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特許7395070ビデオ処理方法及び装置、電子設備及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-11-30
(45)【発行日】2023-12-08
(54)【発明の名称】ビデオ処理方法及び装置、電子設備及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04N 5/93 20060101AFI20231201BHJP
【FI】
H04N5/93
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2023535289
(86)(22)【出願日】2021-11-25
(86)【国際出願番号】 CN2021133179
(87)【国際公開番号】W WO2022142906
(87)【国際公開日】2022-07-07
【審査請求日】2023-06-09
(31)【優先権主張番号】202011609158.0
(32)【優先日】2020-12-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】521431088
【氏名又は名称】北京字跳▲網▼絡技▲術▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Zitiao Network Technology Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】0207, 2/F, Building 4, Zijin Digital Park, Haidian District, Beijing,P. R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】ヤン,シュユン
【審査官】松元 伸次
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-27687(JP,A)
【文献】特開2019-32821(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第110135349(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第108765278(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第111277893(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第101923435(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F3/01
3/048-3/04895
G06T1/00-1/40
3/00-7/90
G06V10/00-20/90
30/418
40/16
40/20
G09G5/00-5/36
5/377-5/42
H04N1/38-1/393
5/222-5/257
5/76-5/775
5/80-5/956
7/10
7/14-7/173
7/20-7/56
21/00-21/858
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ビデオ処理方法であって、
目標対象をリアルタイムに撮影した撮影画像に基づいて得られた第1スタイルの画像を含む初期画像を表示するステップと、
前記目標対象が検出された第1トリガーイベントに応答して、前記初期画像から前記目標対象をリアルタイムに撮影した撮影画像に基づいて得られかつ前記第1スタイルの画像とはスタイルが異なる第2スタイルの画像を含む目標画像に切り替える動的過程を表すための画像切替動画を表示するステップと、
前記画像切替動画の表示が完了したことに応答して、前記目標画像を表示するステップとを含み、
ここで、前記画像切替動画における切替画像は、第1画像領域と、第2画像領域と、第3画像領域とを含み、前記第1画像領域は前記第2画像領域と前記第3画像領域との間に位置し、前記第1画像領域は前記動的過程において位置移動により時分割で前記画像切替動画の画像領域全体をカバーしかつ位置移動過程において形状変化が発生し、前記第1画像領域の位置移動過程における形状変化は、前記初期画像における縁角が跳ね上げられたことにより形成された折り目、及び、前記縁角が跳ね上げられた後に位置する位置に基づいて得られ、
前記第1画像領域は切替素材を表すために用いられ、前記第2画像領域は前記初期画像の、前記第2画像領域が位置する部分の画像を表すために用いられ、前記第3画像領域は前記目標画像の、前記第3画像領域が位置する部分の画像を表すために用いられ、前記第2画像領域が位置する部分の画像と、前記第3画像領域が位置する部分の画像とは、前記目標対象を同じ時刻で撮影することにより得られたものである、ビデオ処理方法。
【請求項2】
前記第1トリガーイベントは、前記第1スタイルの画像が得られる前記撮影画像における目標対象が所定の肢体動作を呈することが検出されたことと、前記第1スタイルの画像が得られる前記撮影画像における目標対象が所定の顔動作を呈したことが検出されたことと、所定の音声が受信されたこととのうちの少なくとも1つをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1画像領域の前記動的過程での位置移動の変位速度及び形状変化の変形速度は前記第1トリガーイベントに基づいて決定される、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1トリガーイベントは前記第1スタイルの画像が得られる前記撮影画像における目標対象が所定の肢体動作を呈したことが検出されたことを含む場合、前記第1画像領域の前記動的過程における位置移動の変位速度及び形状変化の変形速度は前記所定の肢体動作の動作幅に基づいて決定され、
前記第1トリガーイベントは前記第1スタイルの画像が得られる前記撮影画像における目標対象が所定の顔動作を呈したことが検出されたことを含む場合、前記第1画像領域の前記動的過程における位置移動の変位速度及び形状変化の変形速度は前記所定の顔動作の変形幅に基づいて決定され、
前記第1トリガーイベントは所定の音声が受信されたことを含む場合、前記第1画像領域の前記動的過程での位置移動の変位速度及び形状変化の変形速度は前記所定の音声の話速、前記所定の音声の音量又は前記所定の音声の内容のうちの少なくとも1つに基づいて決定される、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第1スタイルの画像は前記第1スタイルの画像が得られる前記撮影画像であり、前記第2スタイルの画像は前記第2スタイルの画像が得られる前記撮影画像にスタイル変換を行うことで得られた画像である、請求項1~4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記第2スタイルの画像は前記第2スタイルの画像が得られる前記撮影画像をスタイル変換モデルに入力することにより得られた前記スタイル変換モデルから出力された画像であり、
前記スタイル変換モデルはサンプル画像により機械学習モデルを訓練して得られたものであり、前記サンプル画像は元の画像及び変換画像を含み、前記元の画像はサンプルオブジェクトを撮影することで得られた画像であり、前記変換画像は前記サンプルオブジェクトにスタイル制作を行うことで得られた画像である、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記画像切替動画の表示過程において第2トリガーイベントの発生に応答して、前記動的過程を停止するように制御し、かつ前記画像切替動画の前記動的過程が停止したところの画像を表示するステップをさらに含む、請求項1~6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記初期画像は、前記第1スタイルの画像を取り囲む第1所定画像をさらに含み、
前記目標画像は、前記第2スタイルの画像を取り囲む第2所定画像をさらに含む、請求項1~7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
前記画像切替動画は第1キャンバス図層、第2キャンバス図層及び第3キャンバス図層に画像レンダリングを行うことにより表示され、前記第2キャンバス図層は前記第1キャンバス図層よりも表示側に近接し、前記第3キャンバス図層は前記第2キャンバス図層よりも表示側に近接し、
前記切替素材を前記第3キャンバス図層にレンダリングし、前記初期画像の前記第2画像領域が位置する部分の画像を前記第2キャンバス図層にレンダリングし、前記目標画像の前記第3画像領域が位置する部分の画像を前記第1キャンバス図層にレンダリングし、
