(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-30
(45)【発行日】2023-12-08
(54)【発明の名称】セルのグローバル識別情報の報告
(51)【国際特許分類】
H04W 48/16 20090101AFI20231201BHJP
H04W 24/10 20090101ALI20231201BHJP
【FI】
H04W48/16 110
H04W24/10
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022107571
(22)【出願日】2022-07-04
(62)【分割の表示】P 2020557194の分割
【原出願日】2019-04-17
【審査請求日】2022-08-02
(32)【優先日】2018-04-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】100109726
【氏名又は名称】園田 吉隆
(74)【代理人】
【識別番号】100161470
【氏名又は名称】冨樫 義孝
(74)【代理人】
【識別番号】100194294
【氏名又は名称】石岡 利康
(74)【代理人】
【識別番号】100194320
【氏名又は名称】藤井 亮
(74)【代理人】
【識別番号】100150670
【氏名又は名称】小梶 晴美
(72)【発明者】
【氏名】ムーサビ, レザー
(72)【発明者】
【氏名】ダ シルヴァ, イカロ エル.イェー.
(72)【発明者】
【氏名】ラーマチャンドラ, プラディーパ
(72)【発明者】
【氏名】グンナルソン, フレデリック
【審査官】大橋 達也
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2016/0198340(US,A1)
【文献】国際公開第2019/137227(WO,A1)
【文献】vivo,ANR for EN-DC and NR Standalone,3GPP TSG RAN WG2 #101bis R2-1804595,2018年04月06日
【文献】Ericsson,ANR for NSA NR,3GPP TSG RAN WG2 #98 R2-1704108,2017年05月06日
【文献】vivo,Remaining issues on minimum system information content,3GPP TSG RAN WG2 #99 R2-1708422,2017年08月12日
【文献】Ericsson,CR on inter-RAT ANR to 36.300 for EN-DC[online],3GPP TSG RAN WG2 #101bis R2-1806154,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_101bis/Docs/R2-1806154.zip>,2018年04月06日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00-99/00
H04B 7/24- 7/26
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線アクセスネットワーク(RAN)のサービングセルに関連し
たネットワークノード
(3320)に接続された無線端末(UE)(3330)を動作させる方法であって
、
・前記ネットワークノードから、前記サービングセルの隣接セルのグローバルセル識別子(CGI)を報告するようにとの要求を受信することと、
・前記CGIを報告するようにとの前記要求を受信したことに応答してタイマを始動することと、
・隣接セルからシステム情報を受信すること(611、613)と、
・前記システム情報から、前記隣接セルが前記隣接セルの
前記CGIをブロードキャストするか否かを判定することと、
・
前記ネットワークノードに
CGI報告を送信すること(615)と
であって、前記CGI報告は、セル識別子情報フィールドとスタンドアロン/非スタンドアロンのインジケータとを含み、前記スタンドアロン/非スタンドアロンのインジケータは、前記CGI報告において空のセル識別子情報フィールドが供給されるときに、前記CGIがブロードキャストされるか否かを指示するため、あるいは、前記CGI報告において前記CGIが供給されるとき、前記隣接セルがスタンドアロンまたは非スタンドアロンであることを指示するために使用される、単一のビットである、ことと、
・前記隣接セルが前記CGIをブロードキャストしない場合には、前記スタンドアロン/非スタンドアロンのインジケータを使用することにより、前記隣接セルは前記隣接セルの前記CGIをブロードキャストしないという指示を前記CGI報告に含めることと、
・前記タイマの満了前に前記CGI報告を送信することとを含
む、方法。
【請求項2】
前記CGI報告を送信したとき前記タイマを停止することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
・前
記ネットワークノードに、前記隣接セルの物理セル識別子(PCI)を含む測定報告を送信すること(603)と、
・前
記ネットワークノードから、前記隣接セルの前記CGIを報告するようにとの要求を受信すること(607)であって、前記要求は、前記隣接セルの前記PCIを含む、
要求を受信すること(607)とをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記システム情報から、前記隣接セルがグローバルセル識別子(CGI)をブロードキャストしないかどうか判定することが、前記PCIに基づくものである、請求項
3に記載の方法。
【請求項5】
前記PCIが、前記隣接セルによって送信される同期信号において符号化される、請求項
3または
4に記載の方法。
【請求項6】
前記タイマがT321タイマであって、前記UEが前記タイマの期間内に前記CGIの判定に成功した場合には前記CGI
に関する情報が前記CGI報告に含まれる、請求項
5に記載の方法。
【請求項7】
前記システム情報が、マスタ情報ブロック(MIB)
に含
まれ、前記システム情報に前記隣接セルの前記セル識別子を有するシステム情報ブロックを前記隣接セルが含まないという指示を含む、請求項1から
6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記隣接セルは前記セル識別子を有するシステム情報ブロックを含まないという前記指示が、前記MIBの物理的ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)のConfigSIB1情報要素(IE)で与えられる、請求項
7に記載の方法。
【請求項9】
前記セル識別子情報フィールドの空のフィールドは、前記隣接セル
が前記隣接セルの前記
CGIをブロードキャストしない
こと、または前記UEが前記ブロードキャストされたCGIを適切に検知しなかったことを指示する、請求項1から
8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記CGI報告が、システム情報の存在を表すフラグをさらに含み、前記フラグは、前記隣接セルが前記隣接セルの前記CGIをブロードキャストしないこと、または前記UEが前記ブロードキャストされたCGIを適切に検知しなかったことを指示する、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
無線アクセスネットワーク(RAN)の
ネットワークノード(3320)を動作させる方法であって、
前記ネットワークノードが、無線デバイスUE(3330)にサーブするサービングセルに関連づけられていて、前記方法は、
・前記UEに、隣接セルのグローバルセル識別子(CGI)を報告するようにとの要求を送信すること(707)であって、前記CGI報告は、セル識別子情報フィールドとスタンドアロン/非スタンドアロンのインジケータとを含み、前記スタンドアロン/非スタンドアロンのインジケータは、前記CGI報告において空のセル識別子情報フィールドが供給されるときに、前記CGIがブロードキャストされるか否かを指示するため、あるいは、前記CGI報告において前記CGIが供給されるとき、前記隣接セルがスタンドアロンまたは非スタンドアロンであることを指示するために使用される、単一のビットである、ことと、
前記UEから、前記隣接セ
ルの前記CGIを
含まないCGI報告を受信すること(709、711、717)
と、
・前記CGI報告における前記スタンドアロン/非スタンドアロンのインジケータから、前記隣接セルが前記CGIをブロードキャストしなかったのか、それとも前記隣接セルによってブロードキャストされた前記CGIを前記UEが検知し得なかったのかを判定することと、
・前記判定に依拠してアクションを採用することとを含む、方法。
【請求項12】
前記隣接セルは前記隣接セルの前記セル識別子をブロードキャストしないという前記
検知に応答して前記RA
Nの別のノードに通知を送信すること(719)をさらに含む、請求項
11に記載の方法。
【請求項13】
前記UEが前記隣接セルの前記ブロードキャストされたCGIを検知し得なかったと判定された場合には、第2のUEに、前記隣接セルに関するCGI報告を遂行するように命令することをさらに含む、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
・前記
UEから、前記隣接セルの物理セル識別子(PCI)を含む測定報告を受信すること(703
)をさらに含む、請求項
11から
13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記要求が、前記PCIを含み、前記測定報告を受信したことに応答して、また前記ネットワークノードに関する隣接関係テーブル(NRT)に前記CGIが含まれていないのを検知したことに応答して送信される、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
セル識別子情報フィールドの空のフィールドは、前記隣接セルが前記隣接セルの前記CGIをブロードキャストしないこと、または前記UEが前記ブロードキャストされたCGIを適切に検知しなかったことを指示する、請求項
11から
15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記CGI報告が、システム情報の存在を表すフラグをさらに含み、前記フラグは前記隣接セルが前記隣接セルの前記CGIをブロードキャストしないこと、または前記UEが前記ブロードキャストされたCGIを適切に検知しなかったことを指示する、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
・無線通信ネットワークとの無線ネットワーク通信をもたらすように設定されたトランシーバ(4001)と、
・前記トランシーバに結合されたプロセッサ(4003)であって、前記トランシーバによる無線ネットワーク通信をもたらすように設定され、また請求項1から
