒体利用スケジュール202と、仮想媒体利用スケジュール203と、広告主管理情報204と、を記憶する。
【0031】
図3は、第1実施形態に係る媒体対応付け情報201の構成例を示す図である。図3に示されるように、媒体対応付け情報201は、現実空間において現実媒体が存在する位置を特定する現実媒体位置識別情報(現実媒体位置ID)と、仮想空間において仮想媒体が存在する位置を特定する仮想媒体位置識別情報(仮想媒体位置ID)とを対応付ける情報である。
【0032】
例えば、現実空間における東京渋谷のスクランブル交差点付近に設置された街頭ビジョンA1(現実媒体)の現実媒体位置ID「現実媒体位置id_A1」は、複数の仮想空間V1,V2,・・・におけるそれぞれの東京渋谷のスクランブル交差点付近に設置された街頭ビジョンA1(仮想媒体)の仮想媒体位置ID「仮想媒体位置id_V1A1」,「仮想媒体位置id_V2A1」,・・・に対応付けられている。
【0033】
例えば、現実空間における〇〇鉄道〇〇線の列車B1に設置された複数(m個)のつり革広告b1-bmの現実媒体位置ID「現実媒体位置id_B1b1-B1bm」は、複数の仮想空間V1,V2,・・・におけるそれぞれの〇〇鉄道〇〇線の列車B1に設置された複数(m個)のつり革広告b1-bmの仮想媒体位置ID「仮想媒体位置id_V1B1b1-V1B1bm」,「仮想媒体位置id_V2B1b1-V2B1bm」,・・・に対応付けられている。
【0034】
なお、現実媒体位置IDと仮想媒体位置IDとの対応付けは、一現実媒体位置IDに一仮想媒体位置IDが対応付けられてもよいし、一現実媒体位置IDに複数の仮想媒体位置IDが対応付けられてもよいし、複数の現実媒体位置IDに一仮想媒体位置IDが対応付けられてもよいし、複数の現実媒体位置IDに複数の仮想媒体位置IDが対応付けられてもよい。
【0035】
図4は、第1実施形態に係る現実媒体利用スケジュール202の構成例を示す図である。図4に示されるように、現実媒体利用スケジュール202は、現実媒体毎に、現実媒体位置IDと現実媒体利用スケジュールデータとを有する。現実媒体利用スケジュールデータは、該当の現実媒体に関する利用スケジュールを示すデータである。
【0036】
例えば、街頭ビジョンA1の現実媒体利用スケジュールデータ_A1は、現実空間における街頭ビジョンA1(現実媒体)に関する日時ごとの利用スケジュールを示す。現実媒体利用スケジュールデータ_A1を参照することによって、現実空間における街頭ビジョンA1(現実媒体)が利用可の日時(例えば、利用予定なしの日時)と利用不可の日時(例えば、利用予定ありの日時や点検等の保守予定の日時)を知ることができる。
【0037】
例えば、列車B1に設置された複数(m個)のつり革広告b1-bmの現実媒体利用スケジュールデータ_B1b1-B1bmは、現実空間における列車B1に設置された複数(m個)のつり革広告b1-bm(現実媒体)に関する日時ごとの利用スケジュールを示す。現実媒体利用スケジュールデータ_B1b1-B1bmを参照することによって、現実空間における列車B1に設置された複数(m個)のつり革広告b1-bm(現実媒体)が利用可の日時(例えば、利用予定なしの日時)と利用不可の日時(例えば、利用予定ありの日時や点検等の保守予定の日時)を知ることができる。
【0038】
図5は、第1実施形態に係る仮想媒体利用スケジュール203の構成例を示す図である。図5に示されるように、仮想媒体利用スケジュール203は、仮想媒体毎に、仮想媒体位置IDと仮想媒体利用スケジュールデータとを有する。仮想媒体利用スケジュールデータは、該当の仮想媒体に関する利用スケジュールを示すデータである。
【0039】
例えば、街頭ビジョンA1の仮想媒体利用スケジュールデータ_V1A1,V2A1,・・・は、それぞれ仮想空間V1,V2,・・・における街頭ビジョンA1(仮想媒体)に関する日時ごとの利用スケジュールを示す。例えば仮想媒体利用スケジュールデータ_V1A1を参照することによって、仮想空間V1における街頭ビジョンA1(仮想媒体)が利用可の日時(例えば、利用予定なしの日時)と利用不可の日時(例えば、利用予定ありの日時や点検等の保守予定の日時)を知ることができる。
【0040】
例えば、列車B1に設置された複数(m個)のつり革広告b1-bmの仮想媒体利用スケジュールデータ_V1B1b1-V1B1bm,V2B1b1-V2B1bm,・・・は、それぞれ仮想空間V1,V2,・・・における列車B1に設置された複数(m個)のつり革広告b1-bm(仮想媒体)に関する日時ごとの利用スケジュールを示す。例えば現実媒体利用スケジュールデータ_V1B1b1-V1B1bmを参照することによって、仮想空間V1における列車B1に設置された複数(m個)のつり革広告b1-bm(仮想媒体)が利用可の日時(例えば、利用予定なしの日時)と利用不可の日時(例えば、利用予定ありの日時や点検等の保守予定の日時)を知ることができる。
【0041】
広告主管理情報204は、現実媒体や仮想媒体を利用する広告主に関する情報である。
【0042】
現実媒体利用判定部101は、現実媒体の利用の可否を判定する。具体的には、現実媒体利用判定部101は、現実媒体利用スケジュール202を参照して、特定の現実媒体に関する利用の可否を判定する。さらには、現実媒体利用判定部101は、現実媒体利用スケジュール202を参照して、特定の現実媒体に関する特定の日時における利用の可否を判定してもよい。
【0043】
仮想媒体利用判定部102は、仮想媒体の利用の可否を判定する。具体的には、仮想媒体利用判定部102は、仮想媒体利用スケジュール203を参照して、特定の仮想媒体に関する利用の可否を判定する。さらには、仮想媒体利用判定部102は、仮想媒体利用スケジュール203を参照して、特定の仮想媒体に関する特定の日時における利用の可否を判定してもよい。
【0044】
広告希望取得部103は、広告希望位置識別情報(広告希望位置ID)を取得する。広告希望位置IDは、広告情報を伝達する希望の位置を特定する識別情報である。広告希望位置IDは、広告情報を伝達する希望の現実空間位置を特定する情報であってもよいし、広告情報を伝達する希望の仮想空間位置を特定する情報であってもよいし、広告情報を伝達する希望の現実空間位置及び仮想空間位置の両方を特定する情報であってもよい。広告希望取得部103は、依頼者端末2から広告希望位置IDを受信する。
【0045】
また広告希望取得部103は、現実空間と仮想空間のうち少なくとも一方における広告情報の伝達を希望する広告希望時間を示す広告希望時間情報を取得してもよい。広告希望時間情報は、広告情報の伝達を希望する期間や時間帯を示す情報であってよい。広告希望取得部103は、依頼者端末2から広告希望時間情報を受信する。
【0046】
媒体利用情報出力部104は、媒体対応付け情報201に基づいて、広告希望取得部103により取得された広告希望位置IDが希望の現実空間位置を示す場合に広告希望位置IDに対応する仮想媒体位置IDを特定する。例えば、広告希望位置IDが現実空間における東京渋谷のスクランブル交差点付近を示す場合、媒体利用情報出力部104は、媒体対応付け情報201に基づいて、複数の仮想空間V1,V2,・・・におけるそれぞれの東京渋谷のスクランブル交差点付近に設置された街頭ビジョンA1,A2,・・・(仮想媒体)の仮想媒体位置ID「仮想媒体位置id_V1A1」,「仮想媒体位置id_V2A1」,・・・,「仮想媒体位置id_V1A2」,「仮想媒体位置id_V2A2」,・・・を特定する。
【0047】
媒体利用情報出力部104は、媒体対応付け情報201に基づいて、広告希望取得部103により取得された広告希望位置IDが希望の仮想空間位置を示す場合に広告希望位置IDに対応する現実媒体位置IDを特定する。
【0048】
