(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-29
(45)【発行日】2023-12-07
(54)【発明の名称】検出モード制御回路
(51)【国際特許分類】
A61B 8/08 20060101AFI20231130BHJP
【FI】
A61B8/08
(21)【出願番号】P 2022502501
(86)(22)【出願日】2020-05-15
(86)【国際出願番号】 CN2020090557
(87)【国際公開番号】W WO2021008219
(87)【国際公開日】2021-01-21
【審査請求日】2022-01-14
(31)【優先権主張番号】201910636228.2
(32)【優先日】2019-07-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】517073074
【氏名又は名称】无錫海斯凱尓医学技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】WUXI HISKY MEDICAL TECHNOLOGIES CO.,LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】110002871
【氏名又は名称】弁理士法人坂本国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】チェン、ガン
(72)【発明者】
【氏名】ジャオ、ジャンファ
(72)【発明者】
【氏名】シャオ、ジンファ
(72)【発明者】
【氏名】サン、ジン
(72)【発明者】
【氏名】ダン、ホウリ
【審査官】下村 一石
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第108095763(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2008/0071172(US,A1)
【文献】特表2014-518124(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第103917889(CN,A)
【文献】特開2016-067392(JP,A)
【文献】特開2014-073411(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 8/00-8/15
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
形態学検出モジュールと、弾性検出モジュールと、スイッチモジュールとを含み、
前記形態学検出モジュールは、前記スイッチモジュールに接続され、ユーザ命令又はシステム設定に基づいて形態学検出制御信号を生成し、前記形態学検出制御信号を前記スイッチモジュールに伝送するために用いられ、
前記弾性検出モジュールは、前記スイッチモジュールに接続され、ユーザ命令又はシステム設定に基づいて弾性検出制御信号及び第2の制御信号を生成し、前記弾性検出制御信号及び前記第2の制御信号を前記スイッチモジュールに伝送するために用いられ、
前記スイッチモジュールは、複合プローブに接続され、前記形態学検出制御信号、前記弾性検出制御信号及び前記第2の制御信号を受信し、前記第2の制御信号に基づいて前記形態学検出制御信号を前記複合プローブに伝送して形態学検出を実行するように制御し、又は前記第2の制御信号に基づいて前記弾性検出制御信号を前記複合プローブに伝送して弾性検出を実行するように制御するために用いられ
、
前記形態学検出モジュールは第1のインタフェース及び第2のインタフェースを含み、前記形態学検出モジュールは前記第1のインタフェースにより前記スイッチモジュールに接続され、前記形態学検出モジュールは前記第2のインタフェースにより形態学検出プローブに接続され、前記形態学検出モジュールはユーザ命令又はシステム設定に基づいて形態学検出制御信号及び第1の制御信号を生成するために用いられ、前記第1の制御信号は前記第1のインタフェース及び前記第2のインタフェースのオン又はオフを制御し、形態学検出制御信号を前記第1のインタフェースを介してスイッチモジュールに伝送するか又は形態学検出制御信号を前記第2のインタフェースを介して形態学検出プローブに伝送して形態学検出を実行するために用いられ、
