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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-30
(45)【発行日】2023-12-08
(54)【発明の名称】免疫調節剤としての複素環化合物
(51)【国際特許分類】
   A61K 31/437 20060101AFI20231201BHJP
   C07D 513/04 20060101ALI20231201BHJP
   C07D 487/04 20060101ALI20231201BHJP
   A61K 31/4985 20060101ALI20231201BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20231201BHJP
   A61P 31/00 20060101ALI20231201BHJP
   A61P 37/04 20060101ALI20231201BHJP
   A61P 35/02 20060101ALI20231201BHJP
   A61P 31/12 20060101ALI20231201BHJP
   A61P 31/04 20060101ALI20231201BHJP
   A61P 31/10 20060101ALI20231201BHJP
   A61P 33/00 20060101ALI20231201BHJP
   C07D 471/04 20060101ALI20231201BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20231201BHJP
【FI】
A61K31/437
C07D513/04 301
C07D487/04 144
A61K31/4985
A61P35/00
A61P31/00
A61P37/04
A61P35/02
A61P31/12
A61P31/04
A61P31/10
A61P33/00
C07D471/04 107Z
A61P43/00 121
【請求項の数】 35
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021209731
(22)【出願日】2021-12-23
(62)【分割の表示】P 2018566514の分割
【原出願日】2017-06-19
(65)【公開番号】P2022058400
(43)【公開日】2022-04-12
【審査請求日】2022-01-20
(31)【優先権主張番号】62/352,485
(32)【優先日】2016-06-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/396,353
(32)【優先日】2016-09-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】505193450
【氏名又は名称】インサイト・コーポレイション
【氏名又は名称原語表記】INCYTE CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】100106518
【弁理士】
【氏名又は名称】松谷 道子
(74)【代理人】
【識別番号】100156144
【弁理士】
【氏名又は名称】落合 康
(72)【発明者】
【氏名】シャオ・カイジオン
(72)【発明者】
【氏名】フォンレイ・ジャン
(72)【発明者】
【氏名】ウー・リアンシン
(72)【発明者】
【氏名】ウェンチン・ヤオ
【審査官】小森 潔
(56)【参考文献】
【文献】特表2010-540452(JP,A)
【文献】特表2014-520866(JP,A)
【文献】国際公開第2015/034820(WO,A1)
【文献】国際公開第2015/160641(WO,A1)
【文献】国際公開第2013/157021(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
PD-1/PD-L1相互作用の抑制に関連する疾患または障害を治療するための医薬であって、式(II):
【化1】
の化合物または薬学的に許容されるその塩(式中:
(i)GはNRであり、GはCRであり;または
(ii)GはCRであり、GはNRであり;
部分
【化2】

【化3】
から選択され、
Cyは1~5個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されているフェニルであり;
はHであり、RはHまたはハロであり、RはHであり;
、R及びRは各々独立に、H、ハロ、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C1~6ハロアルキル、C1~6ハロアルコキシ、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~14員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~14員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-、CN、NO、OR、SR、NHOR、C(O)R、C(O)NR、C(O)OR、OC(O)R、OC(O)NR、NHR、NR、NRC(O)R、NRC(O)OR、NRC(O)NR、C(=NR)R、C(=NR)NR、NRC(=NR)NR、NRC(=NOH)NR、NRC(=NCN)NR、NRS(O)R、NRS(O)、NRS(O)NR、S(O)R、S(O)NR、S(O)、及びS(O)NRから選択され、ここでは、R、R及びRの、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~14員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~14員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-は各々、1、2、3、4、または5個のR置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、前記Cy環上の2個の隣接するR置換基は、それらが結合する原子と一緒になって、縮合フェニル環、縮合5、6、もしくは7員ヘテロシクロアルキル環、縮合5もしくは6員ヘテロアリール環、または縮合C3~6シクロアルキル環を形成し、ここでは、前記縮合5、6、または7員ヘテロシクロアルキル環、及び縮合5または6員ヘテロアリール環は各々、N、O、及びSから選択される1~4個のヘテロ原子を環員子として有し、ここでは、前記縮合フェニル環、縮合5、6、または7員ヘテロシクロアルキル環、縮合5または6員ヘテロアリール環、及び縮合C3~6シクロアルキル環は各々、1、2、または3個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、同一の炭素原子に結合した2個のR置換基は、それらが結合する炭素原子と一緒になって、C3~6シクロアルキル環、または4、5、6もしくは7員ヘテロシクロアルキル環を形成し、ここでは、前記C3~6シクロアルキル環、及び4、5、6、または7員ヘテロシクロアルキル環は各々、1、2、または3個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されており;
は、Hまたは1、2、または3個のR置換基で置換されているC1~6アルキルであり;
は、Hまたは1、2、または3個のR置換基で置換されているC1~6アルキルであり;
は、ハロ、C1~6アルキルまたはCNであり;
各Rは独立に、H、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-から選択され、ここでは、Rの、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-は各々、1、2、または3個のR置換基で任意選択により置換されており;
各R置換基は独立に、ハロ、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C1~6ハロアルコキシ、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-、CN、OH、NH、NO、NHOR、OR、SR、C(O)R、C(O)NR、C(O)OR、OC(O)R、OC(O)NR、C(=NR)NR、NRC(=NR)NR、NRC(=NOH)NR、NRC(=NCN)NR、NHR、NR、NRC(O)R、NRC(O)OR、NRC(O)NR、NRS(O)R、NRS(O)、NRS(O)NR、S(O)R、S(O)NR、S(O)、及びS(O)NRから選択され;ここでは、Rの、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C1~6ハロアルコキシ、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-は各々、1~3個の独立に選択されるR置換基で任意選択によりさらに置換されており;
各Rは独立に、H、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-から選択され、ここでは、Rの、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-は各々、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C1~6ハロアルコキシ、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-、ハロ、CN、NHOR、OR、SR、C(O)R、C(O)NR、C(O)OR、OC(O)R、OC(O)NR、NHR、NR、NRC(O)R、NRC(O)NR、NRC(O)OR、C(=NR)NR、NRC(=NR)NR、NRC(=NOH)NR、NRC(=NCN)NR、S(O)R、S(O)NR、S(O)、NRS(O)、NRS(O)NR、及びS(O)NRから独立に選択される1、2、または3個のR置換基で任意選択により置換されており;ここでは、Rの、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-は各々、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、ハロ、CN、フェニル、C3~6シクロアルキル、5~6員ヘテロアリール、4~6員ヘテロシクロアルキル、NHOR、OR、SR、C(O)R、C(O)NR、C(O)OR、OC(O)R、OC(O)NR、NHR、NR、NRC(O)R、NRC(O)NR、NRC(O)OR、C(=NR)NR、NRC(=NR)NR、S(O)R、S(O)NR、S(O)、NRS(O)、NRS(O)NR、及びS(O)NRから独立に選択される1、2、または3個のR置換基で任意選択により置換されており、ここでは、Rの、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、フェニル、C3~6シクロアルキル、5~6員ヘテロアリール、及び4~6員ヘテロシクロアルキルは、1、2、または3個のR置換基で任意選択により置換されており;
各Rは独立に、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、ハロ、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール、C3~10シクロアルキル、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-、CN、NH、NHOR、OR、SR、C(O)R、C(O)NR、C(O)OR、OC(O)R、OC(O)NR、NHR、NR、NRC(O)R、NRC(O)NR、NRC(O)OR、C(=NR)NR、NRC(=NR)NR、NRC(=NOH)NR、NRC(=NCN)NR、S(O)R、S(O)NR、S(O)、NRS(O)、NRS(O)NR、及びS(O)NRから選択され、ここでは、Rの、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール、C3~10シクロアルキル、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-は各々、1~3個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されており;
各Rは独立に、H、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-から選択され、ここでは、Rの、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-は各々、1、2、または3個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されており;
各Rは独立に、H、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-から選択され、ここでは、Rの、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-は各々、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C1~6ハロアルコキシ、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-、ハロ、CN、NHOR、OR、SR、C(O)R、C(O)NR、C(O)OR、OC(O)R、OC(O)NR、NHR、NR、NRC(O)R、NRC(O)NR、NRC(O)OR、C(=NR)NR、NRC(=NR)NR、NRC(=NOH)NR、NRC(=NCN)NR、S(O)R、S(O)NR、S(O)、NRS(O)、NRS(O)NR、及びS(O)NRから独立に選択される1~3個のR置換基で任意選択により置換されており、ここでは、Rの、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C1~6ハロアルコキシ、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-は各々、1、2、または3個のR置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、任意の2個のR置換基は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、4、5、6、7、8、9、または10員ヘテロシクロアルキル基を形成し、前記ヘテロシクロアルキル基は、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C3~10シクロアルキル、4~7員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール、5~6員ヘテロアリール、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~6員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、(4~7員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-、C1~6ハロアルコキシ、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、ハロ、CN、OR、SR、NHOR、C(O)R、C(O)NR、C(O)OR、OC(O)R、OC(O)NR、NHR、NR、NRC(O)R、NRC(O)NR、NRC(O)OR、C(=NR)NR、NRC(=NR)NR、NRC(=NOH)NR、NRC(=NCN)NR、S(O)R、S(O)NR、S(O)、NRS(O)、NRS(O)NR、及びS(O)NRから独立に選択される1、2、または3個のR置換基で任意選択により置換されており、ここでは、Rの、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C3~10シクロアルキル、4~7員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール、5~6員ヘテロアリール、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~6員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、(4~7員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-は各々、C1~4アルキル、C3~6シクロアルキル、C6~10アリール、5または6員ヘテロアリール、4~6員ヘテロシクロアルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、ハロ、C1~4ハロアルキル、C1~4ハロアルコキシ、CN、NHOR、OR、SR、C(O)R、C(O)NR、C(O)OR、OC(O)R、OC(O)NR、NHR、NR、NRC(O)R、NRC(O)NR、NRC(O)OR、C(=NR)NR、NRC(=NR)NR、S(O)R、S(O)NR、S(O)、NRS(O)、NRS(O)NR、及びS(O)NRから独立に選択される1、2、または3個のR置換基で任意選択により置換されており、ここでは、Rの、C1~4アルキル、C3~6シクロアルキル、C6~10アリール、5または6員ヘテロアリール、4~6員ヘテロシクロアルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、C1~4ハロアルキル、及びC1~4ハロアルコキシは各々、1、2、または3個のR置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、前記4~10員ヘテロシクロアルキルの同一の炭素原子に結合した2個のR基は、それらが結合した炭素原子と一緒になって、C3~6シクロアルキル、またはO、N、もしくはSから選択される1~2個のヘテロ原子を環員子として有する4~6員ヘテロシクロアルキルを形成し;
各RまたはRは独立に、H、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-から選択され、ここでは、RまたはRの、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-は各々、1~3個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、任意の2個のR置換基は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、4、5、6、または7員ヘテロシクロアルキル基を形成し、前記ヘテロシクロアルキル基は、1、2、または3個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、任意の2個のR置換基は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、4、5、6、または7員ヘテロシクロアルキル基を形成し、前記ヘテロシクロアルキル基は、1、2、または3個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、任意の2個のR置換基は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、4、5、6、または7員ヘテロシクロアルキル基を形成し、前記ヘテロシクロアルキル基は、1、2、または3個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、任意の2個のR置換基は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、4、5、6、または7員ヘテロシクロアルキル基を形成し、前記ヘテロシクロアルキル基は、1、2、または3個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、任意の2個のR置換基は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、4、5、6、または7員ヘテロシクロアルキル基を形成し、前記ヘテロシクロアルキル基は、1、2、または3個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されており;
各RまたはRは独立に、H、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C3~6シクロアルキル、C6~10アリール、4~6員ヘテロシクロアルキル、5または6員ヘテロアリール、C1~4ハロアルキル、C2~4アルケニル、及びC2~4アルキニルから選択され、ここでは、RまたはRの、C1~4アルキル、C1~6ハロアルキル、C3~6シクロアルキル、C6~10アリール、4~6員ヘテロシクロアルキル、5または6員ヘテロアリール、C2~4アルケニル、及びC2~4アルキニルは各々、1、2、または3個のR置換基で任意選択により置換されており;
各Rは独立に、OH、CN、-COOH、NH、ハロ、C1~6ハロアルキル、C1~6アルキル、C1~6アルコキシ、C1~6ハロアルコキシ、C1~6アルキルチオ、フェニル、5~6員ヘテロアリール、4~6員ヘテロシクロアルキル、C3~6シクロアルキル、NHR12、及びNR1212から選択され、ここでは、Rの、C1~6アルキル、フェニル、C3~6シクロアルキル、4~6員ヘテロシクロアルキル、及び5~6員ヘテロアリールは各々、ハロ、OH、CN、-COOH、NH、C1~4アルコキシ、C1~4ハロアルキル、C1~4ハロアルコキシ、フェニル、C3~10シクロアルキル、5~6員ヘテロアリール、及び4~6員ヘテロシクロアルキルで任意選択により置換されており、各R12は独立にC1~6アルキルであり;
前記下付き文字nは、1、2、3、または4の整数である)
を1つ以上のさらなる治療剤と組み合わせて含む、医薬。
【請求項2】
化合物または薬学的に許容されるその塩が、式(III):
【化4】
を有する化合物または薬学的に許容されるその塩である、請求項1に記載の医薬。
【請求項3】
化合物または薬学的に許容されるその塩が、式(V):
【化5】
を有する化合物または薬学的に許容されるその塩である、請求項1に記載の医薬。
【請求項4】
Cyは、フェニル、2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-6-イル、2-メチルインダゾール-6-イル、または1-メチルインダゾール-4-イルであり、これらは各々、1~5個のR置換基で任意選択により置換されている、請求項1~3のいずれか1項に記載に記載の医薬。
【請求項5】
は、CH、CN、またはハロである、請求項1~4のいずれか1項に記載に記載の医薬。
【請求項6】
はHである、請求項1~5のいずれか1項に記載に記載の医薬。
【請求項7】
はNRであり、GはCRである、請求項1~6のいずれか1項に記載に記載の医薬。
【請求項8】
はCRであり、GはNRである、請求項1~6のいずれか1項に記載に記載の医薬。
【請求項9】
各R置換基は独立に、ハロ、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C1~6ハロアルコキシ、CN、OH、NH、OR、C(O)R、C(O)NR、及びC(O)ORから選択される、請求項1~8のいずれか1項に記載に記載の医薬。
【請求項10】
各R置換基は独立に、C1~6アルキル、CN、OH、及びC(O)ORから選択される、請求項1~9のいずれか1項に記載に記載の医薬。
【請求項11】
、R及びRは各々独立に、H、ハロ、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C1~6ハロアルキル、C1~6ハロアルコキシ、CN、NO、OR、SR、C(O)R、C(O)NR、C(O)OR、OC(O)R、OC(O)NR、NHR、NR、NRC(O)R、NRC(O)OR、NRS(O)R、NRS(O)、NRS(O)NR、S(O)R、S(O)NR、S(O)、及びS(O)NRから選択され、ここでは、R、R及びRの、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、及びC2~6アルキニルは各々、1、2、3、4、または5個のR置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、前記Cy環上の2個の隣接するR置換基は、それらが結合する原子と一緒になって、縮合フェニル環、縮合5、6、もしくは7員ヘテロシクロアルキル環、縮合5もしくは6員ヘテロアリール環、または縮合C3~6シクロアルキル環を形成し、ここでは、前記縮合5、6、または7員ヘテロシクロアルキル環、及び縮合5または6員ヘテロアリール環は各々、N、O、及びSから選択される1~4個のヘテロ原子を環員子として有し、ここでは、前記縮合フェニル環、縮合5、6、または7員ヘテロシクロアルキル環、縮合5または6員ヘテロアリール環、及び縮合C3~6シクロアルキル環は各々、1、2、または3個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されており;
各Rは独立に、H、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、及びC2~6アルキニルから選択され;
各R置換基は独立に、ハロ、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C1~6ハロアルコキシ、CN、OH、NH、NO、NHOR、OR、SR、C(O)R、C(O)NR、C(O)OR、OC(O)R、OC(O)NR、NHR、NR、NRC(O)R、NRC(O)OR、NRC(O)NR、NRS(O)R、NRS(O)、NRS(O)NR、S(O)R、S(O)NR、S(O)、及びS(O)NRから選択され;ここでは、Rの、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、及びC1~6ハロアルコキシは各々、1~3個の独立に選択されるR置換基で任意選択によりさらに置換されており;
各Rは独立に、H、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、及びC2~6アルキニルから選択され、ここでは、Rの、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、及びC2~6アルキニルは各々、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、ハロ、CN、OR、SR、C(O)R、C(O)NR、C(O)OR、OC(O)R、OC(O)NR、NHR、NR、NRC(O)R、NRC(O)NR、NRC(O)OR、S(O)R、S(O)NR、S(O)、NRS(O)、NRS(O)NR、及びS(O)NRから独立に選択される1、2、または3個のR置換基で任意選択により置換されており;
各Rは独立に、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、ハロ、CN、NH、OR、SR、C(O)R、C(O)NR、C(O)OR、OC(O)R、OC(O)NR、NHR、NR、NRC(O)R、NRC(O)NR、NRC(O)OR、S(O)R、S(O)NR、S(O)、NRS(O)、NRS(O)NR、及びS(O)NRから選択され;
各Rは独立に、H、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-から選択され;
各Rは独立に、H、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-から選択され;
前記下付き文字nは、1、2、3、または4の整数である、
請求項1に記載の医薬。
【請求項12】
、R及びRは各々独立に、H、ハロ、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C1~6ハロアルキル、C1~6ハロアルコキシ、CN、NO、OR、SR、C(O)R、C(O)NR、及びC(O)ORから選択され、ここでは、R、R及びRの、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、及びC2~6アルキニルは各々、1、2、3、4、または5個のR置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、前記Cy環上の2個の隣接するR置換基は、それらが結合する原子と一緒になって、縮合フェニル環、縮合5、6、もしくは7員ヘテロシクロアルキル環、縮合5もしくは6員ヘテロアリール環、または縮合C3~6シクロアルキル環を形成し、ここでは、前記縮合5、6、または7員ヘテロシクロアルキル環、及び縮合5または6員ヘテロアリール環は各々、N、O、及びSから選択される1~4個のヘテロ原子を環員子として有し、ここでは、前記縮合フェニル環、縮合5、6、または7員ヘテロシクロアルキル環、縮合5または6員ヘテロアリール環、及び縮合C3~6シクロアルキル環は各々、1、2、または3個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されており;
各Rは独立に、H、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、及びC2~6アルキニルから選択され;
各R置換基は独立に、ハロ、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C1~6ハロアルコキシ、CN、OH、NH、NO、OR、SR、C(O)R、C(O)NR、C(O)OR、NHR、NR、及びNRC(O)Rから選択され;ここでは、Rの、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、及びC1~6ハロアルコキシは各々、1~3個の独立に選択されるR置換基で任意選択によりさらに置換されており;
各Rは独立に、H、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、及びC2~6アルキニルから選択され;
各Rは独立に、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、ハロ、CN、NH、OR、SR、C(O)R、C(O)NR、C(O)OR、NHR、NR、及びNRC(O)Rから選択され;
各Rは独立に、H、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、及びC2~6アルキニルから選択され;
前記下付き文字nは、1または2の整数である、
請求項1に記載の医薬。
【請求項13】
、R及びRは各々独立に、H、ハロ、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C1~6ハロアルキル、C1~6ハロアルコキシ、CN、NO、OR、及びC(O)ORから選択され、ここでは、R、R及びRの、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、及びC2~6アルキニルは各々、1または2個のR置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、前記Cy環上の2個の隣接するR置換基は、それらが結合する原子と一緒になって、縮合5、6、もしくは7員ヘテロシクロアルキル環、または縮合5もしくは6員ヘテロアリール環を形成し、ここでは、前記縮合5、6、または7員ヘテロシクロアルキル環、及び縮合5または6員ヘテロアリール環は各々、N、O、及びSから選択される1~4個のヘテロ原子を環員子として有し、ここでは、前記縮合5、6、または7員ヘテロシクロアルキル環、及び縮合5または6員ヘテロアリール環は各々、1または2個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されており;
各Rは独立に、H、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、及びC2~6アルキニルから選択され;
各R置換基は独立に、ハロ、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C1~6ハロアルコキシ、CN、OH、NH、OR、C(O)R、C(O)NR、及びC(O)ORから選択され;
各Rは独立に、H、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、及びC2~6アルキニルから選択され;
前記下付き文字nは、1または2の整数である、
請求項1に記載の医薬。
【請求項14】
化合物または薬学的に許容されるその塩が、以下から選択される化合物または薬学的に許容されるその塩である、請求項1に記載の医薬:
N-[2-シアノ-3-(2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-6-イル)フェニル]-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド;
N-(2-シアノビフェニル-3-イル)-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド;
N-[2-シアノ-3-(1-メチル-1H-インダゾール-4-イル)フェニル]-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド;
N-(2-シアノ-2’-フルオロビフェニル-3-イル)-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド;
N-(2-シアノ-2’-フルオロ-3’-メトキシビフェニル-3-イル)-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド;
N-[2-シアノ-3-(2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-6-イル)フェニル]-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド;
N-(2-シアノ-2’,6’-ジフルオロビフェニル-3-イル)-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド;
N-[2-シアノ-3-(2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-6-イル)フェニル]-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド;
N-(2-シアノ-3-(2,3-ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン-6-イル)フェニル)-5-(2-ヒドロキシエチル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド;
N-(2,3’-ジシアノ-2’-フルオロビフェニル-3-イル)-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド;
N-(2-シアノ-3’-メトキシビフェニル-3-イル)-4,5,6,7-テトラヒドロチアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド;
N-(2-シアノ-3’-フルオロ-5’-メトキシビフェニル-3-イル)-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド;
N-(2’-クロロ-2-シアノビフェニル-3-イル)-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド;
N-[3-(2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-6-イル)-2-メチルフェニル]-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド;
N-(2’-フルオロ-3’-メトキシ-2-メチルビフェニル-3-イル)-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド;
N-(2’-フルオロ-3’-メトキシ-2-メチルビフェニル-3-イル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド;
N-[2-メチル-3-(1-メチル-1H-インダゾール-4-イル)フェニル]-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド;
N-[2’-フルオロ-3’-(ヒドロキシメチル)-2-メチルビフェニル-3-イル]-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド;
N-[3-(1H-インダゾール-4-イル)-2-メチルフェニル]-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド;
N-(2-メチルビフェニル-3-イル)-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド;
5-(2-ヒドロキシエチル)-N-(2-メチルビフェニル-3-イル)-4,5,6,7-テトラヒドロチアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド;
2-(2-(2-メチルビフェニル-3-イルカルバモイル)-6,7-ジヒドロチアゾロ[5,4-c]ピリジン-5(4H)-イル)酢酸;
N-[2-メチル-3-(2-メチル-2H-インダゾール-6-イル)フェニル]-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド;
N-(2’-シアノ-2-メチルビフェニル-3-イル)-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド;
N-[2’-(シアノメチル)-2-メチルビフェニル-3-イル]-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド;
N-(2-クロロ-2’-フルオロ-3’-メトキシビフェニル-3-イル)-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド;
N-(2-クロロビフェニル-3-イル)-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド;
N-[2-クロロ-3-(2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-6-イル)フェニル]-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド;
N-(2-クロロ-3-(1-メチル-1H-インダゾール-4-イル)フェニル)-4,5,6,7-テトラヒドロチアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド;
N-[3-(2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-6-イル)-5-フルオロ-2-メチルフェニル]-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド;
N-(2-シアノ-2’-フルオロ-3’-メトキシビフェニル-3-イル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド;
N-(2-シアノ-2’-フルオロ-3’-メトキシビフェニル-3-イル)-5-(2-ヒドロキシエチル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド;
(2-{[(2-シアノ-2’-フルオロ-3’-メトキシビフェニル-3-イル)アミノ]カルボニル}-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)酢酸;及び
N-(2-シアノ-3-(1-メチル-1H-インダゾール-4-イル)フェニル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド。
【請求項15】
疾患または障害が感染症であり、該感染症がウイルス感染症である、請求項1~14のいずれか1項に記載の医薬。
【請求項16】
疾患または障害が癌である、請求項1~14のいずれか1項に記載の医薬。
【請求項17】
癌が、骨癌、皮膚癌、頭頸部癌、皮膚または眼球内悪性黒色腫、子宮癌、卵巣癌、直腸癌、肛門部癌、胃癌、精巣癌、卵管癌、子宮内膜癌、子宮体癌、子宮頸癌、膣癌、外陰部癌、非ホジキンリンパ腫、食道癌、小腸癌、内分泌系癌、甲状腺癌、副甲状腺癌、副腎癌、軟部組織肉腫、尿道癌、陰茎癌、慢性または急性白血病、小児の固形腫瘍、リンパ球性リンパ腫、膀胱癌、腎盂癌、中枢神経系(CNS)新生物、原発性中枢神経系(CNS)リンパ腫、腫瘍血管新生、脊髄軸腫瘍、脳幹神経膠腫、下垂体腺腫、カポジ肉腫、類表皮癌、扁平上皮癌、T細胞リンパ腫、アスベストに誘発されるものを含めた環境に誘発される癌、黒色腫、転移性悪性黒色腫、腎癌、腎明細胞癌、前立腺癌、ホルモン不応性前立腺腺癌、乳癌、結腸癌、肺癌、非小細胞肺癌、固形腫瘍、前立腺癌、肝癌、膵癌、胃癌、神経膠芽細胞腫、肉腫、膀胱癌、血液癌、リンパ腫、白血病、急性リンパ芽球性白血病(ALL)、急性骨髄性白血病(AML)、慢性リンパ球性白血病(CLL)、慢性骨髄性白血病(CML)、びまん性大細胞型リンパ腫(DLBCL)、マントル細胞リンパ腫、再発性または不応性非ホジキンリンパ腫(NHL)、再発濾胞性リンパ腫、ホジキンリンパ腫、及び多発性骨髄腫から選択される、請求項16に記載の医薬。
【請求項18】
癌が、PD-L1を発現する転移性癌である、請求項16に記載の医薬。
【請求項19】
癌が、肺癌である、請求項16に記載の医薬。
【請求項20】
癌が、非小細胞肺癌である、請求項16に記載の医薬
【請求項21】
癌が、肝癌である、請求項16に記載の医薬。
【請求項22】
癌が、黒色腫である、請求項16に記載の医薬。
【請求項23】
癌が、膀胱の癌である、請求項16に記載の医薬。
【請求項24】
癌が、尿道の癌である、請求項16に記載の医薬。
【請求項25】
癌が、腎癌である、請求項16に記載の医薬。
【請求項26】
癌が、腎明細胞癌である、請求項16に記載の医薬。
【請求項27】
癌が、扁平上皮癌である、請求項16に記載の医薬。
【請求項28】
1つ以上のさらなる治療剤が、Akt1阻害薬、Akt2阻害薬、Akt3阻害薬、TGF-βR阻害薬、PKA阻害薬、PKG阻害薬、PKC阻害薬、CaM-キナーゼ阻害薬、ホスホリラーゼキナーゼ阻害薬、MEKK阻害薬、ERK阻害薬、MAPK阻害薬、mTOR阻害薬、EGFR阻害薬、HER2阻害薬、HER3阻害薬、HER4阻害薬、INS-R阻害薬、IGF-1R阻害薬、IR-R阻害薬、PDGFαR阻害薬、PDGFβR阻害薬、CSFIR阻害薬、KIT阻害薬、FLK-II阻害薬、KDR/FLK-1阻害薬、FLK-4阻害薬、flt-1阻害薬、FGFR1阻害薬、FGFR2阻害薬、FGFR3阻害薬、FGFR4阻害薬、c-Met阻害薬、Ron阻害薬、Sea阻害薬、TRKA阻害薬、TRKB阻害薬、TRKC阻害薬、FLT3阻害薬、VEGFR/Flt2阻害薬、Flt4阻害薬、EphA1阻害薬、EphA2阻害薬、EphA3阻害薬、EphB2阻害薬、EphB4阻害薬、Tie2阻害薬、Src阻害薬、Fyn阻害薬、Lck阻害薬、Fgr阻害薬、Btk阻害薬、Fak阻害薬、SYK阻害薬、FRK阻害薬、JAK阻害薬、ABL阻害薬、ALK阻害薬、及びB-Raf阻害薬から選択される、請求項1~27のいずれか1項に記載の医薬。
【請求項29】
1つ以上のさらなる治療剤が、VEGFR/Flt2阻害剤である、請求項28に記載の医薬。
【請求項30】
1つ以上のさらなる治療剤が、FGFR阻害薬、JAK阻害薬、LSD1阻害薬、TDO阻害薬、PI3K-デルタ阻害薬、PI3K-ガンマ阻害薬、例えば、PI3K-ガンマ選択的阻害薬、Pim阻害薬、CSF1R阻害薬、TAM受容体チロシンキナーゼ阻害剤、血管新生阻害薬、インターロイキン受容体阻害薬、ブロモ及び特異的末端ファミリーメンバー阻害薬、及びアデノシン受容体アンタゴニスト、またはそれらの組み合わせから選択される、請求項1~27のいずれか1項に記載の医薬。
【請求項31】
1つ以上のさらなる治療剤が、TAM受容体チロシンキナーゼ阻害剤である、請求項30に記載の医薬。
【請求項32】
1つ以上のさらなる治療剤が、免疫チェックポイント分子CD27、CD28、CD40、CD122、CD96、CD73、CD47、OX40、GITR、CSF1R、JAK、PI3Kデルタ、PI3Kガンマ、TAM、アルギナーゼ、CD137、ICOS、A2AR、B7-H3、B7-H4、BTLA、CTLA-4、LAG3、TIM3、VISTA、PD-1、PD-L1、及びPD-L2に対する阻害薬から選択される免疫チェックポイント阻害薬である、請求項1~27のいずれか1項に記載の医薬。
【請求項33】
1つ以上のさらなる治療剤が、抗PD1抗体、抗PD-L1抗体、及び抗CTLA-4抗体から選択される免疫チェックポイント分子の阻害薬である、請求項1~27のいずれか1項に記載の医薬。
【請求項34】
1つ以上のさらなる治療剤が、抗CTLA-4抗体である、請求項32に記載の医薬。
【請求項35】
1つ以上のさらなる治療剤が、アバレリックス、アルデスロイキン、アレムツズマブ、アリトレチノイン、アロプリノール、アルトレタミン、アナストロゾール、三酸化二ヒ素、アスパラギナーゼ、アザシチジン、ベバシズマブ、ベキサロテン、バリシチニブ、ブレオマイシン、ボルテゾムビ(bortezombi)、ボルテゾミブ、ブスルファン静脈注射、ブスルファン経口薬、カルステロン、カペシタビン、カルボプラチン、カルムスチン、セツキシマブ、クロラムブシル、シスプラチン、クラドリビン、クロファラビン、シクロホスファミド、シタラビン、ダカルバジン、ダクチノマイシン、ダルテパリンナトリウム、ダサチニブ、ダウノルビシン、デシタビン、デニロイキン、デニロイキンジフチトクス、デクスラゾキサン、ドセタキセル、ドキソルビシン、プロピオン酸ドロモスタノロン、エクリズマブ、エピルビシン、エルロチニブ、エストラムスチン、リン酸エトポシド、エトポシド、エキセメスタン、クエン酸フェンタニル、フィルグラスチム、フロクスウリジン、フルダラビン、フルオロウラシル、フルベストラント、ゲフィチニブ、ゲムシタビン、ゲムツズマブオゾガマイシン、酢酸ゴセレリン、酢酸ヒストレリン、イブリツモマブチウキセタン、イダルビシン、イホスファミド、メシル酸イマチニブ、インターフェロンアルファ2a、イリノテカン、ラパチニブジトシレート、レナリドマイド、レトロゾール、ロイコボリン、酢酸ロイプロリド、レバミソール、ロムスチン、メクロレタミン(meclorethamine)、酢酸メゲストロール、メルファラン、メルカプトプリン、メトトレキサート、メトキサレン、マイトマイシンC、ミトタン、ミトキサントロン、ナンドロロンフェンプロピオネート、ネララビン、ノフェツモマブ、オキサリプラチン、パクリタキセル、パミドロネート、パニツムマブ、ペガスパルガーゼ、ペグフィルグラスチム、ペメトレキセド二ナトリウム、ペントスタチン、ピポブロマン、プリカマイシン、プロカルバジン、キナクリン、ラスブリカーゼ、リツキシマブ、ルキソリチニブ、ソラフェニブ、ストレプトゾシン、スニチニブ、スニチニブマレアート、タモキシフェン、テモゾロミド、テニポシド、テストラクトン、サリドマイド、チオグアニン、チオテパ、トポテカン、トレミフェン、トシツモマブ、トラスツズマブ、トレチノイン、ウラシルマスタード、バルルビシン、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビノレルビン、ボリノスタット、及びゾレドロネートから選択される、請求項1~27のいずれか1項の医薬。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、薬学的に活性な化合物に関する。本開示は、化合物、ならびにそれらの組成物及び使用方法を提供する。該化合物は、PD-1/PD-L1タンパク質/タンパク質相互作用を調節し、感染性疾患及びがんを含めた様々な疾患の治療に有用である。
【背景技術】
【0002】
免疫系は、がんなどの疾患の制御及び根絶に重要な役割を果たす。しかし、がん細胞は、自身の増殖に有利になるように免疫系を逃れるまたは抑えるための戦略を開発することが多い。かかる一機序は、免疫細胞上で発現する共刺激及び共抑制分子の発現を変化させることである(Postow et al,J.Clinical Oncology 2015,1-9)。PD-1などの抑制免疫チェックポイントのシグナル伝達をブロックすることは、有望で有効な治療様式であることが判明している。
プログラム細胞死1(PD-1)は、CD279としても知られ、活性化T細胞、ナチュラルキラーT細胞、B細胞、及びマクロファージ上で発現する細胞表面受容体である(Greenwald et al,Annu.Rev.Immunol 2005,23:515-548;Okazaki and Honjo,Trends Immunol 2006,(4):195-201)。それは、内因性の負のフィードバック系として、T細胞の活性化を防止し、それによって自己免疫を低下させ、自己寛容を促進するように機能する。加えて、PD-1は、がん及びウイルス感染症のような疾患における抗原特異的T細胞応答の抑制に重大な役割を果たすことも知られている(Sharpe et al,Nat Immunol 2007 8,239-245;Postow et al,J.Clinical Oncol 2015,1-9)。
【0003】
PD-1の構造は、細胞外免疫グロブリン可変領域様ドメイン、それに続く膜貫通領域及び細胞内ドメインからなる(Parry et al,Mol Cell Biol 2005,9543-9553)。細胞内ドメインは、免疫受容体チロシン依存性抑制モチーフ及び免疫受容体チロシン依存性スイッチモチーフに位置する2つのリン酸化部位を含有し、そのことから、PD-1は、T細胞受容体を介するシグナルを負に制御することが示唆される。PD-1には、2つのリガンド、すなわちPD-L1及びPD-L2があり(Parry et al,Mol Cell Biol 2005,9543-9553;Latchman et al,Nat Immunol 2001,2,261-268)、それらはその発現パターンが異なる。PD-L1タンパク質は、マクロファージ及び樹状細胞上ではリポ多糖及びGM-CSF処理に応答して上方制御され、T細胞及びB細胞上ではT細胞受容体及びB細胞受容体でシグナル伝達されると上方制御される。PD-L1は、ほとんどすべての腫瘍細胞上でも高度に発現され、その発現はIFN-γ処理後にさらに増大する(Iwai et al、PNAS2002、99(19):12293-7;Blank et al,Cancer Res 2004,64(3):1140-5)。実際に、腫瘍のPD-L1の発現状態は、複数の腫瘍型で予測されることが示されている(Wang et al,Eur J Surg Oncol 2015;Huang et al,Oncol Rep 2015;Sabatier et al,Oncotarget 2015,6(7):5449-5464)。PD-L2の発現は、対照的に、より限定されており、主に樹状細胞によって発現される(Nakae et al,J Immunol 2006,177:566-73)。PD-1が、そのリガンドであるPD-L1及びPD-L2とT細胞上で結合すると、T細胞受容体が活性化されるときに誘導されるIL-2及びIFN-γの産生ならびに細胞増殖を抑制するシグナルが伝達される(Carter et al,Eur J Immunol 2002,32(3):634-43;Freeman et al,J Exp Med 2000,192(7):1027-34)。その機序は、SHP-2またはSHP-1ホスファターゼを動員してSyk及びLckリン酸化などのT細胞受容体のシグナル伝達を抑制することを含む(Sharpe et al,Nat Immunol 2007,8,239-245)。PD-1シグナル伝達軸が活性化すると、NF-κB及びAP1経路の活性化ならびにIL-2、IFN-γ、及びTNFなどのサイトカインの産生に必要な、PKC-θ活性化ループのリン酸化も減弱する(Sharpe et al,Nat Immunol 2007,8,239-245;Carter et al,Eur J Immunol 2002,32(3):634-43;Freeman et al,J Exp Med 2000,192(7):1027-34)。
【0004】
前臨床動物試験からの幾つかの証拠によって、PD-1及びそのリガンドが免疫応答を負に制御するこがを示されている。PD-1欠損マウスは、ループス様糸球体腎炎及び拡張心筋症を発症することが示されている(Nishimura et al,Immunity 1999,11:141-151;Nishimura et al,Science 2001,291:319-322)。慢性感染のLCMVモデルを使用して、PD-1/PD-L1相互作用は、ウイルス特異的CD8T細胞のエフェクター機能の活性化、拡大及び獲得を抑制することが示されている(Barber et al,Nature 2006,439,682-7)。これらのデータを合わせると、T細胞応答を増強するまたは「救済する」ための、PD-1を介する抑制シグナル伝達カスケードをブロックする治療手段の開発が裏付けられる。したがって、PD-1/PD-L1タンパク質/タンパク質相互作用をブロックする新規な化合物の必要性が存在する。
【発明の概要】
【0005】
本開示は、とりわけ、式(I)の化合物:
【化1】
または薬学的に許容されるその塩もしくは立体異性体を提供し、ここでは、構成要素の変数は、本明細書で定義される。
【0006】
本開示は、本開示の化合物または薬学的に許容されるその塩もしくは立体異性体と、少なくとも1種の薬学的に許容される担体または賦形剤とを含む薬学的組成物をさらに提供する。
【0007】
