(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-30
(45)【発行日】2023-12-08
(54)【発明の名称】月次損益把握装置、月次損益把握方法、および、月次損益把握プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 40/12 20230101AFI20231201BHJP
【FI】
G06Q40/12 420
(21)【出願番号】P 2020062241
(22)【出願日】2020-03-31
【審査請求日】2022-09-27
(73)【特許権者】
【識別番号】398040527
【氏名又は名称】株式会社オービック
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】大野 仁資
(72)【発明者】
【氏名】上野 剛光
【審査官】庄司 琴美
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-168087(JP,A)
【文献】特開2018-147110(JP,A)
【文献】特開2019-121117(JP,A)
【文献】特開2005-216013(JP,A)
【文献】特開2019-079233(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
記憶部と制御部とを備えた月次損益把握装置であって
、
前記制御部は、
役務提供の受注の受注データを取得する受注取得手段と、
月末に、前記役務提供の完了報告となる作業日報データが入力されたと判定し、且つ、前記受注に対する売上計上がされていないと判定した場合、前記受注のみなし売上に関する仮仕訳データを作成する仕訳作成手段と、
を備えたことを特徴とする月次損益把握装置。
【請求項2】
前記制御部は、
前記役務提供の作業日報データを取得する日報取得手段、
を更に備え、
前記仕訳作成手段は、
前記作業日報データに基づいて、前記月末に、前記役務提供の前記完了報告となる前記作業日報データが入力されたと判定し、且つ、前記受注に対する前記売上計上がされていないと判定した場合、前記受注の前記みなし売上に関する前記仮仕訳データを作成することを特徴とする請求項1に記載の月次損益把握装置。
【請求項3】
前記仕訳作成手段は、
更に、前記月末の翌月初に前記仮仕訳データの逆仕訳データを作成することを特徴とする請求項1または2に記載の月次損益把握装置。
【請求項4】
前記記憶部は、
前記役務提供の前記完了報告となる前記作業日報データの入力を識別する日報入力済フラグ、および、前記受注に対する前記売上計上を識別する売上計上済フラグを含む前記受注データを記憶する受注記憶手段、
を更に備え、
前記日報取得手段は、
更に、前記役務提供の前記作業日報データを取得した場合、前記受注記憶手段に記憶された前記受注データに含まれる前記日報入力済フラグを入力済に更新し、
前記仕訳作成手段は、
前記受注記憶手段に記憶された前記受注データに基づいて、前記月末に、前記役務提供の前記完了報告となる前記作業日報データが入力されたと判定し、且つ、前記受注に対する前記売上計上がされていないと判定した場合、前記受注の前記みなし売上に関する前記仮仕訳データを作成することを特徴とする請求項2に記載の月次損益把握装置。
【請求項5】
前記制御部は、
前記受注に対する売上データを取得する売上取得手段、
を更に備え、
前記仕訳作成手段は、
更に、前記売上データに基づいて、売上仕訳データを作成することを特徴とする請求項4に記載の月次損益把握装置。
【請求項6】
前記売上取得手段は、
更に、前記売上データを取得した場合、前記受注記憶手段に記憶された前記受注データに含まれる前記売上計上済フラグを計上済に更新することを特徴とする請求項5に記載の月次損益把握装置。
【請求項7】
前記受注記憶手段は、
前記日報入力済フラグ、前記売上計上済フラグ、および、前記みなし売上の仮仕訳作成を識別する仮仕訳作成済フラグを含む前記受注データを記憶し、
前記仕訳作成手段は、
更に、前記仮仕訳データを作成した場合、前記受注記憶手段に記憶された前記受注データに含まれる前記仮仕訳作成済フラグを仮仕訳作成済に更新することを特徴とする請求項4から6のいずれか一つに記載の月次損益把握装置。
【請求項8】
前記制御部は、
仕訳種別を選択可能とした仕訳選択画面を表示させる表示制御手段、
を更に備え、
前記仕訳作成手段は、
更に、前記月末に、前記仕訳選択画面を介して通常仕訳が選択され、前記役務提供の前記完了報告となる前記作業日報データが入力されたと判定し、且つ、前記受注に対する前記売上計上がされていないと判定した場合、前記受注の前記みなし売上に関する売上仕訳データを作成することを特徴とする請求項1に記載の月次損益把握装置。
【請求項9】
