(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-01
(45)【発行日】2023-12-11
(54)【発明の名称】クレードルの駆動パターンを用いた支援システム
(51)【国際特許分類】
H04M 1/12 20060101AFI20231204BHJP
H04Q 9/00 20060101ALI20231204BHJP
H04M 11/00 20060101ALI20231204BHJP
【FI】
H04M1/12 D
H04Q9/00 341A
H04M11/00 301
(21)【出願番号】P 2022527148
(86)(22)【出願日】2020-11-03
(86)【国際出願番号】 KR2020015224
(87)【国際公開番号】W WO2021149897
(87)【国際公開日】2021-07-29
【審査請求日】2022-05-11
(31)【優先権主張番号】10-2020-0007197
(32)【優先日】2020-01-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】520095522
【氏名又は名称】ワンダフル プラットフォーム リミテッド
【氏名又は名称原語表記】1THEFULL PLATFORM LIMITED
【住所又は居所原語表記】175,Nonhyeon-ro,Seocho-gu,Seoul 06739,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】ク、スン ヨプ
(72)【発明者】
【氏名】ファン、ソン テク
(72)【発明者】
【氏名】ウォン、ボ ギュ
(72)【発明者】
【氏名】パク、ドン ウォン
(72)【発明者】
【氏名】ユ、ソン ホ
(72)【発明者】
【氏名】ナ、シン ジョン
(72)【発明者】
【氏名】シン、ドン ス
(72)【発明者】
【氏名】コン、ソン オン
【審査官】石井 則之
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-045769(JP,A)
【文献】特開2016-101441(JP,A)
【文献】特開2017-120988(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2022/0336094(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04M 1/12
H04Q 9/00
H04M 11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザー端末機が据え置かれる据置本体と、前記据置本体を駆動させる駆動部と、を含み、前記据置本体に前記ユーザー端末機を据え置くとき、端末機連結信号(s1)を出力するクレードルモジュール;及び、
前記クレードルモジュールから前記端末機連結信号(s1)を受け取りながら支援サービスを実行し、前記支援サービスの実行時、駆動制御信号(s2)を通じて既に設定された駆動パターンで前記駆動部を制御する支援サーバー;を含
み、
前記支援サーバーは、
前記クレードルモジュール及び前記ユーザー端末機からそれぞれの位置情報(i2、i3)を受け取って、前記それぞれの位置情報(i2、i3)のうち一つ以上が既に設定された値を逸脱する場合、前記支援サービスの実行を中断するためのサービスオフ信号(s3)を出力するサービス制御部;をさらに含む
ことを特徴とするクレードルの駆動パターンを用いた支援システム。
【請求項2】
前記支援サービスは、
食事時間通知サービス、服薬時間通知サービス、及び運動推薦サービスのうち一つ以上を含む
請求項1に記載のクレードルの駆動パターンを用いた支援システム。
【請求項3】
前記支援サーバーは、
少なくとも二つ以上の前記支援サービスをそれぞれ実行する場合、それぞれの前記支援サービスに対応するように既に設定された互いに異なる駆動パターンを通じて前記駆動部を制御する
請求項1に記載のクレードルの駆動パターンを用いた支援システム。
【請求項4】
前記駆動パターンは、
それぞれの前記支援サービスによって既に設定された前記駆動部の回転数及び前記駆動部の回転角度のうち一つ以上を含む
請求項3に記載のクレードルの駆動パターンを用いた支援システム。
【請求項5】
前記駆動部は、
前記駆動制御信号(s2)のうち第1駆動制御信号(s2-1)によって前記据置本体を前記据置本体の高さ方向に形成された第1軸の回転方向に回転させる第1駆動部;を含む
請求項1に記載のクレードルの駆動パターンを用いた支援システム。
【請求項6】
前記駆動部は、
前記駆動制御信号(s2)のうち第2駆動制御信号(s2-2)によって前記据置本体を前記据置本体の幅方向に形成された第2軸の回転方向に回転させる第2駆動部;を含む
