(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-30
(45)【発行日】2023-12-08
(54)【発明の名称】旋回補助装置および階段昇降装置の旋回方法
(51)【国際特許分類】
B62B 5/02 20060101AFI20231201BHJP
【FI】
B62B5/02 Z
(21)【出願番号】P 2018201374
(22)【出願日】2018-10-26
【審査請求日】2021-09-17
(73)【特許権者】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000236056
【氏名又は名称】三菱電機ビルソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110423
【氏名又は名称】曾我 道治
(74)【代理人】
【識別番号】100111648
【氏名又は名称】梶並 順
(74)【代理人】
【識別番号】100122437
【氏名又は名称】大宅 一宏
(74)【代理人】
【識別番号】100147566
【氏名又は名称】上田 俊一
(74)【代理人】
【識別番号】100161171
【氏名又は名称】吉田 潤一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100188514
【氏名又は名称】松岡 隆裕
(72)【発明者】
【氏名】山本 俊介
(72)【発明者】
【氏名】八木 勇士
(72)【発明者】
【氏名】田中 崇裕
(72)【発明者】
【氏名】浅見 哲平
(72)【発明者】
【氏名】寺門 知香
【審査官】塚本 英隆
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-111076(JP,A)
【文献】実開平04-058508(JP,U)
【文献】特表2017-514638(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B62B 5/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
階段昇降装置の本体部におけるクローラ部側の面が固定されることなく載せられる受台と、
前記受台に設けられた車輪部と
を備え、
前記受台には、前記本体部を前記受台に固定する固定部材が設けられておらず、
前記本体部における前記クローラ部側の面が固定されることなく前記受台に載せられた場合に、前記階段昇降装置の前記クローラ部における少なくとも一部は、前記車輪部が載せられる平地から上方に離れて配置される旋回補助装置。
【請求項2】
前記
階段昇降装置が昇降する階段の幅方向に視た場合に、前記
階段の
踏面における奥行方向について予め定められた最小寸法と前記
階段の傾斜角度の最小値である30度とから構成される三角形の領域内に全体が配置される請求項1に記載の旋回補助装置。
【請求項3】
前記車輪部は、3個の自在キャスターを有し、
3個の前記自在キャスターは、上方から視た場合に、三角形における3個の頂点に対応するそれぞれの位置に1個ずつ配置されている請求項1または請求項2に記載の旋回補助装置。
【請求項4】
前記車輪部は、4個の自在キャスターを有し、
4個の前記自在キャスターは、上方から視た場合に、四角形における4個の頂点に対応するそれぞれの位置に1個ずつ配置されている請求項1または請求項2に記載の旋回補助装置。
【請求項5】
前記受台の移動方向について他の自在キャスターよりも後方に配置された前記自在キャスターは、ローラと、前記ローラの回転を規制するロック部とを有している請求項3または請求項4に記載の旋回補助装置。
【請求項6】
前記受台は、受台本体と、前記受台本体に設けられ、高さ方向について伸縮する伸縮部とを有している請求項1から請求項5までの何れか一項に記載の旋回補助装置。
【請求項7】
受台および車輪部を有する旋回補助装置を、前記車輪部が平地に載せられるように設置する旋回補助装置設置工程と、
前記旋回補助装置設置工程の後、階段昇降装置を階段から前記平地に移動させて、前記階段昇降装置の本体部におけるクローラ部側の面を固定することなく前記受台に載せる階段昇降装置移動工程と、
前記階段昇降装置移動工程の後、前記車輪部を前記平地に転がして前記階段昇降装置を旋回させる階段昇降装置旋回工程と
を備えている階段昇降装置の旋回方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、旋回補助装置および階段昇降装置の旋回方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、階段昇降装置に設けられ、踊り場において階段昇降装置を旋回可能にする旋回補助装置が知られている。階段昇降装置は、荷物が載せられる本体部と、本体部に設けられ、階段を昇降するクローラ部とを備えている。旋回補助装置は、階段昇降装置の本体部にボルトを用いて取り付けられる(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、階段昇降装置を踊り場において旋回可能にするために、ボルトを用いて階段昇降装置に旋回補助装置を取り付けなければならない。これにより、階段昇降装置を旋回させる作業効率が悪いという課題があった。
【0005】
