(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-01
(45)【発行日】2023-12-11
(54)【発明の名称】雌端子
(51)【国際特許分類】
H01R 13/15 20060101AFI20231204BHJP
H01R 13/11 20060101ALI20231204BHJP
【FI】
H01R13/15 A
H01R13/11 302M
H01R13/11 302N
H01R13/11 K
(21)【出願番号】P 2021571129
(86)(22)【出願日】2020-12-25
(86)【国際出願番号】 JP2020048670
(87)【国際公開番号】W WO2021145197
(87)【国際公開日】2021-07-22
【審査請求日】2022-03-15
(31)【優先権主張番号】P 2020004582
(32)【優先日】2020-01-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2020087255
(32)【優先日】2020-05-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】395011665
【氏名又は名称】株式会社オートネットワーク技術研究所
(73)【特許権者】
【識別番号】000183406
【氏名又は名称】住友電装株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000002130
【氏名又は名称】住友電気工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001966
【氏名又は名称】弁理士法人笠井中根国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100147717
【氏名又は名称】中根 美枝
(74)【代理人】
【識別番号】100103252
【氏名又は名称】笠井 美孝
(72)【発明者】
【氏名】西島 誠道
【審査官】高橋 裕一
(56)【参考文献】
【文献】特表2012-508959(JP,A)
【文献】実開昭62-157076(JP,U)
【文献】特開2011-238558(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2012/0129407(US,A1)
【文献】中国実用新案第205790487(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R13/00-13/08
H01R13/10-13/14
H01R13/15-13/35
H01R4/48-4/56
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
雄端子挿通隙間を隔てて対向配置された一対の接続部と、
前記一対の接続部を挟持した状態で前記一対の接続部に保持され、前記一対の接続部を対向方向で相互に接近する方向に向かって付勢するばね部材と、
前記一対の接続部の少なくとも一方に突設され、前記一対の接続部の他方側に当接することにより、前記一対の接続部の接近方向への変位を規制して前記雄端子挿通隙間を保持するストッパ突部とを有し、
前記ばね部材の付勢力に抗して前記一対の接続部の離隔方向の変位が許容されることにより、前記雄端子挿通隙間へ雄端子が圧入されて前記一対の接続部間に配設されるようになっており、
前記ばね部材が、矩形平板状の連結板部と、該連結板部の両側縁部から相互に接近する方向に突出する矩形平板状の一対の挟持板部を有するクリップばねによって構成され、前記クリップばねの前記一対の挟持板部間に前記一対の接続部が挟持されており、
前記クリップばねの前記連結板部と対向する側と、前記クリップばねの前記一対の挟持板部の側縁部側の2箇所に、前記雄端子挿通隙間へ連通する雄端子挿入口がそれぞれ設けられている雌端子。
【請求項4】
前記一対の接続部の一方の対向面に設けられて他方に向かって突出するドーム状接触部と、前記一対の接続部の他方の対向面に設けられて一方に向かって突出する一対の線状接触部を有し、前記一対の線状接触部が、前記ドーム状接触部を間に挟んだ両側に配置されている請求項1または請求項3に記載の雌端子。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、雌端子に係り、特に、大きな接圧で雄端子との導通接続が可能な雌端子に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、例えばハイブリッド自動車や電気自動車などに用いられる高電圧用の雌端子では、大きな電流を安定して導通させる目的から、雌端子と雄端子の間を大きな接圧で接触させることが求められている。例えば、特許文献1では、雌端子の接続部に対して雄端子を押圧する押圧部を隙間を隔てて対向配置させ、雌端子に装着されたケース内に収容されたコイルばねを用いて押圧部を接続部側に付勢し、押圧部により雄端子を雌端子の接続部に高い圧力で押し付ける構造が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1に記載の雌端子においては、大きな接圧で雄端子と雌端子の接続部の電気的接続が図られるようになっているものの、雌端子の接続部に対して、押圧部やコイルばね、さらにはコイルばねや押圧部を位置決め保持するケースを装着する必要があり、部品点数が増加してコストが高くなる傾向にあった。また、大きな電流の導通を許容するために、雌端子の接続部の板厚を大きくせざるを得ず、接続部の加工性が低下する傾向にあった。
