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7393609タッチセンサーを具備したマルチ機能遂行タッチキーボード
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-29
(45)【発行日】2023-12-07
(54)【発明の名称】タッチセンサーを具備したマルチ機能遂行タッチキーボード
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/02 20060101AFI20231130BHJP
   G06F 3/0354 20130101ALI20231130BHJP
【FI】
G06F3/02 440
G06F3/0354 453
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2021569973
(86)(22)【出願日】2020-05-28
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-08-08
(86)【国際出願番号】 KR2020006900
(87)【国際公開番号】W WO2020242215
(87)【国際公開日】2020-12-03
【審査請求日】2021-11-24
(31)【優先権主張番号】10-2019-0062297
(32)【優先日】2019-05-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】521455453
【氏名又は名称】ビーエルディー カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】BLD CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】2nd floor, 46, Seongam-ro Mapo-gu Seoul 03951 Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100115200
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 修之
(72)【発明者】
【氏名】玄 義 渉
(72)【発明者】
【氏名】チョン,テ ホ
【審査官】円子 英紀
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2018/0232061(US,A1)
【文献】特開2015-176606(JP,A)
【文献】特開2013-175149(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/02
G06F 3/023
G06F 3/0354
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
文字キーキャップと機能キーキャップと数字キーキャップと特殊キーキャップと方向キーキャップとが形成されたキーキャップ部と、
前記キーキャップ部の当該キーキャップの下端にそれぞれ結合された接点とメンブレインスイッチで構成された駆動回路部と、
前記メンブレインスイッチを支持する支持台と、
特定形状でグルーピングされた多数の前記キーキャップの上端にそれぞれ形成されたタッチセンサーで構成されたタッチパッドと、
前記タッチパッドの両端に隣接して形成された左クリックキーと右クリックキーと、
前記タッチパッドのタッチと連動してカーソルを移動させ、前記クリックキーの加圧によりクリック機能を行わせる制御部とを含み、
キーボードとしての基本機能を行いながらグラフィックコントローラとしてのタッチパッド機能を行わせ、
前記タッチパッドは、スペースキーキャップを基準として逆三角形状で文字キーキャップまでグルーピングされて形成され、
前記右クリックキーのダブルストロークと連動して、前記スペースキーキャップ上端面のタッチパッド領域を左右にタッチして左右スクロールを行い、前記スペースキーキャップを除いたタッチパッド領域を上下にタッチして上下スクロールを行い、前記左クリックキーのストローク及びダブルストロークにより左クリック及びダブルクリックを行い、前記右クリックキーのストロークにより右クリックを行う、ことを特徴とするタッチセンサーを具備したマルチ機能遂行タッチキーボード。
【請求項2】
前記クリックキーは、前記スペースキーキャップの両端にそれぞれ形成されることを特徴とする、請求項1に記載のタッチセンサーを具備したマルチ機能遂行タッチキーボード。
【請求項3】