前記第1キャンバス図層、前記第2キャンバス図層及び前記第3キャンバス図層のレンダリング表示が行われていない領域は透明である、請求項1~8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
ビデオ処理装置であって、
目標対象をリアルタイムに撮影した撮影画像に基づいて得られた第1スタイルの画像を含む初期画像を表示するように構成される表示ユニットと、
前記目標対象が検出された第1トリガーイベントに応答して、前記初期画像から前記目標対象をリアルタイムに撮影した撮影画像に基づいて得られかつ前記第1スタイルの画像とはスタイルが異なる第2スタイルの画像を含む目標画像に切り替える動的過程を表すための画像切替動画を表示する切替ユニットと、を含み、
前記表示ユニットは、前記画像切替動画の表示が完了したことに応答して、前記目標画像を表示するように構成され、
ここで、前記画像切替動画における切替画像は、第1画像領域と、第2画像領域と、第3画像領域とを含み、前記第1画像領域は前記第2画像領域と前記第3画像領域との間に位置し、前記第1画像領域は前記動的過程において位置移動により時分割で前記画像切替動画の画像領域全体をカバーしかつ位置移動過程において形状変化が発生し、前記第1画像領域の位置移動過程における形状変化は、前記初期画像における縁角が跳ね上げられたことにより形成された折り目、及び、前記縁角が跳ね上げられた後に位置する位置に基づいて得られ、
前記第1画像領域は切替素材を表すために用いられ、前記第2画像領域は前記初期画像の、前記第2画像領域が位置する部分の画像を表すために用いられ、前記第3画像領域は前記目標画像の、前記第3画像領域が位置する部分の画像を表すために用いられ、前記第2画像領域が位置する部分の画像と、前記第3画像領域が位置する部分の画像とは、前記目標対象を同じ時刻で撮影することにより得られたものである、ビデオ処理装置。
【請求項11】
電子設備であって、
プロセッサと、
1つ又は複数のコンピュータプログラムモジュールを含むメモリと、を含み、
ここで、前記1つ又は複数のコンピュータプログラムモジュールは前記メモリに記憶されかつ前記プロセッサにより実行されるように構成され、前記1つ又は複数のコンピュータプログラムモジュールは請求項1~9のいずれか1項に記載のビデオ処理方法を実現するための命令を含む、電子設備。
【請求項12】
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、非一時的なコンピュータ読み取り可能な命令を記憶するために用いられ、前記非一時的なコンピュータ読み取り可能な命令がコンピュータにより実行される場合に請求項1~9のいずれか1項に記載のビデオ処理方法を実現できる、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2020年12月30日に提出された第202011609158.0号の中国特許出願に基づいて優先権を主張し、当該中国特許出願の全文を援用により本願の一部とする。
【0002】
本開示の実施例は、ビデオ処理方法及び装置、電子設備及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
科学技術及び経済の急速な発展に伴い、ビデオアプリケーションは徐々に人々の生活に入り、さらに人々の生活の一部になる。例えば、ユーザーはいつでもどこでもビデオを撮影でき、かつ撮影されたビデオをソーシャルネットワーキングサイトに共有することにより、ビデオにより生活を共有し、交友対話を行い、生活の面白さが向上する。
【発明の概要】
【0004】
当該発明の概要は、後述の具体的な実施形態で詳しく説明される概念を簡略化した形で紹介するために提供されている。当該発明の概要は、特許請求される技術的解決手段の重要な特徴または本質的な特徴を特定することを意図したものではなく、また、特許請求された技術的解決手段の範囲を限定することを意図したものでもない。
【0005】
本開示の少なくとも1つの実施例は、撮影画像に基づいて得られた第1スタイルの画像を含む初期画像を表示するステップと、第1トリガーイベントに応答して、初期画像から撮影画像に基づいて得られかつ第1スタイルの画像とはスタイルが異なる第2スタイルの画像を含む目標画像に切り替える動的過程を表すための画像切替動画を表示するステップと、画像切替動画の表示が完了したことに応答して、目標画像を表示するステップとを含み、画像切替動画における切替画像は、第1画像領域と、第2画像領域と、第3画像領域とを含み、第1画像領域は第2画像領域と第3画像領域との間に位置し、第1画像領域は動的過程において位置移動により時分割で画像切替動画の画像領域全体をカバーしかつ位置移動過程において形状変化が発生し、第1画像領域は切替素材を表すために用いられ、第2画像領域は初期画像の、第2画像領域が位置する部分の画像を表すために用いられ、第3画像領域は目標画像の、第3画像領域が位置する部分の画像を表すために用いられる、ビデオ処理方法を提供する。
【0006】
例えば、本開示の一実施例において提供されるビデオ処理方法において、第1トリガーイベントは、第1スタイルの画像が得られる撮影画像における目標対象が所定の肢体動作を呈することが検出されたことと、第1スタイルの画像が得られる撮影画像における目標対象が所定の顔動作を呈したことが検出されたことと、所定の音声が受信されたこととのうちの少なくとも1つを含む。
【0007】
例えば、本開示の一実施例において提供されるビデオ処理方法において、第1画像領域の動的過程での位置移動の変位速度及び形状変化の変形速度は第1トリガーイベントに基づいて決定される。
【0008】
例えば、本開示の一実施例において提供されるビデオ処理方法において、第1トリガーイベントは第1スタイルの画像が得られる撮影画像における目標対象が所定の肢体動作を呈したことが検出されたことを含む場合、第1画像領域の動的過程における位置移動の変位速度及び形状変化の変形速度は所定の肢体動作の動作幅に基づいて決定され、第1トリガーイベントは第1スタイルの画像が得られる撮影画像における目標対象が所定の顔動作を呈したことが検出されたことを含む場合、第1画像領域の動的過程における位置移動の変位速度及び形状変化の変形速度は所定の顔動作の変形幅に基づいて決定され、第1トリガーイベントは所定の音声が受信されたことを含む場合、第1画像領域の動的過程での位置移動の変位速度及び形状変化の変形速度は所定の音声の話速、所定の音声の音量又は所定の音声の内容のうちの少なくとも1つに基づいて決定される。
【0009】
例えば、本開示の一実施例において提供されるビデオ処理方法において、第1スタイルの画像は撮影画像であり、第2スタイルの画像は撮影画像にスタイル変換を行うことで得られた画像である。
【0010】
例えば、本開示の一実施例において提供されるビデオ処理方法において、第2スタイルの画像は第2スタイルの画像が得られる撮影画像をスタイル変換モデルに入力することにより得られたスタイル変換モデルから出力した画像であり、スタイル変換モデルはサンプル画像により機械学習モデルを訓練して得られたものであり、サンプル画像は元の画像及び変換画像を含み、元の画像はサンプルオブジェクトを撮影することで得られた画像であり、変換画像はサンプルオブジェクトにスタイル制作を行うことで得られた画像である。
【0011】
例えば、本開示の一実施例において提供されるビデオ処理方法において、画像切替動画の表示過程において第2トリガーイベントの発生に応答して、動的過程を停止するように制御し、かつ画像切替動画の動的過程が停止したところの画像を表示するステップをさらに含む。
【0012】
例えば、本開示の一実施例において提供されるビデオ処理方法において、初期画像は、第1スタイルの画像を取り囲む第1所定画像をさらに含み、目標画像は、第2スタイルの画像を取り囲む第2所定画像をさらに含む。
【0013】
例えば、本開示の一実施例において提供されるビデオ処理方法において、画像切替動画は第1キャンバス図層、第2キャンバス図層及び第3キャンバス図層に画像レンダリングを行うことにより表示され、第2キャンバス図層は第1キャンバス図層よりも表示側に近接し、第3キャンバス図層は第2キャンバス図層よりも表示側に近接し、切替素材を第3キャンバス図層にレンダリングし、初期画像の第2画像領域が位置する部分の画像を第2キャンバス図層にレンダリングし、目標画像の第3画像領域が位置する部分の画像を第1キャンバス図層にレンダリングし、第1キャンバス図層、第2キャンバス図層及び第3キャンバス図層のレンダリング表示が行われていない領域は透明である。
【0014】
