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  • 特許-微細気泡含有水供給システム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-30
(45)【発行日】2023-12-08
(54)【発明の名称】微細気泡含有水供給システム
(51)【国際特許分類】
   E03D 11/02 20060101AFI20231201BHJP
【FI】
E03D11/02 A
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2020083178
(22)【出願日】2020-05-11
(65)【公開番号】P2021179083
(43)【公開日】2021-11-18
【審査請求日】2022-09-30
(73)【特許権者】
【識別番号】000141174
【氏名又は名称】株式会社丸山製作所
(73)【特許権者】
【識別番号】308041934
【氏名又は名称】株式会社シバタ
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100113435
【弁理士】
【氏名又は名称】黒木 義樹
(74)【代理人】
【識別番号】100140682
【弁理士】
【氏名又は名称】妙摩 貞茂
(72)【発明者】
【氏名】澤田 暢介
(72)【発明者】
【氏名】行方 重樹
(72)【発明者】
【氏名】柴田 芳樹
(72)【発明者】
【氏名】花村 厚次
【審査官】神尾 寧
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-256708(JP,A)
【文献】特開2008-274615(JP,A)
【文献】特開2019-065531(JP,A)
【文献】特開2020-007541(JP,A)
【文献】特開2019-218769(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E03D 11/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
トイレ便器(10)に洗浄水を供給する洗浄水供給配管(L)に取り付けられ、前記トイレ便器(10)に微細気泡含有水を供給する微細気泡含有水供給システム(1)であって、
前記洗浄水供給配管(L)に取り付けられ、前記洗浄水を前記洗浄水供給配管(L)から分岐させる吸水継手(3)と、
前記洗浄水から前記微細気泡含有水を生成する微細気泡含有水生成装置(2)と、
一方の端部が前記吸水継手(3)に接続されると共に他方の端部が前記微細気泡含有水生成装置(2)に接続され、前記吸水継手(3)によって分岐させられた前記洗浄水を前記微細気泡含有水生成装置(2)に供給する吸水配管(4)と、
前記吸水継手(3)よりも前記洗浄水の流れ方向の下流側の位置において前記洗浄水供給配管(L)に取り付けられ、前記微細気泡含有水を前記洗浄水供給配管(L)内に流入させる吐出継手(5)と、
一方の端部が前記微細気泡含有水生成装置(2)に接続されると共に他方の端部が前記吐出継手(5)に接続され、前記微細気泡含有水生成装置(2)から吐出された前記微細気泡含有水を前記吐出継手(5)に供給する吐出配管(6)と、
前記洗浄水供給配管(L)内の前記洗浄水の流れを検知する水流検知部(7)と、を備え、
前記微細気泡含有水生成装置(2)は、前記水流検知部(7)によって前記洗浄水の流れが検知された場合に、前記微細気泡含有水を生成する、微細気泡含有水供給システム(1)。
【請求項2】
トイレ便器(10)に洗浄水を供給する洗浄水供給配管(L)に取り付けられ、前記トイレ便器(10)に微細気泡含有水を供給する微細気泡含有水供給システム(1)であって、
前記洗浄水供給配管(L)に取り付けられ、前記洗浄水を前記洗浄水供給配管(L)から分岐させる吸水継手(3)と、
前記洗浄水から前記微細気泡含有水を生成する微細気泡含有水生成装置(2)と、
一方の端部が前記吸水継手(3)に接続されると共に他方の端部が前記微細気泡含有水生成装置(2)に接続され、前記吸水継手(3)によって分岐させられた前記洗浄水を前記微細気泡含有水生成装置(2)に供給する吸水配管(4)と、
前記吸水継手(3)よりも前記洗浄水の流れ方向の下流側の位置において前記洗浄水供給配管(L)に取り付けられ、前記微細気泡含有水を前記洗浄水供給配管(L)内に流入させる吐出継手(5)と、
一方の端部が前記微細気泡含有水生成装置(2)に接続されると共に他方の端部が前記吐出継手(5)に接続され、前記微細気泡含有水生成装置(2)から吐出された前記微細気泡含有水を前記吐出継手(5)に供給する吐出配管(6)と、を備え、
前記微細気泡含有水生成装置(2)は、前記微細気泡含有水を予め定められた周期で断続的に生成する、微細気泡含有水供給システム(1)。
【請求項3】
トイレ便器(10)に洗浄水を供給する洗浄水供給配管(L)に取り付けられ、前記トイレ便器(10)に微細気泡含有水を供給する微細気泡含有水供給システム(1)であって、