前記タッチセンサーは、前記スペースキーキャップと、前記文字キーキャップの下端ラインの6個のキーキャップと、中間ラインの7個のキーキャップと、上端ラインの8個のキーキャップの上端にそれぞれ形成されることを特徴とする、請求項1に記載のタッチセンサーを具備したマルチ機能遂行タッチキーボード。
【請求項4】
ノートパソコンのタッチパッド又は下端のパームレスト位置に前記キーキャップ部及び前記タッチパッドが配置されることを特徴とする、請求項1に記載のタッチセンサーを具備したマルチ機能遂行タッチキーボード。
【請求項5】
前記タッチパッドの外郭ラインを構成する当該キーキャップの上端枠には、一定高さの隔壁が形成されて前記タッチパッドのタッチ領域を区分させることを特徴とする、請求項3に記載のタッチセンサーを具備したマルチ機能遂行タッチキーボード。
【請求項6】
前記タッチパッドの外郭ラインを構成する当該キーキャップと、隣接する他のキーキャップは、一定距離離隔して形成されて前記タッチパッドのタッチ領域を区分させることを特徴とする、請求項3に記載のタッチセンサーを具備したマルチ機能遂行タッチキーボード。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タッチセンサーを具備したマルチ機能遂行タッチキーボードに関し、さらに詳しくは、キーボードとしての基本機能を行いながらグラフィックコントローラとしてのタッチパッド機能を行わせる、タッチセンサーを具備したマルチ機能遂行タッチキーボードに関する。
【背景技術】
【0002】
周知のように、従来は、PCまたはノートパソコンでキーボードを使用して文書作業、グラフィック作業、ネットサーフィンまたはユーチューブ視聴を行う時、使用者がキーボードを使用して文字を入力する途中に、随時にキーボード上の手の位置から外れて、キーボード近くに位置したマウスや、ノートパソコンの場合はマウス、又は通常キーボードの下端にあるタッチパッドにいきマウス動作を行うしかない。
【0003】
そこで、グラフィックコントローラとしての機能を行う既存のマウスとノートパソコンのタッチパッドを代替することで、別途のグラフィックコントローラを具備してコンピュータを運用する不便を排除し、特にノートパソコンの場合においては、タッチパッドを代替除去することで、タッチパッドが占めていたキーボードタッチパッドと下端のパームレストが占めていた空間を活用して、効率的な機能を提供できるようにする技術が要求される。
【0004】
また、文化と文明発達の利得として、コンピュータ又はTV機器の画像運用による便宜の提供を受けて頼ることが日常化されている現実に、モニターに表出される画面のコンテンツは、益々多様な形態と多量で提供されている傾向にあることを勘案すると、既存のモニターの制限された面積では、画面のコンテンツ提供者の側面からすると、コンテンツ提供の目的を達成するために所望の形式と量だけのコンテンツを提供するには限界があるだけでなく、使用者の立場からしても、制限された面積を通じて提供された多重の画面が重畳し分割縮小されることにより、画面運用の不便と非効率を甘受しなければならないという現実である。
【0005】
かかる既存のモニターに画面コンテンツを表出するにあたって、制限された量と形式の限界を克服するためにサブモニターを提供することで、モニター上の効率的な画面運用に寄与することができる技術が要求される。
【0006】
一方、これと関連した先行技術として、特許文献1は、キーボード上の多数のキーキャップのうち連続される少なくとも二つ以上のキーキャップの表面がタッチパッドとして形成され、タッチパッド上に加えられるキー入力手段の動きを感知し、該感知された動きに対応するマウス又はマルチタッチの動作が行われるようにするマウスとマルチタッチ機能を有するタッチパッドがキーキャップに統合されたキーボードを提供し、キーボード上の特定のキーキャップの表面にマウス機能を行わせるようにする。
【0007】
しかし、タッチパッドが左右に分割されて通常のタッチパッド形状と異なり、実用性と効率性が低く、左右クリック機能を行うキーが別途構成されていないため、実際の使用時に誤謬の可能性が高く、両手で操作しなければならないという不便がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【文献】韓国登録特許公報第1042285号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の思想が達成しようとする技術的課題は、既存のタッチパッドを代替してグラフィックコントローラとしての基本機能を行うように、最小面積でタッチパッド自体のタッチセンサー部分とクリックボタン部分を具備した、タッチセンサーを具備したマルチ機能遂行タッチキーボードを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