検出モード制御回路は拡張モジュールをさらに含み、前記拡張モジュールは前記第2のインタフェースにより形態学検出モジュールに接続され、前記拡張モジュールは複数の出力インタフェースを含み、複数の前記出力インタフェースはそれぞれ1つの形態学検出プローブに接続される、
ことを特徴とする検出モード制御回路。
【請求項2】
前記形態学検出モジュールが複数の第2のインタフェースを含む、
ことを特徴とする請求項
1に記載の検出モード制御回路。
【請求項3】
前記形態学検出モジュールはさらにユーザ命令又はシステム設定に基づいて第3の制御信号を生成し、第3の制御信号を前記拡張モジュールに伝送するために用いられ、前記拡張モジュールは前記第3の制御信号に基づいて複数の前記出力インタフェースのオン又はオフを制御するために用いられる、
ことを特徴とする請求項
1に記載の検出モード制御回路。
【請求項4】
前記第3の制御信号は前記拡張モジュールの各前記出力インタフェースのオン又はオフを制御する、
ことを特徴とする請求項
3に記載の検出モード制御回路。
【請求項5】
前記スイッチモジュールは前記複合プローブにおけるM個のアレイエレメントに接続され、前記M個のアレイエレメントと前記弾性検出モジュール又は前記形態学検出モジュールとの導通を制御するために用いられ、
前記複合プローブは合計でN個のアレイエレメントを有し、ここで、MはN以下で、M及びNはいずれも正の整数である、
ことを特徴とする請求項1に記載の検出モード制御回路。
【請求項6】
前記スイッチモジュールはリレーアレイを含む、
ことを特徴とする請求項
5に記載の検出モード制御回路。
【請求項7】
前記検出モード制御回路は入力モジュールをさらに含み、
前記入力モジュールはそれぞれ前記形態学検出モジュール及び前記弾性検出モジュールに接続され、ユーザ命令を取得するか又はシステム設定情報を記憶するために用いられる、
ことを特徴とする請求項1に記載の検出モード制御回路。
【請求項8】
前記入力モジュールは、ユーザの入力情報に基づいて処理した後にユーザ命令を取得するために用いられる、
ことを特徴とする請求項
7に記載の検出モード制御回路。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医療用検出装置の技術分野に関し、特に検出モード制御回路に関する。
【背景技術】
【0002】
例えばウイルス性肝炎(A型肝炎、B型肝炎、C型肝炎など)等の様々な慢性肝疾患の発展過程において肝臓の線維化を伴い、肝線維化過程において肝臓の弾性の増加を伴う。したがって、肝臓弾性情報は肝臓組織の繊維化程度を診断するためのパラメータである。瞬間弾性イメージング技術は組織弾性率を定量的に検出する技術であり、該技術は体表から肝臓に低周波せん断波を送信し、前記せん断波の組織における伝播を追跡し、さらに組織弾性率を正確に定量的に算出することができる。前記組織弾性率検出の過程は超音波エラストグラフィ(弾性検出)と略称される。
【0003】
従来の好ましい解決手段は、まず組織形態学検出、例えば、Bモード超音波検査、コンピュータ断層撮影(Computed Tomography、CT)検査などを行って、検出対象となる領域を正確に位置決めし、肋骨、締結組織、血管などの干渉を排除し、それにより超音波エラストグラフィの精度を向上させる。
【0004】
しかしながら、上記解決手段には以下の欠点がある。形態学検出により適切な診断位置及び角度を選択した後、超音波エラストグラフィプローブを交換する必要がある。プローブを交換する過程において交換前後のプローブに対応する位置が完全に一致することを保証できず、検出位置のずれは診断データに偏差が発生し、さらに超音波エラストグラフィの精度に影響を与える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
これに基づいて、検出位置のずれにより診断データにずれが発生し、誤診を引き起こすという問題について、検出モード制御回路を提供する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
検出モード制御回路であって、当該検出モード制御回路は、形態学検出モジュールと、弾性検出モジュールと、スイッチモジュールとを含み、ここで、
