(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-30
(45)【発行日】2023-12-08
(54)【発明の名称】提供装置、提供方法及び提供プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20231201BHJP
G06Q 50/00 20120101ALI20231201BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q50/00 300
(21)【出願番号】P 2019197931
(22)【出願日】2019-10-30
【審査請求日】2021-07-19
【審判番号】
【審判請求日】2023-01-13
(73)【特許権者】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 和大
【合議体】
【審判長】伏本 正典
【審判官】後藤 亮治
【審判官】中野 浩昌
(56)【参考文献】
【文献】特許第5357367(JP,B1)
【文献】特開2012-146021(JP,A)
【文献】特開2014-10485(JP,A)
【文献】特開2013-8095(JP,A)
【文献】特開2017-169140(JP,A)
【文献】松本圭祐ほか4名,テキストの内容理解促進を補助するための動的なマルチメディアコンテンツ生成に関する検討,情報処理学会研究報告,社団法人情報処理学会,2006年3月14日,Vol.2006,No.24,121~128頁
【文献】斉藤幾郎,第5回 手持ちの写真をネットで生かす 写真が役に立つサービスを使う,日経パソコン,日経BP社,2018年12月10日,第807号,52-55頁
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
評価対象の評価を示す評価情報を受け付ける評価受付部と、
前記評価対象
に関連するモノやコトを視覚化したコンテンツを受け付けるコンテンツ受付部
であって、前記コンテンツは、画像または動画である、コンテンツ受付部と、
前記コンテンツ受付部によって受け付けられたコンテンツの中から、前記評価情報から抽出された文字列
に対応するモノやコトを視覚化したコンテンツを特定する特定部と、
前記評価情報を、前記特定部によって特定されたコンテンツとともに提供する提供部と
を備えることを特徴とする提供装置。
【請求項2】
前記提供部は、前記評価対象の評価を示す評価情報から抽出された前記評価対象の特定的な評価をユーザに提供し、前記評価対象の当該特定的な評価が当該ユーザによって選択された場合に、前記評価情報とともに、
前記特定部によって特定されたコンテンツを提供する
ことを特徴とする請求項
1に記載の提供装置。
【請求項3】
前記提供部は、前記評価対象の評価を示す評価情報から抽出された前記評価対象の特定的な評価とともに、
前記特定部によって特定されたコンテンツを提供する
ことを特徴とする請求項
1又は2に記載の提供装置。
【請求項4】
前記評価対象の評価を示す前記評価情報に対して自然言語処理を実行することによって、前記評価対象の特定的な評価を、当該評価情報から抽出する評価抽出部をさらに備える
ことを特徴とする請求項
1~3のうちいずれか1つに記載の提供装置。
【請求項5】
前記評価抽出部は、前記評価対象の前記特定的な評価として、前記評価対象の評価の極性を示す第1の文字列と、当該評価の客体を示す第2の文字列と、当該客体を修飾する第3の文字列とを含む文字列を抽出する
ことを特徴とする請求項
4に記載の提供装置。
【請求項6】
前記評価抽出部は、前記評価対象の前記特定的な評価として、前記評価対象の評価の観点と、当該観点からの評価の極性とを示す文字列を抽出する
ことを特徴とする請求項
4又は5に記載の提供装置。
【請求項7】
前記評価受付部は、前記評価対象の評価を示す前記評価情報を、前記評価対象を利用するユーザから受け付け、
前記コンテンツ受付部は、前記評価対象に関連するコンテンツを、前記評価対象を提供する提供者から受け付ける
ことを特徴とする請求項
1~6のうちいずれか1つに記載の提供装置。
【請求項8】
前記評価受付部は、前記評価対象の評価を示す前記評価情報を、前記評価対象を利用する第1のユーザから受け付け、
前記コンテンツ受付部は、前記評価対象に関連するコンテンツを、前記評価対象を利用する第2のユーザであって、前記第1のユーザとは異なる第2のユーザから受け付ける
ことを特徴とする請求項
1~7のうちいずれか1つに記載の提供装置。
【請求項9】
前記コンテンツ受付部は、前記評価対象に関連するコンテンツとして、前記評価対象に対応する検索クエリに基づいてネットワークリソースから検索されたコンテンツを受け付ける
ことを特徴とする請求項
1~8のうちいずれか1つに記載の提供装置。
【請求項10】
前記評価受付部によって受け付けられた評価情報から抽出された文字列に対応する複数の画像を組み合わせることによって、前記評価情報から抽出された文字列に対応するコンテンツとして、評価情報から抽出された文字列に対応する動画を生成する生成部をさらに備える
ことを特徴とする請求項
1~9のうちいずれか1つに記載の提供装置。
【請求項11】
コンピュータが実行する提供方法であって、
評価対象の評価を示す評価情報を受け付ける評価受付工程と、
前記評価対象
に関連するモノやコトを視覚化したコンテンツを受け付けるコンテンツ受付工程であって、
前記コンテンツは、画像または動画である、コンテンツ受付工程と、
前記コンテンツ受付工程によって受け付けられたコンテンツの中から、前記評価情報から抽出された文字列
に対応するモノやコトを視覚化したコンテンツを特定する特定工程と、
前記評価情報を、前記特定工程によって特定されたコンテンツとともに提供する提供工程と
を含むことを特徴とする提供方法。
【請求項12】
評価対象の評価を示す評価情報を受け付ける評価受付手順と、
前記評価対象
に関連するモノやコトを視覚化したコンテンツを受け付けるコンテンツ受付手順であって、
前記コンテンツは、画像または動画である、コンテンツ受付手順と、
前記コンテンツ受付手順によって受け付けられたコンテンツの中から、前記評価情報から抽出された文字列
に対応するモノやコトを視覚化したコンテンツを特定する特定手順と、
前記評価情報を、前記特定手順によって特定されたコンテンツとともに提供する提供手順と
をコンピュータに実行させることを特徴とする提供プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、提供装置、提供方法及び提供プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、取引対象に関する有益な情報を提供するための技術が提案されている。例えば、商品、サービス等の取引対象の評価(レビュー)が掲載されるプラットフォームを介して、特定の取引対象に詳しい者に、この特定の取引対象の評価を書くよう依頼することが提案されている。一技術では、特定の取引対象が、評価者(レビュアー)の得意分野に基づいて選択される。そして、評価者が選択された特定の取引対象を評価することが提案される(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の従来技術では、ユーザを惹きつける評価を提供することができるとは限らない。例えば、上記の従来技術では、評価者が、ユーザが評価の内容をイメージできるように、評価を書くことができるとは限らない。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、ユーザを惹きつける評価を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る提供装置は、評価対象の評価を示す評価情報を受け付ける評価受付部と、前記評価受付部によって受け付けられた評価情報から抽出された文字列に対応するコンテンツを、当該評価対象の評価を視覚化するためのコンテンツとして提供する提供部とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、ユーザを惹きつける評価を提供することできるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施形態に係る情報提供システムの構成例を示す図である。
【
図2】
図2は、評価対象の評価を視覚化するための画像を提供するための情報提供システムの一例を示す図である。
【
図3】
図3は、評価を示す評価情報とともに、評価を視覚化するための画像を提供する提供処理の一例を示す図である。
【
図4】
図4は、評価を示す評価情報とともに、評価を視覚化するための画像を提供する提供処理の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、評価を示す評価情報から抽出された特定的な評価とともに、特定的な評価を視覚化するための画像を提供する提供処理の一例を示す図である。
【
図6】
図6は、実施形態に係る情報提供装置の構成例を示す図である。
【
図7】
図7は、実施形態に係る情報提供装置によって実行される、評価を視覚化するための画像を提供するための処理手順を示すフローチャートである。
【
図8】
図8は、評価を示す評価情報とともに、評価を視覚化するための画像を提供する提供処理の一例を示す図である。
【
図9】
図9は、評価を示す評価情報とともに、評価を視覚化するための画像を提供する提供処理の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る提供装置、提供方法及び提供プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る提供装置、提供方法及び提供プログラムが限定されるものではない。1つまたは複数の実施形態の詳細は、以下の説明および図面に記載される。また、1つまたは複数の実施形態の各々は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。また、以下の1つまたは複数の実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0010】
〔1.情報提供システムの構成〕
まず、
図1を参照して、実施形態に係る情報提供システムの構成について説明する。実施形態に係る情報提供システムは、情報提供装置100を有する。実施形態に係る情報提供装置100は、提供装置の一例である。
【0011】
図1は、実施形態に係る情報提供システムの構成例を示す図である。
