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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-30
(45)【発行日】2023-12-08
(54)【発明の名称】クイックオープン容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 53/02 20060101AFI20231201BHJP
【FI】
B65D53/02
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2022532681
(86)(22)【出願日】2020-08-27
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-02-08
(86)【国際出願番号】 CN2020111820
(87)【国際公開番号】W WO2021109637
(87)【国際公開日】2021-06-10
【審査請求日】2022-05-31
(31)【優先権主張番号】201911234136.8
(32)【優先日】2019-12-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202010437997.2
(32)【優先日】2020-05-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】518197063
【氏名又は名称】邵暉
【住所又は居所原語表記】1st Floor,Building 6 No.129 Jiazi Road,Chenjiang Street,Zhongkai High-tech Zone Huizhou,Guangdong China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】邵暉
【審査官】小原 一郎
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2008/0179274(US,A1)
【文献】登録実用新案第3208761(JP,U)
【文献】特表2019-501843(JP,A)
【文献】国際公開第2018/153951(WO,A1)
【文献】特開2010-105743(JP,A)
【文献】特開平11-244158(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2007/0114202(US,A1)
【文献】米国特許第04099642(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 53/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器と容器カバーとを備えるクイックオープン容器であり、前記容器カバーに容器と容器カバーを密封するための密封構造が設けられ、前記密封構造は、容器カバーの下側にベースを備え、前記ベースと容器カバーとの間に湾曲変形可能な弾性シールスリーブが設けられ、前記ベースの上側に容器カバーを貫通する引張板が設けられ、
前記容器カバーの上側にプレスカバーが設けられ、前記プレスカバーと引張板との間に回転ピンが設けられ、前記プレスカバーが開閉すると、前記回転ピンの軸が上または下に移動し、回転ピンは引張板を上または下に移動させ、引張板の下側に固定された前記ベースは容器カバーの軸方向に沿って上下に移動し、
前記ベースが上に移動すると弾性シールスリーブを圧迫し、弾性シールスリーブを半径方向に膨張させて外側に湾曲させることで、容器の内壁とベースの外輪郭との間に密封リングを形成し、前記密封リングと容器の内側の表面との間を密封し、
前記ベースは、該ベースを貫通する排気穴を有し、前記容器カバーまたは前記プレスカバーは、該排気穴を密封するための閉塞機構を備え、前記プレスカバーが押下されると、前記閉塞機構の一部を構成する密封部材が前記排気穴に向けて下方に移動され、前記排気穴が前記密封部材により密封される、ことを特徴とするクイックオープン容器。
【請求項2】
前記回転ピンは、少なくとも1つが設けられ、前記回転ピンは、他端が前記プレスカバーの内側に固定される接続部と、該接続部の一端に形成される釘部と、を有し、前記部は、前記プレスカバーの側縁に設けられた貫通穴、および、前記プレスカバーの側縁に対向する前記引張板の側面にある穴に向けて突出し貫通する、ことを特徴とする請求項1に記載のクイックオープン容器。
【請求項3】
前記回転ピンは、「V」字形の前記接続部と、「V」字形の前記接続部の両端にある前記釘部とを有し、前記部は、前記プレスカバーに設けられた前記貫通穴および前記引張板の側面にある前記穴を貫通し、
前記プレスカバーには、前記釘部における該プレスカバーの内周面の位置に形成される固定傾斜面と、前記接続部の一端に形成され前記固定傾斜面にくっつく可動傾斜面とからなる脱落部が設けられる、ことを特徴とする請求項2に記載のクイックオープン容器。
【請求項4】
前記回転ピンは、「U」字形の接続部と、「U」字形の接続部の両端にある前記釘部とを有し、前記部は、前記プレスカバーに設けられた前記貫通穴および前記引張板の側面にある前記穴を貫通し、「U」字形の接続部の2つの側壁には押下部が設けられ、前記押下部はプレスカバーの側面に設けられたスロットを貫通する、ことを特徴とする請求項2に記載のクイックオープン容器。
