(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-01
(45)【発行日】2023-12-11
(54)【発明の名称】フルブリードで媒体に印刷するための方法及び装置
(51)【国際特許分類】
B65D 27/00 20060101AFI20231204BHJP
B41M 1/40 20060101ALI20231204BHJP
B41J 2/01 20060101ALI20231204BHJP
G03G 15/00 20060101ALI20231204BHJP
B42D 15/00 20060101ALI20231204BHJP
【FI】
B65D27/00 E
B41M1/40 Z
B41J2/01 125
B41J2/01 501
G03G15/00
B42D15/00 341B
(21)【出願番号】P 2019187493
(22)【出願日】2019-10-11
【審査請求日】2022-10-04
(32)【優先日】2018-11-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】596170170
【氏名又は名称】ゼロックス コーポレイション
【氏名又は名称原語表記】XEROX CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100158551
【氏名又は名称】山崎 貴明
(72)【発明者】
【氏名】エリウド・ロブレス・フローレス
(72)【発明者】
【氏名】ウィリアム・ジー・オズボーン
【審査官】佐藤 正宗
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第06079189(US,A)
【文献】米国特許出願公開第2010/0028538(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2007/0017973(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2010/0044419(US,A1)
【文献】米国特許第04724996(US,A)
【文献】特開2007-253988(JP,A)
【文献】特開2017-116582(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 27/00
B41M 1/40
B41J 2/01
G03G 15/00
B42D 15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷可能媒体であって、
第1の面積を備える第1の表面、及び前記第1の表面の反対側の第2の表面を備える、キャリア層と、
第3の表面、前記第3の表面の反対側の第4の表面、及び前記第1の面積よりも小さい第2の面積を備える、第1の封筒と、
第1の接着剤と、を備え、
前記第1の封筒が、前記第4の表面を前記第1の表面に接合する前記第1の接着剤によって前記キャリア層に固着され
、
前記キャリア層が、前記第2の表面上の第3の面積を更に備え、前記第1の封筒が、第1の閉じ部を備え、前記第1の接着剤が、前記第1の面積上に堆積され、第2の接着剤が、前記第3の面積上に堆積され、前記第1の封筒が、前記第4の表面を前記第1の表面に接合する前記第1の接着剤、及び前記第1の閉じ部を前記第2の表面に接合する前記第2の接着剤によって前記キャリア層に固着される、印刷可能媒体。
【請求項2】
印刷可能媒体であって、
第1の面積を備える第1の表面、及び前記第1の表面の反対側の第2の表面を備える、キャリア層と、
第3の表面、前記第3の表面の反対側の第4の表面、及び前記第1の面積よりも小さい第2の面積を備える、第1の封筒と、
第1の接着剤と、を備え、
前記第1の封筒が、前記第4の表面を前記第1の表面に接合する前記第1の接着剤によって前記キャリア層に固着され
、
前記キャリア層が、リード縁部及びトレール縁部を備え、前記第1の封筒が、第1の閉じ部を備え、前記第1の閉じ部が、前記トレール縁部に向かって方向付けられている、印刷可能媒体。
【請求項3】
印刷可能媒体であって、
第1の面積を備える第1の表面、及び前記第1の表面の反対側の第2の表面を備える、キャリア層と、
第3の表面、前記第3の表面の反対側の第4の表面、及び前記第1の面積よりも小さい第2の面積を備える、第1の封筒と、
第1の接着剤と、を備え、
前記第1の封筒が、前記第4の表面を前記第1の表面に接合する前記第1の接着剤によって前記キャリア層に固着され
、
前記キャリア層が、内部に一体的に形成されたカードを更に備え、前記カードが、前記第1の面積の外側に位置付けられる、印刷可能媒体。
【請求項4】
印刷可能媒体であって、
第1の面積を備える第1の表面、及び前記第1の表面の反対側の第2の表面を備える、キャリア層と、
第3の表面、前記第3の表面の反対側の第4の表面、及び前記第1の面積よりも小さい第2の面積を備える、第1の封筒と、
第1の接着剤と、を備え、
前記第1の封筒が、前記第4の表面を前記第1の表面に接合する前記第1の接着剤によって前記キャリア層に固着され
、
印刷可能媒体が、
前記第1の接着剤によって前記キャリア層に固着されるカード、を更に備える、印刷可能媒体。
【請求項5】
前記第1の接着剤が、前記第1の
面積上に堆積される、請求項1
乃至4のいずれかに記載の印刷可能媒体。
【請求項6】
前記第1の面積が、前記第1の表面の総面積以下である、請求項
5に記載の印刷可能媒体。
【請求項7】
第5の表面、前記第5の表面の反対側の第6の表面、及び前記第1の面積よりも小さい第3の面積を備える、第2の封筒を更に備え、
前記第2の封筒が、前記第6の表面を前記第1の表面に接合する前記第1の接着剤によって前記キャリア層に固着される、請求項1
乃至6のいずれかに記載の印刷可能媒体。
【請求項8】
記第2の面積と前記第3の面積との組み合わせが、前記第1の面積よりも小さい、請求項
7に記載の印刷可能媒体。
【請求項9】
前記第1の封筒が、第1の縁部を備え、前記第2の封筒が、第2の縁部を備え、前記第1の縁部が、前記第2の縁部に接触する、請求項
7に記載の印刷可能媒体。
【請求項10】
前記第1の封筒が、第1の縁部を備え、前記第2の封筒が、第2の縁部を備え、前記第1の縁部が、前記第2の縁部に隣接し、前記第2の縁部から分離されている、請求項
7に記載の印刷可能媒体。
【請求項11】
第7の表面、前記第7の表面の反対側の第8の表面、及び前記第1の面積よりも小さい第4の面積を備える、第3の封筒を更に備え、
前記第3の封筒が、前記第8の表面を前記第1の表面に接合する前記第1の接着剤によって前記キャリア層に固着される、請求項
7に記載の印刷可能媒体。
【請求項12】
前記第2の面積と、前記第3の面積と、前記第4の面積との組み合わせが、前記第1の面積よりも小さい、請求項
11に記載の印刷可能媒体。
【請求項13】
前記第1の封筒が、第1の縁部を備え、前記第2の封筒が、第2の縁部及び第3の縁部を備え、前記第3の封筒が、第4の縁部を備え、前記第1の縁部が、前記第2の縁部に接触し、前記第3の縁部が、前記第4の縁部に接触する、請求項