請求項5に記載のクレードルの駆動パターンを用いた支援システム。
【請求項7】
前記支援サーバーは、
いずれか一つの前記支援サービスの実行時、実行される前記支援サービスを分析し、支援サービス情報(i1)を出力するサービス分析部;及び、
前記支援サービス情報(i1)を受け取って、前記支援サービス情報(i1)による前記駆動制御信号(s2)を出力し、前記駆動パターンを通じて前記第1駆動部及び前記第2駆動部のうち一つ以上を制御する駆動制御部;を含む
請求項6に記載のクレードルの駆動パターンを用いた支援システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、クレードルの駆動パターンを既に設定された支援サービスの通知として使用するためのクレードルの駆動パターンを用いた支援システムに関する。
【0002】
本出願は、2020年1月20日に出願された韓国特許出願第10-2020-0007197号に基づいた優先権を主張し、該当の出願の明細書及び図面に記載した全ての内容は本出願に援用される。
【背景技術】
【0003】
近年、人工知能秘書機器として活用されるスマートスピーカー又は支援ロボットの普及の増加に伴い、ユーザー達は、音声でニュース、天気情報、生活情報などを機器に尋ねたり、音楽を呼び出して聞いたり、音声でオンラインショッピングも行い、事物インターネットで連結された家電製品と照明を音声で遠隔制御しながら便利に使用している。
【0004】
一方、近年、独居老人などの一人で生活する人達の数が急激に増加しているが、高価なスマートスピーカー又は支援ロボットを容易に購入できないだけでなく、高価なスマートスピーカー又は支援ロボットを購入したとしても、設置及び使用方法が複雑であり、スマートスピーカー及び支援ロボットを通じて年齢層が高い独居老人などの一人で生活する人達を効率的且つ能動的にケアしにくいという問題がある。
【0005】
さらに、聴力が低下した独居老人の場合、音声のみを介した支援サービスを提供するとき、支援サービスを活用するための疎通が円滑でないので、支援サービスを効率的に活用できないという問題がある。
【0006】
したがって、情報の習得が難しい老人や体の不自由な者達も手軽操作することができ、老人や体の不自由な者達の内・外部的な危険要素を能動的に把握することによって、一人で生活する老人や体の不自由な者達を能動的にケアできるシステムの導入が至急な実情である。
【0007】
また、聴力が低下したユーザーの場合にも、サービス通知を容易且つ手軽に習得できる老人や体の不自由な者のためのケアシステムが必要な実情である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明が達成しようとする技術的課題は、支援サービスの実行時、支援サービスに対応する音声を出力すると同時に、支援サービスに対応する駆動パターンを通じてクレードルモジュールを制御することによって、それぞれの状況に合わせて出力される多数の支援サービスを容易且つ手軽に把握し、支援サービスをより効率的に活用できるクレードルの駆動パターンを用いた支援システムを提供することにある。
【0009】
また、ユーザー端末機と、ユーザー端末機が据え置かれて充電されるクレードルモジュールを通じて支援サービスを提供することによって、別途の支援ロボットがなくても、低廉な費用で支援サービスを提供できるクレードルの駆動パターンを用いた支援システムを提供することにある。
【0010】
さらに、別途の操作がなくても、クレードルモジュールにユーザー端末機を据え置くときに支援サービスが実行されることによって、使用の便宜性を提供できるクレードルの駆動パターンを用いた支援システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記技術的課題を達成するための本発明の一実施例は、ユーザー端末機が据え置かれる据置本体と、前記据置本体を駆動させる駆動部とを含み、前記据置本体に前記ユーザー端末機を据え置くとき、端末機連結信号s1を出力するクレードルモジュール;及び前記クレードルモジュールから前記端末機連結信号s1を受け取りながら支援サービスを実行し、前記支援サービスの実行時、駆動制御信号s2を通じて既に設定された駆動パターンで前記駆動部を制御する支援サーバー;を含むクレードルの駆動パターンを用いた支援システムを提供する。
【発明の効果】
【0012】
本発明の一実施例によると、支援サービスの実行時、支援サービスに対応する音声を出力すると同時に、支援サービスに対応する駆動パターンを通じてクレードルモジュールを制御することによって、それぞれの状況に合わせて出力される多数の支援サービスを容易且つ手軽に把握できるという効果がある。
【0013】