本開示は、本開示の化合物または薬学的に許容されるその塩もしくは立体異性体を個体に投与することを含む、PD-1/PD-L1タンパク質/タンパク質相互作用を調節するまたは抑制する方法をさらに提供する。
【0008】
本開示は、患者における疾患または障害を治療する方法であって、該患者に治療的有効量の本開示の化合物または薬学的に許容されるその塩もしくは立体異性体を投与することを含む方法をさらに提供する。
【発明を実施するための形態】
【0009】
I.化合物
本開示は、式(I)の化合物:
【化2】
または薬学的に許容されるその塩もしくは立体異性体を提供する(式中:
(i)GはNRであり、GはCRであり;または
(ii)GはCRであり、GはNRであり;
は、NまたはCRであり;
は、NまたはCRであり;
は、NまたはCRであり;
Zは、O、S、N、NR、またはCRであり;
及びYは各々独立に、NまたはCであり、但し、Y及びYが同時にNでないことを条件とし;
Cyは、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~14員ヘテロアリール、または4~10員ヘテロシクロアルキルであり、これらは各々、1~5個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されており;
、R、及びRは各々独立に、H、C1~4アルキル、C3~10シクロアルキル、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、C6~10アリール、C6~10アリール-C1~4アルキル-、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、ハロ、CN、OR10、C1~4ハロアルキル、C1~4ハロアルコキシ、NH、-NHR10、-NR1010、NHOR10、C(O)R10、C(O)NR1010、C(O)OR10、OC(O)R10、OC(O)NR1010、NR10C(O)R10、NR10C(O)OR10、NR10C(O)NR1010、C(=NR10)R10、C(=NR10)NR1010、NR10C(=NR10)NR1010、NR10S(O)R10、NR10S(O)10、NR10S(O)NR1010、S(O)R10、S(O)NR1010、S(O)10、及びS(O)NR1010から選択され、ここでは、各R10は独立に、H、C1~4アルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、C1~4アルコキシ、C3~10シクロアルキル、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、C6~10アリール、C6~10アリール-C1~4アルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-から選択され、ここでは、R、R、R、及びR10の、C1~4アルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、C1~4アルコキシ、C3~10シクロアルキル、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、C6~10アリール、C6~10アリール-C1~4アルキル-、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-は各々、1、2、または3個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されており;
、R、R、R、及びRは各々独立に、H、ハロ、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C1~6ハロアルキル、C1~6ハロアルコキシ、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~14員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~14員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-、CN、NO、OR、SR、NHOR、C(O)R、C(O)NR、C(O)OR、OC(O)R、OC(O)NR、NHR、NR、NRC(O)R、NRC(O)OR、NRC(O)NR、C(=NR)R、C(=NR)NR、NRC(=NR)NR、NRC(=NOH)NR、NRC(=NCN)NR、NRS(O)R、NRS(O)、NRS(O)NR、S(O)R、S(O)NR、S(O)、及びS(O)NRから選択され、ここでは、R、R、R、R、及びRの、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~14員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~14員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-は各々、1、2、3、4、または5個のR置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、Cy環上の2個の隣接するR置換基は、それらが結合する原子と一緒になって、縮合フェニル環、縮合5、6、もしくは7員ヘテロシクロアルキル環、縮合5もしくは6員ヘテロアリール環、または縮合C3~6シクロアルキル環を形成し、ここでは、縮合5、6、または7員ヘテロシクロアルキル環、及び縮合5または6員ヘテロアリール環は各々、N、O、及びSから選択される1~4個のヘテロ原子を環員子として有し、ここでは、縮合フェニル環、縮合5、6、または7員ヘテロシクロアルキル環、縮合5または6員ヘテロアリール環、及び縮合C3~6シクロアルキル環は各々、1、2、または3個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、同一の炭素原子に結合した2個のR置換基は、それらが結合する炭素原子と一緒になって、C3~6シクロアルキル環、または4、5、6もしくは7員ヘテロシクロアルキル環を形成し、ここでは、C3~6シクロアルキル環、及び4、5、6、または7員ヘテロシクロアルキル環は各々、1、2、または3個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されており;
は、ハロ、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C1~6ハロアルキル、C1~6ハロアルコキシ、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~14員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~14員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-、CN、NO、OR11、SR11、NH、NHR11、NR1111、NHOR11、C(O)R11、C(O)NR1111、C(O)OR11、OC(O)R11、OC(O)NR1111、NR11C(O)R11、NR11C(O)OR11、NR11C(O)NR1111、C(=NR11)R11、C(=NR11)NR1111、NR11C(=NR11)NR1111、NR11C(=NOH)NR1111、NR11C(=NCN)NR1111、NR11S(O)R11、NR11S(O)11、NR11S(O)NR1111、S(O)R11、S(O)NR1111、S(O)11、またはS(O)NR1111であり、ここでは、Rの、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C1~6ハロアルキル、C1~6ハロアルコキシ、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~14員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~14員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキルは各々、1、2、または3個のR置換基で任意選択により置換されており;
各R11は独立に、H、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-から選択され、ここでは、R11の、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-は各々、1、2、または3個のR置換基で任意選択により置換されており;
各Rは独立に、H、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-から選択され、ここでは、Rの、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-は各々、1、2、または3個のR置換基で任意選択により置換されており;
各R置換基は独立に、ハロ、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C1~6ハロアルコキシ、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-、CN、OH、NH、NO、NHOR、OR、SR、C(O)R、C(O)NR、C(O)OR、OC(O)R、OC(O)NR、C(=NR)NR、NRC(=NR)NR、NRC(=NOH)NR、NRC(=NCN)NR、NHR、NR、NRC(O)R、NRC(O)OR、NRC(O)NR、NRS(O)R、NRS(O)、NRS(O)NR、S(O)R、S(O)NR、S(O)、及びS(O)NRから選択され;ここでは、Rの、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C1~6ハロアルコキシ、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-は各々、1~3個の独立に選択されるR置換基で任意選択によりさらに置換されており;
各Rは独立に、H、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-から選択され、ここでは、Rの、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-は各々、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C1~6ハロアルコキシ、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-、ハロ、CN、NHOR、OR、SR、C(O)R、C(O)NR、C(O)OR、OC(O)R、OC(O)NR、NHR、NR、NRC(O)R、NRC(O)NR、NRC(O)OR、C(=NR)NR、NRC(=NR)NR、NRC(=NOH)NR、NRC(=NCN)NR、S(O)R、S(O)NR、S(O)、NRS(O)、NRS(O)NR、及びS(O)NRから独立に選択される1、2、または3個のR置換基で任意選択により置換されており;ここでは、Rの、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-は各々、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、ハロ、CN、フェニル、C3~6シクロアルキル、5~6員ヘテロアリール、4~6員ヘテロシクロアルキル、NHOR、OR、SR、C(O)R、C(O)NR、C(O)OR、OC(O)R、OC(O)NR、NHR、NR、NRC(O)R、NRC(O)NR、NRC(O)OR、C(=NR)NR、NRC(=NR)NR、S(O)R、S(O)NR、S(O)、NRS(O)、NRS(O)NR、及びS(O)NRから独立に選択される1、2、または3個のR置換基で任意選択により置換されており、ここでは、Rの、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、フェニル、C3~6シクロアルキル、5~6員ヘテロアリール、及び4~6員ヘテロシクロアルキルは、1、2、または3個のR置換基で任意選択により置換されており;
各Rは独立に、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、ハロ、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール、C3~10シクロアルキル、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-、CN、NH、NHOR、OR、SR、C(O)R、C(O)NR、C(O)OR、OC(O)R、OC(O)NR、NHR、NR、NRC(O)R、NRC(O)NR、NRC(O)OR、C(=NR)NR、NRC(=NR)NR、NRC(=NOH)NR、NRC(=NCN)NR、S(O)R、S(O)NR、S(O)、NRS(O)、NRS(O)NR、及びS(O)NRから選択され、ここでは、Rの、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール、C3~10シクロアルキル、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-は各々、1~3個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されており;
各Rは独立に、H、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-から選択され、ここでは、Rの、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-は各々、1、2、または3個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されており;
各Rは独立に、H、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-から選択され、ここでは、Rの、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-は各々、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C1~6ハロアルコキシ、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-、ハロ、CN、NHOR、OR、SR、C(O)R、C(O)NR、C(O)OR、OC(O)R、OC(O)NR、NHR、NR、NRC(O)R、NRC(O)NR、NRC(O)OR、C(=NR)NR、NRC(=NR)NR、NRC(=NOH)NR、NRC(=NCN)NR、S(O)R、S(O)NR、S(O)、NRS(O)、NRS(O)NR、及びS(O)NRから独立に選択される1~3個のR置換基で任意選択により置換されており、ここでは、Rの、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C1~6ハロアルコキシ、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-は各々、1、2、または3個のR置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、任意の2個のR置換基は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、4、5、6、7、8、9、または10員ヘテロシクロアルキル基を形成し、該ヘテロシクロアルキル基は、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C3~10シクロアルキル、4~7員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール、5~6員ヘテロアリール、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~6員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、(4~7員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-、C1~6ハロアルコキシ、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、ハロ、CN、OR、SR、NHOR、C(O)R、C(O)NR、C(O)OR、OC(O)R、OC(O)NR、NHR、NR、NRC(O)R、NRC(O)NR、NRC(O)OR、C(=NR)NR、NRC(=NR)NR、NRC(=NOH)NR、NRC(=NCN)NR、S(O)R、S(O)NR、S(O)、NRS(O)、NRS(O)NR、及びS(O)NRから独立に選択される1、2、または3個のR置換基で任意選択により置換されており、ここでは、Rの、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C3~10シクロアルキル、4~7員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール、5~6員ヘテロアリール、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~6員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、(4~7員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-は各々、C1~4アルキル、C3~6シクロアルキル、C6~10アリール、5または6員ヘテロアリール、4~6員ヘテロシクロアルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、ハロ、C1~4ハロアルキル、C1~4ハロアルコキシ、CN、NHOR、OR、SR、C(O)R、C(O)NR、C(O)OR、OC(O)R、OC(O)NR、NHR、NR、NRC(O)R、NRC(O)NR、NRC(O)OR、C(=NR)NR、NRC(=NR)NR、S(O)R、S(O)NR、S(O)、NRS(O)、NRS(O)NR、及びS(O)NRから独立に選択される1、2、または3個のR置換基で任意選択により置換されており、ここでは、Rの、C1~4アルキル、C3~6シクロアルキル、C6~10アリール、5または6員ヘテロアリール、4~6員ヘテロシクロアルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、C1~4ハロアルキル、及びC1~4ハロアルコキシは各々、1、2、または3個のR置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、4~10員ヘテロシクロアルキルの同一の炭素原子に結合した2個のR基は、それらが結合した炭素原子と一緒になって、C3~6シクロアルキル、またはO、N、もしくはSから選択される1~2個のヘテロ原子を環員子として有する4~6員ヘテロシクロアルキルを形成し;
各RまたはRは独立に、H、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-から選択され、ここでは、RまたはRの、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-は各々、1~3個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、任意の2個のR置換基は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、4、5、6、または7員ヘテロシクロアルキル基を形成し、該ヘテロシクロアルキル基は、1、2、または3個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、任意の2個のR置換基は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、4、5、6、または7員ヘテロシクロアルキル基を形成し、該ヘテロシクロアルキル基は、1、2、または3個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、任意の2個のR置換基は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、4、5、6、または7員ヘテロシクロアルキル基を形成し、該ヘテロシクロアルキル基は、1、2、または3個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、任意の2個のR置換基は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、4、5、6、または7員ヘテロシクロアルキル基を形成し、該ヘテロシクロアルキル基は、1、2、または3個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、任意の2個のR置換基は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、4、5、6、または7員ヘテロシクロアルキル基を形成し、該ヘテロシクロアルキル基は、1、2、または3個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、任意の2個のR置換基は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、4、5、6、または7員ヘテロシクロアルキル基を形成し、該ヘテロシクロアルキル基は、1、2、または3個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、任意の2個のR置換基は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、4、5、6、または7員ヘテロシクロアルキル基を形成し、該ヘテロシクロアルキル基は、1、2、または3個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されており;
各RまたはRは独立に、H、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C3~6シクロアルキル、C6~10アリール、4~6員ヘテロシクロアルキル、5または6員ヘテロアリール、C1~4ハロアルキル、C2~4アルケニル、及びC2~4アルキニルから選択され、ここでは、R、R、R、またはRの、C1~4アルキル、C1~6ハロアルキル、C3~6シクロアルキル、C6~10アリール、4~6員ヘテロシクロアルキル、5または6員ヘテロアリール、C2~4アルケニル、及びC2~4アルキニルは各々、1、2、または3個のR置換基で任意選択により置換されており;
各Rは独立に、OH、CN、-COOH、NH、ハロ、C1~6ハロアルキル、C1~6アルキル、C1~6アルコキシ、C1~6ハロアルコキシ、C1~6アルキルチオ、フェニル、5~6員ヘテロアリール、4~6員ヘテロシクロアルキル、C3~6シクロアルキル、NHR12、及びNR1212から選択され、ここでは、Rの、C1~6アルキル、フェニル、C3~6シクロアルキル、4~6員ヘテロシクロアルキル、及び5~6員ヘテロアリールは各々、ハロ、OH、CN、-COOH、NH、C1~4アルコキシ、C1~4ハロアルキル、C1~4ハロアルコキシ、フェニル、C3~10シクロアルキル、5~6員ヘテロアリール、及び4~6員ヘテロシクロアルキルで任意選択により置換されており、各R12は独立にC1~6アルキルであり;
【化3】
は、環Aを芳香族に保つための単結合または二重結合であり;
下付き文字nは、1、2、3、または4の整数である。
【0010】
幾つかの実施形態では、本明細書で提供されるのは、式(I)の化合物、または薬学的に許容されるその塩もしくは立体異性体である(式中:
(i)GはNRであり、GはCRであり;または
(ii)GはCRであり、GはNRであり;
は、NまたはCRであり;
は、NまたはCRであり;
は、NまたはCRであり;
Zは、O、S、N、NR、またはCRであり;
及びYは各々独立に、NまたはCであり、但し、Y及びYが同時にNでないことを条件とし;
Cyは、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~14員ヘテロアリール、または4~10員ヘテロシクロアルキルであり、これらは各々、1~5個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されており;
、R、及びRは各々独立に、H、C1~4アルキル、C3~10シクロアルキル、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、C6~10アリール、C6~10アリール-C1~4アルキル-、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、ハロ、CN、OR10、C1~4ハロアルキル、C1~4ハロアルコキシ、NH、-NHR10、-NR1010、NHOR10、C(O)R10、C(O)NR1010、C(O)OR10、OC(O)R10、OC(O)NR1010、NR10C(O)R10、NR10C(O)OR10、NR10C(O)NR1010、C(=NR10)R10、C(=NR10)NR1010、NR10C(=NR10)NR1010、NR10S(O)R10、NR10S(O)10、NR10S(O)NR1010、S(O)R10、S(O)NR1010、S(O)10、及びS(O)NR1010から選択され、ここでは、各R10は独立に、H、C1~4アルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、C1~4アルコキシ、C3~10シクロアルキル、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、C6~10アリール、C6~10アリール-C1~4アルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-から選択され、ここでは、R、R、R、及びR10の、C1~4アルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、C1~4アルコキシ、C3~10シクロアルキル、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、C6~10アリール、C6~10アリール-C1~4アルキル-、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-は各々、1、2、または3個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されており;
、R、R、R、及びRは各々独立に、H、ハロ、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C1~6ハロアルキル、C1~6ハロアルコキシ、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~14員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~14員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-、CN、NO、OR、SR、NHOR、C(O)R、C(O)NR、C(O)OR、OC(O)R、OC(O)NR、NHR、NR、NRC(O)R、NRC(O)OR、NRC(O)NR、C(=NR)R、C(=NR)NR、NRC(=NR)NR、NRC(=NOH)NR、NRC(=NCN)NR、NRS(O)R、NRS(O)、NRS(O)NR、S(O)R、S(O)NR、S(O)、及びS(O)NRから選択され、ここでは、R、R、R、R、及びRの、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~14員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~14員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-は各々、1、2、3、4、または5個のR置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、Cy環上の2個の隣接するR置換基は、それらが結合する原子と一緒になって、縮合フェニル環、縮合5、6、もしくは7員ヘテロシクロアルキル環、縮合5もしくは6員ヘテロアリール環、または縮合C3~6シクロアルキル環を形成し、ここでは、縮合5、6、または7員ヘテロシクロアルキル環、及び縮合5または6員ヘテロアリール環は各々、N、O、及びSから選択される1~4個のヘテロ原子を環員子として有し、ここでは、縮合フェニル環、縮合5、6、または7員ヘテロシクロアルキル環、縮合5または6員ヘテロアリール環、及び縮合C3~6シクロアルキル環は各々、1、2、または3個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、同一の炭素原子に結合した2個のR置換基は、それらが結合する炭素原子と一緒になって、C3~6シクロアルキル環、または4、5、6もしくは7員ヘテロシクロアルキル環を形成し、ここでは、C3~6シクロアルキル環、及び4、5、6、または7員ヘテロシクロアルキル環は各々、1、2、または3個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されており;
は、ハロ、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C1~6ハロアルキル、C1~6ハロアルコキシ、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~14員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~14員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-、CN、NO、OR11、SR11、NH、NHR11、NR1111、NHOR11、C(O)R11、C(O)NR1111、C(O)OR11、OC(O)R11、OC(O)NR1111、NR11C(O)R11、NR11C(O)OR11、NR11C(O)NR1111、C(=NR11)R11、C(=NR11)NR1111、NR11C(=NR11)NR1111、NR11C(=NOH)NR1111、NR11C(=NCN)NR1111、NR11S(O)R11、NR11S(O)11、NR11S(O)NR1111、S(O)R11、S(O)NR1111、S(O)11、またはS(O)NR1111であり、ここでは、Rの、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C1~6ハロアルキル、C1~6ハロアルコキシ、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~14員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~14員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキルは各々、1、2、または3個のR置換基で任意選択により置換されており;
各R11は独立に、H、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-から選択され、ここでは、R11の、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-は各々、1、2、または3個のR置換基で任意選択により置換されており;
各Rは独立に、H、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-から選択され、ここでは、Rの、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-は各々、1、2、または3個のR置換基で任意選択により置換されており;
各R置換基は独立に、ハロ、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C1~6ハロアルコキシ、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-、CN、OH、NH、NO、NHOR、OR、SR、C(O)R、C(O)NR、C(O)OR、OC(O)R、OC(O)NR、C(=NR)NR、NRC(=NR)NR、NRC(=NOH)NR、NRC(=NCN)NR、NHR、NR、NRC(O)R、NRC(O)OR、NRC(O)NR、NRS(O)R、NRS(O)、NRS(O)NR、S(O)R、S(O)NR、S(O)、及びS(O)NRから選択され;ここでは、Rの、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C1~6ハロアルコキシ、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-は各々、1~3個の独立に選択されるR置換基で任意選択によりさらに置換されており;
各Rは独立に、H、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-から選択され、ここでは、Rの、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-は各々、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C1~6ハロアルコキシ、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-、ハロ、CN、NHOR、OR、SR、C(O)R、C(O)NR、C(O)OR、OC(O)R、OC(O)NR、NHR、NR、NRC(O)R、NRC(O)NR、NRC(O)OR、C(=NR)NR、NRC(=NR)NR、NRC(=NOH)NR、NRC(=NCN)NR、S(O)R、S(O)NR、S(O)、NRS(O)、NRS(O)NR、及びS(O)NRから独立に選択される1、2、または3個のR置換基で任意選択により置換されており;ここでは、Rの、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-は各々、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、ハロ、CN、フェニル、C3~6シクロアルキル、5~6員ヘテロアリール、4~6員ヘテロシクロアルキル、NHOR、OR、SR、C(O)R、C(O)NR、C(O)OR、OC(O)R、OC(O)NR、NHR、NR、NRC(O)R、NRC(O)NR、NRC(O)OR、C(=NR)NR、NRC(=NR)NR、S(O)R、S(O)NR、S(O)、NRS(O)、NRS(O)NR、及びS(O)NRから独立に選択される1、2、または3個のR置換基で任意選択により置換されており、ここでは、Rの、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、フェニル、C3~6シクロアルキル、5~6員ヘテロアリール、及び4~6員ヘテロシクロアルキルは、1、2、または3個のR置換基で任意選択により置換されており;
各Rは独立に、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、ハロ、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール、C3~10シクロアルキル、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-、CN、NH、NHOR、OR、SR、C(O)R、C(O)NR、C(O)OR、OC(O)R、OC(O)NR、NHR、NR、NRC(O)R、NRC(O)NR、NRC(O)OR、C(=NR)NR、NRC(=NR)NR、NRC(=NOH)NR、NRC(=NCN)NR、S(O)R、S(O)NR、S(O)、NRS(O)、NRS(O)NR、及びS(O)NRから選択され、ここでは、Rの、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール、C3~10シクロアルキル、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-は各々、1~3個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されており;
各Rは独立に、H、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-から選択され、ここでは、Rの、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-は各々、1、2、または3個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されており;
各Rは独立に、H、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-から選択され、ここでは、Rの、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-は各々、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C1~6ハロアルコキシ、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-、ハロ、CN、NHOR、OR、SR、C(O)R、C(O)NR、C(O)OR、OC(O)R、OC(O)NR、NHR、NR、NRC(O)R、NRC(O)NR、NRC(O)OR、C(=NR)NR、NRC(=NR)NR、NRC(=NOH)NR、NRC(=NCN)NR、S(O)R、S(O)NR、S(O)、NRS(O)、NRS(O)NR、及びS(O)NRから独立に選択される1~3個のR置換基で任意選択により置換されており、ここでは、Rの、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C1~6ハロアルコキシ、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-は各々、1、2、または3個のR置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、任意の2個のR置換基は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、4、5、6、7、8、9、または10員ヘテロシクロアルキル基を形成し、該ヘテロシクロアルキル基は、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C3~10シクロアルキル、4~7員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール、5~6員ヘテロアリール、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~6員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、(4~7員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-、C1~6ハロアルコキシ、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、ハロ、CN、OR、SR、NHOR、C(O)R、C(O)NR、C(O)OR、OC(O)R、OC(O)NR、NHR、NR、NRC(O)R、NRC(O)NR、NRC(O)OR、C(=NR)NR、NRC(=NR)NR、NRC(=NOH)NR、NRC(=NCN)NR、S(O)R、S(O)NR、S(O)、NRS(O)、NRS(O)NR、及びS(O)NRから独立に選択される1、2、または3個のR置換基で任意選択により置換されており、ここでは、Rの、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C3~10シクロアルキル、4~7員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール、5~6員ヘテロアリール、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~6員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、(4~7員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-は各々、C1~4アルキル、C3~6シクロアルキル、C6~10アリール、5または6員ヘテロアリール、4~6員ヘテロシクロアルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、ハロ、C1~4ハロアルキル、C1~4ハロアルコキシ、CN、NHOR、OR、SR、C(O)R、C(O)NR、C(O)OR、OC(O)R、OC(O)NR、NHR、NR、NRC(O)R、NRC(O)NR、NRC(O)OR、C(=NR)NR、NRC(=NR)NR、S(O)R、S(O)NR、S(O)、NRS(O)、NRS(O)NR、及びS(O)NRから独立に選択される1、2、または3個のR置換基で任意選択により置換されており、ここでは、Rの、C1~4アルキル、C3~6シクロアルキル、C6~10アリール、5または6員ヘテロアリール、4~6員ヘテロシクロアルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、C1~4ハロアルキル、及びC1~4ハロアルコキシは各々、1、2、または3個のR置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、4~10員ヘテロシクロアルキルの同一の炭素原子に結合した2個のR基は、それらが結合した炭素原子と一緒になって、C3~6シクロアルキル、またはO、N、もしくはSから選択される1~2個のヘテロ原子を環員子として有する4~6員ヘテロシクロアルキルを形成し;
各RまたはRは独立に、H、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-から選択され、ここでは、RまたはRの、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-は各々、1~3個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、任意の2個のR置換基は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、4、5、6、または7員ヘテロシクロアルキル基を形成し、該ヘテロシクロアルキル基は、1、2、または3個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、任意の2個のR置換基は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、4、5,6、または7員ヘテロシクロアルキル基を形成し、該ヘテロシクロアルキル基は、1、2、または3個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、任意の2個のR置換基は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、4、5,6、または7員ヘテロシクロアルキル基を形成し、該ヘテロシクロアルキル基は、1、2、または3個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、任意の2個のR置換基は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、4、5,6、または7員ヘテロシクロアルキル基を形成し、該ヘテロシクロアルキル基は、1、2、または3個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、任意の2個のR置換基は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、4、5,6、または7員ヘテロシクロアルキル基を形成し、該ヘテロシクロアルキル基は、1、2、または3個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、任意の2個のR置換基は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、4、5,6、または7員ヘテロシクロアルキル基を形成し、該ヘテロシクロアルキル基は、1、2、または3個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、任意の2個のR置換基は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、4、5,6、または7員ヘテロシクロアルキル基を形成し、該ヘテロシクロアルキル基は、1、2、または3個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されており;
各RまたはRは独立に、H、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C3~6シクロアルキル、C6~10アリール、4~6員ヘテロシクロアルキル、5または6員ヘテロアリール、C1~4ハロアルキル、C2~4アルケニル、及びC2~4アルキニルから選択され、ここでは、RまたはRの、C1~4アルキル、C1~6ハロアルキル、C3~6シクロアルキル、C6~10アリール、4~6員ヘテロシクロアルキル、5または6員ヘテロアリール、C2~4アルケニル、及びC2~4アルキニルは各々、1、2、またはR個の置換基で任意選択により置換されており;
各Rは独立に、OH、CN、-COOH、NH、ハロ、C1~6ハロアルキル、C1~6アルキル、C1~6アルコキシ、C1~6ハロアルコキシ、C1~6アルキルチオ、フェニル、5~6員ヘテロアリール、4~6員ヘテロシクロアルキル、C3~6シクロアルキル、NHR12、及びNR1212から選択され、ここでは、Rの、C1~6アルキル、フェニル、C3~6シクロアルキル、4~6員ヘテロシクロアルキル、及び5~6員ヘテロアリールは各々、ハロ、OH、CN、-COOH、NH、C1~4アルコキシ、C1~4ハロアルキル、C1~4ハロアルコキシ、フェニル、C3~10シクロアルキル、5~6員ヘテロアリール、及び4~6員ヘテロシクロアルキルで任意選択により置換されており、各R12は独立にC1~6アルキルであり;
【化4】
は、環Aを芳香族に保つための単結合または二重結合であり;
下付き文字nは、1、2、3、または4の整数である。
【0011】
幾つかの実施形態では、本明細書で提供されるのは、式(I)の化合物、または薬学的に許容されるその塩もしくは立体異性体である(式中:
(i)GはNRであり、GはCRであり;または
(ii)GはCRであり、GはNRであり;
は、NまたはCRであり;
は、NまたはCRであり;
は、NまたはCRであり;
Zは、O、S、N、NR、またはCRであり;
及びYは各々独立に、NまたはCであり、但し、Y及びYが同時にNでないことを条件とし;
Cyは、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~14員ヘテロアリール、または4~10員ヘテロシクロアルキルであり、これらは各々、1~5個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されており;
、R、及びRは各々独立に、H、C1~4アルキル、C3~10シクロアルキル、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、C6~10アリール、C6~10アリール-C1~4アルキル-、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、ハロ、CN、OR10、C1~4ハロアルキル、C1~4ハロアルコキシ、NH、-NHR10、-NR1010、NHOR10、C(O)R10、C(O)NR1010、C(O)OR10、OC(O)R10、OC(O)NR1010、NR10C(O)R10、NR10C(O)OR10、NR10C(O)NR1010、C(=NR10)R10、C(=NR10)NR1010、NR10C(=NR10)NR1010、NR10S(O)R10、NR10S(O)10、NR10S(O)NR1010、S(O)R10、S(O)NR1010、S(O)10、及びS(O)NR1010から選択され、ここでは、各R10は独立に、H、C1~4アルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、C1~4アルコキシ、C3~10シクロアルキル、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、C6~10アリール、C6~10アリール-C1~4アルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-から選択され、ここでは、R、R、R、及びR10の、C1~4アルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、C1~4アルコキシ、C3~10シクロアルキル、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、C6~10アリール、C6~10アリール-C1~4アルキル-、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-は各々、1、2、または3個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されており;
、R、R、R、及びRは各々独立に、H、ハロ、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C1~6ハロアルキル、C1~6ハロアルコキシ、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~14員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~14員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-、CN、NO、OR、SR、NHOR、C(O)R、C(O)NR、C(O)OR、OC(O)R、OC(O)NR、NHR、NR、NRC(O)R、NRC(O)OR、NRC(O)NR、C(=NR)R、C(=NR)NR、NRC(=NR)NR、NRC(=NOH)NR、NRC(=NCN)NR、NRS(O)R、NRS(O)、NRS(O)NR、S(O)R、S(O)NR、S(O)、及びS(O)NRから選択され、ここでは、R、R、R、R、及びRの、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~14員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~14員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-は各々、1、2、3、4、または5個のR置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、Cy環上の2個の隣接するR置換基は、それらが結合する原子と一緒になって、縮合フェニル環、縮合5、6、もしくは7員ヘテロシクロアルキル環、縮合5もしくは6員ヘテロアリール環、または縮合C3~6シクロアルキル環を形成し、ここでは、縮合5、6、または7員ヘテロシクロアルキル環、及び縮合5または6員ヘテロアリール環は各々、N、O、及びSから選択される1~4個のヘテロ原子を環員子として有し、ここでは、縮合フェニル環、縮合5、6、または7員ヘテロシクロアルキル環、縮合5または6員ヘテロアリール環、及び縮合C3~6シクロアルキル環は各々、1、2、または3個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、同一の炭素原子に結合した2個のR置換基は、それらが結合する炭素原子と一緒になって、C3~6シクロアルキル環、または4、5、6もしくは7員ヘテロシクロアルキル環を形成し、ここでは、C3~6シクロアルキル環、及び4、5、6、または7員ヘテロシクロアルキル環は各々、1、2、または3個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されており;
は、ハロ、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C1~6ハロアルキル、C1~6ハロアルコキシ、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~14員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~14員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-、CN、NO、OR11、SR11、NH、NHR11、NR1111、NHOR11、C(O)R11、C(O)NR1111、C(O)OR11、OC(O)R11、OC(O)NR1111、NR11C(O)R11、NR11C(O)OR11、NR11C(O)NR1111、C(=NR11)R11、C(=NR11)NR1111、NR11C(=NR11)NR1111、NR11C(=NOH)NR1111、NR11C(=NCN)NR1111、NR11S(O)R11、NR11S(O)11、NR11S(O)NR1111、S(O)R11、S(O)NR1111、S(O)11、またはS(O)NR1111であり、ここでは、Rの、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C1~6ハロアルキル、C1~6ハロアルコキシ、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~14員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~14員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキルは各々、1、2、または3個のR置換基で任意選択により置換されており;
