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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-29
(45)【発行日】2023-12-07
(54)【発明の名称】ステータ
(51)【国際特許分類】
   H02K 1/18 20060101AFI20231130BHJP
【FI】
H02K1/18 C
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2020558910
(86)(22)【出願日】2019-04-25
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-08-30
(86)【国際出願番号】 EP2019060618
(87)【国際公開番号】W WO2019207047
(87)【国際公開日】2019-10-31
【審査請求日】2022-04-15
(31)【優先権主張番号】1850496-9
(32)【優先日】2018-04-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】SE
(73)【特許権者】
【識別番号】593118656
【氏名又は名称】ボルグワーナー スウェーデン エービー
(74)【代理人】
【識別番号】100206335
【弁理士】
【氏名又は名称】太田 和宏
(74)【代理人】
【識別番号】100120857
【弁理士】
【氏名又は名称】渡邉 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100116872
【弁理士】
【氏名又は名称】藤田 和子
(72)【発明者】
【氏名】マンソン クリスティアン
(72)【発明者】
【氏名】ソダーバーグ ペール
(72)【発明者】
【氏名】レクセル ダヴィド
【審査官】中島 亮
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-030328(JP,A)
【文献】特開2010-288439(JP,A)
【文献】特開2011-067055(JP,A)
【文献】特開2011-205875(JP,A)
【文献】国際公開第2013/136646(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02K 1/00- 1/16
H02K 1/18- 1/26
H02K 1/28- 1/34
H02K 3/30- 3/52
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
それぞれの折り曲げジョイント(30)の手段によって互いに接続された複数のセグメント(20)を有する積層スタック(10)を含み、少なくとも1つの折り曲げジョイント(30)が、積層スタック(10)の最大半径(R2)に対応する仮想円周(27)の半径方向内側に配置され、ステータ(1)が複数の絶縁体(40)をさらに含み、少なくとも1つの絶縁体(40)が前記積層スタック(10)から軸方向に延在する端部(48、49)を含み、前記端部(48、49)の外周と前記積層スタック(10)の外周との間に半径方向空間が設けられ、前記端部(48)の外周と前記積層スタック(10)の外周との間の半径方向空間に少なくとも1つの相巻線(52a~d)が配置され、前記折り曲げジョイント(30)および前記相巻線(52a~d)を同じ半径に配置する、ステータ(1)。
【請求項2】
折り曲げジョイント(30)の手段によって互いに接続された複数のセグメント(20)を有する積層スタック(10)を含み、少なくとも1つの折り曲げジョイント(30)が内面(26)の半径(R1)と外面(25)の半径(R2)との間に延在する特定の厚さを有する前記セグメント(20)の部分に配置され、各折り曲げジョイント(30)が(R1+0,3*(R2*R1))と(R1+0,9*(R2*R1))との間の半径方向位置(R3)に配置され、ステータ(1)が複数の絶縁体(40)をさらに含み、少なくとも1つの絶縁体(40)が前記積層スタック(10)から軸方向に延在する端部(48,49)を含み、前記端部(48,49)の外周と前記積層スタック(10)の外周との間に半径方向空間が設けられ、前記端部(48)の外周と前記積層スタック(10)の外周との間の半径方向空間に少なくとも1つの相巻線(52a~d)が配置され、前記折り曲げジョイント(30)および前記相巻線(52a~d)を同じ半径に配置する、ステータ(1)。
【請求項3】
それぞれの折り曲げジョイント(30)が、(R1+0,5*(R2*R1))と(R1+0,7*(R2*R1))との間の半径方向位置(R3)に配置されていることを特徴とする請求項2に記載のステータ(1)。
【請求項4】
後端部(48)の外周と前記積層スタック(10)の外周との間の半径方向空間に少なくとも1つの相巻線(52a~d)が配置されている、複数の巻線(50)をさらに備える、請求項1~3のいずれかに記載のステータ(1)。
【請求項5】