本開示の少なくとも1つの実施例は、撮影画像に基づいて得られた第1スタイルの画像を含む初期画像を表示するように構成される表示ユニットと、第1トリガーイベントに応答して、初期画像から撮影画像に基づいて得られかつ第1スタイルの画像とはスタイルが異なる第2スタイルの画像を含む目標画像に切り替える動的過程を表すための画像切替動画を表示する切替ユニットとを含み、表示ユニットは、画像切替動画の表示が完了したことに応答して、目標画像を表示するように構成され、画像切替動画における切替画像は、第1画像領域と、第2画像領域と、第3画像領域とを含み、第1画像領域は第2画像領域と第3画像領域との間に位置し、第1画像領域は動的過程において位置移動により時分割で画像切替動画の画像領域全体をカバーしかつ位置移動過程において形状変化が発生し、第1画像領域は切替素材を表すために用いられ、第2画像領域は初期画像の、第2画像領域が位置する部分の画像を表すために用いられ、第3画像領域は目標画像の、第3画像領域が位置する部分の画像を表すために用いられる、ビデオ処理装置を提供する。
【0015】
本開示の少なくとも1つの実施例は、プロセッサと、1つ又は複数のコンピュータプログラムモジュールを含むメモリと、を含み、1つ又は複数のコンピュータプログラムモジュールはメモリに記憶されかつプロセッサにより実行されるように構成され、1つ又は複数のコンピュータプログラムモジュールは本開示のいずれか1つの実施例において提供されるビデオ処理方法を実現するための命令を含む、電子設備を提供する。
【0016】
本開示の少なくとも1つの実施例は、非一時的なコンピュータ読み取り可能な命令を記憶するために用いられ、非一時的なコンピュータ読み取り可能な命令がコンピュータにより実行される場合に本開示のいずれか1つの実施例において提供されるビデオ処理方法を実現できる、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
本開示の実施例の技術案をより明確に説明するために、以下は実施例の図面を簡単に紹介する。無論、以下に説明した図面は本開示のいくつかの実施例に過ぎず、本開示を限定するものではない。
図1A図1Aは本開示の少なくとも1つの実施例によって提供される、ビデオ処理方法のフローチャートである。
図1B図1B図1AにおけるステップS10によって初期画像を表示する概略図を示す。
図1C図1Cは本開示の少なくとも1つの実施例によって提供される、画像切替動画の切替画像の概略図である。
図1D図1Dは本開示の少なくとも1つの実施例によって提供される目標画像の概略図である。
図2図2は本開示の少なくとも1つの実施例によって提供される、別のビデオ処理方法のフローチャートである。
図3図3は本開示の少なくとも1つの実施例によって提供される、画像切替動画の動的過程が停止したところの画像の概略図である。
図4図4は本開示の少なくとも1つの実施例によって提供される、画像切替動画のレンダリング図層の概略図である。
図5図5は本開示の少なくとも1つの実施例によって提供される、第1画像領域の位置が移動しかつ位置移動過程において形状変化が発生するメカニズムの概略図である。
図6A図6Aは本開示の少なくとも1つの実施例によって提供される、別のビデオ処理方法のフローチャートである。
図6B図6Bは本開示の少なくとも1つの実施例によって提供されるビデオ処理方法を実現するリンクの概略図である。
図6C図6Cは本開示の少なくとも1つの実施例によって提供される、初期化のフローチャートである。
図7図7は本開示の少なくとも1つの実施例によって提供される、ビデオ処理装置の概略ブロック図である。
図8A図8Aは本開示の少なくとも1つの実施例によって提供される、電子設備の概略ブロック図である。
図8B図8Bは本開示の少なくとも1つの実施例によって提供される、別の電子設備の概略ブロック図である。
図9図9は本開示の少なくとも1つの実施例によって提供される、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本開示の実施例の目的、技術案及び利点をより明確にするために、以下は本開示の実施例の図面を参照しながら、本開示の実施例の技術案を明確かつ完全に説明する。無論、説明された実施例は本開示の一部の実施例に過ぎず、全ての実施例ではない。説明された本開示の実施例に基づいて、当業者が創造的労働を払うことなく取得できる全ての他の実施例は、いずれも本開示の保護範囲に属する。
【0019】
本開示の方法の実施形態に記載の様々なステップは、異なる順序で実行されるか、及び/又は並列に実行されてもよいことを理解されたい。また、方法の実施形態は、追加のステップ及び/又は実行を省略するステップを含んでもよい。本開示の範囲はこの点について限定されない。
【0020】
本明細書で使用される用語「含む」及びその変形は開放性の「含む」であり、すなわち「含むがこれらに限らない」ということである。「に基づく」とは、「少なくとも部分的に基づく」ことである。用語「1つの実施例」は「少なくとも1つの実施例」を表し、用語「別の実施例」は「少なくとも1つの別の実施例」を表し、用語「いくつかの実施例」は「少なくともいくつかの実施例」を表す。その他の用語の関連定義については後述する。
【0021】
なお、本開示に言及された「第1」、「第2」などの概念は異なる装置、モジュール又はユニットを区別するためだけに用いられ、これらの装置、モジュール又はユニットが実行する機能の順序又は相互依存関係を限定するために用いられるものではない。
【0022】
なお、本開示に言及された「1つ」、「複数」の修飾は例示的で制限的なものではなく、当業者は、文脈に明確に別段の指示をしない限り、それは「1つ又は複数」と理解されるべきである。
【0023】
発明者らは、ビデオアプリケーションを使用する過程において、ユーザーが常に複数の異なる画像スタイルを含むビデオを取得し、かつ該ビデオには複数の画像のスタイルが異なるビデオクリップを含むことを発見する。関連技術において、ユーザーが複数の異なる画像スタイルを含むビデオを取得しようとすると、一般的にユーザーがそれぞれ画像のスタイルが異なるビデオクリップを準備する必要があり、その後にビデオ編集ソフトウェアによりこれらの画像のスタイルが異なるビデオクリップを1つのビデオに組み合わせる。
【0024】
上記関連技術はユーザーがビデオクリップを予め準備する必要があるだけでなく、1つの画像スタイルのビデオクリップから別の画像スタイルのビデオクリップに切り替える切り替え過程が不自然であり、スムーズではなく、これはユーザー体験の低下に繋がる。
【0025】
本開示の少なくとも1つの実施例はビデオ処理方法、ビデオ処理装置、電子設備及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。該ビデオ処理方法は、撮影画像に基づいて得られた第1スタイルの画像を含む初期画像を表示するステップと、第1トリガーイベントに応答して、初期画像から撮影画像に基づいて得られかつ第1スタイルの画像とはスタイルが異なる第2スタイルの画像を含む目標画像に切り替える動的過程を表すための画像切替動画を表示するステップと、画像切替動画の表示が完了したことに応答して、目標画像を表示するステップとを含み、画像切替動画における切替画像は、第1画像領域と、第2画像領域と、第3画像領域とを含み、第1画像領域は第2画像領域と第3画像領域との間に位置し、第1画像領域は動的過程において位置移動により時分割で画像切替動画の画像領域全体をカバーしかつ位置移動過程において形状変化が発生し、第1画像領域は切替素材を表すために用いられ、第2画像領域は初期画像の、第2画像領域が位置する部分の画像を表すために用いられ、第3画像領域は目標画像の、第3画像領域が位置する部分の画像を表すために用いられる。該ビデオ処理方法は、画像のスタイルが異なるビデオクリップを準備するユーザーの煩雑さを低減でき、かつ画像のスタイルが異なるビデオクリップの間の切り替えをよりスムーズにし、かつ新たなビデオクリップの切り替え方式となり、ユーザー体験が向上する。
【0026】
なお、本開示の実施例が提供するビデオ処理方法は少なくとも部分的に適切な電子設備に適用されてもよく、例えば、いくつかの実施例において、該ビデオ処理方法は電子設備にインストールされたアプリケーションプログラム又は例えばクラウドサーバによりダウンロードされた非インストールのアプリケーションプログラム(例えば業界に存在するウィジェット、高速アプリケーション等)によりローカルで実現されてもよい。電子設備はパーソナルコンピュータ、移動端末等を含んでもよく、該移動端末は携帯電話、タブレットコンピュータ、着用可能な電子設備、スマートホーム装置等の装置であってもよい。例えば、いくつかの実施例において、ビデオ処理方法はサーバにより実現されてもよく、又はビデオ処理方法における一部のステップはサーバ(例えばクラウドサーバ)により実現されて他の一部のステップは電子設備によりローカルで実現されてもよく、電子設備は例えばネットワーク(例えば無線又は有線通信ネットワーク)により互いに通信し、それにより処理後のビデオを取得する。
【0027】
図1Aは本開示の少なくとも1つの実施例によって提供される、ビデオ処理方法のフローチャートである。
図1Aに示すように、該方法はステップS10~S30を含んでもよい。
【0028】
ステップS10において、初期画像を表示し、初期画像は第1スタイルの画像を含む。
ステップS20において第1トリガーイベントに応答して、画像切替動画を表示し、画像切替動画は初期画像から目標画像に切り替える動的過程を表すために用いられ、目標画像は第2スタイルの画像を含む。