11に記載の印刷可能媒体。
【請求項14】
前記第1の封筒が、第1の縁部を備え、前記第2の封筒が、第2の縁部及び第3の縁部を備え、前記第3の封筒が、第4の縁部を備え、前記第1の縁部が、前記第2の縁部に隣接し、前記第2の縁部から分離されており、前記第3の縁部が、前記第4の縁部に隣接し、前記第4の縁部から分離されている、請求項
11に記載の印刷可能媒体。
【請求項15】
第9の表面、前記第9の表面の反対側の第10の表面、及び前記第1の面積よりも小さい第5の面積、を備える、第4の封筒を更に備え、
前記第4の封筒が、前記第10の表面を前記第1の表面に接合する前記第1の接着剤によって前記キャリア層に固着される、請求項
11に記載の印刷可能媒体。
【請求項16】
前記第2の面積と、前記第3の面積と、前記第4の面積と、前記第5の面積との組み合わせが、前記第1の面積よりも小さい、請求項
15に記載の印刷可能媒体。
【請求項17】
前記第1の封筒が、第1の縁部を備え、前記第2の封筒が、第2の縁部及び第3の縁部を備え、前記第3の封筒が、第4の縁部及び第5の縁部を備え、前記第4の封筒が、第6の縁部を備え、前記第1の縁部が、前記第2の縁部に接触し、前記第3の縁部が、前記第4の縁部に接触し、前記第5の縁部が、前記第6の縁部に接触する、請求項
15に記載の印刷可能媒体。
【請求項18】
前記第1の封筒が、第7の縁部を備え、前記第4の封筒が、第8の縁部を備え、前記第7の縁部が、前記第8の縁部に接触する、請求項
17に記載の印刷可能媒体。
【請求項19】
前記第1の封筒が、第1の縁部を備え、前記第2の封筒が、第2の縁部、第3の縁部、及び第4の縁部を備え、前記第3の封筒が、第5の縁部を備え、前記第4の封筒が、第6の縁部を備え、前記第1の縁部が、前記第2の縁部に接触し、前記第3の縁部が、前記第5の縁部に接触し、前記第4の縁部が、前記第6の縁部に接触する、請求項
15に記載の印刷可能媒体。
【請求項20】
前記第1の封筒が、第1の縁部を備え、前記第2の封筒が、第2の縁部及び第3の縁部を備え、前記第3の封筒が、第4の縁部及び第5の縁部を備え、
前記第4の封筒が、第6の縁部を備え、前記第1の縁部が、前記第2の縁部に隣接し、前記第2の縁部から分離されており、前記第3の縁部が、前記第4の縁部に隣接し、前記第4の縁部から分離されており、前記第5の縁部が、前記第6の縁部に隣接し、前記第6の縁部から分離されている、請求項
15に記載の印刷可能媒体。
【請求項21】
前記第1の封筒が、第7の縁部を備え、前記第4の封筒が、第8の縁部を備え、前記第7の縁部が、前記第8の縁部に隣接し、前記第8の縁部から分離されている、請求項
20に記載の印刷可能媒体。
【請求項22】
前記第1の封筒が、第1の縁部を備え、前記第2の封筒が、第2の縁部、第3の縁部、及び第4の縁部を備え、前記第3の封筒が、第5の縁部を備え、前記第4の封筒が、第6の縁部を備え、前記第1の縁部が、前記第2の縁部に隣接し、前記第2の縁部から分離されており、前記第3の縁部が、前記第5の縁部に隣接し、前記第5の縁部から分離されており、前記第4の縁部が、前記第6の縁部に隣接し、前記第6の縁部から分離されている、請求項
15に記載の印刷可能媒体。
【請求項23】
印刷可能媒体であって、
第1の表面、前記第1の表面の反対側の第2の表面、及び第1のスロット、を備える、キャリア層と、
第1の閉じ部及び第1の面積を備える、第1の封筒と、を備え、
前記第1の封筒が、前記第1の閉じ部が前記第2の表面に隣接するように、前記第1の閉じ部を前記第1のスロットに通過させることによって前記キャリア層に固着され、前記第1の面積が、前記第1の表面の総面積よりも小さい、印刷可能媒体。
【請求項24】
印刷可能媒体であって、
第1の面積を備える第1の表面、前記第1の表面の反対側の第2の表面、及び第1の剛性、を備える、キャリア層と、
前記第1の面積上に堆積された第1の接着剤と、
ライナー層と、を備え、前記ライナー層が、前記ライナー層を第1の部分と第2の部分とに分離するように配置された第1の切れ目線を備え、前記ライナー層が、前記第1の接着剤によって前記キャリア層に解放可能に固着され、
第3の表面、前記第3の表面の反対側の第4の表面、及び前記第1の剛性よりも小さい第2の剛性、を備える、可撓性材料が、前記ライナー層の前記第1の部分及び前記第2の部分のうちの少なくとも1つを除去した後に、前記第4の表面を前記第1の表面に接合する前記第1の接着剤によって前記キャリア層に固着される、印刷可能媒体。
【請求項25】
フルブリード封筒を印刷する方法であって、
第1の接着剤を用いて第1の封筒をキャリア層に解放可能に固着することであって、前記キャリア層が、第1の面積を備える第1の表面、及び前記第1の表面の反対側の第2の表面を備え、前記第1の封筒が、第1の縁部を備える第3の表面、前記第3の表面の反対側の第4の表面、及び前記第1の面積よりも小さい第2の面積を備え、前記第1の封筒が、前記第4の表面を前記第1の表面に接合する前記第1の接着剤によって前記キャリア層に解放可能に固着される、解放可能に固着することと、
第1の乾燥マーキング材料を、前記第1の封筒の前記第3の表面の前記第1の縁部にすぐ隣接して塗布することと、
融着器を用いて、前記第1の乾燥マーキング材料を前記第1の封筒に融着させることと、を含む、方法。
【請求項26】
フルブリード封筒を印刷する方法であって、
第1の接着剤を用いて第1の封筒をキャリア層に解放可能に固着することであって、前記キャリア層が、第1の面積を備える第1の表面、及び前記第1の表面の反対側の第2の表面を備え、前記第1の封筒が、第1の縁部を備える第3の表面、前記第3の表面の反対側の第4の表面、及び前記第1の面積よりも小さい第2の面積を備え、前記第1の封筒が、前記第4の表面を前記第1の表面に接合する前記第1の接着剤によって前記キャリア層に解放可能に固着される、解放可能に固着することと、
第1の液体マーキング材料を、前記第1の封筒の前記第3の表面の前記第1の縁部にすぐ隣接して塗布することと、
乾燥機を用いて、前記第1の液体マーキング材料を前記第1の封筒に対して乾燥させることと、を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は、可撓性層を有する印刷可能媒体、及び更により具体的には、支持キャリア層及びそれに装着された印刷可能媒体、例えば、布地層、封筒などを含む印刷可能媒体を含むが、これらに限定されない、印刷可能媒体を提供することを対象とする。更に、本開示の実施形態は、前述の印刷可能媒体を使用して画像を形成する方法を対象とする。
【0002】
