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特許7393651施設検索システム、施設検索方法、及び施設検索プログラム
<図1>
  • 特許-施設検索システム、施設検索方法、及び施設検索プログラム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-29
(45)【発行日】2023-12-07
(54)【発明の名称】施設検索システム、施設検索方法、及び施設検索プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/12 20120101AFI20231130BHJP
   G06Q 10/02 20120101ALI20231130BHJP
【FI】
G06Q50/12
G06Q10/02
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2020053675
(22)【出願日】2020-03-25
(65)【公開番号】P2021152840
(43)【公開日】2021-09-30
【審査請求日】2022-04-11
(73)【特許権者】
【識別番号】500175565
【氏名又は名称】株式会社ぐるなび
(74)【代理人】
【識別番号】100167302
【弁理士】
【氏名又は名称】種村 一幸
(74)【代理人】
【識別番号】100181869
【弁理士】
【氏名又は名称】大久保 雄一
(72)【発明者】
【氏名】岩田 真治
【審査官】田上 隆一
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2014/050181(WO,A1)
【文献】特開2019-169053(JP,A)
【文献】特開2001-216349(JP,A)
【文献】特開2003-173370(JP,A)
【文献】特開2001-249988(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の施設のそれぞれに、第1予約可能人数と前記第1予約可能人数より多い第2予約可能人数とを関連付けて登録する設定処理部と、
利用者から施設の検索条件として第1利用予定人数と前記第1利用予定人数より多い第2利用予定人数とを受け付ける受付処理部と、
前記複数の施設の中から、前記第1利用予定人数以下の前記第1予約可能人数と前記第2利用予定人数以上の前記第2予約可能人数とが関連付けられた施設を検索する検索処理部と、
前記検索処理部による検索結果を前記利用者に提示する提示処理部と、
を備える施設検索システム。
【請求項2】
前記設定処理部は、前記複数の施設のそれぞれにおいて、当該施設の予約対象ごとに前記第1予約可能人数と前記第2予約可能人数とを関連付けて登録する、
請求項に記載の施設検索システム。
【請求項3】
前記設定処理部は、施設の予約状況及び混雑状況のうち少なくともいずれかに基づいて前記第1予約可能人数を設定する、
請求項又はに記載の施設検索システム。
【請求項4】
前記設定処理部は、日付、時間帯、及び予算のうち少なくともいずれか一つに基づいて前記第1予約可能人数を設定する、
請求項又はに記載の施設検索システム。
【請求項5】
前記第1利用予定人数及び前記第2利用予定人数の入力操作を受け付ける受付画面を前記利用者の利用者端末に表示させる表示処理部をさらに備える、
請求項1~のいずれかに記載の施設検索システム。
【請求項6】
前記検索結果に含まれる施設の予約処理を行う予約処理部と、
前記予約処理部により第1施設の前記予約処理が行われた場合に、前記第1施設の利用確定人数を問い合わせる問い合わせ情報を前記利用者に通知する通知処理部と、
をさらに備える請求項1~のいずれかに記載の施設検索システム。
【請求項7】
複数の施設のそれぞれに、第1予約可能人数と前記第1予約可能人数より多い第2予約可能人数とを関連付けて登録する設定ステップと、
利用者から施設の検索条件として第1利用予定人数と前記第1利用予定人数より多い第2利用予定人数とを受け付ける受付ステップと、
前記複数の施設の中から、前記第1利用予定人数以下の前記第1予約可能人数と前記第2利用予定人数以上の前記第2予約可能人数とが関連付けられた施設を検索する検索ステップと、
前記検索ステップによる検索結果を前記利用者に提示する提示ステップと、
を一又は複数のプロセッサ実行する施設検索方法。
【請求項8】
複数の施設のそれぞれに、第1予約可能人数と前記第1予約可能人数より多い第2予約可能人数とを関連付けて登録する設定ステップと、
利用者から施設の検索条件として第1利用予定人数と前記第1利用予定人数より多い第2利用予定人数とを受け付ける受付ステップと、
前記複数の施設の中から、前記第1利用予定人数以下の前記第1予約可能人数と前記第2利用予定人数以上の前記第2予約可能人数とが関連付けられた施設を検索する検索ステップと、
前記検索ステップによる検索結果を前記利用者に提示する提示ステップと、
を一又は複数のプロセッサに実行させるための施設検索プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、検索条件に応じた施設を検索して提示することが可能な施設検索システム、施設検索方法、及び施設検索プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、飲食店などの施設を検索するシステムにおいて、利用者がエリア(地域)、時間(開始時間)、利用人数(来店人数)などの検索条件を入力すると、当該検索条件を満たす施設を検索して利用者に検索結果を提示し、利用者から所望の施設の予約を受け付けるシステムが知られている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2001-350997号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、利用者が施設を検索する際に利用人数が未確定の場合には、利用者は予定の利用人数を入力する。そして、前記利用人数を予約可能な施設が検索されると、利用者は検索結果から所望の施設を予約する。この場合において、例えば予約後に前記利用人数に変更が生じた場合、利用者は前記利用人数を入力し直して再度検索及び予約しなければならない。このため、利用者にとって検索操作の利便性が悪い。
【0005】
本発明の目的は、施設検索の利用者の利便性を向上させることが可能な施設検索システム、施設検索方法、及び施設検索プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一の形態は、利用者から施設の検索条件として第1利用予定人数と前記第1利用予定人数より多い第2利用予定人数とを受け付ける受付処理部と、前記第1利用予定人数から前記第2利用予定人数までの範囲以内の人数を予約可能な施設を検索する検索処理部と、前記検索処理部による検索結果を前記利用者に提示する提示処理部と、を備える施設検索システムである。
