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特許7395252自由空間光リンクを用いてネットワーキングするための信号情報を受信するシステムおよび方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-01
(45)【発行日】2023-12-11
(54)【発明の名称】自由空間光リンクを用いてネットワーキングするための信号情報を受信するシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   G02B 13/00 20060101AFI20231204BHJP
   H04B 10/112 20130101ALI20231204BHJP
   H04B 10/67 20130101ALI20231204BHJP
【FI】
G02B13/00
H04B10/112
H04B10/67
【請求項の数】 6
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2019007612
(22)【出願日】2019-01-21
(65)【公開番号】P2019159314
(43)【公開日】2019-09-19
【審査請求日】2021-12-22
(31)【優先権主張番号】15/922,542
(32)【優先日】2018-03-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】500520743
【氏名又は名称】ザ・ボーイング・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】The Boeing Company
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(74)【代理人】
【識別番号】100163522
【弁理士】
【氏名又は名称】黒田 晋平
(74)【代理人】
【識別番号】100154922
【弁理士】
【氏名又は名称】崔 允辰
(72)【発明者】
【氏名】クリストファー・エム・ラ・ファタ
【審査官】殿岡 雅仁
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2011/0181864(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2005/0249502(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2014/0043320(US,A1)
【文献】国際公開第2017/039768(WO,A1)
【文献】特表2010-530981(JP,A)
【文献】特開2002-023054(JP,A)
【文献】特開2014-003570(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0195534(US,A1)
【文献】特開2007-193321(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第103346843(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第106291895(CN,A)
【文献】米国特許第05760852(US,A)
【文献】国際公開第2009/022178(WO,A1)
【文献】中国特許第102053294(CN,B)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B 9/00 - 17/08
G02B 21/02 - 21/04
G02B 25/00 - 25/04
H04B 10/00 - 10/90
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
光検出するシステム(100)であって、
焦点面アレイ(106)と、
1つまたは複数のレンズ(102)で受けた平行光ビーム(110)を前記焦点面アレイ(106)上に集束させる1つまたは複数のレンズ(102)であって、前記焦点面アレイ(106)上での前記平行光ビーム(110)の位置(114)が、前記1つまたは複数のレンズ(102)における前記平行光ビーム(110)の伝搬入射角に基づいている、1つまたは複数のレンズ(102)と、
前記平行光ビーム(110)の光路(112)に配置されたマイクロチャンネルプレートコリメータ(104)と、
前記平行光ビーム(110)の前記伝搬入射角を決定し、前記平行光ビーム(110)によって符号化されたデータを検索するプロセッサ(108)と
を備え、
前記マイクロチャンネルプレートコリメータ(104)が、
第1の表面(204)および第2の表面(206)を有する不透明基板(202)と、
前記不透明基板(202)内の複数の透明チャンネル(208)と
を備え、
前記不透明基板(202)の少なくとも1つの縁に近い第1の部分に配置された前記複数の透明チャンネル(208)の空間密度が、前記第1の部分よりも縁から遠い第2の部分に配置された前記複数の透明チャンネル(208)の空間密度よりも低い、システム(100)。
【請求項2】
前記マイクロチャンネルプレートコリメータ(104)が電気的受動状態にある、請求項1に記載のシステム(100)。
【請求項3】