前述した目的を達成するために、本発明は、文字キーキャップと機能キーキャップと数字キーキャップと特殊キーキャップと方向キーキャップとが形成されたキーキャップ部と、前記キーキャップ部の当該キーキャップの下端にそれぞれ結合された接点とメンブレインスイッチで構成された駆動回路部と、前記メンブレインスイッチを支持する支持台と、特定形状でグルーピングされた多数の前記キーキャップの上端にそれぞれ形成されたタッチセンサーで構成されたタッチパッドと、前記タッチパッドの両端に隣接して形成された左クリックキーと右クリックキーと、前記タッチパッドのタッチと連動してカーソルを移動させ、前記クリックキーの加圧によりクリック機能を行わせる制御部とを含み、キーボードとしての基本機能を行いながらグラフィックコントローラとしてのタッチパッド機能を行わせる、タッチセンサーを具備したマルチ機能遂行タッチキーボードを提供する。
【0011】
ここで、前記タッチパッドは、スペースキーキャップを基準として逆三角形状で文字キーキャップまでグルーピングされて形成されることができる。
【0012】
また、前記クリックキーは、前記スペースキーキャップの両端にそれぞれ形成されることができる。
【0013】
また、前記タッチセンサーは、前記スペースキーキャップと、前記文字キーキャップの下端ラインの6個のキーキャップと、中間ラインの7個のキーキャップと、上端ラインの8個のキーキャップの上端にそれぞれ形成されることができる。
【0014】
また、ノートパソコンのタッチパッド又は下端のパームレスト位置に前記キーキャップ部及び前記タッチパッドが配置されることができる。
【0015】
また、前記タッチパッドの外郭ラインを構成する当該キーキャップの上端枠には、一定高さの隔壁が形成されて前記タッチパッドのタッチ領域を区分させることができる。
【0016】
または、前記タッチパッドの外郭ラインを構成する当該キーキャップと、隣接する他のキーキャップは、一定距離離隔して形成されて前記タッチパッドのタッチ領域を区分させることができる。
【0017】
また、前記左クリックキー又は前記右クリックキーの加圧と連動した前記タッチパッドのタッチにより上下スクロール機能を行い、前記左クリックキー又は前記右クリックキーのダブルストロークによりダブルクリック機能を行うことができる。
【0018】
また、前記右クリックキーのダブルストロークと連動して、前記スペースキーキャップ上端面のタッチパッド領域を左右にタッチして左右スクロールを行い、前記スペースキーキャップを除いたタッチパッド領域を上下にタッチして上下スクロールを行い、前記左クリックキーのストローク及びダブルストロークにより左クリック及びダブルクリックを行い、前記右クリックキーのストロークにより右クリックを行うことができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によると、タッチパッドのタッチセンサーは、キーボード表面に付着して機能を行い、キーボード全体表面に付着するものではなく、運用の効率性と便利性及び生産の経済性を考慮して、最小限既存のタッチパッドだけの面積を提供し、基本形キーボードのスペースキーを始めとして逆三角形状で文字キーボードの表面部分までタッチセンサーを付着して、グラフィックコントローラとしての機能を行う既存のマウスとノートパソコンのタッチパッドを代替することで、別途のグラフィックコントローラを具備してコンピュータを運用する不便を排除し、特にノートパソコンの場合においては、タッチパッドを代替除去することで、タッチパッドが占めていたキーボードタッチパッドと下端のパームレストが占めていた空間を活用して、効率的な機能を提供することができるという効果がある。
【0020】
また、スペースキーを分割して左クリックキーと右クリックキーをそれぞれ構成し、マウス又はタッチパッドの左右クリック機能を行わせることができるという効果がある。
【0021】
また、タッチキーボードは、そのものとしてグラフィックコントローラの機能を行い、グラフィックコントローラとしてのマウスやタッチパッドのように別途具備された不便を排除する発明の効果があるといえるが、特にノートパソコンのような一体型の機器に適用することで、サブモニター具備の前提を解決することができる機会を提供して、デュアルモニター提供のメリットを得る出発点であるということに大きな意味があるという効果がある。
【0022】
さらには、サブモニターの提供が画面の提供者と使用者と共にメリットを得るということに反論の余地がない。従って、画面運用のためにデュアルモニターを提供することが自然に主流として標準化と規格化により定着するようになり、結局、画面提供者もかかる主流としての標準規格化された割合のデュアルモニターに合う多様な形態の画面と機能を提供するとモニター提供様態の変化のきっかけを設けて市場再編の触媒剤になることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明の実施例によるタッチセンサーを具備したマルチ機能遂行タッチキーボードを一般キーボードに適用した例を図示したものである。