各R11は独立に、H、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-から選択され、ここでは、R11の、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-は各々、1、2、または3個のR置換基で任意選択により置換されており;
各Rは独立に、H、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-から選択され、ここでは、Rの、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-は各々、1、2、または3個のR置換基で任意選択により置換されており;
各R置換基は独立に、ハロ、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C1~6ハロアルコキシ、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-、CN、OH、NH、NO、NHOR、OR、SR、C(O)R、C(O)NR、C(O)OR、OC(O)R、OC(O)NR、C(=NR)NR、NRC(=NR)NR、NRC(=NOH)NR、NRC(=NCN)NR、NHR、NR、NRC(O)R、NRC(O)OR、NRC(O)NR、NRS(O)R、NRS(O)、NRS(O)NR、S(O)R、S(O)NR、S(O)、及びS(O)NRから選択され;ここでは、Rの、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C1~6ハロアルコキシ、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-は各々、1~3個の独立に選択されるR置換基で任意選択によりさらに置換されており;
各Rは独立に、H、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-から選択され、ここでは、Rの、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-は各々、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C1~6ハロアルコキシ、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-、ハロ、CN、NHOR、OR、SR、C(O)R、C(O)NR、C(O)OR、OC(O)R、OC(O)NR、NHR、NR、NRC(O)R、NRC(O)NR、NRC(O)OR、C(=NR)NR、NRC(=NR)NR、NRC(=NOH)NR、NRC(=NCN)NR、S(O)R、S(O)NR、S(O)、NRS(O)、NRS(O)NR、及びS(O)NRから独立に選択される1、2、または3個のR置換基で任意選択により置換されており;ここでは、Rの、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、CC6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-は各々、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、ハロ、CN、フェニル、C3~6シクロアルキル、5~6員ヘテロアリール、4~6員ヘテロシクロアルキル、NHOR、OR、SR、C(O)R、C(O)NR、C(O)OR、OC(O)R、OC(O)NR、NHR、NR、NRC(O)R、NRC(O)NR、NRC(O)OR、C(=NR)NR、NRC(=NR)NR、S(O)R、S(O)NR、S(O)、NRS(O)、NRS(O)NR、及びS(O)NRから独立に選択される1、2、または3個のR置換基で任意選択により置換されており、ここでは、Rの、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、フェニル、C3~6シクロアルキル、5~6員ヘテロアリール、及び4~6員ヘテロシクロアルキルは、1、2、または3個のR置換基で任意選択により置換されており;
各Rは独立に、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、ハロ、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール、C3~10シクロアルキル、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-、CN、NH、NHOR、OR、SR、C(O)R、C(O)NR、C(O)OR、OC(O)R、OC(O)NR、NHR、NR、NRC(O)R、NRC(O)NR、NRC(O)OR、C(=NR)NR、NRC(=NR)NR、NRC(=NOH)NR、NRC(=NCN)NR、S(O)R、S(O)NR、S(O)、NRS(O)、NRS(O)NR、及びS(O)NRから選択され、ここでは、Rの、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール、C3~10シクロアルキル、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-は各々、1~3個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されており;
各Rは独立に、H、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-から選択され、ここでは、Rの、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-は各々、1、2、または3個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されており;
各Rは独立に、H、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-から選択され、ここでは、Rの、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-は各々、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C1~6ハロアルコキシ、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-、ハロ、CN、NHOR、OR、SR、C(O)R、C(O)NR、C(O)OR、OC(O)R、OC(O)NR、NHR、NR、NRC(O)R、NRC(O)NR、NRC(O)OR、C(=NR)NR、NRC(=NR)NR、NRC(=NOH)NR、NRC(=NCN)NR、S(O)R、S(O)NR、S(O)、NRS(O)、NRS(O)NR、及びS(O)NRから独立に選択される1~3個のR置換基で任意選択により置換されており、ここでは、Rの、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C1~6ハロアルコキシ、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-は各々、1、2、または3個のR置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、任意の2個のR置換基は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、4、5、6、7、8、9、または10員ヘテロシクロアルキル基を形成し、該ヘテロシクロアルキル基は、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C3~10シクロアルキル、4~7員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール、5~6員ヘテロアリール、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~6員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、(4~7員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-、C1~6ハロアルコキシ、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、ハロ、CN、OR、SR、NHOR、C(O)R、C(O)NR、C(O)OR、OC(O)R、OC(O)NR、NHR、NR、NRC(O)R、NRC(O)NR、NRC(O)OR、C(=NR)NR、NRC(=NR)NR、NRC(=NOH)NR、NRC(=NCN)NR、S(O)R、S(O)NR、S(O)、NRS(O)、NRS(O)NR、及びS(O)NRから独立に選択される1、2、または3個のR置換基で任意選択により置換されており、ここでは、Rの、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C3~10シクロアルキル、4~7員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール、5~6員ヘテロアリール、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~6員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、(4~7員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-は各々、C1~4アルキル、C3~6シクロアルキル、C6~10アリール、5または6員ヘテロアリール、4~6員ヘテロシクロアルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、ハロ、C1~4ハロアルキル、C1~4ハロアルコキシ、CN、NHOR、OR、SR、C(O)R、C(O)NR、C(O)OR、OC(O)R、OC(O)NR、NHR、NR、NRC(O)R、NRC(O)NR、NRC(O)OR、C(=NR)NR、NRC(=NR)NR、S(O)R、S(O)NR、S(O)、NRS(O)、NRS(O)NR、及びS(O)NRから独立に選択される1、2、または3個のR置換基で任意選択により置換されており、ここでは、Rの、C1~4アルキル、C3~6シクロアルキル、C6~10アリール、5または6員ヘテロアリール、4~6員ヘテロシクロアルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、C1~4ハロアルキル、及びC1~4ハロアルコキシは各々、1、2、または3個のR置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、4~10員ヘテロシクロアルキルの同一の炭素原子に結合した2個のR基は、それらが結合した炭素原子と一緒になって、C3~6シクロアルキル、またはO、N、もしくはSから選択される1~2個のヘテロ原子を環員子として有する4~6員ヘテロシクロアルキルを形成し;
各RまたはRは独立に、H、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-から選択され、ここでは、RまたはRの、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-は各々、1~3個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、任意の2個のR置換基は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、4、5、6、または7員ヘテロシクロアルキル基を形成し、該ヘテロシクロアルキル基は、1、2、または3個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、任意の2個のR置換基は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、4、5,6、または7員ヘテロシクロアルキル基を形成し、該ヘテロシクロアルキル基は、1、2、または3個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、任意の2個のR置換基は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、4、5,6、または7員ヘテロシクロアルキル基を形成し、該ヘテロシクロアルキル基は、1、2、または3個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、任意の2個のR置換基は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、4、5、6、または7員ヘテロシクロアルキル基を形成し、該ヘテロシクロアルキル基は、1、2、もしくは3個の独立に選択されるR置換基、または1、2、もしくは3個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、任意の2個のR置換基は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、4、5、6、または7員ヘテロシクロアルキル基を形成し、該ヘテロシクロアルキル基は、1、2、もしくは3個の独立に選択されるR置換基、または1、2、もしくは3個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、任意の2個のR置換基は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、4、5、6、または7員ヘテロシクロアルキル基を形成し、該ヘテロシクロアルキル基は、1、2、もしくは3個の独立に選択されるR置換基、または1、2、もしくは3個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、任意の2個のR置換基は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、4、5、6、または7員ヘテロシクロアルキル基を形成し、該ヘテロシクロアルキル基は、1、2、もしくは3個の独立に選択されるR置換基、または1、2、もしくは3個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されており;
各RまたはRは独立に、H、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C3~6シクロアルキル、C6~10アリール、4~6員ヘテロシクロアルキル、5または6員ヘテロアリール、C1~4ハロアルキル、C2~4アルケニル、及びC2~4アルキニルから選択され、ここでは、RまたはRの、C1~4アルキル、C1~6ハロアルキル、C3~6シクロアルキル、C6~10アリール、4~6員ヘテロシクロアルキル、5または6員ヘテロアリール、C2~4アルケニル、及びC2~4アルキニルは各々、1、2、またはR個の置換基で任意選択により置換されており;
各Rは独立に、OH、CN、-COOH、NH、ハロ、C1~6ハロアルキル、C1~6アルキル、C1~6アルコキシ、C1~6ハロアルコキシ、C1~6アルキルチオ、フェニル、5~6員ヘテロアリール、4~6員ヘテロシクロアルキル、C3~6シクロアルキル、NHR12、及びNR1212から選択され、ここでは、Rの、C1~6アルキル、フェニル、C3~6シクロアルキル、4~6員ヘテロシクロアルキル、及び5~6員ヘテロアリールは各々、ハロ、OH、CN、-COOH、NH、C1~4アルコキシ、C1~4ハロアルキル、C1~4ハロアルコキシ、フェニル、C3~10シクロアルキル、5~6員ヘテロアリール、及び4~6員ヘテロシクロアルキルで任意選択により置換されており、各R12は独立にC1~6アルキルであり;
【化5】
は、環Aを芳香族に保つための単結合または二重結合であり;
下付き文字nは、1、2、3、または4の整数である。
【0012】
幾つかの実施形態では、本明細書で提供されるのは、式(I)の化合物、または薬学的に許容されるその塩もしくは立体異性体である(式中:
(i)GはNRであり、GはCRであり;または
(ii)GはCRであり、GはNRであり;
は、NまたはCRであり;
は、NまたはCRであり;
は、NまたはCRであり;
Zは、O、S、N、NR、またはCRであり;
及びYは各々独立に、NまたはCであり、但し、Y及びYが同時にNでないことを条件とし;
Cyは、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~14員ヘテロアリール、または4~10員ヘテロシクロアルキルであり、これらは各々、1~5個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されており;
、R、及びRは各々独立に、H、C1~4アルキル、C3~6シクロアルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、ハロ、CN、OH、C1~4アルコキシ、C1~4ハロアルキル、C1~4ハロアルコキシ、NH、-NH-C1~4アルキル、-N(C1~4アルキル)、NHOR10、C(O)R10、C(O)NR1010、C(O)OR10、OC(O)R10、OC(O)NR1010、NR10C(O)R10、NR10C(O)OR10、NR10C(O)NR1010、C(=NR10)R10、C(=NR10)NR1010、NR10C(=NR10)NR1010、NR10S(O)R10、NR10S(O)10、NR10S(O)NR1010、S(O)R10、S(O)NR1010、S(O)10、及びS(O)NR1010から選択され、ここでは、各R10は独立に、H及びC1~4アルキルから選択され、該C1~4アルキルは、ハロ、OH、CN、及びC1~4アルコキシから独立に選択される1または2個の基で任意選択により置換されており;ここでは、R、R、及びRの、C1~4アルキル、C3~6シクロアルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、及びC1~4アルコキシは各々、ハロ、OH、CN、及びC1~4アルコキシから独立に選択される1または2個の置換基で任意選択により置換されており;
、R、R、R、及びRは各々独立に、H、ハロ、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C1~6ハロアルキル、C1~6ハロアルコキシ、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~14員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~14員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-、CN、NO、OR、SR、NHOR、C(O)R、C(O)NR、C(O)OR、OC(O)R、OC(O)NR、NHR、NR、NRC(O)R、NRC(O)OR、NRC(O)NR、C(=NR)R、C(=NR)NR、NRC(=NR)NR、NRC(=NOH)NR、NRC(=NCN)NR、NRS(O)R、NRS(O)、NRS(O)NR、S(O)R、S(O)NR、S(O)、及びS(O)NRから選択され、ここでは、R、R、R、R、及びRの、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~14員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~14員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-は各々、1、2、3、4、または5個のR置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、Cy環上の2個の隣接するR置換基は、それらが結合する原子と一緒になって、縮合フェニル環、縮合5、6、もしくは7員ヘテロシクロアルキル環、縮合5もしくは6員ヘテロアリール環、または縮合C3~6シクロアルキル環を形成し、ここでは、縮合5、6、または7員ヘテロシクロアルキル環、及び縮合5または6員ヘテロアリール環は各々、N、O、及びSから選択される1~4個のヘテロ原子を環員子として有し、ここでは、縮合フェニル環、縮合5、6、または7員ヘテロシクロアルキル環、縮合5または6員ヘテロアリール環、及び縮合C3~6シクロアルキル環は各々、1、2、または3個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、同一の炭素原子に結合した2個のR置換基は、それらが結合する炭素原子と一緒になって、C3~6シクロアルキル環、または4、5、6もしくは7員ヘテロシクロアルキル環を形成し、ここでは、C3~6シクロアルキル環、及び4、5、6、または7員ヘテロシクロアルキル環は各々、1、2、または3個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されており;
は、ハロ、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C1~6ハロアルキル、C1~6ハロアルコキシ、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~14員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~14員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-、CN、NO、OR11、SR11、NH、NHR11、NR1111、NHOR11、C(O)R11、C(O)NR1111、C(O)OR11、OC(O)R11、OC(O)NR1111、NR11C(O)R11、NR11C(O)OR11、NR11C(O)NR1111、C(=NR11)R11、C(=NR11)NR1111、NR11C(=NR11)NR1111、NR11C(=NOH)NR1111、NR11C(=NCN)NR1111、NR11S(O)R11、NR11S(O)11、NR11S(O)NR1111、S(O)R11、S(O)NR1111、S(O)11、またはS(O)NR1111であり、ここでは、Rの、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C1~6ハロアルキル、C1~6ハロアルコキシ、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~14員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~14員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキルは各々、1、2、または3個のR置換基で任意選択により置換されており;
各R11は独立に、H、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-から選択され、ここでは、R11の、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-は各々、1、2、または3個のR置換基で任意選択により置換されており;
各Rは独立に、H、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-から選択され、ここでは、Rの、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-は各々、1、2、または3個のR置換基で任意選択により置換されており;
各R置換基は独立に、ハロ、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C1~6ハロアルコキシ、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-、CN、OH、NH、NO、NHOR、OR、SR、C(O)R、C(O)NR、C(O)OR、OC(O)R、OC(O)NR、C(=NR)NR、NRC(=NR)NR、NRC(=NOH)NR、NRC(=NCN)NR、NHR、NR、NRC(O)R、NRC(O)OR、NRC(O)NR、NRS(O)R、NRS(O)、NRS(O)NR、S(O)R、S(O)NR、S(O)、及びS(O)NRから選択され;ここでは、Rの、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C1~6ハロアルコキシ、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-は各々、1~3個の独立に選択されるR置換基で任意選択によりさらに置換されており;
各Rは独立に、H、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-から選択され、ここでは、Rの、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-は各々、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-、ハロ、CN、NHOR、OR、SR、C(O)R、C(O)NR、C(O)OR、OC(O)R、OC(O)NR、NHR、NR、NRC(O)R、NRC(O)NR、NRC(O)OR、C(=NR)NR、NRC(=NR)NR、NRC(=NOH)NR、NRC(=NCN)NR、S(O)R、S(O)NR、S(O)、NRS(O)、NRS(O)NR、及びS(O)NRから独立に選択される1、2、または3個のR置換基で任意選択により置換されており;ここでは、Rの、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-は各々、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、ハロ、CN、フェニル、C3~6シクロアルキル、5~6員ヘテロアリール、4~6員ヘテロシクロアルキル、NHOR、OR、SR、C(O)R、C(O)NR、C(O)OR、OC(O)R、OC(O)NR、NHR、NR、NRC(O)R、NRC(O)NR、NRC(O)OR、C(=NR)NR、NRC(=NR)NR、S(O)R、S(O)NR、S(O)、NRS(O)、NRS(O)NR、及びS(O)NRから独立に選択される1、2、または3個のR置換基で任意選択により置換されており、ここでは、Rの、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、フェニル、C3~6シクロアルキル、5~6員ヘテロアリール、及び4~6員ヘテロシクロアルキルは、1、2、または3個のR置換基で任意選択により置換されており;
各Rは独立に、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、ハロ、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール、C3~10シクロアルキル、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-、CN、NH、NHOR、OR、SR、C(O)R、C(O)NR、C(O)OR、OC(O)R、OC(O)NR、NHR、NR、NRC(O)R、NRC(O)NR、NRC(O)OR、C(=NR)NR、NRC(=NR)NR、NRC(=NOH)NR、NRC(=NCN)NR、S(O)R、S(O)NR、S(O)、NRS(O)、NRS(O)NR、及びS(O)NRから選択され、ここでは、Rの、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール、C3~10シクロアルキル、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-は各々、1~3個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されており;
各Rは独立に、H、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-から選択され、ここでは、Rの、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-は各々、1、2、または3個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されており;
各Rは独立に、H、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-から選択され、ここでは、Rの、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-は各々、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-、ハロ、CN、NHOR、OR、SR、C(O)R、C(O)NR、C(O)OR、OC(O)R、OC(O)NR、NHR、NR、NRC(O)R、NRC(O)NR、NRC(O)OR、C(=NR)NR、NRC(=NR)NR、NRC(=NOH)NR、NRC(=NCN)NR、S(O)R、S(O)NR、S(O)、NRS(O)、NRS(O)NR、及びS(O)NRから独立に選択される1~3個のR置換基で任意選択により置換されており、ここでは、Rの、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-は、1、2、または3個のR置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、任意の2個のR置換基は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、4、5、6、7、8、9、または10員ヘテロシクロアルキル基を形成し、該ヘテロシクロアルキル基は、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C3~10シクロアルキル、4~7員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール、5~6員ヘテロアリール、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~6員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、(4~7員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、ハロ、CN、OR、SR、NHOR、C(O)R、C(O)NR、C(O)OR、OC(O)R、OC(O)NR、NHR、NR、NRC(O)R、NRC(O)NR、NRC(O)OR、C(=NR)NR、NRC(=NR)NR、NRC(=NOH)NR、NRC(=NCN)NR、S(O)R、S(O)NR、S(O)、NRS(O)、NRS(O)NR、及びS(O)NRから独立に選択される1、2、または3個のR置換基で任意選択により置換されており;ここでは、Rの、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C3~10シクロアルキル、4~7員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール、5~6員ヘテロアリール、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~6員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、(4~7員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-は各々、C1~4アルキル、C3~6シクロアルキル、C6~10アリール、5または6員ヘテロアリール、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、ハロ、C1~4ハロアルキル、C1~4ハロアルコキシ、CN、NHOR、OR、SR、C(O)R、C(O)NR、C(O)OR、OC(O)R、OC(O)NR、NHR、NR、NRC(O)R、NRC(O)NR、NRC(O)OR、C(=NR)NR、NRC(=NR)NR、S(O)R、S(O)NR、S(O)、NRS(O)、NRS(O)NR、及びS(O)NRから独立に選択される1、2、または3個のR置換基によって任意選択により置換されており;
あるいは、4~10員ヘテロシクロアルキルの同一の炭素原子に結合した2個のR基は、それらが結合した炭素原子と一緒になって、C3~6シクロアルキル、またはO、N、もしくはSから選択される1~2個のヘテロ原子を環員子として有する4~6員ヘテロシクロアルキルを形成し;
あるいは、任意の2個のR置換基は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、4、5、6、または7員ヘテロシクロアルキル基を形成し、該ヘテロシクロアルキル基は、1、2、または3個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、任意の2個のR置換基は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、4、5、6、または7員ヘテロシクロアルキル基を形成し、該ヘテロシクロアルキル基は、1、2、または3個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、任意の2個のR置換基は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、4、5、6、または7員ヘテロシクロアルキル基を形成し、該ヘテロシクロアルキル基は、1、2、または3個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、任意の2個のR置換基は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、4、5、6、または7員ヘテロシクロアルキル基を形成し、該ヘテロシクロアルキル基は、1、2、または3個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、任意の2個のR置換基は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、4、5、6、または7員ヘテロシクロアルキル基を形成し、該ヘテロシクロアルキル基は、1、2、または3個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、任意の2個のR置換基は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、4、5、6、または7員ヘテロシクロアルキル基を形成し、該ヘテロシクロアルキル基は、1、2、または3個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、任意の2個のR置換基は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、4、5、6、または7員ヘテロシクロアルキル基を形成し、該ヘテロシクロアルキル基は、1、2、または3個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されており;
各R、R、R、またはRは独立に、H、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C3~6シクロアルキル、C6~10アリール、4~6員ヘテロシクロアルキル、5または6員ヘテロアリール、C1~4ハロアルキル、C2~4アルケニル、及びC2~4アルキニルから選択され、ここでは、R、R、R、またはRの、C1~4アルキル、C1~6ハロアルキル、C3~6シクロアルキル、C6~10アリール、4~6員ヘテロシクロアルキル、5または6員ヘテロアリール、C2~4アルケニル、及びC2~4アルキニルは各々、1、2、または3個のR置換基で任意選択により置換されており;
各Rは独立に、OH、CN、-COOH、NH、ハロ、C1~6ハロアルキル、C1~6アルキル、C1~6アルコキシ、C1~6ハロアルコキシ、C1~6アルキルチオ、フェニル、5~6員ヘテロアリール、4~6員ヘテロシクロアルキル、C3~6シクロアルキル、NHR12、及びNR1212から選択され、ここでは、Rの、C1~6アルキル、フェニル、C3~6シクロアルキル、4~6員ヘテロシクロアルキル、及び5~6員ヘテロアリールは各々、ハロ、OH、CN、-COOH、NH、C1~4アルコキシ、C1~4ハロアルキル、C1~4ハロアルコキシ、フェニル、C3~10シクロアルキル、及び4~6員ヘテロシクロアルキルで任意選択により置換されており、各R12は独立にC1~6アルキルであり;
【化6】
は、環Aを芳香族に保つための単結合または二重結合であり;
下付き文字nは、1、2、3、または4の整数である。
【0013】
幾つかの実施形態では、本明細書で提供されるのは、式(I)の化合物、または薬学的に許容されるその塩もしくは立体異性体である(式中:
(i)GはNRであり、GはCRであり;または
(ii)GはCRであり、GはNRであり;
は、NまたはCRであり;
は、NまたはCRであり;
は、NまたはCRであり;
Zは、O、S、N、NR、またはCRであり;
及びYは各々独立に、NまたはCであり、但し、Y及びYが同時にNでないことを条件とし;
Cyは、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~14員ヘテロアリール、または4~10員ヘテロシクロアルキルであり、これらは各々、1~5個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されており;
、R、及びRは各々独立に、H、C1~4アルキル、C3~6シクロアルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、ハロ、CN、OH、C1~4アルコキシ、C1~4ハロアルキル、C1~4ハロアルコキシ、NH、-NH-C1~4アルキル、-N(C1~4アルキル)、NHOR10、C(O)R10、C(O)NR1010、C(O)OR10、OC(O)R10、OC(O)NR1010、NR10C(O)R10、NR10C(O)OR10、NR10C(O)NR1010、C(=NR10)R10、C(=NR10)NR1010、NR10C(=NR10)NR1010、NR10S(O)R10、NR10S(O)10、NR10S(O)NR1010、S(O)R10、S(O)NR1010、S(O)10、及びS(O)NR1010から選択され、ここでは、各R10は独立に、H及びC1~4アルキルから選択され、該C1~4アルキルは、ハロ、OH、CN、及びC1~4アルコキシから独立に選択される1または2個の基で任意選択により置換されており;ここでは、R、R、及びRの、C1~4アルキル、C3~6シクロアルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、及びC1~4アルコキシは各々、ハロ、OH、CN、及びC1~4アルコキシから独立に選択される1または2個の置換基で任意選択により置換されており;
、R、R、R、及びRは各々独立に、H、ハロ、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C1~6ハロアルキル、C1~6ハロアルコキシ、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~14員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~14員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-、CN、NO、OR、SR、NHOR、C(O)R、C(O)NR、C(O)OR、OC(O)R、OC(O)NR、NHR、NR、NRC(O)R、NRC(O)OR、NRC(O)NR、C(=NR)R、C(=NR)NR、NRC(=NR)NR、NRC(=NOH)NR、NRC(=NCN)NR、NRS(O)R、NRS(O)、NRS(O)NR、S(O)R、S(O)NR、S(O)、及びS(O)NRから選択され、ここでは、R、R、R、R、及びRの、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~14員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~14員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-は各々、1、2、3、4、または5個のR置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、Cy環上の2個の隣接するR置換基は、それらが結合する原子と一緒になって、縮合フェニル環、縮合5、6、もしくは7員ヘテロシクロアルキル環、縮合5もしくは6員ヘテロアリール環、または縮合C3~6シクロアルキル環を形成し、ここでは、縮合5、6、または7員ヘテロシクロアルキル環、及び縮合5または6員ヘテロアリール環は各々、N、O、及びSから選択される1~4個のヘテロ原子を環員子として有し、ここでは、縮合フェニル環、縮合5、6、または7員ヘテロシクロアルキル環、縮合5または6員ヘテロアリール環、及び縮合C3~6シクロアルキル環は各々、1、2、または3個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、同一の炭素原子に結合した2個のR置換基は、それらが結合する炭素原子と一緒になって、C3~6シクロアルキル環、または4、5、6もしくは7員ヘテロシクロアルキル環を形成し、ここでは、C3~6シクロアルキル環、及び4、5、6、または7員ヘテロシクロアルキル環は各々、1、2、または3個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されており;
は、ハロ、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C1~6ハロアルキル、C1~6ハロアルコキシ、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~14員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~14員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-、CN、NO、OR11、SR11、NH、NHR11、NR1111、NHOR11、C(O)R11、C(O)NR1111、C(O)OR11、OC(O)R11、OC(O)NR1111、NR11C(O)R11、NR11C(O)OR11、NR11C(O)NR1111、C(=NR11)R11、C(=NR11)NR1111、NR11C(=NR11)NR1111、NR11C(=NOH)NR1111、NR11C(=NCN)NR1111、NR11S(O)R11、NR11S(O)11、NR11S(O)NR1111、S(O)R11、S(O)NR1111、S(O)11、またはS(O)NR1111であり、ここでは、Rの、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C1~6ハロアルキル、C1~6ハロアルコキシ、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~14員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~14員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキルは各々、1、2、または3個のR置換基で任意選択により置換されており;
各R11は独立に、H、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-から選択され、ここでは、R11の、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-は各々、1、2、または3個のR置換基で任意選択により置換されており;
各Rは独立に、H、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-から選択され、ここでは、Rの、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-は各々、1、2、または3個のR置換基で任意選択により置換されており;
各R置換基は独立に、ハロ、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C1~6ハロアルコキシ、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-、CN、OH、NH、NO、NHOR、OR、SR、C(O)R、C(O)NR、C(O)OR、OC(O)R、OC(O)NR、C(=NR)NR、NRC(=NR)NR、NRC(=NOH)NR、NRC(=NCN)NR、NHR、NR、NRC(O)R、NRC(O)OR、NRC(O)NR、NRS(O)R、NRS(O)、NRS(O)NR、S(O)R、S(O)NR、S(O)、及びS(O)NRから選択され;ここでは、Rの、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C1~6ハロアルコキシ、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-は各々、1~3個の独立に選択されるR置換基で任意選択によりさらに置換されており;
各Rは独立に、H、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-から選択され、ここでは、Rの、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-は各々、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-、ハロ、CN、NHOR、OR、SR、C(O)R、C(O)NR、C(O)OR、OC(O)R、OC(O)NR、NHR、NR、NRC(O)R、NRC(O)NR、NRC(O)OR、C(=NR)NR、NRC(=NR)NR、NRC(=NOH)NR、NRC(=NCN)NR、S(O)R、S(O)NR、S(O)、NRS(O)、NRS(O)NR、及びS(O)NRから独立に選択される1、2、または3個のR置換基で任意選択により置換されており;ここでは、Rの、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-は各々、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、ハロ、CN、フェニル、C3~6シクロアルキル、5~6員ヘテロアリール、4~6員ヘテロシクロアルキル、NHOR、OR、SR、C(O)R、C(O)NR、C(O)OR、OC(O)R、OC(O)NR、NHR、NR、NRC(O)R、NRC(O)NR、NRC(O)OR、C(=NR)NR、NRC(=NR)NR、S(O)R、S(O)NR、S(O)、NRS(O)、NRS(O)NR、及びS(O)NRから独立に選択される1、2、または3個のR置換基で任意選択により置換されており、ここでは、Rの、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、フェニル、C3~6シクロアルキル、5~6員ヘテロアリール、及び4~6員ヘテロシクロアルキルは、1、2、または3個のR置換基で任意選択により置換されており;
各Rは独立に、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、ハロ、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール、C3~10シクロアルキル、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-、CN、NH、NHOR、OR、SR、C(O)R、C(O)NR、C(O)OR、OC(O)R、OC(O)NR、NHR、NR、NRC(O)R、NRC(O)NR、NRC(O)OR、C(=NR)NR、NRC(=NR)NR、NRC(=NOH)NR、NRC(=NCN)NR、S(O)R、S(O)NR、S(O)、NRS(O)、NRS(O)NR、及びS(O)NRから選択され、ここでは、Rの、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C6~10アリール、5~10員ヘテロアリール、C3~10シクロアルキル、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-は各々、1~3個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されており;
各Rは独立に、H、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-から選択され、ここでは、Rの、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-は各々、1、2、または3個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されており;
各Rは独立に、H、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-から選択され、ここでは、Rの、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-は各々、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-、ハロ、CN、NHOR、OR、SR、C(O)R、C(O)NR、C(O)OR、OC(O)R、OC(O)NR、NHR、NR、NRC(O)R、NRC(O)NR、NRC(O)OR、C(=NR)NR、NRC(=NR)NR、NRC(=NOH)NR、NRC(=NCN)NR、S(O)R、S(O)NR、S(O)、NRS(O)、NRS(O)NR、及びS(O)NRから独立に選択される1~3個のR置換基で任意選択により置換されており、ここでは、Rの、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-は、1、2、または3個のR置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、任意の2個のR置換基は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、4、5、6、7、8、9、または10員ヘテロシクロアルキル基を形成し、該ヘテロシクロアルキル基は、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C3~10シクロアルキル、4~7員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール、5~6員ヘテロアリール、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~6員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、(4~7員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、ハロ、CN、OR、SR、NHOR、C(O)R、C(O)NR、C(O)OR、OC(O)R、OC(O)NR、NHR、NR、NRC(O)R、NRC(O)NR、NRC(O)OR、C(=NR)NR、NRC(=NR)NR、NRC(=NOH)NR、NRC(=NCN)NR、S(O)R、S(O)NR、S(O)、NRS(O)、NRS(O)NR、及びS(O)NRから独立に選択される1、2、または3個のR置換基で任意選択により置換されており;ここでは、Rの、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C3~10シクロアルキル、4~7員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール、5~6員ヘテロアリール、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~6員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、(4~7員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-は各々、C1~4アルキル、C3~6シクロアルキル、C6~10アリール、5または6員ヘテロアリール、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、ハロ、C1~4ハロアルキル、C1~4ハロアルコキシ、CN、NHOR、OR、SR、C(O)R、C(O)NR、C(O)OR、OC(O)R、OC(O)NR、NHR、NR、NRC(O)R、NRC(O)NR、NRC(O)OR、C(=NR)NR、NRC(=NR)NR、S(O)R、S(O)NR、S(O)、NRS(O)、NRS(O)NR、及びS(O)NRから独立に選択される1、2、または3個のR置換基によって任意選択により置換されており;