デュワー瓶(410)であって、前記焦点面アレイ(106)が前記デュワー瓶(410)内に配置される、デュワー瓶(410)と、
コールドストップ(412)と
をさらに備える、請求項1または2に記載のシステム(100)。
【請求項4】
光検出する方法であって、
平行光ビーム(110)を1つまたは複数のレンズ(102)で受けるステップと、
前記平行光ビーム(110)を焦点面アレイ(106)上に集束させるステップであって、前記焦点面アレイ(106)上での前記平行光ビーム(110)の位置(114)が、前記1つまたは複数のレンズ(102)における前記平行光ビーム(110)の伝搬入射角に基づいている、ステップと、
前記平行光ビーム(110)を前記平行光ビーム(110)の光路(112)に配置されたマイクロチャンネルプレートコリメータ(104)に通すステップと、
前記焦点面アレイ(106)上での前記平行光ビーム(110)の前記位置(114)に基づいて前記平行光ビーム(110)の前記伝搬入射角を決定するステップと、
前記平行光ビーム(110)によって符号化されたデータを検索するステップと
を含み、
前記マイクロチャンネルプレートコリメータ(104)が、
第1の表面(204)および第2の表面(206)を有する不透明基板(202)と、
前記不透明基板(202)内の複数の透明チャンネル(208)と
を備え、
前記不透明基板(202)の少なくとも1つの縁に近い第1の部分に配置された前記複数の透明チャンネル(208)の空間密度が、前記第1の部分よりも縁から遠い第2の部分に配置された前記複数の透明チャンネル(208)の空間密度よりも低い、方法。
【請求項5】
前記平行光ビーム(110)が前記マイクロチャンネルプレートコリメータ(104)に通される前に前記平行光ビーム(110)をデュワー瓶(410)の中に受けるステップ
をさらに含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記平行光ビーム(110)が前記マイクロチャンネルプレートコリメータ(104)に通された後で前記平行光ビーム(110)をデュワー瓶(410)の中に受けるステップ
をさらに含む、請求項4に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に自由空間光リンキング(free space optical linking)に関し、詳細には、自由空間光リンク(free space optical link)を用いてネットワーキングするための信号情報を受信するシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
典型的な自由空間光リンク方法は、機械式ジンバル(mechanical gimbals)を使用して狭視野の光学的開口の向きを広角で変えることにより広視野動作を可能にする。初期レーザ通信信号の発見、収集、および追跡は、機械式ジンバルが信号受付のために狭視野の光学的開口を正確に指し示すことに依存している。ネットワークに入りたいと望む新規参加者の発見には、一般に、追加の無指向性レーザビーコン供給源とビーコン供給源からの光を広角視野で取り込むことができる受信器開口とを必要とする。受信器開口は、広視野光受信器を使用して新規参加者の箇所を決定することができる。受信器に対する供給源の箇所が確立された後、別個の狭視野光学的開口が光信号の処理および復調のための十分な信号対雑音比を達成するために供給源の方に向けられてもよい。
【0003】
広視野光受信器は、一般に、入射平行レーザ光信号に関連する顕著な雑音にさらされる。広視野光受信器は、レーザ光信号の入射角を決定することができるが、一般に、レーザ光信号によって搬送されているデータがあってもこれを復調および検索することができない。信号を復調するために別個の狭視野光受信器が使用され得る。多重受信器はコストを増し、自由空間光リンクシステムの効率を下げる。さらに、狭視野光受信器を新たに獲得したネットワーク参加者の方へ向けるために機械式ジンバルを使用すると追加の機械システムを導入することがあり、このことはシステムの複雑さを増す。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
広視野光受信器が、入射信号の入射角を決定するとともに、入射信号を復調して入射信号で送信されたデータを検索することを可能にするシステムが開示される。一実施形態では、光検出するシステムが焦点面アレイを含む。このシステムは、1つまたは複数のレンズで受けた平行光ビームを焦点面アレイ上に集束させる1つまたは複数のレンズをさらに含み、焦点面アレイ上での平行光ビームの位置は、1つまたは複数のレンズにおける平行光ビームの伝搬入射角に基づいている。このシステムは、平行光ビームの光路に配置されたマイクロチャンネルプレートコリメータも含む。このシステムは、平行光ビームの伝搬入射角を決定し、平行光ビームで符号化されたデータを検索するプロセッサを含む。
【0005】