ステップS30において、画像切替動画の表示が完了したことに応答し、目標画像を表示する。
【0029】
例えば、画像切替動画の切替画像は第1画像領域と、第2画像領域と、第3画像領域とを含み、第1画像領域は第2画像領域と第3画像領域との間に位置する。第1画像領域は動的過程において位置移動により画像切替動画の画像領域全体をカバーしかつ位置移動の過程において形状変化が発生し、第1画像領域は切替素材を表示するために用いられ、第2画像領域は初期画像が第2画像領域の所在位置に位置する部分画像を表示するために用いられ、第3画像領域は目標画像が第3画像領域の所在位置に位置する部分画像を表示するために用いられる。
【0030】
該方法はユーザーが画像のスタイルが異なるビデオクリップを準備する煩雑さを低減でき、かつ画像切り替え動画により画像のスタイルが異なるビデオクリップの間の切り替えをよりスムーズにし、かつ新たなビデオクリップの切り替え方式を提供し、ユーザー体験が向上する。
【0031】
ステップS10について、本開示のいくつかの実施例において、第1スタイルの画像は撮影画像に基づいて得られた画像である。撮影画像は例えば撮影装置が異なる時刻に撮影した画像であってもよく、撮影装置が異なる時刻に撮影した画像は異なってもよいため、異なる時間に得られた初期画像、及び異なる時間に初期画像に基づいて得られた目標画像も異なってもよい。例えば、撮影装置はカメラであってもよい。
【0032】
例えば、第1スタイルの画像はリアルタイム撮影画像であってもよく、該リアルタイム撮影画像は映像撮影装置がリアルタイムに撮影しかつ表示画面にリアルタイムに表示する画像であってもよい。例えば、映像撮影装置は前述の撮影装置であってもよく、カメラであってもよい。表示画面にリアルタイムに表示された画像は映像撮影装置がリアルタイムに撮影した画像を処理していないスルー画像であってもよく、例えば元のスルー画像であり、又は表示画面にリアルタイムに表示された画像は映像撮影装置がリアルタイムに撮影したスルー画像をリアルタイムにフィルタリング、平滑化、充填などの処理を行うことで得られた第1スタイルを有する画像であってもよい。
【0033】
無論、本開示の他の実施例において、第1スタイルの画像は映像撮影装置がリアルタイムに撮影した画像でなくてもよく、例えば第1スタイルの画像はローカルメモリから直接取得した撮影画像であってもよく、クラウドからダウンロードして取得された撮影画像であってもよい。
【0034】
本開示のいくつかの実施例において、初期画像は第1スタイルの画像を含むだけでなく第1スタイルの画像を取り囲む第1所定画像を含んでもよい。第1所定画像は、例えば、スタンプ、動画等であってもよい。
【0035】
図1B図1AにおけるステップS10により初期画像を表示する概略図を示す。
【0036】
図1Bに示すように、例えば電子設備の表示画面に該初期画像100を表示してもよく、該初期画像100は第1スタイルの画像101(破線枠内部)及び第1所定画像102(破線枠外部)を含んでもよい。
【0037】
第1スタイルの画像101は、例えば、目標対象を撮像装置で撮像することで得られた撮像画像であってもよい。第1所定画像102は例えばカレンダースタンプであってもよい。例えば、映像撮影装置を用いてビデオをリアルタイムに撮影する場合、表示画面に連続的な複数フレームの初期画像をリアルタイムに表示する。
【0038】
ステップS20について、第1トリガーイベントは例えば撮影画像における目標対象が所定の肢体動作を呈することが検出されたことと、撮影画像における目標対象が所定の顔動作を呈することが検出されたことと、所定の音声が受信されたこととのうちの少なくとも1つであってもよい。
【0039】
所定の肢体動作は、例えば目標対象の肢体が表示画面で摺動するか、又は映像撮影装置の視野範囲内で摺動することであってもよい。肢体は、例えば、ユーザーの頭部、手部等であってもよい。顔の動作を予め設定することは、例えばユーザーの口部が変形し、又は瞬き等であってもよい。
【0040】
例えば、様々な方式でビデオにおける肢体動作を検出でき、すなわち動作検出することができる。動作検出タスクは目標検出タスクに類似し、いずれもまず目標を位置決め、次に目標を識別する必要がある。例示的な方法はSCNN(多段階ネットワーク)、TURN(ユニット回帰ネットワーク)、TAG(時系列動作パケット)、CDCネットワーク(Convolutional-De-Convolutional Networks)方法、SSN(構造化セグメントネットワーク)、CBR(カスケードの境界回帰ネットワーク)等を含み、本開示の実施例はある特定の動作検出方法に限定されない。
【0041】
第1トリガーイベントに応答して、画像切替動画を表示することにより、画像切替動画により初期画像から目標画像に切り替える動的過程を表す。該画像切替動画は例えば連続的な複数フレームの切替画像を含んでもよく、切替画像は例えば第1画像領域、第2画像領域及び第3画像領域を含んでもよい。第1画像領域は、第2画像領域と第3画像領域との間に位置する。第1画像領域は切替素材を表示するために用いられ、第2画像領域は初期画像の第2画像領域が位置する部分の画像を表示するために用いられ、第3画像領域は目標画像の第3画像領域が位置する部分の画像を表示するために用いられる。
【0042】
図1Cは、本開示の少なくとも一実施例によって提供される画像切替動画の切替画像を示す模式図である。
【0043】
なお、図1Cに示す切替画像は画像切替動画における1フレームの切替画像だけであり、画像切替動画は複数フレームの異なる切替画像で構成された動画であってもよい。また、図1Cは一例に過ぎず、本開示の実施例を限定するものではない。
【0044】
図1Cに示すように、該切り替え画像は第1画像領域103、第2画像領域104及び第3画像領域105を含んでもよい。第1画像領域103は、第2画像領域104と第3画像領域105との間に位置する。
【0045】
第1画像領域103は、切替素材を表すために用いられる。図1Cに示すように、切替素材は例えば白色の単色充填画像であってもよい。無論、切替素材はパターンを有する画像であってもよく、図1Cに示す切替素材は一例に過ぎず、切替素材が白色の単色充填画像のみであることを意味しない。
【0046】
第2画像領域104は初期画像の第2画像領域104が位置する部分の画像を表すために用いられる。この初期画像は、例えば、リアルタイムで撮影された画像であってもよい。図1Bに示すように、例えば、初期画像100の第2画像領域104が位置する部分の画像は目標対象の頭頂部、目標対象が位置する部分の環境で形成された背景やカレンダースタンプであってもよい。したがって、第2画像領域104が初期画像100の第2画像領域104が位置する部分の画像を表すことは、目標対象の頭頂部、目標対象が位置する部分の環境で形成された背景やカレンダースタンプを表すことを含んでもよい。
【0047】
第3画像領域105は目標画像の第3画像領域105の所在位置に位置する部分画像を表示するために用いられる。対象画像は、第2のスタイルの画像を含む。第2スタイルの画像は撮影画像に基づいて得られた画像であり、第1スタイルの画像と第2スタイルの画像とはスタイルが異なる画像である。本開示のいくつかの実施例において、第2スタイルの画像は撮影画像にスタイル変換を行うことで得られた画像である。撮影画像は、例えば、映像撮影装置がリアルタイムで撮影した画像であってもよい。
【0048】
本開示のいくつかの実施例において、第2スタイルの画像は撮影画像をスタイル変換モデルに入力することで得られたスタイル変換モデルから出力された画像である。例えば、第2スタイルの画像は例えば映像撮影装置が目標対象を撮影することで得られた撮影画像にスタイル変換を行うことで得られた画像であってもよい。例えば、撮影画像をスタイル変換モデルに入力し、スタイル変換モデルから出力された香港漫画のスタイルを有する画像を取得してもよい。
【0049】
スタイル変換モデルはサンプル画像により機械学習モデルを訓練して得られたものであってもよい。サンプル画像は元の画像及び変換画像を含み、元の画像はサンプルオブジェクトを撮影することで得られた画像であり、変換画像はサンプルオブジェクトをスタイル制作して得られた画像である。
【0050】
変換画像は、例えば、香港漫画風の画像、油絵風の画像、又は、スケッチ画像等であってもよい。例えば、元の画像を機械学習モデルの入力とし、変換画像を機械学習モデルの出力とし、それによりトレーニングしてスタイル変換モデルを得る。
【0051】
例えば、撮影画像をスタイル変換モデルに入力することでスタイル変換モデルから出力された香港漫画のスタイルを有する画像(即ち、第2スタイルの画像)を取得し、又はユーザーの選択に基づいてスタイル変換モデルから出力された画像がどのスタイルを有するかを決定してもよい。例えば、ユーザーはアプリケーションプログラムにおいて「油絵スタイル」、「中国画スタイル」等を選択すると、スタイル変換モデルは撮影画像にスタイル変換を行って油絵スタイル、中国画スタイル等を有する第2スタイルの画像を出力する。該状況において、複数のスタイル変換モデルを採用してもよく、各スタイル変換モデルから出力された画像は異なるスタイルを有するため、ユーザーの選択に基づいて撮影画像を対応するスタイル変換モデルに入力することで、対応するスタイルの画像を取得できる。