【0005】
そこで、より少ない部品点数で雌雄端子間の大きな接圧を確保することができ、接続部の加工性の向上も図ることができる、新規な構造の雌端子を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の雌端子は、雄端子挿通隙間を隔てて対向配置された一対の接続部と、前記一対の接続部を挟持した状態で前記一対の接続部に保持され、前記一対の接続部を対向方向で相互に接近する方向に向かって付勢するばね部材と、前記一対の接続部の少なくとも一方に突設され、前記一対の接続部の他方側に当接することにより、前記一対の接続部の接近方向への変位を規制して前記雄端子挿通隙間を保持するストッパ突部とを有し、前記ばね部材の付勢力に抗して前記一対の接続部の離隔方向の変位が許容されることにより、前記雄端子挿通隙間へ雄端子が圧入されて前記一対の接続部間に配設されるようになっており、前記ばね部材が、矩形平板状の連結板部と、該連結板部の両側縁部から相互に接近する方向に突出する矩形平板状の一対の挟持板部を有するクリップばねによって構成され、前記クリップばねの前記一対の挟持板部間に前記一対の接続部が挟持されており、前記クリップばねの前記連結板部と対向する側と、前記クリップばねの前記一対の挟持板部の側縁部側の2箇所に、前記雄端子挿通隙間へ連通する雄端子挿入口がそれぞれ設けられている雌端子である。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、より少ない部品点数で雌雄端子間の大きな接圧を確保することができ、接続部の加工性の向上も図ることができる雌端子を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、本開示の実施形態1に係る雌端子を示す全体斜視図である。
【
図7】
図7は、変形例1に係る雌端子を示す斜視図である。
【
図8】
図8は、変形例2に係る雌端子の雌端子金具を示す斜視図である。
【
図12】
図12は、変形例3に係る雌端子を示す斜視図であって、
図7に相当する図である。
【
図13】
図13は、実施形態2に係る雌端子を示す全体斜視図であって、雄端子が挿入された状態を示す図である。
【
図14】
図14は、
図13に示す雌端子の全体斜視図であって、雄端子が挿入される前の状態を示す図である。
【
図17】
図17は、実施形態3に係る雌端子を示す全体斜視図であって、雄端子が挿入された状態を示す図である。
【
図18】
図18は、
図17に示す雌端子の全体斜視図であって、雄端子が挿入される前の状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<本開示の実施形態の説明>
最初に、本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示の雌端子は、
(1)雄端子挿通隙間を隔てて対向配置された一対の接続部と、前記一対の接続部を挟持した状態で前記一対の接続部に保持され、前記一対の接続部を対向方向で相互に接近する方向に向かって付勢するばね部材と、前記一対の接続部の少なくとも一方に突設され、前記一対の接続部の他方側に当接することにより、前記一対の接続部の接近方向への変位を規制して前記雄端子挿通隙間を保持するストッパ突部とを有し、前記ばね部材の付勢力に抗して前記一対の接続部の離隔方向の変位が許容されることにより、前記雄端子挿通隙間へ雄端子が圧入されて前記一対の接続部間に配設されるようになっており、前記ばね部材が、矩形平板状の連結板部と、該連結板部の両側縁部から相互に接近する方向に突出する矩形平板状の一対の挟持板部を有するクリップばねによって構成され、前記クリップばねの前記一対の挟持板部間に前記一対の接続部が挟持されており、前記クリップばねの前記連結板部と対向する側と、前記クリップばねの前記一対の挟持板部の側縁部側の2箇所に、前記雄端子挿通隙間へ連通する雄端子挿入口がそれぞれ設けられている雌端子である。
【0010】
本開示の雌端子によれば、雌端子が、雄端子挿通隙間を隔てて対向配置された一対の接続部を有しており、一対の接続部を対向方向で相互に接近する方向に付勢するばね部材が、一対の接続部を挟持した状態で一対の接続部に保持されている。これにより、ばね部材の付勢力に抗して一対の接続部を離隔変位させて雄端子挿通隙間に圧入された雄端子に対して、一対の接続部をばね部材で挟み込んで大きな接圧で押し付けることができる。従来構造では、雄端子に雌端子の接続部を大きな接圧で押し付けるために、押圧部とコイルばねを収容するケースを必要としていたが、それらを不要にすることができ、部品点数の大幅な削減と、組立性の向上が図られている。