10のいずれか一項に記載の動作を遂行するように設定されている、プロセッサ(4003)とを備える、無線デバイスUE(3330)。
【請求項19】
請求項1から
10のいずれか一項に記載のステップを遂行するように適合された、無線デバイスUE(3330)。
【請求項20】
無線通信ネットワークの
ネットワークノード(3320)であって、
・無線端末との無線ネットワーク通信をもたらすように設定されたトランシーバ(5001)と、
・前記トランシーバに結合されたプロセッサ(5003)であって、前記トランシーバによる無線ネットワーク通信をもたらすように設定され、また請求項
11から
17のいずれか一項に記載の動作を遂行するように設定されている、プロセッサ(5003)とを備える、無線通信ネットワークの
ネットワークノード(3320)。
【請求項21】
請求項
11から
17のいずれか一項に記載のステップを遂行するように適合された、無線アクセスネットワークの
ネットワークノード(3320)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に無線通信ならびに関連する無線デバイスおよびネットワークノードに関し、より具体的にはセルグローバル識別情報(CGI)の報告に関する。
【背景技術】
【0002】
Long Term Evolution(LTE)の最初のリリースから、基地局eNBの間の関係を自動的に生成するために、自動隣接関係(ANR)機能が導入されている。そのような関係は、モビリティ、負荷分散、デュアルコネクティビティなどをサポートする基地局の間の接続を確立するために使用されており、そのために、ANRはオペレータに関するプランニングおよび運用コストを低減し得る。
【0003】
LTEでは、無線デバイスとも称されるユーザ機器(UE)は、物理セル識別子または物理セル識別情報(PCI)を符号化する、セルの1次同期信号(PSS)/2次同期信号(SSS)に基づいてセルを検知する。PCIは、ネットワーク全体にわたって一意でなくてもよく、LTEでは利用可能な504の異なるPCIがある。これらの信号の特性により、UEは、取得されたPSS/SSSから隣接セルIDを自律的に検知し得、その結果、ネットワークは隣接セルのリストをUEに供給する必要がない。UEは、一般的には、ターゲット周波数(サービングセルの周波数と同一でも異なってもよい)において短時間(たとえば5ミリ秒)のウィンドウをサンプリングし、このサンプルの中のPSS/SSSの出現を(恐らくオフラインで)検索することによって隣接セルを検知して測定し得る。UEは、それぞれの検知されたPSS/SSSについて、PCIに対応するセル参照信号(CRS)を使用して測定を遂行することができる。このアクションの結果は、隣接セル識別情報および対応する測定サンプルのリストである。
【0004】
一旦UEが測定を遂行すると、モビリティイベントは測定報告の送信をトリガすることができる。サービング基地局は、ハンドオーバ準備手順をトリガするために、これらの報告に基づいて、所与のPCIが隣接基地局に属することを識別することができる。このことを識別するために、サービング基地局は、ローカル一意識別子(すなわちLTEにおけるPCI)を、たとえばE-UTRANセルのグローバル識別子(または識別情報)(E-CGI)といったグローバル一意識別子(または識別情報)にマッピングする隣接関係テーブル(NRT)を維持する必要があり得る。E-CGIは、LTEでは、PLMN(公衆陸上移動ネットワーク)ID(たとえば国コードとネットワークコードの組合せ)と拡張セル識別情報ECI(eNB IDとセルIDの組合せ)の組合せとして規定されている。
【0005】
ソースセルからターゲットセルへの隣接関係は、ソースセルを制御している基地局が、ターゲットセルのECGI/CGIおよびPCIを知っていて、ソースセルがターゲットセルを識別するためのNRTのエントリを有することを意味する。
【0006】
LTEにおけるANRの利益を考えると、ANRは、NRまたは5Gと表される次世代無線システムにおける重要な機能であり続ける可能性がある。難易度の高いNR要件は、レガシー無線アクセス技術(RAT)よりも、シームレスのモビリティをより一層重視することになると予期され得、NRにおける自動的な関係確立の重要性がさらに増すはずである。
【0007】
しかしながら、ある特定のシナリオでは、UEは、たとえば無線状態が悪くて(未知の)隣接セルのCGIを検知し得ないことがある。UEが、未知のセルのCGIを検知し得なかったことをネットワークに知らせるために空のCGI情報フィールドを用いてCGI報告を送り得るLTEとは異なって、NRでは、SIB1がないこともあり得、したがって、より多くのUEにCGIを報告するように命令することは助けにならず、そのような機構は障害を起こす可能性がある。そのような環境では、ネットワークは、CGI報告の失敗がSIB1の不在のためであるか否かが分からず、そのために、さらなるUEに(たとえばサービング基地局がそれ自体のNRTを更新し得るように)CGI報告を遂行するように命令するべきかどうかが分からない。
【発明の概要】
【0008】
本発明の目的はCGI報告のハンドリングを改善することである。
【0009】
この目的は独立請求項によって達成される。有利な実施形態は、従属請求項および以下の説明に記述されている。
【0010】
いくつかの実施形態によれば、無線アクセスRANのサービングセルに関連づけられているサービングネットワークノードに接続された無線端末またはUEを動作させるための方法が提供され、この方法は、
・サービングセルの隣接セルのシステム情報(たとえばマスタ情報ブロック(MIB))を受信するステップと、
・システム情報から、隣接セルが隣接セルのグローバルセル識別子(CGI)をブロードキャストするか否か、たとえばシステム情報ブロック1(SIB1)が存在する(ブロードキャストされる)か否(ブロードキャストされない)かを判定するステップと、
・隣接セルがCGIをブロードキャストしない(SIB1がない)場合には、サービングネットワークノードにグローバルセル識別子(CGI)報告を送信するステップとを含み、
・CGI報告は、隣接セルは隣接セルのCGIをブロードキャストしないという指示を含む。
【0011】
いくつかの実施形態によれば、無線アクセスRANのサービングセルに関連づけられているサービングネットワークノードに接続された無線端末またはUEを動作させるための方法が提供され、この方法は、
・サービングネットワークノードから、隣接セルのCGIを報告するようにとの要求を受信するステップと、
・サービングセルの隣接セルのシステム情報(たとえばマスタ情報ブロック(MIB))を受信するステップと、
・システム情報から、隣接セルが隣接セルのグローバルセル識別子(CGI)をブロードキャストするか否か、たとえばシステム情報ブロック1(SIB1)が存在する(ブロードキャストされる)か否(ブロードキャストされない)かを判定するステップと、
・CGIを報告するようにとの要求を受信したことに応答して(かつ/または受信した後に)タイマ(たとえばT321タイマ)を始動するステップと、
・サービングネットワークノードにCGI報告を送信するステップとを含み、
・CGI報告を送信するステップは、隣接セルは隣接セルのセル識別子をブロードキャストしないことを検知した後に(かつ/または検知したことに応答して)タイマの満了前に遂行される。タイマは、CGI報告を送信したとき(および/または送信する前に)停止されてよい(そうでない場合、UEが、タイマが満了するまでCGIの取得を試行し続ける可能性がある)。
【0012】
いくつかの実施形態によれば、無線アクセスネットワーク(RAN)の基地局またはgNBを動作させる方法は、無線デバイスからセル識別子報告を受信するステップを含み、セル識別子報告は、隣接セルは隣接セルのグローバルセル識別子(CGI)をブロードキャストしないという指示を含む。この方法は、上記の指示が、CGIブロードキャストがないことに起因するのか、それとも無線デバイスが隣接セルのCGIを適切に検知することができないことに起因するのかを、この情報から判定するステップをさらに含み得る。
【0013】
いくつかの実施形態によれば、
・サービングセルの隣接セルのシステム情報(たとえばマスタ情報ブロック(MIB))を受信するステップと、
・システム情報から、隣接セルは隣接セルのグローバルセル識別子(CGI)をブロードキャストするか否か、たとえばシステム情報ブロック1(SIB1)が存在する(ブロードキャストされる)か否(ブロードキャストされない)かを判定するステップと、
・隣接セルがCGIをブロードキャストしない(SIB1がない)場合には、サービングネットワークノードにグローバルセル識別子(CGI)報告を送信するステップとを遂行するUEが提供され、
・CGI報告は、隣接セルは隣接セルのCGIをブロードキャストしないという指示を含む。
【0014】
いくつかの実施形態によれば、
・サービングネットワークノードから、隣接セルのCGIを報告するようにとの要求を受信するステップと、
・サービングセルの隣接セルのシステム情報(たとえばマスタ情報ブロック(MIB))を受信するステップと、
・システム情報から、隣接セルは隣接セルのグローバルセル識別子(CGI)をブロードキャストするか否か、たとえばシステム情報ブロック1(SIB1)が存在する(ブロードキャストされる)か否(ブロードキャストされない)かを判定するステップと、
・CGIを報告するようにとの要求を受信したことに応答して(かつ/または受信した後に)タイマ(たとえばT321タイマ)を始動するステップと、
・サービングネットワークノードにCGI報告を送信するステップとを遂行するUEが提供され、
・CGI報告を送信するステップは、隣接セルは隣接セルのセル識別子をブロードキャストしないことを検知した後に(かつ/または検知したことに応答して)タイマの満了前に遂行される。タイマはCGI報告を送信したとき(および/または送信する前に)停止されてよい。
【0015】
いくつかの実施形態によれば、無線デバイスからセル識別子報告を受信するステップを遂行するgNBの基地局が提供され、セル識別子報告は、隣接セルは隣接セルのグローバルセル識別子(CGI)をブロードキャストしないという指示を含む。この基地局は、上記の指示の原因は、CGIブロードキャストがないためか、それとも無線デバイスが隣接セルのCGIを適切に検知することができないためかを、この情報から判定し得る。
【0016】
添付図面は、本開示のさらなる理解を提供するために含まれており、本出願の一部分として組み込まれ、発明概念のある特定の非限定的な実施形態を図示するものである。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1A-1E】LTEとNRの相互動作の例の図示である。
【
図2】発明概念のいくつかの実施形態による、CGI報告を受信したときの基地局の動作を図示する表である。
【
図3】発明概念のいくつかの他の実施形態による、CGI報告を受信したときの基地局の動作を図示する表である。
【
図4】発明概念のいくつかの実施形態による無線デバイスまたはUEを図示するブロック図である。
【