【請求項5】
前記弾性シールスリーブの頂部は容器カバーに嵌合または接着され、前記弾性シールスリーブの底部はベースに接着して固定されまたは可動的に接続され、前記弾性シールスリーブの底部には内側への湾曲部が設けられ、前記湾曲部はベースの上面に密着する、ことを特徴とする請求項3または4に記載のクイックオープン容器。
【請求項6】
前記ベースの上側には、前記排気穴を密封するための前記閉塞機構が前記容器カバーに設けられ、前記閉塞機構は、密封プラグ、閉塞ロッド、および弾性部材を備え、前記閉塞ロッドは、前記容器カバーに設けられた貫通穴を貫通し、前記密封プラグは、貫通穴の下側の前記閉塞ロッドの下部に固定され、前記弾性部材は、前記閉塞ロッドと前記容器カバーの貫通孔の内周面との間に配置され、前記プレスカバーが押下されると、プレスカバーが閉塞ロッドに接触して閉塞ロッドを下に移動させ、閉塞ロッドの下側に固定された前記密封プラグは前記排気穴の上側に移動して排気穴を密封する、ことを特徴とする請求項に記載のクイックオープン容器。
【請求項7】
前記排気穴は、中央に貫通穴を有する排気柱を有し、前記排気柱は容器カバーの上側まで容器カバーを貫通し、前記排気柱の頂部に弾性シールボールが設けられ、前記弾性シールボールには排気柱の中央の貫通穴に接続する貫通穴が設けられ、前記プレスカバーが押下されると、プレスカバーが弾性密封リングを圧迫し、弾性シールボールを密封させる、ことを特徴とする請求項に記載のクイックオープン容器。
【請求項8】
前記容器カバーは、前記容器カバーの中央に前記プレスカバーを収容するための収容溝が設けられる、ことを特徴とする請求項1に記載のクイックオープン容器。
【請求項9】
前記容器の開口縁部には制限ボスが設けられ、前記容器カバーが容器と密封される場合、前記弾性シールスリーブによって形成される密封リングは、制限ボスの下の側面に当接する、ことを特徴とする請求項1に記載のクイックオープン容器。
【請求項10】
回転リングが設けられたプレスカバーにおける互いに向き合う連結端部にそれぞれ、設けられた回転ピンは、円筒状の引張板の側面に設けられた係合溝に嵌め込まれる、ことを特徴とする請求項に記載のクイックオープン容器。
【請求項11】
前記引張板の側面は、係合溝と連通する傾斜溝を有し、前記傾斜溝は前記引張板の外側に延びる、ことを特徴とする請求項10に記載のクイックオープン容器。
【請求項12】
前記ベースは、前記引張板に固定的にまたは取り外し可能に接続され、前記引張板の中央に連通穴が設けられ、前記連通穴は容器カバーの上側まで延び、前記連通穴の外側には、連通穴を密封するための密封ノズルが設けられ、前記密封ノズルの移動中に、連通穴を開けることと密封することができる、ことを特徴とする請求項11に記載のクイックオープン容器。
【請求項13】
前記連通穴の内側には塞ぎ部が設けられ、前記密封ノズルには塞ぎ部にマッチする密封穴が設けられ、前記密封ノズルが上下に移動する過程で、密封穴は前記塞ぎ部によって密封、または、該密封穴は前記塞ぎ部から分離される、ことを特徴とする請求項12に記載のクイックオープン容器。
【請求項14】
前記プレスカバーには弾性密封部が設けられ、前記引張板には弾性密封部に対応する排気穴が設けられ、容器が閉じた場合、前記弾性密封部が下部排気穴と当接し、弾性密封部が下部排気穴を密封し、前記プレスカバーが開いた場合、前記下部排気穴が外部と連通する、ことを特徴とする請求項10から13の何れか1項に記載のクイックオープン容器。
【請求項15】
前記容器カバーの外側に固定リングが設けられ、前記プレスカバーの外側に回転リングが設けられ、前記プレスカバーが押下され容器を閉めた後、前記回転リングが固定リングに接近し、回転リングと固定リングとが重なる、ことを特徴とする請求項14に記載のクイックオープン容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器、特にクイックオープン容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術では、容器は一般にねじまたはスナップフィット構造によって接続および密封されている。ねじ構造の場合、長期間の使用中にねじに損傷を与えやすく、それによって接続と密封に影響を与える。ねじ構造の場合、開閉するために何度もねじる必要があり、密封された容器をすばやく開閉することができない。従来技術のスナップフィット構造では、通常、複数のスナップを手動で締めることによってのみ接続および密封が可能である。使用中、複数のスナップは個別に手動で操作する必要があり、操作プロセスが複雑である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、従来技術における密封容器の複雑な開閉過程の問題を解決することを目的としており、迅速な開閉を実現できるクイックオープン容器を提供する。
【0004】
本発明は、容器および容器カバーを備えるクイックオープン容器を提供し、前記容器カバーに容器と容器カバーを密封するための密封構造が設けられ、前記密封構造は、容器カバーの下側にベースを備え、前記ベースと容器カバーとの間に湾曲変形可能な弾性シールスリーブが設けられ、前記ベースの上側に容器カバーを貫通する引張板が設けられ、前記容器カバーの上側にプレスカバーが設けられ、前記プレスカバーと引張板との間に回転ピンが設けられ、前記プレスカバーが開閉すると、前記回転ピンの軸が上または下に移動し、回転ピンは引張板を上または下に移動させ、引張板の下側に固定された前記ベースは容器カバーの軸方向に沿って上下に移動し、前記ベースが上に移動すると弾性シールスリーブを圧迫し、弾性シールスリーブを半径方向に膨張させて外側に湾曲させることで、容器の内壁とベースの外輪郭との間に密封リングを形成し、前記密封リングと容器の内側の表面との間を密封する。