例えば、広告希望位置IDが仮想空間V1における東京渋谷のスクランブル交差点付近を示す場合、媒体利用情報出力部104は、媒体対応付け情報201に基づいて、現実空間における東京渋谷のスクランブル交差点付近の街頭ビジョンA1,A2,・・・(現実媒体)の現実媒体位置ID「現実媒体位置id_A1」,「現実媒体位置id_A2」,・・・を特定する。
【0049】
なお、媒体利用情報出力部104は、媒体対応付け情報201に基づいて、広告希望取得部103により取得された広告希望位置IDに対応する現実媒体位置ID及び仮想媒体位置IDを特定してもよい。例えば、広告希望位置IDが現実空間又は仮想空間Vにおける東京渋谷のスクランブル交差点付近を示す場合、媒体利用情報出力部104は、媒体対応付け情報201に基づいて、現実空間における東京渋谷のスクランブル交差点付近の街頭ビジョンA1,A2,・・・(現実媒体)の現実媒体位置ID「現実媒体位置id_A1」,「現実媒体位置id_A2」,・・・及び複数の仮想空間V1,V2,・・・におけるそれぞれの東京渋谷のスクランブル交差点付近に設置された街頭ビジョンA1,A2,・・・(仮想媒体)の仮想媒体位置ID「仮想媒体位置id_V1A1」,「仮想媒体位置id_V2A1」,・・・,「仮想媒体位置id_V1A2」,「仮想媒体位置id_V2A2」,・・・を特定する。
【0050】
媒体利用情報出力部104は、特定した現実媒体位置IDに対応する現実媒体の利用可否判定結果を現実媒体利用判定部101から取得し出力する。例えば、特定した現実媒体位置IDが現実空間における東京渋谷のスクランブル交差点付近の街頭ビジョンA1(現実媒体)の現実媒体位置ID「現実媒体位置id_A1」である場合、媒体利用情報出力部104は、当該現実媒体位置ID「現実媒体位置id_A1」を現実媒体利用判定部101に通知し、現実媒体利用判定部101から当該現実媒体位置ID「現実媒体位置id_A1」に対応する街頭ビジョンA1(現実媒体)の利用可否判定結果を現実媒体利用判定部101から取得する。なお、広告希望取得部103が現実空間における広告希望時間情報を取得している場合には、媒体利用情報出力部104は、当該広告希望時間情報も現実媒体利用判定部101に通知し、現実媒体利用判定部101から当該現実媒体位置ID「現実媒体位置id_A1」に対応する街頭ビジョンA1(現実媒体)の当該広告希望時間情報での利用可否判定結果を現実媒体利用判定部101から取得する。
【0051】
媒体利用情報出力部104は、特定した仮想媒体位置IDに対応する仮想媒体の利用可否判定結果を仮想媒体利用判定部102から取得し出力する。例えば、特定した仮想媒体位置IDが仮想空間V1における東京渋谷のスクランブル交差点付近の街頭ビジョンA1(仮想媒体)の仮想媒体位置ID「仮想媒体位置id_V1A1」である場合、媒体利用情報出力部104は、当該仮想媒体位置ID「仮想媒体位置id_V1A1」を仮想媒体利用判定部102に通知し、仮想媒体利用判定部102から当該仮想媒体位置ID「仮想媒体位置id_V1A1」に対応する街頭ビジョンA1(仮想媒体)の利用可否判定結果を仮想媒体利用判定部102から取得する。なお、広告希望取得部103が仮想空間における広告希望時間情報を取得している場合には、媒体利用情報出力部104は、当該広告希望時間情報も仮想媒体利用判定部102に通知し、仮想媒体利用判定部102から当該仮想媒体位置ID「仮想媒体位置id_V1A1」に対応する街頭ビジョンA1(仮想媒体)の当該広告希望時間情報での利用可否判定結果を仮想媒体利用判定部102から取得する。
【0052】
なお、媒体利用情報出力部104は、特定した現実媒体位置IDの現実媒体の利用可否判定結果と特定した仮想媒体位置IDの仮想媒体の利用可否判定結果とを出力してもよい。例えば、広告希望位置IDが現実空間又は仮想空間Vにおける東京渋谷のスクランブル交差点付近を示す場合、媒体利用情報出力部104は、特定した現実媒体位置ID「現実媒体位置id_A1」の現実媒体「東京渋谷のスクランブル交差点付近の街頭ビジョンA1」の利用可否判定結果と特定した仮想媒体位置ID「仮想媒体位置id_V1A1」の仮想媒体「仮想空間V1における東京渋谷のスクランブル交差点付近の街頭ビジョンA1」の利用可否判定結果とを例えば一緒に出力してもよい。これは、広告主が現実空間と仮想空間Vの両方で広告を出したい場合に特に効果的である。
【0053】
媒体利用情報出力部104は、現実媒体及び仮想媒体の両方が利用可能であると判定されたことを条件に、現実媒体位置ID及び仮想媒体位置IDを出力してもよい。例えば、広告希望位置IDが現実空間又は仮想空間Vにおける東京渋谷のスクランブル交差点付近を示す場合、媒体利用情報出力部104は、特定した現実媒体位置ID「現実媒体位置id_A1」の現実媒体「東京渋谷のスクランブル交差点付近の街頭ビジョンA1」の利用可否判定結果と特定した仮想媒体位置ID「仮想媒体位置id_V1A1」の仮想媒体「仮想空間V1における東京渋谷のスクランブル交差点付近の街頭ビジョンA1」の利用可否判定結果の両方共に「利用可」である場合にのみ、当該街頭ビジョンA1(現実媒体)の現実媒体位置ID「現実媒体位置id_A1」と当該街頭ビジョンA1(仮想媒体)の仮想媒体位置ID「仮想媒体位置id_V1A1」とを例えば一緒に出力してもよい。これは、広告主が現実空間と仮想空間Vの両方で広告を出したい場合に特に効果的である。
【0054】
媒体利用情報出力部104は、現実媒体と仮想媒体のうち利用不可である媒体の利用可否判定結果が利用可に変わったことを検出したときに、利用不可であった媒体が利用可に変わったことを示す情報を出力してもよい。例えば、広告希望位置IDが現実空間又は仮想空間Vにおける東京渋谷のスクランブル交差点付近を示す場合において、特定した現実媒体位置ID「現実媒体位置id_A1」の現実媒体「東京渋谷のスクランブル交差点付近の街頭ビジョンA1」の利用可否判定結果と特定した仮想媒体位置ID「仮想媒体位置id_V1A1」の仮想媒体「仮想空間V1における東京渋谷のスクランブル交差点付近の街頭ビジョンA1」の利用可否判定結果の両方が「利用不可」であるときに、媒体利用情報出力部104は、当該現実媒体「東京渋谷のスクランブル交差点付近の街頭ビジョンA1」の利用可否判定結果を定期的に(例えば毎時に)現実媒体利用判定部101から取得し、当該仮想媒体「仮想空間V1における東京渋谷のスクランブル交差点付近の街頭ビジョンA1」の利用可否判定結果を定期的に(例えば毎時に)仮想媒体利用判定部102から取得する。媒体利用情報出力部104は、当該現実媒体「東京渋谷のスクランブル交差点付近の街頭ビジョンA1」の利用可否判定結果又は当該仮想媒体「仮想空間V1における東京渋谷のスクランブル交差点付近の街頭ビジョンA1」の利用可否判定結果が「利用不可」から「利用可」に変わったことを検出した場合に、利用不可であった媒体(例えば現実媒体「東京渋谷のスクランブル交差点付近の街頭ビジョンA1」)の利用可否判定結果が「利用可」に変わったことを示す情報を出力してもよい。
【0055】
媒体利用情報出力部104は、現実媒体と仮想媒体のうちいずれか一方の利用可否判定結果が「利用不可」である場合において、利用不可である媒体の利用可否判定結果が利用可に変わったことを検出したときに、利用不可であった媒体が利用可に変わったことを示す情報を出力してもよい。例えば、広告希望位置IDが現実空間又は仮想空間Vにおける東京渋谷のスクランブル交差点付近を示す場合において、特定した現実媒体位置ID「現実媒体位置id_A1」の現実媒体「東京渋谷のスクランブル交差点付近の街頭ビジョンA1」の利用可否判定結果が「利用可」である一方、特定した仮想媒体位置ID「仮想媒体位置id_V1A1」の仮想媒体「仮想空間V1における東京渋谷のスクランブル交差点付近の街頭ビジョンA1」の利用可否判定結果が「利用不可」であるときに、媒体利用情報出力部104は、当該仮想媒体「仮想空間V1における東京渋谷のスクランブル交差点付近の街頭ビジョンA1」の利用可否判定結果を定期的に(例えば毎時に)仮想媒体利用判定部102から取得する。媒体利用情報出力部104は、当該仮想媒体「仮想空間V1における東京渋谷のスクランブル交差点付近の街頭ビジョンA1」の利用可否判定結果が「利用不可」から「利用可」に変わったことを検出した場合に、利用不可であった「仮想空間V1における東京渋谷のスクランブル交差点付近の街頭ビジョンA1」の利用可否判定結果が「利用可」に変わったことを示す情報を出力してもよい。これは、広告主が現実空間と仮想空間Vの両方で広告を出したい場合に特に効果的である。