【0052】
なお、第3画像領域105は目標画像の第3画像領域105が位置する部分の画像を表す場合、第2画像領域104は初期画像の第2画像領域104が位置する部分の画像を表し、この時の初期画像と該目標画像とは同一の時刻に得られた画像であるが、初期画像と目標画像とはスタイルが異なることに過ぎない。すなわち、初期画像と目標画像とはいずれもリアルタイムの撮影画像に基づいて得られたスタイルが異なる画像であってもよい。
【0053】
図1Cに示すように、第3画像領域105は例えば目標画像の第3画像領域105が位置する部分の画像を表してもよい。図1Dに示すように、例えば目標画像の第3画像領域105に位置する部分の画像は目標対象の顔の左下部及び髪の尾部を含んでもよく、切替画像の第3画像領域105に該部分の画像を表示する。
【0054】
本開示のいくつかの実施例において、第1画像領域103は動的過程において位置移動により画像切替動画の画像領域全体をカバーしかつ位置移動の過程において形状変化が発生する。ここで理解できるのは、画像切替動画の開始時刻に、切替画像は第2画像領域のみを有してもよく、すなわち、表示画面に第1スタイルの画像を表示して第2スタイルの画像を表示しない。例えば第1画像領域は左下隅から右側及び上方に移動し、第1画像領域は位置移動により画像領域全体をカバーする。また、第1画像領域の位置移動過程において、第1画像領域に形状変化が発生する。例えば第1画像領域はページめくりの規律に応じて位置移動及び形状変化を行い、画像切替動画はページめくりの効果を呈してもよい。以下は図4及び図5を参照して画像切替動画のレンダリング図層及び第1画像領域が位置移動しかつ位置移動過程で形状変化が発生するメカニズムを説明し、ここでは説明を省略する。
【0055】
なお、第1画像領域は左上隅から右側及び下方に移動し始めてもよく、又は右上隅から左側及び下方に移動し始めてもよく、要するに本開示は第1画像領域の移動方式を限定しない。
【0056】
ステップS30に対して、例えば第1画像領域が動的過程において位置移動により時分割で画像切替動画の画像領域全体をカバーする場合(例えば時分割でカバーすることは異なる時刻で異なる部分をカバーすることであり、同じ時刻で画像領域全体を完全にカバーすることではない)、画像切替動画の表示が完了する。
【0057】
本開示のいくつかの実施例において、画像切替動画の表示が完了した場合、例えば表示画面に該時刻に対応する目標画像を表示してもよい。
【0058】
本開示のいくつかの実施例において、例えば、画像切替動画の表示が完了した場合、映像撮影装置を使用してビデオをリアルタイムに撮影し続けると、表示画面に連続的な複数フレームの第2スタイルの画像を有する目標画像をリアルタイムに表示してもよい。
【0059】
図1Dは本開示の少なくとも1つの実施例が提供する目標画像の概略図を示す。
【0060】
図1Dに示すように、例えば表示画面に該目標画像200を表示してもよく、該目標画像200は第2スタイルの画像106(破線枠内部)及び第2所定画像107を含んでもよい。本開示のいくつかの実施例において、目標画像は第2スタイルの画像106を含むだけでなく第2所定画像107(破線枠外部)を含んでもよく、第2所定画像107は第2スタイルの画像を取り囲む。第2所定画像は、例えばマップ、動画等であってもよい。第2所定画像は、第1所定画像と同じであっても異なっていてもよい。
【0061】
第2のスタイルの画像106は、例えば、目標対象を撮像装置が撮像した撮像画像をスタイル変換した画像であってもよい。例えば、リアルタイムに撮影された撮影画像をスタイル変換モデルに入力して香港漫画風のスタイルを有する画像を得ることが可能である。
【0062】
第2所定画像107は、例えば、カレンダースタンプであってもよい。図1D及び図1Bに示すように、第2所定画像107と第1所定画像102とは互いに異なってもよく、例えば異なる日付を示すカレンダースタンプであってもよく、すなわち、カレンダースタンプにおける日付が変化する。
【0063】
ここで理解できるように、画像切替動画の開始時刻に、切替画像は第2画像領域のみを有してもよく、すなわち、第1スタイルの画像を表示し第2スタイルの画像を表示しない。画像切替動画の終了時点で、切替画像は第3画像領域のみを有してもよく、すなわち、第2スタイルの画像を表示し第1スタイルの画像を表示しない。
【0064】
本開示のいくつかの実施例において、第1画像領域の動的過程での位置移動の変位速度及び形状変化の変形速度は第1トリガーイベントに基づいて決定される。すなわち、第1トリガーイベントに基づいて第1画像領域の動的過程での位置移動の変位速度及び形状変化の変形速度を決定してもよい。該実施例は画像切替動画の変位速度及び変形速度を制御できる方法を提供し、それにより該ビデオ処理方法の面白さが向上しかつビデオ処理方法の機能を豊かにし、ユーザー体験が向上する。
【0065】
本開示のいくつかの実施例において、第1トリガーイベントは撮影画像における目標対象が所定の肢体動作を呈したことが検出されたことを含む場合、第1画像領域の動的過程における位置移動の変位速度及び形状変化の変形速度は所定の肢体動作の動作幅に基づいて決定される。
【0066】
例えば、第1トリガーイベントは撮影画像における目標対象の指が摺動することが検出されたことを含み、指が摺動する距離に基づいて第1画像領域の動的過程における位置移動の変位速度及び形状変化の変形速度を決定することができる。例えば、いくつかの例において、指の摺動距離が長いほど、第1画像領域の動的過程での位置移動の変位速度及び形状変化の変形速度が速い。
【0067】
本開示のいくつかの実施例において、第1トリガーイベントは撮影画像における目標対象が所定の顔動作を呈したことが検出されたことを含む場合、第1画像領域の動的過程における位置移動の変位速度及び形状変化の変形速度は所定の顔動作の変形幅に基づいて決定される。例えば、いくつかの例において、所定の顔動作の変形幅が大きいほど、第1画像領域の動的過程での位置移動の変位速度及び形状変化の変形速度が速い。
【0068】
例えば、第1トリガーイベントは撮影画像における目標対象の顔動作が笑顔ではない状態から笑顔に変化したことが検出されることを含み、口の変形幅に基づいて第1画像領域の動的過程における位置移動の変位速度及び形状変化の変形速度を決定してもよい。
【0069】
本開示のいくつかの実施例において、第1トリガーイベントが所定の音声が受信されたことを含む場合、第1画像領域の動的過程での位置移動の変位速度及び形状変化の変形速度は所定の音声の話速、所定の音声の音量又は所定の音声における内容のうちの少なくとも1つに基づいて決定される。
【0070】
例えば、第1トリガーイベントは所定の音声「過去に切り捨て、未来に迎えよう」を受信されたことを含み、受信された所定の音声「過去に切り捨て、未来に迎えよう」の話速に基づいて第1画像領域の動的過程での位置移動の変位速度及び形状変化の変形速度を決定してよい。例えば、いくつかの例において、所定の音声の話速が速いほど、第1画像領域の動的過程での位置移動の変位速度及び形状変化の変形速度が速い。
【0071】
図2は本開示の少なくとも1つの実施例が提供する別のビデオ処理方法のフローチャートを示す。
【0072】
図2に示すように、該ビデオ処理方法は前述の実施例に加え、ステップS40を含んでもよい。ステップS40は、例えば、ステップS20の後、ステップS30の前に実行されてもよい。
【0073】
ステップS40では、画像切替動画の表示過程において第2トリガーイベントが発生することに応答して、動的過程が停止するように制御し、かつ画像切替動画の動的過程が停止したところの画像を表示する。
【0074】
第2のトリガーイベントは、例えば、撮像画像における対象物のジェスチャの一時停止、顔の動作の一時停止、および音声入力のうちの少なくとも1つが検出されたことを含んでよい。
【0075】
肢体動作の一時停止は、例えば、指で対象物を表示画面に向けてクリックする動作であってもよい。顔の動きを一時停止するとは、例えば、対象物が舌をはみ出す動きであってよい。音声入力は、例えば、入力音声「一時停止」であってもよい。
【0076】
図3は本開示の少なくとも1つの実施例が提供する画像切替動画の動的プロセス停止での画像概略図を示す。
【0077】
図3に示すように、例えば画像切替動画は切替画像300を表示し、第2トリガーイベントの発生に応答し、画像切替動画を停止するように制御し、かつ切替画像300を表示する。
【0078】
本開示のいくつかの実施例において、画像切替動画に応答する動的過程が停止すると、切替画像300に一時停止指示キー301を表示することができる。
【0079】