あるいは、4~10員ヘテロシクロアルキルの同一の炭素原子に結合した2個のR基は、それらが結合した炭素原子と一緒になって、C3~6シクロアルキル、またはO、N、もしくはSから選択される1~2個のヘテロ原子を環員子として有する4~6員ヘテロシクロアルキルを形成し;
あるいは、任意の2個のR置換基は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、4、5、6、または7員ヘテロシクロアルキル基を形成し、該ヘテロシクロアルキル基は、1、2、または3個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、任意の2個のR置換基は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、4、5、6、または7員ヘテロシクロアルキル基を形成し、該ヘテロシクロアルキル基は、1、2、または3個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、任意の2個のR置換基は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、4、5、6、または7員ヘテロシクロアルキル基を形成し、該ヘテロシクロアルキル基は、1、2、または3個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、任意の2個のR置換基は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、4、5、6、または7員ヘテロシクロアルキル基を形成し、該ヘテロシクロアルキル基は、1、2、もしくは3個の独立に選択されるR置換基、または1、2、もしくは3個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、任意の2個のR置換基は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、4、5、6、または7員ヘテロシクロアルキル基を形成し、該ヘテロシクロアルキル基は、1、2、もしくは3個の独立に選択されるR置換基、または1、2、もしくは3個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、任意の2個のR置換基は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、4、5、6、または7員ヘテロシクロアルキル基を形成し、該ヘテロシクロアルキル基は、1、2、もしくは3個の独立に選択されるR置換基、または1、2、もしくは3個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、任意の2個のR置換基は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、4、5、6、または7員ヘテロシクロアルキル基を形成し、該ヘテロシクロアルキル基は、1、2、もしくは3個の独立に選択されるR置換基、または1、2、もしくは3個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されており;
各R、R、R、またはRは独立に、H、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C3~6シクロアルキル、C6~10アリール、4~6員ヘテロシクロアルキル、5または6員ヘテロアリール、C1~4ハロアルキル、C2~4アルケニル、及びC2~4アルキニルから選択され、ここでは、R、R、R、またはRの、C1~4アルキル、C1~6ハロアルキル、C3~6シクロアルキル、C6~10アリール、4~6員ヘテロシクロアルキル、5または6員ヘテロアリール、C2~4アルケニル、及びC2~4アルキニルは各々、1、2、または3個のR置換基で任意選択により置換されており;
各Rは独立に、OH、CN、-COOH、NH、ハロ、C1~6ハロアルキル、C1~6アルキル、C1~6アルコキシ、C1~6ハロアルコキシ、C1~6アルキルチオ、フェニル、5~6員ヘテロアリール、4~6員ヘテロシクロアルキル、C3~6シクロアルキル、NHR12、及びNR1212から選択され、ここでは、Rの、C1~6アルキル、フェニル、C3~6シクロアルキル、4~6員ヘテロシクロアルキル、及び5~6員ヘテロアリールは各々、ハロ、OH、CN、-COOH、NH、C1~4アルコキシ、C1~4ハロアルキル、C1~4ハロアルコキシ、フェニル、C3~10シクロアルキル、及び4~6員ヘテロシクロアルキルで任意選択により置換されており、各R12は独立にC1~6アルキルであり;
【化7】
は、環Aを芳香族に保つための単結合または二重結合であり;
下付き文字nは、1、2、3、または4の整数である。
【0014】
幾つかの実施形態では、本明細書で提供されるのは、式(II):
【化8】
を有する化合物、または薬学的に許容されるその塩もしくは立体異性体である。
【0015】
幾つかの実施形態では、本明細書で提供されるのは、式(III):
【化9】
を有する化合物、または薬学的に許容されるその塩もしくは立体異性体である。
【0016】
幾つかの実施形態では、本明細書で提供されるのは、式(IV):
【化10】
を有する化合物、または薬学的に許容されるその塩もしくは立体異性体である。
【0017】
幾つかの実施形態では、本明細書で提供されるのは、式(V):
【化11】
を有する化合物、または薬学的に許容されるその塩もしくは立体異性体である。
【0018】
幾つかの実施形態では、本明細書で提供されるのは、式(VI):
【化12】
を有する化合物、または薬学的に許容されるその塩もしくは立体異性体である。
【0019】
幾つかの実施形態では、本明細書で提供されるのは、式(VII):
【化13】
を有する化合物、または薬学的に許容されるその塩もしくは立体異性体である。
【0020】
幾つかの実施形態では、R、R、及びRは各々独立に、H、C1~4アルキル、C3~6シクロアルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、ハロ、CN、OH、C1~4アルコキシ、C1~4ハロアルキル、C1~4ハロアルコキシ、NH、-NH-C1~4アルキル、-N(C1~4アルキル)、C(O)R10、C(O)NR1010、C(O)OR10、OC(O)R10、OC(O)NR1010、NR10C(O)R10、NR10C(O)OR10、NR10S(O)R10、NR10S(O)10、NR10S(O)NR1010、S(O)R10、S(O)NR1010、S(O)10、及びS(O)NR1010から選択され、ここでは、各R10は独立に、H及びC1~4アルキルから選択され、該C1~4アルキルは、ハロ、OH、CN、及びC1~4アルコキシから独立に選択される1または2個の基で任意選択により置換されており;ここでは、R、R、及びRの、C1~4アルキル、C3~6シクロアルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、及びC1~4アルコキシは各々、ハロ、OH、CN、及びC1~4アルコキシから独立に選択される1または2個の置換基で任意選択により置換されている。
【0021】
幾つかの実施形態では、R、R、及びRは各々独立に、H、C1~4アルキル、C3~6シクロアルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、ハロ、CN、OH、C1~4アルコキシ、C1~4ハロアルキル、C1~4ハロアルコキシ、NH、-NH-C1~4アルキル、及び-N(C1~4アルキル)から選択される。
【0022】
幾つかの実施形態では、R、R、及びRは各々独立に、H、C1~4アルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、ハロ、CN、OH、C1~4アルコキシ、C1~4ハロアルキル、またはC1~4ハロアルコキシから選択される。
【0023】
幾つかの実施形態では、RはH、RはHまたはハロ、RはHである。
【0024】
幾つかの実施形態では、R、R、及びRは、Hである。
【0025】
幾つかの実施形態では、Cyは、フェニル、5もしくは6員ヘテロアリール、C3~6シクロアルキル、または5もしくは6員ヘテロシクロアルキルであり、これらは各々、1~5個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されており;あるいは、Cy環上の2個の隣接するR置換基は、それらが結合する原子と一緒になって、縮合フェニル環、縮合5、6、もしくは7員ヘテロシクロアルキル環、縮合5もしくは6員ヘテロアリール環、または縮合C3~6シクロアルキル環を形成し、ここでは、縮合5、6、または7員ヘテロシクロアルキル環、及び縮合5または6員ヘテロアリール環は各々、N、O、及びSから選択される1~4個のヘテロ原子を環員子として有し、ここでは、縮合フェニル環、縮合5、6、または7員ヘテロシクロアルキル環、縮合5または6員ヘテロアリール環、及び縮合C3~6シクロアルキル環は各々、1、2、または3個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されている。
【0026】
幾つかの実施形態では、Cyは、1~5個のR置換基で任意選択により置換されているフェニルである。幾つかの実施形態では、Cyは、1~5個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されている5または6員ヘテロアリールである。幾つかの実施形態では、Cyは、1~5個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されているC3~6シクロアルキルである。幾つかの実施形態では、Cyは、1~5個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されている5または6員ヘテロシクロアルキルである。
【0027】
幾つかの実施形態では、Cyは、フェニル、2-チオフェニル、3-チオフェニル、2-ピリジル、3-ピリジル、4-ピリジル、3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル、シクロヘキシル、シクロヘキセニル、2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-6-イル、1,3-ベンゾジオキシン-5-イル、2-メチルインダゾール-6-イル、または1-メチルインダゾール-4-イルであり、これらは各々、1~5個のR置換基で任意選択により置換されている。
【0028】
幾つかの実施形態では、Rは、ハロ、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C1~6ハロアルキル、C1~6ハロアルコキシ、CN、NO、OR11、SR11、NH、NHR11、NR1111、NHOR11、C(O)R11、C(O)NR1111、C(O)OR11、OC(O)R11、OC(O)NR1111、NR11C(O)R11、NR11C(O)OR11、NR11C(O)NR1111、NR11S(O)R11、NR11S(O)11、NR11S(O)NR1111、S(O)R11、S(O)NR1111、S(O)11、またはS(O)NR1111であり、ここでは、Rの、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C1~6ハロアルキル、及びC1~6ハロアルコキシは各々、1、2、または3個のR置換基で任意選択により置換されている。
【0029】
幾つかの実施形態では、Rは、ハロ、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C1~6ハロアルキル、C1~6ハロアルコキシ、CN、NO、またはNHであり、ここでは、Rの、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C1~6ハロアルキル、及びC1~6ハロアルコキシは各々、1、2、または3個のR置換基で任意選択により置換されている。
【0030】
幾つかの実施形態では、Rは、ハロ、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C1~6ハロアルキル、C1~6ハロアルコキシ、CN、NO、及びNHである。
【0031】
幾つかの実施形態では、Rは、ハロ、C1~6アルキル、またはCNである。
【0032】
幾つかの実施形態では、Rは、CH、CN、またはハロである。幾つかの実施形態では、RはCHである。他の実施形態では、RはCNである。さらにある実施形態では、Rは、F、Cl、またはBrなどのハロである。
【0033】
幾つかの実施形態では、Zは、S、CR、NR、またはNであり、Rは独立に、HまたはC1~6アルキルである。幾つかの実施形態では、Zは、S、CH、NCH、またはNである。ある実施形態では、ZはSである。他の実施形態では、ZはCHである。幾つかの実施形態では、Zは、NCHなどのN(C1~6アルキル)である。さらに他の実施形態では、ZはNである。
【0034】
幾つかの実施形態では、YはCまたはNであり、YはCである。
【0035】
幾つかの実施形態では、YはCであり、YはNである。
【0036】
幾つかの実施形態では、部分:
【化14】
は、以下:
【化15】


から選択される。
【0037】
例えば、部分:
【化16】
は、
【化17】
であり得る。
【0038】
部分:
【化18】
は、
【化19】
であり得る。
【0039】
部分:
【化20】
は、
【化21】
であり得る。
【0040】
部分:
【化22】
は、
【化23】
であり得る。
【0041】
部分:
【化24】
は、
【化25】
であり得る。
【0042】
部分:
【化26】
は、
【化27】
であり得る。
【0043】
部分:
【化28】
は、
【化29】
であり得る。
【0044】
幾つかの実施形態では、(i)YはNであり、YはCであり、ZはNであり;(ii)YはNであり、YはCであり、ZはCRであり;(iii)YはCであり、YはNであり、ZはNであり;(iv)YはCであり、YはNであり、ZはCRであり;(v)YはCであり、YはCであり、ZはSであり;または(vi)YはCであり、YはCであり、ZはOである。
【0045】
幾つかの実施形態では、YはNであり、YはCであり、ZはNである。ある実施形態では、YはNであり、YはCであり、ZはCRである。ある実施形態では、YはCであり、YはNであり、ZはNである。幾つかの実施形態では、YはCであり、YはNであり、ZはCRである。幾つかの実施形態では、YはCであり、YはCであり、ZはSである。さらに幾つかの実施形態では、YはCであり、YはCであり、ZはOである。
【0046】
幾つかの実施形態では、RはHである。
【0047】
幾つかの実施形態では、GはNRであり、GはCRである。幾つかの実施形態では、GはCRであり、GはNRである。幾つかの実施形態では、Rは、H、または1、2、もしくは3個のR置換基で任意選択により置換されているC1~6アルキルである。幾つかの実施形態では、Rは、H、または1、2、もしくは3個のR置換基で任意選択により置換されているC1~6アルキルである。
【0048】
幾つかの実施形態では、R置換基は独立に、ハロ、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C1~6ハロアルコキシ、CN、OH、NH、NO、NHOR、OR、SR、C(O)R、C(O)NR、C(O)OR、OC(O)R、OC(O)NR、NHR、NR、NRC(O)R、NRC(O)OR、NRC(O)NR、NRS(O)R、NRS(O)、NRS(O)NR、S(O)R、S(O)NR、S(O)、及びS(O)NRから選択され;ここでは、Rの、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、及びC1~6ハロアルコキシは各々、1~3個の独立に選択されるR置換基で任意選択によりさらに置換されている。
【0049】
幾つかの実施形態では、R置換基は独立に、ハロ、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C1~6ハロアルコキシ、CN、OH、NH、NO、OR、SR、C(O)R、C(O)NR、C(O)OR、NHR、NR、及びNRC(O)Rから選択され;ここでは、Rの、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、及びC1~6ハロアルコキシは各々、1~3個の独立に選択されるR置換基で任意選択によりさらに置換されている。
【0050】
幾つかの実施形態では、R置換基は独立に、ハロ、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C1~6ハロアルコキシ、CN、OH、NH、OR、C(O)R、C(O)NR、及びC(O)ORから選択される。
【0051】
幾つかの実施形態では、R置換基は独立に、C1~6アルキル、CN、OH、及びC(O)ORから選択される。ある実施形態では、Rは、メチルなどのC1~6アルキルである。ある実施形態では、RはCNである。他の実施形態では、RはOHである。幾つかの実施形態では、Rは、C(O)OHまたはC(O)O(C1~6アルキル)などのC(O)ORである。
【0052】
幾つかの実施形態では、本明細書で提供されるのは、式Iの化合物、または薬学的に許容されるその塩もしくは立体異性体である(式中:
(i)GはNRであり、GはCRであり;または
(ii)GはCRであり、GはNRであり;
は、NまたはCRであり;
は、NまたはCRであり;
は、NまたはCRであり;
Zは、O、S、N、NR、またはCRであり;
及びYは各々独立に、NまたはCであり、但し、Y及びYが同時にNでないことを条件とし;
Cyは、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~14員ヘテロアリール、または4~10員ヘテロシクロアルキルであり、これらは各々、1~5個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されており;
、R、及びRは各々独立に、H、C1~4アルキル、C3~6シクロアルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、ハロ、CN、OH、C1~4アルコキシ、C1~4ハロアルキル、C1~4ハロアルコキシ、NH、-NH-C1~4アルキル、-N(C1~4アルキル)、C(O)R10、C(O)NR1010、C(O)OR10、OC(O)R10、OC(O)NR1010、NR10C(O)R10、NR10C(O)OR10、NR10S(O)R10、NR10S(O)10、NR10S(O)NR1010、S(O)R10、S(O)NR1010、S(O)10、及びS(O)NR1010から選択され、ここでは、各R10は独立に、H及びC1~4アルキルから選択され、該C1~4アルキルは、ハロ、OH、CN、及びC1~4アルコキシから独立に選択される1または2個の基で任意選択により置換されており;ここでは、R、R、及びRの、C1~4アルキル、C3~6シクロアルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、及びC1~4アルコキシは各々、ハロ、OH、CN、及びC1~4アルコキシから独立に選択される1または2個の置換基で任意選択により置換されており;
、R、R、R、及びRは各々独立に、H、ハロ、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C1~6ハロアルキル、C1~6ハロアルコキシ、CN、NO、OR、SR、C(O)R、C(O)NR、C(O)OR、OC(O)R、OC(O)NR、NHR、NR、NRC(O)R、NRC(O)OR、NRS(O)R、NRS(O)、NRS(O)NR、S(O)R、S(O)NR、S(O)、及びS(O)NRから選択され、ここでは、R、R、R、R、及びRの、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、及びC2~6アルキニルは各々、1、2、3、4、または5個のR置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、Cy環上の2個の隣接するR置換基は、それらが結合する原子と一緒になって、縮合フェニル環、縮合5、6、もしくは7員ヘテロシクロアルキル環、縮合5もしくは6員ヘテロアリール環、または縮合C3~6シクロアルキル環を形成し、ここでは、縮合5、6、または7員ヘテロシクロアルキル環、及び縮合5または6員ヘテロアリール環は各々、N、O、及びSから選択される1~4個のヘテロ原子を環員子として有し、ここでは、縮合フェニル環、縮合5、6、または7員ヘテロシクロアルキル環、縮合5または6員ヘテロアリール環、及び縮合C3~6シクロアルキル環は各々、1、2、または3個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されており;
は、ハロ、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C1~6ハロアルキル、C1~6ハロアルコキシ、CN、NO、OR11、SR11、NH、NHR11、NR1111、NHOR11、C(O)R11、C(O)NR1111、C(O)OR11、OC(O)R11、OC(O)NR1111、NR11C(O)R11、NR11C(O)OR11、NR11C(O)NR1111、NR11S(O)R11、NR11S(O)11、NR11S(O)NR1111、S(O)R11、S(O)NR1111、S(O)11、またはS(O)NR1111であり、ここでは、Rの、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C1~6ハロアルキル、及びC1~6ハロアルコキシは各々、1、2、または3個のR置換基で任意選択により置換されており;
各R11は独立に、H、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、及びC2~6アルキニルから選択され;
各Rは独立に、H、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、及びC2~6アルキニルから選択され;
各R置換基は独立に、ハロ、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C1~6ハロアルコキシ、CN、OH、NH、NO、NHOR、OR、SR、C(O)R、C(O)NR、C(O)OR、OC(O)R、OC(O)NR、NHR、NR、NRC(O)R、NRC(O)OR、NRC(O)NR、NRS(O)R、NRS(O)、NRS(O)NR、S(O)R、S(O)NR、S(O)、及びS(O)NRから選択され;ここでは、Rの、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、及びC1~6ハロアルコキシは各々、1~3個の独立に選択されるR置換基で任意選択によりさらに置換されており;
各Rは独立に、H、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、及びC2~6アルキニルから選択され、ここでは、Rの、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、及びC2~6アルキニルは各々、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、ハロ、CN、OR、SR、C(O)R、C(O)NR、C(O)OR、OC(O)R、OC(O)NR、NHR、NR、NRC(O)R、NRC(O)NR、NRC(O)OR、S(O)R、S(O)NR、S(O)、NRS(O)、NRS(O)NR、及びS(O)NRから独立に選択される1、2、または3個のR置換基で任意選択により置換されており;
各Rは独立に、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、ハロ、CN、NH、OR、SR、C(O)R、C(O)NR、C(O)OR、OC(O)R、OC(O)NR、NHR、NR、NRC(O)R、NRC(O)NR、NRC(O)OR、S(O)R、S(O)NR、S(O)、NRS(O)、NRS(O)NR、及びS(O)NRから選択され;
各Rは独立に、H、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-から選択され;
各Rは独立に、H、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C6~10アリール-C1~4アルキル-、C3~10シクロアルキル-C1~4アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C1~4アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C1~4アルキル-から選択され;
【化30】
は、環Aを芳香族に保つための単結合または二重結合であり;
下付き文字nは、1、2、3、または4の整数である。
【0053】
幾つかの実施形態では、本明細書で提供されるのは、式Iの化合物、または薬学的に許容されるその塩もしくは立体異性体である(式中:
(i)GはNRであり、GはCRであり;または
(ii)GはCRであり、GはNRであり;
は、NまたはCRであり;
は、NまたはCRであり;
は、NまたはCRであり;
Zは、S、N、NR、またはCRであり;
及びYは各々独立に、NまたはCであり、但し、Y及びYが同時にNでないことを条件とし;
Cyは、C6~10アリール、C3~10シクロアルキル、5~14員ヘテロアリール、または4~10員ヘテロシクロアルキルであり、これらは各々、1~5個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されており;
、R、及びRは各々独立に、H、C1~4アルキル、C3~6シクロアルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、ハロ、CN、OH、C1~4アルコキシ、C1~4ハロアルキル、C1~4ハロアルコキシ、NH、-NH-C1~4アルキル、及び-N(C1~4アルキル)から選択され;
、R、R、R、及びRは各々独立に、H、ハロ、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C1~6ハロアルキル、C1~6ハロアルコキシ、CN、NO、OR、SR、C(O)R、C(O)NR、及びC(O)ORから選択され、ここでは、R、R、R、R、及びRの、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、及びC2~6アルキニルは各々、1、2、3、4、または5個のR置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、Cy環上の2個の隣接するR置換基は、それらが結合する原子と一緒になって、縮合フェニル環、縮合5、6、もしくは7員ヘテロシクロアルキル環、縮合5もしくは6員ヘテロアリール環、または縮合C3~6シクロアルキル環を形成し、ここでは、縮合5、6、または7員ヘテロシクロアルキル環、及び縮合5または6員ヘテロアリール環は各々、N、O、及びSから選択される1~4個のヘテロ原子を環員子として有し、ここでは、縮合フェニル環、縮合5、6、または7員ヘテロシクロアルキル環、縮合5または6員ヘテロアリール環、及び縮合C3~6シクロアルキル環は各々、1、2、または3個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されており;
は、ハロ、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C1~6ハロアルキル、C1~6ハロアルコキシ、CN、NO、またはNHであり、ここでは、Rの、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C1~6ハロアルキル、及びC1~6ハロアルコキシは各々、1、2、または3個のR置換基で任意選択により置換されており;
各Rは独立に、H、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、及びC2~6アルキニルから選択され;
各R置換基は独立に、ハロ、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C1~6ハロアルコキシ、CN、OH、NH、NO、OR、SR、C(O)R、C(O)NR、C(O)OR、NHR、NR、及びNRC(O)Rから選択され;ここでは、Rの、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、及びC1~6ハロアルコキシは各々、1~3個の独立に選択されるR置換基で任意選択によりさらに置換されており;
各Rは独立に、H、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、及びC2~6アルキニルから選択され;
各Rは独立に、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、ハロ、CN、NH、OR、SR、C(O)R、C(O)NR、C(O)OR、NHR、NR、及びNRC(O)Rから選択され;
各Rは独立に、H、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、及びC2~6アルキニルから選択され;
【化31】
は、環Aを芳香族に保つための単結合または二重結合であり;
下付き文字nは、1または2の整数である。
【0054】
幾つかの実施形態では、本明細書で提供されるのは、式Iの化合物、または薬学的に許容されるその塩もしくは立体異性体である(式中:
(i)GはNRであり、GはCRであり;または
(ii)GはCRであり、GはNRであり;
は、NまたはCRであり;
は、NまたはCRであり;
は、NまたはCRであり;
Zは、S、N、NR、またはCRであり;
及びYは各々独立に、NまたはCであり、但し、Y及びYが同時にNでないことを条件とし;
Cyは、フェニル、C3~10シクロアルキル、5~14員ヘテロアリール、または4~10員ヘテロシクロアルキルであり、これらは各々、1~5個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されており;
、R、及びRは各々独立に、H、C1~4アルキル、C2~4アルケニル、C2~4アルキニル、ハロ、CN、OH、C1~4アルコキシ、C1~4ハロアルキル、またはC1~4ハロアルコキシから選択され;
、R、R、R、及びRは各々独立に、H、ハロ、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C1~6ハロアルキル、C1~6ハロアルコキシ、CN、NO、OR、及びC(O)ORから選択され、ここでは、R、R、R、R、及びRの、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、及びC2~6アルキニルは各々、1または2個のR置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、Cy環上の2個の隣接するR置換基は、それらが結合する原子と一緒になって、縮合5、6、もしくは7員ヘテロシクロアルキル環、または縮合5もしくは6員ヘテロアリール環を形成し、ここでは、縮合5、6、または7員ヘテロシクロアルキル環、及び縮合5または6員ヘテロアリール環は各々、N、O、及びSから選択される1~4個のヘテロ原子を環員子として有し、ここでは、縮合5、6、または7員ヘテロシクロアルキル環、及び縮合5または6員ヘテロアリール環は各々、1または2個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されており;
は、ハロ、C1~6アルキル、またはCNであり;
各Rは、H、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、及びC2~6アルキニルから選択され;
各R置換基は独立に、ハロ、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C1~6ハロアルコキシ、CN、OH、NH、OR、C(O)R、C(O)NR、及びC(O)ORから選択され;
各Rは独立に、H、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルケニル、及びC2~6アルキニルから選択され;
【化32】
は、環Aを芳香族に保つための単結合または二重結合であり;
下付き文字nは、1または2の整数である。
【0055】
幾つかの実施形態では、式(I)または本明細書に開示する通りの任意の部分式の化合物は、Cyがフェニルであるとき、Rは、1~5個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されている4-アミノピペリジン-1-イルではない。
【0056】
幾つかの実施形態では、式(I)または本明細書に開示する通りの任意の部分式の化合物は、Cyがフェニルであるとき、Rは、-NHC(O)Rではなく、ここでは、Rは、5もしくは6員ヘテロアリール、または2-ピリドン-3-イルであり、これらは各々、1~5個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されている。
【0057】
幾つかの実施形態では、式(I)または本明細書に開示する通りの任意の部分式の化合物は、Cyがフェニルであるとき、Rは、1~5個の独立に選択されるR置換基で任意選択により置換されている(10員二環式ヘテロアリール)-NH-ではない。
【0058】
明瞭にするために別々の実施形態の文脈で記載する本発明のある特徴は、単一の実施形態に組み合わせて提供することもできる(そのとき、実施形態は、あたかも多数項引用形式で書かれているように組み合わせられることが意図される)ことがさらに認識される。逆に、簡潔にするために単一の実施形態の文脈で記載する本発明の様々な特徴は、別々にまたは任意の適切な部分的組み合わせで提供することもできる。よって、式(I)の化合物の実施形態として記載する特徴は、任意の適切な組み合わせで組み合わせることができるとして考えている。
【0059】
本明細書の様々な箇所で、化合物のある特徴が、群または範囲で開示されている。かかる開示は、かかる群及び範囲の構成員のありとあらゆる個々の部分的組み合わせを含むことが明確に意図される。例えば、「C1~6アルキル」という用語は、(限定するものではないが)メチル、エチル、Cアルキル、Cアルキル、Cアルキル、及びCアルキルを個々に開示することが明確に意図される。
【0060】
「n員(の)」(nは整数である)という用語は、典型的には、環形成原子の数がnである部分における環形成原子の数を示す。例えば、ピペリジニルは、6員ヘテロシクロアルキル環の例であり、ピラゾリルは、5員ヘテロアリール環の例であり、ピリジルは、6員ヘテロアリール環の例であり、1,2,3,4-テトラヒドロ-ナフタレンは、10員シクロアルキル基の例である。
【0061】
本明細書の様々な箇所で、二価の連結基を定義する変数が記載されていることがある。各連結置換基は、連結置換基の順方向の形態と逆方向の形態の両方を含むことが明確に意図される。例えば、-NR(CR’R”)-は、-NR(CR’R”)-と-(CR’R”)NR-の両方を含み、該形態の各々を個々に開示することが意図される。構造が連結基を必要とする場合、その基について列記されるマーカッシュ形式の変数は、連結基であることが理解される。例えば、構造が連結基を必要とし、その変数についてマーカッシュ群の定義が「アルキル」または「アリール」を列記するならば、「アルキル」または「アリール」は、連結するアルキレン基またはアリーレン基をそれぞれ表すことが理解される。
【0062】
「置換されている」という用語は、原子または原子群が、別の基に結合した「置換基」として、形式上、水素と置き換わることを意味する。「置換されている」という用語は、特に示さない限り、任意のレベルの置換、例えば、一置換、二置換、三置換、四置換、または五置換(かかる置換が許容される場合)を指す。置換基は独立に選択され、置換は、任意の化学的に利用可能な位置であってもよい。所与の原子での置換は、原子価によって制限されることが理解されるはずである。所与の原子で置換されると化学的に安定な分子となることが理解されるはずである。「任意選択により置換されている」という語句は、非置換または置換を意味する。「置換されている」という用語は、水素原子が除去され、置換基によって置き換えられることを意味する。単一の二価の置換基、例えばオキソは、2個の水素原子と置き換わることができる。
【0063】
「Cn~m」という用語は、端点を含む範囲を示し、式中、n及びmは整数であり、炭素の数を示す。例として、C1~4、C1~6などが挙げられる。
【0064】
単独でまたは他の用語と組み合わせて用いられる「アルキル」という用語は、直鎖状でも分岐状でもよい飽和炭化水素基を指す。「Cn~mアルキル」という用語は、n~m個の炭素原子を有するアルキル基を指す。アルキル基は、形式上、1つのC-H結合が化合物の残部へのアルキル基の結合点に置き換えられたアルカンに相当する。幾つかの実施形態では、アルキル基は、1~6個の炭素原子、1~4個の炭素原子、1~3個の炭素原子、または1~2個の炭素原子を含有する。アルキル部分の例として、化学基、例えば、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、tert-ブチル、イソブチル、sec-ブチル;高級同族体、例えば、2-メチル-1-ブチル、n-ペンチル、3-ペンチル、n-ヘキシル、1,2,2-トリメチルプロピルなどが挙げられるが、これらに限定されない。
【0065】
単独でまたは他の用語と組み合わせて用いられる「アルケニル」という用語は、1つ以上の二重炭素-炭素結合を有するアルキル基に相当する、直鎖状または分岐状炭化水素基を指す。アルケニル基は、形式上、1つのC-H結合が化合物の残部へのアルケニル基の結合点に置き換えられたアルケンに相当する。「Cn~mアルケニル」という用語は、n~m個の炭素を有するアルケニル基を指す。幾つかの実施形態では、アルケニル部分は、2~6個、2~4個、または2~3個の炭素原子を含有する。アルケニル基の例として、エテニル、n-プロペニル、イソプロペニル、n-ブテニル、sec-ブテニルなどが挙げられるが、これらに限定されない。
【0066】
単独でまたは他の用語と組み合わせて用いられる「アルキニル」という用語は、1つ以上の三重炭素-炭素結合を有するアルキル基に相当する、直鎖状または分岐状炭化水素基を指す。アルキニル基は、形式上、1つのC-H結合が化合物の残部へのアルキニル基の結合点に置き換えられたアルキンに相当する。「Cn~mアルキニル」という用語は、n~m個の炭素を有するアルキニル基を指す。アルキニル基の例として、エチニル、プロピン-1-イル、プロピン-2-イルなどが挙げられるが、これらに限定されない。幾つかの実施形態では、アルキニル部分は、2~6個、2~4個、または2~3個の炭素原子を含有する。
【0067】
単独でまたは他の用語と組み合わせて用いられる「アルキレン」という用語は、二価のアルキル連結基を指す。アルキレン基は、形式上、2つのC-H結合が化合物の残部へのアルキレン基の結合点で置き換えられたアルカンに相当する。「Cn~mアルキレン」という用語は、n~m個の炭素原子を有するアルキレン基を指す。アルキレン基の例として、エタン-1,2-ジイル、プロパン-1,3-ジイル、プロパン-1,2-ジイル、ブタン-1,4-ジイル、ブタン-1,3-ジイル、ブタン-1,2-ジイル、2-メチル-プロパン-1,3-ジイルなどが挙げられるが、これらに限定されない。
【0068】
単独でまたは他の用語と組み合わせて用いられる「アルコキシ」という用語は、式-O-アルキルの基を指し、ここでは、アルキル基は上で定義した通りである。「Cn~mアルコキシ」という用語は、そのアルキル基がn~m個の炭素を有する、アルコキシ基を指す。アルコキシ基の例として、メトキシ、エトキシ、プロポキシ(例えば、n-プロポキシ、及びイソプロポキシ)、t-ブトキシなどが挙げられる。幾つかの実施形態では、アルキル基は、1~6個、1~4個、または1~3個の炭素原子を有する。
【0069】
「アミノ」という用語は、式-NHの基を指す。
【0070】
単独でまたは他の用語と組み合わせて用いられる「カルボニル」という用語は、-C(=O)-基を指し、これはC(O)と書かれていることもある。
【0071】
「シアノ」または「ニトリル」という用語は、式-C≡Nの基を指し、これは-CNと書かれていることもある。
【0072】
単独でまたは他の用語と組み合わせて用いられる「ハロ」または「ハロゲン」という用語は、フルオロ、クロロ、ブロモ、及びヨードを指す。幾つかの実施形態では、「ハロ」は、F、Cl、またはBrから選択されるハロゲン原子を指す。幾つかの実施形態では、ハロ基はFである。
【0073】
「ハロアルキル」という用語は、本明細書で使用される場合、水素原子の1個以上がハロゲン原子で置き換えられているアルキル基を指す。「Cn~mハロアルキル」という用語は、n~m個の炭素原子及び少なくとも1個から{2(n~m)+1}個までのハロゲン原子を有するCn~mアルキル基を指し、該ハロゲン原子は同一であっても異なっていてもよい。幾つかの実施形態では、ハロゲン原子はフルオロ原子である。幾つかの実施形態では、ハロアルキル基は、1~6個または1~4個の炭素原子を有する。ハロアルキル基の例として、CF、C、CHF、CCl、CHCl、CClなどが挙げられる。幾つかの実施形態では、ハロアルキル基はフルオロアルキル基である。
【0074】
単独でまたは他の用語と組み合わせて用いられる「ハロアルコキシ」という用語は、式-O-ハロアルキルの基を指し、ここでは、ハロアルキル基は上で定義した通りである。「Cn~mハロアルコキシ」という用語は、そのハロアルキル基がn~m個の炭素を有する、ハロアルコキシ基を指す。ハロアルコキシ基の例として、トリフルオロメトキシなどが挙げられる。幾つかの実施形態では、ハロアルコキシ基は、1~6個、1~4個、または1~3個の炭素原子を有する。
【0075】
「オキソ」という用語は、二価の置換基としての酸素原子を指し、それは、炭素に結合しているときはカルボニル基を形成し、あるいはヘテロ原子に結合しているときはスルホキシドもしくはスルホン基またはN-オキシド基を形成する。幾つかの実施形態では、複素環基は、1または2個のオキソ(=O)置換基で任意選択により置換されていてもよい。
【0076】
「スルフィド」という用語は、二価の置換基としてのイオウ原子を指し、それは、炭素に結合しているときはチオカルボニル基(C=S)を形成する。
【0077】
「芳香族」という用語は、芳香族性(すなわち、(4n+2)個の非局在化π(パイ)電子を有する(nは整数))を有する1個以上の多価不飽和環を有する炭素環またはヘテロ環を指す。
【0078】
単独でまたは他の用語と組み合わせて用いられる「アリール」という用語は、単環式であっても多環式(例えば、2個の縮合環を有する)であってもよい芳香族炭化水素基を指す。「Cn~mアリール」という用語は、n~m個の環炭素原子を有するアリール基を指す。アリール基として、例えば、フェニル、ナフチルなどが挙げられる。幾つかの実施形態では、アリール基は、6個~約10個の炭素原子を有する。幾つかの実施形態では、アリール基は6個の炭素原子を有する。幾つかの実施形態では、アリール基は10個の炭素原子を有する。幾つかの実施形態では、アリール基はフェニルである。幾つかの実施形態では、アリール基はナフチルである。
【0079】
単独でまたは他の用語と組み合わせて用いられる「ヘテロアリール」または「ヘテロ芳香族」という用語は、イオウ、酸素、及び窒素から選択される少なくとも1個のヘテロ原子の環員子を有する、単環式または多環式の芳香族ヘテロ環を指す。幾つかの実施形態では、ヘテロアリール環は、窒素、イオウ、及び酸素から独立に選択される1、2、3、または4個のヘテロ原子の環員子を有する。幾つかの実施形態では、ヘテロアリール部分において環を形成する任意のNは、N-オキシドであり得る。幾つかの実施形態では、ヘテロアリールは、炭素原子と、窒素、イオウ、及び酸素から独立に選択される1、2、3、または4個のヘテロ原子の環員子とを含む、5~14個の環原子を有する。幾つかの実施形態では、ヘテロアリールは、炭素原子と、窒素、イオウ、及び酸素から独立に選択される1、2、3、または4個のヘテロ原子の環員子とを含む、5~10個の環原子を有する。幾つかの実施形態では、ヘテロアリールは、5~6個の環原子を有し、窒素、イオウ、及び酸素から独立に選択される1または2個のヘテロ原子の環員子を有する。幾つかの実施形態では、ヘテロアリールは、5員または6員ヘテロアリール環である。他の実施形態では、ヘテロアリールは、8員、9員、または10員縮合二環式ヘテロアリール環である。ヘテロアリール基の例として、ピリジニル(ピリジル)、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、ピロリル、ピラゾリル、アゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、フラニル、チオフェニル、キノリニル、イソキノリニル、ナフチリジニル(1,2-、1,3-、1,4-、1,5-、1,6-、1,7-、1,8-、2,3-、及び2,6-ナフチリジンが含まれる)、インドリル、インダゾリル、ベンゾチオフェニル、ベンゾフラニル、ベンズイソオキサゾリル、イミダゾ[1,2-b]チアゾリル、プリニルなどが挙げられるが、これらに限定されない。
【0080】
5員ヘテロアリール環は、5個の環原子を有するヘテロアリール基であって、1個以上(例えば、1、2、または3個)の環原子が独立に、N、O、及びSから選択されるヘテロアリール基である。例示的な5員環ヘテロアリールとして、チエニル、フリル、ピロリル、イミダゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、ピラゾリル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、1,2,3-トリアゾリル、テトラゾリル、1,2,3-チアジアゾリル、1,2,3-オキサジアゾリル、1,2,4-トリアゾリル、1,2,4-チアジアゾリル、1,2,4-オキサジアゾリル、1,3,4-トリアゾリル、1,3,4-チアジアゾリル、及び1,3,4-オキサジアゾリルが挙げられる。
【0081】
6員ヘテロアリール環は、6個の環原子を有するヘテロアリール基であって、1個以上(例えば、1、2、または3個)の環原子が独立に、N、O、及びSから選択されるヘテロアリール基である。例示的な6員環ヘテロアリールは、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、トリアジニル、及びピリダジニルである。
【0082】
単独でまたは他の用語と組み合わせて用いられる「シクロアルキル」という用語は、環化アルキル及びアルケニル基を含む、非芳香族の炭化水素環系(単環式、二環式、または多環式)を指す。「Cn~mシクロアルキル」という用語は、n~m個の環員子炭素原子を有するシクロアルキルを指す。シクロアルキル基は、単環式または多環式(例えば、2、3、または4個の縮合環を有する)基及びスピロ環を含むことができる。シクロアルキル基は、3、4、5、6、または7個の環形成炭素を有することができる(C3~7)。幾つかの実施形態では、シクロアルキル基は、3~6個の環員子、3~5個の環員子、または3~4個の環員子を有する。幾つかの実施形態では、シクロアルキル基は単環式である。幾つかの実施形態では、シクロアルキル基は、単環式または二環式である。幾つかの実施形態では、シクロアルキル基はC3~6単環式シクロアルキル基である。シクロアルキル基の環形成炭素原子は、任意選択により酸化されてオキソまたはスルフィド基を形成してもよい。シクロアルキル基には、シクロアルキリデンも含まれる。幾つかの実施形態では、シクロアルキルは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、またはシクロヘキシルである。シクロアルキルの定義には、シクロアルキル環に縮合した(すなわち、共通の結合を有する)1個以上の芳香族環を有する部分、例えば、シクロペンタン、シクロヘキサンなどのベンゾまたはチエニル誘導体も含まれる。縮合芳香族環を含有するシクロアルキル基は、縮合芳香族環の環形成原子を含めた任意の環形成原子を通して結合することができる。シクロアルキル基の例として、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、シクロヘキサジエニル、シクロヘプタトリエニル、ノルボルニル、ノルピニル、ノルカルニル(norcarnyl)、ビシクロ[1.1.1]ペンタニル、ビシクロ[2.1.1]ヘキサニルなどが挙げられる。幾つかの実施形態では、シクロアルキル基は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、またはシクロヘキシルである。
【0083】
単独でまたは他の用語と組み合わせて用いられる「ヘテロシクロアルキル」という用語は、非芳香族の環または環系であって、任意選択により1個以上のアルケニレン基を環構造の一部として含有してもよく、窒素、イオウ、酸素、及びリンから独立に選択される少なくとも1個のヘテロ原子の環員子を有し、4~10個の環員子、4~7個の環員子、または4~6個の環員子を有する、非芳香族の環または環系を指す。「ヘテロシクロアルキル」という用語には、単環式の4、5、6、及び7員ヘテロシクロアルキル基が含まれる。ヘテロシクロアルキル基は、単環式または二環式(例えば、2個の縮合または架橋環を有する)環系を含むことができる。幾つかの実施形態では、ヘテロシクロアルキル基は、窒素、イオウ、及び酸素から独立に選択される1、2、または3個のヘテロ原子を有する単環式基である。ヘテロシクロアルキル基の環形成炭素原子及びヘテロ原子は、任意選択により酸化されてオキソもしくはスルフィド基、または他の酸化された連結(例えば、C(O)、S(O)、C(S)またはS(O)、N-オキシドなど)を形成してもよく、あるいは窒素原子は四級化されてもよい。ヘテロシクロアルキル基は、環形成炭素原子または環形成ヘテロ原子を通して結合することができる。幾つかの実施形態では、ヘテロシクロアルキル基は、0~3個の二重結合を含有する。幾つかの実施形態では、ヘテロシクロアルキル基は、0~2個の二重結合を含有する。ヘテロシクロアルキルの定義には、ヘテロシクロアルキル環に縮合した(すなわち、共通の結合を有する)1個以上の芳香族環を有する部分、例えば、ピペリジン、モルホリン、アゼピンなどのベンゾまたはチエニル誘導体も含まれる。縮合芳香族環を含有するヘテロシクロアルキル基は、縮合芳香族環の環形成原子を含めた任意の環形成原子を通して結合することができる。ヘテロシクロアルキル基の例として、アゼチジニル、アゼパニル、ジヒドロベンゾフラニル、ジヒドロフラニル、ジヒドロピラニル、ジヒドロベンゾジオキシニル、ベンゾジオキシニル、モルホリノ、3-オキサ-9-アザスピロ[5.5]ウンデカニル、1-オキサ-8-アザスピロ[4.5]デカニル、ピペリジニル、ピペラジニル、オキソピペラジニル、ピラニル、ピロリジニル、キヌクリジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、1,2,3,4-テトラヒドロキノリニル、トロパニル、及びチオモルホリノが挙げられる。
【0084】
ある箇所では、定義または実施形態は、特定の環(例えば、アゼチジン環、ピリジン環など)を指す。特に示さない限り、これらの環は、原子の原子価を超えないことを条件として、任意の環員子と結合することができる。例えば、アゼチジン環は、アゼチジン-3-イル環が3位で結合しているように、環の任意の位置で結合してもよい。
【0085】
本明細書に記載する化合物は、不斉であり得る(例えば、1個以上の立体中心を有する)。特に示さない限り、鏡像異性体及びジアステレオ異性体などのすべての立体異性体が意図される。不斉に置換された炭素原子を含有する本発明の化合物は、光学活性体またはラセミ体に単離することができる。光学的に不活性な出発物質からどのようにして光学活性体を調製するかについての方法は当技術分野で公知であり、ラセミ混合物の分割による方法、または立体選択的合成による方法などがある。オレフィン、C=N二重結合などの多くの幾何異性体も、本明細書に記載する化合物に存在することができ、すべてのかかる安定な異性体が本発明において企図される。本発明の化合物のシス及びトランス幾何異性体は、異性体の混合物としてまたは分離された異性体として記載され、これらは単離されていることもある。
【0086】
化合物のラセミ混合物の分割は、当技術分野で公知の数多くの方法のいずれかで実施することができる。一方法として、光学活性な塩形成有機酸であるキラル分割酸を使用する分別再結晶が挙げられる。分別再結晶法に適切な分割剤は、例えば、光学活性な酸、例えば、D及びL体の酒石酸、ジアセチル酒石酸、ジベンゾイル酒石酸、マンデル酸、リンゴ酸、乳酸、または様々な光学活性なカンファースルホン酸、例えばβ-カンファースルホン酸である。分別結晶法に適切な他の分割剤として、立体異性的に純粋な形態のα-メチルベンジルアミン(例えば、S及びR体、またはジアステレオ異性的に純粋な形態)、2-フェニルグリシノール、ノルエフェドリン、エフェドリン、N-メチルエフェドリン、シクロヘキシルエチルアミン、1,2-ジアミノシクロヘキサンなどが挙げられる。
【0087】
ラセミ混合物の分割は、光学活性分割剤(例えば、ジニトロベンゾイルフェニルグリシン)を充填したカラムで溶出することによっても実施することができる。適切な溶出溶媒の組成は、当業者であれば決定することができる。
【0088】
幾つかの実施形態では、本発明の化合物は、(R)-立体配置を有する。他の実施形態では、該化合物は、(S)-立体配置を有する。2つ以上のキラル中心を有する化合物において、化合物中のキラル中心は各々独立に、特に示さない限り、(R)または(S)であり得る。
【0089】
本発明の化合物は、互変異性体も含む。互変異性体は、プロトンの同時移動と共に単結合が隣接する二重結合と交換されることによって生じる。互変異性体には、同一の実験式及び全電荷を有する異性プロトン化状態であるプロトトロピー互変異性体が含まれる。プロトトロピー互変異性体の例として、ケトン-エノール対、アミド-イミド酸対、ラクタム-ラクチム対、エナミン-イミン対、ならびに複素環系の2つ以上の位置を占めることができる環状形態、例えば、1H-及び3H-イミダゾール、1H-、2H-、及び4H-1,2,4-トリアゾール、1H-及び2H-イソインドール、及び1H-及び2H-ピラゾールが挙げられる。互変異性体は、平衡であっても、または適正な置換によって1つの形態に立体的に固定されていてもよい。
