IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ アズビル株式会社の特許一覧

<>
  • 特許-故障判定装置及び故障判定方法 図1
  • 特許-故障判定装置及び故障判定方法 図2
  • 特許-故障判定装置及び故障判定方法 図3
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-30
(45)【発行日】2023-12-08
(54)【発明の名称】故障判定装置及び故障判定方法
(51)【国際特許分類】
   F16H 1/32 20060101AFI20231201BHJP
   H02P 29/024 20160101ALI20231201BHJP
【FI】
F16H1/32 B
H02P29/024
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2019129566
(22)【出願日】2019-07-11
(65)【公開番号】P2021014876
(43)【公開日】2021-02-12
【審査請求日】2022-06-21
(73)【特許権者】
【識別番号】000006666
【氏名又は名称】アズビル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003166
【氏名又は名称】弁理士法人山王内外特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100101133
【弁理士】
【氏名又は名称】濱田 初音
(74)【代理人】
【識別番号】100199749
【弁理士】
【氏名又は名称】中島 成
(74)【代理人】
【識別番号】100197767
【弁理士】
【氏名又は名称】辻岡 将昭
(74)【代理人】
【識別番号】100201743
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 和真
(72)【発明者】
【氏名】横井 昭佳
(72)【発明者】
【氏名】盧 佳晨
【審査官】畔津 圭介
(56)【参考文献】
【文献】特開平9-145497(JP,A)
【文献】特開2009-131965(JP,A)
【文献】特開2016-158751(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16H 1/32
H02P 29/024
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
波動歯車減速機の出力側のトルクを検出するトルク検出器と、
前記トルク検出器により検出されたトルクに基づいて、前記波動歯車減速機の故障を判定する判定部とを備え、
前記判定部は、
前記トルク検出器により検出されたトルクが、ラチェッティングトルク以上であるかを判定する第1判定部と、
前記第1判定部によりトルクがラチェッティングトルク以上であると判定された場合に、当該トルクが座屈トルク以上であるかを判定する第2判定部とを備え、
前記第2判定部は、トルクが座屈トルク以上であると判定した場合に、前記波動歯車減速機は座屈状態であると判定し、
前記第2判定部によりトルクが座屈トルク以上ではないと判定された場合に、前記波動歯車減速機の入力側を駆動するモータにより当該入力側を1回転以上回転させる制御部と、
前記制御部により前記波動歯車減速機の入力側が1回転以上回転された際での前記モータの電流に基づいて、当該波動歯車減速機の入力側のトルクを算出する演算部とを備え、
前記判定部は、
前記演算部により算出されたトルクのムラが閾値以上であるかを判定する第3判定部を備え、
前記第3判定部は、トルクのムラが閾値以上であると判定した場合に、前記波動歯車減速機はデドイダル状態であると判定する
ことを特徴とする故障判定装置。
【請求項2】
波動歯車減速機の出力側のトルクを検出するトルク検出器を備えた故障判定装置による故障判定方法であって、
前記トルク検出器により検出されたトルクに基づいて、前記波動歯車減速機の故障を判定する判定ステップを有し、
前記判定ステップは、
前記トルク検出器により検出されたトルクが、ラチェッティングトルク以上であるかを判定する第1判定ステップと、
前記第1判定ステップによりトルクがラチェッティングトルク以上であると判定された場合に、当該トルクが座屈トルク以上であるかを判定する第2判定ステップとを有し、
前記第2判定ステップは、トルクが座屈トルク以上であると判定した場合に、前記波動歯車減速機は座屈状態であると判定し、
前記第2判定ステップによりトルクが座屈トルク以上ではないと判定された場合に、前記波動歯車減速機の入力側を駆動するモータにより当該入力側を1回転以上回転させる制御ステップと、
前記制御ステップにより前記波動歯車減速機の入力側が1回転以上回転された際での前記モータの電流に基づいて、当該波動歯車減速機の入力側のトルクを算出する演算ステップとを有し、
前記判定ステップは、
前記演算ステップにより算出されたトルクのムラが閾値以上であるかを判定する第3判定ステップを備え、
前記第3判定ステップは、トルクのムラが閾値以上であると判定した場合に、前記波動歯車減速機はデドイダル状態であると判定する