図2】本発明の実施例によるタッチセンサーを具備したマルチ機能遂行タッチキーボードをデュアルモニターノートパソコンキーボードに適用した例を図示したものである。
図3図1及び図2のタッチセンサーを具備したマルチ機能遂行タッチキーボードのクリックキーを拡大図示したものである。
図4図2のタッチセンサーを具備したマルチ機能遂行タッチキーボードのデュアルモニターノートパソコンの適用を例示したものである。
図5図4のタッチセンサーを具備したマルチ機能遂行タッチキーボードの使用例を例示したものである。
図6図4のタッチセンサーを具備したマルチ機能遂行タッチキーボードが適用されたデュアルモニターノートパソコンの活用を例示したものである。
図7a図6のデュアルモニターノートパソコンの使用者のUI操作によるモニター分割使用をそれぞれ例示したものである。
図7b図6のデュアルモニターノートパソコンの使用者のUI操作によるモニター分割使用をそれぞれ例示したものである。
図7c図6のデュアルモニターノートパソコンの使用者のUI操作によるモニター分割使用をそれぞれ例示したものである。
図8a図6のデュアルモニターノートパソコンの使用者のUI操作によるモニター分割使用をそれぞれ例示したものである。
図8b図6のデュアルモニターノートパソコンの使用者のUI操作によるモニター分割使用をそれぞれ例示したものである。
図9a図6のデュアルモニターノートパソコンのプログラム提供者により提供されるUIによるモニター分割使用をそれぞれ例示したものである。
図9b図6のデュアルモニターノートパソコンのプログラム提供者により提供されるUIによるモニター分割使用をそれぞれ例示したものである。
図10a図6のデュアルモニターノートパソコンのプログラム提供者により提供されるUIによるモニター分割使用をそれぞれ例示したものである。
図10b図6のデュアルモニターノートパソコンのプログラム提供者により提供されるUIによるモニター分割使用をそれぞれ例示したものである。
図11図6のデュアルモニターノートパソコンのプログラム提供者により提供されるUIによるモニター分割使用をそれぞれ例示したものである。
図12図6のデュアルモニターノートパソコンのプログラム提供者により提供されるUIによるモニター分割使用をそれぞれ例示したものである。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、添付の図面を参照して前述した特徴を有する本発明の実施例をさらに詳しく説明する。
【0025】
図1は、本発明の実施例によるタッチセンサーを具備したマルチ機能遂行タッチキーボードを一般キーボードに適用した例を図示したものであり、図2は、本発明の実施例によるタッチセンサーを具備したマルチ機能遂行タッチキーボードをデュアルモニターノートパソコンキーボードに適用した例を図示したものであり、図3は、図1及び図2のタッチセンサーを具備したマルチ機能遂行タッチキーボードのクリックキーを拡大図示したものであり、図4は、図2のタッチセンサーを具備したマルチ機能遂行タッチキーボードのデュアルモニターノートパソコンの適用を例示したものであり、図5は、図4のタッチセンサーを具備したマルチ機能遂行タッチキーボードの使用例を例示したものである。ここで、図1の(a)及び図2の(b)は、従来のキーボードの構成と従来のノートパソコンのキーパッドとタッチパッドの構成をそれぞれ図示したものである。
【0026】
図1図5を参照すると、本発明の実施例によるタッチセンサーを具備したマルチ機能遂行タッチキーボードは、全体的に、キーキャップ部110と、駆動回路部(図示せず)と、支持台120と、特定形状でグルーピングされた多数のキーキャップ111の上端にそれぞれ形成されたタッチセンサーで構成されたタッチパッド130と、タッチパッド130の両端に隣接して形成された左クリックキー141と右クリックキー142と、タッチパッド130のタッチと連動してカーソルを移動させ、クリックキーの加圧によりクリック機能を行わせる制御部(図示せず)とを含み、キーボードとしての基本機能を行いながらグラフィックコントローラとしてのタッチパッド機能を行わせることを要旨とする。
【0027】
先ず、キーキャップ部110は、適用されるデスクトップ又はノートパソコンまたはウルトラブックのコンピュータの種類と、86キー又は101キー又は103キー又は106キーの多様なキーボードの規格により、異なって配列される文字キーキャップと機能キーキャップと数字キーキャップと特殊キーキャップと方向キーキャップとで構成される。