いくつかの実施形態では、マイクロチャンネルプレートコリメータは電気的受動状態にある。いくつかの実施形態では、マイクロチャンネルプレートコリメータは、第1の表面および第2の表面を有する不透明基板と不透明基板内の複数の透明チャンネルとを含む。いくつかの実施形態では、不透明基板内の複数の透明チャンネルは正方格子パターンで配置される。いくつかの実施形態では、不透明基板内の複数の透明チャンネルは三角格子パターンで配置される。いくつかの実施形態では、不透明基板内の複数の透明チャンネルは、マイクロチャンネルプレートコリメータの第1の部分に沿って正方格子パターンで配置され、不透明基板内の複数の透明チャンネルは、マイクロチャンネルプレートコリメータの第2の部分に沿って三角格子パターンで配置される。いくつかの実施形態では、マイクロチャンネルプレートコリメータの第1の部分に沿った不透明基板内の透明チャンネルの空間密度は、マイクロチャンネルプレートコリメータの第2の部分に沿った不透明基板内の透明チャンネルの空間密度より小さい。
【0006】
いくつかの実施形態では、第1の表面は凸状に湾曲しており、第2の表面は凹状に湾曲している。いくつかの実施形態では、焦点面アレイの検出表面が凸状に湾曲している。いくつかの実施形態では、システムは、デュワー瓶(dewar)であって、焦点面アレイがデュワー瓶内に配置される、デュワー瓶とコールドストップ(cold stop)とを含む。いくつかの実施形態では、マイクロチャンネルプレートコリメータはデュワー瓶内に配置される。いくつかの実施形態では、マイクロチャンネルプレートコリメータはデュワー瓶の外側に配置される。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のレンズのうちの少なくとも1つがデュワー瓶の外部境界を貫通して延伸する。
【0007】
一実施形態では、光検出する方法が、平行光ビームを1つまたは複数のレンズで受けるステップを含む。この方法は、平行光ビームを焦点面アレイ上に集束させるステップであって、焦点面アレイ上での平行光ビームの位置が、1つまたは複数のレンズにおける平行光ビームの伝搬入射角に基づいている、ステップをさらに含む。この方法は、平行光ビームを平行光ビームの光路に配置されたマイクロチャンネルプレートコリメータに通すステップも含む。この方法は、焦点面アレイ上での平行光ビームの位置に基づいて平行光ビームの伝搬入射角を決定するステップを含む。この方法は、平行光ビームで符号化されたデータを検索するステップをさらに含む。
【0008】
いくつかの実施形態では、この方法は、平行光ビームがマイクロチャンネルプレートコリメータに通される前に平行光ビームをデュワー瓶の中に受けるステップを含む。いくつかの実施形態では、この方法は、平行光ビームがマイクロチャンネルプレートコリメータに通された後で平行光ビームをデュワー瓶の中に受けるステップを含む。
【0009】
一実施形態では、マイクロチャンネルプレートコリメータ装置が、第1の表面および第2の表面を有する不透明基板を含む。この装置は、不透明基板内の複数の透明チャンネルであって、不透明基板内の透明チャンネルの空間密度が、マイクロチャンネルプレートコリメータの第2の部分に沿ってよりもマイクロチャンネルプレートコリメータの第1の部分に沿って大きい、複数の透明チャンネルをさらに含む。
【0010】
いくつかの実施形態では、複数の透明チャンネルは、マイクロチャンネルプレートコリメータの第1の部分に沿って正方格子パターンで配置され、複数の透明チャンネルは、マイクロチャンネルプレートコリメータの第2の部分に沿って三角形パターンで配置される。いくつかの実施形態では、複数の透明チャンネルは、マイクロチャンネルプレートコリメータの第1の部分に沿って第1の断面湾曲部を有し、マイクロチャンネルプレートコリメータの第2部分に沿って第2の断面湾曲部を有しており、第1の断面湾曲部は第2の断面湾曲部より小さい。いくつかの実施形態では、複数の透明チャンネルは、マイクロチャンネルプレートの第1の部分に沿って第1の深さを有し、第2部分に沿って第2の深さを有しており、第1の深さは第2の深さより小さい。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】自由空間光リンクを用いて信号情報を受信するシステムの一実施形態を示す図である。
図2】自由空間光リンクを用いて信号情報を受信するシステムで使用可能なマイクロチャンネルプレートコリメータの一実施形態を示す図である。
図3】自由空間光リンクを用いて信号情報を受信するシステム用のマイクロチャンネルプレートコリメータで使用可能なチャンネルパターンの一実施形態を示す図である。
図4】自由空間光リンクを用いて信号情報を受信するシステムの一実施形態を示す図である。
図5】自由空間光リンクを用いて信号情報を受信するシステムの一実施形態を示す図である。
図6】自由空間光リンクを用いて信号情報を受信するシステムの一実施形態を示す図である。
図7】自由空間光リンクを用いて信号情報を受信するシステムの一実施形態を示す図である。
図8】自由空間光リンクを用いて信号情報を受信する方法の一実施形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本開示は様々な修正形態および代替形態の影響を受けやすいが、特定の実施形態が図面に例として示されており、本明細書に詳述される。しかしながら、本開示は開示される特定の形態に限定されるものではないことが理解されるべきである。むしろ、本発明は、本開示の範囲内にあるすべての修正形態、均等物および代替形態を包含するものである。
【0013】
図1を参照すると、自由空間光リンクを用いて信号情報を受信するシステム100の一実施形態のブロック図が示されている。システム100は、1つまたは複数のレンズ102、マイクロチャンネルプレートコリメータ104、焦点面アレイ106、およびプロセッサ108を含むことができる。システム100は、ビークル間通信のために航空機などのビークルに実装され得る。他の用途も考えられる。