【0007】
本発明の他の形態は、利用者から施設の検索条件として第1利用予定人数と前記第1利用予定人数より多い第2利用予定人数とを受け付ける受付ステップと、前記第1利用予定人数から前記第2利用予定人数までの範囲以内の人数を予約可能な施設を検索する検索ステップと、前記検索ステップによる検索結果を前記利用者に提示する提示ステップと、を一又は複数のプロセッサにより実行する施設検索方法である。
【0008】
本発明の他の形態は、利用者から施設の検索条件として第1利用予定人数と前記第1利用予定人数より多い第2利用予定人数とを受け付ける受付ステップと、前記第1利用予定人数から前記第2利用予定人数までの範囲以内の人数を予約可能な施設を検索する検索ステップと、前記検索ステップによる検索結果を前記利用者に提示する提示ステップと、を一又は複数のプロセッサに実行させるための施設検索プログラムである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、施設検索の利用者の利便性を向上させることが可能な施設検索システム、施設検索方法、及び施設検索プログラムが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、本発明の実施形態に係る施設検索システムの構成を示すブロック図である。
図2図2は、本発明の実施形態に係る施設検索システムで使用される施設情報の一例を示す図である。
図3図3は、本発明の実施形態に係る施設検索システムで使用される人数設定情報の一例を示す図である。
図4図4は、本発明の実施形態に係る施設検索システムで使用される人数設定情報の一例を示す図である。
図5図5は、本発明の実施形態に係る利用者端末に表示される検索条件設定ページの一例を示す図である。
図6図6は、本発明の実施形態に係る利用者端末に表示される検索結果ページの一例を示す図である。
図7図7は、本発明の実施形態に係る施設検索システムで実行される施設検索処理の手順の一例を示すフローチャートである。
図8図8は、本発明の実施形態に係る利用者端末に表示される検索結果ページの他の例を示す図である。
図9図9は、本発明の実施形態に係る施設検索システムで実行される予約可能人数設定処理の手順の一例を示すフローチャートである。
図10図10は、本発明の実施形態に係る施設検索システムで実行される予約可能人数設定処理の手順の他の例を示すフローチャートである。
図11図11は、本発明の実施形態に係る利用者端末に表示される検索条件設定ページの一例を示す図である。
図12図12は、本発明の実施形態に係る利用者端末に表示される検索条件設定ページの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明し、本発明の理解に供する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0012】
[施設検索システム100]
図1に示すように、本発明の実施形態に係る施設検索システム100は、施設検索装置1と一又は複数の利用者端末2とを含む。施設検索装置1及び利用者端末2は、インターネット、LAN、WAN、又は公衆電話回線などの通信網N1を介して通信可能である。
【0013】
施設検索装置1は、施設を検索するための検索条件を利用者端末2から受付可能であり、検索条件に基づく検索処理を実行し、検索結果を利用者端末2に提示する情報処理装置である。以下、本実施形態では、施設検索システム100において、検索対象の施設が、飲食物を提供する飲食店である場合を例に挙げて説明する。なお、前記施設は、例えばホテル、カラオケ店、ボーリング場、卓球場、温泉施設、サービス提供施設などの各種の施設であってもよい。利用者端末2は、前記施設の検索及び提示を要求する利用者によって操作される情報処理装置である。
【0014】
本実施形態では、施設検索装置1単体が本発明に係る施設検索システムに相当するが、本発明に係る施設検索システムは、施設検索装置1及び利用者端末2のうち一又は複数の構成要素を含むものであってもよい。例えば、施設検索装置1及び利用者端末2の構成要素が協働して後述する各種の施設検索処理(図7参照)を分担して実行する場合には、その処理を実行する複数の構成要素を含むシステムを本発明に係る施設検索システムとして捉えることが可能である。例えば、施設検索装置1及び利用者端末2が本発明に係る施設検索システムを構成することが考えられる。
【0015】
[施設検索装置1]
図1に示されるように、施設検索装置1は、制御部11、記憶部12、操作表示部13、及び通信I/F14などを備えるサーバである。なお、施設検索装置1は、1台のコンピュータに限らず、複数台のコンピュータが協働して動作するコンピュータシステムであってもよい。また、施設検索装置1で実行される各種の処理は、一又は複数のプロセッサによって分散して実行されてもよい。
【0016】
通信I/F14は、施設検索装置1を有線又は無線で通信網N1に接続し、通信網N1を介して利用者端末2などの外部機器との間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行するための通信インターフェースである。
【0017】
操作表示部13は、各種の情報を表示する液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイのような表示部と、操作を受け付けるマウス、キーボード、又はタッチパネルのような操作部とを備えるユーザーインターフェースである。
【0018】
記憶部12は、各種の情報を記憶するHDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)などの不揮発性の記憶部である。具体的に、記憶部12には、施設情報D1、人数設定情報D2などのデータが記憶される。施設情報D1には、検索対象の飲食店に関する情報が含まれる。人数設定情報D2には、飲食店の予約可能人数(利用可能人数)などの情報が含まれる。人数設定情報D2は、飲食店ごとに記憶部12に記憶される。また、記憶部12には、施設が提供する施設画像の画像データ(施設画像データ)、施設の場所を示す地図データ等も記憶されている。図2は施設情報D1の一例を示す図であり、図3は飲食店Aに対応する人数設定情報D2(A)の一例を示す図であり、図4は飲食店Bに対応する人数設定情報D2(B)の一例を示す図である。なお、以下の説明では、人数設定情報D2(A)及び人数設定情報D2(B)を区別しない場合には、人数設定情報D2と称す。
【0019】