紙の上に画像を形成、例えば、印刷することは、当該技術分野において周知である。紙媒体上に画像及びテキストを形成するために、オフセット印刷、乾式複写、インク堆積などが長年使用されてきた。しかしながら、時間が進むにつれて、旧来の紙媒体以外の基材上に印刷する要望への関心がますます高まっている。紙上に画像を形成することは周知であり、適度に予測可能であるが、様々な他の基材及び様々な構成の紙媒体上に画像を形成することは、達成することが困難であったが、結果は劇的に変化する可能性がある。例えば、カードストックへの乾式複写印刷は、融着が適切に実施された場合に耐久性を有する高い画像品質を生成し得るか、又は、融着が不適切である場合には、カードストックから擦り落とされる画像をもたらし得る。同様に、1つ以上の折り畳まれた表面を備える紙媒体、例えば、封筒の上に画像を形成することは、達成することが困難である。同様に、旧来の画像形成技術を使用して、布地、ティッシュペーパー、及び他の可撓性材料などのあまり一般的ではない材料の上に画像を形成することは、困難であり、一貫性がなく、かつ用途が限定されている。したがって、布地及び可撓性材料の上に画像を形成する既知のシステムは、緩徐で、高い画像品質を欠く。
【0003】
更に、紙基材上に画像を旧来のように形成する既知のシステムは、使用され得る紙基材のサイズ、例えば、11”×17に限定される。印刷された物品のサイズ、すなわち、長さ及び/又は幅を増加させることは、常に困難なタスクであった。この問題の主な理由は、プリンタハードウェアがある特定の寸法のために設計され、ハードウェアの柔軟性及び拡張性は、コスト及び複雑さを増加させることなく計画することが困難であることである。
【0004】
また更に、従来の印刷システムの構成は、フルブリード印刷するように構成されていない。本明細書で使用される場合、「フルブリード」とは、印刷媒体の少なくとも一部分を少なくとも1つの縁部に全体的に印刷することを意味することを意図し、印刷媒体の一部分を2つ以上の縁部に全体的に印刷すること、例えば、印刷媒体の全面に印刷し、それによって、いずれの縁部にも境界を残さないことを含むこともできることを理解されたい。従来の印刷システム及び印刷媒体は、それらの媒体上にフルブリード印刷された画像をもたらすために、印刷されていないままであり、後に除去される、例えば、トリミングされる境界又は縁部を必要とする。かかるフルブリード印刷は、従来とは異なる媒体、例えば、布地、ティッシュペーパー、封筒などにおいて特に困難である。
【0005】
本開示は、前述の欠点を克服する、印刷可能媒体、及びその上にフルブリード画像を形成するための方法に対処する。
【0006】
本明細書に例示される態様によれば、キャリア層、第1の封筒、及び第1の接着剤を含む印刷可能媒体が提供される。キャリア層は、第1の面積を有する第1の表面、及び第1の表面の反対側の第2の表面を含む。第1の封筒は、第3の表面、第3の表面の反対側の第4の表面、及び第1の面積よりも小さい第2の面積を含む。第1の封筒は、第4の表面を第1の表面に接合する第1の接着剤によってキャリア層に固着される。
【0007】
本明細書に例示される態様によれば、キャリア層及び第1の封筒を含む印刷可能媒体が提供される。キャリア層は、第1の表面、第1の表面の反対側の第2の表面、及びキャリア層を通る第1のスロットを含む。第1の封筒は、第1の閉じ部及び第1の面積を含む。第1の封筒は、第1の閉じ部が第2の表面に隣接するように、第1の閉じ部を第1のスロットに通過させることによってキャリア層に固着され、第1の面積は、第1の表面の総面積よりも小さい。
【0008】
本明細書に例示される態様によれば、キャリア層、第1の接着剤、及びライナー層を含む印刷可能媒体が提供される。キャリア層は、第1の面積を有する第1の表面、第1の表面の反対側の第2の表面、及び第1の剛性を含む。第1の接着剤は、第1の面積上に堆積される。ライナー層は、ライナー層を第1の部分と第2の部分とに分離するように配置された第1の切れ目線を含む。ライナー層は、第1の接着剤によってキャリア層に解放可能に固着される。第3の表面、第3の表面の反対側の第4の表面、及び第1の剛性よりも小さい第2の剛性を含む可撓性材料は、ライナー層の第1の部分及び第2の部分のうちの少なくとも1つを除去した後に、第4の表面を第1の表面に接合する第1の接着剤によってキャリア層に固着される。
【0009】
本明細書に例示される他の態様によれば、フルブリード封筒を印刷する方法を提供するための方法であって、第1の接着剤を用いて第1の封筒をキャリア層に解放可能に固着することであって、キャリア層が、第1の面積を有する第1の表面、及び第1の表面の反対側の第2の表面を含み、第1の封筒が、第1の縁部を有する第3の表面、第3の表面の反対側の第4の表面、及び第1の面積よりも小さい第2の面積を含み、第1の封筒が、第4の表面を第1の表面に接合する第1の接着剤によってキャリア層に解放可能に固着される、解放可能に固着することと、第1の乾燥マーキング材料を、第1の封筒の第3の表面の第1の縁部にすぐ隣接して塗布することと、融着器を用いて、第1の乾燥マーキング材料を第1の封筒に融着させることと、を含む、方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】互いに分離したキャリア層及び封筒の一実施形態の斜視図である。
【
図2】接着剤によってキャリア層に解放可能に固着された封筒を有するキャリア層の一実施形態の斜視図である。
【
図3】キャリア層の一実施形態の第1の表面の平面図である。
【
図4】
図3に描写される第1の表面の反対側に配置されたキャリア層の一実施形態の第2の表面の平面図である。
【
図5】接着剤によってキャリア層に解放可能に固着された封筒を描写する、本印刷可能媒体の一実施形態の断面図である。
【
図6】接着剤によって2つの封筒をキャリア層に解放可能に固着する一実施形態を描写する、本印刷可能媒体の一実施形態の平面図である。
【
図7】接着剤によって2つの封筒をキャリア層に解放可能に固着する一実施形態を描写する、本印刷可能媒体の一実施形態の平面図である。
【
図8】接着剤によって3つの封筒をキャリア層に解放可能に固着する一実施形態を描写する、本印刷可能媒体の一実施形態の平面図である。
【
図9】接着剤によって3つの封筒をキャリア層に解放可能に固着する一実施形態を描写する、本印刷可能媒体の一実施形態の平面図である。
【
図10】接着剤によって4つの封筒をキャリア層に解放可能に固着する一実施形態を描写する、本印刷可能媒体の一実施形態の平面図である。
【
図11】接着剤によって4つの封筒をキャリア層に解放可能に固着する一実施形態を描写する、本印刷可能媒体の一実施形態の平面図である。
【
図12】接着剤によって4つの封筒をキャリア層に解放可能に固着する一実施形態を描写する、本印刷可能媒体の一実施形態の平面図である。
【
図13】接着剤によって4つの封筒をキャリア層に解放可能に固着する一実施形態を描写する、本印刷可能媒体の一実施形態の平面図である。
【
図14】接着剤によって4つの封筒をキャリア層に解放可能に固着する一実施形態を描写する、本印刷可能媒体の一実施形態の平面図である。
【
図15】接着剤によって4つの封筒をキャリア層に解放可能に固着する一実施形態を描写する、本印刷可能媒体の一実施形態の平面図である。
【
図16】接着剤によって4つの封筒をキャリア層に解放可能に固着する一実施形態を描写する、本印刷可能媒体の一実施形態の平面図である。
【
図17】接着剤によって4つの封筒をキャリア層に解放可能に固着する一実施形態を描写する、本印刷可能媒体の一実施形態の平面図である。
【
図18】互いに分離したキャリア層及び封筒の一実施形態の斜視図である。
【