図5】発明概念のいくつかの実施形態によるネットワークノードeNB/gNBを図示するブロック図である。
【
図6】発明概念のいくつかの実施形態による無線デバイスの動作を図示する流れ図である。
【
図7】発明概念のいくつかの実施形態による基地局の動作を図示する流れ図である。
【
図8】中間ネットワークを介してホストコンピュータに接続された遠隔通信ネットワークの概略図である。
【
図9】部分的無線接続によって、基地局を介してユーザ機器と通信するホストコンピュータの一般化されたブロック図である。
【
図10】ホストコンピュータ、基地局およびユーザ機器を含む通信システムにおいて実施される方法を図示する流れ図である。
【
図11】ホストコンピュータ、基地局およびユーザ機器を含む通信システムにおいて実施される方法を図示する流れ図である。
【
図12】ホストコンピュータ、基地局およびユーザ機器を含む通信システムにおいて実施される方法を図示する流れ図である。
【
図13】ホストコンピュータ、基地局およびユーザ機器を含む通信システムにおいて実施される方法を図示する流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
次に、発明概念の実施形態の例を示す添付図面を参照しながら、以下で発明概念をより十分に説明する。しかしながら、発明概念は種々の形態で具現され得、本明細書で明らかにされた実施形態に限定されるものと解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、本開示が十分かつ完結したものになるように提供されるものであり、当業者に対して本発明概念の範囲を十分に伝えるはずである。これらの実施形態が相互排除ではないことにも留意されたい。一実施形態からの構成要素は、別の実施形態において存在する/使用されると暗に想定されてよい。
【0019】
以下の説明は、開示された主題の様々な実施形態を提示するものである。これらの実施形態は教示する例として提示され、開示された主題の範囲を制限するものと解釈されるべきではない。たとえば、説明された実施形態のある特定の詳細が、説明された主題の範囲から逸脱することなく、変更され得、省略され得、または拡張され得る。
【0020】
図4は、発明概念の実施形態に従って無線通信を提供するように設定されたUE(無線端末、無線(通信)デバイス、無線通信端末、ユーザ機器、ユーザ機器ノード/端末/デバイスとも称される)の要素を図示するブロック図である。示されるように、UEは、アンテナ4007と、無線通信ネットワーク(無線アクセスネットワーク(RAN)とも称される)の基地局eNBとのアップリンクおよびダウンリンクの無線通信を提供するように設定された送信機および受信機を含むトランシーバ回路4001(トランシーバとも称される)とを含み得る。UEは、トランシーバ回路に結合されたプロセッサ回路4003(プロセッサとも称される)、およびプロセッサ回路に結合された記憶回路4005(記憶装置とも称される)も含み得る。プロセッサ回路4003は、記憶回路4005に含まれ得るコンピュータ可読プログラムコードを実行することにより、本明細書で開示された実施形態による動作を遂行する。他の実施形態によれば、プロセッサ回路4003は記憶装置を含むように規定されてよく、その結果、個別の記憶回路が不要になる。UEは、プロセッサ4003に結合された(ユーザインターフェースなどの)インターフェースも含んでよく、ならびに/あるいはUEはIoTおよび/またはMTCデバイスでよい。
【0021】
本明細書で論じられたように、UEの動作はプロセッサ4003および/またはトランシーバ4001によって遂行され得る。たとえば、トランシーバ4001は、無線インターフェースを通じて無線通信ネットワークの基地局eNBにアップリンク通信を送信し、かつ/または無線通信ネットワークの基地局eNBから無線インターフェースを通じてダウンリンク通信を受信するように、プロセッサ4003によって制御され得る。その上に、記憶装置4005にはモジュールが記憶され得、プロセッサ4003は、これらのモジュールによって供給され得る命令を実行することにより、それぞれの動作(たとえば例示の実施形態に関して以下で論じられる動作)を遂行する。
【0022】
図5は、発明概念の実施形態に従って移動体通信を提供するように設定された無線通信ネットワーク(無線アクセスネットワーク(RAN)とも称される)のノード(ネットワークノード、基地局、eNB、eNodeBなどとも称される)の要素を図示するブロック図である。示されるように、ネットワークノードは、無線デバイスとのアップリンクおよびダウンリンクの無線通信をもたらすように設定された送信機および受信機を含むトランシーバ回路5001(トランシーバとも称される)を含み得る。ネットワークノードが含み得るネットワークインターフェース回路5007(ネットワークインターフェースとも称される)は、RANの他のノード(たとえば他の基地局および/またはコアネットワークノード)との通信をもたらすように設定されている。ネットワークノードは、トランシーバ回路に結合されたプロセッサ回路5003(プロセッサとも称される)、およびプロセッサ回路に結合された記憶回路5005(記憶装置とも称される)も含み得る。プロセッサ回路5003は、記憶回路5005に含まれ得るコンピュータ可読プログラムコードを実行することにより、本明細書で開示された実施形態による動作を遂行する。他の実施形態によれば、プロセッサ回路5003は記憶装置を含むように規定されてよく、その結果、個別の記憶回路が不要になる。
【0023】
本明細書で論じられたように、ネットワークノードの動作は、プロセッサ5003、ネットワークインターフェース5007、および/またはトランシーバ5001によって遂行され得る。たとえば、トランシーバ5001は、無線インターフェースを通じて1つまたは複数のUEにダウンリンク通信を送信し、かつ/または無線インターフェースを通じて1つまたは複数のUEからアップリンク通信を受信するにように、プロセッサ5003によって制御され得る。同様に、ネットワークインターフェース5007は、1つまたは複数の他のネットワークノードに通信を送信し、かつ/または1つまたは複数の他のネットワークノードから通信を受信するように、プロセッサ5003によって制御され得る。その上に、記憶装置5005にはモジュールが記憶され得、プロセッサ5003は、これらのモジュールによって供給され得る命令を実行することにより、それぞれの動作(たとえば例示の実施形態に関して以下で論じられる動作)を遂行する。
【0024】
上記で論じられたように、CGI報告はANR機能性の一部分であり、UEは、基地局eNB/gNBが隣接関係情報を構築するのを支援するために、隣接セルのシステム情報(グローバルセル識別情報を含む)を読み取るように要求される。UEが未知のPCI(すなわち未知の隣接セル)を報告したとき、CGI測定が要求されてよい。PCI情報は、種々の目的のために開始されている可能性があるすべてのUE測定報告に含まれ得る。基地局eNB/gNBが隣接セルに関する情報を要求したとき、この情報が記憶されてノードの間のx2/Xn接続(ネットワークインターフェース接続)をセットアップするために使用され、この接続は、上記で論じられたように、ハンドオーバ、デュアルコネクティビティのセットアップなど、いくつかの異なる手順のために使用され得る。
【0025】
LTEでは、UEは、reportCGIにセットされるように、reportConfigを含む測定設定を受信したとき、T321で表されるタイマを始動して、要求されたセルのCGI情報を取得することを試行する。UEは、タイマの期間内にCGI情報を取得できたら、reportCGIメッセージにCGI情報を含めてネットワーク(NW)に送る。他方では、UEは、T321の期間内にCGI情報を検知できなければ、CGI情報フィールドが空のreportCGIメッセージを送る。
【0026】
既存のLTEおよびエボルブドパケットコア(EPC)との相互動作を伴う/伴わない5Gネットワークを配備するための種々のやり方がある。これらの選択肢のうちのいくつかが
図1A~
図1Eに図示されている。
図1Cの、サポートされる第1のバージョンは「オプション3」と称され、これはEN-DC(EUTRAN-NRデュアルコネクティビティ)と称される。そのような配備では、NRとLTEの間にデュアルコネクティビティが適用され、LTE基地局eNBが主ノードであってNR基地局gNBが副ノードである。NRをサポートするRANノード(gNB)は、コアネットワーク(EPC)に対する制御プレーン接続を有しなくてよく、代わりに、主ノード(MeNB)としてのLTEノードeNBに頼ってよい。これは非スタンドアロン(NSA)NRとも称され、この配備には5GCNがなくてよい。この場合、NRセルの機能性は、接続モードUEに対するブースタおよび/またはダイバーシティレッグとしての使用に制限され得るが、UEはこれらのNRセル上にキャンプしなくてよい。
【0027】
5Gコアネットワーク(5GCN)の導入に伴って、他のオプションも有効になり得る。たとえば、
図1Bのオプション2は、5G基地局gNBが5GCNに接続されるスタンドアロン(SA)NR配備をサポートし得る。同様に、LTE基地局eNBは、
図1Dのオプション5を使用して5GCNにも接続され得る。これらの事例では、NRとLTEは、どちらも、5GCNに接続されたNG-RANの一部分と見なされ得る。
【0028】
システム情報は、マスタ情報ブロック(MIB)と複数のシステム情報ブロック(SIB)とに分割される。MIBに含まれ得る最も重要かつ/または最も頻繁に送信される限られた数のパラメータが、セルから他の情報を取得するために使用され、MIBはBCH(ブロードキャストチャネル)上で送信される。
【0029】
詳細には、ANRに使用される/必要とされる情報すなわちCGI、TAC(トラッキングエリアコード)、およびPLMNリストは、システム情報ブロックタイプ1(SIB1)でブロードキャストされ得る。NRがLTEと一緒に(より正確に前述のEN-DCとして)配備され得るので、NRセルがSIB1送信をスキップする可能性がある。無線デバイスUEがSIB1送信の不在を実現するのを支援するために、SIB1に関する指示がMIBでブロードキャストされてよい。MIB1におけるpdcch-ConfigSIB1情報要素(IE)が必須にされてよく、「SIB1不在」として(たとえばすべてゼロの)1つのコードポイントが割り当てられ得る。このように、UEは、MIBコンテンツを復号することにより、SIB1が送信されるか否かを知ることができる。
【0030】
ある特定のシナリオでは、UEは、たとえば無線状態が悪いために未知のセルのCGIを検知し得ない可能性がある。そのような場合、LTEでは、UEは、前述のように空のCGI情報フィールドを伴うCGI報告を送る。このように、NWは、UEが未知のセルのCGIを検知し得ないことを知ることになる。この場合、NWは、ANR手順を終了させるために、より多くの無線デバイスUEに、未知のセルのCGI報告を遂行するように命令することができる。
【0031】