図1に示すように、実施形態に係る情報提供システム1は、ユーザ装置10
1~10
n(nは任意の自然数)と、提供者装置20と、情報提供装置100とを含む。本明細書では、ユーザ装置10
1~10
nを区別する必要がない場合は、ユーザ装置10
1~10
nを「ユーザ装置10」と総称する。
【0012】
情報提供システム1において、ユーザ装置10、提供者装置20および情報提供装置100は、それぞれネットワークNと有線又は無線により接続される。ネットワークNは、例えば、インターネット網等のネットワーク網である。
図1中では図示していないが、情報提供システム1は、複数台の提供者装置20や、複数台の情報提供装置100を含んでもよい。
【0013】
ユーザ装置10は、ユーザによって利用される情報処理装置である。ユーザは、例えば、インターネット上で提供される各種サービスを利用する者である。ユーザ装置10は、スマートフォン、デスクトップ型PC(Personal Computer)、ノート型PC、タブレット型PC等のクライアント装置を含む、任意のタイプの情報処理装置であってもよい。
【0014】
提供者装置20は、コンテンツ提供者によって利用される情報処理装置である。コンテンツ提供者は、例えば、評価対象(例えば、商品、サービス等の取引対象)に関連する画像(例えば、画像コンテンツ)を提供する者である。例えば、コンテンツ提供者が宿泊サービスの提供者である場合に、評価対象に関連する画像は、宿泊施設の画像であり得る。ユーザ装置10の場合と同様に、提供者装置20は、クライアント装置を含む、任意のタイプの情報処理装置であってもよい。
【0015】
情報提供装置100(提供装置の一例に相当)は、各種情報を提供する情報処理装置である。例えば、情報提供装置100は、評価対象の評価(レビュー)をリッチ化(enrich)する(例えば、レビューを充実させる)ためのコンテンツを提供する。情報提供装置100は、サーバを含む、任意のタイプの情報処理装置であってもよい。情報提供装置100は、ネットワークNを介して、有線又は無線によりユーザ装置10および提供者装置20と通信を行う。複数台の情報提供装置100が、ウェブサーバ、アプリケーションサーバ、データベースサーバ等の各種サーバの機能をそれぞれ提供してもよい。
【0016】
〔2.情報提供処理〕
次に、
図2、
図3、
図4および
図5を参照して、例示的な実施形態に係る情報提供処理について説明する。
【0017】
〔2-1.例示的な実施形態の概要〕
従来、ユーザのレビュー(例えば、口コミ)が、インターネット上の様々なサービスに投稿されている。例えば、宿泊施設のレビューのテキストが、宿泊施設の予約サービスに投稿されている。しかしながら、レビューのテキストのみからレビューの内容を具体的にイメージすることは、ユーザにとって難しい場合がある。そこで、例示的な実施形態に係る情報提供装置100は、レビューのテキストに含まれる単語に対応するイメージ画像を、ユーザに提示する。例えば、単語「露天風呂」が宿泊施設のレビューに含まれる場合に、情報提供装置100は、露天風呂のイメージ画像とともに、宿泊施設のレビューを提示する。これにより、情報提供装置100は、ユーザがレビューのテキストだけでなくイメージ画像から、レビューの内容を理解することを可能にすることができる。
【0018】
〔2-2.情報提供システムの処理フロー〕
以下では、
図2を参照して、例示的な実施形態に係る情報提供システム1の処理フローについて説明する。
【0019】
図2は、評価対象の評価を視覚化するための画像を提供するための情報提供システムの一例を示す図である。
図2の例では、評価対象の評価を視覚化するための画像であるイメージ画像を提供する情報提供処理が、
図1を参照して上述した情報提供システム1によって行われる。
【0020】
図2の例では、情報提供システム1の情報提供装置100は、トラベルサービス(旅行サービス)を提供する。
図2の例では、情報提供装置100は、サーバとして示されている。例えば、情報提供装置100(例えば、
図6を参照して後述する提供部136)は、トラベル(旅行)に関するコンテンツを提供する。情報提供装置100は、ユーザが宿泊施設を検索したり、宿泊施設のレビューを閲覧したり、宿泊施設を予約したりすることを可能にするユーザインタフェースを提供することができる。一例として、情報提供装置100は、例えば、宿泊予約サイト、旅行予約サイト等のトラベルサイトを提供することができる。あるいは、情報提供装置100は、トラベルアプリケーション(トラベルアプリとも呼ばれる)を介して、宿泊予約ページ、旅行予約ページ等のトラベルページを提供することができる。
【0021】
図2の例では、情報提供装置100(例えば、
図6を参照して後述する提供部136)は、上述のトラベルに関するコンテンツとして、宿泊施設に関するコンテンツを提供する。
図2の例では、宿泊施設に関するコンテンツは、旅館H1のレビューサイトやレビューページである。例えば、旅館H1のレビューページは、旅館H1に対する評点や、旅館H1に対するコメントを含み得る。言い換えると、旅館H1のレビューページは、旅館H1に関する口コミを含み得る。
【0022】
図2の例では、情報提供システム1のユーザ装置10
1は、ユーザU1によって利用される。一方、情報提供システム1のユーザ装置10
2は、ユーザU2によって利用される。
図2の例では、ユーザ装置10
1およびユーザ装置10
2は、スマートフォンとして示されている。
図2の例では、ユーザU1は、ユーザ装置10
1を介して、旅館H1に関するレビュー(例えば、口コミ)を、情報提供装置100に投稿する。一方、ユーザU2は、ユーザ装置10
2を介して、情報提供装置100に投稿されたレビュー(例えば、ユーザU1によって投稿された口コミ)を閲覧する。
【0023】
図2の例では、情報提供システム1の提供者装置20は、サービス提供者P1によって利用される。
図2の例では、提供者装置20は、ノート型PCとして示されている。
図2の例では、サービス提供者P1は、旅館H1の宿泊サービスを提供する。サービス提供者P1は、例えば、旅館H1の経営者または従業員であり得る。
【0024】
ところで、宿泊施設に関するレビューは、一般的に、宿泊施設に関連するモノやコト(Things)の感覚的なまたは視覚的な描写を含む。一例として、旅館に関するレビューのテキストは、感覚的な描写として、「露天風呂が広くて、とても良いです。」という文章を含む場合がある。加えて、旅館に関するレビューのテキストは、視覚的な描写として、「露天風呂から富士山を見られます。」という文章を含む場合がある。一般的に、レビュアーは、宿泊施設に関するレビュー(例えば、露天風呂に関するレビュー)に、このレビューに対応する画像(例えば、露天風呂の写真)を付与するとは限らない。例えば、レビュアーが、宿泊施設の口コミを、口コミの画像とともに投稿するとは限らない。
【0025】
しかしながら、画像がレビューに付与されていない場合に、レビューの閲覧者は、レビューの内容を具体的にイメージできない場合がある。例えば、宿泊施設に関連するモノやコトの視覚的なまたは感覚的な描写から、このモノやコトをイメージすることは、レビューの閲覧者にとって難しい場合がある。一例として、どのくらい露天風呂が広いかを上述の「露天風呂が広くて、とても良いです。」という文章からイメージすることは、レビューの閲覧者にとって難しい。加えて、どんな風に富士山が露天風呂から見えるかを上述の「露天風呂から富士山を見られます。」という文章からイメージすることは、レビューの閲覧者にとって難しい。
【0026】
そこで、
図2の例示的な実施形態では、情報提供装置100は、レビューの閲覧者がレビューの内容を具体的にイメージすることを可能にするために、以下に説明される情報提供処理を実行する。
【0027】
はじめに、情報提供装置100は、宿泊施設のレビューを示す評価情報を、ユーザ装置101から受け付ける(ステップS1)。
【0028】
例えば、情報提供装置100は宿泊施設のレビューの投稿要求をユーザ装置10
1から受信した場合に、情報提供装置100は、宿泊施設のレビューを投稿するためのコンポーネント(例えば、入力フィールド)を含むコンテンツを、ユーザ装置10
1に提供する。そして、情報提供装置100は、提供されたコンテンツを介して、宿泊施設のレビューを示す評価情報をユーザ装置10
1から受信する。
図2の例では、情報提供装置100は、旅館H1に関するレビューとして、「はじめて、この旅館を利用しました。露天風呂が広くて、とても良いです。露天風呂から富士山を見られます。またこの旅館に泊まりたいです。」という旅館の評価情報RI11を受信する。
【0029】
次いで、情報提供装置100は、宿泊施設の画像を、提供者装置20から受け付ける(ステップS2)。
【0030】
例えば、情報提供装置100は宿泊施設の画像の投稿要求を提供者装置20から受信した場合に、情報提供装置100は、宿泊施設の画像を投稿するためのコンポーネント(例えば、アップロードボタン、ダイアログボックス)を含むコンテンツを、提供者装置20に提供する。そして、情報提供装置100は、提供されたコンテンツを介して、宿泊施設の画像を提供者装置20から受信する。
図2の例では、情報提供装置100は、「露天風呂の画像IH11」および「露天風呂の画像IH12」を含む旅館H1の複数の画像を受信する。「露天風呂の画像IH11」および「露天風呂の画像IH12」は、例えば、サービス提供者P1によって用意された旅館H1の公式画像である。
【0031】
次いで、情報提供装置100は、受け付けられた評価情報から、単語を抽出する(ステップS3)。
【0032】
例えば、情報提供装置100は、評価情報を形態素解析することにより、評価情報から単語を抽出する。情報提供装置100は、所定の辞書を参照することにより、評価情報を形態素解析してもよい。所定の辞書は、サービス提供者P1によって追加された単語(例えば、旅館H1の名前等の旅館H1に固有の単語)を含んでもよい。
図2の例では、情報提供装置100は、「はじめて、この旅館を利用しました。露天風呂が広くて、とても良いです。露天風呂から富士山を見られます。またこの旅館に泊まりたいです。」という旅館の評価情報RI11から、単語「露天風呂」および単語「富士山」を抽出する。
【0033】
次いで、情報提供装置100は、受け付けられた宿泊施設の画像の中から、評価情報から抽出された単語に対応する画像を特定する(ステップS4)。
【0034】
