特許7394334IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

寄生虫殺虫方法及び寄生虫殺虫システムに関し、特に、対象物中の寄生虫を殺虫する寄生虫殺虫方法等に関するものである。

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

しかしながら、冷凍殺虫方法では、身質が劣化するなど、その品質が低下し、生食用であっても「冷凍食品」に分類され、「解凍」表示が義務付けられるため商品価値も3割ほど低下する。加えて、処理量は24時間で20kgほどであり、大型フリーザー等の初期コストだけでも620万円ほどと高い。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明の第1の観点は、対象物の内部の寄生虫を死滅させる寄生虫殺虫システムを用いた寄生虫殺虫方法であって、前記寄生虫殺虫システムは、液体を保持する浸漬槽と、正極電極及び負極電極からなる一対の電極と、前記一対の電極の間にパルス大電流を発生させるパルス電源と、前記パルス電源を制御する電源制御部とを備え、前記浸漬槽の中にある前記液体に浸した前記一対の電極の間に前記対象物を浸漬する浸漬ステップと、前記・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る

発明の効果[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明の各観点によれば、パルスの印加により瞬間的に処理されるため、対象物の温度変化を抑えることができ、対象物の品質の劣化を抑えつつ、1分ほどで、寄生虫を殺虫することが可能になる。また、人手による作業を要する従来の目視除去方法に比べ、本発明によれば大量処理が可能になる。さらに、パルス大電流はほぼ均一に伝播するため、対象物の表面だけでなく内部にいる寄生虫も死滅させることが可能になる。

本発明の第2の観点によれば、より効果的に寄生虫を死滅させることが可能になる。

本発明の第3又は第11の観点によれば、対象物が積層した個所にパルス大電流が偏ることなく、より均一にパルス大電流を対象物に印加することが可能となる。そのため、大量の対象物に対して本発明にかかる寄生虫殺虫方法を適用可能となる。

また、鱗や皮のある原魚の場合は、寄生虫が守られる形となり、殺虫するパルス大電流の印加回数が増加する。しかも、鱗や皮があるために、熱がこもって温度が上昇する傾向にある。これは、対象物の鮮度を落とすことに直結してしまう。しかし、液体を撹拌することにより、対象物の温度上昇を抑えて、品質の劣化を抑制することが可能となる。

さらに、本発明の第4又は第12の観点によれば、電極間における温度上昇を抑制することが容易となる。

さらに、本発明の第5又は第13の観点によれば、対象物が大量にあったとしても対象物を電極間で回流させることにより、対象物が電極間から外れることなく、時間をかけて均一にパルス大電流を流すことが容易となる。

さらに、本発明の第6又は第14の観点によれば、対象物が大量にあったとしても連続的に対象物にパルス大電流を流すことが容易となる。投入から殺虫処理、回収までを流れ作業的に行うことができる。流れ作業になったことにより、バッチ処理に比べて処理速度を6割程度向上させることができる。

さらに、本発明の第7又は第8の観点によれば、より効果的に対象物にパルス大電流を流して効果的に殺虫することが容易となる。

本発明者らは、一対の電極の内、正電極の側に脂が付着しやすいことを発見した。本発明の第15の観点によれば、正極が負極よりも上部にあり、逆の配置の場合よりも正極の脂を定期的に除去するメンテナンスを効率よく行うことが可能となる。

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】 本実施例の寄生虫殺虫システムの(a)概略図及び(b)写真である。
【図2】 本実施例の寄生虫殺虫方法による処理前後の寄生虫の写真である。
【図3】 本実施例の寄生虫殺虫システム1の具体的構成の一例を示す図である。
【図4】 寄生虫殺虫方法における(a)バッチ処理、及び、(b)フロー処理の一例を示す図である。
【図5】 厚生労働省統計によるアニサキス食中毒報告件数を示す図である。

代表図 図1本件の代表的な図

1 寄生虫殺虫装置、3 浸漬槽、7 平行平板電極、7a 正極電極、7b 負極電極、9 パルス電源、11 浸漬液、13 対象物、15 放電スイッチ、17 トリガー、19 第1抵抗、21 第1放電用コンデンサ、23 第2抵抗、25 第2放電用コンデンサ、27 第1コイル、29 第2コイル、35 撹拌装置

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