前記記憶部は、
売上仕訳作成を識別する売上仕訳作成済フラグを含む前記売上データを記憶する売上記憶手段、
を更に備え、
前記仕訳作成手段は、
更に、前記売上仕訳データを作成した場合、前記売上記憶手段に記憶された前記売上データに含まれる前記売上仕訳作成済フラグを売上仕訳作成済に更新することを特徴とする請求項5または6に記載の月次損益把握装置。
【請求項10】
役務は、物流作業であり、
前記作業日報データは、運転日報であることを特徴とする請求項1から9のいずれか一つに記載の月次損益把握装置。
【請求項11】
記憶部と制御部とを備えた月次損益把握装置に実行させるための月次損益把握方法であって、
前記制御部で実行さ
れる、
役務提供の受注の受注データを取得する受注取得ステップと、
月末に、前記役務提供の完了報告となる作業日報データが入力されたと判定し、且つ、前記受注に対する売上計上がされていないと判定した場合、前記受注のみなし売上に関する仮仕訳データを作成する仕訳作成ステップと、
を含むことを特徴とする月次損益把握方法。
【請求項12】
記憶部と制御部とを備えた月次損益把握装置に実行させるための月次損益把握プログラムであって、
前記制御部において、
役務提供の受注の受注データを取得する受注取得ステップと、
月末に、前記役務提供の完了報告となる作業日報データが入力されたと判定し、且つ、前記受注に対する売上計上がされていないと判定した場合、前記受注のみなし売上に関する仮仕訳データを作成する仕訳作成ステップと、
を実行させるための月次損益把握プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、月次損益把握装置、月次損益把握方法、および、月次損益把握プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、グループ企業内の会社間で、会計における月度締めのタイミングの違いについての月ずれが存在する場合であっても、同一の会計月度を用いて売上を分析する構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1記載の発明においては、一企業内における役務提供のタイミングと売上計上のタイミングとの月ずれが生じることにより、月次での未確定売上を含めた収益分析が難しかったという課題があった。
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、確定した売上データのみを会計システムに連携させるという先入観を取っ払い、売上予定データを会計システムに連携させることにより、売上が確定していなくても速報値を会計システムで確認することができる月次損益把握装置、月次損益把握方法、および、月次損益把握プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る月次損益把握装置は、記憶部と制御部とを備えた月次損益把握装置であって、を備え、前記制御部は、役務提供の受注の受注データを取得する受注取得手段と、月末に、前記役務提供の完了報告となる作業日報データが入力されたと判定し、且つ、前記受注に対する売上計上がされていないと判定した場合、前記受注のみなし売上に関する仮仕訳データを作成する仕訳作成手段と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
また、本発明に係る月次損益把握装置において、前記制御部は、前記役務提供の作業日報データを取得する日報取得手段、を更に備え、前記仕訳作成手段は、前記作業日報データに基づいて、前記月末に、前記役務提供の前記完了報告となる前記作業日報データが入力されたと判定し、且つ、前記受注に対する前記売上計上がされていないと判定した場合、前記受注の前記みなし売上に関する前記仮仕訳データを作成することを特徴とする。
【0008】
また、本発明に係る月次損益把握装置において、前記仕訳作成手段は、更に、前記月末の翌月初に前記仮仕訳データの逆仕訳データを作成することを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る月次損益把握装置において、前記記憶部は、前記役務提供の前記完了報告となる前記作業日報データの入力を識別する日報入力済フラグ、および、前記受注に対する前記売上計上を識別する売上計上済フラグを含む前記受注データを記憶する受注記憶手段、を更に備え、前記日報取得手段は、更に、前記役務提供の前記作業日報データを取得した場合、前記受注記憶手段に記憶された前記受注データに含まれる前記日報入力済フラグを入力済に更新し、前記仕訳作成手段は、前記受注記憶手段に記憶された前記受注データに基づいて、前記月末に、前記役務提供の前記完了報告となる前記作業日報データが入力されたと判定し、且つ、前記受注に対する前記売上計上がされていないと判定した場合、前記受注の前記みなし売上に関する前記仮仕訳データを作成することを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係る月次損益把握装置において、前記制御部は、前記受注に対する売上データを取得する売上取得手段、を更に備え、前記仕訳作成手段は、更に、前記売上データに基づいて、売上仕訳データを作成することを特徴とする。