【0056】
広告出力制御部105は、広告希望位置IDに対応する現実媒体位置IDの現実媒体及び仮想媒体位置IDの仮想媒体の両方が利用可能であると判定された場合に、当該現実媒体及び当該仮想媒体に対して広告情報を同期して出力させる制御を行う。現実媒体及び仮想媒体に対して広告情報を同期して出力させるとは、現実空間(現実媒体)と仮想空間(仮想媒体)で同一時刻に広告情報を出力させてもよいし、広告情報を出力させる時刻に現実空間(現実媒体)と仮想空間(仮想媒体)で一定の時間差があってもよい。また現実空間(現実媒体)が主導的に広告情報を出力してもよいし、仮想空間(仮想媒体)が主導的に広告情報を出力してもよい。現実媒体と仮想媒体で同期して出力させる広告情報は、現実空間(現実媒体)と仮想空間(仮想媒体)で、同一の広告情報でもよいし、異なる広告情報でもよい。広告出力制御部105は、仮想空間Vの仮想媒体に対する制御については仮想空間Vに対応する仮想空間サーバ3を介して行う。
【0057】
トークン制御部106は、広告希望位置IDに対応する現実媒体位置IDの現実媒体又は仮想媒体位置IDの仮想媒体が利用可能であると判定された場合に、当該現実媒体又は当該仮想媒体(NFT発行対象媒体)を利用する権利に対応するNFTを発行させる制御を行う。当該権利は、特定の日時にNFT発行対象媒体を利用する権利であってもよい。トークン制御部106は、ブロックチェーンサービスシステム4に対して、NFT発行対象媒体(現実媒体又は仮想媒体)を利用する権利に対応するNFTを発行する要求(NFT要求)を行う。ブロックチェーンサービスシステム4は、当該NFT要求に応じて、当該NFTを発行する。トークン制御部106は、NFT発行対象媒体(現実媒体又は仮想媒体)を利用する広告主を当該NFTの保有者としてブロックチェーン5上に記録させてもよい。
【0058】
トークン制御部106は、広告希望位置IDに対応する現実媒体位置IDの現実媒体及び仮想媒体位置IDの仮想媒体の両方が利用可能であると判定された場合に、当該現実媒体及び当該仮想媒体の両方(NFT発行対象媒体)を利用する権利に対応するNFTを発行させる制御を行ってもよい。当該権利は、特定の日時にNFT発行対象媒体を利用する権利であってもよい。トークン制御部106は、ブロックチェーンサービスシステム4に対して、NFT発行対象媒体(現実媒体及び仮想媒体)を利用する権利に対応するNFTを発行する要求(NFT要求)を行う。ブロックチェーンサービスシステム4は、当該NFT要求に応じて、当該NFTを発行する。トークン制御部106は、NFT発行対象媒体(現実媒体及び仮想媒体)を利用する広告主を当該NFTの保有者としてブロックチェーン5上に記録させてもよい。
【0059】
トークン制御部106は、広告希望位置IDに対応する複数の現実媒体位置IDの現実媒体(例えば、現実空間にける列車B1内の複数(m個)のつり革広告b1-bm)及び複数の仮想媒体位置IDの仮想媒体(例えば、仮想空間Vにおける列車B1内の複数(m個)のつり革広告b1-bm)の全てが利用可能であると判定された場合に、当該複数の現実媒体及び当該複数の仮想媒体の全て(NFT発行対象媒体)を利用する権利に対応するNFTを発行させる制御を行ってもよい。当該権利は、特定の日時にNFT発行対象媒体を利用する権利であってもよい。トークン制御部106は、ブロックチェーンサービスシステム4に対して、NFT発行対象媒体(複数の現実媒体及び複数の仮想媒体)を利用する権利に対応するNFTを発行する要求(NFT要求)を行う。ブロックチェーンサービスシステム4は、当該NFT要求に応じて、当該NFTを発行する。トークン制御部106は、NFT発行対象媒体(複数の現実媒体及び複数の仮想媒体)を利用する広告主を当該NFTの保有者としてブロックチェーン5上に記録させてもよい。
【0060】
トークン価格算出部107は、現実媒体及び仮想媒体の両方を利用する権利に対応するNFTの販売価格を、当該現実媒体を単独で利用する権利に対応するNFTの販売価格及び当該仮想媒体を単独で利用する権利に対応するNFTの販売価格とは異なるように算出する。例えば、トークン価格算出部107は、当該現実媒体を単独で利用する権利に対応する既存NFTの販売価格及び当該仮想媒体を単独で利用する権利に対応する既存NFTの販売価格をブロックチェーンサービスシステム4から取得し、取得した当該既存NFTの販売価格とは異なるように、当該現実媒体及び当該仮想媒体の両方を利用する権利に対応するNFTの販売価格を算出する。当該現実媒体及び当該仮想媒体の両方を利用する権利に対応するNFTの販売価格は、当該現実媒体を単独で利用する権利に対応するNFTの販売価格及び当該仮想媒体を単独で利用する権利に対応するNFTの販売価格よりも、高くしてもよいし、安くしてもよい。
【0061】
トークン価格算出部107は、現実媒体及び仮想媒体の両方を利用する権利に対応するNFTの販売価格、当該現実媒体を単独で利用する権利に対応するNFTの販売価格及び当該仮想媒体を単独で利用する権利に対応するNFTの販売価格を依頼者端末2等のユーザ端末に表示させてもよい。
【0062】
仮想空間制御部108は、仮想空間Vにおいて仮想媒体の位置を強調表示させる仮想空間表示制御情報を出力する。当該仮想空間表示制御情報は、仮想空間サーバ3に送信され、仮想空間サーバ3によって仮想空間Vにおいて仮想媒体の位置が強調表示される。例えば、仮想空間Vにおいて東京渋谷のスクランブル交差点付近に設置された各街頭ビジョンA1,A2,A3が強調表示される。これにより、仮想空間Vにおいて仮想媒体の具体的な位置が容易に認識可能になる。
【0063】
仮想空間制御部108は、仮想媒体に対応する現実媒体の利用可否判定結果を当該仮想媒体の強調表示に関連付けて表示させる仮想空間表示制御情報を出力してもよい。当該仮想空間表示制御情報は、仮想空間サーバ3に送信され、仮想空間サーバ3によって仮想空間Vにおいて仮想媒体に対応する現実媒体の利用可否判定結果が当該仮想媒体の強調表示に関連付けて表示される。例えば、仮想空間V上の東京渋谷のスクランブル交差点付近に設置された街頭ビジョンA1(仮想媒体)に対応する現実空間の街頭ビジョンA1(現実媒体)の利用可否判定結果が当該仮想空間V上の街頭ビジョンA1(仮想媒体)の強調表示に関連付けて仮想空間V上に表示される。例えば、強調表示された街頭ビジョンA1(仮想媒体)に隣接して街頭ビジョンA1(現実媒体)の利用可否判定結果が仮想空間V上に表示されてもよい。これにより、仮想空間Vにおいて仮想媒体の具体的な位置と当該仮想媒体に対応する現実媒体の利用可否判定結果とが容易に認識可能になる。
【0064】
販売情報取得部109は、現実媒体及び仮想媒体の両方を利用する権利に対応するNFTに関する販売情報を取得する。当該NFTに関する販売情報は、当該NFTの売却益を示す情報を含む。収益分配情報出力部110は、当該販売情報に基づいて当該NFTの販売によって得られた収益を分配する収益分配情報を出力する。当該収益の分配方法は、予め、広告管理サーバ1に設定される。NFTに関する販売情報は、例えばブロックチェーンサービスシステム4から取得されてもよい。NFTに関する販売情報は、例えば仮想空間V上で当該NFTが売買された販売情報が当該仮想空間Vに対応する仮想空間サーバ3から取得されてもよい。
【0065】
次に図6を参照して第1実施形態に係る情報処理方法を説明する。図6は、第1実施形態に係る情報処理方法の手順の一例を示すフローチャートである。
【0066】