【0090】
本発明の化合物は、中間体または最終化合物に存在する原子のすべての同位体も含むことができる。同位体には、同一の原子番号を有するが質量数が異なる原子が含まれる。例えば、水素の同位体には、三重水素及び重水素が含まれる。本発明の化合物の1個以上の構成原子は、天然または非天然の存在比で、原子の同位体で置き換えるまたは置換することができる。幾つかの実施形態では、該化合物は、少なくとも1個の重水素原子を含む。例えば、本開示の化合物の1個以上の水素原子は、重水素で置き換えるまたは置換することができる。幾つかの実施形態では、該化合物は、2つ以上の重水素原子を含む。幾つかの実施形態では、該化合物は、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、または12個の重水素原子を含む。同位体を有機化合物に含ませる合成方法は、当技術分野で公知である。
【0091】
「化合物」という用語は、図示した構造のすべての立体異性体、幾何異性体、互変異性体、及び同位体を含むことを意味する。この用語はまた、どのように調製されたのかに関わらず、例えば、合成によって調製されたのか、生物学的プロセス(例えば、代謝または酵素による変換)を通して調製されたのかに関わらず、本発明の化合物またはそれらの組み合わせを指すことを意味する。
【0092】
すべての化合物及び薬学的に許容されるその塩は、水及び溶媒などの他の物質と共に存在しても(例えば、水和物及び溶媒和物)、単離されていてもよい。固体であるとき、本明細書に記載する化合物及びその塩は、様々な形態で存在してもよく、例えば、水和物を含めた溶媒和物の形態を取ってもよい。該化合物は、多形体または溶媒和物などの任意の固体形態であってもよく、したがって、特に明白に示さない限り、本明細書における化合物及びその塩への言及は、化合物の任意の固体形態を包含するとして理解されるべきである。
【0093】
幾つかの実施形態では、本発明の化合物またはその塩は、実質的に単離されている。「実質的に単離されている」とは、該化合物が、それが形成または検出された環境から少なくとも部分的にまたは実質的に分離されていることを意味する。部分的な分離として、例えば、本発明の化合物が濃厚化された組成物を挙げることができる。実質的な分離として、少なくとも約50重量%、少なくとも約60重量%、少なくとも約70重量%、少なくとも約80重量%、少なくとも約90重量%、少なくとも約95重量%、少なくとも約97重量%、または少なくとも約99重量%の本発明の化合物またはその塩を含有する組成物が挙げられる。
【0094】
「薬学的に許容される」という語句は、健全な医学的判断の範囲内で、過度の毒性、刺激、アレルギー反応、または他の問題もしくは合併症を伴うことなくヒト及び動物の組織に接触させて使用するのに適した、妥当な利益/リスク比に見合う、化合物、材料、組成物、及び/または剤形を指すために本明細書で使用される。
【0095】
本明細書で使用される「周囲温度」及び「室温」という表現は、当技術分野で理解されており、一般に、反応が実施される部屋の温度に近い温度、例えば反応温度を指し、例えば約20℃~約30℃の温度である。
【0096】
本発明はまた、本明細書に記載する化合物の薬学的に許容される塩を含む。「薬学的に許容される塩」という用語は、開示する化合物の誘導体であって、既存の酸または塩基の部分がその塩の形態に変換されることによって親化合物が修飾された誘導体を指す。薬学的に許容される塩の例として、アミンなどの塩基性残基の鉱酸または有機酸塩;カルボン酸などの酸性残基のアルカリまたは有機塩;などが挙げられるが、これらに限定されない。本発明の薬学的に許容される塩には、例えば、非毒性の無機または有機酸から形成される、親化合物の非毒性塩が含まれる。本発明の薬学的に許容される塩は、塩基性または酸性部分を含有する親化合物から、従来の化学的方法によって合成することができる。一般に、かかる塩は、水もしくは有機溶媒中またはこの2つの混合物中で(一般に、エーテル、酢酸エチル、アルコール(例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、またはブタノール)、またはアセトニトリル(MeCN)のような非水性媒体が好ましい)、遊離酸または塩基の形態のこれらの化合物を、化学量論量の適正な塩基または酸と反応させることによって調製することができる。適切な塩の一覧は、Remington’s Pharmaceutical Sciences,17th Ed.,(Mack Publishing Company,Easton,1985),p.1418,Berge et al.,J.Pharm.Sci.,1977,66(1),1-19及びStahl et al.,Handbook of Pharmaceutical Salts:Properties,Selection,and Use,(Wiley,2002)に見出すことができる。幾つかの実施形態では、本明細書に記載する化合物には、N-オキシドの形態が含まれる。
【0097】
II.合成
本発明の化合物(その塩を含む)は、公知の有機合成技法を使用して調製することができ、下のスキームにおけるものなどの数多くの可能な合成経路のいずれかによって合成することができる。
【0098】
本発明の化合物を調製するための反応は、有機合成の当業者であれば容易に選択することができる適切な溶媒中で実施することができる。適切な溶媒は、反応が実施される温度(例えば、溶媒の凍結温度から溶媒の沸騰温度の範囲内であり得る温度)で、出発物質(反応物)、中間体、または生成物と実質的に非反応性であることができる。所与の反応は、1種の溶媒中または2種以上の溶媒の混合物中で実施することができる。当業者であれば、特定の反応ステップに応じて、特定の反応ステップに適した溶媒を選択することができる。
【0099】
本発明の化合物の調製は、様々な化学基の保護及び脱保護を含むことができる。保護及び脱保護の必要性、ならびに適正な保護基の選択は、当業者であれば容易に決定することができる。保護基の化学については、例えば、Kocienski,Protective Groups,(Thieme,2007);Robertson,Protecting Group Chemistry,(Oxford University Press,2000);Smith et al.,March’s Advanced Organic Chemistry:Reactions,Mechanisms,and Structure,6th Ed.(Wiley,2007);Peturssion et al.,“Protective Groups in Carbohydrate Chemistry,” J.Chem.Educ.,1997,74(11),1297;及びWuts et al.,Protective Groups in Organic Synthesis,4th Ed.,(Wiley,2006)に記載されている。
【0100】
反応は、当技術分野で公知の任意の適切な方法によってモニタリングすることができる。例えば、生成物の形成は、分光手段、例えば、核磁気共鳴分光法(例えば、Hまたは13C)、赤外分光法、分光光度法(例えば、UV-可視)、質量分析によって、またはクロマトグラフ法、例えば、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)、もしくは薄層クロマトグラフィー(TLC)によってモニタリングすることができる。
【0101】
下のスキームは、本発明の化合物の調製に関する一般的な指針を提供する。当業者であれば、有機化学の一般知識を使用してスキームに示す調製を改変または最適化して、様々な本発明の化合物を調製できることが理解されよう。
【0102】
式(I)の化合物は、例えば、スキーム1~3に図示するようなプロセスを使用して調製することができる。
【0103】
式1-7の化合物は、スキーム1に示すプロセスを使用して合成することができる。ハロ置換芳香族アミン1-1を適切なカップリング試薬1-2(この場合、Mは、例えば-B(OH)である)と標準条件下でパラジウム触媒クロスカップリング反応させると(例えばパラジウム触媒及び適切な塩基の存在下での、鈴木カップリング反応など)、化合物1-3を生成することができる。芳香族アミン1-3を、HATUなどの(これらに限定されない)カップリング試薬を使用して式1-4の酸と反応させると、アミド1-5を得ることができ、これを酸性条件(例えば、塩酸またはトリフルオロ酢酸)下で脱保護すると、アミン1-6を得ることができる。R基を、ハロゲン化アルキルでの直接的アルキル化またはアルデヒドもしくはケトンでの還元的アルキル化のいずれかによって導入すると、式1-7の所望の生成物を得ることができる。
【0104】
【化33】
【0105】
代替的に、式2-7の化合物は、スキーム2に示すプロセスを使用して合成することができる。ハロ置換芳香族アミン2-1を式2-2のエステルと適切な塩基(これらに限定されないが、カリウムtert-ブトキシドまたは水素化ナトリウムなど)の存在下で反応させると、アミド2-3を得ることができる。化合物2-3中のBoc保護基を、酸性条件(例えば、塩酸またはトリフルオロ酢酸)下で除去すると、式2-4の遊離アミンを得ることができる。化合物2-4を適切なカップリング試薬2-5(この場合、Mは、例えば-B(OH))と標準条件下でクロスカップリングさせる(例えばパラジウム触媒及び適切な塩基の存在下での、鈴木カップリング反応など)ことによってCy環を導入すると、式2-6の化合物を得ることができる。最後に、R基を、ハロゲン化アルキルでの直接的アルキル化またはアルデヒドもしくはケトンでの還元的アルキル化のいずれかによって導入すると、式2-7の所望の生成物を得ることができる。
【0106】
【化34】
【0107】
式3-3のエステルは、スキーム3に示すプロセスを使用して合成することができる。化合物3-1中の遊離アミン基をBocで保護すると、式3-2の化合物が得ることができる。化合物3-2を、強塩基(これらに限定されないが、n-ブチルリチウムまたはリチウムビス(トリメチルシリル)アミドなど)によって脱保護すると、対応するアリールリチウム中間体が生じることができ、それをクロロホルメートまたは二酸化炭素とさらに反応させると、式3-3の所望のエステルまたは酸を得ることができる。
【0108】
【化35】
【0109】
式4の化合物は、適正な出発物質を使用して、スキーム1-3で述べた合成プロトコルによって合成することができる。
【0110】
【化36】
【0111】
III.化合物の使用
本開示の化合物は、PD-1/PD-L1タンパク質/タンパク質相互作用の活性を抑制することができ、よってPD-1の活性に関連する疾患及び障害、ならびにPD-L1(PD-1及びB7-1(CD80)などの他のタンパク質とのその相互作用を含む)に関連する疾患及び障害の治療に有用である。有利なことに、本開示の化合物は、より良い有効性ならびに好適な安全性及び毒性プロファイルを動物試験で実証している。ある実施形態では、本開示の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは立体異性体は、ワクチン接種に対する応答の強化を含む、がんまたは慢性感染症における免疫を強化する、刺激する及び/または増大させるための治療的投与に有用である。幾つかの実施形態では、本開示は、PD-1/PD-L1タンパク質/タンパク質相互作用を抑制するまたはブロックするための方法を提供する。該方法は、個体または患者に、式(I)もしくは本明細書に記載する通りの式のいずれかの化合物、または特許請求の範囲のいずれかに列挙する及び本明細書に記載する通りの化合物、あるいは薬学的に許容されるその塩または立体異性体を投与することを含む。本開示の化合物は、がんまたは感染症を含めた疾患または障害を治療するために、単独で、他の薬剤もしくは療法と組み合わせて、またはアジュバントもしくはネオアジュバントとして使用することができる。本明細書に記載する使用のために、本開示の化合物のいずれを(その実施形態のいずれも含む)使用してもよい。
【0112】
本開示の化合物は、PD-1/PD-L1タンパク質/タンパク質相互作用を抑制し、結果的にPD-1経路をブロックする。PD-1をブロックすれば、ヒトを含めた哺乳動物における、がん細胞及び感染性疾患に対する免疫応答を強化することができる。幾つかの実施形態では、本開示は、がん性腫瘍の増殖が抑制されるように式(I)の化合物またはその塩もしくは立体異性体を使用する、インビボでの個体または患者の治療を提供する。式(I)もしくは本明細書に記載する通りの式のいずれかの化合物、または特許請求の範囲のいずれかに列挙する及び本明細書に記載する通りの化合物、あるいは薬学的に許容されるその塩または立体異性体は、がん性腫瘍の増殖を抑制するために使用することができる。代替的に、式(I)もしくは本明細書に記載する通りの式のいずれかの化合物、または特許請求の範囲のいずれかに列挙する及び本明細書に記載する通りの化合物、あるいは薬学的に許容されるその塩または立体異性体は、下に記載するように、他の薬剤または標準的ながん治療と併用して使用することができる。一実施形態では、本開示は、インビトロで腫瘍細胞の増殖を抑制するための方法を提供する。該方法は、式(I)もしくは本明細書に記載する通りの式のいずれかの化合物、または特許請求の範囲のいずれかに列挙する及び本明細書に記載する通りの化合物、あるいは薬学的に許容されるその塩または立体異性体に、インビトロで腫瘍細胞を接触させることを含む。別の実施形態では、本開示は、個体または患者における腫瘍細胞の増殖を抑制するための方法を提供する。該方法は、それを必要とする個体または患者に、治療的有効量の、式(I)もしくは本明細書に記載する通りの式のいずれかの化合物、または特許請求の範囲のいずれかに列挙する及び本明細書に記載する通りの化合物、あるいは薬学的に許容されるその塩または立体異性体を投与することを含む。
【0113】
幾つかの実施形態では、本明細書で提供されるのは、がんを治療するための方法である。該方法は、それを必要とする患者に、治療的有効量の、式(I)もしくは本明細書に記載する通りの式のいずれかの化合物、または特許請求の範囲のいずれかに列挙する及び本明細書に記載する通りの化合物、あるいは薬学的に許容されるその塩を投与することを含む。がんの例として、本開示の化合物を使用することによってその増殖を抑制することができるもの、及び典型的に免疫療法に応答するがんが挙げられる。
【0114】
幾つかの実施形態では、本開示は、患者における免疫応答を強化する、刺激する、及び/または増大させるための方法を提供する。該方法は、それを必要とする患者に、治療的有効量の、式(I)もしくは本明細書に記載する通りの式のいずれかの化合物、または特許請求の範囲のいずれかに列挙する及び本明細書に記載する通りの化合物、あるいは薬学的に許容されるその塩を投与することを含む。
【0115】
本開示の化合物を使用して治療可能ながんの例として、骨癌、膵癌、皮膚癌、頭頸部癌、皮膚または眼球内悪性黒色腫、子宮癌、卵巣癌、直腸癌、肛門部癌、胃癌、精巣癌、子宮癌、卵管癌、子宮内膜癌、子宮体癌、子宮頸癌、膣癌、外陰部癌、ホジキン病、非ホジキンリンパ腫、食道癌、小腸癌、内分泌系癌、甲状腺癌、副甲状腺癌、副腎癌、軟部組織肉腫、尿道癌、陰茎癌、慢性または急性白血病(急性骨髄性白血病、慢性骨髄性白血病、急性リンパ芽球性白血病、慢性リンパ球性白血病が含まれる)、小児の固形腫瘍、リンパ球性リンパ腫、膀胱癌、腎臓または尿道の癌、腎盂癌、中枢神経系(CNS)新生物、原発性CNSリンパ腫、腫瘍血管新生、脊髄軸腫瘍、脳幹神経膠腫、下垂体腺腫、カポジ肉腫、類表皮癌、扁平上皮癌、T細胞リンパ腫、アスベストに誘発されるものを含めた環境に誘発される癌、及び前記癌の組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。本開示の化合物は、転移性癌、とりわけPD-L1を発現する転移性癌の治療にも有用である。
【0116】
幾つかの実施形態では、本開示の化合物で治療可能ながんとして、黒色腫(例えば、転移性悪性黒色腫)、腎癌(例えば、明細胞癌)、前立腺癌(例えば、ホルモン不応性前立腺腺癌)、乳癌、結腸癌、及び肺癌(例えば、非小細胞肺癌)が挙げられる。加えて、本開示には、本開示の化合物を使用してその増殖を抑制することができる不応性または再発性悪性腫瘍が含まれる。
【0117】
幾つかの実施形態では、本開示の化合物を使用して治療可能ながんとして、固形腫瘍(例えば、前立腺癌、結腸癌、食道癌、子宮内膜癌、卵巣癌、子宮癌、腎癌、肝癌、膵癌、胃癌、乳癌、肺癌、頭頚部癌、甲状腺癌、神経膠芽細胞腫、肉腫、膀胱癌など)、血液癌(例えば、リンパ腫、白血病、例えば、急性リンパ芽球性白血病(ALL)、急性骨髄性白血病(AML)、慢性リンパ球性白血病(CLL)、慢性骨髄性白血病(CML)、DLBCL、マントル細胞リンパ腫、非ホジキンリンパ腫(再発性または不応性NHL及び再発濾胞性を含む)、ホジキンリンパ腫、または多発性骨髄腫)、及び前記癌の組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。
【0118】
本開示の化合物でのPD-1経路のブロックは、ウイルス、細菌、真菌、及び寄生虫感染症などの感染症を治療するために使用することもできる。本開示は、ウイルス感染症などの感染症を治療するための方法を提供する。該方法は、それを必要とする患者に、治療的有効量の、式(I)もしくは本明細書に記載する通りの式のいずれかの化合物、または特許請求の範囲のいずれかに列挙する及び本明細書に記載する通りの化合物、あるいは薬学的に許容されるその塩を投与することを含む。本開示の方法によって治療可能な感染症を引き起こすウイルスの例として、ヒト免疫不全ウイルス、ヒトパピローマウイルス、インフルエンザ、A、B、C、及びD型肝炎ウイルス、アデノウイルス、ポックスウイルス、単純ヘルペスウイルス、ヒトサイトメガロウイルス、重症急性呼吸器症候群ウイルス、エボラウイルス、ならびに麻疹ウイルスが挙げられるが、これらに限定されない。幾つかの実施形態では、本開示の方法によって治療可能な感染症を引き起こすウイルスとして、肝炎(A、B、またはC型)、ヘルペスウイルス(例えば、VZV、HSV-1、HAV-6、HSV-II、及びCMV、エプスタイン・バーウイルス)、アデノウイルス、インフルエンザウイルス、フラビウイルス、エコーウイルス、ライノウイルス、コクサッキーウイルス、コルノウイルス(cornovirus)、呼吸器系合胞体ウイルス、流行性耳下腺炎ウイルス、ロタウイルス、麻疹ウイルス、風疹ウイルス、パルボウイルス、牛痘ウイルス、HTLVウイルス、デング熱ウイルス、パピローマウイルス、軟属腫ウイルス、ポリオウイルス、狂犬病ウイルス、JCウイルス、及びアルボウイルス脳炎ウイルスが挙げられるが、これらに限定されない。
【0119】
本開示は、細菌感染症を治療するための方法を提供する。該方法は、それを必要とする患者に、治療的有効量の、式(I)もしくは本明細書に記載する通りの式のいずれかの化合物、または特許請求の範囲のいずれかに列挙する及び本明細書に記載する通りの化合物、あるいは薬学的に許容されるその塩を投与することを含む。本開示の方法によって治療可能な感染症を引き起こす病原性細菌の非限定的な例として、chlamydia、rickettsial細菌、mycobacteria、staphylococci、streptococci、pneumonococci、meningococci、及びconococci、klebsiella、proteus、serratia、pseudomonas、legionella、diphtheria、salmonella、bacilli、cholera、tetanus、botulism、anthrax、plague、leptospirosis、及びライム病原因菌が挙げられる。
【0120】
本開示は、真菌感染症を治療するための方法を提供する。該方法は、それを必要とする患者に、治療的有効量の、式(I)もしくは本明細書に記載する通りの式のいずれかの化合物、または特許請求の範囲のいずれかに列挙する及び本明細書に記載する通りの化合物、あるいは薬学的に許容されるその塩を投与することを含む。本開示の方法によって治療可能な感染症を引き起こす病原性真菌の非限定的な例として、Candida(albicans、krusei、glabrata、tropicalisなど)、Cryptococcus neoformans、Aspergillus(fumigatus、nigerなど)、Genus Mucorales(mucor、absidia、rhizophus)、Sporothrix schenkii、Blastomyces dermatitidis、Paracoccidioides brasiliensis、Coccidioides immitis、及びHistoplasma capsulatumが挙げられる。
【0121】
本開示は、寄生虫感染症を治療するための方法を提供する。該方法は、それを必要とする患者に、治療的有効量の、式(I)もしくは本明細書に記載する通りの式のいずれかの化合物、または特許請求の範囲のいずれかに列挙する及び本明細書に記載する通りの化合物、あるいは薬学的に許容されるその塩を投与することを含む。本開示の方法によって治療可能な感染症を引き起こす病原性寄生虫の非限定的な例として、Entamoeba histolytica、Balantidium coli、Naegleriafowleri、Acanthamoeba種、Giardia lambia、Cryptosporidium種、Pneumocystis carinii、Plasmodium vivax、Babesia microti、Trypanosoma brucei、Trypanosoma cruzi、Leishmania donovani、Toxoplasma gondi、及びNippostrongylus brasiliensisが挙げられる。
【0122】
「個体」または「患者」という用語は互換的に使用され、哺乳動物、好ましくは、マウス、ラット、他の齧歯類、ウサギ、イヌ、ネコ、ブタ、ウシ、ヒツジ、ウマ、または霊長類、最も好ましくはヒトを含めた任意の動物を指す。
【0123】
「治療的有効量」という語句は、組織、系、動物、個体、またはヒトにおいて、研究者、獣医師、医師、または他の臨床医に求められる生物学的または医学的応答を引き出す活性化合物または医薬品の量を指す。
【0124】
本明細書で使用される場合、「治療すること」または「治療」という用語は、(1)疾患を抑制すること;例えば、疾患、状態、または障害の病状または総体症状を感じているまたは示している個体において、疾患、状態、または障害を抑制すること(すなわち、病状及び/または総体症状のさらなる発症を抑止すること);及び(2)疾患を改善すること;例えば、疾患、状態、または障害の病状または総体症状を感じているまたは示している個体において、疾患、状態、または障害を改善すること(すなわち、病状及び/または総体症状を後退させること)、例えば、疾患の重症度を低下させること;の1つ以上を指す。
【0125】
幾つかの実施形態では、本発明の化合物は、本明細書で言及した疾患のいずれかの予防するまたは発症のリスクを低減させること;例えば、疾患、状態、または障害を被り易い可能性があるが、疾患の病状または総体症状をまだ感じていないまたは示していない個体において、疾患、状態、または障害を予防するまたは発症のリスクを低減させることに有用である。
【0126】
併用療法
がん細胞の増殖及び生存は、複数のシグナル伝達経路の影響を受ける場合がある。よって、かかる状態を治療するために、活性を調節する標的に異なる選好を示す、異なる酵素/タンパク質/受容体阻害薬を組み合わせることが有用である。2つ以上のシグナル伝達経路(または所与のシグナル伝達経路に含まれる2種以上の生体分子)を標的にすれば、細胞集団に生じる薬物耐性の可能性及び/または治療の毒性が低減する可能性がある。
【0127】
本開示の化合物は、がんまたは感染症などの疾患を治療するために、1つ以上の他の酵素/タンパク質/受容体阻害薬と組み合わせて使用することができる。がんの例として、固形腫瘍及び液性腫瘍、例えば血液癌が挙げられる。感染症の例として、ウイルス感染症、細菌感染症、真菌感染症、または寄生虫感染症が挙げられる。例えば、本開示の化合物は、がんを治療するために、次のキナーゼの1つ以上の阻害薬と組み合わせることができる:Akt1、Akt2、Akt3、TGF-βR、PKA、PKG、PKC、CaM-キナーゼ、ホスホリラーゼキナーゼ、MEKK、ERK、MAPK、mTOR、EGFR、HER2、HER3、HER4、INS-R、IGF-1R、IR-R、PDGFαR、PDGFβR、CSFIR、KIT、FLK-II、KDR/FLK-1、FLK-4、flt-1、FGFR1、FGFR2、FGFR3、FGFR4、c-Met、Ron、Sea、TRKA、TRKB、TRKC、FLT3、VEGFR/Flt2、Flt4、EphA1、EphA2、EphA3、EphB2、EphB4、Tie2、Src、Fyn、Lck、Fgr、Btk、Fak、SYK、FRK、JAK、ABL、ALK、及びB-Raf。幾つかの実施形態では、本開示の化合物は、がんまたは感染症などの疾患を治療するために、次の阻害薬の1つ以上と組み合わせることができる。がんまたは感染症を治療するために本開示の化合物と組み合わせることができる阻害薬の非限定的な例として、FGFR阻害薬(FGFR1、FGFR2、FGFR3、またはFGFR4、例えば、INCB54828、INCB62079、及びINCB63904)、JAK阻害薬(JAK1及び/またはJAK2、例えば、ルキソリチニブ、バリシチニブ、またはINCB39110)、IDO阻害薬(例えば、エパカドスタット及びNLG919)、LSD1阻害薬(例えば、INCB59872及びINCB60003)、TDO阻害薬、PI3K-デルタ阻害薬(例えば、INCB50797及びINCB50465)、PI3K-ガンマ阻害薬、例えば、PI3K-ガンマ選択的阻害薬、Pim阻害薬、CSF1R阻害薬、TAM受容体チロシンキナーゼ(Tyro-3、Axl、及びMer)、血管新生阻害薬、インターロイキン受容体阻害薬、ブロモ及び特異的末端ファミリーメンバー阻害薬(例えば、ブロモドメイン阻害薬またはBET阻害薬、例えば、INCB54329及びINCB57643)、及びアデノシン受容体アンタゴニスト、またはそれらの組み合わせが挙げられる。
【0128】
本開示の化合物は、1つ以上の免疫チェックポイント阻害薬と組み合わせて使用することができる。例示的な免疫チェックポイント阻害薬として、CD27、CD28、CD40、CD122、CD96、CD73、CD47、OX40、GITR、CSF1R、JAK、PI3Kデルタ、PI3Kガンマ、TAM、アルギナーゼ、CD137(4-1BBとしても公知である)、ICOS、A2AR、B7-H3、B7-H4、BTLA、CTLA-4、LAG3、TIM3、VISTA、PD-1、PD-L1、及びPD-L2などの免疫チェックポイント分子に対する阻害薬が挙げられる。幾つかの実施形態では、免疫チェックポイント分子は、CD27、CD28、CD40、ICOS、OX40、GITR、及びD137から選択される刺激チェックポイント分子である。幾つかの実施形態では、免疫チェックポイント分子は、A2AR、B7-H3、B7-H4、BTLA、CTLA-4、IDO、KIR、LAG3、PD-1、TIM3、及びVISTAから選択される抑制チェックポイント分子である。幾つかの実施形態では、本明細書で提供される化合物は、KIR阻害薬、TIGIT阻害薬、LAIR1阻害薬、CD160阻害薬、2B4阻害薬、及びTGFRベータ阻害薬から選択される1つ以上の薬剤と組み合わせて使用することができる。
【0129】
幾つかの実施形態では、免疫チェックポイント分子の阻害薬は、抗PD1抗体、抗PD-L1抗体、または抗CTLA-4抗体である。
【0130】
幾つかの実施形態では、免疫チェックポイント分子の阻害薬は、PD-1の阻害薬、例えば、抗PD-1モノクローナル抗体である。幾つかの実施形態では、抗PD-1モノクローナル抗体は、ニボルマブ、ペムブロリズマブ(MK-3475としても公知である)、ピジリズマブ、SHR-1210、PDR001、またはAMP-224である。幾つかの実施形態では、抗PD-1モノクローナル抗体は、ニボルマブまたはペムブロリズマブである。幾つかの実施形態では、抗PD1抗体はペムブロリズマブである。幾つかの実施形態では、抗PD-1抗体はSHR-1210である。
【0131】
幾つかの実施形態では、免疫チェックポイント分子の阻害薬は、PD-L1の阻害薬、例えば、抗PD-L1モノクローナル抗体である。幾つかの実施形態では、抗PD-L1モノクローナル抗体は、BMS-935559、MEDI4736、MPDL3280A(RG7446として公知である)、またはMSB0010718Cである。幾つかの実施形態では、抗PD-L1モノクローナル抗体は、MPDL3280AまたはMEDI4736である。
【0132】
幾つかの実施形態では、免疫チェックポイント分子の阻害薬は、CTLA-4の阻害薬、例えば、抗CTLA-4抗体である。幾つかの実施形態では、抗CTLA-4抗体はイピリムマブである。
【0133】
幾つかの実施形態では、免疫チェックポイント分子の阻害薬は、LAG3の阻害薬、例えば、抗LAG3抗体である。幾つかの実施形態では、抗LAG3抗体は、BMS-986016またはLAG525である。
【0134】
幾つかの実施形態では、免疫チェックポイント分子の阻害薬は、GITRの阻害薬、例えば、抗GITR抗体である。幾つかの実施形態では、抗GITR抗体は、TRX518またはMK-4166である。
【0135】
幾つかの実施形態では、免疫チェックポイント分子の阻害薬は、OX40の阻害薬、例えば、抗OX40抗体またはOX40L融合タンパク質である。幾つかの実施形態では、抗OX40抗体はMEDI0562である。幾つかの実施形態では、OX40L融合タンパク質はMEDI6383である。
【0136】
本開示の化合物は、がんなどの疾患を治療するために、1つ以上の薬剤と組み合わせて使用することができる。幾つかの実施形態では、該薬剤は、アルキル化剤、プロテアソーム阻害薬、副腎皮質ステロイド、または免疫調節剤である。アルキル化剤の例として、シクロホスファミド(CY)、メルファラン(MEL)、及びベンダムスチンが挙げられる。幾つかの実施形態では、プロテアソーム阻害薬はカルフィルゾミブである。幾つかの実施形態では、副腎皮質ステロイドはデキサメタゾン(DEX)である。幾つかの実施形態では、免疫調節剤は、レナリドマイド(LEN)またはポマリドミド(POM)である。
【0137】
本開示の化合物は、さらに、がんを治療する他の方法、例えば、化学療法、放射線療法、腫瘍標的療法、補助療法、免疫療法、または手術による方法と組み合わせて使用することができる。免疫療法の例として、サイトカイン治療(例えば、インターフェロン、GM-CSF、G-CSF、IL-2)、CRS-207免疫療法、がんワクチン、モノクローナル抗体、養子T細胞移入、腫瘍溶解性ウイルス療法、及びサリドマイドまたはJAK1/2阻害薬などを含めた免疫調節性小分子が挙げられる。該化合物は、化学療法剤などの、1つ以上の抗がん剤と組み合わせて使用することができる。化学療法剤の例として、アバレリックス、アルデスロイキン、アレムツズマブ、アリトレチノイン、アロプリノール、アルトレタミン、アナストロゾール、三酸化二ヒ素、アスパラギナーゼ、アザシチジン、ベバシズマブ、ベキサロテン、バリシチニブ、ブレオマイシン、ボルテゾムビ(bortezombi)、ボルテゾミブ、ブスルファン静脈注射、ブスルファン経口薬、カルステロン、カペシタビン、カルボプラチン、カルムスチン、セツキシマブ、クロラムブシル、シスプラチン、クラドリビン、クロファラビン、シクロホスファミド、シタラビン、ダカルバジン、ダクチノマイシン、ダルテパリンナトリウム、ダサチニブ、ダウノルビシン、デシタビン、デニロイキン、デニロイキンジフチトクス、デクスラゾキサン、ドセタキセル、ドキソルビシン、プロピオン酸ドロモスタノロン、エクリズマブ、エピルビシン、エルロチニブ、エストラムスチン、リン酸エトポシド、エトポシド、エキセメスタン、クエン酸フェンタニル、フィルグラスチム、フロクスウリジン、フルダラビン、フルオロウラシル、フルベストラント、ゲフィチニブ、ゲムシタビン、ゲムツズマブオゾガマイシン、酢酸ゴセレリン、酢酸ヒストレリン、イブリツモマブチウキセタン、イダルビシン、イホスファミド、メシル酸イマチニブ、インターフェロンアルファ2a、イリノテカン、ラパチニブジトシレート、レナリドマイド、レトロゾール、ロイコボリン、酢酸ロイプロリド、レバミソール、ロムスチン、メクロレタミン(meclorethamine)、酢酸メゲストロール、メルファラン、メルカプトプリン、メトトレキサート、メトキサレン、マイトマイシンC、ミトタン、ミトキサントロン、ナンドロロンフェンプロピオネート、ネララビン、ノフェツモマブ、オキサリプラチン、パクリタキセル、パミドロネート、パニツムマブ、ペガスパルガーゼ、ペグフィルグラスチム、ペメトレキセド二ナトリウム、ペントスタチン、ピポブロマン、プリカマイシン、プロカルバジン、キナクリン、ラスブリカーゼ、リツキシマブ、ルキソリチニブ、ソラフェニブ、ストレプトゾシン、スニチニブ、スニチニブマレアート、タモキシフェン、テモゾロミド、テニポシド、テストラクトン、サリドマイド、チオグアニン、チオテパ、トポテカン、トレミフェン、トシツモマブ、トラスツズマブ、トレチノイン、ウラシルマスタード、バルルビシン、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビノレルビン、ボリノスタット、及びゾレドロネートのいずれかが挙げられる。
【0138】
他の抗がん剤(複数可)として、抗体療法、例えば、トラスツズマブ(Herceptin)、共刺激分子に対する抗体、例えば、CTLA-4(例えば、イピリムマブ)、4-1BB、PD-1及びPD-L1に対する抗体、またはサイトカインに対する抗体(IL-10、TGF-βなど)が挙げられる。がんまたは感染症、例えば、ウイルス、細菌、真菌、及び寄生虫感染症を治療するために本開示の化合物と組み合わせて使用することができるPD-1及び/またはPD-L1に対する抗体の例として、ニボルマブ、ペムブロリズマブ、MPDL3280A、MEDI-4736、及びSHR-1210が挙げられるが、これらに限定されない。
【0139】
本開示の化合物はさらに、1種以上の抗炎症剤、ステロイド、免疫抑制剤、または治療抗体と組み合わせて使用することができる。
【0140】
式(I)もしくは本明細書に記載する通りの式のいずれかの化合物、または特許請求の範囲のいずれかに列挙する及び本明細書に記載する通りの化合物、あるいは薬学的に許容されるその塩は、別の免疫原性作用物質、例えば、がん細胞、精製された腫瘍抗原(組み換えタンパク質、ペプチド、及び炭水化物分子が含まれる)、細胞、及び免疫刺激サイトカインをコードする遺伝子を形質移入された細胞と組み合わせることができる。使用することができる腫瘍ワクチンの非限定的な例として、黒色腫抗原のペプチド、例えば、gp100、MAGE抗原、Trp-2、MARTI及び/またはチロシナーゼのペプチド、あるいは、サイトカインGM-CSFを発現するように形質移入された腫瘍細胞が挙げられる。
【0141】
式(I)もしくは本明細書に記載する通りの式のいずれかの化合物、または特許請求の範囲のいずれかに列挙する及び本明細書に記載する通りの化合物、あるいは薬学的に許容されるその塩は、がんを治療するためにワクチン接種プロトコルと組み合わせて使用することができる。幾つかの実施形態では、腫瘍細胞は、GM-CSFを発現するように形質導入される。幾つかの実施形態では、腫瘍ワクチンは、ヒトのがんに関係するウイルス、例えば、ヒトパピローマウイルス(HPV)、肝炎ウイルス(HBV及びHCV)、及びカポジ肉腫関連ヘルペスウイルス(Kaposi’s Herpes Sarcoma Virus)(KHSV)由来のタンパク質を含む。幾つかの実施形態では、本開示の化合物は、腫瘍特異性抗原、例えば、腫瘍組織それ自体から単離された熱ショックタンパク質と組み合わせて使用することができる。幾つかの実施形態では、式(I)もしくは本明細書に記載する通りの式のいずれかの化合物、または特許請求の範囲のいずれかに列挙する及び本明細書に記載する通りの化合物、あるいは薬学的に許容されるその塩は、樹状細胞免疫と組み合わせて強力な抗腫瘍応答を活性化することができる。
【0142】
本開示の化合物は、FeアルファまたはFeガンマ受容体を発現するエフェクター細胞を腫瘍細胞に標的化させる二重特異性大環状ペプチドと組み合わせて使用することができる。本開示の化合物は、宿主免疫応答性を活性化させる大環状ペプチドと組み合わせることもできる。
【0143】
本開示の化合物は、造血系由来の種々の腫瘍を治療するために骨髄移植と組み合わせて使用することができる。
【0144】
式(I)もしくは本明細書に記載する通りの式のいずれかの化合物、または特許請求の範囲のいずれかに列挙する及び本明細書に記載する通りの化合物、あるいは薬学的に許容されるその塩は、病原体、毒素、及び自己抗原に対する免疫応答を刺激するためにワクチンと組み合わせて使用することができる。この治療手段が特に有用であり得る病原体の例として、有効なワクチンが現在存在しない病原体、または従来のワクチンが完全に有効とは言えない病原体が挙げられる。これらとして、HIV、肝炎(A、B、及びC型)、インフルエンザ、ヘルペス、Giardia、マラリア、Leishmania、Staphylococcus aureus、Pseudomonas Aeruginosaが挙げられるが、これらに限定されない。
【0145】
本開示の方法によって治療可能な感染症を引き起こすウイルスとして、ヒトパピローマウイルス、インフルエンザ、A、B、C、またはD型肝炎ウイルス、アデノウイルス、ポックスウイルス、単純ヘルペスウイルス、ヒトサイトメガロウイルス、重症急性呼吸器症候群ウイルス、エボラウイルス、麻疹ウイルス、ヘルペスウイルス(例えば、VZV、HSV-1、HAV-6、HSV-II、及びCMV、エプスタイン・バーウイルス)、フラビウイルス、エコーウイルス、ライノウイルス、コクサッキーウイルス、コルノウイルス、呼吸器系合胞体ウイルス、流行性耳下腺炎ウイルス、ロタウイルス、麻疹ウイルス、風疹ウイルス、パルボウイルス、牛痘ウイルス、HTLVウイルス、デング熱ウイルス、パピローマウイルス、軟属腫ウイルス、ポリオウイルス、狂犬病ウイルス、JCウイルス、及びアルボウイルス脳炎ウイルスが挙げられるが、これらに限定されない。
【0146】
本開示の方法によって治療可能な感染症を引き起こす病原性細菌として、chlamydia、rickettsial細菌、mycobacteria、staphylococci、streptococci、pneumonococci、meningococci、及びconococci、klebsiella、proteus、serratia、pseudomonas、legionella、diphtheria、salmonella、bacilli、cholera、tetanus、botulism、anthrax、plague、leptospirosis、及びライム病原因菌が挙げられるが、これらに限定されない。
【0147】
本開示の方法によって治療可能な感染症を引き起こす病原性真菌として、Candida(albicans、krusei、glabrata、tropicalisなど)、Cryptococcus neoformans、Aspergillus(fumigatus、nigerなど)、Genus Mucorales(mucor、absidia、rhizophus)、Sporothrix schenkii、Blastomyces dermatitidis、Paracoccidioides brasiliensis、Coccidioides immitis、及びHistoplasma capsulatumが挙げられるが、これらに限定されない。
【0148】
本開示の方法によって治療可能な感染症を引き起こす病原性寄生虫として、Entamoeba histolytica、Balantidium coli、Naegleriafowleri、Acanthamoeba種、Giardia lambia、Cryptosporidium種、Pneumocystis carinii、Plasmodium vivax、Babesia microti、Trypanosoma brucei、Trypanosoma cruzi、Leishmania donovani、Toxoplasma gondi、及びNippostrongylus brasiliensisが挙げられるが、これらに限定されない。
【0149】
2種以上の医薬品が患者に投与されるとき、それらは、同時に、別々に、逐次的に、または組み合わせて(例えば、3種以上の薬剤の場合)投与することができる。
【0150】
IV.製剤、剤形、及び投与
医薬品として用いられるとき、本開示の化合物は、薬学的組成物の形態で投与することができる。よって、本開示は、式(I)もしくは本明細書に記載する通りの式のいずれかの化合物、特許請求の範囲のいずれかに列挙する及び本明細書に記載する通りの化合物、または薬学的に許容されるその塩、あるいはそれらの実施形態のいずれかと、少なくとも1種の薬学的に許容される担体または賦形剤とを含む組成物を提供する。これらの組成物は、医薬分野で周知の方式で調製することができ、局所治療が指示されているのかまたは全身的治療が指示されているのかに応じて、また治療すべき場所に応じて、種々の経路によって投与することができる。投与は、局所(経皮、表皮、眼、ならびに鼻腔内、膣、及び直腸送達を含めた粘膜へのものが含まれる)、肺(例えば、ネブライザーによるものを含めた、粉末またはエアロゾルの吸入または吹送によるもの;気管内、または鼻腔内)、経口、または非経口であってもよい。非経口投与には、静脈内、動脈内、皮下、腹腔内、または筋肉内への注射もしくは注入;あるいは頭蓋内、例えば髄腔内または脳室内への投与が含まれる。非経口投与は、単回ボーラス用量の形態であることができ、または、例えば、連続的な注入ポンプによるものであってもよい。局所投与用の薬学的組成物及び製剤として、経皮貼付剤、軟膏剤、ローション剤、クリーム剤、ゲル剤、滴下剤、坐剤、スプレー剤、液剤、及び散剤を挙げることができる。従来の医薬担体、水性、粉末、または油性基剤、増粘剤などが必要であるか、または望ましいこともある。
【0151】
本発明はまた、活性成分として本開示の化合物または薬学的に許容されるその塩を、1種以上の薬学的に許容される担体または賦形剤と組み合わせて含有する、薬学的組成物を含む。幾つかの実施形態では、該組成物は局所投与に適している。本発明の組成物を作製する際に、活性成分は、典型的には、賦形剤と混合されるか、賦形剤によって希釈されるか、または、例えば、カプセル、サシェ、紙、もしくは他の容器の形態のような担体内に封入される。賦形剤が希釈剤としての役割を果たすとき、それは、活性成分のビヒクル、担体、または媒体として機能する、固体、半固体、または液体材料であり得る。よって、該組成物は、錠剤、丸剤、散剤、ロゼンジ剤、サシェ剤、カシェ剤、エリキシル剤、懸濁剤、乳剤、液剤、シロップ剤、エアロゾル剤(固体としてまたは液体媒体中)、例えば最大10重量%の活性化合物を含有する軟膏剤、軟及び硬カプセル剤、坐剤、滅菌注射剤、ならびに滅菌包装散剤の形態であり得る。
【0152】
製剤を調製する際に、活性化合物を粉砕して適正な粒子径にした後で、他の成分と組み合わせることができる。活性化合物が実質的に不溶性ならば、それを粉砕して200メッシュ未満の粒子径にすることができる。活性化合物が実質的に水溶性ならば、粉砕によって粒子径を調整して、例えば約40メッシュにして、製剤中に実質的に均一に分布させることができる。
【0153】
本発明の化合物は、湿式粉砕などの公知の粉砕手順を使用して粉砕して、錠剤及び他の製剤タイプの形成に適した粒子径を得てもよい。本発明の化合物の微粉(ナノ粒子)調製物は、当技術分野で公知のプロセスによって調製することができる。例えば、WO2002/000196を参照されたい。
【0154】
適切な賦形剤の幾つかの例として、ラクトース、デキストロース、スクロース、ソルビトール、マンニトール、デンプン、アカシアゴム、リン酸カルシウム、アルギネート、トラガカント、ゼラチン、ケイ酸カルシウム、微結晶性セルロース、ポリビニルピロリドン、セルロース、水、シロップ、及びメチルセルロースが挙げられる。製剤は、滑沢剤、例えば、タルク、ステアリン酸マグネシウム、及び鉱物油;湿潤剤;乳化剤及び懸濁化剤;保存剤、例えば、安息香酸メチル及びヒドロキシ安息香酸プロピル;甘味剤;ならびに香味剤を追加的に含むことができる。本発明の組成物は、当技術分野で公知の手順を使用して、患者への投与後に活性成分が即時放出、徐放、または遅延放出されるように製剤化することができる。
【0155】
幾つかの実施形態では、薬学的組成物は、ケイ化微結晶性セルロース(SMCC)と、本明細書に記載する少なくとも1種の化合物または薬学的に許容されるその塩とを含む。幾つかの実施形態では、ケイ化微結晶性セルロースは、約98%(w/w)の微結晶性セルロース及び約2%(w/w)の二酸化ケイ素を含む。
【0156】
幾つかの実施形態では、該組成物は、本明細書に記載する少なくとも1種の化合物または薬学的に許容されるその塩と、少なくとも1種の薬学的に許容される担体または賦形剤とを含む徐放性組成物である。幾つかの実施形態では、該組成物は、本明細書に記載する少なくとも1種の化合物または薬学的に許容されるその塩と、微結晶性セルロース、乳糖一水和物、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、及びポリエチレンオキシドから選択される少なくとも1種の構成成分とを含む。幾つかの実施形態では、該組成物は、本明細書に記載する少なくとも1種の化合物または薬学的に許容されるその塩と、微結晶性セルロース、乳糖一水和物、及びヒドロキシプロピルメチルセルロースとを含む。幾つかの実施形態では、該組成物は、本明細書に記載する少なくとも1種の化合物または薬学的に許容されるその塩と、微結晶性セルロース、乳糖一水和物、及びポリエチレンオキシドとを含む。幾つかの実施形態では、該組成物は、ステアリン酸マグネシウムまたは二酸化ケイ素をさらに含む。幾つかの実施形態では、微結晶性セルロースは、Avicel PH102(商標)である。幾つかの実施形態では、乳糖一水和物は、Fast-flo 316(商標)である。幾つかの実施形態では、ヒドロキシプロピルメチルセルロースは、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208 K4M(例えば、Methocel K4 M Premier(商標))及び/またはヒドロキシプロピルメチルセルロース2208 K100LV(例えば、Methocel K00LV(商標))である。幾つかの実施形態では、ポリエチレンオキシドは、ポリエチレンオキシドWSR 1105(例えば、Polyox WSR 1105(商標))である。
【0157】
幾つかの実施形態では、該組成物の生成に湿式造粒プロセスが使用される。幾つかの実施形態では、該組成物の生成に乾式造粒プロセスが使用される。
【0158】
該組成物は単位剤形に製剤化することができ、各投薬量は、約5~約1,000mg(1g)、より一般には約100mg~約500mgの活性成分を含有する。幾つかの実施形態では、各投薬量は、約10mgの活性成分を含有する。幾つかの実施形態では、各投薬量は、約50mgの活性成分を含有する。幾つかの実施形態では、各投薬量は、約25mgの活性成分を含有する。「単位剤形」という用語は、ヒト被検者及び他の哺乳動物に対する単位投薬量として適切な物理的に別個の単位であって、各々が、所望の治療効果を生じるように計算された所定量の活性材料を適切な医薬賦形剤と併せて含有する単位を指す。
【0159】
薬学的組成物の製剤化に使用される構成成分は、高純度のものであり、有害となる可能性のある混入物を実質的に含まない(例えば、少なくともNational Foodグレード、一般的には少なくとも分析用グレード、より典型的には少なくとも医薬品グレード)。特にヒトの消費に関しては、該組成物は、好ましくは、アメリカ食品医薬品局の適用可能な規則に規定される通りの優良製造規範標準の下で製造または製剤化される。例えば、適切な製剤は、無菌及び/または実質的に等張性であることができ、及び/またはアメリカ食品医薬品局のすべての優良製造規範規制を完全に順守することができる。
【0160】
活性化合物は、広い投薬量範囲にわたって有効であることができ、一般に治療的有効量で投与される。しかし、実際に投与される化合物の量は、通常、治療しようとする状態、選択される投与経路、投与される実際の化合物、個々の患者の年齢、体重、及び応答、患者の症状の重症度などを含めた、関連する状況に従って、医師によって決定されることとなることが理解されよう。
【0161】
本発明の化合物の治療量は、例えば、治療がなされる具体的な用途、化合物の投与方式、患者の健康及び状態、ならびに処方医師の判断に従って変動し得る。薬学的組成物中の本発明の化合物の比率または濃度は、投薬量、化学的特性(例えば、疎水性)、及び投与経路を含めた幾つもの因子に応じて変動し得る。例えば、本発明の化合物は、非経口投与用に、水性生理的緩衝液中に約0.1~約10%w/vの該化合物が含有されるように供給されてもよい。幾つかの典型的な用量範囲は、1日当たりに体重1kgにつき約1μg~約1gである。幾つかの実施形態では、用量範囲は、1日当たりに体重1kgにつき約0.01mg~約100mgである。投薬量は、疾患または障害のタイプ及び進行の度合い、個々の患者の全体的な健康状態、選択された化合物の相対的な生物学的有効性、賦形剤の製剤形態、及びその投与経路のような変数に応じて変動すると思われる。有効用量は、インビトロまたは動物モデル試験系から導いた用量-応答曲線から外挿することができる。
【0162】
錠剤などの固体組成物を調製するために、主要な活性成分は医薬賦形剤と混合されて、本発明の化合物の均質な混合物を含有する固体の予備製剤組成物を形成する。これらの予備製剤組成物を均質と言うとき、活性成分は典型的には組成物全体に均等に分散されているので、組成物を有効な単位剤形、例えば、錠剤、丸剤、及びカプセル剤に等しく容易に細分することができる。この固体の予備製剤は、次いで、例えば約0.1~約1000mgの本発明の活性成分を含有する上記のタイプの単位剤形に細分される。
【0163】
本発明の錠剤または丸剤は、持効性の利点を与える剤形となるように、コーティングまたは配合されてもよい。例えば、錠剤または丸剤は、内剤構成成分及び外剤構成成分を含むことができ、後者は前者を包み込む形態となる。2つの構成成分は、腸溶性層で隔てられてもよく、それは、胃での分解に抵抗し、内部構成成分を十二指腸まで無傷で通過させるか、放出を遅延させる役割を果たす。かかる腸溶性層またはコーティングに種々の材料を使用することができ、かかる材料として、幾つものポリマー酸、ならびにポリマー酸とシェラック、セチルアルコール、及び酢酸セルロースのような材料との混合物が挙げられる。
【0164】
本発明の化合物及び組成物を経口または注射による投与用に組み込むことができる液体形態として、水性液剤、適切には着香シロップ剤、水性または油性懸濁剤、及び綿実油、ゴマ油、ヤシ油、またはピーナッツ油などの食用油を含む着香乳剤、ならびにエリキシル剤及び同様の医薬ビヒクルが挙げられる。
【0165】
吸入または吹送用組成物として、薬学的に許容される水性もしくは有機溶媒またはそれらの混合物中の液剤及び懸濁剤、ならびに散剤が含まれる。液体または固体組成物は、上記の通りの適切な薬学的に許容される賦形剤を含有してもよい。幾つかの実施形態では、該組成物は、局所または全身作用のために口または鼻呼吸経路によって投与される。組成物は、不活性ガスを使用して噴霧することができる。噴霧された液剤は、噴霧デバイスから直接吸気されてもよく、または噴霧デバイスをフェイスマスク、テント、もしくは間欠的陽圧呼吸機に取り付けることもできる。液剤、懸濁剤、または散剤組成物は、製剤を適正な方式で送達するデバイスから経口または経鼻投与することができる。
【0166】
局所製剤は、1種以上の従来の担体を含有することができる。幾つかの実施形態では、軟膏剤は、水と、例えば、流動パラフィン、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、プロピレングリコール、白色ワセリンなどから選択される1種以上の疎水性担体とを含有することができる。クリーム剤の担体組成物は、水をグリセロール及び1種以上の他の構成成分(例えば、グリセリンモノステアレート、PEG-グリセリンモノステアレート、及びセチルステアリルアルコール)と組み合わせたものをベースにすることができる。ゲル剤は、イソプロピルアルコール及び水を、適切には他の構成成分、例えば、グリセロール、ヒドロキシエチルセルロースなどと組み合わせて使用して製剤化することができる。幾つかの実施形態では、局所製剤は、少なくとも約0.1wt%、少なくとも約0.25wt%、少なくとも約0.5wt%、少なくとも約1wt%、少なくとも約2wt%、または少なくとも約5wt%の本発明の化合物を含有する。局所製剤は、選択された適応症、例えば、乾癬または他の皮膚状態の治療のために、任意選択により使用説明書を伴う、例えば100gのチューブに適切に包装することができる。
【0167】
患者に投与される化合物または組成物の量は、何が投与されているのか、予防または療法などの投与の目的、患者の状態、投与方式などに応じて変動することとなる。治療用途では、組成物は、疾患及びその合併症の症状を治癒させるまたは少なくとも部分的に抑止するのに十分な量で、既に疾患に罹患している患者に投与することができる。有効用量は、治療されている疾患の状態に応じて、ならびに疾患の重症度、患者の年齢、体重、及び全身状態などの因子に応じた主治医の判断によって左右されることとなる。
【0168】
患者に投与される組成物は、上記の薬学的組成物の形態であり得る。これらの組成物は、従来の滅菌技法によって滅菌することができ、または滅菌ろ過されてもよい。水性液剤は、そのまま使用するように包装するか、または凍結乾燥し、凍結乾燥製剤を投与前に滅菌水性担体と合わせることもできる。化合物調製物のpHは、典型的には3~11の間、より好ましくは5~9の間、最も好ましくは7~8の間となる。前述の賦形剤、担体、または安定剤のあるものを使用すると、薬学的な塩が形成されることが理解されよう。