例えば、受信された宿泊施設の画像がラベル(例えば、画像の内容を示すタグ)に予め関連付けられている場合に、情報提供装置100は、評価情報から抽出された単語に対応するラベルに関連付けられた画像を、評価情報から抽出された単語に対応する画像として特定する。受信された宿泊施設の画像がラベルに予め関連付けられていない場合には、情報提供装置100は、受信された宿泊施設の画像の画像認識を実行することによって、受信された宿泊施設の画像にラベル(例えば、画像の内容を示すタグ)を付与する。そして、情報提供装置100は、評価情報から抽出された単語と、宿泊施設の画像に付与されたラベルとに基づいて、評価情報から抽出された単語に対応する画像を特定する。
図2の例では、情報提供装置100は、単語「露天風呂」に対応する画像として、「露天風呂の画像IH11」を特定する。さらに、情報提供装置100は、単語「富士山」に対応する画像として、「露天風呂の画像IH12」を特定する。
【0035】
次いで、情報提供装置100は、受け付けられた評価情報と、この評価情報から抽出された単語に対応する画像として特定された画像とを関連付ける(ステップS5)。
【0036】
例えば、情報提供装置100は、宿泊施設のレビューを示す評価情報を含むこの宿泊施設に関するコンテンツ(例えば、この宿泊施設のレビューサイトやレビューページ)と、特定されたこの宿泊施設の画像とを関連付ける。宿泊施設に関するコンテンツは、例えば、所定のリポジトリ(例えば、
図6を参照して後述するコンテンツデータベース123)に記憶されている。情報提供装置100は、宿泊施設に関するコンテンツに関連付けられた画像を、所定のリポジトリ(例えば、
図6を参照して後述する画像データベース122)に格納してもよい。
【0037】
評価情報と画像との関連付けに関しては、例えば、情報提供装置100は、ユーザ装置10(例えば、ユーザ装置10
2)に宿泊施設の画像を表示させる情報(例えば、JavaScript(登録商標)等のクライアントサイドスクリプト)を、この宿泊施設に関するコンテンツに含めることによって、宿泊施設に関するコンテンツと、宿泊施設の画像とを関連付けることができる。
図2の例では、情報提供装置100は、「露天風呂の画像IH11」および「露天風呂の画像IH12」を、旅館の評価情報RI11に関連付ける。例えば、情報提供装置100は、旅館の評価情報RI11を含む旅館H1に関するコンテンツに、ユーザ装置10(例えば、ユーザ装置10
2)に「露天風呂の画像IH11」および「露天風呂の画像IH12」を所定のリポジトリ(例えば、
図6を参照して後述する画像データベース122)から取得させる命令(例えば、JavaScript(登録商標)等のクライアントサイドスクリプト)を含めてもよい。
【0038】
その後、情報提供装置100は、受け付けられた評価情報とともに、評価情報に関連付けられた画像を、ユーザ装置102に提供する(ステップS6)。
【0039】
例えば、情報提供装置100は評価情報の取得要求をユーザ装置10
2から受信した場合に、情報提供装置100は、評価対象の評価を視覚化するための画像であるイメージ画像として、評価情報に関連付けられた画像を提供する。イメージ画像の提供は、
図3、
図4および
図5を参照して以下で詳述される。
【0040】
〔2-3.イメージ画像の提供〕
以下では、
図3、
図4および
図5を参照して、イメージ画像の提供の一例について説明する。
【0041】
図3は、評価を示す評価情報とともに、評価を視覚化するための画像を提供する提供処理の一例を示す図である。
図3のコンテンツCT11は、ユーザ装置10
2に提供されたトラベルに関するコンテンツ(例えば、クエリ「芦ノ湖」の検索結果のコンテンツ)である。
図3の例では、トラベルに関するコンテンツCT11は、宿泊施設に関するコンテンツHC11と、宿泊施設に関するコンテンツHC12とを含む。宿泊施設に関するコンテンツHC11は、例えば、芦ノ湖紅葉旅館(旅館H1に対応する例示の旅館の名前)の宿泊プラン等の情報を含み得る。宿泊施設に関するコンテンツHC12は、例えば、芦ノ湖白鳥ホテル(例示のホテルの名前)の宿泊プラン等の情報を含み得る。
図3の例では、宿泊施設に関するコンテンツHC11は、レビューに関するコンテンツCR11を含む。宿泊施設に関するコンテンツHC12は、レビューに関するコンテンツCR12を含む。
【0042】
例えば、レビューに関するコンテンツCR11がユーザU2によって選択された場合に、情報提供装置100は、宿泊施設に関するコンテンツHC111をユーザ装置10
2に提供する。
図3の例では、宿泊施設に関するコンテンツHC111は、芦ノ湖紅葉旅館(すなわち、旅館H1)のレビューページとして示されている。
図3の例では、宿泊施設に関するコンテンツHC111は、ユーザ装置10
1から受け付けられた旅館の評価情報RI11を含む。さらに、宿泊施設に関するコンテンツHC111は、提供者装置20から受け付けられた「露天風呂の画像IH11」および「露天風呂の画像IH12」を含む。
図3の例では、旅館の評価情報RI11は、マル子(ユーザU1に対応する例示のプロフィール名)によって投稿された口コミとして示されている。
【0043】
図3の例に示されるように、評価情報RI11は、「はじめて、この旅館を利用しました。露天風呂が広くて、とても良いです。露天風呂から富士山を見られます。またこの旅館に泊まりたいです。」というコメントを含む。宿泊施設に関するコンテンツHC111は、旅館の評価情報RI11に関連付けられた「露天風呂の画像IH11」と、旅館の評価情報RI11に関連付けられた「露天風呂の画像IH12」とを含む。
図3の例に示されるように、旅館の評価情報RI11に含まれる単語「露天風呂」は、「露天風呂の画像IH11」および「露天風呂の画像IH12」に対応する。さらに、旅館の評価情報RI11に含まれる単語「富士山」は、「露天風呂の画像IH12」に対応する。このように、芦ノ湖紅葉旅館に関するレビューが、このレビューに含まれる単語(すなわち、露天風呂、富士山)に対応する画像とともに表示される。なお、表示されたイメージ画像は、マル子(すなわち、ユーザU1)によって投稿された画像ではなく、サービス提供者P1によって提供された画像である。すなわち、画像がレビューに予め付与されていない場合でも、ユーザU2は、レビューの内容(例えば、露天風呂からの眺め)を具体的にイメージすることができる。
【0044】
図4は、評価を示す評価情報とともに、評価を視覚化するための画像を提供する提供処理の一例を示す図である。
図4のコンテンツCT21は、ユーザ装置10
2に提供されたトラベルに関するコンテンツである。
図4の例では、トラベルに関するコンテンツCT21は、宿泊施設に関するコンテンツHC11を含む。宿泊施設に関するコンテンツHC11は、レビューに関するコンテンツCR12と、レビューに関するコンテンツCR13とを含む。
【0045】
上述のコンテンツCR12およびコンテンツCR13は、芦ノ湖紅葉旅館(すなわち、旅館H1)の評価情報から抽出された特定的な評価(例えば、芦ノ湖紅葉旅館に特徴的な評価)を示す。例えば、芦ノ湖紅葉旅館に特徴的な評価は、芦ノ湖紅葉旅館のレビューに特有に現れる文章(例えば、この旅館に特有の観点(例えば、露天風呂、紅葉)を含む文章)であってもよい。抽出された特定的な評価は、ユーザの心を引き付ける一文であり得る。宿泊施設等の評価対象の「特定的な評価」の抽出は、
図6を参照して後述される。
【0046】
図4の例では、例えば、レビューに関するコンテンツCR12がユーザU2によって選択された場合に、情報提供装置100は、宿泊施設に関するコンテンツHC111をユーザ装置10
2に提供する。
図4の例に示されるように、レビューに関するコンテンツCR12によって示される評価「露天風呂が広くて、とても良いです。」は、宿泊施設に関するHC111に含まれる旅館の評価情報の一部に対応する。このように、情報提供装置100は、宿泊施設に特徴的なレビューまたは具体性のあるレビュー(例えば、具体性のある観点を含む文章)を示すコンテンツを、トラベルに関するコンテンツに含めることができる。これにより、情報提供装置100は、宿泊施設の「具体的な良さ」をユーザに伝えることができる。その結果、情報提供装置100は、宿泊施設に関するコンテンツが閲覧される可能性(例えば、CTR(Click Through Rate))を高めることができる。
【0047】
図5は、評価を示す評価情報から抽出された特定的な評価とともに、特定的な評価を視覚化するための画像を提供する提供処理の一例を示す図である。
図5のコンテンツCT31は、ユーザ装置10
2に提供されたトラベルに関するコンテンツである。
図5の例では、トラベルに関するコンテンツCT31は、宿泊施設に関するコンテンツHC11を含む。宿泊施設に関するコンテンツHC11は、レビューに関するコンテンツCR12と、「露天風呂の画像IH11」と、「露天風呂の画像IH12」とを含む。
【0048】
図4の例の場合と同様に、コンテンツCR12は、芦ノ湖紅葉旅館(すなわち、旅館H1)の評価情報から抽出された、芦ノ湖紅葉旅館の特定的な評価を示す。
図5の例に示されるように、コンテンツCR12によって示される評価「露天風呂が広くて、とても良いです。」は、「露天風呂の画像IH11」および「露天風呂の画像IH12」に対応する。このように、情報提供装置100は、宿泊施設に特徴的なレビューまたは具体性のあるレビューを示すコンテンツとともに、このレビューに含まれる単語に対応する画像を提示することができる。これにより、情報提供装置100は、レビューに対するユーザの興味を引き付けることができる。すなわち、情報提供装置100は、宿泊施設の特定的な評価を閲覧したユーザがこの宿泊施設のレビューの詳細を知りたくなるように、ユーザの好奇心を引く画像を、宿泊施設の特定的な評価に付与することができる。
【0049】
〔2-4.例示的な実施形態の効果〕
上述のように、例示的な実施形態に係る情報提供装置100は、宿泊施設のレビューを示す評価情報と、宿泊施設の画像とを受け付ける。そして、情報提供装置100は、受け付けられた宿泊施設の画像の中から、受け付けられた評価情報から抽出された単語に対応する画像を特定し、宿泊施設のレビューを視覚化するためのイメージ画像として、特定された画像を提供する。
【0050】
これにより、情報提供装置100は、宿泊施設のレビューが曖昧な表現、抽象的な表現、または一般的なモノやコトを用いて描写されている場合でも、レビューを閲覧するユーザがこのレビューの内容をイメージすることを可能にすることができる。このため、レビューの内容が曖昧、抽象的、または一般的な場合でも、ユーザは、レビューを読むと同時に、ユーザの想像が正しいかを知ることができる。
