(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-29
(45)【発行日】2023-12-07
(54)【発明の名称】エアロゾル生成装置及びそれを制御する方法
(51)【国際特許分類】
A24F 40/57 20200101AFI20231130BHJP
A24F 47/00 20200101ALI20231130BHJP
【FI】
A24F40/57
A24F47/00
(21)【出願番号】P 2020533137
(86)(22)【出願日】2019-10-23
(86)【国際出願番号】 KR2019013918
(87)【国際公開番号】W WO2020101199
(87)【国際公開日】2020-05-22
【審査請求日】2020-06-16
【審判番号】
【審判請求日】2022-05-24
(31)【優先権主張番号】10-2018-0138303
(32)【優先日】2018-11-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】519217032
【氏名又は名称】ケーティー アンド ジー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100114188
【氏名又は名称】小野 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100119253
【氏名又は名称】金山 賢教
(74)【代理人】
【識別番号】100160749
【氏名又は名称】飯野 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100160255
【氏名又は名称】市川 祐輔
(72)【発明者】
【氏名】ジョン,ヒョンジン
(72)【発明者】
【氏名】ソン,ジンス
【合議体】
【審判長】平城 俊雅
【審判官】白土 博之
【審判官】水野 治彦
(56)【参考文献】
【文献】特表2013-545474(JP,A)
【文献】国際公開第2018/138749(WO,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2018-0111460(KR,A)
【文献】国際公開第2015/167000(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24F 40/00-47/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
蒸気化器の液体保存部に収容された液状組成物を加熱する第1ヒータと、
エアロゾル生成装置内部の圧力変化を感知するパフセンサーと、
制御部と、を含むエアロゾル生成装置において、
前記制御部は、
前記パフセンサーから受信した信号に基づいて、経時的な圧力変化を示すパフパターンを構成する複数の区間の状態を決定し、
前記複数の区間の状態に基づいて前記第1ヒータの動作を制御し、
前記複数の区間のうち、第1区間が圧力保持状態、前記第1区間以後の第2区間が圧力下降状態、前記第2区間以後の第3区間が圧力保持状態、前記第3区間以後の第4区間が圧力上昇状態、前記第4区間以後の第5区間が圧力保持状態と決定された場合、パフ回数をカウントすることを特徴とするエアロゾル生成装置。
【請求項2】
前記制御部は、
前記第1区間が圧力保持状態と決定され、かつ、前記第2区間が圧力下降状態と決定された場合、前記第1ヒータの動作を開始することを特徴とする請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項3】
前記制御部は、
前記第3区間が圧力保持状態と決定され、かつ、前記第4区間が圧力上昇状態と決定された場合、前記第1ヒータの動作を中断することを特徴とする請求項2に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項4】
前記制御部は、
前記第3区間が圧力保持状態と決定され、前記第4区間が圧力上昇状態と決定され、かつ、前記第5区間が圧力保持状態と決定された場合、前記第1ヒータの動作を中断することを特徴とする請求項2に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項5】
前記複数の区間それぞれは、
複数の圧力サンプル値で構成され、
前記第1区間での圧力サンプル値と前記第3区間での圧力サンプル値との第1差値を算出し、前記第3区間での圧力サンプル値と前記第5区間での圧力サンプル値との第2差値を算出し、
前記第2差値が前記第1差値の所定のパーセントよりも大きい場合、前記第1ヒータの動作を中断することを特徴とする請求項4に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項6】
前記制御部は、
前記複数の区間それぞれに対する傾度累積値を算出し、
前記複数の区間それぞれに対する傾度累積値に基づいて前記複数の区間の状態を決定することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項7】
所定の区間に対する傾度累積値が既設定の範囲に含まれる場合、圧力保持状態と決定され、所定の区間に対する傾度累積値が既設定の負数値以下である場合、圧力下降状態と決定され、所定の区間に対する傾度累積値が既設定の正数値以上である場合、圧力上昇状態と決定されることを特徴とする請求項6に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項8】
前記パフセンサーから受信した信号には、所定時間間隔で測定された圧力測定値が含まれて、
前記制御部は、
前記圧力測定値のうち、一部の連続した値を平均して複数の圧力サンプル値を算出し、
連続した前記複数の圧力サンプル値から前記傾度累積値を算出することを特徴とする請求項6又は7に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項9】
前記制御部は、
前記第1ヒータの動作を開始した後、前記第2区間以後の圧力下降状態が既設定の時間だけ持続されるか否かを決定し、
前記第2区間以後の圧力下降状態が既設定の時間以下に持続される場合、パフ感知エラーと判断して、前記第1ヒータの動作を中断することを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項10】
前記第1ヒータの1回動作時間は、許容動作時間以下に制限され、
前記制御部は、
前記パフ感知エラーと判断された場合、前記第1ヒータの動作開始から中断までの所要時間を測定し、
次回に前記第1ヒータが動作するとき、前記所要時間に比例して、前記許容動作時間が減少することを特徴とする請求項9に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項11】
ケースに配置され、前記ケースに挿入されたシガレットを加熱する第2ヒータと、
前記ケースと前記蒸気化器を連通させる主流煙通路と、
をさらに含み、
前記パフセンサーは、前記主流煙通路を通過する空気の圧力変化を感知
し、
前記制御部は、
複数の区間の状態に基づいて、前記第1ヒータ及び前記第2ヒータ
の動作を制御することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項12】
エアロゾル生成装置を制御する方法において、
パフセンサーから受信した信号に基づいて、
前記エアロゾル生成装置内部の経時的な圧力変化を示すパフパターンを構成する複数の区間の状態を決定する段階と、
前記複数の区間の状態に基づいて
、前記エアロゾル生成装置の液体保存部に収容された液状組成物を加熱する第1ヒータの動作を制御する段階と、
前記複数の区間のうち、第1区間が圧力保持状態、前記第1区間以後の第2区間が圧力下降状態、前記第2区間以後の第3区間が圧力保持状態、前記第3区間以後の第4区間が圧力上昇状態、前記第4区間以後の第5区間が圧力保持状態と決定された場合、パフ回数をカウントする段階と、を含むことを特徴とする方法。
【請求項13】
前記第1ヒータの動作を制御する段階は、
前記第1区間が圧力保持状態と決定され、かつ、前記第2区間が圧力下降状態と決定された場合、前記第1ヒータの動作を開始する段階と、を含むことを特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記第1ヒータの動作を制御する段階は、
前記第3区間が圧力保持状態と決定され、かつ、前記第4区間が圧力上昇状態と決定された場合、前記第1ヒータの動作を中断する段階と、をさらに含むことを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記第1ヒータの動作を制御する段階は、
前記第3区間が圧力保持状態と決定され、前記第4区間が圧力上昇状態と決定され、かつ、前記第5区間が圧力保持状態と決定された場合、前記第1ヒータの動作を中断する段階と、をさらに含むことを特徴とする請求項13又は14に記載の方法。
【請求項16】
前記複数の区間それぞれの状態を決定する段階は、
前記複数の区間それぞれに対する傾度累積値を算出する段階と、
前記複数の区間それぞれに対する傾度累積値に基づいて前記複数の区間の状態を決定する段階と、を含むことを特徴とする請求項12乃至15のいずれか1項に記載の方法。
【請求項17】
所定の区間に対する傾度累積値が既設定の範囲に含まれる場合、圧力保持状態と決定され、所定の区間に対する傾度累積値が既設定の負数値以下である場合、圧力下降状態と決定され、所定の区間に対する傾度累積値が既設定の正数値以上である場合、圧力上昇状態と決定されることを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記パフセンサーから受信した信号には、所定時間間隔で測定された圧力測定値が含まれ、
前記傾度累積値を算出する段階は、
前記圧力測定値のうち、一部の連続した値を平均して複数の圧力サンプル値を算出し、