【0011】
また、本発明に係る月次損益把握装置において、前記売上取得手段は、更に、前記売上データを取得した場合、前記受注記憶手段に記憶された前記受注データに含まれる前記売上計上済フラグを計上済に更新することを特徴とする。
【0012】
また、本発明に係る月次損益把握装置において、前記受注記憶手段は、前記日報入力済フラグ、前記売上計上済フラグ、および、前記みなし売上の仮仕訳作成を識別する仮仕訳作成済フラグを含む前記受注データを記憶し、前記仕訳作成手段は、更に、前記仮仕訳データを作成した場合、前記受注記憶手段に記憶された前記受注データに含まれる前記仮仕訳作成済フラグを仮仕訳作成済に更新することを特徴とする。
【0013】
また、本発明に係る月次損益把握装置において、前記制御部は、仕訳種別を選択可能とした仕訳選択画面を表示させる表示制御手段、を更に備え、前記仕訳作成手段は、更に、前記月末に、前記仕訳選択画面を介して通常仕訳が選択され、前記役務提供の前記完了報告となる前記作業日報データが入力されたと判定し、且つ、前記受注に対する前記売上計上がされていないと判定した場合、前記受注の前記みなし売上に関する売上仕訳データを作成することを特徴とする。
【0014】
また、本発明に係る月次損益把握装置において、前記記憶部は、売上仕訳作成を識別する売上仕訳作成済フラグを含む前記売上データを記憶する売上記憶手段、を更に備え、前記仕訳作成手段は、更に、前記売上仕訳データを作成した場合、前記売上記憶手段に記憶された前記売上データに含まれる前記売上仕訳作成済フラグを売上仕訳作成済に更新することを特徴とする。
【0015】
また、本発明に係る月次損益把握装置において、前記役務は、物流作業であり、前記作業日報データは、運転日報であることを特徴とする。
【0016】
また、本発明に係る月次損益把握方法は、記憶部と制御部とを備えた月次損益把握装置に実行させるための月次損益把握方法であって、前記制御部で実行させる、役務提供の受注の受注データを取得する受注取得ステップと、月末に、前記役務提供の完了報告となる作業日報データが入力されたと判定し、且つ、前記受注に対する売上計上がされていないと判定した場合、前記受注のみなし売上に関する仮仕訳データを作成する仕訳作成ステップと、を含むことを特徴とする。
【0017】
また、本発明に係る月次損益把握プログラムは、記憶部と制御部とを備えた月次損益把握装置に実行させるための月次損益把握プログラムであって、前記制御部において、役務提供の受注の受注データを取得する受注取得ステップと、月末に、前記役務提供の完了報告となる作業日報データが入力されたと判定し、且つ、前記受注に対する売上計上がされていないと判定した場合、前記受注のみなし売上に関する仮仕訳データを作成する仕訳作成ステップと、を実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、みなし売上の仕訳連携を仮仕訳ではなく通常仕訳で連携することで、特別な運用なしで期末のみなし売上を連携可能なため、決算処理の早期化を実現することができるという効果を奏する。また、本発明によれば、売上の仕訳連携を日次ですることで、月中に未確定売上を含めた速報値での収益分析をすることができるという効果を奏する。また、本発明によれば、未確定売上データを仕訳連携し、役務の提供が当月で完了しているが、金額が確定していない場合、みなし売上の仕訳を当月末に発生させ、翌月初に赤仕訳を発生させ、更に翌月に売上計上がされなかった場合、再度同様の赤黒仕訳を発生させることで、決算時のみ行っている月末の対応を工数をかけずに毎月実現することができるという効果を奏する。また、本発明によれば、未確定売上データを仕訳連携し、管理会計仕訳データとして、売上予定データを取り込むことで未確定売上を含めた速報値での収益分析をすることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】
図1は、本実施形態の概要を説明する図である。
【
図2】
図2は、本実施形態における月次損益把握装置の構成の一例を示すブロック図である。
【
図3】
図3は、本実施形態における月次損益把握装置の処理の一例を示すフローチャートである。
【
図4】
図4は、本実施形態におけるデータ構造の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、本実施形態におけるみなし売上計上処理の一例を示す図である。