図2に示されるように、施設情報D1には、飲食店ごとに、対応する「施設ID」、「施設名」、「エリア」、「ジャンル」、「予算」、「住所」、「電話番号」などの情報が含まれる。前記エリアは、施設の所在地の地域名称などである。前記ジャンルは、施設で提供されるサービスの内容を識別可能な情報であって、例えば料理ジャンルを示す。前記予算は、例えば施設の利用について必要な平均的な金額として予め設定された金額である。前記住所は、施設の詳細な住所であり、当該施設の位置を示す情報として用いられ、前記電話番号は、利用者から施設に連絡する際の情報として用いられる。また、施設情報D1には、飲食店ごとに前記施設画像の識別情報が含まれてもよい。
【0020】
図3に示されるように、飲食店Aに対応する人数設定情報D2(A)には、テーブル(本発明の利用対象の一例)ごとに、対応する「テーブル番号」、「定員数」、「予約状況」、「最少予約可能人数」、「最多予約可能人数」などの情報が含まれる。前記定員数は、テーブルを利用可能な最大人数を示す。なお、前記定員数に、最大人数と、テーブルを利用可能な最低人数とが登録されてもよい。前記予約状況は、飲食店Aの現在の予約状況(満席、空席など)を示し、当該飲食店の予約処理に用いられる。前記予約状況には、例えばテーブルごとに「満席」又は「空席」が登録される。
【0021】
前記最少予約可能人数は、テーブルに対して予約可能な最少人数を示す。前記最多予約可能人数は、テーブルに対して予約可能な最多人数を示す。図3に示す例では、テーブルTa1は、2人以上4人以下で利用する場合の予約が可能であり、1人で利用する場合の予約、及び、5人以上で利用する場合の予約が不可能であることを示している。またテーブルTa5は、4人以上8人以下で利用する場合の予約が可能であり、1人~3人で利用する場合の予約、及び、9人以上で利用する場合の予約が不可能であることを示している。
【0022】
前記最少予約可能人数及び前記最多予約可能人数は、飲食店Aの管理者が設定することが可能である。前記最多予約可能人数は、例えば定員数と同一人数に設定される。管理者は、例えば、飲食店Aのテーブルごとの売り上げ、予約状況などに応じて前記最少予約可能人数を設定する。例えば、テーブルTa5について、管理者は、最低でも4人以上のグループで利用してもらいたいと考える場合には、前記最少予約可能人数を「4人」に設定する。また、例えば、管理者は、所定のテーブルについて1人以上の利用を許可する場合には、前記最少予約可能人数を「1人」に設定する。本発明では、前記最少予約可能人数及び前記最多予約可能人数を、管理者が設定してもよいし(本実施形態に対応)、施設検索装置1が所定の条件に基づいて設定してもよい(後述の他の実施形態に対応)。
【0023】
施設情報D1の施設IDと人数設定情報D2とは互いに関連付けられている。例えば、飲食店Aの施設ID「0001」と、図3に示す人数設定情報D2(A)とが互いに関連付けられており、飲食店Bの施設ID「0002」と、図4に示す人数設定情報D2(B)とが互いに関連付けられている。なお、本実施形態では、一つの飲食店にテーブルごとの前記最少予約可能人数及び前記最多予約可能人数が関連付けられて登録されるが、他の実施形態として、一つの飲食店に一つの前記最少予約可能人数及び一つの前記最多予約可能人数が関連付けられて登録されてもよい。
【0024】
施設検索装置1は、施設情報D1から利用者が設定した検索条件(例えばエリア、来店日、開始時間、最少利用人数、最多利用人数など)を満たす飲食店の施設情報を抽出して当該利用者の利用者端末2に提示(出力)する。
【0025】
なお、他の実施形態として、施設情報D1、人数設定情報D2、前記施設画像データ、前記地図データなどの情報の一部又は全部が、施設検索装置1から通信網N1を介してアクセス可能な他のサーバに記憶されてもよい。この場合、施設検索装置1の制御部11は、前記他のサーバから前記情報を取得して、後述の施設検索処理(図7参照)などの各処理を実行してもよい。
【0026】
また、記憶部12には、利用者端末2に表示される予約サイト(例えば飲食店予約サイト)に含まれる検索条件設定ページP1(図5参照)、検索結果ページP2(図6参照)、予約ページ、経路案内ページなどの各種のウェブページを生成するためのレイアウトデータ及び画像データなども記憶される。なお、本実施形態において、施設検索装置1の制御部11は、前記各種のウェブページを生成してそのウェブページの情報を利用者端末2に送信することにより、利用者端末2に前記各種のウェブページを表示させることが可能である。また、他の実施形態として、施設検索装置1の制御部11は、利用者端末2に前記各種のウェブページを表示するために必要なデータを送信することにより、利用者端末2の制御部21に前記各種のウェブページの表示を実行させてもよい。
【0027】
なお、前記予約サイトは、予め設定された一つのドメインに属するウェブページの集合体であってもよいが、例えば同一の施設検索装置1の記憶部12に記憶された複数のドメインに属するウェブページの集合体を前記予約サイトとして捉えてもよい。また、前記予約サイトに含まれる各種のページは、複数のサーバに分散して記憶されたものであってもよい。
【0028】
さらに、記憶部12には、制御部11に後述の施設検索処理(図7参照)を実行させるための施設検索プログラムなどの制御プログラムが記憶されている。例えば、前記施設検索プログラムは、CD又はDVDなどのコンピュータ読取可能な記録媒体に非一時的に記録されており、施設検索装置1が備えるCDドライブ又はDVDドライブなどの読取装置(不図示)で読み取られて記憶部12に記憶される。
【0029】
制御部11は、CPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を有する。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサである。前記ROMは、前記CPUに各種の演算処理を実行させるためのBIOS及びOSなどの制御プログラムが予め記憶される不揮発性の記憶部である。前記RAMは、各種の情報を記憶する揮発性又は不揮発性の記憶部であり、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される。そして、制御部11は、前記ROM又は記憶部12に予め記憶された各種の制御プログラムを前記CPUで実行することにより施設検索装置1を制御する。
【0030】
具体的に、制御部11は、図1に示されるように、設定処理部111、表示処理部112、受付処理部113、検索処理部114、提示処理部115、予約処理部116、及び通知処理部117などの各種の処理部を含む。なお、制御部11は、前記CPUで前記施設検索プログラムに従った各種の処理を実行することによって前記各種の処理部として機能する。また、一部又は全部の前記処理部が電子回路で構成されていてもよい。なお、前記施設検索プログラムは、複数のプロセッサを前記処理部として機能させるためのプログラムであってもよい。