【0011】
加えて、雄端子に圧接される接続部が、雄端子の両側から押し付けられる一対の接続部により構成されていることから、要求される電流値を一対の接続部に分流させることができる。それゆえ、従来構造の如き単一の平板によって構成された接続部の場合に比べて、要求される電流値の導通を可能にするために必要とされる接続部の板厚を低減させることができる。その結果、接続部の加工性やメッキ処理の自由度を向上させることが可能となる。
【0012】
さらに、一対の接続部の接近方向への変位を規制して雄端子挿通隙間を保持するストッパ突部が、一対の接続部の少なくとも一方から他方に向かって突出して設けられ、他方の接続部側に当接することにより、接近変位が規制されるようになっている。それゆえ、従来構造において、押圧部の接続部への接近変位を規制していたケースを不要とすることができ、構造の一層の簡素化を図ることができる。
【0014】
また、ばね部材としてクリップばねを採用したことにより、一対の接続部を挟持した状態で一対の接続部に保持される構造を有利に実現できる。しかも、クリップばねの連結板部と対向する側と、クリップばねの一対の挟持板部の側縁部側に、雄端子挿通隙間へ連通する雄端子挿入口を設定することができる。これにより、雌端子に対して複数方向からの雄端子の挿通が可能となり、雌端子の汎用性を向上させることができる。
【0015】
(3)各前記挟持板部と各前記接続部の少なくとも一方に設けられた凸部が少なくとも他方に設けられた凹部に嵌合することにより、前記クリップばねが前記一対の接続部に保持されていることが好ましい。クリップばねの挟持板部と接続部に設けた凹部と凸部の凹凸嵌合により、クリップばねを一対の接続部に対して一層安定して保持することができるからである。
【0016】
(4)前記一対の接続部の一方の対向面に設けられて他方に向かって突出するドーム状接触部と、前記一対の接続部の他方の対向面に設けられて一方に向かって突出する一対の線状接触部を有し、前記一対の線状接触部が、前記ドーム状接触部を間に挟んだ両側に配置されていることが好ましい。一対の接続部の一方の対向面にドーム状接触部が突設されていることから、雄端子に対して広い接触面積で雌端子の接続部を接触させることができるからである。しかも、一対の接続部の他方の対向面に突設された一対の線状接触部が、ドーム状接触部を間に挟んだ両側に配置されていることから、雄端子の両側に当接される一対の接続部間で、雄端子を3点で支持することができ、雄端子のがたつきを抑えて、雌雄端子間の安定した接触状態を有利に維持することができる。
【0020】
<本開示の実施形態の詳細>
本開示の雌端子の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本開示は、これらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0021】
<実施形態1>
以下、本開示の実施形態1について、
図1から
図6を参照しつつ説明する。
図1から
図6に、本開示の実施形態1に従う雌端子10が示されている。雌端子10は、相互に対向配置される第1接続部12と第2接続部14を含む雌端子金具16を有している。第1接続部12と第2接続部14により、雌端子金具16には、矩形平板状で先端部が先細とされたタブ形状を有する雄端子22と導通接続される一対の接続部が構成されている。ここでは、理解を容易とするため、雄端子22を仮想線で記載している。なお、以下では、Z方向を上方、Y方向を幅方向、X方向を長さ方向前方として説明する。また、複数の同一部材については、一部の部材にのみ符号を付し、他の部材については符号を省略する場合がある。
【0022】
<第1接続部12と第2接続部14>
図1から
図3および
図5に示すように、雌端子金具16は、帯状の金属平板24を所定の形状にプレス加工してなる。金属平板24を構成する金属としては、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等の電気抵抗の低い金属を適宜に選択することができる。本実施形態1では、帯状の金属平板24は、長さ方向の一端部26が他端部28上に向かって2つ折り状に折り曲げられている。より詳細には、一端部26を他端部28上に折り曲げ、一端部26の先端側を上方に向かってクランク状に屈曲することにより、第1接続部12と第2接続部14が上下方向に一定の距離を保って相互に対向配置されている。すなわち、一対の接続部を構成する第1接続部12と第2接続部14が雄端子挿通隙間30を隔てて対向配置されている。また、雄端子挿通隙間30は、矩形断面形状で幅方向(Y方向)両側および長さ方向前方(X方向)側に開口している(
図2参照)。
【0023】