【0014】
1つまたは複数のレンズ102は、通信グレードのレーザなどの平行光ビーム110を光路112に沿って焦点面アレイ106上へ向けることができる。広角での通信を可能にするために、レンズ102は広視野(WFOV)構成で構成され得る。さらに、レンズ102は、焦点面アレイ106上での平行光ビーム110の位置114が、平行光ビーム110がレンズ102に到達するときに平行光ビーム110の方位角および仰角での伝搬入射角に基づくように光ビーム110を方向付けることができる。一実施形態では、レンズ102は、本明細書の諸実施形態に関して説明したように複雑な多重レンズ光学システムを含む。
【0015】
マイクロチャンネルプレートコリメータ104は、平行光ビーム110を減少させるフィルタとして構成され得る。したがって、マイクロチャンネルプレートコリメータ104は電気的受動状態にあり得る。本明細書では、電気的受動は、外部電圧がマイクロチャンネルプレートコリメータ104の両端に印加されないで、マイクロチャンネルプレートコリメータ104が増幅プロセスを実行するのではなく平行光ビーム110からの雑音をフィルタにかけることを可能にすることを意味する。
【0016】
プロセッサ108は、焦点面アレイ106に通信可能に結合され得る。したがって、プロセッサ108は、焦点面アレイ106上での平行光ビーム110の位置114を決定することが可能であり得る。位置114に基づいて、プロセッサ108は、平行光ビーム110の伝搬入射角を計算し、それによって平行光ビーム110の供給源の位置を正確に示すように構成され得る。加えて、マイクロチャンネルプレートコリメータによってフィルタにかけられている平行光ビーム110は、平行光ビーム110で符号化されたデータを検索するためにプロセッサ108によって復調され得る。そのようにして、通信リンクが平行光ビーム110の供給源でセットアップされ得る。
【0017】
プロセッサ108は、中央処理装置(CPU)、図形処理装置(GPU)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、周辺インタフェースコントローラ(PIC)、または別の種類のマイクロプロセッサを含むことができる。プロセッサ108は、集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、論理ゲート回路網の組合せ、他の種類のデジタルもしくはアナログ電気設計構成要素、または同種のもの、あるいはそれらを組み合わせたものとして実装され得る。いくつかの実施形態では、プロセッサ108は多数の処理要素に分散されて、分散処理動作に依存し得る。
【0018】
さらに、プロセッサ108は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読出し専用メモリ(ROM)、磁気ディスクメモリ、光ディスクメモリ、フラッシュメモリ、データおよびプロセッサ命令を保存することができる別の種類のメモリ、または同種のもの、あるいはそれらを組み合わせたもの、などのメモリを含むことができる。いくつかの実施形態では、メモリ、またはメモリの各部分は、外部から、またはプロセッサ108の残り部分から遠隔に配置され得る。プロセッサ108のメモリは、プロセッサ108によって実行されるときにプロセッサ108に動作を実行させる命令を保存することができる。動作は、自由空間光リンクを用いて信号情報を受信するための本明細書に記載の任意の動作に対応することができる。
【0019】
動作中、平行光ビーム110はレンズ102で受けることができる。レンズ102は、平行光ビーム110を焦点面アレイ106上に向けることができる。光ビーム110は、光路112をたどってある入射角でレンズに入り、最終的に位置114で焦点面アレイ106に到達することができる。平行光ビーム110が焦点面アレイ106に当たる位置114により、プロセッサ108は平行光ビーム110の供給源の位置を決定することが可能になり得る。マイクロチャンネルプレートコリメータ104は、1つまたは複数のレンズ102の各部分に入る処理済み暗騒音を低減するために、したがって処理済み信号対雑音比を上げるために、光ビーム110の光路112に配置され得る。マイクロチャンネルプレートコリメータ104は、レンズ102と焦点面アレイ106との間に示されているが、本明細書に諸実施形態で記載されているように光路112に沿ってどこにも配置され得る。
【0020】
システム100の利益は、単一の広角光学システムが、追加の狭視野光学システムに信号を復調するよう要求し得る他のシステムに比べて、平行光ビーム110の供給源の位置を決定するとともに、平行光ビーム110を復調して平行光ビーム110からデータを検索することもできることである。したがって、システム100の複雑さおよび重量は、典型的な自由空間光受信器システムに比べて低減され得る。他の利点も存在し得る。
【0021】
図2を参照すると、自由空間光リンクを用いて信号情報を受信するシステム100で使用可能なマイクロチャンネルプレートコリメータ104の一実施形態が示されている。マイクロチャンネルプレートコリメータ104は、第1の表面204および第2の表面206を有する不透明基板202を含むことができる。マイクロチャンネルプレートコリメータ104は複数の透明チャンネル208を含むことができる。