前記形態学検出モジュールは前記スイッチモジュールに接続され、ユーザ命令又はシステム設定に基づいて形態学検出制御信号を生成し、前記形態学検出制御信号をスイッチモジュールに伝送するために用いられ、前記弾性検出モジュールは前記スイッチモジュールに接続され、ユーザ命令又はシステム設定に基づいて弾性検出制御信号及び第2の制御信号を生成し、前記弾性検出制御信号及び第2の制御信号をスイッチモジュールに伝送するために用いられ、前記スイッチモジュールは複合プローブに接続され、前記形態学検出制御信号、弾性検出制御信号及び第2の制御信号を受信し、前記第2の制御信号に基づいて形態学検出制御信号を複合プローブに伝送して形態学検出を実行するように制御し、又は前記第2の制御信号に基づいて弾性検出制御信号を複合プローブに伝送して弾性検出を実行するように制御するために用いられる。
【0007】
1つの実施例では、前記形態学検出モジュールは第1のインタフェース及び第2のインタフェースを含み、前記形態学検出モジュールは前記第1のインタフェースによりスイッチモジュールに接続され、前記形態学検出モジュールは前記第2のインタフェースにより形態学検出プローブに接続され、前記形態学検出モジュールはユーザ命令又はシステム設定に基づいて形態学検出制御信号及び第1の制御信号を生成するために用いられ、前記第1の制御信号は前記第1のインタフェース及び第2のインタフェースのオン又はオフを制御し、形態学検出制御信号を第1のインタフェースを介してスイッチモジュールに伝送するか又は形態学検出制御信号を第2のインタフェースを介して形態学検出プローブに伝送して形態学検出を実行するために用いられる。
【0008】
1つの実施例では、前記形態学検出モジュールは複数の第2のインタフェースを含む。
【0009】
1つの実施例では、前記検出モード制御回路は拡張モジュールをさらに含み、前記拡張モジュールは第2のインタフェースにより形態学検出モジュールに接続され、前記拡張モジュールは複数の出力インタフェースを含み、複数の前記出力インタフェースはそれぞれ1つの形態学検出プローブに接続される。
【0010】
1つの実施例では、前記形態学検出モジュールはさらにユーザ命令又はシステム設定に基づいて第3の制御信号を生成し、第3の制御信号を前記拡張モジュールに伝送するために用いられ、前記拡張モジュールは前記第3の制御信号に基づいて複数の前記出力インタフェースのオン又はオフを制御するために用いられる。
【0011】
1つの実施例では、前記第3の制御信号は前記拡張モジュールの各前記出力インタフェースのオン又はオフを制御する。
【0012】
1つの実施例では、前記スイッチモジュールは前記複合プローブにおけるM個のアレイエレメントに接続され、前記M個のアレイエレメントと前記弾性検出モジュール又は前記形態学検出モジュールとの導通を制御するために用いられ、前記複合プローブは合計でN個のアレイエレメントを有し、ここで、MはN以下で、M及びNはいずれも正の整数である。
【0013】
1つの実施例では、前記スイッチモジュールはリレーアレイを含む。
【0014】
1つの実施例では、前記検出モード制御回路は入力モジュールをさらに含む。前記入力モジュールはそれぞれ前記形態学検出モジュール及び前記弾性検出モジュールに接続され、ユーザ命令を取得するか又はシステム設定情報を記憶するために用いられる。
【0015】
1つの実施例では、前記入力モジュールは、ユーザの入力情報に基づいて処理した後にユーザ命令を取得するために用いられる。
【発明の効果】
【0016】
本発明の1つの実施例による検出モード制御回路は形態学検出モジュール、弾性検出モジュール及びスイッチモジュールを含む。形態学検出モジュールはユーザ命令又はシステム設定に基づいて形態学検出制御信号を生成し、前記形態学検出制御信号をスイッチモジュールに伝送する。弾性検出モジュールはユーザ命令又はシステム設定に基づいて、弾性検出制御信号及び第2の制御信号を生成し、前記弾性検出制御信号及び第2の制御信号をスイッチモジュールに伝送する。スイッチモジュールは第2の制御信号に基づいて形態学検出制御信号又は弾性検出制御信号を複合プローブに選択的に伝送し、複合プローブが形態学検出又は弾性検出を実行するように制御する。本発明の実施例は検出モード制御回路により、1つの複合プローブを制御して形態学検出及び弾性検出を実行する。1つの複合プローブを使用して検出することにより弾性検出された位置がより正確にし、さらに診断データがより正確にする。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明の実施例による検出モード制御回路の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の目的、技術案及び利点をより明確にするために、以下に図面及び実施例を参照して、本発明をさらに詳細に説明する。理解すべきことは、ここで説明された具体的な実施例は本発明を解釈するためのものであり、本発明を限定するものではない。