連続した前記複数の圧力サンプル値から前記複数の区間それぞれの前記傾度累積値を算出する段階と、を含むことを特徴とする請求項16又は17に記載の方法。
【請求項19】
前記方法は、
前記第1ヒータの動作を開始した後、前記第2区間以後の圧力下降状態が既設定の時間だけ持続されるか否かを決定する段階と、
前記第2区間以後の圧力下降状態が既設定の時間以下に持続される場合、パフ感知エラーと判断し、前記第1ヒータの動作を中断する段階と、をさらに含むことを特徴とする請求項13乃至15のいずれか1項に記載の方法。
【請求項20】
請求項12乃至19のいずれか1項に記載の方法をコンピュータで実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアロゾル生成装置及びそれを制御する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、一般的なシガレットの短所を克服する代替方法に係わる需要が増大している。例えば、シガレットを燃焼させてエアロゾルを生成させる方法ではないシガレット内のエアロゾル生成物質が加熱されることにより、エアロゾルが生成される方法に係わる需要が増大している。
【0003】
シガレット内のエアロゾル生成物質を加熱させてエアロゾルを生成するエアロゾル装置では、パフセンサーを用いて、ユーザのパフを認識することができる。パフの開始及び終了を検出するために、パフセンサーに基準値を設定することができるが、外部環境(液状加熱による温度変化、シガレットの偏差、器具の吸引抵抗変化など)による影響によってパフセンサーの実際基準圧力が変更されてパフが過認識または未認識の問題が発生する恐れがある。
【0004】
これにより、パフパターンに基づいてパフを認識する技術の必要性が要求されている実情である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
1つ以上の実施例は、エアロゾル生成装置及びそれを制御する方法を提供する。本発明が解決しようとする技術的課題は、パフパターンに基づいてパフを認識することで、パフが過認識または未認識されるなどの問題を解決するところにある。
【0006】
本実施例が解決しようとする技術的課題は、前記技術的課題に限定されず、下記実施例からさらに他の技術的課題が類推可能である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
エアロゾル生成装置は、蒸気化器の液体保存部に収容された液状組成物を加熱する第1ヒータ、エアロゾル生成装置内部の圧力変化を感知するパフセンサー及び制御部を含んでもよい。
【0008】
本実施例によれば、エアロゾル生成装置は、パフセンサーから受信した信号に基づいて、複数の区間で構成されたパフパターンを決定することができる。また、エアロゾル生成装置は、複数の区間の状態に基づいて第1ヒータの動作を制御する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、パフパターンに基づいてパフを認識することで、ユーザのパフをさらに正確に認識することができる。また、本発明では、パフパターンに基づいてパフ感知エラー状況を判断し、これにより、エアロゾル生成装置を制御する。また、本発明では、パフパターンから導出される傾度累積値に基づいてヒータを制御する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】エアロゾル生成装置にシガレットが挿入された例を示す図面である。
【
図2】エアロゾル生成装置にシガレットが挿入された例を示す図面である。
【
図4】一実施例によるパフパターンの例示を説明するための図面である。
【
図5】一実施例によるパフパターンを決定する例示を説明するための図面である。
【
図6】一実施例による傾度累積値を用いてヒータの動作を開始する例示を説明するための図面である。
【
図7A】一実施例による傾度累積値に基づいてヒータの動作を中断する例示を説明するための図面である。
【
図7B】一実施例による傾度累積値に基づいてヒータの動作を中断する例示を説明するための図面である。
【
図8】一実施例による圧力変動状態を含むパフパターンの例示を説明するための図面である。
【
図9】一実施例によるパフエラーを検出する例示を説明するための図面である。
【
図10】一実施例によるエアロゾル生成装置の例示を説明するための図面である。
【
図11】一実施例によるエアロゾル生成装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図12】一実施例によるエアロゾル生成装置を制御する方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本開示の第1側面は、蒸気化器の液体保存部に収容された液状組成物を加熱する第1ヒータと、エアロゾル生成装置内部の圧力変化を感知するパフセンサーと、制御部と、を含むエアロゾル生成装置において、前記制御部は、前記パフセンサーから受信した信号に基づいて、経時的な圧力変化を示すパフパターンを構成する複数区間の状態を決定し、前記複数区間の状態に基づいて前記第1ヒータの動作を制御するエアロゾル生成装置を提供する。
【0012】
本開示の第2側面は、エアロゾル生成装置を制御する方法において、パフセンサーから受信した信号に基づいて、経時的な圧力変化を示すパフパターンを構成する複数区間の状態を決定する段階と、前記複数の区間の状態に基づいて第1ヒータの動作を制御する段階と、を含む方法を提供する。
【0013】
本開示の第3側面は、第2側面による方法をコンピュータで実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読取り可能な記録媒体を提供する。
【0014】
実施例において使用される用語は、本発明での機能を考慮しつつ、可能な限り、現在広く使用される一般的な用語を選択したが、これは、当業者の意図または判例、新たな技術の出現などによっても異なる。また、特定の場合は、出願人が任意に選定した用語もあり、その場合、当該発明の説明部分において、詳細にその意味を記載する。従って、本発明で使用される用語は、単純な用語の名称ではない、その用語が有する意味と、本発明の全般にわたる内容とを基に定義されねばならない。
【0015】
明細書全体において、ある部分がある構成要素を「含む」とするとき、それは、特別に反対となる記載がない限り、他の構成要素を除くものではなく、他の構成要素をさらに含んでもよいということを意味する。また、明細書に記載された「…部」、「…モジュール」というような用語は、少なくとも1つの機能や動作を処理する単位を意味し、それは、ハードウェアまたはソフトウェアによって具現されるか、あるいはハードウェアとソフトウェアとの結合によっても具現される。
【0016】
以下、添付図面に基づいて本発明の実施例について本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施可能なように詳細に説明する。しかし、本発明は、様々な互いに異なる形態に具現されもし、ここで説明する実施例に限定されない。
【0017】
以下、図面に基づいて本発明の実施例を詳細に説明する。
【0018】
図1及び
図2は、エアロゾル生成装置にシガレットが挿入された例を示す図面である。
【0019】
図1及び
図2を参照すれば、エアロゾル生成装置10000は、バッテリ11000、制御部12000、第2ヒータ13000及び第1ヒータを含む蒸気化器14000を含む。また、エアロゾル生成装置10000の内部空間には、シガレット20000が挿入される。
【0020】
図1及び
図2に図示されたエアロゾル生成装置10000には、本実施例と係わる構成要素が図示されている。したがって、
図1及び
図2に図示された構成要素以外に、他の汎用的な構成要素がエアロゾル生成装置10000にさらに含まれるということを、この実施例に係わる技術分野で通常の知識を有する者であれば、理解できるであろう。
【0021】
また、
図1及び
図2には、エアロゾル生成装置10000に第2ヒータ13000が含まれていると図示されているが、必要に応じて、第2ヒータ13000は、省略される。
【0022】
図1には、バッテリ11000、制御部12000、蒸気化器14000及び第2ヒータ13000が一列に配置されている。また、
図2には、蒸気化器14000及び第2ヒータ13000が並列に配置されていると図示されている。しかし、エアロゾル生成装置10000の内部構造は、
図1または
図2に図示されたものに限定されない。言い換えれば、エアロゾル生成装置10000の設計によって、バッテリ11000、制御部12000、蒸気化器14000及び第2ヒータ13000の配置は変更される。
【0023】
シガレット20000がエアロゾル生成装置10000に挿入されれば、エアロゾル生成装置10000は、蒸気化器14000を作動させ、蒸気化器14000からエアロゾルを発生させる。蒸気化器14000によって生成されたエアロゾルは、シガレット20000を通過してユーザに伝達される。蒸気化器14000に係わるさらに詳細な説明は、後述する。
【0024】
バッテリ11000は、エアロゾル生成装置10000の動作に用いられる電力を供給する。例えば、バッテリ11000は、第2ヒータ13000または蒸気化器14000が加熱されるように電力を供給し、制御部12000の動作に必要な電力を供給する。また、バッテリ11000は、エアロゾル生成装置10000に設けられたディスプレイ、センサー、モータなどの動作に必要な電力を供給することができる。
【0025】
制御部12000は、エアロゾル生成装置10000の動作を全般的に制御する。具体的に、制御部12000は、バッテリ11000、第2ヒータ13000及び蒸気化器14000だけではなく、エアロゾル生成装置10000に含まれた他の構成の動作を制御する。また、制御部12000は、エアロゾル生成装置10000の構成それぞれの状態を確認し、エアロゾル生成装置10000が動作可能な状態であるか否かを判断する。