【0169】
本発明の化合物の治療量は、例えば、治療がなされる具体的な用途、化合物の投与方式、患者の健康及び状態、ならびに処方医師の判断に従って変動し得る。薬学的組成物中の本発明の化合物の比率または濃度は、投薬量、化学的特性(例えば、疎水性)、及び投与経路を含めた幾つもの因子に応じて変動し得る。例えば、本発明の化合物は、非経口投与用に、水性生理的緩衝液中に約0.1~約10%w/vの該化合物が含有されるように供給されてもよい。幾つかの典型的な用量範囲は、1日当たりに体重1kgにつき約1μg~約1gである。幾つかの実施形態では、用量範囲は、1日当たりに体重1kgにつき約0.01mg~約100mgである。投薬量は、疾患または障害のタイプ及び進行の度合い、個々の患者の全体的な健康状態、選択された化合物の相対的な生物学的有効性、賦形剤の製剤形態、及びその投与経路のような変数に応じて変動すると思われる。有効用量は、インビトロまたは動物モデル試験系から導いた用量-応答曲線から外挿することができる。
【0170】
V.標識化合物及びアッセイ方法
本開示の化合物はさらに、正常及び異常組織における生物学的プロセスの研究に有用であり得る。よって、本発明の別の態様は、標識された本発明の化合物(放射性標識、蛍光標識など)に関し、これは、画像処理技術だけでなく、インビトロとインビボの両方におけるアッセイにおいても、ヒトを含めた組織試料においてPD-1またはPD-L1タンパク質の位置を突き止め、定量化するために、また標識化合物に阻害結合させることによってPD-L1リガンドを同定するために有用であると思われる。したがって、本発明は、かかる標識化合物を含有するPD-1/PD-L1結合アッセイを含む。
【0171】
本発明はさらに、同位体で置換された本開示の化合物をさらに含む。「同位体で置換された」化合物とは、1種以上の原子が、典型的には天然に見出される(すなわち、天然に存在する)原子質量または質量数と異なる原子質量または質量数を有する原子で置き換えられているまたは置換されている、本発明の化合物である。「放射性標識」とは、放射性である少なくとも1種の同位体(例えば、放射性核種)が組み込まれた化合物であることが理解されるはずである。本発明の化合物に組み込まれてもよい適切な放射性核種として、H(三重水素についてはTとも表記される)、11C、13C、14C、13N、15N、15O、17O、18O、18F、35S、36Cl、82Br、75Br、76Br、77Br、123I、124I、125I、及び131Iが挙げられるが、これらに限定されない。本発明の放射性標識化合物に組み込まれる放射性核種は、その放射性標識化合物の特定の用途に左右される。例えば、インビトロでのPD-L1タンパク質の標識及び競合アッセイの場合、H、14C、82Br、125I、131I、または35Sを組み込んだ化合物が、一般に最も有用であろう。放射線による画像処理用途の場合、11C、18F、125I、123I、124I、131I、75Br、76Brまたは77Brが、一般に最も有用であろう。幾つかの実施形態では、放射性核種は、H、14C、125I、35S、及び82Brからなる群から選択される。放射性同位体を有機化合物中に組み込むための合成方法は、当技術分野で公知である。
【0172】
具体的には、標識された本発明の化合物は、化合物を同定及び/または評価するためのスクリーニングアッセイに使用することができる。例えば、標識された新たな合成または同定化合物(すなわち、被検化合物)は、そのPD-L1タンパク質への結合能を、標識の追跡によって、PD-L1タンパク質に接触させたときのその濃度の変動をモニタリングすることによって評価することができる。例えば、被検化合物(標識済み)を、PD-L1タンパク質に結合することが公知の別の化合物(すなわち、標準化合物)の結合を低減させるその能力に関して、評価することができる。したがって、標準化合物と競合してPD-L1タンパク質に結合する被検化合物の能力は、その結合親和性と直接相関する。逆に、幾つかの他のスクリーニングアッセイでは、標準化合物が標識され、被検化合物が標識されない。したがって、標準化合物と被検化合物との間の競合を評価するために、標識された標準化合物の濃度がモニタリングされ、それによって被検化合物の相対的な結合親和性が確認される。
【0173】
VI.キット
本開示はまた、例えば、PD-1及びB7-1(CD80)などの他のタンパク質とのその相互作用を含めたPD-L1の活性に関連する疾患または障害、例えばがんまたは感染症の治療または予防に有用な医薬キットを含み、これは、治療的有効量の式(I)の化合物またはその実施形態のいずれかを含む薬学的組成物を含有する1つ以上の容器を含む。当業者には容易に認識されるように、かかるキットは、例えば、1種以上の薬学的に許容される担体を有する容器、追加の容器などの様々な従来の医薬キット構成要素の1つ以上をさらに含むことができる。投与しようとする構成成分の量、投与のためのガイドライン、及び/または構成成分を混合するためのガイドラインを示す、挿入物またはラベルとしての使用説明書も、キットに含まれてもよい。
【0174】
本発明を、具体例によってさらに詳しく説明する。以下の実施例は、例示を目的として提供されるものであり、いかなる形であっても本発明を限定することを意図するものではない。当業者であれば、本質的に同じ結果が生じるように変更または修正することができる種々の重要性の低いパラメータを容易に理解するであろう。実施例の化合物は、本明細書に記載する少なくとも1つのアッセイに従って、PD-1/PD-L1タンパク質/タンパク質相互作用の活性を抑制することが見出されている。
【実施例
【0175】
本発明の化合物の実験手順を以下に示す。調製される化合物の幾つかのOpen Access Preparative LCMS Purificationを、Watersの質量分析計直結(mass directed)分別システムで行った。これらのシステムの操作のための基本的な器具の設定、プロトコル、及び制御ソフトウェアは、文献に詳しく記載されている。例えば、Blom,“Two-Pump At Column Dilution Configuration for Preparative LC-MS”,K.Blom,J.Combi.Chem.,2002,4,295-301;Blom et al.,“Optimizing Preparative LC-MS Configurations and Methods for Parallel Synthesis Purification”,J.Combi.Chem.,2003,5,670-83;及びBlom et al.,“Preparative LC-MS Purification:Improved Compound Specific Method Optimization”,J.Combi.Chem.,2004,6,874-883を参照されたい。
【0176】
実施例1
N-[2-シアノ-3-(2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-6-イル)フェニル]-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド
【化37】
ステップ1:2-アミノ-6-(2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-6-イル)ベンゾニトリル
【化38】
2-アミノ-6-ブロモベンゾニトリル(1.5g、7.6mmol)(Ark Pharm、カタログ#AK-36350)、2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-6-イルボロン酸(1.4g、7.6mmol)(Combi-Blocks、カタログ#BB-8311)、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)のジクロロメタンとの錯体(1:1)(0.3g、0.4mmol)、NaCO(2.4g、22.8mmol)の、1,4-ジオキサン(30.0mL)及び水(4.0mL)中混合物を、窒素でパージした。反応混合物を、激しく撹拌しながら4時間100℃に加熱した。室温に冷却した後、飽和NaHCO水溶液で反応を停止し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで脱水し、ろ過し、減圧下で濃縮した。残留物を、ヘキサン中50%の酢酸エチルで溶出するシリカゲルカラムのフラッシュクロマトグラフィーによって精製すると、所望の生成物が得られた(1.7g、88%)。LCMSのC1513 (M+H)に対する計算値: m/z = 253.1;実測値 253.1。
【0177】
ステップ2:tert-ブチル2-({[2-シアノ-3-(2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-6-イル)フェニル]アミノ}カルボニル)-6,7-ジヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-5(4H)-カルボキシレート
【化39】
ステップ1からの2-アミノ-6-(2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-6-イル)ベンゾニトリル(31mg、0.12mmol)を、5-(tert-ブトキシカルボニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボン酸(30mg、0.10mmol)(J&W Pharmlab、カタログ#90R0423)、N,N,N’,N’-テトラメチル-O-(7-アザベンゾトリアゾール-1-イル)ウロニウムヘキサフルオロホスフェート(60mg、0.16mmol)、及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(55μL、0.32mmol)のDMF(1.0mL)中溶液に添加した。反応混合物を室温で24時間撹拌した。飽和NaHCO水溶液で反応を停止し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで脱水し、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗生成物を、さらなる精製をせずに次のステップに使用した。LCMSのC2727S (M+H)に対する計算値: m/z = 519.2;実測値 519.2。
【0178】
ステップ3:N-[2-シアノ-3-(2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-6-イル)フェニル]-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ-[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド
ステップ2からの粗生成物をメタノール(0.5mL)に溶解させ、次いで1,4-ジオキサン(0.5mL)中4.0M塩化水素で処理した。50℃で2時間撹拌した後、反応混合物を濃縮し、分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)によって精製すると、所望の生成物がTFAの塩として得られた。LCMSのC2219S (M+H)に対する計算値: m/z = 419.1;実測値 419.2。
【0179】
実施例2
N-(2-シアノビフェニル-3-イル)-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド
【化40】
ステップ1:tert-ブチル2-{[(3-ブロモ-2-シアノフェニル)アミノ]カルボニル}-6,7-ジヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-5(4H)-カルボキシレート
【化41】
カリウムtert-ブトキシド(0.15g、1.3mmol)を、5-tert-ブチル2-エチル6,7-ジヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2,5(4H)-ジカルボキシレート(0.26g、0.88mmol)(Aurum Pharmatech、カタログ#Z-3884)、及び2-アミノ-6-ブロモベンゾニトリル(0.17g、0.88mmol)(Ark Pharm、カタログ#AK-36350)のテトラヒドロフラン(4mL)中溶液に添加した。室温で3時間撹拌した後、反応混合物を水で反応停止し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで脱水し、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗生成物を、さらなる精製をせずに次のステップに使用した。LCMSのC1920BrNS (M+H)に対する計算値: m/z = 463.0;実測値 463.1。
【0180】
ステップ2:N-(3-ブロモ-2-シアノフェニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド
【化42】
ステップ1からの粗生成物をメタノール(2.0mL)に溶解させ、次いで1,4-ジオキサン(2.0mL)中4.0M塩化水素で処理した。50℃で2時間撹拌した後、反応混合物を飽和NaCO水溶液で中和し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで脱水し、ろ過し、減圧下で濃縮した。残留物をジクロロメタン中5%のメタノールで溶出するシリカゲルカラムのフラッシュクロマトグラフィーによって精製すると、所望の生成物が得られた(2ステップで0.20g、61%)。LCMSのC1412BrNOS (M+H)に対する計算値: m/z = 363.0;実測値 363.1。
【0181】
ステップ3:N-(2-シアノビフェニル-3-イル)-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド
ステップ2からのN-(3-ブロモ-2-シアノフェニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド(8.0mg、0.02mmol)、フェニルボロン酸(5.3mg、0.04mmol)、ジクロロ[1,1’-ビス(ジシクロヘキシルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)(0.7mg、0.001mmol)、及びNaCO(7.0mg、0.07mmol)の、tert-ブチルアルコール(0.15mL)及び水(0.15mL)中混合物を、窒素でパージした。反応混合物を、激しく撹拌しながら100℃に2時間加熱した。室温に冷却した後、混合物をメタノールで希釈し、分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)によって精製すると、所望の生成物がTFAの塩として得られた。LC-MSのC2017OS (M+H)に対する計算値: m/z = 361.1;実測値 361.2。
【0182】
実施例3
N-[2-シアノ-3-(1-メチル-1H-インダゾール-4-イル)フェニル]-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド
【化43】
この化合物は、実施例2に記載したものと同様の手順を使用して、ステップ3において1-メチル-1H-インダゾール-4-ボロン酸ピナコールエステル(Aldrich、カタログ#:725323)をフェニルボロン酸に代えて調製した。反応混合物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)によって精製すると、所望の生成物がTFAの塩として得られた。LC-MSのC2219OS (M+H)に対する計算値: m/z = 415.1;実測値 415.2。
【0183】
実施例4
N-(2-シアノ-2’-フルオロビフェニル-3-イル)-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド
【化44】
この化合物は、実施例2に記載したものと同様の手順を使用して、ステップ3において(2-フルオロフェニル)ボロン酸(Aldrich、カタログ#:445223)をフェニルボロン酸に代えて調製した。反応混合物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)によって精製すると、所望の生成物がTFAの塩として得られた。LC-MSのC2016FNOS (M+H)に対する計算値: m/z = 379.1;実測値 379.2。
【0184】
実施例5
N-(2-シアノ-2’-フルオロ-3’-メトキシビフェニル-3-イル)-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド
【化45】
この化合物は、実施例2に記載したものと同様の手順を使用して、ステップ3において(2-フルオロ-3-メトキシフェニル)ボロン酸(Combi-Blocks、カタログ#:BB-2460)をフェニルボロン酸に代えて調製した。反応混合物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)によって精製すると、所望の生成物がTFAの塩として得られた。LC-MSのC2118FNS (M+H)に対する計算値: m/z = 409.1;実測値 409.2。
【0185】
実施例6
N-[2-シアノ-3-(2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-6-イル)フェニル]-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド
【化46】
この化合物は、実施例2に記載したものと同様の手順を使用して、ステップ3において2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-6-イルボロン酸(Ark Pharm、カタログ#:AK143637)をフェニルボロン酸に代えて調製した。反応混合物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)によって精製すると、所望の生成物がTFAの塩として得られた。LC-MSのC2219S (M+H)に対する計算値: m/z = 403.1;実測値 403.2。
【0186】
実施例7
N-(2-シアノ-3-シクロヘキサ-1-エン-1-イルフェニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド
【化47】
この化合物は、実施例2に記載したものと同様の手順を使用して、ステップ3においてシクロヘキサ-1-エン-1-イルボロン酸ピナコールエステル(Aldrich、カタログ#:650277)をフェニルボロン酸に代えて調製した。反応混合物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)によって精製すると、所望の生成物がTFAの塩として得られた。LC-MSのC2021OS (M+H)に対する計算値: m/z = 365.1;実測値 365.2。
【0187】
実施例8
N-(2-シアノ-3-シクロヘキシルフェニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド
【化48】
実施例7からのN-(2-シアノ-3-シクロヘキサ-1-エン-1-イルフェニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド(4.0mg、0.01mmol)及び10%Pd/C(5.0mg)のメタノール(0.5mL)中懸濁液を、水素雰囲気下(1気圧)、室温で2時間撹拌した。触媒をろ別した後で、ろ液をメタノールで希釈し、分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)によって精製すると、所望の生成物がTFAの塩として得られた。LC-MSのC2023OS (M+H)に対する計算値: m/z = 367.2;実測値 367.2。
【0188】
実施例9
N-(2-シアノ-2’,6’-ジフルオロビフェニル-3-イル)-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド
【化49】
実施例2、ステップ2からのN-(3-ブロモ-2-シアノフェニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド(8.0mg、0.022mmol)、2,6-ジフルオロフェニルボロン酸(6.2mg、0.026mmol)(Aldrich、カタログ#:470791)、ジシクロヘキシル(2’,4’,6’-トリイソプロピルビフェニル-2-イル)ホスフィン-(2’-アミノビフェニル-2-イル)(クロロ)パラジウム(1:1)(3.5mg、0.0044mmol)、及びKPO(12mg、0.055mmol)の、テトラヒドロフラン(0.4mL)及び水(0.05mL)中混合物を、窒素でパージした。反応混合物を、激しく撹拌しながら室温で2時間撹拌した。室温に冷却した後、混合物をメタノールで希釈し、分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)によって精製すると、所望の生成物がTFAの塩として得られた。LC-MSのC2015OS (M+H)に対する計算値: m/z = 397.1;実測値 397.2。
【0189】
実施例10
N-[2-シアノ-3-(2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-6-イル)フェニル]-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[1,5-a]ピラジン-2-カルボキサミド
【化50】
この化合物は、実施例1に記載したものと同様の手順を使用して、ステップ2において5-(tert-ブトキシカルボニル)-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[1,5-a]ピラジン-2-カルボン酸(AstaTech、カタログ#:74720)を5-(tert-ブトキシカルボニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボン酸に代えて調製した。反応混合物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)によって精製すると、所望の生成物がTFAの塩として得られた。LC-MSのC2220 (M+H)に対する計算値: m/z = 402.2;実測値 402.2。
【0190】
実施例11
N-[2-シアノ-3-(2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-6-イル)フェニル]-5-(2-ヒドロキシエチル)-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[1,5-a]ピラジン-2-カルボキサミド
【化51】
実施例10からのN-[2-シアノ-3-(2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-6-イル)フェニル]-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[1,5-a]ピラジン-2-カルボキサミド(5.0mg、0.01mmol)、2-ヨードエタノール(6.4mg、0.04mmol)、及びKCO(8.6mg、0.06mmol)のDMF(0.1mL)中混合物を、室温で3時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで脱水し、ろ過し、減圧下で濃縮した。残留物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)によって精製すると、所望の生成物がTFAの塩として得られた。LC-MSのC2424 (M+H)に対する計算値: m/z = 446.2;実測値 446.3。
【0191】
実施例12
N-[2-シアノ-3-(2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-6-イル)フェニル]-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド
【化52】
ステップ1:tert-ブチル1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-カルボキシレート
【化53】
1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン(80mg、0.60mmol)(Accela、カタログ#:SY032476)、二炭酸ジ-tert-ブチル(140mg、0.66mmol)、及びトリエチルアミン(0.10mL、0.72mmol)のジクロロメタン(4.0mL)中溶液を、室温で1時間撹拌した。飽和NaHCO水溶液で反応を停止し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで脱水し、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗生成物を、さらなる精製をせずに次のステップに使用した。LCMSのC1220 (M+H)に対する計算値: m/z = 238.2;実測値 238.2。
【0192】
ステップ2:5-tert-ブチル2-メチル1-メチル-6,7-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2,5(4H)-ジカルボキシレート
【化54】
ヘキサン中n-ブチルリチウム(2.5M、0.29mL、0.72mmol)を、ステップ1からの粗生成物のテトラヒドロフラン(3.0mL)中冷(-78℃)溶液に添加した。反応混合物を-78℃で30分間撹拌した後、クロロギ酸メチル(46μL、0.60mmol)を添加した。-78℃で1時間撹拌した後、反応混合物を放置して室温まで温めた。次いで、飽和NaHCO水溶液で反応を停止し、酢酸エチルで抽出し、NaSOで脱水し、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗生成物を、さらなる精製をせずに次のステップに使用した。LCMSのC1422 (M+H)に対する計算値: m/z = 296.2;実測値 296.3。
【0193】
ステップ3:tert-ブチル2-({[2-シアノ-3-(2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-6-イル)フェニル]アミノ}カルボニル)-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-カルボキシレート
【化55】
カリウムtert-ブトキシド(52mg、0.50mmol)を、ステップ2からの粗生成物及び実施例1、ステップ1からの2-アミノ-6-(2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-6-イル)ベンゾニトリル(25mg、0.10mmol)のテトラヒドロフラン(0.5mL)中溶液に添加した。室温で3時間撹拌した後、反応混合物を水で反応停止し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで脱水し、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗生成物を、さらなる精製をせずに次のステップに使用した。LCMSのC2830 (M+H)に対する計算値: m/z = 516.2;実測値 516.2。
【0194】
ステップ4:N-[2-シアノ-3-(2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-6-イル)フェニル]-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド
ステップ3からの粗生成物をメタノール(0.2mL)に溶解させ、次いで1,4-ジオキサン中4.0M塩化水素(0.2mL)で処理した。50℃で2時間撹拌した後、反応物を飽和NaCO水溶液で中和し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで脱水し、ろ過し、減圧下で濃縮した。残留物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)によって精製すると、所望の生成物がTFAの塩として得られた。LC-MSのC2322 (M+H)に対する計算値: m/z = 416.2;実測値 416.3。
【0195】
実施例13
N-(2-シアノ-3-(2,3-ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン-6-イル)フェニル)-5-(2-ヒドロキシエチル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド
【化56】
この化合物は、実施例11に記載したものと同様の手順を使用して、実施例12からのN-[2-シアノ-3-(2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-6-イル)フェニル]-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミドから出発して調製した。反応混合物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)によって精製すると、所望の生成物がTFAの塩として得られた。LC-MSのC2526 (M+H)に対する計算値: m/z = 460.2;実測値 460.3。
【0196】
実施例14
N-[2-シアノ-3-(2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-6-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-2-カルボキサミド
【化57】
この化合物は、実施例12に記載したものと同様の手順を使用して、ステップ1において5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン(Ark Pharm、カタログ#:AK-25630)を1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジンに代えて調製した。反応混合物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)によって精製すると、所望の生成物がTFAの塩として得られた。LC-MSのC2119 (M+H)に対する計算値: m/z = 403.2;実測値 403.2。
【0197】
実施例15
N-(2,3’-ジシアノ-2’-フルオロビフェニル-3-イル)-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド
【化58】
この化合物は、実施例2に記載したものと同様の手順を使用して、ステップ3において(3-シアノ-2-フルオロフェニル)ボロン酸(Combi-Blocks、カタログ#:BB-5008)をフェニルボロン酸に代えて調製した。反応混合物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)によって精製すると、所望の生成物がTFAの塩として得られた。LC-MSのC2115FNOS (M+H)に対する計算値: m/z = 404.1;実測値 404.2。
【0198】
実施例16
N-(2-シアノ-3’-メトキシビフェニル-3-イル)-4,5,6,7-テトラヒドロチアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド
【化59】
この化合物は、実施例2に記載したものと同様の手順を使用して、ステップ3において3-メトキシフェニルボロン酸(Aldrich、カタログ#:441686)をフェニルボロン酸に代えて調製した。反応混合物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)によって精製すると、所望の生成物がTFAの塩として得られた。LC-MSのC2119S (M+H)に対する計算値: m/z = 391.1;実測値 391.2。
【0199】
実施例17
N-(2-シアノ-3’-フルオロ-5’-メトキシビフェニル-3-イル)-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド
【化60】
この化合物は、実施例2に記載したものと同様の手順を使用して、ステップ3において(3-フルオロ-5-メトキシフェニル)ボロン酸(Combi-Blocks、カタログ#:BB-2775)をフェニルボロン酸に代えて調製した。反応混合物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)によって精製すると、所望の生成物がTFAの塩として得られた。LC-MSのC2118FNS (M+H)に対する計算値: m/z = 409.1;実測値 409.2。
【0200】
実施例18
N-(2’-クロロ-2-シアノビフェニル-3-イル)-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド
【化61】
この化合物は、実施例2に記載したものと同様の手順を使用して、ステップ3において(2-クロロフェニル)ボロン酸(Aldrich、カタログ#:445215)をフェニルボロン酸に代えて調製した。反応混合物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)によって精製すると、所望の生成物がTFAの塩として得られた。LC-MSのC2016ClNOS (M+H)に対する計算値: m/z = 395.1;実測値 395.1。
【0201】
実施例19
N-(2-シアノ-2’-フルオロ-3’-メトキシビフェニル-3-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロイミダゾ[1,2-a]ピラジン-2-カルボキサミド
【化62】
この化合物は、実施例2に記載したものと同様の手順を使用して、ステップ1においてエチル5,6,7,8-テトラヒドロイミダゾ[1,2-a]ピラジン-2-カルボキシレート(AstaTech、カタログ#:SC2741)を5-tert-ブチル2-エチル6,7-ジヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2,5(4H)-ジカルボキシレートに、ステップ3において(2-フルオロ-3-メトキシフェニル)ボロン酸(Combi-Blocks、カタログ#:BB-2460)をフェニルボロン酸に代えて調製した。反応混合物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)によって精製すると、所望の生成物がTFAの塩として得られた。LC-MSのC2119FN (M+H)に対する計算値: m/z = 392.2;実測値 392.3。
【0202】
実施例20
N-[3-(2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-6-イル)-2-メチルフェニル]-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド
【化63】
ステップ1:3-(2,3-ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン-6-イル)-2-メチルアニリン
【化64】
この化合物は、実施例1、ステップ1に記載したものと同様の手順を使用して、3-ブロモ-2-メチルアニリン(460mg、2.5mmol)(Combi-Blocks、カタログ#:AN-1321)から出発して調製した。残留物をヘキサン中30%の酢酸エチルで溶出するシリカゲルカラムのフラッシュクロマトグラフィーによって精製すると、所望の生成物が得られた(502mg、83%)。LCMSのC1516NO (M+H)に対する計算値: m/z = 242.1;実測値 242.2。
【0203】
ステップ2:tert-ブチル2-(3-(2,3-ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン-6-イル)-2-メチルフェニルカルバモイル)-6,7-ジヒドロチアゾロ[5,4-c]ピリジン-5(4H)-カルボキシレート
【化65】
この化合物は、実施例2、ステップ1に記載したものと同様の手順を使用して、ステップ1からの3-(2,3-ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン-6-イル)-2-メチルアニリンを2-アミノ-6-ブロモベンゾニトリルに代えて調製した。粗生成物を、さらなる精製をせずに次のステップに使用した。LCMSのC2730S (M+H)に対する計算値: m/z = 508.2;実測値 508.2。
【0204】
ステップ3:N-[3-(2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-6-イル)-2-メチルフェニル]-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド
この化合物は、実施例2、ステップ2に記載したものと同様の手順を使用して、ステップ2からのtert-ブチル2-(3-(2,3-ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン-6-イル)-2-メチルフェニルカルバモイル)-6,7-ジヒドロチアゾロ[5,4-c]ピリジン-5(4H)-カルボキシレートから出発して調製した。反応混合物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)によって精製すると、所望の生成物がTFAの塩として得られた。LC-MSのC2222S (M+H)に対する計算値: m/z = 408.1;実測値 408.2。
【0205】
実施例21
N-(2’-フルオロ-3’-メトキシ-2-メチルビフェニル-3-イル)-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド
【化66】
この化合物は、実施例2に記載したものと同様の手順を使用して、ステップ1において3-ブロモ-2-メチルアニリンを2-アミノ-6-ブロモベンゾニトリルに、ステップ3において(2-フルオロ-3-メトキシフェニル)ボロン酸をフェニルボロン酸に代えて調製した。反応混合物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)によって精製すると、所望の生成物がTFAの塩として得られた。LC-MSのC2121FNS (M+H)に対する計算値: m/z = 398.1;実測値 398.2。
【0206】
実施例22
N-(2’-フルオロ-3’-メトキシ-2-メチルビフェニル-3-イル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド
【化67】
この化合物は、実施例1、ステップ1の2-アミノ-6-(2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-6-イル)ベンゾニトリルを合成する手順と同様のものを使用して調製した2’-フルオロ-3’-メトキシ-2-メチルビフェニル-3-アミンから出発して、実施例12に記載したものと同様の手順を使用して調製した。反応混合物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)によって精製すると、所望の生成物がTFAの塩として得られた。LC-MSのC2224FN (M+H)に対する計算値: m/z = 395.2;実測値 395.3。
【0207】
実施例23
N-[2-メチル-3-(1-メチル-1H-インドール-4-イル)フェニル]-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド
【化68】
この化合物は、実施例2に記載したものと同様の手順を使用して、ステップ1において3-ブロモ-2-メチルアニリンを2-アミノ-6-ブロモベンゾニトリルに代えて、ステップ3において(1-メチル-1H-インダゾール-4-イル)ボロン酸(Combi-Blocks;カタログ#BB-9017)をフェニルボロン酸に代えて調製した。反応混合物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)によって精製すると、所望の生成物がTFAの塩として得られた。LC-MSのC2222OS (M+H)に対する計算値: m/z = 404.2;実測値 404.3。
【0208】
実施例24
N-[2’-フルオロ-3’-(ヒドロキシメチル)-2-メチルビフェニル-3-イル]-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド
【化69】
この化合物は、実施例2に記載したものと同様の手順を使用して、ステップ1において3-ブロモ-2-メチルアニリンを2-アミノ-6-ブロモベンゾニトリルに、ステップ3において[2-フルオロ-3-(ヒドロキシメチル)フェニル]ボロン酸(Combi-Blocks、カタログ#:BB-6579)をフェニルボロン酸に代えて調製した。反応混合物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)によって精製すると、所望の生成物がTFAの塩として得られた。LC-MSのC2121FNS (M+H)に対する計算値: m/z = 398.1;実測値 398.2。
【0209】
実施例25
N-[3-(1H-インダゾール-4-イル)-2-メチルフェニル]-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド
【化70】
この化合物は、実施例2に記載したものと同様の手順を使用して、ステップ1において3-ブロモ-2-メチルアニリンを2-アミノ-6-ブロモベンゾニトリルに、ステップ3においてインダゾール-4-ボロン酸塩酸塩(Aldrich、カタログ#:709379)をフェニルボロン酸に代えて調製した。反応混合物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)によって精製すると、所望の生成物がTFAの塩として得られた。LC-MSのC2120OS (M+H)に対する計算値: m/z = 390.1;実測値 390.2。
【0210】
実施例26
N-(2-メチルビフェニル-3-イル)-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド
【化71】
この化合物は、実施例2に記載したものと同様の手順を使用して、ステップ1において3-ブロモ-2-メチルアニリンを2-アミノ-6-ブロモベンゾニトリルに代えて調製した。反応混合物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)によって精製すると、所望の生成物がTFAの塩として得られた。LC-MSのC2020OS (M+H)に対する計算値: m/z = 350.1;実測値 350.2。
【0211】
実施例27
5-(2-ヒドロキシエチル)-N-(2-メチルビフェニル-3-イル)-4,5,6,7-テトラヒドロチアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド
【化72】
この化合物は、実施例11に記載したものと同様の手順を使用して、実施例26からのN-(2-メチルビフェニル-3-イル)-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミドから出発して調製した。反応混合物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)によって精製すると、所望の生成物がTFAの塩として得られた。LC-MSのC2224S (M+H)に対する計算値: m/z = 394.2;実測値 394.2。
【0212】
実施例28
2-(2-(2-メチルビフェニル-3-イルカルバモイル)-6,7-ジヒドロチアゾロ[5,4-c]ピリジン-5(4H)-イル)酢酸
【化73】
グリオキサル酸一水和物(9.9mg、0.11mmol)を、実施例26からのN-(2-メチルビフェニル-3-イル)-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド(17mg、0.05mmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(19μL、0.11mmol)のジクロロメタン(0.5mL)中溶液に添加した。室温で15分間撹拌した後、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(33mg、0.15mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残留物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)によって精製すると、所望の生成物がTFAの塩として得られた。LC-MSのC2222S (M+H)に対する計算値: m/z = 408.1;実測値 408.2。
【0213】
実施例29
N-[2-メチル-3-(2-メチル-2H-インダゾール-6-イル)フェニル]-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド
【化74】
この化合物は、実施例2に記載したものと同様の手順を使用して、ステップ1において3-ブロモ-2-メチルアニリンを2-アミノ-6-ブロモベンゾニトリルに、ステップ3において2-メチル-2H-インダゾール-6-イルボロン酸ピナコールエステル(Combi-Blocks、カタログ#:PN-9131)をフェニルボロン酸に代えて調製した。反応混合物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)によって精製すると、所望の生成物がTFAの塩として得られた。LC-MSのC2222OS (M+H)に対する計算値: m/z = 404.2;実測値 404.2。
【0214】
実施例30
N-(2’-シアノ-2-メチルビフェニル-3-イル)-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド
【化75】
この化合物は、実施例2に記載したものと同様の手順を使用して、ステップ1において3-ブロモ-2-メチルアニリンを2-アミノ-6-ブロモベンゾニトリルに、ステップ3において2-シアノフェニルボロン酸(Aldrich、カタログ#:521396)をフェニルボロン酸に代えて調製した。反応混合物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)によって精製すると、所望の生成物がTFAの塩として得られた。LC-MSのC2119OS (M+H)に対する計算値: m/z = 375.1;実測値 375.2。
【0215】
実施例31
N-[2’-(シアノメチル)-2-メチルビフェニル-3-イル]-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド
【化76】
この化合物は、実施例2に記載したものと同様の手順を使用して、ステップ1において3-ブロモ-2-メチルアニリンを2-アミノ-6-ブロモベンゾニトリルに、ステップ3において2-(シアノメチル)フェニルボロン酸(Combi-Blocks、カタログ#:BB-2136)をフェニルボロン酸に代えて調製した。反応混合物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)によって精製すると、所望の生成物がTFAの塩として得られた。LC-MSのC2221OS (M+H)に対する計算値: m/z = 389.1;実測値 389.2。
【0216】
実施例32
N-(2-クロロ-2’-フルオロ-3’-メトキシビフェニル-3-イル)-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド
【化77】
ステップ1:tert-ブチル 2-(3-ブロモ-2-クロロフェニルカルバモイル)-6,7-ジヒドロチアゾロ[5,4-c]ピリジン-5(4H)-カルボキシレート
【化78】
この化合物は、実施例2、ステップ1に記載したものと同様の手順を使用して、3-ブロモ-2-クロロアニリン(206mg、0.10mmol)(AstaTech、カタログ#:CL9068)及び5-tert-ブチル2-エチル6,7-ジヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2,5(4H)-ジカルボキシレート(312mg、0.10mmol)から出発して調製した。粗生成物を、さらなる精製をせずに次のステップに使用した。LCMSのC1820BrClNS (M+H)に対する計算値: m/z = 472.0;実測値 472.0。
【0217】
ステップ2:N-(3-ブロモ-2-クロロフェニル)-4,5,6,7-テトラヒドロチアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド
【化79】
この化合物は、実施例2、ステップ2に記載したものと同様の手順を使用して、ステップ1からのtert-ブチル2-(3-ブロモ-2-クロロフェニルカルバモイル)-6,7-ジヒドロチアゾロ[5,4-c]ピリジン-5(4H)-カルボキシレートから出発して調製した。残留物をジクロロメタン中5%のメタノールで溶出するシリカゲルカラムのフラッシュクロマトグラフィーによって精製すると、所望の生成物が得られた(2ステップで238mg、64%)。LCMSのC1312BrClNOS (M+H)に対する計算値: m/z = 372.0;実測値 372.0。
【0218】
ステップ3:N-(2-クロロ-2’-フルオロ-3’-メトキシビフェニル-3-イル)-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド
N-(3-ブロモ-2-クロロフェニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド(10.0mg、0.027mmol)、(2-フルオロ-3-メトキシフェニル)ボロン酸(5.02mg、0.030mmol)、KPO(11mg、0.054mmol)、及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(3.1mg、0.0027mmol)の、1,4-ジオキサン(0.15mL)及び水(10μL)中混合物を、100℃で1時間撹拌した。室温に冷却した後、混合物をメタノールで希釈し、分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)によって精製すると、所望の生成物がTFAの塩として得られた。LC-MSのC2018ClFNS (M+H)に対する計算値: m/z = 418.1;実測値 418.2。
【0219】
実施例33
N-(2-クロロビフェニル-3-イル)-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド
【化80】
この化合物は、実施例32に記載したものと同様の手順を使用して、ステップ3においてフェニルボロン酸を(2-フルオロ-3-メトキシフェニル)ボロン酸に代えて調製した。反応混合物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)によって精製すると、所望の生成物がTFAの塩として得られた。LC-MSのC1917ClNOS (M+H)に対する計算値: m/z = 370.1;実測値 370.2。
【0220】
実施例34
N-[2-クロロ-3-(2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-6-イル)フェニル]-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド
【化81】
この化合物は、実施例32に記載したものと同様の手順を使用して、ステップ3において2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-6-イルボロン酸を(2-フルオロ-3-メトキシフェニル)ボロン酸に代えて調製した。反応混合物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)によって精製すると、所望の生成物がTFAの塩として得られた。LC-MSのC2119ClNS (M+H)に対する計算値: m/z = 428.1;実測値 428.2。
【0221】
実施例35
N-(2-クロロ-3-(1-メチル-1H-インダゾール-4-イル)フェニル)-4,5,6,7-テトラヒドロチアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド
【化82】
この化合物は、実施例32に記載したものと同様の手順を使用して、ステップ3において1-メチル-1H-インダゾール-4-ボロン酸(Combi-Blocks;カタログ#BB-9017)を(2-フルオロ-3-メトキシフェニル)ボロン酸に代えて調製した。反応混合物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)によって精製すると、所望の生成物がTFAの塩として得られた。LC-MSのC2119ClNOS (M+H)に対する計算値: m/z = 424.1;実測値 424.2。
【0222】
実施例36
N-[3-(2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-6-イル)-5-フルオロ-2-メチルフェニル]-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド
【化83】