また、本発明の一実施例によると、普及化されたユーザー端末機と、ユーザー端末機が据え置かれて充電されるクレードルモジュールを通じて支援サービスを提供することによって、別途の支援ロボットがなくても、低廉な費用で支援サービスを提供することができる。
【0014】
また、本発明の一実施例によると、別途の操作がなくても、クレードルモジュールにユーザー端末機を据え置くときに支援サービスが実行されることによって、使用の便宜性を提供できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明の一実施例に係るクレードルの駆動パターンを用いた支援システムの構成を示したブロック図である。
【
図2】本発明の一実施例に係るユーザー端末機及びクレードルモジュールを示した斜視図である。
【
図3】
図2のクレードルモジュールの内部構造を示した図である。
【
図4】
図2のクレードルモジュールがそれぞれの支援サービスによって駆動する例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の一部の実施例を例示的な図面を通じて詳細に説明する。各図面の各構成要素に参照符号を付するにおいて、同一の構成要素に対しては、たとえ他の図面上に表示されたとしても、可能な限り、同一の符号を付していることに留意しなければならない。また、本発明を説明するにおいて、関連する公知の構成又は機能に対する具体的な説明が本発明の要旨を不明瞭にし得ると判断される場合は、それについての詳細な説明は省略する。
また、本発明の構成要素を説明するにおいて、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を使用することができる。このような用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのものに過ぎなく、その用語によって該当の構成要素の本質や順序などが限定されない。一つの構成要素が他の構成要素に「連結」、「結合」又は「接続」されると記載された場合、その構成要素は、その他の構成要素に直接連結又は接続され得るが、各構成要素の間に更に他の構成要素が「連結」、「結合」又は「接続」される場合もある。
【0017】
図1は、本発明の一実施例に係るクレードルの駆動パターンを用いた支援システムの構成を示したブロック図である。
図2は、本発明の一実施例に係るユーザー端末機及びクレードルモジュールを示した斜視図である。
図3は、
図2のクレードルモジュールの内部構造を示した図である。
図4は、
図2のクレードルモジュールがそれぞれの支援サービスによって駆動する例を示した図である。
【0018】
これらの図面に示したように、本発明の一実施例に係るクレードルの駆動パターンを用いた支援システム10は、ユーザー端末機100が据え置かれる据置本体201と、据置本体201を駆動させる駆動部220とを含み、据置本体201にユーザー端末機100を据え置くときに端末機連結信号s1を出力するクレードルモジュール200;及びクレードルモジュール200から端末機連結信号s1を受け取りながら支援サービスを実行し、支援サービスの実行時、駆動制御信号s2を通じて既に設定された駆動パターンで駆動部220を制御する支援サーバー300;を含む。
【0019】
ここで、本発明の一実施例に係る支援サービスは、ユーザーをケアするためのサービスであり、食事時間通知サービス、服薬時間通知サービス、及び運動推薦サービスのうち一つ以上を含んでもよい。
【0020】
さらに具体的には、支援サービスとは、人工知能チャットボット機能を通じて独居老人などのユーザーをケアするサービスであり、クレードルモジュール200に入力されたユーザーの音声情報及び映像情報を含むユーザー情報i5を通じて提供されるユーザーのパターン分析、ユーザーに能動的な対話を誘導する話し相手機能、映像通話、服薬時間通知、運動推薦、ユーザーのモーション感知、危険感知時の保護者端末機への通知伝送などのサービスを含む。
【0021】
以下、本発明の一実施例に係る各構成に対して詳細に説明する。
【0022】
まず、クレードルモジュール200は、ユーザー端末機100が据置本体201を含み、据置本体201にユーザー端末機100が据え置かれる場合、ユーザー端末機100の有/無線充電を行うことができる。
【0023】
このとき、クレードルモジュール200は、有/無線通信が可能な通信部(図示せず)を介してユーザー端末機100と多様な情報及び信号を取り交わすことができる。
【0024】
また、クレードルモジュール200は、据置本体201を駆動させる駆動部220を含む。
【0025】
駆動部220は、駆動制御信号s2のうち第1駆動制御信号s2-1によって据置本体201を据置本体201の高さ方向に形成された第1軸207の回転方向に回転させる第1駆動部221;を含む。