(ステップS1)広告管理サーバ1は、広告情報を伝達する希望の位置を特定する広告希望位置IDを取得する。
【0067】
(ステップS2)広告管理サーバ1は、取得した広告希望位置IDが仮想空間における希望の位置を示す場合、当該広告希望位置IDに対応する現実媒体の利用の可否を判定する。
【0068】
(ステップS2)広告管理サーバ1は、取得した広告希望位置IDが仮想空間における希望の位置を示す場合、当該広告希望位置IDに対応する現実媒体位置IDを特定し、特定した現実媒体位置IDの現実媒体の利用の可否を判定する。
【0069】
(ステップS3)広告管理サーバ1は、取得した広告希望位置IDが現実空間における希望の位置を示す場合、当該広告希望位置IDに対応する仮想媒体位置IDを特定し、特定した仮想媒体位置IDの仮想媒体の利用の可否を判定する。
【0070】
(ステップS4)広告管理サーバ1は、特定した現実媒体位置IDの現実媒体の利用可否判定結果又は特定した仮想媒体位置IDの仮想媒体の利用可否判定結果を出力する。
【0071】
[第2実施形態]
図7は、第2実施形態に係る情報処理システムの構成例を示すブロック図である。図7において図1の各部に対応する部分には同一の符号を付け、その説明を省略する。図7の情報処理システムでは、図1の広告管理サーバ1の代わりに、現実広告管理サーバ1R及び仮想広告管理サーバ1Vを備える。現実広告管理サーバ1Rは、現実空間の現実媒体の利用管理を行う。仮想広告管理サーバ1Vは、仮想空間Vの仮想媒体の利用管理を行う。
【0072】
図8は、第2実施形態に係る現実広告管理サーバ(情報処理装置)の構成例を示すブロック図である。図8において図2の各部に対応する部分には同一の符号を付け、その説明を省略する。図8において、現実広告管理サーバ1Rは、現実媒体利用判定部101と、広告希望取得部103と、媒体利用情報出力部104と、広告出力制御部105と、トークン制御部106Rと、トークン価格算出部107と、仮想空間制御部108と、販売情報取得部109と、収益分配情報出力部110と、記憶部200Rと、を備える。
【0073】
現実広告管理サーバ1Rの各機能は、現実広告管理サーバ1RがCPU及びメモリ等のコンピュータハードウェアを備え、CPUがメモリに格納されたコンピュータプログラムを実行することにより実現される。なお、現実広告管理サーバ1Rとして、汎用のコンピュータ装置を使用して構成してもよく、又は、専用のハードウェア装置として構成してもよい。例えば、現実広告管理サーバ1Rは、インターネット等の通信ネットワークに接続されるサーバコンピュータを使用して構成されてもよい。また、現実広告管理サーバ1Rの各機能はクラウドコンピューティングにより実現されてもよい。また、現実広告管理サーバ1Rは、単独のコンピュータにより実現するものであってもよく、又は現実広告管理サーバ1Rの機能を複数のコンピュータに分散させて実現するものであってもよい。また、現実広告管理サーバ1Rとして、例えばWWWシステム等を利用してウェブサイトを開設するように構成してもよい。
【0074】
記憶部200Rは、各種のデータを記憶する。記憶部200Rは、媒体対応付け情報201と、現実媒体利用スケジュール202と、広告主管理情報204と、を記憶する。
【0075】
図9は、第2実施形態に係る仮想広告管理サーバ(情報処理装置)の構成例を示すブロック図である。図9において図2の各部に対応する部分には同一の符号を付け、その説明を省略する。図9において、仮想広告管理サーバ1Vは、仮想媒体利用判定部102と、トークン制御部106Vと、記憶部200Vと、を備える。
【0076】
仮想広告管理サーバ1Vの各機能は、仮想広告管理サーバ1VがCPU及びメモリ等のコンピュータハードウェアを備え、CPUがメモリに格納されたコンピュータプログラムを実行することにより実現される。なお、仮想広告管理サーバ1Vとして、汎用のコンピュータ装置を使用して構成してもよく、又は、専用のハードウェア装置として構成してもよい。例えば、仮想広告管理サーバ1Vは、インターネット等の通信ネットワークに接続されるサーバコンピュータを使用して構成されてもよい。また、仮想広告管理サーバ1Vの各機能はクラウドコンピューティングにより実現されてもよい。また、仮想広告管理サーバ1Vは、単独のコンピュータにより実現するものであってもよく、又は仮想広告管理サーバ1Vの機能を複数のコンピュータに分散させて実現するものであってもよい。また、仮想広告管理サーバ1Vとして、例えばWWWシステム等を利用してウェブサイトを開設するように構成してもよい。
【0077】
記憶部200Vは、各種のデータを記憶する。記憶部200Vは、仮想媒体利用スケジュール203を記憶する。
【0078】
次に図10図11を参照して第2実施形態に係る情報処理方法を説明する。図10は、第2実施形態に係る情報処理方法の手順の一例を示すシーケンス図である。図11は、第2実施形態に係る情報処理方法の手順の他の例を示すシーケンス図である。
【0079】
ここでは、第2実施形態の一例として、現実媒体利用判定部101及び仮想媒体利用判定部102は、現実媒体や仮想媒体を利用する権利に対応するNFTに基づいて、現実媒体や仮想媒体の利用の可否を判定する。なお、上述した第1実施形態と同様に、現実媒体利用判定部101及び仮想媒体利用判定部102は、現実媒体利用スケジュール202や仮想媒体利用スケジュール203に基づいて、現実媒体や仮想媒体の利用の可否を判定してもよい。
【0080】
<情報処理方法の例1>
図10を参照して第2実施形態に係る情報処理方法の例1を説明する。
【0081】
(ステップS101)現実広告管理サーバ1Rは、依頼者端末2から広告希望要求メッセージを受信する。広告希望要求メッセージは、広告希望位置IDを含むメッセージである。広告希望取得部103は、当該広告希望要求メッセージから広告希望位置IDを取得する。
【0082】
(ステップS102)現実広告管理サーバ1Rの媒体利用情報出力部104は、媒体対応付け情報201に基づいて、広告希望取得部103により取得された広告希望位置IDが希望の仮想空間位置を示す場合に広告希望位置IDに対応する現実媒体位置IDを特定する。
【0083】
(ステップS103)現実広告管理サーバ1Rの現実媒体利用判定部101は、ブロックチェーンサービスシステム4に対して、媒体利用情報出力部104が特定した現実媒体位置IDの現実媒体を利用する権利に対応するNFT(現実媒体対応NFT)の照会を行う。
【0084】
(ステップS104)ブロックチェーンサービスシステム4は、現実広告管理サーバ1Rからの当該現実媒体対応NFTの照会に応じて、当該現実媒体対応NFTの発行の有無を確認し、当該確認の結果を現実広告管理サーバ1Rへ回答する(現実媒体のNFT回答)。現実広告管理サーバ1Rの現実媒体利用判定部101は、当該現実媒体のNFT回答により、当該現実媒体対応NFTの発行の無し(現実媒体の利用可)又は当該現実媒体対応NFTの発行の有りを認識する。
現実媒体利用判定部101は、現実媒体対応NFTの発行の有りの場合に、現実媒体のNFT回答に含まれる現実媒体対応NFTの保有者IDと、広告主管理情報204とを照合する。広告主管理情報204は、各広告主のIDを有する。当該照合の結果、現実媒体対応NFTの保有者IDが広告主管理情報204に含まれる場合は、いずれかの広告主が現実媒体の利用権利を有している。このため、現実媒体利用判定部101は、現実媒体の利用不可と判定する。一方、現実媒体対応NFTの保有者IDが広告主管理情報204に含まれていない場合、現実媒体利用判定部101は、現実媒体の利用可と判定する。
なお、現実媒体利用判定部101は、現実媒体対応NFTの保有者が現実媒体の販売元である場合には、現実媒体の利用可と判定してもよい。この場合、各現実媒体の販売元のIDを予め保持し、現実媒体対応NFTの保有者IDと各現実媒体の販売元のIDとを照合することにより、現実媒体対応NFTの保有者が現実媒体の販売元であるかを判定する。
