(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-29
(45)【発行日】2023-12-07
(54)【発明の名称】消毒、洗浄、または除菌のために水をオゾンに変換するように構成されたオゾン消毒システムおよびデバイス
(51)【国際特許分類】
A61L 2/18 20060101AFI20231130BHJP
C11D 3/48 20060101ALI20231130BHJP
C11D 17/08 20060101ALI20231130BHJP
C11D 17/04 20060101ALI20231130BHJP
A61L 101/10 20060101ALN20231130BHJP
【FI】
A61L2/18 100
C11D3/48
C11D17/08
C11D17/04
A61L101:10
(21)【出願番号】P 2023504092
(86)(22)【出願日】2021-07-21
(86)【国際出願番号】 US2021042653
(87)【国際公開番号】W WO2022020529
(87)【国際公開日】2022-01-27
【審査請求日】2023-05-25
(32)【優先日】2020-07-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2020-12-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】523020523
【氏名又は名称】ブルー ペニー エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】110000659
【氏名又は名称】弁理士法人広江アソシエイツ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】クラウスナー,マーク
(72)【発明者】
【氏名】カズマー,マーク
【審査官】齊藤 光子
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-061700(JP,A)
【文献】特開2022-090949(JP,A)
【文献】特開2001-187120(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61L 2/00
B08B 3/00
C11D 3/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
オゾン消毒システムであって、
水を保持するように構成された水保持タンクと、
前記水をオゾン洗浄剤に変換するように構成されたオゾン発生機であって、前記オゾン洗浄剤が前記オゾン発生機によって前記水から生成されたオゾン化水である、オゾン発生機と、
前記オゾン発生機によって生成された前記オゾン洗浄剤を保持するように構成されたオゾン保持タンクと、
前記オゾン保持タンクから前記水保持タンクに流体を排出するように構成されたドレインと、
前記流体を前記水保持タンクから前記オゾン発生機へ、および前記オゾン保持タンク内へと循環させるように構成されたポンプであって、前記流体が循環されるときに、前記流体が前記水保持タンクから前記オゾン発生機に移動する前記水を含み、かつ前記流体が前記オゾン発生機から前記オゾ
ン保持タンクに移動する前記オゾン洗浄剤を含む、ポンプと、
流体ラインであって、前記流体ラインが、
前記水保持タンクの底部付近から前記ポンプのポンプ入口までの第1の流体ライン、
前記ポンプのポンプ出口から前記オゾン発生機のオゾン発生機入口までの第2の流体ライン、
前記オゾン発生機によって生成された前記オゾン洗浄剤を前記オゾン保持タンク内に噴霧するように構成された前記オゾン保持タンク内のノズル、および
ドレイン導管であって、前記ドレイン導管が、重力によって前記オゾン保持タンクの前記ドレインから前記水保持タンクに前記流体を移動させるように構成される、ドレイン導管を含む、流体ラインと、
前記ポンプ、前記オゾン発生機、および前記ドレインを制御するように構成されたコントローラであって、前記コントローラが、前記水から前記オゾン洗浄剤を生成し、前記オゾン洗浄剤を指定サイクル時間にて前記水保持タンクと前記オゾン保持タンクとの間で循環させるように、前記ポンプ、前記オゾン発生機、および前記ドレインを制御し、前記オゾン保持タンクと前記水保持タンクとの間で同じ流体が循環され、前記指定サイクル時間が前記オゾン保持タンク内の前記流体をオゾンの形態に維持するように構成される、コントローラとを含み、
前記オゾン保持タンクが、
消毒、洗浄、または除菌のために前記オゾン洗浄剤を外部で使用するために前記オゾン保持タンクから前記オゾン洗浄剤を取り出すために構成された開いた部分、
消毒、洗浄、または除菌のために前記オゾン洗浄剤を外部で使用するために前記オゾン保持タンクから前記オゾン洗浄剤を取り出すために構成されたスピゴット、または
その組み合わせを含む、オゾン消毒システム。
【請求項2】
前記オゾン消毒システムが、前記水保持タンクに前記水を加えるだけで要求に応じていつでも前記オゾン洗浄剤を作製するために構成され、前記オゾン発生機によって前記水から生成された前記オゾン洗浄剤が、化学物質または揮発性有機化合物なしに作製され、かつ消毒、洗浄、または除菌のために構成される、請求項1に記載のオゾン消毒システム。
【請求項3】
前記オゾン発生機によって前記水から要求に応じて生成された前記オゾン洗浄剤が、消毒、洗浄、または除菌に対して99.99%有効であるように構成される、請求項2に記載のオゾン消毒システム。
【請求項4】
前記水保持タンクと前記オゾン保持タンクとの間で前記流体を循環させることによって前記オゾン洗浄剤を要求に応じて生成するための前記指定サイクル時間が、前記オゾン洗浄剤を、消毒、洗浄、または除菌に対して99.99%有効な状態で維持するように構成される、請求項3に記載のオゾン消毒システム。
【請求項5】
前記コントローラが、前記水保持タンクと前記オゾン保持タンクとの間で前記流体を循環させることによって前記オゾン洗浄剤を要求に応じて生成するための前記指定サイクル時間を調整するように構成された調整可能なタイマを含み、前記調整可能なタイマが前記指定サイクル時間を
30分以上ごと、
15分以上ごと、
10分以上ごと、および
5分以上ごとからなる群の間で調整するように構成される、請求項4に記載のオゾン消毒システム。
【請求項6】
ワイプディスペンサをさらに含む、請求項1に記載のオゾン消毒システム。
【請求項7】
前記ワイプディスペンサが、前記オゾン保持タンク内に収容されたワイプホルダを含む、請求項6に記載のオゾン消毒システム。
【請求項8】
前記ワイプホルダが、前記オゾン保持タンクを通って循環される前記オゾン洗浄剤に浸漬された複数のワイプを保持するように構成されることによって、前記複数のワイプが、消毒、洗浄、または除菌に対して99.99%有効な状態で維持されるように構成される、請求項7に記載のオゾン消毒システム。
【請求項9】
前記スピゴットが、別個の洗浄容器に前記オゾン洗浄剤を充填するために前記オゾン保持タンクから前記オゾン洗浄剤を取り出すために構成される、請求項1に記載のオゾン消毒システム。
【請求項10】
前記スピゴットがドレイン導管に接続され、前記ドレイン導管が前記オゾン保持タンクの前記ドレインから前記水保持タンクに前記流体を移動させるように構成される、請求項9に記載のオゾン消毒システム。
【請求項11】
前記別個の洗浄容器が、前記オゾン洗浄剤による消毒、洗浄、または除菌を補助するために構成され、前記別個の洗浄容器がボトル、スプレーボトル、バケツ、モップバケツ、ボウル、または容器である、請求項9に記載のオゾン消毒システム。
【請求項12】
前記コントローラ、前記ポンプ、前記ドレイン、および前記オゾン発生機に電力を供給するように構成された電源をさらに含む、請求項1に記載のオゾン消毒システム。
【請求項13】
前記電源が、有線電源、バッテリ電源、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項12に記載のオゾン消毒システム。
【請求項14】
前記電源、前記コントローラ、前記ポンプ、前記オゾン発生機、および前記ドレインの間の通信を提供するように構成された配線をさらに含む、請求項12に記載のオゾン消毒システム。
【請求項15】
スタンドをさらに含み、前記スタンドが、前記ポンプおよび前記コントローラの上方に前記水保持タンクを保持するように構成される、請求項1に記載のオゾン消毒システム。
【請求項16】
前記オゾン保持タンクを通って循環される前記オゾン洗浄剤に浸漬された除菌ワイプを分配するために構成された内蔵型可動式ワイプディスペンサユニット、または
別個の洗浄容器に前記オゾン洗浄剤を提供すること、除菌ワイプを分配すること、もしくはそれらの組み合わせのために構成された内蔵型可動式清掃カート
に対して構成された、請求項1に記載のオゾン消毒システム。
【請求項17】
オゾン消毒システムを含む内蔵型可動式ワイプディスペンサユニットであって、前記オゾン消毒システムが、
水を保持するように構成された水保持タンクと、
前記水をオゾン洗浄剤に変換するように構成されたオゾン発生機であって、前記オゾン洗浄剤が前記オゾン発生機によって前記水から生成されたオゾン化水である、オゾン発生機と、
前記オゾン発生機によって生成された前記オゾン洗浄剤を保持するように構成されたオゾン保持タンクと、
前記オゾン保持タンクから前記水保持タンクに流体を排出するように構成されたドレインと、
前記流体を前記水保持タンクから前記オゾン発生機へ、および前記オゾン保持タンク内へと循環させるように構成されたポンプであって、前記流体が循環されるときに、前記流体が前記水保持タンクから前記オゾン発生機に移動する前記水を含み、かつ前記流体が前記オゾン発生機から前記オゾ
ン保持タンクに移動する前記オゾン洗浄剤を含む、ポンプと、
流体ラインであって、前記流体ラインが、
前記水保持タンクの底部付近から前記ポンプのポンプ入口までの第1の流体ライン、
前記ポンプのポンプ出口から前記オゾン発生機のオゾン発生機入口までの第2の流体ライン、
前記オゾン発生機によって生成された前記オゾン洗浄剤を前記オゾン保持タンク内に噴霧するように構成された前記オゾン保持タンク内のノズル、および
ドレイン導管であって、前記ドレイン導管が、重力によって前記オゾン保持タンクの前記ドレインから前記水保持タンクに前記流体を移動させるように構成される、ドレイン導管を含む、流体ラインと、
前記ポンプ、前記オゾン発生機、および前記ドレインを制御するように構成されたコントローラであって、前記コントローラが、前記水から前記オゾン洗浄剤を生成し、前記オゾン洗浄剤を指定サイクル時間にて前記水保持タンクと前記オゾン保持タンクとの間で循環させるように、前記ポンプ、前記オゾン発生機、および前記ドレインを制御し、前記オゾン保持タンクと前記水保持タンクとの間で同じ流体が循環され、前記指定サイクル時間が前記オゾン保持タンク内の前記流体をオゾンの形態に維持するように構成される、コントローラと、
前記オゾン保持タンク内に収容されたワイプホルダを含むワイプディスペンサであって、前記ワイプホルダが、前記オゾン保持タンクを通って循環される前記オゾン洗浄剤に浸漬された複数のワイプを保持するように構成されることによって、前記複数のワイプが、消毒、洗浄、または除菌に対して99.99%有効な状態で維持されるように構成される、ワイプディスペンサとを含み、
前記オゾン保持タンクが、消毒、洗浄、または除菌のために前記オゾン洗浄剤を有する前記ワイプを外部で使用するために前記オゾン保持タンクから前記ワイプを取り出すために構成された開いた部分を含む、内蔵型可動式ワイプディスペンサユニット。
【請求項18】
前記オゾン消毒システムを収容するために構成されたハウジングであって、前記ハウジングが、
開いた上部および閉じた底部を有する実質的に円筒形状の容器であって、前記オゾン消毒システムが、前記実質的に円筒形状の容器の内側の前記閉じた底部の上に配置される、実質的に円筒形状の容器、
前記実質的に円筒形状の容器の内側の前記オゾン消毒システムにアクセスするために構成された、前記実質的に円筒形状の容器内のアクセスドア、
前記実質的に円筒形状の容器の内側の棚であって、前記棚が、前記オゾン保持タンクの上部が前記実質的に円筒形状の容器の前記開いた上部付近に配置される位置で、前記実質的に円筒形状の容器の内側に前記オゾン保持タンクを保持するように構成される、棚、および
前記実質的に円筒形状の容器の前記開いた上部を覆うために構成された取り外し可能な蓋であって、前記取り外し可能な蓋が前記棚の上に配置された前記ワイプディスペンサおよびオゾン保持タンクにアクセスするために取り外されるように構成され、前記取り外し可能な蓋が前記ワイプディスペンサから前記複数のワイプを1つずつ引き出すために構成されたワイプ開口部を含む、取り外し可能な蓋を含む、ハウジングと、
前記オゾン保持タンクと連通するスピゴットであって、前記スピゴットが、別個の洗浄容器に前記オゾン洗浄剤を充填するために前記オゾン保持タンクから前記オゾン洗浄剤を取り出すために構成され、前記スピゴットが、前記実質的に円筒形状の容器の前記アクセスドアを通じてアクセスされ得るところに配置される、スピゴットと、