【0026】
ここで、第1駆動部221は、据置本体201が備えられる本体部203の下側に備えられ、本体部203を回転可能に支持するベース部205に備えられる。
【0027】
このような第1駆動部221は、支援サービスの実行時に出力される第1駆動制御信号s2-1によって駆動し、据置本体201が回転可能に備えられた本体部203を第1軸207の回転方向に回転させることによって、据置本体201とユーザー端末機100を第1軸207の回転方向に回転させる。
【0028】
また、駆動部220は、駆動制御信号s2のうち第2駆動制御信号s2-2によって据置本体201を据置本体201の幅方向に形成された第2軸209の回転方向に回転させる第2駆動部223;をさらに含む。
【0029】
ここで、第2駆動部223は、据置本体201が上下方向に回転可能に備えられ、ベース部205の上面に回転可能に結合される本体部203に備えられる。
【0030】
このような第2駆動部223は、支援サービスの実行時に出力される第2駆動制御信号s2-2によって駆動し、本体部203から据置本体201を上下方向に回転させることによって、底面から据置本体201及びユーザー端末機100の角度を調節する。
【0031】
一方、本発明の一実施例に係るクレードルモジュール200は、端末機認識部210、入力部230及び出力部240をさらに含む。
【0032】
まず、端末機認識部210は、据置本体201にユーザー端末機100を据え置くとき、端末機連結信号s1を出力して支援サーバー300に伝送する。
【0033】
ここで、端末機認識部210には、最初に登録されたユーザー端末機100の端末機情報i4が格納され、最初に登録されたユーザー端末機100が据置本体201に据え置かれ、端末機情報i4が印加される場合、端末機連結信号s1を出力して支援サーバー300に伝送する。
【0034】
ここで、最初に登録されたユーザー端末機100とは、特定の通信社でのみ市販及び供給されるモデルのユーザー端末機100であってもよく、最初に支援サーバー300に会員加入などを通じて登録されたユーザー端末機100であってもよい。
【0035】
すなわち、本発明の一実施例は、最初に登録されたユーザー端末機100が据置本体201に据え置かれる場合にのみ、ユーザーをケアするための支援サービスが実行され得る。
【0036】
続いて、入力部230は、ユーザーから入力されるユーザー情報i5を支援サーバー300に伝送するが、ここで、ユーザー情報i5は、ユーザーの音声情報及び映像情報を含んでもよい。
【0037】
すなわち、入力部230は、ユーザーの音声情報が入力される音声入力部211と、ユーザーの映像情報が入力される映像入力部213とを含む。
【0038】
ここで、音声入力部211は、本体部203に複数個が備えられてもよいが、一例として、音声入力部211は、本体部203の一側に備えられる第1音声入力部215と、本体部203の他側に備えられる第2音声入力部217とを含む。
【0039】
第1音声入力部215及び第2音声入力部217は、それぞれ本体部203の一側及び他側に備えられ、ユーザーが位置する方向によって入力される音声情報の大きさ(decibel)が互いに異なるように入力されてもよいが、これによって、支援サーバー300は、第1音声入力部215及び第2音声入力部217に入力されたそれぞれの音声情報を比較し、ユーザーが位置する方向を把握できるようになる。
【0040】
これによって、本発明の一実施例は、ユーザーが位置する方向を分析し、より能動的な支援サービスを提供することができる。
【0041】
続いて、映像入力部213には、ユーザーの映像情報が入力されるが、一例として、映像入力部213は、本体部203を基準にして多様な位置に位置するユーザーの映像情報が入力され得るように360度カメラとして提供されてもよい。
【0042】
続いて、出力部240は、多様な方式で支援サービスを出力できるが、本発明の一実施例に係る出力部240は、スピーカーとして提供され、音声を介してユーザーに能動的な対話を誘導する話し相手機能、服薬時間通知、運動推薦などの多様な支援サービスを出力することができる。
【0043】
一方、本発明の一実施例に係る支援サーバー300は、クレードルモジュール200から端末機連結信号s1を受け取って、上述した支援サービスを実行する。
【0044】
また、支援サーバー300は、少なくとも一つ以上の支援サービスの実行時、既に設定された駆動パターンで駆動部220を制御することによって、支援サービス実行情報を視覚的に出力する。
【0045】
さらに具体的に、支援サーバー300は、少なくとも二つ以上の支援サービスをそれぞれ実行する場合、それぞれの支援サービスに対応するように既に設定された互いに異なる駆動パターンを通じて駆動部220を制御することを特徴とする。