第1接続部12と第2接続部14間の雄端子挿通隙間30の距離は、第1接続部12の基端側に形成されたクランク状の屈曲部32と、第1接続部12の先端部の幅方向の両側に形成され第2接続部14に向かって突設された矩形平板状のストッパ突部34の、上下方向の突出寸法によって規定されている。なお、本実施形態1の雌端子10では、後述するように第1接続部12と第2接続部14の上下方向の外面には第1接続部12と第2接続部14を接近する方向に付勢するばね部材のクリップばね60が取り付けられていることから、ストッパ突部34の突出先端部は第2接続部14に圧接されている。すなわち、接続部を構成する第1接続部12にストッパ突部34が突設されており、ストッパ突部34がもう一方の接続部を構成する第2接続部14に当接することにより、第1接続部12と第2接続部14の接近方向への変位を規制して雄端子挿通隙間30が保持されている。クリップばね60の付勢力に抗する力を加えることにより、第1接続部12と第2接続部14が離隔する方向の変位が許容されている。
【0024】
図2および
図5,6に示すように、第1接続部12の外面の中央部には、平面視で円形状で第2接続部14側に向かってドーム状に突出する凹所36が設けられている。凹所36によって、第1接続部12と第2接続部14の一方の対向面である第1接続部12の内面12aには、長さ方向断面(
図5参照)および幅方向断面(
図6参照)において、円弧形状で第2接続部14に向かって突出するドーム状接触部38が形成されている。また、
図3および
図5,6に示すように、第2接続部14の外面の中央部には、平面視で略正方形状で第1接続部12側に向かって凹む凹所40が設けられている。凹所40によって、第1接続部12と第2接続部14の他方の対向面である第2接続部14の内面14aには、長さ方向断面(
図5参照)および幅方向断面(
図6参照)において、扁平な台形状で第1接続部12に向かって突出する台状接触部42が形成されている。これにより、
図5および
図6に示すように、雄端子挿通隙間30における第1接続部12と第2接続部14間の離隔寸法:gは、雄端子22の厚さ寸法:tよりもわずかに小さくなるように形成されている(g<t)。すなわち、雄端子挿通隙間30に対して雄端子22が圧入されるように構成されており、雄端子挿通隙間30へ雄端子22が圧入されて第1接続部12と第2接続部14間に配設されるようになっている。
【0025】
図5および
図6に示すように、後述する雄端子22が挿入される雄端子挿通隙間30の雄端子挿入口70における第1接続部12の内面12aおよび第2接続部14の内面14aには、第1接続部12と第2接続部14間の離隔寸法:gを大きくするテーパ面44が形成されており、雄端子22が雄端子挿通隙間30内に容易に挿入できるようになっている。加えて、
図5に示すように、第1接続部12の内面12aと第2接続部14の内面14aにおける、ドーム状接触部38と台状接触部42の長さ方向(X方向)の両側にはそれぞれ、矩形状の凹所46が形成されている。
図2および
図3に示すように、これら凹所46によって、第1接続部12および第2接続部14の外面には、三角断面形状で長さ方向(X方向)に延びる凸部48が形成されている。
図2および
図5に示すように、凸部48は、後述するクリップばね60が挿入される幅方向(Y方向)一方側の面がテーパ面50とされており、幅方向(Y方向)他方側の面が上下方向に延び出す係合面52とされている。すなわち、テーパ面50によりクリップばね60を挿入して凸部48に係合することが容易にできるようになっており、係合後は係合面52によりクリップばね60が凸部48から抜け出すことが有利に防止されている。
【0026】
<電線接続部54>
図1に示すように、帯状の金属平板24の長さ方向の一端部26が他端部28上に向かって2つ折り状に折り曲げられることにより、金属平板24の長さ方向の中央部で金属平板24が相互に重ね合わされ、抵抗溶接等の公知の任意の手段を用いて相互に固着され一体化されて、電線接続部54が構成されている。これにより、雌端子10を構成する雌端子金具16を、電線接続部54において電線56の芯線58に対して導通接続することができる。なお、電線接続部54に対して電線56の芯線58を同時に相互に固着することにより、作業性の効率化を図ることも可能である。
【0027】
<クリップばね60>
図1に示すように、第1接続部12と第2接続部14の上下方向の外面に対して、第1接続部12と第2接続部14を接近する方向に付勢するクリップばね60が取り付けられている。クリップばね60は、プレス加工や打抜き加工等が可能な種々の金属材料、例えばばね鋼やステンレス鋼,黄銅,リン青銅,ベリリウム銅等の帯板を用いて形成されている。クリップばね60は、矩形平板状の連結板部62と、連結板部62の両側縁部から相互に接近する方向に突出する矩形平板状の一対の挟持板部64,64を有している。一対の挟持板部64,64の突出端部が、相互に離隔する方向にわずかに屈曲されている。一対の挟持板部64,64が突出端部において最も接近した突出端部間の隙間が、挿込口66とされている。挿込口66の両端縁部において、一対の挟持板部64,64には、端縁部に開口する矩形断面形状の凹部68が板厚方向に貫設されている。
【0028】
クリップばね60が、対向配置された第1接続部12と第2接続部14の幅方向の一方側(