第1トリガーイベントが所定の肢体動作を含み、第2トリガーイベントが肢体動作の一時停止を含む場合、所定の肢体動作及び肢体動作が異なる肢体動作であってもよく、肢体動作に基づいて画像切替動画を表示するか又は再生中の画像切替動画を一時停止させるかを決定してよい。無論、所定の肢体動作と一時停止肢体動作は同じ肢体動作であってもよい。例えば、画像切替動画を再生していない時に肢体動作が検出されると、該肢体動作が所定の肢体動作であると決定し、画像切替動画を表示してよい。画像切替動画を再生する過程において該肢体動作が検出されると、該肢体動作が肢体動作の一時停止であると決定してよい。同様に、第1トリガーイベントが所定の顔動作を含み、第2トリガーイベントが顔動作の一時停止を含む場合、所定の顔動作と顔動作の一時停止とは異なる顔動作であってもよく、同じ顔動作であってもよい。
【0080】
図4は本開示の少なくとも1つの実施例が提供する画像切替動画のレンダリング層の概略図を示す。
【0081】
図4に示すように、画像切替動画は第1キャンバス画像401、第2キャンバス図層402及び第3キャンバス図層403に画像レンダリングを行うことにより表示される。第2キャンバス図層402は第1キャンバス図層401より表示側に近接し、第3キャンバス図層403は第2キャンバス図層402より表示側に近接する。ここで、表示側は例えば該画像切替動画を表示する装置の表示画面がユーザーに臨む一側を指す。
【0082】
切替素材を第3キャンバス図層にレンダリングし、初期画像の第2画像領域が位置する部分の画像を第2キャンバス図層にレンダリングし、目標画像の第3画像領域が位置する部分の画像を第1キャンバス図層にレンダリングする。第1キャンバス図層、第2キャンバス図層及び第3キャンバス図層においてレンダリング表示が行われない領域は透明である。
【0083】
例えば、図1B図1Dに示す状況において、切替素材103は第3キャンバス図層403にレンダリングされ、初期画像の第2画像領域104が位置する部分の画像は第2キャンバス画像402にレンダリングされ、目標画像の第3画像領域105が位置する部分の画像は第1キャンバス図層401にレンダリングされる。
【0084】
図5は本開示の少なくとも1つの実施例が提供する第1画像領域が位置移動しかつ位置移動過程において形状変化が発生するメカニズム概略図である。
【0085】
図5に示すように、該メカニズム概略図において、第1画像500の1つの縁角Dが跳ね上げられ、縁角Dが跳ね上げられた後にC点の位置に落ち、線分ABは縁角Dが跳ね上げられて形成された折り目であってもよく、C点、A点及びB点の座標を算出することができ、それにより第1画像領域501、第2画像領域502及び第3画像領域503を得ることができる。第2画像領域502は、初期画像の第2画像領域502が位置する部分の画像を表示する。第3画像領域503は、対象画像の第3画像領域503が位置する部分の画像を表示する。
【0086】
本開示の1つの実施例において、例えばページめくり曲線によりC点の経時変化の座標を取得してよい。該ページめくり曲線は例えば当業者がフィッティングにより得られたものであってもよい。例えば、C点の始点と終点を決定することができ、それにより始点と終点及びページめくりの角度に基づいてページめくり曲線をフィッティングすることができる。なお、A点およびB点の座標は、例えば、A点、B点およびC点の位置関係から算出することができる。
【0087】
図6Aは本開示の少なくとも1つの実施例が提供する別のビデオ処理方法のフローチャートを示す。
【0088】
図6Aに示すように、該ビデオ処理方法のフローチャートはステップS602~S607を含んでもよい。
【0089】
ステップS602では、表示画面に真人風スタイルを含む初期画像を表示する。この真人風スタイルが第1スタイルの画像である。例えば上記図1Aを参照して説明したステップS10を実行してもよく、ここでは説明を省略する。
【0090】
ステップS603では、笑顔動作が検出されたか否かを判断する。笑顔動作が検出されると、ステップS604を実行し、笑顔動作が検出されることは即ち第1トリガーイベントが検出されたことである。笑顔動作が検出されると、ステップS607を実行する。
【0091】
ステップS604では、笑顔の動きが検出されたことに応答して、リアルタイムの真人画像に基づいて香港漫画風を有する目標画像をリアルタイムに生成する。この時、表示画面に表示された画像は香港漫画風の目標画像の一部及び真人風スタイルの初期画像の一部を含む。
【0092】
ステップS605では、ページめくり効果を表し、該ページめくり効果は上記画像切替動画である。例えば上記図1Aを参照して説明したステップS20を実行してもよく、ここでは説明を省略する。
【0093】
ステップS606では、ページめくり効果の表示が完了した場合、港湾のアニメスタイルを有する目標画像を表示する。例えば上記図1Aを参照して説明したステップS30を実行してもよく、ここでは説明を省略する。
【0094】
ステップS607では、真人風スタイルの画像を表示する。即ち笑顔の動きが検出されると、真人風スタイルの画像を表示する。
【0095】
図6Bは本開示の少なくとも1つの実施例が提供するビデオ処理方法を実現するリンク概略図を示す。
【0096】
図6Bに示すように、該リンクはアイテムパッケージ、レンダリングツールパッケージ、ビデオエディタ(video editor)及びオペレーティングシステムを含んでもよい。
【0097】
アイテムパッケージは、例えば、当該アイテムが有する機能を実現するためのプログラムパッケージであってよい。当該アイテムが有する機能は、例えばページめくり効果を演出することであってもよい。
【0098】
レンダリングツールキットは例えばアイテムパッケージにより処理されたビデオをレンダリングし、かつレンダリングされた結果をビデオエディタに伝達することができる。ビデオエディタは例えばレンダリング後の結果に編集処理を行うことで、処理後のビデオをオペレーティングシステムに適合させ、該オペレーティングシステムで実行されるアプリケーションプログラムにより該ページめくり効果を表示することを可能にする。
【0099】
本開示のいくつかの実施例において、ビデオ処理方法は、撮影終了命令又は撮影一時停止命令が受信されたことに応答して、ビデオ処理パラメータの初期化を行うステップをさらに含む。
【0100】
図6Cは本開示の少なくとも1つの実施例が提供する初期化のフローチャートを示す。
【0101】
図6Cに示すように、初期化操作はステップS620~S670を含んでもよい。
【0102】
ステップS620では、撮影を開始するか否かを判断する。撮影を開始するとは、例えば、ユーザーが撮影ボタンを押して、撮像装置を撮影状態とすることであってもよい。
【0103】
撮影が開始されていない場合はステップS630が実行される。撮影が開始される場合、ステップS670~S680を実行する。
【0104】
ステップS630では、撮影状態が撮影を終了するか又は撮影を一時停止するか否かを判断する。
【0105】
撮影状態が撮影を終了するか又は撮影を一時停止する場合、ステップS640~S680を実行する。撮影状態が撮影を終了しないか又は撮影を一時停止しない場合、ステップS680を実行する。
【0106】
ステップS640では、アイテムパケット及びレンダリングツールパケットをリセットする初期化メッセージを送信することにより、アイテムパケット及びレンダリングツールパケットにおけるビデオ処理パラメータが初期化される。
【0107】
ステップS650では、ビデオエディタに対してリセットを行う。例えばビデオエディタにおけるビデオ処理パラメータを初期化してもよい。
【0108】
ステップS660では、アプリケーションプログラムをリセットする。例えば、アプリケーションプログラムを、真人風スタイルの画像を表す状態にリセットしてもよい。
【0109】
ステップS670では、撮影状態を更新する。例えば、ステップS620が「YES」である場合、撮影状態に入ってもよく、第1トリガーイベントに応答して、ページめくり効果を表示する。ステップS620が「NO」であり、かつステップS630が「YES」である場合、ステップS640~S660を実行した後、撮影を一時停止するか又は撮影を終了するように撮影状態を更新する。
【0110】
図7は本開示の少なくとも1つの実施例が提供するビデオ処理装置700の概略ブロック図を示す。
【0111】
例えば、図7に示すように、該ビデオ処理装置700は表示ユニット710及び切替ユニット720を含む。
【0112】
表示ユニット710は初期画像を表示するように構成され、例えば、初期画像は第1スタイルの画像を含み、第1スタイルの画像は撮影画像に基づいて得られた画像である。表示部710は、例えば、図1(a)における上述ステップS10を実行してもよい。
【0113】