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、階段昇降装置を旋回させる作業効率を向上させることができる旋回補助装置および階段昇降装置の旋回方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係る旋回補助装置は、階段昇降装置の本体部におけるクローラ部側の面が固定されることなく載せられる受台と、受台に設けられた車輪部とを備え、受台には、本体部を受台に固定する固定部材が設けられておらず、本体部におけるクローラ部側の面が固定されることなく受台に載せられた場合に、階段昇降装置のクローラ部における少なくとも一部は、車輪部が載せられる平地から上方に離れて配置される。
【0007】
この発明に係る階段昇降装置の旋回方法は、受台および車輪部を有する旋回補助装置を、車輪部が平地に載せられるように設置する旋回補助装置設置工程と、旋回補助装置設置工程の後、階段昇降装置を階段から平地に移動させて、階段昇降装置の本体部におけるクローラ部側の面を固定することなく受台に載せる階段昇降装置移動工程と、階段昇降装置移動工程の後、車輪部を平地に転がして階段昇降装置を旋回させる階段昇降装置旋回工程とを備えている。
【発明の効果】
【0008】
この発明に係る旋回補助装置および階段昇降装置の旋回方法によれば、階段昇降装置を旋回させる作業効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】この発明の実施の形態1に係る旋回補助装置を示す側面図である。
【
図3】
図1の旋回補助装置に階段昇降装置が載せられる様子を示す側面図である。
【
図4】
図1の旋回補助装置に階段昇降装置が載せられた状態を示す側面図である。
【
図5】
図1の旋回補助装置から階段昇降装置が外される様子を示す側面図である。
【
図6】
図1の旋回補助装置を用いて階段昇降装置を旋回させる手順を示すフローチャートである。
【
図7】この発明の実施の形態2に係る旋回補助装置を示す側面図である。
【
図9】
図7の旋回補助装置に階段昇降装置が載せられる様子を示す側面図である。
【
図10】
図7の旋回補助装置に階段昇降装置が載せられた状態を示す側面図である。
【
図11】
図7の旋回補助装置から階段昇降装置が外される様子を示す側面図である。
【
図12】この発明の実施の形態3に係る旋回補助装置を示す側面図である。
【
図14】
図12の旋回補助装置に階段昇降装置が載せられる様子を示す側面図である。
【
図15】
図12の旋回補助装置に階段昇降装置が載せられた状態を示す側面図である。
【
図16】
図12の旋回補助装置から階段昇降装置が外される様子を示す側面図である。
【
図17】この発明の実施の形態4に係る旋回補助装置を示す側面図である。
【
図19】
図17の旋回補助装置に階段昇降装置が載せられる様子を示す側面図である。
【
図20】
図17の旋回補助装置に階段昇降装置が載せられた状態を示す側面図である。
【
図21】
図17の旋回補助装置から階段昇降装置が外される様子を示す側面図である。
【
図22】この発明の実施の形態5に係る旋回補助装置を示す側面図である。
【
図24】
図22の旋回補助装置に階段昇降装置が載せられる様子を示す側面図である。
【
図25】
図22の旋回補助装置に階段昇降装置が載せられた状態を示す側面図である。
【
図26】
図22の旋回補助装置から階段昇降装置が外される様子を示す側面図である。
【
図27】この発明の実施の形態6に係る旋回補助装置を示す側面図である。
【
図29】
図27の旋回補助装置に階段昇降装置が載せられる様子を示す側面図である。
【
図30】
図27の旋回補助装置に階段昇降装置が載せられた状態を示す側面図である。
【
図31】
図27の旋回補助装置から階段昇降装置が外される様子を示す側面図である。
【
図32】この発明の実施の形態7に係る旋回補助装置を示す側面図である。
【
図34】
図32の旋回補助装置に階段昇降装置が載せられる様子を示す側面図である。
【
図35】
図32の旋回補助装置に階段昇降装置が載せられた状態を示す側面図である。
【
図36】
図32の旋回補助装置から階段昇降装置が外される様子を示す側面図である。
【
図37】この発明の実施の形態8に係る旋回補助装置を示す側面図である。
【
図39】
図37の旋回補助装置に階段昇降装置が載せられる様子を示す側面図である。
【
図40】
図37の旋回補助装置に階段昇降装置が載せられた状態を示す側面図である。
【
図41】
図37の旋回補助装置から階段昇降装置が外される様子を示す側面図である。
【
図42】この発明の実施の形態9に係る旋回補助装置を示す側面図である。
【
図44】
図42の旋回補助装置に階段昇降装置が載せられる様子を示す側面図である。
【
図45】
図42の旋回補助装置に階段昇降装置が載せられた状態を示す側面図である。
【
図46】
図42の旋回補助装置から階段昇降装置が外される様子を示す側面図である。
【
図47】この発明の実施の形態10に係る旋回補助装置を示す側面図である。
【
図49】
図47の旋回補助装置に階段昇降装置が載せられる様子を示す側面図である。
【
図50】
図47の旋回補助装置に階段昇降装置が載せられた状態を示す側面図である。
【
図51】
図47の旋回補助装置から階段昇降装置が外される様子を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る旋回補助装置を示す側面図である。
図2は、
図1の旋回補助装置を示す平面図である。旋回補助装置1Aは、受台11と、受台11の底面111に取り付けられた車輪部12とを備えている。
【0011】
受台11は、板形状に形成されている。また、受台11は、上方から視た場合に四角形状となるように形成されている。受台11の上面112には、階段昇降装置が載せられる。
【0012】