ことを特徴とする故障判定方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、波動歯車減速機の故障を判定する故障判定装置及び故障判定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、波動歯車減速機の故障は、波動歯車減速機の入力側を駆動するモータの電流に基づいて波動歯車減速機の過負荷を算出することで、判定している(例えば特許文献1,2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2012-251446号公報
【文献】特許第4931725号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、波動歯車減速機の過負荷は、波動歯車減速機の出力側で生じる。そのため、波動歯車減速機の入力側を駆動するモータの電流に基づいて波動歯車減速機の過負荷を算出する方法では、精度が低く、改善が求められている。
【0005】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、従来技術に対して精度よく波動歯車減速機の故障を判定可能な故障判定装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係る故障判定装置は、波動歯車減速機の出力側のトルクを検出するトルク検出器と、トルク検出器により検出されたトルクに基づいて、波動歯車減速機の故障を判定する判定部とを備え、判定部は、トルク検出器により検出されたトルクが、ラチェッティングトルク以上であるかを判定する第1判定部と、第1判定部によりトルクがラチェッティングトルク以上であると判定された場合に、当該トルクが座屈トルク以上であるかを判定する第2判定部とを備え、第2判定部は、トルクが座屈トルク以上であると判定した場合に、波動歯車減速機は座屈状態であると判定し、第2判定部によりトルクが座屈トルク以上ではないと判定された場合に、波動歯車減速機の入力側を駆動するモータにより当該入力側を1回転以上回転させる制御部と、制御部により波動歯車減速機の入力側が1回転以上回転された際でのモータの電流に基づいて、当該波動歯車減速機の入力側のトルクを算出する演算部とを備え、判定部は、演算部により算出されたトルクのムラが閾値以上であるかを判定する第3判定部を備え、第3判定部は、トルクのムラが閾値以上であると判定した場合に、波動歯車減速機はデドイダル状態であると判定することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
この発明によれば、上記のように構成したので、従来技術に対して精度よく波動歯車減速機の故障を判定可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施の形態1に係る故障判定装置の構成例を示す図である。
図2】波動歯車減速機の構成例を示す図である。
図3】実施の形態1に係る故障判定装置の動作例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は実施の形態1に係る故障判定装置1の構成例を示す図である。
故障判定装置1は、波動歯車減速機2の故障を判定する装置である。故障判定装置1は、図1に示すように、トルク検出器11、演算部12、判定部13、指示部14、制御部15及び通知部16を備えている。なお、演算部12、判定部13、指示部14及び制御部15は、システムLSI(Large Scale Integration)等の処理回路、又はメモリ等に記憶されたプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)等により実現される。図1では、故障判定装置1に加え、波動歯車減速機2及びモータ3を示している。
【0010】
波動歯車減速機2は、楕円と真円の差動を利用した減速機である。波動歯車減速機2は、図2に示すように、サーキュラスプライン21、ウェーブジェネレータ22及びフレクスプライン23を有している。
【0011】
サーキュラスプライン21は、リング状の剛体部品である。サーキュラスプライン21は、内周に歯が刻まれており、フレクスプライン23より歯数が2枚多い。サーキュラスプライン21は、通常、ケーシングに固定される。
ウェーブジェネレータ22は、楕円状のカムの外周に薄肉のボールベアリングを組合わせた部品である。ボールベアリングでは、内輪はカムに固定されているが、外輪はボールを介して弾性変形する。ウェーブジェネレータ22は、通常、入力軸(モータ3)に取付けられる。
フレクスプライン23は、薄肉カップ状の金属弾性体部品である。フレクスプライン23は、開口部外周に歯が刻まれている。フレクスプライン23の底をダイヤフラムと呼び、通常、出力軸(例えばロボットアーム)に取付けられる。
【0012】
フレクスプライン23は、ウェーブジェネレータ22により楕円状に撓められ、長軸の部分でサーキュラスプライン21と歯が噛合い、短軸の部分では歯が完全に離れた状態となる。サーキュラスプライン21を固定してウェーブジェネレータ22を時計方向に回すと、フレクスプライン23は弾性変形し、サーキュラスプライン21との歯の噛合い位置が順次移動していく。ウェーブジェネレータ22が1回転すると、歯数差2枚分だけフレクスプライン23は反時計方向へ移動する。