【0085】
(ステップS105)現実広告管理サーバ1Rのトークン制御部106Rは、当該現実媒体対応NFTの発行の無し(現実媒体の利用可)である場合、ブロックチェーンサービスシステム4に対して、広告希望の広告主のIDを保有者IDに指定して当該現実媒体対応NFTを発行する要求(現実媒体のNFT要求)を行う。
一方、トークン制御部106Rは、当該現実媒体対応NFTの発行の有りである場合において現実媒体の利用可であるときは、ブロックチェーンサービスシステム4に対して、広告希望の広告主のIDを保有者IDに指定して当該現実媒体対応NFTの保有者IDを変更する要求(現実媒体のNFT要求)を行う。
【0086】
(ステップS106)ブロックチェーンサービスシステム4は、現実広告管理サーバ1Rからの当該現実媒体のNFT要求に応じて、当該現実媒体対応NFTを発行する又は当該現実媒体対応NFTの保有者IDを変更する。ブロックチェーンサービスシステム4は、当該現実媒体対応NFTを発行したこと又は当該現実媒体対応NFTの保有者IDを変更したことを現実広告管理サーバ1Rへ応答する(現実媒体のNFT応答)。現実広告管理サーバ1Rのトークン制御部106Rは、当該現実媒体のNFT応答により、当該現実媒体対応NFTが発行されたこと又は当該現実媒体対応NFTの保有者IDが変更されたことを認識する。
【0087】
(ステップS107)現実広告管理サーバ1Rの媒体利用情報出力部104は、媒体対応付け情報201に基づいて、広告希望取得部103により取得された広告希望位置IDが希望の現実空間位置を示す場合に広告希望位置IDに対応する仮想媒体位置IDを特定する。
【0088】
(ステップS108)現実広告管理サーバ1Rの媒体利用情報出力部104は、仮想広告管理サーバ1Vに対して、特定した仮想媒体位置IDを通知して当該仮想媒体位置IDに対応する仮想媒体の照会を行う。
【0089】
(ステップS109)仮想広告管理サーバ1Vの仮想媒体利用判定部102は、現実広告管理サーバ1Rからの当該仮想媒体の照会に応じて、ブロックチェーンサービスシステム4に対して、当該仮想媒体の照会に係る仮想媒体位置IDの仮想媒体を利用する権利に対応するNFT(仮想媒体対応NFT)の照会を行う。
【0090】
(ステップS110)ブロックチェーンサービスシステム4は、仮想広告管理サーバ1Vからの当該仮想媒体対応NFTの照会に応じて、当該仮想媒体対応NFTの発行の有無を確認し、当該確認の結果を仮想広告管理サーバ1Vへ回答する(仮想媒体のNFT回答)。仮想広告管理サーバ1Vの仮想媒体利用判定部102は、当該仮想媒体のNFT回答により、当該仮想媒体対応NFTの発行の無し(仮想媒体の利用可)又は当該仮想媒体対応NFTの発行の有りを認識する。
仮想媒体利用判定部102は、仮想媒体対応NFTの発行の有りの場合に、仮想媒体のNFT回答に含まれる仮想媒体対応NFTの保有者IDと、広告主管理情報204とを照合する。広告主管理情報204は、各広告主のIDを有する。当該照合の結果、仮想媒体対応NFTの保有者IDが広告主管理情報204に含まれる場合は、いずれかの広告主が仮想媒体の利用権利を有している。このため、仮想媒体利用判定部102は、仮想媒体の利用不可と判定する。一方、仮想媒体対応NFTの保有者IDが広告主管理情報204に含まれていない場合、仮想媒体利用判定部102は、仮想媒体の利用可と判定する。
なお、仮想媒体利用判定部102は、仮想媒体対応NFTの保有者が仮想媒体の販売元である場合には、仮想媒体の利用可と判定してもよい。この場合、各仮想媒体の販売元のIDを予め保持し、仮想媒体対応NFTの保有者IDと各仮想媒体の販売元のIDとを照合することにより、仮想媒体対応NFTの保有者が仮想媒体の販売元であるかを判定する。
【0091】
(ステップS111)仮想広告管理サーバ1Vのトークン制御部106Vは、当該仮想媒体対応NFTの発行の無し(仮想媒体の利用可)である場合、ブロックチェーンサービスシステム4に対して、広告希望の広告主のIDを保有者IDに指定して当該仮想媒体対応NFTを発行する要求(仮想媒体のNFT要求)を行う。
一方、トークン制御部106Rは、当該仮想媒体対応NFTの発行の有りである場合において仮想媒体の利用可であるときは、ブロックチェーンサービスシステム4に対して、広告希望の広告主のIDを保有者IDに指定して当該仮想媒体対応NFTの保有者IDを変更する要求(仮想媒体のNFT要求)を行う。
【0092】
(ステップS112)ブロックチェーンサービスシステム4は、仮想広告管理サーバ1Vからの当該仮想媒体のNFT要求に応じて、当該仮想媒体対応NFTを発行する又は当該仮想媒体対応NFTの保有者IDを変更する。ブロックチェーンサービスシステム4は、当該仮想媒体対応NFTを発行したことを仮想広告管理サーバ1Vへ応答する(仮想媒体のNFT応答)。仮想広告管理サーバ1Vのトークン制御部106Vは、当該仮想媒体のNFT応答により、当該仮想媒体対応NFTが発行されたこと又は当該仮想媒体対応NFTの保有者IDが変更されたことを認識する。
【0093】
(ステップS113)仮想広告管理サーバ1Vの仮想媒体利用判定部102は、現実広告管理サーバ1Rに対して、ステップS108の仮想媒体の照会に対する回答(仮想媒体の回答)を行う。当該仮想媒体の回答は、仮想媒体の利用可又は利用不可である。
【0094】
(ステップS114)現実広告管理サーバ1Rの媒体利用情報出力部104は、依頼者端末2に対して、現実媒体の利用可否判定結果又は仮想媒体の利用可否判定結果を回答する(広告希望回答)。広告依頼者は、当該広告希望回答によって、現実空間又は仮想空間Vにおける希望位置に広告を出すことができるか否かを認識することができる。
【0095】
<情報処理方法の例2>
図11を参照して第2実施形態に係る情報処理方法の例2を説明する。
【0096】
(ステップS201)現実広告管理サーバ1Rは、依頼者端末2から広告希望要求メッセージを受信する。広告希望要求メッセージは、広告希望位置IDを含むメッセージである。広告希望取得部103は、当該広告希望要求メッセージから広告希望位置IDを取得する。
【0097】
(ステップS202)現実広告管理サーバ1Rの媒体利用情報出力部104は、媒体対応付け情報201に基づいて、広告希望取得部103により取得された広告希望位置IDが希望の仮想空間位置を示す場合に広告希望位置IDに対応する現実媒体位置IDを特定する。
【0098】
(ステップS203)現実広告管理サーバ1Rの現実媒体利用判定部101は、ブロックチェーンサービスシステム4に対して、媒体利用情報出力部104が特定した現実媒体位置IDの現実媒体を利用する権利に対応するNFT(現実媒体対応NFT)の照会を行う。
【0099】
(ステップS204)ブロックチェーンサービスシステム4は、現実広告管理サーバ1Rからの当該現実媒体対応NFTの照会に応じて、当該現実媒体対応NFTの発行の有無を確認し、当該確認の結果を現実広告管理サーバ1Rへ回答する(現実媒体のNFT回答)。現実広告管理サーバ1Rの現実媒体利用判定部101は、当該現実媒体のNFT回答により、当該現実媒体対応NFTの発行の無し(現実媒体の利用可)又は当該現実媒体対応NFTの発行の有りを認識する。
現実媒体利用判定部101は、現実媒体対応NFTの発行の有りの場合に、現実媒体のNFT回答に含まれる現実媒体対応NFTの保有者IDと、広告主管理情報204とを照合する。広告主管理情報204は、各広告主のIDを有する。当該照合の結果、現実媒体対応NFTの保有者IDが広告主管理情報204に含まれる場合は、いずれかの広告主が現実媒体の利用権利を有している。このため、現実媒体利用判定部101は、現実媒体の利用不可と判定する。一方、現実媒体対応NFTの保有者IDが広告主管理情報204に含まれていない場合、現実媒体利用判定部101は、現実媒体の利用可と判定する。