【0022】
マイクロチャンネルプレートコリメータ104は、透明チャンネル208が第1のパターンで配置されている第1の部分220と、透明チャンネル208が第2のパターンで配置されている第2の部分222と、透明チャンネル208が第3のパターンで配置されている第3の部分224と、を含むことができる。
【0023】
第1の部分220および第3の部分224では、透明チャンネル208は正方格子パターンで配置され得る。透明チャンネル208はそれぞれ、直径D1を有することができ、間隔D2で分離され得る。透明チャンネル208は、距離D3によって決定された領域内に集中することができる。パラメータD1、D2、およびD3はそれぞれ、マイクロチャンネルプレートコリメータ104を通過する平行光ビームに関連する雑音の強度とレベルの両方に影響を及ぼし得る。
【0024】
第2の部分222では、透明チャンネル208は三角格子で配置され得る。第1の部分220および第3の部分224内の透明チャンネル208は正方格子で配置され、第2の部分222内の透明チャンネル208は三角格子で配置されるので、マイクロチャンネルプレートコリメータ104の第1の部分220および第3の部分224内の透明チャンネル208の空間密度は、マイクロチャンネルプレートコリメータの第2の部分222内の透明チャンネル208の空間密度より低い。異なる空間密度は、第2の部分222を通過する光ビームの強度を第1の部分220および第3の部分224に比べて実質的に高めることができる。したがって、第2の部分222は瞳孔と見なすことができる。本明細書では、瞳孔という用語は、第1の部分220や第3の部分224などの他の部分よりも著しく多い光を通すことができる第2の部分222などのマイクロチャンネルプレートコリメータの一部を指す。
【0025】
いくつかの実施形態では、透明チャンネル208は、マイクロチャンネルプレートコリメータ104の第1の部分220および第3の部分224に沿った第1の断面湾曲部と第2の部分222に沿った第2の断面湾曲部とを有することができる。例えば、D1は、第2の部分222よりも第1の部分220および第3の部分224において小さくすることができる。これにより、より多くの光が第2の部分222においてマイクロチャンネルプレートコリメータ104を通ることが可能になる。しかしながら、より大きな直径D1パラメータにより、より多くの干渉が通過することも可能になり、それによって平行光ビームの信号対雑音比を減少させ得る。パラメータD1、D2、およびD3はそれぞれ、十分な光強度が検出および復調のためにマイクロチャンネルプレートコリメータ104を通過できるようにするために特定の用途に基づいて最適化され得る。
【0026】
さらに明瞭するために、基板202に対する透明チャンネル208のサイズおよび位置は、透明チャンネル208が実際にどの程度出現するのかについて不釣り合いに図示されていることに留意されたい。例えば、実際には、透明チャンネル208は、図2に示されているよりもずっと多くかつずっと小さくすることができる。さらに、図2は、マイクロチャンネルプレートコリメータ104を矩形形状を有するものとして示してあるが、特に、マイクロチャンネルプレートコリメータ104は円形などの他の形状を有していてもよい。その場合、第2の部分222はマイクロチャンネルプレートコリメータ104の円形中心とすることができ、第1の部分220および第3の部分224は第2の部分222を取り囲む環状領域に対応することができる。
【0027】
図3を参照すると、複数の透明チャンネル208のサンプルパターン300が示されている。サンプルパターン300では、直径D1は4μmに相当することができ、間隔D2は6μmに相当することができ、距離D3は34μmに相当することができる。これらのパラメータは例示目的にすぎないことに留意されたい。他の測定値が使用されてもよく、本開示の範囲内にある。これらの測定値は、使用される平行光ビーム(例えばレーザ)に関連する波長、位相、強度などのパラメータに基づくことができる。一般に、直径D1は、平行光ビームに波長レベルで干渉するのを回避できるほど大きくなるように選択される。
【0028】
図2を参照して説明したように、図3では、透明チャンネル208は、パターン300の第1の部分220に沿った正方格子パターンとパターン300の第2の部分222に沿った三角格子パターンとを有することができる。これにより、第1の部分220より多くの光が第2の部分222を通過することが可能になる。図3には示されていないが、より多くの光が第2の部分222を通過することを可能にすることは、第2の部分222内の透明チャンネル208相互間の間隔D2を6μm未満に小さくすること、または、第2の部分222内の透明チャンネル208の直径D1を4μm超に大きくすることによっても達成され得る。これらは、特定の用途に基づいて修正され得る設計パラメータである。
【0029】
追加の設計パラメータは透明チャンネル208のそれぞれの深さを含む。この深さは、パターン300内の様々な点で連続的に異なることができる。例えば、パターン300の第1の部分220では、第1の深さ302は比較的小さくすることができる。例えば、図3では、第1の深さ302は4μmとして示されている。パターン300に沿って第2の部分222の方へ移動するにつれ、透明チャンネル208のそれぞれの深さは徐々に増大することができる。例えば、第1の部分220から第2の部分222へ移るにつれ、第2の深さ304は5μmに相当することができ、第3の深さ306は6μmに相当することができ、第4の深さ308は7μmに相当することができる。