【0046】
ここで、駆動パターンは、それぞれの支援サービスによって既に設定された、駆動部220の回転数及び駆動部220の回転角度のうち一つ以上を含んでもよい。
【0047】
すなわち、駆動パターンは、それぞれの支援サービスによって既に設定された、第1駆動部221の回転数又は回転角度、及び第2駆動部223の回転数又は回転角度のうち一つ以上を含んでもよい。
【0048】
このような支援サーバー310は、いずれか一つの支援サービスの実行時、実行される支援サービスを分析し、支援サービス情報i1を出力するサービス分析部310;及び支援サービス情報i1を受け取って、支援サービス情報i1による駆動制御信号s2を出力し、駆動パターンを通じて第1駆動部221及び第2駆動部223のうち一つ以上を制御する駆動制御部320;を含む。
【0049】
サービス分析部310は、リアルタイムで出力される少なくとも一つ以上の支援サービスを分析した後、それぞれの支援サービスに対応する支援サービス情報i1を生成して駆動制御部320に伝送する。
【0050】
すなわち、サービス分析部310は、ユーザーに能動的な対話を誘導する話し相手機能、映像通話、服薬時間通知、運動推薦などの支援サービスを出力するとき、それぞれの支援サービスに対応する支援サービス情報i1を生成して駆動制御部320に伝送する。
【0051】
続いて、駆動制御部320は、支援サービス情報i1を受け取って、それぞれの支援サービスに対応する駆動パターンで駆動部220が制御されるように駆動制御信号s2を出力することによって駆動部220を制御する。
【0052】
このような駆動制御部320の構造をさらに具体的に説明すると、支援サービス情報i1による第1駆動制御信号s2-1を出力することによって第1駆動部221を制御する回転制御部321;及び支援サービス情報i1による第1駆動制御信号s2-1を出力することによって第2駆動部223を制御する角度制御部323;を含む。
【0053】
以下、本発明の一実施例に係るそれぞれの支援サービスの実行時、既に設定された駆動パターンによって駆動部220が駆動する多様な実施例を説明する。
【0054】
一例として、ユーザー端末機100が据置本体201に据え置かれた状態で電話がかかって来た場合、駆動制御部320のうち回転制御部321が支援サービス情報i1による第1駆動制御信号s2-1を出力することによって第1駆動部221を制御するが、このとき、本体部203及び据置本体201は、
図4に示したように、左右に一定角度A1だけ回転してもよい。
【0055】
ここで、一定角度A1は90゜であってもよい。
【0056】
他の例として、食事又は服薬通知時、サービス分析部310は、食事又は服薬通知に対応する支援サービス情報i1を駆動制御部320に伝送し、駆動制御部320のうち回転制御部321が支援サービス情報i1による第1駆動制御信号s2-1を出力して第1駆動部221に伝送するが、このとき、第1駆動部221は、本体部203及び据置本体201を時計方向又は反時計方向に一回転させることができる。
【0057】
更に他の例として、ユーザー端末機に既に格納された第1保護者から電話がかかって来た場合、角度制御部323が第2駆動制御信号s2-2を出力して第2駆動部221に伝送し、このとき、第2駆動部223は、据置本体201を上下に一定角度A2だけ1回のみ回転させることができる。
【0058】
そして、第2保護者から電話がかかって来た場合、第2駆動部223は、第2駆動制御信号s2-2によって据置本体201を上下に一定角度A2だけ2回のみ回転させることができる。
【0059】
更に他の例として、運動時間の通知時、サービス分析部310は、運動時間通知に対応する支援サービス情報i1を駆動制御部320に伝送するが、このとき、回転制御部321及び角度制御部323は、それぞれ第1駆動制御信号s2-1及び第2駆動制御信号s2-1をそれぞれ出力することによって第1駆動部221及び第2駆動部223をそれぞれ制御し、このとき、第1駆動部221及び第2駆動部223は、
図3及び
図4に示したように、据置本体201を第1軸207方向及び第2軸209方向に同時に回転させることができる。
【0060】
このとき、本発明の一実施例は、支援サービスに対応する駆動パターンで駆動部220及び据置本体201が回転すると同時に、クレードルモジュール200に備えられた出力部240を介してそれぞれの支援サービスに対応する音声が出力されることによって、聴力又は視力が低下したユーザー達も、それぞれの状況に合わせて出力される多数の支援サービスを容易且つ手軽に把握できるという効果がある。
【0061】