他方、NRでは、SIB1が不在であり得て、CGI報告を求めて無線デバイスUEにより多くの要求を送ることは助けにならないため、そのような機構は障害を起こす可能性がある。現在の報告構造では、ネットワークNWには、何らかのCGI報告の障害がSIB1の不在によるものか否かを知る可能性はあり得ない。それゆえに、ネットワークNWは、より多くの無線デバイスUEに対して未知のPCIに関するCGI報告を遂行するようにとのより多くの要求を送るべきか否かが分からない可能性がある。
【0032】
発明概念のいくつかの実施形態によれば、UEは、CGI報告の要求に応答するとき、SIB1の存否に関する情報を用いてサービング基地局に応答してよい。
【0033】
UE側では、これは、UEが隣接セルのMIBブロードキャストチャネルからSIB1の存在/不在に関する情報を受信して(または読み取って)、後にこの情報をサービングセルに報告し得ることを意味する。次いで、サービングセルを担当するネットワークノードが、この情報を使用して、何らかの障害を起こしたCGI報告が、SIB1の不在によるのか、それともUEが隣接セルのCGIを適切に検知し得ないことによるのかを知ることができる。
【0034】
発明概念のいくつかのUE関連の実施形態によれば、隣接セルからのSIB1の存在/不在に関する情報が拡張CGI報告を使用して実現され得、この場合、UEは、セルがSIB1をブロードキャストしているか否かを最初に取得することに基づき、ネットワークによって(ローカルな)NRセル識別子(たとえば物理セル識別子PCI)を供給される。隣接セルがSIB1をブロードキャストする場合、UEはこのNRセル識別子に関連したシステム情報を取得する。一旦これが行われると、UEは、この情報を含めた測定報告をサービングノードに送る。
【0035】
発明概念のいくつかのネットワーク関連の実施形態によれば、報告される情報は、サービング基地局によって報告されたNRセルのあたりのUEから受信され、サービング基地局は、CGI報告障害に際してどのアクションを採用するかを裁定することができる。たとえば、障害がSIB1の不在によるものであれば、サービング基地局は、第3のネットワークノードに(たとえば、動作および管理(OAM)エンティティが、すべてのセルに、しばらくの間SIB1をブロードキャストするように命令するように)これを報告することができ、障害がSIB1の不在によるものでなければ(UEがCGIを検知し得ない場合には)、サービング基地局は、より多くのUEに、未知のセルのCGI報告を遂行するように命令することができる。
【0036】
発明概念のいくつかの実施形態によれば、改善されたANR動作が提供され得る。CGI報告障害の場合には、より適切なアクションをトリガするために、NWによって、SIB1の存在/不在に関する情報が使用され得る。前述のように、CGI報告の障害がSIB1の不在によるものでなければ、NWは、より多くの無線デバイスUEに対して、CGI報告を遂行するようにとの要求を送ることができ、CGI報告の障害がSIB1の不在によるものであれば、NWは、ANR手順を支援するために、すべてのセルまたは地理的エリアの内部のセルに、SIB1を送信するように命令することなどのアクションを採用することができる。その上に、エンドユーザの効率が改善され得る。UEは、MIBを復号した後にSIB1が不在であることを理解したときには、タイマの満了(たとえばT321タイマの満了)を待たずに、CGI報告における空のCGI情報と一緒にこの情報を送ることができる。
【0037】
CGI報告はANR動作の一部分でよく、この報告で、UEは、基地局eNB/gNBが隣接関係情報を構築するのを支援するために、隣接セルのシステム情報(たとえばセルのグローバル識別情報を含む)を読み取るように要求される。UEが未知のPCI(未知の隣接セル)を報告したとき、CGI測定が要求されてよい。PCI情報は、種々の目的のために開始されている可能性があるすべてのUE測定報告に含まれ得る。基地局eNB/gNBが隣接セルに関する情報を要求したとき、この情報は記憶されてよく、かつ/またはノード(基地局)の間のx2/Xn接続をセットアップするために使用されてよく、この情報は、ハンドオーバ、デュアルコネクティビティのセットアップなどの種々の手順のために使用され得る。
【0038】
いくつかの実施形態では、UEは、NR測定(これは、UEがLTE基地局eNBに接続されていればRAT間測定であり、そうでなければ、UEが5G基地局gNBに接続されていればNR内測定である)を用いて設定され得る。
【0039】
UEが、サービングeNB/gNBのNRTにおいて知られていない隣接NRセルのPCIを報告したとき、ネットワークによって、NRセルのグローバル識別情報(NCGI)測定が要求されてよい。いくつかの実施形態によれば、NCGI測定報告はSIB1が存在しているか否かを指示してよい。
【0040】
基地局eNB/gNBは、CGI報告が障害を起こした場合(たとえば空のCGIフィールドを伴うCGI報告を受信した場合)、SIB1の存在/不在の情報に基づいて、どのアクションを採用するかを判定してよく、
・CGI報告の障害が隣接セルからのSIB1の不在によるものであれば、基地局は、ある特定の地理的エリアにおけるすべてのセルに、しばらくSIB1を送信するように命令することなどのさらなるアクションのために、たとえばOAMといった第3のNWノードにこれを報告することができる。
・CGI報告の障害が隣接セルからのSIB1の不在によるものでなければ、基地局は、より多くの無線デバイスUEに、隣接セルのCGI報告を遂行するように命令することができる。
【0041】
UEからのCGI報告においてSIB1の存在を指示するための種々のやり方がある。
【0042】
いくつかの実施形態によれば、この文献における解説のために「SIB1存在」と表示される追加のビット(またはフラグ)が、CGI報告reportCGIに規定され得る。この場合、このビット(フラグ)を1(真)にセットするとSIB1の存在を指示し、このビット(フラグ)を0(偽)にセットするとSIB1が不在であることを指示する。表1は、UEから拡張CGI報告を受信したときのNWのアクションを要約するものである。
図2の表1(CGI報告を受信したときのNWのアクションを図示する)に示されるように、
・「SIB1存在」フラグが真(=1)であって「CGI情報」が空でなければ、サービング基地局eNB/gNBはCGI情報を使用してANRを判定し(ANR表を構築し)、
・「SIB1存在」フラグが真(=1)であって「CGI情報」が空であれば、サービング基地局は、1つまたは複数の他の無線デバイスに、CGI報告を遂行するように命令し、
・「SIB1存在」フラグが偽(=0)であって「CGI情報」が空であれば、サービング基地局は、この出現を別のNWノードに報告する。
・「SIB1存在」フラグが偽(=0)であって「CGI情報」が空であれば、そのような組合せは起こり得ないので誤りと見なされてよい。
【0043】
最近の審議において、出願人は、reportCGIに、報告されたセルがスタンドアロンかそれとも非スタンドアロンかを指示するためのSA/NSA(スタンドアロン/非スタンドアロン)のインジケータを追加することを提案した。SAモードの動作は、gNBがコアネットワーク(CN)に対する制御プレーン接続を有することを指し得、NSAモードの動作は、gNBがCNに対する制御プレーン接続を有さず、代わりに、主ノードとしてのサービングネットワークノードに頼ってよいことを指し得る。SA(モードの)動作では、NW基地局は常にSIB1を送信する必要があり得、したがって、SA/NSAインジケータは、SIB1の存在を報告するためにも使用され得る(多目的)。いくつかの実施形態によれば、
図3の表2に図示されるように、SIB1の存在/不在に関する情報は、SA/NSAインジケータを使用して、(存在する場合には)reportCGIに暗示的に符号化され得、
・組み合わされたSA/NSA-CGI存在/不在のインジケータフラグが真(=1)にセットされていてCGI情報が空でなければ、基地局eNB/gNBは、CGI情報を使用してANRを判定し(ANR表を構築し)、セルがSAであるという情報も記憶してよく、
・組み合わされたSA/NSA-CGI存在/不在のインジケータフラグが偽(=0)にセットされていてCGI情報が空でなければ、基地局eNB/gNBは、CGI情報を使用してANRを判定し(ANR表を構築し)、セルがNSAであるという情報も記憶してよく、
・組み合わされたSA/NSA-CGI存在/不在インジケータフラグが真(=1)にセットされていてCGI情報が空であれば、基地局eNB/gNBは、少なくとも1つの他のUEに、CGI報告を遂行するように命令し、
・組み合わされたSA/NSA-CGI存在/不在インジケータフラグが偽(=0)にセットされていてCGI情報が空であれば、基地局eNB/gNBは別のNWノードにこのイベントを報告する。
【0044】
実施形態では、UEは、MIBを復号してSIB1が不在であることを理解したときには、測定タイマ(たとえばT321タイマ)の満了を待たない。この場合、UEは、測定タイマ(T321)を停止して、空のCGI情報を伴うCGI報告を送り得る。UEは、前述の実施形態のうちの任意のものを使用して、サービング基地局eNB/gNBにSIB1の不在を指示する。
【0045】
次に、発明概念のいくつかの実施形態に従って、
図6の流れ図を参照しながらUEの動作を論じる。たとえば、
図4の無線端末の記憶装置4005に記憶され得るモジュールが命令を供給し得、無線デバイスのプロセッサ4003が、モジュールの命令を実行して、
図6の流れ図のそれぞれの動作を遂行する。
【0046】
本質的には、隣接セルは隣接セルのセル識別子をブロードキャストしないという第1の指示を含むシステム情報を隣接セルから受信するステップ(611、613)と、RANにセル識別子報告を送信するステップ(615)とであり、セル識別子報告は、隣接セルは隣接セルのセル識別子をブロードキャストしないという第2の指示を含む。
【0047】
図6は、無線アクセスネットワークRANにおけるUEの動作を図示するものである。ブロック601において、プロセッサ4003は、RANのサービング基地局eNB/gNBに測定報告を送信するべき時間を判定し得る。プロセッサは、測定報告を送信するとの判定に応答して、ブロック603において、トランシーバ4001によって、隣接セルの物理セル識別子PCIを含む測定報告をRANのサービング基地局eNB/gNBに送信し得る。PCIは、たとえば隣接セルによって送信される同期信号の中に符号化されてよい。
【0048】
ブロック605において、プロセッサ4003は、サービング基地局からセル識別子要求(たとえばセルグローバル識別子CGIを求める要求)が受信されたかどうかを判定し得る。サービング基地局は、サービング基地局に関する隣接関係テーブルNRTに隣接セルのPCIおよび/または対応するCGIが含まれていなければ、たとえばセル識別子要求を送信してよい。そうでなければ、サービング基地局は、測定報告に応答してセル識別子要求を送信しなくてもよい。セル識別子要求が送信されると、プロセッサは、ブロック607において、(トランシーバ4001によって)RANのサービング基地局から、隣接セルのセル識別子を報告するようにとの要求を受信し得、この要求は隣接セルのPCIを含み得る。