【0028】
次いで、駆動回路部は、キーキャップ部110の当該キーキャップ111の下端にそれぞれ結合された接点とメンブレインスイッチで構成され、メンブレイン方式、或いは無接点方式、或いは機械式により多様に構成されることができ、これに相応して、支持台120がメンブレインスイッチを支持することができる。
【0029】
次いで、タッチパッド130は、図1の(b)(青色)及び図2の(b)(赤色)に示すように、特定形状でグルーピングされた多数のキーキャップ111の上端にそれぞれ形成された多数のタッチセンサーで構成される。
【0030】
ここで、タッチパッド130は、スペースキーキャップ143を基準として逆三角形状で文字キーキャップまでグルーピングされて形成されることができる。
【0031】
例えば、タッチセンサーは、スペースキーキャップ143と、文字キーキャップの下端ラインの6個キーキャップ(「C」から「,」まで)111と、中間ラインの7個のキーキャップ(「D」から「L」まで)111と、上端ラインの8個のキーキャップ(「E」から「P」まで)111の上端にそれぞれ形成され、逆三角形状のタッチパッド130を構成することができる。
【0032】
一方、タッチパッド130の外郭ラインを構成する当該キーキャップ111の上端枠には、一定高さの隔壁(図示せず)が形成され、タッチパッド130のタッチ領域を区分可能にすることができる。
【0033】
即ち、図1の(b)(青色)及び図2の(b)(赤色)により表示されたタッチパッド外郭ラインに沿って触覚によりタッチ領域を認知し、使用者視線を作業中の画面から離脱させることなくタッチパッド130を認識させることができる。
【0034】
または、タッチパッド130の外郭ラインを構成する当該キーキャップ111と、隣接する他のキーキャップ111は、一定距離離隔して(図示せず)形成されてタッチパッド130のタッチ領域を区分させることができる。
【0035】
即ち、タッチパッド130のキーキャップ111と、隣接する他のキーキャップ111との間に余裕空間を置いて触覚によりタッチ領域を認知して使用者視線を作業中の画面から離脱させることなくタッチパッド130を認識させることもできる。
【0036】
次いで、通常のタッチパッド又はマウスの左クリック機能と右クリック機能を行う左クリックキー141と右クリックキー142がタッチパッド130の両端に隣接して形成される。
【0037】
即ち、図3に拡大して示すように、左クリックキー141と右クリックキー142は、スペースキーキャップ143の両端にそれぞれ別途形成され、左クリックキー141と右クリックキー142の加圧により左クリック機能と右クリック機能を行わせることができる。
【0038】
ここで、左クリックキー141と右クリックキー142は、十分な面積が提供されるスペースキーキャップ143の両端部分をそれぞれ文字キーキャップの大きさで分割して左クリックボタン及び右クリックボタンを提供することができる。
【0039】
一方、右クリックキー142のダブルストロークと連動して、スペースキーキャップ143の上端面のタッチパッド領域を左右にタッチして左右スクロールを行い、スペースキーキャップ143を除いたタッチパッド領域を上下にタッチして上下スクロールを行い、左クリックキー141のストローク及びダブルストロークにより左クリック及びダブルクリックをそれぞれ行い、右クリックキー142のストロークにより右クリックを行うことができる。
【0040】
次いで、制御部は、タッチパッド130のタッチと連動してディスプレイ上のカーソルを移動させ、左クリックキー141と右クリックキー142の加圧によりディスプレイ上のクリック機能を行わせる。
【0041】
そこで、図5の(a)に示すように、タッチパッド130のタッチと連動してカーソルを移動させ、図5の(b)に示すように、左クリックキー141と右クリックキー142の加圧によりクリック機能を行わせることができる。
【0042】
一方、図2図4及び図6に示すように、通常のノートパソコンのタッチパッドまたは下端のパームレスト位置にキーキャップ部110及びタッチパッド130が配置されるように構成し、ノートパソコン上端の余裕空間にメインモニター210以外に別途のサブモニター220をヒンジ軸221を基準としてヒンジ回転するように形成して、モニター上の効率的な画面運用を可能にすることができる。
【0043】
即ち、既存のノートパソコンの構造と形態を維持しながら、追加のサブモニターを提供するというと、追加のモニター設置により機器は厚さが厚くなり、重量も増加するため、これは、ポータブルの一体型機器として軽量とスリム化の傾向に逆行することになり、追加のモニターを提供するとしても、もちろん一体型の維持を基本として既存のスリム化が維持され、重量が増加しないことが前提にならなければならない。