【0051】
加えて、宿泊施設のレビューを視覚化するためのイメージ画像は、ユーザのレビューに対する興味を高めることができる。なぜなら、画像等の特定の具体的な概念は、人に強い影響を与えることができるからである。例えば、ユーザは、特定の具体的な概念を通して、宿泊施設のサービスを疑似体験(すなわち、ユーザにとって有益なシミュレーション)することができる。このため、このような特定の具体的な概念は、ユーザの心を惹き付けたり、好奇心を引き起こしたりすることができる。以下、このような情報提供処理を実現する情報提供装置100について詳細に説明する。
【0052】
〔3.情報提供装置の構成〕
次に、
図6を参照して、実施形態に係る情報提供装置100の構成例について説明する。
図6は、実施形態に係る情報提供装置100の構成例を示す図である。
図6に示すように、情報提供装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。なお、情報提供装置100は、情報提供装置100を利用する管理者等から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
【0053】
(通信部110)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。通信部110は、ネットワーク網と有線又は無線により接続され、ネットワーク網を介して、ユーザ装置10および提供者装置20との間で情報の送受信を行う。
【0054】
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。
図6に示すように、記憶部120は、評価データベース121と、画像データベース122と、コンテンツデータベース123とを有する。
【0055】
(評価データベース121)
評価データベース121は、評価対象の評価を示す評価情報を記憶する。評価データベース121は、例えば、評価受付部131によって受け付けられた評価情報を記憶する。
【0056】
評価情報は、例えば、様々な評価対象に対する複数のユーザレビューを含むデータセットである。複数のユーザレビューの各々は、評価対象に対応する画像に関連付けられ得る。さらに、複数のユーザレビューの各々は、評価対象に対応するラベル(例えば、評価対象の名称、評価対象のカテゴリ、レビュアーの属性等の情報を示すタグ)に関連付けられ得る。評価情報は、評価対象に対する評点、ユーザレビューの投稿日等の情報を含み得る。
【0057】
(画像データベース122)
画像データベース122は、評価対象に関連する画像を記憶する。画像データベース122は、例えば、画像受付部132によって受け付けられた画像を記憶する。「画像(イメージ)」という用語は、「静止画像、動画像(例えば、動画(ビデオ))、スライドショー等のコンテンツ」を包含し得る。
【0058】
評価対象に関連する画像は、例えば、評価の対象となる取引対象に関連する画像である。例えば、取引対象が商品(例えば、温泉まんじゅう)である場合に、評価対象に関連する画像は、商品の画像(例えば、温泉まんじゅうの箱)であり得る。取引対象がサービス(例えば、温泉旅館での宿泊)である場合に、評価対象に関連する画像は、サービスの内容(例えば、温泉の湯)を示す画像であり得る。評価対象に関連する画像は、評価対象の評価を示す評価情報に関連付けられ得る。さらに、評価対象に関連する画像は、評価対象に対応するラベル(例えば、評価対象の名称、評価対象のカテゴリ等の情報を示すタグ)に関連付けられ得る。評価対象に関連する画像は、画像の作成者、画像の作成日等の情報を示すメタデータを含んでもよい。
【0059】
(コンテンツデータベース123)
コンテンツデータベース123は、評価対象に関するコンテンツを記憶する。コンテンツデータベース123は、例えば、評価対象に関するコンテンツのデータを記憶する。例えば、コンテンツのデータは、HTML(Hyper Text Markup Language)、XML(Extensible Markup Language)、JSON(JavaScript(登録商標) Object Notation)、CSS(Cascading Style Sheets)、JavaScript(登録商標)等のコンテンツを形成するデータである。
【0060】
評価対象に関するコンテンツの一例は、トラベルに関するコンテンツであり得る。この場合、評価対象は、トラベルに関連する取引対象(例えば、宿泊サービス)であり得る。トラベルに関するコンテンツは、例えば、宿泊施設に関するコンテンツである。宿泊施設に関するコンテンツは、宿泊施設のレビューサイトやレビューページであってもよい。このように、宿泊施設に関するコンテンツは、宿泊施設に関するレビューを含み得る。宿泊施設に関するコンテンツは、ユーザ装置10に宿泊施設の画像を表示させる情報(例えば、JavaScript(登録商標)等のクライアントサイドスクリプト)を含み得る。例えば、宿泊施設に関するコンテンツは、ユーザ装置10に評価情報から抽出された画像に対応する画像を所定のリポジトリ(例えば、画像データベース122)から取得させる命令(例えば、JavaScript(登録商標)等のクライアントサイドスクリプト)を含み得る。
【0061】
(制御部130)
制御部130は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)等のプロセッサによって、情報提供装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(提供プログラムの一例に相当)がRAM等を作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、コントローラ(controller)であり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、GPGPU(General Purpose Graphic Processing Unit)等の集積回路により実現されてもよい。
【0062】
制御部130は、
図6に示すように、評価受付部131と、画像受付部132と、評価抽出部133と、文字列抽出部134と、特定部135と、提供部136とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現又は実行する。実施形態に係る画像受付部132は、コンテンツ受付部の一例である。なお、制御部130の内部構成は、
図6に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0063】
(評価受付部131)
評価受付部131は、評価対象の評価を示す評価情報を受け付ける。
【0064】
例えば、評価受付部131は、評価対象の評価を示す評価情報を、評価対象を利用するユーザから受け付ける。
【0065】
評価受付部131は、評価対象の評価を示す評価情報を、所定の情報処理装置から受信することができる。例えば、評価受付部131は、情報提供装置100に関係するエンティティ(例えば、ユーザ、企業)の装置から、評価情報を受信することができる。評価受付部131は、ユーザインタフェースを介して、情報提供装置100のユーザから評価情報を受信してもよい。評価受付部131は、受信された評価情報を、評価データベース121に格納してもよい。
【0066】
一例では、評価受付部131は、宿泊施設のレビューを示す評価情報を、ユーザ装置101から受け付ける。
【0067】
例えば、評価受付部131は宿泊施設のレビューの投稿要求をユーザ装置10
1から受信した場合に、評価受付部131は、宿泊施設のレビューを投稿するためのコンポーネント(例えば、入力フィールド)を含むコンテンツを、ユーザ装置10
1に提供する。そして、評価受付部131は、提供されたコンテンツを介して、宿泊施設のレビューを示す評価情報をユーザ装置10
1から受信する。
図2を参照して上述したように、例えば、評価受付部131は、旅館H1に関するレビューとして、「はじめて、この旅館を利用しました。露天風呂が広くて、とても良いです。露天風呂から富士山を見られます。またこの旅館に泊まりたいです。」という旅館の評価情報RI11を受信する。
【0068】
(画像受付部132)
画像受付部132(コンテンツ受付部の一例に相当)は、評価対象の評価を視覚化するためのコンテンツとして、評価対象に関連するコンテンツを受け付ける。例えば、画像受付部132は、評価対象の評価を視覚化するためのコンテンツとして、評価対象に関連する画像または動画を受け付ける。
【0069】
例えば、画像受付部132は、評価対象に関連するコンテンツ(例えば、静止画像、動画像)を、評価対象を提供する提供者から受け付ける。
【0070】
画像受付部132は、評価対象に関連するコンテンツ(例えば、静止画像、動画像)を、所定の情報処理装置から受信することができる。例えば、画像受付部132は、情報提供装置100に関係するエンティティ(例えば、ユーザ、企業)の装置から、評価対象に関連する画像を受信することができる。画像受付部132は、ユーザインタフェースを介して、情報提供装置100のユーザから評価対象に関連する画像を受信してもよい。画像受付部132は、受信された画像を、画像データベース122に格納してもよい。
【0071】
一例では、画像受付部132は、宿泊施設の画像を、提供者装置20から受け付ける。
【0072】
例えば、画像受付部132は宿泊施設の画像の投稿要求を提供者装置20から受信した場合に、画像受付部132は、宿泊施設の画像を投稿するためのコンポーネント(例えば、アップロードボタン、ダイアログボックス)を含むコンテンツを、提供者装置20に提供する。そして、画像受付部132は、提供されたコンテンツを介して、宿泊施設の画像を提供者装置20から受信する。
図2を参照して上述したように、例えば、画像受付部132は、「露天風呂の画像IH11」および「露天風呂の画像IH12」を含む旅館H1の複数の画像を受信する。
【0073】
(評価抽出部133)
評価抽出部133は、評価対象の評価を示す評価情報に対して自然言語処理を実行することによって、評価対象の特定的な評価を、この評価情報から抽出する。
【0074】
例えば、評価抽出部133は、評価対象の特定的な評価として、評価対象の評価の極性を示す第1の文字列と、この評価の客体を示す第2の文字列と、この客体を修飾する第3の文字列とを含む文字列を抽出する。
【0075】
また、例えば、評価抽出部133は、評価対象の特定的な評価として、評価対象の評価の観点と、この観点からの評価の極性とを示す文字列を抽出する。