なお、現実媒体利用判定部101は、現実媒体対応NFTの保有者が現実媒体の販売元である場合には、現実媒体の利用可と判定してもよい。この場合、各現実媒体の販売元のIDを予め保持し、現実媒体対応NFTの保有者IDと各現実媒体の販売元のIDとを照合することにより、現実媒体対応NFTの保有者が現実媒体の販売元であるかを判定する。
【0100】
(ステップS205)現実広告管理サーバ1Rの媒体利用情報出力部104は、媒体対応付け情報201に基づいて、広告希望取得部103により取得された広告希望位置IDが希望の現実空間位置を示す場合に広告希望位置IDに対応する仮想媒体位置IDを特定する。
【0101】
(ステップS206)現実広告管理サーバ1Rの媒体利用情報出力部104は、仮想広告管理サーバ1Vに対して、特定した仮想媒体位置IDを通知して当該仮想媒体位置IDに対応する仮想媒体の照会を行う。
【0102】
(ステップS207)仮想広告管理サーバ1Vの仮想媒体利用判定部102は、現実広告管理サーバ1Rからの当該仮想媒体の照会に応じて、ブロックチェーンサービスシステム4に対して、当該仮想媒体の照会に係る仮想媒体位置IDの仮想媒体を利用する権利に対応するNFT(仮想媒体対応NFT)の照会を行う。
【0103】
(ステップS208)ブロックチェーンサービスシステム4は、仮想広告管理サーバ1Vからの当該仮想媒体対応NFTの照会に応じて、当該仮想媒体対応NFTの発行の有無を確認し、当該確認の結果を仮想広告管理サーバ1Vへ回答する(仮想媒体のNFT回答)。仮想広告管理サーバ1Vの仮想媒体利用判定部102は、当該仮想媒体のNFT回答により、当該仮想媒体対応NFTの発行の無し(仮想媒体の利用可)又は当該仮想媒体対応NFTの発行の有りを認識する。
仮想媒体利用判定部102は、仮想媒体対応NFTの発行の有りの場合に、仮想媒体のNFT回答に含まれる仮想媒体対応NFTの保有者IDと、広告主管理情報204とを照合する。広告主管理情報204は、各広告主のIDを有する。当該照合の結果、仮想媒体対応NFTの保有者IDが広告主管理情報204に含まれる場合は、いずれかの広告主が仮想媒体の利用権利を有している。このため、仮想媒体利用判定部102は、仮想媒体の利用不可と判定する。一方、仮想媒体対応NFTの保有者IDが広告主管理情報204に含まれていない場合、仮想媒体利用判定部102は、仮想媒体の利用可と判定する。
なお、仮想媒体利用判定部102は、仮想媒体対応NFTの保有者が仮想媒体の販売元である場合には、仮想媒体の利用可と判定してもよい。この場合、各仮想媒体の販売元のIDを予め保持し、仮想媒体対応NFTの保有者IDと各仮想媒体の販売元のIDとを照合することにより、仮想媒体対応NFTの保有者が仮想媒体の販売元であるかを判定する。
【0104】
(ステップS209)仮想広告管理サーバ1Vの仮想媒体利用判定部102は、現実広告管理サーバ1Rに対して、ステップS206の仮想媒体の照会に対する回答(仮想媒体の回答)を行う。当該仮想媒体の回答は、仮想媒体の利用可又は利用不可である。
【0105】
(ステップS210)現実広告管理サーバ1Rのトークン制御部106Rは、当該現実媒体対応NFTの発行の無し(現実媒体の利用可)である場合、ブロックチェーンサービスシステム4に対して、広告希望の広告主のIDを保有者IDに指定して当該現実媒体対応NFTを発行する要求(現実媒体のNFT要求)を行う。一方、トークン制御部106Rは、当該現実媒体対応NFTの発行の有りである場合において現実媒体の利用可であるときは、ブロックチェーンサービスシステム4に対して、広告希望の広告主のIDを保有者IDに指定して当該現実媒体対応NFTの保有者IDを変更する要求(現実媒体のNFT要求)を行う。
現実広告管理サーバ1Rのトークン制御部106Rは、当該仮想媒体対応NFTの発行の無し(仮想媒体の利用可)である場合、ブロックチェーンサービスシステム4に対して、広告希望の広告主のIDを保有者IDに指定して当該仮想媒体対応NFTを発行する要求(仮想媒体のNFT要求)を行う。一方、トークン制御部106Rは、当該仮想媒体対応NFTの発行の有りである場合において仮想媒体の利用可であるときは、ブロックチェーンサービスシステム4に対して、広告希望の広告主のIDを保有者IDに指定して当該仮想媒体対応NFTの保有者IDを変更する要求(仮想媒体のNFT要求)を行う。
【0106】
(ステップS211)ブロックチェーンサービスシステム4は、現実広告管理サーバ1Rからの当該現実媒体のNFT要求に応じて、当該現実媒体対応NFTを発行する又は当該現実媒体対応NFTの保有者IDを変更する。ブロックチェーンサービスシステム4は、当該現実媒体対応NFTを発行したことを現実広告管理サーバ1Rへ応答する(現実媒体のNFT応答)。現実広告管理サーバ1Rのトークン制御部106Rは、当該現実媒体のNFT応答により、当該現実媒体対応NFTが発行されたこと又は当該現実媒体対応NFTの保有者IDが変更されたことを認識する。
ブロックチェーンサービスシステム4は、現実広告管理サーバ1Rからの当該仮想媒体のNFT要求に応じて、当該仮想媒体対応NFTを発行する又は当該仮想媒体対応NFTの保有者IDを変更する。ブロックチェーンサービスシステム4は、当該仮想媒体対応NFTを発行したことを現実広告管理サーバ1Rへ応答する(仮想媒体のNFT応答)。現実広告管理サーバ1Rのトークン制御部106Rは、当該仮想媒体のNFT応答により、当該仮想媒体対応NFTが発行されたこと又は当該仮想媒体対応NFTの保有者IDが変更されたことを認識する。
【0107】
(ステップS212)現実広告管理サーバ1Rの媒体利用情報出力部104は、依頼者端末2に対して、現実媒体の利用可否判定結果又は仮想媒体の利用可否判定結果を回答する(広告希望回答)。広告依頼者は、当該広告希望回答によって、現実空間又は仮想空間Vにおける希望位置に広告を出すことができるか否かを認識することができる。
【0108】
なお、上述した図10図11の情報処理方法の例1,例2では、現実広告管理サーバ1Rが主導的に現実媒体及び仮想媒体の利用管理を行うが、これとは逆に仮想広告管理サーバ1Vが主導的に現実媒体及び仮想媒体の利用管理を行ってもよい。
【0109】
[第3実施形態]
図12は、第3実施形態に係る情報処理システムの構成例を示すブロック図である。図12において図1の各部に対応する部分には同一の符号を付け、その説明を省略する。図12の情報処理システムでは、図1の広告管理サーバ1の代わりに、現実広告管理サーバ1Ra、仮想広告管理サーバ1Va及び総合広告管理サーバ1Tを備える。現実広告管理サーバ1Raは、現実空間の現実媒体の利用管理を行う。仮想広告管理サーバ1Vaは、仮想空間Vの仮想媒体の利用管理を行う。総合広告管理サーバ1Tは、現実広告管理サーバ1Ra及び仮想広告管理サーバ1Vaの総合管理を行う。
【0110】
図13は、第3実施形態に係る現実広告管理サーバ(情報処理装置)の構成例を示すブロック図である。図13において図2の各部に対応する部分には同一の符号を付け、その説明を省略する。図13において、現実広告管理サーバ1Raは、現実媒体利用判定部101と、記憶部200Rと、を備える。
【0111】
現実広告管理サーバ1Raの各機能は、現実広告管理サーバ1RaがCPU及びメモリ等のコンピュータハードウェアを備え、CPUがメモリに格納されたコンピュータプログラムを実行することにより実現される。なお、現実広告管理サーバ1Raとして、汎用のコンピュータ装置を使用して構成してもよく、又は、専用のハードウェア装置として構成してもよい。例えば、現実広告管理サーバ1Raは、インターネット等の通信ネットワークに接続されるサーバコンピュータを使用して構成されてもよい。また、現実広告管理サーバ1Raの各機能はクラウドコンピューティングにより実現されてもよい。また、現実広告管理サーバ1Raは、単独のコンピュータにより実現するものであってもよく、又は現実広告管理サーバ1Raの機能を複数のコンピュータに分散させて実現するものであってもよい。また、現実広告管理サーバ1Raとして、例えばWWWシステム等を利用してウェブサイトを開設するように構成してもよい。