【0031】
設定処理部111は、飲食店ごとに、前記最少予約可能人数及び前記最多予約可能人数を設定する。前記最少予約可能人数は本発明の第1予約可能人数の一例であり、前記最多予約可能人数は本発明の第2予約可能人数の一例である。具体的には、設定処理部111は、飲食店の管理者による設定操作に応じて、前記最少予約可能人数及び前記最多予約可能人数を設定する。
【0032】
例えば、飲食店Aの管理者は、飲食店Aの施設端末(不図示)に表示される設定ページにおいて、飲食店Aに含まれるテーブルごとに、前記最少予約可能人数及び前記最多予約可能人数を入力する。設定処理部111は、管理者により入力された情報を取得すると、人数設定情報D2(A)に前記最少予約可能人数及び前記最多予約可能人数を登録する(図3参照)。同様に、飲食店Bの管理者は、飲食店Bの施設端末に表示される設定ページにおいて、飲食店Bに含まれるテーブルごとに、前記最少予約可能人数及び前記最多予約可能人数を入力する。設定処理部111は、管理者により入力された情報を取得すると、人数設定情報D2(B)に前記最少予約可能人数及び前記最多予約可能人数を登録する(図4参照)。
【0033】
他の実施形態として、設定処理部111は、飲食店に関する所定の条件に基づいて、当該飲食店の前記最少予約可能人数及び前記最多予約可能人数を設定してもよい。この実施形態については後述する。
【0034】
表示処理部112は、前記各種のウェブページを利用者端末2に表示させる。例えば、表示処理部112は、前記予約サイトにアクセスする利用者端末2に、検索条件の入力操作を受け付ける検索条件設定ページP1(図5参照)を表示させる。検索条件設定ページP1は、本発明の受付画面の一例である。
【0035】
表示処理部112は、検索条件設定ページ(図5参照)において、検索条件の入力欄を表示させる。例えば、表示処理部112は、検索条件設定ページP1において、エリア(検索地域)を入力する入力欄K11、来店日を入力する入力欄K12、開始時間を入力する入力欄K13、最少利用人数を入力する入力欄K14、最多利用人数を入力する入力欄K15を表示させる。利用者は、利用人数が未確定の場合におおよその予定人数として、最少利用人数及び最多利用人数を入力することが可能である。なお、利用者は、最少利用人数及び最多利用人数のいずれか一方を入力することも可能である。前記最少利用人数は、本発明の第1利用予定人数であり、前記最多利用人数は、本発明の第2利用予定人数である。利用者は、各検索条件の入力が完了すると決定ボタンK16を押下する。また利用者は、飲食店の検索を終了する場合にはキャンセルボタンK17を押下する。
【0036】
なお、表示処理部112は、検索条件設定ページP1に、入力欄K14,K15と、確定した利用人数を入力可能な入力欄とを表示させてもよい。また、表示処理部112は、検索条件設定ページP1に、最少利用人数及び最多利用人数と、確定利用人数とのうちいずれを入力するかを選択可能な選択ボタンを表示させてもよい。
【0037】
受付処理部113は、検索条件設定ページP1において、利用者の入力操作を受け付ける。例えば、受付処理部113は、利用者から前記最少利用人数及び前記最多利用人数の入力操作を受け付ける。受付処理部113は、本発明の受付処理部の一例である。
【0038】
検索処理部114は、利用者による飲食店の検索要求に応じて検索処理を実行する。検索処理部114は、本発明の検索処理部の一例である。具体的に、検索処理部114は、前記検索処理において、施設情報D1(図2参照)に含まれる複数の飲食店の中から、前記検索条件を満たす飲食店を検索する。例えば利用者が利用者端末2に表示される検索条件設定ページP1において検索条件である「エリア」に「銀座」を入力し、「来店日」に「2020年4月1日」を入力し、「開始時間」に「19:00」を入力し、「最少利用人数」に「4人」を入力し、「最多利用人数」に「6人」を入力した場合、検索処理部114は、施設情報D1から、これらの検索条件を満たす飲食店を検索する。
【0039】
ここで、検索処理部114は、利用人数に関する検索条件については、前記最少利用人数から前記最多利用人数までの範囲以内の人数を予約可能な飲食店を検索する。具体的には、検索処理部114は、複数の飲食店の中から、前記最少利用人数以下の前記最少予約可能人数と前記最多利用人数以上の前記最多予約可能人数とが関連付けられた飲食店を検索する。図5に示す例では、検索処理部114は、4人から6人までの範囲以内の人数を予約可能な飲食店、すなわち、人数設定情報D2において、前記最少予約可能人数に前記最少利用人数以下(1人から4人)の人数が設定されており、前記最多予約可能人数に前記最多予約可能人数以上(6人以上)の人数が設定されている飲食店を検索する。また、検索処理部114は、前記最少利用人数以下の前記最少予約可能人数と前記最多利用人数以上の前記最多予約可能人数とが関連付けられたテーブルであって、現時点で予約可能なテーブルが少なくとも一つ存在する飲食店を検索する。
【0040】
例えば、飲食店Aでは、図3に示すように、現在予約可能(空席)なテーブルTa1,Ta3,Ta4,Ta5のうち、4人以下の前記最少予約可能人数と6人以上の前記最多予約可能人数とが関連付けられたテーブルとして、テーブルTa3,Ta4,Ta5が存在する。例えば、テーブルTa3,Ta4の前記最少予約可能人数は「2人」に設定されており、テーブルTa5の前記最少予約可能人数は「4人」に設定されている。このため、利用人数が最終的に4人に確定した場合、5人に確定した場合、及び6人に確定した場合のいずれの場合であっても、利用者はテーブルTa3,Ta4,Ta5のいずれかを予約(利用)することが可能である。このため、検索処理部114は、飲食店Aが検索条件を満たすと判定する。
【0041】
一方、飲食店Bでは、図4に示すように、現在予約可能(空席)なテーブルTb2,Tb3,Tb4のうち、4人以下の前記最少予約可能人数と6人以上の前記最多予約可能人数とが関連付けられたテーブルが存在しない。例えば、テーブルTb2,Tb3の前記最少予約可能人数は「5人」に設定されており、テーブルTb4の前記最少予約可能人数は「6人」に設定されている。このため、利用人数が最終的に5人に確定した場合には、利用者はテーブルTb2,Tb3を予約(利用)することができ、利用人数が最終的に6人に確定した場合には、利用者はテーブルTb4を予約(利用)することができるが、利用人数が最終的に4人に確定した場合には、利用者はテーブルTb2,Tb3,Tb4のいずれも予約(利用)することができなくなる。このため、検索処理部114は、飲食店Bが検索条件を満たさないと判定する。
【0042】