車輪部12は、3個の自在キャスター121を有している。3個の自在キャスター121は、上方から視た場合に、三角形における3個の頂点に対応するそれぞれの位置に1個ずつ配置されている。自在キャスター121は、底面111から下方に向かって延びて設けられた軸部122と、軸部122の下端部に回転可能に設けられたローラ123とを有している。ローラ123は、軸部122を中心に周方向に回転可能となっている。
【0013】
3個の自在キャスター121のうちの1個の自在キャスター121は、受台11の移動方向Aについて、残りの2個の自在キャスター121よりも前方に配置されている。したがって、3個の自在キャスター121のうちの2個の自在キャスター121は、受台11の移動方向Aについて、残りの1個の自在キャスター121よりも後方に配置されている。
【0014】
建築基準法施行令第23条には、階段の踏面における奥行方向についての最小寸法Lが定められている。階段の幅方向について旋回補助装置1Aを視た場合に、旋回補助装置1Aは、最小寸法Lと一般的な階段の傾斜角度についての最小値である30度とから構成される三角形の領域内に旋回補助装置1Aの全体が配置されるように、構成されている。階段の傾斜角度とは、隣り合う一対の階段のそれぞれの蹴上部の上端部を結ぶ線と水平面との間の角度である。
【0015】
図3は、
図1の旋回補助装置1Aに階段昇降装置が載せられる様子を示す側面図である。
図4は、
図1の旋回補助装置1Aに階段昇降装置が載せられた状態を示す側面図である。
図5は、
図1の旋回補助装置1Aから階段昇降装置が外される様子を示す側面図である。階段昇降装置2は、荷物3が載せられる本体部21と、本体部21に設けられ、階段4を昇降するクローラ部22とを備えている。旋回補助装置1Aは、階段4よりも上方に配置された平地5に配置される。平地5としては、例えば、踊り場が挙げられる。旋回補助装置1Aは、平地5において、階段昇降装置2を旋回させるために用いられる。なお、
図3、
図4および
図5では、階段昇降装置2および荷物3は、二点鎖線で示されている。
【0016】
受台11の上面112には、階段昇降装置2の本体部21が載せられる。本体部21が受台11の上面112に載せられた場合に、クローラ部22の少なくとも一部は、平地5から上方に離れて配置される。
【0017】
次に、階段昇降装置2の旋回方法について説明する。
図6は、
図1の旋回補助装置1Aを用いて階段昇降装置2を旋回させる手順を示すフローチャートである。この例では、階段昇降装置2が階段4を上昇する場合について説明する。まず、ステップS1において、旋回補助装置設置工程を行う。旋回補助装置設置工程では、旋回補助装置1Aを、車輪部12が平地5に載せられるように設置する。
【0018】
その後、ステップS2において、階段昇降装置移動工程を行う。階段昇降装置移動工程では、階段昇降装置2を階段4から平地5に移動させて、階段昇降装置2の本体部21を受台11に載せる。これにより、クローラ部22の少なくとも一部は、平地5から上方に離れて配置される。このとき、旋回補助装置1Aは、最小寸法Lと一般的な階段の傾斜角度についての最小値である30度とから構成される三角形の領域内に全体が配置される。したがって、階段昇降装置2の本体部21を、旋回補助装置1Aの受台11に容易に載せることができる。
【0019】
その後、ステップS3において、階段昇降装置旋回工程を行う。階段昇降装置旋回工程では、車輪部12を平地5に転がして、階段昇降装置2を旋回させる。
【0020】
その後、ステップS4において、階段昇降装置昇降工程を行う。階段昇降装置昇降工程では、階段昇降装置2を平地5から階段4に移動させて、階段昇降装置2に階段4を昇降させる。このとき、旋回補助装置1Aは、最小寸法Lと一般的な階段の傾斜角度についての最小値である30度とから構成される三角形の領域内に全体が配置される。したがって、階段昇降装置2を平地5から階段4に容易に移動させることができる。以上により、階段昇降装置2を旋回させる手順が終了する。
【0021】
以上説明したように、この発明の実施の形態1に係る旋回補助装置1Aによれば、階段昇降装置2の本体部21が載せられる受台11と、受台11に設けられた車輪部12とを備えている。本体部21が受台11に載せられた場合に、階段昇降装置2のクローラ部22における少なくとも一部は、平地5から上方に離れて配置される。これにより、階段昇降装置2を容易に旋回させることができる。その結果、ボルトを用いて階段昇降装置2に旋回補助装置を取り付けることなく、階段昇降装置2を旋回させることができる。したがって、階段昇降装置2を旋回させる作業効率を向上させることができる。
【0022】
また、車輪部12は、3個の自在キャスター121を有している。3個の自在キャスター121は、上方から視た場合に、三角形における3個の頂点に対応するそれぞれの位置に1個ずつ配置されている。これにより、旋回補助装置1Aは、階段昇降装置2を安定して支持することができる。
【0023】
また、この発明の実施の形態1に係る階段昇降装置2の旋回方法によれば、車輪部12が平地5に載せられるように旋回補助装置1Aを設置する旋回補助装置設置工程を備えている。また、この階段昇降装置2の旋回方法は、階段昇降装置2を階段4から平地5に移動させて、本体部21を受台11に載せる階段昇降装置移動工程と、車輪部12を平地5に転がして階段昇降装置2を旋回させる階段昇降装置旋回工程とを備えている。これにより、階段昇降装置2を容易に旋回させることができる。その結果、ボルトを用いて階段昇降装置2に旋回補助装置を取り付けることなく、階段昇降装置2を旋回させることができる。したがって、階段昇降装置2を旋回させる作業効率を向上させることができる。
【0024】
実施の形態2.