図2中、手前側)から挿入される。この際、一対の挟持板部64,64が相互に離隔する方向に弾性変形することで挿込口66における第1接続部12と第2接続部14の外面への挿入が許容される。その後、第1接続部12と第2接続部14の外面に設けられた凸部48のテーパ面50を乗り越えて一対の挟持板部64,64が弾性復帰することにより、一対の挟持板部64,64に設けられた凹部68に対して第1接続部12と第2接続部14に設けられた凸部48の係合面52が嵌合される。これにより、クリップばね60の一対の挟持板部64,64間に第1接続部12と第2接続部14が挟持された状態で、クリップばね60が第1接続部12と第2接続部14に保持される。
【0029】
図1に示すように、雌端子金具16は、雄端子挿通隙間30が開口する幅方向(Y方向)両側と長さ方向前方(X方向)側のうち、クリップばね60が取り付けられていない幅方向(Y方向)一方側および長さ方向前方(X方向)側からの雄端子22の挿入が可能となっている。すなわち、クリップばね60の連結板部62と対向する幅方向(Y方向)一方側と、クリップばね60の一対の挟持板部64,64の側縁部側である長さ方向前方(X方向)側に、雄端子挿通隙間30へ連通して雄端子22の雄端子挿通隙間30への挿入を許容する雄端子挿入口70が設けられている。
図1に示すように、幅方向(Y方向)一方側の雄端子挿入口70は、電線56の延出方向と直交する方向に開口しており、長さ方向前方(X方向)側の雄端子挿入口70は、電線56の延出方向に開口している。
【0030】
このような構造とされた本開示の雌端子10によれば、第1接続部12と第2接続部14を接近する方向に付勢するクリップばね60が、一対の挟持板部64,64間に第1接続部12と第2接続部14が挟持された状態で第1接続部12と第2接続部14に保持されている。これにより、雄端子挿通隙間30へ圧入された雄端子22を第1接続部12と第2接続部14間で大きな接圧で挟み込むことができる。それゆえ、従来の如き大きな接圧で挟み込むために押圧部とコイルばねを収容するケースを必要としていた場合に比して、それらを不要にすることができ、部品点数の大幅な削減と、組立性の向上が図られている。また、一対の接続部が第1接続部12と第2接続部14によって構成されていることから、従来の如き接続部が単一の平板によって構成されている場合に比して、各接続部に必要とされる接続部の板厚を低減させることができる。それゆえ、接続部の加工性やメッキ処理の自由度を向上させることが可能となる。さらに、第1接続部12に突設されたストッパ突部34が第2接続部14に当接することにより、第1接続部12と第2接続部14の接近方向への変位を規制して雄端子挿通隙間30が保持されている。それゆえ、従来必要とされた押圧部の接続部への接近変位を規制するケースを不要とすることができることから、雌端子10の一層の簡素化を図ることができる。
【0031】
また、ばね部材としてクリップばね60を採用したことにより、一対の接続部を構成する第1接続部12と第2接続部14を挟持した状態を有利に実現できる。しかも、クリップばね60が取り付けられていない幅方向(Y方向)一方側および長さ方向前方(X方向)側からの雄端子22の挿入が可能となっている。これにより、雌端子10に対して複数方向(本実施形態1では2方向)からの雄端子22の挿通が可能となり、雌端子10の汎用性を向上させることができる。加えて、クリップばね60の一対の挟持板部64,64に設けられた凹部68に対して雌端子10の第1接続部12と第2接続部14に設けられた凸部48の係合面52が嵌合されている。これにより、クリップばね60を雌端子10の第1接続部12と第2接続部14に対して一層安定して保持することができる。
【0032】
さらに、
図5および
図6に示すように、第1接続部12と第2接続部14の対向面である第1接続部12の内面12aに突出端面がドーム形状のドーム状接触部38が突設されていることから、雄端子22に対して広い接触面積で接触させることができる。しかも、第1接続部12と第2接続部14のもう一方の対向面である第2接続部14の内面14aに突出端面が台形状の台状接触部42が突設されていることから、雄端子22に広い接触面積で安定的に接触させることができる。
【0033】
<実施形態1の変形例1>
上記実施形態1では、金属平板24を相互に重ね合わせて抵抗溶接等の公知の任意の手段を用いて相互に固着して一体化することにより、電線接続部54が構成された場合を例にとって説明を行ったが、これに限定されない。電線56の芯線58との接続が圧着によって行われていてもよい。以下、本開示の実施形態1の変形例1について、
図7を参照しつつ説明する。実施形態1の変形例1の雌端子72を構成する雌端子金具73では、第1接続部12と第2接続部14の後端部に連接して相互に離隔して外方(