検索処理部114は、上記のようにして、施設情報D1(図2参照)から前記検索条件を満たす飲食店を検索する。なお、前記検索条件に、エリア、来店日、開始時間の少なくともいずれかが含まれなくてもよい。また、前記検索条件に、他の条件(例えば、料理ジャンル、予算、最寄り駅、禁煙/喫煙、部屋タイプ(座敷、個室)など)が含まれてもよい。検索処理部114は、本発明の検索処理部の一例である。なお、検索処理部114は、利用者から確定した利用人数が入力された場合には、当該利用人数に基づいて検索処理を実行する。
【0043】
提示処理部115は、検索処理部114により検索される検索結果を利用者に提示する。具体的には、提示処理部115は、前記検索条件を満たす飲食店の情報を含む検索結果ページP2(図6参照)を利用者端末2に表示させる。提示処理部115は、本発明の提示処理部の一例である。
【0044】
例えば図6に示すように、提示処理部115は、検索結果ページP2において、前記検索条件を満たす各飲食店の情報(施設情報R1)を表示させる。施設情報R1には、飲食店の概要、画像、飲食店の詳細情報を含む詳細ページを表示させるための詳細ボタンK22、飲食店を予約するための予約ボタンK23などが表示される。利用者は、検索結果ページP2に希望の飲食店がある場合に、対応する施設情報R1の予約ボタンK23を押下して予約要求を行う。一方、利用者は、検索結果ページP2に希望の飲食店がない場合には、条件変更ボタンK21を押下する。条件変更ボタンK21が押下されると、表示処理部112は検索条件設定ページP1(図5参照)を表示させ、受付処理部113は利用者から検索条件の変更操作を受け付ける。
【0045】
予約処理部116は、利用者端末2を通じて利用者から飲食店の予約を受け付ける。例えば、予約処理部116は、利用者端末2に表示される検索結果ページP2(図6参照)において、利用者が飲食店Aの施設情報R1に含まれる予約ボタンK23を押下した場合に、飲食店Aの予約を受け付ける。なお、予約処理部116は、利用者が予約ボタンK23を押下した場合に、利用者が詳細な予約情報(氏名、連絡先、コース料理など)を入力するための予約ページを利用者端末2に表示させてもよい。予約処理部116は、予約処理が完了すると、例えば予約完了メールを利用者端末2に送信する。
【0046】
通知処理部117は、予約処理部116により飲食店の予約処理が行われた場合に、利用確定人数を問い合わせる問い合わせ情報を利用者に通知する。例えば、利用者が検索条件設定ページP1において最少利用人数に4人を入力し、最多利用人数に6人を入力して検索した後に飲食店Aの予約処理が行われると、飲食店Aでは利用人数として「4人から6人」が登録され、確定人数を把握できない。確定人数を把握できない場合、飲食店Aでは事前の準備が不十分になり、業務効率が低下する場合がある。そこで、通知処理部117は、前記予約処理の後に、利用者端末2に前記問い合わせ情報を通知してもよい。また、通知処理部117は、前記問い合わせ情報を来店日(予約日)の第1所定日数前(例えば7日前)に通知してもよい。また、通知処理部117は、前記第1所定日数前の通知に対して利用者から回答を取得しない場合に、さらに、来店日から第2所定日数前(例えば3日前)に再通知してもよい。なお、飲食店の管理者は、施設端末において、前記第1所定日数及び前記第2所定日数を設定することが可能であってもよい。ここで、制御部11は、前記通知に対して利用者から回答を取得しない場合に、前記最多利用人数を前記確定人数に決定してもよい。
【0047】
なお、利用予定人数が少ない場合、例えば2人から4人の場合には、飲食店Aの業務効率に与える影響が小さいと考えられる。そこで、通知処理部117は、所定の条件を満たす場合に、前記問い合わせ情報を前記利用者に通知する構成としてもよい。具体的には、通知処理部117は、前記最少利用人数及び前記最多利用人数と、コース料理の内容とのうち少なくともいずれかに基づいて前記問い合わせ情報を利用者に通知する。例えば、通知処理部117は、前記最少利用人数又は前記最多利用人数が閾値以上(例えば前記最少利用人数が6人以上)の場合に、前記問い合わせ情報を利用者に通知する。また例えば、通知処理部117は、予約情報に含まれるコース料理の金額が閾値以上(例えば1万円以上)又はコース料理の品数が閾値以上(例えば6品以上)の場合に、前記問い合わせ情報を利用者に通知する。
【0048】
また、通知処理部117は、利用者が入力した最少利用人数及び最多利用人数が、飲食店が設定した許容人数である場合には、前記問い合わせ情報の通知を省略してもよい。例えば、通知処理部117は、前記最少利用人数又は前記最多利用人数が閾値未満の場合に、前記問い合わせ情報の通知を省略する。また例えば、通知処理部117は、前記最少利用人数と前記最多利用人数との差が閾値未満の場合に、前記問い合わせ情報の通知を省略する。この場合には、飲食店は、前記問い合わせ情報の通知をせずに、利用者の来店を受け入れてもよい。
【0049】
[利用者端末2]
図1に示されるように、利用者端末2は、制御部21、記憶部22、操作表示部23、及び通信I/F24などを備える。利用者端末2は、例えば携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、又はパーソナルコンピュータのような情報処理装置である。
【0050】
通信I/F24は、利用者端末2を有線又は無線で通信網N1に接続し、通信網N1を介して施設検索装置1などの外部機器との間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行するための通信インターフェースである。
【0051】
操作表示部23は、各種のウェブページなどの情報を表示する液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイのような表示部と、操作を受け付けるマウス、キーボード、又はタッチパネルのような操作部とを備えるユーザーインターフェースである。
【0052】
記憶部22は、各種の情報を記憶するHDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)又はフラッシュメモリーなどの不揮発性の記憶部である。例えば、記憶部22には、ブラウザプログラム等の制御プログラムが記憶される。具体的に、前記ブラウザプログラムは、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)等の通信プロトコルに従って施設検索装置1等の外部装置との間で通信処理を制御部21に実行させるための制御プログラムである。また、前記ブラウザプログラムは、施設検索装置1との間で予め定められた通信プロトコルに従って通信処理を実行するための専用アプリケーションであることも考えられる。なお、記憶部22には、地図データ等の他の情報が記憶されていてもよい。
【0053】