図19】キャリア層内のスロットを介してキャリア層に解放可能に固着された封筒を有するキャリア層の一実施形態の斜視図である。
【
図20】キャリア層の一実施形態の第1の表面の平面図である。
【
図21】
図20に描写される第1の表面の反対側に配置されたキャリア層の一実施形態の第2の表面の平面図である。
【
図22】封筒上の閉じ部をキャリア層内のスロットに通過させることによって、キャリア層に解放可能に固着された封筒を描写する、本印刷可能媒体の一実施形態の断面図である。
【
図23】接着剤によって2つの封筒をキャリア層に解放可能に固着する一実施形態を描写する、本印刷可能媒体の一実施形態の平面図である。
【
図24】接着剤によって2つの封筒をキャリア層に解放可能に固着する一実施形態を描写する、本印刷可能媒体の一実施形態の平面図である。
【
図25】接着剤によって3つの封筒をキャリア層に解放可能に固着する一実施形態を描写する、本印刷可能媒体の一実施形態の平面図である。
【
図26】接着剤によって3つの封筒をキャリア層に解放可能に固着する一実施形態を描写する、本印刷可能媒体の一実施形態の平面図である。
【
図27】接着剤によって4つの封筒をキャリア層に解放可能に固着する一実施形態を描写する、本印刷可能媒体の一実施形態の平面図である。
【
図28】接着剤によって4つの封筒をキャリア層に解放可能に固着する一実施形態を描写する、本印刷可能媒体の一実施形態の平面図である。
【
図29】接着剤によって4つの封筒をキャリア層に解放可能に固着する一実施形態を描写する、本印刷可能媒体の一実施形態の平面図である。
【
図30】接着剤によって4つの封筒をキャリア層に解放可能に固着する一実施形態を描写する、本印刷可能媒体の一実施形態の平面図である。
【
図31】接着剤によって4つの封筒をキャリア層に解放可能に固着する一実施形態を描写する、本印刷可能媒体の一実施形態の平面図である。
【
図32】接着剤によって4つの封筒をキャリア層に解放可能に固着する一実施形態を描写する、本印刷可能媒体の一実施形態の平面図である。
【
図33】接着剤によって4つの封筒をキャリア層に解放可能に固着する一実施形態を描写する、本印刷可能媒体の一実施形態の平面図である。
【
図34】接着剤によって4つの封筒をキャリア層に解放可能に固着する一実施形態を描写する、本印刷可能媒体の一実施形態の平面図である。
【
図35】解放可能なライナー層、及びそこから分離された可撓性材料、例えば、布地を有するキャリア層の一実施形態の斜視図である。
【
図36】キャリア層、及びライナー層の一部分を除去した後に接着剤によってキャリア層に解放可能に固着された可撓性材料、例えば、布地の一実施形態の斜視図である。
【
図37】キャリア層、及びライナー層の様々な部分を除去した後に接着剤によってキャリア層に解放可能に固着された複数の可撓性材料、例えば、布地の一実施形態の斜視図である。
【
図38】単一の融着器を有し、本印刷可能媒体上に乾燥マーキング材料を堆積させるように配置された印刷システムの一実施形態の側面立面図である。
【
図39】単一の乾燥機を有し、本印刷可能媒体上に液体マーキング材料を堆積させるように配置された印刷システムの一実施形態の側面立面図である。
【
図40】接着剤によってキャリア層に解放可能に固着された封筒及びカードを有するキャリア層の一実施形態の斜視図である。
【
図41】接着剤によってキャリア層に解放可能に固着された封筒及び内部の一体型カードを有するキャリア層の一実施形態の斜視図である。
【
図42】キャリア層内のスロットを介してキャリア層に解放可能に固着された封筒及びカードを有するキャリア層の一実施形態の斜視図である。
【
図43】キャリア層内のスロットを介してキャリア層に解放可能に固着された封筒及び内部の一体型カードを有するキャリア層の一実施形態の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
最初に、異なる図面上の同様の描画番号は、本明細書に記載される実施形態の同一の又は機能的に同様の構造要素を識別することを理解されたい。更に、これらの実施形態は、記載される特定の方法論、材料、及び修正に限定されるものではなく、したがって、当然ながら変化し得ることが理解される。本明細書で使用される用語は、特定の態様を説明するためだけのものであり、添付の特許請求の範囲によってのみ限定される、開示される実施形態の範囲を限定することを意図するものではないことも理解されたい。
【0012】
別様に定義されない限り、本明細書で使用される全ての技術用語及び科学用語は、これらの実施形態が属する、当業者に一般的に理解されるものと同じ意味を有する。「実質的に」という用語は、「ほぼ」、「非常に近く」、「約」、「およそ」、「周囲」、「に近い」、「近接して」、「本質的に」、「の近辺」、「の付近」などの用語と同義であり、かかる用語は、本明細書及び特許請求の範囲に現れるように互換的に使用され得ることを理解されたい。「近似の」という用語は、「近くの」、「近い」、「隣接する」、「近辺」、「すぐ」、「隣の」などの用語と同義であり、かかる用語は、本明細書及び特許請求の範囲に現れるように互換的に使用され得ることを理解されたい。「およそ」という用語は、指定された値の10パーセント以内の値を意味することを意図する。
【0013】
本明細書で使用される場合、「プロセス方向」とは、印刷媒体がシステムを通って進む方向を意味することを意図し、「クロスプロセス方向」とは、プロセス方向に垂直な方向を意味することを意図する。本明細書で使用される場合、「全幅」、例えば、「全幅アレイセンサ」及び「全幅印刷ヘッドアレイ」とは、基材の有意な幅を覆う任意の構造として広く解釈されることを意図する。「全幅アレイセンサ」は、プロセス方向に対して垂直に配置され、制御システムに関連するサイズで画像データを捕捉/記録することが可能な、フォトセンサの少なくとも1つの線形アレイを含む。例えば、いくつかの実施形態では、全幅アレイセンサの長さは、当該センサが検査する基材の幅のおよそ半分である。更に、「プリンタ」、「プリンタシステム」、「印刷システム」、「プリンタデバイス」、及び「印刷デバイス」という語句は、本明細書で使用される場合、任意の目的のために印刷出力機能を実施する、デジタル複写機、製本機械、ファクシミリ機械、多機能機械などのような任意の装置を包含する一方、「多機能デバイス」及び「MFD」は、本明細書で使用される場合、プリンタ、複写機、ファックス機械、及び/又はスキャナを含むが、これらに限定されない複数の異なる撮像デバイスを含み、有線接続又は無線接続のいずれかを介して、ローカルエリアネットワーク、ワイドエリアネットワーク、イーサネット(登録商標)に基づいたネットワーク、又はインターネットへの接続を更に提供し得るデバイスを意味することを意図する。MFDは、1つのユニット内でいくつかの機能を組み合わせる任意のハードウェアを更に指すことができる。例えば、MFDとしては、スタンドアロンプリンタ、1つ以上のパーソナルコンピュータ、スタンドアロンスキャナ、携帯電話、MP3プレーヤ、オーディオエレクトロニクス、ビデオエレクトロニクス、GPSシステム、テレビ、記録媒体及び/若しくは再生媒体、又は任意の他のタイプの消費者若しくは非消費者向けアナログエレクトロニクス及び/若しくはデジタルエレクトロニクスを挙げることができるが、これらに限定されない。更に、本明細書で使用される場合、「シート」、「紙のシート」、及び「紙」は、例えば、紙、スライドフィルム、羊皮紙、フィルム、布地、プラスチック、写真仕上げ紙、又は上部に情報若しくはマーキングを可視化及び/又は再生することができるウェブの形態の他のコーティングされた若しくはコーティングされていない基材媒体を指す。