【0076】
評価抽出部133は、ユーザを惹きつける評価を提供するために、評価対象の評価を示す評価情報から、評価対象の特定的な評価を抽出してもよい。後述されるように、情報提供装置100の提供部136は、評価対象に関する情報(例えば、宿泊施設の宿泊プラン)とともに、評価抽出部133によって抽出された評価を提供してもよい。
【0077】
一例として、評価抽出部133は、評価対象に関するレビューのテキストを形態素解析することにより、レビューの極性(例えば、良い評価、悪い評価、中性の評価)を示す第1の単語と、レビューされたモノやコトを示す第2の単語と、このモノやコトを修飾する第3の単語とを含む文字列を抽出することができる。同様に、評価抽出部133は、評価対象に関するレビューのテキストを形態素解析することにより、評価対象の評価の観点を示す単語と、この観点からの評価の極性を示す単語を抽出することができる。
【0078】
例えば、評価抽出部133は、評判極性辞書を参照することにより、評価対象の評価の極性を示す第1の文字列を、レビューのテキストから特定することができる。評価抽出部133は、評判極性辞書を参照することにより、特定の観点からの評価の極性を示す単語を特定してもよい。評価抽出部133は、所定の辞書(例えば、評価対象の提供者によって追加された単語を含む辞書)を参照することにより、評価対象の評価の観点を示す単語を特定してもよい。さらに、評価抽出部133は、レビューのテキストを構文解析することにより、レビューされたモノやコトを示す第2の単語と、このモノやコトを修飾する第3の単語を特定してもよい。例えば、評価抽出部133は、係り受けの関係に基づいて、第2の単語および第3の単語を特定することができる。
【0079】
評価抽出部133は、レビューのテキストに含まれる文字列の有意味性に基づいて、評価対象の評価の観点を示す文字列を抽出してもよい。例えば、評価抽出部133は、全レビューの数と、特定の単語を含むレビューの数と、特定のレビュー内の特定の単語の出現回数と、特定のレビュー内の単語の数とに基づいて、特定のレビュー内の特定の単語に対応するTF-IDF(Term Frequency - Inverse Document Frequency)を算出してもよい。そして、評価抽出部133は、算出されたTF-IDFに基づいて、評価対象の評価の観点を示す文字列として、特定のレビューから特定の単語を抽出してもよい。例えば、算出されたTF-IDFが所定の閾値を満たす場合に、評価抽出部133は、特定のレビューから特定の単語を抽出してもよい。
【0080】
評価対象の「特定的な評価」の抽出に関しては、評価抽出部133は、重要文抽出等の手法を用いて、評価対象の評価を示す評価情報から、評価対象の特定的な評価を抽出することができる。
【0081】
一例として、評価抽出部133は、レビューのテキストに含まれる文字列(例えば、一文)が特定的な評価であるかを識別する分類器(Classifier)を用いて、評価対象の評価を示す評価情報から、評価対象の特定的な評価を抽出してもよい。このような分類器は、例えば、ロジスティック回帰、SVM(Support Vector Machine)またはニューラルネットであってもよい。
【0082】
例えば、はじめに、情報提供装置100の評価受付部131は、ユーザによって投稿されるレビューのうち、特定的な評価(レビュー)を投稿するためのコンポーネント(例えば、入力フィールド)を含むコンテンツを、ユーザ装置10に提供する。例えば、このコンポーネントは、テキスト「投稿されるレビューの文章から、見出しとして用いられる一文を入力してください(任意)」(例えば、テキストインジケータ等の視覚インジケータ)を含んでもよい。これにより、評価抽出部133は、ユーザによってレビューの中から選択された特定的な評価(例えば、レビューのテキストに含まれる一文)を、提供されたコンテンツを介して受信することができる。例えば、ユーザによって投稿されるレビューが「はじめて、この旅館を利用しました。露天風呂が広くて、とても良いです。露天風呂から富士山を見られます。またこの旅館に泊まりたいです。」という文章である場合に、ユーザによってレビューの中から選択された特定的な評価は、「露天風呂が広くて、とても良いです。」という一文であってもよい。このように、評価受付部131は、ヒューマンコンピュテーションの手法を用いて、後述する訓練データのラベルを取得することができる。なお、アノテータが、文が特定的な評価であるかを示すラベルを、レビューのテキストに含まれる一文に付与してもよい。
【0083】
次いで、評価抽出部133は、評価受付部131によって受け付けられたレビューのテキストに含まれる複数の文に基づいて、レビューのテキストに含まれる文が特定的な評価であるかを識別する分類器の訓練のための訓練データを作成する。例えば、評価抽出部133は、レビューに含まれる複数の文を用いて、複数の文の各々に対応するBoW(Bag of Words)ベクトルを示す単語文章行列(Document Term Matrix)を、訓練データとして生成する。BoW(Bag of Words)ベクトルは、例えば、短文(一文)のnグラムである。各BoWベクトル(すなわち、インスタンス)は、各BoWベクトルが特定的な評価として選択された文字列(例えば、一文)であるかを示すラベルに関連付けられている。例えば、「露天風呂が広くて、とても良いです。」という一文に対応するBoWベクトルは、ラベル「特定的な評価」に関連付けられていてもよい。一方、「はじめて、この旅館を利用しました。」という一文に対応するBoWベクトルは、ラベル「特定的でない評価」に関連付けられていてもよい。
【0084】
次いで、評価抽出部133は、汎化誤差が最小化されるように、作成された訓練データを用いて分類器を訓練する。分類器がロジスティック回帰、SVMである場合に、評価抽出部133は、TF-IDFを用いて、BoWベクトルのスケーリングを実行してもよい。分類器がニューラルネットである場合に、評価抽出部133は、BoWベクトルに対応する単語埋め込み(Word Embedding)を用いて、ニューラルネットを訓練してもよい。ニューラルネットの中間層は、例えば、BoWベクトルの複数の成分にそれぞれ対応する単語埋め込みの平均ベクトルであってもよい。
【0085】
その後、新たなレビューが評価受付部131によって受け付けられた場合に、評価抽出部133は、レビューに含まれる文が特定的な評価であるかを識別する分類器を用いて、新たなレビューに含まれる文(例えば、一文)が特定的な評価であるかを識別する。新たなレビューに含まれる文(例えば、一文)が特定的な評価であると識別された場合に、評価抽出部133は、新たなレビューに含まれる文(例えば、一文)を、特定的な評価として抽出する。
【0086】
これにより、評価抽出部133は、評価受付部131によって受け付けられたレビューから、イメージが湧くような文(例えば、一文)を抽出することができる。イメージが湧くような文は、例えば、具体的な表現を含む文である。
図4を参照して上述したように、例えば、具体的な表現を含む文は、「露天風呂が広くて、とても良いです。」という一文や、「部屋から美しい紅葉を見られます。」という一文である。一方、具体的な表現を含まない文は、例えば、「はじめて、この旅館を利用しました。」という一文や、「またこの旅館に泊まりたいです。」という一文であり得る。
【0087】
評価抽出部133は、評価受付部131によって受け付けられた評価情報を取得することができる。また、評価抽出部133は、所定の記憶装置から、評価情報を取得してもよい。例えば、評価抽出部133は、上述の評価データベース121から、評価情報を取得してもよい。
【0088】
(文字列抽出部134)
文字列抽出部134は、所定のコーパス(例えば、テキストデータ)から文字列を抽出する。例えば、文字列抽出部134は、パース処理を実行することによって、評価情報からトークンを抽出する。より具体的には、文字列抽出部134は、評価情報を用いて、nグラムを作成することができる。
【0089】
一例では、文字列抽出部134は、評価受付部131によって受け付けられた評価情報から、単語を抽出する。
【0090】
例えば、文字列抽出部134は、評価受付部131によって受け付けられた評価情報を形態素解析することにより、評価情報から単語を抽出する。文字列抽出部134は、所定の辞書を参照することにより、評価情報を形態素解析してもよい。所定の辞書は、サービス提供者によって追加された単語(例えば、旅館に固有の単語)を含んでもよい。
図2を参照して上述したように、例えば、文字列抽出部134は、「はじめて、この旅館を利用しました。露天風呂が広くて、とても良いです。露天風呂から富士山を見られます。またこの旅館に泊まりたいです。」という旅館の評価情報RI11から、単語「露天風呂」および単語「富士山」を抽出する。
【0091】
文字列抽出部134は、ストップワードや頻出単語を、抽出対象から除外してもよい。ストップワードは、例えば、サービス提供者によって定義されてもよい。例えば、評価対象が宿泊施設である場合に、文字列抽出部134は、旅館、ホテル等の単語を、抽出対象から除外してもよい。
【0092】
文字列抽出部134は、評価受付部131によって受け付けられた評価情報を取得することができる。また、文字列抽出部134は、所定の記憶装置から、評価情報を取得してもよい。例えば、文字列抽出部134は、上述の評価データベース121から、評価情報を取得してもよい。
【0093】
(特定部135)
特定部135は、画像受付部132によって受け付けられたコンテンツ(例えば、静止画像、動画像)のうち、評価受付部131によって受け付けられた評価情報から抽出された文字列(例えば、文字列抽出部134によって抽出された文字列)に対応するコンテンツ(例えば、静止画像、動画像)を特定することができる。例えば、特定部135は、画像受付部132によって受け付けられた画像に関連付けられたラベル(例えば、タグ)に基づいて、文字列抽出部134によって抽出された文字列に対応する画像を特定する。画像に関連付けられたラベルは、画像の内容を示し得る。例えば、画像に関連付けられたラベルは、画像内のオブジェクトのインスタンス(例えば、富士山)やクラス(例えば、山)等の情報を示し得る。
【0094】
一例では、特定部135は、画像受付部132によって受け付けられた宿泊施設の画像の中から、評価受付部131によって受け付けられた評価情報から抽出された単語に対応する画像を特定する。
【0095】