図7は、この発明の実施の形態2に係る旋回補助装置を示す側面図である。
図8は、
図7の旋回補助装置を示す平面図である。
図9は、
図7の旋回補助装置に階段昇降装置が載せられる様子を示す側面図である。
図10は、
図7の旋回補助装置に階段昇降装置が載せられた状態を示す側面図である。
図11は、
図7の旋回補助装置から階段昇降装置が外される様子を示す側面図である。旋回補助装置1Bは、受台11と、受台11の底面111に取り付けられた車輪部12とを備えている。
【0025】
車輪部12は、3個の自在キャスター121を有している。3個の自在キャスター121のうちの1個の自在キャスター121は、受台11の移動方向Aについて、残りの2個の自在キャスター121よりも前方に配置されている。したがって、3個の自在キャスター121のうちの2個の自在キャスター121は、受台11の移動方向Aについて、残りの1個の自在キャスター121よりも後方に配置されている。この例では、3個の自在キャスター121のうちで、移動方向Aについて前方に配置された自在キャスター121を前方自在キャスター121Aとし、移動方向Aについて後方に配置された自在キャスター121を後方自在キャスター121Bとする。
【0026】
前方自在キャスター121Aは、底面111から下方に向かって延びて設けられた軸部122と、軸部122の下端部に回転可能に設けられたローラ123とを有している。
【0027】
後方自在キャスター121Bは、底面111から下方に向かって延びて設けられた軸部122と、軸部122の下端部に回転可能に設けられたローラ123と、ローラ123の回転を規制するロック部124とを有している。ロック部124は、ローラ123の回転を規制する規制位置と、ローラ123の回転の規制が解除される解除位置との間で移動する。
【0028】
階段昇降装置移動工程において、階段昇降装置2を階段4から平地5に移動させて、階段昇降装置2の本体部21を受台11に載せる場合に、ロック部124の位置を規制位置にする。これにより、旋回補助装置1Bを平地5に対して固定することができる。その結果、階段昇降装置2の本体部21を受台11に容易に載せることができる。
【0029】
一方、階段昇降装置旋回工程において、車輪部12を平地5に転がして、階段昇降装置2を旋回させる場合には、ロック部124の位置を解除位置にする。これにより、階段昇降装置2を容易に旋回させることができる。その他の構成は、実施の形態1と同様である。
【0030】
以上説明したように、この発明の実施の形態2に係る旋回補助装置1Bによれば、後方自在キャスター121Bは、ローラ123と、ローラ123の回転を規制するロック部124とを有している。これにより、階段昇降装置2を階段4から平地5に移動させて、階段昇降装置2の本体部21を受台11に載せる場合に、階段昇降装置2の本体部21を受台11に容易に載せることができる。また、車輪部12を平地5に転がして、階段昇降装置2を旋回させる場合に、階段昇降装置2を容易に旋回させることができる。
【0031】
実施の形態3.
図12は、この発明の実施の形態3に係る旋回補助装置を示す側面図である。
図13は、
図12の旋回補助装置を示す平面図である。
図14は、
図12の旋回補助装置に階段昇降装置が載せられる様子を示す側面図である。
図15は、
図12の旋回補助装置に階段昇降装置が載せられた状態を示す側面図である。
図16は、
図12の旋回補助装置から階段昇降装置が外される様子を示す側面図である。旋回補助装置1Cは、受台11と、受台11の底面111に取り付けられた車輪部12とを備えている。受台11は、受台本体113と、受台本体113に設けられ、高さ方向について伸縮する伸縮部114とを有している。
【0032】
階段昇降装置移動工程において、階段昇降装置2を階段4から平地5に移動させて、階段昇降装置2の本体部21を受台11に載せる場合に、本体部21の高さ方向の位置に合わせて伸縮部114を伸長させる。これにより、本体部21を受台11により確実に載せることができる。その他の構成は、実施の形態1と同様である。
【0033】
以上説明したように、この発明の実施の形態3に係る旋回補助装置1Cによれば、受台11は、受台本体113と、受台本体113に設けられ、高さ方向に伸縮する伸縮部114とを有している。これにより、階段昇降装置移動工程において、階段昇降装置2を階段4から平地5に移動させて、階段昇降装置2の本体部21を受台11に載せる場合に、本体部21を受台11により確実に載せることができる。その結果、階段昇降装置2をより確実に旋回させることができる。
【0034】
実施の形態4.