【0005】
好ましくは、前記回転ピンは、少なくとも1つが設けられ、前記回転ピンはピンの釘部を有し、前記ピンの釘部はプレスカバーに設けられた貫通穴および引張板の側面にある穴を貫通する。
【0006】
好ましくは、前記回転ピンは、「V」字形の接続部と、「V」字形の接続部の両端にあるピンの釘部とを有し、前記ピンの釘部はプレスカバーに設けられた貫通穴および引張板の側面にある穴を貫通し、前記プレスカバーとピンの釘部との接触位置に固定傾斜面が設けられ、前記固定傾斜面の外側に脱落部が設けられ、前記脱落部は回転ピンで固定され、前記脱落部にはプレスカバー固定傾斜面にくっつく可動傾斜面が設けられる。
【0007】
好ましくは、前記回転ピンは、「U」字形の接続部と、「U」字形の接続部の両端にあるピンの釘部とを有し、前記ピンの釘部はプレスカバーに設けられた貫通穴および引張板の側面にある穴を貫通し、「U」字形の接続部の2つの側壁には押下部が設けられ、前記押下部はプレスカバーの側面に設けられたスロットを貫通する。
【0008】
好ましくは、前記弾性シールスリーブの頂部は容器カバーに嵌合または接着され、前記弾性シールスリーブの底部はベースに接着して固定されまたは可動的に接続され、前記弾性シールスリーブの底部には内側への湾曲部が設けられ、前記湾曲部はベースの上面に密着する。
好ましくは、前記ベースは、ベースを貫通する排気穴を備え、前記プレスカバーが押下されると、排気穴が密封される。
【0009】
好ましくは、前記ベースの上側には、排気穴を密封するための閉塞機構が設けられ、前記閉塞機構は、密封プラグ、閉塞ロッド、および弾性部材を備え、前記閉塞ロッドは、容器カバーに設けられた貫通穴を貫通し、前記密封プラグは、貫通穴の下側の閉塞ロッドの外側に固定され、前記弾性部材は、閉塞ロッドと容器カバーの上側との間に配置され、前記プレスカバーが押下されると、プレスカバーが閉塞ロッドに接触して閉塞ロッドを下に移動させ、閉塞ロッドの下側に固定された前記密封プラグは排気穴の上側に移動して排気穴を密封する。
【0010】
好ましくは、前記排気穴は、中央に貫通穴を有する排気柱を有し、前記排気柱は容器カバーの上側まで容器カバーを貫通し、前記排気柱の頂部に弾性シールボールが設けられ、前記弾性シールボールには排気柱の中央の貫通穴に接続する貫通穴が設けられ、前記プレスカバーが押下されると、プレスカバーが弾性密封リングを圧迫し、弾性シールボールを密封させる。
【0011】
好ましくは、前記容器カバーは1つまたは複数のケースを有し、前記複数のケースの間にギャップが設けられ、前記容器カバーの中央にプレスカバーを収容するための収容溝が設けられる。
【0012】
好ましくは、前記容器の開口縁部には制限ボスが設けられ、前記容器カバーが容器と密封される場合、前記弾性シールスリーブによって形成される密封リングは、制限ボスの下の側面に当接する。
好ましくは、前記回転ピンはプレスカバーに固定的にまたは取り外し可能に接続され、前記回転ピンは引張板の側面に設けられた係合溝に嵌め込まれる。
好ましくは、前記引張板の側面は、係合溝と連通する傾斜溝を有し、前記傾斜溝は前記引張板の外側に延びる。
【0013】
好ましくは、前記ベースは、前記引張板に固定的にまたは取り外し可能に接続され、前記引張板の中央に連通穴が設けられ、前記連通穴は容器カバーの上側まで延び、前記連通穴の外側には、連通穴を密封するための密封ノズルが設けられ、前記密封ノズルの移動中に、連通穴を開けることと密封することができる。
【0014】
好ましくは、前記連通穴の内側には塞ぎ部が設けられ、前記密封ノズルには塞ぎ部にマッチする密封穴が設けられ、前記密封ノズルが上下に移動する過程で、密封穴は塞ぎ部によって密封または浚渫される。
【0015】
好ましくは、前記プレスカバーには弾性密封部が設けられ、前記プルプレートには弾性密封部に対応する排気穴が設けられ、容器が閉じた場合、前記弾性密封部が下部排気穴と当接し、弾性密封部が下部排気穴を密封し、前記プレスカバーが開いた場合、前記下部排気穴が外部と連通する。
【0016】
好ましくは、前記容器カバーの外側に固定リングが設けられ、前記プレスカバーの外側に回転リングが設けられ、前記プレスカバーが押下され容器を閉めた後、前記回転リングが固定リングに接近し、回転リングと固定リングとが重なる。
本発明の有益な効果は次のとおりである。
【0017】
1、容器カバーの上側のプレスカバーを回すことにより、ベースの上下移動を直接制御できるため、弾性シールスリーブの形状を変えることができ、さらに容器と容器カバーと接続して密封できる。簡単なプロセスで、迅速な開閉が実現でき、密封効果が優れる。
【0018】
2、全体的な取り付けと取り外しが便利で、さらに清掃と使用に便利であるように、回転ピンは、取り外し可能な接続で固定するか、可動傾斜面を備えた脱落部で固定する。
【0019】
3、引張板は、中央に連通穴のある環状構造である。使用中、チャネルを形成できるので、容器のカバーを開かなくても使用できることは、ユーザが選択するのに便利である。
【0020】