この化合物は、実施例20に記載したものと同様の手順を使用して、ステップ1において3-ブロモ-5-フルオロ-2-メチルアニリン(Ark Pharm、カタログ#:AK-82467)を3-ブロモ-2-メチルアニリンに代えて調製した。反応混合物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)によって精製すると、所望の生成物がTFAの塩として得られた。LC-MSのC2221FNS (M+H)に対する計算値: m/z = 426.1;実測値 426.2。
【0223】
実施例37
N-[2-(2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-6-イル)-3-メチルピリジン-4-イル]-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド
【化84】
この化合物は、実施例20に記載したものと同様の手順を使用して、ステップ1において2-クロロ-3-メチルピリジン-4-アミン(AstaTech、カタログ#:25664)を3-ブロモ-2-メチルアニリンに代えて調製した。反応混合物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)によって精製すると、所望の生成物がTFAの塩として得られた。LC-MSのC2121S (M+H)に対する計算値: m/z = 409.1;実測値 409.2。
【0224】
実施例38
N-[5-(2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-6-イル)-4-メチルピリジン-3-イル]-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド
【化85】
この化合物は、実施例20に記載したものと同様の手順を使用して、ステップ1において5-ブロモ-4-メチルピリジン-3-アミン(AstaTech、カタログ#:36169)を3-ブロモ-2-メチルアニリンに代えて調製した。反応混合物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)によって精製すると、所望の生成物がTFAの塩として得られた。LC-MSのC2121S (M+H)に対する計算値: m/z = 409.1;実測値 409.2。
【0225】
実施例39
N-(2-シアノ-2’-フルオロ-3’-メトキシビフェニル-3-イル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド
【化86】
この化合物は、実施例12、ステップ3~4に記載したものと同様の手順を使用して、実施例12、ステップ2からの5-tert-ブチル2-メチル1-メチル-6,7-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2,5(4H)-ジカルボキシレート、及び実施例1、ステップ1における2-アミノ-6-(2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-6-イル)ベンゾニトリルの合成と同様の手順を使用して調製された3-アミノ-2’-フルオロ-3’-メトキシビフェニル-2-カルボニトリルから出発して調製した。反応混合物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)によって精製すると、所望の生成物がTFAの塩として得られた。LC-MSのC2221FN (M+H)に対する計算値: m/z = 406.2;実測値 406.2。
【0226】
実施例40
N-(2-シアノ-2’-フルオロ-3’-メトキシビフェニル-3-イル)-5-(2-ヒドロキシエチル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド
【化87】
この化合物は、実施例11に記載したものと同様の手順を使用して、実施例39からのN-(2-シアノ-2’-フルオロ-3’-メトキシビフェニル-3-イル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミドから出発して調製した。反応混合物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)によって精製すると、所望の生成物がTFAの塩として得られた。LC-MSのC2425FN (M+H)に対する計算値: m/z = 450.2;実測値 450.2。
【0227】
実施例41
(2-{[(2-シアノ-2’-フルオロ-3’-メトキシビフェニル-3-イル)アミノ]カルボニル}-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)酢酸
【化88】
この化合物は、実施例28に記載したものと同様の手順を使用して、実施例39からのN-(2-シアノ-2’-フルオロ-3’-メトキシビフェニル-3-イル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミドから出発して調製した。反応混合物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)によって精製すると、所望の生成物がTFAの塩として得られた。LC-MSのC2423FN (M+H)に対する計算値: m/z = 464.2;実測値 464.2。
【0228】
実施例42
N-(2-シアノ-3-(1-メチル-1H-インダゾール-4-イル)フェニル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド
【化89】
この化合物は、実施例12、ステップ3~4に記載したものと同様の手順を使用して、実施例12、ステップ2からの5-tert-ブチル2-メチル1-メチル-6,7-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2,5(4H)-ジカルボキシレート、及び実施例1、ステップ1の2-アミノ-6-(2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-6-イル)ベンゾニトリル合成と同様の手順を使用して調製された2-アミノ-6-(1-メチル-1H-インダゾール-4-イル)ベンゾニトリルから出発して調製した。反応混合物を分取HPLC(pH=2、アセトニトリル/水+TFA)によって精製すると、所望の生成物がTFAの塩として得られた。LC-MSのC2322O (M+H)に対する計算値: m/z = 412.2;実測値 412.2。
【0229】
実施例A.PD-1/PD-L1時間分解蛍光(HTRF)結合アッセイ
このアッセイは、標準的な黒色384ウェルポリスチレンプレート中で、20μLの最終容量で行った。阻害薬を最初にDMSOで段階希釈し、次いで他の反応構成成分を添加する前にプレートウェルに添加した。アッセイにおけるDMSOの最終濃度は1%であった。アッセイは、25℃で、0.05%のTween-20及び0.1%のBSAを有するPBS緩衝液(pH7.4)中で実施した。C-末端にHisタグを有する組み換えヒトPD-L1タンパク質(19-238)をAcroBiosystemsから購入した(PD1-H5229)。C-末端にFcタグを有する組み換えヒトPD-1タンパク質(25-167)もAcroBiosystemsから購入した(PD1-H5257)。PD-L1及びPD-1タンパク質をアッセイ緩衝液で希釈し、10μLをプレートウェルに添加した。プレートを遠心分離し、タンパク質を阻害薬と共に40分間プレインキュベートした。インキュベーションに続いて、Fcに特異的なユーロピウムクリプテート標識抗ヒトIgG(PerkinElmer-AD0212)及びSureLight(登録商標)-Allophycocyaninに(APC、PerkinElmer-AD0059H)にコンジュゲートした抗His抗体を補充したHTRF検出用緩衝液10μLを添加した。遠心分離した後、プレートを25℃で60分間インキュベートし、その後PHERAstar FSプレートリーダーで読み取った(665nm/620nm比)。アッセイにおける最終濃度は、PD1が-3nM、PD-L1が10nM、ユーロピウム抗ヒトIgGが1nM、及び抗His-Allophycocyaninが20nMであった。IC50の決定は、GraphPad Prism 5.0ソフトウェアを使用して、阻害薬濃度の対数に対して対照の活性の割合(%)を曲線適合させることによって行った。
【0230】
実施例1~42で例示した通りの本開示の化合物は、以下の範囲のIC50値を示した:+=IC50≦100nM;++=100nM<IC50≦500nM;+++=500nM<IC50≦10000nM
【0231】
実施例の化合物について、実施例Aに記載するPD-1/PD-L1時間分解蛍光(HTRF)結合アッセイを使用して得られたデータを表1に示す。
【表1-1】
【表1-2】
【0232】
本明細書に記載するものに加えて、本発明の様々な改変が前述の記載から当業者には明らかであろう。かかる改変も添付の特許請求の範囲内であることが意図される。本出願に引用されるそれぞれの参考文献(すべての特許、特許出願、及び刊行物が含まれるが、これらに限定するものではない)は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれている。
また、本願は下記の態様も包含する。
[態様1]
式(I)の化合物:
【化90】
または薬学的に許容されるその塩もしくは立体異性体(式中:
(i)G はNR であり、G はCR であり;または
(ii)G はCR であり、G はNR であり;
は、NまたはCR であり;
は、NまたはCR であり;
は、NまたはCR であり;
Zは、O、S、N、NR 、またはCR であり;
及びY は各々独立に、NまたはCであり、但し、Y 及びY が同時にNでないことを条件とし;
Cyは、C 6~10 アリール、C 3~10 シクロアルキル、5~14員ヘテロアリール、または4~10員ヘテロシクロアルキルであり、これらは各々、1~5個の独立に選択されるR 置換基で任意選択により置換されており;
、R 、及びR は各々独立に、H、C 1~4 アルキル、C 3~10 シクロアルキル、C 3~10 シクロアルキル-C 1~4 アルキル-、C 6~10 アリール、C 6~10 アリール-C 1~4 アルキル-、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、(5~10員ヘテロアリール)-C 1~4 アルキル-、(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C 1~4 アルキル-、C 2~4 アルケニル、C 2~4 アルキニル、ハロ、CN、OR 10 、C 1~4 ハロアルキル、C 1~4 ハロアルコキシ、NH 、-NHR 10 、-NR 10 10 、NHOR 10 、C(O)R 10 、C(O)NR 10 10 、C(O)OR 10 、OC(O)R 10 、OC(O)NR 10 10 、NR 10 C(O)R 10 、NR 10 C(O)OR 10 、NR 10 C(O)NR 10 10 、C(=NR 10 )R 10 、C(=NR 10 )NR 10 10 、NR 10 C(=NR 10 )NR 10 10 、NR 10 S(O)R 10 、NR 10 S(O) 10 、NR 10 S(O) NR 10 10 、S(O)R 10 、S(O)NR 10 10 、S(O) 10 、及びS(O) NR 10 10 から選択され、ここでは、各R 10 は独立に、H、C 1~4 アルキル、C 2~4 アルケニル、C 2~4 アルキニル、C 1~4 アルコキシ、C 3~10 シクロアルキル、C 3~10 シクロアルキル-C 1~4 アルキル-、C 6~10 アリール、C 6~10 アリール-C 1~4 アルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、(5~10員ヘテロアリール)-C 1~4 アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C 1~4 アルキル-から選択され、ここでは、R 、R 、R 、及びR 10 の、C 1~4 アルキル、C 2~4 アルケニル、C 2~4 アルキニル、C 1~4 アルコキシ、C 3~10 シクロアルキル、C 3~10 シクロアルキル-C 1~4 アルキル-、C 6~10 アリール、C 6~10 アリール-C 1~4 アルキル-、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、(5~10員ヘテロアリール)-C 1~4 アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C 1~4 アルキル-は各々、1、2、または3個の独立に選択されるR 置換基で任意選択により置換されており;
、R 、R 、R 、及びR は各々独立に、H、ハロ、C 1~6 アルキル、C 2~6 アルケニル、C 2~6 アルキニル、C 1~6 ハロアルキル、C 1~6 ハロアルコキシ、C 6~10 アリール、C 3~10 シクロアルキル、5~14員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C 6~10 アリール-C 1~4 アルキル-、C 3~10 シクロアルキル-C 1~4 アルキル-、(5~14員ヘテロアリール)-C 1~4 アルキル-、(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C 1~4 アルキル-、CN、NO 、OR 、SR 、NHOR 、C(O)R 、C(O)NR 、C(O)OR 、OC(O)R 、OC(O)NR 、NHR 、NR 、NR C(O)R 、NR C(O)OR 、NR C(O)NR 、C(=NR )R 、C(=NR )NR 、NR C(=NR )NR 、NR C(=NOH)NR 、NR C(=NCN)NR 、NR S(O)R 、NR S(O) 、NR S(O) NR 、S(O)R 、S(O)NR 、S(O) 、及びS(O) NR から選択され、ここでは、R 、R 、R 、R 、及びR の、C 1~6 アルキル、C 2~6 アルケニル、C 2~6 アルキニル、C 6~10 アリール、C 3~10 シクロアルキル、5~14員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C 6~10 アリール-C 1~4 アルキル-、C 3~10 シクロアルキル-C 1~4 アルキル-、(5~14員ヘテロアリール)-C 1~4 アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C 1~4 アルキル-は各々、1、2、3、4、または5個のR 置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、前記Cy環上の2個の隣接するR 置換基は、それらが結合する原子と一緒になって、縮合フェニル環、縮合5、6、もしくは7員ヘテロシクロアルキル環、縮合5もしくは6員ヘテロアリール環、または縮合C 3~6 シクロアルキル環を形成し、ここでは、前記縮合5、6、または7員ヘテロシクロアルキル環、及び縮合5または6員ヘテロアリール環は各々、N、O、及びSから選択される1~4個のヘテロ原子を環員子として有し、ここでは、前記縮合フェニル環、縮合5、6、または7員ヘテロシクロアルキル環、縮合5または6員ヘテロアリール環、及び縮合C 3~6 シクロアルキル環は各々、1、2、または3個の独立に選択されるR 置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、同一の炭素原子に結合した2個のR 置換基は、それらが結合する炭素原子と一緒になって、C 3~6 シクロアルキル環、または4、5、6もしくは7員ヘテロシクロアルキル環を形成し、ここでは、前記C 3~6 シクロアルキル環、及び4、5、6、または7員ヘテロシクロアルキル環は各々、1、2、または3個の独立に選択されるR 置換基で任意選択により置換されており;
は、ハロ、C 1~6 アルキル、C 2~6 アルケニル、C 2~6 アルキニル、C 1~6 ハロアルキル、C 1~6 ハロアルコキシ、C 6~10 アリール、C 3~10 シクロアルキル、5~14員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C 6~10 アリール-C 1~4 アルキル-、C 3~10 シクロアルキル-C 1~4 アルキル-、(5~14員ヘテロアリール)-C 1~4 アルキル-、(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C 1~4 アルキル-、CN、NO 、OR 11 、SR 11 、NH 、NHR 11 、NR 11 11 、NHOR 11 、C(O)R 11 、C(O)NR 11 11 、C(O)OR 11 、OC(O)R 11 、OC(O)NR 11 11 、NR 11 C(O)R 11 、NR 11 C(O)OR 11 、NR 11 C(O)NR 11 11 、C(=NR 11 )R 11 、C(=NR 11 )NR 11 11 、NR 11 C(=NR 11 )NR 11 11 、NR 11 C(=NOH)NR 11 11 、NR 11 C(=NCN)NR 11 11 、NR 11 S(O)R 11 、NR 11 S(O) 11 、NR 11 S(O) NR 11 11 、S(O)R 11 、S(O)NR 11 11 、S(O) 11 、またはS(O) NR 11 11 であり、ここでは、R の、C 1~6 アルキル、C 2~6 アルケニル、C 2~6 アルキニル、C 1~6 ハロアルキル、C 1~6 ハロアルコキシ、C 6~10 アリール、C 3~10 シクロアルキル、5~14員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C 6~10 アリール-C 1~4 アルキル-、C 3~10 シクロアルキル-C 1~4 アルキル-、(5~14員ヘテロアリール)-C 1~4 アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C 1~4 アルキルは各々、1、2、または3個のR 置換基で任意選択により置換されており;
各R 11 は独立に、H、C 1~6 アルキル、C 1~6 ハロアルキル、C 2~6 アルケニル、C 2~6 アルキニル、C 6~10 アリール、C 3~10 シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C 6~10 アリール-C 1~4 アルキル-、C 3~10 シクロアルキル-C 1~4 アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C 1~4 アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C 1~4 アルキル-から選択され、ここでは、R 11 の、C 1~6 アルキル、C 2~6 アルケニル、C 2~6 アルキニル、C 6~10 アリール、C 3~10 シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C 6~10 アリール-C 1~4 アルキル-、C 3~10 シクロアルキル-C 1~4 アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C 1~4 アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C 1~4 アルキル-は各々、1、2、または3個のR 置換基で任意選択により置換されており;
各R は独立に、H、C 1~6 アルキル、C 1~6 ハロアルキル、C 2~6 アルケニル、C 2~6 アルキニル、C 6~10 アリール、C 3~10 シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C 6~10 アリール-C 1~4 アルキル-、C 3~10 シクロアルキル-C 1~4 アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C 1~4 アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C 1~4 アルキル-から選択され、ここでは、R の、C 1~6 アルキル、C 1~6 ハロアルキル、C 2~6 アルケニル、C 2~6 アルキニル、C 6~10 アリール、C 3~10 シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C 6~10 アリール-C 1~4 アルキル-、C 3~10 シクロアルキル-C 1~4 アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C 1~4 アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C 1~4 アルキル-は各々、1、2、または3個のR 置換基で任意選択により置換されており;
各R 置換基は独立に、ハロ、C 1~6 アルキル、C 1~6 ハロアルキル、C 1~6 ハロアルコキシ、C 6~10 アリール、C 3~10 シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C 6~10 アリール-C 1~4 アルキル-、C 3~10 シクロアルキル-C 1~4 アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C 1~4 アルキル-、(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C 1~4 アルキル-、CN、OH、NH 、NO 、NHOR 、OR 、SR 、C(O)R 、C(O)NR 、C(O)OR 、OC(O)R 、OC(O)NR 、C(=NR )NR 、NR C(=NR )NR 、NR C(=NOH)NR 、NR C(=NCN)NR 、NHR 、NR 、NR C(O)R 、NR C(O)OR 、NR C(O)NR 、NR S(O)R 、NR S(O) 、NR S(O) NR 、S(O)R 、S(O)NR 、S(O) 、及びS(O) NR から選択され;ここでは、R の、C 1~6 アルキル、C 1~6 ハロアルキル、C 1~6 ハロアルコキシ、C 6~10 アリール、C 3~10 シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C 6~10 アリール-C 1~4 アルキル-、C 3~10 シクロアルキル-C 1~4 アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C 1~4 アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C 1~4 アルキル-は各々、1~3個の独立に選択されるR 置換基で任意選択によりさらに置換されており;
各R は独立に、H、C 1~6 アルキル、C 1~6 ハロアルキル、C 2~6 アルケニル、C 2~6 アルキニル、C 6~10 アリール、C 3~10 シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C 6~10 アリール-C 1~4 アルキル-、C 3~10 シクロアルキル-C 1~4 アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C 1~4 アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C 1~4 アルキル-から選択され、ここでは、R の、C 1~6 アルキル、C 1~6 ハロアルキル、C 2~6 アルケニル、C 2~6 アルキニル、C 6~10 アリール、C 3~10 シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C 6~10 アリール-C 1~4 アルキル-、C 3~10 シクロアルキル-C 1~4 アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C 1~4 アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C 1~4 アルキル-は各々、C 1~6 アルキル、C 1~6 ハロアルキル、C 1~6 ハロアルコキシ、C 2~6 アルケニル、C 2~6 アルキニル、C 6~10 アリール、C 3~10 シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C 6~10 アリール-C 1~4 アルキル-、C 3~10 シクロアルキル-C 1~4 アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C 1~4 アルキル-、(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C 1~4 アルキル-、ハロ、CN、NHOR 、OR 、SR 、C(O)R 、C(O)NR 、C(O)OR 、OC(O)R 、OC(O)NR 、NHR 、NR 、NR C(O)R 、NR C(O)NR 、NR C(O)OR 、C(=NR )NR 、NR C(=NR )NR 、NR C(=NOH)NR 、NR C(=NCN)NR 、S(O)R 、S(O)NR 、S(O) 、NR S(O) 、NR S(O) NR 、及びS(O) NR から独立に選択される1、2、または3個のR 置換基で任意選択により置換されており;ここでは、R の、C 1~6 アルキル、C 1~6 ハロアルキル、C 2~6 アルケニル、C 2~6 アルキニル、C 6~10 アリール、C 3~10 シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C 6~10 アリール-C 1~4 アルキル-、C 3~10 シクロアルキル-C 1~4 アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C 1~4 アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C 1~4 アルキル-は各々、C 1~6 アルキル、C 1~6 ハロアルキル、ハロ、CN、フェニル、C 3~6 シクロアルキル、5~6員ヘテロアリール、4~6員ヘテロシクロアルキル、NHOR 、OR 、SR 、C(O)R 、C(O)NR 、C(O)OR 、OC(O)R 、OC(O)NR 、NHR 、NR 、NR C(O)R 、NR C(O)NR 、NR C(O)OR 、C(=NR )NR 、NR C(=NR )NR 、S(O)R 、S(O)NR 、S(O) 、NR S(O) 、NR S(O) NR 、及びS(O) NR から独立に選択される1、2、または3個のR 置換基で任意選択により置換されており、ここでは、R の、C 1~6 アルキル、C 1~6 ハロアルキル、フェニル、C 3~6 シクロアルキル、5~6員ヘテロアリール、及び4~6員ヘテロシクロアルキルは、1、2、または3個のR 置換基で任意選択により置換されており;
各R は独立に、C 1~6 アルキル、C 1~6 ハロアルキル、ハロ、C 6~10 アリール、5~10員ヘテロアリール、C 3~10 シクロアルキル、4~10員ヘテロシクロアルキル、C 6~10 アリール-C 1~4 アルキル-、C 3~10 シクロアルキル-C 1~4 アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C 1~4 アルキル-、(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C 1~4 アルキル-、CN、NH 、NHOR 、OR 、SR 、C(O)R 、C(O)NR 、C(O)OR 、OC(O)R 、OC(O)NR 、NHR 、NR 、NR C(O)R 、NR C(O)NR 、NR C(O)OR 、C(=NR )NR 、NR C(=NR )NR 、NR C(=NOH)NR 、NR C(=NCN)NR 、S(O)R 、S(O)NR 、S(O) 、NR S(O) 、NR S(O) NR 、及びS(O) NR から選択され、ここでは、R の、C 1~6 アルキル、C 1~6 ハロアルキル、C 6~10 アリール、5~10員ヘテロアリール、C 3~10 シクロアルキル、4~10員ヘテロシクロアルキル、C 6~10 アリール-C 1~4 アルキル-、C 3~10 シクロアルキル-C 1~4 アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C 1~4 アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C 1~4 アルキル-は各々、1~3個の独立に選択されるR 置換基で任意選択により置換されており;
各R は独立に、H、C 1~6 アルキル、C 1~6 ハロアルキル、C 2~6 アルケニル、C 2~6 アルキニル、C 6~10 アリール、C 3~10 シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C 6~10 アリール-C 1~4 アルキル-、C 3~10 シクロアルキル-C 1~4 アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C 1~4 アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C 1~4 アルキル-から選択され、ここでは、R の、C 1~6 アルキル、C 1~6 ハロアルキル、C 2~6 アルケニル、C 2~6 アルキニル、C 6~10 アリール、C 3~10 シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C 6~10 アリール-C 1~4 アルキル-、C 3~10 シクロアルキル-C 1~4 アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C 1~4 アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C 1~4 アルキル-は各々、1、2、または3個の独立に選択されるR 置換基で任意選択により置換されており;
各R は独立に、H、C 1~6 アルキル、C 1~6 ハロアルキル、C 2~6 アルケニル、C 2~6 アルキニル、C 6~10 アリール、C 3~10 シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C 6~10 アリール-C 1~4 アルキル-、C 3~10 シクロアルキル-C 1~4 アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C 1~4 アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C 1~4 アルキル-から選択され、ここでは、R の、C 1~6 アルキル、C 2~6 アルケニル、C 2~6 アルキニル、C 6~10 アリール、C 3~10 シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C 6~10 アリール-C 1~4 アルキル-、C 3~10 シクロアルキル-C 1~4 アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C 1~4 アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C 1~4 アルキル-は各々、C 1~6 アルキル、C 1~6 ハロアルキル、C 1~6 ハロアルコキシ、C 2~6 アルケニル、C 2~6 アルキニル、C 6~10 アリール、C 3~10 シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C 6~10 アリール-C 1~4 アルキル-、C 3~10 シクロアルキル-C 1~4 アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C 1~4 アルキル-、(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C 1~4 アルキル-、ハロ、CN、NHOR 、OR 、SR 、C(O)R 、C(O)NR 、C(O)OR 、OC(O)R 、OC(O)NR 、NHR 、NR 、NR C(O)R 、NR C(O)NR 、NR C(O)OR 、C(=NR )NR 、NR C(=NR )NR 、NR C(=NOH)NR 、NR C(=NCN)NR 、S(O)R 、S(O)NR 、S(O) 、NR S(O) 、NR S(O) NR 、及びS(O) NR から独立に選択される1~3個のR 置換基で任意選択により置換されており、ここでは、R の、C 1~6 アルキル、C 1~6 ハロアルキル、C 1~6 ハロアルコキシ、C 2~6 アルケニル、C 2~6 アルキニル、C 6~10 アリール、C 3~10 シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C 6~10 アリール-C 1~4 アルキル-、C 3~10 シクロアルキル-C 1~4 アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C 1~4 アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C 1~4 アルキル-は各々、1、2、または3個のR 置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、任意の2個のR 置換基は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、4、5、6、7、8、9、または10員ヘテロシクロアルキル基を形成し、前記ヘテロシクロアルキル基は、C 1~6 アルキル、C 1~6 ハロアルキル、C 3~10 シクロアルキル、4~7員ヘテロシクロアルキル、C 6~10 アリール、5~6員ヘテロアリール、C 6~10 アリール-C 1~4 アルキル-、C 3~10 シクロアルキル-C 1~4 アルキル-、(5~6員ヘテロアリール)-C 1~4 アルキル-、(4~7員ヘテロシクロアルキル)-C 1~4 アルキル-、C 1~6 ハロアルコキシ、C 2~6 アルケニル、C 2~6 アルキニル、ハロ、CN、OR 、SR 、NHOR 、C(O)R 、C(O)NR 、C(O)OR 、OC(O)R 、OC(O)NR 、NHR 、NR 、NR C(O)R 、NR C(O)NR 、NR C(O)OR 、C(=NR )NR 、NR C(=NR )NR 、NR C(=NOH)NR 、NR C(=NCN)NR 、S(O)R 、S(O)NR 、S(O) 、NR S(O) 、NR S(O) NR 、及びS(O) NR から独立に選択される1、2、または3個のR 置換基で任意選択により置換されており、ここでは、R の、C 1~6 アルキル、C 1~6 ハロアルキル、C 3~10 シクロアルキル、4~7員ヘテロシクロアルキル、C 6~10 アリール、5~6員ヘテロアリール、C 6~10 アリール-C 1~4 アルキル-、C 3~10 シクロアルキル-C 1~4 アルキル-、(5~6員ヘテロアリール)-C 1~4 アルキル-、(4~7員ヘテロシクロアルキル)-C 1~4 アルキル-は各々、C 1~4 アルキル、C 3~6 シクロアルキル、C 6~10 アリール、5または6員ヘテロアリール、4~6員ヘテロシクロアルキル、C 2~4 アルケニル、C 2~4 アルキニル、ハロ、C 1~4 ハロアルキル、C 1~4 ハロアルコキシ、CN、NHOR 、OR 、SR 、C(O)R 、C(O)NR 、C(O)OR 、OC(O)R 、OC(O)NR 、NHR 、NR 、NR C(O)R 、NR C(O)NR 、NR C(O)OR 、C(=NR )NR 、NR C(=NR )NR 、S(O)R 、S(O)NR 、S(O) 、NR S(O) 、NR S(O) NR 、及びS(O) NR から独立に選択される1、2、または3個のR 置換基で任意選択により置換されており、ここでは、R の、C 1~4 アルキル、C 3~6 シクロアルキル、C 6~10 アリール、5または6員ヘテロアリール、4~6員ヘテロシクロアルキル、C 2~4 アルケニル、C 2~4 アルキニル、C 1~4 ハロアルキル、及びC 1~4 ハロアルコキシは各々、1、2、または3個のR 置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、前記4~10員ヘテロシクロアルキルの同一の炭素原子に結合した2個のR 基は、それらが結合した炭素原子と一緒になって、C 3~6 シクロアルキル、またはO、N、もしくはSから選択される1~2個のヘテロ原子を環員子として有する4~6員ヘテロシクロアルキルを形成し;
各R またはR は独立に、H、C 1~6 アルキル、C 1~6 ハロアルキル、C 2~6 アルケニル、C 2~6 アルキニル、C 6~10 アリール、C 3~10 シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C 6~10 アリール-C 1~4 アルキル-、C 3~10 シクロアルキル-C 1~4 アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C 1~4 アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C 1~4 アルキル-から選択され、ここでは、R またはR の、C 1~6 アルキル、C 1~6 ハロアルキル、C 2~6 アルケニル、C 2~6 アルキニル、C 6~10 アリール、C 3~10 シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C 6~10 アリール-C 1~4 アルキル-、C 3~10 シクロアルキル-C 1~4 アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C 1~4 アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C 1~4 アルキル-は各々、1~3個の独立に選択されるR 置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、任意の2個のR 置換基は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、4、5、6、または7員ヘテロシクロアルキル基を形成し、前記ヘテロシクロアルキル基は、1、2、または3個の独立に選択されるR 置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、任意の2個のR 置換基は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、4、5、6、または7員ヘテロシクロアルキル基を形成し、前記ヘテロシクロアルキル基は、1、2、または3個の独立に選択されるR 置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、任意の2個のR 置換基は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、4、5、6、または7員ヘテロシクロアルキル基を形成し、前記ヘテロシクロアルキル基は、1、2、または3個の独立に選択されるR 置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、任意の2個のR 置換基は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、4、5、6、または7員ヘテロシクロアルキル基を形成し、前記ヘテロシクロアルキル基は、1、2、または3個の独立に選択されるR 置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、任意の2個のR 置換基は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、4、5、6、または7員ヘテロシクロアルキル基を形成し、前記ヘテロシクロアルキル基は、1、2、または3個の独立に選択されるR 置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、任意の2個のR 置換基は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、4、5、6、または7員ヘテロシクロアルキル基を形成し、前記ヘテロシクロアルキル基は、1、2、または3個の独立に選択されるR 置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、任意の2個のR 置換基は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、4、5、6、または7員ヘテロシクロアルキル基を形成し、前記ヘテロシクロアルキル基は、1、2、または3個の独立に選択されるR 置換基で任意選択により置換されており;
各R またはR は独立に、H、C 1~6 アルキル、C 1~6 ハロアルキル、C 3~6 シクロアルキル、C 6~10 アリール、4~6員ヘテロシクロアルキル、5または6員ヘテロアリール、C 1~4 ハロアルキル、C 2~4 アルケニル、及びC 2~4 アルキニルから選択され、ここでは、R またはR の、C 1~4 アルキル、C 1~6 ハロアルキル、C 3~6 シクロアルキル、C 6~10 アリール、4~6員ヘテロシクロアルキル、5または6員ヘテロアリール、C 2~4 アルケニル、及びC 2~4 アルキニルは各々、1、2、または3個のR 置換基で任意選択により置換されており;
各R は独立に、OH、CN、-COOH、NH 、ハロ、C 1~6 ハロアルキル、C 1~6 アルキル、C 1~6 アルコキシ、C 1~6 ハロアルコキシ、C 1~6 アルキルチオ、フェニル、5~6員ヘテロアリール、4~6員ヘテロシクロアルキル、C 3~6 シクロアルキル、NHR 12 、及びNR 12 12 から選択され、ここでは、R の、C 1~6 アルキル、フェニル、C 3~6 シクロアルキル、4~6員ヘテロシクロアルキル、及び5~6員ヘテロアリールは各々、ハロ、OH、CN、-COOH、NH 、C 1~4 アルコキシ、C 1~4 ハロアルキル、C 1~4 ハロアルコキシ、フェニル、C 3~10 シクロアルキル、5~6員ヘテロアリール、及び4~6員ヘテロシクロアルキルで任意選択により置換されており、各R 12 は独立にC 1~6 アルキルであり;
【化91】
は、環Aを芳香族に保つための単結合または二重結合であり;
前記下付き文字nは、1、2、3、または4の整数である。
[態様2]
態様1に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩もしくは立体異性体(式中:
(i)G はNR であり、G はCR であり;または
(ii)G はCR であり、G はNR であり;
は、NまたはCR であり;
は、NまたはCR であり;
は、NまたはCR であり;
Zは、O、S、N、NR 、またはCR であり;
及びY は各々独立に、NまたはCであり、但し、Y 及びY が同時にNでないことを条件とし;
Cyは、C 6~10 アリール、C 3~10 シクロアルキル、5~14員ヘテロアリール、または4~10員ヘテロシクロアルキルであり、これらは各々、1~5個の独立に選択されるR 置換基で任意選択により置換されており;
、R 、及びR は各々独立に、H、C 1~4 アルキル、C 3~6 シクロアルキル、C 2~4 アルケニル、C 2~4 アルキニル、ハロ、CN、OH、C 1~4 アルコキシ、C 1~4 ハロアルキル、C 1~4 ハロアルコキシ、NH 、-NH-C 1~4 アルキル、-N(C 1~4 アルキル) 、NHOR 10 、C(O)R 10 、C(O)NR 10 10 、C(O)OR 10 、OC(O)R 10 、OC(O)NR 10 10 、NR 10 C(O)R 10 、NR 10 C(O)OR 10 、NR 10 C(O)NR 10 10 、C(=NR 10 )R 10 、C(=NR 10 )NR 10 10 、NR 10 C(=NR 10 )NR 10 10 、NR 10 S(O)R 10 、NR 10 S(O) 10 、NR 10 S(O) NR 10 10 、S(O)R 10 、S(O)NR 10 10 、S(O) 10 、及びS(O) NR 10 10 から選択され、ここでは、各R 10 は独立に、H及びC 1~4 アルキルから選択され、前記C 1~4 アルキルは、ハロ、OH、CN、及びC 1~4 アルコキシから独立に選択される1または2個の基で任意選択により置換されており;ここでは、R 、R 、及びR の、C 1~4 アルキル、C 3~6 シクロアルキル、C 2~4 アルケニル、C 2~4 アルキニル、及びC 1~4 アルコキシは各々、ハロ、OH、CN、及びC 1~4 アルコキシから独立に選択される1または2個の置換基で任意選択により置換されており;
、R 、R 、R 、及びR は各々独立に、H、ハロ、C 1~6 アルキル、C 2~6 アルケニル、C 2~6 アルキニル、C 1~6 ハロアルキル、C 1~6 ハロアルコキシ、C 6~10 アリール、C 3~10 シクロアルキル、5~14員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C 6~10 アリール-C 1~4 アルキル-、C 3~10 シクロアルキル-C 1~4 アルキル-、(5~14員ヘテロアリール)-C 1~4 アルキル-、(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C 1~4 アルキル-、CN、NO 、OR 、SR 、NHOR 、C(O)R 、C(O)NR 、C(O)OR 、OC(O)R 、OC(O)NR 、NHR 、NR 、NR C(O)R 、NR C(O)OR 、NR C(O)NR 、C(=NR )R 、C(=NR )NR 、NR C(=NR )NR 、NR C(=NOH)NR 、NR C(=NCN)NR 、NR S(O)R 、NR S(O) 、NR S(O) NR 、S(O)R 、S(O)NR 、S(O) 、及びS(O) NR から選択され、ここでは、R 、R 、R 、R 、及びR の、C 1~6 アルキル、C 2~6 アルケニル、C 2~6 アルキニル、C 6~10 アリール、C 3~10 シクロアルキル、5~14員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C 6~10 アリール-C 1~4 アルキル-、C 3~10 シクロアルキル-C 1~4 アルキル-、(5~14員ヘテロアリール)-C 1~4 アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C 1~4 アルキル-は各々、1、2、3、4、または5個のR 置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、前記Cy環上の2個の隣接するR 置換基は、それらが結合する原子と一緒になって、縮合フェニル環、縮合5、6、もしくは7員ヘテロシクロアルキル環、縮合5もしくは6員ヘテロアリール環、または縮合C 3~6 シクロアルキル環を形成し、ここでは、前記縮合5、6、または7員ヘテロシクロアルキル環、及び縮合5または6員ヘテロアリール環は各々、N、O、及びSから選択される1~4個のヘテロ原子を環員子として有し、ここでは、前記縮合フェニル環、縮合5、6、または7員ヘテロシクロアルキル環、縮合5または6員ヘテロアリール環、及び縮合C 3~6 シクロアルキル環は各々、1、2、または3個の独立に選択されるR 置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、同一の炭素原子に結合した2個のR 置換基は、それらが結合する炭素原子と一緒になって、C 3~6 シクロアルキル環、または4、5、6もしくは7員ヘテロシクロアルキル環を形成し、ここでは、C 3~6 シクロアルキル環、及び4、5、6、または7員ヘテロシクロアルキル環は各々、1、2、または3個の独立に選択されるR 置換基で任意選択により置換されており;
は、ハロ、C 1~6 アルキル、C 2~6 アルケニル、C 2~6 アルキニル、C 1~6 ハロアルキル、C 1~6 ハロアルコキシ、C 6~10 アリール、C 3~10 シクロアルキル、5~14員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C 6~10 アリール-C 1~4 アルキル-、C 3~10 シクロアルキル-C 1~4 アルキル-、(5~14員ヘテロアリール)-C 1~4 アルキル-、(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C 1~4 アルキル-、CN、NO 、OR 11 、SR 11 、NH 、NHR 11 、NR 11 11 、NHOR 11 、C(O)R 11 、C(O)NR 11 11 、C(O)OR 11 、OC(O)R 11 、OC(O)NR 11 11 、NR 11 C(O)R 11 、NR 11 C(O)OR 11 、NR 11 C(O)NR 11 11 、C(=NR 11 )R 11 、C(=NR 11 )NR 11 11 、NR 11 C(=NR 11 )NR 11 11 、NR 11 C(=NOH)NR 11 11 、NR 11 C(=NCN)NR 11 11 、NR 11 S(O)R 11 、NR 11 S(O) 11 、NR 11 S(O) NR 11 11 、S(O)R 11 、S(O)NR 11 11 、S(O) 11 、またはS(O) NR 11 11 であり、ここでは、R の、C 1~6 アルキル、C 2~6 アルケニル、C 2~6 アルキニル、C 1~6 ハロアルキル、C 1~6 ハロアルコキシ、C 6~10 アリール、C 3~10 シクロアルキル、5~14員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C 6~10 アリール-C 1~4 アルキル-、C 3~10 シクロアルキル-C 1~4 アルキル-、(5~14員ヘテロアリール)-C 1~4 アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C 1~4 アルキルは各々、1、2、または3個のR 置換基で任意選択により置換されており;
各R 11 は独立に、H、C 1~6 アルキル、C 1~6 ハロアルキル、C 2~6 アルケニル、C 2~6 アルキニル、C 6~10 アリール、C 3~10 シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C 6~10 アリール-C 1~4 アルキル-、C 3~10 シクロアルキル-C 1~4 アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C 1~4 アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C 1~4 アルキル-から選択され、ここでは、R 11 の、C 1~6 アルキル、C 2~6 アルケニル、C 2~6 アルキニル、C 6~10 アリール、C 3~10 シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C 6~10 アリール-C 1~4 アルキル-、C 3~10 シクロアルキル-C 1~4 アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C 1~4 アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C 1~4 アルキル-は各々、1、2、または3個のR 置換基で任意選択により置換されており;
各R は独立に、H、C 1~6 アルキル、C 1~6 ハロアルキル、C 2~6 アルケニル、C 2~6 アルキニル、C 6~10 アリール、C 3~10 シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C 6~10 アリール-C 1~4 アルキル-、C 3~10 シクロアルキル-C 1~4 アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C 1~4 アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C 1~4 アルキル-から選択され、ここでは、R の、C 1~6 アルキル、C 1~6 ハロアルキル、C 2~6 アルケニル、C 2~6 アルキニル、C 6~10 アリール、C 3~10 シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C 6~10 アリール-C 1~4 アルキル-、C 3~10 シクロアルキル-C 1~4 アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C 1~4 アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C 1~4 アルキル-は各々、1、2、または3個のR 置換基で任意選択により置換されており;