【0030】
深さ302~308はそれぞれ、透明チャンネル208を通過する光をこの光の入射角に基づいて制限することができる。例えば、第1の深さ302は、図3の例では44°に相当する第1の角度312を超える伝搬入射角を有する光を制限することができる。第2の深さ304は、第2の角度314の38°を超える伝搬入射角を有する光を制限することができる。第3の深さ306は、第3の角度316の33°を超える伝搬入射角を有する光を制限することができる。第4の深さ308は、第4の角度318の28°を超える伝搬入射角を有する光を制限することができる。深さ302~308が増大するにつれて、パターン300を通過することができる干渉は減少し得る。しかしながら、通過する光の強度は低下させることもでき、これにより、平行光ビームで符号化されたデータを検索するために受信信号を復調する困難さが増す。
【0031】
パターン300の一利点は、透明チャンネル208の深さがより大きな領域内でのより大きな光強度を可能にするために、より大きな表面積が第2の部分222内の透明チャンネル208に入る光に与えられ、それによって受信される光のビームの復調が可能にするとともに、光の伝搬入射角の決定も可能になることである。他の利点も存在し得る。
【0032】
図4を参照すると、自由空間光リンクを用いて信号情報を受信するシステム100の一実施形態が示されている。システム100は、1つまたは複数のレンズ102、マイクロチャンネルプレートコリメータ104、および焦点面アレイ106を含む。図4には示されていないが、システム100はプロセッサ108も含む。
【0033】
図4では、レンズ102は、広視野動作を可能にするために使用できる構成で示されている。レンズ102は、第1のレンズ402、第2のレンズ403、第3のレンズ404、第4のレンズ405、第5のレンズ406、および第6のレンズ407を含むことができる。レンズ402~407は、特定の用途に有益であり得るように、両凸レンズ、平凸レンズ、正メニスカスレンズ、負メニスカスレンズ、平凹レンズ、および両凹レンズを任意に組み合わせたものとすることができる。使用される高精度レンズおよび高精度レンズの構成は、図に示されているものに限定されるものではない。
【0034】
システム100はデュワー瓶410を含むことができる。関連する技術分野の当業者なら、デュワー瓶は、第1の容器が第2の容器内に取り囲まれている真空断熱容器とすることができることを認識するであろう。第1の容器の中身を熱的に隔離するために、第1の容器と第2の容器との間の空間から空気を抜くことができる。デュワー瓶の他の実施形態は、本開示の利益を有する当業者なら理解するように使用されてもよい。極低温コールドアパーチャ(cryogenically cold aperture)を含むことができるコールドストップ412は、有向平行ビームが干渉エネルギーを実質的に全く放出せずに焦点面アレイに進むことを可能にし得る。デュワー瓶410およびコールドストップ412は、焦点面アレイ106が光を低温で、ほとんどあるいは全く干渉なしに検出することを可能にすることができ、このことは、受信される光ビームの伝搬入射角を正確に決定すること、および/または、受信される光ビームで符号化された信号を復調することに有益であり得る。レンズ102のうちのいくつか(例えばレンズ407)はデュワー瓶410内に配置され得る。
【0035】
図4の実施形態では、マイクロチャンネルプレートコリメータ104は、デュワー瓶410内の焦点面アレイ106に隣接して配置され得る。動作中、多重平行光ビーム420が1つまたは複数のレンズ102で受けることができる。多重平行光ビーム420はそれぞれ、レンズ102に到達したときに伝搬入射角を有することができる。レンズ102は、多重平行光ビーム420をコールドストップ412経由でデュワー瓶410内および焦点面アレイ106上に向けることができる。多重光ビーム420の位置は、レンズ102に到着するときのそれぞれの個々の光ビームの伝搬入射角に依存することができる。伝搬入射角は、焦点面アレイ106上の位置に基づいて決定され得るので、多重平行光ビーム420のそれぞれの供給源の位置も同様に決定することが可能になる。
【0036】
マイクロチャンネルプレートコリメータ104は多重光ビーム420の経路に配置されていて、多重光ビーム420を、焦点面アレイ106に当たる前にマイクロチャンネルプレートコリメータ104に通過させることができる。本明細書に記載されているように、マイクロチャンネルプレートコリメータ104は、多重光ビームからの雑音にフィルタをかけることができ、同時に、多重光ビームを復調して多重光ビームからデータを取り出すために、十分な光強度がマイクロチャンネルプレートコリメータ104を通過することを可能にすることができる。
【0037】
図5を参照すると、自由空間光リンクを用いて信号情報を受信するシステム100の一実施形態が示されている。図5に示されているように、マイクロチャンネルプレートコリメータ104は、第1の部分220、第2の部分222、および第3の部分224を含むことができる。本明細書に記載されているように、第2の部分222は、第1の部分220と第3の部分224との間の瞳孔に対応することができる。したがって、第1の部分220および第3の部分224よりも多くの光が第2の部分222を通過することが可能となり得る。