【0019】
本発明の実施例は検出モード制御回路を提供する。形態学検出モジュールはユーザ命令又はシステム設定に基づいて形態学検出制御信号を生成し、前記形態学検出制御信号をスイッチモジュールに伝送するために用いられる。弾性検出モジュールはユーザ命令又はシステム設定に基づいて、弾性検出制御信号及び第2の制御信号を生成する。第2の制御信号はスイッチモジュールを制御することにより形態学検出制御信号又は弾性検出制御信号を複合プローブに伝送して形態学検出又は弾性検出を実行する。
【0020】
図1を参照されたい。
図1は本発明の実施例による検出モード制御回路の構造概略図である。
【0021】
図1に示すように、検出モード制御回路は形態学検出モジュール100、弾性検出モジュール200及びスイッチモジュール300を含む。前記形態学検出モジュール100は、スイッチモジュール300に接続され、ユーザ命令又はシステム設定に基づいて形態学検出制御信号を生成し、前記形態学検出制御信号をスイッチモジュール300に伝送するために用いられ、前記弾性検出モジュール200は、前記スイッチモジュール300に接続され、ユーザ命令又はシステム設定に基づいて弾性検出制御信号及び第2の制御信号を生成し、前記弾性検出制御信号及び第2の制御信号をスイッチモジュール300に伝送するために用いられ、前記スイッチモジュール300は、複合プローブ600に接続され、前記形態学検出制御信号、弾性検出制御信号及び第2の制御信号を受信し、前記第2の制御信号に基づいて形態学検出制御信号を複合プローブ600に伝送して形態学検出を実行するように制御し、又は前記第2の制御信号に基づいて弾性検出制御信号を複合プローブ600に伝送して弾性検出を実行するように制御するために用いられる。
【0022】
1つの実施例では、前記形態学検出モジュール100は第1のインタフェース110及び第2のインタフェース120を含み、前記形態学検出モジュール100は前記第1のインタフェース110によりスイッチモジュール300に接続され、前記形態学検出モジュール100は前記第2のインタフェース120により形態学検出プローブ500に接続され、前記形態学検出モジュール100はユーザ命令又はシステム設定に基づいて形態学検出制御信号及び第1の制御信号を生成するために用いられ、前記第1の制御信号は前記第1のインタフェース110及び第2のインタフェース120のオン又はオフを制御し、形態学検出制御信号を第1のインタフェース110を介してスイッチモジュール300に伝送するか又は形態学検出制御信号を第2のインタフェース120を介して形態学検出プローブ500に伝送して形態学検出を実行するために用いられる。
【0023】
具体的には、ユーザが形態学検出プローブ500を使用して形態学検出を実行する必要がある場合、形態学検出モジュール100はユーザ命令又はシステム設定に基づいて形態学検出制御信号及び第1の制御信号を生成する。ここで、ユーザ命令は、受信された、ユーザが上位コンピュータを介して入力した制御命令であってもよく、ネットワーク側から送信された制御命令等であってもよい。システム設定はシステムに予め記憶された制御命令であってもよい。形態学検出はBモード超音波、Aモード超音波、Mモード超音波、CT及びMRI等を含む。好ましくは、形態学検出はBモード超音波検出であってもよい。形態学検出プローブはBモード超音波プローブであってもよい。第1の制御信号は第1のインタフェース110のオン又はオフ信号と第2のインタフェース120のオン又はオフ信号とを含む。形態学検出プローブを使用する場合、第1の制御信号は第1のインタフェース110のオフ及び第2のインタフェース120のオンを制御し、すなわち形態学検出モジュール100は第2のインタフェース120により形態学検出制御信号を形態学検出プローブ500に伝送して形態学検出を実行する。