図7中、上下方向)に向かって突出する一対の延出板部74,74が設けられている。一対の延出板部74,74の延出端部には、相手方に向かって突出する側壁76,76が設けられており、側壁76同士が当接することにより一対の延出板部74,74の延出端部が筒状に形成されている。また、一対の延出板部74,74の延出端部に連接して、電線圧着部78が設けられている。電線圧着部78は、電線56の端末において露呈された芯線58を、公知の圧着技術を用いて電線圧着部78に圧着することにより電線56の芯線58が雌端子72に対して導通接続されるようになっている。本開示の実施形態1の変形例1の雌端子72においても、電線56の芯線58との接続が固着から圧着に変更されただけであることから、本開示の実施形態1の雌端子10と同様の効果を有することは明らかである。
【0034】
<実施形態1の変形例2>
上記実施形態1およびその変形例1では、第1接続部12の内面12aには第2接続部14に向かって突出するドーム状接触部38が形成され、第2接続部14の内面14aには第1接続部12に向かって突出する台状接触部42が形成された場合を例にとって説明したが、これに限定されない。以下、本開示の実施形態1の変形例2について、
図8から
図11を参照しつつ説明する。なお、本態様では、上記実施形態1およびその変形例1と同様のクリップばね60が採用され得ることから、図示を省略する。
図9に示す本開示の実施形態1の変形例2の雌端子80を構成する雌端子金具81では、上記実施形態1およびその変形例1における台状接触部42の中央部がドーム状に凹むことにより、第2接続部14の内面14aに第1接続部12に向かって突出する四角環状接触部82を有している。これにより、四角環状接触部82の突出端部がドーム状接触部38の突出端部38aを囲むように形成されている。それゆえ、
図10に示す雌端子80の長さ方向(X方向)の断面では、四角環状接触部82の突出端部によって構成された一対の線状接触部82a,82aが、ドーム状接触部38の突出端部38aを間に挟んだ両側(X方向の両側)に配置されている。
【0035】
また、
図11に示す雌端子80の幅方向(Y方向)の断面では、四角環状接触部82の突出端部によって構成された一対の線状接触部82b,82bが、ドーム状接触部38の突出端部38aを間に挟んだ両側(Y方向)に配置されている。これにより、
図10および
図11に示す断面図では、長さ方向前方側の雄端子挿入口70から挿入された雄端子22や、幅方向一方側の雄端子挿入口70から挿入された雄端子22が、ドーム状接触部38の突出端部38aと一対の線状接触部82a,82aまたは一対の線状接触部82b,82bによって板厚方向の両側から3点で支持されている。その結果、雄端子22のがたつきを抑えて、雌端子10と雄端子22間の安定した接触状態を有利に維持することができる。また、一対の線状接触部82a,82a、82b,82bを採用したことにより、実施形態1の台状接触部42の場合に比して、雄端子22の雄端子挿通隙間30への挿入抵抗の低減を図ることができる。
【0036】
本開示の実施形態1の変形例2の雌端子80では、ストッパ突部34が第1接続部12の先端部の幅方向の両側のみならず第1接続部12の基端部の幅方向の両側にも形成され第2接続部14に向かって突設されている。これにより、第1接続部12と第2接続部14間の雄端子挿通隙間30の距離を精度よく形成できかつその状態を安定的に維持できる。ストッパ突部34は以上で説明した構成に限定されず、第1接続部12と第2接続部14の先端部や基端部の幅方向の片側あるいは両側から、対向する第2接続部14や第1接続部12に向かって突設されていてもよい。第1接続部12と第2接続部14の両側にストッパ突部34を設ける場合、他方側への当接としてストッパ突部34同士の当接が含まれる。なお、本開示の実施形態1の変形例2の雌端子80においても、第2接続部14の内面14aから四角環状接触部82が第1接続部12に向かって突出する点だけが異なることから、本開示の実施形態1の雌端子10と同様の効果も有することは明らかである。
【0037】
<実施形態1の変形例3>
上記実施形態1およびその変形例1,2では、ばね部材であるクリップばね60により一対の接続部を構成する第1接続部12と第2接続部14を接近する方向に付勢していた場合を例にとって説明を行ったが、これに限定されない。以下、本開示の実施形態1の変形例3について、
図12を参照しつつ説明する。本開示の実施形態1の変形例3の雌端子84では、ばね部材として、クリップばね60以外に例えばゴムバンド等のリング状弾性部材86などが、いずれも採用可能である。
【0038】
<実施形態2>
上記実施形態1では、上下方向に一定の距離を保って相互に対向配置されている第1接続部12と第2接続部14により、一対の接続部が構成された場合を例にとって説明を行ったが、これに限定されない。以下、本開示の実施形態2の雌端子88について、
図13から
図16を参照しつつ説明する。実施形態2の雌端子88を構成する雌端子金具90は、帯状の金属平板92を所定の形状にプレス打ち抜き・屈曲加工してなる。雌端子金具90の長さ方向の一端部(
図13から
図16中、右端部)には、抵抗溶接等の公知の任意の手段を用いて図示しない電線の芯線が固着される電線接続部54が設けられている。一方、雌端子金具90の長さ方向の他端部(
図13から