4.回転ピンとプレスカバーの一体構造により、全体の構造を簡素化すると同時に、嵌め込み溝と傾斜溝の構造を採用しているため、組み立てが容易で、使用時の分解・清掃が容易である。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1図1は、本発明の容器の第1の実施形態の構造概略図である。
図2図2は、本発明の容器の第2の実施形態の構造概略図である。
図3図3は、本発明の容器の第3の実施形態の概略構造図である。
図4】本発明の容器を閉めた後の構造図である。
図5図5は、本発明の容器の第1の実施形態の開状態における断面図の概略構造図である。
図6】本発明の容器の第1の実施形態の密封状態の断面図の概略構造図である。
図7図7は、本発明の第3の実施形態の密封状態の容器の断面図の概略構造図である。
図8図8は、本発明の容器、蓋、回転ピンの第1の実施形態の構造概略図である。
図9図9は、本発明の容器蓋および回転ピンの第2の実施形態の構造概略図である。
図10図10は、本発明の容器、プレスカバー、回転ピンおよびベースの第3の実施形態の概略構造図である。
図11図11は、本発明の容器の第4の実施形態のシール状態の全体図の概略構造図である。
図12図12は、開状態の本発明の容器の第4の実施形態の全体図の概略構造図である。
図13図13は、開状態の本発明の容器の第4の実施形態の全体断面図の概略構造図である。
図14図14は、密封状態の本発明の容器の第4の実施形態の全体断面図の概略構造図である。
図15図15は、本発明の容器の第4の実施形態の分解図の概略構造図である。
図16図16は、本発明の容器の第4の実施形態の部分断面図の概略構造図である。
図17図17は、本発明の容器の第4の実施形態の蓋構造の概略図である。
図18図18は、本発明の容器の第4の実施形態の容器カバーの構造の概略図である。
図19図19は、本発明の容器の第4の実施形態の引張板およびベースの構造の概略図である。
図20図20は、本発明の容器の第4の実施形態の密封ノズルの概略構造図である。
図21図21は、本発明の容器の通気孔および閉塞機構の概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明の上記の目的、特徴および利点をより明確に理解するために、本発明の特定の実施形態を、添付の図面を参照して以下に詳細に説明する。以下の説明では、本発明の完全な理解を提供するために、多くの特定の詳細が示されている。しかしながら、本発明は、本明細書に記載されたものとは異なる他の多くの方法で実施することができ、当業者は、本発明の含意から逸脱することなく同様の改善を行うことができる。したがって、本発明は、以下に開示される特定の実施形態によって限定されない。
【0023】
コンポーネントが別のコンポーネントに「固定」または「配置」されていると呼ばれる場合、それは他のコンポーネントに直接存在する場合もあれば、介在するコンポーネントが存在する場合もあることに注意されたい。コンポーネントが別のコンポーネントに「接続される」と見なされる場合、そのコンポーネントは他のコンポーネントに直接接続されるか、介在するコンポーネントが共存している可能性がある。本明細書で使用される「垂直」、「水平」、「左」、「右」という用語および同様の表現は、例示のみを目的としており、唯一の実施形態を表すものではない。
【0024】
別段の定義がない限り、本明細書で使用されるすべての技術用語および科学用語は、本発明が属する当業者によって一般に理解されるのと同じ意味を有する。本発明の説明において本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明することのみを目的としており、本発明を限定することを意図するものではない。本明細書で使用される場合、「および/または」という用語は、関連するリストされたアイテムの1つまたは複数のありとあらゆる組み合わせを含む。
【0025】
図1図10に示すように、クイックオープン容器は、容器1と容器カバー2とを備える。容器カバー2は、容器1と容器カバー2を密封するための密封構造を備える。容器カバー2の下側のベース62は、ベース62と容器カバー2との間で湾曲変形可能な弾性シールスリーブ61を備え、ベース62の上側には、容器カバー2を貫通する引張板63を備える。容器カバー2の上面にはプレスカバー3が設けられており、プレスカバー3と引張板63との間に回転ピン5が配置されている。前述のプレスカバー3が開閉すると、回転ピン5の軸が上下に動き、回転ピン5は、引張板63を上下に動かし、引張板63の下側に固定されたベース62は、容器カバー2の軸方向に沿って上下に動く。ベース62は上に移動すると弾性シールスリーブ61を圧迫し、弾性シールスリーブ61を半径方向に膨張させて外側に湾曲させることで、容器1の内壁とベース62の外輪郭との間に密封リング614を形成し、前述の密封リング614と容器1の内側の表面とを密封する。
【0026】
使用するとき、先ず容器カバー2の上側のプレスカバー3を開く。すなわち、プレスカバー3の第1側縁31が容器カバー2と接触する。この場合、プレスカバー3は開いており、弾性シールスリーブ61も展開状態である。プレスカバー3を押下する過程で、プレスカバー3と容器カバー2との接触位置は、第1側縁31から第2側縁32に移行する。回転ピン5から第1側縁31までの距離は、回転ピン5から第2側縁部32までの距離よりも長いため、この場合、回転ピン5と引張板63との間の接続位置は上に移動する(すなわち、回転ピン5と引張板63との接続位置が容器カバー2との間の距離が長くなる)、このようにして、引張板63が上に移動し、引張板63ベースの下側に位置する62が引張板も上に移動し、そして、ベース62と容器カバー2との間の弾性シールスリーブ61が上に圧迫されて、シーリングリング614を形成する。