【0112】
記憶部200Rは、各種のデータを記憶する。記憶部200Rは、現実媒体利用スケジュール202を記憶する。
【0113】
図14は、第3実施形態に係る仮想広告管理サーバ(情報処理装置)の構成例を示すブロック図である。図14において図2の各部に対応する部分には同一の符号を付け、その説明を省略する。図14において、仮想広告管理サーバ1Vaは、仮想媒体利用判定部102と、記憶部200Vと、を備える。
【0114】
仮想広告管理サーバ1Vaの各機能は、仮想広告管理サーバ1VaがCPU及びメモリ等のコンピュータハードウェアを備え、CPUがメモリに格納されたコンピュータプログラムを実行することにより実現される。なお、仮想広告管理サーバ1Vaとして、汎用のコンピュータ装置を使用して構成してもよく、又は、専用のハードウェア装置として構成してもよい。例えば、仮想広告管理サーバ1Vaは、インターネット等の通信ネットワークに接続されるサーバコンピュータを使用して構成されてもよい。また、仮想広告管理サーバ1Vaの各機能はクラウドコンピューティングにより実現されてもよい。また、仮想広告管理サーバ1Vaは、単独のコンピュータにより実現するものであってもよく、又は仮想広告管理サーバ1Vaの機能を複数のコンピュータに分散させて実現するものであってもよい。また、仮想広告管理サーバ1Vaとして、例えばWWWシステム等を利用してウェブサイトを開設するように構成してもよい。
【0115】
記憶部200Vは、各種のデータを記憶する。記憶部200Vは、仮想媒体利用スケジュール203を記憶する。
【0116】
図15は、第3実施形態に係る総合広告管理サーバ(情報処理装置)の構成例を示すブロック図である。図15において図2の各部に対応する部分には同一の符号を付け、その説明を省略する。図15において、総合広告管理サーバ1Tは、広告希望取得部103と、媒体利用情報出力部104と、広告出力制御部105と、トークン制御部106Tと、トークン価格算出部107と、仮想空間制御部108と、販売情報取得部109と、収益分配情報出力部110と、記憶部200Tと、を備える。
【0117】
総合広告管理サーバ1Tの各機能は、総合広告管理サーバ1TがCPU及びメモリ等のコンピュータハードウェアを備え、CPUがメモリに格納されたコンピュータプログラムを実行することにより実現される。なお、総合広告管理サーバ1Tとして、汎用のコンピュータ装置を使用して構成してもよく、又は、専用のハードウェア装置として構成してもよい。例えば、総合広告管理サーバ1Tは、インターネット等の通信ネットワークに接続されるサーバコンピュータを使用して構成されてもよい。また、総合広告管理サーバ1Tの各機能はクラウドコンピューティングにより実現されてもよい。また、総合広告管理サーバ1Tは、単独のコンピュータにより実現するものであってもよく、又は総合広告管理サーバ1Tの機能を複数のコンピュータに分散させて実現するものであってもよい。また、総合広告管理サーバ1Tとして、例えばWWWシステム等を利用してウェブサイトを開設するように構成してもよい。
【0118】
記憶部200Tは、各種のデータを記憶する。記憶部200Tは、媒体対応付け情報201と、広告主管理情報204と、を記憶する。
【0119】
次に図16を参照して第3実施形態に係る情報処理方法を説明する。図16は、第3実施形態に係る情報処理方法の手順の一例を示すシーケンス図である。
【0120】
ここでは、第3実施形態の一例として、現実媒体利用判定部101及び仮想媒体利用判定部102は、現実媒体や仮想媒体を利用する権利に対応するNFTに基づいて、現実媒体や仮想媒体の利用の可否を判定する。なお、上述した第1実施形態と同様に、現実媒体利用判定部101及び仮想媒体利用判定部102は、現実媒体利用スケジュール202や仮想媒体利用スケジュール203に基づいて、現実媒体や仮想媒体の利用の可否を判定してもよい。
【0121】
(ステップS301)総合広告管理サーバ1Tは、依頼者端末2から広告希望要求メッセージを受信する。広告希望要求メッセージは、広告希望位置IDを含むメッセージである。広告希望取得部103は、当該広告希望要求メッセージから広告希望位置IDを取得する。
【0122】
(ステップS302)総合広告管理サーバ1Tの媒体利用情報出力部104は、媒体対応付け情報201に基づいて、広告希望取得部103により取得された広告希望位置IDが希望の仮想空間位置を示す場合に広告希望位置IDに対応する現実媒体位置IDを特定する。
【0123】
(ステップS303)総合広告管理サーバ1Tの媒体利用情報出力部104は、現実広告管理サーバ1Raに対して、特定した現実媒体位置IDを通知して当該現実媒体位置IDに対応する現実媒体の照会を行う。
【0124】
(ステップS304)現実広告管理サーバ1Raの現実媒体利用判定部101は、総合広告管理サーバ1Tからの当該現実媒体の照会に応じて、ブロックチェーンサービスシステム4に対して、当該現実媒体の照会に係る現実媒体位置IDの現実媒体を利用する権利に対応するNFT(現実媒体対応NFT)の照会を行う。
【0125】
(ステップS305)ブロックチェーンサービスシステム4は、現実広告管理サーバ1Raからの当該現実媒体対応NFTの照会に応じて、当該現実媒体対応NFTの発行の有無を確認し、当該確認の結果を現実広告管理サーバ1Raへ回答する(現実媒体のNFT回答)。現実広告管理サーバ1Raの現実媒体利用判定部101は、当該現実媒体のNFT回答により、当該現実媒体対応NFTの発行の無し(現実媒体の利用可)又は当該現実媒体対応NFTの発行の有りを認識する。
現実媒体利用判定部101は、現実媒体対応NFTの発行の有りの場合に、現実媒体のNFT回答に含まれる現実媒体対応NFTの保有者IDと、広告主管理情報204とを照合する。広告主管理情報204は、各広告主のIDを有する。当該照合の結果、現実媒体対応NFTの保有者IDが広告主管理情報204に含まれる場合は、いずれかの広告主が現実媒体の利用権利を有している。このため、現実媒体利用判定部101は、現実媒体の利用不可と判定する。一方、現実媒体対応NFTの保有者IDが広告主管理情報204に含まれていない場合、現実媒体利用判定部101は、現実媒体の利用可と判定する。
なお、現実媒体利用判定部101は、現実媒体対応NFTの保有者が現実媒体の販売元である場合には、現実媒体の利用可と判定してもよい。この場合、各現実媒体の販売元のIDを予め保持し、現実媒体対応NFTの保有者IDと各現実媒体の販売元のIDとを照合することにより、現実媒体対応NFTの保有者が現実媒体の販売元であるかを判定する。
【0126】
(ステップS306)現実広告管理サーバ1Raの現実媒体利用判定部101は、総合広告管理サーバ1Tに対して、ステップS303の現実媒体の照会に対する回答(現実媒体の回答)を行う。当該現実媒体の回答は、現実媒体の利用可又は利用不可である。
【0127】
(ステップS307)総合広告管理サーバ1Tの媒体利用情報出力部104は、媒体対応付け情報201に基づいて、広告希望取得部103により取得された広告希望位置IDが希望の現実空間位置を示す場合に広告希望位置IDに対応する仮想媒体位置IDを特定する。
【0128】
(ステップS308)総合広告管理サーバ1Tの媒体利用情報出力部104は、仮想広告管理サーバ1Vaに対して、特定した仮想媒体位置IDを通知して当該仮想媒体位置IDに対応する仮想媒体の照会を行う。
【0129】
(ステップS309)仮想広告管理サーバ1Vaの仮想媒体利用判定部102は、総合広告管理サーバ1Tからの当該仮想媒体の照会に応じて、ブロックチェーンサービスシステム4に対して、当該仮想媒体の照会に係る仮想媒体位置IDの仮想媒体を利用する権利に対応するNFT(仮想媒体対応NFT)の照会を行う。
【0130】