図17は、この発明の実施の形態4に係る旋回補助装置を示す側面図である。
図18は、
図17の旋回補助装置を示す平面図である。
図19は、
図17の旋回補助装置に階段昇降装置が載せられる様子を示す側面図である。
図20は、
図17の旋回補助装置に階段昇降装置が載せられた状態を示す側面図である。
図21は、
図17の旋回補助装置から階段昇降装置が外される様子を示す側面図である。旋回補助装置1Dは、受台11と、受台11の底面111に取り付けられた車輪部12とを備えている。受台11は、受台本体113と、受台本体113に設けられ、高さ方向について伸縮する伸縮部114とを有している。
【0035】
車輪部12は、3個の自在キャスター121を有している。3個の自在キャスター121のうちの1個の自在キャスター121は、受台11の移動方向Aについて、残りの2個の自在キャスター121よりも前方に配置されている。したがって、3個の自在キャスター121のうちの2個の自在キャスター121は、受台11の移動方向Aについて、残りの1個の自在キャスター121よりも後方に配置されている。この例では、3個の自在キャスター121のうちで、移動方向Aについて前方に配置された自在キャスター121を前方自在キャスター121Aとし、移動方向Aについて後方に配置された自在キャスター121を後方自在キャスター121Bとする。
【0036】
前方自在キャスター121Aは、底面111から下方に向かって延びて設けられた軸部122と、軸部122の下端部に回転可能に設けられたローラ123とを有している。
【0037】
後方自在キャスター121Bは、底面111から下方に向かって延びて設けられた軸部122と、軸部122の下端部に回転可能に設けられたローラ123と、ローラ123の回転を規制するロック部124とを有している。ロック部124は、ローラ123の回転を規制する規制位置と、ローラ123の回転の規制が解除される解除位置との間で移動する。
【0038】
階段昇降装置移動工程において、階段昇降装置2を階段4から平地5に移動させて、階段昇降装置2の本体部21を受台11に載せる場合に、ロック部124の位置を規制位置にする。これにより、旋回補助装置1Dを平地5に対して固定することができる。その結果、階段昇降装置2の本体部21を受台11に容易に載せることができる。
【0039】
一方、階段昇降装置旋回工程において、車輪部12を平地5に転がして、階段昇降装置2を旋回させる場合には、ロック部124の位置を解除位置にする。これにより、階段昇降装置2を容易に旋回させることができる。
【0040】
また、階段昇降装置移動工程において、階段昇降装置2を階段4から平地5に移動させて、階段昇降装置2の本体部21を受台11に載せる場合に、本体部21の高さ方向の位置に合わせて伸縮部114を伸長させる。これにより、本体部21を受台11により確実に載せることができる。その他の構成は、実施の形態1と同様である。
【0041】
以上説明したように、この発明の実施の形態4に係る旋回補助装置1Dによれば、後方自在キャスター121Bは、ローラ123と、ローラ123の回転を規制するロック部124とを有している。これにより、階段昇降装置2を階段4から平地5に移動させて、階段昇降装置2の本体部21を受台11に載せる場合に、階段昇降装置2の本体部21を受台11に容易に載せることができる。また、車輪部12を平地5に転がして、階段昇降装置2を旋回させる場合に、階段昇降装置2を容易に旋回させることができる。
【0042】
また、受台11は、受台本体113と、受台本体113に設けられ、高さ方向に伸縮する伸縮部114とを有している。これにより、階段昇降装置移動工程において、階段昇降装置2を階段4から平地5に移動させて、階段昇降装置2の本体部21を受台11に載せる場合に、本体部21を受台11により確実に載せることができる。その結果、階段昇降装置2をより確実に旋回させることができる。
【0043】
実施の形態5.