【0027】
カバー3を開閉すると、前述の回転ピン5の軸が上下に動き、回転ピン5が引張板63を上下に動かす。具体的には、前述のプレスカバー3を開閉すると、プレスカバー3の第1側縁31および第2側縁32は、それぞれ容器カバー2の上側に当接し、前述の回転ピン5から第1側縁31までの距離は、回転ピン5から第2側縁32までの距離よりも短い。このように、開いている状態では、この場合のプレスカバー3が外側に向いて開いて、容器カバー2を開け、プレスカバー3を押下し、容器カバー2と容器1を密封することができる。逆に、回転ピン5から第1側縁31までの距離が回転ピン5から第2側縁32までの距離よりも長い場合、プレスカバー3が外側に向いて開いている、容器カバー2を容器1と密封することができる。プレスカバー3を押下すると、容器カバー2を開くことができる。この実施形態では、前者の構造を採用しており、ユーザの操作習慣に便利である。
【0028】
この場合、より良好な密封効果を実現するために、容器1の開口縁部に凹状の制限ボスが設けられている。前述の容器カバー2が容器1と密封すると、前述の弾性シールスリーブ61で形成された密封リング614は、制限ボスの下側に当接する。具体的には、密封すると、ベース62が上に移動し、弾性シールスリーブ61を圧迫して密封リング614を形成する。この場合の外側密封リング614の外径は、容器1の制限ボスの下部の内径よりも大きいので、形成された密封リング614を制限ボスの下部に係止することができる。この場合、容器カバー2を入れやすくし、そして密封効果を向上させるために、ベース62の直径は、制限ボスの内径よりもわずかに小さい。よって、容器カバー2は、容器1に入れることができる。同時に、密封すると、ベース62はまた密封リング614の下側に支持体を形成することで、密封効果を改善することができる。
【0029】
プレスカバー3の回転中にベース62を上下に動かし、そしてプレスカバー3の回転を容易にするために、この実施形態では、前述の回転ピン5は、ピンの釘部52と接続部51とを有し、前述のピンの釘部52は、プレスカバー3に設けられた貫通穴と引張板63の側面の穴を貫通し、前述の接続部51の一端はピンの釘部52に接続され、他端はプレスカバー3の内側に係止された固定部により固定される。回転ピン5の作用により、プレスカバー3が引張板63に対して固定することができる。この場合、回転ピン5のピンの釘部52と第1側縁31と間の距離は、ピンの釘部52と第2側縁32との間の距離よりも短い。プレスカバー3が開いている状態で、第1側縁31は、容器カバー2と接触する。カバー3を押下してプレスカバー3を閉めるとき、第1側縁と第2側縁との間のアークを介して移行する。プレスカバー3と容器カバー2との間の接触面は、第2側縁32となる。ピンの釘部52と第1側縁31との間の距離は、ピンの釘部52と第2側縁32との間の距離よりも短いため、容器カバー2の位置が変わらない場合、ピンの釘部52の高さが上昇する。よって、ピンの釘部52に対して固定される引張板63も上昇するので、引張板63の底部のベース62を上に移動させ、弾性シールスリーブ61を圧迫して変形させて、密封リング614を形成し、容器蓋2と容器1との間に密封を形成する。
【0030】
回転ピン5は、少なくとも1つが設けられている。この場合の回転ピン5は、ベース62の中央位置に配置され、引張板63は、対応する回転ピン5の下側に設けられている。この場合、単独の引張板63と回転ピン5を介してベース62を動かすことができるが、もちろん、ここの場合に2つの引張板63を設けてもよく、回転ピン5は2つの引張板63の中央に配置されると、同様に引張板63の移動を実現できる。この実施形態では、2つの引張板63と2つの回転ピン5が設けられるので、プレスカバーの開閉中に、回転ピン5と引張板63との間の動きの安定性を確保することができる。もちろん、引張板63と回転ピン5の数量を例えば、3セット、4セット或いはその以上追加することもできる。この実施形態では、回転ピン5と引張板63は共に2つまたは2セットが設けられるので、移動の安定性を確保するだけでなく、製品構造が複雑になりすぎないことも確保できる。
【0031】
回転ピン5の他端は係止された固定部で固定される。分解・清掃が必要な場合は、固定部を外せば回転ピン5が簡単に取り外せるので、プレスカバー3と引張板63、ベース62、および弾性シールスリーブ61が取り外される。回転ピン5の他端は、解放されても固定されていなくてもよい。
【0032】
回転ピン5の別の実施形態として、図6に示すように、この場合、回転ピン5は、「V」字形の接続部51と接続部51の両端にあるピンの釘部52とを備える。前述のピンの釘部52はプレスカバー3に設けられた貫通穴と引張板63側面に設けられた穴とを貫通し、前述のプレスカバー3とピンの釘部52との接触位置に固定傾斜面33が設けられている。前述の固定傾斜面33の外側には脱落部が設けられ、前述の脱落部は回転ピン5と固定されており、前述の脱落部にはプレスカバー3の固定傾斜面33にくっつく可動傾斜面53が設けられている。可動傾斜面53と固定傾斜面33との2つの斜面の作用で、回転ピン5を簡単に分解できる。分解が必要な場合は、回転ピン5の「V」字形接続部51を押すだけで、回転ピン5を簡単に取り出せるので、取り付けや後の清掃に便利である。