【0049】
プロセッサ4003は、サービング基地局からの要求を受信したことに応答して、ブロック609において測定タイマ(たとえばT321タイマ)を始動し、ブロック611において、トランシーバ4001によって隣接セルからシステム情報を受信し得る。ブロードキャストされたシステム情報において、ブロック611のシステム情報が含み得るマスタ情報ブロックMIBは、隣接セルは隣接セルのセル識別子を有するシステム情報ブロックを含まないという指示を伴う。たとえば、隣接セルはセル識別子を有するシステム情報ブロックを含まないという指示は、MIBの物理的ダウンリンク制御チャネルPDCCHのConfigSIB1情報要素IEで与えられ得る。
【0050】
ブロック613において、プロセッサ4003は、隣接セルは隣接セルのセル識別子をブロードキャストしないという指示を含むシステム情報に応答して、ブロック615において、トランシーバ4001によって、サービング基地局にセル識別子報告を送信してよく、セル識別子報告は、空のセル識別子フィールドを含み、隣接セルは隣接セルのセル識別子をブロードキャストしないという指示を伴う。その上に、ブロック615のセル識別子報告は、ブロック613における、隣接セルは隣接セルのセル識別子をブロードキャストしないという指示を含むシステム情報を受信したことに応答して、測定タイマが満了する前に送信されてよい。
【0051】
したがって、ブロック601、603、605、607、609、611、613、および615に関して上記で論じられた動作は、セル識別子はブロードキャストされないという指示を隣接セルが送信するとき遂行されてよい。セル識別子がブロードキャストされるという指示を隣接セルが送信してもセル識別子が受信されないときの動作を、以下で論じる。
【0052】
ブロック601において、プロセッサ4003は、RANの現在のサービング基地局eNB/gNB(たとえば上記で論じられたものと同一のサービング基地局または異なるサービング基地局)に別の測定報告を送信するべき時間を判定してよい。プロセッサ4003は、別の測定報告を送信するとの判定に応答して、ブロック603において、トランシーバ4001によって、第2の隣接セルの物理セル識別子PCIを含む測定報告をRANの現在のサービング基地局eNB/gNBに送信し得る。PCIは、たとえば第2の隣接セルによって送信される同期信号の中に符号化されてよい。
【0053】
ブロック605において、プロセッサ4003は、現在のサービング基地局から第2の隣接セルのセル識別子要求(たとえばセルグローバル識別子CGIを求める要求)が受信されたかどうかを判定し得る。現在のサービング基地局は、現在のサービング基地局に関する隣接関係テーブルNRTに、第2の隣接セルのPCIおよび/または対応するCGIが含まれていなければ、たとえばセル識別子要求を送信してよい。そうでなければ、現在のサービング基地局は、測定報告に応答してセル識別子要求を送信しなくてもよい。セル識別子要求が送信されると、プロセッサ4003は、ブロック607において、(トランシーバ4001によって)RANの現在のサービング基地局から、第2の隣接セルのセル識別子を報告するようにとの要求を受信し得、この要求は第2の隣接セルのPCIを含み得る。
【0054】
プロセッサ4003は、現在のサービング基地局からの要求を受信したことに応答して、ブロック609において測定タイマ(たとえばT321タイマ)を始動し、ブロック611において、トランシーバ4001によって第2の隣接セルからシステム情報を受信し得る。ブロードキャストされたシステム情報において、ブロック611の第2の隣接セルからのシステム情報が含み得るマスタ情報ブロックMIBは、第2の隣接セルは第2の隣接セルのセル識別子を有するシステム情報ブロックを含むという指示を伴う。たとえば、第2の隣接セルはセル識別子を有するシステム情報ブロックを含むという指示は、第2の隣接セルによってブロードキャストされたMIBの物理的ダウンリンク制御チャネルPDCCHのConfigSIB1情報要素IEで与えられ得る。
【0055】
ブロック613における、隣接セルは隣接セルのセル識別子をブロードキャストするという指示を含むシステム情報に応答して、またブロック617および621において第2の隣接セルのセル識別子が受信されないまま測定タイマが満了したことに応答して、プロセッサ4003は、ブロック623において、トランシーバ4001によって、現在のサービング基地局に第2の隣接セルのセル識別子報告を送信してよい。より詳細には、ブロック623のセル識別子報告は、空のセル識別子情報フィールドと、第2の隣接セルが第2の隣接セルのセル識別子をブロードキャストするという指示とを含み得る。
【0056】
したがって、ブロック601、603、605、607、609、611、613、617、621、および623に関して上記で論じられた動作は、セル識別子がブロードキャストされたがセル識別子が受信されないという指示を隣接セルが送信するとき遂行されてよい。隣接セルからセル識別子が受信されたときの動作を、以下で論じる。
【0057】
ブロック601において、プロセッサ4003は、RANの現在のサービング基地局eNB/gNB(たとえば上記で論じられたものと同一のサービング基地局または異なるサービング基地局)に別の測定報告を送信するべき時間を判定してよい。プロセッサ4003は、別の測定報告を送信するとの判定に応答して、ブロック603において、トランシーバ4001によって、第3の隣接セルの物理セル識別子PCIを含む測定報告をRANの現在のサービング基地局eNB/gNBに送信し得る。PCIは、たとえば第3の隣接セルによって送信される同期信号の中に符号化されてよい。
【0058】
ブロック605において、プロセッサ4003は、現在のサービング基地局から第3の隣接セルのセル識別子要求(たとえばセルグローバル識別子CGIを求める要求)が受信されたかどうかを判定し得る。現在のサービング基地局は、現在のサービング基地局に関する隣接関係テーブルNRTに第3の隣接セルのPCIおよび/または対応するCGIが含まれていなければ、たとえばセル識別子要求を送信してよい。そうでなければ、現在のサービング基地局は、測定報告に応答してセル識別子要求を送信しなくてもよい。セル識別子要求が送信されると、プロセッサ4003は、ブロック607において、(トランシーバ4001によって)RANの現在のサービング基地局から、第3の隣接セルのセル識別子を報告するようにとの要求を受信し得、この要求は第3の隣接セルのPCIを含み得る。
【0059】
プロセッサ4003は、現在のサービング基地局からの要求を受信したことに応答して、ブロック609において測定タイマ(たとえばT321タイマ)を始動し、ブロック611において、トランシーバ4001によって第3の隣接セルからシステム情報を受信し得る。ブロードキャストされたシステム情報において、ブロック611の第3の隣接セルからのシステム情報が含み得るマスタ情報ブロックMIBは、第3の隣接セルは第3の隣接セルのセル識別子を有するシステム情報ブロックを含むという指示を伴う。たとえば、第3の隣接セルはセル識別子を有するシステム情報ブロックを含むという指示は、第3の隣接セルによってブロードキャストされたMIBの物理的ダウンリンク制御チャネルPDCCHのConfigSIB1情報要素IEで与えられ得る。
【0060】
ブロック617において、プロセッサ4003は、ブロック621における測定タイマの満了前に、(トランシーバ4001によって)第3の隣接セルのセル識別子を含むシステム情報を受信してよく、ブロック619において、プロセッサ4003は、第3の隣接セルのセル識別子と第3の隣接セルに関するスタンドアロン/非スタンドアロンのインジケータとを含むセル識別子報告を、トランシーバ4001によって現在のサービング基地局に送信してよい。したがって、ブロック615および/またはブロック623のセル識別子報告において空のセル識別子フィールドが供給されたとき、セル識別子がブロードキャストされたのかそれともブロードキャストされなかったのかを指示するため、あるいは、ブロック619のセル識別子報告においてセル識別子が供給されたとき、隣接セルがスタンドアロン/非スタンドアロンであることを指示するために、セル識別子報告の同一のフィールド(たとえばビット)が使用され得る。いくつかの他の実施形態によれば、セル識別子がブロードキャストされたか否かの指示を通信するため、またスタンドアロン/非スタンドアロンの状態を通信するために、セル識別子報告の別個のフィールド(たとえば別個のビット)が使用され得る。
【0061】
図6の流れ図からの様々な動作は、無線デバイスおよび関連方法のいくつかの実施形態に関して任意選択でよい。たとえば(以下で明らかにされる)例示の実施形態1の方法に関して、
図6のブロック601、603、605、609、617、619、621、および623の動作は任意選択でよい。
【0062】
次に、
図7の流れ図を参照しながら基地局eNBの動作を論じる。たとえば、
図5の基地局の記憶装置5005に記憶され得るモジュールが命令を供給し得、プロセッサ5003が、モジュールの命令を実行して、
図5の流れ図のそれぞれの動作を遂行する。
【0063】
図7は、無線アクセスネットワークRANの基地局eNB/gNBの動作を図示するものである。ブロック701において、プロセッサ5003は、UEによって測定報告が送信されたかどうかを判定してよい。測定報告が送信されたとき、プロセッサ5003は、ブロック703において、トランシーバ5001によって、無線デバイスから、隣接セルの物理セル識別子PCIを含む測定報告を受信し得る。(PCIに対応する)隣接セルのセルグローバル識別子CGIが、基地局に関する隣接関係テーブルNRTに含まれていれば、NRTに関するそれ以上のアクションは不要になり得る。
【0064】
ブロック705における、基地局に関するNRTには隣接セルのCGIが含まれていないことに応答して、プロセッサ5003は、ブロック707において、トランシーバ5001によって、UEに、隣接セルのセル識別子(たとえば隣接セルのCGI)を報告するようにとの要求を送信してよい。その上に、要求は隣接セルのPCIを含み得る。
【0065】
ブロック709において、プロセッサ5003は無線デバイスからセル識別子報告を受信し得る。空のセル識別子情報フィールドと、ブロック711および717における、隣接セルは隣接セルのセル識別子をブロードキャストしないという指示とを含むセル識別子報告に応答して、プロセッサ5003は、ブロック719において、ネットワークインターフェース5007を通じてRANの別のノードに通知を送信し得る。
【0066】
したがって、ブロック701、703、705、707、709、711、717、および719に関して上記で論じられた動作は、セル識別子報告が、空のセルIDフィールドと、隣接セルがセル識別子をブロードキャストしないという指示とを含んでいるとき遂行され得る。セル識別子報告が、空のセルIDフィールドと、隣接セルがセル識別子をブロードキャストするという指示とを含んでいるときの動作を、以下で論じる。
【0067】