リードフレーム(70)をさらに備え、前記リードフレーム(70)の円筒壁(74)が、後端部(48)の外周と前記積層スタック(10)の外周との間の半径方向空間に配置される、請求項1~4のいずれかに記載のステータ(1)。
【請求項6】
リードフレーム(70)の円筒壁(74)は、前記少なくとも1つの相巻線(52a~d)の半径方向外側に配置される、請求項4又は5に記載のステータ(1)。
【請求項7】
前記ステータ(1)の前端部に配置されたフロントカバー(84)をさらに備える、請求項1~6のいずれかに記載のステータ(1)。
【請求項8】
前記フロントカバー(84)の半径方向シール(80)は、前記前端部(49)の外周と前記積層スタック(10)の外周との間の前記半径方向空間に配置されていることを特徴とする請求項7に記載のステータ(1)。
【請求項9】
前記少なくとも1つの絶縁体(40)は、前部絶縁体部材(42)と後部絶縁体部材(44)とによって形成される、請求項1~8のいずれかに記載のステータ(1)。
【請求項10】
少なくとも1つの折り曲げジョイント(30)の半径方向位置は、後端部(48)の外周の半径(R4)と一致する、請求項1~9のいずれかに記載のステータ(1)。
【請求項11】
請求項1~10のいずれかに記載のステータ(1)を備える、電動モータ(100)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はステータに関し、積層スタックと同様に、特にブラシレスDCモータのステータの一部を形成する積層スタックに関する。本発明はまた、このようなステータを有する電動モータに関する。
【背景技術】
【0002】
ブラシレスDCモータにおいて、ステータは、複数の巻線が設けられた積層スタックによって製造されてもよい。モータの一部を形成する場合、積層スタックは円筒形状を呈する。
【0003】
しかしながら、ステータは積層スタックを直線状に配置することによって製造することができ、それによって、巻線が積層スタックに巻かれて配置される。積層スタックはその後、折り畳まれて円筒形状を形成し、その端部が一緒に溶接される。
【0004】
ステータの性能は、積層スタックに対する巻線の配置に依存する。そのため、モータの特性を最適化するために巻線の位置決めには細心の注意が必要である。しかし、モータの小型化、特に特定のモータに対する小型化を、モータの性能を低下させずに行うことも重要である。
【発明の概要】
【0005】
本発明の目的は上述の欠点を軽減し、改良された積層スタック及び改良されたステータを提供することである。特に、本発明の目的は、より空間効率のよい電気モータを提供することである。
【0006】
第1の態様によれば、ステータが提供される。ステータはそれぞれの折り曲げジョイント(foldingjoint、折り曲げ継手)によって互いに接続される複数のセグメントを有する積層スタックを備え、少なくとも1つの折り曲げジョイントは積層スタックの最大半径に対応する仮想円周の半径方向内側に配置される。ステータは複数の絶縁体をさらに備え、少なくとも1つの絶縁体は積層スタックから軸方向に延びる端部を備え、前記端部の外周と前記積層スタックの外周との間に半径方向の空間が設けられている。
【0007】
第2の態様によれば、ステータが提供される。ステータは折り曲げジョイントの手段によって互いに接続される複数のセグメントを有する積層スタックを備え、少なくとも1つの折り曲げジョイントは内面の半径(Rl)と外面の半径(R2)との間に延びる特定の厚さを有するセグメントの部分に配置される。各折り曲げジョイントは、(R1+0,3(R2R1))と(R1+0,9(R2R1))との間の半径方向位置(R3)に配置される。ステータは複数の絶縁体をさらに備え、少なくとも1つの絶縁体は積層スタックから軸方向に延びる端部を備え、前記端部の外周と前記積層スタックの外周との間に半径方向の空間が設けられている。
【0008】
一実施形態によると、各折り曲げジョイントは、(Rl+0,5(R2-Rl))と(Rl+0,7(R2-Rl))との間の半径方向位置に配置される。
【0009】
折り曲げジョイントを縮小した半径で配置することにより、実際には、後述するように、絶縁体端部上に配置された相巻線(phasewinding)の張力が増大する。
【0010】
以下ではいくつかの好ましい実施形態を簡単に説明するが、これらの実施形態は第1および第2の態様に等しく適用可能である。
【0011】
ステータは複数の巻線をさらに備えることができ、少なくとも1つの相巻線は、前記後端部の外周と前記積層スタックの外周との間の半径方向空間に配置される。相巻線が積層スタックの外周の内側に放射状に配置されるので、電気モータの小型化が可能である。
【0012】
ステータはリードフレームをさらに備えることができ、前記リードフレームの円筒壁は、前記後端部の外周と前記積層スタックの外周との間の半径方向空間内に配置することができる。
【0013】
リードフレームの円筒壁は、前記少なくとも1つの相巻線の外側に放射状に配置されることが好ましい。これは、よりコンパクトなステータ、およびその結果としてよりコンパクトなモータを実現可能にする。
【0014】