一方、本発明の一実施例に係る支援サーバー300は、クレードルモジュール200及びユーザー端末機100からそれぞれの位置情報i2、i3を受け取って、それぞれの位置情報i2、i3のうち一つ以上が既に設定された値を逸脱する場合、支援サービスの実行を中断するためのサービスオフ信号s3を出力するサービス制御部330;をさらに含む。
【0062】
すなわち、サービス制御部330は、単位時間の間、クレードルモジュール200及びユーザー端末機100のうち一つ以上の位置情報i2、i3が変更される場合、サービスオフ信号s3を出力してクレードルモジュール200に伝送することによって、それぞれの状況に合わせて支援サービスを提供することができる。
【0063】
併せて、支援サーバー300は、入力部230から入力されたユーザーの音声情報及び映像情報などのユーザー情報i5を通じてユーザーのパターンを分析するパターン分析部340をさらに含む。
【0064】
ここで、パターン分析部340は、ユーザーの映像情報又は音声情報などを通じてユーザーの就寝時間及び起床時間を能動的に分析し、就寝中にユーザー端末機100に伝送された文字や就寝中にユーザー端末機100にかかってきた不在着信などの連絡情報i6をユーザーの起床時にクレードルモジュール200に伝送することができる。
【0065】
このとき、クレードルモジュール200は、出力部240を通じて上述した連絡情報i6をユーザーに出力することによって、ユーザーが就寝中に確認できなかった連絡情報i6を容易に把握できるようにする。
【0066】
以上で説明したように、本発明の一実施例によると、支援サービスの実行時に支援サービスに対応する音声を出力すると同時に、支援サービスに対応する駆動パターンを通じてクレードルモジュール200を制御することによって、それぞれの状況に合わせて出力される多数の支援サービスを容易且つ手軽に把握できるという効果がある。
【0067】
また、本発明の一実施例によると、普及化されたユーザー端末機100と、ユーザー端末機100が据え置かれて充電されるクレードルモジュール200とを通じて支援サービスを提供することによって、別途の支援ロボットがなくても、低廉な費用で支援サービスを提供することができる。
【0068】
また、本発明の一実施例によると、別途の操作がなくても、クレードルモジュール200にユーザー端末機100を据え置くときに支援サービスが実行されることによって、使用の便宜性を提供できるという効果がある。
【0069】
以上では、本発明の実施例を構成する全ての構成要素が一つに結合されたり、結合されて動作することを説明したが、本発明が必ずしもこのような実施例に限定されるわけではない。すなわち、本発明の目的範囲内であれば、それらの全ての構成要素が一つ以上に選択的に結合されて動作することもできる。
【0070】
また、以上で記載した「含む」、「構成する」又は「有する」などの用語は、特に反対の記載がない限り、該当の構成要素が内在し得ることを意味するので、他の構成要素を除外するのではなく、他の構成要素をさらに含み得ると解釈しなければならない。技術的又は科学的な用語を含む全ての用語は、別に定義されない限り、本発明の属する技術分野で通常の知識を有する者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。事前に定義された用語のように、一般的に使用される各用語は、関連技術の文脈上の意味と一致するものと解釈しなければならなく、本発明で明白に定義しない限り、理想的又は過度に形式的な意味で解釈しない。
【0071】
以上の説明は、本発明の技術思想を例示的に説明したものに過ぎなく、本発明の属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲で多様な修正及び変形が可能である。
したがって、本発明に開示された各実施例は、本発明の技術思想を限定するためのものではなく、説明するためのものであり、このような実施例によって本発明の技術思想の範囲が限定されるわけではない。本発明の保護範囲は、下記の特許請求の範囲によって解釈しなければならなく、それと同等な範囲内にある全ての技術思想は、本発明の権利範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0072】
10 クレードルの駆動パターンを用いた支援システム
100 ユーザー端末機
200 クレードルモジュール
201 据置本体
203 本体部
205 ベース部
207 第1軸
209 第2軸
211 音声入力部
213 映像入力部
215 第1音声入力部
217 第2音声入力部
210 端末機認識部
220 駆動部
221 第1駆動部
223 第2駆動部
230 入力部
240 出力部
300 支援サーバー
310 サービス分析部
320 駆動制御部
321 回転制御部
323 角度制御部
330 サービス制御部
340 パターン分析部