【0044】
そこで、図4を参考すると、横幅は同一に維持しながら、サブモニター220の第2大きさはメインモニター210の第1大きさの35%~45%で、好ましくは40%で形成され、サブモニター220の可読性と活用性を確保しながらサブモニター220による重量を最小化して軽量化を具現可能にすることができる。
【0045】
例えば、図6に示すように、メインモニター210とサブモニター220を通じて、画面を分割して異なるUIをそれぞれ提供し、使用者の効率と便宜によって、使用時にサブモニター220の上端はヒンジ軸221を回転軸として上昇させて、一定角度で傾斜した形態で追加作業または補助作業のためのモニターとして運用することができる。
【0046】
付言すると、タッチキーボードをノートパソコンに適用することで、タッチパッドを代替除去することにより、タッチパッドが不要となり、タッチパッドが占めていたキーボード下端のパームレストが位置した空間を活用することができ、既存のノートパソコンと異なり、このように確保されたパームレストが位置した下端の空間にタッチキーボードを位置させ、既存のキーボードが位置していた上端にサブモニターを配置することができ、ノートパソコン等のような一体型の機器にタッチキーボードを適用することで、サブモニターを具備することができる空間を提供し、サブモニター具備向けの追加空間の提供を排除し、さらに、既存のノートパソコンの厚さと重量増加の原因を提供せず、サブモニター具備の前提を満たすことができる。
【0047】
一方、図6は、図4のタッチセンサーを具備したマルチ機能遂行タッチキーボードが適用されたデュアルモニターノートパソコンの活用を例示したものであり、図7a~図7c及び図8a及び図8bは、図6のデュアルモニターノートパソコンの使用者のUI操作によるモニター分割使用を既存と比べてそれぞれ例示したものであり、図9a、図9b、図10a、図10b、図11、及び図12は、図6のデュアルモニターノートパソコンのプログラム提供者により提供されるUIによるモニター分割使用を既存と比べてそれぞれ例示したものである。
【0048】
使用者の嗜好と効率に合わせたUI操作により主画面と補助画面を分割して、メインモニター210とサブモニター220にそれぞれディスプレイすることができる。
【0049】
即ち、使用者が望む通りに任意に形態を変化させて再配置することができるように提供された画面の場合においては、使用者の嗜好と効率に合わせて画面を分割運用可能にすることができる。
【0050】
図6、7a、7b、7c、8a、8bに示すように、使用者の便宜に合わせて主画面をメインモニター210に配置し、補助画面はサブモニター220に分離して適切に配置して、画面の運用を効率的に行う画面運用例示を詳述すると、以下の通りである。
【0051】
図7aは、文書編集ウィンドウW1とポップアップ広告ウィンドウPがディスプレイされる例、図7bは、ネットサーフィンウィンドウW2とユーチューブ動画ウィンドウUがディスプレイされる例、図7cは、ネットサーフィンウィンドウW2とメッセンジャーウィンドウMがディスプレイされる例を示す。図示のように、従来の場合、文書編集ウィンドウWにポップアップ広告ウィンドウPが重なってディスプレイされるか(図7aの既存画面)、ネットサーフィンウィンドウWとユーチューブ動画ウィンドウUが画面を分割するか(図7bの既存画面)、ネットサーフィンウィンドウWとメッセンジャーウィンドウMが重なってディスプレイされた。本発明の実施例によると、メインモニター210には作業中の文書編集W1またはネットサーフィンW2の主画面をディスプレイし、サブモニター220には、ポップアップ広告(突出広告P)(図7aの本発明画面)またはプログラムのアップデート知らせをディスプレイするかユーチューブを再生してディスプレイするか(図7bの本発明画面)メッセンジャーまたはSNSをディスプレイすることができる(図7cの本発明画面)。
【0052】
そこで、作業中に予告なしに急に表れるポップアップ広告とプログラムアップデート知らせの突出画面Pは、作業中の主画面を覆い最上位画面で表示されるため、作業に集中したい使用者には常に不便と不満の対象となる。従って、ウィンドウステータスバーを補助画面に移動して表示しておき、全ての広告及び突出画面が補助画面220に表示されて、不便と不満が解消されることができる。
【0053】
また、ユーチューブを視聴しながら文書編集やネットサーフィンする場合、マルチ作業が可能にするために、両方のウィンドウがいずれも見えるように画面を分割してウィンドウの大きさを小さく調整して使用しなければならないという不便がある。かかる非効率と不便を克服するために、主画面に文書編集やネットサーフィン画面を配置し、補助画面にユーチューブを再生すれば、簡単にマルチ作業を可能にすることができる。