ステータは、ステータの前端部に配置されたフロントカバーを更に備えることができる。前記前面カバーの半径方向のシールは、前記前端部の外周と前記積層スタックの外周との間の半径方向の空間に配置されることが好ましい。これは、モータハウジングへの効率的でコンパクトなシールを提供する。
【0015】
少なくとも1つの絶縁体は、後部絶縁体部材と前部絶縁体部材とによって形成されている。これにより、絶縁体の製造だけでなく、巻線の積層スタックへの取り付けが容易になる。
【0016】
少なくとも1つの(好ましくは各々の)折り曲げジョイントの半径方向位置は、後端部の外周の半径と、特に後端部の軸方向端部で一致する。
【0017】
第3の態様によれば、電気モータが提供される。モータは、第1または第2の態様のいずれかに係るステータを備える。
【0018】
さらなる態様によれば、ステータ用の積層スタックが提供される。積層スタックは折り曲げジョイントによって互いに接続された複数のセグメントを含み、折り曲げジョイントは、積層スタックの最大半径に対応する仮想円周の半径方向内側に配置される。
【0019】
さらに別の態様によれば、ステータのための積層スタックが提供される。積層スタックは折り曲げジョイントによって互いに接続される複数のセグメントを含み、各折り曲げジョイントは内面の半径と外面の半径との間に延在する特定の厚さを有するセグメントの一部分に配置され、各折り曲げジョイントは(R1+0,3(R2R1))と(R1+0,9(R2R1))との間の半径方向位置に配置される。
【0020】
各折り曲げジョイントは、(R1+0,5(R2R1))と(R1+0,7(R2R1))との間の半径方向位置に配置することができる。
【0021】
本発明は、添付の図面を参照して以下にさらに詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】一実施形態によるステータの等角図である。
図2】リードフレームおよびロータを含む、図1のステータの分解等角図である。
図3図1および図2に示すステータの分解図である。
図4】一実施形態による積層スタックの等角図である。
図5図4に示す積層スタックの側面図である。
図6図5に示す積層スタックのセグメントの拡大図である。
図7図1に示すステータの側面図である。
図8図1に示すステータを含むモータの部品の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
図1には、ステータ1が示されている。ステータ1はブラシレスDCモータの一部を形成するものであり、円筒状に形成された積層スタック10を備える。複数の絶縁体40が積層スタック10の内周に分布され、各絶縁体40はコイルまたは巻線50を支持する。図示の例では、9つの絶縁体40があり、その結果、9つの巻線50がある。
【0024】
図2にステータ1の取付けを示す。ロータ・ハウジング60は、ステータ1の内側、すなわちインシュレータ40及び各コイル50の半径方向内側に配置される。ステータ1の背面側にはリードフレーム70が設けられている。リードフレーム70は軸方向の端部片をモータに形成し、巻線50を外部電源(図示せず)に接続することを可能にするために、複数の金属構造体および電気部品72を備えている。
【0025】
ステータ1の詳細を図3にさらに詳細に示す。特に、各絶縁体40は、前部絶縁体部材42と後部絶縁体部材44とによって形成される。前部絶縁体部材42は前面側から積層スタック10内に押し込まれ、一方、後部絶縁体部材44は後面側から積層スタック10内に押し込まれる。図3から分かるように、各前部絶縁体部材42は前端部48から延びる2つの脚部46a、46bを有し、一方、各後部絶縁体部材44は、後端部49から延びる2つの脚部47a、47bを有する。各脚部46a~b、47a~bは、巻線50を収容するためにV字形である。各絶縁体部材42,44について、脚部46a~b,47a~bは、V字形状が互いに対向するそれぞれの開口部を有するように対向している。このことは、各々の巻線50が、2つの整列した絶縁体部材42、44の第1の脚部46a、47aに巻かれ、かつ、2つの隣り合う整列した絶縁体部材42、44の第2の脚部46b、47bに巻かれるということを意味する。
【0026】
図3にさらに示されるように、相巻線50は、後部絶縁体部材44の後端部49の外周に沿って互いに平行に位置するように延びる多数の相巻線52a~dで終端する。
【0027】
積層スタック10は図4に示すように、互いに積層された複数の直線状の金属シート積層体10aによって形成される。積層体10aの数はモータ性能および他の設計基準に依存するが、車両および自動車用途に適したモータ用の積層体10aの典型的な数は10~100の範囲、例えば20~80の範囲、好ましくは40~60の範囲にある。
【0028】
各積層体10aはそれによって積層スタック10全体に、複数の連続したT字形セグメント20の線形アレイを形成する。各々のセグメント20は図5に示すように、折り曲げジョイント30の手段によって隣接するセグメント20に接続されている。各T字形セグメント20に対して、ステム又はティー(tee)22はヨーク24から半径方向内方(積層スタック10が円筒形状に折り畳まれている場合の半径方向を基準とする)に突出し、絶縁体部材42、44を積層スタック10に取り付けるために使用される。