前記洗浄水供給配管(L)に取り付けられ、前記洗浄水を前記洗浄水供給配管(L)から分岐させる吸水継手(3)と、
前記洗浄水から前記微細気泡含有水を生成する微細気泡含有水生成装置(2)と、
一方の端部が前記吸水継手(3)に接続されると共に他方の端部が前記微細気泡含有水生成装置(2)に接続され、前記吸水継手(3)によって分岐させられた前記洗浄水を前記微細気泡含有水生成装置(2)に供給する吸水配管(4)と、
前記吸水継手(3)よりも前記洗浄水の流れ方向の下流側の位置において前記洗浄水供給配管(L)に取り付けられ、前記微細気泡含有水を前記洗浄水供給配管(L)内に流入させる吐出継手(5)と、
一方の端部が前記微細気泡含有水生成装置(2)に接続されると共に他方の端部が前記吐出継手(5)に接続され、前記微細気泡含有水生成装置(2)から吐出された前記微細気泡含有水を前記吐出継手(5)に供給する吐出配管(6)と、
前記洗浄水供給配管(L)内の前記洗浄水の流れを検知する水流検知部(7)と、を備え、
前記微細気泡含有水生成装置(2)は、前記微細気泡含有水を予め定められた周期で断続的に生成するものであり、前記微細気泡含有水を生成する前記周期を、前記水流検知部(7)で検知された前記洗浄水の流通頻度に基づいて設定する、微細気泡含有水供給システム(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、微細気泡含有水供給システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、トイレ便器を清潔に保つことができるように、種々の改良が加えられている。例えば、特許文献1には、トイレ便器の表面をコーティング剤でコーティングすることによって汚れが付着することを抑制することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2020-007541号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述したように、トイレ便器をコーティング剤でコーティングした場合には、コーティング剤の剥がれなどによって、汚れの付着を抑制する機能が低下し、汚れが蓄積することがある。そこで、本発明は、トイレ便器の汚れの除去を簡易に行うことができる微細気泡含有水供給システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、トイレ便器(10)に洗浄水を供給する洗浄水供給配管(L)に取り付けられ、トイレ便器(10)微細気泡含有水を供給する微細気泡含有水供給システム(1)であって、洗浄水供給配管(L)に取り付けられ、洗浄水を洗浄水供給配管(L)から分岐させる吸水継手(3)と、洗浄水から微細気泡含有水を生成する微細気泡含有水生成装置(2)と、一方の端部が吸水継手(3)に接続されると共に他方の端部が微細気泡含有水生成装置(2)に接続され、吸水継手(3)によって分岐させられた洗浄水を微細気泡含有水生成装置(2)に供給する吸水配管(4)と、吸水継手(3)よりも洗浄水の流れ方向の下流側の位置において洗浄水供給配管(L)に取り付けられ、微細気泡含有水を洗浄水供給配管(L)内に流入させる吐出継手(5)と、一方の端部が微細気泡含有水生成装置(2)に接続されると共に他方の端部が吐出継手(5)に接続され、微細気泡含有水生成装置(2)から吐出された微細気泡含有水を吐出継手(5)に供給する吐出配管(6)と、を備える。
【0006】
この微細気泡含有水供給システム(1)において微細気泡含有水生成装置(2)は、洗浄水供給配管(L)を流れる洗浄水から微細気泡含有水を生成することができる。そして、微細気泡含有水供給システム(1)は、生成された微細気泡含有水を洗浄水供給配管(L)内に流入させることによって、トイレ便器(10)に対して微細気泡含有水を供給することができる。ここで、微細気泡含有水は、尿石を軟化させたり、除去したりする効果がある。このため微細気泡含有水供給システム(1)は、微細気泡含有水をトイレ便器(10)に供給することによって、トイレ便器(10)の汚れを容易に除去することができる。
【0007】
微細気泡含有水供給システム(1)は、洗浄水供給配管(L)内の洗浄水の流れを検知する水流検知部(7)を更に備え、微細気泡含有水生成装置(2)は、水流検知部(7)によって洗浄水の流れが検知された場合に、微細気泡含有水を生成してもよい。この場合、微細気泡含有水供給システム(1)は、トイレ便器(10)に洗浄水が供給されるごとに微細気泡含有水を生成して供給することができる。このように、微細気泡含有水供給システム(1)は、適切なタイミングで効率的に微細気泡含有水をトイレ便器(10)に供給できる。
【0008】
微細気泡含有水生成装置(2)は、微細気泡含有水を予め定められた周期で断続的に生成してもよい。この場合、微細気泡含有水供給システム(1)は、微細気泡含有水生成装置(2)における電力消費量を抑制しつつ、洗浄水供給配管(L)内に微細気泡含有水を混入させることができる。
【0009】