【0054】
また、文書編集やネットサーフィンの主作業をしながら、メッセンジャー(カカオトーク、ライン、フェイスブックメッセンジャー)やSNS(ツイッター、フェイスブック、インスタグラム)スマートホンに連動されるプログラムを利用する場合、画面が重なって表示されるため、メッセージ確認及び送信が不便である。従って、主画面で文書編集やネットサーフィン画面を配置し、補助画面にメッセンジャーやSNS画面を配置して使用すれば、画面転換なしにメッセージ確認が可能であり、便利に同時作業を可能にすることができる。
【0055】
また、図8a及び8bを参考すると、メインモニター210には、文書作成ツールまたは開発ツールまたはイメージ編集ツールをディスプレイし、サブモニター220には、当該ツールのリボンメニュー(memu)を配置してディスプレイするか(図8a)、メインモニター210にはTV会議の多重映像Vをディスプレイし、サブモニター220には補助作業中の補助画面W3をディスプレイすることができる(図8b)。
【0056】
そこで、使用者の要求事項が複雑になるにつれて、これを収容するために、文書作成ツールと開発ツールとイメージ編集ツールの機能は多様になり多機能化されて、リボンメニューに表示すべきアイコンが益々多くなることで、メニューを表示する領域は益々広くなり、作業をするメインモニター210の活用可能な主画面が次第に減っている。これを改善するために、各ツールのリボンメニューと主作業ウィンドウを分離して、主画面に主作業ウィンドウだけを配置し、補助画面にリボンメニューを配置すれば、空間活用が極大化されて主作業ウィンドウを最大の大きさで提供することができる。
【0057】
また、多数の相手と全体画面モードでTV会議中に会議に必要な補助資料を検索するか、会議に参考する資料を見ながら会議する場合に、補助画面で資料検索及び参考資料を実行すれば、効率的なTV会議を可能にすることができる。
【0058】
または、図9図12に示すように、プログラム提供者により修正及び変更されて提供されるUIを主画面と補助画面に分割して、メインモニター210とサブモニター220にそれぞれディスプレイすることができる。
【0059】
即ち、使用者が任意にUIの修正と変更及び配置ができない場合であってデュアルモニターの画面空間を効率的に使用するために、プログラムを提供する会社が最初にデュアルモニターに合わせて画面のUIを修正及び変更提供することで、効率的な空間使用が可能な画面運用の例示を詳述すると、以下の通りである。
【0060】
図9a及び9bを参考すると、メインモニター210には、作業中の主画面をディスプレイし、サブモニターには立ち上げ中のプログラムリストをディスプレイするか(図9a)、最近使用したファイルまたは最近使用したプログラムをディスプレイすることができる(図9b)。
【0061】
そこで、図9aに示すように、サブモニター220は、ステータスバー/[現在立ち上がっているプログラムリスト]表示領域として使用するが、alt-tabまたはwin-tabキーを入力すれば、[現在立ち上がっているプログラムリスト]が表示され、リスト中でプログラムを選択してメインウィンドウに切り替えて表示することができるが、[現在立ち上がっているプログラムリスト]が作業中のメインウィンドウ上に表示されるという短所があり、補助画面を活用して[現在立ち上がっているプログラムリスト]を常に表示しておくと、必要なプログラムへの切り替えが一度の動作で可能になることができる。
【0062】
また、図9bに示すように、win-tabキーを入力すると、[現在立ち上がっているプログラムリスト]の下端に[現在まで立ち上がっていたプログラムリスト]が表示され、リスト中でプログラムを選択すると、当該プログラムが実行されてメインウィンドウに表示することができるが、[現在まで立ち上がっていたプログラムリスト]が作業中のメインウィンドウ上に表示されるということと、win-tabキーを押して下に移動しなければならないという二度の動作後にリストが見られるという短所があり、補助画面を活用して[現在まで立ち上がっていたプログラムリスト]を常に表示しておくと、必要なプログラムへの切り替え容易に可能になることができる。
【0063】