各R 置換基は独立に、ハロ、C 1~6 アルキル、C 1~6 ハロアルキル、C 1~6 ハロアルコキシ、C 6~10 アリール、C 3~10 シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C 6~10 アリール-C 1~4 アルキル-、C 3~10 シクロアルキル-C 1~4 アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C 1~4 アルキル-、(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C 1~4 アルキル-、CN、OH、NH 、NO 、NHOR 、OR 、SR 、C(O)R 、C(O)NR 、C(O)OR 、OC(O)R 、OC(O)NR 、C(=NR )NR 、NR C(=NR )NR 、NR C(=NOH)NR 、NR C(=NCN)NR 、NHR 、NR 、NR C(O)R 、NR C(O)OR 、NR C(O)NR 、NR S(O)R 、NR S(O) 、NR S(O) NR 、S(O)R 、S(O)NR 、S(O) 、及びS(O) NR から選択され;ここでは、R の、C 1~6 アルキル、C 1~6 ハロアルキル、C 1~6 ハロアルコキシ、C 6~10 アリール、C 3~10 シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C 6~10 アリール-C 1~4 アルキル-、C 3~10 シクロアルキル-C 1~4 アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C 1~4 アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C 1~4 アルキル-は各々、1~3個の独立に選択されるR 置換基で任意選択によりさらに置換されており;
各R は独立に、H、C 1~6 アルキル、C 1~6 ハロアルキル、C 2~6 アルケニル、C 2~6 アルキニル、C 6~10 アリール、C 3~10 シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C 6~10 アリール-C 1~4 アルキル-、C 3~10 シクロアルキル-C 1~4 アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C 1~4 アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C 1~4 アルキル-から選択され、ここでは、R の、C 1~6 アルキル、C 1~6 ハロアルキル、C 2~6 アルケニル、C 2~6 アルキニル、C 6~10 アリール、C 3~10 シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C 6~10 アリール-C 1~4 アルキル-、C 3~10 シクロアルキル-C 1~4 アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C 1~4 アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C 1~4 アルキル-は各々、C 1~6 アルキル、C 1~6 ハロアルキル、C 2~6 アルケニル、C 2~6 アルキニル、C 6~10 アリール、C 3~10 シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C 6~10 アリール-C 1~4 アルキル-、C 3~10 シクロアルキル-C 1~4 アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C 1~4 アルキル-、(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C 1~4 アルキル-、ハロ、CN、NHOR 、OR 、SR 、C(O)R 、C(O)NR 、C(O)OR 、OC(O)R 、OC(O)NR 、NHR 、NR 、NR C(O)R 、NR C(O)NR 、NR C(O)OR 、C(=NR )NR 、NR C(=NR )NR 、NR C(=NOH)NR 、NR C(=NCN)NR 、S(O)R 、S(O)NR 、S(O) 、NR S(O) 、NR S(O) NR 、及びS(O) NR から独立に選択される1、2、または3個のR 置換基で任意選択により置換されており;ここでは、R の、C 1~6 アルキル、C 1~6 ハロアルキル、C 2~6 アルケニル、C 2~6 アルキニル、C 6~10 アリール、C 3~10 シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C 6~10 アリール-C 1~4 アルキル-、C 3~10 シクロアルキル-C 1~4 アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C 1~4 アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C 1~4 アルキル-は各々、C 1~6 アルキル、C 1~6 ハロアルキル、ハロ、CN、フェニル、C 3~6 シクロアルキル、5~6員ヘテロアリール、4~6員ヘテロシクロアルキル、NHOR 、OR 、SR 、C(O)R 、C(O)NR 、C(O)OR 、OC(O)R 、OC(O)NR 、NHR 、NR 、NR C(O)R 、NR C(O)NR 、NR C(O)OR 、C(=NR )NR 、NR C(=NR )NR 、S(O)R 、S(O)NR 、S(O) 、NR S(O) 、NR S(O) NR 、及びS(O) NR から独立に選択される1、2、または3個のR 置換基で任意選択により置換されており、ここでは、R の、C 1~6 アルキル、C 1~6 ハロアルキル、フェニル、C 3~6 シクロアルキル、5~6員ヘテロアリール、及び4~6員ヘテロシクロアルキルは、1、2、または3個のR 置換基で任意選択により置換されており;
各R は独立に、C 1~6 アルキル、C 1~6 ハロアルキル、ハロ、C 6~10 アリール、5~10員ヘテロアリール、C 3~10 シクロアルキル、4~10員ヘテロシクロアルキル、C 6~10 アリール-C 1~4 アルキル-、C 3~10 シクロアルキル-C 1~4 アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C 1~4 アルキル-、(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C 1~4 アルキル-、CN、NH 、NHOR 、OR 、SR 、C(O)R 、C(O)NR 、C(O)OR 、OC(O)R 、OC(O)NR 、NHR 、NR 、NR C(O)R 、NR C(O)NR 、NR C(O)OR 、C(=NR )NR 、NR C(=NR )NR 、NR C(=NOH)NR 、NR C(=NCN)NR 、S(O)R 、S(O)NR 、S(O) 、NR S(O) 、NR S(O) NR 、及びS(O) NR から選択され、ここでは、R の、C 1~6 アルキル、C 1~6 ハロアルキル、C 6~10 アリール、5~10員ヘテロアリール、C 3~10 シクロアルキル、4~10員ヘテロシクロアルキル、C 6~10 アリール-C 1~4 アルキル-、C 3~10 シクロアルキル-C 1~4 アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C 1~4 アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C 1~4 アルキル-は各々、1~3個の独立に選択されるR 置換基で任意選択により置換されており;
各R は独立に、H、C 1~6 アルキル、C 1~6 ハロアルキル、C 2~6 アルケニル、C 2~6 アルキニル、C 6~10 アリール、C 3~10 シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C 6~10 アリール-C 1~4 アルキル-、C 3~10 シクロアルキル-C 1~4 アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C 1~4 アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C 1~4 アルキル-から選択され、ここでは、R の、C 1~6 アルキル、C 1~6 ハロアルキル、C 2~6 アルケニル、C 2~6 アルキニル、C 6~10 アリール、C 3~10 シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C 6~10 アリール-C 1~4 アルキル-、C 3~10 シクロアルキル-C 1~4 アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C 1~4 アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C 1~4 アルキル-は各々、1、2、または3個の独立に選択されるR 置換基で任意選択により置換されており;
各R は独立に、H、C 1~6 アルキル、C 1~6 ハロアルキル、C 2~6 アルケニル、C 2~6 アルキニル、C 6~10 アリール、C 3~10 シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C 6~10 アリール-C 1~4 アルキル-、C 3~10 シクロアルキル-C 1~4 アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C 1~4 アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C 1~4 アルキル-から選択され、ここでは、R の、C 1~6 アルキル、C 2~6 アルケニル、C 2~6 アルキニル、C 6~10 アリール、C 3~10 シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C 6~10 アリール-C 1~4 アルキル-、C 3~10 シクロアルキル-C 1~4 アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C 1~4 アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C 1~4 アルキル-は各々、C 1~6 アルキル、C 1~6 ハロアルキル、C 2~6 アルケニル、C 2~6 アルキニル、C 6~10 アリール、C 3~10 シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C 6~10 アリール-C 1~4 アルキル-、C 3~10 シクロアルキル-C 1~4 アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C 1~4 アルキル-、(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C 1~4 アルキル-、ハロ、CN、NHOR 、OR 、SR 、C(O)R 、C(O)NR 、C(O)OR 、OC(O)R 、OC(O)NR 、NHR 、NR 、NR C(O)R 、NR C(O)NR 、NR C(O)OR 、C(=NR )NR 、NR C(=NR )NR 、NR C(=NOH)NR 、NR C(=NCN)NR 、S(O)R 、S(O)NR 、S(O) 、NR S(O) 、NR S(O) NR 、及びS(O) NR から独立に選択される1~3個のR 置換基で任意選択により置換されており、ここでは、R の、C 1~6 アルキル、C 1~6 ハロアルキル、C 2~6 アルケニル、C 2~6 アルキニル、C 6~10 アリール、C 3~10 シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C 6~10 アリール-C 1~4 アルキル-、C 3~10 シクロアルキル-C 1~4 アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C 1~4 アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C 1~4 アルキル-は、1、2、または3個のR 置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、任意の2個のR 置換基は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、4、5、6、7、8、9、または10員ヘテロシクロアルキル基を形成し、前記ヘテロシクロアルキル基は、C 1~6 アルキル、C 1~6 ハロアルキル、C 3~10 シクロアルキル、4~7員ヘテロシクロアルキル、C 6~10 アリール、5~6員ヘテロアリール、C 3~10 シクロアルキル-C 1~4 アルキル-、(5~6員ヘテロアリール)-C 1~4 アルキル-、(4~7員ヘテロシクロアルキル)-C 1~4 アルキル-、C 1~6 ハロアルキル、C 2~6 アルケニル、C 2~6 アルキニル、ハロ、CN、OR 、SR 、NHOR 、C(O)R 、C(O)NR 、C(O)OR 、OC(O)R 、OC(O)NR 、NHR 、NR 、NR C(O)R 、NR C(O)NR 、NR C(O)OR 、C(=NR )NR 、NR C(=NR )NR 、NR C(=NOH)NR 、NR C(=NCN)NR 、S(O)R 、S(O)NR 、S(O) 、NR S(O) 、NR S(O) NR 、及びS(O) NR から独立に選択される1、2、または3個のR 置換基で任意選択により置換されており;ここでは、R の、C 1~6 アルキル、C 1~6 ハロアルキル、C 3~10 シクロアルキル、4~7員ヘテロシクロアルキル、C 6~10 アリール、5~6員ヘテロアリール、C 3~10 シクロアルキル-C 1~4 アルキル-、(5~6員ヘテロアリール)-C 1~4 アルキル-、(4~7員ヘテロシクロアルキル)-C 1~4 アルキル-は各々、C 1~4 アルキル、C 3~6 シクロアルキル、C 6~10 アリール、5または6員ヘテロアリール、C 2~4 アルケニル、C 2~4 アルキニル、ハロ、C 1~4 ハロアルキル、C 1~4 ハロアルコキシ、CN、NHOR 、OR 、SR 、C(O)R 、C(O)NR 、C(O)OR 、OC(O)R 、OC(O)NR 、NHR 、NR 、NR C(O)R 、NR C(O)NR 、NR C(O)OR 、C(=NR )NR 、NR C(=NR )NR 、S(O)R 、S(O)NR 、S(O) 、NR S(O) 、NR S(O) NR 、及びS(O) NR から独立に選択される1、2、または3個のR 置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、前記4~10員ヘテロシクロアルキルの同一の炭素原子に結合した2個のR 基は、それらが結合した炭素原子と一緒になって、C 3~6 シクロアルキル、またはO、N、もしくはSから選択される1~2個のヘテロ原子を環員子として有する4~6員ヘテロシクロアルキルを形成し;
あるいは、任意の2個のR 置換基は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、4、5、6、または7員ヘテロシクロアルキル基を形成し、前記ヘテロシクロアルキル基は、1、2、または3個の独立に選択されるR 置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、任意の2個のR 置換基は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、4、5、6、または7員ヘテロシクロアルキル基を形成し、前記ヘテロシクロアルキル基は、1、2、または3個の独立に選択されるR 置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、任意の2個のR 置換基は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、4、5、6、または7員ヘテロシクロアルキル基を形成し、前記ヘテロシクロアルキル基は、1、2、または3個の独立に選択されるR 置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、任意の2個のR 置換基は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、4、5、6、または7員ヘテロシクロアルキル基を形成し、前記ヘテロシクロアルキル基は、1、2、または3個の独立に選択されるR 置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、任意の2個のR 置換基は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、4、5、6、または7員ヘテロシクロアルキル基を形成し、前記ヘテロシクロアルキル基は、1、2、または3個の独立に選択されるR 置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、任意の2個のR 置換基は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、4、5、6、または7員ヘテロシクロアルキル基を形成し、前記ヘテロシクロアルキル基は、1、2、または3個の独立に選択されるR 置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、任意の2個のR 置換基は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、4、5、6、または7員ヘテロシクロアルキル基を形成し、前記ヘテロシクロアルキル基は、1、2、または3個の独立に選択されるR 置換基で任意選択により置換されており;
各R 、R 、R 、またはR は独立に、H、C 1~6 アルキル、C 1~6 ハロアルキル、C 3~6 シクロアルキル、C 6~10 アリール、4~6員ヘテロシクロアルキル、5または6員ヘテロアリール、C 1~4 ハロアルキル、C 2~4 アルケニル、及びC 2~4 アルキニルから選択され、ここでは、R 、R 、R 、またはR の、C 1~4 アルキル、C 1~6 ハロアルキル、C 3~6 シクロアルキル、C 6~10 アリール、4~6員ヘテロシクロアルキル、5または6員ヘテロアリール、C 2~4 アルケニル、及びC 2~4 アルキニルは各々、1、2、または3個のR 置換基で任意選択により置換されており;
各R は独立に、OH、CN、-COOH、NH 、ハロ、C 1~6 ハロアルキル、C 1~6 アルキル、C 1~6 アルコキシ、C 1~6 ハロアルコキシ、C 1~6 アルキルチオ、フェニル、5~6員ヘテロアリール、4~6員ヘテロシクロアルキル、C 3~6 シクロアルキル、NHR 12 、及びNR 12 12 から選択され、ここでは、R の、C 1~6 アルキル、フェニル、C 3~6 シクロアルキル、4~6員ヘテロシクロアルキル、及び5~6員ヘテロアリールは各々、ハロ、OH、CN、-COOH、NH 、C 1~4 アルコキシ、C 1~4 ハロアルキル、C 1~4 ハロアルコキシ、フェニル、C 3~10 シクロアルキル、及び4~6員ヘテロシクロアルキルで任意選択により置換されており、各R 12 は独立にC 1~6 アルキルであり;
【化92】
は、環Aを芳香族に保つための単結合または二重結合であり;
前記下付き文字nは、1、2、3、または4の整数である。
[態様3]
式(II):
【化93】
を有する態様1に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩もしくは立体異性体。
[態様4]
式(III):
【化94】
を有する態様1に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩もしくは立体異性体。
[態様5]
式(IV):
【化95】
を有する態様1に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩もしくは立体異性体。
[態様6]
式(V):
【化96】
を有する態様1に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩もしくは立体異性体。
[態様7]
式(VI):
【化97】
を有する態様1に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩もしくは立体異性体。
[態様8]
式(VII):
【化98】
を有する態様1に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩もしくは立体異性体。
[態様9]
、R 、及びR は各々独立に、H、C 1~4 アルキル、C 2~4 アルケニル、C 2~4 アルキニル、ハロ、CN、OH、C 1~4 アルコキシ、C 1~4 ハロアルキル、またはC 1~4 ハロアルコキシから選択される、態様1~8のいずれか1つに記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩もしくは立体異性体。
[態様10]
はH、R はHまたはハロ、R はHである、態様1~8のいずれか1つに記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩もしくは立体異性体。
[態様11]
Cyは、フェニル、5もしくは6員ヘテロアリール、C 3~6 シクロアルキル、または5もしくは6員ヘテロシクロアルキルであり、これらは各々、1~5個の独立に選択されるR 置換基で任意選択により置換されており;あるいは、前記Cy環上の2個の隣接するR 置換基は、それらが結合する原子と一緒になって、縮合フェニル環、縮合5、6、もしくは7員ヘテロシクロアルキル環、縮合5もしくは6員ヘテロアリール環、または縮合C 3~6 シクロアルキル環を形成し、ここでは、前記縮合5、6、または7員ヘテロシクロアルキル環、及び縮合5または6員ヘテロアリール環は各々、N、O、及びSから選択される1~4個のヘテロ原子を環員子として有し、ここでは、前記縮合フェニル環、縮合5、6、または7員ヘテロシクロアルキル環、縮合5または6員ヘテロアリール環、及び縮合C 3~6 シクロアルキル環は各々、1、2、または3個の独立に選択されるR 置換基で任意選択により置換されている、態様1~10のいずれか1つに記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩もしくは立体異性体。
[態様12]
Cyは、フェニル、2-チオフェニル、3-チオフェニル、2-ピリジル、3-ピリジル、4-ピリジル、3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル、シクロヘキシル、シクロヘキセニル、2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-6-イル、1,3-ベンゾジオキシン-5-イル、2-メチルインダゾール-6-イル、または1-メチルインダゾール-4-イルであり、これらは各々、1~5個のR 置換基で任意選択により置換されている、態様1~10のいずれか1つに記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩もしくは立体異性体。
[態様13]
は、ハロ、C 1~6 アルキル、C 2~6 アルケニル、C 2~6 アルキニル、C 1~6 ハロアルキル、C 1~6 ハロアルコキシ、CN、NO 、及びNH である、態様1~12のいずれか1つに記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩もしくは立体異性体。
[態様14]
は、ハロ、C 1~6 アルキル、またはCNである、態様1~12のいずれか1つに記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩もしくは立体異性体。
[態様15]
は、CH 、CN、またはハロである、態様1~12のいずれか1つに記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩もしくは立体異性体。
[態様16]
Zは、S、CR 、NR 、またはNであり、R は独立に、HまたはC 1~6 アルキルである、態様1~15のいずれか1つに記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩もしくは立体異性体。
[態様17]
Zは、S、CH、NCH 、またはNである、態様1~15のいずれか1つに記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩もしくは立体異性体。
[態様18]
はCまたはNであり、Y はCである、態様1~17のいずれか1つに記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩もしくは立体異性体。
[態様19]
はCであり、Y はNである、態様1~17のいずれか1つに記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩もしくは立体異性体。
[態様20]
前記部分:
【化99】
は、以下:
【化100】


から選択される、態様1~15のいずれか1つに記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩もしくは立体異性体。
[態様21]
(i)Y はNであり、Y はCであり、ZはNであり;(ii)Y はNであり、Y はCであり、ZはCR であり;(iii)Y はCであり、Y はNであり、ZはNであり;(iv)Y はCであり、Y はNであり、ZはCR であり;(v)Y はCであり、Y はCであり、ZはSであり;または(vi)Y はCであり、Y はCであり、ZはOである、態様1~15のいずれか1つに記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩もしくは立体異性体。
[態様22]
はHである、態様1~21のいずれか1つに記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩もしくは立体異性体。
[態様23]
はNR であり、G はCR である、態様1~22のいずれか1つに記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩もしくは立体異性体。
[態様24]
はCR であり、G はNR である、態様1~22のいずれか1つに記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩もしくは立体異性体。
[態様25]
は、H、または1、2、もしくは3個のR 置換基で任意選択により置換されているC 1~6 アルキルである、態様23または24に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩もしくは立体異性体。
[態様26]
は、H、または1、2、もしくは3個のR 置換基で任意選択により置換されているC 1~6 アルキルである、態様23または24に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩もしくは立体異性体。
[態様27]
各R 置換基は独立に、ハロ、C 1~6 アルキル、C 1~6 ハロアルキル、C 1~6 ハロアルコキシ、CN、OH、NH 、OR 、C(O)R 、C(O)NR 、及びC(O)OR から選択される、態様1~26のいずれか1つに記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩もしくは立体異性体。
[態様28]
各R 置換基は独立に、C 1~6 アルキル、CN、OH、及びC(O)OR から選択される、態様1~26のいずれか1つに記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩もしくは立体異性体。
[態様29]
態様1に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩もしくは立体異性体(式中:
(i)G はNR であり、G はCR であり;または
(ii)G はCR であり、G はNR であり;
は、NまたはCR であり;
は、NまたはCR であり;
は、NまたはCR であり;
Zは、O、S、N、NR 、またはCR であり;
及びY は各々独立に、NまたはCであり、但し、Y 及びY が同時にNでないことを条件とし;
Cyは、C 6~10 アリール、C 3~10 シクロアルキル、5~14員ヘテロアリール、または4~10員ヘテロシクロアルキルであり、これらは各々、1~5個の独立に選択されるR 置換基で任意選択により置換されており;
、R 、及びR は各々独立に、H、C 1~4 アルキル、C 3~6 シクロアルキル、C 2~4 アルケニル、C 2~4 アルキニル、ハロ、CN、OH、C 1~4 アルコキシ、C 1~4 ハロアルキル、C 1~4 ハロアルコキシ、NH 、-NH-C 1~4 アルキル、-N(C 1~4 アルキル) 、C(O)R 10 、C(O)NR 10 10 、C(O)OR 10 、OC(O)R 10 、OC(O)NR 10 10 、NR 10 C(O)R 10 、NR 10 C(O)OR 10 、NR 10 S(O)R 10 、NR 10 S(O) 10 、NR 10 S(O) NR 10 10 、S(O)R 10 、S(O)NR 10 10 、S(O) 10 、及びS(O) NR 10 10 から選択され、ここでは、各R 10 は独立に、H及びC 1~4 アルキルから選択され、前記C 1~4 アルキルは、ハロ、OH、CN、及びC 1~4 アルコキシから独立に選択される1または2個の基で任意選択により置換されており;ここでは、R 、R 、及びR の、C 1~4 アルキル、C 3~6 シクロアルキル、C 2~4 アルケニル、C 2~4 アルキニル、及びC 1~4 アルコキシは各々、ハロ、OH、CN、及びC 1~4 アルコキシから独立に選択される1または2個の置換基で任意選択により置換されており;
、R 、R 、R 、及びR は各々独立に、H、ハロ、C 1~6 アルキル、C 2~6 アルケニル、C 2~6 アルキニル、C 1~6 ハロアルキル、C 1~6 ハロアルコキシ、CN、NO 、OR 、SR 、C(O)R 、C(O)NR 、C(O)OR 、OC(O)R 、OC(O)NR 、NHR 、NR 、NR C(O)R 、NR C(O)OR 、NR S(O)R 、NR S(O) 、NR S(O) NR 、S(O)R 、S(O)NR 、S(O) 、及びS(O) NR から選択され、ここでは、R 、R 、R 、R 、及びR の、C 1~6 アルキル、C 2~6 アルケニル、及びC 2~6 アルキニルは各々、1、2、3、4、または5個のR 置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、前記Cy環上の2個の隣接するR 置換基は、それらが結合する原子と一緒になって、縮合フェニル環、縮合5、6、もしくは7員ヘテロシクロアルキル環、縮合5もしくは6員ヘテロアリール環、または縮合C 3~6 シクロアルキル環を形成し、ここでは、前記縮合5、6、または7員ヘテロシクロアルキル環、及び縮合5または6員ヘテロアリール環は各々、N、O、及びSから選択される1~4個のヘテロ原子を環員子として有し、ここでは、前記縮合フェニル環、縮合5、6、または7員ヘテロシクロアルキル環、縮合5または6員ヘテロアリール環、及び縮合C 3~6 シクロアルキル環は各々、1、2、または3個の独立に選択されるR 置換基で任意選択により置換されており;
は、ハロ、C 1~6 アルキル、C 2~6 アルケニル、C 2~6 アルキニル、C 1~6 ハロアルキル、C 1~6 ハロアルコキシ、CN、NO 、OR 11 、SR 11 、NH 、NHR 11 、NR 11 11 、NHOR 11 、C(O)R 11 、C(O)NR 11 11 、C(O)OR 11 、OC(O)R 11 、OC(O)NR 11 11 、NR 11 C(O)R 11 、NR 11 C(O)OR 11 、NR 11 C(O)NR 11 11 、NR 11 S(O)R 11 、NR 11 S(O) 11 、NR 11 S(O) NR 11 11 、S(O)R 11 、S(O)NR 11 11 、S(O) 11 、またはS(O) NR 11 11 であり、ここでは、R の、C 1~6 アルキル、C 2~6 アルケニル、C 2~6 アルキニル、C 1~6 ハロアルキル、及びC 1~6 ハロアルコキシは各々、1、2、または3個のR 置換基で任意選択により置換されており;
各R 11 は独立に、H、C 1~6 アルキル、C 1~6 ハロアルキル、C 2~6 アルケニル、及びC 2~6 アルキニルから選択され;
各R は独立に、H、C 1~6 アルキル、C 1~6 ハロアルキル、C 2~6 アルケニル、及びC 2~6 アルキニルから選択され;
各R 置換基は独立に、ハロ、C 1~6 アルキル、C 1~6 ハロアルキル、C 1~6 ハロアルコキシ、CN、OH、NH 、NO 、NHOR 、OR 、SR 、C(O)R 、C(O)NR 、C(O)OR 、OC(O)R 、OC(O)NR 、NHR 、NR 、NR C(O)R 、NR C(O)OR 、NR C(O)NR 、NR S(O)R 、NR S(O) 、NR S(O) NR 、S(O)R 、S(O)NR 、S(O) 、及びS(O) NR から選択され;ここでは、R の、C 1~6 アルキル、C 1~6 ハロアルキル、及びC 1~6 ハロアルコキシは各々、1~3個の独立に選択されるR 置換基で任意選択によりさらに置換されており;
各R は独立に、H、C 1~6 アルキル、C 1~6 ハロアルキル、C 2~6 アルケニル、及びC 2~6 アルキニルから選択され、ここでは、R の、C 1~6 アルキル、C 1~6 ハロアルキル、C 2~6 アルケニル、及びC 2~6 アルキニルは各々、C 1~6 アルキル、C 1~6 ハロアルキル、C 2~6 アルケニル、C 2~6 アルキニル、ハロ、CN、OR 、SR 、C(O)R 、C(O)NR 、C(O)OR 、OC(O)R 、OC(O)NR 、NHR 、NR 、NR C(O)R 、NR C(O)NR 、NR C(O)OR 、S(O)R 、S(O)NR 、S(O) 、NR S(O) 、NR S(O) NR 、及びS(O) NR から独立に選択される1、2、または3個のR 置換基で任意選択により置換されており;
各R は独立に、C 1~6 アルキル、C 1~6 ハロアルキル、ハロ、CN、NH 、OR 、SR 、C(O)R 、C(O)NR 、C(O)OR 、OC(O)R 、OC(O)NR 、NHR 、NR 、NR C(O)R 、NR C(O)NR 、NR C(O)OR 、S(O)R 、S(O)NR 、S(O) 、NR S(O) 、NR S(O) NR 、及びS(O) NR から選択され;
各R は独立に、H、C 1~6 アルキル、C 1~6 ハロアルキル、C 2~6 アルケニル、C 2~6 アルキニル、C 6~10 アリール、C 3~10 シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C 6~10 アリール-C 1~4 アルキル-、C 3~10 シクロアルキル-C 1~4 アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C 1~4 アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C 1~4 アルキル-から選択され;
各R は独立に、H、C 1~6 アルキル、C 1~6 ハロアルキル、C 2~6 アルケニル、C 2~6 アルキニル、C 6~10 アリール、C 3~10 シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール、4~10員ヘテロシクロアルキル、C 6~10 アリール-C 1~4 アルキル-、C 3~10 シクロアルキル-C 1~4 アルキル-、(5~10員ヘテロアリール)-C 1~4 アルキル-、及び(4~10員ヘテロシクロアルキル)-C 1~4 アルキル-から選択され;
【化101】
は、環Aを芳香族に保つための単結合または二重結合であり;
前記下付き文字nは、1、2、3、または4の整数である。
[態様30]
態様1に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩もしくは立体異性体(式中:
(i)G はNR であり、G はCR であり;または
(ii)G はCR であり、G はNR であり;
は、NまたはCR であり;
は、NまたはCR であり;
は、NまたはCR であり;
Zは、S、N、NR 、またはCR であり;
及びY は各々独立に、NまたはCであり、但し、Y 及びY が同時にNでないことを条件とし;
Cyは、C 6~10 アリール、C 3~10 シクロアルキル、5~14員ヘテロアリール、または4~10員ヘテロシクロアルキルであり、これらは各々、1~5個の独立に選択されるR 置換基で任意選択により置換されており;
、R 、及びR は各々独立に、H、C 1~4 アルキル、C 3~6 シクロアルキル、C 2~4 アルケニル、C 2~4 アルキニル、ハロ、CN、OH、C 1~4 アルコキシ、C 1~4 ハロアルキル、C 1~4 ハロアルコキシ、NH 、-NH-C 1~4 アルキル、及び-N(C 1~4 アルキル) から選択され;
、R 、R 、R 、及びR は各々独立に、H、ハロ、C 1~6 アルキル、C 2~6 アルケニル、C 2~6 アルキニル、C 1~6 ハロアルキル、C 1~6 ハロアルコキシ、CN、NO 、OR 、SR 、C(O)R 、C(O)NR 、及びC(O)OR から選択され、ここでは、R 、R 、R 、R 、及びR の、C 1~6 アルキル、C 2~6 アルケニル、及びC 2~6 アルキニルは各々、1、2、3、4、または5個のR 置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、前記Cy環上の2個の隣接するR 置換基は、それらが結合する原子と一緒になって、縮合フェニル環、縮合5、6、もしくは7員ヘテロシクロアルキル環、縮合5もしくは6員ヘテロアリール環、または縮合C 3~6 シクロアルキル環を形成し、ここでは、前記縮合5、6、または7員ヘテロシクロアルキル環、及び縮合5または6員ヘテロアリール環は各々、N、O、及びSから選択される1~4個のヘテロ原子を環員子として有し、ここでは、前記縮合フェニル環、縮合5、6、または7員ヘテロシクロアルキル環、縮合5または6員ヘテロアリール環、及び縮合C 3~6 シクロアルキル環は各々、1、2、または3個の独立に選択されるR 置換基で任意選択により置換されており;
は、ハロ、C 1~6 アルキル、C 2~6 アルケニル、C 2~6 アルキニル、C 1~6 ハロアルキル、C 1~6 ハロアルコキシ、CN、NO 、またはNH であり、ここでは、R の、C 1~6 アルキル、C 2~6 アルケニル、C 2~6 アルキニル、C 1~6 ハロアルキル、及びC 1~6 ハロアルコキシは各々、1、2、または3個のR 置換基で任意選択により置換されており;
各R は独立に、H、C 1~6 アルキル、C 1~6 ハロアルキル、C 2~6 アルケニル、及びC 2~6 アルキニルから選択され;
各R 置換基は独立に、ハロ、C 1~6 アルキル、C 1~6 ハロアルキル、C 1~6 ハロアルコキシ、CN、OH、NH 、NO 、OR 、SR 、C(O)R 、C(O)NR 、C(O)OR 、NHR 、NR 、及びNR C(O)R から選択され;ここでは、R の、C 1~6 アルキル、C 1~6 ハロアルキル、及びC 1~6 ハロアルコキシは各々、1~3個の独立に選択されるR 置換基で任意選択によりさらに置換されており;
各R は独立に、H、C 1~6 アルキル、C 1~6 ハロアルキル、C 2~6 アルケニル、及びC 2~6 アルキニルから選択され;
各R は独立に、C 1~6 アルキル、C 1~6 ハロアルキル、ハロ、CN、NH 、OR 、SR 、C(O)R 、C(O)NR 、C(O)OR 、NHR 、NR 、及びNR C(O)R から選択され;
各R は独立に、H、C 1~6 アルキル、C 1~6 ハロアルキル、C 2~6 アルケニル、及びC 2~6 アルキニルから選択され;
【化102】
は、環Aを芳香族に保つための単結合または二重結合であり;
前記下付き文字nは、1または2の整数である。
[態様31]
態様1に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩もしくは立体異性体(式中:
(i)G はNR であり、G はCR であり;または
(ii)G はCR であり、G はNR であり;
は、NまたはCR であり;
は、NまたはCR であり;
は、NまたはCR であり;
Zは、S、N、NR 、またはCR であり;
及びY は各々独立に、NまたはCであり、但し、Y 及びY が同時にNでないことを条件とし;
Cyは、フェニル、C 3~10 シクロアルキル、5~14員ヘテロアリール、または4~10員ヘテロシクロアルキルであり、これらは各々、1~5個の独立に選択されるR 置換基で任意選択により置換されており;
、R 、及びR は各々独立に、H、C 1~4 アルキル、C 2~4 アルケニル、C 2~4 アルキニル、ハロ、CN、OH、C 1~4 アルコキシ、C 1~4 ハロアルキル、またはC 1~4 ハロアルコキシから選択され;
、R 、R 、R 、及びR は各々独立に、H、ハロ、C 1~6 アルキル、C 2~6 アルケニル、C 2~6 アルキニル、C 1~6 ハロアルキル、C 1~6 ハロアルコキシ、CN、NO 、OR 、及びC(O)OR から選択され、ここでは、R 、R 、R 、R 、及びR の、C 1~6 アルキル、C 2~6 アルケニル、及びC 2~6 アルキニルは各々、1または2個のR 置換基で任意選択により置換されており;
あるいは、前記Cy環上の2個の隣接するR 置換基は、それらが結合する原子と一緒になって、縮合5、6、もしくは7員ヘテロシクロアルキル環、または縮合5もしくは6員ヘテロアリール環を形成し、ここでは、前記縮合5、6、または7員ヘテロシクロアルキル環、及び縮合5または6員ヘテロアリール環は各々、N、O、及びSから選択される1~4個のヘテロ原子を環員子として有し、ここでは、前記縮合5、6、または7員ヘテロシクロアルキル環、及び縮合5または6員ヘテロアリール環は各々、1または2個の独立に選択されるR 置換基で任意選択により置換されており;
は、ハロ、C 1~6 アルキル、またはCNであり;
各R は独立に、H、C 1~6 アルキル、C 1~6 ハロアルキル、C 2~6 アルケニル、及びC 2~6 アルキニルから選択され;
各R 置換基は独立に、ハロ、C 1~6 アルキル、C 1~6 ハロアルキル、C 1~6 ハロアルコキシ、CN、OH、NH 、OR 、C(O)R 、C(O)NR 、及びC(O)OR から選択され;
各R は独立に、H、C 1~6 アルキル、C 1~6 ハロアルキル、C 2~6 アルケニル、及びC 2~6 アルキニルから選択され;
【化103】
は、環Aを芳香族に保つための単結合または二重結合であり;
前記下付き文字nは、1または2の整数である。
[態様32]
以下から選択される、態様1に記載の化合物、または薬学的に許容されるその塩もしくは立体異性体:
N-[2-シアノ-3-(2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-6-イル)フェニル]-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド;
N-(2-シアノビフェニル-3-イル)-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド;
N-[2-シアノ-3-(1-メチル-1H-インダゾール-4-イル)フェニル]-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド;
N-(2-シアノ-2’-フルオロビフェニル-3-イル)-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド;
N-(2-シアノ-2’-フルオロ-3’-メトキシビフェニル-3-イル)-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド;
N-[2-シアノ-3-(2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-6-イル)フェニル]-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド;
N-(2-シアノ-3-シクロヘキサ-1-エン-1-イルフェニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド;
N-(2-シアノ-3-シクロヘキシルフェニル)-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド;
N-(2-シアノ-2’,6’-ジフルオロビフェニル-3-イル)-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド;
N-[2-シアノ-3-(2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-6-イル)フェニル]-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[1,5-a]ピラジン-2-カルボキサミド;
N-[2-シアノ-3-(2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-6-イル)フェニル]-5-(2-ヒドロキシエチル)-4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[1,5-a]ピラジン-2-カルボキサミド;
N-[2-シアノ-3-(2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-6-イル)フェニル]-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド;
N-(2-シアノ-3-(2,3-ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン-6-イル)フェニル)-5-(2-ヒドロキシエチル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド;
N-[2-シアノ-3-(2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-6-イル)フェニル]-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-2-カルボキサミド;
N-(2,3’-ジシアノ-2’-フルオロビフェニル-3-イル)-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド;
N-(2-シアノ-3’-メトキシビフェニル-3-イル)-4,5,6,7-テトラヒドロチアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド;
N-(2-シアノ-3’-フルオロ-5’-メトキシビフェニル-3-イル)-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド;
N-(2’-クロロ-2-シアノビフェニル-3-イル)-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド;
N-(2-シアノ-2’-フルオロ-3’-メトキシビフェニル-3-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロイミダゾ[1,2-a]ピラジン-2-カルボキサミド;
N-[3-(2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-6-イル)-2-メチルフェニル]-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド;
N-(2’-フルオロ-3’-メトキシ-2-メチルビフェニル-3-イル)-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド;
N-(2’-フルオロ-3’-メトキシ-2-メチルビフェニル-3-イル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド;
N-[2-メチル-3-(1-メチル-1H-インダゾール-4-イル)フェニル]-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド;
N-[2’-フルオロ-3’-(ヒドロキシメチル)-2-メチルビフェニル-3-イル]-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド;
N-[3-(1H-インダゾール-4-イル)-2-メチルフェニル]-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド;
N-(2-メチルビフェニル-3-イル)-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド;
5-(2-ヒドロキシエチル)-N-(2-メチルビフェニル-3-イル)-4,5,6,7-テトラヒドロチアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド;
2-(2-(2-メチルビフェニル-3-イルカルバモイル)-6,7-ジヒドロチアゾロ[5,4-c]ピリジン-5(4H)-イル)酢酸;
N-[2-メチル-3-(2-メチル-2H-インダゾール-6-イル)フェニル]-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド;
N-(2’-シアノ-2-メチルビフェニル-3-イル)-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド;
N-[2’-(シアノメチル)-2-メチルビフェニル-3-イル]-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド;
N-(2-クロロ-2’-フルオロ-3’-メトキシビフェニル-3-イル)-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド;
N-(2-クロロビフェニル-3-イル)-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド;
N-[2-クロロ-3-(2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-6-イル)フェニル]-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド;
N-(2-クロロ-3-(1-メチル-1H-インダゾール-4-イル)フェニル)-4,5,6,7-テトラヒドロチアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド;
N-[3-(2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-6-イル)-5-フルオロ-2-メチルフェニル]-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド;
N-[2-(2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-6-イル)-3-メチルピリジン-4-イル]-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド;
N-[5-(2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-6-イル)-4-メチルピリジン-3-イル]-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-カルボキサミド;
N-(2-シアノ-2’-フルオロ-3’-メトキシビフェニル-3-イル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド;
N-(2-シアノ-2’-フルオロ-3’-メトキシビフェニル-3-イル)-5-(2-ヒドロキシエチル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド;
(2-{[(2-シアノ-2’-フルオロ-3’-メトキシビフェニル-3-イル)アミノ]カルボニル}-1-メチル-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5-イル)酢酸;及び
N-(2-シアノ-3-(1-メチル-1H-インダゾール-4-イル)フェニル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-カルボキサミド。
[態様33]
態様1~32のいずれか1つに記載の化合物または薬学的に許容されるその塩もしくは立体異性体と、少なくとも1種の薬学的に許容される担体または賦形剤とを含む、薬学的組成物。
[態様34]
態様1~32のいずれか1つに記載の化合物または薬学的に許容されるその塩もしくは立体異性体を患者に投与することを含む、PD-1/PD-L1相互作用を抑制する方法。
[態様35]
PD-1/PD-L1相互作用の抑制に関連する疾患または障害を治療する方法であって、それを必要とする患者に、治療的有効量の態様1~32のいずれか1つに記載の化合物または薬学的に許容されるその塩もしくは立体異性体を投与することを含む、前記方法。
[態様36]
患者における免疫応答を強化する、刺激する、及び/または増大させる方法であって、それを必要とする患者に、治療的有効量の態様1~32のいずれか1つに記載の化合物または薬学的に許容されるその塩もしくは立体異性体を投与することを含む、前記方法。