前記内蔵型可動式ワイプディスペンサユニットに対する前記オゾン消毒システムの前記コントローラ、前記ポンプ、前記ドレイン、および前記オゾン発生機に電力を供給するように構成された電源とをさらに含み、
前記内蔵型可動式ワイプディスペンサユニットが、前記オゾン保持タンクを通って循環される前記オゾン洗浄剤に浸漬された除菌ワイプを分配するために構成される、請求項17に記載の内蔵型可動式ワイプディスペンサユニット。
【請求項19】
オゾン消毒システムを含む内蔵型可動式清掃カートであって、前記オゾン消毒システムが、
水を保持するように構成された水保持タンクと、
前記水をオゾン洗浄剤に変換するように構成されたオゾン発生機であって、前記オゾン洗浄剤が前記オゾン発生機によって前記水から生成されたオゾン化水である、オゾン発生機と、
前記オゾン発生機によって生成された前記オゾン洗浄剤を保持するように構成されたオゾン保持タンクと、
前記オゾン保持タンクから前記水保持タンクに流体を排出するように構成されたドレインと、
前記流体を前記水保持タンクから前記オゾン発生機へ、および前記オゾン保持タンク内へと循環させるように構成されたポンプであって、前記流体が循環されるときに、前記流体が前記水保持タンクから前記オゾン発生機に移動する前記水を含み、かつ前記流体が前記オゾン発生機から前記オゾ
ン保持タンクに移動する前記オゾン洗浄剤を含む、ポンプと、
流体ラインであって、前記流体ラインが、
前記水保持タンクの底部付近から前記ポンプのポンプ入口までの第1の流体ライン、
前記ポンプのポンプ出口から前記オゾン発生機のオゾン発生機入口までの第2の流体ライン、
前記オゾン発生機によって生成された前記オゾン洗浄剤を前記オゾン保持タンク内に噴霧するように構成された前記オゾン保持タンク内のノズル、および
ドレイン導管であって、前記ドレイン導管が、重力によって前記オゾン保持タンクの前記ドレインから前記水保持タンクに前記流体を移動させるように構成される、ドレイン導管を含む、流体ラインと、
前記ポンプ、前記オゾン発生機、および前記ドレインを制御するように構成されたコントローラであって、前記コントローラが、前記水から前記オゾン洗浄剤を生成し、前記オゾン洗浄剤を指定サイクル時間にて前記水保持タンクと前記オゾン保持タンクとの間で循環させるように、前記ポンプ、前記オゾン発生機、および前記ドレインを制御し、前記オゾン保持タンクと前記水保持タンクとの間で同じ流体が循環され、前記指定サイクル時間が前記オゾン保持タンク内の前記流体をオゾンの形態に維持するように構成される、コントローラと、
前記オゾン消毒システムを収容するために構成されたカートデバイスとを含み、
前記カートデバイスの上の前記オゾン保持タンクが、
消毒、洗浄、または除菌のために前記オゾン洗浄剤を外部で使用するために前記カートデバイスの上の前記オゾン保持タンクから前記オゾン洗浄剤を取り出すために構成された開いた部分、
消毒、洗浄、または除菌のために前記オゾン洗浄剤を外部で使用するために前記カートデバイスの上の前記オゾン保持タンクから前記オゾン洗浄剤を取り出すために構成されたスピゴット、または
その組み合わせを含む、内蔵型可動式清掃カート。
【請求項20】
前記カートデバイスが、
前記カートデバイスを転動させるために構成された複数の車輪が取り付けられた基部と、
前記基部の上に配置された筐体であって、前記筐体が前記オゾン消毒システムを封入するためにサイズ決定されて構成され、前記筐体が、
前記オゾン消毒システムにアクセスするために構成された前部ドア、
前記オゾン消毒システムにアクセスするために構成された後部ドア、および
開口部、上蓋、および複数のマウントを有する上部フレームであって、前記上蓋が、前記開口部を通じて前記オゾン消毒システムの前記オゾン保持タンクにアクセスするために開かれるように構成され、前記上部フレームの前記開口部が、前記オゾン保持タンクを前記水保持タンクの上方の位置で保持するように構成され、前記オゾン保持タンクのリップが、前記上部フレームの上部および前記開口部の周囲に嵌合し、前記上部フレームの前記複数のマウントが、ボトル、スプレーボトル、モップ、ボウル、容器、またはそれらの組み合わせを装着するために構成される、上部フレームを含む、筐体と、
前記基部の下方に配置された引き出しであって、前記引き出しが前記オゾン消毒システムの前記コントローラを収容するために構成される、引き出しと、
前記オゾン保持タンクと連通する前記スピゴットであって、前記スピゴットが別個の洗浄容器に前記オゾン洗浄剤を充填するために前記オゾン保持タンクから前記オゾン洗浄剤を取り出すために構成され、前記スピゴットが前記筐体の外側からアクセスされ得るところに前記筐体を通って配置される、前記スピゴットと、
前記筐体の第1の側の前記基部の上に配置されたモップバケツと、
前記筐体の第2の側の前記基部の上に配置された予備水タンクであって、前記予備水タンクが前記オゾン消毒システムに対する追加の前記水を保持するように構成された、予備水タンクと、
前記内蔵型可動式
清掃カートに対する前記オゾン消毒システムの前記コントローラ、前記ポンプ、前記ドレイン、および前記オゾン発生機に電力を供給するように構成された電源とを含む、請求項19に記載の内蔵型可動式清掃カート。
【請求項21】
内蔵型可動式ワイプディスペンサユニットであって、
オゾン消毒システムを含み、前記オゾン消毒システムが、
水を保持するように構成された水保持タンクと、
前記水をオゾン洗浄剤に変換するように構成されたオゾン発生機と、
前記オゾン発生機によって生成された前記オゾン洗浄剤を保持するように構成されたオゾン保持タンクと、
前記オゾン保持タンクから前記水保持タンクに流体を排出するように構成されたドレインと、
前記流体を前記水保持タンクから前記オゾン発生機へ、および前記オゾン保持タンク内へと循環させるように構成されたポンプであって、前記流体が循環されるときに、前記流体が前記水保持タンクから前記オゾン発生機に移動する前記水を含み、かつ前記流体が前記オゾン発生機から前記オゾ
ン保持タンクに移動する前記オゾン洗浄剤を含む、
ポンプと、
前記ポンプ、前記オゾン発生機、および前記ドレインを制御するように構成されたコントローラであって、前記コントローラが、前記水から前記オゾン洗浄剤を生成し、前記オゾン洗浄剤を指定サイクル時間にて前記水保持タンクと前記オゾン保持タンクとの間で循環させるように、前記ポンプ、前記オゾン発生機、および前記ドレインを制御する、コントローラとを含み、前記内蔵型可動式ワイプディスペンサユニットがさらに、
前記オゾン保持タンク内に収容されたワイプホルダを含むワイプディスペンサであって、前記ワイプホルダが、前記オゾン保持タンクを通って循環される前記オゾン洗浄剤に浸漬された複数のワイプを保持するように構成されることによって、前記複数のワイプが、消毒、洗浄、または除菌に対して99.99%有効な状態で維持されるように構成される、ワイプディスペンサと、
前記オゾン消毒システムを収容するために構成されたハウジングとを含み、前記ハウジングが、
開いた上部および閉じた底部を有する実質的に円筒形状の容器であって、前記オゾン消毒システムが、前記実質的に円筒形状の容器の内側の前記閉じた底部の上に配置される、実質的に円筒形状の容器と、
前記実質的に円筒形状の容器の内側の前記オゾン消毒システムにアクセスするために構成された、前記実質的に円筒形状の容器内のアクセスドアと、
前記実質的に円筒形状の容器の内側の棚であって、前記棚が、前記オゾン保持タンクの上部が前記実質的に円筒形状の容器の前記開いた上部付近に配置される位置で、前記実質的に円筒形状の容器の内側に前記オゾン保持タンクを保持するように構成される、棚と、
前記実質的に円筒形状の容器の前記開いた上部を覆うために構成された取り外し可能な蓋であって、前記取り外し可能な蓋が前記棚の上に配置された前記ワイプディスペンサおよびオゾン保持タンクにアクセスするために取り外されるように構成され、前記取り外し可能な蓋が前記ワイプディスペンサから前記複数のワイプを1つずつ引き出すために構成されたワイプ開口部を含む、取り外し可能な蓋とを含み、前記内蔵型可動式ワイプディスペンサユニットがさらに、
前記オゾン保持タンクと連通するスピゴットであって、前記スピゴットが、別個の洗浄容器に前記オゾン洗浄剤を充填するために前記オゾン保持タンクから前記オゾン洗浄剤を取り出すために構成され、前記スピゴットが、前記実質的に円筒形状の容器の前記アクセスドアを通じてアクセスされ得るところに配置される、スピゴットと、
前記内蔵型可動式ワイプディスペンサユニットに対する前記オゾン消毒システムの前記コントローラ、前記ポンプ、前記ドレイン、および前記オゾン発生機に電力を供給するように構成された電源とを含み、
前記内蔵型可動式ワイプディスペンサユニットが、前記オゾン保持タンクを通って循環される前記オゾン洗浄剤に浸漬された除菌ワイプを分配するために構成される、内蔵型可動式ワイプディスペンサユニット。
【請求項22】
内蔵型可動式清掃カートであって、
オゾン消毒システムを含み、前記オゾン消毒システムが、
水を保持するように構成された水保持タンクと、
前記水をオゾン洗浄剤に変換するように構成されたオゾン発生機と、
前記オゾン発生機によって生成された前記オゾン洗浄剤を保持するように構成されたオゾン保持タンクと、
前記オゾン保持タンクから前記水保持タンクに流体を排出するように構成されたドレインと、
前記流体を前記水保持タンクから前記オゾン発生機へ、および前記オゾン保持タンク内へと循環させるように構成されたポンプであって、前記流体が循環されるときに、前記流体が前記水保持タンクから前記オゾン発生機に移動する前記水を含み、かつ前記流体が前記オゾン発生機から前記オゾ
ン保持タンクに移動する前記オゾン洗浄剤を含む、ポンプと、
前記ポンプ、前記オゾン発生機、および前記ドレインを制御するように構成されたコントローラであって、前記コントローラが、前記水から前記オゾン洗浄剤を生成し、前記オゾン洗浄剤を指定サイクル時間にて前記水保持タンクと前記オゾン保持タンクとの間で循環させるように、前記ポンプ、前記オゾン発生機、および前記ドレインを制御する、コントローラとを含み、前記内蔵型可動式清掃カートがさらに、
前記オゾン消毒システムを収容するために構成されたカートデバイスを含み、前記カートデバイスが、
前記カートデバイスを転動させるために構成された複数の車輪が取り付けられた基部と、
前記基部の上に配置された筐体であって、前記筐体が前記オゾン消毒システムを封入するためにサイズ決定されて構成され、前記筐体が、
前記オゾン消毒システムにアクセスするために構成された前部ドア、
前記オゾン消毒システムにアクセスするために構成された後部ドア、および
開口部、上蓋、および複数のマウントを有する上部フレームであって、前記上蓋が、前記開口部を通じて前記オゾン消毒システムの前記オゾン保持タンクにアクセスするために開かれるように構成され、前記上部フレームの前記開口部が、前記オゾン保持タンクを前記水保持タンクの上方の位置で保持するように構成され、前記オゾン保持タンクのリップが、前記上部フレームの上部および前記開口部の周囲に嵌合し、前記上部フレームの前記複数のマウントが、ボトル、スプレーボトル、モップ、ボウル、容器、またはそれらの組み合わせを装着するために構成される、上部フレームを含む、筐体と、
前記基部の下方に配置された引き出しであって、前記引き出しが前記オゾン消毒システムの前記コントローラを収容するために構成される、引き出しと、
前記オゾン保持タンクと連通するスピゴットであって、前記スピゴットが別個の洗浄容器に前記オゾン洗浄剤を充填するために前記オゾン保持タンクから前記オゾン洗浄剤を取り出すために構成され、前記スピゴットが前記筐体の外側からアクセスされ得るところに前記筐体を通って配置される、スピゴットと、
前記筐体の第1の側の前記基部の上に配置されたモップバケツと、
前記筐体の第2の側の前記基部の上に配置された予備水タンクであって、前記予備水タンクが前記オゾン消毒システムに対する追加の前記水を保持するように構成された、予備水タンクと、
前記内蔵型可動式
清掃カートに対する前記オゾン消毒システムの前記コントローラ、前記ポンプ、前記ドレイン、および前記オゾン発生機に電力を供給するように構成された電源とを含む、内蔵型可動式清掃カート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、消毒、洗浄、除菌、拭き取りなどのために構成された消毒デバイス、システム、および方法に関する。すなわち、本開示は、(任意の)水(「H2O」)を使用することによって生成されるオゾン(「O3」)を使用した、消毒、洗浄、除菌、拭き取りなどのデバイス、システム、および方法を提供することに向けられたものである。より具体的には、本開示は、任意の水を使用することによって生成されるオゾンを使用した、消毒、洗浄、除菌、拭き取りなどのワイプ、ワイプディスペンサ、清掃カートなどを提供することに向けられたものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に言うと、消毒剤(disinfectants)は、不活性表面上の微生物を不活性化または破壊するように設計された化学薬剤である。消毒は必ずしもすべての微生物、特に耐性細菌胞子を死滅させるわけではなく、すべての種類の生物を死滅させる極端な物理的または化学的プロセスである滅菌よりも効果が低い。消毒剤は一般的に、たとえば体内の微生物を破壊する抗生物質、および生体組織上の微生物を破壊する防腐剤などの他の抗菌剤とは区別される。加えて消毒剤は、微生物だけでなくすべての形態の生物を破壊することを意図する殺生物剤とも異なる。消毒剤は、微生物の細胞壁を破壊するか、またはそれらの代謝を妨害することによって作用する。それは汚染除去の一形態でもあり、物理的または化学的方法を使用して表面上の病原性微生物の量を減少させるプロセスとして定義できる。