微細気泡含有水供給システムは、洗浄水供給配管(L)内の洗浄水の流れを検知する水流検知部(7)を更に備え、微細気泡含有水生成装置(2)は、微細気泡含有水を予め定められた周期で断続的に生成するものであり、微細気泡含有水を生成する周期を、水流検知部(7)で検知された洗浄水の流通頻度に基づいて設定してもよい。この場合、微細気泡含有水生成装置(2)は、トイレ便器(10)への洗浄水の供給頻度(流通頻度)に基づいて、微細気泡含有水を生成することができる。このように、微細気泡含有水供給システム(1)は、微細気泡含有水生成装置(2)における電力消費量を抑制しつつ、トイレ便器(10)への洗浄水の供給頻度(流通頻度)に基づいて洗浄水供給配管(L)内に微細気泡含有水を適切に混入させることができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、トイレ便器の汚れの除去を簡易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】実施形態に係るUFB水供給システムが洗浄水供給配管に設置された状態を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0013】
図1に示されるように、UFB水供給システム(微細気泡含有水供給システム)1は、トイレ便器10に洗浄水を供給する洗浄水供給配管Lに取り付けられ、トイレ便器10に微細気泡含有水を供給するシステムである。洗浄水供給配管Lは、図示しない洗浄水供給源からトイレ便器10へ洗浄水を供給する。ここで、微細気泡含有水とは、微小な気泡を含む水である。本実施形態において、微小気泡含有水としては、直径が数十nmから1μm程度の気泡を含むウルトラファインバブル水が用いられる。以下、微細気泡含有水としてのウルトラファインバブル水を、UFB水という。
【0014】
UFB水は、汚れの分解除去機能を有している。また、このUFB水は、尿石を軟化させたり、除去したりする機能を有している。このため、UFB水供給システム1は、トイレ便器10にUFB水を供給することによって、トイレ便器10及びトイレ配管内に付着する尿石の軟化及び除去を行うことができる。
【0015】
具体的には、UFB水供給システム1は、UFB水生成装置(微細気泡含有水生成装置)2、吸水継手3、吸水配管4、吐出継手5、吐出配管6、及び水流検知部7を備えている。UFB水生成装置2は、洗浄水供給配管Lから供給された洗浄水から、UFB水を生成する。UFB水生成装置2におけるUFB水の生成方法としては、既存の種々の方法を用いることができる。
【0016】
吸水継手3は、洗浄水供給配管Lに取り付けられ、洗浄水を洗浄水供給配管Lから分岐させる。吸水配管4は、一方の端部が吸水継手3に接続され、他方の端部がUFB水生成装置2の吸水口に接続される。吸水配管4は、吸水継手3によって洗浄水供給配管Lから分岐させられた洗浄水を、UFB水生成装置2に供給する。
【0017】
吐出継手5は、吸水継手3よりも洗浄水の流れ方向の下流側の位置において洗浄水供給配管Lに取り付けられている。吐出継手5は、UFB水を洗浄水供給配管L内に流入させる。吐出配管6は、一方の端部がUFB水生成装置2の吐出口に接続され、他方の端部が吐出継手5に接続される。吐出配管6は、UFB水生成装置2から吐出されたUFB水を吐出継手5に供給する。
【0018】
このように、吸水継手3、吸水配管4、吐出継手5、及び吐出配管6は、洗浄水供給配管Lから分岐して再び洗浄水供給配管Lに戻る分岐経路を構成する。これにより、UFB水供給システム1は、洗浄水供給配管Lから分岐された洗浄水からUFB水生成装置2によってUFB水を生成し、生成したUFB水を洗浄水供給配管L内に混入させることができる。
【0019】
水流検知部7は、洗浄水供給配管L内の洗浄水の流れを検知する。水流検知部7は、例えば、洗浄水供給配管Lに取り付けられている。これに限定されず、水流検知部7は、洗浄水供給配管Lを通ってトイレ便器10に洗浄水が供給されたか否かを検知することができれば、例えばトイレ便器10に設けられるなど、洗浄水供給配管L以外の場所に設けられていてもよい。
【0020】
次に、UFB水生成装置2の詳細について説明する。UFB水生成装置2は、生成部21、供給部22、及び制御部23を備えている。生成部21は、吸水配管4を介して供給された洗浄水から、既存の種々の方法によってUFB水を生成する。供給部22は、生成部21で生成されたUFB水を送り出すポンプ等を備えている。供給部22は、生成部21で生成されたUFB水を吐出配管6及び吐出継手5を介して洗浄水供給配管Lに供給する。
【0021】
制御部23は、生成部21及び供給部22の動作を制御する。制御部23は、例えばCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、及び、RAM(Random Access Memory)等を備える電子制御ユニットとして構成されている。制御部23は、水流検知部7によって洗浄水の流れが検知された場合に、UFB水を生成するように生成部21を制御する。そして、制御部23は、生成部21によってUFB水を生成させると共に供給部22を制御することによって、UFB水を洗浄水供給配管Lに供給する。これにより、トイレ便器10が使用されて洗浄水が流されるごとに、UFB水供給システム1は、洗浄水からUFB水を生成し、生成したUFB水を洗浄水供給配管L内に混入させてトイレ便器10に供給することができる。