【0014】
本明細書で使用される場合、トナーなどの乾燥マーキング材料に関して「融着する」とは、塗布された乾燥マーキング材料(トナー)粒子をわずかに液化させ、次にそれらを表面に被着させる効果を有する、熱エネルギー及び/又は圧力を供給することを意味することを意図する。本明細書で使用される場合、「乾燥させる」とは、インクの液体成分(液体マーキング材料)を蒸発させる効果を有する、典型的には放射形態及び/又は対流形態の熱エネルギーであるが、必ずしもそうではないエネルギーを加えることを意味することを意図する。本明細書で使用される場合、例えば、IRインク(液体マーキング材料)に関して「硬化させる」とは、塗布されたインクの少なくとも1つの成分内で化学反応を引き起こし、それによって、インクを表面に固定させる効果を有する、典型的には赤外線などによるエネルギーであるが、必ずしもそうではないエネルギーを加えることを意味することを意図する。本出願及びその特許請求の範囲の文脈において、「乾燥させる」とは、両方の用語が、液体マーキング材料を、印刷媒体に装着された恒久的に固定、硬化、及び/又は乾燥された材料にする方法に適用されるため、「硬化させる」を含むことを意図することを理解されたい。したがって、液体マーキング材料を乾燥させるという表現、又はそれと同様の表現を列挙する全ての請求項は必然的に、液体マーキング材料を硬化させることも含む。
【0015】
本明細書で使用される場合、「平均」という用語は、結果データ又は決定が、重量平均、転動型入力に基づく「はい」又は「いいえ」の決定などを含むことができるが、これらに限定されない複数の入力データに基づいて得られる任意の計算を含むように広く解釈されよう。更に、本明細書で使用される場合、システム又は要素と組み合わせて「のうちの少なくとも1つを備える(comprises at least one of)(comprising at least one of)」という表現は、システム又は要素が、その表現の後に列挙される要素のうちの1つ以上を含むことを意味することを意図する。例えば、第1の要素、第2の要素、及び第3の要素のうちの少なくとも1つを備えるデバイスは、以下の構造的配置、第1の要素を備えるデバイス、第2の要素を備えるデバイス、第3の要素を備えるデバイス、第1の要素及び第2の要素を備えるデバイス、第1の要素及び第3の要素を備えるデバイス、第1の要素、第2の要素、及び第3の要素を備えるデバイス、又は第2の要素及び第3の要素を備えるデバイス、のいずれか1つとして解釈されることを意図する。同様の解説は、「のうちの少なくとも1つに使用される」という表現が本明細書で使用されるときに意図される。更に、本明細書で使用される場合、「及び/又は」は、列挙された要素又は条件のうちの1つ以上が含まれ得るか又は発生し得ることを示すために使用される文法的な連結を意味することを意図する。例えば、第1の要素、第2の要素、及び/又は第3の要素を備えるデバイスは、以下の構造的配置、第1の要素を備えるデバイス、第2の要素を備えるデバイス、第3の要素を備えるデバイス、第1の要素及び第2の要素を備えるデバイス、第1の要素及び第3の要素を備えるデバイス、第1の要素、第2の要素、及び第3の要素を備えるデバイス、又は第2の要素及び第3の要素を備えるデバイス、のいずれか1つとして解釈されることを意図する。
【0016】
更に、本明細書に記載されるものと同様又は同等の任意の方法、デバイス、又は材料を、これらの実施形態の実践又は試験に使用することができるが、方法、デバイス、及び材料のいくつかの実施形態をここで説明する。
【0017】
概して、いくつかの実施形態では、印刷可能媒体50は、キャリア層52、封筒54、及び接着剤56を備える。キャリア層52は、面積60を備える表面58、及び表面58の反対側の表面62を備える。封筒54は、表面64、表面64の反対側の表面66、及び面積60より小さい面積68を備える。封筒54は、表面66を表面58に接合する接着剤56によってキャリア層52に固着される。
【0018】
いくつかの実施形態では、接着剤56は、堆積された面積60である。いくつかの実施形態では、面積60は、表面58の総面積70以下である。
【0019】
いくつかの実施形態では、キャリア層52は、表面62上の面積72を更に備え、封筒54は、閉じ部74を備える。接着剤56は、面積60上に堆積され、接着剤76は、面積72上に堆積され、封筒54は、表面66を表面58に接合する接着剤56と、閉じ部74を表面62に接合する接着剤76とによってキャリア層52に固着される。前述の実施形態は、以下により詳細に記載されるように、閉じ部74がキャリア層52を通過するか、又はリード縁部78の周囲を通ると、より良好に働くことを理解されたい。
【0020】
いくつかの実施形態では、印刷可能媒体50は、封筒80を更に含む。封筒80は、表面82、表面82の反対側の表面84(図示せず)、及び面積60より小さい面積86を備える。封筒80は、表面84(図示せず)を表面58に接合する接着剤56によってキャリア層52に固着される。
【0021】
いくつかの実施形態では、面積68と面積86との組み合わせは、面積60よりも小さい。いくつかの実施形態では、封筒54は、縁部88を備え、封筒80は、縁部90を備え、縁部88は、縁部90に接触する。いくつかの実施形態では、縁部88は、縁部90に隣接し、縁部90から分離されている。
【0022】
いくつかの実施形態では、印刷可能媒体50は、表面94、表面94の反対側の表面96、及び面積60よりも小さい面積98を備える封筒92を更に含む。封筒92は、表面96を表面58に接合する接着剤56によってキャリア層52に固着される。いくつかの実施形態では、面積68と、面積72と、面積98との組み合わせは、面積60よりも小さい。いくつかの実施形態では、封筒54は、縁部88を備え、封筒80は、縁部90及び縁部100を備え、封筒92は、縁部102を備え、縁部88は、縁部90に接触し、縁部100は、縁部102に接触する。いくつかの実施形態では、縁部88は、縁部90に隣接し、縁部90から分離されており、縁部100は、縁部102に隣接し、縁部102から分離されている。
【0023】
いくつかの実施形態では、印刷可能媒体50は、表面106、表面106の反対側の表面108、及び面積60よりも小さい面積110を備える封筒104を更に含む。封筒104は、表面108を表面58に接合する接着剤56によってキャリア層52に固着される。いくつかの実施形態では、面積68と、面積86と、面積98と、面積110との組み合わせは、面積60よりも小さい。
【0024】