例えば、受信された宿泊施設の画像がラベル(例えば、画像の内容を示すタグ)に予め関連付けられている場合に、特定部135は、評価情報から抽出された単語に対応するラベルに関連付けられた画像を、評価情報から抽出された単語に対応する画像として特定する。受信された宿泊施設の画像がラベルに予め関連付けられていない場合には、特定部135は、受信された宿泊施設の画像の画像認識を実行することによって、受信された宿泊施設の画像にラベル(例えば、画像の内容を示すタグ)を付与する。そして、特定部135は、評価情報から抽出された単語と、宿泊施設の画像に付与されたラベルとに基づいて、抽出された単語に対応する画像を特定する。
図2を参照して上述したように、例えば、特定部135は、単語「露天風呂」に対応する画像として、「露天風呂の画像IH11」を特定する。さらに、単語「富士山」に対応する画像として、「露天風呂の画像IH12」を特定する。
【0096】
特定部135は、評価情報から抽出された文字列に対応するコンテンツ(例えば、静止画像、動画像)として特定されたコンテンツ(例えば、静止画像、動画像)と、この評価情報とを関連付けることができる。そして、特定部135は、評価情報に関連付けられたコンテンツを、所定の記憶装置に格納することができる。
【0097】
一例では、特定部135は、評価受付部131によって受け付けられた評価情報と、この評価情報から抽出された単語(例えば、文字列抽出部134によって抽出された単語)に対応する画像として特定された画像とを関連付ける。
【0098】
例えば、特定部135は、宿泊施設のレビューを示す評価情報を含むこの宿泊施設に関するコンテンツ(例えば、この宿泊施設のレビューサイトやレビューページ)と、特定されたこの宿泊施設の画像とを関連付ける。宿泊施設に関するコンテンツは、例えば、所定のリポジトリ(例えば、コンテンツデータベース123)に記憶されている。特定部135は、宿泊施設に関するコンテンツに関連付けられた画像を、所定のリポジトリ(例えば、画像データベース122)に格納してもよい。
【0099】
特定部135は、ユーザ装置10に特定された宿泊施設の画像を表示させる情報(例えば、JavaScript(登録商標)等のクライアントサイドスクリプト)を、この宿泊施設に関するコンテンツに含めることによって、宿泊施設に関するコンテンツと、特定された宿泊施設の画像とを関連付けてもよい。
図2を参照して上述したように、例えば、特定部135は、「露天風呂の画像IH11」および「露天風呂の画像IH12」を、旅館の評価情報RI11に関連付ける。例えば、特定部135は、旅館の評価情報RI11を含む旅館H1に関するコンテンツに、ユーザ装置10に「露天風呂の画像IH11」および「露天風呂の画像IH12」を所定のリポジトリから取得させる命令(例えば、JavaScript(登録商標)等のクライアントサイドスクリプト)を含める。
【0100】
特定部135は、文字列抽出部134によって抽出された文字列を取得することができる。また、特定部135は、文字列抽出部134によって抽出された文字列を記憶する所定の記憶装置から、文字列を取得してもよい。
【0101】
特定部135は、画像受付部132によって受け付けられたコンテンツ(例えば、静止画像、動画像)を取得することができる。また、特定部135は、所定の記憶装置から、コンテンツ(例えば、静止画像、動画像)を取得してもよい。例えば、特定部135は、上述の画像データベース122から、コンテンツ(例えば、静止画像、動画像)を取得してもよい。
【0102】
(提供部136)
提供部136は、評価受付部131によって受け付けられた評価情報から抽出された文字列に対応するコンテンツを、この評価対象の評価を視覚化するためのコンテンツとして提供する。例えば、提供部136は、画像または動画であるコンテンツを提供する。「画像」という用語は、静止画像に対応し得る。また、「動画」という用語は、動画像に対応し得る。
【0103】
例えば、提供部136は、評価対象の評価を示す評価情報とともに、評価情報から抽出された文字列に対応するコンテンツを提供する。
【0104】
また、例えば、提供部136は、評価対象の評価を示す評価情報から抽出された評価対象の特定的な評価をユーザに提供し、評価対象のこの特定的な評価がこのユーザによって選択された場合に、評価情報とともに、評価情報から抽出された文字列に対応するコンテンツを提供する。提供部136は、評価抽出部133によって抽出された評価対象の特定的な評価をユーザに提供することができる。
【0105】
また、例えば、提供部136は、評価対象の評価を示す評価情報から抽出された評価対象の特定的な評価とともに、評価情報から抽出された文字列に対応するコンテンツを提供する。
【0106】
また、例えば、提供部136は、画像受付部132によって受け付けられた画像のうち、評価対象の評価を示す評価情報から抽出された文字列に対応するコンテンツを提供する。
【0107】
一例では、提供部136は、画像受付部132によって受け付けられた評価情報とともに、評価情報に関連付けられた画像を、ユーザ装置102に提供する。例えば、提供部136が評価情報の取得要求をユーザ装置102から受信した場合に、提供部136は、評価対象の評価を視覚化するための画像であるイメージ画像として、評価情報に関連付けられた画像を提供する。
【0108】
提供部136は、トラベルに関するコンテンツを提供することができる。例えば、提供部136は、トラベルに関するコンテンツとして、宿泊施設のレビューサイトやレビューページを提供する。例えば、宿泊施設のレビューページは、宿泊施設に対する評点や、宿泊施設に対するコメントを含み得る。
【0109】
図3を参照して上述したように、例えば、レビューに関するコンテンツCR11がユーザU2によって選択された場合に、提供部136は、宿泊施設に関するHC111をユーザ装置10
2に提供する。
【0110】
図4を参照して上述したように、例えば、レビューに関するコンテンツCR12がユーザU2によって選択された場合に、提供部136は、宿泊施設に関するコンテンツHC111をユーザ装置10
2に提供する。
図4の例に示されるように、コンテンツCR12によって示される評価「露天風呂が広くて、とても良いです。」は、宿泊施設に関するHC111に含まれる旅館の評価情報の一部に対応する。コンテンツCR12によって示される評価「露天風呂が広くて、とても良いです。」は、評価抽出部133によって抽出された評価であってもよい。このように、提供部136は、宿泊施設に特徴的なレビューまたは具体性のあるレビュー(例えば、具体性のある観点を含む文章)を示すコンテンツを、トラベルに関するコンテンツに含めることができる。
【0111】
図5を参照して上述したように、提供部136は、宿泊施設に特徴的なレビューまたは具体性のあるレビュー(例えば、評価抽出部133によって抽出された評価)を示すコンテンツとともに、レビューに含まれる単語に対応する画像を提示することができる。
【0112】
提供部136は、評価対象に関するコンテンツを受信してもよい。例えば、提供部136は、所定の情報処理装置から、評価対象に関するコンテンツを受信する。例えば、提供部136は、情報提供装置100に関係するエンティティ(例えば、企業)の装置から、評価対象に関するコンテンツを受信する。提供部136は、ユーザインタフェースを介して、情報提供装置100のユーザから評価対象に関するコンテンツを受信してもよい。提供部136は、受信されたコンテンツを、コンテンツデータベース123に格納してもよい。
【0113】
提供部136は、所定の記憶装置から、評価対象に関するコンテンツを取得してもよい。例えば、提供部136は、上述のコンテンツデータベース123から、評価対象に関するコンテンツを取得してもよい。
【0114】
提供部136は、評価受付部131によって受け付けられた評価情報を取得することができる。また、提供部136は、所定の記憶装置から、評価情報を取得してもよい。例えば、提供部136は、上述の評価データベース121から、評価情報を取得してもよい。
【0115】
提供部136は、画像受付部132によって受け付けられたコンテンツ(例えば、静止画像、動画像)を取得することができる。また、提供部136は、所定の記憶装置から、コンテンツ(例えば、静止画像、動画像)を取得してもよい。例えば、提供部136は、上述の画像データベース122から、コンテンツを取得してもよい。
【0116】
〔4.情報提供処理のフロー〕
次に、
図7を参照して、実施形態に係る情報提供装置100による情報提供処理の手順について説明する。
図7は、実施形態に係る情報提供装置によって実行される、評価を視覚化するための画像を提供するための処理手順を示すフローチャートである。
【0117】
図7に示すように、はじめに、情報提供装置100の評価受付部131は、評価対象の評価を示す評価情報を受け付ける(ステップS101)。
【0118】
次いで、情報提供装置100の画像受付部132は、評価対象の評価を視覚化するための画像として、評価対象に関連する画像を受け付ける(ステップS102)。
【0119】
次いで、情報提供装置100の文字列抽出部134は、評価受付部131によって受け付けられた評価情報から、単語を抽出する(ステップS103)。
【0120】
次いで、情報提供装置100の特定部135は、画像受付部132によって受け付けられた画像のうち、文字列抽出部134によって抽出された単語に対応する画像を特定する(ステップS104)。
【0121】
次いで、特定部135は、評価受付部131によって受け付けられた評価情報と、特定された画像とを関連付ける(ステップS105)。
【0122】
次いで、情報提供装置100の提供部136は、評価受付部131によって受け付けられた評価情報の送信要求を、ユーザ装置10から受け付ける(ステップS106)。
【0123】
次いで、提供部136は、評価受付部131によって受け付けられた評価情報とともに、特定部135によってこの評価情報に関連付けられた画像を、ユーザ装置10に提供する(ステップS107)。
【0124】
〔5.変形例〕
上述の実施形態に係る情報提供装置100は、上述の実施形態以外にも、種々の異なる形態で実施されてよい。そこで、以下では、上記の情報提供装置100の他の実施形態について説明する。
【0125】
〔5-1.ユーザによって投稿された画像〕
図2、
図3、
図4および
図5の例示的な実施形態では、情報提供装置100は、旅館のサービスを提供するサービス提供者P1から、旅館の公式画像を受け付けているが、これに限定されるものではない。情報提供装置100の評価受付部131は、評価対象の評価を示す評価情報を、評価対象を利用する第1のユーザから受け付けてもよい。そして、情報提供装置100の画像受付部132は、評価対象に関連する画像を、評価対象を利用する第2のユーザであって、第1のユーザとは異なる第2のユーザから受け付けてもよい。