【0033】
回転ピン5の別の実施形態として、図7に示すように、前述の回転ピン5は、「U」字形の接続部55と「U」字形の接続部55の両端にあるピンの釘部52を有する。前述のピンの釘部52はプレスカバー33に設けられた貫通穴および引張板63の側面にある穴とを貫通する。「U」字形の接続部55の2つの側壁には、押下部56が設けられている。前述の押下部56はプレスカバー3の側縁に設けられた溝を貫通し、よって、使用時に両サイドの回転ピン5が両側の押下部56から取り出せるので、ユーザの使い勝手が良い。
【0034】
弾性シールスリーブ61に対して、弾性シールスリーブ61の頂部は容器カバー2に嵌合接続または接着され、前述の弾性シールスリーブ61の底部には内側に湾曲する湾曲部が設けられる。前述の湾曲部はベース62の上面に密着する。すなわち、弾性シールスリーブ61の位置が使用中に変化しないことを保証してよい。この実施形態では、弾性シールスリーブ61の頂部は嵌合接続され、弾性シールスリーブ61の底部はベース62に密着する。
【0035】
具体的には、本実施形態では、より良好な密封効果を達成するために、前述の容器カバー2の下側の外縁に環状溝を設け、前述の弾性シールスリーブ61の一端は環状溝に係止され、他端はベース62の上側の縁に当接される。具体的には、前述の弾性シールスリーブ61の断面は、上平面部611、下平面部613、および中央凹部612を備える「Z」字形構造である。前述の上平面部611は、容器カバー2の環状溝の底面および側面に当接し、下平面部613はベース62の上部の側面に当接し、前述の中央凹部612は軸方向に突起を形成している。容器カバー3と容器1とを閉めると、容器1の制限ボスは環状溝に係止され、弾性シールスリーブ61の上平面部611の下部側面に当接し、効果的な密封を形成する。この場合、中央の凹部612は、軸方向に内側に凹み、突起を形成している。圧迫されると、中央凹部612の下側にある弾性シールスリーブ61は、容易に外側に膨張させて密封リング614を形成する一方、底部の下部平坦部分613は、弾性シールスリーブ61とベース62との間の応力領域を増加することができ、押し出し中の安定性を確保する。
【0036】
ここで、使用中に容器1内の空気を排出するために、前述のベース62には、ベース62を貫通する排気穴64が設けられる。前述のプレスカバー3が押下されると、排気穴64が密封される。よって、容器カバー2を閉めると、容器1内の空気を排出することができ、使用者にとって便利である。
【0037】
図1、2、4および5に示すように、使用中に容器1内の空気を排出するために、前述のベース62には、ベース62を貫通する排気穴64が設けられおり、前述のベース62の上側には、排気穴64を密封するための閉塞機構4が設けられている。さらに、前述の閉塞機構4は、密封プラグ43、閉塞ロッド41、弾性部材42とを備える。前述の閉塞ロッド41は、容器カバー2に設けられた貫通穴を貫通し、前述の密封プラグ43は貫通穴の下側の閉塞ロッド41の外側に固定される。前述の弾性部材42は、閉塞ロッド41と容器カバー2の上側との間に配置される。プレスカバー3が押下されると、プレスカバー3は、閉塞ロッド41を下に移動するように閉塞ロッド41と接触する。閉塞ロッド41の下側に固定された前述の密封プラグ43は、排気穴64の上側まで移動し、排気穴64を密封する。初期状態(容器1が容器カバー2で密封されていない状態、またはプレスカバー3が押下されていない)では、弾性部材42の作用により、密封プラグ43が容器カバー2の下側に接触し、閉塞ロッド41を下に押し、閉塞ロッド41を下に移動させ、
【0038】
閉塞ロッド41の下側に固定された密封プラグ43も下に移動するので、ベース62の上側の排気穴6を密封し、さらに容器1を完全に密封することができる。プレスカバー3が開かれると、弾性部材42の作用で、閉塞ロッド41を元の位置に戻し、排気穴64と分離することで、容器1の内部を外部と連通させ、容器カバー2が容易に取り外せるようにする。
【0039】
排気穴の別の実施形態として、図21に示すように、排気穴を密封するための閉塞機構が前述のベースの上側に設けられ、前述の閉塞機構は、プレスカバーの下側にある塞ぎプラグ643を備える。閉塞機構は、プレスカバーの下側にある塞ぎプラグ643である。塞ぎプラグ643は、プレスカバーと固定的にまたは取り外し可能に接続される。プレスカバー3が押下された後、プレスカバー3の下側にある塞ぎプラグ643は排気穴64を閉塞し、密封を完成させる。もちろん、この構造では、排気穴64が塞ぎプラグ643によって確実に閉塞されるようにするために、この場合の容器カバーには、貫通穴642が設けられている。排気穴64は、貫通穴642を通して貫通穴642の上側に達する(容器カバーの下部側壁を通って容器カバー内に入る)。このように、ベース62が上下に動く間に、ベース上側の排気口が貫通穴を通り抜けて容器カバーに入ることができる。容器カバーを押下した後、塞ぎプラグが通気口の上側に位置し通気口を密封する。
【0040】
排気穴64の別の実施形態として、図9および10に示されるように、前述の排気穴64は、中央が貫通穴である排気柱44を有する。前述の排気柱44は、容器カバー2を貫通して容器カバー2の上側に達する。前述の排気柱44の頂端には弾性シールボール45が設けられており、前述の弾性シールボール45には、排気柱44の中央にある貫通穴に連通する貫通穴が設けられている。前述のプレスカバー3が押下されると、プレスカバー3が弾性密封リング614を圧迫し、弾性シールボール45の貫通穴を密封する。