いくつかの実施形態では、封筒54は、縁部88を備え、封筒80は、縁部90及び縁部100を備え、封筒92は、縁部102及び縁部112を備え、封筒104は、縁部114を備え、縁部88は、縁部90に接触し、縁部100は、縁部102に接触し、縁部112は、縁部114に接触する。いくつかの実施形態では、縁部88は、縁部90に隣接し、縁部90から分離されており、縁部100は、縁部102に隣接し、縁部102から分離されており、縁部112は、縁部114に隣接し、縁部114から分離されている。いくつかの実施形態では、封筒54は、縁部116を備え、封筒104は、縁部118を備え、縁部116は、縁部118に接触する。いくつかの実施形態では、縁部116は、縁部118に隣接し、縁部118から分離されている。
【0025】
いくつかの実施形態では、封筒54は、縁部88を備え、封筒80は、縁部90、縁部100、及び縁部120を備え、封筒92は、縁部102を備え、封筒104は、縁部114を備え、縁部88は、縁部90に接触し、縁部100は、縁部102に接触し、縁部120は、縁部114に接触する。いくつかの実施形態では、縁部88は、縁部90に隣接し、縁部90から分離されており、縁部100は、縁部102に隣接し、縁部102から分離されており、縁部120は、縁部114に隣接し、縁部114から分離されている。
【0026】
いくつかの実施形態では、キャリア層52は、リード縁部78及びトレール縁部122を備え、封筒54は、閉じ部74を備え、閉じ部74は、トレール縁部122に向かって方向付けられている。
【0027】
前述の実施形態は、1つ以上の封筒へのフルブリード印刷を可能にすることを理解されたい。例えば、液体又は乾燥マーキング材料124は、封筒54上に堆積されてもよく、それによって、液体又は乾燥マーキング材料124の部分126が封筒54上に堆積される一方、液体又は乾燥マーキング材料124の部分128はキャリア層52上に堆積される。封筒54をキャリア層52から除去すると、液体又は乾燥マーキング材料124によって形成された画像は、フルブリード形態で印刷されて現れる。
【0028】
概して、いくつかの実施形態では、印刷可能媒体250は、キャリア層252、及び封筒254を備える。キャリア層252は、表面256、表面256の反対側の表面258、及びスロット260を備える。封筒254は、閉じ部262及び面積264を備える。封筒254は、閉じ部262が表面258に隣接するように、閉じ部262をスロット260に通過させることによってキャリア層252に固着され、面積264は、表面256の総面積266よりも小さい。
【0029】
いくつかの実施形態では、印刷可能媒体250は、封筒268を更に含む。封筒268は、閉じ部270及び面積272を備える。キャリア層252は、スロット274を更に備える。封筒268は、閉じ部270が表面258に隣接するように、閉じ部270をスロット274に通過させることによってキャリア層252に固着される。面積264と面積272との組み合わせは、表面256の総面積266よりも小さい。
【0030】
いくつかの実施形態では、封筒254は、縁部276を備え、封筒268は、第2の縁部278を備え、縁部276は、縁部278に接触する。いくつかの実施形態では、縁部276は、縁部278に隣接し、縁部278から分離されている。
【0031】
いくつかの実施形態では、印刷可能媒体250は、封筒280を更に含む。封筒280は、閉じ部282及び面積284を備える。キャリア層252は、スロット286を更に備える。封筒280は、閉じ部282が表面258に隣接するように、閉じ部282をスロット286に通過させることによってキャリア層252に固着される。面積264と、面積272と、面積284との組み合わせは、表面256の総面積266よりも小さい。
【0032】
いくつかの実施形態では、封筒254は、縁部276を備え、封筒268は、縁部278及び縁部288を備え、封筒280は、縁部290を備え、縁部276は、縁部278に接触し、縁部288は、縁部290に接触する。いくつかの実施形態では、縁部276は、縁部278に隣接し、縁部278から分離されており、縁部288は、縁部290に隣接し、縁部290から分離されている。
【0033】
いくつかの実施形態では、印刷可能媒体250は、封筒292を更に含む。封筒292は、閉じ部294及び面積296を備える。キャリア層252は、スロット298を更に備える。封筒292は、閉じ部294が表面258に隣接するように、閉じ部294をスロット298に通過させることによってキャリア層252に固着される。面積264と、面積272と、面積284と、面積296との組み合わせは、表面256の総面積266よりも小さい。
【0034】
いくつかの実施形態では、封筒254は、縁部276を備え、封筒268は、縁部278及び縁部288を備え、封筒280は、縁部290及び縁部300を備え、封筒292は、縁部302を備え、縁部276は、縁部278に接触し、縁部288は、縁部290に接触し、縁部300は、縁部302に接触する。いくつかの実施形態では、縁部276は、縁部278に隣接し、縁部278から分離されており、縁部288は、縁部290に隣接し、縁部290から分離されており、縁部300は、縁部302に隣接し、縁部302から分離されている。いくつかの実施形態では、封筒254は、縁部304を備え、封筒292は、縁部306を備え、縁部302は、縁部304に接触する。いくつかの実施形態では、縁部302は、縁部304に隣接し、縁部304から分離されている。
【0035】
いくつかの実施形態では、封筒254は、縁部276を備え、封筒268は、縁部278、縁部288、及び縁部308を備え、封筒280は、縁部300を備え、封筒292は、縁部302を備え、縁部276は、縁部278に接触し、縁部288は、縁部290に接触し、縁部308は、縁部302に接触する。いくつかの実施形態では、縁部276は、縁部278に隣接し、縁部278から分離されており、縁部288は、縁部290に隣接し、縁部290から分離されており、縁部308は、縁部302に隣接し、縁部302から分離されている。
【0036】
いくつかの実施形態は、共に線形に組み合わされているか又は形成されているスロットを含み得ることを理解されたい。例えば、
図33に描写される実施形態では、スロット274及び298は、共通スロット又は連続スロットであり得るか、又は2つの別個に形成されたスロットであり得る。
【0037】
いくつかの実施形態では、キャリア層252は、リード縁部310及びトレール縁部312と、スロット260とを備え、かつそれによって、閉じ部262は、リード縁部310に向かって方向付けられている。
【0038】
前述の実施形態は、1つ以上の封筒へのフルブリード印刷を可能にすることを理解されたい。例えば、液体又は乾燥マーキング材料314は、封筒254上に堆積されてもよく、それによって、液体又は乾燥マーキング材料314の部分316が封筒254上に堆積される一方、液体又は乾燥マーキング材料314の部分318はキャリア層252上に堆積される。封筒254をキャリア層252から除去すると、液体又は乾燥マーキング材料314によって形成された画像は、フルブリード形態で印刷されたように見える。
【0039】