図22は、この発明の実施の形態5に係る旋回補助装置を示す側面図である。
図23は、
図22の旋回補助装置を示す平面図である。
図24は、
図22の旋回補助装置に階段昇降装置が載せられる様子を示す側面図である。
図25は、
図22の旋回補助装置に階段昇降装置が載せられた状態を示す側面図である。
図26は、
図22の旋回補助装置から階段昇降装置が外される様子を示す側面図である。旋回補助装置1Eは、受台11と、受台11の底面111に取り付けられた車輪部12とを備えている。
【0044】
車輪部12は、4個の自在キャスター121を有している。4個の自在キャスター121は、上方から視た場合に、四角形における4個の頂点に対応するそれぞれの位置に1個ずつ配置されている。自在キャスター121は、底面111から下方に向かって延びて設けられた軸部122と、軸部122の下端部に回転可能に設けられたローラ123とを有している。ローラ123は、軸部122を中心に周方向に回転可能となっている。
【0045】
4個の自在キャスター121のうちの2個の自在キャスター121は、受台11の移動方向Aについて、残りの2個の自在キャスター121よりも前方に配置されている。したがって、4個の自在キャスター121のうちの2個の自在キャスター121は、受台11の移動方向Aについて、残りの2個の自在キャスター121よりも後方に配置されている。その他の構成は、実施の形態1と同様である。
【0046】
以上説明したように、この発明の実施の形態5に係る旋回補助装置1Eによれば、車輪部は、4個の自在キャスター121を有し、4個の自在キャスター121は、上方から視た場合に、四角形における4個の頂点に対応するそれぞれの位置に1個ずつ配置されている。これにより、旋回補助装置1Eは、階段昇降装置2を安定して支持することができる。
【0047】
実施の形態6.
図27は、この発明の実施の形態6に係る旋回補助装置を示す側面図である。
図28は、
図27の旋回補助装置を示す平面図である。
図29は、
図27の旋回補助装置に階段昇降装置が載せられる様子を示す側面図である。
図30は、
図27の旋回補助装置に階段昇降装置が載せられた状態を示す側面図である。
図31は、
図27の旋回補助装置から階段昇降装置が外される様子を示す側面図である。旋回補助装置1Fは、受台11と、受台11の底面111に取り付けられた車輪部12とを備えている。
【0048】
車輪部12は、4個の自在キャスター121を有している。4個の自在キャスター121は、上方から視た場合に、四角形における4個の頂点に対応するそれぞれの位置に1個ずつ配置されている。自在キャスター121は、底面111から下方に向かって延びて設けられた軸部122と、軸部122の下端部に回転可能に設けられたローラ123とを有している。ローラ123は、軸部122を中心に周方向に回転可能となっている。
【0049】
4個の自在キャスター121のうちの2個の自在キャスター121は、受台11の移動方向Aについて、残りの2個の自在キャスター121よりも前方に配置されている。したがって、4個の自在キャスター121のうちの2個の自在キャスター121は、受台11の移動方向Aについて、残りの2個の自在キャスター121よりも後方に配置されている。この例では、4個の自在キャスター121のうちで、移動方向Aについて前方に配置された自在キャスター121を前方自在キャスター121Aとし、移動方向Aについて後方に配置された自在キャスター121を後方自在キャスター121Bとする。
【0050】
前方自在キャスター121Aは、底面111から下方に向かって延びて設けられた軸部122と、軸部122の下端部に回転可能に設けられたローラ123とを有している。
【0051】
後方自在キャスター121Bは、底面111から下方に向かって延びて設けられた軸部122と、軸部122の下端部に回転可能に設けられたローラ123と、ローラ123の回転を規制するロック部124とを有している。ロック部124は、ローラ123の回転を規制する規制位置と、ローラ123の回転の規制が解除される解除位置との間で移動する。
【0052】
階段昇降装置移動工程において、階段昇降装置2を階段4から平地5に移動させて、階段昇降装置2の本体部21を受台11に載せる場合に、ロック部124の位置を規制位置にする。これにより、旋回補助装置1Fを平地5に対して固定することができる。その結果、階段昇降装置2の本体部21を受台11に容易に載せることができる。
【0053】
一方、階段昇降装置旋回工程において、車輪部12を平地5に転がして、階段昇降装置2を旋回させる場合には、ロック部124の位置を解除位置にする。これにより、階段昇降装置2を容易に旋回させることができる。その他の構成は、実施の形態5と同様である。
【0054】
以上説明したように、この発明の実施の形態6に係る旋回補助装置1Fによれば、後方自在キャスター121Bは、ローラ123と、ローラ123の回転を規制するロック部124とを有している。これにより、階段昇降装置2を階段4から平地5に移動させて、階段昇降装置2の本体部21を受台11に載せる場合に、階段昇降装置2の本体部21を受台11に容易に載せることができる。また、車輪部12を平地5に転がして、階段昇降装置2を旋回させる場合に、階段昇降装置2を容易に旋回させることができる。
【0055】
実施の形態7.