制御部21は、CPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を有する。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサである。前記ROMは、前記CPUに各種の処理を実行させるためのBIOS及びOSなどの制御プログラムが予め記憶された不揮発性の記憶部である。前記RAMは、各種の情報を記憶する揮発性又は不揮発性の記憶部であり、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される。そして、制御部21は、前記ROM又は記憶部22に予め記憶された各種の制御プログラムを前記CPUで実行することにより利用者端末2を制御する。
【0054】
具体的に、制御部21は、記憶部22に記憶されている前記ブラウザプログラムに従って各種の処理を実行することによりブラウザ処理部211として機能する。ブラウザ処理部211は、施設検索装置1から通信網N1を介して提供されるウェブページを操作表示部23に表示させ、操作表示部23に対する操作を施設検索装置1に入力するブラウザ処理を実行することが可能である。即ち、利用者端末2は、制御部21によって前記ブラウザプログラムが実行されることにより、施設検索装置1の操作用端末として機能することが可能である。なお、制御部21に含まれる一部又は全部の処理部は電子回路で構成されていてもよい。
【0055】
例えば、利用者端末2では、施設検索システム100で提供される前記予約サイトに対応する所定のURLへのアクセス要求を行うためのユーザー操作が行われた場合に、制御部21が、施設検索装置1から前記予約サイトのウェブページのデータを取得して、操作表示部23に前記予約サイトのウェブページを表示させる。なお、例えば前記所定のURLへのアクセス要求は、予め登録されたウェブサイトの一覧からの選択操作、情報検索サイトにおける検索結果からの選択操作、又はテキスト入力操作などによって行われる。また、利用者端末2に施設検索装置1に対応する専用アプリケーションがインストールされている場合には、利用者端末2の利用者が当該専用アプリケーションを起動する操作を行うことにより操作表示部23に前記予約サイトのウェブページが表示される。そして、利用者は、利用者端末2を操作することにより、前記予約サイトの検索条件設定ページP1(図5参照)において所望の検索条件を満たす施設を検索し、検索結果ページP2(図6参照)を閲覧することができる。さらに利用者は、検索結果として提示された飲食店の中から所望の施設を選択して予約の申し込みを行うことができる。
【0056】
[施設検索処理]
以下、図7を参照しつつ、施設検索システム100において実行される施設検索処理について説明する。具体的に、本実施形態では、施設検索装置1の制御部11によって前記施設検索処理が実行される。また、制御部11は、利用者端末2各々からのアクセスに応じて利用者端末2各々に対応して施設検索処理を並行して実行することが可能である。なお、制御部11は、利用者端末2の所定の操作によって施設検索処理を途中で終了することがある。
【0057】
なお、本発明は、前記施設検索処理に含まれる一又は複数のステップを実行する施設検索方法の発明として捉えることができる。また、ここで説明する前記施設検索処理に含まれる一又は複数のステップは適宜省略されてもよい。なお、前記施設検索処理における各ステップは同様の作用効果を生じる範囲で実行順序が異なってもよい。さらに、ここでは制御部11によって前記施設検索処理における各ステップが実行される場合を例に挙げて説明するが、一又は複数のプロセッサによって当該施設検索処理における各ステップが分散して実行される施設検索方法も他の実施形態として考えられる。
【0058】
先ず、ステップS11において、制御部11は、利用者端末2から施設の検索要求を受け付ける。具体的には、制御部11は、利用者端末2に表示される予約サイト(例えば、飲食店予約サイト)の検索条件設定ページP1(図5参照)において利用者により入力されるエリア、来店日、開始時間、最少利用人数、最多利用人数の検索条件を受け付ける。なお、制御部11は、前記検索条件に加えて、料理ジャンル、予算などの検索条件を受け付けてもよい。制御部11は、利用者から前記検索要求を受け付けるまで待機する(S11:No)。ステップS11は、本発明の受付ステップの一例である。
【0059】
次にステップS12において、制御部11は、前記検索条件を取得する。具体的には、制御部11は、エリア、来店日、開始時間、最少利用人数、最多利用人数を取得する。
【0060】
次にステップS13において、制御部11は、施設情報D1(図2参照)に含まれる複数の飲食店の中から、前記検索条件を満たす飲食店を検索する。図5に示す例では、制御部11は、銀座のエリアに属し、2020年4月1日の19:00から、4人から6人までの範囲以内の利用人数で予約可能な飲食店を検索する。すなわち、制御部11は、銀座のエリアに属し、2020年4月1日の19:00から予約可能な飲食店であって、人数設定情報D2の前記最少予約可能人数に4人以下の人数が登録されており、前記最多予約可能人数に6人以上の人数が登録されている飲食店を検索する。図3及び図4の例によれば、制御部11は、飲食店Aは前記検索条件を満たし、飲食店Bは前記検索条件を満たさないと判定する。ステップS13は、本発明の検索ステップの一例である。
【0061】
次にステップS14において、制御部11は、前記検索条件を満たす予約可能な飲食店が存在するか否かを判定する。予約可能な飲食店が存在する場合(S14:Yes)、処理はステップS15に移行する。一方、予約可能な飲食店が存在しない場合(S14:No)、処理はステップS141に移行する。
【0062】
ステップS15では、制御部11は、前記予約可能な飲食店の情報を利用者に提示する。具体的には、制御部11は、前記検索条件を満たす飲食店の情報を含む検索結果ページP2(図6参照)を利用者端末2に表示させる。ここで、制御部11は、前記検索条件を満たすテーブルの数が多い飲食店を、前記検索条件を満たすテーブルの数が少ない飲食店よりも優先して検索結果ページP2に表示させてもよい。ステップS15は、本発明の提示ステップの一例である。
【0063】
ステップS16では、制御部11は、検索結果ページP2において利用者から予約を受け付けたか否かを判定する。利用者から予約を受け付けたと判定された場合(S16:Yes)、処理はステップS17に移行する。例えば、図6に示す検索結果ページP2において利用者が飲食店Aの施設情報R1に含まれる予約ボタンK23を押下した場合、制御部11は、飲食店Aの予約を受け付けたと判定する。一方、利用者から予約を受け付けたと判定されない場合(S16:No)、処理はステップS161に移行する。
【0064】