【0038】
図6を参照すると、自由空間光リンクを用いて信号情報を受信するシステム100の一実施形態が示されている。システム100は、1つまたは複数のレンズ102、マイクロチャンネルプレートコリメータ104、および焦点面アレイ106を含む。図6には示されていないが、システム100はプロセッサ108も含む。図6の実施形態の1つまたは複数のレンズ102は、第1のレンズ502、第2のレンズ503、第3のレンズ504、第4のレンズ505、および第5のレンズ506を含むことができる。1つまたは複数のレンズ102は図5に比べて簡略化され得る。さらに、レンズ102のうちの少なくとも1つ(例えばレンズ506)は、デュワー瓶410の外部境界を貫通して延伸することができる。
【0039】
図6の実施形態の別の形態は、マイクロチャンネルプレートコリメータ104および焦点面アレイ106が共に湾曲し得ることである。例えば、マイクロチャンネルプレートコリメータ104の第1の表面(例えば、図2の第1の表面204)は凸状に湾曲することができ、第2の表面(例えば、図2の第2の表面206)は凹状に湾曲することができる。焦点面アレイ106は、1つまたは複数のレンズ102の複雑さを軽減することを可能にするために、同様に凸状に湾曲することができる。
【0040】
図6の実施形態では、マイクロチャンネルプレートコリメータ104は、光ビーム420が第1のレンズ502に入る前の多重光ビーム420の経路に、デュワー瓶410の外側に配置される。しかしながら、他の位置も考えられる。
【0041】
図7を参照すると、自由空間光リンクを用いて信号情報を受信するシステム100の一実施形態が示されている。図7に示されているように、マイクロチャンネルプレートコリメータ104は、第1の部分220、第2の部分222、および第3の部分224を含むことができる。本明細書に記載されているように、第2の部分222は、第1の部分220と第3の部分224との間の瞳孔に対応することができる。したがって、第1の部分220および第3の部分224よりも多くの光が第2の部分222を通過することが可能となり得る。
【0042】
図8を参照すると、自由空間光リンクを用いて信号情報を受信する方法800が示されている。方法800は、802で、平行光ビームを1つまたは複数のレンズで受けるステップを含むことができる。例えば、平行光ビーム110は1つまたは複数のレンズ102で受けることができる。
【0043】
方法800は、804で、平行光ビームを焦点面アレイ上に集束させるステップであって、焦点面アレイ上での平行光ビームの位置が、1つまたは複数のレンズにおける平行光ビームの伝搬入射角に基づいている、ステップをさらに含むことができる。例えば、平行光ビーム110は焦点面アレイ106上に集束され得る。
【0044】
方法800は、806で、平行光ビームを平行光ビームの光路に配置されたマイクロチャンネルプレートコリメータに通すステップも含むことができる。例えば、平行光ビーム110は、マイクロチャンネルプレートコリメータ104を通過することができる。
【0045】
方法800は、808で、焦点面アレイ上での平行光ビームの位置に基づいて平行光ビームの伝搬入射角を決定するステップを含むことができる。例えば、プロセッサ108は、焦点面アレイ106上での平行光ビーム110の位置114に基づいて平行光ビーム110の伝搬入射角を決定することができる。
【0046】
方法800は、810で、平行光ビームで符号化されたデータを検索するステップをさらに含むことができる。例えば、プロセッサ108は、平行光ビーム110で符号化されたデータを検索することができる。
【0047】
方法800の利益は、1組のレンズおよび焦点面アレイが、別の狭視野光学システムにデータを検索するよう要求するシステムとは対照的に、平行光ビームの供給源の位置を決定するとともに平行光ビームで符号化されたデータを検索するために使用され得ることである。他の利点も存在し得る。
【0048】
さらに、本開示は下記項による諸実施形態を含む。
【0049】
第1項:光学検出するシステムであって、焦点面アレイと、1つまたは複数のレンズで受けた平行光ビームを焦点面アレイ上に集束させる1つまたは複数のレンズであって、焦点面アレイ上での平行光ビームの位置が、1つまたは複数のレンズにおける平行光ビームの伝搬入射角に基づいている、1つまたは複数のレンズと、平行光ビームの光路に配置されたマイクロチャンネルプレートコリメータと、平行光ビームの伝搬入射角を決定し、平行光ビームで符号化されたデータを検索するプロセッサと、を備えるシステム。
【0050】
第2項:マイクロチャンネルプレートコリメータが電気的受動状態にある、第1項に記載のシステム。
【0051】
第3項:マイクロチャンネルプレートコリメータが、第1の表面および第2の表面を有する不透明基板と不透明基板内の複数の透明チャンネルとを備える、第1項に記載のシステム。
【0052】
第4項:不透明基板内の複数の透明チャンネルが正方格子パターンで配置される、第3項に記載のシステム。
【0053】
第5項:不透明基板内の複数の透明チャンネルが三角格子パターンで配置される、第3項に記載のシステム。
【0054】