【0126】
図8は、評価を示す評価情報とともに、評価を視覚化するための画像を提供する提供処理の一例を示す図である。
図8のコンテンツCT11は、
図2のユーザ装置10
2に提供されたトラベルに関するコンテンツ(例えば、クエリ「芦ノ湖」の検索結果のコンテンツ)である。
図3の例の場合と同様に、トラベルに関するコンテンツCT11は、宿泊施設に関するコンテンツHC11と、宿泊施設に関するコンテンツHC12とを含む。宿泊施設に関するコンテンツHC11は、例えば、芦ノ湖紅葉旅館の宿泊プラン等の情報を含み得る。宿泊施設に関するコンテンツHC12は、例えば、芦ノ湖白鳥ホテルの宿泊プラン等の情報を含み得る。
図3の例の場合と同様に、宿泊施設に関するコンテンツHC11は、レビューに関するコンテンツCR11を含む。宿泊施設に関するコンテンツHC12は、レビューに関するコンテンツCR12を含む。
【0127】
例えば、レビューに関するコンテンツCR11が
図2のユーザU2によって選択された場合に、提供部136は、宿泊施設に関するコンテンツHC112をユーザ装置10
2に提供する。
図8の例では、宿泊施設に関するコンテンツHC112は、芦ノ湖紅葉旅館のレビューページとして示されている。
図8の例では、宿泊施設に関するコンテンツHC112は、ユーザU3によって利用されるユーザ装置10
3から受け付けられた旅館の評価情報RI12を含む。さらに、宿泊施設に関するコンテンツHC112は、
図1のユーザ装置10
1から受け付けられた「夕食の刺身の画像IH13」および「芦ノ湖の見える部屋の画像IH14」を含む。
図8の例では、旅館の評価情報RI12は、サブ(ユーザU3に対応する例示のプロフィール名)によって投稿された口コミとして示されている。
【0128】
図8の例に示されるように、評価情報RI12は、「はじめて、この旅館を利用しました。夕食の刺身が、とてもおいしかったです。部屋からは芦ノ湖を眺められます。またこの旅館に泊まりたいです。」というコメントを含む。宿泊施設に関するHC112は、旅館の評価情報RI12に関連付けられた「夕食の刺身の画像IH13」と、旅館の評価情報RI12に関連付けられた「芦ノ湖の見える部屋の画像IH14」とを含む。
図8の例に示されるように、旅館の評価情報RI12に含まれる単語「夕食」および旅館の評価情報RI12に含まれる単語「刺身」は、「夕食の刺身の画像IH13」に対応する。さらに、旅館の評価情報RI12に含まれる単語「部屋」および旅館の評価情報RI12に含まれる単語「芦ノ湖」は、「芦ノ湖の見える部屋の画像IH14」に対応する。このように、芦ノ湖紅葉旅館に関するレビューが、このレビューに含まれる単語(すなわち、夕食、刺身、部屋、芦ノ湖)に対応する画像とともに表示される。
【0129】
画像受付部132は、宿泊施設の画像を、ユーザ装置10から受け付けてもよい。例えば、画像受付部132は宿泊施設の画像の投稿要求を
図2のユーザ装置10
1から受信した場合に、画像受付部132は、宿泊施設の画像を投稿するためのコンポーネント(例えば、アップロードボタン、ダイアログボックス)を含むコンテンツを、ユーザ装置10
1に提供してもよい。そして、画像受付部132は、提供されたコンテンツを介して、宿泊施設の画像をユーザ装置10
1から受信してもよい。
図8の例では、画像受付部132は、「夕食の刺身の画像IH13」および「芦ノ湖の見える部屋の画像IH14」を含む、
図2の旅館H1の複数の画像を受信してもよい。
【0130】
図8の例では、表示されたイメージ画像は、
図2のサービス提供者P1によって提供された画像ではなく、サブ(すなわち、ユーザU3)とは異なる人物であるマル子(すなわち、ユーザU1)によって提供された画像である。すなわち、ユーザU3がレビューに画像を予め付与していない場合でも、ユーザU3とは異なる人物であるユーザU1から受け付けられた画像が、ユーザU3によって投稿されたレビューに付与される。このため、情報提供装置100は、宿泊施設の公式画像に含まれない、宿泊施設の良い点を示す画像をユーザから受け付け、受け付けられた画像に対応する文字列を含むレビューに、この画像を付与することができる。
【0131】
図9は、評価を示す評価情報とともに、評価を視覚化するための画像を提供する提供処理の一例を示す図である。
図9のコンテンツCT11は、
図2のユーザ装置10
2に提供されたトラベルに関するコンテンツ(例えば、クエリ「芦ノ湖」の検索結果のコンテンツ)である。
図3および
図8の例の場合と同様に、トラベルに関するコンテンツCT11は、宿泊施設に関するコンテンツHC11と、宿泊施設に関するコンテンツHC12とを含む。
図3および
図8の例の場合と同様に、宿泊施設に関するコンテンツHC11は、レビューに関するコンテンツCR11を含む。宿泊施設に関するコンテンツHC12は、レビューに関するコンテンツCR12を含む。
【0132】
例えば、レビューに関するコンテンツCR12が
図2のユーザU2によって選択された場合に、提供部136は、宿泊施設に関するコンテンツHC121をユーザ装置10
2に提供する。
図9の例では、宿泊施設に関するコンテンツHC121は、芦ノ湖白鳥ホテルのレビューページとして示されている。
図9の例では、宿泊施設に関するコンテンツHC121は、ユーザU4によって利用されるユーザ装置10
4から受け付けられた旅館の評価情報RI21を含む。さらに、宿泊施設に関するコンテンツHC121は、
図1のユーザ装置10
1から受け付けられた「コインランドリーの画像IH21」および「自動販売機の画像IH22」を含む。
図9の例では、旅館の評価情報RI21は、カモ(ユーザU4に対応する例示のプロフィール名)によって投稿された口コミとして示されている。
【0133】
図9の例に示されるように、評価情報RI21は、「はじめて、このホテルを利用しました。コインランドリーが、壊れていました。また、自動販売機の天然水が、売り切れでした。もうこのホテルには泊まりたくないです。」というコメントを含む。宿泊施設に関するHC121は、旅館の評価情報RI21に関連付けられた「コインランドリーの画像IH21」と、旅館の評価情報RI21に関連付けられた「自動販売機の画像IH22」とを含む。
図9の例に示されるように、旅館の評価情報RI21に含まれる単語「コインランドリー」は、「コインランドリーの画像IH21」に対応する。さらに、旅館の評価情報RI21に含まれる単語「自動販売機」は、「自動販売機の画像IH22」に対応する。このように、芦ノ湖白鳥ホテルに関するレビューが、このレビューに含まれる単語(すなわち、コインランドリー、自動販売機)に対応する画像とともに表示される。
【0134】
図9の例では、表示されたイメージ画像は、
図2のサービス提供者P1によって提供された画像ではなく、カモ(すなわち、ユーザU4)とは異なる人物であるマル子(すなわち、ユーザU1)によって提供された画像である。一般的に、宿泊施設の公式画像は、宿泊施設の悪い点を示す画像を含まない。しかしながら、ユーザは、実際には、宿泊施設の悪い点に注意を向けることがある。この点に関し、情報提供装置100は、宿泊施設の公式画像に含まれない、宿泊施設の悪い点を示す画像をユーザから受け付け、受け付けられた画像に対応する文字列を含むレビューに、この画像を付与することができる。このため、情報提供装置100は、ユーザが、宿泊施設の良い点と宿泊施設の悪い点とを比較することによって、宿泊施設を選択することを可能にすることができる。
【0135】
〔5-2.適用可能なドメイン〕
図2、
図3、
図4および
図5の例示的な実施形態では、情報提供装置100は、トラベルサービスを提供し、宿泊施設に関するレビューを提供しているが、これに限定されるものではない。情報提供装置100は、トラベルサービス以外のサービスを実装してもよい。例えば、情報提供装置100は、検索、ポータル、ショッピング、オークション、ニュース、ファイナンス、旅行、飲食店紹介、スポーツ、テレビ、動画、ゲーム、地図、路線情報、料理、不動産、自動車、ブログ、結婚、漫画、占い、地域情報等の各種サービスを実装してもよい。いくつかの実装形態では、情報提供装置100は、トラベルサービス以外のドメインに適用され得る。
【0136】
例えば、情報提供装置100が不動産サービスを提供するいくつかの実装形態では、情報提供装置100は、評価対象は、不動産であってもよい。この場合、評価対象の評価を示す評価情報は、例えば、マンションのレビューであってもよい。一例として、マンションのレビューは、「マンションを見学しに行きました。バスルームが広くて、とても良いです。ベランダから富士山を見られます。このマンションを買いたいです。」というコメントであってもよい。この例では、評価情報から抽出された文字列に対応する画像は、バスルームの画像や、ベランダの画像であってもよい。
【0137】
〔5-3.ネットワーク上のコンテンツ〕
情報提供装置100の画像受付部132は、評価対象に関連するコンテンツとして、評価対象に対応する検索クエリに基づいてネットワークリソースから検索されたコンテンツを受け付けもよい。
【0138】
例えば、画像受付部132は、評価対象を提供する提供者によって用意された公式画像だけでなく、評価対象に関連するネットワーク上のコンテンツ(例えば、画像、動画)を受信してもよい。例えば、画像受付部132は、評価対象に対応する検索クエリに基づく検索を実行することによって、ネットワーク上にある、評価対象に関連する画像または動画を自動的に受信(例えば、ダウンロード)してもよい。画像受付部132は、評価対象に対応する検索クエリに基づいて、評価対象に関連するコンテンツ(例えば、画像、動画)を特定し、特定されたコンテンツを受信してもよい。画像受付部132は、ウェブスクレイピング等の手法を用いて、ネットワーク上にある、評価対象に関連する画像または動画(例えば、画像ファイル、動画ファイル)を自動的にダウンロードしてもよい。一例として、画像受付部132は、検索クエリ「旅館H1」に基づいて、ネットワークリソース(例えば、ネットワーク上で利用可能な画像ファイルまたは動画ファイル)から、旅館H1に関連する画像を特定し、特定された画像を受信してもよい。
【0139】
〔5-4.画像から生成された動画〕
情報提供装置100の制御部130は、評価受付部131によって受け付けられた評価情報から抽出された文字列に対応する複数の画像を組み合わせることによって、評価情報から抽出された文字列に対応するコンテンツとして、評価情報から抽出された文字列に対応する動画を生成する生成部(図示せず)を有してもよい。