ここでは、サーキュラスプライン21とフレクスプライン23との歯数差が2枚である場合を示したが、波動歯車減速機2の減速比又は型式によって歯数差は異なる。
【0013】
モータ3は、波動歯車減速機2の入力側(ウェーブジェネレータ22)を駆動する。
【0014】
トルク検出器11は、波動歯車減速機2の出力側(フレクスプライン23)のトルクを検出する。トルク検出器11は、フレクスプライン23に取付けられている。
【0015】
演算部12は、制御部15により波動歯車減速機2の入力側が1回転以上回転された際でのモータ3の電流に基づいて、当該波動歯車減速機2の入力側のトルクを算出する。この際、演算部12は、制御部15により波動歯車減速機2の入力側が1回転以上回転された際でのトルク検出器11により検出されたトルクから負荷を推定し、モータ3の電流から当該負荷を差引いた上で、当該波動歯車減速機2の入力側のトルクを算出することが好ましい。
また図1では、トルク検出器11により検出されたトルクを示すデータは、演算部12を介して判定部13にも出力される。
【0016】
判定部13は、トルク検出器11により検出されたトルク及び演算部12により算出されたトルクに基づいて、波動歯車減速機2の故障を判定する。
【0017】
この際、判定部13は、トルク検出器11により検出されたトルクが、ラチェッティングトルク以上であるかを判定する(第1判定部)。ラチェッティングトルクは、波動歯車減速機2がラチェッティング状態であるかを判定するためのトルクである。ラチェッティングとは、波動歯車減速機2が稼動中に過度なトルクが加わった際にフレクスプライン23等が破損せずにサーキュラスプライン21とフレクスプライン23の歯の噛合いが瞬間的にずれる現象を指す。ラチェッティングトルクは、波動歯車減速機2の仕様及び減速比等により定められている。
【0018】
また、判定部13は、トルクがラチェッティングトルク以上であると判定した場合に、当該トルクが座屈トルク以上であるかを判定する(第2判定部)。座屈トルクは、波動歯車減速機2が座屈状態であるかを判定するためのトルクである。座屈とは、ウェーブジェネレータ22が固定された状態でフレクスプライン23に過度なトルクがかかった際にフレクスプライン23が塑性変形を起こしてフレクスプライン23の胴部が破損する現象を指す。座屈トルクは、波動歯車減速機2の仕様及び減速比等により定められている。
そして、判定部13は、トルクが座屈トルク以上であると判定した場合には、波動歯車減速機2は座屈状態であると判定する。
【0019】
また、判定部13は、演算部12により算出されたトルクのムラが閾値以上であるかを判定する(第3判定部)。閾値は、波動歯車減速機2がデドイダル状態であるかを判定するための閾値である。デドイダル状態とは、ラチェッティング又は波動歯車減速機2を構成する各部品が無理に押込まれて組付けられた場合等において、歯の噛合いが片方に寄ってしまう現象を指す。
そして、判定部13は、トルクのムラが閾値以上であると判定した場合には、波動歯車減速機2はデドイダル状態であると判定する。
【0020】
指示部14は、判定部13によりトルクが座屈トルク以上ではないと判定された場合に、制御部15に対して測定動作指示を示すデータを出力する。測定動作指示は、波動歯車減速機2の入力側を1回転以上回転させる指示である。
【0021】
制御部15は、モータ3を制御する。また、制御部15は、指示部14から測定動作指示を受付けた場合には、モータ3により波動歯車減速機2の入力側を1回転以上回転させる。
【0022】
通知部16は、判定部13による判定結果を外部に表示又は音声等により通知する。
通知部16は、判定部13によりトルクがラチェッティングトルク以上ではないと判定された場合には、波動歯車減速機2が正常である旨を外部に通知する。
また、通知部16は、判定部13により波動歯車減速機2が座屈状態であると判定された場合には、波動歯車減速機2が座屈状態である旨(故障している旨)を外部に通知する。
また、通知部16は、判定部13により波動歯車減速機2がデドイダル状態であると判定された場合には、波動歯車減速機2がデドイダル状態である旨(故障している旨)を外部に通知する。
また、通知部16は、判定部13によりトルクのムラが閾値以上ではないと判定された場合には、波動歯車減速機2にラチェッティングが発生した旨を外部に通知する。
【0023】
次に、図1に示す実施の形態1に係る故障判定装置1の動作例について、図3を参照しながら説明する。
ここで、従来では、モータ3の電流から波動歯車減速機2の過負荷を推定し、波動歯車減速機2の故障を判定している。一方、この方法では、モータ3の誤差(温度によるトルク定数の変動)又は波動歯車減速機2の誤差(効率又はランニングトルクの変化)等があり、精度が低い。これに対し、実施の形態1に係る故障判定装置1では、トルク検出器11により検出されたトルクから波動歯車減速機2の過負荷を検出している。すなわち、トルク検出器11は波動歯車減速機2の出力側に取付けられており、波動歯車減速機2の負荷を直接検出可能である。よって、従来に比べ、実施の形態1に係る故障判定装置1では精度が向上する。