【0026】
制御部12000は、少なくとも1つのプロセッサを含む。プロセッサは、多数の論理ゲートのアレイとして具現され、汎用的なマイクロプロセッサと、このマイクロプロセッサで実行されるプログラムが保存されたメモリの組み合わせによっても具現される。また、他の形態のハードウェアとして具現されることを、本実施例が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、理解できるであろう。
【0027】
第2ヒータ13000は、バッテリ11000から供給された電力によって加熱される。例えば、シガレットがエアロゾル生成装置10000に挿入されれば、第2ヒータ13000は、シガレットの外部に位置する。したがって、加熱された第2ヒータ13000は、シガレット内のエアロゾル生成物質の温度を上昇させる。
【0028】
第2ヒータ13000は、電気抵抗性ヒータでもある。例えば、第2ヒータ13000には、導電性トラック(track)を含み、導電性トラックに電流が流れることにより、第2ヒータ13000が加熱される。しかし、第2ヒータ13000は、前記例に限定されず、希望温度まで加熱されるものであれば、制限なしに該当する。ここで、希望温度は、エアロゾル生成装置10000に予め設定されても、ユーザによって所望の温度に設定されてもよい。
【0029】
一方、他の例において、第2ヒータ13000は、誘導加熱式ヒータでもある。具体的に、第2ヒータ13000には、シガレットを誘導加熱方式で加熱するための導電性コイルを含み、シガレットは、誘導加熱式ヒータによって加熱されるサセプタを含んでもよい。
【0030】
図1及び
図2には、第2ヒータ13000がシガレット20000の外部に配置されると図示されているが、それに限定されない。例えば、第2ヒータ13000は、管状加熱要素、板状加熱要素、針状加熱要素または棒状加熱要素を含み、加熱要素の形状によってシガレット20000の内部または外部を加熱する。
【0031】
また、エアロゾル生成装置10000には、第2ヒータ13000が複数個配置されてもよい。この際、複数個の第2ヒータ13000は、シガレット20000の内部に挿入されるように配置されても、シガレット20000の外部に配置されてもよい。また、複数個の第2ヒータ13000のうち、一部は、シガレット20000の内部に挿入されるように配置され、残りは、シガレット20000の外部に配置される。また、第2ヒータ13000の形状は、
図1及び
図2に図示された形状に限定されず、多様な形状にも作製される。
【0032】
蒸気化器14000は、液状組成物を加熱してエアロゾルを生成し、生成されたエアロゾルは、シガレット20000を通過してユーザに伝達される。言い換えれば、蒸気化器14000によって生成されたエアロゾルは、エアロゾル生成装置10000の気流通路に沿って移動し、気流通路は、蒸気化器14000によって生成されたエアロゾルがシガレットを通過して、ユーザに伝達されるように構成される。
【0033】
例えば、蒸気化器14000は、液体保存部、液体伝達手段及び第1ヒータを含むが、それに限定されない。例えば、液体保存部、液体伝達手段及び第1ヒータは、独立したモジュールとしてエアロゾル生成装置10000に含まれてもよい。
【0034】
液体保存部は、液状組成物を保存する。例えば、液状組成物は、揮発性タバコ香成分を含むタバコ含有物質を含む液体であり、非タバコ物質を含む液体でもある。液体保存部は、蒸気化器14000から脱/付着可能にも作製され、蒸気化器14000と一体として作製されてもよい。
【0035】
例えば、液状組成物は、水、ソルベント、エタノール、植物抽出物、香料、香味剤、またはビタミン混合物を含んでもよい。香料は、メントール、ペパーミント、スペアミントオイル、各種果物の香り成分などを含むが、それらに制限されるものではない。香味剤は、ユーザに多様な香味または風味を提供する成分を含んでもよい。ビタミン混合物は、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC及びビタミンEのうち、少なくとも1つが混合されたものでもあるが、それらに制限されるものではない。また、液状組成物は、グリセリン及びプロピレングリコールのようなエアロゾル形成剤を含んでもよい。
【0036】
液体伝達手段は、液体保存部の液状組成物を第1ヒータに伝達する。例えば、液体伝達手段は、綿纎維、セラミック纎維、ガラスファイバ、多孔性セラミックのような芯(wick)にもなるが、それらに限定されない。
【0037】
第1ヒータは、液体伝達手段によって伝達される液状組成物を加熱するための要素である。例えば、第1ヒータは、金属熱線、金属熱板、セラミック第2ヒータなどにもなるが、それらに限定されない。また、第1ヒータは、ニクロム線のような伝導性フィラメントで構成され、液体伝達手段に巻き取られる構造によっても配置される。第1ヒータは、電流供給によって加熱され、第1ヒータと接触された液体組成物に熱を伝達し、液体組成物を加熱することができる。その結果、エアロゾルが生成される。
【0038】
例えば、蒸気化器14000は、カトマイザ(cartomizer)または霧化器(atomizer)とも称されるが、それらに限定されない。
【0039】
一方、エアロゾル生成装置10000は、バッテリ11000、制御部12000及び第2ヒータ13000以外に汎用的な構成をさらに含んでもよい。例えば、エアロゾル生成装置10000は、視覚情報の出力が可能なディスプレイ及び/または触覚情報の出力のためのモータを含んでもよい。また、エアロゾル生成装置10000は、少なくとも1つのセンサー(パフ感知センサー、温度感知センサー、シガレット挿入感知センサーなど)を含んでもよい。また、エアロゾル生成装置10000は、シガレット20000が挿入された状態でも外部空気が流入されるか、内部気体が流出される構造にも作製される。
【0040】
図1及び
図2には、図示されていないが、エアロゾル生成装置10000は、別途のクレードルと共にシステムを構成してもよい。例えば、クレードルは、エアロゾル生成装置10000のバッテリ11000の充電に用いられる。または、クレードルとエアロゾル生成装置10000が結合された状態で第2ヒータ13000が加熱されてもよい。
【0041】
シガレット20000は、一般的な燃焼型シガレットと類似してもいる。例えば、シガレット20000は、エアロゾル生成物質を含む第1部分とフィルタなどを含む第2部分に区分される。または、シガレット20000の第2部分にも、エアロゾル生成物質が含まれてもよい。例えば、顆粒またはカプセルの形態に作られたエアロゾル生成物質が第2部分に挿入されてもよい。
【0042】
エアロゾル生成装置10000の内部には、第1部分全体が挿入され、第2部分は、外部に露出される。または、エアロゾル生成装置10000の内部に第1部分の一部だけ挿入されても、第1部分及び第2部分の一部が挿入されてもよい。ユーザは、第2部分を口にした状態でエアロゾルを吸い込んでもよい。この際、エアロゾルは、外部空気が第1部分を通過することで生成され、生成されたエアロゾルは、第2部分を通過して、ユーザの口に伝達される。
【0043】
一例として、外部空気は、エアロゾル生成装置10000に形成された少なくとも1つの空気通路を通じて流入される。例えば、エアロゾル生成装置10000に形成された空気通路の開閉及び/または空気通路の大きさは、ユーザによっても調節される。これにより、霧化量、喫煙感などがユーザによって調節される。他の例として、外部空気は、シガレット20000の表面に形成された少なくとも1つの孔(hole)を通じてシガレット20000の内部に流入されてもよい。
【0044】
以下、
図3を参照して、シガレット20000の一例について説明する。
【0045】
【0046】
図3を参照すれば、シガレット20000は、タバコロッド21000及びフィルタロッド22000を含む。
図1及び
図2に基づいて説明した第1部分は、タバコロッド21000を含み、第2部分は、フィルタロッド22000を含む。
【0047】
図3には、フィルタロッド22000が単一セグメントと図示されているが、それに限定されない。言い換えれば、フィルタロッド22000は、複数のセグメントで構成されてもよい。例えば、フィルタロッド22000は、エアロゾルを冷却する第1セグメント及びエアロゾル内に含まれた所定の成分をフィルタリングする第2セグメントを含んでもよい。また、必要に応じて、フィルタロッド22000には、他の機能を行う少なくとも1つのセグメントをさらに含んでもよい。
【0048】
シガレット20000は、少なくとも1枚のラッパ24000によって包装される。ラッパ24000には、外部空気が流入されるか、内部気体が流出される少なくとも1つの孔(hole)が形成される。一例として、シガレット20000は、1枚のラッパ24000によって包装される。他の例として、シガレット20000は、2以上のラッパ24000によって重畳的に包装されてもよい。例えば、第1ラッパによってタバコロッド21000が包装され、第2ラッパによってフィルタロッド22000が包装される。そして、個別ラッパによって包装されたタバコロッド21000及びフィルタロッド22000が結合され、第3ラッパによってシガレット20000全体が再包装される。もし、タバコロッド21000またはフィルタロッド22000それぞれが複数のセグメントで構成されていれば、それぞれのセグメントが個別ラッパによって包装される。そして、個別ラッパによって包装されたセグメントが結合されたシガレット20000全体が他のラッパによって再包装される。
【0049】