第6項:不透明基板内の複数の透明チャンネルが、マイクロチャンネルプレートコリメータの第1の部分に沿って正方格子パターンで配置され、不透明基板内の複数の透明チャンネルが、マイクロチャンネルプレートコリメータの第2の部分に沿って三角格子パターンで配置される、第3項に記載のシステム。
【0055】
第7項:マイクロチャンネルプレートコリメータの第1の部分に沿った不透明基板内の複数の透明チャンネルの空間密度が、マイクロチャンネルプレートコリメータの第2の部分に沿った不透明基板内の透明チャンネルの空間密度より小さい、第3項に記載のシステム。
【0056】
第8項:第1の表面が凸状に湾曲しており、第2の表面が凹状に湾曲している、第3項に記載のシステム。
【0057】
第9項:焦点面アレイの検出表面が凸状に湾曲している、第8項に記載のシステム。
【0058】
第10項:デュワー瓶であって、焦点面アレイがデュワー瓶内に配置される、デュワー瓶と、コールドストップと、をさらに備える、第1項に記載のシステム。
【0059】
第11項:マイクロチャンネルプレートコリメータがデュワー瓶内に配置される、第10項に記載のシステム。
【0060】
第12項:マイクロチャンネルプレートコリメータがデュワー瓶の外側に配置される、第10項に記載のシステム。
【0061】
第13項:1つまたは複数のレンズのうちの少なくとも1つがデュワー瓶の外部境界を貫通して延伸する、第10項に記載のシステム。
【0062】
第14項:光検出する方法であって、平行光ビームを1つまたは複数のレンズで受けるステップと、平行光ビームを焦点面アレイ上に集束させるステップであって、焦点面アレイ上での平行光ビームの位置が、1つまたは複数のレンズにおける平行光ビームの伝搬入射角に基づいている、ステップと、平行光ビームを平行光ビームの光路に配置されたマイクロチャンネルプレートコリメータに通すステップと、焦点面アレイ上での平行光ビームの位置に基づいて平行光ビームの伝搬入射角を決定するステップと、平行光ビームで符号化されたデータを検索するステップと、を含む方法。
【0063】
第15項:平行光ビームがマイクロチャンネルプレートコリメータに通される前に平行光ビームをデュワー瓶の中に受けるステップをさらに含む、第14項に記載の方法。
【0064】
第16項:平行光ビームがマイクロチャンネルプレートコリメータに通された後で平行光ビームをデュワー瓶の中に受けるステップをさらに含む、第14項に記載の方法。
【0065】
第17項:マイクロチャンネルプレートコリメータ装置であって、第1の表面および第2の表面を有する不透明基板と、不透明基板内の複数の透明チャンネルであって、不透明基板内の複数の透明チャンネルの空間密度が、マイクロチャンネルプレートコリメータ装置の第2の部分に沿ってよりもマイクロチャンネルプレートコリメータ装置の第1の部分に沿って大きい、複数の透明チャンネルと、を備えるマイクロチャンネルプレートコリメータ装置。
【0066】
第18項:複数の透明チャンネルが、マイクロチャンネルプレートコリメータ装置の第1の部分に沿って正方格子パターンで配置され、複数の透明チャンネルが、マイクロチャンネルプレートコリメータ装置の第2の部分に沿って三角形パターンで配置される、第17項に記載のマイクロチャンネルプレートコリメータ装置。
【0067】
第19項:複数の透明チャンネルが、マイクロチャンネルプレートコリメータ装置の第1の部分に沿って第1の断面湾曲部を有し、マイクロチャンネルプレートコリメータ装置の第2部分に沿って第2の断面湾曲部を有しており、第1の断面湾曲部が第2の断面湾曲部より小さい、第17項に記載のマイクロチャンネルプレートコリメータ装置。
【0068】
第20項:複数の透明チャンネルが、マイクロチャンネルプレートコリメータ装置の第1の部分に沿って第1の深さを有し、マイクロチャンネルプレートコリメータ装置の第2部分に沿って第2の深さを有しており、第1の深さが第2の深さより小さい、第17項に記載のマイクロチャンネルプレートコリメータ装置。
【0069】
様々な実施形態について示し説明してきたが、本開示は、それらの実施形態に限定されるものではなく、当業者には明らかなように、すべての修正形態および変更形態を含むと理解されるであろう。
【符号の説明】
【0070】
100 システム
102 レンズ
104 マイクロチャンネルプレートコリメータ
106 焦点面アレイ
108 プロセッサ
110 平行光ビーム、光ビーム
112 光路
114 位置
202 基板、不透明基板
204 第1の表面
206 第2の表面
208 透明チャンネル
220 第1の部分
222 第2の部分
224 第3の部分
300 パターン、サンプルパターン
302 第1の深さ
304 第2の深さ
306 第3の深さ
308 第4の深さ
312 第1の角度
314 第2の角度
316 第3の角度
318 第4の角度
402 第1のレンズ
403 第2のレンズ
404 第3のレンズ
405 第4のレンズ
406 第5のレンズ
407 第6のレンズ
410 デュワー瓶
412 コールドストップ
420 多重平行光ビーム、多重光ビーム
502 第1のレンズ
503 第2のレンズ
504 第3のレンズ
505 第4のレンズ
506 第5のレンズ
800 方法
D1 直径
D2 間隔
D3 距離
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8