【
図6】
図6は、本実施形態における運送システムデータフローの一例を示す図である。
【
図7】
図7は、本実施形態における運送システムデータフローの一例を示す図である。
【
図8】
図8は、本実施形態における仕訳選択画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は本実施形態により限定されるものではない。
【0021】
[1.概要]
まず、
図1を参照して、本発明の概要を説明する。
図1は、本実施形態の概要を説明する図である。
【0022】
従来、物流業界およびレンタル業界等のサービス業界では、運賃等の売上が役務提供後に決定することがあり、請求金額が確定しないことで売上計上もずらさなければならないため、役務提供と売上計上とで月ずれが発生していた。すなわち、従来は、月次数字で確定した売上データのみを会計システムに連携していたため、月の人件費や経費に対する売上の月ずれが発生していた。
【0023】
ここで、従来は、本来、10月と11月とが同等の売上であったにも関わらず、売上確定の月ずれが発生することで、
図1(1)に示すように、11月に売上計上が集中してしまい、利益把握が困難になっていた。
【0024】
そこで、本実施形態においては、
図1(2)に示すように、役務提供が終わっている受注のみなし売上データを、会計システムへ仮仕訳として仕訳連携させることで、
図1(3)に示すように、本来の売上原価に対する売上総利益および販管費を含めた営業利益が月ベースで把握できるようにする仕組みを提供している。このように、本実施形態においては、受注データのうち、役務提供が完了している受注については、売上計上していなくても、みなし売上として会計へ連携している。
【0025】
[2.構成]
本実施形態に係る月次損益把握装置100の構成の一例について、
図2を参照して説明する。
図2は、本実施形態における月次損益把握装置100の構成の一例を示すブロック図である。
【0026】
図2に示すように、月次損益把握装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、月次損益把握装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
【0027】
月次損益把握装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。月次損益把握装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0028】
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、月次損益把握装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、月次損益把握装置100とサーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。
【0029】
記憶部106には、各種のデータベース、テーブル、およびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。記憶部106は、受注データベース106aと日報データベース106bと売上データベース106cと仕訳データベース106dとを備えている。
【0030】
受注データベース106aは、受注データを記憶する。ここで、受注データベース106aは、役務提供の完了報告となる作業日報データの入力を識別する日報入力済フラグ、および、受注に対する売上計上を識別する売上計上済フラグを含む受注データを記憶していてもよい。また、受注データベース106aは、日報入力済フラグ、売上計上済フラグ、および、みなし売上の仮仕訳作成を識別する仮仕訳作成済フラグを含む受注データを記憶していてもよい。ここで、受注データは、受注識別子(例えば、受注番号等)、得意先識別子(例えば、得意先コード等)、担当部門識別子(例えば、担当部門コード等)、配車部門識別子(例えば、配車部門コード等)、発地識別子(例えば、発地コード等)、着地識別子(例えば、着地コード等)、集荷日時、配達日時および/または売上予定日付等を含む受注ヘッダデータと、受注識別子(例えば、受注番号および/または受注行番号等)、品名識別子(例えば、品名コード等)、受注数量、受注単価、受注金額、日報入力済フラグ、売上計上済フラグ、(仮)仕訳作成済フラグおよび/または(仮)仕訳作成日時等を含む受注明細データと、から構成されていてもよい。
【0031】