タバコロッド21000は、エアロゾル生成物質を含む。例えば、エアロゾル生成物質は、グリセリン、プロピレングリコール、エチレングリコール、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール及びオレイルアルコールのうち、少なくとも1つを含むが、それらに限定されない。また、タバコロッド21000は、風味剤、湿潤剤及び/または有機酸(organic acid)のような他の添加物質を含んでもよい。また、タバコロッド21000には、メントールまたは保湿剤などの加香液が、タバコロッド21000に噴射されることによって添加される。
【0050】
タバコロッド21000は、多様に作製される。例えば、タバコロッド21000は、シート(sheet)によっても作製され、筋(strand)によっても作製される。また、タバコロッド21000は、タバコシートが細かく切られた刻みタバコによっても作製される。また、タバコロッド21000は、熱伝導物質によっても取り囲まれる。例えば、熱伝導物質は、アルミニウムホイルのような金属ホイルでもあるが、それに限定されない。一例として、タバコロッド21000を取り囲む熱伝導物質は、タバコロッド21000に伝達される熱を押し並べて分散させ、タバコロッドに加えられる熱伝導率を向上させ、これにより、タバコ味を向上させうる。また、タバコロッド21000を取り囲む熱伝導物質は、誘導加熱式ヒータによって加熱されるサセプタとしての機能が行える。この際、図面に図示されていないが、タバコロッド21000は、外部を取り囲む熱伝導物質以外にも追加のサセプタをさらに含んでもよい。
【0051】
フィルタロッド22000は、酢酸セルロースフィルタでもある。一方、フィルタロッド22000の形状には、制限がない。例えば、フィルタロッド22000は、円柱状ロッドでもあり、内部に中空を含むチューブ状ロッドでもある。また、フィルタロッド22000は、リセス状ロッドでもある。もし、フィルタロッド22000が複数のセグメントで構成された場合、複数のセグメントのうち、少なくとも1つが異なる形状にも作製される。
【0052】
フィルタロッド22000は、香味が発生するように作製されてもよい。一例として、フィルタロッド22000に加香液が噴射されても、加香液が塗布された別途の纎維がフィルタロッド22000の内部に挿入されてもよい。
【0053】
また、フィルタロッド22000には、少なくとも1つのカプセル23000が含まれる。ここで、カプセル23000は、香味を発生させる機能を行っても、エアロゾルを発生させる機能を行ってもよい。例えば、カプセル23000は、香料を含む液体を被膜で覆い包む構造でもある。カプセル23000は、球状または円筒状を有するが、それに制限されるものではない。
【0054】
もし、フィルタロッド22000にエアロゾルを冷却するセグメントが含まれる場合、冷却セグメントは、高分子物質または生分解性高分子物質で製造される。例えば、冷却セグメントは、純粋なポリ乳酸だけでも作製されるが、それに限定されない。または、冷却セグメントは、複数の孔が形成されたセルロースアセテートフィルタにも作製される。しかし、冷却セグメントは、上述した例に限定されず、エアロゾルが冷却する機能だけ実行可能であれば、制限なしに該当される。
【0055】
一方、
図3には、図示されていないが、一実施例によるシガレット20000は、前端フィルタをさらに含んでもよい。前端フィルタは、タバコロッド21000において、フィルタロッド22000に対向する一側に位置する。前端フィルタは、タバコロッド21000の外部への離脱を防止し、喫煙中にタバコロッド21000から液状化されたエアロゾルがエアロゾル発生装置(
図1及び
図2の10000)に流れて行くことを防止することができる。
【0056】
図4は、一実施例によるパフパターンの例示を説明するための図面である。
【0057】
エアロゾル生成装置は、エアロゾル生成装置内部の圧力変化を感知するパフセンサーを含んでもよい。パフセンサーは、エアロゾル生成装置のマウスピースまたはエアロゾル生成装置に挿入されたシガレットをユーザが口にくわえて吸い込む動作(パフ動作)によって生成された空気の圧力である、吸入圧力を感知して信号を発生させる。
【0058】
パフセンサーの感知信号は、制御部に伝達される。制御部は、パフセンサーから受信した信号に基づいてパフパターンを決定する。パフパターンは、経時的な圧力変化で示される。例えば、パフパターンは、時間(ms)による圧力変化(hPa)で示される。
【0059】
図4を参照すれば、パフパターン400には、圧力保持状態410、430、450、圧力下降状態420及び圧力上昇状態440のうち、少なくとも1つの状態が含まれる。
【0060】
圧力保持状態410、430、450は、パフ動作が行われない状態であり、一般的に圧力保持状態410、430、450において、エアロゾル生成装置内部の圧力は、既設定の範囲内で保持される。
【0061】
圧力下降状態420は、パフ動作が開始される時点に発生する。圧力下降状態420は、パフ動作が行われることにより、エアロゾル生成装置内部の空気が外部に流出される状態でもある。圧力下降状態420では、エアロゾル生成装置内部の空気が外部に流出されることにより、エアロゾル生成装置内部の圧力が減少する。
【0062】
圧力上昇状態440は、パフ動作が終わる時点に発生する。圧力上昇状態440は、パフ動作が終わることにより、外部からエアロゾル生成装置内部に空気が流入される状態でもある。圧力上昇状態440では、エアロゾル生成装置内部に外気が流入されることにより、エアロゾル生成装置内部の圧力が増加する。
【0063】
一実施例において制御部は、パフパターン400を構成する状態の変化に基づいて第1ヒータ及び第2ヒータのうち、少なくともいずれか1つの動作を制御する。エアロゾル生成装置は、第1ヒータ及び第2ヒータのうち、少なくともいずれか1つを含んでもよい。
【0064】
第2ヒータは、エアロゾル生成装置に挿入されたシガレットを加熱することができる。例えば、第2ヒータは、シガレットの外部を加熱するフィルムヒータなどでもある。また、エアロゾル生成装置は、液体保存部、液体伝達手段及び液体を加熱する第1ヒータを含む蒸気化器を含んでもよい。第1ヒータは、液体伝達手段を加熱してエアロゾルを発生させうる。
【0065】
パフセンサーから受信された信号をモニタリングした結果、圧力保持状態410及び圧力下降状態420順の状態変化が発生した場合、制御部は、第1ヒータ及び第2ヒータのうち、少なくともいずれか1つの動作を開始する。以下、圧力保持状態410及び圧力下降状態420順の状態変化が発生した場合を第1状況461と指称する。
【0066】
また、第1ヒータ及び第2ヒータのうち、少なくともいずれか1つの動作が開始された後、パフセンサーから受信された信号をモニタリングした結果、圧力保持状態430、圧力上昇状態440及び圧力保持状態450順の状態変化が発生した場合、制御部は、第1ヒータ及び第2ヒータのうち、少なくともいずれか1つの動作を中断する。以下では、圧力保持状態430、圧力上昇状態440及び圧力保持状態450順の状態変化が発生した場合を第2状況462と指称する。
【0067】
一実施例においてパフパターン400を構成する状態の変化に基づいて、パフ回数をカウントする。パフパターン400が圧力保持状態410、圧力下降状態420、圧力保持状態430、圧力上昇状態440及び圧力保持状態450順に構成される場合(例えば、第1状況461と第2状況462とが連続して発生する場合)、制御部は、パフパターン400が正常パフ動作に該当すると決定する。制御部は、パフパターン400が正常パフ動作に該当する場合、パフ回数をカウントする。
【0068】
制御部は、パフ回数が1回ずつカウントされれば、カウント値によって第1ヒータ及び第2ヒータのうち、少なくともいずれか1つの動作を自動的に制御する。一実施例において、制御部は、パフ回数が既定の回数に到逹すれば、第1ヒータ及び第2ヒータのうち、少なくともいずれか1つの動作を自動的に終了させうる。例えば、制御部は、パフ回数が14回になると、パフシリーズが終了したと判断して、第1ヒータ及び第2ヒータの動作を自動的に終了させうる。
【0069】
正常パフ動作下で、第1状況461と第2状況462とが連続して発生する。制御部は、第1状況461と第2状況462とが連続して発生すれば、パフ回数をカウントする。制御部は、第1状況461と第2状況462の発生有無によって、第1ヒータ及び第2ヒータのうち、少なくとも1つの動作を制御する。例えば、制御部は、第1状況461が発生した場合、第1ヒータの動作を開始し、第2状況462が発生した場合、第1ヒータの動作を終了する。
【0070】
他の例として、14回のパフ回数を有するパフシリーズにおいて、第1状況461が最初(1回目)に発生した場合、制御部は、第1ヒータ及び第2ヒータの動作をいずれも開始する。または、第1状況461の最初発生以前から第2ヒータが予熱中である場合には、制御部は、第2ヒータを、予熱モードから加熱モードに進入させうる。
【0071】
また、第1状況461が発生した後、連続して第2状況462が発生した場合、制御部は、第1ヒータの動作のみを終了し、第2ヒータの動作は保持する。
【0072】
第1状況461が2回発生した場合には、第2ヒータの動作が保持されているので、制御部は、第1ヒータの動作のみを開始する。第2状況462が2回発生した場合、第2ヒータの動作が保持されているので、制御部は、第1ヒータの動作のみを中断する。この際、制御部は、パフ回数を「2回」にカウントする。
【0073】
同じ方式で、第1状況461及び第2状況462が交互に3回ないし13回発生した場合、制御部は、第1ヒータの動作のみを制御(開始または中断)し、パフ回数をカウントする。第1状況461及び第2状況462が交互に13回発生した場合、制御部は、パフ回数を「13回」にカウントする。
【0074】
第1状況461が14回発生した場合にも、制御部は、第1ヒータの動作のみを開始する。第2状況462が14回発生した場合、これは、パフシリーズ(14回のパフ回数)が終了する状況を意味するので、制御部は、パフ回数を「14回」にカウントし、第1ヒータ及び第2ヒータの動作をいずれも中断する。
【0075】