【0003】
除菌剤(Sanitizers)は、洗浄と消毒とを同時に行う物質である。消毒剤は除菌剤よりも多くの病原菌を死滅させる。消毒剤は、病院、歯科手術、台所、および浴室において感染性生物を死滅させるために頻繁に使用される。除菌剤は消毒剤と比較すると弱く、主にヒトと接触するものを洗浄するために使用されるのに対し、消毒剤は濃縮されており、床および建物の構内などの表面を洗浄するために使用される。細菌内生胞子は消毒剤に対して最も耐性であるが、いくつかの真菌、ウイルス、および細菌もいくらかの耐性を有する。
【0004】
ワイプは、特定の状況ではウェットタオルまたは濡れおしぼり(moist towelette)、消毒ワイプ、ウェットワイプ、またはベビーワイプとしても公知であり、これはしばしば利便性のために折り畳まれて個包装されるか、またはディスペンサの場合には個々のワイプを引き剥がすことができる大きなロールとして提供される、小型から中程度のサイズの湿った一片のプラスチックまたは布である。ウェットワイプは、個人の衛生および家庭の洗浄などの洗浄目的に使用される。市販のウェットワイプの90%は、適用に応じて水または他の液体化学物質(例、イソプロピルアルコール)で湿らせたポリエステルまたはポリプロピレン製の不織布から製造されている。この材料は、触覚および嗅覚的な特性を調整するために、柔軟剤、ローション、香料、およびその他の化学物質で処理されることがある。パッケージ内での細菌または真菌の増殖を防止するために、たとえばメチルイソチアゾリノンなどの保存剤化学物質が使用される。完成したウェットワイプは折り畳まれ、ポケットサイズのパッケージまたはボックスディスペンサに入れられる。医療用ウェットワイプは、さまざまな適用に対して利用可能である。これらはアルコールウェットワイプ、表面および非侵襲的医療デバイスの消毒のためのクロルヘキシジンワイプ、ならびに殺胞子ワイプを含む。医療用ワイプは、たとえばノロウイルスおよびCOVID-19などの病原体の蔓延を防止するために使用され得る。
【0005】
本開示は、すべてではなくともほとんどの消毒剤、洗浄剤、ワイプなどが、所望の消毒、洗浄、除菌、拭き取りの効果を提供するために揮発性有機化合物(volatile organic compounds)(「VOC」)などの刺激の強い化学物質を使用するという事実を認識している。揮発性有機化合物は、高い蒸気圧および低い水溶性を有する化合物である。多くのVOCは、塗料、医薬品、および冷媒の製造において使用および生成される人工化学物質である。VOCは典型的には、たとえばトリクロロエチレンなどの工業用溶媒;たとえばメチルtert-ブチルエーテル(MTBE:methyl tert-butyl ether)などの燃料酸素化物;またはたとえばクロロホルムなどの水処理における塩素化によって生成される副生成物である。VOCはしばしば、石油燃料、作動液、塗料希釈剤、およびドライクリーニング剤の成分である。VOCは一般的な地下水汚染物質である。VOCは特定の固体または液体から気体として放出される。VOCはさまざまな化学物質を含み、そのいくつかは短期的および長期的な健康への悪影響を有することがある。多くのVOCの濃度は、屋外よりも屋内の方が一貫して高い(最大10倍高い)。VOCは、数千にも及ぶ広範囲の製品によって放出される。EPAの研究開発局(Office of Research and Development)の「総合曝露評価手法(TEAM)研究(Total Exposure Assessment Methodology(TEAM)Study)」(第I~IV巻、1985年に完了)は、住宅が農村地域にあるか非常な工業地域にあるかにかかわらず、約1ダースの一般的な有機汚染物質のレベルが住宅の屋外よりも屋内の方で2~5倍高いことを見出した。TEAM研究は、人々が有機化学物質を含有する製品を使用している間に、彼ら自身および他の人々を非常に高い汚染物質レベルに曝露させる可能性があり、その活動が完了した後も上昇した濃度が空気中に長時間存続し得ることを示した。したがって、刺激の弱い化学物質もしくはVOCを使用するか、または刺激の強い化学物質もしくはVOCを全く使用しない、消毒、洗浄、除菌、拭き取りなどのために構成された消毒デバイス、システム、および方法を提供することが明らかに必要である。
【0006】
加えて本開示は、そうした消毒剤、洗浄剤、ワイプなどに使用されるVOCなどのこれらの刺激の強い化学物質が、そうした消毒、洗浄、除菌、拭き取りなどのデバイス、システム、および方法を提供するコストを増加させることを認識している。よって、価格を下げ、かつ/または収益を増加させるために、そうした刺激の強い化学物質を低減または排除することには、明らかに経済的利点がある。
【0007】
加えて本開示は、そうした消毒剤、洗浄剤、ワイプなどに使用されるそうした刺激の強い化学物質からだけでなく、そうした消毒剤、洗浄剤、ワイプなどの輸送、販売、市販などのために使用される容器、包装、ボトルなどからも廃棄物および汚染が生じることを認識している。したがって、そうした消毒剤、洗浄剤、ワイプなどに使用される刺激の強い化学物質だけでなく、そうした消毒剤、洗浄剤、ワイプなどの輸送、販売、または市販などのために使用される容器、包装、ボトルなども低減することに、環境上の必要性および利益が明らかに存在する。
【0008】
本開示は、消毒、洗浄、および/または除菌のために水をオゾンに変換するように構成されたオゾン消毒システムおよびデバイスを提供することによって、上記で考察した問題または必要性の少なくとも特定の態様に対処するように設計されてもよい。
【発明の概要】
【0009】
したがって、一態様において、本開示はオゾン消毒システムを包含する。オゾン消毒システムは、消毒、洗浄、除菌などのために水をオゾンに変換するために構成されてもよい。オゾン消毒システムは一般的に、水保持タンクと、オゾン発生機と、オゾン保持タンクと、ドレインと、ポンプと、コントローラとを含んでもよい。水保持タンクは、オゾン消毒システムによる使用のための水を保持するように構成されてもよい。オゾン発生機は、水をオゾン洗浄剤に変換するように構成されてもよい。オゾン保持タンクは、オゾン発生機によって生成されたオゾン洗浄剤を保持するように構成されてもよい。ドレインは、オゾン保持タンクから水保持タンクに流体を排出するように構成されてもよい。ポンプは、水保持タンクからオゾン発生機へ、およびオゾン保持タンク内へと流体を循環させるように構成されてもよい。ここで流体が循環されるとき、その流体は水保持タンクからオゾン発生機に移動する水を含み、かつその流体はオゾン発生機からオゾン洗浄剤保持タンクに移動するオゾン洗浄剤を含む。コントローラは、ポンプ、オゾン発生機、およびドレインを制御するように構成されてもよい。ここでコントローラは、水からオゾン洗浄剤を生成し、それを指定サイクル時間にて水保持タンクとオゾン保持タンクとの間で循環させるように、ポンプ、オゾン発生機、およびドレインを制御する。
【0010】
開示されるオゾン消毒システムの1つの特徴は、水保持タンクに水を加えるだけでいつでもオゾン洗浄剤を作製するために構成され得ることであってもよい。
【0011】
開示されるオゾン消毒システムの別の特徴は、オゾン発生機によって水から生成されるオゾン洗浄剤が、化学物質またはVOCなしに作製されてもよく、消毒、洗浄、または除菌などのために構成され得ることであってもよい。
【0012】
開示されるオゾン消毒システムの別の特徴は、オゾン発生機によって水から生成されるオゾン洗浄剤が、消毒、洗浄、または除菌などに対して99.99%有効であるように構成され得ることであってもよい。
【0013】
開示されるオゾン消毒システムの別の特徴は、水保持タンクとオゾン保持タンクとの間で流体を循環させることによってオゾン洗浄剤を生成するための指定サイクル時間が、オゾン洗浄剤を消毒、洗浄、または除菌などに対して99.99%有効な状態で維持するように構成され得ることであってもよい。開示されるオゾン消毒システムの選択された実施形態において、コントローラは、水保持タンクとオゾン保持タンクとの間で流体を循環させることによってオゾン洗浄剤を生成するための指定サイクル時間を調整するように構成された調整可能なタイマを含んでもよい。明らかにそれに限定されることのない例として、調整可能なタイマは、30分以上ごと、15分以上ごと、10分以上ごと、5分以上ごとなど、および/またはそれらの組み合わせの間で指定サイクル時間を調整するように構成されてもよい。
【0014】
開示されるオゾン消毒システムの選択された実施形態において、オゾン消毒システムはワイプディスペンサも含んでもよい。ワイプディスペンサは、オゾン保持タンク内に収容されたワイプホルダを含んでもよい。ワイプホルダは、オゾン保持タンクを通って循環されるオゾン洗浄剤に浸漬された複数のワイプを保持するように構成されてもよい。それによって、オゾン消毒システムは、複数のワイプを消毒、洗浄、除菌などに対して99.99%有効な状態で維持するように構成されてもよい。
【0015】
開示されるオゾン消毒システムの選択された実施形態において、オゾン消毒システムはスピゴットも含んでもよい。スピゴットは、オゾン保持タンクと連通していてもよい。スピゴットは、別個の洗浄容器にオゾン洗浄剤を充填するために、オゾン保持タンクからオゾン洗浄剤を取り出すために構成されてもよい。選択された実施形態において、スピゴットはドレイン導管に接続されてもよい。ドレイン導管は、オゾン保持タンクのドレインから水保持タンクに流体を移動させるように構成されてもよい。スピゴットから充填される別個の洗浄容器は、オゾン洗浄剤による消毒、洗浄、または除菌などを補助するために構成されてもよい。明らかにそれに限定されることのない例として、別個の洗浄容器は、ボトル、スプレーボトル、バケツ、モップバケツ、ボウル、容器など、および/またはそれらの組み合わせを含んでもよい。
【0016】
開示されるオゾン消毒システムの選択された実施形態においては、電源が含まれてもよい。電源は、コントローラ、ポンプ、ドレイン、およびオゾン発生機を含むがこれらに限定されない、オゾン消毒システムに電力を供給するように構成されてもよい。電源は、有線電源、バッテリ電源など、およびそれらの組み合わせであってもよいが、それらに限定されない。
【0017】
開示されるオゾン消毒システムの選択された実施形態において、オゾン消毒システムは配線も含んでもよい。配線は、電源と、コントローラと、ポンプと、オゾン発生機と、ドレインとの間の通信を提供するように構成されてもよい。
【0018】
開示されるオゾン消毒システムの選択された実施形態において、オゾン消毒システムは流体ラインも含んでもよい。流体ラインは、水保持タンク、ポンプ、オゾン発生機、およびオゾン保持タンクの間で流体(すなわち、水、オゾン、またはそれらの混合物)を前後に移動および循環させるためのものであってもよい。選択された実施形態において、流体ラインは、第1の流体ラインおよび第2の流体ラインを含んでもよい。第1の流体ラインは、水保持タンクの底部付近からポンプのポンプ入口までであってもよい。第2の流体ラインは、ポンプのポンプ出口からオゾン発生機のオゾン発生機入口までであってもよい。オゾン保持タンクにはノズルも含まれてもよい。オゾン保持タンク内のノズルは、オゾン保持タンクの中に配置された複数のワイプを浸すことなどのために、オゾン発生機によって生成されたオゾン洗浄剤をオゾン保持タンク内に噴霧するように構成されてもよい。ドレイン導管も含まれてもよい。ドレイン導管は、重力によってオゾン保持タンクのドレインから水保持タンクに流体を移動させるように構成されてもよい。
【0019】
開示されるオゾン消毒システムの選択された実施形態において、オゾン消毒システムはスタンドも含んでもよい。スタンドは、ポンプおよびコントローラの上方に水保持タンクを保持するように構成されてもよい。
【0020】
開示されるオゾン消毒システムの選択された実施形態において、オゾン消毒システムは、内蔵型可動式ワイプディスペンサユニット用に構成されて、それに組み込まれてもよい。内蔵型可動式ワイプディスペンサユニットは、オゾン保持タンクを通って循環されるオゾン洗浄剤に浸漬された除菌ワイプを分配するために構成されてもよい。