また、図10図12を参考すると、メインモニター210にはユーチューブ全体画面モードでユーチューブ映像をディスプレイし、サブモニター220には再生するユーチューブ映像リストをディスプレイするか(図10a)、メインモニター210にはストリーマー映像をディスプレイし、サブモニター220にはチャット画面をディスプレイするか(図10b)、メインモニター210にはプレゼンテーションプログラムのスライドショー画面をディスプレイし、サブモニター220にはプレゼンテーションプログラムのスライド概要画面または編集画面を配置してディスプレイするか(図11)、メインモニター210にはネットショップホームページの検索結果リストページをディスプレイし、サブモニター220には検索結果リストで選択された商品に対する商品詳細情報ページをディスプレイすることができる(図12)。
【0064】
そこで、ユーチューブを全体画面モードで視聴する途中で他の動画を見ようとすると、全体画面モードを終了すればこそ他の動画を選択できるようになっているが、主画面にユーチューブを全体画面モードで再生することができるようにし、補助画面で再生するリストを見ながら次に再生する動画を選択するようにすると、一度の動作で次の動画を視聴することができ便利になることができる。
【0065】
また、ネットワークゲーム及びユーチューブ放送は、共同の目的を有する使用者が集まりゲームをするか、放送を見ながら互いにコミュニケーションをするためにチャットをするが、主に画面の一側にチャット内容を表示してゲーム画面の一部分または放送画面の一部分に表示するようになるが、ユーチューブの場合、放送画面を全体画面モードで表示すると、チャット内容が見られなくなる。従って、ネットワークゲーム画面またはユーチューブ放送画面でチャット画面を分離して主画面にゲーム画面や放送画面を全体画面モードで表示しても、補助画面でチャット内容が見られてゲーム実行及びユーチューブ放送視聴を円滑にすることができる。
【0066】
また、パワーポイントでスライドを編集している途中でスライドショー画面に移動すると、スライドが全体画面モードで表示されるため、スライドを編集するか他のスライドを選択するためには、全体画面モードで表示されたスライド画面を終了しなければならないという不便がある。従って、主画面にスライドショー画面を常に表示した状態で補助画面にスライド概要画面や編集画面を配置して表示すると、スライドショー画面を確認しながら編集と他のスライド選択が便利になることができる。
【0067】
また、通常のネットショップホームページは、商品検索をした後に、検索結果リストページで商品を選択すると詳細情報ページ画面に移動するようになっており、検索結果リストページと商品詳細情報ページを前から後に移動しながらショッピングしなければならない煩わしさがある。従って、主画面に商品詳細情報ページを表示し、補助画面に検索結果リストページを表示して、商品検索結果リストで選択された商品詳細情報ページを主画面に表示すると、一度の選択で商品詳細情報ページが見られるようになり、ショッピングの便利性を倍加することができる。
【0068】
従って、前述したようなタッチセンサーを具備したマルチ機能遂行タッチキーボードの構成により、タッチパッドのタッチセンサーは、キーボード表面に付着して機能を行い、キーボード全体表面に付着するものではなく、運用の効率性と便利性及び生産の経済性を考慮して、最小限既存のタッチパッドだけの面積を提供し、基本形キーボードのスペースキーを始めとして逆三角形状で文字キーボードの表面部分までタッチセンサーを付着し、グラフィックコントローラとしての機能を行う既存のマウスとノートパソコンのタッチパッドを代替することで、別途のグラフィックコントローラを具備してコンピュータを運用する不便を排除し、特にノートパソコンの場合においてはタッチパッドを代替除去することで、タッチパッドが占めていたキーボードタッチパッドと下端のパームレストが占めていた空間を活用して効率的な機能を提供することができる。
【0069】
また、スペースキーを分割して左クリックキーと右クリックキーをそれぞれ構成し、マウスまたはタッチパッドの左右クリック機能を行わせることもできる。
【0070】
さらに、タッチキーボードは、そのものとしてグラフィックコントローラの機能を行い、グラフィックコントローラとしてのマウスやタッチパッドのように別途具備された不便を排除する発明の効果があるといえるが、特にノートパソコンのような一体型の機器に適用することで、サブモニターの具備の前提を解決することができる機会を提供して、デュアルモニター提供のメリットを得るようにする出発点であるということに大きな意味がある。
【0071】
本明細書に記載された実施例と図面に示された構成は、本発明の最も好ましい一実施例に過ぎず、本発明の技術的思想を全て代弁するものではないため、本出願時点においてこれらを代替することができる多様な均等物と変更例があることを理解すべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7a
図7b
図7c
図8a
図8b
図9a
図9b
図10a
図10b
図11
図12