【0140】
例えば、生成部は、画像受付部132によって受け付けられた複数の画像のうち、評価情報から抽出された文字列に対応する複数の画像を組み合わせることによって、評価情報から抽出された文字列に対応する動画を生成することができる。生成部は、評価情報から抽出された文字列に対応する複数の画像をつなげ、これらの複数の画像にエフェクトを付加してもよい。このようにして、生成部は、評価情報から抽出された文字列に対応する動画を生成してもよい。生成部は、例えば、評価情報から抽出された文字列に対応する複数の画像を含むスライドショーを、評価情報から抽出された文字列に対応する動画として生成してもよい。
【0141】
生成部は、評価受付部131によって受け付けられた評価情報と、生成された動画とを関連付けてもよい。情報提供装置100の提供部136が評価情報の送信要求を、ユーザ装置10から受け付けた場合に、提供部136は、評価情報とともに、生成部によって生成された動画を、ユーザ装置10に提供してもよい。例えば、提供部136が評価情報の送信要求を、ユーザ装置10から受け付けた場合に、提供部136は、生成部によってこの評価情報に関連付けられた動画を、ユーザ装置10に提供してもよい。
【0142】
〔6.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の一部を手動的に行うこともできる。あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0143】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0144】
例えば、
図6に示した記憶部120の一部又は全部は、情報提供装置100によって保持されるのではなく、ストレージサーバ等に保持されてもよい。この場合、情報提供装置100は、ストレージサーバにアクセスすることで、評価対象の評価を示す評価情報や評価対象に関連する画像等の各種情報を取得する。
【0145】
〔7.ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態に係る情報提供装置100は、例えば
図10に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。
図10は、ハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、一次記憶装置1040、二次記憶装置1050、出力IF(Interface)1060、入力IF1070、ネットワークIF1080がバス1090により接続された形態を有する。
【0146】
演算装置1030は、一次記憶装置1040や二次記憶装置1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。一次記憶装置1040は、RAM等、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一時的に記憶するメモリ装置である。また、二次記憶装置1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが登録される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ等により実現される。
【0147】
出力IF1060は、モニタやプリンタといった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインタフェースであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現される。また、入力IF1070は、マウス、キーボード、およびスキャナ等といった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインタフェースであり、例えば、USB等により実現される。
【0148】
なお、入力装置1020は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等から情報を読み出す装置であってもよい。また、入力装置1020は、USBメモリ等の外付け記憶媒体であってもよい。
【0149】
ネットワークIF1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する。
【0150】
演算装置1030は、出力IF1060や入力IF1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行う。例えば、演算装置1030は、入力装置1020や二次記憶装置1050からプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。
【0151】
例えば、コンピュータ1000が情報提供装置100として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、一次記憶装置1040上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。
【0152】
〔8.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る情報提供装置100は、評価受付部131と、提供部136とを有する。
【0153】
実施形態に係る情報提供装置100において、評価受付部131は、評価対象の評価を示す評価情報を受け付ける。また、実施形態に係る情報提供装置100において、提供部136は、評価受付部131によって受け付けられた評価情報から抽出された文字列に対応するコンテンツを、この評価対象の評価を視覚化するためのコンテンツとして提供する。
【0154】
また、実施形態に係る情報提供装置100において、提供部136は、画像または動画であるコンテンツを提供する。
【0155】
また、実施形態に係る情報提供装置100において、提供部136は、評価対象の評価を示す評価情報とともに、評価情報から抽出された文字列に対応するコンテンツを提供する。
【0156】
また、実施形態に係る情報提供装置100において、提供部136は、評価対象の評価を示す評価情報から抽出された評価対象の特定的な評価をユーザに提供し、評価対象のこの特定的な評価がこのユーザによって選択された場合に、評価情報とともに、評価情報から抽出された文字列に対応するコンテンツを提供する。
【0157】
また、実施形態に係る情報提供装置100において、提供部136は、評価対象の評価を示す評価情報から抽出された評価対象の特定的な評価とともに、評価情報から抽出された文字列に対応するコンテンツを提供する。
【0158】
また、実施形態に係る情報提供装置100は、評価対象の評価を示す評価情報に対して自然言語処理を実行することによって、評価対象の特定的な評価を、この評価情報から抽出する評価抽出部133を有する。
【0159】
また、実施形態に係る情報提供装置100において、評価抽出部133は、評価対象の特定的な評価として、評価対象の評価の極性を示す第1の文字列と、この評価の客体を示す第2の文字列と、この客体を修飾する第3の文字列とを含む文字列を抽出する。
【0160】
また、実施形態に係る情報提供装置100において、評価抽出部133は、評価対象の特定的な評価として、評価対象の評価の観点と、この観点からの評価の極性とを示す文字列を抽出する。
【0161】
また、実施形態に係る情報提供装置100は、評価対象の評価を視覚化するためのコンテンツとして、評価対象に関連するコンテンツを受け付ける画像受付部132を有する。また、実施形態に係る情報提供装置100において、提供部136は、画像受付部132によって受け付けられたコンテンツのうち、評価対象の評価を示す評価情報から抽出された文字列に対応するコンテンツを提供する。
【0162】
また、実施形態に係る情報提供装置100において、評価受付部131は、評価対象の評価を示す評価情報を、評価対象を利用するユーザから受け付ける。また、実施形態に係る情報提供装置100において、画像受付部132は、評価対象に関連するコンテンツを、評価対象を提供する提供者から受け付ける。
【0163】
また、実施形態に係る情報提供装置100において、評価受付部131は、評価対象の評価を示す評価情報を、評価対象を利用する第1のユーザから受け付ける。また、実施形態に係る情報提供装置100において、画像受付部132は、評価対象に関連するコンテンツを、評価対象を利用する第2のユーザであって、第1のユーザとは異なる第2のユーザから受け付ける。
【0164】
また、実施形態に係る情報提供装置100において、画像受付部132は、評価対象に関連するコンテンツとして、評価対象に対応する検索クエリに基づいてネットワークリソースから検索されたコンテンツを受け付ける。
【0165】
また、実施形態に係る情報提供装置100は、評価受付部131によって受け付けられた評価情報から抽出された文字列に対応する複数の画像を組み合わせることによって、評価情報から抽出された文字列に対応するコンテンツとして、評価情報から抽出された文字列に対応する動画を生成する生成部を有してもよい。
【0166】
上述した各処理により、情報提供装置100は、ユーザを惹きつける評価を提供することができる。
【0167】
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0168】
また、上述した情報提供装置100は、複数のサーバコンピュータで実現してもよく、また、機能によっては外部のプラットフォーム等をAPI(Application Programming Interface)やネットワークコンピューティングなどで呼び出して実現するなど、構成は柔軟に変更できる。
【0169】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、評価受付部は、評価受付手段や評価受付回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0170】
1 情報提供システム
10 ユーザ装置
20 提供者装置
100 情報提供装置
110 通信部
120 記憶部
121 評価データベース
122 画像データベース
123 コンテンツデータベース
130 制御部
131 評価受付部
132 画像受付部
133 評価抽出部
134 文字列抽出部
135 特定部
136 提供部