【0021】
開示されるオゾン消毒システムの選択された実施形態において、オゾン消毒システムは、内蔵型可動式清掃カート用に構成されて、それに組み込まれてもよい。内蔵型可動式清掃カートは、別個の洗浄容器にオゾン洗浄剤を提供すること、除菌ワイプを分配することなど、またはそれらの組み合わせのために構成されてもよい。
【0022】
別の態様において、本開示は、内蔵型可動式ワイプディスペンサユニットを包含する。内蔵型可動式ワイプディスペンサは一般的に、本明細書に示され、かつ/または記載されるさまざまな実施形態および/または実施形態の組み合わせのいずれかにおいて開示されるオゾン消毒システムを含んでもよい。したがって、内蔵型可動式ワイプディスペンサのオゾン消毒システムは一般的に、水保持タンク、オゾン発生機、オゾン保持タンク、ドレイン、ポンプ、およびコントローラを含んでもよい。水保持タンクは、オゾン消毒システムによる使用のための水を保持するように構成されてもよい。オゾン発生機は、水をオゾン洗浄剤に変換するように構成されてもよい。オゾン保持タンクは、オゾン発生機によって生成されたオゾン洗浄剤を保持するように構成されてもよい。ドレインは、オゾン保持タンクから水保持タンクに流体を排出するように構成されてもよい。ポンプは、水保持タンクからオゾン発生機へ、およびオゾン保持タンク内へと流体を循環させるように構成されてもよい。ここで流体が循環されるとき、その流体は水保持タンクからオゾン発生機に移動する水を含み、かつその流体はオゾン発生機からオゾン洗浄剤保持タンクに移動するオゾン洗浄剤を含む。コントローラは、ポンプ、オゾン発生機、およびドレインを制御するように構成されてもよい。ここでコントローラは、水からオゾン洗浄剤を生成し、それを指定サイクル時間にて水保持タンクとオゾン保持タンクとの間で循環させるように、ポンプ、オゾン発生機、およびドレインを制御する。
【0023】
開示される内蔵型可動式ワイプディスペンサユニットの選択された実施形態において、内蔵型可動式ワイプディスペンサは、ワイプディスペンサも含んでもよい。ワイプディスペンサは、ワイプホルダを含んでもよい。ワイプホルダは、オゾン保持タンク内に収容されてもよい。ワイプホルダは、複数のワイプを保持するように構成されてもよい。複数のワイプは、オゾン保持タンクを通って循環されるオゾン洗浄剤に浸漬されてもよい。それによって、複数のワイプは、消毒、洗浄、除菌などに対して99.99%有効な状態で維持されるように構成されてもよい。
【0024】
開示される内蔵型可動式ワイプディスペンサユニットの選択された実施形態において、内蔵型可動式ワイプディスペンサは、ハウジングも含んでもよい。ハウジングは、内蔵型可動式ワイプディスペンサユニットの内側にオゾン消毒システムを収容するために構成されてもよい。ハウジングは、実質的に円筒形状の容器を含んでもよい。実質的に円筒形状の容器は、開いた上部および閉じた底部を有してもよい。オゾン消毒システムは、実質的に円筒形状の容器の内側の閉じた底部の上に配置されてもよい。実質的に円筒形状の容器にはアクセスドアが含まれてもよい。アクセスドアは、実質的に円筒形状の容器の内側のオゾン消毒システムにアクセスするために構成されてもよい。実質的に円筒形状の容器の内側に棚が含まれてもよい。棚は、オゾン保持タンクの上部が実質的に円筒形状の容器の開いた上部付近に配置される位置で、実質的に円筒形状の容器の内側にオゾン保持タンクを保持するように構成されてもよい。取り外し可能な蓋も含まれてもよい。取り外し可能な蓋は、実質的に円筒形状の容器の開いた上部を覆うために構成されてもよい。取り外し可能な蓋は、棚の上に配置されたワイプディスペンサおよびオゾン保持タンクにアクセスするために取り外されるように構成されてもよい。取り外し可能な蓋は、ワイプディスペンサから複数のワイプを1つずつ引き出すために構成されたワイプ開口部を含んでもよい。
【0025】
開示される内蔵型可動式ワイプディスペンサユニットの選択された実施形態において、内蔵型可動式ワイプディスペンサはスピゴットも含んでもよい。スピゴットは、オゾン保持タンクと連通していてもよい。スピゴットは、別個の洗浄容器にオゾン洗浄剤を充填するためにオゾン保持タンクからオゾン洗浄剤を取り出すために構成されてもよい。スピゴットは、実質的に円筒形状の容器のアクセスドアを通じてアクセスされ得るところに配置されてもよい。
【0026】
開示される内蔵型可動式ワイプディスペンサユニットの選択された実施形態において、内蔵型可動式ワイプディスペンサは電源も含んでもよい。電源は、オゾン消毒システムのコントローラ、ポンプ、ドレイン、およびオゾン発生機を含むがこれらに限定されない、開示される内蔵型可動式ワイプディスペンサユニットに電力を供給するように構成されてもよい。
【0027】
開示される内蔵型可動式ワイプディスペンサユニットの1つの特徴は、オゾン保持タンクを通って循環されるオゾン洗浄剤に浸漬された除菌ワイプを分配するために構成され得ることであってもよい。
【0028】
別の態様において、本開示は、内蔵型可動式清掃カートを包含する。内蔵型可動式清掃カートは一般的に、本明細書に示され、かつ/または記載されるさまざまな実施形態および/または実施形態の組み合わせのいずれかにおいて開示されるオゾン消毒システムを含んでもよい。したがって、内蔵型可動式清掃カートのオゾン消毒システムは一般的に、水保持タンク、オゾン発生機、オゾン保持タンク、ドレイン、ポンプ、およびコントローラを含んでもよい。水保持タンクは、オゾン消毒システムによる使用のための水を保持するように構成されてもよい。オゾン発生機は、水をオゾン洗浄剤に変換するように構成されてもよい。オゾン保持タンクは、オゾン発生機によって生成されたオゾン洗浄剤を保持するように構成されてもよい。ドレインは、オゾン保持タンクから水保持タンクに流体を排出するように構成されてもよい。ポンプは、水保持タンクからオゾン発生機へ、およびオゾン保持タンク内へと流体を循環させるように構成されてもよい。ここで流体が循環されるとき、その流体は水保持タンクからオゾン発生機に移動する水を含み、かつその流体はオゾン発生機からオゾン洗浄剤保持タンクに移動するオゾン洗浄剤を含む。コントローラは、ポンプ、オゾン発生機、およびドレインを制御するように構成されてもよい。ここでコントローラは、水からオゾン洗浄剤を生成し、それを指定サイクル時間にて水保持タンクとオゾン保持タンクとの間で循環させるように、ポンプ、オゾン発生機、およびドレインを制御する。
【0029】
内蔵型可動式清掃カートの選択された実施形態において、内蔵型可動式清掃カートはカートデバイスも含んでもよい。カートデバイスは、オゾン消毒システムを収容するために構成されてもよい。カートデバイスは一般的に、カートデバイスを転動させるために構成された複数の車輪が取り付けられた基部を含んでもよい。基部の上に筐体が配置されてもよい。筐体は、オゾン消毒システムを封入するためにサイズ決定されて構成されてもよい。選択された実施形態において、筐体は前部ドア、後部ドア、および/または上部フレームを含んでもよい。前部ドアは、オゾン消毒システムにアクセスするために構成されてもよい。後部ドアも、オゾン消毒システムにアクセスするために構成されてもよい。上部フレームは、開口部と、上蓋と、複数のマウントとを有してもよい。上蓋は、開口部を通じてオゾン消毒システムのオゾン保持タンクにアクセスするために開かれるように構成されてもよい。上部フレームの開口部は、水保持タンクの上方の位置にオゾン保持タンクを保持するように構成されてもよく、ここでオゾン保持タンクのリップが上部フレームの上部および開口部の周囲に嵌合してもよい。上部フレームの複数のマウントは、ボトル、スプレーボトル、モップ、ボウル、容器など、またはそれらの組み合わせなどであるが明らかにこれらに限定されない洗浄付属品を装着するために構成されてもよい。
【0030】
内蔵型可動式清掃カートの選択された実施形態において、引き出しが含まれてもよい。引き出しは、基部の下方に配置されてもよい。引き出しは、オゾン消毒システムのコントローラを収容するために構成されてもよい。
【0031】
内蔵型可動式清掃カートの選択された実施形態において、スピゴットが含まれてもよい。スピゴットは、オゾン保持タンクと連通していてもよい。スピゴットは、別個の洗浄容器にオゾン洗浄剤を充填するためにオゾン保持タンクからオゾン洗浄剤を取り出すために構成されてもよい。スピゴットは、筐体の外側からアクセスされ得るところに筐体を通って配置されてもよい。
【0032】
内蔵型可動式清掃カートの選択された実施形態において、モップバケツが含まれてもよい。モップバケツは、筐体の第1の側の基部の上に配置されてもよい。
【0033】
内蔵型可動式清掃カートの選択された実施形態において、予備水タンクが含まれてもよい。予備水タンクは、筐体の第2の側の基部の上に配置されてもよい。予備水タンクは、オゾン消毒システムに対する追加の水を保持するように構成されてもよい。
【0034】
内蔵型可動式清掃カートの選択された実施形態において、電源が含まれてもよい。電源は、オゾン消毒システムのコントローラ、ポンプ、ドレイン、およびオゾン発生機を含むがこれらに限定されない、内蔵型可動式清掃カートに電力を供給するように構成されてもよい。
【0035】
別の態様において、本開示は、本明細書に示され、かつ/または記載されるさまざまな実施形態および/または実施形態の組み合わせのいずれかにおけるオゾン洗浄剤を作製する方法を包含する。
【0036】
別の態様において、本開示は、本明細書に示され、かつ/または記載されるさまざまな実施形態および/または実施形態の組み合わせのいずれかにおける消毒ワイプを作製する方法を包含する。
【0037】
本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明することのみを目的とし、本開示を限定することは意図されていない。本明細書で使用される「および/または」という用語は、関連して列挙された品目の1つ以上のものの任意およびすべての組み合わせを含む。本明細書で使用される単数形の「a」、「an」、および「the」は、論争が明らかに別様を示さない限り、単数形だけでなく複数形も含むことが意図される。本明細書で使用される「妥協する(compromises)」および/または「含む(comprising)」という用語は、述べられた特徴、ステップ、動作、構成要素、および/または成分の存在を指定するが、1つ以上の他の特徴、ステップ、動作、構成要素、成分、および/またはそれらのグループの追加の存在を排除しないことがさらに理解されよう。
【0038】
別様に定義されない限り、本明細書で使用される(技術用語および科学用語を含む)すべての用語は、本開示が属する技術分野の当業者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。一般的に使用される辞書で定義されるものなどの用語は、関連技術および本開示の文脈におけるそれらの意味と一致する意味を有すると解釈されるべきであり、本明細書でそのように明示的に定義されない限り、理想化された意味または過度に形式的な意味で解釈されないことがさらに理解されよう。
【0039】
本開示の説明において、いくつかの改善が開示されることが理解されるであろう。これらの改善の各々は個々の利益を有し、その各々は他の開示される技術のうちの1つ以上、または場合によってはすべてとも一緒に使用され得る。したがって、明確にするために、この説明では個々のステップのすべての可能な組み合わせを不必要に繰り返すことを控えることとする。しかし、本明細書および請求項は、そうした組み合わせが完全に本開示および請求項の範囲内にあるという理解とともに読まれるべきである。
【0040】
しかし、本開示が特定の詳細なしに実施されてもよいことが当業者には明らかであろう。
【0041】
本開示は、本開示の例示とみなされるべきであり、本開示を図面または以下の説明によって示される特定の実施形態に限定することは意図されていない。
【0042】
前述の例示的な概要、ならびに本開示の他の例示的な目的および/または利点、ならびにそれらが達成される方式が、以下の詳細な説明およびその添付の図面においてさらに説明される。
【0043】
本開示は、添付の図面を参照して「発明を実施するための形態」を読むことによってよりよく理解されるであろう。図面は必ずしも縮尺通りに描かれておらず、図面全体を通して、類似の参照番号は類似の構造を示し、類似の構成要素を指す。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【
図1】本開示の選択された実施形態による、消毒、洗浄、および/または除菌のために水をオゾンに変換するように構成されたオゾン消毒システムの側面斜視図である。
【0045】
【
図2】
図1のオゾン消毒システムを収容するように構成された、本開示の選択された実施形態によるワイプディスペンサの側面斜視図である。
【0046】
【
図3】
図2のワイプディスペンサから部分的に分解して示された、
図1のオゾン消毒システムの上部側面斜視図である。