【0029】
製造中、積層スタック10は、図4及び5に示されるように直線状に形成される。絶縁体40および巻線50はアセンブリ全体が円筒形状に折り畳まれる前に、直線状の積層スタックに取り付けられる。これらの図において、積層スタック10は、絶縁体40およびそれぞれの巻線50の組み立て前の製造ステップで示されている。
【0030】
積層スタック10のセグメント20は、図6にさらに詳細に示されている。セグメント20は、半径方向外面25と、ヨーク24の半径方向厚さによって規定される半径方向内面26とを有する。内面26と外面25とは折り曲げジョイント30で接続し(meet)、折り曲げジョイント30では内面26と外面25との間の半径方向距離が最小である。
【0031】
コイル/巻線50の巻き作業を改善するために、折り曲げジョイント30は円筒形状に組み立てられたときに、積層スタック10の最大半径に対応する仮想円周27の半径方向内側に配置されるべきである。
【0032】
このことは、積層スタック10の2つの隣接するセグメント20間の折り曲げジョイント30が外面25における窪み28および内面26における円周方向に整列した窪み29として、好ましくは積層スタック10の全幅にわたって軸方向に形成されることである。外側窪み28はU字形であり、内側窪み29はキーホールとして形成されている。
【0033】
折り曲げジョイント30は好ましくは内面26の半径R1と外面25の半径R2(仮想円周27ではなく)との間に延在する特定の厚さを有するセグメント20の部分に配置され、折り曲げジョイント30は好ましくは(R1+0,3(R2R1))と(R1+0,9(R2R1))との間、より好ましくは(R1+0,5(R2R1))と(R1+0,7(R2R1))との間の半径方向位置R3に配置される。
【0034】
折り曲げジョイント30を仮想円周27の半径方向内側に配置することにより、ステータ1全体がその円筒形状に折り畳まれる際に相巻線52a~dの張力が増加することになる。
既に説明したように、相巻線50は、後部絶縁体部材44の後端部49の外周に沿って互いに平行に位置するように延びる多数の相巻線52a~dで終端する。折り曲げジョイント30および相巻線52a~dを同じ(または本質的に同じ)半径に配置することによって、相巻線52a~bに最小のたるみが存在することになり、それによって、相巻線52a~dの位置が固定されるときのモータ全体の堅牢性が向上する。
【0035】
ステータ1の側面図を図7に示す。図から明らかなように、積層スタック10は円筒形状に折り畳まれている。その結果、隣接するヨーク24が内側窪み29の領域で接続する(meet)ように、内側窪み29が圧縮されている。あるいは、隣接するヨーク24が少なくとも互いに非常に接近して配置される。絶縁体40の外周には、特に後部絶縁体部材44の後端部49の外周が半径R4の位置に配置されている。半径R4は、後部絶縁体部材44の軸方向端部で測定されることが好ましい。なお、後端部49は本質的に平面であるため、半径R4は一定ではない。しかしながら、半径R2(これは一定であり、特に仮想円周27の半径を示す場合)は半径R4より常に大きく、好ましくは、半径R2と半径R4との差が1~2mmとなるように、常に1mmよりも大きくなければならない。半径R2と半径R4との差は、一部の実施形態ではワイヤ直径に依存し得る。0,9mmのワイヤ直径の場合、半径R2と半径R4との差は1,17mmと2,25mmの間、すなわち、ワイヤ直径の1.3倍と2.5倍の間であり得る。
【0036】
後端部49の外周と積層スタック10の外周との間に設けられる半径方向の空間は図8に示すように、相巻線52a~dを収容するために用いられることが好ましい。図8は、上述したステータ1を含む電気モータ100の部品を示す。しかしながら、本発明者は驚くべきことに、リードフレーム70を接続するために同じ半径方向空間を使用することもできることを認識した。図8(ならびに図2)では、リードフレーム70が円形リードフレーム70の外周からステータ1に向かって延びる円筒状の側壁74を備えている様子が分かる。これらの円筒状側壁74は1つまたは複数のリード72も備えており、側壁74が後端部49の外周と積層スタック10の外周との間の半径方向の空間に適合するように、絶縁体40上に挿入される。
【0037】
さらに、前側、すなわち前端部48の外周と積層スタック10の外周との間にも同様の半径方向の空間が設けられている。この半径方向空間は相巻線52a~dを収容するために使用されないが、代わりに、円筒状ハウジング82と前部モータカバー84との間に半径方向シール80を可能にするように構成される。
【0038】
縮小された半径R3における折り曲げジョイント30の位置と、端部48、49の外周と積層スタック10の外周との間に設けられた半径方向の空間との組み合わせは、それによって、リードフレーム70のステータ1への極めて空間的に効率的な接続を可能にするだけでなく、前部モータカバー84とモータハウジング82との間に半径方向のシールを非常に空間的に効率的に取り付けることを可能にするという点において非常に有利である。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8