第2状況462が圧力保持状態430、圧力上昇状態440及び圧力保持状態450順の状態変化を意味すると説明したが、第2状況462は、圧力保持状態430及び圧力上昇状態440順の状態変化を意味してもよい。例えば、圧力保持状態450の発生以前(または、圧力保持状態450の発生とは無関係に)に、圧力保持状態430及び圧力上昇状態440順の状態変化が発生した場合、制御部は、第1ヒータ及び第2ヒータのうち、少なくともいずれか1つの動作を中断する。
【0076】
一方、パフパターン400の持続時間(t1~t6)は、約2秒でもあるが、ユーザによって、パフパターン400の持続時間(t1~t6)は、互いに異なる。
【0077】
図4のパフパターン400には、圧力保持状態410、430、450、圧力下降状態420及び圧力上昇状態440のみが含まれているが、外部環境の影響で不規則な圧力変動状態が存在する。
【0078】
図5は、一実施例によるパフパターンを決定する例示を説明するための図面である。
【0079】
エアロゾル生成装置は、エアロゾル生成装置内部の圧力変化を感知するパフセンサーを含んでもよい。パフセンサーの感知信号は、制御部に伝達される。
【0080】
パフセンサーから受信した信号には、所定時間間隔で測定された圧力測定値が含まれる。一実施例において、パフセンサーは、所定周期でエアロゾル生成装置内部の圧力を測定する。例えば、パフセンサーは、75Hz周期でエアロゾル生成装置内部の圧力を測定する。しかし、パフセンサーの圧力測定周期は、それに制限されない。
【0081】
図5を参照すれば、制御部は、パフセンサーから受信した圧力測定値のうち、少なくとも一部の値を用いて圧力サンプル値510を算出する。一実施例において制御部は、受信した圧力測定値のうち、一部の連続した値の代表値(例えば、平均値または中間値など)を用いて圧力サンプル値510を算出する。
【0082】
例えば、制御部は、連続した個数(例えば、3個)の圧力測定値を平均して圧力サンプル値510を算出する。連続した3個の圧力測定値を平均して圧力サンプル値510を算出する場合、圧力サンプル値510間の時間間隔は、40msでもある。すなわち、パフパターン500に含まれた複数の圧力サンプル値間の時間間隔は、一定であってもよい。しかし、圧力サンプル値510を算出するために用いられる圧力測定値の個数及び圧力サンプル値510の算出方法は、それに制限されない。
【0083】
制御部は、複数の圧力サンプル値を用いてパフパターン500を決定する。一実施例において、制御部は、パフセンサーから受信した圧力測定値の代わりに、圧力サンプル値510を用いてパフパターン500を決定する。圧力測定値の代わりに圧力サンプル値510を用いてパフパターン500が決定されることで、不規則な変動が減少したさらに整列された形態のパフパターン500が獲得される。
【0084】
図6は、一実施例による傾度累積値を用いて第1ヒータの動作を開始する例示を説明するための図面である。
【0085】
図6を参照すれば、制御部は、複数の圧力サンプル値を用いてパフパターン600を決定する。一実施例において、制御部は、パフセンサーから受信した圧力測定値を利用する代わりに、圧力測定値のうち、一部の連続した値を平均して算出された圧力サンプル値610を用いてパフパターン600を決定する。
【0086】
パフパターン600は、複数の圧力サンプル値で構成される。パフパターン600に含まれた複数の圧力サンプル値のうち、所定個数の連続する圧力サンプル値は、区間を形成する。例えば、区間には、3個の連続する圧力サンプル値が含まれる。一方、区間の開始に該当する圧力サンプル値及び区間に含まれる圧力サンプル値の個数などに基づいて、パフパターン600内の区間は異なって設定される。
【0087】
制御部は、複数の区間それぞれに対する傾度累積値に基づいて第1ヒータの動作を制御する。傾度累積値は、特定区間に含まれた互いに隣接した圧力サンプル値間の傾度を累積した値でもある。傾度累積値の単位は、「hpa/ms」でもあるが、それに制限されない。
【0088】
一実施例において、制御部は、傾度累積値が既設定の範囲内で保持される特定区間の状態を「圧力保持状態」と決定し、傾度累積値が既設定の負数値未満の特定区間の状態を「圧力下降状態」と決定する。例えば、制御部は、傾度累積値が-4hpa/ms以上+4hpa/ms未満に保持される特定区間の状態を「圧力保持状態」と決定し、傾度累積値が-4hpa/ms未満に保持される特定区間の状態を「圧力下降状態」と決定する。
【0089】
図6を参照すれば、第1区間611に対する傾度累積値を算出するために、制御部は、t1での圧力サンプル値とt2での圧力サンプル値との傾度値「-0.2hpa/ms」を算出する。また、制御部は、t2での圧力サンプル値とt3での圧力サンプル値との傾度値「-0.5hpa/ms」を算出する。その結果、第1区間611の傾度累積値は「-0.7hpa/ms」になる。
【0090】
また、第2区間612の傾度累積値を算出するために、制御部は、t3での圧力サンプル値とt4での圧力サンプル値との傾度値「-1.4hpa/ms」を算出する。また、制御部は、t4での圧力サンプル値とt5での圧力サンプル値との傾度値「-3.8hpa/ms」を算出する。その結果、第2区間612の傾度累積値は「-5.2hpa/ms」になる。
【0091】
制御部は、傾度累積値が「-0.7hpa/ms」である第1区間611を「圧力保持状態」と決定し、傾度累積値が「-5.2hpa/ms」である第2区間612を「圧力下降状態」と決定する。
【0092】
一方、第1ヒータの動作を制御するために用いられる値は、傾度累積値に限定されない。例えば、制御部は、複数の区間それぞれを構成する隣接した圧力サンプル値から傾度値を算出した後、算出された傾度値との差値を累積する。制御部は、傾度差累積値に基づいて第1ヒータの動作を制御する。
【0093】
制御部は、互いに隣接した区間の状態に基づいて第1ヒータの動作を制御する。パフセンサーから受信された信号をモニタリングした結果、第1区間611が「圧力保持状態」と決定され、第1区間611以後の第2区間612が「圧力下降状態」と決定されるということは、パフ動作が開始されてエアロゾル生成装置内部の空気が外部に流出されることにより、エアロゾル生成装置内部の圧力が減少する状況を意味する。制御部は、パフ動作が開始されることを確認し、第1ヒータの動作を開始する。
【0094】
図6を参照すれば、第1区間611が「圧力保持状態」と決定され、第2区間612が「圧力下降状態」と決定されることにより、制御部は、第2区間612の終結地点であるt5から第1ヒータの動作を開始する。
【0095】
一方、14回のパフ回数を有するパフシリーズにおいて、
図6のパフパターン600が最初(1回目)にモニタリングされた場合、制御部は、第1ヒータ以外にも第2ヒータの動作を開始する。
【0096】
他の実施例において、特定パフシリーズでパフが最初に認識される前、すなわち、パフパターン600が最初にモニタリングされる前から第2ヒータは、予熱中でもある。ユーザがエアロゾル生成装置上のインターフェース(例えば、ボタンまたはタッチスクリーンなど)を押す動作によってエアロゾル生成装置がオン(on)になることにより、制御部は、第2ヒータを予熱モードに進入させうる。以後、パフパターン600が最初にモニタリングされた場合、制御部は、第2ヒータを、予熱モードから加熱モードに進入させうる。
【0097】
加熱モードでは、シガレットのエアロゾル生成物質が加熱されてエアロゾルが発生するように、第2ヒータの温度が目標温度まで上昇し、予熱モードでは、目標温度よりも低温で第2ヒータの温度が保持される。しかし、加熱モード及び予熱モードの動作方式は、それに制限されない。
【0098】
図7A及び
図7Bは、一実施例による傾度累積値に基づいて第1ヒータの動作を中断する例示を説明するための図面である。
【0099】
図7Aを参照すれば、制御部は、複数の圧力サンプル値を用いてパフパターン700を決定する。一実施例において、制御部は、パフセンサーから受信した圧力測定値をいずれも利用する代わりに、圧力測定値のうち、一部の連続した値を平均して算出された圧力サンプル値710を用いてパフパターン700を決定する。
【0100】
パフパターン700に含まれた複数の圧力サンプル値のうち、所定個数の連続する圧力サンプル値は、区間を形成する。例えば、区間には、3個の連続する圧力サンプル値が含まれる。
【0101】
制御部は、複数の区間それぞれに対する傾度累積値に基づいて複数の区間それぞれに対する状態を決定する。一実施例において制御部は、傾度累積値が既設定の範囲内で保持される特定区間の状態を「圧力保持状態」と決定し、傾度累積値が既設定の正数値以上の特定区間の状態を「圧力上昇状態」と決定する。例えば、制御部は、傾度累積値が-4hpa/ms以上+4hpa/ms未満に保持される特定区間の状態を「圧力保持状態」と決定し、傾度累積値が+4hpa/ms以上に保持される特定区間の状態を「圧力上昇状態」と決定する。
【0102】
図7Aを参照すれば、第3区間711に対する傾度累積値を算出するために、制御部は、t1での圧力サンプル値とt2での圧力サンプル値との傾度値「+0.1hpa/ms」を算出する。また、制御部は、t2での圧力サンプル値とt3での圧力サンプル値との傾度値「+0.2hpa/ms」を算出する。その結果、第3区間711の傾度累積値は「+0.3hpa/ms」になる。
【0103】
また、第4区間712の傾度累積値を算出するために、制御部は、t3での圧力サンプル値とt4での圧力サンプル値との傾度値「+1.9hpa/ms」とを算出する。また、制御部は、t4での圧力サンプル値とt5での圧力サンプル値との傾度値「+2.3hpa/ms」を算出する。その結果、第4区間712の傾度累積値は、「+4.2hpa/ms」になる。
【0104】
制御部は、傾度累積値が「+2.3hpa/ms」である第3区間711を「圧力保持状態」と決定し、傾度累積値が「+4.2hpa/ms」である第4区間712を「圧力上昇状態」と決定する。