【0047】
【
図4】
図1のオゾン消毒システムが組み込まれた
図2のワイプディスペンサの側面斜視図であり、ここではアクセスドアが開いてワイプディスペンサの内側のオゾン消毒システムが示されており、かつワイプを示すためにワイプディスペンサの蓋が部分的に取り外されている。
【0048】
【
図5】
図1のオゾン消毒システムが組み込まれた
図2のワイプディスペンサの別の側面斜視図であり、ここではアクセスドアが開いてワイプディスペンサの内側のオゾン消毒システムが示されており、かつワイプディスペンサの内部構成要素が示されている。
【0049】
【
図6】本開示の選択された実施形態によるオゾン消毒システムを収容するように構成された、本開示の選択された実施形態による清掃カートオゾン消毒システムの前側上部斜視図であり、オゾン消毒システムはこの中に収容されている。
【0050】
【
図7】清掃カートから部分的に分解されたオゾン消毒システムを示す、
図6の清掃カートの前側上部斜視図である。
【0051】
【
図8】オゾン消毒システムを収容した
図6の清掃カートの後側上部斜視図である。
【0052】
【
図9】
図6の清掃カートの別の前側上部斜視図であり、ここでは前部ドアが開いて中に収容されたオゾン消毒システムが示されており、かつ上蓋が開いてワイプディスペンサ構成要素が示されている。
【0053】
【
図10】
図6の清掃カートの別の後側上部斜視図であり、ここでは後部ドアが開いて中に収容されたオゾン消毒システムが示されており、かつ上蓋が開いてワイプディスペンサ構成要素が示されている。
【0054】
なお、提示される図面は例示の目的のみを意図したものであり、したがって、特許請求された開示に必須であると考えられ得る場合を除いて、示された構造の正確な詳細のいずれかまたはすべてに本開示を限定することは所望も意図もされていない。
【発明を実施するための形態】
【0055】
ここで
図1~10を参照すると、本開示の例示的な実施形態の説明において、明確にするために特定の用語が使用される。しかし、本開示はそのように選択された特定の用語に限定されることを意図するものではなく、各特定の構成要素は、同様の機能を達成するために同様の方式で動作するすべての技術的均等物を含むことが理解されるべきである。しかし、請求項の実施形態は多くの異なる形態で具現化されてもよく、本明細書に示される実施形態に限定されると解釈されるべきではない。本明細書に示される例は非限定的な例であり、他にも可能な例がある中の例にすぎない。本開示は、オゾン消毒システム10を提供することによって、現在利用可能なデバイスおよび保管方法の前述の制限を解決してもよい。オゾン消毒システム10は、消毒、洗浄、除菌、拭き取りなどに有効な任意の水からのオゾンを生成するために使用されてもよい。したがって、オゾン消毒システム10の本開示は、単に水を加えることによって99.99%有効なオゾン洗浄剤18または溶液を提供し得るオゾン消毒システム10を提供することによって、現在利用可能な洗浄、除菌、消毒、拭き取りなどのデバイス、システム、および方法の前述の制限を解決する。オゾン消毒システム10によって生成されるオゾン洗浄剤18は、任意のVOCを含まないことを含むがこれに限定されない、任意の刺激の強い化学物質を含まない有効な消毒剤、除菌剤、洗浄剤、ワイパーなどであってもよい。開示されるオゾン消毒システム10の1つの特徴は、水保持タンク12に水14を加えてシステムに電力を供給するだけで、いつでも任意の場所でオゾン洗浄剤18を作製するために構成され得ることであってもよい。開示されるオゾン消毒システム10の別の特徴は、オゾン発生機16によって水14から生成されるオゾン洗浄剤18が、化学物質またはVOCなしに作製されてもよく、消毒、洗浄、または除菌などのために構成され得ることであってもよい。
【0056】
ここで
図1を参照すると、オゾン消毒システムは一般的に、水保持タンク12と、オゾン発生機16と、オゾン保持タンク17と、ドレイン20と、ポンプ22と、コントローラ26とを含んでもよい。以下、これらの部分およびそれらの動作について詳細に説明することとする。
【0057】
オゾン消毒システム10には水保持タンク12が含まれてもよい。
図1、3、4、5、7、9、および10を参照されたい。水保持タンク12は、オゾン消毒システム10による使用のための水14を保持するように構成されてもよい。水保持タンク12に保持または充填される水14は、たとえば水道水、ボトル入りの水、蒸留水などの任意の水であってもよい。水14は、手動を含む任意の手段によって水保持タンク12に手動で充填されてもよいし、水保持タンク12に自動的に充填されてもよい。水保持タンク12は、任意の所望のサイズまたは形状を含む、水を保持するように設計された任意のデバイスであってもよい。明らかにそれに限定されることのない一例として、図面に示されるとおり、水保持タンク12は5ガロンバケツなどであってもよい。5ガロンバケツは、使用者が水保持タンク12を取り外して手動で充填することを補助するためのハンドルを含んでもよい。または、水保持タンク12を充填するためのホースが水保持タンク12内に通されていてもよい。加えて、水保持タンク12は水供給源に接続されてもよく、それによって水保持タンク12は連続的および/または自動的に充填されてもよい。
【0058】
オゾン消毒システム10にはオゾン発生機16が含まれてもよい。
図1、3、4、5、7、8、および10を参照されたい。オゾン発生機16は、水14をオゾン洗浄剤18に変換するように構成されてもよい。オゾン発生機16は、水14をオゾン洗浄剤18に変換するために構成された任意のデバイスまたはシステムであってもよい。オゾン発生機16は、オゾン発生器(ozonator)タイプのデバイスであってもよい。明らかにそれに限定されることのない一例として、オゾン発生機16は、サウスカロライナ州(South Carolina)フローレンス(Florence)のKona(登録商標)グリーン・フォーセット(Green Faucet)によって提供される蛇口に使用されるものなどの、台湾(Taiwan)のジャン・インダストリアル社(Geann Industrial Co.,Ltd.)の製造するオゾン発生器の機械であってもよい。
【0059】
オゾン消毒システム10にはオゾン保持タンク17が含まれてもよい。
図1、3、4、5、7、9、および10を参照されたい。オゾン保持タンク17は、オゾン発生機16によって生成されたオゾン洗浄剤18を保持するように構成されてもよい。オゾン保持タンク17は、任意の所望のサイズまたは形状を含む、オゾン洗浄剤18を保持するように設計された任意のデバイスであってもよい。明らかにそれに限定されることのない一例として、図面に示されるとおり、オゾン保持タンク17は、オゾン洗浄剤18を保持するように構成された円筒形状のタンクまたはバケツであってもよい。
【0060】
オゾン消毒システム10にはドレイン20が含まれてもよい。
図1、3、4、5、7、および9を参照されたい。ドレイン20は、流体24(水14、オゾン洗浄剤18、またはそれらの混合物)をオゾン保持タンク17から水保持タンク12に排出するように構成されてもよい。ドレイン20は、流体24をオゾン保持タンク17から水保持タンク12に移動させるように構成された任意のデバイスまたはドレインであってもよい。選択された実施形態において、図面に示されるとおり、ドレイン20はオゾン保持タンク17の底部に配置されてもよく、それによって、重力を利用して流体をオゾン保持タンク17から水保持タンク12に移動させてもよい。ドレイン20は、ドレインを開閉してオゾン保持タンク17から水保持タンク12への流体24の流れを制御するために構成された弁などを含んでもよい。
【0061】
オゾン消毒システム10にはポンプ22が含まれてもよい。
図1、3、4、5、7、および9を参照されたい。ポンプ22は、水保持タンクからオゾン発生機16へ、およびオゾン保持タンク17内へと流体24を循環させるように構成されてもよい。流体24がポンプ22を介して循環されるとき、流体24は水保持タンク12からオゾン発生機16に移動する水14を含んでもよく、かつ流体24はオゾン発生機16からオゾン洗浄剤保持タンク17に移動するオゾン洗浄剤18を含んでもよい。
【0062】
オゾン消毒システム10にはコントローラ26が含まれてもよい。
図1、3、4、5、7、および9を参照されたい。コントローラ26は、ポンプ22、オゾン発生機16、およびドレイン20を含むがこれらに限定されないオゾン消毒システム10を制御するように構成されてもよい。コントローラ26は、オゾン消毒システム10を制御するように構成された任意のデバイス、複数のデバイス、手段、機構、コンピュータ、コントローラなどを含んでもよい。コントローラ26は、水14からオゾン洗浄剤18を生成し、それを水保持タンク12とオゾン保持タンク17との間で指定サイクル時間28にて循環させるように、ポンプ22、オゾン発生機16、およびドレイン20を制御してもよい。オゾン発生機16を介してオゾン洗浄剤18が一旦生成されると、オゾン洗浄剤18の有効性が低下し、変換されて水14に戻り得るため、オゾン洗浄剤18は消毒剤、洗浄剤、滅菌剤、ワイプなどとしての貯蔵寿命が短いことに留意することが重要である。オゾン洗浄剤18の貯蔵寿命は、平均約30分であってもよい。よってコントローラ26は、流体24の有効性を維持するために、少なくとも30分ごとにオゾン消毒システム10を通して流体24を循環させる必要があり得る。オゾン消毒システム10の選択された実施形態において、コントローラ26は、水保持タンク12とオゾン保持タンク17との間で流体24を循環させることによってオゾン洗浄剤18を生成するための指定サイクル時間28を調整するように構成された調整可能なタイマ30を含んでもよい。明らかにそれに限定されることのない例として、調整可能なタイマ30は、30分以上ごと、おそらく好ましくは15分以上ごと、おそらくさらにより好ましくは10分以上ごと、およびおそらく最も好ましくは5分以上ごとなど、ならびに/またはそれらの組み合わせだがそれらに限定されない時間の間で、指定サイクル時間28を調整するように構成されてもよい。
【0063】
開示されるオゾン消毒システム10によって、オゾン洗浄剤18が生成されてもよい。
図1、3、4、5、7、9、および10を参照されたい。オゾン洗浄剤18は、水から生成されたオゾン、O3、またはO
3の液体もしくは流体であってもよい。オゾン消毒システム10は、オゾン洗浄剤18の家庭用の用途のための小型システムから、オゾン洗浄剤18の商業用または産業用の用途および体積のための大型システムなどまで、さまざまな量のオゾン洗浄剤18を作製するように設計され、サイズ決定され、構成されてもよい。オゾン洗浄剤18は、消毒、洗浄、または除菌などに対して99.99%有効であるように構成されてもよい。したがって、オゾン消毒システム10は、水保持タンク12とオゾン保持タンク17との間で流体24を循環させることによってオゾン洗浄剤18を生成するための指定サイクル時間28が、オゾン洗浄剤18を消毒、洗浄、または除菌などに対して99.99%有効な状態で維持するように構成され得るように構成されてもよい。オゾン洗浄剤18はオゾン化水であってもよい。オゾン化水は、細菌を死滅させて水系感染症の発生率を低下させるために水処理施設によって広く使用されてもよく、オゾン消毒は、細胞壁の直接的酸化および破壊、オゾン分解の副生成物による二次的酸化反応、ならびに細胞材料(核および細胞間構成要素)に対する損傷という3つの主要な機構によって、微生物活性を破壊する。本開示以前には、消毒を意図したオゾン(O3)またはオゾン化水は不安定であり、生成後に急速に分解されて分子状酸素(O2)になるため、典型的には使用時に生成されていた。本開示は、オゾンまたはオゾン洗浄剤18の有効性を維持するためにそれを指定期間にて再循環または循環させる機構、手段、および/または方法を提供することによって、この問題を解決する。
【0064】
オゾン消毒システム10の選択された実施形態においては、ワイプディスペンサ32が含まれてもよい。
図1、2、3、4、5、7、9、および10を参照されたい。ワイプディスペンサ32は、オゾン洗浄剤18に浸されるかまたはそれでコーティングされた複数のワイプ36を提供するためのものであってもよい。それによって、オゾン消毒システム10から提供されるワイプ36は、消毒、洗浄、除菌などのために構成されてもよい。ワイプディスペンサ32は、消毒、洗浄、除菌などのためのワイプ36を構成するために、複数のワイプ36をオゾン洗浄剤18に浸すかまたはそれでコーティングするための任意の部品、構成要素、機構、または手段を含んでもよい。選択された実施形態において、図面に示されるとおり、ワイプディスペンサ32は、オゾン保持タンク17内に収容されたワイプホルダ34を含んでもよい。ワイプホルダ34は、オゾン保持タンク17を通って循環されるオゾン洗浄剤18に浸漬された複数のワイプ36を保持するように構成されてもよい。それによって、オゾン消毒システム10は、複数のワイプ36を消毒、洗浄、除菌などに対して99.99%有効な状態で維持するように構成されてもよい。