ブロック701において、プロセッサ5003は、UEによって測定報告が送信されたかどうかを判定してよい。測定報告が送信されたとき、プロセッサ5003は、ブロック703において、トランシーバ5001によって、無線デバイス(たとえば上記で論じられた無線デバイスと同一の無線デバイスまたは別の無線デバイス)から、第2の隣接セルの物理セル識別子PCIを含む測定報告を受信し得る。(PCIに対応する)第2の隣接セルのセルグローバル識別子CGIが、基地局に関する隣接関係テーブルNRTに含まれていれば、NRTに関するそれ以上のアクションは不要になり得る。
【0068】
ブロック705における、基地局に関するNRTには第2の隣接セルのCGIが含まれていないことに応答して、プロセッサ5003は、ブロック707において、トランシーバ5001によって、UEに、第2の隣接セルのセル識別子(たとえば第2の隣接セルのCGI)を報告するようにとの要求を送信してよい。その上に、要求は第2の隣接セルのPCIを含み得る。
【0069】
ブロック709において、プロセッサ5003は無線デバイスからセル識別子報告を受信し得る。空のセル識別子情報フィールドと、ブロック711および717における、第2の隣接セルが第2の隣接セルのセル識別子をブロードキャストするという指示とを含むセル識別子報告に応答して、プロセッサ5003は、ブロック721において、トランシーバ5001によって、別の無線デバイスに、第2の隣接セルのセル識別子(CGI)を報告するようにとの要求を送信してよい。この別の無線デバイスは、第2の隣接セルのCGIを受信して、第2の隣接セルのCGIを伴うセル識別子報告を供給し得る。その上に、ブロック721の要求は第2の隣接セルのPCIを含み得る。
【0070】
したがって、ブロック701、703、705、707、709、711、717、および721に関して上記で論じられた動作は、セル識別子報告が、空のセルIDフィールドと、第2の隣接セルがセル識別子をブロードキャストするという指示とを含んでいるとき遂行され得る。セル識別子報告がセル識別子(たとえばCGI)を含んでいるときの動作を以下で論じる。
【0071】
ブロック701において、プロセッサ5003は、UEによって測定報告が送信されたかどうかを判定してよい。測定報告が送信されたとき、プロセッサ5003は、ブロック703において、トランシーバ5001によって、無線デバイス(たとえば上記で論じられた無線デバイスと同一の無線デバイスまたは異なる無線デバイス)から、第3の隣接セルの物理セル識別子PCIを含む測定報告を受信し得る。(PCIに対応する)第3の隣接セルのセルグローバル識別子CGIが、基地局に関する隣接関係テーブルNRTに含まれていれば、NRTに関するそれ以上のアクションは不要になり得る。
【0072】
ブロック705における、基地局に関するNRTには第3の隣接セルのCGIが含まれていないことに応答して、プロセッサ5003は、ブロック707において、トランシーバ5001によって、UEに、第3の隣接セルのセル識別子(たとえば第3の隣接セルのCGI)を報告するようにとの要求を送信してよい。その上に、要求は第3の隣接セルのPCIを含み得る。
【0073】
ブロック709において、プロセッサ5003は無線デバイスからセル識別子報告を受信し得る。ブロック711における、第3の隣接セルのセル識別子を含むセル識別子報告に応答して、プロセッサ5003は、第3の隣接セルのセル識別子を使用して、基地局に関するNRTを更新してよい。第3の隣接セルに関するセル識別子報告は、第3の隣接セルのセル識別子(たとえばCGI)に加えて、スタンドアロン/非スタンドアロンのインジケータを供給し得る。
【0074】
ブロック709、711、および717のセル識別子報告において空のセル識別子フィールドが受信されたとき、セル識別子がブロードキャストされたのかそれともブロードキャストされなかったのかを指示するため、あるいは、ブロック709および711のセル識別子報告においてセル識別子が供給されたとき、隣接セルがスタンドアロン/非スタンドアロンであることを指示するために、セル識別子報告の同一のフィールド(たとえばビット)が使用され得る。いくつかの他の実施形態によれば、セル識別子がブロードキャストされたか否かの指示を通信するため、また隣接セルのスタンドアロン/非スタンドアロンの状態を通信するために、セル識別子報告の別個のフィールド(たとえば別個のビット)が使用され得る。
【0075】
図7の流れ図からの様々な動作は、基地局および関連方法のいくつかの実施形態に関して任意選択でよい。たとえば(以下で明らかにされる)例示の実施形態13の方法に関して、
図7のブロック701、703、705、713、719、および721の動作は任意選択でよい。
【0076】
発明概念のさらなる例示の実施形態が以下で明らかにされる。
1.無線アクセスネットワーク(RAN)において無線端末UEを動作させる方法であって、
隣接セルは隣接セルのセル識別子をブロードキャストしないという第1の指示を含むシステム情報を隣接セルから受信するステップ(611、613)と、
RANに、隣接セルは隣接セルのセル識別子をブロードキャストしないという第2の指示を含むセル識別子報告を送信するステップ(615)とを含む方法。
2.セル識別子が隣接セルのセルグローバル識別子(CGI)である方法であって、
RANに、隣接セルの物理セル識別子(PCI)を含む測定報告を送信するステップ(603)と、
RANから、隣接セルのセル識別子を報告するようにとの要求を受信するステップ(607)であって、RANからの要求は、隣接セルのPCIを含む、ステップとをさらに含む、実施形態1に記載の方法。
3.PCIが、隣接セルによって送信される同期信号において符号化される、実施形態2に記載の方法。
4.要求を受信したことに応答してタイマを始動するステップ(609)をさらに含む方法であって、
セル識別子報告を送信するステップが、隣接セルが隣接セルのセル識別子をブロードキャストしないという第1の指示を含むシステム情報を受信したことに応答して、タイマの満了前に、RANにセル識別子報告を送信するステップを含む、実施形態2または3に記載の方法。
5.タイマがT321タイマを備える、実施形態4に記載の方法。
6.隣接セルが第1の隣接セルであり、システム情報が第1のシステム情報であり、セル識別子報告が第1のセル識別子報告である方法であって、
RANから、第2の隣接セルのセル識別子を報告するようにとの要求を受信するステップ(607)と、
要求を受信したことに応答してタイマを始動するステップ(609)と、
第2の要求を受信したことに応答して、第2の隣接セルから、第2の隣接セルが第2の隣接セルの第2のセル識別子をブロードキャストするという第3の指示を含む第2のシステム情報を受信するステップ(611、613、617)と、
隣接セルは第2の隣接セルのセル識別子をブロードキャストするという指示に応答して、また第2の隣接セルのセル識別子が受信されないままタイマが満了したことに応答して、空のセル識別子情報フィールドと第2の隣接セルは第2の隣接セルのセル識別子をブロードキャストするという第4の指示とを含む第2のセル識別子報告をRANに送信するステップ(623)とをさらに含む、実施形態1から5のいずれか1つに記載の方法。
7.タイマがT321タイマを備える、実施形態6に記載の方法。
8.セル識別子情報フィールドが空でないときスタンドアロン/非スタンドアロンのインジケータを供給するように使用されるセル識別子報告のフィールドにおいて、隣接セルはシステム情報ブロックを含まないという第2の指示が与えられる、実施形態1から7のいずれか1つに記載の方法。
9.セル識別子情報フィールドが空でないときスタンドアロン/非スタンドアロンのインジケータを供給するように使用されるセル識別子報告のフィールドにおいて、隣接セルはシステム情報ブロックを含まないという第2の指示が与えられ、隣接セルが第1の隣接セルであり、システム情報が第1のシステム情報であり、セル識別子報告が第1のセル識別子報告である方法であって、
RANから、第2の隣接セルのセル識別子を報告するようにとの要求を受信するステップ(607)と、
要求を受信したことに応答して、隣接セルから、隣接セルが第2の隣接セルのセル識別子をブロードキャストするという第3の指示と第2の隣接セルのセル識別子とを含むシステム情報を受信するステップ(611、613、617)と、
RANにセル識別子報告を送信するステップ(619)であって、第2のセル識別子報告が、第2の隣接セルのセル識別子と第2の隣接セルに関するスタンドアロン/非スタンドアロンのインジケータとを含む、セル識別子報告を送信するステップ(619)とをさらに含む、実施形態1から5のいずれか1つに記載の方法。
10.セル識別子報告がRANのサービング基地局(eNB、gNB)に送信される、実施形態1から9のいずれか1つに記載の方法。
11.システム情報はマスタ情報ブロック(MIB)を含み、システム情報に隣接セルのセル識別子を有するシステム情報ブロックを隣接セルが含まないという指示を含む、実施形態1から10のいずれか1つに記載の方法。
12.隣接セルはセル識別子を有するシステム情報ブロックを含まないという指示が、MIBの物理的ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)のConfigSIB1情報要素(IE)で与えられる、実施形態11に記載の方法。
13.RANから、隣接セルのセル識別子を報告するようにとの要求を受信するステップ(607)であって、システム情報を受信するステップが、要求を受信したことに応答して隣接セルからシステム情報を受信するステップを含む、要求を受信するステップ(607)をさらに含む、実施形態1から12のいずれか1つに記載の方法。
14.セル識別子報告を送信するステップが、隣接セルは隣接セルのセル識別子をブロードキャストしないという第1の指示に応答してセル識別子報告を送信するステップを含む、実施形態1から13のいずれか1つに記載の方法。
15.セル識別子報告が、空のセル識別子情報フィールドと、隣接セルは隣接セルのセル識別子をブロードキャストしないという第2の指示とを含む、実施形態1から14のいずれか1つに記載の方法。
16.無線アクセスネットワーク(RAN)の基地局(eNB、gNB)を動作させる方法であって、
無線デバイスから、隣接セルは隣接セルのセル識別子をブロードキャストしないという指示を含むセル識別子報告を受信するステップ(709、711、717)を含む方法。
17.隣接セルは隣接セルのセル識別子をブロードキャストしないという指示に応答してRANの別のノードに通知を送信するステップ(719)をさらに含む、実施形態16に記載の方法。
18.無線デバイスが第1の無線デバイスであり、セル識別子報告が第1のセル識別子報告であり、隣接セルが第1の隣接セルである方法であって、
第2の無線デバイスに、第2の隣接セルの第2のセル識別子を報告するようにとの要求を送信するステップ(707)と、
第2の無線デバイスから、第2の空のセル識別子情報フィールドと第2の隣接セルは第2の隣接セルの第2のセル識別子をブロードキャストするという指示とを含む第2のセル識別子報告を受信するステップ(709、711、717)と、