【0105】
制御部は、互いに隣接した区間の状態に基づいて第1ヒータの動作を制御する。パフセンサーから受信された信号をモニタリングした結果、第3区間711が「圧力保持状態」と決定され、第3区間711以後の第4区間712が「圧力上昇状態」と決定されるということは、パフ動作が終了して、外部からエアロゾル生成装置内部に空気が流入されることにより、エアロゾル生成装置内部の圧力が再び増加する状況を意味する。制御部は、パフ動作の終了を確認し、第1ヒータの動作を中断する。
【0106】
図7Aを参照すれば、第3区間711が「圧力保持状態」と決定され、第4区間712が「圧力上昇状態」と決定されることにより、制御部は、第4区間712の終結地点から所定時間がさらに経過したt7で第1ヒータの動作を中断する。または、第1ヒータの動作が中断される時点は、第4区間712の終結地点であるt5でもある。
【0107】
また、パフセンサーから受信された信号をモニタリングした結果、
図6に図示された第1区間611が「圧力保持状態」と決定され、第2区間612が「圧力下降状態」と決定された後、さらに
図7Aに図示された第3区間711が「圧力保持状態」と決定され、第4区間712が「圧力上昇状態」と決定された場合、制御部は、パフパターンが正常パフ動作に該当すると決定し、第4区間712の終了後、パフ回数をカウントする。
【0108】
図7Aと比較して、
図7Bでは、第3区間711が「圧力保持状態」と決定され、第3区間711以後の第4区間712が「圧力上昇状態」と決定された後、追加で第4区間712以後の第5区間713が「圧力保持状態」と決定された場合、制御部が第1ヒータの動作を中断する。
【0109】
図7Aで上述したように、第4区間712の傾度累積値は、「+4.2hpa/ms」なので、第4区間712は「圧力上昇状態」と決定される。
【0110】
制御部は、第4区間712以後に「圧力上昇状態」が持続するか否かをモニタリングする。
図7Bを参照すれば、t5ないしt9時間の間に互いに隣接した3個の圧力サンプル値に対する傾度累積値が「+7.2hpa/ms(=3.7+3.5)」及び「+4.0hpa/ms(=3.3+0.7)」になって、+4hpa/ms以上になる。一方、t9ないしt11時間の傾度累積値は、「0.1hpa/ms(=0.1+0.0)」であって、+4hpa/ms未満になる。すなわち、制御部は、第4区間712以後、「圧力上昇状態」は、t9時間まで持続される。
【0111】
制御部は、第4区間712及び第4区間712以後の「圧力上昇状態」の終了後、第5区間713の状態が「圧力保持状態」に該当するか否かを決定する。
【0112】
第5区間713の傾度累積値を算出するために、制御部は、t9での圧力サンプル値とt10での圧力サンプル値との傾度値「+0.1hpa/ms」を算出する。また、制御部は、t10での圧力サンプル値とt11での圧力サンプル値との傾度値「+0.0hpa/ms」を算出する。その結果、第5区間(713の傾度累積値は「+0.1hpa/ms」になり、これは+4hpa/msよりも小さい値であって、制御部は、第5区間713を「圧力保持状態」に決定する。
【0113】
制御部は、互いに隣接した区間の状態に基づいて第1ヒータの動作を制御する。パフセンサーから受信された信号をモニタリングした結果、第3区間711が「圧力保持状態」と決定され、第3区間711以後の第4区間712が「圧力上昇状態」と決定され、第4区間712以後の第5区間713が圧力保持状態」と決定されるということは、パフ動作が終了して外部からエアロゾル生成装置内部に空気が流入されることにより、エアロゾル生成装置内部の圧力が増加した後、一定になる状況を意味する。制御部は、パフ動作の終了を確認し、第1ヒータの動作を中断する。
【0114】
図7Bを参照すれば、制御部は、第5区間713の終結地点から所定時間がさらに経過したt12で第1ヒータの動作を中断する。または、第1ヒータの動作中断時点は、第5区間713の終結地点であるt11でもある。
【0115】
また、
図6に図示された「圧力保持状態」である第1区間611及び「圧力下降状態」である第2区間612以後に、さらに
図7Bに図示された第3区間711が「圧力保持状態」と決定され、第4区間712が「圧力上昇状態」と決定され、第5区間713が「圧力保持状態」と決定された場合、制御部は、パフパターンが正常パフ動作に該当すると決定して、パフ回数をカウントする。
【0116】
一方、14回のパフ回数をパフシリーズにおいて、
図7Bのパフパターン700が14回目モニタリングされた場合、パフシリーズが終了する状況を意味するので、制御部は、第1ヒータ以外にも第2ヒータの動作を中断する。
【0117】
一実施例において、制御部は、
図6のパフパターン600が最初(1回目)にモニタリングされた場合、第1ヒータ及び第2ヒータの動作を開始し、以後パフシリーズが終了すれば、第1ヒータ及び第2ヒータの動作を中断する。
【0118】
他の実施例において、第2ヒータは、
図6のパフパターン600が最初にモニタリングされる前から予熱モード状態でもある。パフパターン600が最初にモニタリングされた場合、制御部は、第1ヒータの動作を開始し、第2ヒータは、既に予熱モードで予熱しているので、第2ヒータを、予熱モードから加熱モードに進入させうる。以後、パフシリーズが終了すれば、制御部は、第1ヒータ及び第2ヒータの動作を中断する。
【0119】
図8は、一実施例による圧力変動状態を含むパフパターンの例示を説明するための図面である。
【0120】
図8を参照すれば、パフパターン800には、圧力保持状態801、803、圧力下降状態802及び圧力上昇状態804が含まれる。また、パフパターン800には、圧力変動状態805が含まれる。
【0121】
パフセンサーから受信された信号をモニタリングした結果、圧力保持状態801及び圧力下降状態802順の状態変化が発生した場合、制御部は、第1ヒータ及び第2ヒータのうち、少なくともいずれか1つの動作を開始する。
【0122】
一方、前記実施例によれば、第1ヒータ及び第2ヒータのうち、少なくともいずれか1つの動作が開始された後、パフセンサーから受信された信号をモニタリングした結果、圧力保持状態803、圧力上昇状態804及び圧力保持状態順の状態変化が発生した場合、制御部は、第1ヒータ及び第2ヒータのうち、少なくともいずれか1つの動作を中断する。また、圧力保持状態801、圧力下降状態802、圧力保持状態803、圧力上昇状態804及び圧力保持状態順の状態変化が発生した場合、制御部は、パフパターンが正常パフ動作に該当すると決定して、パフ回数をカウントする。
【0123】
但し、
図8に図示されたように、圧力上昇状態804以後に圧力変動状態805が発生してもよい。圧力変動状態805では、外部環境の影響によって圧力が不規則にもなる。圧力変動状態805が発生した場合、制御部は、圧力サンプル値との差値を考慮して、第1ヒータの動作を中断するか否か、及びパフ回数をカウントするか否かを決定する。
【0124】
図6を参照すれば、第1圧力サンプル値811は、第1区間611に含まれた圧力サンプル値のうち、いずれか1つの値でもある。また、
図7Bを参照すれば、第2圧力サンプル値812は、第3区間711に含まれた圧力サンプル値のうち、いずれか1つの値であり、第3圧力サンプル値813は、第5区間713に含まれた圧力サンプル値のうち、いずれか1つの値でもある。
【0125】
制御部は、第1圧力サンプル値811と第2圧力サンプル値812との第1差値820を算出し、第2圧力サンプル値812と第3圧力サンプル値813との第2差値830を算出する。
【0126】
また、制御部は、第2差値830が第1差値820の所定のパーセントよりも大きいか否かを決定する。例えば、制御部は、第2差値830が第1差値の80%(821)よりも大きいか否かを決定する。
【0127】
制御部は、第2差値830が第1差値の80%(821)よりも大きい場合、圧力上昇状態804以後に圧力保持状態ではない圧力変動状態805が発生した場合にも、第1ヒータ及び第2ヒータのうち、少なくともいずれか1つの動作を中断し、パフ回数をカウントする。
【0128】
パフセンサーがエアロゾル生成装置内部の圧力を感知するとき、外部環境の影響によって不規則な圧力変動を感知する。本開示によれば、パフパターンに圧力変動状態が含まれる場合にも、圧力サンプル値との差値を考慮してエアロゾル生成装置を制御する。
【0129】
図9は、一実施例によるパフエラーを検出する例示を説明するための図面である。
【0130】
図9を参照すれば、パフパターン900に含まれた複数の圧力サンプル値のうち、所定個数の連続する圧力サンプル値は、区間を形成する。例えば、区間には、3個の連続する圧力サンプル値が含まれる。
【0131】
一実施例において、制御部は、傾度累積値が既設定の範囲内で保持される特定区間の状態を「圧力保持状態」と決定し、傾度累積値が既設定の負数値未満の特定区間の状態を「圧力下降状態」と決定する。例えば、制御部は、傾度累積値が-4hpa/ms以上+4hpa/ms未満に保持される特定区間の状態を「圧力保持状態」と決定し、傾度累積値が-4hpa/ms未満に保持される特定区間の状態を「圧力下降状態」と決定する。
【0132】
図9を参照すれば、第1区間910の傾度累積値は「-0.7hpa/ms」なので、第1区間910は「圧力保持状態」と決定され、第2区間920の傾度累積値は「-5.2hpa/ms」なので、第2区間920は「圧力河上状態」と決定される。
【0133】
第1区間910が「圧力保持状態」と決定され、第1区間910以後の第2区間920が「圧力下降状態」と決定されるということは、パフ動作が開始されてエアロゾル生成装置内部の空気が外部に流出されることにより、エアロゾル生成装置内部の圧力が減少する状況を意味する。制御部は、パフ動作が開始されることを確認し、t3から第1ヒータの動作を開始する。
【0134】
一方、制御部は、第1ヒータの動作を開始した後、第2区間920以後、「圧力下降状態」の持続時間を決定する。制御部は、第2区間920以後、「圧力下降状態」の持続時間が既設定の時間範囲内であるか否かに基づいて、第1ヒータの動作を制御する。