【0065】
オゾン消毒システム10の選択された実施形態においては、スピゴット38が含まれてもよい。
図1、3、4、5、6、7、および9を参照されたい。スピゴット38は、たとえば洗浄ボトル、モップバケツの充填、布を浸すこと、手の洗浄などのために、オゾン消毒システム10からオゾン洗浄剤18を取り出すための手段を提供するために使用および構成されてもよい。スピゴット38は、オゾン消毒システム10からオゾン洗浄剤18を取り出すための手段を提供するために、消毒システム10上の任意の場所に配置されてもよい。スピゴット38はオゾン保持タンク17と連通していてもよい。スピゴット38は、たとえば別個の洗浄容器にオゾン洗浄剤18を充填することなどのために、オゾン保持タンク17からオゾン洗浄剤18を取り出すために構成されてもよい。選択された実施形態において、スピゴット38は、ドレイン導管40に接続されてもよい。ドレイン導管40は、オゾン保持タンク17のドレイン20から水保持タンク12に流体を移動させるように構成されてもよい。スピゴット38から充填される別個の洗浄容器は、オゾン洗浄剤18による消毒、洗浄、または除菌などを補助するために構成されてもよい。明らかにそれに限定されることのない例として、別個の洗浄容器はボトル42、スプレーボトル44、バケツ46、モップバケツ48、ボウル50、容器52など、および/またはそれらの組み合わせを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0066】
オゾン消毒システム10には電源54が含まれてもよい。
図1、2、3、4、5、9、および10を参照されたい。電源54は、オゾン消毒システム10に電力を供給するための電力を提供するためのものであってもよい。電源54は、コントローラ26、ポンプ22、ドレイン20、およびオゾン発生機16に電力を供給することを含むがそれに限定されない、オゾン消毒システム10に電力を供給するために構成された任意の電源であってもよい。図面に示されるとおり、電源54は有線電源56、バッテリ電源58など、およびそれらの組み合わせであってもよいが、それらに限定されない。オゾン消毒システム10には配線62が含まれてもよい。配線62は、電源54、コントローラ26、ポンプ22、オゾン発生機16、およびドレイン20の間であるがこれらに限定されない通信を提供するように構成されてもよい。
【0067】
オゾン発生機システム10には流体ライン64が含まれてもよい。
図1、3、4、5、および7を参照されたい。流体ライン64は、オゾン消毒システム10を通して流体24(すなわち、水14、オゾン洗浄剤18、および/またはそれらの混合物)を移動および循環させるためのものであってもよい。したがって流体ライン64は、水保持タンク12と、ポンプ22と、オゾン発生機16と、オゾン保持タンク17との間で流体24を前後に移動および循環させるためのものであってもよい。流体ラインは、さまざまなサイズおよび構成のオゾン消毒システム10に対して設計され、サイズ決定され、構成されてもよい。選択された実施形態において、流体ライン64は、第1の流体ライン66、第2の流体ライン72を含んでもよい。第1の流体ライン66は、水保持タンク12の底部68付近からポンプ22のポンプ入口70までであってもよい。第2の流体ライン72は、ポンプ22のポンプ出口74からオゾン発生機16のオゾン発生機入口76までであってもよい。選択された実施形態において、オゾン保持タンク17にはノズル84も含まれてもよい。オゾン保持タンク17内のノズル84は、たとえばオゾン保持タンク17の中に配置された複数のワイプ36を浸すかまたはコーティングすることなどのために、オゾン発生機16によって生成されたオゾン洗浄剤18をオゾン保持タンク17内に噴霧するように構成されてもよい。ドレイン導管40も流体ライン64として含まれてもよい。ドレイン導管40は、重力などによってオゾン保持タンク17のドレイン20から水保持タンク16に流体24を移動させるように構成されてもよい。
【0068】
オゾン消毒システム10の選択された実施形態においては、スタンド88が含まれてもよい。
図1、3、4、5、7、9、および10を参照されたい。スタンド88は、水保持タンク12をポンプ22およびコントローラ26の上方に保持するように構成されてもよい。スタンド88は、水保持タンク12を保持するための平坦な表面と、その平坦な表面をポンプ22およびコントローラ26の上方に配置するために平坦な表面に取り付けられた複数の脚部とを含んでもよい。
【0069】
ここで具体的に
図2~5を参照すると、本開示の選択された実施形態において、オゾン消毒システム10は、内蔵型可動式ワイプディスペンサユニット100用に構成されて、それに組み込まれてもよい。内蔵型可動式ワイプディスペンサユニット100は、オゾン保持タンク17を通って循環されるオゾン洗浄剤18に浸漬された除菌ワイプ36を分配するために構成されてもよい。したがって別の態様において、本開示は、内蔵型可動式ワイプディスペンサユニット100を包含する。内蔵型可動式ワイプディスペンサ100は一般的に、本明細書に示され、かつ/または記載されるさまざまな実施形態および/または実施形態の組み合わせのいずれかにおけるオゾン消毒システム10を含んでもよい。したがって、内蔵型可動式ワイプディスペンサ100のオゾン消毒システム10は一般的に、水保持タンク12と、オゾン発生機16と、オゾン保持タンク17と、ドレイン20と、ポンプ22と、コントローラ26とを含んでもよい。水保持タンク12は、内蔵型可動式ワイプディスペンサ100の内側のオゾン消毒システム10による使用のための水14を保持するように構成されてもよい。オゾン発生機16は、水14をオゾン洗浄剤18に変換するように構成されてもよい。オゾン保持タンク17は、内蔵型可動式ワイプディスペンサ100の内側のオゾン発生機16によって生成されたオゾン洗浄剤18を保持するように構成されてもよい。ドレイン20は、オゾン保持タンク17から水保持タンク12に流体24を排出するように構成されてもよい。ポンプ22は、水保持タンク12からオゾン発生機16へ、およびオゾン保持タンク17内へと流体24を循環させるように構成されてもよい。ここで流体24が循環されるとき、流体24は水保持タンク12からオゾン発生機16に移動する水14を含み、かつ流体24はオゾン発生機16からオゾン洗浄剤保持タンク17に移動するオゾン洗浄剤18を含む。コントローラ26は、ポンプ22、オゾン発生機16、およびドレイン20を制御するように構成されてもよい。ここでコントローラ26は、内蔵型可動式ワイプディスペンサ100の内側で水14からオゾン洗浄剤18を生成し、それを水保持タンク12とオゾン保持タンク17との間で指定サイクル時間28にて循環させるように、ポンプ22、オゾン発生機16、およびドレイン20を制御してもよい。内蔵型可動式ワイプディスペンサユニット100の1つの特徴は、オゾン保持タンク17を通って循環されるオゾン洗浄剤18に浸漬された除菌ワイプ36を分配するために構成され得ることであってもよい。
【0070】
内蔵型可動式ワイプディスペンサ100は、ワイプディスペンサ32を含んでもよい。内蔵型可動式ワイプディスペンサ100のワイプディスペンサ32は、オゾン洗浄剤18に浸されるかまたはそれでコーティングされた複数のワイプ36を提供するためのものであってもよい。それによって、内蔵型可動式ワイプディスペンサ100から提供されるワイプ36は、消毒、洗浄、除菌などのために構成されてもよい。ワイプディスペンサ32は、消毒、洗浄、除菌などのためのワイプ36を構成するために、複数のワイプ36をオゾン洗浄剤18に浸すかまたはそれでコーティングするための任意の部品、構成要素、機構、または手段を含んでもよい。選択された実施形態において、図面に示されるとおり、ワイプディスペンサ32は、内蔵型可動式ワイプディスペンサ100の内側のオゾン保持タンク17内に収容されたワイプホルダ34を含んでもよい。ワイプホルダ34は、オゾン保持タンク17を通って循環されるオゾン洗浄剤18に浸漬された複数のワイプ36を保持するように構成されてもよい。それによって、内蔵型可動式ワイプディスペンサ100は、複数のワイプ36を消毒、洗浄、除菌などに対して99.99%有効な状態で維持するように構成されてもよい。
【0071】
図2~5に示されるとおり、内蔵型可動式ワイプディスペンサユニット100にはハウジング102が含まれてもよい。ハウジング102は、内蔵型可動式ワイプディスペンサユニット100の内側にオゾン消毒システム10を収容するために構成されてもよい。選択された実施形態において、ハウジング102は、実質的に円筒形状の容器104を含んでもよい。実質的に円筒形状の容器104は、開いた上部106および閉じた底部108を有してもよい。オゾン消毒システム10は、ハウジング102の実質的に円筒形状の容器104の内側の閉じた底部108の上に配置されてもよい。実質的に円筒形状の容器104にはアクセスドア110が含まれてもよい。アクセスドア110は、内蔵型可動式ワイプディスペンサユニット100の実質的に円筒形状の容器104の内側のオゾン消毒システム10にアクセスするために構成されてもよい。実質的に円筒形状の容器104の内側には棚112も含まれてもよい。棚112は、オゾン保持タンク17の上部114が実質的に円筒形状の容器104の開いた上部106付近に配置され得る位置116で、実質的に円筒形状の容器104の内側にオゾン保持タンク17を保持するように構成されてもよい。内蔵型可動式ワイプディスペンサユニット100の実質的に円筒形状の容器104には、取り外し可能な蓋118も含まれてもよい。取り外し可能な蓋118は、実質的に円筒形状の容器104の開いた上部106を覆うために構成されてもよい。取り外し可能な蓋118は、棚112の上に配置されたワイプディスペンサ32およびオゾン保持タンク17にアクセスするために取り外されるように構成されてもよい。取り外し可能な蓋118は、ワイプディスペンサ32から複数のワイプ36を1つずつ引き出すために構成されたワイプ開口部120を含んでもよい。
【0072】
内蔵型可動式ワイプディスペンサユニット100の選択された実施形態においては、スピゴット38も含まれてもよい。スピゴット38はオゾン保持タンク17と連通していてもよい。スピゴット38は、たとえば別個の洗浄容器にオゾン洗浄剤18を充填すること、ワイプまたは布をオゾン洗浄剤18で湿らせることなどのために、オゾン保持タンク17からオゾン洗浄剤18を取り出すために構成されてもよい。スピゴット38は、内蔵型可動式ワイプディスペンサユニット100の上または中の任意の場所に配置されてもよい。内蔵型可動式ワイプディスペンサユニット100の選択された実施形態において、スピゴット38は、実質的に円筒形状の容器104のアクセスドア110を通じてアクセスされ得るところに配置されてもよい。
【0073】
内蔵型可動式ワイプディスペンサユニット100には電源54も含まれてもよい。電源54は、オゾン消毒システム10のコントローラ26、ポンプ22、ドレイン20、および/またはオゾン発生機16を含むがこれらに限定されない、内蔵型可動式ワイプディスペンサユニット100の内側のオゾン消毒システム10に電力を供給するために構成されてもよい。
図2~5に示されるとおり、選択された実施形態において、電源54は有線電源56であってもよく、ここで内蔵型可動式ワイプディスペンサユニット100は、内蔵型可動式ワイプディスペンサユニット100に電力を供給するためのコンセントに差し込まれる。加えて
図2~5に示されるとおり、選択された実施形態において、電源54はバッテリ電源58であってもよく、ここで内蔵型可動式ワイプディスペンサユニット100は可動性であって、近くにコンセントを必要とすることなく任意の所望の位置に置かれてもよい。加えて
図2~5に示されるとおり、選択されたおそらく好ましい実施形態において、電源54は、有線電源56およびバッテリ電源58の両方を含むことによって、内蔵型可動式ワイプディスペンサユニット100を近くのコンセントに差し込むこと、またはバッテリ電源58で動作させて任意の所望の位置に置くために可動性にすることのいずれかによる電力供給を可能にしてもよい。
【0074】
ここで