形態学検出プローブ500は検出して形態学検出エコー信号を得た後、形態学検出エコー信号を第2のインタフェース120を介して形態学検出モジュール100に伝送して処理する。ユーザが複合プローブ600を使用する必要がある場合、形態学検出を利用して測位を行い、特定した位置に対して弾性検出をする場合、形態学検出モジュール100はユーザの入力情報を受信し、ユーザの入力情報に基づいて形態学検出制御信号及び第1の制御信号を生成する。第1の制御信号は第1のインタフェース110のオン及び第2のインタフェース120のオフを制御し、すなわち形態学検出モジュール100は第1のインタフェース110により形態学検出制御信号をスイッチモジュール300に伝送する。弾性検出モジュール200はユーザの入力情報を受信し、ユーザの入力情報に基づいて弾性検出制御信号、モータ駆動信号及び第2の制御信号を生成し、弾性検出制御信号、モータ駆動信号及び第2の制御信号をスイッチモジュール300に伝送する。弾性検出は超音波エラストグラフィなどを含む。スイッチモジュール300は形態学検出制御信号、弾性検出制御信号、モータ駆動信号及び第2の制御信号を受信する。ここで、形態学検出により測位を行う必要がある場合、第2の制御信号はスイッチモジュール300を制御することにより、形態学検出モジュール100と複合プローブ600を導通する。すなわち形態学検出制御信号を複合プローブ600に伝送して形態学検出を実行し、複合プローブ600が形態学検出を実行して形態学検出エコー信号を取得した後、形態学検出エコー信号を第1のインタフェース110により形態学検出モジュール100に伝送して処理する。形態学検出を行う必要がある場合、第2の制御信号はスイッチモジュール300を制御することにより、弾性検出モジュール200と複合プローブ600を導通する。すなわち弾性検出制御信号及びモータ駆動信号を複合プローブ600に伝送してモータ振動を駆動し、低周波せん断波を生成して放射し、超音波を生成して放射して前記低周波せん断波を追跡することにより、弾性検出を実行する。複合プローブ600が弾性検出を実行して弾性検出エコー信号を取得した後、弾性検出エコー信号を弾性検出モジュール200に伝送して処理する。より具体的には、同じ時間に第1のインタフェース110と第2のインタフェース120のうちの1つだけがオン状態にあり、もう1つがオフ状態にある。すなわち形態学検出プローブ500を使用して形態学検出を行う場合、複合プローブ600は形態学検出を行うことができず、複合プローブ600を使用して形態学検出を行う場合、形態学検出プローブ500は形態学検出を行うことができない。
【0024】
1つの実施例では、形態学検出モジュール100は複数の第2のインタフェース120を含み、すなわち形態学検出モジュールは複数の第2のインタフェース120により複数の形態学検出プローブ500に接続されることができる。
【0025】
好ましくは、前記検出モード制御回路は拡張モジュール400をさらに含み、前記拡張モジュール400は第2のインタフェース120により形態学検出モジュール100に接続され、前記拡張モジュール400は複数の出力インタフェースを含み、複数の前記出力インタフェースはそれぞれ1つの形態学検出プローブ500に接続される。
【0026】
具体的には、形態学検出モジュール100はさらにユーザ命令又はシステム設定に基づいて第3の制御信号を生成し、第3の制御信号を拡張モジュール400に伝送するために用いられ、拡張モジュール400は第3の制御信号に基づいて複数の出力インタフェースのオン又はオフを制御する。ユーザが形態学検出プローブ500を使用して形態学検出を実行する必要がある場合、形態学検出モジュール100は第2のインタフェース120により形態学検出制御信号を拡張モジュール400に伝送し、拡張モジュール400は第3の制御信号に基づいて各出力インタフェースのオン又はオフを制御する。オンにされた出力インタフェースにより形態学検出制御信号をオンにされた出力インタフェースに対応する形態学検出プローブ500に伝送して形態学検出を実行する。形態学検出プローブ500は検出して形態学検出エコー信号を得た後、形態学検出エコー信号を拡張モジュール400及び第2のインタフェース120を介して形態学検出モジュール100に伝送して処理する。ここで拡張モジュール400は1つの経路の信号を複数の経路の同じ信号に分割する、ハブなどの装置であってもよい。
【0027】