図32は、この発明の実施の形態7に係る旋回補助装置を示す側面図である。
図33は、
図32の旋回補助装置を示す平面図である。
図34は、
図32の旋回補助装置に階段昇降装置が載せられる様子を示す側面図である。
図35は、
図32の旋回補助装置に階段昇降装置が載せられた状態を示す側面図である。
図36は、
図32の旋回補助装置から階段昇降装置が外される様子を示す側面図である。旋回補助装置1Gは、受台11と、受台11の底面111に取り付けられた車輪部12とを備えている。受台11は、受台本体113と、受台本体113に設けられ、高さ方向について伸縮する伸縮部114とを有している。
【0056】
階段昇降装置移動工程において、階段昇降装置2を階段4から平地5に移動させて、階段昇降装置2の本体部21を受台11に載せる場合に、本体部21の高さ方向の位置に合わせて伸縮部114を伸長させる。これにより、本体部21を受台11により確実に載せることができる。その他の構成は、実施の形態5と同様である。
【0057】
以上説明したように、この発明の実施の形態7に係る旋回補助装置1Gによれば、受台11は、受台本体113と、受台本体113に設けられ、高さ方向に伸縮する伸縮部114とを有している。これにより、階段昇降装置移動工程において、階段昇降装置2を階段4から平地5に移動させて、階段昇降装置2の本体部21を受台11に載せる場合に、本体部21を受台11により確実に載せることができる。
【0058】
実施の形態8.
図37は、この発明の実施の形態8に係る旋回補助装置を示す側面図である。
図38は、
図37の旋回補助装置を示す平面図である。
図39は、
図37の旋回補助装置に階段昇降装置が載せられる様子を示す側面図である。
図40は、
図37の旋回補助装置に階段昇降装置が載せられた状態を示す側面図である。
図41は、
図37の旋回補助装置から階段昇降装置が外される様子を示す側面図である。旋回補助装置1Hは、受台11と、受台11の底面111に取り付けられた車輪部12とを備えている。受台11は、受台本体113と、受台本体113に設けられ、高さ方向について伸縮する伸縮部114とを有している。
【0059】
車輪部12は、4個の自在キャスター121を有している。4個の自在キャスター121は、上方から視た場合に、四角形における4個の頂点に対応するそれぞれの位置に1個ずつ配置されている。自在キャスター121は、底面111から下方に向かって延びて設けられた軸部122と、軸部122の下端部に回転可能に設けられたローラ123とを有している。ローラ123は、軸部122を中心に周方向に回転可能となっている。
【0060】
4個の自在キャスター121のうちの2個の自在キャスター121は、受台11の移動方向Aについて、残りの2個の自在キャスター121よりも前方に配置されている。したがって、4個の自在キャスター121のうちの2個の自在キャスター121は、受台11の移動方向Aについて、残りの2個の自在キャスター121よりも後方に配置されている。この例では、4個の自在キャスター121のうちで、移動方向Aについて前方に配置された自在キャスター121を前方自在キャスター121Aとし、移動方向Aについて後方に配置された自在キャスター121を後方自在キャスター121Bとする。
【0061】
前方自在キャスター121Aは、底面111から下方に向かって延びて設けられた軸部122と、軸部122の下端部に回転可能に設けられたローラ123とを有している。
【0062】
後方自在キャスター121Bは、底面111から下方に向かって延びて設けられた軸部122と、軸部122の下端部に回転可能に設けられたローラ123と、ローラ123の回転を規制するロック部124とを有している。ロック部124は、ローラ123の回転を規制する規制位置と、ローラ123の回転の規制が解除される解除位置との間で移動する。
【0063】
階段昇降装置移動工程において、階段昇降装置2を階段4から平地5に移動させて、階段昇降装置2の本体部21を受台11に載せる場合に、ロック部124の位置を規制位置にする。これにより、旋回補助装置1Hを平地5に対して固定することができる。その結果、階段昇降装置2の本体部21を受台11に容易に載せることができる。
【0064】
一方、階段昇降装置旋回工程において、車輪部12を平地5に転がして、階段昇降装置2を旋回させる場合には、ロック部124の位置を解除位置にする。これにより、階段昇降装置2を容易に旋回させることができる。
【0065】
また、階段昇降装置移動工程において、階段昇降装置2を階段4から平地5に移動させて、階段昇降装置2の本体部21を受台11に載せる場合に、本体部21の高さ方向の位置に合わせて伸縮部114を伸長させる。これにより、本体部21を受台11により確実に載せることができる。その他の構成は、実施の形態5と同様である。
【0066】
以上説明したように、この発明の実施の形態8に係る旋回補助装置1Hによれば、後方自在キャスター121Bは、ローラ123と、ローラ123の回転を規制するロック部124とを有している。これにより、階段昇降装置2を階段4から平地5に移動させて、階段昇降装置2の本体部21を受台11に載せる場合に、階段昇降装置2の本体部21を受台11に容易に載せることができる。また、車輪部12を平地5に転がして、階段昇降装置2を旋回させる場合に、階段昇降装置2を容易に旋回させることができる。
【0067】
また、受台11は、受台本体113と、受台本体113に設けられ、高さ方向に伸縮する伸縮部114とを有している。これにより、階段昇降装置移動工程において、階段昇降装置2を階段4から平地5に移動させて、階段昇降装置2の本体部21を受台11に載せる場合に、本体部21を受台11により確実に載せることができる。
【0068】
実施の形態9.