図6~10を参照すると、本開示の選択された実施形態において、オゾン消毒システム10は、内蔵型可動式清掃カート200用に構成されて、それに組み込まれてもよい。内蔵型可動式清掃カート200は、別個の洗浄容器にオゾン洗浄剤18を提供すること、除菌ワイプ36を分配することなど、および/またはそれらの組み合わせのために構成されてもよい。したがって別の態様において、本開示は、内蔵型可動式清掃カート200を包含する。内蔵型可動式清掃カート200は一般的に、本明細書に示され、かつ/または記載されるさまざまな実施形態および/または実施形態の組み合わせのいずれかにおけるオゾン消毒システム10を含んでもよい。したがって、内蔵型可動式清掃カート200のオゾン消毒システム10は一般的に、水保持タンク12と、オゾン発生機16と、オゾン保持タンク17と、ドレイン20と、ポンプ22と、コントローラ26とを含んでもよい。水保持タンク12は、内蔵型可動式清掃カート200の内側のオゾン消毒システム10による使用のための水14を保持するように構成されてもよい。オゾン発生機16は、水14をオゾン洗浄剤18に変換するように構成されてもよい。オゾン保持タンク17は、内蔵型可動式清掃カート200の内側のオゾン発生機16によって生成されたオゾン洗浄剤18を保持するように構成されてもよい。ドレイン20は、オゾン保持タンク17から水保持タンク12に流体24を排出するように構成されてもよい。ポンプ22は、水保持タンク12からオゾン発生機16へ、およびオゾン保持タンク17内へと流体24を循環させるように構成されてもよい。ここで流体24が循環されるとき、流体24は水保持タンク12からオゾン発生機16に移動する水14を含み、かつ流体24はオゾン発生機16からオゾン洗浄剤保持タンク17に移動するオゾン洗浄剤18を含む。コントローラ26は、ポンプ22、オゾン発生機16、およびドレイン20を制御するように構成されてもよい。ここでコントローラ26は、内蔵型可動式清掃カート200の内側で水14からオゾン洗浄剤18を生成し、それを水保持タンク12とオゾン保持タンク17との間で指定サイクル時間28にて循環させるように、ポンプ22、オゾン発生機16、およびドレイン20を制御してもよい。
【0075】
図6~10に示されるとおり、内蔵型可動式清掃カート200にはカートデバイス202が含まれてもよい。カートデバイス202は、内蔵型可動式清掃カート200に対するオゾン消毒システム10を収容するために構成されてもよい。カートデバイス202は一般的に、カートデバイス202を転動させるために構成された複数の車輪206が取り付けられた基部204を含んでもよい。基部204の上に筐体208が配置されてもよい。筐体208は、内蔵型可動式清掃カート200のカートデバイス202の上にオゾン消毒システム10を封入するためにサイズ決定されて構成されてもよい。選択された実施形態において、筐体208は、前部ドア210、後部ドア212、および/または上部フレーム214を含んでもよい。前部ドア210は、たとえばオゾン消毒システム10の前側にアクセスするなど、オゾン消毒システム10にアクセスするために構成されてもよい。後部ドア212も、たとえばオゾン消毒システム10の後側にアクセスするなど、オゾン消毒システム10にアクセスするために構成されてもよい。上部フレーム214は、開口部216と、上蓋218と、複数のマウント220とを有してもよい。上蓋218は、開口部216を通じてオゾン消毒システム10のオゾン保持タンク17にアクセスするために開かれるように構成されてもよい。上部フレーム214の開口部216は、オゾン保持タンク17を水保持タンク12の上方の位置116に保持するように構成されてもよく、ここでオゾン保持タンク17のリップ222が上部フレーム214の上部および開口部216の周囲に嵌合してもよい。上部フレーム214の複数のマウント220は、ボトル42、スプレーボトル44、モップ221、ボウル50、容器52など、またはそれらの任意のさまざまな組み合わせを含むが明らかにそれらに限定されないさまざまな洗浄付属品などを装着するために構成されてもよい。
【0076】
内蔵型可動式清掃カート200の選択された実施形態において、引き出し224が含まれてもよい。引き出し224は、カートデバイス202の基部204の下方に配置されてもよい。引き出し224は、オゾン消毒システム10のコントローラ26を収容するために構成されてもよい。
【0077】
内蔵型可動式清掃カート200の選択された実施形態において、スピゴット38も含まれてもよい。スピゴット38はオゾン保持タンク17と連通していてもよい。スピゴット38は、たとえば別個の洗浄容器にオゾン洗浄剤18を充填すること、ワイプまたは布をオゾン洗浄剤18で湿らせることなどのために、オゾン保持タンク17からオゾン洗浄剤18を取り出すために構成されてもよい。スピゴット38は、内蔵型可動式清掃カート200の上または中の任意の場所に配置されてもよい。内蔵型可動式清掃カート200の選択された実施形態において、スピゴット38は、カートデバイス202の筐体208の外側からアクセスされ得るところに筐体208を通って配置されてもよい。これにより、別個の洗浄容器にオゾン洗浄剤18を充填すること、ワイプまたは布をオゾン洗浄剤18で湿らせることなどを容易に行うための、スピゴット38への容易なアクセスが提供されてもよい。
【0078】
内蔵型可動式清掃カート200の選択された実施形態において、モップバケツ225が含まれてもよい。モップバケツ225は、モップ221などのためのボウルなどを提供するために、内蔵型可動式清掃カート200に含まれてもよい。選択された実施形態において、モップバケツ225は、筐体208の第1の側226の基部204の上に配置されてもよい。
【0079】
内蔵型可動式清掃カート200の選択された実施形態において、予備水タンク228が含まれてもよい。予備水タンク228は、オゾン消毒システム10に対する追加の水14を保持するように構成されてもよい。予備水タンク228は、カートデバイス202上の任意の場所に配置されてもよい。選択された実施形態において、図面に示されるとおり、予備水タンク228は、筐体208の第2の側230の基部204の上に配置されてもよい。
【0080】
内蔵型可動式清掃カート200には電源54も含まれてもよい。電源54は、オゾン消毒システム10のコントローラ26、ポンプ22、ドレイン20、および/またはオゾン発生機16を含むがこれらに限定されない、内蔵型可動式清掃カート200の内側のオゾン消毒システム10に電力を供給するために構成されてもよい。
図6~10に示されるとおり、選択された実施形態において、電源54はバッテリ電源58であってもよく、ここで内蔵型可動式ワイプディスペンサユニット100は可動性であってもよく、近くにコンセントを必要とすることなく任意の所望の位置に置かれてもよい。
【0081】
別の態様において、本開示は、本明細書に示され、かつ/または記載されるさまざまな実施形態および/または実施形態の組み合わせのいずれかにおけるオゾン洗浄剤18を作製する方法を包含する。
【0082】
別の態様において、本開示は、本明細書に示され、かつ/または記載されるさまざまな実施形態および/または実施形態の組み合わせのいずれかにおける消毒ワイプ36を作製する方法を包含する。
【0083】
まとめると、本開示は、消毒、洗浄、除菌などのために水14をオゾン洗浄剤18に変換するように構成されたオゾン消毒システム10およびデバイス(内蔵型可動式ワイプディスペンサユニット100および/または内蔵型可動式清掃カート200など)を包含する。オゾン洗浄剤18は限られた貯蔵時間を有し得るので、オゾン消毒システム10が時間循環ユニットを含むことは重要である。オゾン消毒システム10のこの時間循環の特徴により、オゾン消毒システム10は、水を加えるだけでいつでもオゾン洗浄剤18および/または除菌ワイプ36を提供できてもよい。オゾン消毒システム10は、化学物質またはVOCなしに内蔵型可動式ユニットにおいて99.9%の消毒力を有するこうしたオゾン洗浄剤18および/または除菌ワイプ36を生成する能力を提供してもよい。明らかにそれに限定されることのない一例として、オゾン消毒システム10は、以下の特徴および/または利益を有してもよい。
・オゾン洗浄剤18を生成するために任意の水を使用して720,000ガロンの消毒剤を生成できる。
・30%の廃棄または504,000ガロンの消毒剤で計算する。
・1ガロンの消毒剤の平均コスト=$19.67(化学物質について$19.67×504,000ガロン=$9,676,800)。
・費用効果が高い:H2Oおよび少量の電気のみを使用して、化学物質、VOC、または化学残留物なしに手、表面、屋内を洗浄するための安全で環境に優しい方法を提供する。
・水性O3を自身および自身が必要とする場所にもたらすことによって、空気中および表面上の有害な化学物質またはVOCを低減させる。
・同じ殺菌力を有し、99.9%有効である。
・開示されるユニットは内蔵型であるため、プラスチックボトルおよび容器の必要性が低減し、水と、電気(electrically)と、開示される可動式ユニットとを有する限り、任意の場所で大量のO3消毒剤によって健康的な消毒ワイプを製造する能力が生じる。
・水および電気の能力のみに制限される独立型消毒製造ステーション。
・費用効果が高い:H20および少量の電気のみを使用して、化学物質、VOC、または化学残留物なしに硬質の表面、屋内を洗浄するための安全で環境に優しい方法を提供する。
・水性03を自身および自身が必要とする場所にもたらすことか、自身および自身が必要とする場所に付着させることか、壁ユニットに付着させることによって、空気中および表面上の有害な化学物質またはVOCを低減させる。
・99.9%有効と同じ殺菌力を有する。
・開示されるユニットは内蔵型であり、開示されるオゾン消毒システム10およびデバイスによってボトルまたは容器をリサイクルできるので、プラスチックボトルおよび容器の必要性が低減する。
・水と、電気と、開示されるオゾン消毒システム10および/またはデバイスとを有する限り、任意の場所で健康的な消毒剤のO3消毒剤を品質よく生成する能力が生じる。
・独立型消毒製造ステーションは、消毒に100ガロンを必要とするときに水の能力のみに制限され、要求に応じて必要なものを生産する能力を有する。
・化学物質またはVOCなしに内蔵型可動式ユニットによって無限ガロンの消毒99.9%O3を生成する能力。
・除菌ワイプ89.95/6=$15.00毎チューブ6”×6.75”サイズ/240ワイプ毎チューブ=.0625セント毎ワイプ。最も一般的な病原菌の99.9%を死滅させる。活性成分塩化ベンザルコニウム13%。ウェルネスセンターワイプ-$139.95/4=$34.98毎チューブ9”×6”サイズ1150ワイプ毎チューブ=.03セント毎ワイプ。活性成分:N-アルキル(60%C14、30%CI5、5%C12、5%C18)ジメチルベンジルアンモニウムクロリド....0.105%。N-アルキル(68%C12、32%C14)ジメチルエチレンベンジルアンモニウムクロリド....0.105%。抗菌および消毒$109.95/4=$27.48毎チューブ6”×8.5”サイズ/800ワイプ毎チューブ=.035セント毎ワイプ。最も一般的な病原菌の99.9%を死滅させる。活性成分:アルキル(60%C14、30%C16、5%C12、5%C18)ジメチルベンジルアンモニウムクロリド....0.14%N-アルキル(68%C12、32%C14)ジメチルエチレンベンジルアンモニウムクロリド....0.14%。不活性成分:99.72%。
【実施例】
【0084】
オゾン消毒システム10を含む例示的な内蔵型可動式ワイプディスペンサユニット100は、以下の部品で構成されてもよい。
・ウォーターポンプ22
・カスタムメインウォーターリザーバスタンド88
・3/8ODチューブ用の押し込み接続式900エルボ
・3/8”チューブ用の押し込み接続式ST
・硬質ポリウレタンチューブ3/8odおよび1/4”Id(不透明白色)
・3/8NPT雌用プラスチック管継手
・メインリザーバ12の再充填のための3/8押し込み接続式ドレイン値
・タオルリザーバ17内のドレイン20用のカスタムプラスチック管継手
・ウォーターチップノズル84用のカスタム機械加工継手
・環境に優しいオゾン消毒機16
・オゾン充填タオルまたはワイプ36用のカスタムタオル容器34
・下側のメインリザーブ12に水を戻すための3/21”ドレインホース/継手
・オゾンタオルシステム用のステンレス鋼ハウジング102
・コントローラ26のオン/オフスイッチ
・コントローラ26のタイマスイッチ
・有線電源56用の.250コード継手
【0085】
本開示は、本明細書において好ましい実施形態およびその特定の実施例を参照して示されて説明されているが、他の実施形態および実施例が同様の機能を実行し、かつ/または同様の結果を達成し得ることが当業者に容易に明らかになるだろう。すべてのこうした同等の実施形態および実施例は、本開示の趣旨および範囲内にあり、それによって予期され、以下の一般的な説明によって網羅されることが意図される。
【0086】
明細書および/または図面において、本開示の典型的な実施形態が開示されている。本開示は、こうした例示的な実施形態に限定されない。「および/または」という用語の使用は、関連する列挙された品目の1つ以上のものの任意およびすべての組み合わせを含む。図面は概略的な表現であり、よって必ずしも縮尺通りに描かれていない。別様に注記されない限り、特定の用語は一般的かつ説明的な意味で使用されており、限定を目的とするものではない。
【0087】