【0022】
また、制御部23は、UFB水を予め定められた周期で断続的に生成するように生成部21を制御してもよい。そして、制御部23は、生成部21によってUFB水を生成させると共に供給部22を制御することによって、UFB水を洗浄水供給配管Lに供給する。これにより、UFB水供給システム1は、トイレ便器10の使用の有無に関わらず、予め定められた周期でUFB水を生成し、生成したUFB水を洗浄水供給配管L内に混入させることができる。
【0023】
さらに、制御部23は、上述のようにUFB水を予め定められた周期で断続的に生成するように生成部21を制御しつつ、UFB水を生成する周期を、水流検知部7で検知された洗浄水の流通頻度に基づいて設定(変更)してもよい。例えば、制御部23は、水流検知部7で検知された洗浄水の流通頻度、すなわちトイレ便器10の使用頻度が高い場合、使用頻度が低い場合に比べてUFB水を生成する周期を短くしてもよい。これにより、UFB水供給システム1は、トイレ便器10の使用頻度に応じて、洗浄水供給配管L内にUFB水を混入させることができる。
【0024】
また、UFB水生成装置2の下部には、漏水受けパンが設けられていてもよい。制御部23は、漏水受けパンに設置された水漏れセンサによって漏水が検知された場合、生成部21及び供給部22の動作を停止させてもよい。そして、制御部23は、報知部を制御することによって、漏水が生じていることを報知部から報知させてもよい。
【0025】
さらに、吐出配管6には、UFB水の温度を検出する温度センサが取り付けられていてもよい。制御部23は、温度センサによってUFB水の温度が高くなったことが検出された場合、生成部21及び供給部22の動作を停止させてもよい。これにより、UFB水生成装置2は、生成部21及び/又は供給部22の異常が生じた場合にこれらの動作を停止させることができる。
【0026】
以上のように、このUFB水供給システム1においてUFB水生成装置2は、洗浄水供給配管Lを流れる洗浄水からUFB水を生成することができる。そして、UFB水供給システム1は、生成されたUFB水を洗浄水供給配管L内に流入させることによって、トイレ便器10に対してUFB水を供給することができる。上述したように、UFB水は、尿石を軟化させたり、除去したりする効果がある。このためUFB水供給システム1は、UFB水をトイレ便器10に供給することによって、トイレ便器10の汚れを容易に除去することができる。
【0027】
また、UFB水供給システム1は、吸水継手3及び吐出継手5を用いて洗浄水供給配管Lに取り付けられる。この構成により、UFB水生成装置2の設置場所の自由度を高めつつ、洗浄水供給配管Lに対してUFB水供給システム1を容易に取り付けることができる。
【0028】
UFB水生成装置2は、水流検知部7によって洗浄水の流れが検知された場合に、UFB水を生成して洗浄水供給配管Lに供給する。この場合、UFB水供給システム1は、トイレ便器10に洗浄水が供給されるごとにUFB水を生成して供給することができる。このように、UFB水供給システム1は、適切なタイミングで効率的にUFB水をトイレ便器10に供給できる。
【0029】
UFB水生成装置2は、UFB水を予め定められた周期で断続的に生成することができる。この場合、UFB水供給システム1は、UFB水生成装置2における電力消費量を抑制しつつ、洗浄水供給配管L内にUFB水を混入させることができる。
【0030】
UFB水生成装置2は、UFB水を生成する周期を、水流検知部7で検知された洗浄水の流通頻度に基づいて設定してもよい。この場合、UFB水生成装置2は、トイレ便器10への洗浄水の供給頻度(流通頻度)に基づいて、UFB水を生成することができる。このように、UFB水供給システム1は、UFB水生成装置2における電力消費量を抑制しつつ、トイレ便器10への洗浄水の供給頻度(流通頻度)に基づいて洗浄水供給配管L内にUFB水を適切に混入させることができる。
【0031】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、図1に示される例では、洗浄水供給配管Lが1つのトイレ便器10に接続されているが、洗浄水供給配管Lの下流側が複数に分岐しており、洗浄水供給配管Lが複数のトイレ便器10に接続されていてもよい。すなわち、洗浄水供給配管Lは、複数のトイレ便器10に対して洗浄水を供給してもよい。この場合、洗浄水供給配管Lの分岐部分よりも上流側の位置にUFB水供給システム1が取り付けられることにより、UFB水供給システム1は、洗浄水供給配管Lを介して複数のトイレ便器10に対してUFB水を供給することができる。
【符号の説明】
【0032】
1…UFB水供給システム(微細気泡含有水供給システム)、2…UFB水生成装置(微細気泡含有水生成装置)、3…吸水継手、4…吸水配管、5…吐出継手、6…吐出配管、7…水流検知部、10…トイレ便器、L…洗浄水供給配管。
図1