日報データベース106bは、作業日報データを記憶する。ここで、日報データベース106bは、役務提供の作業日報データを記憶していてもよい。また、役務は、物流作業であってもよい。また、作業日報データは、運転日報であってもよい。また、作業日報データは、作業日報識別子(例えば、運転日報番号等)、日報日付、作業車両識別子(例えば、車両番号等)、部門識別子(例えば、部門コード等)、運転者識別子(例えば、運転者コード等)、出発日時、帰着日時、出発メーター数値、帰着メーター数値および/または走行距離(例えば、走行キロ数等)等を含む作業日報ヘッダデータと、作業日報識別子(例えば、運転日報番号および/または運転日報行番号等)および/または受注識別子(例えば、受注番号および/または受注行番号等)等を含む作業日報明細データと、から構成されていてもよい。
【0032】
売上データベース106cは、売上データを記憶する。ここで、売上データベース106cは、売上仕訳作成を識別する売上仕訳作成済フラグを含む売上データを記憶していてもよい。また、売上データは、売上伝票識別子(例えば、売上伝票番号等)、得意先識別子(例えば、得意先コード等)、担当部門識別子(例えば、担当部門コード等)、配車部門識別子(例えば、配車部門コード等)、発地識別子(例えば、発地コード等)、着地識別子(例えば、着地コード等)、集荷日時、配達日時および/または売上日付等を含む売上ヘッダデータと、売上伝票識別子(例えば、売上伝票番号および/または売上行番号等)、品名識別子(例えば、品名コード等)、売上数量、売上単価、売上金額、受注識別子(例えば、受注番号および/または受注行番号等)および/または(売上)仕訳作成済フラグ等を含む売上明細データと、から構成されていてもよい。
【0033】
仕訳データベース106dは、仕訳データを記憶する。ここで、仕訳データベース106dは、仮仕訳データ、逆仕訳データ(反対仕訳データ)、および/または通常仕訳データ(例えば、売上仕訳データ)等を記憶していてもよい。また、仕訳データは、仕訳識別子(例えば、連携SEQ等)、作成日付、部門識別子(例えば、部門コード等)、借方科目識別子(例えば、科目コード等)、借方金額、貸方科目識別子(例えば、科目識別子等)、貸方金額、データ区分、元伝票識別子(例えば、元伝票番号および/または元伝票行番号等)等を含む仕訳明細データから構成されていてもよい。
【0034】
入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(タッチパネルを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、およびマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114またはプリンタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
【0035】
制御部102は、月次損益把握装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。制御部102は、機能概念的に、受注取得部102aと日報取得部102bと売上取得部102cと表示制御部102dと仕訳作成部102eとを備えている。
【0036】
受注取得部102aは、受注データを取得する。ここで、受注取得部102aは、役務提供の受注の受注データを取得してもよい。ここで、受注取得部102aは、受注データを受注データベース106aに登録してもよい。
【0037】
日報取得部102bは、作業日報データを取得する。ここで、日報取得部102bは、役務提供の作業日報データを取得してもよい。また、日報取得部102bは、役務提供の作業日報データを取得した場合、受注データベース106aに記憶された受注データに含まれる日報入力済フラグを入力済に更新してもよい。また、日報取得部102bは、作業日報データを日報データベース106bに登録してもよい。
【0038】
売上取得部102cは、売上データを取得する。ここで、売上取得部102cは、受注に対する売上データを取得してもよい。また、売上取得部102cは、売上データを取得した場合、受注データベース106aに記憶された受注データに含まれる売上計上済フラグを計上済に更新してもよい。また、売上取得部102cは、売上データを売上データベース106cに登録してもよい。
【0039】
表示制御部102dは、各種画面を表示させる。ここで、表示制御部102dは、仕訳種別を選択可能とした仕訳選択画面を表示させてもよい。
【0040】