前述の説明および図面は、例示的な実施形態を含む。このように例示的な実施形態を説明してきたが、本開示内は単なる例示であり、本開示の範囲内でさまざまな他の代替形、適合形、および修正形を作製してもよいことに当業者は留意されたい。方法のステップを特定の順序で単に列挙または番号付けすることは、その方法のステップの順序に対するいかなる限定も構成しない。前述の説明および関連する図面に提示された教示の利益を有する、本開示に関連する技術分野の当業者には、多くの修正形およびその他の実施形態が思い浮かぶであろう。本明細書では特定の用語を使用することがあるが、それらは一般的かつ説明的な意味でのみ使用され、限定を目的とするものではない。したがって本開示は、本明細書に例示される特定の実施形態に限定されず、以下の請求項のみによって限定される。
【0088】
(項1)
オゾン消毒システムであって、
水を保持するように構成された水保持タンクと、
前記水をオゾン洗浄剤に変換するように構成されたオゾン発生機と、
前記オゾン発生機によって生成された前記オゾン洗浄剤を保持するように構成されたオゾン保持タンクと、
前記オゾン保持タンクから前記水保持タンクに流体を排出するように構成されたドレインと、
前記流体を前記水保持タンクから前記オゾン発生機へ、および前記オゾン保持タンク内へと循環させるように構成されたポンプであって、前記流体が循環されるときに、前記流体が前記水保持タンクから前記オゾン発生機に移動する前記水を含み、かつ前記流体が前記オゾン発生機から前記オゾン洗浄剤保持タンクに移動する前記オゾン洗浄剤を含む、ポンプと、
前記ポンプ、前記オゾン発生機、および前記ドレインを制御するように構成されたコントローラであって、前記コントローラが、前記水から前記オゾン洗浄剤を生成し、前記オゾン洗浄剤を指定サイクル時間にて前記水保持タンクと前記オゾン保持タンクとの間で循環させるように、前記ポンプ、前記オゾン発生機、および前記ドレインを制御する、コントローラとを含む、オゾン消毒システム。
(項2)
前記オゾン消毒システムが、前記水保持タンクに前記水を加えるだけでいつでも前記オゾン洗浄剤を作製するために構成され、前記オゾン発生機によって前記水から生成された前記オゾン洗浄剤が、化学物質または揮発性有機化合物なしに作製され、かつ消毒、洗浄、または除菌のために構成される、項1に記載のオゾン消毒システム。
(項3)
前記オゾン発生機によって前記水から生成された前記オゾン洗浄剤が、消毒、洗浄、または除菌に対して99.99%有効であるように構成される、項2に記載のオゾン消毒システム。
(項4)
前記水保持タンクと前記オゾン保持タンクとの間で前記流体を循環させることによって前記オゾン洗浄剤を生成するための前記指定サイクル時間が、前記オゾン洗浄剤を、消毒、洗浄、または除菌に対して99.99%有効な状態で維持するように構成される、項3に記載のオゾン消毒システム。
(項5)
前記コントローラが、前記水保持タンクと前記オゾン保持タンクとの間で前記流体を循環させることによって前記オゾン洗浄剤を生成するための前記指定サイクル時間を調整するように構成された調整可能なタイマを含み、前記調整可能なタイマが前記指定サイクル時間を
30分以上ごと、
15分以上ごと、
10分以上ごと、および
5分以上ごとからなる群の間で調整するように構成される、項4に記載のオゾン消毒システム。
(項6)
ワイプディスペンサをさらに含む、項1に記載のオゾン消毒システム。
(項7)
前記ワイプディスペンサが、前記オゾン保持タンク内に収容されたワイプホルダを含む、項6に記載のオゾン消毒システム。
(項8)
前記ワイプホルダが、前記オゾン保持タンクを通って循環される前記オゾン洗浄剤に浸漬された複数のワイプを保持するように構成されることによって、前記複数のワイプが、消毒、洗浄、または除菌に対して99.99%有効な状態で維持されるように構成される、項7に記載のオゾン消毒システム。
(項9)
前記オゾン保持タンクと連通するスピゴットをさらに含み、前記スピゴットが、別個の洗浄容器に前記オゾン洗浄剤を充填するために前記オゾン保持タンクから前記オゾン洗浄剤を取り出すために構成される、項1に記載のオゾン消毒システム。
(項10)
前記スピゴットがドレイン導管に接続され、前記ドレイン導管が前記オゾン保持タンクの前記ドレインから前記水保持タンクに前記流体を移動させるように構成される、項9に記載のオゾン消毒システム。
(項11)
前記別個の洗浄容器が、前記オゾン洗浄剤による消毒、洗浄、または除菌を補助するために構成され、前記別個の洗浄容器がボトル、スプレーボトル、バケツ、モップバケツ、ボウル、または容器である、項9に記載のオゾン消毒システム。
(項12)
前記コントローラ、前記ポンプ、前記ドレイン、および前記オゾン発生機に電力を供給するように構成された電源をさらに含む、項1に記載のオゾン消毒システム。
(項13)
前記電源が、有線電源、バッテリ電源、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される、項12に記載のオゾン消毒システム。
(項14)
前記電源、前記コントローラ、前記ポンプ、前記オゾン発生機、および前記ドレインの間の通信を提供するように構成された配線と、
流体ラインとをさらに含み、前記流体ラインが、
前記水保持タンクの底部付近から前記ポンプのポンプ入口までの第1の流体ラインと、
前記ポンプのポンプ出口から前記オゾン発生機のオゾン発生機入口までの第2の流体ラインと、
前記オゾン発生機によって生成された前記オゾン洗浄剤を前記オゾン保持タンク内に噴霧するように構成された前記オゾン保持タンク内のノズルと、
ドレイン導管とを含み、前記ドレイン導管が、重力によって前記オゾン保持タンクの前記ドレインから前記水保持タンクに前記流体を移動させるように構成される、項12に記載のオゾン消毒システム。
(項15)
スタンドをさらに含み、前記スタンドが、前記ポンプおよび前記コントローラの上方に前記水保持タンクを保持するように構成される、項1に記載のオゾン消毒システム。
(項16)
前記オゾン保持タンクを通って循環される前記オゾン洗浄剤に浸漬された除菌ワイプを分配するために構成された内蔵型可動式ワイプディスペンサユニット、または
別個の洗浄容器に前記オゾン洗浄剤を提供すること、除菌ワイプを分配すること、もしくはそれらの組み合わせのために構成された内蔵型可動式清掃カート
に対して構成された、項1に記載のオゾン消毒システム。
(項17)
オゾン消毒システムを含む内蔵型可動式ワイプディスペンサユニットであって、前記オゾン消毒システムが、
水を保持するように構成された水保持タンクと、
前記水をオゾン洗浄剤に変換するように構成されたオゾン発生機と、
前記オゾン発生機によって生成された前記オゾン洗浄剤を保持するように構成されたオゾン保持タンクと、
前記オゾン保持タンクから前記水保持タンクに流体を排出するように構成されたドレインと、
前記流体を前記水保持タンクから前記オゾン発生機へ、および前記オゾン保持タンク内へと循環させるように構成されたポンプであって、前記流体が循環されるときに、前記流体が前記水保持タンクから前記オゾン発生機に移動する前記水を含み、かつ前記流体が前記オゾン発生機から前記オゾン洗浄剤保持タンクに移動する前記オゾン洗浄剤を含む、ポンプと、
前記ポンプ、前記オゾン発生機、および前記ドレインを制御するように構成されたコントローラであって、前記コントローラが、前記水から前記オゾン洗浄剤を生成し、前記オゾン洗浄剤を指定サイクル時間にて前記水保持タンクと前記オゾン保持タンクとの間で循環させるように、前記ポンプ、前記オゾン発生機、および前記ドレインを制御する、コントローラとを含む、内蔵型可動式ワイプディスペンサユニット。
(項18)
前記オゾン保持タンク内に収容されたワイプホルダを含むワイプディスペンサであって、前記ワイプホルダが、前記オゾン保持タンクを通って循環される前記オゾン洗浄剤に浸漬された複数のワイプを保持するように構成されることによって、前記複数のワイプが、消毒、洗浄、または除菌に対して99.99%有効な状態で維持されるように構成される、ワイプディスペンサと、
前記オゾン消毒システムを収容するために構成されたハウジングであって、前記ハウジングが、
開いた上部および閉じた底部を有する実質的に円筒形状の容器であって、前記オゾン消毒システムが、前記実質的に円筒形状の容器の内側の前記閉じた底部の上に配置される、実質的に円筒形状の容器、
前記実質的に円筒形状の容器の内側の前記オゾン消毒システムにアクセスするために構成された、前記実質的に円筒形状の容器内のアクセスドア、
前記実質的に円筒形状の容器の内側の棚であって、前記棚が、前記オゾン保持タンクの上部が前記実質的に円筒形状の容器の前記開いた上部付近に配置される位置で、前記実質的に円筒形状の容器の内側に前記オゾン保持タンクを保持するように構成される、棚、および
前記実質的に円筒形状の容器の前記開いた上部を覆うために構成された取り外し可能な蓋であって、前記取り外し可能な蓋が前記棚の上に配置された前記ワイプディスペンサおよびオゾン保持タンクにアクセスするために取り外されるように構成され、前記取り外し可能な蓋が前記ワイプディスペンサから前記複数のワイプを1つずつ引き出すために構成されたワイプ開口部を含む、取り外し可能な蓋を含む、ハウジングと、
前記オゾン保持タンクと連通するスピゴットであって、前記スピゴットが、別個の洗浄容器に前記オゾン洗浄剤を充填するために前記オゾン保持タンクから前記オゾン洗浄剤を取り出すために構成され、前記スピゴットが、前記実質的に円筒形状の容器の前記アクセスドアを通じてアクセスされ得るところに配置される、スピゴットと、
前記内蔵型可動式ワイプディスペンサユニットに対する前記オゾン消毒システムの前記コントローラ、前記ポンプ、前記ドレイン、および前記オゾン発生機に電力を供給するように構成された電源とをさらに含み、
前記内蔵型可動式ワイプディスペンサユニットが、前記オゾン保持タンクを通って循環される前記オゾン洗浄剤に浸漬された除菌ワイプを分配するために構成される、項17に記載の内蔵型可動式ワイプディスペンサユニット。
(項19)
オゾン消毒システムを含む内蔵型可動式清掃カートであって、前記オゾン消毒システムが、
水を保持するように構成された水保持タンクと、
前記水をオゾン洗浄剤に変換するように構成されたオゾン発生機と、
前記オゾン発生機によって生成された前記オゾン洗浄剤を保持するように構成されたオゾン保持タンクと、
前記オゾン保持タンクから前記水保持タンクに流体を排出するように構成されたドレインと、
前記流体を前記水保持タンクから前記オゾン発生機へ、および前記オゾン保持タンク内へと循環させるように構成されたポンプであって、前記流体が循環されるときに、前記流体が前記水保持タンクから前記オゾン発生機に移動する前記水を含み、かつ前記流体が前記オゾン発生機から前記オゾン洗浄剤保持タンクに移動する前記オゾン洗浄剤を含む、ポンプと、
前記ポンプ、前記オゾン発生機、および前記ドレインを制御するように構成されたコントローラであって、前記コントローラが、前記水から前記オゾン洗浄剤を生成し、前記オゾン洗浄剤を指定サイクル時間にて前記水保持タンクと前記オゾン保持タンクとの間で循環させるように、前記ポンプ、前記オゾン発生機、および前記ドレインを制御する、コントローラとを含む、内蔵型可動式清掃カート。
(項20)
前記オゾン消毒システムを収容するために構成されたカートデバイスをさらに含み、前記カートデバイスが、
前記カートデバイスを転動させるために構成された複数の車輪が取り付けられた基部と、
前記基部の上に配置された筐体であって、前記筐体が前記オゾン消毒システムを封入するためにサイズ決定されて構成され、前記筐体が、
前記オゾン消毒システムにアクセスするために構成された前部ドア、
前記オゾン消毒システムにアクセスするために構成された後部ドア、および
開口部、上蓋、および複数のマウントを有する上部フレームであって、前記上蓋が、前記開口部を通じて前記オゾン消毒システムの前記オゾン保持タンクにアクセスするために開かれるように構成され、前記上部フレームの前記開口部が、前記オゾン保持タンクを前記水保持タンクの上方の位置で保持するように構成され、前記オゾン保持タンクのリップが、前記上部フレームの上部および前記開口部の周囲に嵌合し、前記上部フレームの前記複数のマウントが、ボトル、スプレーボトル、モップ、ボウル、容器、またはそれらの組み合わせを装着するために構成される、上部フレームを含む、筐体と、
前記基部の下方に配置された引き出しであって、前記引き出しが前記オゾン消毒システムの前記コントローラを収容するために構成される、引き出しと、
前記オゾン保持タンクと連通するスピゴットであって、前記スピゴットが別個の洗浄容器に前記オゾン洗浄剤を充填するために前記オゾン保持タンクから前記オゾン洗浄剤を取り出すために構成され、前記スピゴットが前記筐体の外側からアクセスされ得るところに前記筐体を通って配置される、スピゴットと、
前記筐体の第1の側の前記基部の上に配置されたモップバケツと、
前記筐体の第2の側の前記基部の上に配置された予備水タンクであって、前記予備水タンクが前記オゾン消毒システムに対する追加の前記水を保持するように構成された、予備水タンクと、
前記内蔵型可動式ワイプディスペンサユニットに対する前記オゾン消毒システムの前記コントローラ、前記ポンプ、前記ドレイン、および前記オゾン発生機に電力を供給するように構成された電源とを含む、項19に記載の内蔵型可動式清掃カート。