図42は、この発明の実施の形態9に係る旋回補助装置を示す側面図である。
図43は、
図42の旋回補助装置を示す平面図である。
図44は、
図42の旋回補助装置に階段昇降装置が載せられる様子を示す側面図である。
図45は、
図42の旋回補助装置に階段昇降装置が載せられた状態を示す側面図である。
図46は、
図42の旋回補助装置から階段昇降装置が外される様子を示す側面図である。旋回補助装置1Iは、受台11と、受台11の底面111に取り付けられた車輪部12とを備えている。
【0069】
車輪部12は、3個の自在キャスター121を有している。3個の自在キャスター121のうちの2個の自在キャスター121は、受台11の移動方向Aについて、残りの1個の自在キャスター121よりも前方に配置されている。したがって、3個の自在キャスター121のうちの1個の自在キャスター121は、受台11の移動方向Aについて、残りの2個の自在キャスター121よりも後方に配置されている。この例では、3個の自在キャスター121のうちで、移動方向Aについて前方に配置された自在キャスター121を前方自在キャスター121Aとし、移動方向Aについて後方に配置された自在キャスター121を後方自在キャスター121Bとする。
【0070】
前方自在キャスター121Aは、底面111から下方に向かって延びて設けられた軸部122と、軸部122の下端部に回転可能に設けられたローラ123とを有している。
【0071】
後方自在キャスター121Bは、底面111から下方に向かって延びて設けられた軸部122と、軸部122の下端部に回転可能に設けられたローラ123と、ローラ123の回転を規制するロック部124とを有している。ロック部124は、ローラ123の回転を規制する規制位置と、ローラ123の回転の規制が解除される解除位置との間で移動する。
【0072】
階段昇降装置移動工程において、階段昇降装置2を階段4から平地5に移動させて、階段昇降装置2の本体部21を受台11に載せる場合に、ロック部124の位置を規制位置にする。これにより、旋回補助装置1Iを平地5に対して固定することができる。その結果、階段昇降装置2の本体部21を受台11に容易に載せることができる。
【0073】
一方、階段昇降装置旋回工程において、車輪部12を平地5に転がして、階段昇降装置2を旋回させる場合には、ロック部124の位置を解除位置にする。これにより、階段昇降装置2を容易に旋回させることができる。その他の構成は、実施の形態1と同様である。
【0074】
以上説明したように、この発明の実施の形態9に係る旋回補助装置1Iによれば、後方自在キャスター121Bは、ローラ123と、ローラ123の回転を規制するロック部124とを有している。これにより、階段昇降装置2を階段4から平地5に移動させて、階段昇降装置2の本体部21を受台11に載せる場合に、階段昇降装置2の本体部21を受台11に容易に載せることができる。また、車輪部12を平地5に転がして、階段昇降装置2を旋回させる場合に、階段昇降装置2を容易に旋回させることができる。
【0075】
実施の形態10.
図47は、この発明の実施の形態10に係る旋回補助装置を示す側面図である。
図48は、
図47の旋回補助装置を示す平面図である。
図49は、
図47の旋回補助装置に階段昇降装置が載せられる様子を示す側面図である。
図50は、
図47の旋回補助装置に階段昇降装置が載せられた状態を示す側面図である。
図51は、
図47の旋回補助装置から階段昇降装置が外される様子を示す側面図である。旋回補助装置1Jは、受台11と、受台11の底面111に取り付けられた車輪部12とを備えている。受台11は、受台本体113と、受台本体113に設けられ、高さ方向について伸縮する伸縮部114とを有している。
【0076】
階段昇降装置移動工程において、階段昇降装置2を階段4から平地5に移動させて、階段昇降装置2の本体部21を受台11に載せる場合に、本体部21の高さ方向の位置に合わせて伸縮部114を伸長させる。これにより、本体部21を受台11により確実に載せることができる。その他の構成は、実施の形態9と同様である。
【0077】
以上説明したように、この発明の実施の形態10に係る旋回補助装置1Jによれば、受台11は、受台本体113と、受台本体113に設けられ、高さ方向に伸縮する伸縮部114とを有している。これにより、階段昇降装置移動工程において、階段昇降装置2を階段4から平地5に移動させて、階段昇降装置2の本体部21を受台11に載せる場合に、本体部21を受台11により確実に載せることができる。
【符号の説明】
【0078】
1A、1B、1C、1D、1E、1F、1G、1H、1I、1J 旋回補助装置、2 階段昇降装置、3 荷物、4 階段、5 平地、11 受台、12 車輪部、21 本体部、22 クローラ部、111 底面、112 上面、113 受台本体、114 伸縮部、121 自在キャスター、121A 前方自在キャスター、121B 後方自在キャスター、122 軸部、123 ローラ、124 ロック部。