ステップS17では、制御部11は、予約処理を実行する。例えば、図6に示す検索結果ページP2において利用者が飲食店Aの施設情報R1に含まれる予約ボタンK23を押下した場合、制御部11は、利用者が予約情報(氏名、連絡先、コース料理など)を入力するための予約ページを利用者端末2に表示させる。そして、制御部11は、予約ページに入力される前記予約情報を取得すると、飲食店Aの予約処理を完了させて予約完了メールを利用者端末2に通知する。予約処理が完了すると、制御部11は、前記施設検索処理を終了する。
【0065】
一方、前記検索処理の結果、予約可能な飲食店が存在しない場合(S14:No)、ステップS141において、制御部11は、前記予約可能な飲食店が存在しないことを示す検索結果を利用者に提示して、検索条件の変更を要求する。その後、処理はステップS161に移行する。
【0066】
ステップS161では、制御部11は、検索条件の変更を受け付けたか否かを判定する。制御部11が検索条件の変更を受け付けたと判定した場合(S161:Yes)、処理はステップS12に戻る。ステップS12に戻ると、制御部11は、変更された検索条件に基づいて再度、検索処理を実行する。一方、制御部11が検索条件の変更を受け付けない判定した場合(S161:No)、制御部11は、前記施設検索処理を終了する。例えば、利用者が検索結果ページにおいてキャンセルボタンを押下した場合に、制御部11は前記施設検索処理を終了する。以上のようにして、制御部11は、前記施設検索処理を実行する。
【0067】
以上説明したように、本実施形態に係る施設検索装置1は、利用者から飲食店の検索条件として最少利用人数と最多利用人数とを受け付け、最少利用人数から最多利用人数までの範囲以内の人数を予約可能な飲食店を検索し、検索結果を利用者に提示する構成を有する。これにより、利用者が飲食店を検索する際に利用人数が未確定の場合に、利用者は、予定の利用人数の下限及び上限を検索条件に加えることができる。例えば、利用者が会食の予約を行う場合に、最低でも4人、最大で6人が参加することが予想される場合に、検索条件において、最少利用人数を4人に設定し、最多利用人数を6人に設定することができる。そして、利用者は、最少利用人数から最多利用人数までの範囲以内の人数を予約可能な飲食店の中から所望の飲食店を予約することができる。このため、会食の参加者が4人に確定した場合であっても、5人に確定した場合であっても、又は6人に確定した場合であっても、利用者は人数変更に伴う再検索を行う必要がない。よって、施設検索の利用者の利便性を向上させることが可能となる。
【0068】
また、利用者は検索操作を繰り返し行う必要がないため、検索処理に関する通信トラフィックの低減、及びコンピュータリソースの有効利用が可能となる。
【0069】
本発明の施設検索システムは、上述の実施形態に限定されない。本発明の他の実施形態として、制御部11(提示処理部115)は、検索結果ページP2において、飲食店の情報(施設情報R1)に最多予約可能人数に対応する情報を提示してもよい。例えば、図8に示すように、制御部11は、検索結果ページP2において、最少予約可能人数、最多予約可能人数、及び追加可能人数を表示させる。前記追加可能人数は、検索条件に含まれる最多利用人数と最多予約可能人数との差であり、利用人数の追加が可能な人数を表している。これにより、利用者は、検索結果ページP2において、検索条件に設定した最多利用人数から追加可能な人数、最少利用人数から削減可能な人数を把握することができる。このため、利用者は、利用人数を変更して再検索する手間を省くことができる。
【0070】
また本発明の他の実施形態として、施設検索装置1は、所定の条件に基づいて最少予約可能人数及び最多予約可能人数を設定してもよい。すなわち、制御部11は、前記最少予約可能人数及び前記最多予約可能人数を設定する予約可能人数設定処理を実行する。以下、施設検索装置1において実行される予約可能人数設定処理の具体例(第1の例及び第2の例)について説明する。
【0071】
[予約可能人数設定処理]
第1の例として、制御部11(設定処理部111)は、飲食店の予約状況及び混雑状況のうち少なくともいずれかに基づいて最少予約可能人数を設定し、飲食店のテーブルの定員数に基づいて最多予約可能人数を設定する。図9は、第1の例に対応する予約可能人数設定処理を示すフローチャートである。ここでは、制御部11が予約状況の一例である予約率に基づいて予約可能人数を設定する場合を例に挙げる。なお、一又は複数のプロセッサによって当該予約可能人数設定処理における各ステップが分散して実行される予約可能人数設定方法も他の実施形態として考えられる。
【0072】
先ず、ステップS21において、制御部11は、予約可能人数の設定要求を受け付けたか否かを判定する。例えば、飲食店Aの管理者が施設端末に表示される設定ページにおいて、予約可能人数の設定指示を行った場合に、制御部11は前記設定要求を受け付けたと判定し、処理はステップS22に移行する。
【0073】
ステップS22において、制御部11は、テーブルの定員数を取得する。飲食店に複数のテーブルが含まれる場合は、制御部11は、予約対象のテーブルごとに定員数を取得する。
【0074】
次にステップS23において、制御部11は、取得した定員数を、対応するテーブルの最多予約可能人数に設定する。例えば、飲食店AのテーブルTa5の定員数が「8人」である場合(図3参照)、制御部11は、テーブルTa5の最多予約可能人数を「8人」に設定する。
【0075】
次にステップS24において、制御部11は、飲食店の予約率が閾値未満であるか否かを判定する。前記予約率が閾値未満である場合(S24:Yes)、処理はステップS25に移行する。一方、前記予約率が閾値以上である場合(S24:No)、処理はステップS26に移行する。
【0076】
ステップS25では、制御部11は、最少予約可能人数を第1設定人数に設定する。一方、ステップS26では、制御部11は、最少予約可能人数を、前記第1設定人数よりも多い第2設定人数に設定する。ここで、一般的に、飲食店では、現在の予約率が低いほど、積極的に予約の確保に努める。このため、例えば飲食店Aにおいて、予約率が低い場合には(S24:Yes)、制御部11は、テーブルTa5の最少予約可能人数を「2人」に設定する(S25)。一方、飲食店Aにおいて、予約率が高い場合には(S24:No)、制御部11は、テーブルTa5の最少予約可能人数を「6人」に設定する(S26)。
【0077】
この構成によれば、予約率が低い飲食店を検索処理でヒットさせ易くなるため、飲食店の予約率を向上させることができる。なお、前記予約状況は、前記予約率に限定されず、予約数であってもよい。また、制御部11は、例えば飲食店Aにおいて、混雑度が低い場合又は空席率が高い場合(店内が空いてる場合)には、最少予約可能人数を少ない人数に設定する一方、混雑度が高い場合又は空席率が低い場合(店内が混んでる場合)には、最少予約可能人数を多い人数に設定してもよい。
【0078】