切替ユニット720は第1トリガーイベントに応答して、画像切替動画を表示するように構成され、画像切替動画は初期画像から目標画像に切り替える動的過程を表すために用いられる。例えば、目標画像は第2スタイルの画像を含み、第2スタイルの画像は撮影画像に基づいて得られた画像であり、第1スタイルの画像と第2スタイルの画像とはスタイルが異なる画像である。切替部720は、例えば、図1Aにおける上述ステップS20を実行してもよい。
【0114】
表示ユニット710はさらに画像切替動画の表示が完了したことに応答して、目標画像を表示するように構成される。表示部710は、例えば、図1Aにおける上述ステップS30を実行してもよい。
【0115】
画像切替動画における切替画像は第1画像領域、第2画像領域及び第3画像領域を含み、第1画像領域は第2画像領域と第3画像領域との間に位置し、第1画像領域は動的過程において位置移動により時分割で画像切替動画の画像領域全体をカバーしかつ位置移動過程において形状変化が発生する。第1画像領域は切替素材を表すために用いられ、第2画像領域は初期画像の第2画像領域が位置する部分の画像を表すために用いられ、第3画像領域は目標画像の第3画像領域が位置する部分の画像を表すために用いられる。
【0116】
例えば、表示ユニット710及び切替ユニット720はハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア及びそれらの任意の実行可能な組み合わせであってもよい。例えば、表示ユニット710及び切替ユニット720は専用又は汎用の回路、チップ又は装置等であってもよく、プロセッサとメモリとの組み合わせであってもよい。上記各ユニットの具体的な形態について、本開示の実施例はこれに限定されない。
【0117】
なお、本開示の実施例において、ビデオ処理装置700の各ユニットは前述のビデオ処理方法の各ステップに対応し、ビデオ処理装置700の具体的な機能についてはビデオ処理方法に関する関連説明を参照すればよく、ここでは説明を省略する。図7に示すビデオ処理装置700の構成要素及び構造は例示的なものに過ぎず、限定的なものではなく、必要に応じて、該ビデオ処理装置700はさらに他の構成要素及び構造を含んでもよい。
【0118】
本開示の少なくとも1つの実施例はさらに電子設備を提供し、該電子設備はプロセッサ及びメモリを含み、メモリは1つ又は複数のコンピュータプログラムモジュールを含む。1つ又は複数のコンピュータプログラムモジュールはメモリに記憶されかつプロセッサにより実行されるように構成され、1つ又は複数のコンピュータプログラムモジュールは上記ビデオ処理方法を実現するための命令を含む。該電子設備は画像のスタイルが異なるビデオクリップを準備するユーザーの煩雑さを低減でき、かつ画像のスタイルが異なるビデオクリップの間の切り替えをよりスムーズにし、新たなビデオクリップの切り替え方式となり、ユーザー体験が向上する。
【0119】
図8Aは本開示のいくつかの実施例が提供する電子設備の概略ブロック図である。図8Aに示すように、該電子設備800はプロセッサ810及びメモリ820を含む。メモリ820は非一時的なコンピュータ読み取り可能な命令(例えば1つ又は複数のコンピュータプログラムモジュール)を記憶するために用いられる。プロセッサ810は非一時的なコンピュータ読み取り可能な命令を実行するために用いられ、非一時的なコンピュータ読み取り可能な命令がプロセッサ810により実行される時に上記ビデオ処理方法のうちの1つ又は複数のステップを実行することができる。メモリ820及びプロセッサ810は、バスシステム及び/又は他の接続機構(図示せず)を介して相互に接続されてもよい。
【0120】
例えば、プロセッサ810は中央処理ユニット(CPU)、グラフィック処理ユニット(GPU)又はデータ処理能力及び/又はプログラム実行能力を有する他の形式の処理ユニットであってもよい。例えば、中央処理ユニット(CPU)はX86又はARMアーキテクチャ等であってもよい。プロセッサ810は汎用プロセッサ又は専用プロセッサであってもよく、電子設備800における他のコンポーネントを制御して所望の機能を実行することが可能である。
【0121】
例えば、メモリ820は1つ又は複数のコンピュータプログラム製品の任意の組み合わせを含んでもよく、コンピュータプログラム製品は様々な形式のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体、例えば揮発性メモリ及び/又は不揮発性メモリを含んでもよい。揮発性メモリは、例えば、RAM(Random Access Memory)および/またはキャッシュメモリ(cache)などを含んでもよい。不揮発性メモリは、例えば、ROM(Read Only Memory)、ハードディスク、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、USBメモリ、フラッシュメモリなどを含んでもよい。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に1つ又は複数のコンピュータプログラムモジュールを記憶してよく、プロセッサ810は1つ又は複数のコンピュータプログラムモジュールを実行することにより、電子設備800の様々な機能を実現できる。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体には、各種のアプリケーションプログラム及び各種のデータ、並びに、アプリケーションプログラムが使用及び/又は生成した各種のデータ等が格納されてもよい。
【0122】
なお、本開示の実施例において、電子設備800の具体的な機能及び技術的効果は以上のビデオ処理方法に関する説明を参照すればよく、ここで説明を省略する。
【0123】
図8Bは本開示のいくつかの実施例が提供する他の電子設備の概略ブロック図である。この電子設備900は、例えば、本開示の実施例が提供するビデオ処理方法を実施するために好適に用いられる。電子設備900は、端末装置等であってよい。なお、図8Bに示された電子設備900は一例に過ぎず、それは本開示の実施例の機能及び使用範囲にいかなる制限を与えないことである。
【0124】
図8Bに示すように、電子設備900は処理装置(例えば中央処理装置、グラフィックプロセッサ等)910を含んでもよく、それはリードオンリーメモリ(ROM)920に記憶されたプログラム又は記憶装置980からランダムアクセスメモリ(RAM)930にロードされたプログラムに基づいて様々な適切な動作及び処理を実行することができる。RAM930には、さらに電子設備900の操作に必要な様々なプログラム及びデータが記憶される。処理装置910、ROM920、及びRAM930は、バス940により相互に接続されている。バス940には、入出力インタフェース950がさらに接続されている。
【0125】
一般的に、以下の装置、例えばタッチスクリーン、タッチパネル、キーボード、マウス、カメラ、マイクロフォン、加速度計、ジャイロスコープ等を含む入力装置960と、例えば液晶ディスプレイ(LCD)やスピーカ、振動器等を含む出力装置970と、例えば磁気テープ、ハードディスク等を含む記憶装置980と、通信装置990とのうちの1つまたは複数はI/Oインタフェース950に接続することが可能である。通信装置990は、電子設備900と他の電子設備との間で無線または有線による通信を行い、データのやり取りを行うことができる。図8Bは様々な装置を有する電子設備900を示すが、理解すべきことは、示された全ての装置を実施するか又は備えることを要求せず、電子設備900は代替的に実施するか又はより多く又はより少ない装置を備えることが可能である。
【0126】
例えば、本開示の実施例によれば、上記ビデオ処理方法はコンピュータソフトウェアプログラムとして実現されてもよい。例えば、本開示の実施例はコンピュータプログラム製品を含み、それは非一時的なコンピュータ読み取り可能な媒体に搬送されたコンピュータプログラムを含み、該コンピュータプログラムは上記ビデオ処理方法を実行するためのプログラムコードを含む。このような実施例において、該コンピュータプログラムは通信装置990によりネットワークからダウンロードしてインストールされ、又は記憶装置980からインストールされ、又はROM920からインストールされる。該コンピュータプログラムが処理装置910により実行される場合、本開示の実施例が提供するビデオ処理方法に限定された機能を実現できる。
【0127】
本開示の少なくとも1つの実施例はさらにコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、該コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は非一時的なコンピュータ読み取り可能な命令を記憶するために用いられ、非一時的なコンピュータ読み取り可能な命令がコンピュータにより実行される場合に上記ビデオ処理方法を実現できる。該コンピュータ読み取り可能な記憶媒体を利用して、ユーザーが画像のスタイルが異なるビデオクリップを準備する煩雑さを低減でき、かつ画像のスタイルが異なるビデオクリップの間の切り替えをよりスムーズにし、新たなビデオクリップの切り替え方式を提供し、ユーザー体験が向上する。