第2の空のセル識別子情報フィールドを含む第2のセル識別子報告に応答して、また第2の隣接セルは第2の隣接セルの第2のセル識別子をブロードキャストするという指示に応答して、第3の無線デバイスに要求を送信するステップ(721)とをさらに含む、実施形態16または17に記載の方法。
19.セル識別子が隣接セルのセルグローバル識別子(CGI)である方法であって、
無線デバイスから、隣接セルの物理セル識別子(PCI)を含む測定報告を受信するステップ(703)と、
無線デバイスに、隣接セルのセル識別子を報告するようにとの要求を送信するステップ(707)であって、要求が、PCIを含み、測定報告を受信したことに応答して、また基地局に関する隣接関係テーブル(NRT)にCGIが含まれていないことに応答して送信される、要求を送信するステップ(707)とをさらに含む、実施形態16から18のいずれか1つに記載の方法。
20.セル識別子情報フィールドが空でないときスタンドアロン/非スタンドアロンのインジケータを供給するように使用されるセル識別子報告のフィールドにおいて、隣接セルはシステム情報ブロックを含まないという指示が与えられる、実施形態16から19のいずれか1つに記載の方法。
21.セル識別子情報フィールドが空でないときスタンドアロン/非スタンドアロンのインジケータを供給するように使用されるセル識別子報告のフィールドにおいて、隣接セルはシステム情報ブロックを含まないという指示が与えられ、無線デバイスが第1の無線デバイスであり、セル識別子報告が第1のセル識別子報告であり、隣接セルが第1の隣接セルである方法であって、
第2の無線デバイスに、第2の隣接セルのセル識別子を報告するようにとの要求を送信するステップ(707)と、
第2の無線デバイスから、第2の隣接セルのセル識別子と第2の隣接セルに関するスタンドアロン/非スタンドアロンのインジケータとを含む第2のセル識別子報告を受信するステップ(709、711)と、
第2の隣接セルのセル識別子を使用して基地局に関する隣接関係テーブル(NRT)を更新するステップ(713)とをさらに含む、実施形態16または17に記載の方法。
22.無線デバイス(UE)に、隣接セルのセル識別子を報告するようにとの要求を送信するステップ(707)をさらに含む、実施形態16、17、18、20、または21のいずれか1つに記載の方法。
23.セル識別子報告が、空のセル識別子情報フィールドと、隣接セルは隣接セルのセル識別子をブロードキャストしないという指示とを含む、実施形態16から22のいずれか1つに記載の方法。
24.無線通信ネットワークとの無線ネットワーク通信をもたらすように設定されたトランシーバ(4001)と、
トランシーバによる無線ネットワーク通信をもたらすように設定され、また実施形態1から15のいずれか1つに記載の動作を遂行するように設定されて、トランシーバに結合されたプロセッサ(4003)とを備える第1の無線デバイス(UE)。
25.実施形態1から15のいずれか1つに従って動作するように適合されている無線デバイス(UE)。
26.無線通信ネットワークの基地局(eNB、gNB)であって、
無線端末との無線ネットワーク通信をもたらすように設定されたトランシーバ(5001)と、
トランシーバによる無線ネットワーク通信をもたらすように設定され、また実施形態16から23のいずれか1つに記載の動作を遂行するように設定されて、トランシーバに結合されたプロセッサ(5003)とを備える、無線通信ネットワークの基地局(eNB、gNB)。
27.無線アクセスネットワークの基地局(eNB、gNB)であって、実施形態16から23のいずれか1つによって動作するように適合されている基地局(eNB、gNB)。
【0077】
図8は、発明概念の実施形態に従って無線通信を提供するように設定された無線デバイスUE 3330(無線端末、無線通信デバイス、無線通信端末、ユーザ機器(UE)、ユーザ機器ノード/端末/デバイスなどとも称される)の要素を図示するブロック図である。示されるように、無線デバイスUEは、アンテナ3336と、無線通信ネットワーク(無線アクセスネットワークRANとも称される)の基地局(gNB)とのアップリンクおよびダウンリンクの無線通信を提供するように設定された送信機および受信機を含むトランシーバ回路3337(無線インターフェースとも称される)とを含み得る。無線デバイスUEは、トランシーバ回路に結合されたプロセッサ回路3338(処理回路とも称される)、およびプロセッサ回路に結合された記憶回路3335(記憶装置とも称される)も含み得る。プロセッサ回路3338は、記憶回路3335に含まれ得るコンピュータ可読プログラムコードを実行することにより、本明細書で開示された実施形態による動作を遂行する。他の実施形態によれば、プロセッサ回路3338は記憶装置を含むように規定されてよく、その結果、個別の記憶回路が不要になる。無線デバイスUEは、プロセッサ3338に結合された(ユーザインターフェースなどの)インターフェースも含んでよく、ならびに/あるいは無線デバイスUEはIoTおよび/またはMTCのデバイスでよい。
【0078】
本明細書で論じられたように、無線デバイスUEの動作はプロセッサ3338および/またはトランシーバ3337によって遂行され得る。たとえば、プロセッサ3338によって、トランシーバ3337は、アップリンク通信を、無線インターフェースを通じて、無線通信ネットワークの基地局(たとえばgNB-CUならびに1つまたは複数のgNB-DUを含むgNB基地局)に送信し、かつ/またはダウンリンク通信を、無線インターフェースを通じて無線通信ネットワークの基地局(たとえばgNB-CUならびに1つまたは複数のgNB-DUを含むgNB基地局)から受信するように制御され得る。その上に、記憶装置3335にはモジュールが記憶され得、プロセッサ3338は、これらのモジュールによって供給され得る命令を実行することにより、それぞれの動作(たとえば例示の実施形態に関して以下で論じられる動作)を遂行する。
【0079】
本発明は、ネットワークノードの物理的配置が透過的でないか、または少なくとも部分的に未知である可能性があるクラウドの実装形態(または仮想環境)において特に有益であり得る。その上に、DUおよびCUの物理的配置が変化し得、中間ノードの数も変化し得る。このことの結果として、ULおよびDLの遅延特性も、設定および距離に依拠して大幅な変化を示すはずであり、ULおよびDLの遅延寄与を連続的に測定することが有益であり得る。
【0080】
図8を参照して、一実施形態によれば、通信システムが含む3GPPタイプのセルラーネットワークなどの遠隔通信ネットワーク3210は、無線アクセスネットワークなどのアクセスネットワーク3211およびコアネットワーク3214を備える。アクセスネットワーク3211には、NB、eNB、gNBなどの複数の基地局3212a、3212b、3212cまたは他のタイプの無線アクセスポイントが備わっており、それぞれが、対応するカバレッジエリア3213a、3213b、3213cを規定する。各基地局3212a、3212b、3212cは、有線または無線の接続3215を通じてコアネットワーク3214に接続可能である。カバレッジエリア3213cに配置された第1ユーザ機器(UE)3291は、対応する基地局3212cに無線で接続するかまたは基地局3212cによってページングされるように設定されている。カバレッジエリア3213aにおける第2のUE 3292は、対応する基地局3212aに無線で接続可能である。この例では複数のUE3291、3292が図示されているが、開示された実施形態は、カバレッジエリアにUEが単独で存在する状況や、単独のUEが、対応する基地局3212に接続されている状況にも同様に適用可能である。
【0081】
遠隔通信ネットワーク3210自体がホストコンピュータ3230に接続されており、このことは、ハードウェアおよび/またはスタンドアロンのサーバ、クラウドで実施されたサーバ、分散型サーバのソフトウェア、もしくはサーバファームにおける処理リソースとして具現され得る。ホストコンピュータ3230は、サービスプロバイダに所有されるかもしくは制御されてよく、またはサービスプロバイダによって、もしくはサービスプロバイダのために運営されてよい。遠隔通信ネットワーク3210とホストコンピュータ3230との間の接続3221、3222は、コアネットワーク3214からホストコンピュータ3230に直接届いてよく、または任意選択の中間ネットワーク3220を介してもよい。中間ネットワーク3220は、パブリックネットワーク、プライベートネットワーク、またはホスティングされたネットワークのうちの1つでよく、または2つ以上の組合せでもよく、存在する場合には、バックボーンネットワークまたはインターネットでよく、詳細には、2つ以上のサブネットワーク(図示せず)を備え得る。
【0082】
全体としての
図8の通信システムは、接続されたUE3291、3292のうちの1つとホストコンピュータ3230との間のコネクティビティを可能にする。コネクティビティはオーバーザトップ(OTT)接続3250として説明され得る。ホストコンピュータ3230および接続されたUE3291、3292は、仲介物としてアクセスネットワーク3211、コアネットワーク3214、任意の中間ネットワーク3220および可能なさらなるインフラストラクチュア(図示せず)を使用して、OTT接続3250を通じてデータおよび/またはシグナリングを通信するように設定されている。OTT接続3250は、OTT接続3250を通して関与する通信デバイスがアップリンク通信やダウンリンク通信のルーティングを認識しないという意味で透過的であり得る。たとえば、基地局3212は、接続されたUE3291に転送される(たとえばハンドオーバされる)、ホストコンピュータ3230由来のデータを伴う入来ダウンリンク通信の過去のルーティングに関して通知されなくてよく、通知される必要もない。同様に、基地局3212は、UE3291由来の出力の、ホストコンピュータ3230へのアップリンク通信の将来のルーティングを認識する必要はない。
【0083】
次に、前節において論じられた一実施形態によるUE、基地局、およびホストコンピュータの例示の実装形態が、
図9を参照しながら説明される。通信システム3300において、ホストコンピュータ3310が備えるハードウェア3315に含まれる通信インターフェース3316は、通信システム3300の異なる通信デバイスのインターフェースとの有線または無線の接続をセットアップして維持するように設定されている。ホストコンピュータ3310がさらに備える処理回路3318は、記憶能力および/または処理能力を有し得る。詳細には、処理回路3318は、命令を実行するように適合された1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイまたはこれらの組合せ(図示せず)を備え得る。ホストコンピュータ3310がさらに含むソフトウェア3311は、ホストコンピュータ3310に記憶されまたはホストコンピュータ3310によるアクセスが可能であり、処理回路3318によって実行可能である。ソフトウェア3311はホストアプリケーション3312を含む。ホストアプリケーション3312は、UE 3330およびホストコンピュータ3310において終結するOTT接続3350を介して接続するUE 3330などの遠隔ユーザにサービスを提供するように動作可能であり得る。遠隔ユーザにサービスを提供する際に、ホストアプリケーション3312は、OTT接続3350を使用して送信されるユーザデータを供給してよい。