仕訳作成部102eは、仕訳データを作成する。ここで、仕訳作成部102eは、月末に、役務提供の完了報告となる作業日報データが入力されたと判定し、且つ、受注に対する売上計上がされていないと判定した場合、受注のみなし売上に関する仮仕訳データを作成してもよい。また、仕訳作成部102eは、作業日報データに基づいて、月末に、役務提供の完了報告となる作業日報データが入力されたと判定し、且つ、受注に対する売上計上がされていないと判定した場合、受注のみなし売上に関する仮仕訳データを作成してもよい。また、仕訳作成部102eは、月末の翌月初に仮仕訳データの逆仕訳データを作成してもよい。また、仕訳作成部102eは、受注データベース106aに記憶された受注データに基づいて、月末に、役務提供の完了報告となる作業日報データが入力されたと判定し、且つ、受注に対する売上計上がされていないと判定した場合、受注のみなし売上に関する仮仕訳データを作成してもよい。また、仕訳作成部102eは、売上データに基づいて、売上仕訳データを作成してもよい。また、仕訳作成部102eは、売上データに基づいて、売上取得部102cにより売上データが取得された日と同日に、売上仕訳データを作成してもよい。また、仕訳作成部102eは、仮仕訳データを作成した場合、受注データベース106aに記憶された受注データに含まれる仮仕訳作成済フラグを仮仕訳作成済に更新してもよい。また、仕訳作成部102eは、月末に、仕訳選択画面を介して通常仕訳が選択され、役務提供の完了報告となる作業日報データが入力されたと判定し、且つ、受注に対する売上計上がされていないと判定した場合、受注のみなし売上に関する売上仕訳データを作成してもよい。また、仕訳作成部102eは、売上仕訳データを作成した場合、売上データベース106cに記憶された売上データに含まれる売上仕訳作成済フラグを売上仕訳作成済に更新してもよい。また、仕訳作成部102eは、仕訳データを仕訳データベース106dに登録してもよい。
【0041】
[3.具体例]
本実施形態の具体例について、
図3から
図8を参照して説明する。
【0042】
[月次損益把握処理]
ここで、
図3を参照して、本実施形態における月次損益把握処理の一例について説明する。
図3は、本実施形態における月次損益把握装置100の処理の一例を示すフローチャートである。
【0043】
図3に示すように、受注取得部102aは、役務提供の完了報告となる作業日報データの入力を識別する日報入力済フラグ、受注に対する売上計上を識別する売上計上済フラグ、および、みなし売上の仮仕訳作成を識別する仮仕訳作成済フラグを含む、役務提供の受注の受注データを取得する(ステップSA-1)。
【0044】
そして、仕訳作成部102eは、受注データベース106aに記憶された受注データに含まれる日報入力済フラグに基づいて、役務提供の完了報告となる作業日報データが入力されたか否かを判定する(ステップSA-2)。
【0045】
そして、仕訳作成部102eは、役務提供の完了報告となる作業日報データが入力されていないと判定した場合(ステップSA-2:No)、所定時間待機後、処理をステップSA-2に移行させる。
【0046】
一方、仕訳作成部102eは、役務提供の完了報告となる作業日報データが入力されたと判定した場合(ステップSA-2:Yes)、処理をステップSA-3に移行させる。
【0047】
そして、仕訳作成部102eは、月末が到来したか否かを判定する(ステップSA-3)。
【0048】
そして、仕訳作成部102eは、月末が到来していないと判定した場合(ステップSA-3:No)、所定時間待機後、処理をステップSA-3に移行させる。
【0049】
一方、仕訳作成部102eは、月末が到来したと判定した場合(ステップSA-3:Yes)、処理をステップSA-4に移行させる。
【0050】
そして、仕訳作成部102eは、受注データベース106aに記憶された受注データに含まれる売上計上済フラグに基づいて、受注に対する売上計上がされたか否かを判定する(ステップSA-4)。
【0051】
そして、仕訳作成部102eは、受注に対する売上計上がされたと判定した場合(ステップSA-4:Yes)、処理をステップSA-5に移行させる。
【0052】
そして、仕訳作成部102eは、売上データベース106cに登録された受注に対する売上データに基づいて、売上仕訳データを作成して仕訳データベース106dに登録し、売上データベース106cに記憶された売上データに含まれる売上仕訳作成済フラグを売上仕訳作成済に更新し(ステップSA-5)、処理を終了する。
【0053】
一方、仕訳作成部102eは、受注に対する売上計上がされていないと判定した場合(ステップSA-4:No)、処理をステップSA-6に移行させる。
【0054】
そして、表示制御部102dは、デフォルトでは伝票区分に仮仕訳が設定されており、当該伝票区分にて仕訳種別を選択可能とした仕訳選択画面を出力装置114に表示させる(ステップSA-6)。
【0055】
そして、仕訳作成部102eは、ユーザにより入力装置112を介して仕訳選択画面にて通常仕訳が選択されか否かを判定する(ステップSA-7)。
【0056】
そして、仕訳作成部102eは、ユーザにより入力装置112を介して仕訳選択画面にて通常仕訳が選択されていないと判定した場合(ステップSA-7:No)、処理をステップSA-8に移行させる。