【0041】
断熱効果と全体的な美しさを向上させるために、前述の容器カバーは1つまたは複数のケースを有し、前述の複数のケース間にギャップが設けられ、プレスカバーを収容するための収容溝が前述の容器カバーの中央に設けられている。この場合、容器カバーは単層構造を採用してもよい。つまり、容器カバーは中実構造であるので、加工・製造に便利である。もちろん、断熱効果を高めるために、容器カバーを多層ケース構造にしてもよい。隣接する各ケースの間にギャップがある。この場合、容器の全体的な断熱効果を高めることができる。この実施形態では、生産の便宜のために、2層のケースを備えた容器カバーを使用する。もちろん、ここで、容器カバー2の中央には、プレスカバー3を収容するための収容溝が設けられている。前述の容器カバー3が押下され、容器カバー2は容器1と密封される場合、前述のプレスカバー3は容器カバー2の最外層のケースの外側の表面より高くない。このようにして、プレスカバー3全体を収容溝に隠すことができ、全体的な美しさが向上される。
【0042】
図11図20に示すように、これは容器の第4の実施形態である。この場合、容器は魔法瓶として使用できる(もちろん、通常の容器として使用して、すばやく開くことができる)。この場合、前述の回転ピンはプレスカバーに固定され(固定接続または取り外し可能な接続を採用してもよい)、前述の回転ピンは、引張板の側面に設けられた係合溝65に係止され、係合溝65は垂直方向に設けられる。前述の回転ピンの側面には、係合溝65に連通する傾斜溝651が設けられる。前述の傾斜溝651は、引張板の外側に延びる。回転ピンとプレスカバーは固定され、回転ピンによって引張板側面の係合溝65に係止される。プレスカバーの回転中に、プレスカバーの異なる側面を容器カバーに接触させることで、引張板を上下に移動させることにより、弾性シールスリーブと容器との間に密封を形成する。この場合、回転ピンとプレスカバーを一体成形できるため、製造・加工に便利である。単独の回転ピンを省略することで、組立工程の簡素化とコスト削減を実現する。この構成では、引張板側面に係合溝65と連通する傾斜溝651が設けられている。この場合、傾斜溝651の開口は下向きに傾斜する。組み立て中、回転ピンは、傾斜溝651から係合溝65に係止される。そして弾性シールスリーブの作用により、容器カバーは上に移動することで、プレスカバーは常に係合溝65の最高点で係止され、よって、プレスカバーの通常の回転中に、プレスカバーが引張プレートから分離することはない。
【0043】
この構造では、係合溝65を垂直にまたは一定の角度で傾斜させて設置してもよい。もちろん、傾斜溝であれば、傾斜状態または水平状態に設置してもよく、回転ピンを係止溝に係止することができる。
【0044】
この場合、引張板は、使用者の使い勝手を良くするために、この場合の引張板は、内部に連通穴66を備えた環状構造であり、全体が容器カバーを貫通する。具体的には、この場合、前述のベースは、引張板に固定的にまたは取り外し可能に接続されている。この実施形態では、ベースは引張板と一体的に形成される。前述の引張板は、中央に連通穴66が設けられた環状構造である。前述の連通穴66は、容器カバーの上側まで延びる。前述の連通穴66の外側には、連通穴66を密封するための密封ノズル69が設けられ、前述の密封ノズル69は、上下移動する中で、連通穴66を開いたり密封したりすることができる。この場合、引張板の連通穴66の環状底部の外側にベースが設けられ、ベースは連通穴66の外側に環状に配置される。引張板を容器カバーとプレスカバーとに取り付けた後、連通穴66は、容器カバーを貫通し、かつ上下側が容器カバーの上下側と連通するので、容器カバーと容器とが弾性シールスリーブの作用により密封された後、容器は連通穴66を介して外部との連通も可能であり、使用者にとって便利である。この場合、使用しないときに連通穴66を密封することができるように、連通穴66の外側に、連通穴66を密封するためのシールキャップを設けている。この実施形態では、シールキャップは、接続部を介して容器カバーの外側に固定される。使用しないとき、容器カバーと一体になり、落ちることはない。同時に、使用の便宜のために、連通穴66の外側に密封ノズル69が設けられる。この場合、密封ノズル69は、上下移動時に、連通穴66を密封または開くことができ、さらに密封効果が向上する。また、シールキャップの防塵機能として、密封ノズル69の外側にシールキャップが配置されており、シールキャップが外部に接触し、ほこりで汚染されることを防ぐ。
【0045】
具体的には、密封ノズル69が上下に移動する過程で連通穴66を密封または開放できることを実現するために、この場合、連通穴66の内側に閉塞部68を設ける。具体的には、この実施形態では、連通穴66の内側は、接続リブ67によって塞ぎ部68が設けられ、密封ノズル69には、塞ぎ部68にマッチする密封穴691が設けられる。前述の密封ノズル69が上下に移動するとき、密封穴691は塞ぎ部68によって密封されるか、または密封穴691は塞ぎ部68から分離されることで、密封ノズル69が上下に移動するとき、連通穴66を外部と連通または密封されることを実現する。もちろん、この場合、より便利な使用のために、密封ノズル69に密封ノズル69を固定するための構造が設けられる。具体的には、この実施形態では、この場合の密封ノズル69の側面に2つの接続する円形穴692が設けられる。円形穴692の接続部に円弧状の移行部が設けられている。