(ステップS310)ブロックチェーンサービスシステム4は、仮想広告管理サーバ1Vaからの当該仮想媒体対応NFTの照会に応じて、当該仮想媒体対応NFTの発行の有無を確認し、当該確認の結果を仮想広告管理サーバ1Vaへ回答する(仮想媒体のNFT回答)。仮想広告管理サーバ1Vaの仮想媒体利用判定部102は、当該仮想媒体のNFT回答により、当該仮想媒体対応NFTの発行の無し(仮想媒体の利用可)又は当該仮想媒体対応NFTの発行の有りを認識する。
仮想媒体利用判定部102は、仮想媒体対応NFTの発行の有りの場合に、仮想媒体のNFT回答に含まれる仮想媒体対応NFTの保有者IDと、広告主管理情報204とを照合する。広告主管理情報204は、各広告主のIDを有する。当該照合の結果、仮想媒体対応NFTの保有者IDが広告主管理情報204に含まれる場合は、いずれかの広告主が仮想媒体の利用権利を有している。このため、仮想媒体利用判定部102は、仮想媒体の利用不可と判定する。一方、仮想媒体対応NFTの保有者IDが広告主管理情報204に含まれていない場合、仮想媒体利用判定部102は、仮想媒体の利用可と判定する。
なお、仮想媒体利用判定部102は、仮想媒体対応NFTの保有者が仮想媒体の販売元である場合には、仮想媒体の利用可と判定してもよい。この場合、各仮想媒体の販売元のIDを予め保持し、仮想媒体対応NFTの保有者IDと各仮想媒体の販売元のIDとを照合することにより、仮想媒体対応NFTの保有者が仮想媒体の販売元であるかを判定する。
【0131】
(ステップS311)仮想広告管理サーバ1Vaの仮想媒体利用判定部102は、総合広告管理サーバ1Tに対して、ステップS308の仮想媒体の照会に対する回答(仮想媒体の回答)を行う。当該仮想媒体の回答は、仮想媒体の利用可又は利用不可である。
【0132】
(ステップS312)総合広告管理サーバ1Tのトークン制御部106Tは、当該現実媒体対応NFTの発行の無し(現実媒体の利用可)である場合、ブロックチェーンサービスシステム4に対して、広告希望の広告主のIDを保有者IDに指定して当該現実媒体対応NFTを発行する要求(現実媒体のNFT要求)を行う。一方、トークン制御部106Tは、当該現実媒体対応NFTの発行の有りである場合において現実媒体の利用可であるときは、ブロックチェーンサービスシステム4に対して、広告希望の広告主のIDを保有者IDに指定して当該現実媒体対応NFTの保有者IDを変更する要求(現実媒体のNFT要求)を行う。
総合広告管理サーバ1Tのトークン制御部106Tは、当該仮想媒体対応NFTの発行の無し(仮想媒体の利用可)である場合、ブロックチェーンサービスシステム4に対して、広告希望の広告主のIDを保有者IDに指定して当該仮想媒体対応NFTを発行する要求(仮想媒体のNFT要求)を行う。一方、トークン制御部106Tは、当該仮想媒体対応NFTの発行の有りである場合において仮想媒体の利用可であるときは、ブロックチェーンサービスシステム4に対して、広告希望の広告主のIDを保有者IDに指定して当該仮想媒体対応NFTの保有者IDを変更する要求(仮想媒体のNFT要求)を行う。
【0133】
(ステップS313)ブロックチェーンサービスシステム4は、総合広告管理サーバ1Tからの当該現実媒体のNFT要求に応じて、当該現実媒体対応NFTを発行する又は当該現実媒体対応NFTの保有者IDを変更する。ブロックチェーンサービスシステム4は、当該現実媒体対応NFTを発行したことを総合広告管理サーバ1Tへ応答する(現実媒体のNFT応答)。総合広告管理サーバ1Tのトークン制御部106Tは、当該現実媒体のNFT応答により、当該現実媒体対応NFTが発行されたこと又は当該現実媒体対応NFTの保有者IDが変更されたことを認識する。
ブロックチェーンサービスシステム4は、総合広告管理サーバ1Tからの当該仮想媒体のNFT要求に応じて、当該仮想媒体対応NFTを発行する又は当該仮想媒体対応NFTの保有者IDを変更する。ブロックチェーンサービスシステム4は、当該仮想媒体対応NFTを発行したことを総合広告管理サーバ1Tへ応答する(仮想媒体のNFT応答)。総合広告管理サーバ1Tのトークン制御部106Tは、当該仮想媒体のNFT応答により、当該仮想媒体対応NFTが発行されたこと又は当該仮想媒体対応NFTの保有者IDが変更されたことを認識する。
【0134】
(ステップS314)総合広告管理サーバ1Tの媒体利用情報出力部104は、依頼者端末2に対して、現実媒体の利用可否判定結果又は仮想媒体の利用可否判定結果を回答する(広告希望回答)。広告依頼者は、当該広告希望回答によって、現実空間又は仮想空間Vにおける希望位置に広告を出すことができるか否かを認識することができる。
【0135】
上述した各実施形態によれば、現実空間と仮想空間において対応する場所に広告を出すことを支援することができるという効果が得られる。例えば、現実空間上の東京渋谷のスクランブル交差点付近と仮想空間上の東京渋谷のスクランブル交差点付近とに例えば同じ広告を出すことに寄与することができる。
【0136】
なお、これにより、例えば仮想空間サービスを提供するシステムにおける総合的なサービス品質の向上を実現することができることから、国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)の目標9「レジリエントなインフラを整備し、持続可能な産業化を推進するとともに、イノベーションの拡大を図る」に貢献することが可能となる。
【0137】
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
【0138】
また、上述した各装置の機能を実現するためのコンピュータプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行するようにしてもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、DVD(Digital Versatile Disc)等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
【0139】
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【符号の説明】
【0140】
1…広告管理サーバ、2…依頼者端末、3…仮想空間サーバ、4…ブロックチェーンサービスシステム、5…ブロックチェーン、101…現実媒体利用判定部、102…仮想媒体利用判定部、103…広告希望取得部、104…媒体利用情報出力部、105…広告出力制御部、106,106R,106V,106T…トークン制御部、107…トークン価格算出部、108…仮想空間制御部、109…販売情報取得部、110…収益分配情報出力部、200,200R,200V,200T…記憶部、1R,1Ra…現実広告管理サーバ、1V,1Va…仮想広告管理サーバ、1T…総合広告管理サーバ、Vdev…VRデバイス、NW…通信ネットワーク
【要約】
【課題】現実空間と仮想空間において対応する場所に広告を出すことを支援する。
【解決手段】現実媒体位置識別情報と仮想媒体位置識別情報を対応付ける媒体対応付け情報と、現実媒体の利用可否を判定する現実媒体利用判定部と、仮想媒体の利用可否を判定する仮想媒体利用判定部と、広告情報を伝達する希望位置を特定する広告希望位置識別情報を取得する広告希望取得部と、媒体対応付け情報に基づいて、広告希望位置識別情報が現実空間を示す場合は広告希望位置識別情報に対応する仮想媒体位置識別情報を特定し又は広告希望位置識別情報が仮想空間を示す場合は広告希望位置識別情報に対応する現実媒体位置識別情報を特定し、特定した現実媒体位置識別情報の現実媒体の利用可否判定結果又は特定した仮想媒体位置識別情報の仮想媒体の利用可否判定結果を出力する媒体利用情報出力部と、を備える。
【選択図】図2
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