【0024】
実施の形態1に係る故障判定装置1では、上記のように、波動歯車減速機2の過負荷の判定については、波動歯車減速機2の出力側に取付けられたトルク検出器11により検出されたトルクを用いる。一方、デドイダル状態の判定については、デドイダル状態が波動歯車減速機2の入力側に現象が現れるため、モータ3の電流を用いる。
【0025】
図1に示す実施の形態1に係る故障判定装置1の動作例では、図3に示すように、まず、トルク検出器11は、波動歯車減速機2の出力側(フレクスプライン23)のトルクを検出する(ステップST301)。
【0026】
次いで、判定部13は、トルク検出器11により検出されたトルクが、ラチェッティングトルク以上であるかを判定する(ステップST302)。
【0027】
このステップST302において、判定部13がトルクがラチェッティングトルク以上ではないと判定した場合には、通知部16は波動歯車減速機2が正常である旨を外部に通知する(ステップST303)。その後、ユーザは、波動歯車減速機2を継続して利用することになる。
【0028】
一方、ステップST302において、判定部13は、トルクがラチェッティングトルク以上であると判定した場合には、当該トルクが座屈トルク以上であるかを判定する(ステップST304)。
【0029】
このステップST304において、判定部13はトルクが座屈トルク以上であると判定した場合には波動歯車減速機2は座屈状態であると判定し、通知部16は波動歯車減速機2が故障している旨を外部に通知する(ステップST305,306)。その後、ユーザは、波動歯車減速機2の修理又は交換を行うことになる。
【0030】
一方、ステップST304において、判定部13がトルクが座屈トルク以上ではないと判定した場合には、指示部14は制御部15に対して測定動作指示を行う(ステップST307)。
次いで、制御部15は、測定動作指示に応じて、モータ3により波動歯車減速機2の入力側を1回転以上回転させる(ステップST308)。
【0031】
次いで、演算部12は、制御部15により波動歯車減速機2の入力側が1回転以上回転された際でのモータ3の電流に基づいて、当該波動歯車減速機2の入力側のトルクを算出する(ステップST309)。なお、例えば波動歯車減速機2がロボットアームの関節部分に取付けられている場合、波動歯車減速機2より先の構成により負荷が変化する。そこで、演算部12は、制御部15により波動歯車減速機2の入力側が1回転以上回転された際でのトルク検出器11により検出されたトルクから負荷を推定し、モータ3の電流から当該負荷を差引いた上で、当該波動歯車減速機2の入力側のトルク(無負荷回転トルク)を算出することが好ましい。これにより、実施の形態1に係る故障判定装置1では、波動歯車減速機2より先の構成により負荷が変化する場合であってもそのまま故障判定を実施可能である。
【0032】
次いで、判定部13は、演算部12により算出されたトルクのムラが閾値以上であるかを判定する(ステップST310)。
【0033】
このステップST310において、判定部13はトルクのムラが閾値以上であると判定した場合には波動歯車減速機2はデドイダル状態であると判定し、通知部16は波動歯車減速機2が故障している旨を外部に通知する(ステップST311,312)。その後、ユーザは、波動歯車減速機2の修理又は交換を行うことになる。
【0034】
一方、ステップST310において、判定部13はトルクのムラが閾値以上ではないと判定した場合には、通知部16は波動歯車減速機2にラチェッティングが発生した旨(警告)を外部に通知する(ステップST313)。ラチェッティングが発生すると波動歯車減速機2の寿命が減る可能性がある。そのため、ユーザは、状況に応じて波動歯車減速機2の修理又は交換等を行う。
【0035】
なお、トルク検出器11により検出されるトルク及びモータ3の電流と波動歯車減速機2の故障との関係は、波動歯車減速機2が取付けられた装置の動作によって変動する。そこで、上記の関係を学習器で機械学習してもよい。そして、実施の形態1に係る故障判定装置1は、機械学習済みの学習器を用いて波動歯車減速機2の故障判定を行うことで、判定精度が更に向上するものと考えられる。
【0036】
以上のように、この実施の形態1によれば、故障判定装置1は、波動歯車減速機2の出力側のトルクを検出するトルク検出器11と、トルク検出器11により検出されたトルクに基づいて、波動歯車減速機2の故障を判定する判定部13とを備えた。これにより、実施の形態1に係る故障判定装置1は、従来技術に対して精度よく波動歯車減速機2の故障を判定可能となる。
【0037】
なお、本願発明はその発明の範囲内において、実施の形態の任意の構成要素の変形、若しくは実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
【符号の説明】
【0038】
1 故障判定装置
2 波動歯車減速機
3 モータ
11 トルク検出器
12 演算部
13 判定部
14 指示部
15 制御部
16 通知部
21 サーキュラスプライン
22 ウェーブジェネレータ
23 フレクスプライン
図1
図2
図3