表面256及び258はまた、接着剤、例えば、接着剤320及び322をそれぞれ含み得ることを更に理解されたい。接着剤320を含む実施形態では、接着剤320は、封筒254を表面256に解放可能に固着するが、接着剤322を含む実施形態では、接着剤322は、閉じ部262を表面258に解放可能に固着する。
【0040】
印刷可能媒体の前述の実施形態は、封筒を同じプリンタで、かつカード挿入物と同じ画像品質で印刷することを可能にする。更に、封筒及びカード挿入物は、両方の部分が本開示の印刷媒体内に含まれ得るため、同時に印刷され得る。例えば、印刷可能媒体50は、接着剤56によって面積60内に固着された封筒54及びカード132の両方を含み得る。代替的に、印刷可能媒体50は、上に接着剤56が堆積した面積60を備えるキャリア層132と、一体的に形成されたカード132とを備え得る。「一体的に形成された」とは、キャリア層134と同じ材料から形成されるカードを意味することを意図するものであり、そのカードは、部分的に弱化された材料の縁部136、例えば、穿孔された縁部によって画定されることを理解されたい。したがって、封筒54及びカード132上に所望の画像を印刷した後、カード132をキャリア層134から除去し、その後、封筒54に挿入することができる。同様に、印刷可能媒体250は、スロット260及び274を介して、かついくつかの実施形態では、接着剤256及び/又は接着剤258を使用して、面積266内にそれぞれ固着された封筒254及びカード326の両方を含み得る。代替的に、印刷可能媒体250は、いくつかの実施形態では、上に接着剤256が堆積した面積330を備えるキャリア層328と、一体的に形成されたカード326とを備え得る。「一体的に形成された」とは、キャリア層328と同じ材料から形成されるカードを意味することを意図するものであり、そのカードは、部分的に弱化された材料の縁部332、例えば、穿孔された縁部によって画定されることを理解されたい。したがって、封筒254及びカード326上に所望の画像を印刷した後、カード326をキャリア層328から除去し、その後、封筒254に挿入することができる。
【0041】
いくつかの実施形態では、印刷可能媒体450は、キャリア層452、接着剤454、及びライナー層456を備える。キャリア層452は、面積460を備える表面458、表面458の反対側の表面462、及び第1の剛性を備える。接着剤454は、面積460上に堆積される。ライナー層456は、ライナー層456を部分466と部分468とに分離するように配置された切れ目線464を備える。ライナー層456は、接着剤454によってキャリア層452に解放可能に固着される。接着剤56が封筒54をキャリア層52に解放可能に固着するのと同様に、接着剤454はライナー層456をキャリア層452に解放可能に固着することを理解されたい(
図5参照)。可撓性材料470は、表面472、表面472の反対側の表面474、及び第1の剛性よりも小さい第2の剛性を備える。可撓性材料470は、ライナー層456の部分466及び部分468のうちの少なくとも1つを除去した後、表面474を表面458に接合する接着剤454によってキャリア層452に固着される。
【0042】
いくつかの実施形態では、ライナー層456は、ライナー層456を複数の部分、例えば、部分476、478、480、482、及び484に分離するように配置された複数の切れ目線464を備える。
【0043】
いくつかの実施形態では、可撓性材料470をキャリア層452に被着させる前に、複数の部分の第1の量がキャリア層452から除去される。複数の部分の第1の量は、可撓性材料470の少なくとも1つの縁部、例えば、縁部486と位置合わせされた整合状態にある。いくつかの実施形態では、複数の部分の第1の量は、可撓性材料470の少なくとも1つの縁部、例えば、縁部486、及び第4の表面474の一部と位置合わせされた整合状態にある。
【0044】
ライナー層456は、任意の数のサブ部分から形成され得ることを理解されたい。例えば、
図35に描写される実施形態は、24個のサブ部分を含み、
図37に描写される実施形態は、135個のサブ部分を含む。更に、サブ部分の形状は、切れ目線の方向に依存する。したがって、サブ部分は、正方形、矩形、三角形、平行四辺形、台形などであり得る。また更に、サブ部分の別個の群を除去することができ、それによって、複数の可撓性材料をキャリア層452の表面458の近くに位置付けることができる。例えば、
図37に描写されるように、サブ部分の3つの別個の群を除去することができ、それによって、物品488、490、及び492をキャリア層452に同時に解放可能に装着することができる。様々な他の実施形態に関して上に記載されるように、キャリア層452に装着される物品は、布地、ティッシュペーパー、封筒などを含むが、これらに限定されない様々な品目であってもよい。更に、前述のサブ部分は、物品をキャリア層452に解放可能に固着するために、異なるパターンで除去され得る。例えば、各物品の縁部に対応する一群のサブ部分を除去して、ライナー層456の中央部分をそのまま残すことができ、又は代替的に、各物品の縁部及び中央部分に対応する全てのサブ部分を除去することができる。前述の選択は、固着される物品のタイプに基づいて判定され得る。例えば、封筒は、縁部に沿ってのみ固着され得るが、布地材料は、布地材料の形状及びサイズに対応するライナー層456の部分全体を除去することによって固着され得る。
【0045】
また更に、前述の実施形態は、1つ以上の封筒、及び/又は可撓性材料の1つ以上の断片へのフルブリード印刷を可能にすることを理解されたい。例えば、液体又は乾燥マーキング材料494は、印刷可能媒体450上に堆積されてもよく、それによって、液体又は乾燥マーキング材料494の部分496が可撓性材料470上に堆積される一方、液体又は乾燥マーキング材料494の部分498はキャリア層452上に堆積される。可撓性材料470をキャリア層452から除去すると、液体又は乾燥マーキング材料494によって形成された画像は、フルブリード形態で印刷されたように見える。
【0046】
なおまた更に、本明細書に記載される印刷媒体は、様々な印刷システムにおいて使用され得ることを理解されたい。例えば、プリンタ500は部分的に、伝達ベルト502、乾燥マーキング材料ディスペンサ504、506、508、及び510、音響伝達補助(acoustic transfer assist、ATA)デバイス512、並びに融着器514を備える一方、プリンタ600は部分的に、液体マーキング材料ディスペンサ602、604、606、及び608、並びに乾燥機610を備える。
【0047】
上の背景技術の項に記載の同時に提出された出願に記載されるように、最終画像形成の場所、例えば、隣接するATA512又は隣接する液体マーキング材料ディスペンサ608と、画像を固定する場所、例えば、融着器514又は乾燥機610との間の距離は、特定のシステム内で使用され得る印刷可能媒体の長さを判定する。したがって、ATA512が融着器514から53インチである場合、53インチの印刷可能媒体を使用することができる。更に、キャリア層の両側に特定の特徴を配置することによって、例えば、印刷可能媒体450は、両側に接着剤とライナー層とを含むことができ、非常に長い長さの媒体をキャリア層の周囲で折り畳み、それによって、2倍の印刷可能長さをもたらすことができる場合、印刷可能媒体の長さを2倍にすることができる。上記を考慮して、より長い長さの印刷媒体は、より大きな及び/若しくはより多くの数の封筒又は可撓性材料が印刷システムを一度に通過することを可能にすることを理解されたい。