【0128】
図9は本開示のいくつかの実施例が提供する記憶媒体の概略図である。図9に示すように、記憶媒体1000は非一時的なコンピュータ読み取り可能な命令1010を記憶するために用いられる。例えば、非一時的なコンピュータ読み取り可能な命令1010がコンピュータにより実行される場合に上記ビデオ処理方法のうちの1つ又は複数のステップを実行することができる。
【0129】
例えば、該記憶媒体1000は上記電子設備800に適用することができる。例えば、記憶媒体1000は図8Aに示す電子設備800におけるメモリ820であってもよい。例えば、記憶媒体1000に関する関連説明は図8Aに示す電子設備800におけるメモリ820の対応する説明を参照すればよく、ここでは説明を省略する。
【0130】
なお、本開示のコンテキストにおいて、コンピュータ読み取り可能な媒体は有形の媒体であってもよく、それは命令実行システム、装置又は装置が使用するか又は命令実行システム、装置又は装置と組み合わせて使用するためのプログラムを含むか又は記憶することが可能である。コンピュータ読み取り可能な媒体はコンピュータ読み取り可能な信号媒体又はコンピュータ読み取り可能な記憶媒体又は上記両者の任意の組み合わせであってもよい。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は例えば電気、磁気、光、電磁、赤外線、又は半導体のシステム、装置又はデバイス、又は任意の以上の組み合わせであってもよいが、これに限定されない。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体のより具体的な例は、1つ又は複数の導線を有する電気的接続、携帯式コンピュータ磁気ディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、携帯式コンパクト磁気ディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)、光記憶装置、磁気記憶装置、又は上記任意の適切な組み合わせを含むが、これらに限定されない。本開示において、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体はプログラムを含むか又は記憶するいかなる有形媒体であってもよく、該プログラムはシステム、装置又はデバイスを実行するように命令されるか又はそれと組み合わせて使用されてもよい。本開示において、コンピュータ読み取り可能な信号媒体はベースバンド又はキャリアの一部として伝送されたデータ信号を含んでもよく、その中にコンピュータ読み取り可能なプログラムコードが担持される。このような伝播されたデータ信号は様々な形式を採用することができ、電磁信号、光信号又は上記任意の適切な組み合わせを含むが、これらに限定されない。コンピュータ読み取り可能な信号媒体はコンピュータ読み取り可能な記憶媒体以外の任意のコンピュータ読み取り可能な媒体であってもよく、該コンピュータ読み取り可能な信号媒体は命令実行システム、装置又はデバイスにより使用されるか又はそれと組み合わせて使用されるためのプログラムを送信、伝播又は伝送することができる。コンピュータ読み取り可能な媒体に含まれるプログラムコードは任意の適切な媒体で伝送することができ、電線、光ケーブル、RF(無線周波数)等、又は上記任意の適切な組み合わせを含むが、これらに限定されない。
【0131】
いくつかの実施形態において、クライアント、サーバはHTTP(Hyper Text Transfer Protocol、ハイパー出願書類転送プロトコル)のような現在既知又は将来開発された任意のネットワークプロトコルを利用して通信することができ、かつ任意の形式又は媒体のデジタルデータ通信(例えば、通信ネットワーク)と相互接続することができる。通信ネットワークの例はローカルエリアネットワーク(“LAN”)、ワイドエリアネットワーク(“WAN”)、インターネット(例えば、インターネット)及びエンドツーエンドのネットワーク(例えば、ad hocエンドツーエンドのネットワーク)、及び現在既知又は将来開発された任意のネットワークを含む。
【0132】
上記コンピュータ読み取り可能な媒体は上記電子設備に含まれてもよいし、単独で存在してもよく、該電子設備に組み込まれていない。
【0133】
一種又は複数種のプログラミング言語又はその組み合わせで本開示の操作を実行するためのコンピュータプログラムコードを作成することができ、上記プログラミング言語はオブジェクト指向のプログラミング言語、例えばJava(登録商標)、Smalltalk(登録商標)、C++を含むが、これらに限定されず、さらに従来のプロセス式プログラミング言語、例えば“C”言語又は類似のプログラミング言語を含む。プログラムコードはユーザーコンピュータで完全に実行され、ユーザーコンピュータで部分的に実行され、独立したソフトウェアパッケージとして実行され、ユーザーコンピュータで遠隔コンピュータで部分的に実行され、又は遠隔コンピュータ又はサーバで完全に実行されてもよい。遠隔コンピュータに関する場合、遠隔コンピュータは任意の種類のネットワーク(ローカルエリアネットワーク(LAN)又はワイドエリアネットワーク(WAN)を含む)を介してユーザーコンピュータに接続されてもよく、又は、外部コンピュータに接続されてもよい(例えばインターネットサービスプロバイダを利用してインターネットを介して接続される)。
【0134】
図面におけるフローチャート及びブロック図は、本開示の様々な実施例に係るシステム、方法及びコンピュータプログラム製品の実現可能なシステムアーキテクチャ、機能及び操作を示す。この点で、フローチャート又はブロック図における各ブロックは1つのモジュール、プログラムセグメント、又はコードの一部を表すことができ、該モジュール、プログラムセグメント、又はコードの一部は1つ又は複数の所定の論理機能を実現するための実行可能な命令を含む。なお、いくつかの代替としての実現において、ブロックにマークされた機能は図面にマークされた順序と異なる順序で発生してもよい。例えば、2つの連続的に表示されたブロックは実際に基本的に並行して実行されてもよく、それらは時々逆の順序で実行されてもよく、これは関連する機能に依存する。なお、ブロック図及び/又はフローチャートにおける各ブロック、及びブロック図及び/又はフローチャートにおけるブロックの組み合わせは、所定の機能又は操作を実行する専用のハードウェアベースのシステムで実現されてもよく、又は専用のハードウェアとコンピュータコマンドとの組み合わせで実現されてもよい。
【0135】
本開示の実施例に記載されたユニットはソフトウェアの方式で実現されてもよく、ハードウェアの方式で実現されてもよい。ここで、ユニットの名称はある場合に該ユニット自体を限定するものではない。
【0136】
ここで説明された機能は少なくとも部分的に1つ以上のハードウェア論理構成要素によって実行されてもよい。例えば、非限定的に、使用可能な例示的なハードウェア論理部品はフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、特定用途向け製品(ASSP)、システムオンチップ(SOC)、複雑プログラマブル論理装置(CPLD)等を含む。
【0137】
なお、ここで説明すべきことは以下である。
(1)本開示の実施例の図面は本開示の実施例に係る構造のみに関し、他の構成は通常設計を参照可能である。
(2)互いに矛盾しない場合、本開示の実施例及び実施例における特徴は互いに組み合わせて新たな実施例を得ることが可能である。
【0138】
以上に示すのは、本開示の具体的な実施形態に過ぎず、本開示の保護範囲はこれに限定されず、請求の範囲によって限定する保護範囲を基準とすべきである。
【要約】
ビデオ処理方法、ビデオ処理装置、電子設備及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。該ビデオ処理方法は、第1スタイルの画像を含む初期画像を表示するステップ(S10)と、第1トリガーイベントに応答して、初期画像から第2スタイルの画像を含む目標画像に切り替える動的過程を表すための画像切替動画を表示するステップ(S20)と、画像切替動画の表示が完了したことに応答して、目標画像を表示するステップ(S30)と、を含み、画像切替動画における切替画像は、第1画像領域と、第2画像領域と、第3画像領域とを含み、第1画像領域は動的過程において位置移動により時分割で画像切替動画の画像領域全体をカバーしかつ位置移動の過程において形状変化が発生する。該方法は、画像のスタイルが異なるビデオクリップを準備するユーザーの煩雑さを低減でき、画像のスタイルが異なるビデオクリップの間の切り替えをよりスムーズにすることが図られ、新たなビデオクリップの切り替え方式となり、ユーザー体験が向上する。
図1A
図1B
図1C
図1D
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
図6C
図7
図8A
図8B
図9