この場合、連通穴66(引張板)の外側に円形穴692に対応する位置決めシリンダ632が設けられている。位置決めシリンダ632が円形穴692内に係止されることができる。密封ノズル69の上下移動の間、位置決めシリンダ632は、異なる円形穴692に係止されるので、密封ノズル69を異なる位置にすることで、連通穴66を外部に連通または外部から分離させる。この構造では、密封ノズル69の取り付けを容易にするために、密封ノズル69の円形穴692の下側に係止溝693が設けられる。係止溝693の一方の側が円形の穴692と連通して、もう一方の側は密封ノズル69の最下部まで伸びる。使用中、係止溝693は位置決めシリンダ632に位置合わせされ、係合溝693の位置から密封ノズル69を位置決めシリンダ632に係止する。係合溝693の設置により、密封ノズル69は、容易に取り付けすることができ、同時に、シールキャップを69の外側に被装することで、密封ノズル69の清浄度を確保することができる。
【0046】
この実施形態では、部品の取り付けの利便性を確保するために、連通穴66の外側にガイド突起631が設けられ、容器カバーの内側の対応する位置にガイド溝23が設けられる。ガイド突起631とガイド溝23の設置により、組立工程における両者の位置の正確性を確保することができる。同時に、ガイド溝23の下側が容器カバーの下側に延在し、引張板(連通穴66)の係止に便利であるが、上側が容器カバーを貫通せず、ガイド突起631を係止した後、引張板全体に対して位置決めをする。取り付け工程全体において、先ず弾性シールスリーブをベースの上側に嵌合し、そして容器カバーを引張板(連通穴66)の上側からガイド溝23の方向に嵌合し、次に容器カバーを押下して弾性シールスリーブを圧縮変形させ、容器カバーの上側から、プレスカバーの回転ピンを傾斜溝651に沿って係止溝65内に係止し、次に容器カバーに加えられた外力を取り除く。弾性シールスリーブの作用により、プレスカバーの回転ピンを係合溝65の最上部の位置に係止し、この場合、プレスカバーは容器カバーの上側に係止される。同時に、引張板(連通穴66)の中央に段差が設けられ、容器カバーの対応する位置にマッチする段差が配置される。両者を組み立てた後、2つのステップの段差面が接触し、外力の作用で、容器カバーの下向きの変位が大きすぎ、弾性シールスリーブへの圧力が大きすぎ、弾性シールスリーブが変形しすぎて、容器との間にシールができないことを避ける。
【0047】
もちろん、本実施形態では、容器カバーを密封する過程で容器内のガスを確実に排出するために、この構成において排気構造も設けられている。具体的には、前述のプレスカバーの側面に弾性シール部34が設けられている。前述の引張板は、弾性密封部34に対応する下部排気穴641を備える。容器が閉められると、前述の弾性密封部34は、下部排気穴641に当接し、弾性密封部34は下部排気穴641を密封し、前述のプレスカバーが開かれると、前述の下部排気穴641は外部と連通する。
【0048】
最後に、この実施形態では、全体的な美しさと使用者の利便性のために、固定リング22が容器カバーの外側に設けられ、回転リング35がプレスカバーの外側に設けられる。前述のプレスカバーを押下し容器を閉めた後、前述の回転リング35が固定リング22に接近し、回転リング35が固定リング22と重なる。この場合、プレスカバーの外側に設けられた回転リング35は、プレスカバーを回転するのに便利である。同時に、両者に設けられた回転リング35はリング22とは重ねてもよく、使用中に持ち運ぶのに便利である。もちろん、必要に応じて他の形状に設定することもできる。
【0049】
上記の実施形態の技術的特徴は任意に組み合わせることができる。簡潔にするために、上記の実施形態における技術的特徴のすべての可能な組み合わせは記載されていないが、これらの技術的特徴は、すべて本明細書に説明されている範囲と見なす必要がある。
【0050】
上記の実施形態は、本発明のいくつかの実施形態を表すに過ぎず、その説明は具体的かつ詳細であるが、本発明の特許の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。当業者にとって、本発明の概念から逸脱することなく、いくつかの修正および改善を行うこともでき、それらはすべて本発明の保護範囲に属することを指摘しておかなければならない。したがって、本発明の特許の保護範囲は、添付の特許請求の範囲に従うべきである。
【符号の説明】
【0051】
1、容器、2、容器カバー、22、固定リング、23、ガイド溝、3、プレスカバー、31、第1側縁、32、第2側縁、33、固定傾斜部、34、弾性シール部、35、回転リング、4、閉塞機構、41、閉塞ロッド、42、弾性部材、43、密封プラグ、44、排気柱、45、弾性シーリングボール、5、回転ピン、51、接続部、52、ピンの釘部、53、可動傾斜面、55、「U」字形接続部、56、押下部、61、弾性シールスリーブ、611、上部フラット部、612、中央凹部、613、下部フラット部、614、密封リング、62、ベース、63、引張板、631、ガイド突起、632、位置決めシリンダ、64、排気穴、641、下部排気穴、642、貫通穴、643、塞ぎプラグ、65、係合溝、651、傾斜溝、66、連通穴、67、接続リブ、68、塞ぎ部、69、密封ノズル、691、密封穴、692、円形穴、693、係止溝。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21