【0057】
そして、仕訳作成部102eは、受注のみなし売上に関する仮仕訳データを作成して仕訳データベース106dに登録し、受注データベース106aに記憶された受注データに含まれる仮仕訳作成済フラグを仮仕訳作成済に更新する(ステップSA-8)。
【0058】
そして、仕訳作成部102eは、翌月初に仕訳データベース106dに記憶された仮仕訳データの逆仕訳データを作成して仕訳データベース106dに登録し(ステップSA-9)、処理をステップSA-3に移行させる。
【0059】
一方、仕訳作成部102eは、ユーザにより入力装置112を介して仕訳選択画面にて通常仕訳が選択されたと判定した場合(ステップSA-7:Yes)、処理をステップSA-10に移行させる。
【0060】
そして、仕訳作成部102eは、受注のみなし売上に関する売上仕訳データを作成して仕訳データベース106dに登録し(ステップSA-10)、処理を終了する。
【0061】
ここで、
図4を参照して、本実施形態におけるデータ構造の一例について説明する。
図4は、本実施形態におけるデータ構造の一例を示す図である。
【0062】
図4に示すように、本実施形態においては、受注明細データと運転日報明細データと売上明細データとが受注番号で紐付けられ、受注明細データと仕訳明細データとが受注番号で紐付けられ、売上明細データと仕訳明細データとが売上伝票番号で紐付けられていることで、データ連携させている。
【0063】
また、
図5を参照して、本実施形態におけるみなし売上計上処理の一例について説明する。
図5は、本実施形態におけるみなし売上計上処理の一例を示す図である。
【0064】
図5に示すように、本実施形態においては、オーダー入力により受注ヘッダデータおよび受注明細データが作成され、運転日報データ入力により受注明細データとの紐付けがされ、運転日報ヘッダデータおよび運転日報明細データが作成され、受注明細データの日報入力済フラグが「1:入力済」へ更新される。そして、
図5に示すように、本実施形態においては、売上計上により、受注明細データから、運転日報データ入力済の未売上データ(日報入力済フラグ=「1:入力済み」;売上計上済フラグ=「0:未計上」)の抽出が行われ、受注明細データの売上計上済フラグが「1:計上済」へ更新される。そして、
図5に示すように、本実施形態においては、売上データから売上仕訳データが作成され、売上明細データの売上仕訳作成済フラグが「1:作成済」へ更新される。一方、
図5に示すように、本実施形態においては、月末に、受注明細データから、運転日報データ入力済の未売上データ(日報入力済フラグ=「1:計上済み」;売上計上済フラグ=「0:未計上」)から仮仕訳データが作成され、受注明細データの仮仕訳作成済フラグが「1:作成済」へ更新される。
【0065】
また、
図6および
図7を参照して、本実施形態における運送システムデータフローの一例について説明する。
図6および
図7は、本実施形態における運送システムデータフローの一例を示す図である。
【0066】
図6に示すように、本実施形態においては、オーダー入力があった場合、運送業務の受注データが作成され、2019年10月30日および31日において、配送完了の運転日報データ入力に連動して、当該運転日報データに受注番号を介して紐付けられた受注データに含まれる日報入力済フラグに「1:入力済」がセットされる。そして、
図6に示すように、本実施形態においては、2019年10月30日において、売上計上があった場合、売上データが作成され、当該売上データに受注番号を介して紐付けられた受注データに含まれる売上計上済フラグに「1:計上済」がセットされ、更に、当該売上データに基づいて、売上仕訳データが作成され、当該売上仕訳データに売上伝票番号を介して紐付けられた売上データに含まれる売上仕訳作成済フラグに「1:作成済」がセットされる。そして、
図6に示すように、本実施形態においては、月末の2019年10月31日において、役務の提供が当月内に完了しているが、売上金額が確定していない受注に対して、みなし売上の仮仕訳データが作成され、当該仮仕訳データに受注番号を介して紐付けられた受注データに含まれる仮仕訳作成済フラグに「1:作成済」がセットされる。そして、
図6に示すように、本実施形態においては、翌月初の2019年11月1日において、仮仕訳データの逆仕訳データが作成される。このように、本実施形態においては、役務の提供が当月中に完了しているが、金額が確定していない場合に、みなし売上の仕訳が当月末に作成され、翌月初に赤仕訳が作成されている。なお、本実施形態においては、配送完了していない受注伝票番号:JU0000000003の受注を仮仕訳対象外としている。
【0067】
そして、