【0048】
概して、本開示は、フルブリード封筒を印刷する方法の様々な実施形態を含む。いくつかの実施形態では、本方法は、第1の接着剤、例えば、接着剤56を用いて第1の封筒、例えば、封筒54をキャリア層、例えば、キャリア層52に解放可能に固着することであって、キャリア層が、第1の面積、例えば、面積60を備える第1の表面、例えば、表面58、及び第1の表面の反対側の第2の表面、例えば、表面62を備え、第1の封筒が、第1の縁部、例えば、縁部130を備える第3の表面、例えば、表面64、第3の表面の反対側の第4の表面、例えば、表面66、及び第1の面積よりも小さい第2の面積、例えば、面積68を備え、第1の封筒が、第4の表面を第1の表面に接合する第1の接着剤によってキャリア層に解放可能に固着される、解放可能に固着することと、第1の乾燥マーキング材料、例えば、乾燥マーキング材料124を、第1の封筒の第3の表面の第1の縁部にすぐ隣接して塗布することと、融着器、例えば、融着器514を用いて、第1の乾燥マーキング材料を第1の封筒に融着させることと、を含む。
【0049】
いくつかの実施形態では、フルブリード封筒を印刷する方法は、第1の接着剤、例えば、接着剤56を用いて第1の封筒、例えば、封筒54をキャリア層、例えば、キャリア層52に解放可能に固着することであって、キャリア層が、第1の面積、例えば、面積60を備える第1の表面、例えば、表面58、及び第1の表面の反対側の第2の表面、例えば、表面62を備え、第1の封筒が、第1の縁部、例えば、縁部130を備える第3の表面、例えば、表面64、第3の表面の反対側の第4の表面、例えば、表面66、及び第1の面積よりも小さい第2の面積、例えば、面積68を備え、第1の封筒が、第4の表面を第1の表面に接合する第1の接着剤によってキャリア層に解放可能に固着される、解放可能に固着することと、第1の液体マーキング材料、例えば、液体マーキング材料124を、第1の封筒の第3の表面の第1の縁部にすぐ隣接して塗布することと、乾燥機、例えば、乾燥機610を用いて、第1の液体マーキング材料を第1の封筒に乾燥させることと、を含む。
【0050】
いくつかの実施形態では、フルブリード封筒を印刷する方法は、第1の接着剤、例えば、接着剤320を用いて第1の封筒、例えば、封筒254をキャリア層、例えば、キャリア層252に解放可能に固着することであって、キャリア層が、第1の表面、例えば、表面256、第1の表面の反対側の第2の表面、例えば、表面258、及び第1のスロット、例えば、スロット260を備え、第1の封筒が、第1の閉じ部、例えば、閉じ部262、第1の縁部、例えば、縁部326を備える第3の表面、例えば、表面324、及び第1の面積、例えば、面積264を備え、第1の封筒が、閉じ部が第2の表面に隣接するように、第1の閉じ部を第1のスロットに通過させることによってキャリア層に固着され、第1の面積が、第1の表面の総面積、例えば、面積266よりも小さい、解放可能に固着することと、第1の乾燥マーキング材料、例えば、乾燥マーキング材料314を、第1の封筒の第3の表面の第1の縁部にすぐ隣接して塗布することと、融着器、例えば、融着器514を用いて、第1の乾燥マーキング材料を第1の封筒に融着させることと、を含む。
【0051】
いくつかの実施形態では、フルブリード封筒を印刷する方法は、第1の接着剤、例えば、接着剤320を用いて第1の封筒、例えば、封筒254をキャリア層、例えば、キャリア層252に解放可能に固着することであって、キャリア層が、第1の表面、例えば、表面256、第1の表面の反対側の第2の表面、例えば、表面258、及び第1のスロット、例えば、スロット260を備え、第1の封筒が、第1の閉じ部、例えば、閉じ部262、第1の縁部、例えば、縁部326を備える第3の表面、例えば、表面324、及び第1の面積、例えば、面積264を備え、第1の封筒が、閉じ部が第2の表面に隣接するように、第1の閉じ部を第1のスロットに通過させることによってキャリア層に固着され、第1の面積が、第1の表面の総面積、例えば、面積266よりも小さい、解放可能に固着することと、第1の液体マーキング材料、例えば、液体マーキング材料314を、第1の封筒の第3の表面の第1の縁部にすぐ隣接して塗布することと、乾燥機、例えば、乾燥機610を用いて、第1の液体マーキング材料を第1の封筒に乾燥させることと、を含む。
【0052】
封筒は、多くの異なるサイズ及び形状で構成されることを理解されたい。場合によっては、それらの封筒を視認する際にもたらされる影響を増加させるために、封筒をフルブリード印刷することが望ましい。いくつかの封筒、例えば、1次元で10インチ未満の封筒は、高いスループット速度で高い画像品質を維持しながら、従来の印刷システムを通過するのは困難である。上に記載される印刷媒体及びそれを使用する方法の実施形態は、これらの欠点を克服する。
【0053】
本開示は、封筒をフルブリード印刷するため、すなわち、画像を少なくとも1つの縁部に全体的に形成するためのデバイス及び方法の実施形態を含む。同時に提出された出願に記載される融着器/乾燥機の配置は、以前は不可能であった長さの媒体に印刷すること、例えば、53インチの長さの紙に印刷することを可能にする。本明細書に記載されるデバイス及び方法は、封筒をキャリア層上の開口部内に部分的に位置付けることができるという点で、より大きな媒体の選択肢から恩恵を受ける場合がある。かかるキャリア層は、大きな媒体の形態であり得、それによって、以前に可能であった封筒よりも多くの封筒に印刷することを可能にする。上に記載されるように、キャリア層は、低いタック接着剤ライナーを含み得る。例えば、気泡によるIQアーチファクトが封筒内に閉じ込められることを防止するために、封筒を後縁部に向かって開口部内に位置付けることができる。封筒サイズよりもわずかに大きい画像印刷サイズを印刷することにより、封筒へのフルブリード印刷を可能にする。上に記載される音響伝達補助デバイスは、含まれる場合には、封筒の折り畳み部による紙の厚さの差の影響、例えば、乾燥マーキング材料の伝達効率を最小限に抑える。他の実施形態では、例えば、切れ目付きライナー又はスロット付きライナーを使用して、封筒の垂れぶたを、キャリア層のリード縁部に向かって方向付けられたスロットを通過するように配置することができる。
【0054】
本開示はまた、薄く、平坦な可撓性材料、例えば、既製の封筒、布地、及び他の織物に印刷するために使用される汎用ライナーの実施形態を含む。本汎用ライナーは、フルブリード印刷としても知られるシート縁部への完全な印刷を可能にし、多くの印刷システムの有用な用途を拡張する。汎用ライナーは、上に記載される問題に対処し、従来の選択肢とは考慮されなかった印刷用材料を固着するための実用的な手段を提供する。