図16中、左端部)には、一対の接続部を構成する第1接続部94と第2接続部96が、雄端子挿通隙間98を隔てて対向配置されている。
【0039】
<第1接続部94と第2接続部96>
図13から
図16に示すように、第1接続部94と第2接続部96は、電線接続部54に連接する矩形平板状の連接部100の上端部と下端部にそれぞれ基端部102が連結されている。第1接続部94と第2接続部96の先端部104はそれぞれ、基端部102から長さ方向前方に向かって延び出した後、折り返し部106から内方に折り返されて形成されており、全体としてU字形状を呈している。第1接続部94と第2接続部96の先端部104には、長さ方向の全長に亘ってスリット108が貫設されており、スリット108により第1接続部94と第2接続部96の先端部104は、2つの分割接続部110,110に分割されている。すなわち、一対の接続部を構成する第1接続部94と第2接続部96が、2対の分割接続部110,110に分割されている。また、分割接続部110は、基端部102から片持ち梁状に延出する構成となっている。
【0040】
各対の分割接続部110,110の折り返し部106より先端側は、第1接続部94と第2接続部96間の上下方向中央側に傾斜して延び出しており、その延出端部がさらに内方に傾斜するように屈曲されている。この延出端部によりストッパ突部112が構成されている。すなわち、各対の分割接続部110,110は、ストッパ突部112を有している。また、各対の分割接続部110,110の折り返し部106より先端側には、折り返し部106寄りに凹所114により内方にドーム状に突出された接点116が設けられている。一方、各対の分割接続部110,110の折り返し部106より先端側には、ストッパ突部112寄りに係合孔118が貫設されている。
【0041】
<クリップばね120>
図13から
図16に示すように、第1接続部94と第2接続部96を構成する2対の分割接続部110,110に貫設された係合孔118に対して、第1接続部94と第2接続部96を接近する方向に付勢するばね部材であるクリップばね120が取り付けられている。クリップばね120は、プレス加工や打抜き加工等が可能な種々の金属材料、例えばばね鋼やステンレス鋼,黄銅,リン青銅,ベリリウム銅等の帯板を用いて形成されている。クリップばね120は、矩形平板状の連結板部62と、連結板部62の両側縁部から相互に接近する方向に突出する矩形平板状の一対の挟持板部122,122を有している。各挟持板部122には、突出方向の全長に亘ってスリット124が貫設されており、スリット124により各挟持板部122は、2つの分割挟持板部126に分割されている。この結果、クリップばね120は、2対の分割挟持板部126,126が連結板部62から片持ち梁状に延出し、上下方向に対向配置された構成となっている。また、クリップばね120は、2対の分割挟持板部126の基端部を連結する連結板部62を有している。これにより、クリップばね120を一体品として取り扱うことができ、クリップばね120を第1接続部94および第2接続部96に取り付ける際の作業性の向上を図ることができる。また、クリップばね120の部品点数を削減することができる。さらに、分割挟持板部126の延出端部には、鉤状の係合突起128が突設されている。分割挟持板部126の突出端部において上下方向で最も接近した係合突起128間の隙間が、挿込口130とされている(
図16参照)。
【0042】
<実施形態2の雌端子88の組み付け方法>
まず雌端子金具90を準備し、対向配置された第1接続部94と第2接続部96のストッパ突部112側(
図13から
図16中、右側)から、クリップばね120を挿入する。これにより、クリップばね120の一対の挟持板部122,122を構成する2対の分割挟持板部126,126が相互に離隔する方向に弾性変形する。この結果、クリップばね120の挿込口130が広がり、クリップばね120の2対の分割挟持板部126,126間に、2対の分割接続部110,110のストッパ突部112が挟持される。さらに、クリップばね120を2対の分割接続部110,110の折り返し部106側に向かって挿入する。これにより、クリップばね120の2対の分割挟持板部126,126は、ストッパ突部112を乗り越えて、2対の分割挟持板部126,126に設けられた係合突起128が2対の分割接続部110,110に設けられた係合孔118に係合する。この結果、クリップばね120の一対の挟持板部122,122間に第1接続部94と第2接続部96を構成する2対の分割接続部110,110が挟持される。これにより、クリップばね120が第1接続部94と第2接続部96に保持されて、実施形態2の雌端子88が完成される(
図14参照)。この結果、2対の分割接続部110の各対がそれぞれ、2対の分割挟持板部126の各対によって各別に付勢されている。そして、
図13に示すように、以上のように形成された雌端子88の雄端子挿通隙間98に対して雄端子22が圧入される。これにより、分割接続部110に設けられた接点116が雄端子22に圧接され、雌端子88の第1接続部94と第2接続部96に対して雄端子22が安定的に電気接続されている。
【0043】