図7に示すように、本実施形態においては、2019年11月において、受注伝票番号:JU0000000002の受注データについて、受注単価および受注金額の変更が入力されたが、月末の2019年11月30日において、売上計上されていないため、差額のみなし売上の仮仕訳データが作成され、当該仮仕訳データに受注番号を介して紐付けられた受注データに含まれる仮仕訳作成済フラグに「1:作成済」が再度セットされる。そして、
図7に示すように、本実施形態においては、翌月初の2019年12月1日において、仮仕訳データの逆仕訳データが作成される。このように、本実施形態においては、翌月に売上計上がされなかった受注について、再度同様の赤黒仕訳が作成されることにより、金額訂正があった場合に、差額が計上される。すなわち、本実施形態においては、2019年11月において、前月計上された赤データ「-¥20,000」と今月計上された黒データ「¥25,000」との差額である「¥5,000」が会計上で計上される。
【0068】
また、
図8を参照して、本実施形態における仕訳選択画面の一例について説明する。
図8は、本実施形態における仕訳選択画面の一例を示す図である。
【0069】
図8上図に示すように、本実施形態においては、仕訳データ作成での仕訳種別をユーザに確認・選択させる仕訳選択画面にて、10月に売上計上後の売上データに対して、(システムまたはユーザにより)対象期間として「2019年10月(2019/10/01~2019/10/31)」が選択され、出力仕訳として「売上」が選択された場合、伝票区分が「10:通常仕訳」に設定される。一方、
図8下図に示すように、本実施形態においては、仕訳選択画面にて、10月に売上未計上の受注データに対して、(システムまたはユーザにより)対象期間として「2019年10月(2019/10/01~2019/10/31)」が選択され、出力仕訳として「みなし売上」が選択された場合、伝票区分が「20:仮仕訳」に設定されるが、みなし売上を仮仕訳ではなく通常仕訳とする場合、ユーザにより伝票区分が「10:通常仕訳」に変更されてもよい。
【0070】
[4.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0071】
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0072】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0073】
また、月次損益把握装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0074】
例えば、月次損益把握装置100が備える処理機能、特に制御部102にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて月次損益把握装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
【0075】
また、このコンピュータプログラムは、月次損益把握装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0076】
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0077】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、本実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0078】
記憶部106に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0079】
また、月次損益把握装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、月次損益把握装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0080】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0081】
本発明は、物流業界等の売上の月ずれが発生する業界において有用である。
【符号の説明】
【0082】
100 月次損益把握装置
102 制御部
102a 受注取得部
102b 日報取得部
102c 売上取得部
102d 表示制御部
102e 仕訳作成部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 受注データベース
106b 日報データベース
106c 売上データベース
106d 仕訳データベース
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 サーバ
300 ネットワーク