第2の例として、制御部11(設定処理部111)は、日付、時間帯、及び予算のうち少なくともいずれか一つに基づいて最少予約可能人数を設定し、飲食店のテーブルの定員数に基づいて最多予約可能人数を設定する。図10は、第2の例に対応する予約可能人数設定処理を示すフローチャートである。ここでは、制御部11が時間帯に基づいて前記最少予約可能人数を設定する場合を例に挙げる。
【0079】
ステップS31~S33の処理は、図9に示すステップS21~S23の処理と同一であるため、説明を省略する。
【0080】
ステップS34において、制御部11は、現在の時間帯がランチタイム(例えば12:00~14:00)であるか否かを判定する。時間帯がランチタイムでない場合(S34:No)、処理はステップS35に移行する。一方、時間帯がランチタイムである場合(S34:Yes)、処理はステップS36に移行する。
【0081】
ステップS35では、制御部11は、最少予約可能人数を第1設定人数に設定する。一方、ステップS36では、制御部11は、最少予約可能人数を、前記第1設定人数よりも多い第2設定人数に設定する。ここで、一般的に、飲食店では、ランチタイムは予約率及び来店客数が多く、ランチタイム以外では予約率及び来店客数が少ない。このため、例えば飲食店Aにおいて、時間帯がランチタイムでない場合には(S34:No)、制御部11は、テーブルTa5の最少予約可能人数を「2人」に設定する(S35)。一方、飲食店Aにおいて、時間帯がランチタイムである場合には(S34:Yes)、制御部11は、テーブルTa5の最少予約可能人数を「6人」に設定する(S36)。
【0082】
この構成によれば、ランチタイム以外の時間帯に利用者から検索要求を受けた場合には、ランチタイムの時間帯に利用者から検索要求を受けた場合と比較して、飲食店を検索処理でヒットさせ易くなる。また、制御部11は、例えば飲食店Aにおいて、週末以外の場合又は月末以外の場合には、最少予約可能人数を少ない人数に設定する一方、週末の場合及び月末の場合には、最少予約可能人数を多い人数に設定してもよい。上記の構成によれば、特に、混雑する時間帯(又は時期)以外の時間帯(時期)の予約率を向上させることができる。
【0083】
また、制御部11は、例えば予算(図2参照)が低い飲食店の場合には、最少予約可能人数を多い人数に設定する一方、予算が高い飲食店の場合には、最少予約可能人数を少ない人数に設定してもよい。これにより、予算が高い飲食店では、利用人数が少ない利用者を予約し易くすることができるため、売り上げを確保しつつ来店客数を向上させることができる。また、予算が低い飲食店では、人数が多い利用者(グループ)を予約し易くすることができるため、売り上げ向上を図ることができる。
【0084】
また本発明の他の実施形態として、施設検索装置1は、最少利用人数及び最多利用人数の受け付け可能な人数差を予め設定してもよい。そして、施設検索装置1は、前記人数差に基づいて利用者から最少利用人数及び最多利用人数を受け付けてもよい。ここで、最少利用人数と最多利用人数との差(人数差)が大きいと、来店客数の予想が困難になり業務効率が低下することも考えられる。例えば、最少利用人数が2人に設定され、最多利用人数が8人に設定されて飲食店の予約処理が完了すると、当該飲食店において、2人から8人の範囲以内で、確定する人数又は来店する人数によって、来店準備、配席業務などの業務効率が低下することが考えられる。
【0085】
そこで、制御部11は、例えば最少利用人数及び最多利用人数の受け付け可能な人数差を予め設定する。例えば制御部11は、前記人数差を4人に設定する。これにより、例えば利用者が最少利用人数に2人を設定した場合には、制御部11は、最多利用人数において、2人から6人の範囲以内の人数を受け付け可能とし、7人以上の人数を受け付け不可能とする(図11参照)。図11に示すように、利用者は2人から6人の範囲以内の人数を選択可能となる。また例えば利用者が最多利用人数に10人を設定した場合には、図12に示すように、制御部11は、最少利用人数において、6人から10人の範囲以内の人数を受け付け可能とし、5人以下の人数を受け付け不可能とする。これにより、前記人数差による業務効率の低下を防ぐことができる。
【0086】
また本発明の他の実施形態として、施設検索装置1は、最少利用人数及び最多利用人数の受け付け可能な人数差を、最少利用人数又は最多利用人数に応じて予め設定してもよい。そして、施設検索装置1は、前記人数差に基づいて利用者から最少利用人数及び最多利用人数を受け付けてもよい。上述したように、前記人数差が大きいと、来店客数の予想が困難になり業務効率が低下することが考えらえる。特に、利用人数が少ない場合には前記人数差が業務効率に与える影響が大きくなる。例えば、最少利用人数が2人に設定され、最多利用人数が4人に設定された場合において利用人数が4人に確定した場合の業務効率の低下の度合いは、最少利用人数が10人に設定され、最多利用人数が12人に設定された場合において利用人数が12人に確定した場合の業務効率の低下の度合いよりも大きいと考えられる。
【0087】
そこで、制御部11は、例えば最少利用人数が2人に設定された場合には、最少利用人数及び最多利用人数の受け付け可能な人数差を2人に設定して、最多利用人数を4人まで受け付け可能とする。一方、制御部11は、例えば最少利用人数が10人に設定された場合には、最少利用人数及び最多利用人数の受け付け可能な人数差を4人に設定して、最多利用人数を14人まで受け付け可能とする。これにより、前記人数差による業務効率の低下を防ぐことができる。
【0088】
なお、本発明に係る施設検索システムは、利用者から施設の検索条件として第1利用予定人数と前記第1利用予定人数より多い第2利用予定人数とを受け付ける受付処理部と、前記第1利用予定人数から前記第2利用予定人数までの範囲以内の人数を予約可能な施設を検索する検索処理部と、前記検索処理部による検索結果を前記利用者に提示する提示処理部と、を備える施設検索システムとして捉えてもよい。また、本発明に係る施設検索方法は、利用者から施設の検索条件として第1利用予定人数と前記第1利用予定人数より多い第2利用予定人数とを受け付ける受付ステップと、前記第1利用予定人数から前記第2利用予定人数までの範囲以内の人数を予約可能な施設を検索する検索ステップと、前記検索ステップによる検索結果を前記利用者に提示する提示ステップと、を一又は複数のプロセッサにより実行する施設検索方法して捉えてもよい。
【符号の説明】
【0089】
1 :施設検索装置
2 :利用者端末
100 :施設検索システム
111 :設定処理部
112 :表示処理部
113 :受付処理部
114 :検索処理部
115 :提示処理部
116 :予約処理部
117 :通知処理部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12