【0135】
一実施例において、第2区間920以後、「圧力下降状態」の持続時間が既設定の時間範囲内である場合、これは正常パフ動作状態に該当するので、制御部は、第1ヒータの動作を持続することができる。しかし、第2区間920以後、「圧力下降状態」の持続時間が既設定の時間範囲未満であるか、既設定の時間範囲を超過する場合、制御部は、パフ感知エラーと判断して、第1ヒータの動作を中断する。
【0136】
既設定の時間範囲は、ユーザがパフを1回実行するとき、空気を吸い込む時間でもあり、既設定の時間範囲は、400msないし520msに設定されるが、これに制限されない。
【0137】
例えば、圧力サンプル値との時間間隔が40msである場合、第2区間920以後、10個の圧力サンプル値の算出前(すなわち、400ms以前)に「圧力下降状態」が終了するか、13個の圧力サンプル値が算出された後(すなわち、520ms以後)にも「圧力下降状態」が持続される場合、制御部は、パフ感知エラーと判断して、第1ヒータの動作を中断する。
【0138】
図9を参照すれば、第1区間910が「圧力保持状態」と決定され、第2区間920が「圧力下降状態」と決定されたが、第3区間930の傾度累積値は「-0.4hpa/ms」になって、第3区間930が「圧力保持状態」と決定される。すなわち、第2区間920以後、「圧力下降状態」の持続時間は、既設定の時間範囲(400msないし520ms)未満なので、制御部は、t5においてパフパターン900が非正常であることを判断し、t5で直ちに第1ヒータの動作を中断する。
【0139】
図9に図示された例以外にも、制御部は、加熱要素の動作が開始された後、パフパターンが正常パフ動作に対応しなければ、パフ認識エラーと判断して、加熱要素の動作を中断する。例えば、
図4を参照すれば、パフパターンが圧力保持状態410、圧力下降状態420及び圧力保持状態430から圧力上昇状態440に変更された後、圧力上昇状態440の持続時間が既設定の時間範囲未満であるか、既設定の時間範囲を超過する場合、制御部は、パフ感知エラーと判断して、加熱要素の動作を中断する。
【0140】
一方、制御部は、第1ヒータの1回動作時間は、許容動作時間以下に制限される。第1ヒータは、芯のような液体伝達手段に吸収された液状組成物を加熱する。この際、液体伝達手段に吸収される液状組成物の量は、限定されており、許容動作時間を超過して第1ヒータを動作させる場合、十分なエアロゾルが発生せず、液体伝達手段が燃えてしまう場合もある。第1ヒータの許容動作時間は、2秒(2000ms)でもあるが、それに制限されない。
【0141】
図9のようなパフ感知エラー状況において、制御部は、第1ヒータの動作開始から中断までの所要時間を測定する。制御部は、パフ感知エラー状況において、第1ヒータが動作した時間に比例して、次回に第1ヒータの許容動作時間を減少させうる。パフ感知エラー状況において、第1ヒータが動作した時間を考慮せず、次回の第1ヒータを許容動作時間まで加熱する場合、上述したように十分なエアロゾルが発生せず、液体伝達手段が燃えてしまう場合もある。
【0142】
例えば、パフ感知エラー状況において、第1ヒータの動作した時間が200msである場合、制御部は、次回の第1ヒータが動作する時、許容動作時間を1800ms(2000-200=1800ms)に設定する。
【0143】
図10は、一実施例によるエアロゾル生成装置の例示を説明するための図面である。
【0144】
図10を参照すれば、エアロゾル生成装置1000は、外観を形成するケース1001を備える。ケース1001には、シガレット2000が挿入される挿入部1003が設けられ。
【0145】
エアロゾル生成装置1000は、シガレット2000を通過するように吸入される空気の圧力変化を感知する圧力感知センサー1010を備える。圧力感知センサー1010は、ユーザがシガレット2000を口にくわえて吸い込む動作(パフ動作)によって生成された空気の圧力である吸入圧力を感知して信号を発生させる。
【0146】
圧力感知センサー1010の感知信号は、制御部1020に伝達される。圧力感知センサー1010を利用することで、制御部1020は、吸入動作(puffing)の既定の回数(例えば、14回)後に、蒸気化器1040と第2ヒータ1030の動作を自動的に終了するように、エアロゾル生成装置1000を制御する。
【0147】
また、制御部1020は、吸入動作(puffing)の回数が既定の回数(例えば、14回)に到逹しなくても、既定の時間(例えば、6分経過時)が経過された後、蒸気化器1040と第2ヒータ1030の動作を強制終了させうる。
【0148】
エアロゾル生成装置1000では、蒸気化器1040によって生成されたエアロゾルがシガレット2000を通過してユーザに伝達される。蒸気化器1040とシガレット2000は、主流煙通路1050によって連結される。
【0149】
主流煙通路1050は、ユーザがシガレット2000を口にくわえて吸い込む動作(パフ動作)によって外部空気がシガレット2000に流入されるように、シガレット2000と外部とを連結する。外部空気はケース1001に設けられたエアベント1002を通じてケース1001内部に吸入される。空気は、蒸気化器1040を通過する。蒸気化器1040を通過した空気には、液体が霧化されて生成されるエアロゾルが含まれる。蒸気化器1040を通過した空気は、主流煙通路1050を通じてシガレット2000に引っ込まれる。シガレット2000に引っ込まれた空気は、タバコロッド及びフィルタロッドを通過して喫煙者に吸入される。
【0150】
蒸気化器1040は、液体保存部1041、液体伝達手段1042及び液体を加熱する第1ヒータ1043を含んでもよい。液体保存部1041は、個別的に交換可能なカートリッジ状でもある。液体保存部1041は、液体を補充する構造を有してもよい。蒸気化器1040は、全体として交換可能なカートリッジ状でもある。
【0151】
液体伝達手段1042は、液体保存部1041に収容された液状組成物を吸収し、第1ヒータ1043は、液体伝達手段1042に吸収された液状組成物を加熱することで、エアロゾルを発生させうる。
【0152】
一実施例において、第1ヒータ1043が、約2秒動作すれば、液体伝達手段1042に吸収された液状組成物がいずれもエアロゾルに気化される。第1ヒータ1043が2秒以上加熱されれば、2秒以後には、十分なエアロゾルが発生せず、液体伝達手段1042が燃えてしまう場合もある。
【0153】
第1ヒータ1043は、パフパターンに基づいて動作が開始及び持続され、制御部は、パフパターンに基づいて動作中である第1ヒータ1043の動作時間を測定することができる。第1ヒータ1043の動作時間が許容動作時間を超過する場合、制御部は、第1ヒータ1043の動作を中断する。第1ヒータ1043の許容動作時間は、2秒でもあるが、それに制限されない。
【0154】
図11は、一実施例によるエアロゾル生成装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0155】
図11を参照すれば、エアロゾル生成装置1100は、制御部1110、第2ヒータ1120、蒸気化器1130、バッテリ1140、メモリ1150、センサー1160及びインターフェース1170を含んでもよい。
【0156】
第2ヒータ1120は、制御部1110の制御によってバッテリ1140から供給された電力によって電気的に加熱される。第2ヒータ1120は、シガレットを収容するエアロゾル生成装置1100の収容通路内部に位置する。シガレットが外部からエアロゾル生成装置1100の挿入孔を通じて挿入された後、収容通路に沿って移動することで、シガレットの一側端部が第2ヒータ1120内部に挿入される。したがって、加熱された第2ヒータ1120は、シガレット内のエアロゾル生成物質の温度を上昇させる。第2ヒータ1120は、シガレットの内部に挿入される形態であれば、制限なしに該当される。
【0157】
第2ヒータ1120は、電気抵抗性ヒータでもある。例えば、第2ヒータ1120には、導電性トラック(track)を含み、導電性トラックに電流が流れることにより、第2ヒータ1120が加熱される。
【0158】
安定した使用のために、第2ヒータ1120には、3.2V、2.4A、8Wの規格による電力が供給されるが、それに限定されない。例えば、第2ヒータ1120に電力が供給される場合、第2ヒータ1120の表面温度は、400℃以上に上昇する。第2ヒータ1120に電力が供給されてから15秒が超過される前に、第2ヒータ1120の表面温度は、約350℃まで上昇する。
【0159】
エアロゾル生成装置1100には、別途の温度感知センサーが備えられる。または、別途の温度感知センサーが備えられる代わりに、第2ヒータ1120が温度感知センサーの役割を行ってもよい。または、第2ヒータ1120が温度感知センサーの役割を行うと共に、エアロゾル生成装置1100には、別途の温度感知センサーがさらに備えられてもよい。第2ヒータ1120が温度感知センサーの役割を行うために、第2ヒータ1120には、発熱及び温度感知のための少なくとも1つの導電性トラックが含まれる。また、第2ヒータ1120には、発熱のための第1導電性トラック以外に温度感知のための第2導電性トラックが別途に含まれる。
【0160】
例えば、第2導電性トラックにかかる電圧及び第2導電性トラックに流れる電流が測定されれば、抵抗Rが決定される。この際、下記数式1によって第2導電性トラックの温度Tが決定される。
【数1】
【0161】
数式1において、Rは、第2導電性トラックの現在抵抗値を意味し、R0は、温度T0(例えば、0℃)での抵抗値を意味し、αは、第2導電性トラックの抵抗温度係数を意味する。伝導性物質(例えば、金属)は、固有の抵抗温度係数を有しているところ、第2導電性トラックを構成する伝導性物質によってαは、予め決定される。したがって、第2導電性トラックの抵抗Rが決定される場合、前記数式1によって第2導電性トラックの温度Tが演算される。