【0084】
通信システム3300がさらに備える基地局3320は、遠隔通信システムに用意され、ホストコンピュータ3310およびUE 3330との通信を可能にするハードウェア3325を備える。基地局3320は、CU 7000および1つまたは複数のDU 6000を備え得る。ハードウェア3325は、通信システム3300の異なる通信デバイスのインターフェースとの有線または無線の接続をセットアップして維持するための通信インターフェース3326、ならびに、少なくとも基地局3320によってサーブされたカバレッジエリア(
図9には示されていない)にあるUE 3330との無線接続3370をセットアップして維持するための無線インターフェース3327を含み得る。通信インターフェース3326は、ホストコンピュータ3310に対する接続3360を容易にするように設定されてよい。接続3360は直接的でよく、あるいは、遠隔通信システムのコアネットワーク(
図9には示されていない)および/または遠隔通信システムの外部の1つまたは複数の中間のネットワークを介してもよい。示された実施形態では、基地局3320のハードウェア3325がさらに含む処理回路3328は、命令を実行するように適合された、1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイまたはこれらの組合せ(図示せず)を備え得る。基地局3320がさらに有するソフトウェア3321は、内部に記憶されるかまたは外部接続を介してアクセスされ得る。
【0085】
通信システム3300は、既に言及されたUE 3330をさらに備える。UE 3330のハードウェア3335が含み得る無線インターフェース3337は、UE 3330が今のところ位置するカバレッジエリアにサーブしている基地局との無線接続3370をセットアップして維持するように設定されている。UE 3330のハードウェア3335がさらに含む処理回路3338は、命令を実行するように適合された1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイまたはこれらの組合せ(図示せず)を備え得る。UE 3330がさらに含むソフトウェア3331は、UE 3330に記憶されまたはUE 3330によるアクセスが可能であり、処理回路3338によって実行可能である。ソフトウェア3331はクライアントアプリケーション3332を含む。クライアントアプリケーション3332は、ホストコンピュータ3310の支援の下に、UE 3330を介して、人間または人間以外のユーザにサービスを提供するように動作可能であり得る。ホストコンピュータ3310において実行中のホストアプリケーション3312は、UE 3330およびホストコンピュータ3310において終結するOTT接続3350を介して、実行中のクライアントアプリケーション3332と通信し得る。クライアントアプリケーション3332は、ユーザにサービスを提供する際に、ホストアプリケーション3312から要求データを受信し、要求データに応答してユーザデータを供給してよい。OTT接続3350は、要求データとユーザデータの両方を転送し得る。クライアントアプリケーション3332は、ユーザと相互作用して、供給するユーザデータを生成し得る。
【0086】
図9に図示されたホストコンピュータ3310、基地局3320およびUE 3330は、それぞれ
図8のホストコンピュータ3230、基地局3212a、3212b、3212cのうちの1つ、およびUE3291、3292のうちの1つと同一でよいことが注意される。つまり、これらのエンティティの内部作用は
図9に示された通りでよく、独立して、周囲のネットワークトポロジは
図8のものでよい。
【0087】
図9において、OTT接続3350は、基地局3320を介したホストコンピュータ3310とユーザ機器3330との間の通信を、いかなる中間デバイスも、これらのデバイスを介したメッセージの正確なルーティングも、明示的に参照することなく抽象的に図示するものである。ネットワークインフラストラクチャは、ネットワークインフラストラクチャが、UE 3330、またはホストコンピュータ3310を運営するサービスプロバイダ、または両方から隠すように設定され得るルーティングを判定してよい。OTT接続3350が有効である間に、ネットワークインフラストラクチャは(たとえばネットワークの負荷分散の検討または再設定を基に)ルーティングを動的に変更することをさらに裁定してよい。
【0088】
UE 3330と基地局3320との間の無線接続3370は、本開示の全体にわたって説明された実施形態の教示によるものである。
【0089】
様々な実施形態のうちの1つまたは複数が、最後のセグメントが無線接続3370で形成されているOTT接続3350を使用してUE 3330に提供されるOTTサービスの性能を改善する。より正確には、これらの実施形態の教示は、レイテンシまたは電力消費を改善し得、それによって、より優れた応答性、延長されたバッテリー寿命などの利益を提供し得るものである。
【0090】
データレート、レイテンシならびに1つまたは複数の実施形態を改善する他の要因を監視するための測定手順が提供され得る。測定結果の変化に応答してホストコンピュータ3310とUE 3330との間のOTT接続3350を再設定するための任意選択のネットワーク機能がさらにあってよい。OTT接続3350を再設定するための測定手順および/またはネットワーク機能は、ホストコンピュータ3310のソフトウェア3311、またはUE 3330のソフトウェア3331、または両方で実施されてよい。実施形態では、センサ(図示せず)が、OTT接続3350を通す通信デバイスの中に、または同デバイスに関連して配備されてよく、センサは、上記の例の監視された量の値または他の物理量の値を供給することよって測定手順に関与してよく、ソフトウェア3311、3331は、これらの値から、監視された量を計算するかまたは推定してよい。OTT接続3350の再設定は、メッセージフォーマット、再送信セッティング、望ましいルーティングなどを含み得、再設定は、基地局3320に影響を及ぼす必要はなく、基地局3320が分からない、または感知できないものでよい。そのような手順および機能は、当技術において既知であって実施され得るものである。ある特定の実施形態では、測定は専用のUEシグナリングを包含し得、ホストコンピュータ3310の測定のスループット、伝播時間、レイテンシなどを容易にする。実施され得る測定では、ソフトウェア3311、3331が、伝播時間、エラーなどを監視しながら、OTT接続3350を使用して、メッセージ、詳細には空すなわち「ダミー」メッセージを送信する。
【0091】
図10は、一実施形態による、通信システムにおいて実施される方法を図示する流れ図である。通信システムは、
図8および
図9を参照しながら説明されたものであり得るホストコンピュータ、基地局、およびUEを含む。本開示の簡単さのために、この段落で参照されるのは
図10のみである。この方法の第1のステップ3410において、ホストコンピュータはユーザデータを供給する。第1のステップ3410の任意選択のサブステップ3411において、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによってユーザデータを供給する。第2のステップ3420において、ホストコンピュータは、ユーザデータをUEに搬送する送信を開始する。任意選択の第3のステップ3430において、基地局は、本開示の全体にわたって説明された実施形態の教示に従って、ホストコンピュータが開始した送信で搬送されたユーザデータをUEに送信する。任意選択の第4のステップ3440において、UEは、ホストコンピュータによって実行されるホストアプリケーションに関連したクライアントアプリケーションを実行する。
【0092】
図11は、一実施形態による、通信システムにおいて実施される方法を図示する流れ図である。通信システムは、
図8および
図9を参照しながら説明されたものであり得るホストコンピュータ、基地局、およびUEを含む。本開示の簡単さのために、この段落で参照されるのは
図11のみである。この方法の第1のステップ3510において、ホストコンピュータはユーザデータを供給する。任意選択のサブステップ(図示せず)において、ホストコンピュータはホストアプリケーションを実行することによってユーザデータを供給する。第2のステップ3520において、ホストコンピュータは、ユーザデータをUEに搬送する送信を開始する。送信は、本開示の全体にわたって説明された実施形態の教示に従って、基地局を通されてよい。任意選択の第3のステップ3530において、UEは、送信で搬送されたユーザデータを受信する。
【0093】
図12は、一実施形態による、通信システムにおいて実施される方法を図示する流れ図である。通信システムは、
図8および
図9を参照しながら説明されたものであり得るホストコンピュータ、基地局、およびUEを含む。本開示の簡単さのために、この段落で参照されるのは
図12のみである。この方法の任意選択の第1のステップ3610において、UEは、ホストコンピュータによって供給された入力データを受信する。それに加えて、またはその代わりに、UEは、任意選択の第2のステップ3620においてユーザデータを供給する。第2のステップ3620の任意選択のサブステップ3621において、UEはクライアントアプリケーションを実行することによってユーザデータを供給する。第1のステップ3610のさらなる任意選択のサブステップ3611において、UEは、ホストコンピュータによって供給された受信入力データに反応して、ユーザデータを供給するクライアントアプリケーションを実行する。ユーザデータを供給するとき、実行されるクライアントアプリケーションは、ユーザから受信されたユーザ入力をさらに考慮に入れてよい。ユーザデータが供給された特定のやり方に関係なく、UEは、任意選択の第3のサブステップ3630において、ホストコンピュータへのユーザデータの送信を開始する。この方法の第4のステップ3640において、ホストコンピュータは、本開示の全体にわたって説明された実施形態の教示に従って、UEから送信されたユーザデータを受信する。
【0094】
図13は、一実施形態による、通信システムにおいて実施される方法を図示する流れ図である。通信システムは、
図8および
図9を参照しながら説明されたものであり得るホストコンピュータ、基地局、およびUEを含む。本開示の簡単さのために、この段落で参照されるのは
図13のみである。この方法の任意選択の第1のステップ3710において、本開示の全体にわたって説明された実施形態の教示により、基地局はUEからユーザデータを受信する。任意選択の第2のステップ3720において、基地局は、受信したユーザデータのホストコンピュータへの送信を開始する。第3のステップ3730において、ホストコンピュータは、基地局が開始した送信で搬送されるユーザデータを受信する。