実施形態2の雌端子88は、実施形態1の雌端子10に対して、第1接続部94と第2接続部96の先端部104が2つの分割接続部110,110に分割され、挟持板部122が2つの分割挟持板部126に分割されている点が異なるのみである。それゆえ、実施形態1と同様の効果が発揮され得ることは明らかである。
【0044】
それに加えて、実施形態2の雌端子88では、一対の接続部を構成する第1接続部94と第2接続部96が2対の分割接続部110,110に分割され、2対の分割接続部110,110の各対がそれぞれ2対の分割挟持板部126,126の各対によって各別に付勢されている。これにより、各対の分割接続部110,110が他の対の分割接続部110,110から独立して変位可能となっている。それゆえ、実施形態2の雌端子88に挿入された雄端子22のこじれに対して、一対の接続部を構成する2対の分割接続部110,110がより優れた追随性を発揮することが可能となる。したがって、たとえ雄端子22にこじれが発生したとしても、実施形態2の雌端子88と雄端子22間の電気的接続を安定的に行うことができる。また、各対の分割接続部110,110がストッパ突部112を有していることから、各対の分割接続部110,110毎に接近変位が規制されるようになっている。これにより、雄端子22にこじれが発生した場合でも、実施形態2の雌端子88と雄端子22間の電気的接続を安定的に行うことができる。
【0045】
<実施形態3>
上記実施形態2では、分割接続部110,110の折り返し部106より先端側の延出端部が、さらに内方に傾斜するように屈曲されてストッパ突部112が形成されている場合を例にとって説明を行ったが、これに限定されない。以下、本開示の実施形態3の雌端子132について、
図17から
図20を参照しつつ説明する。実施形態3の雌端子132は、分割接続部134,134の折り返し部106より先端側の延出端部が、長さ方向後方側(
図16から
図18中、右側)に延び出してストッパ突部112が形成されている。
【0046】
実施形態3の雌端子132は、実施形態2の雌端子88に対してストッパ突部112の延出方向がわずかに異なるのみである。それゆえ、実施形態2と同様の効果が発揮され得ることは明らかである。また、ストッパ突部112,112同士の当接面積が、実施形態2の雌端子88の場合よりも大きくなっている。これにより、ストッパ突部112,112同士の位置ずれの発生を有利に防止できる。
【0047】
<他の実施形態>
本明細書に記載された技術は上記記述および図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本明細書に記載された技術の技術的範囲に含まれる。
【0048】
(1)上記実施形態1およびその変形例1,2では、クリップばね60は、一対の挟持板部64,64に設けられた凹部68が一対の接続部を構成する第1接続部12と第2接続部14の凸部48に嵌合された場合を例にとって説明を行ったが、これに限定されない。すなわち、上記実施形態1およびその変形例1,2において、クリップばね60側に凸部が設けられ、第1接続部12と第2接続部14側に凹部が設けられていてもよい。
【0049】
(2)上記実施形態2では、一対の接続部を構成する第1接続部94と第2接続部96が、2対の分割接続部110,110に分割され、クリップばね120が、2対の分割挟持板部126,126に分割されている場合を例にとって説明を行ったが、これに限定されない。一対の接続部が3対以上の分割接続部に分割され、クリップばねが3対以上の分割挟持板部に分割されていてもよい。なお、上記実施形態3でも同様のことが言える。
【符号の説明】
【0050】
10 雌端子(実施形態1)
12 第1接続部
12a 内面
14 第2接続部
14a 内面
16 雌端子金具
22 雄端子
24 金属平板
26 一端部
28 他端部
30 雄端子挿通隙間
32 屈曲部
34 ストッパ突部
36 凹所
38 ドーム状接触部
38a 突出端部
40 凹所
42 台状接触部
44 テーパ面
46 凹所
48 凸部
50 テーパ面
52 係合面
54 電線接続部
56 電線
58 芯線
60 クリップばね(ばね部材)
62 連結板部
64 挟持板部
66 挿込口
68 凹部
70 雄端子挿入口
72 雌端子(変形例1)
73 雌端子金具
74 延出板部
76 側壁
78 電線圧着部
80 雌端子(変形例2)
81 雌端子金具
82 四角環状接触部
82a 線状接触部(X方向)
82b 線状接触部(Y方向)
84 雌端子(変形例3)
86 リング状弾性部材(ばね部材)
88 雌端子(実施形態2)
90 雌端子金具
92 金属平板
94 第1接続部
96 第2接続部
98 雄端子挿通隙間
100 連接部
102 基端部
104 先端部
106 折り返し部
108 スリット
110 分割接続部
112 ストッパ突部
114 凹所
116 接点
118 係合孔
120 クリップばね(ばね部材)
122 挟持板部
124 スリット
126 分割挟持板部
128 係合突起
130 挿込口
132 雌端子(実施形態3)
134 分割接続部