【0162】
第2ヒータ1120は、少なくとも1つの導電性トラック(第1導電性トラック及び第2導電性トラック)で構成される。例えば、第2ヒータ1120は、2個の第1導電性トラック及び1つまたは2つの第2導電性トラックで構成されるが、それに限定されない。
【0163】
導電性トラックは、電気抵抗性物質を含む。一例として、導電性トラックは、金属物質に作製される。他の例として、導電性トラックは、導電性セラミック物質、炭素、金属合金またはセラミック物質と金属との合成物質によっても作製される。
【0164】
蒸気化器1130は、液体保存部、液体伝達手段及び液体を加熱する第1ヒータを含んでもよい。
【0165】
液体保存部は、液状組成物を保存する。例えば、液状組成物は、揮発性タバコ香成分を含むタバコ含有物質を含む液体であり、非タバコ物質を含む液体でもある。液体保存部は、蒸気化器1130から脱/付着可能にも作製され、蒸気化器1130と一体として作製されてもよい。
【0166】
例えば、液状組成物は、水、ソルベント、エタノール、植物抽出物、香料、香味剤、またはビタミン混合物を含んでもよい。香料は、メントール、ペパーミント、スペアミントオイル、各種果物の香り成分などを含むが、それらに制限されるものではない。香味剤は、ユーザに多様な香味または風味を提供する成分を含んでもよい。ビタミン混合物は、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC及びビタミンEのうち、少なくとも1つが混合されたものでもあるが、それらに制限されるものではない。また、液状組成物は、グリセリン及びプロピレングリコールのようなエアロゾル形成剤を含んでもよい。
【0167】
液体伝達手段は、液体保存部の液状組成物を第1ヒータに伝達する。例えば、液体伝達手段は、綿纎維、セラミック纎維、ガラスファイバ、多孔性セラミックのような芯(wick)にもなるが、それらに限定されない。
【0168】
第1ヒータは、液体伝達手段によって伝達される液状組成物を加熱するための要素である。例えば、第1ヒータは、金属熱線、金属熱板、セラミックヒータなどにもなるが、それらに限定されない。また、第1ヒータは、ニクロム線のような伝導性フィラメントで構成され、液体伝達手段に巻き取られる構造によっても配置される。第1ヒータは、電流供給によって加熱され、第1ヒータと接触された液体組成物に熱を伝達し、液体組成物を加熱する。その結果、エアロゾルが生成される。
【0169】
例えば、蒸気化器1130は、カトマイザ(cartomizer)または霧化器(atomizer)とも称されるが、それらに限定されない。
【0170】
制御部1110は、エアロゾル生成装置1100の全般的な動作を制御するハードウェアである。制御部1110は、マイクロプロセッサー、マイクロコントローラーのようなプロセッシングユニットで具現された集積回路である。
【0171】
制御部1110は、センサー1160によってセンシングされた結果を分析し、後続して行われる処理を制御する。制御部1110は、センシング結果によってバッテリ1140から第2ヒータ1120への電力供給を開始または中断させうる。また、制御部1110は、第2ヒータ1120が所定の温度まで加熱されるか、適切な温度を保持するように第2ヒータ1120に供給される電力の量及び電力が供給される時間を制御する。また、制御部1110は、インターフェース1170の多様な入力情報及び出力情報を処理することができる。
【0172】
制御部1110は、エアロゾル生成装置1100を用いたユーザの喫煙回数をカウンティングし、カウンティング結果によって、ユーザの喫煙を制限するようにエアロゾル生成装置1100の関連機能を制御する。
【0173】
メモリ1150は、エアロゾル生成装置1100内で処理される各種データを保存するハードウェアであって、メモリ1150は、制御部1110で処理されたデータ及び処理されるデータを保存する。メモリ1150は、DRAM(dynamic random access memory), SRAM(static random access memory)のようなRAM(random access memory), ROM(read-only memory), EEPROM(electrically erasable programmable read-only memory)などの多様な種類にも具現される。
【0174】
メモリ1150は、喫煙時刻、喫煙回数のようなユーザの喫煙パターンに係わるデータを保存する。また、メモリ1150には、シガレットが収容通路に収容された場合の基準温度変化値関連データが保存される。
【0175】
バッテリ1140は、エアロゾル生成装置1100の動作に用いられる電力を供給する。すなわち、バッテリ1140は、第2ヒータ1120が加熱されるように電力を供給する。また、バッテリ1140は、エアロゾル生成装置1100内に備えられた他のハードウェア、制御部1110、センサー1160及びインターフェース1170の動作に必要な電力を供給する。バッテリ1140は、リン酸鉄リチウム(LiFePO4)バッテリでもあるが、それに限定されず、コバルト酸リチウム(LiCoO2)バッテリ、チタン酸塩リチウムバッテリなどに作製される。バッテリ1140は、充電が可能なバッテリでも、使い捨てバッテリでもある。
【0176】
センサー1160は、パフ感知(puff detect) センサー(温度感知センサー、流量(flow) 感知センサー、位置感知センサーなど)、シガレット挿入感知センサー、ヒータの温度感知センサーなどの多様な種類のセンサーを含んでもよい。センサー1160によってセンシングされた結果は、制御部1110に伝達され、制御部1110は、センシング結果によってヒータ温度の制御、喫煙の制限、シガレット挿入有/無の判断、お知らせ表示のような多様な機能が行われるようにエアロゾル生成装置1100を制御する。
【0177】
インターフェース1170は、視覚情報を出力するディスプレイまたはランプ、触覚情報を出力するモータ、音情報を出力するスピーカー、ユーザから入力された情報を受信するか、ユーザに情報を出力する入/出力(I/O)インターフェーシング手段(例えば、ボタンまたはタッチスクリーン)とデータ通信を行うか、充電電力を供給されるための端子、外部デバイスと無線通信(例えば、WI-FI, WI-FI Direct, Bluetooth(登録商標), NFC(Near-Field Communication)など)を行うための通信インターフェーシングモジュールなどの多様なインターフェーシング手段を含んでもよい。ただ、エアロゾル生成装置1100は、前記例示された多様なインターフェーシング手段のうち、一部のみを取捨選択して具現されてもよい。
【0178】
図12は、一実施例によるエアロゾル生成装置を制御する方法のフローチャートである。
【0179】
図12を参照すれば、段階1210において、エアロゾル生成装置は、パフセンサーから受信した信号に基づいて、経時的な圧力変化を示すパフパターンを構成する複数の区間の状態を決定する。
【0180】
一実施例において、エアロゾル生成装置は、パフパターンを構成する複数の区間それぞれに対する傾度累積値を算出し、複数の区間それぞれに対する傾度累積値に基づいて複数の区間の状態を決定する。
【0181】
パフセンサーから受信した信号には、所定時間間隔で測定された圧力測定値が含まれ、エアロゾル生成装置は、圧力測定値を用いて傾度累積値を算出する。例えば、エアロゾル生成装置は、圧力測定値のうち、一部の連続した値を平均して複数の圧力サンプル値を算出し、連続した複数の圧力サンプル値から傾度累積値を算出する。
【0182】
段階1220において、エアロゾル生成装置は、複数の区間の状態に基づいて第1ヒータの動作を制御する。
【0183】
一実施例において、複数の区間には、第1区間と第1区間以後の第2区間が含まれる。エアロゾル生成装置は、第1区間の傾度累積値及び第2区間の傾度累積値に基づいて第1区間及び第2区間の状態を決定する。第1区間が圧力保持状態、第2区間が圧力下降状態と決定された場合、エアロゾル生成装置は、第1ヒータの動作を開始する。
【0184】
また、複数の区間には、第2区間以後の第3区間と第3区間以後の第4区間が含まれる。エアロゾル生成装置は、第3区間の傾度累積値及び第4区間の傾度累積値に基づいて第3区間及び第4区間の状態を決定する。第3区間が圧力保持状態、第4区間が圧力上昇状態と決定された場合、エアロゾル生成装置は、第1ヒータの動作を中断する。
【0185】
または、複数の区間には、第4区間以後の第5区間がさらに含まれてもよい。エアロゾル生成装置は、第5区間の傾度累積値に基づいて第5区間の状態を決定する。第5区間が圧力保持状態と決定された場合、エアロゾル生成装置は、第1ヒータの動作を中断する。
【0186】
一実施例において、エアロゾル生成装置は、第1区間での圧力サンプル値と第3区間での圧力サンプル値との第1差値を算出し、第3区間での圧力サンプル値と第5区間での圧力サンプル値との第2差値を算出する。エアロゾル生成装置は、第2差値が第1差値の所定のパーセントよりも大きい場合、第1ヒータの動作を中断する。
【0187】
一実施例において、特定区間の傾度累積値が既設定の範囲に含まれる場合、特定区間が圧力保持状態と決定され、特定区間の傾度累積値が既設定の負数値以下である場合、特定区間が圧力下降状態と決定される。また、特定区間の傾度累積値が既設定の正数値以上である場合、特定区間が圧力上昇状態と決定される。
【0188】
本実施例に係わる技術分野で通常の知識を有する者は、前記記載の本質的な特性から外れない範囲内で変形された形態に具現可能であるということを理解できるであろう。したがって、開示された方法は、限定的な観点ではなく、説明的な観点で考慮されねばならない。本発明の範囲は、前記説明ではなく、特許請求の範囲に開示されており、それと同等な範囲内にある全ての相違点は、本発明に含まれるものと解釈されねばならない。