1つの実施例では、前記スイッチモジュールは、前記複合プローブにおけるM個のアレイエレメントに接続され、前記M個のアレイエレメントと前記弾性検出モジュール又は前記形態学検出モジュールとの導通を制御するために用いられ、前記複合プローブは合計でN個のアレイエレメントを有し、ここで、MはN以下で、M及びNはいずれも正の整数である。
【0028】
具体的には、複合プローブは128個のアレイエレメントを含んでもよい。弾性検出又は前記形態学検出を行う場合、そのうちの16個のアレイエレメントを選択して検出してもよいし、64個のアレイエレメントを選択して検出してもよいし、128個のアレイエレメントで同時に検出してもよい。具体的に使用するアレイエレメント数は実際の状況に応じて調整を行うことができ、本実施例はこれを具体的に限定しない。
【0029】
1つの実施例では、前記スイッチモジュールはリレーアレイを含む。
【0030】
本発明の1つの実施例による検出モード制御回路は形態学検出モジュール、弾性検出モジュール及びスイッチモジュールを含む。形態学検出モジュールはユーザ命令又はシステム設定に基づいて形態学検出制御信号を生成し、前記形態学検出制御信号をスイッチモジュールに伝送する。弾性検出モジュールはユーザ命令又はシステム設定に基づいて、弾性検出制御信号及び第2の制御信号を生成し、前記弾性検出制御信号及び第2の制御信号をスイッチモジュールに伝送する。スイッチモジュールは第2の制御信号に基づいて形態学検出制御信号又は弾性検出制御信号を複合プローブに選択的に伝送し、複合プローブが形態学検出又は弾性検出を実行するように制御する。本発明の実施例は検出モード制御回路により、1つの複合プローブを制御して形態学検出及び弾性検出を実行する。1つの複合プローブを使用して検出することにより弾性検出位置がより正確にし、さらに診断データがより正確である。
【0031】
好ましくは、前記検出モード制御回路は入力モジュール700をさらに含む。前記入力モジュール700はそれぞれ前記形態学検出モジュール100及び前記弾性検出モジュール200に接続され、ユーザの入力情報を取得するために用いられる。前記入力モジュールは、さらにユーザの入力情報に基づいてユーザ命令を生成するために用いられる。
【0032】
具体的には、入力モジュールはスマートフォン(例えば、Androidスマートフォン、iphoneオペレーティングシステム(iphone operation system、iOS)スマートフォンなど)、タブレットコンピュータ、パームトップコンピュータ及びモバイルインターネット装置(Mobile Internet Devices、MID)、PAD、ヒューマンマシンインタフェース(Human Machine Interface、HMI)及びコンピュータ等、データ処理とヒューマンコンピュータインタラクションを行うことができる電子機器であってもよい。入力モジュール700はユニバーサル・シリアル・バス(Universal Serial Bus、USB)インタフェースを介して弾性検出モジュール200に接続され、入力モジュール700はバスとインターフェース規格(Peripheral Component Interconnect Express、PCIE)インタフェースにより形態学検出モジュール100に接続される。
【0033】
前述した実施例の各技術的特徴を任意に組み合わせることが可能で、説明を簡潔にするために、上記実施例における各技術的特徴の全ての可能な組み合わせについて説明しないが、これらの技術的特徴の組み合わせに矛盾がない限り、いずれも本明細書に記載の範囲であると考えられるべきである。
【0034】
前述した実施例は本発明のいくつかの実施形態のみを示し、その説明は具体的で詳細であるが、本発明の特許範囲を限定するものと理解すべきではない。指摘すべきことは、当業者にとって、本発明の構想から逸脱することなく、さらにいくつかの変形及び改善を行うことができ、これらはいずれも本発明の保護範囲に属する。したがって、本発明の特許の保護範囲は、添付の特許請求の範囲の記載によって定められる。
【符号の説明】
【0035】
100 形態学検出モジュール
110 第1のインタフェース
120 第2のインタフェース
200 弾性検出モジュール
300 スイッチモジュール
400 拡張モジュール
500 形態学検出プローブ
600 複合プローブ
700 入力モジュール